JP2019044832A - メカニカルシール及び密封構造 - Google Patents
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- Mechanical Sealing (AREA)
Abstract
Description
ース99との間には軸方向に隙間があり、スプリング85の伸縮を可能にしている。
鉛直方向に向いている軸と前記軸が挿入される軸孔を有するハウジングとの間に設けられ、前記軸と前記ハウジングとの間の環状隙間内を密封するメカニカルシールであって、
軸方向に垂直なシール面を有し、前記軸とともに回転する回転環ユニットと、
前記回転環ユニットの鉛直下方に設けられ、軸方向に垂直かつ前記回転環ユニットのシール面と対向するシール面を有し、前記ハウジングに設けられる固定環ユニットと、
前記固定環ユニットを鉛直上方に付勢し、前記回転環ユニットのシール面と前記固定環ユニットのシール面とを接触させる付勢部材と、
前記付勢部材を収容する収容室を有し、前記固定環ユニットの鉛直下方で前記ハウジングに固定されるシールケースと、
を有し、
前記シールケースの径方向の端部は前記シール面の径方向の位置よりも外側にあり、
前記シールケースの鉛直上方の面は、前記収容室より径方向外側において径方向の端部に向かって鉛直下方へ傾いた傾斜面となっており、
前記収容室の底部には、前記収容室内と前記シールケースの外部とを連通する連通路が設けられていることを特徴とするメカニカルシールである。
が設けられているので、たとえ流体が収容室内に流れ込んでしまったとしても、その流体は連通路を通ってシールケース外部へ排出される。また、収容室内に何らかの異物が入り込んでしまった場合には、連通路から洗浄液を収容室内に流し込むことにより、収容室を洗浄することができる。連通路から流し込まれた洗浄液は、シールケース上面と固定環ユニットとの間の空間を通り、シールケース上面の傾斜面を流れて外部へ排出される。
これにより、収容室内に流れ込んだ流体が連通路を通って外部に流れ出しやすくなるため、より確実に収容室内に流体が溜まることを抑制できる。
これにより、シール面から漏洩した流体が回転環の回転の遠心力によって外部に飛散することが抑制される。カバーの径方向の位置がシールケースの径方向端部の位置よりも径方向内側の場合、カバーによって受け止められた流体がカバーを伝ってシールケース上面に流れ落ちる可能性がある。しかしながら、本発明においてはシールケース上面は径方向外側に向かって下方に傾いた傾斜面となっているため、カバーから流れ落ちた流体は収容室に流れ込むことなく外部へ流れていく。従って、カバーを配置してもシール面から漏洩した流体が付勢部材の収容室内に溜まることを抑制できる。
鉛直方向に向いている軸と、
前記軸が挿入される軸孔を有するハウジングと、
前記軸と前記ハウジングの間に設けられ、前記軸と前記ハウジングの間の環状隙間を密封するメカニカルシールと、
を有する密封構造であって、
前記メカニカルシールは、
軸方向に垂直なシール面を有し、前記軸とともに回転する回転環ユニットと、
前記回転環ユニットの鉛直下方に設けられ、軸方向に垂直かつ前記回転環ユニットのシール面と対向するシール面を有し、前記ハウジングに設けられる固定環ユニットと、
前記固定環ユニットを鉛直上方に付勢し、前記回転環ユニットのシール面と前記固定環ユニットのシール面とを接触させる付勢部材と、
前記付勢部材を収容する収容室を有し、前記固定環ユニットの鉛直下方で前記ハウジングに固定されるシールケースと、
を有し、
前記シールケースの径方向の端部は前記シール面の径方向の位置よりも外側にあり、
前記シールケースの鉛直上方の面は、前記収容室より径方向外側において径方向の端部に向かって鉛直下方に傾いた傾斜面となっており、
前記収容室の底部には、前記収容室内と前記シールケースの外部とを連通する連通路が設けられていることを特徴とする密封構造である。
ができる。
図1を参照して、実施例に係るメカニカルシールについて説明する。図1は実施例に係るメカニカルシールを密封装置として備えた密封構造の一例を示す縦断面図である。鉛直方向に向いている回転軸とハウジングとの間をシールするメカニカルシールに本発明を適用した一例を示す。このメカニカルシールは、各種産業用ポンプ、河川用ポンプ、攪拌装置等に好適に用いることができる縦型のいわゆるアウトサイド型メカニカルシールである。図1においては、中心軸線を含む面で切断した断面による概略構成を示しているが、説明の便宜上、中心軸線に対して左側と右側とでは断面位置の位相をずらしている。具体的には、左側には後述するコイルスプリング13の収容室14が明確になる位相の断面的な構成を示し、右側には後述するボルト23が明確になる位相の断面的な構成を示す。図1において、メカニカルシール35は、鉛直方向に向いている軸2と、軸2が挿入される軸孔36を有するハウジング1との間に設けられ、軸2とハウジング1の間の環状隙間を密封する。メカニカルシール35は、回転環ユニット41と固定環ユニット42を有する。
