JP2019045228A - ガスセンサ素子の製造方法 - Google Patents

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晃平 吉村
健太郎 鎌田
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健太郎 鎌田
孝 今野
Takashi Konno
孝 今野
知宏 若園
Tomohiro Wakazono
知宏 若園
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【課題】側面のガス導入口を閉塞せずに、固体電解質体の端面に絶縁膜を確実に塗布し、ガス濃度の検出性能の劣化を抑制したガスセンサ素子の製造方法を提供する。【解決手段】ガスセンサ素子10は、セル11と、内部空間16,18と、少なくとも一方の側面に設けられるガス導入口10hと、ガス導入口10hを閉塞する多孔質体15aと、を自身の先端側に有すると共に、固体電解質体11aの端面が少なくとも一方の側面に延びており、固体電解質体11aの端面に緻密な絶縁膜を塗布する絶縁膜形成工程を有し、絶縁膜形成工程は、他の側面側から一方の側面に向け、セラミックを透過する光を照射する照射工程と、透過光のうち暗部となるガス導入口10hの輪郭に基づき、固体電解質体11aの端面の塗布位置を決定する塗布位置決定工程と、塗布位置に絶縁膜を塗布等する塗布工程と、を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、例えば燃焼器や内燃機関等の燃焼ガスや排気ガスに含まれる酸素、NOx等の特定ガスの濃度を検出するガスセンサ素子の製造方法に関する。
従来から、例えばエンジンの排気管等の排気系に装着され、排気ガス中における特定ガス成分の濃度を検出するガスセンサとして、固体電解質体の表面に1対の電極を配置したセルを少なくとも1つ以上有する検出素子とヒータとを一体に積層したものが知られている。
このような構成のガスセンサにおいては、検出素子の側面に固体電解質体が露出しており、排気ガスに含まれる煤等の導電性物質が露出した固体電解質体に付着することがある。この場合、煤が付着した固体電解質体のうち、煤が焼失する温度(600℃程度)より低く、固体電解質体の酸素イオン伝導性が発現する温度となる部分(例えば、200〜600℃)では、煤によるリーク電流が生じ、ガス濃度の検出性能が劣化する。
そこで、ガスセンサ素子の使用時に600℃未満の温度状態となる固体電解質体の先端側の露出部位(端面)に、アルミナを主成分とするペーストを塗布して絶縁する技術が開発されている(例えば、特許文献1参照)。この技術では、検出素子の側面のうち、ガス導入口に配置された多孔質拡散体をマスキングで覆い、ペーストを塗布した後焼成することで、ガス導入口(多孔質拡散体)を絶縁膜で閉塞してしまうことを防止している。なお、マスキングは焼成時に焼失する。
特開2006-250925号公報
しかしながら、マスキング位置がガス導入口からずれた場合には、ガス導入口を絶縁膜で閉塞したり、逆に絶縁すべき固体電解質体の側面がマスキングされてその後に焼失することで固体電解質体が露出するという不具合が生じる。さらにマスキング工程は、さらにマスキング材料のコストアップや生産性の低下に繋がる。
そこで、本発明は、ガスセンサ素子の側面に設けられたガス導入口を閉塞せずに、側面に露出した固体電解質体の端面に絶縁膜を確実に塗布でき、ガス濃度の検出性能の劣化を抑制したガスセンサ素子の製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明のガスセンサ素子の製造方法は、軸線方向に延びて先端側が被測定ガスに晒され、セラミックを主体とする層を複数積層した積層型のガスセンサ素子の製造方法であって、前記ガスセンサ素子は、固体電解質体と1対の電極とを積層してなる1つ以上のセルと、前記セルの少なくとも一方の前記電極を臨ませる内部空間と、前記ガスセンサ素子の少なくとも一方の側面に設けられて前記内部空間と外部とを連通させるガス導入口と、少なくとも前記ガス導入口を閉塞するように配置される多孔質体と、を自身の先端側に有すると共に、前記固体電解質体の端面が少なくとも前記ガスセンサ素子の前記一方の側面に延びており、前記ガスセンサ素子の製造方法は、前記固体電解質体の端面に緻密な絶縁膜を塗布する絶縁膜形成工程を有し、前記絶縁膜形成工程は、前記ガスセンサ素子の他の側面側から前記一方の側面に向け、前記セラミックを透過する光を照射する照射工程と、前記照射工程による透過光のうち暗部となる前記ガス導入口の輪郭に基づき、前記ガス導入口を除いた前記ガスセンサ素子の前記一方の側面における前記固体電解質体の端面であって、前記軸線方向と交差する積層方向に前記ガス導入口と重なる位置を含む塗布位置を決定する塗布位置決定工程と、前記塗布位置に、前記絶縁膜を塗布又は印刷する塗布工程と、を有する。
