JP2019043693A - 重送検出装置、画像読取装置 - Google Patents
重送検出装置、画像読取装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019043693A JP2019043693A JP2017165693A JP2017165693A JP2019043693A JP 2019043693 A JP2019043693 A JP 2019043693A JP 2017165693 A JP2017165693 A JP 2017165693A JP 2017165693 A JP2017165693 A JP 2017165693A JP 2019043693 A JP2019043693 A JP 2019043693A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- double feed
- ultrasonic wave
- value
- unit
- threshold
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65H—HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
- B65H7/00—Controlling article feeding, separating, pile-advancing, or associated apparatus, to take account of incorrect feeding, absence of articles, or presence of faulty articles
- B65H7/02—Controlling article feeding, separating, pile-advancing, or associated apparatus, to take account of incorrect feeding, absence of articles, or presence of faulty articles by feelers or detectors
- B65H7/06—Controlling article feeding, separating, pile-advancing, or associated apparatus, to take account of incorrect feeding, absence of articles, or presence of faulty articles by feelers or detectors responsive to presence of faulty articles or incorrect separation or feed
- B65H7/12—Controlling article feeding, separating, pile-advancing, or associated apparatus, to take account of incorrect feeding, absence of articles, or presence of faulty articles by feelers or detectors responsive to presence of faulty articles or incorrect separation or feed responsive to double feed or separation
- B65H7/125—Controlling article feeding, separating, pile-advancing, or associated apparatus, to take account of incorrect feeding, absence of articles, or presence of faulty articles by feelers or detectors responsive to presence of faulty articles or incorrect separation or feed responsive to double feed or separation sensing the double feed or separation without contacting the articles
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65H—HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
- B65H3/00—Separating articles from piles
- B65H3/02—Separating articles from piles using friction forces between articles and separator
- B65H3/06—Rollers or like rotary separators
- B65H3/0669—Driving devices therefor
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65H—HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
