JP2019042871A - ロボットシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】人体でない物体がロボットアームの動作範囲領域に進入した場合にロボットアームの動作が減速又は停止されることを低減することが可能なロボットシステムを提供する。【解決手段】ロボットアーム2と、ロボットアーム2の動作範囲を含む所定の監視エリアにおける人体と人体でない物体とを識別するための人体識別情報を出力する人体識別器4と、ロボットアーム2の動作を制御する制御器3と、を備え、制御器3は、人体識別器4が出力する人体識別情報に基づき所定の監視エリアにおける人体と人体でない物体とを識別することによって所定の監視エリアに人体が進入したことを検知すると、ロボットアーム2の動作を減速又は停止するようロボットアーム2を制御するように構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、ロボットシステムに関し、特にロボットと人とが共存する作業システムに適したロボットシステムに関する。
近年、ロボットと人とが共存する作業システムにおいてロボットが用いられている。例えば、特許文献1に記載の技術では、レーザセンサがロボットアームの動作範囲領域から当該領域に接近しようとする人までの距離を計測し、コントローラが、当該距離がロボットアームの動作範囲領域であるとロボットアームの動作を停止させる。これにより、人がロボットアームに接近した場合に安全が確保される。
特開2017−080845号公報
ところで、従来の作業システムでは、工程間のワークの搬送が、コンベア、作業者のマニュアルハンドリング等によって行われていた。しかし、最近では、工程間のワークの搬送が、AGV(Automatic Guided Vehicle)によって行われる場合がある。この場合、上記従来技術では、レーザセンサが人体と人体でない物体とを識別できないため、AGVがロボットアームの動作範囲領域に進入すると、コントローラがロボットアームの動作を停止させるという課題があった。
本発明は、上記従来の課題を解決すべくなされたものであり、人体でない物体がロボットアームの動作範囲領域に進入した場合にロボットアームの動作が減速又は停止されることを低減することが可能なロボットシステムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のある態様(aspect)に係るロボットシステムは、ロボットアームと、前記ロボットアームの動作範囲を含む所定の監視エリアにおける人体と人体でない物体とを識別するための人体識別情報を出力する人体識別器と、前記ロボットアームの動作を制御する制御器と、を備え、前記制御器は、前記人体識別器が出力する人体識別情報に基づいて前記所定の監視エリアにおける人体と人体でない物体とを識別することによって前記所定の監視エリアに人体が進入したことを検知すると、前記ロボットアームの動作を変えるよう前記ロボットアームを制御するように構成されている。ここで、「ロボットアームの動作を変える」ことには、ロボットアームの動作を減速又は停止すること、及び又はロボットアームの動作の方向を変えることが含まれる。
この構成によれば、制御器が、人体識別器の人体識別情報に基づいて人体と人体でない物体とを識別するので、ロボットアームの動作範囲を含む所定の監視エリアに人体でない物体として識別された物体が進入した場合には、ロボットアームの動作が変わらない、即ち、減速又は停止されない。従って、人体でない物体がロボットアームの動作範囲領域に進入した場合にロボットアームの動作が減速又は停止されることを低減することが可能である。
前記ロボットアームの動作を変えることが前記ロボットアームの動作を減速又は停止することであってもよい。
この構成によれば、所定の監視エリアに進入した人体の安全を的確に確保することができる。
前記制御器は、前記所定の監視エリアに人体が進入したことを検知すると、所定条件を満たす場合に、前記ロボットアームの動作を減速又は停止するよう前記ロボットアームを制御するように構成されていてもよい。
