JP2019043168A - エアバッグ及びシートベルト装置 - Google Patents

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敦 市田
Atsushi Ichida
敦 市田
尚史 関
Hisashi Seki
尚史 関
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Abstract

【課題】最も膨張した状態でのウェビングの横ずれを防止すること。【解決手段】袋体と、前記袋体が最も膨張した状態でウェビングが収まる窪みを、前記袋体の表面に形成する窪み形成部材とを備える、エアバッグ。例えば、前記窪み形成部材は、前記窪みが前記表面に形成されるように、前記袋体の膨張を前記袋体の内部で規制する。例えば、前記袋体は、第1の表面と、前記第1の表面とは反対側の第2の表面とを有し、前記窪み形成部材は、前記窪みが前記第1の表面に形成されるように、前記第1の表面と前記第2の表面とを前記内部で連結する。【選択図】図7

Description

本発明は、エアバッグ及びシートベルト装置に関する。
従来、ウェビングに設けられるエアバッグを膨張させて乗員を拘束する装置が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2013−244857号公報
しかしながら、従来の技術では、エアバッグのウェビング側の表面はエアバッグが最も膨張した状態で凸状になる。そのため、図1に示されるように、エアバッグBが最も膨張した状態において、ウェビングWが横方向にずれやすくなる。ウェビングWが横方向にずれると、ウェビングWによる乗員Pの拘束時にウェビングWと乗員P又はエアバッグBとの位置関係を適切に保つことが難しい。
そこで、本開示では、最も膨張した状態でのウェビングの横ずれを防止できるエアバッグ及びシートベルト装置が提供される。
本開示の一態様では、
袋体と、
前記袋体が最も膨張した状態でウェビングが収まる窪みを、前記袋体の表面に形成する窪み形成部材とを備える、エアバッグが提供される。
また、本開示の一態様では、
当該エアバッグと、ウェビングとを備えるシートベルト装置が提供される。
本開示によれば、袋体が最も膨張した状態でウェビングが収まる窪みが、袋体の表面に形成されるので、袋体が最も膨張した状態でのウェビングの横ずれを防止することができる。
シートベルトの横ずれが発生する状況の一例を乗員の上方からの視点で示す図である。 本実施形態におけるシートベルト装置の構成の一例を示す図である。 本実施形態におけるシートベルト装置のタング及びエアバッグ付近の断面図である。 本実施形態におけるエアバッグの一例を示す平面図である。 図4のF−Fにおける断面図である。 袋体が膨張展開する前の状態での、図4のA−Aにおける断面図である。 袋体が最も膨張した状態での、図4のA−Aにおける断面図である。 袋体が最も膨張した状態での各寸法を示す、図4のA−Aにおける断面図である。 エアバッグの第1の具体例を示す、図4のA−Aにおける断面図である。 エアバッグの第2の具体例を示す、図4のA−Aにおける断面図である。 エアバッグの第3の具体例を示す、図4のA−Aにおける断面図である。 エアバッグの第4の具体例を示す、図4のA−Aにおける断面図である。 エアバッグの第5の具体例を示す図である。
以下、本開示に係る実施形態を図面を参照して説明する。なお、各図面において、X軸、Y軸及びZ軸は、互いに直交する。X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向は、それぞれ、X軸に平行な方向、Y軸に平行な方向及びZ軸に平行な方向を表す。XY平面、YZ平面、ZX平面は、それぞれ、X軸とY軸を含む平面、Y軸とZ軸とを含む平面、Z軸とX軸とを含む平面を表す。
図2は、本実施形態におけるシートベルト装置の構成の一例を模式的に示す斜視図である。図2に示されるシートベルト装置100は、車両の座席1に装備されている。シートベルト装置100は、リトラクタ2、ウェビング11、エアベルト10、ショルダアンカ7、タング4及びバックル9を備える。
リトラクタ2から引き出されたウェビング11は、ショルダアンカ7を通って引き回され、タング4で折り返される。ウェビング11の端部は、アンカープレート6に定着されている。アンカープレート6は、固定ボルト5を介してシート又は車体の不図示の固定部に固定される。