- B65H2402/00—Constructional details of the handling apparatus
- B65H2402/40—Details of frames, housings or mountings of the whole handling apparatus
- B65H2402/46—Table apparatus
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65H—HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
- B65H2553/00—Sensing or detecting means
- B65H2553/30—Sensing or detecting means using acoustic or ultrasonic elements
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65H—HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
- B65H2557/00—Means for control not provided for in groups B65H2551/00 - B65H2555/00
- B65H2557/60—Details of processes or procedures
- B65H2557/61—Details of processes or procedures for calibrating
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65H—HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
- B65H2557/00—Means for control not provided for in groups B65H2551/00 - B65H2555/00
- B65H2557/60—Details of processes or procedures
- B65H2557/64—Details of processes or procedures for detecting type or properties of handled material
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Controlling Sheets Or Webs (AREA)
Abstract
Description
しかしながら超音波受信部で受信する超音波の強度は、実際に装置が使用される温度、湿度、気圧等の環境によって変化するため、このことが要因となって重送を正しく検出できない虞がある。従って重送判定閾値を環境の変化に応じた適切な値に補正する処理(以下、「キャリブレーション」と言う場合がある)を行うことが好ましい。
特許文献1には、重送判定閾値を環境の変化に応じた適切な値に補正する重送検出装置が開示されている。
そして実際の装置の使用環境下において前記キャリブレーションモードを実行し、実際の装置の使用環境下で第2傾き値を取得する。
そして空気の密度と高度(標高)との関係は、現実的に装置を使用する高度範囲(例えば0m〜3000m程度)では概ね比例関係にあるので、前記第1傾き値と前記第2傾き値との比率をそのまま重送閾値に適用すれば、実際の装置の使用環境に適した重送閾値を得ることができる。
以上の通り本態様では、前記超音波発信部から発する超音波の強度と前記検出信号との関係を表す比例式の傾きに基づいて重送閾値を変更するものであり、即ち換言すれば1つの超音波強度のみに基づいて重送閾値を決定するのではなく複数の超音波強度に基づいて重送閾値を決定するので、補正した重送閾値の信頼性が向上し、より適切な重送判定を行うことができる。
本態様によれば、前記重送判定部が媒体の重送を予め定めた回数連続して検出した場合、前記キャリブレーションモードを実行するので、前記重送閾値が不適切であることに起因する検出ミスの改善が期待できる。
本態様によれば、画像読取装置において、上述した第1から第6の態様のいずれかと同様な作用効果が得られる。
重送検出装置
また、図5は本発明に係るスキャナーの制御系統を示すブロック図、図6は本発明に係る重送検出装置のブロック図、図7は重送検出の検出強度のばらつきと用紙種別との関係を模式的に示すグラフ、図8はキャリブレーションシートの一実施形態を示す平面図、図9はキャリブレーションシートを用いた重送検出キャリブレーションの流れを示すフローチャート、図10はキャリブレーション検出値と重送閾値との関係を模式的に示す図である。
更に、図13は重送検出の検出強度と送信電圧との関係を示すグラフ、図14は重送検出キャリブレーションの流れを示すフローチャートである。
以下、主として図1及び図2を参照して、本発明に係るスキャナー1について説明する。
スキャナー1は、原稿Pの画像を読み取る読取部20(図3)を内部に備える装置本体2を備えている。