このガスセンサ素子の製造方法によれば、ガスセンサ素子の少なくとも一方の側面における固体電解質体の端面であって、少なくとも積層方向にガス導入口と重なる塗布位置に、緻密な絶縁膜を形成する。これにより、被測定ガスに含まれる煤等の導電性物質が露出した固体電解質体に付着してリーク電流が生じ、ガス濃度の検出性能が劣化することを抑制できる。
そして、ガス導入口の輪郭に基づくことで、絶縁膜の塗布位置を正確に決定できるので、塗布位置がガス導入口からずれてガス導入口を絶縁膜で閉塞したり、逆に固体電解質体の端面が絶縁膜で被覆されない不具合を回避し、固体電解質体の端面に絶縁膜を確実に塗布できる。
本発明のガスセンサ素子の製造方法において、前記ガス導入口は前記ガスセンサ素子の両側面に設けられており、前記固体電解質体の前記端面は前記ガスセンサ素子の前記両側面に延びており、前記絶縁膜形成工程は、前記ガスセンサ素子の前記他の側面側から前記一方の側面に向け、前記セラミックを透過する光を照射する第2の照射工程と、前記第2の照射工程による透過光のうち暗部となる前記ガス導入口の輪郭に基づき、前記ガス導入口を除いた前記ガスセンサ素子の前記他の側面における前記固体電解質体の端面の位置である第2の塗布位置を決定する第2の塗布位置決定工程と、前記第2の塗布位置に、緻密な絶縁膜を塗布又は印刷する第2の塗布工程と、を有してもよい。
このガスセンサ素子の製造方法によれば、固体電解質体の端面がガスセンサ素子の両側面に延びていても、固体電解質体の端面に絶縁膜を確実に塗布できる。
本発明のガスセンサ素子の製造方法は、前記ガス導入口の前記積層方向の寸法が、前記軸線方向の寸法よりも小さい場合に、前記塗布位置決定工程において、前記ガス導入口の前記輪郭に加え、前記ガスセンサ素子の先端を基準として前記塗布位置を決定してもよい。
ガス導入口の積層方向の寸法が、軸線方向の寸法よりも小さい場合、輪郭の画像検出では、輪郭は細い線状に検出され、その線の高さ(つまり積層方向の位置)は精度よく検出できるが、線の両端(つまり、軸線方向の位置)の検出がぼやけて不正確になる傾向がある。そこで、輪郭を精度よく検出できる積層方向の位置については輪郭の位置情報を用いるが、輪郭がぼやける軸線方向の位置については、輪郭以外のガスセンサ素子の先端の位置情報を用いることで、軸線方向についても位置を正確に決定できるようになる。
本発明のガスセンサ素子の製造方法において、前記ガスセンサ素子は、一方が該ガスセンサ素子の前記内部空間としての検出室内の前記被測定ガス中の酸素の汲み出し汲み入れを行う第1酸素ポンプセルと、前記検出室内に露出する検知電極と、該検知電極と対極となる基準電極との間で起電力が生ずる酸素濃度検知セルと、前記検出室において酸素の汲み出しまたは汲み入れが行われた前記被測定ガスが導入される前記内部空間としての測定室と、前記測定室内に導入された前記被測定ガス中のNOx濃度を検出する第2酸素ポンプセルと、を有するNOxセンサ素子であって、前記絶縁膜を塗布又は印刷する前記固体電解質体が少なくとも前記第2酸素ポンプセルを構成してもよい。
第2酸素ポンプセルは、NOxセンサ素子の各セルのうち、素子の制御時に1対の電極間の電流が最小となるセルであり、導電性物質が付着したときに生じるリーク電流の影響が最も大きい。そこで、この第2酸素ポンプセルの固体電解質体に少なくとも絶縁膜を塗布印刷して絶縁被覆することで、リーク電流によりガス濃度の検出性能が劣化することをさらに抑制できる。
本発明のガスセンサ素子の製造方法において、前記多孔質体の輪郭の少なくとも一部は、前記ガス導入口の前記輪郭に重なってもよい。
多孔質体の輪郭がガス導入口の輪郭に完全に重ならず、ガス導入口の輪郭から多孔質体がはみ出している場合、多孔質体のはみ出し厚みが透過光に影響を与えず、ガス導入口の輪郭がぼやけないならば、はみ出しによる影響はなく、ガス導入口のどの位置の輪郭を用いても問題ない。一方、多孔質体のはみ出し厚みが透過光に影響を与えるほど厚くなっている場合は、ガス導入口の輪郭がぼやけて位置の検出が不正確になるおそれがある。
そこで、このような場合には、多孔質体の輪郭の少なくとも一部を、ガス導入口の輪郭に重なるようにし、塗布位置決定工程にて両輪郭が重なる部位を基準とすれば、塗布位置を正確に決定できる。