座席1は、例えば、運転席又は助手席などの前方座席である。座席1は、後方座席でもよい。
リトラクタ2は、ウェビング11の送り出し又は巻き取りを行う装置であり、この実施の形態ではBピラーに設置されている。しかしながら、リトラクタ2は、座席1の位置に対応して、例えばBピラー、Cピラー、後方座席の後方のトレイなどの車体側部位に設置されてもよい。また、リトラクタ2は、座席1の内部(例えば、シートバック1Bの内部)に設置されてもよい。
ウェビング11に摺動可能に取り付けられたタング4よりもショルダアンカ7側には、エアベルト10が装着されている。タング4は、ガス供給パイプ4aとタングプレート4b等を備えている。ガス供給パイプ4aは、金属製筒状体であり、ガス供給パイプ4aに連通するタング4内のガス供給経路を介して、後述の図4に示されるエアバッグ20の下端部のガス導入口21に連通している。
図3は、本実施形態におけるシートベルト装置のタング及びエアバッグ付近の断面図である。タング4のタングプレート4bの先端側には、タングプレート4bがバックル9内に差し込まれたときにバックル9内のラッチ部材が係合するラッチ孔4cが設けられている。タングプレート4bの後端側は、樹脂モールド4d内に埋設されている。樹脂モールド4dに、ウェビング11の挿通口4eが設けられている。
図2において、タング4が着脱されるバックル9は、ブラケット9aを介してシート又は車体の固定部(図示せず)にボルト等の固定部材を介して固定される。バックル9には、タングプレート支持穴9bとガス供給パイプ連結穴9cとが形成されており、タング4の装着時にタングプレート4bとガス供給パイプ4aとはバックル9の各穴9b,9cに挿入される。ガス供給パイプ4aが挿入されるガス供給パイプ連結穴9cには、バックル9に設置されたインフレータ16のガス噴出口(図示せず)が連通されている。衝突時等に、インフレータ16内の点火剤の反応によりインフレータ16のガス噴出口からガスが噴出し、エアベルト10が図2の二点鎖線10'で示すようにウェビング11に沿って膨張する。エアベルト10は、ウェビング11の長手方向に沿って膨張展開しながら上方(本実施形態では、ショルダアンカ7側)に移動する。
エアベルト10は、エアバッグ装置の一例である。図3に示されるように、エアベルト10は、ウェビング11が挿通されたウェビングガイド30と、ウェビングガイド30に沿って延在する膨張可能なエアバッグ20と、エアバッグ20の折り畳み体を覆うバッグカバー40と備える。エアバッグ20は、ウェビング11の挿通方向に細長く折り畳まれた状態でウェビングガイド30の外側に配置されている。また、エアベルト10は、ウェビングガイド30及びバッグカバー40の下端側をタング4に連結する下側連結部材50と、エアバッグ20、ウェビングガイド30及びバッグカバー40の上端側同士を連結する上側連結部材51とを備える。
バッグカバー40は、カバー上端部46を有し、ウェビングガイド30は、カバー上端部46に対向するガイド上端部36を有する。カバー上端部46は、ウェビング11の挿通方向での第1のカバー端部の一例である。ガイド上端部36は、第1のカバー端部に対向する第1のガイド端部の一例である。また、バッグカバー40は、カバー下端部47を有し、ウェビングガイド30は、カバー下端部47に対向するガイド下端部37を有する。カバー下端部47は、ウェビング11の挿通方向で第1のカバー端部とは反対側の第2のカバー端部の一例である。ガイド下端部37は、第2のカバー端部に対向する第2のガイド端部の一例である。
ウェビングガイド30とエアバッグ20の折り畳み体とが、バッグカバー40内に挿入される。バッグカバー40は、平坦で細長い筒状のカバーの一例である。バッグカバー40は、エアバッグ20の膨張圧によって切断する縫合糸で縫製されるか、又はエアバッグ20の膨張に合わせて膨張する伸縮可能なメッシュにより形成されている。この実施の形態では、ウェビングガイド30とバッグカバー40の全長は略等しく、ウェビングガイド30とバッグカバー40の下端及び上端の位置は略一致している。
ウェビングガイド30は、ガイド上端部36とガイド下端部37との間に連続して延在する周壁部38を有する。周壁部38がガイド上端部36とガイド下端部37との間に連続して延在することにより、孔や隙間等の切れ目が周壁部38には形成されていないので、周壁部38を介してバッグカバー40とウェビングガイド30との間に異物が混入することを防ぐことができる。