装置本体2は、下部ユニット3及び上部ユニット4を備えて構成されている。上部ユニット4は下部ユニット3に対して原稿搬送方向下流側を回動支点として開閉可能に取り付けられており、上部ユニット4を装置前面側に回動して開き、原稿Pの原稿搬送経路を露呈させて原稿Pの紙詰まりの処理を容易に行うことができる様に構成されている。
また、媒体載置部11には、原稿Pの給送方向(Y軸方向)と交差する幅方向(X軸方向)の側縁をガイドするガイド面13を備える左右一対のエッジガイド12、12が設けられている。
上部ユニット4の上部には装置本体2内部に連なる給送口6が設けられており、媒体載置部11に載置される原稿Pは、給送口6から装置本体2内部に設けられる読取部20に向けて送られる。
また、下部ユニット3の装置前面側には、後述する排紙トレイ5が設けられている。
次に、図3を参照して、スキャナー1における原稿搬送経路について説明する。尚、図3において符号Tで示す点線は原稿搬送経路を示している。
媒体載置部11の下流側には、媒体載置部11の載置面11aに載置された原稿Pを読取部20に向けて送る給送ローラー14と、給送ローラー14との間で原稿Pをニップして分離する分離ローラー15を備えている。
尚、重送検出装置30は、図6に示す様に後に詳述する送信回路35、受信回路36、A−D変換器37、重送判定部としての制御部40、のこれらを構成要素とする。また、後述する第1実施例では読取部20も重送検出装置30の構成要素となる。
本実施形態においては、重送検出装置30によって、搬送される原稿Pの重送や折り目や皺等のある原稿Pの検出を行うことができる。重送検出装置30の構成については後で更に詳述する。
図5において、制御部40はスキャナー1の各種制御を行う。制御部40には、操作パネル7(図1)からの信号が入力され、また、操作パネル7の表示を制御する為の信号が制御部40から操作パネル7に送信される。
制御部40は、給送ローラー用モーター45と搬送ローラー用モーター46を制御する。給送ローラー用モーター45は、給送ローラー14(図3)の駆動源であり、搬送ローラー用モーター46は、搬送ローラー対16(図3)及び排出ローラー対17(図3)の駆動源である。
制御部40には、読取部20からの読み取りデータが入力され、また、読取部20を制御する為の信号が制御部40から読取部20に送信される。
制御部40には、重送検出回路33及び原稿検出部47からの信号が入力される。また制御部40は、重送検出回路33に対して制御に必要な信号を送出する。重送検出回路33は、図6に示す重送検出装置30の構成から制御部40を除いた構成を指す。
制御部40は、重送検出回路33から送られる検出信号と、重送検出に必要な各データとに基づいて原稿Pの重送の有無を判定する重送判定部を構成する。
前述したように、重送検出装置30は、超音波発信部31と超音波受信部32を備えて構成され、超音波発信部31と超音波受信部32は、図3に示すように、原稿搬送経路Tを挟んで上側と下側に対向配置されている。
また、超音波発信部31及び超音波受信部32は、図3に示すようにY軸方向において同じ位置に配置されて対向している。また、図4に示すようにX軸方向においてずれた位置に配置されているとともに、超音波発信部31及び超音波受信部32の互いに対向する面がX軸方向に対して斜めになるように設けられている。
尚、超音波発信部31が発する超音波の強度は、制御部40の制御のもと、変更可能である。制御部40は、例えば超音波発信部31に印加する電圧を変更することにより、超音波発信部31から出力する超音波の振幅を変更して、超音波の強度を変更する。或いは、制御部40は超音波発信部31の駆動パルス数を変更することにより、超音波発信部31が出力する超音波の発信回数を変更して、超音波の強度を変更する。
また、最終段のアンプ36dがA−D変換器37に接続されるのに加え、各段のアンプ(36a、36b、36c)の出力もA−D変換器37に入力される様に構成されている。
尚、各段のアンプは増幅率が同じであっても良いし、異なっていても良い。
以下、重送検出キャリブレーションの第1実施例について図7〜図12を参照しつつ説明する。
以下では先ず、図7を参照しつつ、重送検出の検出強度のばらつきと用紙種別との関係について説明する。
また、用紙Aが重送された場合の検出強度Sは、用紙Aが非重送の場合の検出強度Sより低くなる。
この様な検出強度Sのばらつきは、大略的には装置構成に起因するばらつき(例えば超音波発信部31と超音波受信部32との位置ずれや角度ずれ、供給電圧のばらつき、電子部品の特性ばらつき、等)と、使用環境における空気密度の違いに起因するばらつき、具体的には使用環境の高度(標高)の違いに起因するばらつき、の2つに分けられる。
例えば値V1は、高度0mにおいて最も検出強度Sが大きくなるケース(例えば超音波発信部31と超音波受信部32との位置ずれや角度ずれが殆どなく、供給電圧は最も高く、電子部品の特性も、最も検出強度が大きくなる様なものである場合)である。
また値V3は、高度3000mにおいて最も検出強度Sが小さくなるケース(例えば超音波発信部31と超音波受信部32との位置や角度ずれが最も顕著で、供給電圧は最も低く、電子部品の特性も、最も検出強度が小さくなる様なものである場合)である。
しかしながら、坪量の大きい用紙Bは検出強度Sが低めであり、使用高度が高くなると、用紙Aが重送した際の検出強度Sの範囲と近づきすぎてしまい、場合によってはオーバーラップしてしまうことで、[用紙Bの非重送]と、[用紙Aの重送]との正しい識別は不可能となる。
