JP2019043553A - 収納体 - Google Patents

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JP2019043553A JP2017164474A JP2017164474A JP2019043553A JP 2019043553 A JP2019043553 A JP 2019043553A JP 2017164474 A JP2017164474 A JP 2017164474A JP 2017164474 A JP2017164474 A JP 2017164474A JP 2019043553 A JP2019043553 A JP 2019043553A
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Abstract

【課題】スタッキング状態にした際に、上下の収納体同士が連結係止して、上段に配された収納体の脱落のおそれがなく、それでいて、連結係止状態を容易に解除してネスティング状態に収納保管することができる収納体を提供することを目的とする。【解決手段】収納体の上部側に、スタッキングした際に上側の収納体に係合連結する連結保持部8を設け、下部側にスタッキング下際に下側の収納体に係合連結する突出係合片部11を設け、スタッキングした際に、上側の収納体の突出係合片部11と下側の収納体の連結保持部8が連結解除可能に係合連結する構成とされると共に、この連結保持部8と連結保持係合部11との係合連結を、一方を他方に対して相対離反移動させる押圧操作により解除することができるように構成する。【選択図】図1

Description

本発明は、上下に多段に積み上げてスタッキング状態にして使用することができると共に、下側の収納体の収納空間に上側の収納体が入り込むネスティング状態で重ね収納することができる収納体に関するものである。
従来、この種の収納体として、例えば特許文献1に示すような分類バスケットがある。
この分類バスケットは、載置して積み重ねが可能であると共に、不使用時は入れ子状態にして保管することが可能な構造であって、積み重ねられた状態で、横ずれを防止する互いが係合可能な係合凸部および係合凹部が形成され、係合凸部の外径寸法が基端側から先端側に向かうに従って小さくなる構成、あるいは、係合凹部の内径寸法が開口部側から奥へ向かうに従って狭くなる構成のうちの少なくともいずれか一方を有し、積み重ね時に、係合凸部を係合凹部にスムーズに挿入することができると共に、係合凸部の外周面が係合凹部の内周面に面接して分類バスケット同士をがたつきなく積み重ねることができる構成とされるものである。
特開平8−58793号公報
しかしながら、この分類バスケットは、上述のように載置して積み重ねて使用する際、がたつきや横ずれは生じないものの、上段の分類バスケットと下段の分類バスケットが固定されていないため、多段に積み重ねて使用する際に、例えば、接触などの衝撃により揺れが生じることで、上下の係合が外れ、上段の分類バスケットが落下してしまうおそれがある。
また、従来から多段に積み重ねた収納体の上段側の落下を防止するため、上下の収納体同士を連結係止するものがあるが、このようなものは、一度連結したら容易にこの連結を解除することができない、いわゆるはめ殺し構造であるため、段数変更(段数を減らす)ができず、また、不使用時に各収納体を分離して入れ子状態(ネスティング状態)にして保管することができないなど利便性に乏しいものとなってしまう。
本発明は、このような現状に鑑みなされたもので、上下に多段に積み上げてスタッキング状態にして使用することができると共に、下側の収納体の収納空間に上側の収納体が入り込むネスティング状態で重ね収納することができる収納体において、スタッキング状態にした際に、上下の収納体同士が連結係止して、上段に配された収納体の脱落のおそれがなく、それでいて、連結係止状態を容易に解除してネスティング状態に収納保管することができる実用性に優れた収納体を提供することを目的とする。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