ウェビングガイド30は、ウェビング11が挿通方向に移動自在に挿通する平坦で細長い筒状部材であり、ポリウレタン樹脂やシリコーンエラストマー等の樹脂材料により形成されている。
縦長のウェビングガイド30は、ウェビング11の長手方向への移動をガイドする。エアバッグ20は、ウェビングガイド30の外側に配置されている。上側連結部材51は、エアバッグ20が膨張展開する前の非膨張展開状態では、ウェビングガイド30のガイド上端部36とバッグカバー40のカバー上端部46とを連結する。そして、上側連結部材51は、エアバッグ20が膨張展開している状態では、エアバッグ20の膨張展開に伴って、エアバッグ20と共にウェビング11の長手方向に沿って上方に移動する(図2の二点鎖線10'、51'参照)。
このように、エアベルト10は、エアバッグ20の膨張展開に伴って、エアバッグ20と共にウェビング11に沿って上方に移動する上側連結部材51を備える。このような上側連結部材51を備えることによって、非膨張展開状態でのエアベルト10の長手方向の長さを、膨張展開状態での長さよりも短縮することができる。したがって、エアバッグ20が膨張展開する前の状態でのエアベルト10のサイズを小さくすることができる。その結果、エアベルト10を車両に搭載する際の搭載性が向上する。また、エアバッグ20が膨張展開する前の通常使用状態でのエアベルト10のサイズを小さくすることができるので、エアベルト10が通常使用状態で乗員に与える煩わしさを低減することができる。
図4は、本実施形態におけるエアバッグの一例を示す平面図であり、エアバッグ20単体を平たく広げた状態を示す。X軸方向は、縦長のエアバッグ20又はウェビング11の幅方向を表す。Y軸方向は、エアバッグ20又はウェビング11の長手方向を表す。Z軸方向は、エアバッグ20又はウェビング11の厚さ方向を表す。
エアバッグ20は、下端側(タング4側)にガス導入口21を備えている。エアバッグ20は、ウェビング11に沿うように細長く延在する。エアバッグ20の上端側(ショルダアンカ7側)には、突片部22が設けられている。突片部22に係止孔22aが設けられている。突片部22は、エアバッグ20のバッグ上端部の一例である。
エアバッグ20は、細長い2枚の基布28,29を重ね合わせ、それらの周縁部を縫合等による接合部23で接合することにより、細長い袋状に製作される。基布28は、ウェビング11が設けられる側となる第1の表面の一例である。基布29は、ウェビング11が設けられる側とは反対側(すなわち、乗員側)の第2の表面の一例である。基布28と基布29とが接合部23で接合されることにより、エアバッグ20の外形を形成する縦長の袋体19が作製される。
エアバッグ20の長手方向の中間よりも下端側(タング4側)には、ウェビングガイド30を、エアバッグ20の基布28側から反対側の基布29側に引き通すためのスリット24が設けられている。このスリット24を囲むように、基布28,29同士が接合部25A,25Bで縫合等により接合されている。
エアバッグ20の長手方向の中間付近から上端側(突片部22側)にかけて、ウェビングガイド30を通すための複数個のループ部26が間隔をあけて設けられている。本実施形態では、5個のループ部26a〜26eが基布28の表面から突出するように設けられている。ループ部26は、例えば、基布28,29と同じ材質の布片よって形成されている。各々のループ部26の両側辺部は、エアバッグ20の基布28又は基布28,29の両方に縫合等による接合部26iで接合されている。
図5は、図4のF−Fにおける断面図である。ループ部26aは、基布28との間に空間を形成するように、基布28に取り付けられている。当該空間に、ウェビング11が挿通するウェビングガイド30が挿入される。他のループ部26b〜26eについても同様に、基布28との間に形成された空間に、ウェビング11が挿通するウェビングガイド30が挿入される。
図4,5に示されるように、エアバッグ20の長手方向の中間付近かつ幅方向の中間付近には、基布28,29同士が縫合等による接合部25Bで接合されている。接合部25Bによる縫合等の接合が施されることにより、エアバッグ20の膨張時の厚みが規制される。
