JP2019044565A - 階段装置、側板、及び階段装置の組み立て方法 - Google Patents
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Abstract
Description
以上のような問題は、壁体の両面及び端面に沿ってU字状に折り返す階段装置にも起こり得る。
即ち、壁体の端面に下側板を取り付ける前に壁体の角部に第1の段板が配されるので、第1の段板の配置時に下側板が第1の段板に干渉することはない。同様に、壁体の端面に上側板を取り付ける前に壁体の角部に第2の段板が配されるので、第2の段板の配置時に上側板が第2の段板に干渉することはない。
第3の段板及び第4の段板は何れも壁体の角部に配される段板ではないので、特段の問題なく、壁体の端面に取り付けられた下側板及び上側板の切り欠き又は挿入溝に挿入することができる。
以上の結果、階段装置の組み立て現場において、側板の段板に干渉する部分を手作業で切削する必要がないので、階段装置を容易に組み立てることができる。
また、第1〜第4の段板は段違いに配されるので、第1〜第4の段板が互いに干渉する虞はない。従って、第3の段板の配置及び第4の段板の配置の何れが先に実行されてもよい。
以上の結果、階段装置の組み立て手順の自由度は高い。
第1の段板は、壁体の端面と下階側の壁面との角部に配される。第2の段板は、壁体の端面と上階側の壁面との角部に配される。
下側板及び上側板夫々は、互いに上下方向に接触するように壁体の端面に取り付けられる。故に、下側板及び上側板の一方の位置決めを正確に行なえば、一方に他方を接触させることによって、他方の上下方向の正確な位置決めを容易に行なうことができる。
下側板は、第3の段板が挿入される挿入溝を有し、第3の段板が挿入される切り欠きを有していないので、下側板の強度は大きい。同様に、上側板は、第4の段板が挿入される挿入溝を有し、第4の段板が挿入される切り欠きを有していないので、上側板の強度は大きい。
第1の段板の周縁の内、壁体の端面に沿う部分は下側板によって支持され、下階側の壁面に沿う部分は側板によって支持される。
下側板と共に第1の段板を支持する側板は、下階側の直階段を構成するものなので、部材点数を削減することができる。
側板は第1の段板の配置後に取り付けられるので、第1の段板に干渉しない。また、側板は下階側の壁面に取り付けられるので、第2の段板に干渉しない。
下側板及び側板の何れが先に取り付けられてもよいので、階段装置の組み立て手順の自由度は高い。
載置台は第2の段板の配置後に取り付けられるので、第2の段板に干渉しない。また、載置台は上階側の壁面に取り付けられるので、第1の段板に干渉しない。
上側板及び載置台の何れが先に取り付けられてもよいので、階段装置の組み立て手順の自由度は高い。
上側板及び載置台夫々の突出部(接触部)は、第2の段板によって上側から目隠しされる。
第1の段板の周縁の内、壁体の端面に沿う部分は下側板によって支持され、下階側の壁面に沿う部分は下補助側板によって支持される。
下補助側板は第1の段板の配置後に取り付けられるので、第1の段板に干渉しない。また、下補助側板は下階側の壁面に取り付けられるので、第2の段板に干渉しない。
下側板及び下補助側板の何れが先に取り付けられてもよいので、階段装置の組み立て手順の自由度は高い。
下側板及び下補助側板夫々の突出部(接触部)は、第1の段板によって上側から目隠しされる。
上補助側板は第2の段板の配置後に取り付けられるので、第2の段板に干渉しない。また、上補助側板は上階側の壁面に取り付けられるので、第1の段板に干渉しない。
上側板及び上補助側板の何れが先に取り付けられてもよいので、階段装置の組み立て手順の自由度は高い。
上側板及び上補助側板夫々の突出部(接触部)は、第2の段板によって上側から目隠しされる。
第5の段板は、下階側の直階段を構成する側板に支持され、第6の段板は、上補助側板に支持されるので、部材点数を削減することができる。
第1〜第6の段板は段違いに配されるので、第1〜第6の段板が互いに干渉する虞はない。従って、第3〜第6の段板夫々の配置は、何れを先に実行してもよいので、階段装置の組み立て手順の自由度は高い。
化粧部材の一面は化粧されており、上側板の化粧されている一面と面一になる。また、複数の固定用部材に応じた大きな凹部の内面が化粧部材で覆われるので、1つの固定用部材に応じた小さな凹部の内面が化粧部材で覆われる場合よりも、化粧部材が用いられていることによる違和感を却って低減することができる。
化粧部材の一面は化粧されており、上側板の化粧されている一面と面一になる。また、複数の固定用部材に応じた大きな凸部が、上側板の上端面と共に化粧部材で覆われるので、1つの固定用部材に応じた小さな凹部の内面が化粧部材で覆われる場合よりも、化粧部材が用いられていることによる違和感を却って低減することができる。
ところで、階段装置の構成によっては、化粧部材の左右方向の両端部の内、何れか一方が壁体から突出して、化粧部材の他面が人目に触れる場合がある。しかしながら、何れの端部が人目に触れたとしても、そこは化粧されているので、美観を損なう虞はない。
ところで、階段装置の構成によっては、化粧部材の左右方向の両端部の内、何れか一方が壁体から突出して、化粧部材の他面が人目に触れる場合がある。しかしながら、何れの端部が人目に触れたとしても、そこは化粧板によって化粧されているので、美観を損なう虞はない。
化粧板は化粧部材の左右方向の両端部夫々に貼り付けられているので、化粧板を含む化粧部材の左端部の厚みと、化粧板を含む化粧部材の右端部の厚みとを、互いに等しくすることができる。
上側板に凸部を設ける場合、例えばエンドミルを用いて、上側板となすべき板材を切削することによって、上側板の上端面を平坦にしつつ上側板の上端面に凸部を設けることができる。このとき、凸部の基部に凹状のR面が形成される。
図1は、実施の形態1に係る階段装置を示す平面図である。
図中1は階段装置である。階段装置1は、壁体2の両面及び端面21に沿ってU字状に折り返し、右回りに上がるように設けられている。以下では、壁体2の両面の内、図1中の左側の面(端面21に向かって右側の面)を左面22といい、図1中の右側の面を右面23という。また、端面21に沿う横方向の左面22に近い側/右面23に近い側を左側/右側といい、左面22(及び右面23)に沿う横方向の端面21から遠い側/端面21に近い側を前側/後側という。
左面22、端面21、及び右面23は、階段装置1の内周面を構成している。左面22は下階側の壁面であり、右面23は上階側の壁面である。
下階側の直階段3は、内周側の側板31、外周側の側板32、N枚の段板33,33,…、及びN枚の蹴込板34,34,…を備える。ただし、NはN≧2の整数である。