上面開口部と正面開口部とが形成される箱状体に構成され、スタッキング状態にした際に上側の収納体と連結する上部側連結部1と、スタッキング状態にした際に下側の収納体に設けられた上部側連結部1と係合連結する下部側連結部2とが設けられると共に、左右の側面部の夫々に、内側が空間とされる外方に突出するネスティング係合部3が設けられていて、下側の収納体の上部側連結部1に上側の収納体の下部側連結部2を係合連結させて上下に多段に積み上げてスタッキング状態にして使用することができ、下側の収納体のネスティング係合部3の内側空間部4に上方から重ね収納する上側の収納体のネスティング係合部3の外側突条部5を挿入係合させて下側の収納体の収納空間に上側の収納体が入り込むネスティング状態で重ね収納することができるように構成される収納体であって、前記上部側連結部1は、スタッキング状態にする際に上側の収納体が載置される上側収納体載置部6と、前記上側の収納体を前記上側収納体載置部6に位置決めする位置決め部7と、この位置決め部7に位置決めされて前記上側収納体載置部6に載置される前記上側の収納体を該上部側連結部1に離脱不能に連結保持する連結保持部8とからなる構成とされ、前記下部側連結部2は、他の収納体の上側に積み上げてスタッキング状態にする際に、下側の収納体に設けられる上側収納体載置部6に当接係合して支持される当接係合部9と、前記下側の収納体に設けられる位置決め部7と係合する位置決め係合部10と、前記下側の収納体に設けられる連結保持部8と連結解除可能に係合連結する連結保持係合部11とからなる構成とされ、この連結保持部8と連結保持係合部11との係合連結により連結状態が保持され上下に多段に積み上げたスタッキング状態において、下側の収納体の連結保持部8と上側の収納体の連結保持係合部11とのいずれか一方を他方に対して相対離反移動させる押圧操作により、前記連結保持部8と前記連結保持係合部11とが係合解除され、連結保持状態が解除されて、下側の収納体に対して上側の収納体を分離することができるように構成されていることを特徴とする収納体に係るものである。
また、前記連結保持部8は、凹部若しくは通孔に形成され、前記連結保持係合部11は、この凹部若しくは通孔に形成される連結保持部8に嵌入係合する突出係合片部11に形成される構成とされ、前記突出係合片部11が前記連結保持部8に嵌入係合することで、下側の収納体に対して上側の収納体を持ち上げ操作しても、前記突出係合片部11が前記連結保持部8の開口縁部に当接係合して抜け止め状態になることで、上側の収納体を下側の収納体に対して離脱不能に連結することができる構成とされることを特徴とする請求項1記載の収納体に係るものである。
また、前記突出係合片部11は、下方に向かって押圧する押し込み操作されると、前記連結保持部8に圧接しながら下方に移動すると共に内方に向かって移動し、この内方移動時に前記位置決め部7を押圧し、この突出係合片部11からの押圧作用により弾性撓み変形自在に構成される前記位置決め部7が退避弾性撓み変形することで、前記連結保持部8に嵌入係合する構成とされることを特徴とする請求項2記載の収納体に係るものである。
また、前記突出係合片部11が前記連結保持部8に嵌入係合した状態において、退避弾性撓み変形した前記位置決め部7の弾性復帰作用により、前記位置決め部7が前記突出係合片部11に係合して、この突出係合片部11の前記連結保持部8との嵌入係合状態が保持される構成とされることを特徴とする請求項3記載の収納体に係るものである。
本発明は上述のように構成したから、スタッキング状態にした際に、上下の収納体同士が係合連結(連結係止)して、上段に配された収納体の脱落のおそれがなく、それでいて、上下の連結を解除する場合は、下側の収納体の連結保持部と上側の収納体の連結保持係合部とのいずれか一方を他方に対して相対離反移動させる押圧操作するだけの簡易な操作で容易に解除することができ、容易に段数を変更することができたり、不使用時にはスタッキング状態を分解してそれぞれの収納体を入れ子状態(ネスティング状態)にして場所を取らずに収納保管したりすることができる実用性に優れた収納体となる。
本実施例を示す斜視図である。 本実施例を示す平面図である。 本実施例を示す底面図である。 本実施例の上部側連結部を示す平面図である。 本実施例の上部側連結部を示す斜視図である。 本実施例の下部側連結部を示す底面図である。 本実施例の下部側連結部を示す斜視図である。 本実施例の上部側連結部と下部側連結部とを示す説明断面図である。 本実施例をスタッキングする際の上部側連結部と下部側連結部の構成角部の状態を示す説明図である。 本実施例をスタッキング解除する際の上部側連結部と下部側連結部の構成角部の状態を示す説明図である。 本実施例をネスティングにした状態を示す説明側断面図である。 本実施例をネスティングした状態における上側の収納体の取手部の筒状縁部と、下側の収納体の上側収納体支承部とを示す説明断面図である。 本実施例をスタッキングした状態を示す斜視図である。 本実施例をネスティングした状態を示す斜視図である。
