JP5168662B2 - メカニカルシール装置 - Google Patents

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Description

本発明は、メカニカルシール装置に関し、特に、ポンプあるいは攪拌機等に適用して好適な縦型のメカニカルシール装置であり、ドライメカニカルシールを含み、機内側への異物の混入や金属の露出を防ぐことができるメカニカルシール装置に関する。
メカニカルシール装置においては、封止流体や機内側に収容される物質の性質や用途に起因して、機内側空間に、潤滑油やシール部の摩耗粉等を含む一切の異物を混入させないことが厳密に求められる場合がある。ポンプあるいは攪拌機等に適用して好適な縦型のメカニカルシール装置であって、そのような要求に対応したもの、すなわち、シール面から機内側への液や固形物の混入を防止する構成を有するものとしては、例えば特許文献1に開示されているメカニカルシール装置が知られている。
このメカニカルシール装置においては、図3に示すように、シール面81の外周側(機外側)にシール面81よりも高さの高いシール溜り環82が配設されており、これによりシール面81の外周側に潤滑剤を溜めておく溜り空間83が形成されている。また、シール面81の内側(機内側)には、漏洩したオイルが案内される受け部84が形成されている。受け部84は、図示のごとく、ケーシング85を加工して環状の凹部86を形成するとともに、その凹部86の回転軸89側の内周面に筒状の隔壁87を設置して形成されている。図3に示す縦型メカニカルシール装置80は、このような構成により、シール面81に潤滑油を介在させながら、機内側に漏洩した潤滑油等が機内空間に入るのを防止している。
同様の装置は、特許文献2にも開示されている。特許文献2に開示されている装置は、図4に示すように、2つのメカニカルシール91、92を上下方向に並列に配列したダブルシール形態の軸封装置90の下部に、軸封装置90から流れてくる異物を回収する異物回収装置94を設置した構成を有する。図4に示す装置においては、下方のメカニカルシール92と異物回収装置94との間に、メカニカルシール92から排出落下される摩耗粉等の異物を回収桶95に誘導する環状の異物誘導路97が形成されている。また、異物回収装置94は、回収桶95及び真空吸引路に接続された吸引パイプ96を有し、回収桶95に収容された異物は、吸引パイプ96を介して機外に吸引排出されるようになっている。
特開平8−159296号公報 特開2008−82354号公報
例えば食品や医薬品等の用途に使用される物質を扱うポンプや攪拌機等に使用されるメカニカルシール装置においては、前述したように、潤滑油やシール部の摩耗粉等を含めて一切の異物を機内側に混入させないことが求められる。しかし、この種のメカニカルシール装置においては、さらにこれに加えて、封止流体あるいは機内側に収容される物質の性質等のために、あるいは、耐腐食性が要求されるために、機内側空間に金属を露出させない仕様(ノンメタル仕様あるいはノンメタ仕様と称する場合もある。)が求められる場合がある。
しかしながら、図3を参照して説明した従来の縦型メカニカルシール装置80においては、潤滑油等を収容する受け部84はケーシング85に隔壁87が溶接されて形成されているもので、受け部を形成するこれらの部材には金属材料が使用されており、従って金属が露出していることになり、前述したようなノンメタ仕様を満足できないという問題がある。なお、このような要求の下で金属材料を使用する場合には、HAS(ハステロイ)等の高耐食材料を使用することも可能であるが、そのような高耐食材料は非常に高価な材料であり、ケーシングを含めてそのような材料を使用することは現実的でない。
また、図3に示す従来のメカニカルシール装置80は、構造が複雑で、コストが高くなり、メンテナンスが難しく面倒であるという問題もある。
さらにまた、受け部84がメカニカルシール装置80の相当の空間を占めており、これを装着する個所には軸方向に相当の空間を確保する必要があり、装置の小型化の障害となるという問題もある。
同様に、図4を参照して説明した軸封装置90及び異物回収装置94を含む装置も、金属材料が使用されておりノンメタ仕様を満足していない。この場合も、このような要求の下で金属材料を使用する場合には、HAS(ハステロイ)等の高耐食材料を使用する必要があるが、そのような高耐食材料は非常に高価な材料であり、そのような材料の使用は現実的でない。