この発明によれば、ガスセンサ素子の側面に設けられたガス導入口を閉塞せずに、側面に露出した固体電解質体の端面に絶縁膜を確実に塗布でき、ガス濃度の検出性能の劣化を抑制することができる。
本発明の実施形態に係るガスセンサ素子の製造方法が適用されるNOxセンサの軸線方向に沿う断面図である。 NOxセンサ素子の斜視図である。 図2のA−A線に沿う(積層方向に沿う)断面図であって、NOxセンサ素子の先端部に係る断面図である。 本発明の実施形態に係るガスセンサ素子の製造方法の工程図である。 塗布位置決定工程の詳細を示す図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は本発明の実施形態に係るガスセンサ素子の製造方法が適用されるガスセンサ(NOxセンサ)200の軸線方向に沿う全体断面図、図2はガスセンサ素子(NOxセンサ素子)10の斜視図、図3は図2のA−A線に沿う(軸線方向に沿う)断面図であって、NOxセンサ素子10の先端部に係る断面図である。
図1において、NOxセンサ200は、排気管に固定されるためのねじ部139が外表面に形成された筒状の主体金具138と、軸線方向(NOxセンサ200の軸線方向:図中上下方向)に延びる板状形状をなすNOxセンサ素子(特許請求の範囲の「ガスセンサ素子」に相当)10と、NOxセンサ素子10の径方向周囲を取り囲むように配置される筒状のセラミックスリーブ106と、軸線方向に貫通するコンタクト挿通孔168の内壁面がNOxセンサ素子10の後端部の周囲を取り囲む状態で配置される絶縁コンタクト部材166と、NOxセンサ素子10と絶縁コンタクト部166との間に配置される6個の接続端子110(図1では、2個のみを図示)とを備えている。
主体金具138は、ステンレスから構成され、軸線方向に貫通する貫通孔154を有し、貫通孔154の径方向内側に突出する棚部152を有する略筒状形状に構成されている。この貫通孔154には、NOxセンサ素子10の先端部を自身の先端よりも突出させるように当該NOxセンサ素子10が配置されている。さらに、棚部152は、軸線方向に垂直な平面に対して傾きを有する内向きのテーパ面として形成されている。
なお、主体金具138の貫通孔154の内部には、NOxセンサ素子10の径方向周囲を取り囲む状態で環状形状のアルミナ製のセラミックホルダ151、粉末充填層153、156(以下、滑石リング153、156ともいう)、および上述のセラミックスリーブ106がこの順に先端側から後端側にかけて積層されている。又、セラミックホルダ151の先端を符号151aで表す。
また、セラミックスリーブ106と主体金具138の後端部140との間には、加締めパッキン157が配置されており、セラミックホルダ151と主体金具138の棚部152との間には、滑石リング153やセラミックホルダ151を保持するための金属ホルダ158が配置されている。なお、主体金具138の後端部140は、加締めパッキン157を介してセラミックスリーブ106を先端側に押し付けるように、加締められている。この構成をとることにより、NOxセンサ素子10が排気ガス等の被測定ガスに晒された時にも、NOxセンサ素子10の表面であって且つセラミックホルダ151の先端面151aよりも後端側には、煤等の導電性物質が付着することはほとんどない。
一方、図1に示すように、主体金具138の先端側(図1における下方)外周には、NOxセンサ素子10の突出部分を覆うと共に、複数の孔部を有する金属製(例えば、ステンレスなど)二重のプロテクタである、外部プロテクタ142および内部プロテクタ143が溶接等によって取り付けられている。
そして、主体金具138の後端側外周には、外筒144が固定されている。また、外筒144の後端側(図1における上方)の開口部には、NOxセンサ素子10の6個の電極端子部220、221(図1では、2個のみを表示)とそれぞれ電気的に接続される6本のリード線146(図1では5本のみを表示)が挿通されるリード線挿通孔161が形成されたグロメット150が配置されている。
また、主体金具138の後端部140より突出されたNOxセンサ素子10の後端側(図1における上方)には、絶縁コンタクト部材166が配置される。なお、この絶縁コンタクト部材166は、NOxセンサ素子10の後端側の表面に形成される電極端子部220、221の周囲に配置される。この絶縁コンタクト部材166は、軸線方向に貫通するコンタクト挿通孔168を有する筒状形状に形成されると共に、外表面から径方向外側に突出する鍔部167が備えられている。絶縁コンタクト部材166は、鍔部167が保持部材169を介して外筒144に当接することで、外筒144の内部に保持される。