好適と考える本発明の実施形態を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
本発明の収納体を二体以上用いてこれらを上下に積み重ねて(スタッキング状態にして)多段収納体に構成する場合、下側の収納体の上部側連結部1に設けられる位置決め部7に、上側の収納体の下部側連結部2に設けられる位置決め係合部10を係合させると、この位置決め部7と位置決め係合部10との係合により、下側の収納体に対して積み重ねる上側の収納体が位置決めされて、上側の収納体の当接係合部9が下側の収納体の上側収納体載置部6に当接係合して、この当接係合部9が上側収納体載置部6に支持された状態になり、下側の収納体上に上側の収納体が載置積み重ね状態(スタッキング状態)になる。
また、上記載置積み重ね操作において、下側の収納体の位置決め部7に上側の収納体の位置決め係合部10を係合させると、上側の収納体に設けられる連結保持係合部11が下側の収納体に設けられる連結保持部8に係合連結して、上側の収納体と下側の収納体とが離脱不能に係合連結され、これにより、例えば、接触などの衝撃により揺れが生じても、上下の連結(係合)が強固に保持され、上段の収納体の落下が防止されることとなる。
すなわち、従来例の分類バスケットは、係合凸部と係合凹部との係合によって横ずれが防止される(位置決めされる)だけで、分類バスケット同士は連結されておらず、よって、接触などの衝撃により揺れが生じることで、上下の係合が外れ、上段の分類バスケットが落下してしまうおそれがあるが、本発明は、上部側連結部1に位置決め部7と共に連結保持部8が設けられ、また、下部側連結部2に位置決め係合部10と共に連結保持係合部11が設けられていて、位置決め部7と位置決め係合部10とを係合させる位置決め係合操作をすることで、この位置決め部7と位置決め係合部10とが位置決め係合すると共に(ほぼ同時に)、下側の収納体の連結保持部8に対して上側の収納体の連結保持係合部11が連結解除自在に係合連結して、この連結保持部8と連結保持係合部11との係合連結により位置決め部7と位置決め係合部10との係合状態が離脱不能な連結状態が保持され、例えば接触などの衝撃により揺れが生じても、下側の収納体に対して上側の収納体が離脱し落下する心配が無い安定した状態で載置積み重ねられることとなる。
また、この連結保持部8と連結保持係合部11との係合連結は、この連結保持部8と連結保持係合部11とを相対離反移動させる押圧操作により連結解除することができるので、例えば、不使用になり収納する場合は、押圧操作により連結保持部8と連結保持係合部11とを相対離反移動させてこの連結保持部8と連結保持係合部11との係合連結を解除することで、位置決め部7と位置決め係合部10との係合保持状態が解除されることとなり、スタッキング状態にした各収納体を容易に個々に分離することができ、この分離した個々の収納体を、下側の収納体のネスティング係合部3の内側空間部4に上方から重ね収納する上側の収納体のネスティング係合部3の外側突条部5を挿入係合させて下側の収納体の収納空間に上側の収納体が入り込むネスティング状態で重ね収納することで、コンパクトな収納形態にして場所を取らずに収納保管することができる。
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
本実施例は、上面開口部と正面開口部とが形成される箱状体に構成され、スタッキング状態にした際に上側の収納体と連結する上部側連結部1と、スタッキング状態にした際に下側の収納体に設けられた上部側連結部と係合連結する下部側連結部2とが設けられると共に、左右の側面部の夫々に、内側が空間とされる外方に突出するネスティング係合部3が設けられていて、上側の収納体の下部側連結部2と下側の収納体の上部側連結部1とを係合連結させて上下に多段に積み上げてスタッキング状態にして使用することができ、下側の収納体のネスティング係合部3の内側空間部4に上方から重ね収納する上側の収納体のネスティング係合部3の外側突条部5を挿入係合させて下側の収納体の収納空間に上側の収納体が入り込むネスティング状態で重ね収納することができるように構成される収納体である。
具体的には、本実施例の収納体は、合成樹脂の一体成形品であり、左右の側面部及び背面部に多数の透孔が形成されるかご状体に形成され、例えば、衣類収納に好適に構成されている。以下、本実施例に係る構成各部について詳述する。
本実施例の上部側連結部1は、収納体の上部側の四箇所に設けられていて、具体的には、左右の側面部の内側上端部(上部開口縁の近傍)に夫々二つずつ(正面側に一つ、背面側に一つ)設けられている。
