JP2019044995A - ガスコンロ - Google Patents

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寛和 作田
Hirokazu Sakuta
寛和 作田
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【課題】噴きこぼれて本体ケース内に流入した煮汁が機能部品などに付着することを防止する。【解決手段】上方が開放された本体ケースと、該本体ケースの上方開放部を覆うトッププレート2と、トッププレート2のバーナ用開口を介して上方へ突出するコンロバーナ7を有するコンロ部とを備えるガスコンロであって、前記バーナ用開口より下方に流動規制部材23が立設されている。【選択図】図7

Description

本発明は、ガスコンロに係り、特には、煮こぼれによる不具合を回避できるようにしたガスコンロに関する。
従来より、調理容器からの煮こぼれが発生した場合、ガスコンロの本体ケース内に流入した煮汁が、収納されている機能部品、特に、電気系統の部品に付着すると、故障を発生するおそれがある。そこで、例えば、特許文献1に示されているように、本体ケース内に流入する煮汁を受ける煮こぼれカバーが設けられている。
特開2015−13771号公報
しかしながら、煮汁が勢いよく流下した場合、本来の流れとならずに煮こぼれカバーの周囲に飛散してしまい、所期のカバー機能が発揮されなくなるおそれがあった。
本発明は、このような点に着目してなされたものであって、噴きこぼれて本体ケース内に流入した煮汁が機能部品などに付着するのを防止することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明では次のように構成している。
(1)本発明は、上方が開放された本体ケースと、該本体ケースの上方開放部を覆うトッププレートと、前記トッププレートのバーナ用開口を介して上方へ突出するコンロバーナを有するコンロ部とを備えるガスコンロであって、
前記バーナ用開口より下方に流動規制部材が立設されている。
本発明によると、調理中に噴きこぼれが発生すると、こぼれ出た煮汁がトッププレートのバーナ用開口とコンロバーナの外周との間に形成された隙間から本体ケース内に流下することがあり、流入が少量であれば煮汁はコンロバーナの外周を伝ってそのまま下方に流下して、付着滞留しても支障のない本体ケース1の下部に設けた煮こぼれカバー等で受止められる。
多量の煮汁が一気に流下した場合、煮汁はそのままコンロバーナの外周に沿って下方に勢いよく流下して拡散流動されようとする。この時、バーナ用開口より下方に立設された流動規制部材が、勢いよく流下する煮汁を堰き止めて拡散流動することを防止し、堰き止められた煮汁は勢いをころされて下方に流下して、煮こぼれカバー等で受止められる。これによって、多量の煮汁が一気に流下した場合でも、煮汁が、煮こぼれカバーの周囲に流動飛散して機能部品等へ付着するのを防止することができる。
(2)本発明の好ましい実施態様では、前記流動規制部材は、前記コンロバーナの外周面に対向する縦壁部と、締結用の取付け座部とを備える。
この実施態様によると、縦壁部を煮汁の堰き止めに好適な形状にしながら、取付け座部を用いて、本体ケース側の所望の箇所に流動規制部材を、ボルトやネジなどの締結具によって締結固定することができる。
(3)本発明の他の実施態様では、前記コンロバーナの下部に連設された混合管を備え、前記混合管の上面に、前記縦壁部の下端の一部が当接している。
この実施態様によると、流動規制部材の、コンロバーナの外周面に対向する縦壁部を、その一部を混合管の上面に当接させて支持することができるので、流動規制部材の姿勢を安定させることができる。
(4)本発明の他の実施態様では、前記混合管は、前記本体ケース内に固定配備した支持フレームに締結具によって固定されており、前記流動規制部材の前記取付け座部は、前記混合管を固定する前記締結具によって、前記支持フレームに共締め固定されている。
