JP2019044298A - キルティング様の多角形の柄間に表裏の編地の非連結部を設けた編物及び該編物を用いたサポーター用布帛 - Google Patents

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Abstract

【課題】 編成時に挿入糸が編地外に飛びだしにくく、切断が容易で、圧力が均一に分散しやすく着用者のつけ心地が良好となる、サポーター用布帛に好適な編地を提供すること。【解決手段】 緯編からなる表面側編地(2)と裏面側編地(3)のあいだの内部空間(4)に緯方向から挿入糸(5)が入れられた上下2層の編地(2,3)同士を任意の編目の連接箇所(8)で編むことで上下を連結させることで、表面側編地(2)と裏面側編地(3)に多数の多角形(7)の膨出部(6)を備えさせたキルティング様の編物(1)であって、連接箇所(8)によって区切られた多角形(7)の辺の一部に、対向する隣接多角形(7)の辺までの間、編地(2,3)を上下に連結させない上下非連結部(9)を設けたこと、を特徴とする編地(1)である。【選択図】 図1

Description

この出願はキルティング様の膨らみをもつ多角形柄となるように、編地間の空間部に挿入糸が入った上下2層の編地同士を任意の箇所で連結するように編成して形成した編地に関する。また、この編地を用いたサポーター用布帛に関する。たとえば、人体の任意の場所にこの編地を適宜裁断して当て布として当接させて布帛自体をサポーターとして用いるものに関する。あるいはこの布帛の上からさらに弾性包帯、筒状包帯やサポーターで被覆するサポーター用布帛として用いることに好適なサポーター用布帛に関する。
キルティングとは、表布と裏布の2枚の布間に、綿または柔らかい羽毛や毛糸などを入れて、縫合糸によって手縫いのランニングステッチやミシン縫いで刺し縫い、模様を浮き上がらせたものである。縫合糸の縫い目によって矩形やダイヤ柄や曲線を描くことができ、あいだに挟み込んだ芯材によって保温性が得られやすいことで知られている。
もっとも、2枚の織物を重ねているものの、縫合糸がほつれることがあり、綿などの芯材が内部で偏りやすく、また飛びだしたりもする。表地裏地の双方に孔が空くので、中綿が切れやすく、洗濯にも弱かった。
また、表布と裏布をミシン縫いで縫い合わせた部分は、縫合糸により縫い合わされたことで硬く伸縮性がないものとなるので、着用時に伸縮性が奪われて心地よさが減衰されてしまっていた。
さらに、縫い目が表地にも裏地にもステッチとなって顕れるので、ステッチが肌に触るなどするので、直接肌に当接させるには好ましくなく、さらに裏地をつけるといったことが必要になるなどしてしまう手間を要していた。
そこで、接結二重織の表裏2枚の織物のあいだに芯糸としてバルキー糸を配した「織物」が提案されている(特許文献1参照。)
キルティングでは、表地と裏地の布をそれぞれ製織した後、中綿を詰めてキルティングのミシン縫いする工程を経るので、工程に手間がかかるが、これを接結二重織で一気に織り上げることができると工程が短縮されることとなる。もっとも、あくまで織物であって、表地と裏地の伸縮性を得るには弾性糸などが必要となるなど、材料にも制限がでやすく、十分とはいえず、また、厚みのある膨らみをもたせたキルティング様の織物を得るには十分とはいえなかった。
また、「表地と、裏地と、前記表地と前記裏地の間に挟持された充填糸とを備え、前記裏地の糸を連結糸として、前記表地と前記裏地とがキルト状に連結されており、前記充填糸は嵩高加工が施されていて、前記裏地の糸の少なくとも一部は弾性糸で構成されており、前記連結糸による前記表地と前記裏地の連結ライン以外の部分が、前記充填糸の膨張作用と前記弾性糸による裏地の収縮作用によって、前記表地側に膨出していることを特徴とする立体構造布帛。」が提案されている。