図2に示すようにNOxセンサ素子10は、絶縁層19a、第1固体電解質層11a、絶縁層14a、第2固体電解質層12a、絶縁層14b、第3固体電解質層13a、及び絶縁層14c、14dをこの順に積層した構造を有し、これらの層19a,11a,14a,12a,14b,13a及び図示しない電極により検出素子20を構成している。
又、検出素子20の下面にはヒータ50が積層され、全体としてNOxセンサ素子10を構成している。ヒータ50は、絶縁層14c,14d及び図示しない発熱部より構成される。なお、NOxセンサ素子10のより詳細な構成については、後述する。
ここで、第1固体電解質層11a、第2固体電解質層12a、第3固体電解質層13aがそれぞれ特許請求の範囲の「固体電解質体」に相当する。
図2において、第1固体電解質層11a、第2固体電解質層12a、及び第3固体電解質層13aの端面が検出素子20の両側面(第1固体電解質層11a、第2固体電解質層12aの積層方向に沿い、かつ軸線O方向に沿った面であり、また、1つの固体電解質層でみたときの厚み方向に沿った面をいう)及び先端向き面にそれぞれ延びている。
つまり、後述する絶縁膜を被覆する前の状態では、第1固体電解質層11a、第2固体電解質層12a、及び第3固体電解質層13aが検出素子20の両側面及び先端向き面に露出している。
このように、本発明においては、絶縁層に設けた貫通孔に固体電解質体を充填し、固体電解質体の両側面がいずれも絶縁層で覆われたタイプの検出素子構造を含まない。
なお、「積層方向」とは、検出素子20の各層19a〜13aを貫く方向であり、図2の上下方向である。
そして、検出素子20の両側面のうち、1つの固体電解質体13aの端面に緻密な絶縁膜30aが被覆され、さらに本実施形態では、検出素子20の先端向き面にも絶縁膜30bが被覆されている。
なお、本実施形態では、NOxセンサ素子10のうち、後述する多孔質層19bの後端側よりも後端側で、かつ電極端子部220、221(図2では、電極端子部220のみ表示)よりも先端側の領域R1に、ガラス被膜32が全周にわたって被覆されている。そして、絶縁膜30aはガラス被膜32と重なりつつガラス被膜32よりも先端側に被覆されている。
さらに、NOxセンサ素子10のうち、本実施形態では、ガラス被膜32の先端側に重なりつつ、ガラス被膜32よりも先端側を多孔質保護層42が覆っている。この多孔質保護層42は、NOxセンサ素子10の被毒及び被水を防止するポーラスな層である。
なお、詳しくは後述するが、検出素子20の両側面には被測定ガスを検出素子20の内部に導入するための断面が矩形のガス導入口10hが設けられ、少なくともガス導入口10hを閉塞するようにポーラスな多孔質体15aが配置されている。絶縁膜30は通気性が無いため、図2に示すように、被測定ガスの導入を妨げないよう、絶縁膜30aは多孔質体15aを避けて形成されている。
この絶縁膜30aの形成方法については後述する。
絶縁膜30a、30bとしては、例えばガラスを用いることができる。
絶縁膜30a、30bの厚みは特に制限されないが、NOxセンサ素子10の積層方向の厚みの1/10〜1/500程度とすることができる。
絶縁膜30a、30bが「緻密」であることは、絶縁膜30a、30bの気孔率が3.0%以下であることをいう。
気孔率は、JIS−R1655に規定する水銀圧入法に従って気孔径分布を測定し、測定した気孔径分布を用いて算出する。
次に、図3を参照し、NOxセンサ素子10の先端側の断面構造について説明する。
NOxセンサ素子10は、絶縁層19a、第1固体電解質層11a、絶縁層14a、第2固体電解質層12a、絶縁層14b、第3固体電解質層13a、及び絶縁層14c、14dをこの順に積層した構造を有する。絶縁層14aを介して間隔を開けて積層される第1固体電解質層11aと第2固体電解質層12aとの層間に検出室16が画成され、検出室16の両側面の開口に配置された多孔質体15aを介して外部から被測定ガスGMが導入される。
検出室16の後端には第2拡散抵抗体15bが配置され、第2拡散抵抗体15bを介して検出室16の後端側(図3の右側)には、検出室16と連通する測定室18が画成されている。測定室18は、第2固体電解質層12aを貫通して第1固体電解質層11aと第3固体電解質層13aとの層間に形成されている。
ここで、検出室16及び測定室18が特許請求の範囲の「内部空間」に相当する。