従って初期重送閾値(図7の例では閾値Th1)が適用可能な高度と異なる高度で装置を使用する場合、その際に用いる重送閾値を、初期重送閾値から変更する必要がある。具体的には、装置の使用高度が高くなればなる程、重送閾値は低く設定する必要がある。この様に重送閾値を装置の使用高度に適した値に変化させる制御を重送検キャリブレーションとする。
ここで、検出強度Sは上述の通り種々の要因により変化するが、受信回路36(図6)で使用する電源電圧以上の信号は取り出せないため、或る程度以上の受信レベルに達すると、受信回路36から出力される信号のレベルは飽和する。検出強度Sが高めとなる用紙(例えば、普通紙や薄紙など)を用いると、上記飽和領域に掛かる虞があり、その結果適切な重送閾値を算出できなくなる虞がある。従ってキャリブレーションシートQには、或る程度超音波減衰の程度が大きい、比較的厚手のものを用いるのが好ましい。
また、通紙方向の下流側には、情報表示部52が設けられている。情報表示部52には、本実施形態ではバーコードが表示されている。
第1情報は、本実施例では後述する上限検出値と下限検出値を含んでおり、第2情報は、便宜的に定められた識別コード(例えば英数文字の組み合わせからなる)を含んでいる。
制御部40は、読取部20により情報表示部52を読み取ることで、第2情報をもとにして搬送されたシートがキャリブレーションシートQであることを把握することができ、ひいては第1情報が重送閾値の調整に係わる情報であることを把握することができる。その為、第2情報は、予め取り決めた情報であればどのようなものであっても良い(例えば、”A123456”など)。但し、当該第2情報は、参照値として予めメモリ43(図5)に記憶しておく必要がある。
尚、制御部40は、図9に示す重送検キャリブレーションの実行(キャリブレーションシートQのセット)を、所定のタイミングでユーザーに促すことができる。例えば、電源オン時或いは省電力モードからの復帰時に、操作パネル7(図1)に「キャリブレーションシートをセットし、OKボタンを押して下さい」等のメッセージを表示し、ユーザーにキャリブレーションシートQのセットを促す様にすることができる。
またそれに加え、或いはそれに代えて、複数枚の原稿を搬送した際に連続で重送を検出した際などにも、上記と同様に重送検キャリブレーションの実行を促すことができる。
この上限検出値及び下限検出値は、図7を参照しつつ説明した検出強度Sのとりうる範囲を示すものであり、上限検出値は図7の値V1、下限検出値は図7の値V3に対応する。即ち、どの様な装置で、どの様な高度(標高)で重送検キャリブレーションを実行しても、キャリブレーションシートQの検出強度Sは、必ず上限検出値と下限検出値との間に入ることになる。
また、一の装置について設置環境の空気密度を変更しながら(例えば高度0m〜3000m)、検出強度Sを取得し、その検出強度Sの振れ幅の上限と下限をそれぞれ図7に示したV2とV3とすることができる。
即ち、本実施例に係る上限検出値及び下限検出値で規定される検出強度Sの範囲は、装置固有のばらつきと、空気密度(高度)の違いに起因するばらつきと、の双方を含み、どの様な装置で且つどの様な高度で測定しても、検出強度Sが必ずその範囲に入る、そのような範囲である。
尚、シート先端と後端の領域(図8における範囲N)は皺や変形が生じている可能性が高く、正しい検出強度Sが取得できない虞があるため、シート先端と後端の領域を除いた領域でキャリブレーションシートQの検出強度Sを取得することが好ましい。
次いで、取得した検出強度Sが上限検出値以下で、且つ、下限検出値以上である場合(ステップS104においてYes)、検出感度を算出する(ステップS105)。
図10の例では、上限検出値が検出強度600、下限検出値が検出強度200であるキャリブレーションシートQの検出強度Sを取得した際に検出強度500となった場合、A1:B1は、1:3となる。
この最大閾値と最小閾値は、図7を参照しつつ説明した、使用が想定される用紙の種類と、上述した検出強度Sのばらつきと、を踏まえて製造工程で設定される値であり、最大閾値は、想定される重送閾値の中で最大の値であり、最小閾値は、想定される重送閾値の中で最小の値であり、上述した上限検出値及び下限検出値と同様に、製造工程において実験的に求めることができる。
そして得られた重送閾値をメモリ43(図5)に記憶する(ステップS108)。
そして更に、重送閾値の調整に係わる情報である第1情報及び前記第1情報が重送閾値の調整に係わる情報である旨を特定する第2情報が保持されたキャリブレーションシートQから、前記第1情報及び前記第2情報を取得する情報取得部としての読取部20を備えている。
また、第1情報はキャリブレーションシートQに固有の値であり、キャリブレーションシートQが異なる複数の用紙種類で作成されても、第1情報はそれぞれの用紙種類に適した値となるので、重送閾値を適切に設定することができる。
例えば、検出強度Sの範囲と、それに対応する重送閾値が記載されており、得られた検出強度Sをもとにしてそれに対応する重送閾値を取得する様にしても良い。この場合においては、上述した上限閾値及び下限閾値をメモリ43に保持しておく必要はない。
また、情報表示部52は上記実施例ではバーコード表示であるが、これに限られず、例えば重送閾値に係わる情報(数値)が直接記載されていても良い。