しかし、裏面が弾性糸で構成されていることから、裏地の収縮作用で裏地が縮むので、余裕のある表地側の編地部分が膨れることとなっている。そこで、片方の面に膨れが偏ってしまうものとなっている。すると、膨れない裏面側では、表地との連結部分が硬く、肌が触れると気になるものとなるので、適用面を選ぶなど、着心地に影響があるものとなっていた。
特開昭61−75841号公報 特開2015−30944号公報
たしかに、キルティング模様を上下2枚の編地を一体的に編みつないで形成すると、ミシンの縫い目とは異なり、編目によって連結されることから、上下の布に孔をあけることもない。
もっとも、キルティングの柄模様のみならず、十分な膨らみをもたせたキルティング素材とするとなると、中に挿入する材料が太く膨らみをもたせやすい素材となることが望まれることとなる。ところが、こうした太い挿入糸などを用いるときには、上下の編地を編みつなぐ連接部分で挿入糸を巻き込む虞れがあり、針の引出しに引き釣られて編地の外に挿入糸が露出してしまうことが生じてしまうことがあった。
挿入糸は膨らみを大きく持たせようとすれば、太く縮れるなどしてひっかかりやすい糸を用いることが好適となるところ、表地もしくは裏地から露出してしまうと、挿入糸は品質的に大きな支障となる。キルティング柄を形成するように連接するとなると、1枚の布帛で無数に連接がなされるのである。そのリスクは極めて高いものとなることから、できるだけ挿入糸が飛び出てこないような工夫が必要となっている。
表地や裏地を外方向に膨らみで押し出すくらいであるから、内部の挿入糸はそれだけの圧力を受けており、外に飛び出しやすい状態にある。また、肌触りのよい編地を採用しようとすると、どうしても繊維が細い編糸を採用することともなるので、表地から挿入糸が飛びだしやすいものとなるので、編機の編成速度を必要以上に落とすといった製造方法のみならず、構造的にも解決する工夫が求められている。
また、従前のサポーターや弾性力のある包帯は、直接肌に適用すると、皮膚に直接かかる圧力が高すぎることがあったので、局所的にかかる圧力の発生を防ぎ、適度にかかる締めつけを和らげつつ、ゆるやかに全体的に圧力をかけることができるサポーター用の布帛が望まれている。たとえば、極度に肌がむくんだ状態にある場合には、そのむくみを解消するためにサポーターのようなものを巻きつけることがあるが、肌がぱんぱんに張っているので、部分的に圧力が高くかかることは、皮膚を痛めてしまうこととなってしまうことがあった。こうしたむくみのある状態であっても、皮膚を痛めることのない、圧力が均一に分散しうるようなサポーター用の布帛が求められている。
また、適用したい部位が様々にあれば、そのサポートしたい領域のために要する布帛の形状も様々であるから、切り分ける必要が生じる。その際、従前のキルティングでは、ミシン目に沿って切断しても、通常のキルティングは一重であるから、切断面でキルティングが口を開けてしまい、中身が飛び出てきてしまうこととなっていた。
そこで、ハサミで簡単に切断でき、切断したときに内部の芯材が簡単には飛び出てこないような、十分な切り代の確保された一定の幅のある連接部であることが求められている。
そこで本発明の解決しようとする課題は、挿入糸の入った上下2枚の編地を任意の箇所で連接して多角形のキルティング様の柄模様の膨出部を形成した編物であること、さらに挿入糸が外部に飛びだしにくい構造であること、キルティングの切断が容易で切片から挿入糸が飛び出しにくく扱いやすい編物であること、圧力が均一に分散しやすく着用者のつけ心地が良好となる編物であること、これを用いたサポーター用布帛を提供することである。
本発明が解決しようとする第1の手段は、緯編からなる表面側編地と裏面側編地のあいだの内部空間に、緯方向から挿入糸が入れられた上下2層の編地同士を、任意の編目の連接箇所で編むことで上下を連結させることによって、表面側編地と裏面側編地に多数の多角形の膨出部を備えさせたキルティング様の編物であって、連接箇所によって区切られた多角形の辺の一部に、対向する隣接多角形の辺までの間、編地を上下に連結させない上下非連結部を設けたこと、を特徴とする編地である。
