JP2019045921A - 労働時間管理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】労働者の時間外労働や長時間労働を、強制力を持って抑止することができる技術を提供する。【解決手段】労働時間管理システムは、組織の労働者の労働時間を管理する労働時間管理サーバ1を備える。労働時間管理サーバ1は、労働者の個人別の勤務状況を把握する勤休管理部12と、労働者の個人別の勤務条件を判定する個人別勤務条件判定部15と、労働者の個人別の勤務状況に基づいて、労働者の個人別の労働時間を把握し、労働者の個人別の労働時間が、勤務条件における許容労働時間に対応する上限閾値を越える状態かどうかを判定する労働時間判定部16と、上限閾値を超える状態である労働者について、抑止対象者として、抑止対象者が設備またはエリアを利用して業務を行うことを不可能とするように、設備またはエリアの利用を不許可とする抑止制御を行う抑止制御部18とを備える。【選択図】図2
Description
本発明は、情報処理システムの技術に関し、特に、労働時間を管理するための技術に関する。
会社等の組織における労働者の労働時間を管理するための情報処理システム等の従来技術例として、以下が挙げられる。まず、計算機や紙の帳票を用いて構成される勤休管理システムがある。そのシステムにおいて、労働者の勤休や出退勤の日時等の勤務状況を登録し、勤務状況から労働時間が把握できる。また、例えば、IDカードを用いた入退管理システムを用いる場合、利用者の業務用エリアへの入退日時に基づいて出退勤や労働時間が把握可能である。また、例えば、業務用PCを管理するPC管理システムを用いる場合、利用者の業務用PCへのログオン及びログオフの日時に基づいて出退勤や労働時間が把握可能である。
労働時間の管理を行う情報処理システムに係わる先行技術例として、特開2012−104073号公報(特許文献1)、特開2014−191716号公報(特許文献2)が挙げられる。特許文献1には、勤務管理システムとして、従業員の入退場及び勤務状況を把握し、ICカードの不正使用を防止する旨が記載されている。特許文献2には、勤務管理支援システム等として、従業員の勤務状況が計画通りに遂行されるように支援する旨が記載されている。
近年、働き方改革が進められており、労働者の労働時間の管理、特に時間外労働(残業)や長時間労働の制限や低減が重要である。
従来技術例における労働時間の管理に係わる情報処理システムでは、労働者の勤務状況や労働時間を登録や集計等に基づいて把握し、労働時間が規定の労働時間を越えている労働者を抽出し、その労働者に対して注意や警告等の通知を行うこと等が可能である。通知を受けた労働者は、長時間労働等の状態を認識し、働き方の改善を図ることができる。
しかしながら、通知を受けた労働者がすぐに長時間労働等を止めるとは限らない。時間外労働や長時間労働自体の抑止については、人手や意思に委ねられているため、抑止の強制力が乏しく、抑止が充分には実現できていない。
本発明の目的は、労働時間の管理を行う情報処理システムに関して、労働者の時間外労働や長時間労働を、強制力を持って抑止することができ、長時間労働等の低減や改善を図ることができる技術を提供することである。
本発明のうち代表的な実施の形態は、労働時間管理システムであって、以下に示す構成を有することを特徴とする。
一実施の形態の労働時間管理システムは、組織の労働者の労働時間を管理する情報処理を行うサーバ装置を備え、前記サーバ装置は、前記労働者の個人別の勤務状況を把握する勤休管理部と、前記労働者の個人別の勤務条件を判定する個人別勤務条件判定部と、前記労働者の個人別の前記勤務状況に基づいて、前記労働者の個人別の労働時間を把握し、前記労働者の個人別の前記労働時間が、前記勤務条件における許容労働時間に対応する上限閾値を越える状態かどうかを判定する労働時間判定部と、前記上限閾値を超える状態である前記労働者について、抑止対象者として、前記抑止対象者が設備またはエリアを利用して業務を行うことを不可能とするように、前記設備またはエリアの利用を不許可とする抑止制御を行う抑止制御部と、を備える。
本発明のうち代表的な実施の形態によれば、労働時間の管理を行う情報処理システムに関して、労働者の時間外労働や長時間労働を、強制力を持って抑止することができ、長時間労働等の低減や改善を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において同一部には原則として同一符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(実施の形態)
図1〜図13を用いて、本発明の実施の形態の労働時間管理システムについて説明する。実施の形態の労働時間管理システムは、勤休管理システムやセキュリティ管理システムと連携して、組織の労働者の個人別の時間外労働(残業)等の労働時間を把握する。労働時間管理システムは、労働者個人別の勤務条件に基づいて、労働者個人別の労働時間が、制限対象となる長時間労働等の状態かどうかを判定する。労働時間管理システムは、個人の労働時間が、個人の許容労働時間等を越えるかどうかを判定し、制限対象者を検出する。そして、労働時間管理システムは、制限対象者である労働者による業務用の設備やエリア等の利用が不可になるように制御することで、その労働者による労働を強制的に抑止する。
図1〜図13を用いて、本発明の実施の形態の労働時間管理システムについて説明する。実施の形態の労働時間管理システムは、勤休管理システムやセキュリティ管理システムと連携して、組織の労働者の個人別の時間外労働(残業)等の労働時間を把握する。労働時間管理システムは、労働者個人別の勤務条件に基づいて、労働者個人別の労働時間が、制限対象となる長時間労働等の状態かどうかを判定する。労働時間管理システムは、個人の労働時間が、個人の許容労働時間等を越えるかどうかを判定し、制限対象者を検出する。そして、労働時間管理システムは、制限対象者である労働者による業務用の設備やエリア等の利用が不可になるように制御することで、その労働者による労働を強制的に抑止する。
労働時間管理システムは、個人別の労働時間が、許容労働時間に関する上限値を超える場合には、抑止対象者として検出し、上限値よりも小さい所定値を超える場合には、警告対象者として検出する。労働時間管理システムは、抑止対象者に対しては抑止制御を実行し、警告対象者に対しては警告出力の制御を実行する。
[労働時間管理システム(1)]
図1は、実施の形態の労働時間管理システムの全体の構成を示す。実施の形態の労働時間管理システムは、主に、労働時間管理サーバ1、勤休管理システム2、セキュリティ管理システム3を有し、これらが通信網を介して接続されている。実施の形態の労働時間管理システムでは、勤休管理システム2とセキュリティ管理システム3との間に、特有の労働時間管理サーバ1が設けられている。労働時間管理サーバ1は、勤休管理システム2及びセキュリティ管理システム3と連携する。通信網は例えばLANである。例えば、会社等の組織の労働環境において、この労働時間管理システムが設けられる。あるいは、広域通信網上において事業者が管理する労働時間管理システムとして設けられてもよい。
図1は、実施の形態の労働時間管理システムの全体の構成を示す。実施の形態の労働時間管理システムは、主に、労働時間管理サーバ1、勤休管理システム2、セキュリティ管理システム3を有し、これらが通信網を介して接続されている。実施の形態の労働時間管理システムでは、勤休管理システム2とセキュリティ管理システム3との間に、特有の労働時間管理サーバ1が設けられている。労働時間管理サーバ1は、勤休管理システム2及びセキュリティ管理システム3と連携する。通信網は例えばLANである。例えば、会社等の組織の労働環境において、この労働時間管理システムが設けられる。あるいは、広域通信網上において事業者が管理する労働時間管理システムとして設けられてもよい。
勤休管理システム2及びセキュリティ管理システム3は、組織の既存の業務システムとしてもよいし、新設のシステムとしてもよい。実施の形態では、勤休管理システム2及びセキュリティ管理システム3は、組織の既存のシステムである。組織は、新たに労働時間管理サーバ1を導入、追加設置し、勤休管理システム2及びセキュリティ管理システム3と接続する。新設のシステムとする場合、勤休管理システム2及びセキュリティ管理システム3は、労働時間管理サーバ1と積極的に連携する機能が実装されたシステムとすることができる。また、勤休管理システム2とセキュリティ管理システム3は、通信網を介して接続されて連携するシステムでもよいし、1つに併合されたシステムでもよい。実施の形態の労働時間管理システムは、既存の業務システムと連携することができ、既存の業務の運用をあまり変更する必要なく、導入が容易であり、低コストで実現できる。
労働時間管理サーバ1は、勤休管理システム2との連携に基づいて、組織の複数の各々の労働者の労働時間を管理するサーバ装置である。労働時間管理サーバ1は、労働者個人別の時間外労働や長時間労働を把握、検出する機能を有する。労働時間管理サーバ1は、長時間労働等が検出された労働者に対し、セキュリティ管理システム3との連携に基づいて、所定の制限制御として、警告制御や抑止制御を行う機能を有する。
勤休管理システム2は、計算機や紙の帳票を用いて、組織の複数の各々の従業員等の労働者の勤休(出勤、退勤、休暇等)の状況や予定を管理するシステムである。勤休管理システム2は、例えば、サーバや勤休管理端末22で構成される。例えば、勤休管理システム2のサーバは、勤務状況情報(勤休管理情報)21を保持し、登録に応じて更新する。勤務状況情報21は、労働者毎の出勤や休暇等の日、出勤や退勤の時刻、時間外労働の日時、フレックス勤務の日時、等の情報を含む。例えば、労働者は、勤休管理端末22を操作して、労働者毎の勤休の状況や予定を登録する。サーバは、勤休管理端末22からの登録に基づいて、勤務状況情報21の情報を登録、更新する。この勤休状況等の登録は、手動登録としてもよいし、後述するように、入退管理システムやPC管理システムを利用した自動登録としてもよい。
例えば、勤休管理システム2に入退管理システムを連携する場合、入退管理システムによって、労働者による規定のエリアに対する入退状況を検出、把握する。例えば、規定のエリアへの入室を出勤または業務開始とみなし、退室を退勤または業務終了とみなす。この入退管理システムによるエリア入退情報を、勤休管理システム2に自動登録することで、勤務状況を把握できる。
また、例えば、勤休管理システム2にPC管理システムを連携する場合、PC管理システムによって、労働者による規定のPCに対するログオン、ログオフの状況を検出、把握する。例えば、労働者個人別のPCへのログオンを出勤または業務開始とみなし、ログオフを退勤または業務終了とみなす。このPC管理システムによるPCログ情報を、勤休管理システム2に自動登録することで、勤務状況を把握できる。
セキュリティ管理システム3は、組織の労働者の業務(労働)に関するセキュリティを管理するシステムであり、業務に用いる設備やエリア等の利用に関するセキュリティを制御するシステムである。セキュリティ管理システム3は、基本的な機能として、労働者による設備やエリア等の利用の権限を管理し、利用状況を把握、記録する機能を有する。セキュリティ管理システム3は、組織の従業員等の正規利用者による利用を許可し、不正利用者による利用を不許可としてセキュリティを確保する機能を有する。セキュリティ管理システム3は、労働者による設備やエリア等の利用の際に、認証等を行うことで、利用の可否を制御する機能を有する。即ち、セキュリティ管理システム3は、労働者による労働(業務)の可否を制御できる機能を有する。労働時間管理サーバ1は、セキュリティ管理システム3の機能を制御するように連携することで、労働者の労働の制限(警告や抑止)を実現する。
セキュリティ管理システム3は、例えば、サーバや認証装置32で構成される。セキュリティ管理システム3のサーバは、セキュリティ管理情報31を保持する。セキュリティ管理情報31は、労働者による業務用の設備やエリア等の利用に関するセキュリティを制御、管理するための情報である。セキュリティ管理情報31は、例えば、設備やエリアの利用者の情報、利用権限、利用状況、認証制御情報、等の情報を含む。
業務用の設備やエリア等には、認証装置32が設けられている。あるいは、セキュリティ管理システム3のサーバに認証機能を有してもよい。労働者(利用者)は、設備やエリアの利用の際に、認証装置32での認証を受ける。認証の結果が、成功(許可)の場合には、設備やエリアの利用が許可され、失敗(不許可)の場合には、設備やエリアの利用が不許可とされる。設備は、業務用の所定の機器やシステム等である。設備毎に認証機能を有してもよい。利用者が機器を利用する際に所定のIDを入力すると利用可能になる形態や、機器にID媒体を読み取らせることで利用可能になる形態でもよい。
セキュリティ管理システム3のサーバは、労働者の労働時間の状態に応じた制限として、警告出力や抑止を実行する。警告出力は、認証装置32での認証時等のタイミングで、その労働者に長時間労働の旨の警告を出力することである。抑止は、認証装置32での認証結果を不許可として、業務用の設備やエリアの利用を不可とすることで、その労働者による労働を抑止することである。