また、図4に示す装置は、図3に示すメカニカルシール装置80と比してもさらに構造が複雑となっており、コストが高くなりメンテナンスが難しく面倒であるという問題がある。具体的には、例えば図4に示す異物回収装置94は、ネジ状の固定金具98により回収桶95を回転軸99に装着しており、本体(回収桶95)以外にこのような金具98を使用する必要が生じることからも、構造が複雑であることが明らかである。もちろん、このような金具98を使用しないで単に回収桶95を回転軸99に嵌挿する等して設置することも考えられるが、異物の重みや回転軸の駆動により回収桶95が機内側に落下する危険性があり、図4に示す装置構成においては、回収桶95は固定金具98により設置する必要があると言わざるを得ない。そして、このような金具98を使用することは、同時に、図4に示す装置がノンメタ仕様を満足できない構成であるという問題も示している。
さらにまた、図4に示す装置は、ダブルシールを有する軸封装置90の下方に異物回収装置94を設置した構成であり、この点においても、図3に示すメカニカルシール装置80と比してさらに軸方向に相当の空間を確保する必要があり、装置の小型化の障害となるという問題がある。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、機内側空間に潤滑油や摩耗粉等の異物が混入することを防止するとともに、機内側に金属部材を露出させること無く、すなわち、ノンメタ仕様に適合し、また構成が簡単でメンテナンス等も容易でコストも低減でき、さらに異物回収のための構成を小型にできて装置全体の小型化にも寄与することのできる、ポンプや攪拌機等に適用して好適な縦型のメカニカルシール装置を提供することにある。
前記課題を解決するために、請求項1に係る本発明のメカニカルシール装置は、軸方向が略鉛直方向である回転軸(2)の外周面とハウジングとの間をシールするメカニカルシール装置(1)であって、上向きに形成された静止側シール面(11)と、内周面の下縁近傍に内方向に突出するように形成された凸状部(13)とを有する静止環(10)と、下向きに形成された回転側シール面(22)を有し、回転軸(2)と一体的に回転するように回転軸(2)に設置可能で、回転軸(2)に設置された場合に回転側シール面(22)が静止環(10)の静止側シール面(11)と密接摺動するように配置される回転環(21)と、静止環(10)の内側に挿入可能な筒状部(31)と、筒状部(31)の下縁近傍において当該部(31)から外径方向に円環状に突出した鍔部(32)と、鍔部(32)と所定の間隔を隔てて筒状部(31)の中段から外径方向に突出し、筒状部(31)を静止環(10)の内側に挿入した場合に静止環(10)の凸状部(13)と係合する凸状部(33)とを有し、筒状部(31)を静止環(10)の内側に挿入した場合に、筒状部(31)の外周面と静止環(10)の内周面との間に異物を収容可能な間隙(35)が形成される異物受け装置(30)とを有することを特徴とする。
また、請求項2に係る本発明のメカニカルシール装置は、異物受け装置(30)の筒状部(31)の上縁部(34)が、静止側シール面(11)と回転側シール面(22)が密接摺動する面よりも上方に配置されることを特徴とする。
また、請求項3に係る本発明のメカニカルシール装置は、静止環(10)の機内側端部に装着される円環状部材(18)をさらに有し、異物受け装置(30)の鍔部(32)の外径は前記円環材(18)の内径よりも大きく形成されており、円環状部材(18)は異物受け装置(30)の鍔部(32)の外縁部の少なくとも一部を静止環(10)との間で挟持するように静止環(10)の機内側端部に装着されることを特徴とする。
また、請求項4に係る本発明のメカニカルシール装置は 前記円環状部材(18)がガスケットであることを特徴とする。
また、請求項5に係る本発明のメカニカルシール装置は 前記異物受け装置(30)が樹脂製であることを特徴とする。
また、請求項6に係る本発明のメカニカルシール装置は 前記静止環(10)がセラミック製であることを特徴とする。
なお、特許請求の範囲及び本明細書の課題を解決するための手段の欄に記載した符号は、理解を容易にするために、本願の実施の形態として示す具体例における対応する構成の符号を参考に記載したものであって、本発明の内容を本願の実施の形態の態様に限定するものではない。
請求項1に係る本発明のメカニカルシール装置によれば、機内側空間に潤滑油や摩耗粉等の異物が混入することを防止するとともに、構成が簡単でメンテナンス等も容易でコストも低減でき、さらに異物回収のための構成を小型にできて装置全体の小型化にも寄与することのできる、ポンプや攪拌機等に適用して好適な縦型のメカニカルシール装置を提供することができる。
また、請求項2に係る本発明のメカニカルシールによれば、異物を確実に収容することができ、よりいっそう確実に機内側空間に潤滑油や摩耗粉等の異物が混入することを防止することができる。
また、請求項3及び請求項4に係る本発明のメカニカルシールによれば、異物受け装置を確実に静止環の機内側内周面に保持することができ、異物受け装置の脱落等を確実に防ぐことができる。
また、請求項4に係る本発明のメカニカルシールによれば、機内側に金属部材が露出させることの無いノンメタ仕様に適合した条件の下で、機内側空間に潤滑油や摩耗粉等の異物が混入することを適切に防止することができる。
また、請求項5に係る本発明のメカニカルシールによれば、機内側に金属部材が露出させることの無いノンメタ仕様に適合した条件の下で、適切なシール性能を得ることができる。
図1は、本発明の一実施形態のメカニカルシール装置の構成を示す図である。 図2は、図1に示したメカニカルシール装置の異物受け装置の構成を示す図である。 図3は、従来の縦型のメカニカルシールの例を示す図である。 図4は、従来の縦型のメカニカルシールの他の例を示す図である。
本発明のメカニカルシール装置の一実施形態について、図1及び図2を参照して説明する。
本実施形態においては、ポンプや攪拌機等の機器に装着されるメカニカルシール装置であって、ケーシング(容器)の上部においてケーシングを貫通して鉛直方向に配設される回転軸に対してケーシングの開口と回転軸の外周面との間を封止する縦型のメカニカルシール装置を例示して本発明を説明する。
図1は、本実施形態のメカニカルシール装置1の構成を示す断面図である。
図1に示す回転軸2は、鉛直方向が軸方向となるように、すなわち上下方向に配設されているものであり、その上端部は図示せぬケーシングの上部開口を通過して大気側Bに突出し、例えばモータ等の回転駆動装置に接続されている。回転軸2は、図示せぬ軸受けにより支持される一方、ケーシングの開口との間をメカニカルシール装置1により封止されており、これにより装置の機内側Aが機外側(大気側)Bから隔離されている。
メカニカルシール装置1は、図示のごとく、静止環(メイティングリング)10及び回転環21を有する。そして、メイティングリング10の上面に形成されるシール面11と、回転環21の下面に形成されるシール面22とが密接して摺動することにより、ケーシングと回転軸2との間が、換言すれば機内側Aと機外側Bとがシールされる。本実施形態において、代表的な静止環10の材質はセラミックであり、回転環21の材質は充填材入PTFEである。このような静止環10及び回転環21で形成される本実施形態のメカニカルシールは、潤滑油等を介在させないドライメカニカルシールである。
静止環10は、フランジ51を介して図示せぬケーシングの開口に固定設置される。静止環10は、フランジ51の機内側の内周面に形成される環状凹部52に嵌挿され、機内側の外周面の複数個所をネジ53により固定されることにより、フランジ51に一体的に固定される。
また、フランジ51には、シールカバー55が装着されている。
回転環21は、図示のごとく、ベローズ23及び挿嵌部24とともに一体化されて、筒状の回転環部20を形成している。回転環部20は、上端部の挿嵌部24が回転軸2と嵌合され、その外周側にクランピングリング42が配設されて締め付けられることにより、回転軸2と一体的に回転されるように回転軸2に固定される。挿嵌部24の上端部には径方向外側に環状に突出した係合凸状部25が形成されており、これがクランピングリング42の内周面に形成された係合溝部43と係合することにより、回転環部20とクランピングリング42とが相対的に軸方向にずれないように一体化され、ともに回転軸2に固定される。また、回転軸2に設置される回転環部20及びクランピングリング42の上側には、セットスクリュー45により回転軸2に固定されたカラー44が配設されており、回転環部20等が軸方向上側にずれないように係止している。
回転環21は、回転軸2に固定されている挿嵌部24とベローズ23を介して接続されており、ベローズ23の伸縮に伴って回転軸2の軸方向に移動可能に構成されている。回転環21には、その外側の所定の複数個所において、一方の端部がスプリングアダプター46を介してクランピングリング42に固定され、他方の端部がスプリング受け部40を介して回転環21の外周縁に接続されたコイルスプリング41が接続されている。このコイルスプリング41により、回転環21は静止環10方向に付勢され、回転環21のシール面22と静止環10のシール面11とが適切な面圧で密接に接触されている。
このようなメカニカルシール装置1の機内側の内周面には、本願に係る異物受け装置30が設置されている。
異物受け装置30の詳細な構造について図2を参照して説明する。
図2は、異物受け装置30の構成を示す図であり、図2(A)は平面図であり、図2(B)は断面図である。
図2(A)及び図2(B)に示すように、異物受け装置30は、断面L字形状で円環状の部材であり、回転軸2と同軸に回転軸2の周囲に配置される筒状部31、メカニカルシール装置1の機内側端部から径方向外側に突出して円環形状をなしている鍔部(フランジ部)32、筒状部31の軸方向途中の外周面から径方向外側に所定の高さ突出している係合凸状部33を有する。
この異物受け装置30の材料は、樹脂である。
異物受け装置30が装着される静止環10の内周面14には、機内側の縁部が所定の幅で円環状に凸になった凸状部13が形成されている。すなわち、静止環10の内周面14には、機内側の縁部が所定の幅で小径となり機外側が太径となった段差12が形成されている。また、静止環10の凸状部13の高さは、異物受け装置30の係合凸状部33の高さと略等しい高さである。
このような構成において異物受け装置30を静止環10の内周側に機内側から所定の圧力で挿入することにより、異物受け装置30は静止環10に対して図1に示すような形態で装着される。すなわち、異物受け装置30の係合凸状部33が静止環10の凸状部13を越えて機外側の太径部に配置されることとなる。換言すれば、異物受け装置30の鍔部32と係合凸状部33との間に静止環10の凸状部13が配置されることとなる。
このような状態においては、異物受け装置30の係合凸状部33と静止環10の凸状部13とが十分に係合しているため、異物受け装置30は、相当の力を与えない限り、静止環10の内周部から抜けることは無い。従って、静止環10及び異物受け装置30をこのような構造とすることにより、異物受け装置30は、何らボルト等の固定用具を使用せずに、静止環10の機内側内周部に安定的に設置することが可能となる。
このように異物受け装置30が静止環10に装着された状態において、異物受け装置30の筒状部31の上端部34は、静止環10のシール面11と回転環部20のシール面22との密接摺動面よりも高い位置となるように配置される。換言すれば、そのような配置となるように、異物受け装置30の筒状部31の長さ等が設定される。このような構成とすることにより、静止環10のシール面11と回転環部20のシール面22とが密接摺動することにより摩耗粉等の異物が生じた場合にも、生じた異物は、異物受け装置30の筒状部31の外周側と静止環10の内周面14との隙間である異物受け部35に落下し、堆積することとなる。従って、そのような異物が機内側Aに侵入することを防ぐことができる。
また、静止環10の機内側の端面には、その内周側が所定の幅で円環状に凹となった段差部15が形成されている。この段差部15には、上述のように異物受け装置30を静止環10の内周面14に装着した場合に、異物受け装置30の鍔部32がちょうど収容されるようになっている。
静止環10の機内側の端面にガスケット18が設置される。ガスケット18は、その内周部が静止環10の段差部15の位置よりも内径側に配置されるように、すなわち、異物受け装置30の鍔部32の外周部よりも内径側となるように、静止環10に設置される。換言すれば、ガスケット18の内周部との位置関係がそのような関係となるように、静止環10の段差部15及び異物受け装置30の鍔部32の外形を設定する。
このような構造とすることにより、異物受け装置30は静止環10から脱落不可能な状態となり、異物受け装置30が機内側Aに抜けることを完全に防止することができる。
このような構成のメカニカルシール装置1においては、静止環10のシール面11と回転環部20のシール面22とがドライ状態で密接摺動するドライメカニカルシールなので、潤滑油等が機内側Aに漏洩することは無い。
また、シール部材の摩耗粉等が生じる可能性があるが、これは密接摺動面よりも高い位置に上端部34が配置される異物受け装置30により回収されて、異物受け装置30と静止環10との間の異物受け部35に収容することができる。従って、このような異物も機内側Aに混入することを防ぐことができる。
また、その異物受け装置30の装着は、ボルト等の固定部品を全く使用せずに、単に異物受け装置30を静止環10の内周側に機内側より挿入するのみである。これにより、異物受け装置30の係合凸状部33と静止環10の凸状部13とが係合して異物受け装置30は静止環10の内周部に固定される。従って、固定金具を使用する必要も無く、異物受け装置30、静止環10、回転環部20等を含めて、メカニカルシール装置1を構成する部品を全て非金属部材とすることができる。その結果、機内側Aに金属が露出しないことが仕様により求められている場合にも、その仕様に適合し、かつ、異物の混入を防ぐメカニカルシール装置1を提供することができる。
一方で、異物受け装置30の鍔部32は、静止環10とガスケット18とにより完全に挟持されているので、異物受け装置30が脱落することは略完全に防止することができ、安全で信頼性の高いメカニカルシール装置1を提供することができる。
さらに、異物受け装置30の装着設置は、非常に簡単であるし、異物受け装置30の構造自体も簡単である。従って、メカニカルシール装置1の構造を複雑にすること無く、簡単な構造で、メンテナンスが容易で、安価なメカニカルシール装置1を提供することができる。
また、異物を収容するための空間(異物受け部35)を必要最小限にしているので、過大な収容空間を準備するために装置の容積が大きくなる等の問題を防ぐことができる。すなわち、小型のメカニカルシール装置1を提供することができる。
なお、前述した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって本発明を何ら限定するものではない。本実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含み、また任意好適な種々の改変が可能である。
本発明は、ポンプや攪拌機等の回転軸の軸封装置に適用可能であるとともに、その他任意の装置の軸封装置に使用可能である。特に、縦型のメカニカルシールについては、特に好適に適用可能である。
1…メカニカルシール装置
10…メイティングリング(静止環)
11…シール面
12…段差(内周面段差)
13…凸状部
14…内周面
15…段差部(下面段差)
18…ガスケット(円環状部材)
20…回転環部
21…回転環
22…シール面
23…ベローズ
24…挿嵌部
25…係合凸状部
30…異物受け装置
31…筒状部
32…鍔部
33…係合凸状部
34…筒状部上端部
35…異物受け部(間隙)
40…スプリング受け部
41…コイルスプリング
42…クランピングリング
43…係合溝部
44…カラー
45…セットスクリュー
46…スプリングアダプター
51…フランジ
52…環状凹部
53…ネジ
55…シールカバー
2…回転軸

Claims (6)

  1. 軸方向が略鉛直方向である回転軸(2)の外周面とハウジングとの間をシールするメカニカルシール装置(1)であって、
    上向きに形成された静止側シール面(11)と、内周面の下縁近傍に内方向に突出するように形成された凸状部(13)とを有する静止環(10)と、
    下向きに形成された回転側シール面(22)を有し、回転軸(2)と一体的に回転するように当該回転軸(2)に設置可能で、前記回転軸(2)に設置された場合に当該回転側シール面(22)が前記静止環(10)の前記静止側シール面(11)と密接摺動するように配置される回転環(21)と、
    前記静止環(10)の内側に挿入可能な筒状部(31)と、前記筒状部(31)の下縁近傍において当該筒状部(31)から外径方向に円環状に突出した鍔部(32)と、前記鍔部(32)と所定の間隔を隔てて前記筒状部(31)の中段から外径方向に突出し、前記筒状部(31)を前記静止環(10)の内側に挿入した場合に前記静止環(10)の前記凸状部(13)と係合する凸状部(33)とを有し、前記筒状部(31)を前記静止環(10)の内側に挿入した場合に、前記筒状部(31)の外周面と前記静止環(10)の内周面との間に異物を収容可能な間隙(35)が形成される異物受け装置(30)と
    を有するメカニカルシール装置。
  2. 前記異物受け装置(30)の前記筒状部(31)の上縁部(34)は、前記静止側シール面(11)と前記回転側シール面(22)が密接摺動する面よりも上方に配置されることを特徴とする請求項1に記載のメカニカルシール装置。
  3. 前記静止環(10)の機内側端部に装着される円環状部材(18)をさらに有し、前記異物受け装置(30)の前記鍔部(32)の外径は前記円環状部材(18)の内径よりも大きく形成されており、前記円環状部材(18)は前記異物受け装置(30)の前記鍔部(32)の外縁部の少なくとも一部を前記静止環(10)との間で挟持するように前記静止環(10)の機内側端部に装着されることを特徴とする請求項1及び2に記載のメカニカルシール装置。
  4. 前記円環状部材(18)は、ガスケットであることを特徴とする請求項3に記載のメカニカルシール装置。
  5. 前記異物受け装置(30)は樹脂製であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のメカニカルシール装置。
  6. 前記静止環(10)はセラミック製であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のメカニカルシール装置。
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