固定環ユニット42の構成は一例である。ホルダ10やリテーナ8等の保持構造の形状や部品点数は必要に応じて変更することができる。また、固定環6の分割数は2より多くてもよいし分割されない構成でもよい。
シールケース15の径方向の端部38は、メカニカルシール35のシール面5a、6a
の径方向の位置よりも外側にある。また、シールケース15の径方向の端部38は、カバー24の径方向の位置よりも外側にある。そのため、シール面5a、6aから漏洩した流体が空間32に溜まりカバー24からあふれると、流体は矢印33に示すように下方に流れ出し、シールケース15の上面に流れ落ちる可能性がある。しかしながら、シールケース15の上面は、収容室14の開口部より径方向外側において径方向の端部38に向かって下方へ傾いた傾斜面16となっているため、シールケース15の上面に流れ込んだ流体は、矢印34に示すように傾斜面16を流れてコイルスプリング13の収容室14がある方向とは判定方向へ流れていく。従って、流体はシールケース15の外部へ流れていき、コイルスプリング13の収容室14へ流れ込むことが抑制される。
2:軸
3:セットスクリュー
4:カラー
5:回転環
5a:シール面
6:固定環
6a:シール面
7:リテーナ
8:リテーナ
9:ホルダ
10:ホルダ
11:ドライブピン
12:ドライブピン
13:コイルスプリング
14:収容室
15:シールケース
16:傾斜面
17:連通路
18:ノックピン
19:ボルト
20:ボルト
21:ホースバンド
22:ノックピン
23:ボルト
24:カバー
25:Oリング
26:Oリング
27:Oリング
28:Oリング
29:Oリング
30:Oリング
31:Oリング
32:空間
33:矢印
34:矢印
35:メカニカルシール
36:軸孔
37:収容室の底面
38:シールケースの端部
39:開口部
40:矢印
Claims (4)
- 鉛直方向に向いている軸と前記軸が挿入される軸孔を有するハウジングとの間に設けられ、前記軸と前記ハウジングとの間の環状隙間内を密封するメカニカルシールであって、
軸方向に垂直なシール面を有し、前記軸とともに回転する回転環ユニットと、
前記回転環ユニットの鉛直下方に設けられ、軸方向に垂直かつ前記回転環ユニットのシール面と対向するシール面を有し、前記ハウジングに設けられる固定環ユニットと、
前記固定環ユニットを鉛直上方に付勢し、前記回転環ユニットのシール面と前記固定環ユニットのシール面とを接触させる付勢部材と、
前記付勢部材を収容する収容室を有し、前記固定環ユニットの鉛直下方で前記ハウジングに固定されるシールケースと、
を有し、
前記シールケースの径方向の端部は前記シール面の径方向の位置よりも外側にあり、
前記シールケースの鉛直上方の面は、前記収容室より径方向外側において径方向の端部に向かって鉛直下方へ傾いた傾斜面となっており、
前記収容室の底部には、前記収容室内と前記シールケースの外部とを連通する連通路が設けられていることを特徴とするメカニカルシール。 - 前記連通路は、径方向外側に向かって鉛直下方に傾いていることを特徴とする請求項1に記載のメカニカルシール。
- 前記シール面の径方向外側に、円筒状のカバーが設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のメカニカルシール。
- 鉛直方向に向いている軸と、
前記軸が挿入される軸孔を有するハウジングと、
前記軸と前記ハウジングの間に設けられ、前記軸と前記ハウジングの間の環状隙間を密封するメカニカルシールと、
を有する密封構造であって、
前記メカニカルシールは、
軸方向に垂直なシール面を有し、前記軸とともに回転する回転環ユニットと、
前記回転環ユニットの鉛直下方に設けられ、軸方向に垂直かつ前記回転環ユニットのシール面と対向するシール面を有し、前記ハウジングに設けられる固定環ユニットと、
前記固定環ユニットを鉛直上方に付勢し、前記回転環ユニットのシール面と前記固定環ユニットのシール面とを接触させる付勢部材と、
前記付勢部材を収容する収容室を有し、前記固定環ユニットの鉛直下方で前記ハウジングに固定されるシールケースと、
を有し、
前記シールケースの径方向の端部は前記シール面の径方向の位置よりも外側にあり、
前記シールケースの鉛直上方の面は、前記収容室より径方向外側において径方向の端部に向かって鉛直下方に傾いた傾斜面となっており、
前記収容室の底部には、前記収容室内と前記シールケースの外部とを連通する連通路が設けられていることを特徴とする密封構造。
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