この上部側連結部1は、夫々、スタッキング状態にする際に上側の収納体が載置される上側収納体載置部6と、上側の収納体を上側収納体載置部6に位置決めする位置決め部7と、この位置決め部7に位置決めされて上側収納体載置部6に載置される上側の収納体をこの上部側連結部1に対して分離不能な連結状態にする連結保持部8とからなる構成とされている。
具体的には、本実施例の上部側連結部1は、図示するように、対向配設される上側収納体載置部6の間に凸状体に形成される位置決め部7が上方に向かって突設され、さらにその奥側(側面部側)に連結保持部8が形成されてなる構成とされている。
より具体的には、本実施例の位置決め部7は、後述する位置決め係合部10と係合し易いように先端部側がやや先細り形状に形成されると共に、弾性変形自在に構成され、押圧作用により上側収納体載置部6の対向方向を直交する左右方向に弾性撓み変形(傾倒動作)する構成とされ、本実施例の位置決め部7は、上側収納体載置部6との境界部に切り込み部12を形成し、この切り込み部12により高さ寸法を増し、より弾性撓み変形し易い構成とされている。
また、連結保持部8は、側方、具体的には、前述した位置決め部7と対向する方向に開口する側方開口部8Aを有する凹部若しくは通孔に構成されていて、後述する下部側連結部2に設けられる連結保持係合部11が嵌脱自在に嵌入係合する構成とされている。
また、本実施例の下部側連結部2は、収納体の下部側の四箇所に設けられていて、具体的には、左右の側面部の外側下端部、より具体的には、左右の側面部に夫々二体ずつ(正面側に一体、背面側に一体)設けられるネスティング係合部3の外側突条部5の下端部に夫々設けられている。
この下部側連結部2は、夫々、他の収納体の上側に積み上げてスタッキング状態にする際に、下側の収納体に設けられる上側収納体載置部6に当接係合して支持される当接係合部9と、下側の収納体に設けられる位置決め部7と係合する位置決め係合部10と、下側の収納体に設けられる連結保持部8と連結解除可能に係合連結する連結保持係合部11とからなる構成とされている。
具体的には、本実施例の下部側連結部2は、図示するように、ネスティング係合部3の外側突条部5の底部を当接係合部9とする構成とされ、また、このネスティング係合部3の外側突条部5の底部に形成される開口部を位置決め係合部10とする構成とされている。
また、連結保持係合部11は、前述した連結保持部8に嵌入係合する突出係合片部11に形成されていて、具体的には、本実施例の突出係合片部11は、各ネスティング係合部3の外側突条部5の外側側面部の下端部に外方に向かって1〜2mm程度突出する突出片からなる構成とされている。
より具体的には、本実施例の突出係合片部11は、外側面が内側に向かって傾斜している形状に形成されていて、位置決め係合部10を位置決め部7に位置合せした際、この内傾斜外側面11Aの下部が連結保持部8の側方開口部8Aの上縁部に当接し、押し込み操作により下方に押し込まれることで、この内傾斜外側面11Aが側方開口部8Aの上縁部から押圧作用を受け、下方に押し込まれるに連れ内方に移動するように構成されている。
さらに具体的には、本実施例の突出係合片部11は、この内方移動時に位置決め部7を押圧し、位置決め部7を退避弾性撓み変形させることで、側方開口部8Aの上縁部を乗り越えて連結保持部8に嵌入係合する構成とされ、さらに、この嵌入係合状態において、退避弾性撓み変形した位置決め部7が弾性復帰作用で戻り変形してこの突出係合片部11に係合(具体的には、当接または近接状態)することで、位置決め部7により連結保持部8からの離脱動作が抑制されて、連結保持部8に対する嵌入係合状態が保持される構成とされている。
また、本実施例の収納体は、左右の側面部の上部、具体的には、左右の側面部の上部にしてこの側面部に間隔をおいて設けられるネスティング係合部3間に、取手部13が開口形成されていて、具体的には、本実施例の取手部13は、側面部に開口される取手形成用開口部13Aと、この取手形成用開口部13Aの周縁部に沿って外方に突出する筒状縁部13Bとからなる構成とされている。
また、本実施例の収納体は、背面部に、ネスティング状態にした際に、下側の収納体に当接し、この収納体を下側の収納体に対して一定の重ね状態にする下側収納体当接部14が設けられる構成とされ、具体的には、この下側収納体当接部14は、収納体の背面部の左右方向に延設され、外方に向かって突設される平帯板からなる構成とされている。