側板32は、側板32の一面が壁面25に接触し、側板32の他面が側板31に対向するようにして、壁面25に取り付けられている。以下では側板32の他面を側板32の表面という。
図1及び図2に示す側板31は、下階側から上階側(前下側から後上側)に傾斜するように延びる。側板31の後端面31aは、壁体2の端面21に面一である。
側板31の表面には横溝311及び縦溝312が設けられている。横溝311は横方向に延びる。横溝311の後端部は開放されている。縦溝312は縦方向(上下方向)に延びる。縦溝312の下端部は開放されている。縦溝312の上端部は、横溝311の前端部近傍に連続している。側板31には各N本の横溝311,311,…及び縦溝312,312,…が階段状に設けられている。
側板31と同様に、側板32の表面にも各N本の横溝及び縦溝が設けられている。
側板31のN本の横溝311,311,…と側板32のN本の横溝とは一対一対応であり、横溝311の床面からの高さと、側板32における横溝311に対応する横溝の床面からの高さとは同じである。
最下段の蹴込板34と他の蹴込板34との差異は、最下段の蹴込板34が最下段の段板33と床面とに亘ることである。
上階側の直階段4の構成は、下階側の直階段3の構成と略同様である。上階側の直階段4の側板41,42、段板43、及び蹴込板44は、下階側の直階段3の側板31,32、段板33、及び蹴込板34と略同様である。
側板41は、下階側から上階側(後下側から前上側)に傾斜するように延びる。側板41の長手方向の下端部には下端面41a及び後端面41bが設けられている。下端面41aは床面に平行であり、後端面41bは壁体2の端面21に面一であり、下端面41a及び後端面41bは連続している。
側板42は、側板42の一面が壁面26に接触し、側板42の他面が側板41に対向するようにして、壁面26に取り付けられている。以下では側板42の他面を側板42の表面という。側板42と同様に、側板42の表面にも各M本の横溝及び縦溝が設けられている。
蹴込板44,44,…の内、最下段の蹴込板44を除く各蹴込板44は、隣り合う2枚の段板43,43に亘る。最下段の蹴込板44は、最下段の段板43と、後述する段板514とに亘る。蹴込板44の内周側の端部は、側板41の縦溝412に挿入されている。蹴込板44の外周側の端部は、側板42の縦溝に挿入されている。
図1、図3、及び図4に示す廻り階段5は、180°を4段で不等間隔に廻るように構成されている。廻り階段5は、側板50、4枚の段板511〜514、4枚の蹴込板521〜524、下側板61、上側板62、及び載置台63を備える。
側板50は、下階側から上階側(左下側から右上側)に傾斜するように延びる。側板50の左端部は、下階側の直階段3の外周側の側板32に接触しており、側板50の右端部は上階側の直階段4の外周側の側板42に接触している。
段板511及び段板512(段板514及び段板513)夫々の平面視の形状は、略直角台形及び略直角三角形である。これらは、1枚の矩形が、該矩形の一頂部を中心にして60°の角部を有する直角台形と30°の角部を有する直角三角形とに分けられた場合の直角台形と直角三角形とに相当する。
段板512(第3の段板)は30°の角部を有する直角三角形状をなす。ただし、段板512は直角三角形の30°の角部が切り落とされたような形状である。段板512は、段板511の上階側に隣り合う。段板512の段鼻は段板512の斜辺である。段板511の段鼻から段板512の段鼻までの角度は60°である。
段板514(第2の段板)は60°の角部を有する直角台形状をなす。ただし、段板514は60°の角部に矩形状の切り欠きを有する。段板514の切り欠き部分は、壁体2の端面21と右面23との角部(壁体2の右側の角部)に沿う。段板514の2つの90°の角部の内、段板514の120°の角部に隣り合う方は、壁面24,26の角部に沿う。段板514は、段板513の上階側に隣り合い、上階側の直階段4における最下段の段板43の下階側に隣り合う。段板511の段鼻から段板514の段鼻までの角度は120°である。
段板514の前端面には、上階側の直階段4における最下段の蹴込板44が取り付けられている。
段板511の段鼻から上階側の直階段4における最下段の段板43の段鼻までの角度は180°である。
図6は、階段装置1が備える上階側の直階段4の側板42及び廻り階段5の側板50を示す断面図である。
側板50の表面には、4本の横溝501,501,…が設けられている。横溝501は、下階側の直階段3の横溝311と略同様である。ただし、横溝501は右端部が開放されている。
側板50の表面には、最下段の横溝501を除く横溝501毎に、横溝501の左端部近傍に連続した縦溝が設けられている。横溝501に係る縦溝は、下階側の直階段3の縦溝312と略同様である。
上階側の直階段4の側板42の表面には横溝503が設けられている。横溝503は側板50の最上段の横溝501(図6参照)に連続している。
下側板61は一方向に長い矩形状をなす。下側板61は、上下方向に延び、下側板61の一面が壁体2の端面21に接触するようにして、壁体2の端面21に取り付けられている。以下では下側板61の一面/他面を下側板61の裏面/表面という。
下側板61の左辺部(図4中の右側の長辺部)は、壁体2の左面22を越えて左側に突出している。下側板61の左端面61aは、側板31の表面と面一である。
下側板61の右辺部は、壁体2の端面21の左右方向中央部に位置している。
切り欠き610は、左側が開放されるようにして、下側板61の左辺部に設けられている。
ところで、側板31の表面には横溝601(挿入溝)及び縦溝602が設けられている。横溝601及び縦溝602は、側板31の最上段の横溝311及び縦溝312の上階側に配されており、横溝311及び縦溝312と略同様の構成である。横溝601の後端部は開放されており、下側板61の切り欠き610に連続している。
切り欠き610及び横溝611夫々の床面からの高さと、側板50の横溝501,501,…の内、下階側の2つの横溝501,501夫々の床面からの高さとは同じである。
蹴込板522は、段板512と段板511とに亘る。蹴込板522の上端部は、段板512の下面に設けられた溝に挿入されて、段板512の下面に取り付けられている。蹴込板522の下端部は、段板511の右端面に取り付けられている。蹴込板522の内周側の端部は、下側板61の縦溝612に挿入されている。蹴込板522の外周側の端部は、側板50の横溝501に係る縦溝に挿入されている。
図1〜図4、及び図7に示す上側板62は、一方向に長い矩形状をなす。上側板62は、上下方向に延び、上側板62の一面が壁体2の端面21に接触するようにして、壁体2の端面21に取り付けられている。以下では上側板62の一面/他面を上側板62の裏面/表面という。上側板62の表面は図2にも示されている。上側板62の表面は、下側板61の表面と面一である。