絶縁層14c、14dの間にはNOxセンサ素子10の軸線方向に沿って延びる長尺板状の発熱部50aが埋設されている。発熱部50aは検出素子20を活性温度に昇温させ、各固体電解質層11a〜13aの酸素イオンの伝導性を高めて動作を安定化させるために用いられる。発熱部50aは絶縁層14c、14dで挟まれ、全体としてヒータ50を構成し、発熱部50aを有する。
なお、絶縁層14a〜14d、19aはアルミナを主体とし、多孔質体15a、第2拡散抵抗体15b、及び後述する多孔質層19bはアルミナ等の多孔質物質からなる。又、発熱部50aは白金等からなる。
第1酸素ポンプセル11は、酸素イオン伝導性を有するジルコニアを主体とする第1固体電解質層11aと、これを挟持するように配置された内側第1ポンプ電極11c及び対極となる第1対極電極(外側第1ポンプ電極)11bとを備え、内側第1ポンプ電極11cは検出室16に面している。内側第1ポンプ電極11c及び外側第1ポンプ電極11bはいずれも白金を主体としている。
又、固体電解質層11a及び第1対極電極11bの表面に絶縁層19aが積層されているが、第1対極電極11bと重なる絶縁層19aの部位はくり抜かれて多孔質層19bが配置されている。多孔質層19bは通気性があるため、電極11bを覆っても酸素ポンピングに影響を与えない。
酸素濃度検出セル12は、ジルコニアを主体とする第2固体電解質層12aと、これを挟持するように配置された検知電極12b及び基準電極12cとを備え、検知電極12bは内側第1ポンプ電極11cより下流側で検出室16に面している。検知電極12b及び基準電極12cはいずれも白金を主体としている。
なお、絶縁層14bは、第2固体電解質層12aに接する基準電極12cが内部に配置されるように切り抜かれ、その切り抜き部には多孔質体が充填されて基準酸素室17を形成している。そして、酸素濃度検出セル12に予め微弱な一定値の電流を流すことにより、酸素を検出室16から基準酸素室17内に送り込み、基準電極12cの周囲を基準となる酸素濃度雰囲気にする。
第2酸素ポンプセル13は、ジルコニアを主体とする第3固体電解質層13aと、第3固体電解質層13aのうち測定室18に面した表面に配置された内側第2ポンプ電極13b及び対極となる第2対極電極(対極第2ポンプ電極13c)とを備えている。内側第2ポンプ電極13b及び対極第2ポンプ電極13cはいずれも白金を主体とする。
なお、対極第2ポンプ電極13cは、第3固体電解質層13a上における絶縁層14bの切り抜き部に配置され、基準電極12cに対向して基準酸素室17に面している。又、内側第2ポンプ電極13bが対極第2ポンプ電極13cよりも後端側に配置されている。
第1酸素ポンプセル11、酸素濃度検出セル12、第2酸素ポンプセル13がそれぞれ特許請求の範囲の「セル」に相当する。又、電極11c、12b、13bが、特許請求の範囲の「一方の電極(内部空間に臨む電極)」に相当する。
次に、NOxセンサ素子10の動作の一例について説明する。まず、エンジンが始動されて外部電源から電力の供給を受けると、公知の制御回路(図示せず)を介して発熱部50aが作動し、第1酸素ポンプセル11、酸素濃度検出セル12、第2酸素ポンプセル13を活性温度まで加熱する。そして、各セル11〜13が活性温度まで加熱されると、第1酸素ポンプセル11は、検出室16に流入した被測定ガス(排気ガス)GM中の過剰な酸素を内側第1ポンプ電極11cから第1対電極11bへ向かって汲み出す。
このとき、検出室16内の酸素濃度は、酸素濃度検出セル12の電極間にて生じる起電力(電極間電圧)Vsに対応したものとなるため、この電極間電圧Vsが一定電圧V1(例えば425mV)になるように第1酸素ポンプセル11に通電する第1ポンプ電流Ip1の流す方向及び電流の大きさを制御することにより、検出室16内の酸素濃度を所定の低酸素濃度に調整する。
酸素濃度が調整された被測定ガスGNは測定室18に向かってさらに流れる。そして、第2酸素ポンプセル13に対して、被測定ガスGN中のNOxが酸素とN2に分解する程度の一定電圧Vp2(例えば450mV)を印加することにより、NOxが窒素と酸素に分解される。そして、NOxの分解により生じた酸素が測定室18から汲み出されるように、第2酸素ポンプセル13に第2ポンプ電流Ip2が流れることになる。この際、第2ポンプ電流Ip2とNOx濃度の間には略直線関係があるため、この第2ポンプ電流Ip2を検出することにより被測定ガス中のNOx濃度を検出することができる。