この実施態様によると、流動規制部材を固定するための専用の締結具が不要となり、部品の節減を図ることができる。
(5)本発明の更に他の実施態様では、前記流動規制部材の前記縦壁部が、前記コンロバーナの周方向に沿うように所定範囲に亘って対向している。
この実施態様によると、本体ケース内に設置した重要な機能部位に対応する所定範囲に亘ってコンロバーナの外周面を囲むように、流動規制部材の縦壁部を対向させるので、前記重要な機能部位への煮汁の流動付着を防止することができる。
このように、本発明によれば、噴きこぼれて本体ケース内に煮汁が一気に流下したような場合には、バーナ用開口より下方に立設された流動規制部材によって、煮汁を堰き止めてその勢いを弱めて、下方へ流下させることができるので、流下した煮汁を、付着滞留しても支障のない煮こぼれカバー等で受止めることができ、煮こぼれカバー等の周囲に煮汁が流動飛散して機能部品等へ付着するのを防止することができる。
図1は本発明の一実施形態のガスコンロの斜視図である。 図2は図1のガスコンロの平面図である。 図3は図1のガスコンロのトッププレートを取り外した斜視図である。 図4は図2のガスコンロのトッププレートを取り外した平面図である。 図5は図1のガスコンロの分解斜視図である。 図6は要部の平面図である。 図7は要部の縦断側面図である。 図8は流動規制部材の斜視図である。
以下、本発明の一実施形態のガスコンロとして、グリル付き二口のガスコンロについて、添付図面に基づいて説明する。
図1は本発明の一実施形態のガスコンロの斜視図であり、図2はその平面図であり、図3は図1のガスコンロのトッププレートを取り外した斜視図であり、図4はその平面図であり、図5は図1のガスコンロの分解斜視図である。
ガスコンロAの本体ケース1は上面が開放された箱型に形成され、その上面全体に薄鋼板からなるトッププレート2が被せられて本体ケース1における左右側面の上部にネジ連結されている。ガスコンロAの上面には、周知構造の2つのコンロ部3が設置されていると共に、ガスコンロAの左右中央部位にはグリル4が設けられている。
また、トッププレート2の上面奥部には、図5に示されるように、グリル4で発生した燃焼ガスを排出する横長の排気口5が設けられている。この排気口5は、トッププレート2の上面に載置装着された排気カバー6で覆われており、排気口5から出る高温の排気は、排気カバー6に備えられた多数の通気小孔6aを介して上方に拡散排出される。
各コンロ部3には、図1及び図2に示すように、コンロバーナ7、鍋底の温度を検出する温度センサ9等が備えられ、トッププレート2の上面にはコンロ部3ごとに五徳10が載置されている。
グリル4は、図3ないし図5に示すように、本体ケース1内の中央部に設置される前方に開口を有する箱型のグリルケース11に、図示されていないグリルバーナや前後に出退移動可能なグリル皿が組み込まれており、格納されたグリル皿の前端縦壁部によって閉塞されるようになっている。また、グリルケース11における奥端部に、トッププレート2の排気口5に臨む横長の開口部14が備えられている。
ガスコンロAの正面左側には、左側のコンロ部3の点消火操作や各種設定を行う左コンロ操作部15aが設けられると共に、ガスコンロAの正面右側には、右側のコンロ部3の点消火操作や各種設定を行う右コンロ操作部15bと、グリル4の点消火やタイマー設定等を行うグリル操作部15cとが並べて設けられている。各操作部15a,15b,15cの上方には、図1に示すように、各コンロバーナ7及びグリルバーナへのガス供給量を調節して火力を調節するため火力調節レバー16a,16b,16cが左右に移動操作可能に配備されている。さらに、ガスコンロAの正面下方には、内装された制御部等の電源となる電池を収容する電池ケース17が設けられている。
以上の構成は基本的には従来構造と同様であり、本実施形態においては、加熱調理中に噴きこぼれた煮汁がトッププレート2のバーナ用開口2aから本体ケース1内に流入拡散して、電気系統部位などに付着することを抑制するために、以下のような構造が備えられている。