上側板62の下端面の左半分は下側板61の上端面の右半分に接触している。上側板62の右端面62aは、壁体2の右面23と面一である。
横溝621及び縦溝622は上側板62の表面に設けられている。横溝621及び縦溝622は下側板61の横溝611及び縦溝612と略同様である。
縦溝624は上側板62の表面に設けられている。縦溝624は縦方向に延び、縦溝624の上端部は、切り欠き623の左右方向の中途に連続している。縦溝622の下端部は開放されている。
横溝621及び切り欠き623夫々の床面からの高さと、側板50の横溝501,501,…の内、上階側の2つの横溝501,501夫々の床面からの高さとは同じである。
目隠し部625及び接触部626は、右面23を越えて右側に突出している。目隠し部625の先端面62bは、上階側の直階段4の側板41の表面と面一である。目隠し部625は、側板41の後端面41bを目隠しする。
載置台63の上端面は、上階側の直階段4の側板41の下端面41aから段板514の厚みと同じ長さだけ離隔している。載置台63の上端面と側板41の下端面41aとの間に形成されている空間は、上側板62の切り欠き623に連続している。
載置台63の接触部631は上側板62の接触部626に上側から接触している。
蹴込板523は、段板513と段板512とに亘る。蹴込板523の上端部は、段板513の下面に設けられた溝に挿入されて、段板513の下面に取り付けられている。蹴込板523の下端部は、段板512の右端面に取り付けられている。蹴込板523の内周側の端部は、上側板62の縦溝622に挿入されている。蹴込板523の外周側の端部は、側板50の横溝501に係る縦溝に挿入されている。
まず、壁面25,24,26に、側板32,50,42が、例えばこの順に(即ち下階側から順に)取り付けられる(図5及び図6参照)。
次に、段板511の切り欠き部分が壁体2の左側の角部に接触し、段板511の一面が上向き且つ水平になるようにして、段板511が壁体2と側板32,50との間に配される(図5参照)。側板31及び下側板61はまだ壁体2に取り付けられていないので、壁体2と側板32,50との間には空間的な余裕がある。故に、特段の問題なく段板511を配置することができる。
段板511は、側板50,32の横溝501,502に、側板50,32に直交する方向に挿入される。この結果、段板511の切り欠き部分と壁体2の左側の角部との間に空隙が形成される。
側板31は、側板31の裏面が壁体2の左面22に接触するようにして段板511の前側に配される。次に、側板31は、段板511が横溝601の後端部から横溝601に挿入されるようにして後向き(図9中の左向き)に動かされ、側板31の後端面31aが壁体2の端面21に面一になったときに、壁体2の左面22に取り付けられる。
次に、下側板61の裏面が壁体2の端面21に接触するようにして、下側板61が段板511の右側に配される(図4参照)。次いで、下側板61は、段板511が下側板61の切り欠き610に左側から挿入されるようにして左向き(図4中の右向き)に動かされ、壁体2の端面21に取り付けられる。下側板61の、壁体2の端面21に沿う横方向の位置決めは、下側板61の右端面61bを壁体2の右面23と面一にすることによって行なわれる。
側板31及び下側板61の壁体2への取り付け後、段板511は、側板31,32,50及び下側板61に取り付けられる。
各側板の壁体2への固定は、例えば側板に設けられている溝の底面を、固定用部材(例えば皿ネジ)で貫通することによって行なう。
次に、段板514は、側板50,42の横溝501,503に、側板50,42に直交する方向に挿入される(図8参照)。この結果、段板514の切り欠き部分と壁体2の右側の角部との間に空隙が形成される。
載置台63は、載置台63の裏面が壁体2の右面23に接触するようにして、段板514の下側に配される。次に、載置台63の上端面に段板514が載置され、且つ、載置台63の接触部631が上側板62の接触部626に上側から接触するようにして、載置台63が壁体2の右面23に取り付けられる。このようにして載置台63を壁体2の右面23に取り付けることにより、載置台63の接触部631が壁体2の端面21を越えて後側に突出する。上側板62及び載置台63夫々の接触部626,631は、段板514によって上側から目隠しされる。また、段板514と蹴込板524とによって、接触部626,631は使用者から目隠しされる。
上側板62及び載置台63の壁体2への取り付け後、段板514は、側板42,50、上側板62、及び載置台63に取り付けられる。
本実施の形態では段板514、上側板62、載置台63、及び側板41をこの順に配する場合を例示したが、これに限定されず、例えば側板41、段板514、載置台63、及び上側板62がこの順に配されてもよい。
また、段板513が、上側板62の横溝621及び側板50の横溝501夫々に右端部から挿入されて、上側板62及び側板50に取り付けられる。
蹴込板522は、下側板61の縦溝612及び側板50の縦溝夫々に下端部から挿入され、段板512の溝に下側から挿入されて、段板511,512に取り付けられる。
蹴込板524は、上側板62の縦溝624及び側板50の縦溝夫々に下端部から挿入され、段板514の溝に下側から挿入されて、段板513,514に取り付けられる。
側板41,42の取り付け後であれば、いつでも上階側の直階段4の組み立てを行なうことができる。上階側の直階段4の組み立て手順は、従来の上階側の直階段の組み立て手順と同様である。
上側板62の上端部は、複数の固定用部材で壁体2に固定される。本実施の形態では、複数の固定用部材として2本の皿ネジ627,627を用いる。
各皿ネジ627は、下穴629を貫通するようにして、上側板62の上端部を壁体2に固定する。
皿ネジ627,627による上側板62の固定後、化粧部材620によって凹部628が覆われる。この結果、凹部628及び皿ネジ627,627が目隠しされる。
なお、固定用部材は皿ネジ627に限定されず、例えば釘でもよい。
又は、凹部628は左右方向に延びる溝状でもよい。
或いは、凹部628は、上下方向に延び、上側板62の上端面に亘る溝状でもよい。この場合、凹部628の内面には、2個の下穴629,629が上下方向に並設される。
即ち、壁体2の端面21に下側板61を取り付ける前に壁体2の左側の角部に段板511が配されるので、段板511の配置時に下側板61が段板511に干渉することはない。同様に、壁体2の端面21に上側板62を取り付ける前に壁体2の右側の角部に段板514が配されるので、段板514の配置時に上側板62が段板514に干渉することはない。