この構成によれば、所定条件を満たす場合にのみロボットアームの動作が減速又は停止されるので、監視エリアに人体が進入したことを検知すると必ずロボットアームの動作が減速又は停止される場合に比べて、よりロボットアームの動作が減速又は停止されることを低減することができる。
前記所定条件が、前記所定の監視エリアに人体が進入した時点における前記ロボットアームの動作又は当該動作の次の動作が、前記ロボットアームの少なくとも先端部が前記進入した人体に近づく動作であることであってもよい。
この構成によれば、ロボットアームに人が接近した場合の安全を的確に確保することができる。
前記人体識別器が、熱画像カメラ、人感センサ、デジタルカメラ、分子センサ、非接触式の表面温度計、人を理解するセンサであってもよい。
この構成によれば、具体的に人体識別器を作製することができる。
前記人体識別器が、熱画像カメラであってもよい。
この構成によれば、熱画像カメラは、所定の監視エリアの熱画像を出力するので、当該熱画像において人体の温度に対応する領域を人体として識別することができる。従って、所定の監視エリアにおける人体と人体でない物体とを的確に識別することができる。
前記熱画像カメラは、前記所定の監視エリアの熱画像を出力し、前記制御器は、前記熱画像において、35℃以上38℃以下の範囲の温度に対応し、且つ、前記熱画像の全面積に対する面積の割合が所定範囲の割合である領域を人体として識別することによって、前記所定の監視エリアにおける人体と人体でない物体とを識別するように構成されていてもよい。
この構成によれば、制御器が、所定の監視エリアの熱画像において、35℃以上38℃以下の範囲の温度に対応し、且つ、熱画像の全面積に対する面積の割合が所定範囲の割合である領域を人体として識別するので、所定の監視エリアにおける人体と人体でない物体とをより的確に識別することができる。
本発明によれば、人体でない物体がロボットアームの動作範囲領域に進入した場合にロボットアームの動作が減速又は停止されることを低減することが可能であるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施形態に係るロボットシステムのハードウェアの構成を示す斜視図である。 図2は、図1のロボットシステムの制御系統の構成を示すブロック図である。 図3は、図1のロボットシステムの安全確保動作を示すフローチャートである。 図4Aは、図1のロボットアームが用いられる作業システムを模式的に示す平面図である。 図4Bは、図4Aに示すロボットアームの動作の次の動作であって、ロボットアームが停止される態様の動作を示す平面図である。 図4Cは、図4Aに示すロボットアームの動作の次の動作であって、ロボットアームが停止されない態様の動作を示す平面図である。
以下、本発明の実施形態を、添付図面を参照しつつ説明する。以下では、全ての図を通じて、同一又は相当する要素には同一の参照符号を付してその重複する説明を省略する。また、以下の図は本発明を説明するための図であるので、本発明に無関係の要素が省略される場合、簡略化される場合、誇張される場合、又は複数の図が互いに一致しない場合がある。
(実施形態)
[構成]
図1は、本発明の実施形態に係るロボットシステムのハードウェアの構成を示す斜視図である。図4Aは、図1のロボットアームが用いられる作業システムを模式的に示す平面図である。図4Bは、図4Aに示すロボットアームの動作の次の動作であって、ロボットアームが停止される態様の動作を示す平面図である。図4Cは、図4Aに示すロボットアームの動作の次の動作であって、ロボットアームが停止されない態様の動作を示す平面図である。図4A乃至図4Cでは図1のロボットアームが簡略化されて示されている。
図1及び図4A乃至図4Cを参照すると、本実施形態のロボットシステム100は、ロボットアーム2と、ロボットアーム2の動作範囲を含む所定の監視エリア5における人(人体)6と人体でない物体とを識別するための人体識別情報を出力する人体識別器4と、ロボットアーム2の動作を制御するロボット制御器3と、を備える。ロボット制御器3は、人体識別器4が出力する人体識別情報に基づいて所定の監視エリア5における人6と人体でない物体とを識別することによって所定の監視エリア5に人6が進入したことを検知すると、ロボットアーム2の動作を変えるようロボットアーム2を制御するように構成されている。ここで、「ロボットアーム2の動作を変える」ことには、ロボットアーム2の動作を減速又は停止すること、及び又はロボットアーム2の動作の方向を変えることが含まれる。以下では、ロボットアーム2の動作が停止される。
図4A乃至4Cを参照すると、ロボットシステム100が用いられる作業システムでは、例えば、ロボットアーム2の前側、左側、及び右側に、それぞれ、作業台21、22、23が配置されている。ロボットアーム2は、この作業台21〜23を利用して所定の作業を行う。この作業システムでは、ロボットアーム2と作業員とが共存する。また、作業に必要な部品等をAGVが搬送する。
平面視において、これらの作業台21、22、23の上方空間がロボットアーム2の動作範囲の外縁部である。そして、このロボットアーム2の動作範囲を含むように所定の監視エリア5が設定されている。この監視エリア5は、ロボット制御器3の記憶部に記憶されている。所定の監視エリアの形は任意である。ここでは、平面視において矩形に設定されている。
次に、ロボットシステム100を詳細に説明する。
図1及び図4A乃至4Cを参照すると、ロボットシステム100は、台車10を備える。台車10は、ここでは、基部に車輪を備える箱体で構成されている。台車10は、車輪によって移動可能であり、車輪に設けられた定置機構(図示せず)によって、所望の場所に定置することができる。
台車10の上面には、ロボットアーム2が設置されている。ロボットアーム2は、所定の作業を行う。従って、ロボットアーム2は、アームを有し、且つ所定の作業を行うことが可能なものであればよい。例えば、水平多関節ロボット、垂直多関節ロボット、パラレルリンクロボット、直交ロボット等が例示される。ここでは、ロボットアーム2は、双腕の水平多関節ロボットである。
ロボットアーム2は、台車10の上面に設置され、上下方向に延びる円柱状の基部11と、基部11に支持された右アーム及び左アームを備える。右アームは、基端部が基部11の中心軸である第1回動軸線の周りに回動自在に基部11に支持された右第1リンク12Aと、基端部が第1回動軸線と平行な第2回動軸線の周りに回動自在に右第1リンク12Aの先端部に支持された右第2リンク13Aと、右第2リンク13Aの先端部に第2回動軸線に垂直な第3回動軸線の周りに捻じれ回転可能で且つ昇降可能に支持された右リスト部14Aと、右リスト部14Aの下端に取り付けられた右ハンド16Aとを含む。右第1リンク12A、右第2リンク13A、及び右リスト部14Aが右アーム部15Aを構成する。
左アームは、基端部が基部11の中心軸である第1回動軸線の周りに回動自在に基部11に支持された左第1リンク12Bと、基端部が第1回動軸線と平行な第4回動軸線の周りに回動自在に左第1リンク12Bの先端部に支持された左第2リンク13Bと、左第2リンク13Bの先端部に第4回動軸線に垂直な第5回動軸線の周りに捻じれ回転可能で且つ昇降可能に支持された左リスト部14Bと、左リスト部14Bの下端に取り付けられた左ハンド16Bとを含む。左第1リンク12B、左第2リンク13B、及び左リスト部14Bが左アーム部15Bを構成する。右ハンド16A及び左ハンド16Bは、それぞれ、所定の作業に好適なように構成される。左右のアームは、独立して動作したり、互いに協働して動作したりすることができる。
台車10の内部にはロボット制御器3が収容されている。ロボット制御器3は、処理部(図示せず)と記憶部(図示せず)とを有し、記憶部に格納された所定の制御プログラムを処理部が読み出して実行することにより、ロボットアーム2の動作を制御する。ロボット制御器3は、集中制御を行う単独の制御器で構成されてもよく、互いに協働して分散制御を行う複数の制御器で構成されてもよい。ロボット制御器3は、例えばマイクロコントローラ、MPU、FPGA(Field Programmable Gate Array)、PLC(Programmable Logic Controller)等によって構成される。ロボットアーム2とロボット制御器3とがロボット1を構成する。
ロボットアーム2の周囲には、人体識別器4が配置されている。人体識別器4が出力する人体識別情報は、ロボット制御器3に入力される。人体識別器4は、ロボットアーム2の動作範囲を含む所定の監視エリア5を監視することが可能な場所に設置される。ここでは、人体識別器4は、ロボットアーム2の上方に設置されている。
人体識別器4は、人体と人体でない物体とを識別するための人体識別情報を出力することが可能な機器であればよい。人体識別器として、熱画像カメラ(サーモグラフィーカメラ)、人感センサ、デジタルカメラ、分子センサ、非接触式の表面温度計、人を理解するセンサ等が例示される。人感センサとして、オムロン株式会社製のサーモパイル型人感センサ、東芝ライテック株式会社製のスマートアイセンサー(カメラ)、株式会社ヘルツ製の焦電型人感センサー等が例示される。人を理解するセンサとして、株式会社ロフトワーク製の人理解センサー、オムロン株式会社製の人理解画像センサ等が例示される。ここでは、人体識別器4は、熱画像カメラである。熱画像カメラは周知であるので、ここでは簡単に説明する。
熱画像カメラは、人体識別情報として、所定の監視エリア5の熱画像を出力するので、当該熱画像において人体の温度に対応する領域を人(人体)6として識別することができる。従って、所定の監視エリア5における人6と人体でない物体とを的確に識別することができる。
具体的には、熱画像カメラが、所定の監視エリア5の熱画像を出力する。熱画像カメラは、カメラの視野内の物体及び又は空間が放出する熱エネルギー(赤外線エネルギー)を熱画像に変換して出力する。物体及び又は空間が放出する熱エネルギーは、それらの温度に対応する。熱画像では、例えば、温度が高い部分程赤く且つ温度が低い部分程青く表示される。図4Bを例に取ると、可視エリア5内に特段の熱源が存在しない場合、可視エリア5内は黄色から青色の間の色で表示され、人6のみが赤色に表示される。熱画像カメラは、人が放出する熱エネルギーを検出するので、人6が熱エネルギーを遮断する物を身に着けていない限り、人6は人体の形状を有する赤色の領域として表示される。それ故、熱画像カメラが出力する熱画像を用いて、可視エリア5内における人体(人6)と人体でない物体とを好適に識別することができる。
ここでは、ロボット制御器3が、熱画像において、35℃以上38℃以下の範囲の温度に対応し、且つ、熱画像の全面積に対する面積の割合が所定範囲の割合である領域を人体として識別することによって、所定の監視エリア5における人体と人体でない物体とを識別する。この構成によれば、ロボット制御器3が、所定の監視エリア5の熱画像において、人体の平常時における温度である35℃以上38℃以下の範囲の温度に対応し、且つ、熱画像の全面積に対する面積の割合が所定範囲の割合である領域を人体として識別するので、所定の監視エリア5における人体(人6)と人体でない物体とをより的確に識別することができる。熱画像の全面積に対する「人体として識別すべき領域の面積」の「所定範囲の割合」は、実験、シミュレーション、計算等によって決定される。
図2は、図1のロボットシステムの制御系統の構成を示すブロック図である。図1、図2、及び図4A乃至4Cを参照すると、ロボット1は、ロボットアーム2とロボット制御器3とを含む。ロボット制御器3は、ロボットアーム2の動作を制御する。ロボット制御器3によるロボットアーム2の動作の制御は周知であるので、その詳細な説明は省略する。ロボット制御器3は、ロボットアーム2の左右のアーム部15A、15Bの動作をフィードバック制御するとともに、左右のハンド16A、16Bの動作を制御する。
また、ロボット制御器3は、人体識別器4が出力する人体識別情報に基づいて、所定の監視エリア5における人6と人体でない物体とを識別する。そして、所定の監視エリア5に人)6が進入したことを検知すると、ロボットアーム2の動作を停止する。なお、ロボット制御器3が、所定の監視エリア5に人6が進入したことを検知すると、ロボットアーム2の動作を減速し、又はロボットアーム2の動作の方向を、人6を回避するよう変えてもよい。
ロボット制御器3は、所定の監視エリア5における人6と人体でない物体とを識別するので、例えば、AGVが所定の監視エリア5に進入してもロボットアーム2の動作を停止(又は減速)しない。
[動作]
次に、以上のように構成されたロボットシステム100の動作のうち、本発明の特徴である安全確保動作を図1乃至4Cを参照しながら説明する。以下のロボットシステム100の安全確保動作は、ロボット制御器3が所定の安全確保制御プログラムを実行することによって、遂行される。
図3は、図1のロボットシステムの安全確保動作を示すフローチャートである。図3において、ロボット制御器3は、ロボットアーム2の起動指令を受け取るとロボットアーム2を起動するとともに、安全確保制御を開始する。その後、ロボット制御器3は、ロボットアーム2の停止指令を受け取るとロボットアーム2の動作を停止し、その時点で安全確保制御を終了する。
ロボット制御器3は、安全確保制御を開始すると、まず、人(ここでは作業者)6が所定の監視エリア5に進入した否かを監視し(ステップS1でNO)、人6が所定の監視エリア5に進入したと判定すると(ステップS1でYES)、所定条件(停止条件)が満たされるか否か判定する(ステップS2)。ここで、ロボット制御器3は、AGVを人体でない物体であると識別するので、AGVが所定の監視エリア5に進入しても人6が所定の監視エリア5に進入したとは判定しない。
ここで、この所定条件について説明する。この所定条件は、例えば、図4Bに示すように、所定の監視エリア5に人6が進入した時点におけるロボットアーム2の動作又は当該動作の次の動作が、ロボットアーム2の少なくとも先端部が進入した人6に近づく動作であることである。この例では、ロボットアーム2の動作が図4Aに示す動作から図4Bに示す動作に変化する。図4Aでは、ロボットアーム2の左アーム12B、13B及び右アーム12A、13Aがロボットアーム2の前方向(作業台21に向かう方向)に突出している。一方、図4Bでは、ロボットアーム2の左アーム12B、13B及び右アーム12A、13Aがロボットアーム2の略右方向(作業台23に略向かう方向)に突出している。人6はロボットアーム2の右斜め前方向から所定の監視エリア5に進入している。その結果、ロボットアーム2の左アーム12B、13Bが人6に向かって突出している。従って、ロボットアーム2の左アーム12B、13Bの先端部が、進入した人6に近づいて、危険である。それ故、このような場合にロボットアーム2の動作を停止させることにより人6の安全が確保される。
一方、例えば、図4Cに示すように、所定の監視エリア5に人6が進入した時点におけるロボットアーム2の動作又は当該動作の次の動作が、ロボットアーム2の少なくとも先端部が進入した人6から遠ざかる動作である場合には、ロボットアーム2の動作は停止されない。図4Cでは、ロボットアーム2の左アーム12B、13B及び右アーム12A、13Aが所定の監視エリア5に進入した人6と略反対方向に突出している。それ故、人6は安全である。本実施形態では、このように、所定条件が満たされない場合には、ロボットアーム2の動作が停止されないので、不要なロボットアーム2の動作の停止を低減することができる。
ロボット制御器3は、所定条件が満される場合(ステップS2でYES)、ロボットアーム2の動作を停止し(ステップS3)、人6が所定の監視エリア5から退出するまで待機する(ステップS4でNO)。
そして、人6が所定の監視エリア5から退出すると(ステップS4でYES)、ロボットアーム2を再起動し(ステップS5)、人6が所定の監視エリア5に進入した否かを監視する動作に戻る(ステップS1でNO)。
一方、ステップS2で所定条件が満たされない場合(ステップS2でNO)、ロボット制御器3は、人6が所定の監視エリア5から退出するまで所定条件が満たされるか否かの判定を続ける(ステップS6でNO及びステップS2でNO)。
そして、所定条件が満たされない状態で、人6が所定の監視エリア5から退出すると(ステップS6でYES)、ロボット制御器3は、人6が所定の監視エリア5に進入した否かを監視する動作に戻る(ステップS1でNO)。
以上の説明から明らかなように、本実施形態によれば、ロボット制御器3が、人体識別器4の人体識別情報に基づいて人6と人体でない物体とを識別するので、ロボットアーム2の動作範囲を含む所定の監視エリア5に人体でない物体として識別された物体が進入した場合には、ロボットアーム2の動作が減速又は停止されない。従って、人体でない物体がロボットアーム2の動作範囲領域に進入した場合にロボットアーム2の動作が減速又は停止されることを低減することが可能である。
また、ロボット制御器3は、所定の監視エリア5に人6が進入したことを検知すると、所定条件を満たす場合に、ロボットアーム2の動作を変えるようロボットアーム2を制御するので、所定の監視エリア5に人6が進入したことを検知すると必ずロボットアーム2の動作が減速又は停止される場合に比べて、よりロボットアーム2の動作が減速又は停止されることを低減することができる。
上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施形態が明らかである。従って、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造および/又は機能の詳細を実質的に変更できる。
本発明のロボットシステムは、人体でない物体がロボットアームの動作範囲領域に進入した場合にロボットアームの動作が減速又は停止されることを低減することが可能なロボットシステムとして有用である。
1 ロボット
2 ロボットアーム
3 ロボット制御器
4 人体識別器
5 所定の監視エリア
6 人(人体)
10 台車
11 基部
12A 右第1リンク
12B 左第1リンク
13A 右第2リンク
13B 左第2リンク
14A 右リスト部
14B 左リスト部
15A 右アーム部
15B 左アーム部
16A 右ハンド
16B 左ハンド
21〜23 作業台
100 ロボットシステム

Claims (7)

  1. ロボットアームと、
    前記ロボットアームの動作範囲を含む所定の監視エリアにおける人体と人体でない物体とを識別するための人体識別情報を出力する人体識別器と、
    前記ロボットアームの動作を制御する制御器と、を備え、
    前記制御器は、前記人体識別器が出力する人体識別情報に基づき前記所定の監視エリアにおける人体と人体でない物体とを識別することによって前記所定の監視エリアに人体が進入したことを検知すると、前記ロボットアームの動作を変えるよう前記ロボットアームを制御するように構成されている、ロボットシステム。
  2. 前記ロボットアームの動作を変えることが前記ロボットアームの動作を減速又は停止することである、請求項1に記載のロボットシステム。
  3. 前記制御器は、前記所定の監視エリアに人体が進入したことを検知すると、所定条件を満たす場合に、前記ロボットアームの動作を減速又は停止するよう前記ロボットアームを制御するように構成されている、請求項1又は2に記載のロボットシステム。
  4. 前記所定条件が、前記所定の監視エリアに人体が進入した時点における前記ロボットアームの動作又は当該動作の次の動作が、前記ロボットアームの少なくとも先端部が前記進入した人体に近づく動作であることである、請求項2に記載のロボットシステム。
  5. 前記人体識別器が、熱画像カメラ、人感センサ、デジタルカメラ、非接触式の表面温度計、人を理解するセンサである、請求項1乃至4のいずれかに記載のロボットシステム。
  6. 前記人体識別器が、熱画像カメラである、請求項5に記載のロボットシステム。
  7. 前記熱画像カメラは、前記所定の監視エリアの熱画像を出力し、
    前記制御器は、前記熱画像において、35℃以上38℃以下の範囲の温度に対応し、且つ、前記熱画像の全面積に対する面積の割合が所定範囲の割合である領域を人体として識別することによって、前記所定の監視エリアにおける人体と人体でない物体とを識別するように構成されている、請求項6に記載のロボットシステム。
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