またさらに、本実施例の収納体は、上部開口部の内側縁部に、ネスティング状態にした際に、上側に重ねられる収納体を支承する上側収納体支承部15が設けられていて、具体的には、この上側収納体支承部15は、上部開口部の左右開口縁部及び背面側開口縁部に設けられていて、左右開口縁部に設けられる上側収納体支承部15は、前述した取手部13の筒状縁部13Bの下部側が当接し、背面側開口縁部に設けられる上側収納体支承部15は、下側収納体当接部14が当接するように構成されている。
また、本実施例の収納体は、底面部に車輪部16が設けられていて、走行移動自在に構成されている。
具体的には、車輪部16は、収納体の底面部の背面側の左右二箇所に設けられていて、本実施例の収納体は、正面側を少し持ち上げて後傾状態にすると、この車輪部16だけが床面に対して接地する状態になり、走行移動可能となる構成とされている。なお、車輪部16は、着脱自在に設けられていて、この車輪部16を取り外して使用することもできる構成とされている。
以上のように構成される本実施例の作用効果について以下に説明する。
本実施例の収納体を二体以上用いてこれらを上下に積み重ねて(スタッキング状態にして)多段収納体に構成する場合、下側の収納体の上部側連結部1に、上側の収納体の下部側連結部2を係合させるように積み重ね操作することで、下側の収納体上に上側の収納体が抜脱不能に載置される。
具体的には、下側の上部側連結部1に突設される位置決め部7と、上側の収納体の下部側連結部2の通孔に形成される位置決め係合部10とを位置合せする。
この位置決め部7と位置決め係合部10とを位置合せした状態では、上側の収納体の突出係合片部11が、下側の収納体の連結保持部8の上縁部と当接(干渉)した状態になり、この突出係合片部11が連結保持部8に当接した状態から、上側の収納体を下方に向かって押圧する押し込み操作すると、突出係合片部11に設けられる内傾斜外側面11Aと、下側の収納体の連結保持部8の側方開口部8Aの上縁部とが相対摺動することで、突出係合片部11が下方側に押し込まれるに連れ、連結保持部8からの押圧作用により内方に向かって移動する力が生じ、この突出係合片部11の内方移動作用により、突出係合片部11が位置決め部7を押圧することとなり、位置決め部7がこの押圧により退避弾性撓み変形し、この位置決め部7が退避弾性撓み変形することで、突出係合片部11が下方に移動することができ、連結保持部8の上縁部を乗り越えて、連結保持部8の側方開口部8Aに嵌入係合すると共に、位置決め係合部10が位置決め部7と位置決め係合し、上側の収納体の当接係合部9が下側の収納体の上側収納体載置部6に当接係合する。
また、上記突出係合片部11が位置決め部7を退避弾性撓み変形させて連結保持部8の上縁部を乗り越えて連結保持部8の側方開口部8Aに嵌入係合すると、突出係合片部11の位置決め部7への押圧が解除されて、位置決め部7が弾性復帰作用で戻り変形し、この位置決め部7が戻り変形することで、位置決め部7が、連結保持部8に係合する突出係合片部11に当接状態または近接状態になる。
具体的には、本実施例においては、この戻り変形した位置決め部7が、突出係合片部11の背面側に当接(押圧当接)し、突出係合片部11の連結保持部8(側方開口部8A)への嵌入係合を付勢することとなり、これにより、連結保持部8と突出係合片部11との係合連結が保持され、言い換えると、下側の収納体に対して上側の収納体が係止固定され、例えば、接触などの衝撃により揺れが生じても、上下の連結(係合)が強固に保持され、上段の収納体の落下が防止され、スタッキング状態が安定的に保持されることとなる。
また、本実施例は、上下に多段に積み上げたスタッキング状態において、上側の収納体の連結保持部8と下側の収納体の連結保持係合部11とのいずれか一方を他方に対して相対離反移動させる押圧操作により、連結保持部8と連結保持係合部11との係合を解除することができる。
具体的には、下側の収納体を押さえて、上側の収納体の突出係合片部11の上方、具体的には、ネスティング係合部3の外側突条部5の下端部を内方に向かって押圧すると、この押圧操作により位置決め部7が、積み重ね時と同様、退避弾性撓み変形し、この位置決め部7の退避弾性撓み変形により突出係合片部11が連結保持部8の側方開口部8Aから離脱し、連結保持部8と突出係合片部11との係合連結が解除されることとなり、これにより、スタッキング状態にした各収納体を容易に個々に分離することができる。