図6は、袋体19が膨張展開する前の状態での、図4のA−Aにおける断面図である。図7は、袋体19が最も膨張した状態での、図4のA−Aにおける断面図である。図6,7では、ウェビング11をガイドするウェビングガイド30の図示が省略されている。エアバッグ20の長手方向の中間付近かつ幅方向の中間付近において、エアバッグ20は、基布28と基布29とを袋体19の内部で連結する少なくとも一つの連結部材を備える。図6,7には、そのような連結部材の一例として、Z軸方向への袋体19の膨張を袋体19の内部で規制する2つのテザー61,62が示されている。このような連結部材により、エアバッグ20の膨張時の厚みが規制される。
図6に示されるように、テザー61,62は、XY平面において広がる2枚のテザー布65,66によって形成されている。テザー布65,66は、互いに重ね合うように基布28と基布29との間に挟まれている。テザー布65,66のそれぞれのX軸方向での両側は、縫合等による接合部27e,27fによって互いに接合されている。また、テザー布65の中央部は、基布28の内面に縫合等による接合部27a,27bによって接合されている。テザー布66の中央部は、基布29の内面に縫合等による接合部27c,27dによって接合されている。
したがって、袋体19がガスの流入により膨張展開すると、図7に示されるように、接合部27aと接合部27cとの間にテザー61が形成されるとともに、接合部27bと接合部27dとの間にテザー62が形成される。よって、袋体19の最大膨張状態でのZ軸方向の寸法がテザー61,62により制限される。
袋体19のZ軸方向への膨張がテザー61,62により規制されることにより、袋体19が最も膨張した状態でウェビング11が収まる窪み28cが、袋体19の基布28に形成される。窪み28cが形成されることにより、窪み28cのX軸方向の両側には、X軸方向に離間する一対の頂部28a,28bが基布28に形成される。ウェビング11及びウェビングガイド30は、これらの一対の頂部28a,28bを乗り越えることが難しくなる。よって、袋体19が最も膨張した状態において、ウェビング11及びウェビングガイド30のX軸方向の移動は、これらの一対の頂部28a,28bによって制限される。
したがって、このような窪み形成部材(本実施形態では、テザー61,62)をエアバッグ20は備えることにより、袋体19が最も膨張した状態でウェビング11が横方向(袋体19の幅方向を示すX軸方向)にずれることを防止することができる。
窪み28cが基布28に形成されるように、テザー61は、基布28との第1の接合箇所である接合部27aで基布28の内面に接合し、テザー62は、基布28との第2の接合箇所である接合部27bで基布28の内面に接合する。このように、窪み28cが基布28に形成されるように、基布28との接合箇所が少なくとも2箇所設けられることにより、平面状の底を有する窪み28cが形成される。したがって、袋体19が最も膨張した状態において、ウェビング11及びウェビングガイド30を窪み28cで安定化させる効果が増大する。
図7のように、袋体19が最も膨張した状態において、X軸方向における接合部27aと接合部27bとの距離は、ウェビング11の幅よりも短いことが、ウェビング11及びウェビングガイド30を窪み28cで安定化させる点で好ましい。当該距離がウェビング11の幅よりも長くなると、窪み28cと一対の頂部28a,28bとの間の段差が小さくなり、ウェビング11及びウェビングガイド30を窪み28cで安定化させることが難しくなるからである。
また、図7のように、袋体19のZ軸方向への膨張がテザー61,62により規制されることにより、袋体19が最も膨張した状態で窪み29cが、袋体19の基布29に形成される。窪み29cが形成されることにより、窪み29cのX軸方向の両側には、X軸方向に離間する一対の頂部29a,29bが基布29に形成される。テザー61は、基布29との第3の接合箇所である接合部27cで基布29の内面に接合し、テザー62は、基布29との第4の接合箇所である接合部27dで基布29の内面に接合する。
図7のように、テザー61,62は、袋体19が最も膨張した状態において、一対の頂部29a,29bがX軸方向に離間する距離がウェビング11の幅以上になるように、基布29に接合部27c,27dで接合する。これにより、基布29が乗員の体表と接する面積を確保することができるので、エアバッグ20を安定化させることができる。エアバッグ20の安定化によって、窪み29cに収まるウェビング11の位置も安定する。