次に、図4〜図5を参照し、本発明の実施形態に係るガスセンサ素子の製造方法について説明する。上述のように、絶縁膜30は緻密で通気性が無いため、被測定ガスの導入を妨げないよう、ガス導入口10h(多孔質体15a)を避けて絶縁膜30aを形成する必要がある。
そこで、本発明は、ガス導入口10hの輪郭を検出することで、絶縁膜30aの正確な塗布位置を決定し、固体電解質体の端面に絶縁膜を過不足なく確実に塗布する絶縁膜形成工程を有する。
絶縁膜形成工程では、まず、図4(a)に示すように、NOxセンサ素子10の他の側面10B側から一方の側面10Aに向け、光源300からセラミックを透過する光Lを照射する(照射工程)。なお、本実施形態では、照射工程の前、NOxセンサ素子10を焼成し、ガラススラリーの塗布及び焼成を行ってガラス被膜32が予め形成されているものとする。
光Lはセラミックを透過する波長に調整されているので、NOxセンサ素子10を構成するセラミック製の各層19a,11a,14a,12a,14b,13a及びヒータ50(図2、図3参照)を透過する。一方、多孔質体15aはポーラスで空気を含むために乱反射し、透過光量が減少するので、周囲に比べて暗部となる。
そこで、図4(b)に示すように、側面10Aから見て暗部となるガス導入口10h(多孔質体15a)の輪郭を画像認識等で検出し、この輪郭に基づき、絶縁膜30aの塗布位置を決定する(塗布位置決定工程)。
本実施形態では、絶縁膜30aの塗布位置は、側面10Aに露出した固体電解質体13aの端面を少なくとも含むものとする。
又、絶縁膜30aの塗布位置は、ガス導入口10hを除いた側面10Aにおける固体電解質体(本例では固体電解質層13a)の端面であって、積層方向にガス導入口10hと重なる部位を含む領域とする。
固体電解質体の端面であっても、積層方向にガス導入口10hと重ならない部位であれば、絶縁膜30aを塗布したときにガス導入口10hを閉塞する恐れがなく、上記塗布位置決定工程によって塗布位置を正確に決定する必要性が乏しいからである。
なお、塗布位置決定工程では、少なくともガス導入口10h(多孔質体15a)の輪郭の位置情報を用いればよく、NOxセンサ素子10の先端の位置情報等の他の情報を併用してもよい。例えば、図4に示すように、本実施形態が適用されるNOxセンサ素子10においては、ガス導入口10hの積層方向の寸法が、軸線O方向の寸法よりも小さい。このような場合、輪郭の画像検出では、輪郭は細い線状に検出され、その線の高さ(つまり積層方向の位置)は精度よく検出できるが、線の両端(つまり、軸線O方向の位置)の検出がぼやけて不正確になる傾向がある。
そこで、この場合には、輪郭を精度よく検出できる積層方向の位置については、輪郭の位置情報を用いるが、輪郭がぼやける軸線O方向の位置については、輪郭以外のNOxセンサ素子10の先端の位置情報を用いることで、軸線O方向についても位置を正確に決定できるようになる。
従って、本実施形態における塗布位置決定工程は、Y方向(積層方向)における塗布位置の座標を、ガス導入口10hの輪郭(詳しくは、図5の下部輪郭15s)の位置に基づいて決定する。又、X方向(軸線O方向)における塗布位置の座標を、NOxセンサ素子10の先端の位置に基づいて決定する。より具体的には、NOxセンサ素子10の先端を検出し、その位置情報を基にガラス被膜32との境界のX方向座標を決定する。次に、決定されたX方向及びY方向の座標の位置から、軸線Oに沿う先端側の所定長さの領域を塗布位置と定める。
なお、塗布位置決定工程における具体的な位置の決定方法は上記に限られない。例えば、上記例では、X方向の塗布位置を、ガラス被膜32との境界に相当するX座標から先端側に向けて所定長さの領域としたが、先端から後端に向けて所定長さの領域としてもよい。
そして、この塗布位置に絶縁膜30aを塗布又は印刷する(塗布工程)。
絶縁膜30aの塗布(印刷)は、絶縁膜30aの原料粉末と、その他成分(例えば焼結調整剤)とを混合分散したスラリーやペーストを塗布して行うことができ、その後、所定温度(例えば900〜1400℃)で焼成して成膜することができる。又、塗布印刷方法としては、ディスペンサ(注射器)等の公知の塗布装置や、スタンプ印刷を用いることができる。
ここで、図5に示すように、本実施形態では、多孔質体15aの輪郭がガス導入口10hの輪郭に完全に重ならず、多孔質体15aの下部輪郭15sのみがガス導入口10hの下部輪郭10sに重なっている。そして、ガス導入口10hの他の3辺の輪郭から、多孔質体15aがはみ出して形成されている。
