JP7189840B2 - 就業者管理装置および就業者管理システム - Google Patents

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Description

本発明は、就業者管理装置および就業者管理システムに関する。
一般的にIDカードや生体認証による入退出管理システムは、ある時間帯に誰が入室したかを記録したり、扉の自動施錠などのセキュリティ目的で利用されたりする。また、勤休管理システムは、例えば就業者が個人PCにログインしてからログアウトするまでの時間を勤務時間として算出しており、ログイン中の時間は、すべて勤務時間として記録される。このため、ログイン中に実際に業務を行っている否かまでは特定できないという問題がある。
特許文献1には、施設の出入り口に備えられた読取装置によって、従業員一人一人が所持するRFID(Radio Frequency Identifier)を読み取り、従業員の就業時間や、部屋の入退出を管理する就業状況管理システムが記載されている。この特許文献1に記載の技術によれば、RFID所持者である従業員が自己申告した就業時間によって、従業員の就業状況の実態が把握される。そして、会社側は、自己申告された予定就業時間の管理を、例えば週単位または2週単位に分割して管理できるため、派遣社員などの就業状況を正確に把握することができるようになっている。
特開2006-18633号公報
特許文献1に記載された就業状況管理システムは、RFID所持者から申告された就業時間以上にRFID所持者が施設内に滞在した場合に、警告装置によってRFID所持者に対して予定残業時間を超えている旨の警告を発生するものである。したがって、特許文献1に記載の技術は、当該RFID所持者が滞在時間中に実際に業務を行っているか否かを判定する機能は有していない。
本発明の目的は、それぞれの就業者個々人の勤務状態を詳細に把握することで、非効率な業務を行っている就業者を特定し、当該就業者またはその管理者に対して業務改善を促すための通知を行う就業者管理装置および就業者管理システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
本願は、上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、施設内の勤務エリアと非勤務エリアへの就業者の入退出時刻を管理するとともに、勤務エリアにおける就業者の勤務時間を、予め定められた就業者の就業時間と対照して管理することにより、就業者の勤務効率を判定する統合処理装置を備える就業者管理装置である。
この就業者管理装置が備える統合処理装置は、勤務エリアへの就業者の入退出時刻を基に、就業者の就業時間外の勤務時間を算出し、就業者の就業時間外の勤務時間が予め定められた設定値よりも長いと判定した場合には、当該就業者の勤務形態を非効率であると判定し、当該就業者および/またはその管理者に対して当該就業者の勤務形態が非効率である旨を通知する。
また、非勤務エリアへの就業者の入退出時刻を基に、就業者の就業時間内の非勤務時間を算出し、就業時間内の非勤務時間が予め定めた設定値より長い場合には、当該就業者の勤務形態を非効率であると判定し、当該就業者および/またはその管理者に対して当該就業者の勤務形態が非効率である旨を通知することを特徴とする。
本発明によれは、就業者の勤務時間内における、就業者の就業状態の把握と管理が可能となり、作業が非効率となっている就業者に対して業務の改善を促すことが可能となる。
上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の一実施形態例に係る就業者管理システム全体の構成例を示す機能ブロック図である。 本発明の一実施形態例に係る就業者管理システムに用いる勤務状態管理サーバを実現するハードウェア構成を示す図である。 本発明の一実施形態例に係る就業者管理システムにおける入退出管理装置の処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態例に係る就業者管理システムの勤休管理装置の処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態例に係る就業者管理システムの統合処理装置の処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態例に係る就業者管理システムの入退出管理装置の入退時刻記録エリアテーブルの構成例を示す図である。 本発明の一実施形態例に係る就業者管理システムの勤休管理装置の勤務状態記録エリアテーブルの構成例を示す図である。 本発明の一実施形態例に係る就業者管理システムの勤休管理装置の業務時刻記録エリアテーブルの構成例を示す図である。 本発明の一実施形態例に係る就業者管理システムの統合処理装置の統合判定リストエリアテーブルの構成例を示す図である。
以下、本発明の就業者管理システムの一実施の形態例(以下、「本例」と称する)について、図面を参照して説明する。本例の就業者管理システムは、後述するように、勤務時間管理サーバ6の入退出管理装置9、勤休管理装置10、および統合処理装置11が連携して就業者の勤務状態の管理を効果的に行うシステムである。
<システムの全体構成およびビル施設1の説明>
図1は、本例に係る就業者管理システムの全体構成を示す機能ブロック図である。
本例の就業者管理システムは、個々の就業者が勤務する施設1(例えば、ビル施設1)と、勤務時間管理サーバ6と、管理フロア5に置かれている管理者のコンピュータ装置5Bがインターネットなどのネットワーク回線Nで接続されている。
