JP2019045358A - 電力量計 - Google Patents

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Abstract

【課題】 変流器内蔵据置端子に接続された状態であっても端子カバーを取り外すことができ、端子カバーをカバーから取り外す際に、その都度、電力量計の端子部と棒端子との接続を解く手間の要らない電力量計を提供する。【解決手段】 電力量計11は、端子カバー14の塞辺14aに形成された張り出し部14bの背面側に突出部14cが備えられ、張り出し部14bに嵌合する切り欠き部13bがカバー13の開放辺13aに形成される。このため、端子カバー14のカバー13への装着時に、カバー13の表示面の鉛直方向において、突出部14cが表示面と重なる長さL4は短くなる。したがって、端子カバー14をカバー13から取り外す際、表示面の水平方向において端子カバー14をカバー13から離す向きAに移動させる距離L2が短くても、表示面の鉛直方向Bにおいて突出部14cが表示面と重ならなくなる。【選択図】 図6

Description

本発明は、カバーに端子カバーが装着されたことを検出する検出スイッチを備える電力量計に関するものである。
従来、この種の電力量計としては、例えば、特許文献1に開示されたものがある。この電力量計では、ケース内にスイッチ部が設けられ、端子カバーには、端子カバーがケースに取り付けられたときにスイッチ部を押す、バネ性を有するスイッチプッシュ部が形成されている。スイッチプッシュ部は、端子カバーのコの字状段部の内側に段部の長手方向に沿って形成され、先端には突起部が形成されている。段部は、端子カバーをケースに取り付けたときにケースのカバー接触部に当接する。このとき、スイッチプッシュ部の先端の突起部がスイッチ部に当接し、スイッチ部をオンさせる。
このような特許文献1に開示された電力量計では、スイッチ部がケースの内方の奥まった位置に設けられていると、スイッチプッシュ部の先端の突起部がスイッチ部に届かず、スイッチ部を操作することができない。このため、図1(a)に示す電力量計1の側面図のように、端子カバー2の縁部からスイッチプッシュ部3を突出させて形成することで、スイッチプッシュ部3の先端をケース4内のスイッチ部5に当接させて、スイッチ部5を操作することができる。
特開2015−215240号公報 特開2015−184227号公報
しかし、上記のように構成した電力量計1では、図1(b)に示す、特許文献2に開示されるような変流器内蔵据置端子6を棒端子7で電力量計1の端子部に接続した状態では、端子カバー2をケース4から取り外すことができない。つまり、据置端子6およびケース4間の距離L1が限られ、端子カバー2を移動させることができる距離L2がスイッチプッシュ部3の突出長さL3よりも短い。したがって、図1(c)に示すように端子カバー2を据置端子6の側に矢示する向きAへ移動させて、端子カバー2を鉛直方向Bに持ち上げると、スイッチプッシュ部3がケース4の前面壁に当たってしまい、端子カバー2をケース4から取り外すことができない。このため、所定比に変流した負荷電流を据置端子6によって電力量計1に供給する場合、端子カバー2をケース4から取り外すには、その都度、電力量計1の端子部と棒端子7との接続を解く必要があり、手間を要した。
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、
使用電力量を表示させる表示窓を表示面に有する、端子部を開放して内部部品を覆うカバーと、表示面の開放辺に塞辺が合わされて前面が表示面に連なり、カバーによって覆われない端子部を覆う端子カバーと、表示面の開放辺に前面の塞辺が合わされてカバーに端子カバーが装着されたことを検出する、カバーに覆われる検出スイッチとを備える電力量計において、
カバーが、検出スイッチを覆う位置に向かって切り欠かれた切り欠き部が開放辺に形成され、
検出スイッチの操作部が切り欠き部に臨んで設けられ、
端子カバーが、カバーへの装着時に切り欠き部に嵌合して前面が表示面に連なる、塞辺に形成された張り出し部と、操作部の設置高さに及ぶ厚さを有して張り出し部の背面側に設けられ、カバーへの装着時に操作部に及ぶ突出長さを有する突出部とを備える
ことを特徴とする。
本構成によれば、端子カバーの塞辺に形成された張り出し部の背面側に突出部が備えられ、張り出し部に嵌合する切り欠き部が塞辺が合わさるカバーの開放辺に形成されるため、端子カバーのカバーへの装着時に表示面の鉛直方向において突出部が表示面と重なる長さは短くなる。したがって、端子カバーをカバーから取り外す際、表示面の水平方向において端子カバーをカバーから離す向きに移動させる距離が短くても、表示面の鉛直方向において突出部が表示面と重ならなくなる。このため、電力量計が変流器内蔵据置端子に接続された状態で、据置端子とカバーとの間の距離が限られた場合であっても、端子カバーを表示面の水平方向においてカバーから離す向きに短い距離だけ移動させることで、表示面の鉛直方向にカバーから端子カバーを取り去ることが可能となる。この結果、電力量計が変流器内蔵据置端子に接続された状態であっても端子カバーを取り外すことができ、端子カバーをカバーから取り外す際に、その都度、電力量計の端子部と棒端子との接続を解く手間は不要となる。
また、本発明は、端子カバーが、突出部の突出長さが張り出し部の張り出し長さよりも長く形成されることを特徴とする。
本構成によれば、突出部の突出長さを操作部に及ぶ長さに保ちながら、表示面に張り出し部が張り出す長さを抑制することができる。このため、カバーの表示面における、使用電力量を表示させる表示窓等の配置に張り出し部が及ぼす影響を少なくすることができる。
また、本発明は、端子カバーが、張り出し部および突出部と一体に成形されることを特徴とする。
本構成によれば、張り出し部および突出部を端子カバーの別部品として設ける場合に比較して、電力量計の製造コストを低減することができる。
本発明によれば、変流器内蔵据置端子に接続された状態であっても端子カバーを取り外すことができ、端子カバーをカバーから取り外す際に、その都度、電力量計の端子部と棒端子との接続を解く手間の要らない電力量計を提供することができる。