多角形のキルティング柄模様は、たとえば、ダブルニットの丸編機で編みあげられるなどして編成して形成する場合には、表地と裏地の編地の天竺を、あらかじめ規定した任意の位置で上下に連結するように立体的に編むことで、多角形の周辺が連接箇所となる。この連接箇所を少し幅をもたせるように広く確保することで、切断が容易となる。
また、多角形の部分では、緯方向から挿入された挿入糸が内部で膨らむことから、表地と裏地双方が膨出している。そして、多角形の周囲が連接されているということは、多角形の辺の外周がぐるっと連接箇所となるところ、隣の多角形との間に、連接されない箇所が設けられているので、多角形のなかの圧力を若干逃がすことができる。
その第2の手段は、挿入糸が巻縮された1000デニール以上の太さのポリエステル繊維糸であること、を特徴とする第1の手段に記載の編地である。
その第3の手段は、隣接する多角形同士の対向する辺のあいだに形成されている上下非連結部は、少なくとも経方向に隣接する多角形同士のあいだに設けられていること、を特徴とする第1又は第2のいずれかの手段に記載の編地である。
その第4の手段は、前記の多角形が矩形あるいは六角形であって、さらに連接箇所が3目以上の幅からなることを特徴とする、第1から第3のいずれかの手段に記載の編地である。
その第5の手段は、第1から第4のいずれかの手段に記載の編地を用いてなることを特徴とするサポーター用布帛である。
本発明の第1の手段によると、表裏の編地を上下に連接しない上下非連結部を設けてあるので、すなわち、表地と裏地を連接する多角形の周囲の連接箇所にところどころ切れ目があることとなるので、多角形の膨出部の圧力をこの上下非連結部によって逃がすことができる。すると、横編機あるいは丸編機での製造時に内部の挿入糸が表時や裏地から突出してしまうことがないので、見た目を損なうことがなくなり、高い歩留り品質の製品を提供しやすいものとなる。
第2の手段によると、太くて伸縮性のある挿入糸となるので、編成時に内部空間で膨らみやすく、多角形の部位が高い膨出性を備えることとなる。すると、サポーター用布帛として適用するときでも、ブリスターのように簡単につぶれてしまうことがないので、安定的な形状でもって、圧力をしっかり受け止めて分散させることができることとなる。
第3の手段によると、経方向の多角形同士の間の連接箇所の一部が上下非連結部となっているので、丸編機や横編機で編成していく際、挿入糸が押し広げる多角形の膨出部が連接箇所で上下に編み上げられて閉じられる位置に達したときに、上下非連結部が出てくることとなる。すると、膨張圧力をうまく上下非連結部へと逃がすことができるので、挿入糸の膨らみを受け止めることができ、行き場のなくなった挿入糸が針にひっかかって飛び出すといったことが避けうるものとなる。そこで、歩留りが向上して安定的な製品となりうる。
第4の手段によると、四角形あるいは六角形と偶数になるので、多角形同士に対向辺が形成されやすく、また、連接箇所の幅が少なくとも3目以上あるので、ハサミを間にいれれば、周囲がほつれることなく簡単に切断できるので、所望のサイズに切断していくことが容易となる。そして、挿入糸が内側から出てきて周囲に散らばることがないので扱いやすいものとなる。
第5の手段のようにサポーター用布帛に用いると、キルティング様の編地の切断を容易に行うことができる一方で、連接部位に沿ってハサミを入れていけば、挿入糸が膨出部から飛び出しすぎることがなく、周辺を汚損しにくいので、体型や適用部位にあわせて必要な形状の切片に切り出していくことができるので扱いやすいものとなる。
また、身体に巻き付けると、膨出部が多数分散して接することで圧力を均一に分散していくことができるので、いきなり圧縮包帯を巻き付けるよりも肌に対するダメージが少なく、また、編地であることから、通気性、吸湿性にすぐれるので、長時間の着用でも疲れず快適となる。