図6は、コンロバーナ7近傍の平面図であり、図7はその縦断側面図である。なお、図6では、左側のコンロバーナ7について示しているが、右側のコンロバーナ7についても同様である。
この図6及び図7に示すように、コンロバーナ7の下方には、燃料ガスと外気とを混合してバーナノズル部位に導く混合管20が一体に連設されている。混合管20は、前後向き姿勢で組み込まれ、左右に突設した連結座部20aを本体ケース1の内部に配備された支持フレーム21に載置して、締結具としての一対のボルト22で締め込み固定されている。そして、この混合管20の一方(この例では左側)の連結座部20aの上面に、噴きこぼれ流入した煮汁に対する流動規制部材23が、バーナ用開口2aより下方に位置するように連結固定されている。
図8に示すように、この流動規制部材23は、鋼板を打抜きプレス加工して形成されたものであり、折り曲げ連設された縦壁部23aと、脚部23bと、取付け座部23cとを備えている。
縦壁部23aは、その平面形状が、3つの平坦壁面が逆台形状に屈折連設されて形成されている(図6参照)。この縦壁部23aは、各平坦面がコンロバーナ7における下部の前側外周面に沿うように所定範囲に亘って略一定の距離をもって対向するように立設されると共に、混合管20におけるバーナ側の根本部に跨るように設けられる。前記所定範囲は、本体ケース1内において、煮汁が付着するのを防止する必要がある重要な機能部位に対応する範囲である。
ここで、混合管20に跨る縦壁部23aは、混合管20の上面に沿った凹凸形状に形成され、縦壁部23aの下端の一部が、混合管20の上面に当接支持されている。このように流動規制部材23の縦壁部23aを、混合管20の上面に当接させて支持するので、流動規制部材23を、後述のように、取付け座部23cの一箇所で固定しても流動規制部材23の姿勢を安定させることができる。
また、縦壁部23aの一端部(この例では左端部)から下方に向けて脚部23bが延出され、この脚部23bの下端から前方に向けて取付け座部23cが屈折延出されている。取付け座部23cには上下に貫通する連結孔24が設けられると共に、取付け座部23cの先端部には位置決め用の係合辺23dが屈折形成されている。
本実施形態に係るガスコンロAは以上のように構成されており、組み立てに際しては、先ず、コンロバーナ7と一体化された混合管20を支持フレーム21に固定する左右一対のボルト22の内の一方(この例では左側)のボルト22を用いて、流動規制部材23の取付け座部23cを混合管20における一方の連結座部20aの上面に載置して共締め固定する。このように流動規制部材23を、混合管20を固定するためのボルト22を用いて共締め固定するので、流動規制部材23を固定するための専用のボルトが不要となり、部品の節減を図ることができる。
また、流動規制部材23を共締め固定する場合、取付け座部23cの係合辺23dを、連結座部20aの外端辺に直線状に係合することで、流動規制部材23の姿勢及び位置が決められる。このように取付け座部23cの係合辺23dを固定部位である連結座部20aに係合させることによって、流動規制部材23の位置及び姿勢を決めることができるので、単一のボルト22でも流動規制部材23を所定の位置に所定の姿勢で正しく設置することができる。
その後、各種部品を所定の位置に組み付け、最後に、図5に示すように、トッププレート2を本体ケース1に被せて左右側面からネジ26で連結し、トッププレート2の左右に形成したバーナ用開口2aからコンロバーナ7を露出させると共に、トッププレート2の上面に排気カバー6を被せて排気口5を隠す。この場合、排気カバー6の奥側端辺からは左右一対の係合爪(図示せず)が下向きに突設されると共に、トッププレート2における排気口5の奥脇には左右一対のスリット31が形成されており、係合爪をスリット31に係入することで、排気口5に対する一定位置に排気カバー6を組み付けることができる。
以上のように構成されたガスコンロAにおいては、調理中に噴きこぼれが発生すると、こぼれ出た煮汁がトッププレート2のバーナ用開口2aとコンロバーナ7の外周との間に形成された隙間c(図7参照)から本体ケース1内に流下することがあり、流入が少量であれば煮汁はコンロバーナ7の外周を伝ってそのまま下方に流下して、本体ケース1の下部に設けた、例えば図6に示される煮こぼれカバー30,31等で受止められる。