このような場合、多孔質体15aのはみ出し厚みが透過光に影響を与えず、ガス導入口10hの輪郭がぼやけないならば、はみ出しによる影響はなく、ガス導入口10hのどの位置の輪郭を用いても問題ない。一方、多孔質体15aのはみ出し厚みが透過光に影響を与えるほど厚くなっている場合は、ガス導入口10hの輪郭がぼやけて位置の検出が不正確になるおそれがある。
そこで、このような場合には、多孔質体15aの輪郭の一部である下部輪郭15sを、ガス導入口10hの輪郭に重なるように(例えばマスキングにより)多孔質体15aを形成しておき、塗布位置決定工程にて、多孔質体15aとガス導入口10hの両輪郭が重なる下部輪郭10s(15s)を基準とすれば、塗布位置を正確に決定できる。
さらに、本実施形態では、NOxセンサ素子10の他の側面10B側にもガス導入口10hが設けられ、固体電解質体13aの端面が露出しているので、次に、図4と左右(紙面方向)を逆にして、同様に絶縁膜形成工程を実施する。
具体的には、NOxセンサ素子10の一方の側面10Aから他の側面10B側に向け、光源300からセラミックを透過する光Lを照射する(照射工程)。そして、側面10Bから見て暗部となるガス導入口10h(多孔質体15a)の輪郭を画像認識等で検出し、この輪郭に基づき、絶縁膜30aの塗布位置を決定する(塗布位置決定工程)。そして、この塗布位置に絶縁膜30aを塗布又は印刷する(塗布工程)。
なお、本実施形態では、NOxセンサ素子10の先端面の全面に絶縁膜30bを塗布し、各絶縁膜30a、30bの同時焼成後に、多孔質保護層42のスラリー等を浸漬又は塗布し、多孔質保護層42を焼成する。
なお、NOxセンサ素子10の一方の側面10A側に絶縁膜30aの塗布が終了した後、一方の側面10Aから他の側面10B側に向けて光Lを照射する際、塗布済みの絶縁膜30aによる透過光への影響は極めて少ない。
これは、透過光で輪郭を検出する対象となるガス導入口10h(多孔質体15a)を避けて絶縁膜30aを塗布していることによる。
以上のように、NOxセンサ素子10の少なくとも一方の側面10Aにおける固体電解質層13aの端面であって、少なくとも積層方向にガス導入口10hと重なる塗布位置に、緻密な絶縁膜30aを形成する。これにより、被測定ガスに含まれる煤等の導電性物質が露出した固体電解質層13aに付着してリーク電流が生じ、ガス濃度の検出性能が劣化することを抑制できる。
そして、ガス導入口10hの輪郭に基づくことで、絶縁膜30aの塗布位置を正確に決定できるので、塗布位置がガス導入口10hからずれてガス導入口10hを絶縁膜30aで閉塞したり、逆に固体電解質層13aの端面が絶縁膜30aで被覆されない不具合を回避し、固体電解質層13aの端面に絶縁膜を確実に塗布できる。
さらに、本実施形態では、対象となるガスセンサ素子をNOxセンサ素子10とし、少なくとも第2酸素ポンプセル13の固体電解質層13aに絶縁膜30aを塗布している。
第2酸素ポンプセル13は、NOxセンサ素子10の各セル11,12,13のうち、素子の制御時に1対の電極間の電流が最小となるセルであり、導電性物質が付着したときに生じるリーク電流の影響が最も大きい。
そこで、この第2酸素ポンプセル13の固体電解質層13aに少なくとも絶縁膜30aを塗布して絶縁被覆することで、リーク電流によりガス濃度の検出性能が劣化することをさらに抑制できる。
なお、固体電解質体の端面に付着する導電性物質は煤等に限らず、Na等の非焼失性の導電性物質も挙げられる。
本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の思想と範囲に含まれる様々な変形及び均等物に及ぶことはいうまでもない。
例えば、上記実施形態においては、固体電解質層13aの両側面、及びNOxセンサ素子10の先端向き面に絶縁膜30aを被覆したが、先端向き面に固体電解質層が露出していない場合はNOxセンサ素子10の先端向き面に絶縁膜30aを被覆しなくともよい。
さらに、図2のように、絶縁膜30aを外側から覆うように多孔質保護層42を形成していてもよい。これにより、絶縁膜30aの先端部からの剥離を防ぐ事が可能となり、絶縁膜30aの耐久性が向上する。
又、ガスセンサ素子の両側面のうち、片面にのみ固体電解質体の端面が露出している場合は、この側面の固体電解質体を絶縁膜で覆えば十分であり、反対面を絶縁膜で覆う必要はない。
又、ガスセンサ素子が有する固体電解質体が複数であれば、そのうちの少なくとも1つの固体電解質体を絶縁膜で覆えばよく、そのうちの2以上の固体電解質体を絶縁膜で覆ってもよく、すべての固体電解質体を絶縁膜で覆ってもよい。
又、ガスセンサ素子の両側面に固体電解質体の端面が露出している場合、各側面に塗布する絶縁膜の種類は同一でもよく、別組成でもよい。絶縁膜の厚みも各側面で同一でもよく、別でもよい。