第1の実施の形態の表地側編地からみた正面図である。 第1の実施の形態の裏地側編地からみた背面図である。 第2の実施の形態の表地側編地からみた正面図である。 第2の実施の形態の裏地側編地からみた背面図である。 第2の実施の形態の編地を矩形の中央で経方向に切断した図である。 サポーター用布帛を膝下から足先まで巻いた着用図である。 膝周辺にサポーター用布帛を巻き付けた様子である。 図7のサポーター用布帛のうえから弾性包帯を履用した様子である。
本発明の実施の形態について、適宜図面を用いて説明する。
本発明の編地(1)は、ダブル丸編機や横編機などで製造することができる。特にダブル丸編機のシリンダー針とダイヤル針の羽口間に、挿入糸を差しいれるための糸挿入用のパイプを引出して近づけ、ダイヤルとシリンダーの間に挿入糸をサンドイッチ状に挟みこむようにして供給する。ニット、ウェルトを切り換えることで、ブリスター構造となるような内部空間を設け、その間に、インレーとなる挿入糸を挿入して多層構造化する。
まず、本発明の表地組織に用いる編糸は、ナイロンとする。編地で編んだこと自体によって膨出するだけの膨らみが得られるので、表地も裏地も特段伸縮性に飛んだ特殊な糸を採用する必要はないが、表地は肌に当接することもあるので、吸湿性、放湿性の高い材質が好適である。裏地組織に用いる編糸はポリエステルとする。また、挿入糸は、600デニール以上であれば適用可能であるが、好ましくは1000デニール、より好ましくは1200デニール程度としておくと、十分な膨出性が確保される。
以下に福原精機の丸編機を用いた場合の一例を示す。
たとえば、シリンダー側の表地には、第1フィーダではダイヤルのL針をニット、H針をウェルトにして1×1のダイヤル天竺に編まれる。
第2フィーダでは、ダイヤルのH針をニット、L針をウェルト、シリンダーは柄に応じたシリンダー針をニットして両面編を行い、袋編部を形成する部分は全てウェルトされダイヤル針のH針のみで編まれる。
第3フィーダでは、シリンダー針の袋編部は全てニットされ、それ以外の部分では1×1ニット、ウェルト編みを行う。
第3フィーダと第4フィーダとの間にはパイプヤーンキャリアあるいは専用のヤーンキャリアが設置されており、このヤーンキャリアを介して挿入糸をダイヤルおよびシリンダーの羽口間に給糸する。挿入糸はダイヤル針の下を通過してダイヤルとシリンダーの羽口間に挿入され、第5フィーダで両面編を行った部分で羽口間に確実に押え込まれる。
第4フィーダではダイヤルのH針をニット、L針をウェルトにして1×1のダイヤル天竺を編む。
第5フィーダでは、ダイヤルのL針をニット、H針をウェルト、シリンダー針は柄に応
じニットして両面編を行い、袋編部を形成する部分は全てウェルトされ、ダイヤル針のL針のみで編まれる。
第6フィーダでは、袋編部は全てのシリンダー針がニットされ、それ以外の部分では1×1のニット、ウェルト編みを行う。
第6フィーダと第7フィーダの間にはパイプヤーンキャリアあるいは専用のヤーンキャリアが設置されており、このヤーンキャリアを介して挿入糸をダイヤルとシリンダーの羽口間に給糸する。挿入糸はダイヤル針の下を通過してダイヤルとシリンダーの羽口間に挿入され、第8フィーダの両面編部で羽口間に確実に押え込まれる。
以下、第1フィーダから第6フィーダまでの工程を、袋編部および両面編部の柄に合わせて繰り返すことで、図1、図3に示すような模様に形成する。
図1、図2に本発明の第1の実施の形態の、多角形が六角形で、表地と裏地を連接しない上下非連結部を経方向に設けた例を示す。この編物は、たとえば、膨出部の厚みが約7mmで、非連結部(9)の厚みは3mmである。なお、連結箇所の厚みは1mm強である一方で、非連結部の厚みは押し潰した場合でも約1.5mm,膨出部は約4mmであるから、連結箇所が直接肌に触れることはない。
図3、図4、図5に本発明の第2の実施の形態の、多角形が四角形で、表地と裏地を連接しない上下非連結部を経方向と横方向の双方にそれぞれ設けた例を示す。