図11は「コート紙」、「普通紙」、「薄紙」のこれらの検出強度Sと閾値との関係を示すグラフであり、縦軸が検出強度を、横軸がそれぞれの用紙における検出位置(搬送方向における検出位置、換言すれば検出回数)を示している。尚、用紙の坪量は、「コート紙」、「普通紙」、「薄紙」のこれらの順に小さくなる。
しかし、上記の様な問題を回避するために閾値を上げ、例えば図11の閾値1のように設定すると、「コート紙非重送」と「普通紙重送」との区別ができなくなる。
閾値2を指定回数跨いでいない場合には(ステップS205においてNo)、コート紙非重送と判定する。
以上により、坪量の小さい用紙が重送した場合の検出強度Sの振れ幅が大きい場合でも適切に重送判定することができる。
尚、ステップS204、S205の「指定回数」は、例えば操作パネル7を介して変更可能に構成することもできる。
以下、図13以降を参照しつつ、重送検出キャリブレーションの第2実施例を説明する。本第2実施例では、キャリブレーションシートを用いないことを特徴の一つとする。
図13の横軸は、送信回路35(図6)が超音波発信部31に供給する電圧(送信電圧)の大きさ(即ち超音波発信部31から発する超音波の強度)を示すものであり、縦軸は検出強度Tを示している。図13において塗りつぶしの四角形で示すプロットは、高度0mにおいて、超音波発信部31と超音波受信機32との間に原稿が介在しない状態で送信電圧を変化させた際の検出強度の変化を示すものであり、塗りつぶしの丸形で示すプロットは、高度3000mにおいて、超音波発信部31と超音波受信機32との間に原稿が介在しない状態で送信電圧を変化させた際の検出強度の変化を示すものである。
尚、ここでの検出強度とは、上述した検出強度S(受信回路36(図6)が備える最終段のアンプ36dの出力をデジタル変換した値)とは異なり、最終段より前段のアンプ(例えばアンプ36a)の出力をデジタル変換した値である。以降、この検出強度を「検出強度T」とする。
高度0mでの一次曲線R1を規定する比例式の傾き値(以下「a1」とする)と、高度3000mでの一次曲線R2を規定する比例式の傾き値(以下「a2」とする)との関係が、実験により、a1がa2の2倍になることが判明している。
尚、一次曲線の傾き値は、一般的な回帰分析の手法を用いて算出することが出来る。
nの上限値は、少なくとも2であり、好ましくは3以上である。また、送信電圧Vnは、図13に示す様に3[V]〜13[V]程度の範囲が好ましい。送信電圧を高めすぎると、検出強度Tが飽和しはじめるからである。
初期重送閾値は、例えば高度0mでの適切な重送閾値であり、一例として数値250とする。また、初期傾き値a1は、一例として60とする。
[重送閾値]=[a/a1]×[初期重送閾値]
取得された傾き値aが、一例として30であれば、a1=60、a=30であるので、この例では重送閾値は125となる。
そして制御部40は、算出した重送閾値をメモリ43(図5)に記憶する。
即ち、1つの超音波強度(検出強度T)のみに基づいて重送閾値を決定するのではなく複数の超音波強度に基づいて重送閾値を決定するので、補正した重送閾値の信頼性が向上し、より適切な重送判定を行うことができる。
更に、得られた重送閾値が上限値と下限値との間から外れる場合には、リトライを行うか、エラー報知するようにしても良い。
また、重送閾値を必ず初期重送閾値から変更するのではなく、所定の条件を満たした場合にのみ初期重送閾値を変更するようにしても良い。
[高度]=−6000×[a/a1]+6000
また、記録装置に限らず画像読取装置においても、高度が高くなると構成要素の温度上昇が顕著になる。従って高度に応じて可動要素(例えば、インクジェット記録ヘッドを搭載したキャリッジや、媒体を搬送するローラー)の駆動速度を調整したり(高度が上がれば速度を落とす)、間欠動作を行う等することで、装置の構成要素の温度上昇を抑えることができる。
30…重送検出装置、31…超音波発信部、32…超音波受信部、33…重送検出回路、35…送信回路、36…受信回路、36a、36b、36c、36d…アンプ、37…A−D変換器、40…制御部、41…CPU、42…ROM、43…メモリ、45…給送ローラー用モーター、46…搬送ローラー用モーター、47…原稿検出部、50…シート表示部、51…通紙方向表示部、52…情報表示部(第1情報、第2情報)、P…原稿(媒体)、Q…キャリブレーションシート
Claims (8)
- 媒体を搬送する媒体搬送経路に配置された、超音波を発する超音波発信部と、
前記媒体搬送経路を挟んで前記超音波発信部と対向配置され、前記超音波発信部から発せられた超音波を受ける超音波受信部と、
前記超音波受信部が受けた超音波の検出強度と、媒体の重送を判定する為の重送閾値と、に基づいて媒体の重送の有無を判定する重送判定部と、
前記重送閾値の調整に係わる情報である第1情報及び前記第1情報が前記重送閾値の調整に係わる情報である旨を特定する第2情報が保持されたキャリブレーションシートから、前記第1情報及び前記第2情報を取得する情報取得部と、
を備えた重送検出装置。 - 請求項1に記載の重送検出装置において、前記重送判定部は、情報を記憶する記憶部に保持された、前記重送閾値の上限値である上限閾値及び前記重送閾値の下限値である下限閾値を取得可能であり、
前記第1情報は、前記超音波発信部と前記超音波受信部との間に前記キャリブレーションシートが介在する状態で前記超音波発信部から超音波を発した際の前記検出強度の上限値である上限検出値及び前記検出強度の下限値である下限検出値を含み、