下側板61は、段板512が挿入される横溝611を有し、段板512が挿入される切り欠きを有していないので、下側板61の強度は大きい。同様に、上側板62は、段板514が挿入される横溝621を有し、段板514が挿入される切り欠きを有していないので、上側板62の強度は大きい。
側板31は段板511の配置後に取り付けられるので、段板511に干渉しない。また、側板31は左面22に取り付けられるので、段板514に干渉しない。
下側板61及び側板31の何れが先に取り付けられてもよいので、階段装置1の組み立て手順の自由度は高い。
上側板62及び載置台63の何れが先に取り付けられてもよいので、階段装置1の組み立て手順の自由度は高い。
また、下側板61及び上側板62においては、右端面61b及び右端面62aと壁体2の右面23とが面一になるようにして下側板61及び上側板62夫々が壁体2の端面21に取り付けられる。故に、下側板61及び上側板62夫々の左右方向の正確な位置決めを容易に行なうことができる。
なお、下側板61及び上側板62夫々の端面の一部に、壁体2の左面22と面一になる部分が設けられていてもよい。
化粧部材620の化粧されている一面は上側板62の表面に面一になり、化粧部材620の化粧されている3つの端面は目隠し部625の先端面62b、上側板62の左端面62c、及び上側板62の上端面に面一になる。また、2本の皿ネジ627,627に対応する大きな凹部628の内面が化粧部材620で覆われるので、1本の皿ネジ627に対応する小さな凹部の内面が化粧部材で覆われる場合よりも、化粧部材が用いられていることによる違和感を却って低減することができる。
本実施の形態の階段装置1及び階段装置1の組み立て方法は、実施の形態1の階段装置1及び階段装置1の組み立て方法と略同様の構成である。本実施の形態の階段装置1及び階段装置1の組み立て方法は、実施の形態1の階段装置1及び階段装置1の組み立て方法と略同様の作用効果を奏する。以下では、実施の形態1との差異について説明し、その他、実施の形態1と同一の構成要素には同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
下側板61の上端面の左半分には、目隠し部614が上向きに突設されている。目隠し部614は、上側板62の下端面と下側板61の上端面との境界部分を左側から目隠ししている。
なお、上側板62の取り付け後に下側板61の取り付けが行なわれてもよい。この場合は下側板61が一旦傾けられる。
本実施の形態の階段装置1及び階段装置1の組み立て方法は、実施の形態2の階段装置1及び階段装置1の組み立て方法と略同様の構成である。本実施の形態の階段装置1及び階段装置1の組み立て方法は、実施の形態2の階段装置1及び階段装置1の組み立て方法と略同様の作用効果を奏する。以下では、実施の形態2との差異について説明し、その他、実施の形態2と同一の構成要素には同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
図14は、階段装置1を示す背面図である。
図15は、階段装置1が備える各種の側板を示す側面図である。
図13及び図14は、壁体2の端面21の近傍における階段装置1を示している。図14には、直階段3,4の側板31,41、下側板61、及び上側板62と、後述する下補助側板64及び上補助側板65とが示されている。図15には、各種の側板の表面が示されている。図14及び図15に示すハッチングが付されている部分は溝(横溝611及び縦溝612等)である。
図17は、上補助側板65及び上階側の直階段4の側板41を壁体2に取り付ける手順を説明するための側面図である。
段板531〜534は第1〜第4の段板である。段板530は第5の段板であり、段板535は第6の段板である。段板530〜535は、平面視弧状に、30°の等間隔で配される。
段板531は、段板530の上階側に隣り合う。段板531の切り欠き部分は、壁体2の左側の角部に沿う。段板530の段鼻から段板531の段鼻までの角度は30°である。
段板532は、段板531の上階側に隣り合う。段板530の段鼻から段板532の段鼻までの角度は60°である。
段板534は、段板533の上階側に隣り合う。段板534の切り欠き部分は、壁体2の右側の角部に沿う。段板530の段鼻から段板534の段鼻までの角度は120°である。
段板535は、段板534の上階側に隣り合う。段板530の段鼻から段板535の段鼻までの角度は150°である。段板535の前端面には、上階側の直階段4における最下段の蹴込板44が取り付けられている。
段板530の段鼻から上階側の直階段4における最下段の段板43の段鼻までの角度は180°である。
蹴込板540〜545は、段板530〜535に対応する蹴込板である。
下側板61の横溝611は、下側板61の上端面に亘る。
なお、下側板61は延設部613又は目隠し部614を有していなくてもよい。
上側板62の下端面は、下側板61の上端面に接触することによって、下側板61の横溝611の上面として機能する。
下補助側板64の形状及び寸法等は、上側板62から横溝621及び縦溝622が設けられている部分を削除した部材の形状及び寸法等と略同様である。下補助側板64は、切り欠き643、縦溝644、及び接触部646を有し、これらは上側板62の切り欠き623、縦溝624、及び接触部626と略同じ構成である。下補助側板64の後端面64aは、上側板62の右端面62aに相当する。
下補助側板64の表面は、側板31の表面及び下側板61の左端面61aと面一である。下補助側板64の後端面64aは、壁体2の端面21と面一である。下補助側板64の上端面は、下側板61の目隠し部614の先端面と面一である。
下補助側板64の下端面は、側板31の上端面31bに接触しており、側板31の横溝601の上面として機能する。
接触部646は、壁体2の端面21を越えて後側に突出している。接触部646は、下側板61の接触部615に下側から接触している。
上補助側板65の形状及び寸法等は、本実施の形態の下側板61の形状及び寸法等と略同様である。故に、部品点数を削減することができる。上補助側板65は、切り欠き650、横溝651(挿入溝)、縦溝652、延設部653、目隠し部654、及び接触部655を有し、これらは下側板61の切り欠き610、横溝611、縦溝612、延設部613、目隠し部614、及び接触部615と略同じ構成である。上補助側板65の後端面65a,65cは下側板61の左端面61a,61cに相当する。なお、上補助側板65は延設部653又は目隠し部654を有していなくてもよい。
上補助側板65の表面は側板41の表面と面一である。上補助側板65の後端面65aは上側板62の表面と面一であり、後端面65cは壁体2の端面21と面一である。