図5に切断図を示すように、キルティング様の多角形(7)の四角形の膨らみ厚みが十分に確保されている。切断前の状態でも厚みは最大8mm程度確保されている。非連結部(9)の厚みは4mmである。なお、連結箇所の厚みは1mm強である一方で、非連結部の厚みは押し潰した場合でも約2mm,膨出部は約4mmであるから、連結箇所が直接肌に触れることはない。
(サポーター用布帛としての適用)
本実施例の第1の実施例の形態の製品を、人の足に適用する場合について説明する。
図6に、足首から膝までの間に適用した様子を図示して示す。これらの箇所は、足首は太くくるぶしは細く、ふくらはぎは太いなど、立体的な形状で太さの変化が著しいので、従来、一枚のサポーターで均等に圧力をかけることは難しいものであった。
本発明のサポーター用布帛(10)を、連接箇所(8)に沿ってハサミで切断することで、太さにあわせたサイズに調整することができるので、足(12)の太さの変化に追従していくことができる。裁断したサポーター用布帛(10)を足(12)にきれいに巻き回したあとで、絆創膏やテープを貼付して固定したり、あるいは、図6、図7に示すように、このサポーター用布帛(10)の上から弾性包帯(11)を履用するなどして、押さえることができる。弾性包帯(11)のみの場合に比して、膨出部の多角形(7)が細かく当接することから、圧力が分散されて、また、連接箇所(8)の編み目が膨らみによって直接触ることもないので、長時間の着用でも集中することがなく、心地よさが確保されることとなる。
脚に限らず、腕、手首、首、肩、胸部、腰部など、それぞれの部位にあわせて切断して使用することが簡単に可能である。
また、緩和期の浮腫に対して図5のように脚に巻いて、長時間の着用に対する圧迫圧の変化やかぶれ発赤の有無を観察した。20〜40代の5名を被験者として実験したところ、施術前と施術後3時間経過後とで、足首のむくみは平均で−0.6cm、ふくらはぎで−1.04cmとなった。すなわち、むくみが緩やかに解消されたことが判明した。一方で適切に着用された場合には、赤くなることもなく、快適な履用が確保された。
また、圧迫圧については、従来あるサポーターを巻いた場合、平常時の圧迫圧が60mmHgと高くなっていたところ、本実施品の着用では、36mmHgと改善された。
1 編地
2 表面側編地
3 裏面側編地
4 内部空間
5 挿入糸
6 膨出部
7 多角形
8 連接箇所
9 上下非連結部
10 サポーター用布帛
11 圧縮包帯
12 足

Claims (5)

  1. 緯編からなる表面側編地(2)と裏面側編地(3)のあいだの内部空間(4)に緯方向から挿入糸(5)が入れられた上下2層の編地(2,3)同士を任意の編目の連接箇所(8)で編むことで上下を連結させることで、表面側編地(2)と裏面側編地(3)に多数の多角形(7)の膨出部(6)を備えさせたキルティング様の編物(1)であって、
    連接箇所(8)によって区切られた多角形(7)の辺の一部に、対向する隣接多角形(7)の辺までの間、編地(2,3)を上下に連結させない上下非連結部(9)を設けたこと、を特徴とする編地(1)。
  2. 挿入糸(5)が巻縮された1000デニール以上の太さのポリエステル繊維糸であること、を特徴とする請求項1に記載の編地(1)。
  3. 隣接する多角形(7,7)の対向する辺のあいだに形成されている上下非連結部(9)は、少なくとも経方向に隣接する多角形(7,7)とのあいだに設けられていること、を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の編地(1)。
  4. 前記多角形(7)が矩形あるいは六角形であって、さらに連接箇所(8)が3目以上の幅からなることを特徴とする、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の編地(1)。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の編地(1)を用いてなることを特徴とするサポーター用布帛(10)。
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