セキュリティ管理システム3のサーバは、労働時間管理サーバ1からの制限制御に基づいて、認証装置32に対し、労働者(利用者)による設備やエリアの利用の制限を実行する。この制限は、認証装置32の認証の制御によって実現できる。通常時には、労働者は、正規利用者として、認証装置32の認証結果が許可になるように設定されている。制限制御時には、サーバから認証装置32の認証結果が不許可になるように制御する。これにより、労働者による業務用の設備やエリアの利用を不可にすることができる。即ち、労働者による業務(労働)が不可の状態に制限することができる。
労働時間管理サーバ1は、勤休管理システム2の勤務状況情報21にアクセスし、情報を参照、取得可能である。勤休管理システム2のサーバは、勤務状況情報21の情報を、外部の労働時間管理サーバ1に出力するインタフェースを有する。また、労働時間管理サーバ1は、セキュリティ管理システム3のセキュリティ管理情報31(利用者の情報)にアクセスし、情報を参照、取得可能である。セキュリティ管理システム3のサーバは、セキュリティ管理情報31の情報を、外部の労働時間管理サーバ1に出力するインタフェースを有する。
[労働時間管理システム(2)]
労働時間管理サーバ1は、勤休管理システム2及びセキュリティ管理システム3から得られる情報に基づいて、労働者の個人別の労働時間や勤務条件、設備等の利用権限、等を把握する。労働時間管理サーバ1は、それらの情報に基づいて、労働者毎に、長時間労働の状態かどうかを判定し、制限対象者を検出する。労働時間管理サーバ1は、労働者毎の労働時間が、個人別勤務条件の許容労働時間に関する閾値を超えるかどうかを判定する。労働時間管理サーバ1は、上限閾値を越える者を、抑止対象者として検出する。労働時間管理サーバ1は、上限閾値を越えていないが警告閾値を越える者を、警告対象者として検出する。労働時間管理サーバ1は、制限対象者の検出に応じて、自動的に、制限制御として、警告制御や抑止制御を、セキュリティ管理システム3に対して実行する。労働時間管理サーバ1は、例えば、セキュリティ管理システム3における利用者(労働者)の設備等の利用のための権限を変更させること、認証を制御することで、制限を実現する。
労働時間管理サーバ1は、勤休管理システム2及びセキュリティ管理システム3から得られる情報に基づいて、労働者の個人別の労働時間や勤務条件、設備等の利用権限、等を把握する。労働時間管理サーバ1は、それらの情報に基づいて、労働者毎に、長時間労働の状態かどうかを判定し、制限対象者を検出する。労働時間管理サーバ1は、労働者毎の労働時間が、個人別勤務条件の許容労働時間に関する閾値を超えるかどうかを判定する。労働時間管理サーバ1は、上限閾値を越える者を、抑止対象者として検出する。労働時間管理サーバ1は、上限閾値を越えていないが警告閾値を越える者を、警告対象者として検出する。労働時間管理サーバ1は、制限対象者の検出に応じて、自動的に、制限制御として、警告制御や抑止制御を、セキュリティ管理システム3に対して実行する。労働時間管理サーバ1は、例えば、セキュリティ管理システム3における利用者(労働者)の設備等の利用のための権限を変更させること、認証を制御することで、制限を実現する。
労働時間管理サーバ1は、抑止対象者については、抑止制御を実行する。労働時間管理サーバ1は、抑止制御として、現状労働時間以上の労働(業務)を強制的に抑止、禁止するように、その労働者に対応する業務用の設備やエリアの利用を不可にする。例えば、設備等の利用の際に必要な認証の際に、認証結果を不許可にする。労働時間管理サーバ1は、セキュリティ管理システム3に、そのための抑止制御情報を送信する。セキュリティ管理システム3は、その抑止制御情報に対応する情報をセキュリティ管理情報31に登録する。これにより、抑止対象者は、業務用の設備やエリアの利用が不可の状態になるので、労働(業務)が強制的に抑止される。
セキュリティ管理システム3において、労働者は、通常時、基本的に正規利用者、即ち規定の業務日時に規定の設備やエリア等の利用が許可される利用者として登録されている。その上で、抑止対象者である労働者は、制限時には、例えば認証不許可利用者として登録される。そのため、その抑止対象者は、自分の業務用の設備やエリアの利用のための認証の際に、認証結果が不許可(失敗)になる。その労働者は、設備等の利用ができないので業務を行うことができず、長時間労働が抑止される。
労働時間管理サーバ1は、警告対象者については、警告制御を実行する。労働時間管理サーバ1は、警告制御として、その労働者が業務用の設備やエリアを利用する際の認証時に、長時間労働の旨を警告する。労働時間管理サーバ1は、セキュリティ管理システム3に、そのための警告制御情報を送信する。セキュリティ管理システム3は、その警告制御情報に対応する情報をセキュリティ管理情報31に登録する。セキュリティ管理システム3のサーバは、そのセキュリティ管理情報31に基づいて、認証装置32での認証時に警告を出力させる。これにより、警告対象者が自分の業務用の設備やエリアを利用するための認証の際に、警告が出力される。その労働者は、許容労働時間の上限に達する前に、警告を受け取る。その労働者は、長時間労働の現状を認識し、上限を超えて抑止状態にならないように注意し、改善を図ることができる。
所定の警告とは、その労働者個人の現在の長時間労働の状況や、労働時間が許容労働時間の上限に近付いている状態である旨等を警告することである。警告出力の際には、現在の労働時間や、上限に達するまでの時間等を出力してもよい。また、警告制御の1つとして、所定の宛先(該当する労働者やその上長等)へ、警告通知のメールを送付してもよい。また、勤休管理システム2(例えば所定のWebページ)に、個人別の労働状況と共に、警告情報を登録して、個人による閲覧、確認を可能としてもよい。
実施の形態の労働時間管理システムによれば、警告制御や抑止制御によって、労働者が規定の労働時間を越える長時間労働の状態にならないように働きかけることができ、長時間労働の低減を図ることができる。本システムによれば、従来技術例のシステムよりも、長時間労働の抑止力を強化することができる。
実施の形態の労働時間管理システムでは、管理対象の労働として残業を扱う。即ち、労働時間管理サーバ1は、個人別の残業時間を判定する。この「残業」は、「時間外労働」及び「休日労働」の合計として定義される。本システムでは、職級や役職に依らずに、ある組織の全労働者(システム登録利用者)について、同様に制限制御を適用する。なお、労働者の職級や役職の規定によっては、時間外労働を残業と扱わない場合もある。本システムでは、その該当者についても、例えば健康管理のために、制限制御の適用者とする。
[労働時間管理サーバ]
図2は、労働時間管理サーバ1の構成を示す。労働時間管理サーバ1は、設定部11、勤休管理部12、共通勤務条件管理部13、個人別延長管理部14、個人別勤務条件判定部15、労働時間判定部16、利用者管理部17、抑止制御部18、警告制御部19を有する。労働時間管理サーバ1は、ソフトウェアプログラム処理に基づいて、これらの各処理部を実現する。
図2は、労働時間管理サーバ1の構成を示す。労働時間管理サーバ1は、設定部11、勤休管理部12、共通勤務条件管理部13、個人別延長管理部14、個人別勤務条件判定部15、労働時間判定部16、利用者管理部17、抑止制御部18、警告制御部19を有する。労働時間管理サーバ1は、ソフトウェアプログラム処理に基づいて、これらの各処理部を実現する。
設定部11は、労働時間管理サーバ1を含む労働時間管理システムに関する設定を行う。例えば、設定部11は、外部のユーザ端末からのアクセスを受け付けて、GUI(グラフィカルユーザインタフェース)として、ユーザ設定画面を提供する。管理者等のユーザは、ユーザ設定画面で、本システムに関する各種の情報を確認し、ユーザ設定を行うことができる。設定部11は、設定された情報を、設定情報51として管理する。ユーザ設定可能な項目としては、本システムの各機能のオン/オフの項目が挙げられる。例えば、制限制御として、警告のみ、抑止のみ、警告及び抑止の両方から選択して設定可能である。また、例えば、労働者または労働者の上長等の所定の宛先へメールで警告や抑止の通知を行う機能に関するオン/オフ、及びその宛先メールアドレス等が設定可能である。
勤休管理部12は、勤務状況情報DB52を保持、管理する。勤休管理部12は、勤休管理システム2の勤務状況情報21から勤務状況情報を例えば定期的なタイミングで取得し、その情報を勤務状況情報DB52に登録、格納する。なお、勤休管理部12は、その勤務状況情報から、労働者個人別の労働時間等を計算し、勤務状況情報DB52に格納してもよい。
共通勤務条件管理部13は、共通勤務条件情報DB53を保持、管理する。労働時間管理サーバ1の共通勤務条件情報DB53には、例えば事前に勤休管理端末22から共通勤務条件情報が登録されている。共通勤務条件管理部13は、勤休管理システム2から共通勤務条件情報を取得して共通勤務条件情報DB53に登録してもよい。
共通勤務条件は、組織の全従業員で共通の勤務条件である。あるいは、共通勤務条件は、部署や職級等に応じて異なる複数の共通勤務条件を設けてもよい。共通勤務条件情報は、残業に関する許容労働時間、警告閾値(A1とする)、及び上限閾値(A2とする)を含む。共通勤務条件管理部13では、組織の担当者からの設定操作に基づいて、許容労働時間や閾値を任意に設定可能である。なお、設定部11を通じて設定可能としてもよい。許容労働時間や閾値は、労働基準法や組織の規定を考慮して任意の値に設定可能である。
個人別延長管理部14は、個人別延長情報DB54を保持、管理する。個人別延長情報DB54には、勤休管理システム2(例えば稟議システム)から得られる個人別延長情報が格納されている。個人別延長情報は、個人別労働時間延長申請に基づいて承認後の延長労働時間を含む情報である。個人別労働時間延長申請は、労働者個人が業務状況等に応じて残業時間等に関する許容労働時間の延長を申請するものであり、上長等によって承認される。個人別延長管理部14は、勤休管理システム2から個人別延長情報を取得して、個人別延長情報DB54に登録してもよい。
個人別勤務条件判定部15は、個人別勤務条件情報DB55を保持、管理する。個人別勤務条件判定部15は、共通勤務条件情報DB53の共通勤務条件と、個人別延長情報DB54の個人別延長情報とを用いて、労働者の個人別勤務条件を判定する。個人別勤務条件判定部15は、判定結果である個人別勤務条件を、個人別勤務条件情報DB55に格納し、労働時間判定部16に出力する。
個人別勤務条件は、労働者個人別の勤務条件であり、共通勤務条件に個人別延長情報が反映された条件である。個人別勤務条件情報は、労働者個人毎に、残業に関する許容労働時間、警告閾値(B1とする)、及び上限閾値(B2とする)を含む。共通勤務条件及び個人別勤務条件における各閾値は、日、期、月等の各時間単位で設定される。警告閾値は上限閾値よりも小さい値が所定の方式で設定される。
労働時間判定部16は、労働時間情報DB56を保持、管理する。労働時間判定部16は、勤休管理部12の勤務状況情報DB52から、労働者個人別の勤務状況情報を参照して、労働者個人別の労働時間を計算する。この計算は、勤務状況情報DB52に労働時間を含む場合には不要である。労働時間は、日、期、月等の各時間単位で計算される。また、労働時間判定部16は、個人別勤務条件判定部15から労働者の個人別勤務条件情報を参照する。
労働時間判定部16は、労働者個人別の労働時間を含む勤務状況と、対応する個人別勤務条件とを用いて、労働者個人の残業時間に関して、長時間労働の状態かどうかを判定する。労働時間判定部16は、労働者個人毎に、制限対象者となる長時間労働者であるかどうかを判定する。労働時間判定部16は、労働者毎に、労働時間と警告閾値とを比較して、警告対象者かどうかを判定する。労働時間判定部16は、労働時間が警告閾値を超えない場合、通常状態であると判定する。労働時間判定部16は、労働時間が警告閾値を越え、上限閾値を越えない場合、警告対象者(第1制御状態)として検出する。また、労働時間判定部16は、労働者毎に、労働時間と上限閾値とを比較して、抑止対象者かどうかを判定する。労働時間判定部16は、労働時間が上限閾値を越える場合、抑止対象者(第2制御状態)として検出する。
労働時間判定部16は、判定の結果、検出された制限対象者(警告対象者、抑止対象者)についての情報を、労働時間情報DB56に格納する。労働時間情報DB56には、制限対象者の情報が登録される。労働時間判定部16は、警告対象者を検出した場合、警告対象者情報を、警告制御部19へ出力する。労働時間判定部16は、抑止対象者を検出した場合、抑止対象者情報を、抑止制御部18へ出力する。
利用者管理部17は、利用者情報DB57を保持、管理する。利用者情報DB57には、利用者情報が格納される。利用者管理部17は、セキュリティ管理システム3と連携して、業務用の設備やエリア等の利用者の情報を参照し、利用者情報DB57に格納する。利用者管理部17が参照する利用者情報は、例えば、利用者を表すID、設備やエリア等の利用権限、及び利用状況を表す情報を含む。抑止制御部18や警告制御部19は、利用者情報DB57の利用者情報を用いて制限制御を行う。
抑止制御部18は、セキュリティ管理システム3と連携し、抑止対象者に対する抑止制御、即ち該当する労働者による業務用の設備やエリアの利用を不可にする制御を行う。抑止制御部18は、言い換えると、設備等利用制御部である。抑止制御部18は、抑止制御情報DB58を保持、管理する。抑止制御情報DB58には、抑止対象者に関する抑止制御情報が格納される。抑止制御部18は、抑止制御の実行の際には、抑止制御情報DB58の情報に基づいて、セキュリティ管理システム3へ、抑止制御情報を送信する。セキュリティ管理システム3は、その抑止制御情報を受信し、登録情報としてセキュリティ管理情報31に登録する(言い換えるとセキュリティ管理情報31を更新する)。
抑止制御情報は、例えば、労働者のID、及び抑止対象者であること(第2制御状態)を表す情報を含む。抑止制御情報は、該当する労働者による業務用の設備やエリア等の利用を不可にするための情報を含む。抑止制御情報は、設備等を利用不可にするために認証不許可にするための情報を含む。
抑止制御部18は、抑止制御の際には、抑止対象者である労働者に対し、抑止の現状や抑止に至った理由等(労働時間が上限を超過したこと等)の情報を出力してもよい。抑止制御情報にはそのための情報を含めてもよい。
警告制御部19は、セキュリティ管理システム3と連携し、警告対象者に対する警告制御、即ち該当する労働者個人による業務用の設備やエリアの利用の際に警告を出力する制御を行う。警告制御部19は、警告制御情報DB59を保持、管理する。警告制御情報DB59には、警告対象者に関する警告制御情報が格納される。警告制御部19は、警告制御の実行の際には、警告制御情報DB59の情報に基づいて、セキュリティ管理システム3へ、警告制御情報を送信する。セキュリティ管理システム3は、その警告制御情報を受信し、登録情報としてセキュリティ管理情報31に登録する。
警告制御情報は、例えば、労働者のID、警告対象者であること(第1制御状態)を表す情報、及び警告内容情報を含む。警告内容情報は、例えば、長時間労働の現状を伝える情報、許容労働時間の上限に近付いている旨の情報、働き方改善提案の旨の情報としてもよい。設備や認証装置32等にディスプレイ等を持つ場合には、画面に表示するためのメッセージ情報を含めてもよい。
また、警告制御部19は、追加的な機能として、警告制御や抑止制御の際に、メール等を用いて、所定の宛先へ警告や抑止の旨を通知する機能も有する。所定の宛先は、制限対象者である労働者やその労働者に対する上長が使用するPCやモバイル機器等の端末装置である。勤休管理システム2のサーバ等へ通知が送付されてもよい。また、所定のWebページ等に通知情報を掲載してもよい。
抑止制御部18や警告制御部19は、利用者情報管理部17と連携し、利用者情報(利用者IDや利用権限等)を用いて制限制御を行う。なお、抑止制御部18と警告制御部19を併合した形態でもよい。
なお、労働時間管理サーバ1の各情報DBは、各テーブル等として1つのDBに併合して管理してもよいし、外部のDBサーバ等に管理してもよい。労働時間管理サーバ1を複数のサーバ装置に分けて構成してもよい。
[情報DB]
勤務状況情報DB52には、例えば、ID及び属性で管理される労働者毎に、出退勤日時、残業等の時間外労働の時間、フレックス勤務日時等を含む、勤務状況を表す勤務状況情報が蓄積される。この勤務状況情報は、時系列における過去、現在、及び予定の情報を含む。
勤務状況情報DB52には、例えば、ID及び属性で管理される労働者毎に、出退勤日時、残業等の時間外労働の時間、フレックス勤務日時等を含む、勤務状況を表す勤務状況情報が蓄積される。この勤務状況情報は、時系列における過去、現在、及び予定の情報を含む。
共通勤務条件情報DB53には、労働時間に関して組織の従業員に共通に適用する条件として、以下のような情報が保持される。
(a)組織の勤務規定における、時間外労働時間帯、及び休日労働日
(b)フレックス勤務
(c)組織の勤務規定における、通常労働時間(時間外労働時間及び休日労働時間)に関する警告閾値及び上限閾値
(d)36協定等の規定における、最大労働時間。
(a)組織の勤務規定における、時間外労働時間帯、及び休日労働日
(b)フレックス勤務
(c)組織の勤務規定における、通常労働時間(時間外労働時間及び休日労働時間)に関する警告閾値及び上限閾値
(d)36協定等の規定における、最大労働時間。
上記(c)の閾値については、労働者個人からの労働時間延長申請及び承認に基づいて、(d)の最大労働時間の範囲内で、個人別の許容労働時間及び閾値を可変に設定できる。個人別勤務条件判定部15は、その情報を個人別勤務条件情報DB55に格納する。
共通勤務条件情報については、例えば総務/人事部門の担当者等が勤休管理端末22から労働時間管理サーバ1あるいは勤休管理システム2に事前登録することができる(図3)。労働時間管理サーバ1は、勤休管理システム2に登録されている共通勤務条件情報を取得してもよい。
個人別延長情報DB54には、労働者個人別の労働時間の延長申請に基づいて承認された労働時間に関する情報(個人別延長情報)が登録される。労働者個人は、上記(c)の通常労働時間(その上限閾値)を超える労働をする予定である場合、上記(d)の最大労働時間の範囲内で、労働時間の延長を申請する。個人別延長管理部14は、その個人別延長情報を個人別延長情報DB54に登録する。
本システムでは、労働者個人が、業務の都合等の必要に応じて、事前に、自分の端末や勤休管理端末22等から稟議システム4(図3)に対して労働時間延長申請を行い、上長等が承認を行う。その承認後の個人別延長情報が、労働時間管理サーバ1の個人別延長情報DB54に登録される。個人別延長管理部14は、稟議システム4等から個人別延長情報を取得してもよい。また、労働時間が警告閾値を越えたことで警告を受けた労働者(警告対象者)は、必要に応じて、同様に労働時間延長申請を行って許容労働時間を延長できる。
利用者情報DB57には、セキュリティ管理システム3に登録されている利用者の情報として、利用者のID、設備等の利用権限、利用状況等の情報が登録される。利用者管理部17は、例えば定期的にセキュリティ管理システム3のセキュリティ管理情報31から利用者情報を取得し、利用者情報DB57に格納する。
[閾値]
共通勤務条件の各閾値については、例えば、以下のように決定できる。共通の許容労働時間を100%とした場合に、100%の時間を上限閾値とし、所定率(例えば70%)の時間を警告閾値として決定してもよい。
共通勤務条件の各閾値については、例えば、以下のように決定できる。共通の許容労働時間を100%とした場合に、100%の時間を上限閾値とし、所定率(例えば70%)の時間を警告閾値として決定してもよい。
個人別勤務条件の各閾値については、例えば、以下のように決定できる。個人別の許容労働時間を100%とした場合に、100%の時間を上限閾値とし、所定率(例えば70%)の時間を警告閾値として決定してもよい。
なお、各閾値は、例えば、残業時間のみに関する時間閾値として設定されてもよいし、(通常労働時間+残業時間)に関する時間閾値として設定されてもよい。労働時間判定部16は、その閾値の規定に対応した労働時間を計算して比較判定を行う。
本システムでは、各時間単位での許容労働時間が設定される。例えば、1日の規定の就業時間を8時間として、1日の許容残業時間が2時間に設定される。同様に、月等の単位で許容残業時間が設定される。
[入退管理システム、PC管理システム]
実施の形態の労働時間管理システムでは、勤休管理システム2やセキュリティ管理システム3として、入退管理システムまたはPC管理システムを適用する場合を説明する。また、組織の労働環境に入退管理システム及びPC管理システムの両方がある場合、一方に制限制御を適用してもよいし、両方に適用してもよい。
実施の形態の労働時間管理システムでは、勤休管理システム2やセキュリティ管理システム3として、入退管理システムまたはPC管理システムを適用する場合を説明する。また、組織の労働環境に入退管理システム及びPC管理システムの両方がある場合、一方に制限制御を適用してもよいし、両方に適用してもよい。
入退管理システムは、例えば、組織の各従業員による各エリアに対する入退の際にIDカード及びIDカードリーダを用いて認証を行い、認証結果に応じて入退可否を制御するシステムである。入退管理システムは、組織の利用者(労働者)が部屋等のエリア間で電気錠付きドア(ゲート)等を通じて入退する際に、IDカード及びIDカードリーダを用いて認証を行い、認証結果に応じて入退可否を制御する。入退管理システムでは、予め、正規利用者は、カードID等の設定と共に、組織の規定の業務日時における業務用エリアの利用及び入退が許可されるように、カードID及び利用権限が設定されている。なお、IDカード認証に限らず、生体認証等も適用可能である。
PC管理システムは、例えば、組織の各労働者が使用する業務用のPCを管理するシステムである。PC管理システムは、各PCのログオン及びログオフを制御し、組織の規定の業務日時におけるPCの利用を許可する。PC管理システムは、例えば、各PCのソフトウェア等の更新を管理し、セキュリティ対策を行う。PC管理システムは、各PCのログオン時に、ユーザ認証を行い、認証結果が許可の場合にはログオンを許可する。PC管理システムでは、予め、正規利用者は、組織の規定の業務日時におけるPCの利用が許可されるように、ユーザID及びパスワード、利用権限等が設定されている。
例えば、セキュリティ管理システム3が入退管理システムと連携する形態の場合、警告出力の制御としては、業務用のエリアに対する入退の際のIDカードリーダでの認証の際に、警告を出力する。抑止の制御としては、業務用のエリアに対する入室の際のIDカードリーダでの認証の際に、認証結果を不許可として、入室を不可にする。
例えば、セキュリティ管理システム3がPC管理システムと連携する形態の場合、警告出力の制御としては、業務用のPCに対するログオンの際のユーザ認証の際に、警告を出力する。抑止の制御としては、業務用のPCに対するログオンの際のユーザ認証の際に、認証結果を不許可として、ログオンを不可にする。
[勤休管理システム]
図3は、勤休管理の構成例として、勤休管理システム2と労働時間管理サーバ1との連携の構成例を示す。図3では、勤休管理システム2(サーバやDB)に対し、総務/人事部門の担当者が操作する勤休管理端末22や、組織の各労働者(部署の上長や各従業員を含む)の端末が接続されている。端末はPC等で構成される。勤休管理システム2と労働時間管理サーバ1とが接続されている。勤休管理端末22は、労働時間管理サーバ1に対しても接続可能である。また、組織において稟議システム4を有する。稟議システム4は、各労働者の端末や労働時間管理サーバ1と接続されている。
図3は、勤休管理の構成例として、勤休管理システム2と労働時間管理サーバ1との連携の構成例を示す。図3では、勤休管理システム2(サーバやDB)に対し、総務/人事部門の担当者が操作する勤休管理端末22や、組織の各労働者(部署の上長や各従業員を含む)の端末が接続されている。端末はPC等で構成される。勤休管理システム2と労働時間管理サーバ1とが接続されている。勤休管理端末22は、労働時間管理サーバ1に対しても接続可能である。また、組織において稟議システム4を有する。稟議システム4は、各労働者の端末や労働時間管理サーバ1と接続されている。
各労働者は、勤休管理システム2の勤務状況情報21に、個人の勤務状況として、出退勤日時や勤務計画等の情報を登録(勤休登録)する。この勤務状況情報は、組織の規定の業務等の開始及び終了の日時、または継続した労働時間でもよい。この勤休登録は、各労働者が自分の端末から登録する形態でもよいし、担当者の勤休管理端末22から登録する形態でもよい。前述のように手動登録の形態でもよいし、入退管理システムやPC管理システムと連携した自動登録の形態でもよい。
勤休管理システム2は、勤休登録に基づいた勤務状況情報21を保持し、外部の労働時間管理サーバ1へ出力可能である。労働時間管理サーバ1の勤休管理部12は、勤休管理システム2の勤務状況情報21を参照して情報を取得し、勤務状況情報DB52に登録する。
なお、勤務状況情報21または勤務状況情報DB52の登録内容については、更に、労働者の上長による確認、承認を必須とする方式としてもよい。この場合、勤務状況情報の正当性を高めることができ、虚偽の登録を難しくすることができる。
共通勤務条件を設定する際には、担当者は、勤休管理端末22から労働時間管理サーバ1にアクセスし、共通勤務条件を設定する。共通勤務条件管理部13は、設定される共通勤務条件を、共通勤務条件情報DB53に登録する。
稟議システム4は、組織の労働者と上長との間での各種の申請及び承認を処理する公知のシステムである。稟議システム4は、電子的システムとしてもよいし、非電子的システムとしてもよい。稟議システム4は、特に、個人別労働時間延長に関する申請及び承認を処理する。労働者は、例えば業務状況から自分の残業時間が社内の規定の許容残業時間(上限値)を超過する見込みの場合には、稟議システム4に、個人別労働時間延長申請を行う。その労働者の上長は、その申請内容を確認して承認する。承認された場合、その労働者個人の許容労働時間が延長される。個人別労働時間延長申請における延長労働時間は、例えば36協定等の規定に基づいた組織の最大残業時間を上限値として、その上限値以下で承認される。上長は、申請した労働者の業務進捗状況等を鑑みながら承認を決定する。
労働者は、個人別労働時間延長申請を行う場合、例えば自分の端末等から稟議システム4にアクセスし、個人別労働時間延長申請(延長労働時間の情報を含む)を行う。その労働者の上長は、その申請内容を確認して承認を行う。稟議システム4は、承認後の個人別延長情報を出力する。個人別延長管理部14は、その個人別延長情報を入力し、個人別延長情報DB54に登録する。
なお、変形例としては、勤休管理システム2が、労働時間管理サーバ1の勤休管理部12として併合されている形態でもよい。また、変形例としては、労働時間管理サーバ1の勤休管理部12に勤務状況情報DB52を保持せずに、外部の勤休管理システム2に保持される勤務状況情報DBの情報を適宜参照する形態としてもよい。また、変形例としては、稟議システム4が勤休管理システム2に併合されている形態でもよい。その場合、労働時間管理サーバ1は、勤休管理システム2から個人別延長情報を取得する。また、稟議システム4が労働時間管理サーバ1(個人別延長管理部14)に併合されている形態でもよい。その場合、労働者は、端末等から、労働時間管理サーバ1に対して個人別労働時間延長申請を行う。労働者の上長は、端末等から、労働時間管理サーバ1の申請情報を参照して承認を行う。
[勤休管理システム−入退管理システム]
図4は、勤休管理システム2の構成例として、入退管理システム5と連携する場合を示す。なお、勤休管理システム2と入退管理システム5とが通信して連携する形態でもよいし、勤休管理システム2が入退管理システム5で構成される形態でもよい。
図4は、勤休管理システム2の構成例として、入退管理システム5と連携する場合を示す。なお、勤休管理システム2と入退管理システム5とが通信して連携する形態でもよいし、勤休管理システム2が入退管理システム5で構成される形態でもよい。
図4では、労働時間管理サーバ1と通信で連携する入退管理システム5を有する。入退管理システム5は、認証制御装置51と、それに接続される複数のIDカードリーダ52とを備える。IDカードリーダ52は、認証装置32に相当する。認証制御装置51は、認証管理情報53を管理しており、IDカードリーダ52に認証用の情報を配信する。認証管理情報53には、例えば、認証許可リストや入退履歴情報を含む。認証許可リストには、各IDカードリーダ52で認証許可されるカードIDが記載されている。入退履歴情報には、利用者(カードID)毎のエリア入退履歴が記載されている。例えば、ある労働者は、あるカードID=001のIDカード54を所持する利用者U1として登録されている。利用者U1のエリア入退履歴情報として、例えば2017年7月1日の8時31分に、あるIDカードリーダ52での認証を経由してあるエリアY1に入室している。また、例えば2017年7月1日の17時45分に、あるIDカードリーダ52での認証を経由してエリアY1から退室している。
IDカードリーダ52は、利用者の所持するIDカード54のID(カードID)を読み取って、認証用の情報に基づいて認証を行う装置である。IDカードリーダ52は、部屋等のエリアに設置された電気錠付きドア(ゲート)の付近に設置されている。利用者(労働者)は、エリアに入退する際には、IDカードリーダ52にIDカード54をかざす。IDカードリーダ52は、かざされたIDカード54のID(カードID)を読み取り、認証用の情報との比較照合によって、認証結果を判定する。IDカードリーダ52は、認証結果が成功(許可)の場合には、ゲートを解錠してエリアへの入退を可能とし、認証結果が失敗(不許可)の場合には、ゲートを施錠のままとしてエリアへの入退を不可とする。
労働時間管理サーバ1の勤休管理部12は、例えば定期的なタイミングで、入退管理システム5の認証制御装置51にアクセスし、認証管理情報53を参照して利用者の情報を取得する。勤休管理部12は、例えば、利用者毎の入退履歴情報を参照し、入退履歴情報から勤務状況を把握する。ここでは、所定の業務用のエリアへの入室を出勤(または業務開始)とみなし、退室を退勤(または業務終了)とみなす。勤休管理部12は、そのような解釈で、労働者個人別の概略的な勤務状況を把握し、勤務状況情報DB52に登録する。例えば、利用者U1の勤務状況情報として、2017年7月1日の8時31分に出勤、2017年7月1日の17時45分に退勤、といったように記録されている。勤休管理部12は、そのような出退勤日時から、その日の労働時間を計算し、記録してもよい。例えば、2017年7月1日の労働時間が8時間14分である(昼休憩1時間の場合)。同様に、勤休管理部12は、所定の期単位の労働時間(累積値)や月単位の労働時間(累積値)を計算してもよい。労働時間判定部16がそれらの労働時間を計算してもよい。
[勤休管理システム−PC管理システム]
図5は、勤休管理システム2の構成例として、PC管理システム6と連携する場合を示す。なお、勤休管理システム2とPC管理システム6とが通信して連携する形態でもよいし、勤休管理システム2がPC管理システム6で構成される形態でもよい。
図5は、勤休管理システム2の構成例として、PC管理システム6と連携する場合を示す。なお、勤休管理システム2とPC管理システム6とが通信して連携する形態でもよいし、勤休管理システム2がPC管理システム6で構成される形態でもよい。
図5では、労働時間管理サーバ1と通信で連携するPC管理システム6を有する。PC管理システム6は、管理サーバ61と、それにLAN等を通じて接続される複数のPC62とを備える。管理サーバ61は、PC62のセキュリティ等を管理しており、ログオン管理、ソフトウェア更新等を行う。管理サーバ61は、認証管理情報63、認証プログラム64を有する。認証管理情報63は、PC62でのユーザ認証を管理する情報であり、例えば、利用者毎の業務用のPC62のIDや通信アドレス、認証許可リストや利用ログ情報を含む。認証許可リストには、例えば利用者毎のユーザID及びパスワードを含む。
利用ログ情報には、利用者(ユーザID)毎のPC62のログオン/ログオフ等の履歴が記載されている。例えば、ある労働者は、あるID=P1のPC62を利用して業務を行う利用者U1として登録されている。利用者U1の利用ログ情報として、例えば2017年7月1日の8時35分に、ユーザ認証を成功してPC62(P1)にログオンしている。また、例えば2017年7月1日の17時42分に、PC62(P1)からログオフしている。
管理サーバ61の認証プログラム64は、PC62の認証プログラム65と連携して、PC62の管理や認証制御等の処理を行うサーバプログラムである。PC62の認証プログラム65は、ユーザ認証処理を行うクライアントプログラムである。
PC62は、業務用の一般的なPCであり、認証プログラム65がインストールされている。利用者は、業務を行う際には、自分用のPC62にログオンする。PC62は、利用者によるログオン時に、認証プログラム65によるユーザ認証処理を実行する。PC62は、ディスプレイにユーザ認証画面を表示し、利用者による認証情報(例えばユーザID及びパスワード)の入力を受け付ける。PC62は、入力された認証情報と、認証管理情報63に基づいた認証情報とを比較照合して、認証結果を判定する。PC62は、認証結果が成功(許可)の場合には、ログオンを許可し、認証結果が失敗(不許可)の場合には、ログオンを不許可とする。
労働時間管理サーバ1の勤休管理部12は、例えば定期的なタイミングで、PC管理システム6の管理サーバ61にアクセスし、認証管理情報63を参照して利用者の情報を取得する。勤休管理部12は、例えば、利用者毎の利用ログ情報を参照し、利用ログ情報から勤務状況を把握する。ここでは、所定の業務用のPC62へのログオンを出勤(または業務開始)とみなし、ログオフを退勤(または業務終了)とみなす。勤休管理部12は、そのような解釈で、労働者個人別の概略的な勤務状況を把握し、勤務状況情報DB52に登録する。例えば、利用者U1の勤務状況情報として、2017年7月1日の8時35分に出勤、2017年7月1日の17時42分に退勤、といったように記録されている。前述と同様に、勤休管理部12は、そのような出退勤日時から、その日の労働時間等を計算し、記録してもよい。
[セキュリティ管理システム]
図8は、セキュリティ管理システム3と労働時間管理サーバ1との連携の構成例を示す。図8では、セキュリティ管理システム3は、セキュリティ管理装置であるサーバ301と、それに通信接続される認証装置32とを有する。認証装置32は、業務用のエリアまたは業務用の設備の付近に設けられている。労働者は、認証装置32での所定の認証を成功した場合に、業務用のエリアまたは業務用の設備を利用する業務が可能となる。
図8は、セキュリティ管理システム3と労働時間管理サーバ1との連携の構成例を示す。図8では、セキュリティ管理システム3は、セキュリティ管理装置であるサーバ301と、それに通信接続される認証装置32とを有する。認証装置32は、業務用のエリアまたは業務用の設備の付近に設けられている。労働者は、認証装置32での所定の認証を成功した場合に、業務用のエリアまたは業務用の設備を利用する業務が可能となる。
サーバ301は、ソフトウェアプログラム処理に基づいた処理部として、利用者管理部311、利用制御部312を有する。利用者管理部311は、利用者情報31Aを保持、管理している。利用制御部312は、利用制御情報31Bを保持、管理している。利用者情報31A及び利用制御情報31Bは、セキュリティ管理情報31の一部に相当する。
利用者情報31Aには、組織内の利用者毎に、利用者ID、その利用者が利用する業務用の設備やエリア等のID、その利用者のその設備等の利用権限、及び利用状況、等の情報を含む。利用者情報31Aにおいて、例えば、利用者U1が設備X1及びエリアY1の利用権限を持つこと等が登録されている。
利用制御情報31Bには、利用者による設備やエリアの利用を制御するための情報として、認証装置32での認証を制御するための情報が記憶されている。例えば、利用制御情報31Bにおいて、利用者ID毎に、利用する設備等に関係付けられる認証装置32での認証の許可/不許可を制御する情報が記憶されている。認証装置32での認証は、利用制御情報31Bに基づいて制御される。
労働時間管理サーバ1の利用者管理部17は、セキュリティ管理システム3の利用者管理部311に連携して、利用者情報31Aの情報を取得する。
労働時間管理サーバ1の抑止制御部18は、セキュリティ管理システム3の利用制御部312に連携し、抑止制御情報を渡す。利用制御部312は、抑止制御情報の内容を登録情報として利用制御情報31Bに登録する。例えば、抑止制御情報において、利用者U1が抑止対象者として指定された場合に、利用制御情報31Bにおいて、利用者U1の設備X1等の利用不可に対応させて、認証装置32での認証が不許可に設定されている。
労働時間管理サーバ1の警告制御部19は、セキュリティ管理システム3の利用制御部312に連携し、警告制御情報を渡す。利用制御部312は、警告制御情報の内容を登録情報として利用制御情報31Bに登録する。例えば、警告制御情報において、利用者U1が警告対象者として指定された場合に、利用制御情報31Bにおいて、利用者U1の設備X1等の利用の際の認証装置32での認証時に警告出力させるように設定されている。
また、警告制御部19は、上記警告制御(または抑止制御)と共に、利用者管理部17の利用者情報に基づいて、所定の宛先へメールで警告(または抑止)の通知を送信する。抑止通知を行う場合、労働時間の状況や抑止に至った理由等の情報が通知される。
なお、セキュリティ管理システム3(例えば入退管理システムやPC管理システム等)に対する抑止制御や警告制御のための情報登録の仕方は、そのシステムの機能やインタフェース等に応じる。セキュリティ管理システム3は、そのシステムの処理方式やインタフェースに応じて、抑止制御情報等の内容を、セキュリティ管理情報31に登録する。労働時間管理サーバ1は、セキュリティ管理システム3の機能やインタフェース等に対応させた機能の実装を有する。例えば、入退管理システムにおいて認証許可リストにカードIDが登録される方式の場合には、抑止対象者のカードIDを認証許可リストから一時的に削除するようにしてもよい。あるいは、入退管理システムにおいてカードIDに関係付けて制御用のフラグを持たせる方式の場合には、抑止対象者のカードIDに、一時的に不正利用者(認証不許可利用者)を表すフラグを設定するようにしてもよい。同様に、PC管理システムにおいて、ユーザ認証の許可リストにユーザID等が登録される方式の場合には、抑止対象者のユーザID等を許可リストから一時的に削除するようにしてもよい。あるいは、ユーザIDに関係付けて制御用のフラグを持たせる方式の場合には、抑止対象者のユーザIDに、一時的に不正利用者(認証不許可利用者)を表すフラグを設定するようにしてもよい。
[セキュリティ管理システム−入退管理システム]
図9は、セキュリティ管理システム3の構成例として、入退管理システム5と連携する場合を示す。なお、セキュリティ管理システム3が入退管理システム5である形態でもよいし、セキュリティ管理システム3の一部として入退管理システム5と連携する形態でもよい。図9の入退管理システム5の構成は、図4の入退管理システム5の構成と同様であり、同じシステムとしてもよい。
図9は、セキュリティ管理システム3の構成例として、入退管理システム5と連携する場合を示す。なお、セキュリティ管理システム3が入退管理システム5である形態でもよいし、セキュリティ管理システム3の一部として入退管理システム5と連携する形態でもよい。図9の入退管理システム5の構成は、図4の入退管理システム5の構成と同様であり、同じシステムとしてもよい。
認証制御装置51は、認証管理情報53に、IDカードリーダ52での認証を制御するための情報を管理している。認証管理情報53において、例えば、利用者毎のカードID、利用者が利用するエリア、エリアに関係付けられるIDカードリーダ52、等の情報が記載されている。
認証制御装置51は、認証管理情報53に基づいて、各IDカードリーダ52に、そのリーダでの認証用の情報を配信する。認証用の情報は、例えば認証許可されるカードIDを含む。各IDカードリーダ52は、配信された情報を内部に保持する。IDカードリーダ52は、利用者のIDカード54のカードIDを読み取り、認証用の情報におけるカードIDと比較照合し、認証結果を判定する。なお、認証方式は上記に限らず可能であり、例えば、IDカードリーダ52が認証の際に認証制御装置51にアクセスし、認証制御装置51が認証結果を判定してもよい。
労働時間管理サーバ1の利用者管理部17は、認証制御装置51に連携し、認証管理情報53の利用者情報を取得する。利用者情報において、例えば、正規利用者(各従業員)の利用者IDとカードIDとの対応関係が記載されている。
労働時間管理サーバ1の抑止制御部18は、認証制御装置51に連携し、抑止制御情報を渡す。例えば、抑止制御情報には、利用者のカードID、及び抑止対象者である旨(即ち、対応するエリアを利用不可にする旨、対応するIDカードリーダ52での認証結果を不許可にする旨)の情報を含む。認証制御装置51は、抑止制御情報の内容を、認証管理情報53に登録する。例えば、認証管理情報53において、利用者U1のカードID=001については、エリアY1への入室のためのIDカードリーダ52であるリーダR1等の認証で不許可にするように設定されている。
労働時間管理サーバ1の警告制御部19は、認証制御装置51に連携し、警告制御情報を渡す。例えば、警告制御情報には、利用者のカードID、及び警告対象者である旨(即ち、対応するエリアに入室する際のIDカードリーダ52での認証時に警告を出力させる旨)の情報を含む。認証制御装置51は、警告制御情報の内容を、認証管理情報53に登録する。例えば、認証管理情報53において、利用者U1のカードID=001については、エリアY1への入室のためのIDカードリーダ52であるリーダR1等の認証の際に警告を出力するように設定されている。警告の場合、エリア入退自体は許可される。
上記入退管理システム5において、労働者が業務用のエリアに入室するためにIDカードリーダ52でIDカード54を用いて認証を行う際に、制限制御が行われる。労働者が警告対象者の状態である場合には、そのIDカードリーダ52で警告が出力される。労働者が抑止対象者の状態である場合には、そのIDカードリーダ52での認証結果が失敗(不許可)となり、業務用のエリアへ入室できない。そのため、労働者はそのエリアでの労働が強制的に抑止される。
認証制御装置51の認証管理情報53における他の方式は例えば以下である。認証管理情報53において、IDカードリーダ52での認証を許可する利用者のカードIDが許可リストとして管理される。認証制御装置51は、抑止制御部18からの抑止制御情報で抑止対象者のカードIDが指定された場合に、そのカードIDを、許可リストから一時的に削除する。
抑止制御の場合、入退管理システム5は、抑止対象者が業務用エリアへ入室する際のIDカードリーダ52での認証の結果を不許可とする。IDカードリーダ52では、LEDランプ等を用いて、認証不許可の旨が出力される。そのエリアへのゲートは施錠のままとなり、労働者は入室できない。
警告制御の場合、入退管理システム5は、警告対象者が業務用エリアへ入室する際のIDカードリーダ52での認証時に警告を出力する。例えば、IDカードリーダ52にLEDランプを備える場合、LEDランプ点滅制御によって、警告の旨を伝える。予め、LEDランプ点滅状態に応じた警告等の意味内容が従業員に対して掲示される。また、IDカードリーダ52にスピーカを備える場合には、警告音声出力を行わせてもよい。また、IDカードリーダ52にディスプレイを備える場合には、ディスプレイに警告情報を表示させてもよい。同様に、抑止制御の場合には、IDカードリーダ52で認証不許可とすると共に、LEDランプ、スピーカ、ディスプレイ等を用いて、抑止の旨を伝えてもよい。
[セキュリティ管理システム−PC管理システム]
図10は、セキュリティ管理システム3の構成例として、PC管理システム6と連携する場合を示す。なお、セキュリティ管理システム3がPC管理システム6である形態でもよいし、セキュリティ管理システム3の一部としてPC管理システム6と連携する形態でもよい。図10のPC管理システム6の構成は、図5のPC管理システム6の構成と同様であり、同じシステムとしてもよい。
図10は、セキュリティ管理システム3の構成例として、PC管理システム6と連携する場合を示す。なお、セキュリティ管理システム3がPC管理システム6である形態でもよいし、セキュリティ管理システム3の一部としてPC管理システム6と連携する形態でもよい。図10のPC管理システム6の構成は、図5のPC管理システム6の構成と同様であり、同じシステムとしてもよい。
管理サーバ61の認証プログラム64は、管理情報63に、各PC62での認証を制御するための情報を管理している。管理情報63において、認証用の情報として、例えば、利用者毎のユーザID及びパスワード、利用者が利用するPC62、等の情報が記載されている。
各PC62の認証プログラム65は、管理サーバ61の認証プログラム64と通信しながら、ログオン時にユーザ認証処理を行う。PC62は、ログオン時に、ユーザ認証画面を表示し、利用者による認証情報(ユーザID及びパスワード)の入力を受け付ける。PC62または管理サーバ61は、入力認証情報を、管理情報63の情報と比較照合し、認証結果を判定する。
労働時間管理サーバ1の利用者管理部17は、管理サーバ61に連携し、管理情報63の利用者情報を取得する。利用者情報において、例えば、正規利用者のユーザID等が記載されている。
労働時間管理サーバ1の抑止制御部18は、管理サーバ61に連携し、抑止制御情報を渡す。例えば、抑止制御情報には、利用者のユーザID、及び抑止対象者である旨(即ち、対応するPC62を利用不可にする旨、対応するPC62での認証結果を不許可にする旨)の情報を含む。管理サーバ61は、抑止制御情報の内容を、管理情報63に登録する。例えば、管理情報63において、利用者U1のユーザIDについては、PC「P1」での認証で不許可にするように設定されている。
労働時間管理サーバ1の警告制御部19は、管理サーバ61に連携し、警告制御情報を渡す。例えば、警告制御情報には、利用者のユーザID、及び警告対象者である旨(即ち、対応するPC62での認証時に警告を出力させる旨)の情報を含む。管理サーバ61は、警告制御情報の内容を、管理情報63に登録する。例えば、管理情報63において、利用者U1のユーザIDについては、PC「P1」のログオン時の認証の際に警告を出力するように設定されている。警告の場合、ログオン自体は許可される。
上記PC管理システム6において、労働者が業務用のPC62にログオンするためにユーザ認証を行う際に、制限制御が行われる。労働者が警告対象者の状態である場合には、そのPC62で警告が出力される。労働者が抑止対象者の状態である場合には、そのPC62での認証結果が失敗(不許可)となり、ログオンできない。そのため、労働者はそのPC62での労働が強制的に抑止される。
管理サーバ61の管理情報63における他の方式は例えば以下である。管理情報63において、PC62での認証を許可する利用者のユーザID等が許可リストとして管理される。管理サーバ61は、抑止制御部18からの抑止制御情報で抑止対象者のユーザIDが指定された場合に、そのユーザID等を、許可リストから一時的に削除する。
抑止制御の場合、PC管理システム6は、抑止対象者が業務用のPC62へログオンする際の認証の結果を不許可とする。PC62のディスプレイで、ユーザ認証画面に、認証不許可の旨や抑止の旨が表示される。警告制御の場合、PC管理システム6は、警告対象者が業務用のPC62へログオンする際の認証時に警告を出力する。例えば、PC62のディスプレイで、ユーザ認証画面に、併せて、警告の旨のメッセージが表示される。
なお、PC62のログオン以後にも、所定のタイミング(例えば定期、ログオフ時等)で、警告情報を表示させるようにしてもよい。なお、PC管理システム6は上記構成に限らず可能である。業務用のPC62に、別に認証装置(例えば生体認証装置)が接続されていてもよい。
PC管理システム6における処理例として以下としてもよい。PC62の認証プログラム65は、ユーザ認証の際、LANを通じて、管理サーバ61へ、所定の通知を行う。例えば、PC62は、ユーザ認証の入力認証情報(ユーザID及びパスワード)を管理サーバ61へ送信する。管理サーバ61の認証プログラム64は、PC62の認証プログラム65からの通知(例えば入力認証情報)を受ける。管理サーバ61は、その通知の情報を、管理情報63の情報と比較照合して認証結果を判定する。管理サーバ61は、その認証を試みた利用者(ユーザID)が、警告対象者(監視対象利用者)や抑止対象者に該当するかどうかを確認する。管理サーバ61は、警告対象者である場合、PC62の認証プログラム65へ、警告対象者である旨及び警告出力メッセージ等の情報を返信する。管理サーバ61は、抑止対象者である場合、PC62の認証プログラム65へ、抑止対象者である旨及び抑止通知メッセージ等の情報を返信する。PC62は、管理サーバ61からの情報を受けると、ディスプレイにその警告や抑止通知等の情報を表示する。
[個人別労働時間、閾値、制御状態]
図6は、実施の形態で、個人別労働時間、閾値、制御状態等について示す。特に、残業時間に関して示す。
図6は、実施の形態で、個人別労働時間、閾値、制御状態等について示す。特に、残業時間に関して示す。
図6の(A)は、日単位労働時間について示す。横方向を時間軸として示す。左側に労働の開始時点(出勤や業務開始等の時点)を示す。右側に行くにつれて労働時間が増加する。開始時点から所定時間経過した所定時点までは、組織の規定の労働時間であり、標準的にはこの時点までが退勤や業務終了等の時点である。その所定時点以降が時間外労働(残業)の労働時間である。実施の形態では、個人別の日単位での警告閾値及び上限閾値は設定されていない。
図6の(B)は、残業に関する期単位労働時間について示す。左側に開始(基準)の時点を示す。開始時点から日々の残業時間の累積値が計算される。個人別に期単位での警告閾値H21及び上限閾値H22が設定されている。個人の期単位残業時間累積値が警告閾値H21を越えない場合には通常状態である。個人の期単位残業時間累積値間が警告閾値H21を越え上限閾値H22を超えない場合には、第1制御状態として「警告対象者」となる。個人の期単位残業時間累積値間が上限閾値H22を超える場合には、第2制御状態として「抑止対象者」となる。
図6の(C)は、残業に関する月単位労働時間について示す。左側に開始(基準)の時点を示す。開始時点から日々の残業時間の累積値が計算される。個人別に月単位での警告閾値H31及び上限閾値H32が設定されている。個人の月単位残業時間累積値が警告閾値H31を越えない場合には通常状態である。個人の月単位残業時間累積値間が警告閾値H31を越え上限閾値H32を超えない場合には、第1制御状態として「警告対象者」となる。個人の月単位残業時間累積値間が上限閾値H32を超える場合には、第2制御状態として「抑止対象者」となる。
[労働時間管理サーバの処理]
以下、労働時間管理サーバ1等の処理例や具体例について説明する。労働時間管理サーバ1の処理概要は、図2の機能ブロック構成でも示されており、以下である。
(1)設定部11は、本システムの基本設定を行う。
(2)共通勤務条件管理部13は、組織の共通勤務条件を把握する。
(3)個人別延長管理部14は、個人別労働時間延長情報を把握する。
(4)個人別勤務条件判定部15は、共通勤務条件及び個人別延長情報に基づいて、個人別勤務条件を把握する。
(5)勤休管理部12は、勤休管理システム2との連携で個人別勤務状況(個人別労働時間を含む)を把握する。
(6)労働時間判定部16は、個人別労働時間及び個人別勤務条件に基づいて、労働者毎の労働状態を判定し、制限対象者(警告対象者、抑止対象者)を検出する。
(7)利用者管理部17は、セキュリティ管理システム3との連携で設備やエリア等の利用者情報を把握する。
(8)警告制御部19は、警告対象者に対する警告制御をセキュリティ管理システム3に対して実行する。
(9)抑止制御部18は、抑止対象者に対する抑止制御をセキュリティ管理システム3に対して実行する。
以下、労働時間管理サーバ1等の処理例や具体例について説明する。労働時間管理サーバ1の処理概要は、図2の機能ブロック構成でも示されており、以下である。
(1)設定部11は、本システムの基本設定を行う。
(2)共通勤務条件管理部13は、組織の共通勤務条件を把握する。
(3)個人別延長管理部14は、個人別労働時間延長情報を把握する。
(4)個人別勤務条件判定部15は、共通勤務条件及び個人別延長情報に基づいて、個人別勤務条件を把握する。
(5)勤休管理部12は、勤休管理システム2との連携で個人別勤務状況(個人別労働時間を含む)を把握する。
(6)労働時間判定部16は、個人別労働時間及び個人別勤務条件に基づいて、労働者毎の労働状態を判定し、制限対象者(警告対象者、抑止対象者)を検出する。
(7)利用者管理部17は、セキュリティ管理システム3との連携で設備やエリア等の利用者情報を把握する。
(8)警告制御部19は、警告対象者に対する警告制御をセキュリティ管理システム3に対して実行する。
(9)抑止制御部18は、抑止対象者に対する抑止制御をセキュリティ管理システム3に対して実行する。
[労働時間管理サーバ(1)−共通勤務条件の登録]
共通勤務条件の登録等について説明する。図3のように、組織の労働者の勤務管理を担当する、総務/人事部門等の担当者は、勤休管理端末22から労働時間管理サーバ1にアクセスし、事前登録として、組織の共通勤務条件を設定する。なお、共通勤務条件は、組織内の部署等の単位でも設定可能である。労働時間管理サーバ1の共通勤務条件管理部13は、共通勤務条件情報DB53に、その共通勤務条件情報を登録する。なお、共通勤務条件管理部13は、既存の勤休管理システム2に既に共通勤務条件情報が登録されている場合には、その情報を取得してもよい。
共通勤務条件の登録等について説明する。図3のように、組織の労働者の勤務管理を担当する、総務/人事部門等の担当者は、勤休管理端末22から労働時間管理サーバ1にアクセスし、事前登録として、組織の共通勤務条件を設定する。なお、共通勤務条件は、組織内の部署等の単位でも設定可能である。労働時間管理サーバ1の共通勤務条件管理部13は、共通勤務条件情報DB53に、その共通勤務条件情報を登録する。なお、共通勤務条件管理部13は、既存の勤休管理システム2に既に共通勤務条件情報が登録されている場合には、その情報を取得してもよい。
実施の形態の労働時間管理システムにおいて、共通勤務条件情報DB53には、例えば以下のような情報が登録される。
(a)通常労働条件: 通常労働条件は、組織の勤務規定による残業時間等の上限値を含む条件である。通常労働条件情報は、更に例えば以下の情報を含む。
(a1)一日の最大残業時間:(例:3時間)
(a2)月単位の残業時間の上限閾値:(例:30時間/月)
(a3)期単位の残業時間の上限閾値:(例:150時間/期)
労働者の各時間単位での残業時間累積値が、対応する時間単位の上限閾値を越える場合、抑止対象者とされる。同様に、週単位、年単位等の時間単位でも設定可能である。なお、一日の最大残業時間は、抑止制御用の補助情報として用いるものであり、上限閾値とは異なる。
(a4)各時間単位の残業時間の警告閾値: 月や期等の各時間単位で、対応する上限閾値よりも小さい閾値を、警告閾値として設定可能である。警告閾値は、例えば上限閾値に対する所定率(例えば70%)として設定可能である。例えば、月単位の残業時間の警告閾値は、月単位の残業時間の上限閾値(例:30時間/月)に対する所定率(例:70%)として21時間/月となる。同様に、期単位の残業時間の警告閾値は、105時間/期となる。
(a)通常労働条件: 通常労働条件は、組織の勤務規定による残業時間等の上限値を含む条件である。通常労働条件情報は、更に例えば以下の情報を含む。
(a1)一日の最大残業時間:(例:3時間)
(a2)月単位の残業時間の上限閾値:(例:30時間/月)
(a3)期単位の残業時間の上限閾値:(例:150時間/期)
労働者の各時間単位での残業時間累積値が、対応する時間単位の上限閾値を越える場合、抑止対象者とされる。同様に、週単位、年単位等の時間単位でも設定可能である。なお、一日の最大残業時間は、抑止制御用の補助情報として用いるものであり、上限閾値とは異なる。
(a4)各時間単位の残業時間の警告閾値: 月や期等の各時間単位で、対応する上限閾値よりも小さい閾値を、警告閾値として設定可能である。警告閾値は、例えば上限閾値に対する所定率(例えば70%)として設定可能である。例えば、月単位の残業時間の警告閾値は、月単位の残業時間の上限閾値(例:30時間/月)に対する所定率(例:70%)として21時間/月となる。同様に、期単位の残業時間の警告閾値は、105時間/期となる。
(b)最大労働条件: 最大労働条件は、36協定等に基づいた最大残業時間等の条件である。最大労働条件は、更に例えば以下の情報を含む。
(b1)月単位の最大残業時間の上限閾値:(例:50時間/月)
(b2)期単位の最大残業時間の上限閾値:(例:180時間/期)
(b3)各時間単位の最大残業時間の警告閾値:(例:上限閾値に対して70%の値)。
(b1)月単位の最大残業時間の上限閾値:(例:50時間/月)
(b2)期単位の最大残業時間の上限閾値:(例:180時間/期)
(b3)各時間単位の最大残業時間の警告閾値:(例:上限閾値に対して70%の値)。
図2の共通勤務条件管理部13は、共通勤務条件の上限閾値A2から例えば所定率で警告閾値A1を決定する。また、個人別勤務条件判定部15は、延長申請を反映した個人別勤務条件の上限閾値B2から例えば所定率で警告閾値B1を決定する。
なお、共通勤務条件における上限閾値については、本システムを利用する組織における規定等に基づいて、任意の値に設定可能である。例えば、36協定等に基づいて、許容労働時間と同じ値を、上限閾値として設定してもよい。あるいは、その許容労働時間よりも所定時間や所定率で小さくした値を、上限閾値として設定してもよい。
また、各時間単位の警告閾値としては、1つの値に限らず、複数の値を設定してもよい。例えば、第1段階の警告閾値を70%の値、第2段階の警告閾値を80%の値、第3段階の警告閾値を90%の値、といったように設定してもよい。この場合、時間的に複数の段階で警告出力が可能である。各段階の警告出力内容を異ならせてもよい。
[労働時間管理サーバ(2)−勤務状況登録]
労働者による勤務状況の登録について説明する。各従業員は、例えば、終業時に、勤休管理システム2に、その日の勤務状況を登録する。勤休管理部12は、所定のタイミング、例えばその日の夜間に、勤休管理システム2からその日(前日分)の勤務状況情報を取得し、勤務状況情報DB52に登録する。
労働者による勤務状況の登録について説明する。各従業員は、例えば、終業時に、勤休管理システム2に、その日の勤務状況を登録する。勤休管理部12は、所定のタイミング、例えばその日の夜間に、勤休管理システム2からその日(前日分)の勤務状況情報を取得し、勤務状況情報DB52に登録する。
なお、勤休管理システム2(またはセキュリティ管理システム3)が、入退管理システムやPC管理システム等を用いて、労働者の勤務状況を自動登録で把握できる場合には、労働者による手動登録が省略または簡略化できる。その場合、勤休管理部12は、勤休管理システム2(またはセキュリティ管理システム3)から自動登録の情報を取得する。
例として、ある従業員の今月の残業時間が月半ばの時点で22時間、期の累積残業時間が62時間であるとする。その個人の月単位の残業時間の上限閾値が40時間、警告閾値が28時間であるとする。また、期単位の残業時間の上限閾値が200時間、警告閾値が140時間であるとする。月半ばの時点での22時間は、警告閾値(28時間,140時間)を越えていないので、通常状態と判定される。月半ば以降のある時点で警告閾値(28時間)を越えた場合、それ以降その月内で警告出力が行われる。更にその月内のある時点で40時間を越えた場合には、強制的な抑止が行われる。
また、労働時間管理サーバ1は、労働時間の現在値に基づいて、将来的に上限を超えるかどうか、推測を行ってもよい。例えば、上記従業員の月半ばの時点での残業時間が22時間である場合、そのペースが続くと仮定すると、月単位の残業時間の推測値として、22時間×2=44時間となる。この推測値(=44時間)は、上限閾値(=40時間)を越える。そのため、労働時間管理サーバ1は、その労働者の月単位の残業時間に関して、月末には上限に達する見込みであると推測できる。期単位の残業時間の上限閾値(例えば200時間)については、今月には達する見込みは無いと推測できる。
労働時間管理サーバ1は、上記推測で、将来的に上限を超える見込みと判定した場合には、該当する労働者に、その見込みに対応する警告を出力するように、警告制御部19から警告制御を行ってもよい。例えば、認証時に、そのままのペースだと月単位の残業時間の上限を超える見込みである旨を伝える警告が出力される。
[労働時間管理サーバ(3)−個人別労働時間延長]
個人別労働時間延長申請について説明する。労働者は、図3のように、必要に応じて適宜、稟議システム4に対し、個人別労働時間延長申請を行い、承認後、許容労働時間が延長される。労働時間管理サーバ1は、稟議システム4から、承認済みの個人別労働時間延長情報を取得し、個人別延長情報DB54に登録する。例えば、従業員は、業務繁忙期等の理由から、当月に通常勤務条件(許容労働時間)を超過する残業を実施する見込みである場合、稟議システム4に、個人別労働時間延長申請として、当月の見込み残業時間を登録する。ただし、この申請の際には、上記最大労働条件に規定される最大労働時間を超過する申請を認めないものとする。
個人別労働時間延長申請について説明する。労働者は、図3のように、必要に応じて適宜、稟議システム4に対し、個人別労働時間延長申請を行い、承認後、許容労働時間が延長される。労働時間管理サーバ1は、稟議システム4から、承認済みの個人別労働時間延長情報を取得し、個人別延長情報DB54に登録する。例えば、従業員は、業務繁忙期等の理由から、当月に通常勤務条件(許容労働時間)を超過する残業を実施する見込みである場合、稟議システム4に、個人別労働時間延長申請として、当月の見込み残業時間を登録する。ただし、この申請の際には、上記最大労働条件に規定される最大労働時間を超過する申請を認めないものとする。
例として、前述のように、ある従業員は、ある月半ばの時点で、残業時間が22時間であり、そのペースのままでは月単位の残業時間の上限閾値(40時間)を超過する見込みであるとする。その従業員は、そのままだと月末頃には上限に達して抑止による業務不可の状態になってしまうので、回避のために、個人別労働時間延長申請を行う。その際、従業員は、延長時間として、例えば45時間を申請する。なお、ここでは、延長時間は、延長後の月単位の残業時間の上限閾値に相当する時間値とするが、元の設定値からの延長分の時間値としてもよい。この延長時間(=45時間)は、最大労働条件における月単位の残業時間の上限閾値(=50時間)を超えないため、上長から承認される。これにより、月単位の残業時間の上限閾値が45時間となる。
[労働時間管理サーバ(4)−個人別勤務条件判定]
個人別勤務条件判定について説明する。図2の個人別勤務条件判定部15は、共通勤務条件及び個人別延長情報に基づいて、個人別の各時間単位での許容労働時間を計算し、個人別の各時間単位での許容労働時間に基づいて、個人別の各時間単位での警告閾値B1及び上限閾値B2を決定する。
個人別勤務条件判定について説明する。図2の個人別勤務条件判定部15は、共通勤務条件及び個人別延長情報に基づいて、個人別の各時間単位での許容労働時間を計算し、個人別の各時間単位での許容労働時間に基づいて、個人別の各時間単位での警告閾値B1及び上限閾値B2を決定する。
本システムでは、フレックス勤務が適用される労働者についても対応可能である。個人別勤務条件判定部15は、個人のフレックス勤務の条件及び勤務状況がある場合には、それを反映して個人別勤務条件を判定する。
対象労働者の個人別延長情報が無い場合には、個人別の許容労働時間(第1許容労働時間とする)について、以下のように計算できる。[第1許容労働時間]=[通常労働時間]−[フレックス勤務時間]。
対象労働者の個人別延長情報(延長労働時間)が有る場合には、個人別の許容労働時間(第2許容労働時間とする)について、以下のように計算できる。[第2許容労働時間]=[第1許容労働時間 ]+[延長労働時間]。ただし、[第2許容労働時間]<[最大労働時間]。
個人別勤務条件判定部15は、以下のような処理を行う。
(1)個人別勤務条件判定部15は、共通勤務条件情報DB53から、共通勤務条件を参照する。共通勤務条件は、組織の全従業員に適用する通常労働条件及び最大労働条件を含む。
(1)個人別勤務条件判定部15は、共通勤務条件情報DB53から、共通勤務条件を参照する。共通勤務条件は、組織の全従業員に適用する通常労働条件及び最大労働条件を含む。
(2)個人別勤務条件判定部15は、個人別延長情報DB54から、個人別延長情報を参照する。個人別延長情報は、延長申請者である労働者、延長時間(延長後の許容労働時間)等の情報を含む。
(3)個人別勤務条件判定部15は、(1)の共通勤務条件と、(2)の個人別延長情報とに基づいて、個人別勤務条件を判定し、個人別勤務条件情報DB55に登録する。例として、個人別勤務条件判定部15は、共通の許容残業時間(例えば40時間/月)と、ある従業員の延長後の許容残業時間(例えば45時間/月)とに基づいて、その延長後の許容残業時間を、個人別勤務条件の一部として登録する。
(4)また、個人別勤務条件判定部15は、(1)の共通勤務条件の警告閾値A1及び上限閾値A2と、(2)の個人別延長情報とに基づいて、個人別勤務条件における警告閾値B1及び上限閾値B2を判定し、個人別勤務条件情報DB55に登録する。例として、まず、共通勤務条件において、標準労働時間における月単位の許容残業時間が40時間であり、共通の上限閾値A2が同じく40時間(100%の値)に設定されている。また、共通の警告閾値A1が上限閾値A2の70%として28時間に設定されている。また、上記従業員の延長後の許容残業時間が45時間/月である。個人別勤務条件判定部15は、それらに基づいて、その従業員の月単位の残業時間の上限閾値B2を、45時間(100%の値)として設定する。また、警告閾値B1を上限閾値B2の70%として31.5時間に設定する。
[労働時間管理サーバ(5)−労働時間判定処理]
図7は、労働時間判定部16の処理例を示す。図7では、ステップS1〜S5を有する。労働時間判定部16は、個人別勤務状況情報(個人別の労働時間)及び個人別勤務条件(各閾値)に基づいて、労働者個人の労働状態を判定し、制限対象者(警告対象者、抑止対象者)を検出する。労働時間判定部16は、各処理の情報を、メモリまたは労働時間情報DB56に格納する。
図7は、労働時間判定部16の処理例を示す。図7では、ステップS1〜S5を有する。労働時間判定部16は、個人別勤務状況情報(個人別の労働時間)及び個人別勤務条件(各閾値)に基づいて、労働者個人の労働状態を判定し、制限対象者(警告対象者、抑止対象者)を検出する。労働時間判定部16は、各処理の情報を、メモリまたは労働時間情報DB56に格納する。
(S1)労働時間判定部16は、勤休管理部12の勤務状況情報DB52から個人別勤務状況情報を参照、入力する。この情報は、各従業員の当月残業時間を含む。例えば、ある従業員の当月残業時間は、延長申請時から数日経過した時点で30時間であった。
(S2)労働時間判定部16は、個人別勤務状況情報から、個人別の労働時間を計算する。なお、勤休管理システム2や勤休管理部12で計算済みの場合には処理を省略できる。労働時間判定部16は、その処理時点での[総通常労働時間(時間外労働時間及び休日労働時間)]を計算する。この[総通常労働時間]は、日、期、月等の各時間単位で計算される。
(S3)労働時間判定部16は、個人別勤務条件判定部15の個人別勤務条件情報DB55から、個人別勤務条件情報を参照、入力する。この情報は、前述のように、個人別の延長が反映された許容労働時間、個人別の各時間単位での警告閾値B1及び上限閾値B2を含む。例えば、月単位の残業時間の上限閾値が40時間、警告閾値が28時間である。
(S4)労働時間判定部16は、S2の各時間単位の労働時間と、S3の各時間単位の警告閾値及び上限閾値とを用いて、残業に関する労働時間判定処理を行う。労働時間判定部16は、この処理で、労働者毎及び時間単位(月、期)毎に、各閾値との比較に基づいて、警告対象者の判定及び抑止対象者の判定を行う。
まず、労働時間判定部16は、時間単位毎に、残業時間が警告閾値を越えるかどうかを判定する。労働時間判定部16は、[総通常労働時間(残業時間)]>[警告閾値]である場合、その労働者を警告対象者として検出する。
また、労働時間判定部16は、時間単位毎に、残業時間が上限閾値を越えるかどうかを判定する。労働時間判定部16は、[総通常労働時間]>[上限閾値]である場合、その労働者を抑止対象者として検出する。
抑止対象者の判定式は、詳しくは、[許容残業時間]<([当月残業時間]−[一日の最大残業時間])である。
なお、ある労働者が既に警告対象者(第1制御状態)とされている状況で、上記判定によって、抑止対象者として検出された場合、その労働者は、抑止対象者(第2制御状態)に変更される。
例として、ある従業員の当月残業時間が30時間、警告閾値=28時間、上限閾値=40時間である場合、その残業時間が警告閾値を超えているため、その従業員は警告対象者として検出される。また、ある従業員の当月残業時間が月末に40時間に達した場合、あるいは月末前日に37時間(前述の一日の最大残業時間(例:3時間)を考慮した時間)に達している場合、その従業員は抑止対象者として検出される。
(S5)労働時間判定部16は、S4の判定結果情報として制限対象者情報(警告対象者情報及び抑止対象者情報)を、労働時間情報DB56に記録する。労働時間判定部16は、制限対象者が検出された場合、警告対象者情報については警告制御部19へ出力し、抑止対象者情報については抑止制御部18へ出力する。なお、警告制御部19や抑止制御部18が所定のタイミングで労働時間情報DB56を参照する形態でもよい。
[労働時間管理サーバ(6)−抑止制御]
抑止制御について説明する。抑止制御部18は、労働時間判定部16からの出力情報である抑止対象者情報を入力する。抑止制御部18は、利用者管理部17から利用者情報を参照する。抑止制御部18は、抑止対象者情報と利用者情報とに基づいて、抑止対象者を確認、決定し、セキュリティ管理システム3への抑止制御情報を生成する。抑止制御部18は、生成した抑止制御情報を抑止制御情報DB58に格納する。
抑止制御について説明する。抑止制御部18は、労働時間判定部16からの出力情報である抑止対象者情報を入力する。抑止制御部18は、利用者管理部17から利用者情報を参照する。抑止制御部18は、抑止対象者情報と利用者情報とに基づいて、抑止対象者を確認、決定し、セキュリティ管理システム3への抑止制御情報を生成する。抑止制御部18は、生成した抑止制御情報を抑止制御情報DB58に格納する。
抑止制御情報は、抑止対象者による業務用の設備やエリア等の利用を不可にして業務を不可にするためにセキュリティ管理システム3に送信して登録させる情報である。より詳しく言えば、抑止制御情報は、抑止対象者による業務用の設備やエリア等の利用のための認証の際に認証結果を不許可にするための登録情報である。
抑止制御情報において、抑止対象者に対応する労働者の利用者IDと、抑止対象者(第2制御状態)であることを表す情報と、通常時に利用権限を持つ設備やエリアに関して利用不可(即ち認証不許可)にする旨の情報とを含む。
抑止制御部18は、検出された抑止対象者が、利用者情報DB57の利用者として存在し、かつ、利用権限及び利用状況として利用可能状態、もしくはセキュリティ管理システム3での監視対象利用者(警告対象者)の状態である場合、抑止対象者(言い換えると利用不可利用者、認証不許可利用者)として決定する。抑止制御部18は、検出された抑止対象者が、利用者情報DB57の利用者として存在しない場合、または、利用権限及び利用状況として利用不可状態の利用者である場合、抑止対象者としないように決定する。
抑止制御部18は、抑止制御情報をセキュリティ管理システム3に送信する。セキュリティ管理システム3は、受信した抑止制御情報に対応する登録情報を、セキュリティ管理情報31に登録する(言い換えるとセキュリティ管理情報31を更新する)。なお、セキュリティ管理システム3は、処理方式等に応じて、抑止制御情報から登録情報を生成してもよい。
[労働時間管理サーバ(7)−警告制御]
警告制御について説明する。警告制御部19は、労働時間判定部16からの出力情報である警告対象者情報を入力する。警告制御部19は、利用者管理部17の利用者情報を参照する。警告制御部19は、警告対象者情報と利用者情報とに基づいて、警告対象者を確認、決定し、セキュリティ管理システム3への警告制御情報を生成する。警告制御部19は、生成した警告制御情報を警告制御情報DB59に格納する。
警告制御について説明する。警告制御部19は、労働時間判定部16からの出力情報である警告対象者情報を入力する。警告制御部19は、利用者管理部17の利用者情報を参照する。警告制御部19は、警告対象者情報と利用者情報とに基づいて、警告対象者を確認、決定し、セキュリティ管理システム3への警告制御情報を生成する。警告制御部19は、生成した警告制御情報を警告制御情報DB59に格納する。
警告制御情報は、警告対象者による業務用の設備やエリア等の利用の際に、長時間労働等の状態に関する警告を出力させるためにセキュリティ管理システム3に送信する情報である。より詳しく言えば、警告制御情報は、警告対象者による業務用の設備やエリア等の利用のための認証の際に警告を出力させるための登録情報である。警告制御情報は、メールでの警告通知を行う場合の制御情報も含む。
警告制御情報において、警告対象者に対応する労働者の利用者IDと、警告対象者(第1制御状態)であることを表す情報と、通常時に利用権限を持つ設備やエリアの利用の際に警告を出力する旨の情報とを含む。
警告制御部19は、検出された警告対象者である労働者が、利用者情報DB57の利用者として存在し、かつ、利用権限及び利用状況として利用可能状態である場合、その労働者を警告対象者(言い換えると監視対象利用者)として決定する。警告制御部19は、その決定された警告対象者の情報を、警告制御情報DB59に格納し、警告制御情報を生成する。警告制御部19は、検出された警告対象者が、利用者情報DB57の利用者として存在しない場合、または、利用権限及び利用状況として利用不可の状態である場合、その労働者を警告対象者とはしないように決定する。警告制御部19は、上記で決定した警告対象者(監視対象利用者)をセキュリティ管理システム3に登録するための警告制御情報を生成する。
警告制御部19は、警告制御情報をセキュリティ管理システム3に送信する。セキュリティ管理システム3は、受信した警告制御情報に対応する登録情報を、セキュリティ管理情報31に登録する。なお、セキュリティ管理システム3は、処理方式等に応じて、警告制御情報から登録情報を生成してもよい。
また、警告制御部19は、セキュリティ管理システム3によって警告対象者への警告出力を行わせると共に、所定の宛先へメールで警告通知を行う。所定の宛先は、例えば警告対象者やその上長の端末のメールアドレスである。この警告通知内容は、警告対象者の残業時間が許容労働時間の上限に近付いている旨の情報である。
[入退管理システム及び制限制御]
図11は、入退管理システム5及び制限制御の具体例を示す。図11では、エリア構成例として、エリアY0,Y1,Y2を有する。エリアY0及びエリアY2は、非業務用エリアであり、エリアY1は、業務用エリアである。エリアY1には、業務用のPC62が設置されている。エリアY0とエリアY1は、ゲートG1を介して入退可能である。ゲートG1には、エリアY0側にIDカードリーダ52としてリーダR1を有し、エリアY1側にリーダR2を有する。エリアY1とエリアY2は、ゲートG2を介して入退可能である。ゲートG2には、エリアY1側にIDカードリーダ52としてリーダR3を有し、エリアY2側にリーダR4を有する。エリアY2とエリアY0は、ゲートG3を介して入退可能である。各IDカードリーダ52は、通信線を通じて認証制御装置51と接続されている。
図11は、入退管理システム5及び制限制御の具体例を示す。図11では、エリア構成例として、エリアY0,Y1,Y2を有する。エリアY0及びエリアY2は、非業務用エリアであり、エリアY1は、業務用エリアである。エリアY1には、業務用のPC62が設置されている。エリアY0とエリアY1は、ゲートG1を介して入退可能である。ゲートG1には、エリアY0側にIDカードリーダ52としてリーダR1を有し、エリアY1側にリーダR2を有する。エリアY1とエリアY2は、ゲートG2を介して入退可能である。ゲートG2には、エリアY1側にIDカードリーダ52としてリーダR3を有し、エリアY2側にリーダR4を有する。エリアY2とエリアY0は、ゲートG3を介して入退可能である。各IDカードリーダ52は、通信線を通じて認証制御装置51と接続されている。
利用者U1等の労働者を有する。利用者U1は、IDカード54(カードID=001)を所持している。利用者U1は、業務用のPC62としてID=「P1」のPC62が割り当てられている。利用者U1は、出勤時には、例えばエリアY0からゲートG1を通じてエリアY1に入室する。その際には、リーダR1での認証の成功が必要である。利用者U1は、エリアY1で、PC「P1」を起動してログオンし、業務を行う。その際には、PC「P1」でのログオン時のユーザ認証の成功が必要である。
入退管理システム5では、前述のように、認証制御装置51に、利用者U1のカードIDについて、警告対象者や抑止対象者に対応した認証制御情報が登録されている。本例では、抑止対象者の場合、エリアY1への入室の際に経由するリーダR1,R4での認証が不許可になるように設定されている。これにより、利用者U1は、抑止対象者である場合、業務用エリアへの入室が不可となり、業務が強制的に抑止される。
なお、業務用エリアとして、執務エリア、会議室、サテライトオフィス等、各種のエリアが適用可能である。
[PC管理システム及び制限制御]
図12は、PC管理システム6及び制限制御の具体例を示す。図12では、業務用のエリアY1に、業務用のPC62が設置されている。各PC62は、LANを通じて管理サーバ61と接続されている。利用者U1は、業務用のPC62としてID=「P1」のPC62が割り当てられている。利用者U1は、業務開始時には、PC「P1」を起動してログオンし、ユーザ認証の成功が必要である。
図12は、PC管理システム6及び制限制御の具体例を示す。図12では、業務用のエリアY1に、業務用のPC62が設置されている。各PC62は、LANを通じて管理サーバ61と接続されている。利用者U1は、業務用のPC62としてID=「P1」のPC62が割り当てられている。利用者U1は、業務開始時には、PC「P1」を起動してログオンし、ユーザ認証の成功が必要である。
PC管理システム6では、前述のように、管理サーバ61に、利用者U1のユーザID及びPC「P1」について、警告対象者や抑止対象者に対応した認証制御情報が登録されている。本例では、抑止対象者の場合、PC「P1」でのユーザ認証が不許可になるように設定されている。これにより、利用者U1は、抑止対象者である場合、業務用PCへのログオンが不可になり、業務が強制的に抑止される。
PC管理システム6は、リモートPCを管理対象としてもよい。例えば、在宅勤務者等の労働者を対象に、リモートPCへのアクセスが不可になるように抑止制御してもよい。
[画面例]
図13は、PC管理システム6を用いる場合の警告出力及び抑止通知の際の画面例を示す。
図13は、PC管理システム6を用いる場合の警告出力及び抑止通知の際の画面例を示す。
図13の(A)は、PC62のログオンの際の認証時に、警告を出力する場合の画面例を示す。画面内で、ユーザ認証欄1301と、警告出力欄1302とを含む。ユーザ認証欄1301では、ユーザID及びパスワードが入力される。警告出力欄1302では、利用者(例:利用者U1)の業務用エリアや業務用PCの情報、現状の労働時間(残業時間)の情報等が表示されている。また、詳細ボタンが設けられている。利用者が詳細ボタンを押すと、利用者の労働時間の状況に関する詳細情報が表示される。また、警告出力欄1302では、長時間労働の状態を警告するためのメッセージが表示されている。また、メッセージには、管理者等への連絡先や対処方法、例えば個人別労働時間延長申請へのリンク等も表示される。警告メッセージ例は、「残業時間が上限(……時間)に近付いています。長時間労働をしないようにしてください。」等である。他の警告メッセージ例としては「許容残業時間(……時間)を超過した場合、業務用PCが利用禁止になります。」等である。
図13の(B)は、PC62のログオンの際の認証時に、抑止として認証不許可とし、抑止通知を表示する場合の画面例を示す。画面内で、ユーザ認証欄1301と、抑止通知欄1303とを含む。抑止通知欄1303では、利用者情報の他に、抑止制御を実行したことを伝えるための抑止通知メッセージが表示されている。メッセージには、管理者への連絡先等の情報も表示される。抑止通知メッセージ例としては、「残業時間が上限(……時間)を超過したため、業務用PCを利用禁止とします。」等である。
労働者個人への警告や抑止の通知の際には、ディスプレイ画面内に、労働者の個人別勤務条件、昨日までの通常労働時間の総計値、残業時間累積値、等の情報を表示してもよい。また、個人別労働時間延長申請のための稟議システム4へのリンク等の情報を表示してもよい。
[効果等]
上記のように、実施の形態の労働時間管理システムによれば、労働者の時間外労働や長時間労働を、強制力を持って抑止することができ、長時間労働等の低減や改善を図ることができる。本システムによれば、組織は、長時間労働の抑止力を強化でき、働き方改善を図ることができる。本システムでは、抑止対象者について、設備等の利用の認証時に、認証不許可として、長時間労働を強制的に抑止することができる。本システムでは、警告対象者について、設備等の利用の認証時に、長時間労働の旨を警告することができる。本システムでは、労働者が強制的な抑止状態(設備等利用不可状態)に至る前に警告することができる。警告によって長時間労働をあらためるように意識させることができる。これにより、本システムでは、運用上、労働者が抑止状態に至る事例を低減できる。
上記のように、実施の形態の労働時間管理システムによれば、労働者の時間外労働や長時間労働を、強制力を持って抑止することができ、長時間労働等の低減や改善を図ることができる。本システムによれば、組織は、長時間労働の抑止力を強化でき、働き方改善を図ることができる。本システムでは、抑止対象者について、設備等の利用の認証時に、認証不許可として、長時間労働を強制的に抑止することができる。本システムでは、警告対象者について、設備等の利用の認証時に、長時間労働の旨を警告することができる。本システムでは、労働者が強制的な抑止状態(設備等利用不可状態)に至る前に警告することができる。警告によって長時間労働をあらためるように意識させることができる。これにより、本システムでは、運用上、労働者が抑止状態に至る事例を低減できる。
本システムでは、労働者個人別の可変的な勤務条件及び勤務状況を判定する。これにより、労働者個人の状況に応じた詳細で好適な制限制御が実現できる。労働者は、例えば業務繁忙期等の必要に応じて、延長申請によって許容労働時間を最大値内で延長できる。
従来技術例のシステムでは、全員に共通の勤務条件に基づいた労働時間管理及び制限ができる。一方、実施の形態のシステムでは、個人別の勤務条件及び状況に応じた詳細な労働時間管理及び制限が実現できる。実施の形態のシステムでは、労働者個人毎の動的な状態及び条件に応じて、制限制御が行われる。従来のシステムでは、個人別の労働時間管理及び制限をしようとしても、管理者や労働者の人手による負荷(例えば個人別の設備等利用可否の時間帯の設定変更作業)が大きく、高コストである。そのため、実際には労働の抑止、制限が行われないことが多く、強制力が弱い。実施の形態のシステムでは、人手による負荷が小さく、低コストで実現でき、強制力を持って労働の抑止を実現できる。実際の労働環境では、各労働者や業務の状況が様々であるが、本システムによれば、労働者個人の状況に対応させて、長時間労働の制限が可能である。本システムは、既存の勤休管理システムやセキュリティ管理システム等の業務システムに労働時間管理サーバを追加する形態でも実現でき、実際の導入がしやすい。
実施の形態では、労働時間として残業時間を対象に説明したが、これに限らず、総労働時間等についても同様に対象として制限制御を実現できる。
他の実施の形態の労働時間管理システムとして以下も可能である。変形例として、警告制御を行わずに抑止制御のみを行う形態も可能である。また、勤休管理システム2及びセキュリティ管理システム3を、労働時間管理サーバ1の機能と積極的に連携する機能を実装したシステムとしてもよい。
他の実施の形態の労働時間管理システムは、労働者の制限状態(警告対象者、抑止対象者)を解除する場合、セキュリティ管理システム3に、労働者の制限状態を解除するための制御情報を送信し、登録情報を更新させる。これにより、その労働者への警告出力や抑止が行われない状態になる。
実施の形態では、セキュリティ管理システム3における管理対象(認証を伴う設備やエリア等)として、入退管理システム5で管理されるエリアや、PC管理システム6で管理されるPC62としたが、これに限らずに適用可能である。例えば、認証を伴う工場機械や移動体(車両等)にも同様に適用可能である。
以上、本発明を実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は前述の実施の形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
1…労働時間管理サーバ、2…勤休管理システム、3…セキュリティ管理システム、4…稟議システム、11…設定部、12…勤休管理部、13…共通勤務条件管理部、14…個人別延長管理部、15…個人別勤務条件判定部、16…労働時間判定部、17…利用者管理部、18…抑止制御部、19…警告制御部、21…勤務状況情報、22…勤休管理端末、31…セキュリティ管理情報、32…認証装置、51…設定情報、52…勤務状況情報DB、53…共通勤務条件情報DB、54…個人別延長情報DB、55…個人別勤務条件情報DB、56…労働時間情報DB、57…利用者情報DB、58…抑止制御情報DB、59…警告制御情報DB。
Claims (14)
- 組織の労働者の労働時間を管理する情報処理を行うサーバ装置を備え、
前記サーバ装置は、
前記労働者の個人別の勤務状況を把握する勤休管理部と、
前記労働者の個人別の勤務条件を判定する個人別勤務条件判定部と、
前記労働者の個人別の前記勤務状況に基づいて、前記労働者の個人別の労働時間を把握し、前記労働者の個人別の前記労働時間が、前記勤務条件における許容労働時間に対応する上限閾値を越える状態かどうかを判定する労働時間判定部と、
前記上限閾値を超える状態である前記労働者について、抑止対象者として、前記抑止対象者が設備またはエリアを利用して業務を行うことを不可能とするように、前記設備またはエリアの利用を不許可とする抑止制御を行う抑止制御部と、
を備える、労働時間管理システム。 - 請求項1記載の労働時間管理システムにおいて、
前記労働時間判定部は、前記労働時間が、前記勤務条件における前記上限閾値よりも低い警告閾値を超える状態かどうかを判定し、
前記サーバ装置は、前記警告閾値を超える状態である前記労働者について、警告対象者として、前記警告対象者が前記設備またはエリアを利用して業務を行う際に、長時間労働に関する警告を出力する警告制御部を備える、
労働時間管理システム。 - 請求項1記載の労働時間管理システムにおいて、
前記サーバ装置は、前記労働時間として、残業時間を把握する、
労働時間管理システム。 - 請求項1記載の労働時間管理システムにおいて、
前記サーバ装置は、外部の勤休管理システムと連携し、
前記勤休管理部は、前記勤休管理システムから前記労働者の個人別の前記勤務状況を表す情報を取得する、
労働時間管理システム。 - 請求項1記載の労働時間管理システムにおいて、
前記サーバ装置は、
外部のセキュリティ管理システムと連携し、
前記セキュリティ管理システムから前記労働者の前記設備またはエリアの利用に関する利用者情報を取得して管理する利用者管理部を備え、
前記抑止制御部は、前記抑止制御を行う際に、前記利用者情報に基づいて、前記セキュリティ管理システムに抑止制御情報を送信して、前記抑止対象者による前記設備またはエリアの利用を不許可の状態にさせる、
労働時間管理システム。 - 請求項1記載の労働時間管理システムにおいて、
前記サーバ装置は、
前記組織の前記労働者の共通の許容労働時間を含む共通勤務条件を管理する共通勤務条件管理部と、
前記労働者からの申請及び前記労働者の上長の承認に基づいて、前記労働者の個人別の許容労働時間の延長を管理する個人別延長管理部と、
を備え、
前記個人別勤務条件判定部は、前記共通勤務条件、及び前記労働者の個人別の延長後の許容労働時間に基づいて、前記個人別勤務条件を判定する、
労働時間管理システム。 - 請求項1記載の労働時間管理システムにおいて、
前記サーバ装置は、前記労働者の個人別における、部署、職級、休日労働、及びフレックス勤務を把握して、日単位、期単位、及び月単位を含む各時間単位で、前記労働者の個人別の前記労働時間に関する状態について判定する、
労働時間管理システム。 - 請求項4記載の労働時間管理システムにおいて、
前記サーバ装置は、
前記勤休管理システムとして入退管理システムと連携し、
前記入退管理システムから前記労働者の個人別の前記エリアに対する入退状況を表す情報を取得し、前記入退状況を表す情報に基づいて前記労働時間を計算する、
労働時間管理システム。 - 請求項4記載の労働時間管理システムにおいて、
前記サーバ装置は、
前記勤休管理システムとしてPC管理システムと連携し、
前記PC管理システムから前記労働者の個人別のPCに対するログオン及びログオフを含む利用状況を表す情報を取得し、前記利用状況を表す情報に基づいて前記労働時間を計算する、
労働時間管理システム。 - 請求項5記載の労働時間管理システムにおいて、
前記サーバ装置は、前記セキュリティ管理システムとして入退管理システムと連携し、
前記利用者管理部は、前記入退管理システムから前記労働者の前記エリアの入退に関するカードIDを含む情報を取得し、
前記抑止制御部は、前記抑止制御を行う際に、前記入退管理システムに前記カードIDを含む前記抑止制御情報を送信して、前記抑止対象者による前記エリアの入退の際の認証で不許可にする状態にさせる、
労働時間管理システム。 - 請求項5記載の労働時間管理システムにおいて、
前記サーバ装置は、前記セキュリティ管理システムとしてPC管理システムと連携し、
前記利用者管理部は、前記PC管理システムから前記労働者のPCの利用に関するユーザIDを含む情報を取得し、
前記抑止制御部は、前記抑止制御を行う際に、前記PC管理システムに前記ユーザIDを含む前記抑止制御情報を送信して、前記抑止対象者による前記PCのログオンの際の認証で不許可にする状態にさせる、
労働時間管理システム。 - 請求項10記載の労働時間管理システムにおいて、
前記労働時間判定部は、前記労働時間が、前記勤務条件における前記上限閾値よりも低い警告閾値を超える状態かどうかを判定し、
前記サーバ装置は、前記警告閾値を超える状態である前記労働者について、警告対象者として、前記警告対象者が前記エリアを利用して業務を行う際に、長時間労働に関する警告を出力する警告制御部を備え、
前記警告制御部は、警告制御を行う際に、前記入退管理システムに前記カードIDを含む警告制御情報を送信して、前記警告対象者による前記入退管理システムを構成するIDカードリーダでの認証の際に、前記警告を出力させる、
労働時間管理システム。 - 請求項11記載の労働時間管理システムにおいて、
前記労働時間判定部は、前記労働時間が、前記勤務条件における前記上限閾値よりも低い警告閾値を超える状態かどうかを判定し、
前記サーバ装置は、前記警告閾値を超える状態である前記労働者について、警告対象者として、前記警告対象者が前記PCを利用して業務を行う際に、長時間労働に関する警告を出力する警告制御部を備え、
前記警告制御部は、警告制御を行う際に、前記PC管理システムに前記ユーザIDを含む警告制御情報を送信して、前記警告対象者による前記PCでのログオンの際の認証の際に、前記警告を出力させる、
労働時間管理システム。 - 請求項1記載の労働時間管理システムにおいて、
前記労働時間判定部は、前記労働時間が、将来的に前記勤務条件における前記上限閾値を超える見込みかどうかを推測し、
前記サーバ装置は、前記超える見込みである前記労働者について、警告対象者として、前記警告対象者が前記設備またはエリアを利用して業務を行う際に、前記見込みに関する警告を出力する警告制御部を備える、
労働時間管理システム。
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- 2017-08-30 JP JP2017165002A patent/JP2019045921A/ja active Pending
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