横溝651は前端部が開放されており、上補助側板65の上端面に亘る。上補助側板65の上端面は、側板41の下端面41aに接触しており、下端面41aは、横溝651の上面として機能する。目隠し部654は、側板41の下端面41aと上補助側板65の上端面との境界部分を目隠ししている。
切り欠き650は後側が開放されており、上側板62の切り欠き623に連続している。
接触部655は、上側板62の切り欠き650の下側に位置し、壁体2の端面21を越えて後側に突出している。接触部655は、上側板62の接触部626に上側から接触している。
まず、壁面25,24,26に、側板32,50,42が、例えばこの順に(即ち下階側から順に)取り付けられる。また、側板31が壁体2の左面22に取り付けられ(図16参照)、側板41が壁体2の右面23に取り付けられる(図17参照)。
段板531は、側板50,32の横溝501,502に、側板32,50に直交する方向に挿入される。この結果、段板531の切り欠き部分と壁体2の左側の角部との間に空隙が形成される。
下側板61及び下補助側板64夫々の接触部615,646は、段板531によって上側から目隠しされる。また、段板531と後述する蹴込板541とによって、接触部615,646は使用者から目隠しされる。
下側板61及び下補助側板64の壁体2への取り付け後、段板531は、下側板61、下補助側板64、及び側板32,50に取り付けられる。
なお、下側板61の取り付けは下補助側板64の取り付け前に行なわれてもよい。また、段板531の取り付け後に側板31の取り付けが行なわれてもよい。側板31,32の取り付け後であれば、いつでも下階側の直階段3の組み立てを行なうことができる。
段板534は、側板50,42の横溝501,503に、側板42,50に直交する方向に挿入される。この結果、段板534の切り欠き部分と壁体2の右側の角部との間に空隙が形成される。
上側板62及び上補助側板65夫々の接触部626,655は、段板534によって上側から目隠しされる。また、段板534と後述する蹴込板544とによって、接触部626,655は使用者から目隠しされる。
上側板62及び上補助側板65の壁体2への取り付け後、段板534は、上側板62、上補助側板65、及び側板42,50に取り付けられる。
なお、上側板62の取り付けは上補助側板65の取り付け後に行なわれてもよい。また、段板534の取り付け後に側板41の取り付けが行なわれてもよい。側板41,42の取り付け後であれば、いつでも上階側の直階段4の組み立てを行なうことができる。
また、段板532が、下側板61の横溝611及び側板50の横溝501夫々に右側から挿入されて、下側板61及び側板50に取り付けられる。
更に、段板533が、上側板62の横溝621及び側板50の横溝501夫々に右側から挿入されて、上側板62及び側板50に取り付けられる。
更にまた、段板535が、上補助側板65の横溝651及び側板42の横溝503夫々に前側から挿入されて、上側板62及び側板50に取り付けられる。
蹴込板541は、下補助側板64の縦溝644及び側板32の縦溝夫々に下端部から挿入され、段板531の溝に下側から挿入されて、段板530,531に取り付けられる。
蹴込板542は、下側板61の縦溝612及び側板50の縦溝夫々に下端部から挿入され、段板532の溝に下側から挿入されて、段板531,532に取り付けられる。
蹴込板544は、上側板62の縦溝624及び側板50の縦溝夫々に下端部から挿入され、段板534の溝に下側から挿入されて、段板533,534に取り付けられる。
蹴込板545は、上補助側板65の縦溝652及び側板42の縦溝夫々に下端部から挿入され、段板535の溝に下側から挿入されて、段板534,535に取り付けられる。
下補助側板64は段板531の配置後に取り付けられるので、段板531に干渉しない。また、下補助側板64は壁体2の左面22に取り付けられるので、段板534に干渉しない。
下側板61及び下補助側板64の何れが先に取り付けられてもよいので、階段装置1の組み立て手順の自由度は高い。
上補助側板65は段板534の配置後に取り付けられるので、段板534に干渉しない。また、上補助側板65は壁体2の右面23に取り付けられるので、段板531に干渉しない。
上側板62及び上補助側板65の何れが先に取り付けられてもよいので、階段装置1の組み立て手順の自由度は高い。
段板530は、下階側の直階段3を構成する側板31に支持され、段板535は、上補助側板65に支持されるので、部材点数を削減することができる。
段板530〜535は段違いに配されるので、段板530〜535が互いに干渉する虞はない。従って、段板530,532,533,535夫々の配置は、何れを先に実行してもよいので、階段装置1の組み立て手順の自由度は高い。
本実施の形態の階段装置1及び階段装置1の組み立て方法は、実施の形態1の階段装置1及び階段装置1の組み立て方法と略同様の構成である。本実施の形態の階段装置1及び階段装置1の組み立て方法は、実施の形態1の階段装置1及び階段装置1の組み立て方法と略同様の作用効果を奏する。以下では、実施の形態1との差異について説明し、その他、実施の形態1と同一の構成要素には同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
図19は、上側板62の分解斜視図である。
図20は、上側板62の分解背面図である。
図21は、上側板62の分解側面図である。
図18〜図21に示す点描が付されている部分は、化粧されている面である。
上側板62の上端面62dは化粧されていない。上側板62の上端面62dは平坦である。上側板62の上端面62dには凸部66が設けられている。
上側板62に凸部66を設ける場合、例えばエンドミルを用いて、上側板62となすべき板材を切削することによって、上側板62の上端面62dを平坦にしつつ上側板62の上端面62dに凸部66を設けることができる。このとき、凸部66の基部にR面663,663が形成される。
化粧部材67の他面672における左右方向の両端部は化粧されている。本実施の形態では、他面672における左右方向の両端部に、突板673,673が貼り付けられている。突板673は、化粧部材67より薄い化粧板である。
化粧部材67の下端面674は平坦である。下端面674の前後左右方向の長さは、上側板62の上端面62dの前後左右方向の長さと同じである。
化粧部材67には凹部675が設けられている。凹部675は、化粧部材67の他面672から下端面674に亘って開口している。凸部66は、凹部675の、下端面674に位置している開口を通って凹部675に挿入されており、凹部675の、他面672に位置している開口を通って壁体2に接触している。