図1では、ビル施設1として、Aビルn階のフロアが示されている。ビル施設1は対象となる就業者が勤務するビルである。このAビルn階のフロアには、勤務エリア(勤務フロア)2と非勤務エリア(非勤務フロア)3が設けられている。また、ビル施設1内には、インターネット回線Nと接続された通信装置4が設けられている。
勤務エリア2は、事務所、執務室、実験室、会議室、作業場、工場等の就業者が通常業務を行う業務空間(業務エリア)である。また、非勤務エリア3は、通路、トイレ、休憩所、喫煙所、食堂等の共同利用施設などの非業務空間(非業務エリア)のうち、入退出用の扉センサが設けられているエリアを指す。
勤務エリア2には、デスクなどの勤務場所2Aと勤務エリア2への入退出用の扉センサ2B、2Cが設けられている。勤務エリア2の外側の扉センサ2Bは、勤務エリア2への就業者の入室を検出するセンサであり、勤務エリア2の内側の扉センサ2Cは、勤務エリア2からの就業者の退出を検出するセンサである。なお、個々の就業者の勤務エリア2は、必ずしも同じフロアに限られるものではなく、複数のフロアにまたがることもある。
同様に、非勤務エリア3には、テーブル3A、椅子3Dの他に、非勤務エリア3への入退出用の扉センサ3B、3Cが設けられている。非勤務エリア3の外側の扉センサ3Cは、非勤務エリア3への就業者の入室を検出するセンサであり、内側の扉センサ3Cは非勤務エリア3からの就業者の退出を検出するセンサである。入退出用の扉センサ2B、2Cおよび3A、3Bは、例えば、カードリーダ(CR)や生体認証装置で構成される。
入退出用の扉センサ2B、2Cで取得された勤務エリア2への就業者の入退出履歴情報は、通信装置4を介して勤務時間管理サーバ6に送られる。そして、後述するように、勤務時間管理サーバ6の入退出管理装置9において、勤務エリア2への就業者の入退出履歴情報が管理される。
図1に示すように、本例の就業者管理システムでは、勤務エリア2への入退出用の扉センサ2B、2Cおよび非勤務エリア3への入退出用の扉センサ3C、3Bが、広域ネットワーク網を形成するインターネット等のネットワーク回線Nを介して、勤務時間管理サーバ6に接続されている。
そして、勤務エリア2への入退出用の扉センサ2B、2Cと、非勤務エリア3への入退出用の扉センサ3C、3Bからの入退出履歴情報が勤務時間管理サーバ6で集約され、個々の就業者の勤務時間の管理処理に用いられる。
また、管理フロア5には、通信装置5Aとクライアント用のコンピュータ装置5Bが設けられている。このコンピュータ装置5Bにより、対象となる個々の就業者に対して、それぞれの勤務エリア2が設定される。そして、各就業者に対して設定された勤務エリア2以外のエリアは非勤務エリア3として処理される。
すなわち、管理フロア5のコンピュータ装置5Bにより、特定の就業者に対して、例えばAビルの「1階第1フロア」と「2階第6フロア」という具合に、ビル施設1内の複数フロアが勤務エリア2として設定される場合がある。また、特定の就業者に対しては、複数のビル施設1に亘って勤務エリア2が設定されることもある。個々の就業者の勤務エリア2が複数箇所になる場合、入退出用の扉センサ2B、2Cは、それぞれの勤務エリア2毎に設けられることになる。
このように、対象就業者の役職や業務形態などによって対象となる勤務エリア2の数が変化する場合がある。ただし、ここで設定できる勤務エリア2は、当該就業者の入退出の履歴情報を取得できるCR装置や生体認証装置(入退出用の扉センサ)などの機器が設定されている業務空間(フロア)に限られる。
本例では、対象就業者が通常勤務で利用しないエリア、すなわち勤務エリア2以外のエリアを非勤務エリア3とし、非勤務エリア3のCR装置(入退出扉センサ)3B、3Cにより取得された入退出履歴情報やその滞在時間についても、管理者が参照できるようにしている。
<勤務時間管理サーバ6の構成と動作説明>
勤務時間管理サーバ6は、インターネット等のネットワーク回線Nとの接続を行う通信装置7、制御装置8、入退出管理装置9、勤休管理装置10、統合処理装置11、および記録装置(データベース:DB)12を備える。
[入退出管理装置9の説明]
制御装置8は、入退出管理装置9、勤休管理装置10、統合処理装置11および記録装置12の全体を制御する。
制御装置8は、ビル施設1の勤務エリア2の入退出扉センサ(CR装置)2B、2Cで取得した入退出履歴情報、および非勤務エリア3の入退出扉センサ(CR装置)3B、3Cからの入退出履歴情報を、通信装置7を介して取得し、入退出管理装置9に送る。
入退出管理装置9は、入退記録管理部9A、滞在時間記録部9B、および就業時間管理部9Cを備える。
入退記録管理部9Aは、ビル施設1内の就業者が勤務エリア2に入室した時刻と退出した時刻をその都度、入退出扉センサ2B、2Cから制御装置8を経由して受信し、その受信した結果を、制御装置8経由で記録装置12の入退時刻記録エリア12Aに格納する。
滞在時間記録部9Bは、入退時刻記録エリア12Aに格納された就業者の入室時刻と退出時刻から勤務エリア2内の就業者の滞在時間を算出し、制御装置8を介して記録装置12の勤務状態記録エリア12Bに格納する。すなわち、滞在時間記録部9Bは、勤務エリア2への入室または勤務エリア2からの就業者の退出が発生するたびに勤務エリア2内の滞在時間を算出し、これらの滞在時間を加算した結果を就業時間内あるいは就業時間外の勤務時間として勤務状態記録エリア12Bに格納する。
就業時間管理部9Cは、滞在時間記録部9Bで算出した合計の滞在時間のうち、例えば、定時の就業時間を8時50分~17時20分までとした場合、まず定時の就業時間内の滞在時間の合計時間を就業時間内勤務時間MB5として算出する。そして、算出した就業時間内勤務時間MB5を、制御装置8を介して勤務状態記録エリア12Bに格納する(詳細は図7で後述)。
また、就業時間管理部9Cは、定時の就業時間を超えて就業者が勤務した場合には、勤務エリア2への入室時刻と退出時刻から、勤務エリア2内の就業時間外の滞在時間を算出する。すなわち、定時の就業時間開始以前の勤務開始時刻から就業時間開始までの滞在時間、および定時の就業時間終了以降から勤務終了までの滞在時間の合計時間を就業時間外勤務時間MB6として算出し、記録装置12の勤務状態記録エリア12Bに格納する。
なお、入退出管理装置9の動作の詳細は、図3のフローチャート、図6の入退時刻記録エリアテーブル、図7の勤務状態記録エリアテーブルに格納されるデータ内容に基づいて後述される。
[勤休管理装置10の説明]
勤務時間管理サーバ6の制御装置8は、通信装置7を介して、就業者が業務用のPC(Personal Computer)のアカウントに当該日に最初にログインした時刻と最後にログアウトした時刻を受信し、勤休管理装置10に供給する。
勤休管理装置10は、勤休入力部10Aと残業管理部10Bを備える。勤休入力部10Aは、例えば、就業者の業務で利用する就業者用PC等で各就業者が個人のアカウントで当該日に最初にログインした時刻を、当該就業者の業務開始時刻MC4として受信する。また、勤休入力部10Aは、就業者がその日の最後にログアウトした時刻を当該就業者の業務終了時刻MC5として受信する。そして、業務開始時刻MC4と業務終了時刻MC5を、記録装置12の業務時刻記録エリア12Cに格納する(詳細は図8で後述)。
また、勤休入力部10Aは、受信した業務開始時刻MC4と業務終了時刻MC5から予め設定されている定時の就業時間内における勤務時間を算出し、この勤務時間を就業時間内勤務時間MB5として記録装置12の勤務状態記録エリア12Bに格納する(図7、8参照)。
勤休管理装置10の残業管理部10Bは、当該日に最初にログインした業務開始時刻MC4が予め規定されている始業時刻MD4より早い場合は、その差分の時間を算出し、就業時間外勤務時間MB6として勤務状態記録エリア12Bに格納する(図7、9参照)。
また、残業管理部10Bは、業務終了時刻MC5が予め規定した定時の就業時間の終業時刻MD5を超えている場合にも、その超過した時間を算出し、就業時間外勤務時間MB6として勤務状態記録エリア12Bに格納する(図7、9参照)。すなわち、就業時間外勤務時間MB6は、始業前の差分時間と定時の就業時間の終了後に超過した時間を加算して算出される。
なお、勤休管理装置10の動作の詳細は、図4のフローチャート、図7に示す勤務状態記録エリアテーブル、図8に示す業務時刻記録エリアテーブルおよび図9に示す統合判定リストエリアテーブルに格納されるデータ内容に基づいて後述される。
[統合処理装置11の説明]
統合処理装置11は、効率判定部11Aと残業時間出力部11Bを備える。
効率判定部11Aは、入退出管理装置9の就業時間管理部9Cで算出されて、勤務状態記録エリア12Bに格納されている就業時間内勤務時間MB5(図7参照)を読み出す。
そして、統合処理装置11は、勤務エリア2における就業者の滞在時間である就業時間内勤務時間MB5と、業務時刻記録エリア12Cに格納された就業時間MC6との差分を算出し、その差分を就業時間内非勤務時間MD6として、記録装置12の統合判定リストエリア12Dに格納する(図7,8、9参照)。
また、統合処理装置11の効率判定部11Aは、その差分である就業時間内非勤務時間MD6が予め設定された許容値を超過していた場合は、その就業者に対して、非効率な業務を行っていると判定して、記録装置12の統合判定リストエリア12Dに結果「NG」を格納する(図9参照)。
そして、統合判定リストエリア12Dへの結果「NG」の格納後に、記録装置12のメールアドレスエリア12Eに予め記憶されているメールアドレスを参照し、対象の就業者と、その上長や管理部門に業務改善を促すメール、またはメッセージを送信する。
また、統合処理装置11の効率判定部11Aは、予め定められている就業時間外の勤務時間における効率判定も行う。すなわち、効率判定部11Aは、滞在時間記録部9Bで算出した定時の就業時間外の勤務エリア2での滞在時間(図8の残業時間MC7)と、記録装置12の勤務状態記録エリア12Bに格納されている就業時間外勤務時間MB6との差分を算出し、その差分を就業時間外非勤務時間MD7として統合判定リストエリア12Dに格納する(図7、8、9参照)。
そして、この差分である就業時間外非勤務時間MD7が予め設定さている許容値を超過していた場合には、効率判定部11Aは、非効率な業務を行っていると判定して、統合判定リストエリア12Dに結果「NG」を格納する(図9参照)。
また、効率判定部11Aは、結果の格納後に、記録装置12のメールアドレスエリア12Eに予め記憶されているメールアドレスを参照し、対象の就業者と、その上長や管理部門に業務改善を促すメール、またはメッセージを送信する。
なお、統合処理装置11の動作の詳細は、図5のフローチャートおよび図7の勤務状態記録エリアテーブル、図8の業務時刻記録エリアテーブルおよび図9に示す統合判定リストエリアテーブルに格納されるデータ内容に基づいて後述される。
<勤務時間管理サーバ6のハードウェア構成の説明>
図2は、図1に示した勤務時間管理サーバ6のハードウェア構成を示す図である。
図2に示すように、勤務時間管理サーバ6は、バス20に接続されたCPU(Central Processing Unit)21、ROM(Read Only Memory)22、RAM(Random Access Memory)23、不揮発性ストレージ24を備える。また、外部との通信を行うための通信インターフェース(通信部IF)25を備える。
CPU21は、勤務時間管理サーバ6の各部の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードをROM22から読み出して実行する。RAM23には、勤務時間管理サーバ6内で行われる演算処理の途中で発生した変数等が一時的に書き込まれる。CPU21がROM22に記録されているプログラムコードを実行することにより、勤務時間管理サーバ6の各種機能が実現される。
通信インターフェース25としては、例えば、NIC(Network Interface Card)等が用いられる。この通信インターフェース25は、図1の通信装置7に相当し、この通信装置7を通して、勤務時間管理サーバ6は、ビル施設1内の通信装置4との通信を行う。
不揮発性ストレージ24は、SSD(Solid State Drive)等の不揮発性のメモリで構成され、CPU21が動作するために必要なプログラムやデータ等が、半永久的に記憶され格納される。また、不揮発性ストレージ24は、図1の記録装置12を構成する。勤務時間管理サーバ6には、必要に応じて入力部26と出力部27が設けられるが、入力部26と出力部27は、勤務時間管理サーバ6のハードウェア構成として、必ずしも必須のものではない。
<入退出管理装置9の処理の説明>
図3は、勤務時間管理サーバ6内にある入退出管理装置9の処理の流れを示すフローチャートである。任意の就業者が入退出扉に設置されたセンサ(カードリーダCR)に社員証等の就業者固有のカードをかざすと、入退出を行うたびに、カード読取り情報が取得され、通信装置4、ネットワーク回線Nを介して勤務時間管理サーバ6に送信される。
すなわち、図3に示すように、ビル施設1に設けられた勤務エリア2の入退出扉に設置されたカードリーダ(CR)2B、2C、もしくは対象就業者が業務を行わない非勤務エリア3の入退出扉に設置されたカードリーダ(CR)3B、3Cに就業者のカードをかざすと、カードリーダ(CR)2B、2C、およびカードリーダ(CR)3B、3Cにより、就業者の入退出情報(CR情報)が取得される(SA1)。
すると、カードリーダ(CR)2B、2C、およびカードリーダ(CR)3B、3Cは、取得した就業者の入退出情報を、通信装置4を介して、勤務時間管理サーバ6に送信する(SA2)。
この入退出情報は、勤務時間管理サーバ6の制御装置8を介して、入退出管理装置9で受信される(SB1)。
入退出管理装置9は、入退出情報から就業者の氏名、個人番号、カードリーダNo、カードリーダ(CR)反応時刻を、それぞれ抽出し、勤務時間管理サーバ6内の記録装置12内の入退時刻記録エリア12Aに格納する(SB2)。
図6は、上記入退出に関する情報が記録される入退時刻記録エリア12Aのデータ構造を示している。入退時刻記録エリア12Aはテーブル構成になっており、その構成要素として番号(No.)MA1、氏名MA2、個人番号MA3、カードリーダ番号(CRNo.)MA4、およびCR反応時刻(入退出履歴)MA5が設けられている。以下、図6に示すテーブルを入退時刻記録エリアテーブルと称する。
番号(No.)MA1は、記録される順番を示す。氏名MA2には就業者の個人名が記録され、個人番号MA3には就業者の個人番号が記録される。
また、カードリーダ番号(CRNo.)MA4には、就業者が入退出の際に利用した入退出扉のカードリーダ(CR)の番号が記録され、CR反応時刻(入退出履歴)MA5には、入退出の時刻が記録される。
再び、図3に戻って説明を続ける。制御装置8は滞在時間記録部9Bを起動し、入室記録と退出記録があるか否かを確認する(SB3)。入室記録と退出記録が揃っていない場合(SB3のNO)には、ステップSB1に戻り、カードリーダ(CR)からの情報の受信を待つ。図6の例では、一例として、入退時刻記録エリア12Aの中の番号1(No.1)MA1のCRNo.MA4に、入室記録「00」が入力され、番号3(No.3)MA1のCRNo.MA4に退出記録「01」が入力されている。
次に、ステップSB3で、入室記録と退出記録が揃っていることが確認された場合(SB3のYES)には、制御装置8は、記録装置12の入退時刻記録エリア12Aより、番号1(No.1)のCR反応時刻MA5に記録されている入室時刻「YYYY-MM-DD 8:00」と、番号3(No.3)のCR反応時刻MA5に記録されている退出時刻「YYYY-MM-DD 8:15」を抽出する(SB4)。そして入室時刻「8:00」と退出時刻「8:15」を比較してその差分「15」を得る。この差分「15」は、就業者が勤務エリア2に存在していた時間「15」分を意味する。なお、「YYYY-MM-DD」は年月日である。
次に、制御装置8は、就業時間管理部9Cを起動する。就業時間管理部9Cは、ステップSB4で抽出された時間「15」分が定時の就業時間内であるか否かを判断する(SB5)。ここでは、定時の就業時間は「8:50~17:20」として予め登録されているものする。ステップSB5において、ステップSB4で抽出された入室と退出の差の時間「15」分が定時の就業時間内であると判断された場合(SB5のYES)には、就業時間管理部9Cは、この時間「15」分を勤務エリア2への滞在時間として計算する(SB6)。続いて、就業時間管理部9Cは、勤務エリア2における就業者の滞在時間の合計を計算する(SB7)。そして、勤務エリア2における就業者の滞在時間の合計が、記録装置12の勤務状態記録エリア12Bに勤務時間MB4(図7参照)として記録される(SB8)。
図7は、記録装置12の勤務状態記録エリア12Bのデータ構造を示している。勤務状態記録エリア12Bはテーブル構成になっており、その構成要素として番号(No.)MB1、氏名MB2、個人番号MB3、勤務時間MB4、就業時間内勤務時間MB5および就業時間外勤務時間MB6が設けられている。以下、図7に示すテーブルを勤務状態記録エリアテーブルと称する。
勤務状態記録エリアテーブルの、番号(No.)MB1、氏名MB2、および個人番号MB3は、入退時刻記録エリアテーブルの同名の構成要素と同じなので説明は省略する。
図7の勤務状態記録エリアテーブルの勤務時間MB4には、就業者の勤務エリア2における滞在時間の合計が勤務時間MB4として記録される。例えば、番号1(No1)の場合、「400分」と記録されている。つまり、番号1(No.1)で示される就業者「○○ ○○」は、勤務エリア2に滞在している時間が400分(6時間40分)になったことが勤務時間MB4として勤務状態記録エリアテーブルに記録される。
一方、勤務状態記録エリアテーブルの就業時間内勤務時間MB5には、ステップSB7で計算された就業者の勤務エリア2における就業時間内の滞在時間の合計が記録される。番号1(No.1)の場合、「390」分と記録されている。つまり、この記録から、勤務エリア2に滞在している勤務時間MB4の「400」分のうち、「390」分が就業時間内勤務時間MB5であることが分かる。
再び図3に戻って説明を継続する。ステップSB5で、ステップSB4で抽出された入室時刻と退出時刻の差の時間が定時の就業時間内ではないと判断された場合(SB5のNO)には、就業時間管理部9Cは、就業者が定時の就業時間外に勤務エリア2に滞在しているか否かを判断する(SB9)。ステップSB9において、就業者が勤務エリア2内に滞在していると判断された場合(SB9のYES)には、就業時間外勤務時間MB6を計算し(SB10)、さらに続いて、就業時間外の勤務時間の合計を計算する(SB11)。
そして、就業時間管理部9Cは、図7に示した勤務状態記録エリアテーブルの定時の就業時間外勤務時間MB6に、ステップSB11で計算した就業時間外の勤務時間を格納する(SB12)。例えば、図7の例では、番号1(No.1)の場合、就業時間外勤務時間MB6に「10」と記録されている。このことは、就業者の勤務エリア2における滞在時間の合計「400」分のうち、「10」分が定時の就業時間外の勤務時間であることを示している。
また、ステップSB9において就業者が勤務エリア2の外、すなわち非勤務エリア3に滞在していると判断された場合(SB9のNO)には、就業時間管理部9Cは、就業時間外の非勤務時間を計算し(SB13)、続いて就業時間外の非勤務時間の合計を計算する(SB14)。そして、計算した就業時間外の非勤務時間の合計が、後述する統合判定リストエリアテーブルの就業時間外非勤務時間MD7に格納される(SB15)。
<勤休管理装置10における処理の説明>
図4は、勤務時間管理サーバ6内にある勤休管理装置10における処理の流れを示すフローチャートである。
まず、就業者の業務で利用する不図示の就業者用PCから就業者個人のアカウントに当該日の最初にログインした時刻(業務開始時刻)と、当該日の最後にログアウトした時刻(業務終了時刻)が、ビル施設1の通信装置4から通信装置7を経て勤務時間管理サーバ6の勤休管理装置10に送られる。
すると、送信された業務開始時刻および業務終了時刻のデータが勤休管理装置10内の勤休入力部10Aで受信される(SC1)。
そして、勤休入力部10Aは、制御装置8を介して、受信した業務開始時刻および業務終了時刻のデータを記録装置12内の業務時刻記録エリア12Cに格納する(SC2)。
図8は、記録装置12の業務時刻記録エリア12Cのデータ構造を示している。図8に示すように、業務時刻記録エリア12Cはテーブル構造になっており、その構成要素として番号(No.)MC1、氏名MC2、個人番号MC3、業務開始時刻MC4、業務終了時刻MC5、就業時間MC6および残業時間MC7が設けられている。以下、図8に示すテーブルを業務時刻記録エリアテーブルと称する。
ここでも、番号(No.)MC1、氏名MC2、個人番号MC3は、図6の入退時刻記録エリアテーブル、および図7の勤務状態記録エリアテーブルの構成要素と同じなので説明は省略する。
図8の例では、業務開始時刻MC4には、当該日に就業者のPC等に最初にログインされた時刻、つまり当該日の就業者の業務が開始された時刻が記録される。例えば、番号1(No.1)に対応する業務開始時刻MC4には、「YYYY-MM-DD 8:00」と記録されている。これは、YYYY年MM月DD日の午前8時に当該就業者の業務が開始されたことを示している。
業務終了時刻MC5には、当該日に就業者のPC等から最後にログアウトされた時刻、つまり当該日の就業者の業務が終了した日時が記録される。例えば、番号1(No.1)に対応する業務終了時刻MC5には、「YYYY-MM-DD 19:50」と記録されている。これは、YYYY年MM月DD日の午後7時50分に業務が終了したことを示している。
就業時間MC6には、個々の就業者に対して予め定められた定時の就業時間が記録されている。図8の例では、番号1(No.1)~番号n(No.n)の全ての就業者に対しては、「465」と記載されている。すなわち、全ての就業者の1日の就業時間が465分、つまり7時間45分であることを示している。但し、この就業時間は、就業者の業種に応じて変えることも可能である。
残業時間MC7には、各就業者の当該日の残業時間が記録される。番号1(No.1)の就業者に対する残業時間MC7には「150」と記載されている。つまり、番号1(No.1)の就業者は、当該日に2時間30分の残業をしたことを示している。
再び図4に戻って説明を続ける。次に、制御装置8は、勤休管理装置10内の残業管理部10Bを起動し、残業管理部10Bは、予め定められた始業時刻MD4と終業時刻MD5を、記録装置12の後述する統合判定リストエリア12Dから抽出する(SC3)。さらに、残業管理部10Bは、業務時刻記録エリアテーブルに記録された業務開始時刻MC4と業務終了時刻MC5を抽出し(SC3)、業務開始時刻MC4が予め定められた始業時刻MD4より早いか否かを判断する(SC5)。
ステップSC5において、就業者の業務開始時刻MC4が予め定められた始業時刻MD4より早いと判断された場合(SC5のYES)には、残業管理部10Bは、業務開始時刻と始業時刻の差を時間外勤務時間として計算する(SC6)。ステップSC5で、業務開始時刻MC4が始業時刻MD4と同時または遅いと判断された場合(SC5のNO)には、ステップSC6の計算を行わないで次のステップSC7に進む。
次に、勤休管理装置10内の残業管理部10Bは、就業者の当該日の業務終了時刻MC5が終業時刻MD5よりも遅いか否かを判断する(SC7)。ステップSC7で、就業者の業務終了時刻MC5が終業時刻MD5よりも遅いと判断された場合(SC7のYES)には、残業管理部10Bは、就業者の業務終了時刻MC5と終業時刻MD5との差分を計算する(SC8)。なお、ステップSC7で、就業者の業務終了時刻MC5が終業時刻MD5よりも遅いと判断されなかった場合(SC7のNO)には、ステップSC8の計算は行わない。そして、残業管理部10Bは、ステップSC6で計算した時間外勤務時間と、ステップSC8で計算した時間外勤務時間とを合計した時間を、残業時間(時間外勤務時間)MC7として、業務時刻記録エリアテーブルに格納する。
<統合処理装置11における処理の説明>
図5は、勤務時間管理サーバ6の統合処理装置11における処理の流れを示すフローチャートである。
図5を参照して説明すると、まず、統合処理装置11の効率判定部11Aは、図7に示した勤務状態記録エリアテーブルの就業時間外勤務時間MB6を参照する(SD1)。
そして、効率判定部11Aは、勤務状態記録エリアテーブルの就業時間外勤務時間MB6が予め設定された許容時間(以下、「設定値」という)を超過しているか否かを判定する(SD2)。
ステップSD2で、就業時間外勤務時間MB6が予め許容された設定値を超過していると効率判定部11Aが判定した場合(SD2のYES)には効率判定部11Aは、設定値を超過している就業者を、図7に示す勤務状態記録エリアテーブルから抽出する(SD3)。
次に、効率判定部11Aは、ステップSD3で勤務状態記録エリアテーブルより抽出された効率判定を行う就業者の勤務データを抽出する(SD5)。効率判定部11Aは、図8に示す業務時刻記録エリアテーブルの対象就業者の就業時間MC6と、図7に示す勤務状態記録エリアテーブルの対象就業者の就業時間内勤務時間MB5を抽出する。そして、効率判定部11Aは、業務時刻記録エリアテーブルから抽出した就業者の就業時間MC6から、勤務状態記録エリアテーブルから抽出した就業時間内勤務時間MB5を差し引き、就業時間内非勤務時間MD6(図9参照)を算出する(SD6)。
例えば、図7の勤務状態記録エリアテーブルから番号3(No.3)の就業者に注目する。この番号3の就業者の就業時間外勤務時間MB6には「100」と記録されている。つまり、この就業者は、就業時間外に「100」分の勤務をしている。一方、当該就業者の就業時間内勤務時間MB5は「150」(分)と少ない。つまり、番号3の就業者は、勤務時間MB4の「250」分のうち、就業時間内勤務時間が「150」分であり、就業時間外勤務時間が「100」分になっているので、効率判定部11Aにより問題有り(NG)と判定される可能性が極めて高いことになる。
図9は、記録装置12の統合判定リストエリア12Dのデータ構造を示している。図9に示すように、統合判定リストエリア12Dもテーブル構造になっている。そして、その構成要素として番号(No.)MD1、氏名MD2、個人番号MD3、始業時刻MD4、終業時刻MD5、就業時間内非勤務時間MD6、就業時間外非勤務時間MD7、および判定MD8が設けられている。以下、図9に示すテーブルを統合判定リストエリアテーブルと称する。
なお、番号(No.)MD1、氏名MD2、個人番号MD3は、図6の入退時刻記録エリアテーブル、図7の勤務状態記録エリアテーブル、および図8の業務時刻記録エリアテーブルの構成要素と同じなので説明は省略する。
統合判定リストエリアテーブルの始業時刻MD4は、各就業者に対して予め業務を開始することを定めた定時の時刻であり、終業時刻MD5は、各就業者が業務を終了することを定めた定時の時刻である。この始業時刻MD4と終業時刻MD5は、図4のフローチャートで示した勤休管理装置10の処理において用いられる。
また、就業時間内非勤務時間MD6には、文字通り就業時間内の勤務していない時間が格納され、就業時間外非勤務時間MD7には、就業時間外の勤務していない時間(非勤務時間)が格納される。判定MD8には統合処理装置11の効率判定部11Aによる判定結果が格納される。
再び図5に戻って説明を続ける。図5のステップSD6で算出された就業時間内非勤務時間は、統合判定リストエリアテーブルに就業時間内非勤務時間MD6として格納される。なお、就業時間内非勤務時間MD6とは、当該日の定時の就業時間内に就業者が勤務エリア2に滞在していなかった時間、すなわち業務を行っていないとされる時間の累計である。
次に、効率判定部11Aは、ステップSD6で算出した就業時間内非勤務時間MD6が予め設定された許容値(設定値)を超過しているか否かを判定する(SD7)。ステップSD7で就業時間内非勤務時間MD6が許容された設定値を超過していると判定した場合(SD7のYES)は、効率判定部11Aは、当該就業者が定時の就業時間内に非効率な業務を行っていると判定し、判定結果を問題あり(NG)として、統合判定リストエリアテーブルの判定MD8に「NG」を格納する(SD8)。
一例を挙げると、図9の統合判定リストエリアテーブルにおいて、番号2(No.2)の就業者は、就業時間内非勤務時間MD6が「250」(分)になっており、この就業者は就業時間内に4時間を超える非勤務時間、つまり仕事をしていない時間を持つことになるから、ステップSD7で予め設定された許容値を超えていると判断される。したがって、ステップSD8で、判定結果が問題あり(NG)になって、統合判定リストエリアテーブルの判定MD8に「NG」が格納される。
そして、統合処理装置11の効率判定部11Aは、就業時間内非勤務時間MD6が設定値を超過していると判定された就業者のメールアドレスを記録装置12のメールアドレスエリア12Eより抽出し(SD9)、対象の就業者と、その上長(管理者)、および管理部門等に就業者の業務内容の改善を促すメッセージをメール送信する(SD10)。なお、ステップSD10のメッセージのメール送信は、当該就業者以外の上長や管理部門に送らないで、注意を喚起する意味で当該就業者のみに送るという選択肢も考えられる。
ステップSD7で、就業時間内非勤務時間MD6が設定値を超過していないと判定された場合(SD7のNO)には、その就業者について効率判定を行うための勤務データを、図7に示す勤務状態記録エリアテーブルとおよび図8の業務時刻記録エリアテーブルから抽出する(SD11)。すなわち、効率判定部11Aは、図8の業務時刻記録エリアテーブルから残業時間MC7を抽出し、勤務状態記録エリアテーブルから就業時間外勤務時間MB6を抽出する。
次に、効率判定部11Aは、ステップSD11で抽出した図8の業務時刻記録エリアテーブルの残業時間MC7から、図7の勤務状態記録エリアテーブルの就業時間外勤務時間MB6を差し引いて、就業時間外非勤務時間MD7を算出する(SD12)。ステップSD12で算出された就業時間外非勤務時間MD7は、図9に示す統合判定リストエリアテーブルに格納される。
ここで、就業時間外非勤務時間MD7とは、当該日の定時の就業時間外に勤務エリア2に滞在していなかった時間(残業していない時間)の累計である。つまり、就業者が残業をしているであろうと想定される時間内に、残業をしていない時間の累計である。
次に、統合処理装置の11の効率判定部11Aは、ステップSD12で算出した就業時間外非勤務時間MD7と予め設定した就業時間外非勤務時間MD7の許容値(設定値)を比較し、ステップSD12で算出した就業時間外非勤務時間MD7が設定値を超過しているか否かを判定する(SD13)。
ステップSD13で、就業時間外非勤務時間MD7が許容された設定値を超過している場合(SD13のYES)は、効率判定部11Aは、該当の就業者が定時の就業時間外に非効率な業務を行っていると判定する。
例えば、図9の番号4(No.4)の就業者は、就業時間外非勤務時間MD7の欄に「150」(分)と記載されている。この就業者は、就業時間外の非勤務時間が2時間30分になっており、許容された就業時間外非勤務時間MD7の設定値を超えたと判定される。
このため、ステップSD8で、効率判定部11Aは、判定結果を問題あり(NG)として、統合判定リストエリアテーブルの判定MD8に「NG」を格納する(SD8)。以下、ステップSD9とステップSD10の処理を行う。
また、ステップSD13で就業時間外非勤務時間MD7が予め定められている許容された設定値内であると判定された(SD13のNO)就業者については、効率的な業務を行っていると判定し、判定結果を問題なし(OK)として、統合判定リストエリアテーブルの判定MD8に「OK」を格納する(SD14)。
例えば、図9の番号1(No.1)の就業者は、就業時間外非勤務時間MD7の欄に「10」(分)と記録されている。この就業者は、就業時間外の非勤務時間が10分であるから、許容された範囲の就業時間外非勤務時間MD7であると判定される。したがって、ステップSD14において、統合判定リストエリアテーブルの判定MD8には「OK」が格納される。
なお、ステップSD2で、図7に示す勤務状態記録エリアテーブルの就業時間外勤務時間MB6が予め許容されている設定値を超えていないと判定された就業者に対しては、効率判定部11Aは、当該就業者は効率的に業務を行っていると判定し、その判定結果を問題なし(OK)として、統合判定リストエリアテーブルの判定MD8に「OK」を格納し(SD4)、処理を終了する。
以上、本発明の一実施の形態例としての就業者管理システムの説明をしたが、上述した実施の形態例は、あくまでも就業者の業務を円滑に行うためのシステムとして考えられたものであり、就業者一人一人の業務を厳格に管理することを目的とするものではない。
また、上述した実施の形態例は、本発明を分かりやすく説明するために詳細に記述したものであり、必ずしも記述した全ての構成を備えるものに限定されない。実施の形態例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能であることは言うまでもない。
1~1n…施設(ビル施設)、2…勤務エリア(フロア)、2A…勤務場所(デスク)、2B、2C…勤務エリア用入退出扉センサ、3…非勤務エリア(フロア)、3A…テーブル、3B、3C…非勤務エリア用入退出扉センサ、4、5A、7…通信装置、5…管理フロア、5B…クライアント用コンピュータ装置、6…勤務時間管理サーバ、8…制御装置、9…入退出管理装置、9A…入退記録管理部、9B…滞在時間記録部、9C…就業時間管理部、10…勤休管理装置、10A…勤休入力部、10B…残業管理部、11…統合処理装置、11A…効率判定部、11B…残業時間出力部、12…記録装置(DB)、12A…入退時刻記録エリア、12B…勤務状態記録エリア、12C…業務時刻記録エリア、12D…統合判定リストエリア、12E…メールアドレスエリア、N…ネットワーク回線(インターネット回線)、MA1~MA5…入退時刻記録エリアテーブル、MB1~MB6…勤務状態記録エリアテーブル、MC1~MC7…業務時刻記録エリアテーブル、MD1~MD8…統合判定リストエリアテーブル

Claims (5)

  1. 施設内の勤務エリアと非勤務エリアへの就業者の入退出時刻を管理するとともに、前記勤務エリアにおける就業者の勤務時間を、予め定められた就業者の就業時間と対照して管理することにより、就業者の勤務の効率を判定する統合処理装置を備える就業者管理装置であって、
    前記統合処理装置は、
    前記勤務エリアへの就業者の入退出時刻を基に、就業者の就業時間外の勤務時間を算出し、前記就業者の就業時間外の勤務時間が予め定められた設定値よりも長いと判定した場合には、当該就業者に対して就業時間内の非勤務時間を算出し、前記就業時間内の非勤務時間が予め定めた設定値より長い場合には、当該就業者の勤務形態を非効率であると判定し、当該就業者および/またはその管理者に対して当該就業者の勤務形態が非効率である旨を通知する、
    ことを特徴とする就業者管理装置。
  2. 前記統合処理装置は、当該就業者に対して算出した就業時間内の非勤務時間が、予め許容されている設定値以下であると判定された場合に、当該就業者の就業時間外の非勤務時間を算出し、前記就業時間外の非勤務時間が予め許容されている設定値より長い場合には、
    当該就業者の勤務形態を非効率であると判定し、当該就業者および/またはその管理者に対して当該就業者の勤務形態が非効率である旨を通知する、
    請求項1に記載の就業者管理装置。
  3. 更に、入退出管理装置を備え、
    前記入退出管理装置は、前記施設の勤務エリアの入退出扉に設けられたセンサからの信号を基に、就業者が前記勤務エリアに入室した時刻と前記勤務エリアから退室した時刻から就業者の前記勤務エリアにおける滞在時間を算出するとともに、前記施設の非勤務エリアの入退出扉に設けられたセンサからの信号を基に、就業者が前記非勤務エリアに入室した時刻と前記非勤務エリアから退室した時刻から前記非勤務エリアにおける就業者の滞在時間を算出する
    請求項1または2に記載の就業者管理装置。
  4. 更に、勤休管理装置を備え、
    前記勤休管理装置は、就業者がPCにログインする勤務開始時刻とPCからログアウトする勤務終了時刻に基づいて就業者の勤務時間を算出し、この算出した前記勤務時間と、当該就業者に対して予め設定された就業時間との差に基づいて当該就業者の残業時間を設定する
    請求項3に記載の就業者管理装置。
  5. 入退出扉の設けられたセンサにより就業者の入退出が検出される勤務エリアおよび非勤務エリアを有する施設と、前記施設とネットワーク回線を介して接続される勤務時間管理サーバを含む就業者管理システムであって、
    前記勤務時間管理サーバは、
    施設の勤務エリアまたは非勤務エリアへの就業者の入退出を管理する入退出管理装置、就業者の勤務時間を管理する勤休管理装置、および就業者の勤務の効率を判定する統合処理装置を備え、
    前記入退出管理装置は
    前記施設の勤務エリアの入退出扉に設けられたセンサからの信号を基に、就業者が前記勤務エリアに入場した時刻、前記勤務エリアから退場した時刻および前記勤務エリアでの滞在時間を求めるとともに、前記滞在時間から予め定められた勤務時間帯である就業時間内の勤務エリアでの滞在時間を求め、
    前記勤休管理装置は
    前記施設より送信された就業者が入力する勤務開始時刻と勤務終了時刻を受け付け、前記勤務開始時刻と前記勤務終了時刻、および予め設定された当該就業者の就業時間から、当該就業者の就業時間外勤務時間を求め、
    前記統合処理装置は、
    前記勤務エリアへの就業者の入退出時刻を基に、就業者の就業時間外の勤務時間を算出し、前記就業者の就業時間外の勤務時間が予め定められた設定値よりも長いと判定した場合には、当該就業者に対して就業時間内の非勤務時間を算出し、前記就業時間内の非勤務時間が予め定めた設定値より長い場合には、当該就業者の勤務形態を非効率であると判定し、当該就業者および/またはその管理者に対して当該就業者の勤務形態が非効率である旨を通知し、
    当該就業者に対して算出した就業時間内の非勤務時間が、予め許容されている設定値以下であると判定された場合には、当該就業者の就業時間外の非勤務時間を算出し、前記就業時間外の非勤務時間が予め許容されている設定値より長い場合には、当該就業者の勤務形態を非効率であると判定し、当該就業者および/またはその管理者に対して当該就業者の勤務形態が非効率である旨を通知する、
    就業者管理システム。
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