前記重送判定部は、前記超音波発信部と前記超音波受信部との間に前記キャリブレーションシートが介在する状態で前記超音波発信部から超音波を発した際の前記検出強度の、前記上限検出値と前記下限検出値との間における位置に基づき、前記上限閾値と前記下限閾値とから前記重送閾値を決定する、
ことを特徴とする重送検出装置。 - 請求項2に記載の重送検出装置において、前記重送判定部は、前記検出強度が前記上限検出値と前記下限検出値との範囲から外れる場合、処理を中断するとともにアラートを発する、
ことを特徴とする重送検出装置。 - 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の重送検出装置において、前記重送判定部が媒体の重送を予め定めた回数連続して検出した場合、前記キャリブレーションシートによるキャリブレーション処理の実行を促す通知を発する、
ことを特徴とする重送検出装置。 - 媒体を搬送する媒体搬送経路に配置された、超音波を発する超音波発信部と、
前記媒体搬送経路を挟んで前記超音波発信部と対向配置され、前記超音波発信部から発せられた超音波を受ける超音波受信部と、
前記超音波受信部が受けた超音波の検出強度と、媒体の重送を判定する為の重送閾値と、に基づいて媒体の重送の有無を判定する重送判定部と、
前記重送閾値の初期値である初期重送閾値が記憶された記憶部と、を備え、
前記記憶部には、前記超音波発信部から発する超音波の強度と前記検出強度との関係を表す比例式の傾き値について、前記初期重送閾値が適用される環境において前記超音波発信部と前記超音波受信部との間に媒体が介在しない状態で取得された傾き値が第1傾き値として記憶されており、
前記重送判定部は、使用環境において前記超音波発信部と前記超音波受信部との間に媒体が介在しない状態で前記傾き値としての第2傾き値を取得するキャリブレーションモードを実行可能であり、
前記第1傾き値と前記第2傾き値との比率に基づき前記初期重送閾値を変更して前記重送閾値とする、
ことを特徴とする重送検出装置。 - 請求項5に記載の重送検出装置において、前記重送判定部が媒体の重送を予め定めた回数連続して検出した場合、前記キャリブレーションモードを実行する、
ことを特徴とする重送検出装置。 - 請求項5または請求項6に記載の重送検出装置において、前記超音波受信部が受けた超音波の検出信号は、複数のアンプが直列接続されて成る受信回路に入力され、
前記重送判定部は、複数の前記アンプの最終段より前の段のアンプから送出される前記検出信号をもとにして前記傾き値を取得する、
ことを特徴とする重送検出装置。 - 媒体の面を読み取る読み取り手段と、
請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の重送検出装置と、
を備えた画像読取装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017165693A JP7035380B2 (ja) | 2017-08-30 | 2017-08-30 | 重送検出装置、画像読取装置 |
US16/113,615 US10894680B2 (en) | 2017-08-30 | 2018-08-27 | Multifeed detection device and image reading apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017165693A JP7035380B2 (ja) | 2017-08-30 | 2017-08-30 | 重送検出装置、画像読取装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019043693A true JP2019043693A (ja) | 2019-03-22 |
JP7035380B2 JP7035380B2 (ja) | 2022-03-15 |
Family
ID=65434840
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017165693A Active JP7035380B2 (ja) | 2017-08-30 | 2017-08-30 | 重送検出装置、画像読取装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US10894680B2 (ja) |
JP (1) | JP7035380B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7283295B2 (ja) * | 2019-07-30 | 2023-05-30 | セイコーエプソン株式会社 | 搬送装置 |
JP2022102815A (ja) * | 2020-12-25 | 2022-07-07 | セイコーエプソン株式会社 | 画像読取装置および重送検知方法 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6260743A (ja) * | 1985-09-09 | 1987-03-17 | Oki Electric Ind Co Ltd | 紙葉類分離給送装置 |