皿ネジ627,627による上側板62の固定後、化粧部材67は、他面672が壁体2の端面21に向き、下端面674が上側板62の上端面62dに向くようにして、凸部66及び上側板62の上端面62dを覆う。このとき、凸部66が凹部675に収容される。この結果、凸部66、上側板62の上端面62d、及び皿ネジ627,627が目隠しされると共に、化粧部材67の凹部675が目隠しされる。
故に、凸部66又は凹部675に多少の寸法誤差が生じていたとしても、化粧部材67の一面671が上側板62の表面と面一になる。また、化粧部材67の長手方向両端面が上側板62の左端面62c及び目隠し部625の先端面62bと面一になる。更にまた、化粧部材67の下端面674が上側板62の上端面62dに接触する。
凸部66と凹部675の内面との間の空隙には、例えば接着剤が充填される。
更に、化粧部材67の他面672が壁体2の端面21に接着される。
階段装置1が左回りの場合、同様の理由で、化粧部材67の他面672の左端部が人目に触れる場合がある。しかしながら、この部分は突板673によって化粧されているので、人目に触れたとしても、美観を損なう虞はない。
また、化粧部材67の左右方向の両端部に突板673,673が貼り付けられているので、突板673を含む化粧部材67の左端部の厚みと、突板673を含む化粧部材67の右端部の厚みとを、互いに等しくすることができる。仮に、突板673,673の一方が省略されている場合、化粧部材67の左右方向の一端部の厚みと、突板673を含む化粧部材67の左右方向の他端部の厚みとが互いに異なるので、化粧部材67の取り付け時に化粧部材67の位置ずれが生じ易い。
化粧部材67の一面671は上側板62の表面と面一になり、化粧部材67の長手方向両端面は上側板62の左端面62c及び目隠し部625の先端面62bと面一になる。また、複数の皿ネジ627,627に応じた大きな凸部66が、上側板62の上端面62dと共に化粧部材67で覆われる。故に、1本の皿ネジ627に対応する小さな凹部の内面が化粧部材で覆われる場合よりも、化粧部材が用いられていることによる違和感を却って低減することができる。
上側板62の上端面62dの周縁部に、面取り(例えば糸面取り)加工が施されていてもよい。この場合、上側板62の上端面62dと化粧部材67との境界部分を敢えて目立たせることによって、意匠性の向上を図ることができる。
各実施の形態に開示されている構成要件(技術的特徴)はお互いに組み合わせ可能であり、組み合わせによって新しい技術的特徴を形成することができる。
2 壁体
21 端面
22 左面(壁体の一面)
23 右面(壁体の他面)
3 直階段(下階側の直階段)
31 側板
4 直階段(上階側の直階段)
5 廻り階段
511〜514,531〜534 段板(第1〜第4の段板)
530 段板(第5の段板)
535 段板(第6の段板)
601,611,621,651 横溝(挿入溝)
61 下側板(側板)
610,623,643,650 切り欠き
615,626,631,646,655 接触部(突出部)
61b,62a 右端面(面一の端面)
61c 左端面(面一の端面)
62 上側板(側板)
620 化粧部材
627 皿ネジ(固定用部材)
628 凹部
63 載置台
64 下補助側板
65 上補助側板
66 凸部
67 化粧部材
673 突板(化粧板)
675 凹部
Claims (23)
- 壁体の両面及び端面に沿ってU字状に折り返す階段装置において、
前記壁体の一面に沿う下階側の直階段と、
前記壁体の他面に沿う上階側の直階段と、
前記下階側の直階段と前記上階側の直階段とを連結する廻り階段と
を備え、
前記廻り階段は、
前記壁体の前記端面と前記壁体の前記一面との角部に配されている第1の段板と、
前記壁体の前記端面と前記壁体の前記他面との角部に配されている第2の段板と、
前記第1の段板の上階側に隣り合う第3の段板と、
該第3の段板の上階側且つ前記第2の段板の下階側に隣り合う第4の段板と、
前記第1の段板及び前記第3の段板夫々の周縁の一部が挿入されている切り欠き又は挿入溝が設けられており、前記壁体の前記端面に取り付けられている下側板と、
前記第2の段板及び前記第4の段板夫々の周縁の一部が挿入されている切り欠き又は挿入溝が設けられており、前記壁体の前記端面に取り付けられている上側板と
を有することを特徴とする階段装置。 - 前記下側板は、
前記第1の段板の周縁の一部が挿入されており、前記壁体の前記一面に近い側が開放されるようにして前記下側板の周縁に設けられている切り欠きと、
前記第3の段板の周縁の一部が挿入されており、前記下側板の一面に沿う横方向に延びるようにして該一面に設けられており、前記壁体の前記他面に近い側の端部が開放されている挿入溝と
を有し、
前記下側板の他面が前記壁体の前記端面に接触するようにして前記壁体の前記端面に取り付けられており、
前記上側板は、
前記第2の段板の周縁の一部が挿入されており、前記壁体の前記他面に近い側が開放されるようにして前記上側板の周縁に設けられている切り欠きと、
前記第4の段板の周縁の一部が挿入されており、前記上側板の一面に沿う横方向に延びるようにして該一面に設けられており、前記壁体の前記他面に近い側の端部が開放されている挿入溝と
を有し、
前記下側板に上側から接触し、
前記上側板の他面が前記壁体の前記端面に接触するようにして前記壁体の前記端面に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の階段装置。 - 前記廻り階段は、
前記壁体の前記他面に取り付けられており、前記第2の段板が載置されている載置台
を有し、
該載置台及び前記上側板夫々は、前記第2の段板の下側にて互いに上下方向に接触している接触部を有し
前記下階側の直階段は、
一面が前記壁体の前記一面に接触するようにして前記壁体の前記一面に取り付けられている側板
を備え、
該側板は、
前記第1の段板の周縁の他の一部が挿入されており、前記側板の他面に沿う横方向に延びるようにして該他面に設けられており、前記壁体の前記端面に近い側の端部が開放されている挿入溝を有することを特徴とする請求項2に記載の階段装置。 - 前記廻り階段は、
前記第1の段板の下階側に隣り合う第5の段板と、
前記第2の段板の上階側に隣り合う第6の段板と、
一面が前記壁体の前記一面に接触するようにして前記壁体の前記一面に取り付けられている下補助側板と、
一面が前記壁体の前記他面に接触するようにして前記壁体の前記他面に取り付けられている上補助側板と
を有し、
該上補助側板及び前記上側板夫々は、前記第2の段板の下側にて互いに上下方向に接触している接触部を有し、
前記下補助側板及び前記下側板夫々は、前記第1の段板の下側にて互いに上下方向に接触している接触部を有し、
前記下補助側板は、前記第1の段板の周縁の他の一部が挿入されており、前記壁体の前記端面に近い側が開放されるようにして前記下補助側板の周縁に設けられている切り欠きを有し、