(a)は、従来の電力量計の概略の側面図、(b)は、変流器内蔵据置端子に接続された従来の電力量計の概略の側面図、(c)は、変流器内蔵据置端子に接続された従来の電力量計の端子カバーが水平方向にスライドした状態の概略の側面図である。 (a)、(b)、(c)は、本発明の一実施の形態による電力量計の平面図、側面図、正面図である。 (a)、(b)、(c)は、端子カバーを取り外した状態における一実施の形態による電力量計の平面図、側面図、正面図である。 (a)、(b)、(c)は、一実施の形態による電力量計を構成する端子カバーの平面図、側面図、正面図である。 (a)は、一実施の形態による電力量計が内蔵する検出スイッチのオン状態を示す部分断面図、(b)はオフ状態を示す部分断面図である。 (a)は、一実施の形態による電力量計の概略の側面図、(b)は、変流器内蔵据置端子に接続された一実施の形態による電力量計の端子カバーが水平方向にスライドした状態の概略の側面図、(c)は、端子カバーが鉛直方向に取り外された状態の概略の側面図である。
次に、本発明による電力量計を実施するための形態について説明する。
図2(a)は、本発明の一実施の形態による電力量計11の平面図、同図(b)は側面図、同図(c)は正面図である。
電力量計11は、樹脂製のベース12に樹脂製のカバー13が被されて構成されている。ベース12の端子部は樹脂製の端子カバー14によって覆われている。カバー13は封印ねじ16aにより、端子カバー14は封印ねじ16b、16bにより、ベース12に封印される。カバー13の前面の表示面には透明な表示窓15が形成されており、表示窓15には使用電力量が表示される。端子カバー14は、その前面の塞辺14aがカバー13の表示面の開放辺13aに合わされて、前面が表示面に連なってカバー13に装着されて、ベース12に取り付けられている。
図3(a)は、端子カバー14を取り外した状態における電力量計11の平面図、同図(b)は側面図、同図(c)は正面図である。なお、同図において図2と同一部分には同一符号を付してその説明は省略する。また、ベース12に取り付けられる内部部品は同図では省略している。ベース12には複数の端子金具17が並べられて端子部が構成されている。各端子金具17には、配電線や、変流器内蔵据置端子の棒端子が接続される。電力量計11は、これら配電線や棒端子から供給される電圧と電流とに基づいて、負荷の使用電力量を計量する。この計量演算は回路基板18に実装された電子回路において行われ、計量結果が液晶表示装置等に表示されて、表示窓15を介して視認される。
カバー13は同図に示すように端子部を開放して内部部品を覆い、端子カバー14は図2に示すようにカバー13によって覆われない端子部を覆う。電力量計11には、図3(a)に示すように検出スイッチ19がカバー13に覆われて内蔵されている。検出スイッチ19は、回路基板18に実装されており、カバー13に端子カバー14が装着されたことを検出して、検出結果を回路基板18に形成された電子回路へ出力する。
カバー13の表示面の開放辺13aには、検出スイッチ19を覆う位置に向かって台形形状に切り欠かれた切り欠き部13bが形成されている。検出スイッチ19の後述する操作部19a(図5参照)は、この切り欠き部13bに臨んで設けられている。
図4(a)は端子カバー14の平面図、同図(b)は側面図、同図(c)は正面図である。なお、同図において図2と同一部分には同一符号を付してその説明は省略する。
端子カバー14には張り出し部14bと突出部14cとが一体に成形されている。張り出し部14bは、塞辺14aに台形形状に張り出して形成されており、端子カバー14のカバー13への装着時に切り欠き部13bに嵌合して、端子カバー14の前面がカバー13の表示面に連なる。突出部14cは、検出スイッチ19の操作部19aの設置高さに及ぶ厚さTを有して、張り出し部14bの背面側に設けられ、端子カバー14のカバー13への装着時に操作部19aに及ぶ突出長さLaを有する。本実施形態では、突出部14cの突出長さLaは、張り出し部14bの張り出し長さLbよりも長く形成されている。
図5(a)は、端子カバー14の塞辺14aがカバー13の開放辺13aに合わされて端子カバー14がカバー13に装着され、検出スイッチ19の操作部19aが突出部14cに押されて検出スイッチ19がオンした状態を示す部分断面図である。同図(b)は、端子カバー14がカバー13に装着される前における、検出スイッチ19の操作部19aがオフの状態を示す部分断面図である。なお、図5において図2〜図4と同一部分には同一符号を付してその説明は省略する。
このような本実施形態による電力量計11では、端子カバー14の塞辺14aに形成された張り出し部14bの背面側に突出部14cが備えられ、張り出し部14bに嵌合する切り欠き部13bが、塞辺14aが合わさるカバー13の開放辺13aに形成されている。このため、図6(a)の電力量計11の側面図に示すように、端子カバー14のカバー13への装着時に、カバー13の表示面の鉛直方向において、突出部14cが表示面と重なる長さL4は、図1に示すスイッチプッシュ部3が表示面と重なる長さL3よりも短くなる。なお、図6において図2〜図4と同一部分には同一符号を付してその説明は省略する。したがって、端子カバー14をカバー13から取り外す際、図6(b)に示す変流器内蔵据置端子6に接続された電力量計11の側面図のように、表示面の水平方向において端子カバー14をカバー13から離す矢示する向きAに移動させる距離L2が短くても、距離L2が長さL4よりも大きければ、表示面の鉛直方向において突出部14cが表示面と重ならなくなる。
このため、電力量計11が変流器内蔵据置端子6に接続された状態で、据置端子6とカバー13との間の距離L1が限られた場合であっても、端子カバー14を表示面の水平方向においてカバー13から離す向きAに短い距離L2だけ移動させることで、図6(c)の電力量計11の側面図に示すように、表示面の鉛直方向Bにカバー13から端子カバー14を取り去ることが可能となる。この結果、電力量計11が変流器内蔵据置端子6に接続された状態であっても端子カバー14を取り外すことができ、端子カバー14をカバー13から取り外す際に、その都度、電力量計11の端子部と棒端子7との接続を解く手間は不要となる。
また、本実施形態による電力量計11によれば、突出部14cの突出長さLaを操作部19aに及ぶ長さに保ちながら、カバー13の表示面に張り出し部14bが張り出す長さLbを抑制することができる。このため、カバー13の表示面における、使用電力量を表示させる表示窓15等の配置に張り出し部14bが及ぼす影響を少なくすることができる。
また、本実施形態による電力量計11は、端子カバー14が、張り出し部14bおよび突出部14cと一体に成形されるため、張り出し部14bおよび突出部14cを端子カバー14の別部品として設ける場合に比較して、電力量計11の製造コストを低減することができる。
11…電力量計
12…ベース
13…カバー
13a…開放辺
13b…切り欠き部
14…端子カバー
14a…塞辺
14b…張り出し部
14c…突出部
15…表示窓
16a、16b…封印ねじ
17…端子金具
18…回路基板
19…検出スイッチ
19a…操作部

Claims (3)

  1. 使用電力量を表示させる表示窓を表示面に有する、端子部を開放して内部部品を覆うカバーと、前記表示面の開放辺に塞辺が合わされて前面が前記表示面に連なり、前記カバーによって覆われない前記端子部を覆う端子カバーと、前記表示面の開放辺に前記前面の塞辺が合わされて前記カバーに前記端子カバーが装着されたことを検出する、前記カバーに覆われる検出スイッチとを備える電力量計において、
    前記カバーは、前記検出スイッチを覆う位置に向かって切り欠かれた切り欠き部が前記開放辺に形成され、
    前記検出スイッチは操作部が前記切り欠き部に臨んで設けられ、
    前記端子カバーは、前記カバーへの装着時に前記切り欠き部に嵌合して前記前面が前記表示面に連なる、前記塞辺に形成された張り出し部と、前記操作部の設置高さに及ぶ厚さを有して前記張り出し部の背面側に設けられ、前記カバーへの装着時に前記操作部に及ぶ突出長さを有する突出部とを備える
    ことを特徴とする電力量計。
  2. 前記端子カバーは、前記突出部の突出長さが前記張り出し部の張り出し長さよりも長く形成されることを特徴とする請求項1に記載の電力量計。
  3. 前記端子カバーは、前記張り出し部および前記突出部と一体に成形されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電力量計。
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