図8は、袋体19が最も膨張した状態での各寸法を示す断面図である。図8は、袋体19が最も膨張した状態において、袋体19の長手方向(Y軸方向)に直交する平面での断面視を示す。この断面視において、一対の頂部29a,29bのうちの一方の頂部29bから窪み28cの中心28dまでの幅寸法をW、一対の頂部29a,29bから窪み28cまでの高さ寸法をHとする。頂部29bから頂部28bまでの高さ寸法をL1とする。接合部27dから接合部27bまでの高さ寸法をL2とする。接合部27aから接合部27bまでの幅寸法をL3とする。W,L3は、X軸方向における長さを表し、H,L1,L2は、Z軸方向における長さを表す。
W:Hの比の値(W/H)が大きい値ほど、エアバッグ20に入力されるモーメントに対して、エアバッグ20が乗員P(図1参照)の体表に沿って転がり難くなる。つまり、エアバッグ20に入力されるモーメントに対するエアバッグ20の転がり耐性が高くなる。W/Hが大きくなるほど、袋体19が最も膨張した状態で、エアバッグ20は扁平になるからである。したがって、W/Hが大きくなるほど、エアバッグ20が安定化するので、窪み29cに収まるウェビング11の位置も安定する。
エアバッグ20の転がり耐性を確保する点で、W/Hは、0.3以上1.0以下であることが好ましい。W/Hが0.3未満であると、エアバッグ20が転がりやすくなる。また、袋体19が最も膨張した状態において、ウェビング11と乗員との間の距離が長くなりすぎるので、ウェビング11による乗員の拘束時にウェビング11と乗員との位置関係を適切に保つことが難しい。一方、W/Hが1.0を超えると、エアバッグ20の厚みを確保することが難しくなる。なお、一対の頂部29a,29bのうちの他方の頂部29aから窪み28cの中心28dまでの幅寸法をWとするとき、W/Hは、0.3以上1.0以下であってもよい。
図9は、エアバッグ20の第1の具体例を示す断面図である。袋体19が最も膨張した状態で、窪み28cに対して袋体19の幅方向の一方の側で膨張する第1の膨張部64と、窪み28cに対して袋体19の幅方向の他方の側で第1の膨張部64よりも大きく膨張する第2の膨張部63とが形成される。
第1の膨張部64は、テザー62に対して左側のチャンバーであり、第2の膨張部63は、テザー61に対して右側のチャンバーである。第1の膨張部64と第2の膨張部63との間には、第3の膨張部60が形成されている。
図9の場合、頂部29aから頂部28aまでの高さ(65mm)を、頂部29bから頂部28bまでの高さ(55mm)よりも大きくすることで、第1の膨張部64よりも大きく第2の膨張部63を膨張させている。第2の膨張部63を拡大することにより、第2の膨張部63側の転がり耐性がアップする。
図10は、エアバッグ20の第2の具体例を示す断面図である。第1の膨張部64よりも大きく第2の膨張部63を膨張させることに加えて、テザー61の長さとテザー62の長さとを相違させている。図10の場合、テザー61の長さ(49mm)をテザー62の長さ(44mm)よりも長くすることにより、第2の膨張部63側の転がり耐性がアップする。
図11は、エアバッグ20の第3の具体例を示す断面図である。テザー61,62の長さを第1,2の具体例よりも短縮している(35mmに短縮)。これより、Wの値(34mm)が第1,2の具体例よりも長くなり(34mmに延長)、W/Hが増大する。よって、袋体19の幅方向における両側の転がり耐性がアップする。
図12は、エアバッグ20の第4の具体例を示す断面図である。頂部29aから頂部28aまでの高さと、頂部29bから頂部28bまでの高さとを、大きくしている(70mm)。これにより、袋体19の幅方向において、第3の膨張部60の両側の膨張部が拡大することにより、両側の転がり耐性がアップする。
図13は、エアバッグ20の第5の具体例を示す図である。図13に示されるエアバッグ20Aでは、テザー61,62の長さや外形縫製の長さを調整することによって、各断面の形状を変更することが可能である。例えば、図13では、エアバッグ20Aの上端部に向かって、袋体19の断面形状を徐々に拡大させている。これにより、乗員の肩部に負荷を集中させることができるので、乗員の胸部への負荷を低減することができる。
以上、エアバッグ及びシートベルト装置を実施形態により説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。他の実施形態の一部又は全部との組み合わせや置換などの種々の変形及び改良が、本発明の範囲内で可能である。