多量の煮汁が一気に流下した場合、コンロバーナ7の後側では流下を妨げるものが無いので、煮汁はそのまま下方に流下してしまうが、コンロバーナ7の前側では、バーナ下部に連設された混合管20の上面に勢いよく流下する煮汁がぶつかって前方に拡散流動されようとする。この時、混合管20の根本部上面に沿って立設された流動規制部材23の縦壁部23aが、勢いよく流下する煮汁を堰き止めて前方に流動することを防止し、堰き止められた煮汁は前方に拡散流動することなく下方に流下して、煮こぼれカバー30等で受止められる。
ここで、本体ケース1内の前部には、上記電池ケース17に対応する電池収納領域17a等の電気系統が配備されているので、上記のように勢いよく流下する煮汁を流動規制部材23で堰き止めて前方に拡散流動しないようにすることで、煮汁が電気系統に付着することがなくなり、煮汁の付着による電気系統の故障発生を未然に回避することができる。
[他の実施形態]
本発明は、以下のような形態で実施することもできる。
(1)上記実施形態では、流動規制部材23の縦壁部23aをコンロバーナ7の外周を3面で囲む形状としているが、3面に限らず、例えば1面又は4面以上としてもよく、また、直線状に囲むのではなく、縦壁部23aを部分円弧状に形成して部分円弧状に囲むようにしてもよい。
(2)流動規制部材23の取付け座部23cを縦壁部23aの左右に連設し、混合管20を連結固定する左右のボルト22で流動規制部材23を共締め固定するようにしてもよい。この場合は、取付け座部23cの係合辺23dは特に無くてもよい。
(3)上記実施形態では流動規制部材23を混合管20に連結支持しているが、流動規制部材23を支持フレーム22など本体ケース1内の任意の固定部位に連結支持するようにしてもよい。
(4)上記実施形態では別部品の流動規制部材23を金属板材で構成しているが、アルミダイキャスト成型品とすることもできる。
(5)上記実施形態では流動規制部材23を別部品としているが、流動規制部材23を混合管20の上面所定箇所に縦リブ状に一体鋳造することも可能である。
1 本体ケース
2 トッププレート
2a バーナ用開口
3 コンロ部
7 コンロバーナ
20 混合管
23 流動規制部材
23a 縦壁部
23c 取付け座部
23d 係合辺

Claims (5)

  1. 上方が開放された本体ケースと、該本体ケースの上方開放部を覆うトッププレートと、前記トッププレートのバーナ用開口を介して上方へ突出するコンロバーナを有するコンロ部とを備えるガスコンロであって、
    前記バーナ用開口より下方に流動規制部材が立設されている、
    ことを特徴とするガスコンロ。
  2. 前記流動規制部材は、前記コンロバーナの外周面に対向する縦壁部と、締結用の取付け座部とを備える、
    請求項1に記載のガスコンロ。
  3. 前記コンロバーナの下部に連設された混合管を備え、
    前記混合管の上面に、前記縦壁部の下端の一部が当接している、
    請求項2に記載のガスコンロ。
  4. 前記混合管は、前記本体ケース内に固定配備した支持フレームに締結具によって固定されており、
    前記流動規制部材の前記取付け座部は、前記混合管を固定する前記締結具によって、前記支持フレームに共締め固定されている、
    請求項3に記載のガスコンロ。
  5. 前記流動規制部材の前記縦壁部が、前記コンロバーナの周方向に沿うように所定範囲に亘って対向している、
    請求項2ないし4のいずれか一項に記載のガスコンロ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2020183869A1 (ja) 2019-03-12 2020-09-17 アルプスアルパイン株式会社 検出装置

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