JP2019044223A - 希土類磁石粉末、希土類ボンド磁石および希土類ボンド磁石の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
(R1-aR'a)uFe100-u-v-w-x-yCovMwTxBy
[希土類磁石粉末]
実施形態に係る希土類磁石粉末は、R−Fe−B系磁石を含む等方性希土類磁石粉末である。ここで、Rは希土類元素を表す。R−Fe−B系磁石は、具体的には、Nd(ネオジム)−Fe(鉄)−B(ホウ素)系磁石である。Nd−Fe−B系磁石は、三元系正方晶化合物であるNd2Fe14B型化合物相を主相として含む。なお、Nd2Fe14B型化合物相の存在は、X線回折法により確認できる。また、Nd−Fe−B系磁石は、通常Ndリッチ相などをさらに含んだ複合組織を有している。
(R1-aR'a)uFe100-u-v-w-x-yCovMwTxBy
実施形態に係る希土類ボンド磁石は、上述した希土類磁石粉末を含む。実施形態に係る希土類ボンド磁石は、上述した希土類磁石粉末を用いて、たとえば以下の製造方法によって得られる。
被着磁体の形成工程では、まず、上記希土類磁石粉末およびバインダ樹脂を混合した混合物を加圧して圧縮成形体を得る。次いで、上記圧縮成形体を加熱して、バインダ樹脂を熱硬化させて、未着磁の被着磁体を成形する。
被着磁体の着磁工程では、上記被着磁体の近傍に着磁用永久磁石を配置する。上記被着磁体のキュリー温度以上の温度かつ上記着磁用永久磁石のキュリー温度未満の温度(T1)に、上記被着磁体を加熱する(ここで、上記着磁用永久磁石のキュリー温度は、上記被着磁体のキュリー温度よりも高い。)。その温度(T1)から上記被着磁体のキュリー温度未満の温度(T2)に降温させつつ、その間、上記着磁用永久磁石により、上記被着磁体に着磁磁界を印加し続ける。たとえば、(キュリー温度+30)℃以上の温度(T1)まで加熱し、(キュリー温度−50℃)以下の温度(T2)まで冷却する間、上記被着磁体に着磁磁界を印加し続ける。より具体的には、着磁工程は、特許第4697736号明細書および特許第4674799号明細書に記載された装置および手順にて行うことができる。
[参考例1]
液体急冷法によって、Nd11Fe83-xB6Zrx(x=0)の組成を有する希土類磁石粉末を作製した。合金作製工程では、上記組成となるように配合した原料をアーク溶解炉にて合金化した。次いで、超急冷工程では、単ロール法により、合金作製工程で得られた合金を超急冷し、薄帯を形成した。次いで、粉砕工程では、薄帯を粉砕して磁石粉末を作製した。次いで、熱処理工程では、上記磁石粉末を真空中で加熱した。このようにして、上記組成を有する希土類磁石粉末を製造した。
Nd11Fe83-xB6Zrx(x=2)の組成を有する希土類磁石粉末を作製した。合金作製工程における、原料の配合を変更した以外は、参考例1と同様にして、上記組成を有する希土類磁石粉末を製造した。
Nd11Fe83-xB6Zrx(x=5)の組成を有する希土類磁石粉末を作製した。合金作製工程における、原料の配合を変更した以外は、参考例1と同様にして、上記組成を有する希土類磁石粉末を製造した。
(Nd0.7Ce0.3)11Fe83-xB6Zrx(x=0)の組成を有する希土類磁石粉末を作製した。合金作製工程における、原料の配合を変更した以外は、参考例1と同様にして、上記組成を有する希土類磁石粉末を製造した。
(Nd0.7Ce0.3)11Fe83-xB6Zrx(x=2)の組成を有する希土類磁石粉末を作製した。合金作製工程における、原料の配合を変更した以外は、参考例1と同様にして、上記組成を有する希土類磁石粉末を製造した。
(Nd0.7Ce0.3)11Fe83-xB6Zrx(x=5)の組成を有する希土類磁石粉末を作製した。合金作製工程における、原料の配合を変更した以外は、参考例1と同様にして、上記組成を有する希土類磁石粉末を製造した。