例えば、ウェビング11に摺動可能に取り付けられたタング4よりもアンカープレート6側に、エアベルト10が装着されてもよい。つまり、本発明は、ショルダーベルトに設けられるエアバッグに限られず、ラップベルトに設けられるエアバッグにも適用することができる。
また、本発明は、エアバッグの上端又は下端がウェビングに固定されている形態にも適用することができる。また、窪み28cを形成する窪み形成部材は、一つでも複数でもよい。また、窪み形成部材は、テザー、ストラップ、連結材、パッチ、ベルト、係留索、係留綱、紐状部材、又は帯状部材などによって実現されてもよい。
また、ウェビングガイドは、筒状に形成された部材に限られず、板状に形成された部材でもよい。また、ベルトガイドは、無くてもよい。
1 座席
2 リトラクタ
4 タング
4b タングプレート
4d 樹脂モールド
7 ショルダアンカ
9 バックル
10 エアベルト
11 ウェビング
16 インフレータ
19 袋体
20 エアバッグ
21 ガス導入口
28,29 基布
30 ウェビングガイド
36 ガイド上端部
37 ガイド下端部
38 周壁部
40 バッグカバー
46 カバー上端部
47 カバー下端部
51 上側連結部材
61,62 テザー
100 シートベルト装置

Claims (11)

  1. 袋体と、
    前記袋体が最も膨張した状態でウェビングが収まる窪みを、前記袋体の表面に形成する窪み形成部材とを備える、エアバッグ。
  2. 前記窪み形成部材は、前記窪みが前記表面に形成されるように、前記袋体の膨張を前記袋体の内部で規制する、請求項1に記載のエアバッグ。
  3. 前記袋体は、第1の表面と、前記第1の表面とは反対側の第2の表面とを有し、
    前記窪み形成部材は、前記窪みが前記第1の表面に形成されるように、前記第1の表面と前記第2の表面とを前記内部で連結する、請求項2に記載のエアバッグ。
  4. 前記窪み形成部材は、前記窪みが前記第1の表面に形成されるように、前記第1の表面に少なくとも2箇所で接合する、請求項3に記載のエアバッグ。
  5. 前記窪み形成部材は、前記窪みが前記第1の表面に形成されるように、前記第1の表面に第1の接合箇所及び第2の接合箇所で接合し、
    前記袋体の幅方向における前記第1の接合箇所と前記第2の接合箇所との距離は、前記ウェビングの幅よりも短い、請求項4に記載のエアバッグ。
  6. 前記窪み形成部材は、前記窪みが前記第1の表面に形成されるように、前記第1の表面に第1の接合箇所及び第2の接合箇所で接合するとともに、前記第2の表面に第3の接合箇所及び第4の接合箇所で接合する、請求項4又は5に記載のエアバッグ。
  7. 前記第1の接合箇所と前記第3の接合箇所との距離と、前記第2の接合箇所と前記第4の接合箇所との距離とは、相違する、請求項6に記載のエアバッグ。
  8. 前記袋体が最も膨張した状態で前記袋体の幅方向に離間する一対の頂部が、前記第2の表面に形成され、
    前記袋体の長手方向に直交する平面での断面視において、前記一対の頂部のうちの一方の頂部から前記窪みの中心までの幅寸法をW、前記一対の頂部から前記窪みまでの高さ寸法をHとするとき、
    少なくとも一方のW/Hは、0.3以上1.0以下である、請求項3から7のいずれか一項に記載のエアバッグ。
  9. 前記袋体は、前記窪み形成部材によって前記窪みが形成される第1の表面と、前記第1の表面とは反対側の第2の表面とを有し、
    前記袋体が最も膨張した状態で前記袋体の幅方向に離間する一対の頂部が、前記第2の表面に形成され、
    前記窪み形成部材は、前記一対の頂部が前記幅方向に離間する距離が前記ウェビングの幅以上になるように、前記第2の表面に接合する、請求項1から8のいずれか一項に記載のエアバッグ。
  10. 前記袋体が最も膨張した状態で、前記窪みに対して前記袋体の幅方向の一方の側で膨張する第1の膨張部と、前記窪みに対して前記袋体の幅方向の他方の側で前記第1の膨張部よりも大きく膨張する第2の膨張部とが形成される、請求項1から9のいずれか一項に記載のエアバッグ。
  11. 請求項1から10のいずれか一項に記載のエアバッグと、前記ウェビングとを備える、シートベルト装置。
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