このように、本実施例は、スタッキング状態にした際に、連結保持部8と突出係合片部11との係合連結により上側の収納体が下側の収納体に係止固定されるので、上段に配された収納体の脱落のおそれがなく、安定したスタッキング状態(載置積み重ね状態)が保持され、それでいて、スタッキング状態を解除する場合は、上述のように、下側の収納体を押さえて、上側の収納体の突出係合片部11の上方、具体的には、ネスティング係合部3の外側突条部5の下端部を内方に向かって押圧し、上側の収納体の連結保持部と下側の収納体の連結保持係合部とのいずれか一方を他方に対して相対離反移動させる簡単な押圧操作で容易に連結保持部8と突出係合片部11との係合連結を解除して、上下の収納体を分離することができるので、段数変更が容易にでき、また、不使用時には、分離した個々の収納体を、下側の収納体のネスティング係合部3の内側空間部4に上方から重ね収納する上側の収納体のネスティング係合部3の外側突条部5を挿入係合させて下側の収納体の収納空間に上側の収納体が入り込むネスティング状態にすることで、コンパクトな収納形態にして場所を取らずに収納保管することもできる実用性に優れた収納体となる。
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
1 上部側連結部
2 下部側連結部
3 ネスティング係合部
4 内側空間部
5 外側突条部
6 上側収納体載置部
7 位置決め部
8 連結保持部
9 当接係合部
10 位置決め係合部
11 連結保持係合部,突出係合片部

Claims (4)

  1. 上面開口部と正面開口部とが形成される箱状体に構成され、スタッキング状態にした際に上側の収納体と連結する上部側連結部と、スタッキング状態にした際に下側の収納体に設けられた上部側連結部と係合連結する下部側連結部とが設けられると共に、左右の側面部の夫々に、内側が空間とされる外方に突出するネスティング係合部が設けられていて、下側の収納体の上部側連結部に上側の収納体の下部側連結部を係合連結させて上下に多段に積み上げてスタッキング状態にして使用することができ、下側の収納体のネスティング係合部の内側空間部に上方から重ね収納する上側の収納体のネスティング係合部の外側突条部を挿入係合させて下側の収納体の収納空間に上側の収納体が入り込むネスティング状態で重ね収納することができるように構成される収納体であって、前記上部側連結部は、スタッキング状態にする際に上側の収納体が載置される上側収納体載置部と、前記上側の収納体を前記上側収納体載置部に位置決めする位置決め部と、この位置決め部に位置決めされて前記上側収納体載置部に載置される前記上側の収納体を該上部側連結部に離脱不能に連結保持する連結保持部とからなる構成とされ、前記下部側連結部は、他の収納体の上側に積み上げてスタッキング状態にする際に、下側の収納体に設けられる上側収納体載置部に当接係合して支持される当接係合部と、前記下側の収納体に設けられる位置決め部と係合する位置決め係合部と、前記下側の収納体に設けられる連結保持部と連結解除可能に係合連結する連結保持係合部とからなる構成とされ、この連結保持部と連結保持係合部との係合連結により連結状態が保持され上下に多段に積み上げたスタッキング状態において、下側の収納体の連結保持部と上側の収納体の連結保持係合部とのいずれか一方を他方に対して相対離反移動させる押圧操作により、前記連結保持部と前記連結保持係合部とが係合解除され、連結保持状態が解除されて、下側の収納体に対して上側の収納体を分離することができるように構成されていることを特徴とする収納体。
  2. 前記連結保持部は、凹部若しくは通孔に形成され、前記連結保持係合部は、この凹部若しくは通孔に形成される連結保持部に嵌入係合する突出係合片部に形成される構成とされ、前記突出係合片部が前記連結保持部に嵌入係合することで、下側の収納体に対して上側の収納体を持ち上げ操作しても、前記突出係合片部が前記連結保持部の開口縁部に当接係合して抜け止め状態になることで、上側の収納体を下側の収納体に対して離脱不能に連結することができる構成とされることを特徴とする請求項1記載の収納体。
  3. 前記突出係合片部は、下方に向かって押圧する押し込み操作されると、前記連結保持部に圧接しながら下方に移動すると共に内方に向かって移動し、この内方移動時に前記位置決め部を押圧し、この突出係合片部からの押圧作用により弾性撓み変形自在に構成される前記位置決め部が退避弾性撓み変形することで、前記連結保持部に嵌入係合する構成とされることを特徴とする請求項2記載の収納体。
  4. 前記突出係合片部が前記連結保持部に嵌入係合した状態において、退避弾性撓み変形した前記位置決め部の弾性復帰作用により、前記位置決め部が前記突出係合片部11に係合して、この突出係合片部の前記連結保持部との嵌入係合状態が保持される構成とされることを特徴とする請求項3記載の収納体。
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