Nd11Fe81-xB8Zrx(x=0)の組成を有する希土類磁石粉末を作製した。合金作製工程における、原料の配合を変更した以外は、参考例1と同様にして、上記組成を有する希土類磁石粉末を製造した。
Nd11Fe81-xB8Zrx(x=2)の組成を有する希土類磁石粉末を作製した。合金作製工程における、原料の配合を変更した以外は、参考例1と同様にして、上記組成を有する希土類磁石粉末を製造した。
Nd11Fe81-xB8Zrx(x=5)の組成を有する希土類磁石粉末を作製した。合金作製工程における、原料の配合を変更した以外は、参考例1と同様にして、上記組成を有する希土類磁石粉末を製造した。
(Nd0.7Ce0.3)11Fe81-xB8Zrx(x=0)の組成を有する希土類磁石粉末を作製した。合金作製工程における、原料の配合を変更した以外は、参考例1と同様にして、上記組成を有する希土類磁石粉末を製造した。
(Nd0.7Ce0.3)11Fe81-xB8Zrx(x=2)の組成を有する希土類磁石粉末を作製した。合金作製工程における、原料の配合を変更した以外は、参考例1と同様にして、上記組成を有する希土類磁石粉末を製造した。
(Nd0.7Ce0.3)11Fe81-xB8Zrx(x=5)の組成を有する希土類磁石粉末を作製した。合金作製工程における、原料の配合を変更した以外は、参考例1と同様にして、上記組成を有する希土類磁石粉末を製造した。
参考例および実施例で得られた希土類磁石粉末について、VSM(振動試料型磁力計)を用いてキュリー温度を測定した。具体的には、VSMにて、着磁した希土類磁石粉末について、室温から温度を上昇させながら磁化の変化を測定した。磁化が概ね0となったときの温度をキュリー温度とした。
Claims (5)
- R−Fe−B系磁石を含む希土類磁石粉末であって、
前記Rは希土類元素を表し、NdとCeとを含むか、またはNdおよびPrとCeとを含み、
前記R−Fe−B系磁石は、さらにZrを含み、
前記R−Fe−B系磁石100at%中、前記Rを9at%以上13at%以下の量で、Zrを0at%を超え5at%以下の量で含み、前記Rの合計100at%中、Ceを0at%を超え30at%以下の量で含む、希土類磁石粉末。 - 前記希土類磁石粉末のキュリー温度が、200℃以上270℃以下である、請求項1に記載の希土類磁石粉末。
- 前記希土類磁石粉末は、希土類ボンド磁石の製造方法に用いられ、
前記希土類ボンド磁石の製造方法が、前記希土類磁石粉末およびバインダ樹脂の混合物を加圧し、該バインダ樹脂の熱硬化により未着磁の被着磁体を形成する工程と、
前記被着磁体を該被着磁体のキュリー温度以上の温度に加熱し、続いて磁界中で該被着磁体を該被着磁体のキュリー温度未満の温度に降温させながら該被着磁体を着磁させる工程とを含む、請求項1または2に記載の希土類磁石粉末。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の希土類磁石粉末を含む希土類ボンド磁石。
- 希土類磁石粉末およびバインダ樹脂の混合物を加圧し、該バインダ樹脂の熱硬化により未着磁の被着磁体を形成する工程と、
前記被着磁体を該被着磁体のキュリー温度以上の温度に加熱し、続いて磁界中で該被着磁体を該被着磁体のキュリー温度未満の温度に降温させながら該被着磁体を着磁させる工程とを含み、
前記希土類磁石粉末が、R−Fe−B系磁石を含む希土類磁石粉末であって、前記Rは希土類元素を表し、NdとCeとを含むか、またはNdおよびPrとCeとを含み、前記R−Fe−B系磁石は、さらにZrを含み、前記R−Fe−B系磁石100at%中、前記Rを9at%以上13at%以下の量で、Zrを0at%を超え5at%以下の量で含み、前記Rの合計100at%中、Ceを0at%を超え30at%以下の量で含む、希土類ボンド磁石の製造方法。
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