JP2019045110A - 溶融炉の炉前集塵装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】溶融炉の運転中でも出滓口の炉本体側壁面の付着物を除去することができ、炉前作業の作業性を向上できる炉前集塵装置を提供する。【解決手段】焼却灰9を溶融させる溶融炉2の出滓口14から排出されるガスを吸引する炉前集塵装置6であって、床面10に固定される回転軸部61と、回転軸部61に連結され、回転軸部61の鉛直方向の軸を中心として回転可能に設けられた集塵ダクト62と、を有し、集塵ダクト62を回転させることにより、集塵ダクト62の上流側の先端を出滓口14に面して設置可能である。【選択図】図3

Description

本発明は、焼却灰を溶融させる溶融炉の出滓口から排出されるガスを吸引する炉前集塵装置に関するものである。
ゴミ焼却炉等から排出される焼却灰は、有害な物質を含んでいる場合があり、その場合には埋め立て地等で処分することはできない。従来、焼却灰の無害化及び減容化をするための溶融処理装置として、例えば、焼却灰を溶融させる溶融炉と、その溶融炉にコークス燃焼用エアを送るための溶融炉送風機と、溶融炉からの高温ガスを燃焼させる燃焼室と、その燃焼室からの熱で冷風を熱風に交換する熱交換器と、熱交換器からガスを吸引して集塵する集塵機と、を備え、溶融炉の出滓口からの高温ガスを吸引するダクトの下流側を熱交換器の下流側に連結したものが提案されている。
しかし、このような従来の焼却灰の溶融処理装置では、集塵機の集塵能力が低下した場合、溶融炉からの高温ガス吸引力が低下し、材料投入口から高温ガスが漏れるため、集塵用の排風機として大出力のものが必要であった。また、炉前出滓口から出たガス中に、未燃ガスが含まれた場合、未燃ガスを再燃焼させることができず、有害なガスが排出されることがあった。さらに、焼却灰の溶融効率が悪く、その分、コークス等の燃料が多く必要であった。
そこで、特許文献1には、溶融炉の出滓口に集塵フードを設け、その集塵フードを介して、出滓口から発生する高温ガスを吸引することが開示されている。
特開2000−074350号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示されているような溶融炉は、出滓口にスラグ等が付着したり、溶融不良物により出滓口が閉塞したりすることがある。その場合、溶融炉の運転中に、エアピック等を用いて不定期に出滓口の付着物を除去したり、出滓口を広げる炉前作業が必要となる。また、炉の停止時には、鉄棒に付着させた粘土状の耐火材で出滓口を塞ぐ炉前作業も必要となる。
一方、出滓口からは、スラグ(酸化物)や塩(NaCl、KCl、硫酸塩)を含む高温ガスが発生し、これらのガスが空中で凝縮して発塵する。発生する高温ガスによる設備の腐食を抑制するためには、できる限り出滓口の近くに集塵フードを設ける必要がある。ところが、その集塵フードが邪魔になり、出滓口の炉本体側壁面の付着物を十分に除去する作業が困難になる。すなわち、特許文献1の図2に示すように、炉前集塵フードが溶融炉に直付けされている場合、炉前作業を行う際に集塵フードが干渉するという問題がある。作業性を向上させるには、集塵フードを解体する必要があり、通常、炉の運転中に炉前作業を行うことは困難であった。
本発明の目的は、溶融炉の運転中でも出滓口の炉本体側壁面の付着物を除去することができ、炉前作業の作業性を向上できる炉前集塵装置を提供することにある。
本発明者らは、上記問題を解決するため、集塵ダクトを必要に応じて簡易に設置および移動できる構成とし、溶融炉の出滓口から発生する高温ガスを吸引することを見出した。
すなわち、本発明は、焼却灰を溶融させる溶融炉の出滓口から排出されるガスを吸引する炉前集塵装置であって、床面に固定される回転軸部と、前記回転軸部に連結され、前記回転軸部の鉛直方向の軸を中心として回転可能に設けられた集塵ダクトと、を有し、前記集塵ダクトを回転させることにより、前記集塵ダクトの上流側の先端を前記出滓口に面して設置可能であることを特徴とする、溶融炉の炉前集塵装置を提供する。
前記炉前集塵装置において、前記集塵ダクトに操作レバーが設けられ、前記操作レバーを操作することにより、前記集塵ダクトが前記回転軸部の軸を中心として回転可能であってもよい。
前記集塵ダクトの上流側先端に、フード部が設けられていてもよい。前記フード部は、前記出滓口に対向する側と底部とを除く方向を覆う面を有し、前記出滓口に対向する側を除いて設けられる側面が開閉または脱着可能であることが好ましい。また、前記集塵ダクトの下流側が冷却塔に連通し、前記フード部の内部に冷却水配管が設けられていてもよい。
また、前記集塵ダクトの下流側が、冷却塔に連通していてもよく、その場合、前記集塵ダクトの外周に、冷却水配管が設けられていることが好ましい。
あるいは、前記集塵ダクトの下流側が、溶融炉にエアを送る溶融炉送風機の吸引口に連通していてもよい。
本発明によれば、溶融炉の出滓口から発生する高温ガスを吸引する集塵ダクトを、必要に応じて簡易に設置、移動できる構成としたため、溶融炉の運転中でも炉前作業を行うことができ、出滓口の炉本体側壁面の付着物を除去できる。
溶融処理装置の構成例の概略を示す図である。 本発明の実施の形態にかかる炉前集塵装置を備えた溶融炉の縦断面図である。 本発明の実施の形態にかかる炉前集塵装置の構成の概略を示す正面図である。 図2の炉前集塵装置の周辺の拡大図である。
以下、本発明の実施の形態を、図を参照して説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する要素においては、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
図1は、本発明の実施形態にかかる炉前集塵装置を備えた焼却灰の溶融処理装置の概略を示す図である。溶融処理装置1は、溶融炉2と、溶融炉2で発生する高温ガスを燃焼させる燃焼室3と、燃焼室3からの高温ガスの熱で熱風を発生させる熱交換器4と、を備え、溶融炉2にコークス燃焼用エアを送って、溶融炉2内で、コークスを燃料に用いて焼却灰を溶融させ、焼却灰の無害化及び減容化を行うものである。
図2は、本発明の実施の形態にかかる炉前集塵装置を備えた溶融炉2の断面図である。溶融炉2で溶融される焼却灰は、ゴミ焼却炉等から発生するものであり、主灰と飛灰とからなる。図2に示すように、溶融炉2には、例えば適宜寸法の略楕円体状に造粒した焼却灰9がコークス8とともに投入される。コークスに加えて廃プラスチックを燃料として用いてもよい。溶融炉2の上方には、コークス8及び焼却灰9を含む材料を投入するための材料投入手段5が設けられている。
溶融炉2は、下端部が順次縮径した略円筒状の炉本体11と、炉本体11の下部の開口部を塞ぐ炉床12とを備えている。炉床12は、炉本体11の内部の底面を形成する内周側の上面が傾斜面13とされ、傾斜面13の下端側に、炉床12の外周側に貫通する出滓口14が形成されている。炉本体11の下端部は、作業床面10を貫通して配置されている。作業床面10に設けられた開口部10aの下方には、溶湯を収容する容器20が配置され、出滓口14を介して容器20に溶湯を注入することができる。さらに、開口部10aの近傍に、後述する炉前集塵装置6が設けられている。また、出滓口14の上方には、溶融炉2の外壁面から水平方向に天井フード34が設けられている。
なお、炉床12を複数個備え、各炉床12がスライド手段を介して切替え可能としてもよい。スライド手段は、例えば、ガイドレールと、ガイドレール上を走行する車輪と、車輪を回転駆動させる駆動機構等と、からなる。
炉本体11の内部において、下部は、コークス8を燃焼させるコークス燃焼部21であり、コークス燃焼部21の上方は、例えば略楕円体状に小塊化された焼却灰9を溶融させる焼却灰溶融部22であり、さらにその上方は、排ガスCOを再燃焼させる排ガス燃焼部23である。なお、溶融燃焼時は、コークス8と焼却灰9の一部は混合状態で炉内に存在している。
本実施形態において、コークス燃焼部21には、熱風が供給される送風路31の一端が連結され、送風路31のコークス燃焼部21側の開口である羽口31aは、炉床12の傾斜面13の近傍に配置されている。送風路31は、炉本体11の外周に沿って配置されている風箱32と、風箱32と炉本体11とを連結する連通管33を備えている。こうして、送風路31は、コークス燃焼部21に、コークス8を燃焼させるための熱風を供給することができる。
炉本体11の上部には、燃焼室3に連結された連通管47に連結される連結管部15が形成されている。連結管部15の内面の水冷ジャケット(図示省略)から炉本体11の内面には、耐火材16が被覆されても良いし、水冷ジャケット部が形成されても良い。また、コークス燃焼部21の外周側には、水冷ジャケット部17が形成されている。
また、本実施形態では、排ガス燃焼部23の上部には、排ガス燃焼用エアを下方へ噴出する吹込管18が設けられ、排ガス燃焼用エアを供給する排ガス燃焼用エア供給管46が、バルブ19および吹込管18を介して、排ガス燃焼部23に連結されている。具体的には、排ガス燃焼用エア供給管46に連結された2本の吹込管18を、炉本体11の天井部に貫通させ、吹込管18の先端を排ガス燃焼部23内へ突出させて、吹込口18aを下向きに開口させる。これにより、排ガス燃焼用エアが吹込口18aから下方へ噴出する。
コークス8及び焼却灰9を含む材料を炉本体11内へ供給するための材料投入手段5は、例えば図2に示すように、投入バケット100から材料が供給される材料投入用筒体101と、炉本体11の上部開口に挿入される挿入部102とを有している。材料投入用筒体101内にはダンパ103が設けられ、ダンパ103は、コーン部104と、コーン部104を保持する鉛直保持ロッド105と、鉛直保持ロッド105を保持する水平保持ロッド106と、材料投入用筒体101の外周面に設置されて水平保持ロッド106を上下動させるシリンダ(図示省略)と、を備えている。
図1に示すように、溶融処理装置1は、メインブロワーである溶融炉送風機41と、溶融炉送風機41から熱交換器4にエアを送る第1配管42と、熱交換器4から溶融炉2の送風路31にコークス燃焼用エアを送るコークス燃焼用エア供給管43と、第1配管42から分岐してコークス燃焼用エア供給管43に連結される第2配管44と、第1配管42から分岐した第3配管45と、第3配管45から炉本体11の排ガス燃焼部23に排ガス燃焼用エアを送る排ガス燃焼用エア供給管46と、を備えている。さらに、燃焼室3に冷却エアを送る冷却エアファン51、および、燃焼室3に燃焼用エアを送る燃焼エアファン52が設けられている。
さらに、溶融処理装置1は、溶融炉2の出滓口14から排出された高温ガスを、後述する炉前集塵装置6で集塵して溶融炉送風機41へ送る排気管66と、排気管66の途中に連結された外気吸込口53と、外気吸込口53を開閉する開閉部54と、溶融炉送風機41の出口温度を検出して開閉部54の開閉を制御する制御手段55を有している。
本実施形態では、溶融炉2から排出された高温ガスを吸引する集塵ダクト62の下流側を、溶融炉送風機41の吸引口に連結している。また、熱交換器4の下流側に集塵機(図示省略)が設けられる。なお、本発明の炉前集塵装置6が適用される溶融炉2や溶融処理装置1は、上記の構成に限るものではない。
コークス燃焼用エアAと、排ガス燃焼用エアBと、出滓口14から発生する高温ガスを吸引したガスMと、燃焼室燃焼エアFと、燃焼室冷却エアGとは、図示しない排ガス処理設備の最後段に設けられる排ガスファンで吸引され、出滓口14から発生する高温ガスを吸引したガスMは、煙突から排出される排ガス量の一部に相当する。
本実施形態によれば、出滓口14から排出される高温ガスが、再度炉本体11内へ吸い込まれるので、高温ガスがより完全に燃焼して無害化される。しかも、高温ガスの熱を回収して熱風供給源として再利用できるので、焼却灰の溶解効率が向上するとともにコークス等の燃料の使用量を低減できる。また、後述するように、炉前集塵装置6が出滓口14の出口14aを覆う構造であることから、出滓口14から発生する高温ガスMを吸引するために必要なガス量を小さく保ち、排ガスファンに余力を持たせることができ、ガス量の変動に対しても安定した操業が行える。
一方、溶融炉2内から排出される高温ガスには、通常、塩分や煤塵等が多く含まれるため、そのまま熱ガスとして再利用できない場合がある。また、溶融炉2から排出された直後の高温ガスを集塵フィルタに通した場合、高温のガスにより集塵フィルタが損傷することがある。そのような場合には、溶融炉2から排出された高温ガスを吸引する集塵ダクト62の下流側を冷却塔に連結して高温ガスを冷却した後、集塵フィルタ等で処理することが好ましい。
次に、図3に基づいて、本発明の実施形態にかかる炉前集塵装置6の構成を説明する。なお、以下の実施形態では、集塵ダクト62の下流側を冷却塔に連結する場合について説明する。
炉前集塵装置6は、鉛直方向の回転軸を有する回転軸部61と、一端が開放されたL字状の集塵ダクト62と、集塵ダクト62の上流側先端に連結されるフード部63とを有する。集塵ダクト62は、L字状の長辺側が水平部64であり、水平部64の一端から下向きに折れ曲がった短辺側が鉛直部65であり、鉛直部65の下端が開放されている。鉛直部65は、フード部63に連結されている。水平部64の他端側は閉じられており、下部が回転軸部61の上端に連結され、上部には排気管66が取り付けられる孔が設けられている。排気管66は、集塵ダクト62に吸引された排ガスに所定の処理を施す設備に連通されている。
フード部63は、鉛直部65との連結部以外において、出滓口14に対向する側と底部とを除く全ての方向を覆う面を有していることが好ましい。また、出滓口14に対向する側を除いて設けられる側面、例えば出滓口を正面とした場合の背面および左右側面からなる3方向の側面は、開閉または脱着可能とすることが好ましい。開閉または脱着の機構は特に限定されないが、溶融炉2の運転中でも開閉または脱着できることがさらに好ましい。
回転軸部61は、下端部が出滓口14の近傍の作業床面10に固定されるとともに、集塵ダクト62が連結されている。回転軸部61の上部には、例えば図3に示すように軸受け71が設けられており、回転軸部61の上端部に連結された集塵ダクト62が、回転軸部61の鉛直方向の回転軸を中心として、両回転方向に回転可能となっている。
排気管66の基端は、回転軸部61と同心となる位置に設置され、集塵ダクト62に対してクリアランスを有して取り付けることにより、集塵ダクト62が回転する際、排気管66は回転しないようにすることができる。
集塵ダクト62の外周には、冷却水配管72が複数取り付けられている。なお、各冷却水配管72は、集塵ダクト62の水平部64の外周部分と鉛直部65の外周部分とを分離させて、可撓性を有するホースで連結してもよい。さらに、フード部63の内側に冷却水配管を設けてもよい。
また、本実施形態において、集塵ダクト62の上方には操作レバー73が取り付けられており、この操作レバー73を所望する方向に押し引きすることにより、回転軸部61を中心として集塵ダクト62を回転させることができる。この操作レバー73は、着脱自在とし、操作時に集塵ダクト62に取り付けて操作するようにしてもよい。
さらに、作業床面10の上方に、塵埃を除いた高温ガスが拡散しないように、補助的に、炉前集塵装置6以外の吸引機器を設けてもよい。
溶融炉2の出滓口14で発生する高温ガスは、炉前集塵装置6のフード部63内に吸引され、集塵ダクト62の上流側である鉛直部65から水平部64へ流れ、集塵ダクト62の下流側に連結された排気管66を通過するように誘導される。排気管66は、例えば図示しない冷却塔に接続されており、その場合には、溶融炉2からの高温ガスは、冷却塔で冷却された後、集塵フィルタ等によって所定の処理が行われ、最終的に排気される。
以上のような炉前集塵装置6を用いて溶融炉2の出滓口14の集塵を行う際の作業手順の例について説明する。
溶融炉2の通常運転時は、出滓口14から容器20に溶湯が順次注入される。このときは、例えば上述の操作レバー73を所望する方向に操作することにより、炉前集塵装置6のフード部63を、出滓口14の出口の周囲を覆うように配置して、出滓口14から発生する高温ガスに含まれるスラグ(酸化物)や塩(NaCl、KCl、硫酸塩)などを吸引する。
図4は、図2に破線の楕円で囲った炉前集塵装置6周辺の拡大図である。通常、溶融炉2内で溶融された溶湯は、出滓口14の出口14aから、例えば中央に円形の注ぎ口80が形成された板状部材81の注ぎ口80を介して、作業床面10の下方に注がれる。この出滓口14の出口14aと注ぎ口80の上面を、炉前集塵装置6のフード部63で覆うようにする。本実施形態では、フード部63が出滓口14に対向する側に側面を有していない、すなわち、出滓口14側が開放されていることにより、図4に示すように、フード部63の内部に出滓口14の出口14aが入るようにフード部63を配置させることができる。また、フード部63が底面を有していないことにより、注ぎ口80の上面をフード部63で覆うことができる。このように、フード部63の出滓口に対向する側と底部とを開放しておくことで、最も発塵が激しい部分をフード部63で覆って集塵することができる。
一方、例えば出滓口14の流れが滞ってきた場合等、出滓口14の不具合により、炉前作業を行う必要が生じることがある。そのようなときは、炉前集塵装置6の操作レバー73を用いて集塵ダクト62を回転させ、炉前作業に支障がない位置までフード部63を待避させればよい。こうして作業スペースを確保し、出滓口14の近傍でエアピック等の作業を行うことができる。そして、炉前作業中は、天井フード34により集塵が行われる。炉前集塵装置6が稼働している溶融炉2の通常運転時は、天井フード34による集塵は行わなくてもよい。なお、簡易な炉前作業の場合は、炉前集塵装置6を稼働させた状態で、開閉または脱着可能なフード部63の側面を開けるかあるいは取り外して、フード部63の側面から作業することもできる。
なお、炉前集塵装置6の下流側、すなわち排気管66を、図1に示すように溶融炉送風機41の吸引口に連結し、出滓口14を介して溶融炉2内から排出された高温ガスをコークス燃焼用の熱風供給源として、再度溶融炉2内に供給するようにしてもよい。この場合には、集塵ダクト62の外周やフード部63の内側の冷却水配管72を減らしてもよい。
以上のように、本発明の炉前集塵装置6は、吸引した高温ガスを冷却して排気処理する場合、または熱風供給源として再利用する場合のいずれにおいても用いることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到しうることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、集塵ダクト62はL字状には限らず、フード部63が水平方向に高温ガスの出口を覆ってもよい。
本発明は、高温の排ガスを吸引する装置として適用でき、殊に、溶融炉の出滓口の付着物を除去し出滓口を広げる炉前作業を簡易に行うための炉前集塵装置として有用である。
1 溶融処理装置
2 溶融炉
3 燃焼室
4 熱交換器
6 炉前集塵装置
8 コークス
9 焼却灰
10 作業床面
10a 開口部
11 炉本体
12 炉床
13 傾斜面
14 出滓口
61 回転軸部
62 集塵ダクト
63 フード部
66 排気管
72 冷却水配管
80 注ぎ口
81 板状部材

Claims (8)

  1. 焼却灰を溶融させる溶融炉の出滓口から排出されるガスを吸引する炉前集塵装置であって、
    床面に固定される回転軸部と、
    前記回転軸部に連結され、前記回転軸部の鉛直方向の軸を中心として回転可能に設けられた集塵ダクトと、を有し、
    前記集塵ダクトを回転させることにより、前記集塵ダクトの上流側の先端を前記出滓口に面して設置可能であることを特徴とする、溶融炉の炉前集塵装置。
  2. 前記集塵ダクトに操作レバーが設けられ、前記操作レバーを操作することにより、前記集塵ダクトが前記回転軸部の軸を中心として回転可能であることを特徴とする、請求項1に記載の溶融炉の炉前集塵装置。
  3. 前記集塵ダクトの上流側先端に、フード部が設けられていることを特徴とする、請求項1または2のいずれか一項に記載の溶融炉の炉前集塵装置。
  4. 前記フード部は、前記出滓口に対向する側と底部とを除く方向を覆う面を有し、前記出滓口に対向する側を除いて設けられる側面が開閉または脱着可能であることを特徴とする、請求項3に記載の溶融炉の炉前集塵装置。
  5. 前記集塵ダクトの下流側が冷却塔に連通し、前記フード部の内部に冷却水配管が設けられていることを特徴とする、請求項3または4のいずれか一項に記載の溶融炉の炉前集塵装置。
  6. 前記集塵ダクトの下流側が、冷却塔に連通していることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の溶融炉の炉前集塵装置。
  7. 前記集塵ダクトの外周に、冷却水配管が設けられていることを特徴とする、請求項5または6のいずれか一項に記載の溶融炉の炉前集塵装置。
  8. 前記集塵ダクトの下流側が、溶融炉にエアを送る溶融炉送風機の吸引口に連通していることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の溶融炉の炉前集塵装置。
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