前記上補助側板は、
前記第2の段板の周縁の他の一部が挿入されており、前記壁体の前記端面に近い側が開放されるようにして前記上補助側板の周縁に設けられている切り欠きと、
前記第6の段板の周縁の一部が挿入されており、前記上補助側板の他面に沿う横方向に延びるようにして該他面に設けられており、前記壁体の前記端面から遠い側の端部が開放されている挿入溝と
を有し、
前記下階側の直階段は、
一面が前記壁体の前記一面に接触するようにして前記壁体の前記一面に取り付けられている側板
を備え、
該側板は、
前記第5の段板の周縁の一部が挿入されており、前記側板の他面に沿う横方向に延びるようにして該他面に設けられており、前記壁体の前記端面に近い側の端部が開放されている挿入溝を有し、前記下補助側板に下側から接触していることを特徴とする請求項2に記載の階段装置。 - 前記上側板の前記一面に凹部が設けられており、
前記一面の少なくとも前記凹部の内面を除く部分は化粧されており、
夫々が前記凹部の前記内面を貫通している複数の固定用部材によって、前記上側板が前記壁体に固定されており、
化粧された面を有する板状の化粧部材が、前記化粧された面が前記上側板の前記一面と面一になるようにして前記凹部の前記内面を覆っていることを特徴とする請求項2から4の何れか一項に記載の階段装置。 - 前記上側板は上下方向に長く、
前記上側板の前記一面は化粧されており、
前記上側板の上端面に、上向きに突出する凸部が設けられており、
夫々が前記凸部を貫通している複数の固定用部材によって、前記上側板が前記壁体に固定されており、
化粧された一面と凹部とを有する板状の化粧部材が、前記化粧された一面が前記上側板の前記一面と面一になり、前記凸部が前記凹部に収容されるようにして、前記凸部及び前記上端面を覆っていることを特徴とする請求項2から4の何れか一項に記載の階段装置。 - 前記下側板及び前記上側板夫々は、前記壁体の前記一面又は前記壁体の前記他面に面一の端面を有することを特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載の階段装置。
- 壁体の一面に沿う下階側の直階段と前記壁体の他面に沿う上階側の直階段とを連結し、4枚以上の段板を備える廻り階段を構成するために、前記壁体の端面に取り付けられる側板において、
前記4枚以上の段板の段板の内、前記壁体の前記端面と前記壁体の前記一面との角部に配される一の段板の周縁の一部が挿入される切り欠き又は挿入溝と、前記4枚以上の段板の段板の内、前記一の段板の上階側に隣り合う他の段板の周縁の一部が挿入される切り欠き又は挿入溝とを有することを特徴とする側板。 - 壁体の一面に沿う下階側の直階段と前記壁体の他面に沿う上階側の直階段とを連結し、4枚以上の段板を備える廻り階段を構成するために、前記壁体の端面に取り付けられる側板において、
前記4枚以上の段板の段板の内、前記壁体の前記端面と前記壁体の前記他面との角部に配される一の段板の周縁の一部が挿入される切り欠き又は挿入溝と、
前記4枚以上の段板の段板の内、前記一の段板の下階側に隣り合う他の段板の周縁の一部が挿入される切り欠き又は挿入溝と
を有することを特徴とする側板。 - 廻り階段を構成するために壁体に取り付けられ、一方向に長い側板において、
化粧された化粧面を有し、
長手方向の一端面に、前記長手方向に突出する凸部が設けられており、
化粧された一面と凹部とを有する板状の化粧部材が、前記化粧された一面が前記化粧面と面一になり、前記凸部が前記凹部に収容されるようにして、前記凸部及び前記一端面を覆うようにしてあることを特徴とする側板。 - 前記凹部は、前記化粧部材の他面と前記一端面に対向する端面とに亘って開口していることを特徴とする請求項10に記載の側板。
- 前記凸部の厚み方向の長さは、前記凹部の前記厚み方向の長さより短いことを特徴とする請求項10又は11に記載の側板。
- 前記凸部の短手方向の長さは、前記凹部の前記短手方向の開口長さより短いことを特徴とする請求項10から12の何れか一項に記載の側板。
- 前記化粧部材の他面における短手方向の両端部夫々は化粧されていることを特徴とする請求項10から13の何れか一項に記載の側板。
- 前記一端面及び前記化粧部材の前記端面夫々は平坦であることを特徴とする請求項10から14の何れか一項に記載の側板。
- 前記凸部の厚み方向の長さは、前記凹部の前記厚み方向の長さより短く、
前記凸部の短手方向の長さは、前記凹部の前記短手方向の開口長さより短く、
前記化粧部材の前記他面における前記短手方向の両端部夫々は、前記化粧部材より薄い化粧板が貼り付けられることによって化粧されており、
前記一端面及び前記化粧部材の前記端面夫々は平坦であり、前記凸部の基部の前記短手方向の両端部に、前記短手方向に凹状のR面が設けられていることを特徴とする請求項11に記載の側板。 - 壁体の一面に沿う下階側の直階段と、
前記壁体の他面に沿う上階側の直階段と、
前記下階側の直階段と前記上階側の直階段とを連結する廻り階段と
を備え、
前記壁体の前記一面、前記他面、及び端面に沿ってU字状に折り返す階段装置を組み立てる方法において、
4枚の段板と、夫々に2つの切り欠き又は挿入溝が設けられている下側板及び上側板とを準備し、
前記4枚の段板の内の第1の段板を、前記壁体の端面と前記壁体の前記一面との角部に配し、
前記第1の段板の配置後に、前記下側板の2つの切り欠き又は挿入溝の一方に前記第1の段板の周縁の一部が挿入されるようにして、前記下側板を前記壁体の前記端面に取り付け、
前記4枚の段板の内の第2の段板を、前記壁体の前記端面と前記壁体の前記他面との角部に配し、
前記第2の段板の配置後に、前記上側板の2つの切り欠き又は挿入溝の一方に前記第2の段板の周縁の一部が挿入されるようにして、前記上側板を前記壁体の前記端面に取り付け、
前記下側板の取り付け後に、前記4枚の段板の内の第3の段板の周縁の一部を、前記下側板の2つの切り欠き又は挿入溝の他方に挿入し、
前記上側板の取り付け後に、前記4枚の段板の内の第4の段板の周縁の一部を、前記上側板の2つの切り欠き又は挿入溝の他方に挿入することを特徴とする階段装置の組み立て方法。 - 前記下側板は、
該下側板の一面に沿う一方向の一方の側が開放されるようにして前記下側板の周縁に設けられている切り欠きと、
前記一方向に延びるようにして前記下側板の前記一面に設けられており、前記一方向の他方の端部が開放されている挿入溝と
を有し、
前記上側板は、
該上側板の一面に沿う一方向の一方の側が開放されるようにして前記上側板の周縁に設けられている切り欠きと、
前記一方向に延びるようにして前記上側板の前記一面に設けられており、前記一方向の前記一方の端部が開放されている挿入溝と
を有し、
前記下側板を前記壁体の前記端面に取り付ける場合、前記下側板の他面を前記壁体の前記端面に接触させ、前記下側板の前記切り欠きに前記第1の段板の周縁の一部が前記壁体の前記一面に近い側から挿入されるようにして、前記下側板を前記壁体の前記端面に取り付け、
前記上側板を前記壁体の前記端面に取り付ける場合、前記上側板の他面を前記壁体の前記端面に接触させ、前記上側板の前記切り欠きに前記第2の段板の周縁の一部が前記壁体の前記他面に近い側から挿入されるようにして、前記上側板を前記壁体の前記端面に取り付け、
前記下側板又は前記上側板の取り付け時に、前記上側板と前記下側板とが互いに上下方向に接触するようにし、
前記下側板の取り付け後に、前記4枚の段板の内の第3の段板の周縁の一部を、前記下側板の前記挿入溝に前記壁体の前記他面に近い側から挿入し、
前記上側板の取り付け後に、前記4枚の段板の内の第4の段板の周縁の一部を、前記上側板の前記挿入溝に前記壁体の前記他面に近い側から挿入することを特徴とする請求項17に記載の階段装置の組み立て方法。 - 載置台と、前記下階側の直階段を構成する側板とを準備し、
該側板は、該側板の一面に沿う方向に延びるようにして該一面に設けられており、一方の端部が開放されている挿入溝を有し、
前記載置台及び前記上側板夫々は突出部を有し、
前記上側板の取り付け時に、前記上側板の前記突出部が前記壁体の前記端面に沿う横方向に前記壁体の前記他面を越えて突出するように前記上側板を前記壁体の前記端面に取り付け、
前記第2の段板の配置後、前記第2の段板が前記載置台に載置されるようにして、且つ、前記載置台の前記突出部が前記壁体の前記他面に沿う横方向に前記壁体の前記端面を越えて突出するようにして、前記載置台を前記壁体の前記他面に取り付け、
前記載置台又は前記上側板の取り付け時に、前記載置台及び前記上側板夫々の前記突出部が前記第2の段板の下側にて互いに上下方向に接触させ、
前記第1の段板の配置後、前記側板の他面を前記壁体の前記一面に接触させ、前記第1の段板の周縁の他の一部が前記側板の前記挿入溝に該挿入溝の開放されている端部から挿入されるようにして、前記側板を前記壁体の前記一面に取り付けることを特徴とする請求項18に記載の階段装置の組み立て方法。 - 更に2枚の段板と、下補助側板と、上補助側板と、前記下階側の直階段を構成する側板とを準備し、
該側板は、該側板の一面に沿う方向に延びるようにして該一面に設けられており、一方の端部が開放されている挿入溝を有し、
前記側板の前記挿入溝の開放されている端部が前記壁体の前記端面の側に向き、前記側板の他面を前記壁体の前記一面に接触させるようにして、前記側板を前記壁体の前記一面に取り付け、
前記側板の取り付け後に、前記側板の前記挿入溝に、第5の段板の周縁の一部をから挿入し、
前記下補助側板は、該下補助側板の一面に沿う一方向の一側が開放されるようにして前記下補助側板の周縁に設けられている切り欠きを有し、
前記上補助側板は、
該上補助側板の一面に沿う一方向に延びるようして前記一面に設けられており、前記一方向の一方の端部が開放されている挿入溝と、
前記一方向の他方の側が開放されるようにして前記上補助側板の周縁に設けられている切り欠きと
を有し、
前記下補助側板、前記下側板、前記上補助側板、及び前記上側板夫々は突出部を有し、
前記下側板の取り付け時に、前記下側板の前記突出部が前記壁体の前記端面に沿う横方向に前記壁体の前記一面を越えて突出するように前記下側板を前記壁体の前記端面に取り付け、
前記第1の段板の配置後、前記下補助側板の他面が前記壁体の前記一面に接触し、前記下補助側板の前記突出部が前記壁体の前記一面に沿う横方向に前記壁体の前記端面を越えて突出し、前記下補助側板の前記切り欠きに前記第1の段板の周縁の他の一部が前記壁体の前記端面に近い側から挿入されるようにして、前記下補助側板を前記壁体の前記一面に取り付け、
前記下補助側板又は前記下側板の取り付け時に、前記下補助側板及び前記下側板夫々の前記突出部を前記第1の段板の下側にて互いに上下方向に接触させ、
前記上側板の取り付け時に、前記上側板の前記突出部が前記壁体の前記端面に沿う横方向に前記壁体の前記他面を越えて突出するように前記上側板を前記壁体の前記端面に取り付け、
前記第2の段板の配置後、前記上補助側板の他面が前記壁体の前記他面に接触し、前記上補助側板の前記突出部が前記壁体の前記他面に沿う横方向に前記壁体の前記端面を越えて突出し、前記上補助側板の前記切り欠きに前記第2の段板の周縁の他の一部が前記壁体の前記端面に近い側から挿入されるようにして、前記上補助側板を前記壁体の前記他面に取り付け、
前記上補助側板又は前記上側板の取り付け時に、前記上補助側板及び前記上側板夫々の前記突出部を前記第2の段板の下側にて互いに上下方向に接触させ、
前記上補助側板の取り付け後に、前記上補助側板の前記挿入溝に、第6の段板の周縁の一部を前記壁体の端面から遠い側から挿入することを特徴とする請求項18に記載の階段装置の組み立て方法。 - 前記上側板の前記一面に凹部が設けられており、
前記一面の少なくとも前記凹部の内面を除く部分は化粧されており、
化粧された面を有する板状の化粧部材を準備し、
前記上側板を前記壁体の前記端面に取り付ける場合に、複数の固定用部材夫々が前記凹部の内面を貫通するようにして、前記複数の固定用部材で前記上側板を前記壁体に固定し、
前記上側板の固定後、前記化粧部材の前記化粧された面が前記上側板の前記一面と面一になるようにして、前記化粧部材で前記凹部の前記内面を覆うことを特徴とする請求項18から20の何れか一項に記載の階段装置の組み立て方法。 - 前記上側板は一方向に長く、
前記上側板の前記一面は化粧されており、
前記上側板の長手方向の一端面に、前記長手方向に突出する凸部が設けられており、
化粧された一面と凹部とを有する板状の化粧部材を準備し、
前記上側板を前記壁体の前記端面に取り付ける場合に、前記凸部が上向きに突出し、複数の固定用部材夫々が前記凸部を貫通するようにして、前記複数の固定用部材で前記上側板を前記壁体に固定し、
前記上側板の固定後、前記化粧部材の前記化粧された一面が前記上側板の前記一面と面一になり、前記凸部が前記凹部に収容されるようにして、前記化粧部材で前記凸部及び前記上側板の上端面を覆うことを特徴とする請求項18から20の何れか一項に記載の階段装置の組み立て方法。 - 前記下側板及び前記上側板夫々は位置決め用の端面を有し、
前記下側板及び前記上側板夫々の前記壁体の前記端面への取り付け時に、前記位置決め用の端面が前記壁体の前記他面又は前記壁体の前記一面に面一になるようにして、前記下側板及び前記上側板夫々を前記壁体の前記端面に取り付けることを特徴とする請求項17から22の何れか一項に記載の階段装置の組み立て方法。
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