JP2006298598A (ja) * | 2005-04-22 | 2006-11-02 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | シート状部材の重送検知装置および重送検知方法 |
JP2007272112A (ja) * | 2006-03-31 | 2007-10-18 | Canon Inc | 画像形成装置、画像形成方法及び記録媒体 |
JP2013010599A (ja) * | 2011-06-29 | 2013-01-17 | Kyocera Document Solutions Inc | 給紙装置及び画像形成装置 |
JP2017039589A (ja) * | 2015-08-20 | 2017-02-23 | キヤノン株式会社 | シート給送装置 |
JP2017109858A (ja) * | 2015-12-18 | 2017-06-22 | 株式会社Pfu | 重送検出装置、重送検出方法及び制御プログラム |
Family Cites Families (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7654521B2 (en) * | 2004-04-06 | 2010-02-02 | Eastman Kodak Company | Apparatus, method and program product for detecting article multifeed overlap |
JP4618286B2 (ja) * | 2007-10-01 | 2011-01-26 | 富士ゼロックス株式会社 | ラベル紙の重送検知装置 |
JP2012144307A (ja) | 2011-01-07 | 2012-08-02 | Yamaha Corp | 重送検知装置 |
US20150324893A1 (en) * | 2012-04-24 | 2015-11-12 | H. J. Paul Langen | Method and system for order fulfilment |
JP6003414B2 (ja) | 2012-09-04 | 2016-10-05 | 株式会社リコー | 重送検知装置および画像形成装置および重送検知方法 |
EP2769949B1 (de) * | 2013-02-21 | 2018-05-30 | Pepperl & Fuchs GmbH | Verfahren zum messtechnischen Unterscheiden von Materialbereichen eines blatt-, bahn- oder bogenartigen Materials sowie Vorrichtung hierzu |
JP6316012B2 (ja) | 2014-02-07 | 2018-04-25 | キヤノン株式会社 | 重送検知装置及び画像形成装置 |
CN104268979B (zh) * | 2014-10-30 | 2017-01-18 | 广州广电运通金融电子股份有限公司 | 钞票重钞的检测方法及装置 |
JP6700577B2 (ja) | 2015-10-15 | 2020-05-27 | セイコーエプソン株式会社 | 画像読取装置 |
JP2017088269A (ja) | 2015-11-04 | 2017-05-25 | セイコーエプソン株式会社 | 用紙搬送装置 |
JP2018193167A (ja) | 2017-05-16 | 2018-12-06 | セイコーエプソン株式会社 | 搬送装置 |
-
2017
- 2017-08-30 JP JP2017165693A patent/JP7035380B2/ja active Active
-
2018
- 2018-08-27 US US16/113,615 patent/US10894680B2/en active Active
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6260743A (ja) * | 1985-09-09 | 1987-03-17 | Oki Electric Ind Co Ltd | 紙葉類分離給送装置 |
JP2006298598A (ja) * | 2005-04-22 | 2006-11-02 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | シート状部材の重送検知装置および重送検知方法 |
JP2007272112A (ja) * | 2006-03-31 | 2007-10-18 | Canon Inc | 画像形成装置、画像形成方法及び記録媒体 |
JP2013010599A (ja) * | 2011-06-29 | 2013-01-17 | Kyocera Document Solutions Inc | 給紙装置及び画像形成装置 |
JP2017039589A (ja) * | 2015-08-20 | 2017-02-23 | キヤノン株式会社 | シート給送装置 |
JP2017109858A (ja) * | 2015-12-18 | 2017-06-22 | 株式会社Pfu | 重送検出装置、重送検出方法及び制御プログラム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20190062091A1 (en) | 2019-02-28 |