ガスセンサとしては、NOxセンサの他、酸素センサが挙げられる。
10 NOxセンサ素子(ガスセンサ素子)
10A ガスセンサ素子の一方の側面
10B ガスセンサ素子の他の側面
10h ガス導入口
10s ガス導入口の輪郭
11 第1酸素ポンプセル(セル)
11a 第1固体電解質層(固体電解質体)
11b 外側第1ポンプ電極
11c 内側第1ポンプ電極(一方の電極)
12 酸素濃度検知セル(セル)
12a 第2固体電解質層(固体電解質体)
12b 検知電極(一方の電極)
12c 基準電極
13 第2酸素ポンプセル(セル)
13a 第3固体電解質層(固体電解質体)
13b 内側第2ポンプ電極(一方の電極)
13c 対極第2ポンプ電極
15a 多孔質体
16 検出室(内部空間)
18 測定室(内部空間)
30a 絶縁膜
200 ガスセンサ
O 軸線
GM 被測定ガス
L セラミックを透過する光

Claims (5)

  1. 軸線方向に延びて先端側が被測定ガスに晒され、セラミックを主体とする層を複数積層した積層型のガスセンサ素子の製造方法であって、
    前記ガスセンサ素子は、固体電解質体と1対の電極とを積層してなる1つ以上のセルと、前記セルの少なくとも一方の前記電極を臨ませる内部空間と、前記ガスセンサ素子の少なくとも一方の側面に設けられて前記内部空間と外部とを連通させるガス導入口と、少なくとも前記ガス導入口を閉塞するように配置される多孔質体と、を自身の先端側に有すると共に、
    前記固体電解質体の端面が少なくとも前記ガスセンサ素子の前記一方の側面に延びており、
    前記ガスセンサ素子の製造方法は、
    前記固体電解質体の端面に緻密な絶縁膜を塗布する絶縁膜形成工程を有し、
    前記絶縁膜形成工程は、
    前記ガスセンサ素子の他の側面側から前記一方の側面に向け、前記セラミックを透過する光を照射する照射工程と、
    前記照射工程による透過光のうち暗部となる前記ガス導入口の輪郭に基づき、前記ガス導入口を除いた前記ガスセンサ素子の前記一方の側面における前記固体電解質体の端面であって、前記軸線方向と交差する積層方向に前記ガス導入口と重なる位置を含む塗布位置を決定する塗布位置決定工程と、
    前記塗布位置に、前記絶縁膜を塗布又は印刷する塗布工程と、
    を有するガスセンサ素子の製造方法。
  2. 前記ガス導入口は前記ガスセンサ素子の両側面に設けられており、前記固体電解質体の前記端面は前記ガスセンサ素子の前記両側面に延びており、
    前記絶縁膜形成工程は、
    前記ガスセンサ素子の前記他の側面側から前記一方の側面に向け、前記セラミックを透過する光を照射する第2の照射工程と、
    前記第2の照射工程による透過光のうち暗部となる前記ガス導入口の輪郭に基づき、前記ガス導入口を除いた前記ガスセンサ素子の前記他の側面における前記固体電解質体の端面の位置である第2の塗布位置を決定する第2の塗布位置決定工程と、
    前記第2の塗布位置に、緻密な絶縁膜を塗布又は印刷する第2の塗布工程と、
    を有する請求項1に記載のガスセンサ素子の製造方法。
  3. 前記ガス導入口の前記積層方向の寸法が、前記軸線方向の寸法よりも小さい場合に、
    前記塗布位置決定工程において、前記ガス導入口の前記輪郭に加え、前記ガスセンサ素子の先端を基準として前記塗布位置を決定する請求項1又は2に記載のガスセンサ素子の製造方法。
  4. 前記ガスセンサ素子は、
    一方が該ガスセンサ素子の前記内部空間としての検出室内の前記被測定ガス中の酸素の汲み出し汲み入れを行う第1酸素ポンプセルと、
    前記検出室内に露出する検知電極と、該検知電極と対極となる基準電極との間で起電力が生ずる酸素濃度検知セルと、
    前記検出室において酸素の汲み出しまたは汲み入れが行われた前記被測定ガスが導入される前記内部空間としての測定室と、
    前記測定室内に導入された前記被測定ガス中のNOx濃度を検出する第2酸素ポンプセルと、を有するNOxセンサ素子であって、
    前記絶縁膜を塗布又は印刷する前記固体電解質体が少なくとも前記第2酸素ポンプセルを構成する請求項1〜3のいずれか一項に記載のガスセンサ素子の製造方法。
  5. 前記多孔質体の輪郭の少なくとも一部は、前記ガス導入口の前記輪郭に重なる請求項1〜4のいずれか一項に記載のガスセンサ素子の製造方法。
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