US10894680B2 (en) | 2021-01-19 |
JP7035380B2 (ja) | 2022-03-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6622517B2 (ja) | シート搬送装置および画像読取装置 | |
JP2017043470A5 (ja) | ||
JP6579939B2 (ja) | 重送検出装置、重送検出方法及び制御プログラム | |
JP2019043693A (ja) | 重送検出装置、画像読取装置 | |
JP2006298598A (ja) | シート状部材の重送検知装置および重送検知方法 | |
JP2017210349A (ja) | シート搬送装置 | |
JP2017039589A (ja) | シート給送装置 | |
JP2015209296A (ja) | ラベル検出における検出閾値設定方法、搬送装置、ならびにプリンター | |
JP4659546B2 (ja) | 重送検知装置 | |
JP5292561B2 (ja) | シート状部材の重送検知装置 | |
JP2007331909A (ja) | 重送検知装置及びその制御方法並びにプログラム | |
JP2019119578A (ja) | 検知装置、画像読取装置、検知方法 | |
US20210155430A1 (en) | Sheet conveying apparatus and image reading apparatus | |
US8882373B2 (en) | Image processing device and sheet feeding mechanism | |
US11523005B2 (en) | Image reading apparatus and multi-sheet feed detection method with detection based on rise of driving voltage and change amount of received ultrasonic wave | |
JP2022026190A (ja) | 画像読取装置、重送検知方法および重送検知プログラム | |
JP5570232B2 (ja) | 重送検知装置、及び重送検知方法、並びにシート処理装置 | |
WO2022085071A1 (ja) | 媒体搬送装置、制御方法及び制御プログラム | |
US10855867B2 (en) | Medium transport apparatus, image reading apparatus, and control method | |
JP2009256073A (ja) | 重送検知装置及び重送検知方法 | |
JP2019123580A (ja) | 搬送装置 | |
US20180334343A1 (en) | Transporting apparatus | |
JP2005035757A (ja) | シート取扱装置及び画像読取装置 | |
JP6814270B2 (ja) | シート搬送装置および画像読取装置 | |
JP2020132373A (ja) | シート搬送装置、画像読取装置、シート搬送方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200803 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210513 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210526 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210708 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20211102 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20211227 |
|
C60 | Trial request (containing other claim documents, opposition documents) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60 Effective date: 20211227 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20220105 |
|
C21 | Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21 Effective date: 20220112 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220201 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220214 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7035380 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |