JP2019042850A - アダプタ - Google Patents

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Tatsuya Ito
達也 伊藤
西河 智雅
Tomomasa Nishikawa
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Abstract

【課題】電気機器及びバッテリパックに動作状態を検出し記憶する機能が無くても電気機器又はバッテリパックの動作状態を外部に送信することの可能なアダプタを提供する。【解決手段】電気機器とバッテリパックとの間に着脱可能なアダプタ30であって、前記バッテリパックの電圧、前記バッテリパックから前記電気機器に供給された電流、前記電気機器の使用時間、及び前記アダプタによる電流遮断の有無等の動作状態を検出する検出部と、前記検出部によって検出された前記動作状態を外部に送信する無線通信部41と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、電気機器とバッテリパックとの間に着脱可能なアダプタに関する。
下記特許文献1は、電動工具と外部機器とをアダプタ及びケーブルを介して接続し、電動工具の制御部の不揮発性メモリに格納された電動工具の動作履歴情報を外部機器に送出することを開示する。
特開2012−157924号公報
特許文献1の技術では、電動工具(電気機器)に動作状態を検出し記憶する機能が無い場合には、電動工具の動作状態を外部に送信することができない。他方、電気機器にアダプタを装着する場合、アダプタを含めた全体サイズの大型化が問題となる。
本発明はこうした状況を認識してなされたものであり、その第1の目的は、電気機器及びバッテリパックに動作状態を検出し記憶する機能が無くても電気機器又はバッテリパックの動作状態を外部に送信することの可能なアダプタを提供することにある。
本発明の第2の目的は、装着時の全体サイズの大型化を抑制可能なアダプタを提供することにある。
本発明の第1の態様は、電気機器とバッテリパックとの間に着脱可能なアダプタであって、
前記電気機器及び前記バッテリパックの少なくともいずれかの動作状態を検出する検出部と、
前記検出部によって検出された前記動作状態を外部に送信する通信部と、を備える。
前記動作状態は、前記バッテリパックの電圧、前記バッテリパックから前記電気機器に供給された電流、前記電気機器の使用時間、及び前記アダプタによる電流遮断の有無、の少なくともいずれかを含んでもよい。
前記検出部によって検出された前記動作状態を基に異常有無の判断を行う制御部を備えてもよい。
前記通信部は、前記制御部が異常有無を判断するための閾値を外部から受信してもよい。
前記閾値は、過電流閾値、低電圧閾値、及び作業タイムアウト閾値、の少なくともいずれかを含んでもよい。
前記通信部は、前記制御部の制御プログラムを外部から受信してもよい。
前記制御部は、異常ありと判断すると、バッテリパックから電気機器への電力供給を遮断する制御を行ってもよい。
前記アダプタの傾きを検出する傾斜センサを備えてもよい。
前記傾斜センサは、3軸加速度センサであってもよい。
前記動作状態は、前記電気機器の傾きを含んでもよい。
前記通信部は、前記制御部が異常有無を判断するための傾きの閾値を外部から受信してもよい。
前記通信部は、前記電気機器の動作中に外部機器と通信してもよい。
前記通信部は、前記電気機器に対して駆動操作及び停止操作の少なくとも一方が行われると外部機器と通信してもよい。
前記電気機器に対する前記アダプタのスライド装着方向と、前記アダプタに対する前記バッテリパックのスライド装着方向と、が逆であってもよい。
前記電気機器に対する係止用の係止部と、前記バッテリパックの係止用の係止部と、が互いに反対側に位置してもよい。
本発明の第2の態様は、電気機器とバッテリパックとの間に着脱可能なアダプタであって、前記電気機器に対する係止用の係止部と、前記バッテリパックの係止用の係止部と、が互いに反対側に位置する。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法やシステムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明の第1の態様によれば、電気機器及びバッテリパックに動作状態を検出し記憶する機能が無くても電気機器又はバッテリパックの動作状態を外部に送信することの可能なアダプタを提供することができる。
本発明の第2の態様によれば、装着時の全体サイズの大型化を抑制可能なアダプタを提供することができる。
本発明の実施の形態1に係るアダプタ30を電動工具1とバッテリパック20との間に接続(装着)した状態の側断面図。 アダプタ30のブロック図。 バッテリパック20のブロック図。 電動工具1のブロック図。 マイクロコントローラを有さない電動工具1Aのブロック図。 本発明の実施の形態2に係るアダプタ30Aを電動工具1とバッテリパック20との間に接続(装着)した状態の斜視図。 電動工具1、バッテリパック20、及びアダプタ30Aの分解状態における斜視図。 アダプタ30Aのラッチ機構を示す断面図。 本発明の実施の形態3に係るアダプタ30Bを電動工具1とバッテリパック20との間に接続(装着)した状態の斜視図。 電動工具1、バッテリパック20、及びアダプタ30Bの分解状態における斜視図。
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態を詳述する。なお、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材等には同一の符号を付し、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は発明を限定するものではなく例示であり、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るアダプタ30を電動工具1とバッテリパック20との間に接続(装着)した状態の側断面図である。図1により、前後及び上下方向を定義する。電気機器の例示である電動工具1は、周知のコードレスタイプのインパクトドライバであり、着脱可能に装着したバッテリパック20からの供給電力で動作する。図1では、アダプタ30を介してバッテリパック20を電動工具1に装着しているが、アダプタ30を介さずにバッテリパック20を電動工具1に装着することもできる。
電動工具1のハウジング2は、胴体部(筒状部)2a、ハンドル部2b、及びバッテリ装着部2cからなる。胴体部2aの中央からハンドル部2bが下方に延びる。ハンドル部2bの下部にバッテリ装着部2cが設けられる。胴体部2a内には、モータ3、遊星歯車機構等の減速機構4、スピンドル5、ハンマ6、アンビル7、及びインバータ回路基板9が収容保持される。モータ3の回転は減速機構4によって減速されてスピンドル5に伝達される。スピンドル5によって回転駆動されるハンマ6が、アンビル7に回転打撃力を与え、アンビル7に保持された不図示の先端工具(ビット等)が回転打撃力により回転駆動される。インバータ回路基板9は、図4に示すインバータ回路17を構成するFETやIGBT等のスイッチング素子を搭載する。
ハンドル部2bの上端部には、トリガスイッチ8が設けられる。バッテリ装着部2c内には、制御回路基板10が収容される。バッテリ装着部2cの下端部には、不図示のレール部や係止凹部が設けられ、ここではアダプタ30が接続(装着)される。アダプタ30は、バッテリ装着部2cにバッテリパック20を接続する場合と同様に、バッテリ装着部2cに前方からスライド装着される。装着状態において、電動工具1の端子部13と、アダプタ30の工具側端子部33と、が互いに接触し、電動工具1とアダプタ30とが電気的に接続される。アダプタ30のラッチ操作部31を押すことで、バッテリ装着部2cに対するアダプタ30の係止を解除でき、アダプタ30を前方にスライドさせることでアダプタ30をバッテリ装着部2cから取り外すことができる。アダプタ30は制御回路基板34を内部に保持し、制御回路基板34には図2に示す各ブロックを構成する回路が設けられる。制御回路基板34に設けられたスイッチ35は、アダプタ30の電源をオンするためのスイッチであり、使用者によって操作される。
アダプタ30の下部には、バッテリ装着部2cと同様に、不図示のレール部や係止凹部が設けられ、バッテリパック20が接続(装着)される。バッテリパック20は、バッテリ装着部2cに装着される場合と同様に、アダプタ30の下部に前方からスライド装着される。装着状態において、バッテリパック20の端子部22と、アダプタ30の電池側端子部32と、が互いに接触し、バッテリパック20とアダプタ30とが電気的に接続される。バッテリパック20のラッチ操作部21を押すことで、アダプタ30に対するバッテリパック20の係止を解除でき、バッテリパック20を前方にスライドさせることでバッテリパック20をアダプタ30から取り外すことができる。
図2は、アダプタ30のブロック図である。アダプタ30において、電池側端子部32のプラス端子は、出力制御部42を介して工具側端子部33のプラス端子に接続される。電池側端子部32のマイナス端子は、電流検出部43を介して工具側端子部33のマイナス端子に接続される。アダプタ電源制御部36は、電池側端子部32のプラス端子とアダプタ制御系電源回路38との間に設けられ、電池側端子部32のプラス端子からアダプタ制御系電源回路38への電圧の入力、遮断を切り替える回路であり、アダプタ30の電源のオンオフを切り替える機能を有する。アダプタ電源制御部36は、スイッチ35からのオン信号がある場合、及びマイコン(制御部)40からの自己保持信号がある場合に、電池側端子部32のプラス端子の電圧をアダプタ制御系電源回路38に通し、それ以外の場合は電池側端子部32のプラス端子の電圧をアダプタ制御系電源回路38に通さない(遮断する)。バッテリパック20の残容量が減った場合に、マイコン(マイクロコントローラ)40がアダプタ電源制御部36への自己保持信号の入力を止めることで、電池電圧検出部37及びアダプタ制御系電源回路38での消費電力を無くし、バッテリパック20の過放電を防ぐことができる。
スイッチ35は、前述のようにアダプタ電源制御部36にオン信号を送信してアダプタ30の電源をオンするためのスイッチであると共に、マイコン40にも接続されるため、無線通信部41からデータ送信を開始する操作やエラーがあった際のリセット操作のスイッチとしても利用できる。電池電圧検出部37は、電池側端子部32のプラス端子とマイナス端子との間の電圧(バッテリパック20の出力電圧)を分圧し、マイコン40が測定可能な電圧に変換する回路である。電流検出部43は、シャント抵抗により電流を電圧に変換し、当該電圧をオペアンプによりマイコン40が測定できる電圧に変換する回路である。傾斜センサとしての加速度検出部39は、3軸加速度センサ(重力センサ)であり、アダプタ30の傾きを検出し、マイコン40に送信する。マイコン40は、アダプタ30の傾きから、電動工具1の作業の方向(横を向けているのか下に向けているのか等)を特定(判別)することができる。
アダプタ制御系電源回路38は、電池側端子部32のプラス端子の電圧を、マイコン40及び無線通信部41の動作電圧(例えば3.3V)に変換し、マイコン40及び無線通信部41に電源電圧として供給する回路である。出力制御部42は、バッテリパック20から電動工具1への電源出力のオンオフを切り替える回路である。出力制御部42は、異常発生時等に、マイコン40の制御によりバッテリパック20から電動工具1への電源出力を遮断する。マイコン40は、無線通信部41及び出力制御部42を制御する。マイコン40は、また、各種検出値や異常有無を判断するための各種閾値等を記憶する記憶部(メモリ)を内蔵する。マイコン40及び無線通信部41は一体であってもよい(無線通信部41が内蔵するマイコンでマイコン40の機能を実現してもよい)。無線通信部41は、Bluetooth(登録商標)やWi-Fi、Zigbee(登録商標)等の無線通信により、外部機器(例えばパーソナルコンピュータやスマートフォン等の汎用コンピュータ)と通信する。
無線通信部41が外部機器に送信する情報は、電動工具1及びバッテリパック20の少なくともいずれかの動作状態を含み、例えば、1作業毎(バッテリパック20から電動工具1への電流が発生してから無くなるまで)のバッテリパック20の電圧、バッテリパック20から電動工具1への供給電流、使用時間、作業方向(電動工具1の傾き)、及びアダプタ30(出力制御部42)での電流遮断の有無、並びに作業回数(上記データの個数で分かる)である。無線通信部41が外部機器から受信する情報は、マイコン40が異常有無を判断するための閾値を含み、例えば、過電流閾値、低電圧閾値、作業タイムアウト閾値、作業可能な方向の情報(電動工具1の傾きの閾値)、及びマイコン40の制御プログラムそのもの(通信プロトコルの変更など)である。無線通信部41は、電動工具1の動作中に外部機器と通信してもよいし、電動工具1に対して駆動操作及び停止操作(トリガスイッチ8のオンオフ)の少なくとも一方が行われた場合に外部機器と通信してもよいし、スイッチ35のオン操作が行われた場合に外部機器と通信してもよい。
マイコン40は、バッテリパック20から電動工具1への電流が過電流閾値以上になった場合、バッテリパック20の出力電圧が低電圧閾値以下になった場合、電動工具1又はバッテリパック20の使用時間が作業タイムアウト閾値以上になった場合、電動工具1の傾きが閾値以上になった場合、及び無線通信部41が無線通信によって外部機器から停止命令を受信した場合に、異常ありと判断し、出力制御部42によりバッテリパック20から電動工具1への電力供給を遮断する制御を行う。
アダプタ30において、電池側端子部32のLD端子は、ORゲート44の一方の入力端子に接続されると共に、マイコン40にも接続される。マイコン40は、ORゲート44の他方の入力端子に接続される。ORゲート44の出力端子は、工具側端子部33のLD端子に接続される。電池側端子部32のLD端子にバッテリパック20から過放電停止信号(ハイレベルの信号)が入力されると、過放電停止信号はORゲート44を介して工具側端子部33のLD端子に出力される(工具側端子部33のLD端子の電圧がハイレベルとなる)。これにより、マイコン40の動作不良があっても過放電停止信号を確実に電動工具1に通すことができる。一方、マイコン40は、電動工具1を制御する目的で、バッテリパック20から過放電停止信号が無くても、ORゲート44にハイレベルの信号を出力することで、電動工具1に過放電停止信号を出力することができる(工具側端子部33のLD端子の電圧をハイレベルにすることができる)。
電池側端子部32のT端子は、工具側端子部33のT端子に接続されると共に、マイコン40にも接続される。マイコン40は、T端子の電圧により、バッテリパック20の種類を識別することができる。同様に、電池側端子部32のLS端子は、工具側端子部33のLS端子に接続されると共に、マイコン40にも接続される。マイコン40は、LS端子の電圧により、バッテリパック20の二次電池セル25の温度を検出することができる。
図3は、バッテリパック20のブロック図である。バッテリパック20は、複数の二次電池セル25と、電池セル監視部26と、バッテリパック情報送信部27と、を含む。複数の二次電池セル25の電圧が、端子部22のプラス及びマイナス端子間に出力される。電池セル監視部26は、各二次電池セル25の電圧を監視し、少なくとも1つの二次電池セル25の電圧が過放電閾値以下になると、過放電停止信号をLD端子に出力する。バッテリパック情報送信部27は、バッテリパック20の種類(定格電圧や容量等)を識別する識別抵抗を含み、バッテリパック20の種類に応じた電圧を端子部22のT端子に出力する。また、バッテリパック情報送信部27は、二次電池セル25の近傍に配置されたサーミスタ等の温度検出素子を含み、二次電池セル25の温度に応じた電圧を端子部22のLS端子に出力する。
図4は、電動工具1のブロック図である。端子部13のプラス端子とマイナス端子との間に、インバータ回路17が設けられる。インバータ回路17を構成するFETやIGBT等の各スイッチング素子は、マイクロコントローラを含む演算回路(制御部)15の制御(PWM制御)に従ってスイッチング動作し、モータ3に駆動電流を供給する。演算回路15は、トリガスイッチ8がオンになるとインバータ回路17の制御によりモータ3を駆動する。演算回路15は、端子部13のLD端子から過放電停止信号が入力されると、モータ3への通電を停止する。演算回路15は、端子部13のT端子の電圧によりバッテリパック20の種類を識別し、LS端子の電圧によりバッテリパック20の二次電池セル25の温度を検出する。
本実施の形態によれば、下記の効果を奏することができる。
(1) アダプタ30は、バッテリパック20及び電動工具1の動作状態を検出する機能及び外部との通信機能を有するため、バッテリパック20及び電動工具1に動作状態を検出し記憶する機能や外部との通信機能が無くても、バッテリパック20及び電動工具1の動作状態を外部機器に送信することができる。例えば、作業現場で使用されている多数の電動工具1の作業回数(ネジ締め本数)や作業時間を共通の外部機器で受信することで、作業状態を容易に把握でき、作業現場の管理に利用することができる。
(2) アダプタ30は、異常有無を判断するための閾値を外部機器から受信し、当該閾値により異常有無を判断できるため、接続先の電動工具に合わせた適切な閾値による制御が可能となる。
図5は、マイクロコントローラ(マイコン)を有さない電動工具1Aのブロック図である。アダプタ30を接続するのは、図4に示すようなマイコンを有する電動工具1に限らず、図5に示すようなマイコンを有さない電動工具1Aであってもよい。電動工具1Aにおいて、モータ3Aはブラシ付きモータである。異常検出スイッチ19は、FET等のスイッチング素子を含み、端子部13のLD端子から過放電停止信号が入力された場合にオフとなり、それ以外の場合はオンとなる。アダプタ30をバッテリパック20と電動工具1Aとの間に接続(装着)した場合も、バッテリパック20と電動工具1との間に接続した場合と同様に上記の効果が得られる。
(実施の形態2)
図6は、本発明の実施の形態2に係るアダプタ30Aを電動工具1とバッテリパック20との間に接続(装着)した状態の斜視図である。図7は、電動工具1、バッテリパック20、及びアダプタ30Aの分解状態における斜視図である。図8(A),(B)は、アダプタ30Aのラッチ機構を示す断面図であり、図8(A)はラッチ係止状態、図8(B)はラッチ解除状態を示す。以下、実施の形態1との相違点を中心に説明する。アダプタ30Aのラッチ操作部31Aは、実施の形態1のアダプタ30のラッチ操作部31と比較して、上下方向に薄く、かつ操作方向が左右方向から前後方向に変わっている。図8(B)に示すように、ラッチ操作部31Aを押すと、左右一対の係止部47がそれぞれ支点軸47aを支点に回動してレール部48上から引っ込み、係止が解除される。ラッチ操作部31Aから手を離すと、図8(A)に示すように、スプリング49の付勢によりラッチ操作部31Aが後退し、左右一対の係止部47がそれぞれ支点軸47aを支点に、ラッチ操作部31Aを押し込んだ時とは反対に回動してレール部48上に突出し、係止が有効となる。本実施の形態によれば、ラッチ操作部31Aを上下方向に薄く構成したことで、実施の形態1と比較して、電動工具1、バッテリパック20、及びアダプタ30Aの全体サイズ(特に上下長さ)を小さくできる。
(実施の形態3)
図9は、本発明の実施の形態3に係るアダプタ30Bを電動工具1とバッテリパック20との間に接続(装着)した状態の斜視図である。図10は、電動工具1、バッテリパック20、及びアダプタ30Bの分解状態における斜視図である。以下、実施の形態1との相違点を中心に説明する。バッテリパック20は、アダプタ30Bの下部に後方からスライド装着される。すなわち、電動工具1に対するアダプタ30Bのスライド装着方向(前方から後方)と、アダプタ30Bに対するバッテリパック20のスライド装着方向(後方から前方)と、が逆である。アダプタ30Bは、自身を電動工具1に係止するための係止部47及びそれを操作するラッチ操作部31を前部に有すると共に、自身にバッテリパック20を係止するための係止部(バッテリパック20の係止部28と係合する不図示の係止凹部)を後部(前後方向において係止部47及びラッチ操作部31の反対側)に有する。本実施の形態によれば、上下方向に長さを要するアダプタ30Bのラッチ操作部31とバッテリパック20のラッチ操作部21とが前後に分かれて位置するため、ラッチ操作部21、31に同等の構造のものを用いても、電動工具1、バッテリパック20、及びアダプタ30Bを含めた全体サイズ(特に上下長さ)を小さくできる。
以上、実施の形態を例に本発明を説明したが、実施の形態の各構成要素や各処理プロセスには請求項に記載の範囲で種々の変形が可能であることは当業者に理解されるところである。以下、変形例について触れる。
本発明のアダプタを接続する電気機器は、インパクトドライバに限定されず、ドライバドリルや携帯用切断機(携帯用丸鋸)等の他の電動工具や、ラジオやテレビ、ライト等の他の種類のものであってもよい。アダプタと外部機器との通信は、USB(Universal Serial Bus)等を利用した有線通信であってもよい。
1 電動工具、2 ハウジング、2a 胴体部(筒状部)、2b ハンドル部、2c バッテリ装着部、3 モータ、4 減速機構、5 スピンドル、6 ハンマ、7 アンビル、8 トリガスイッチ、9 インバータ回路基板、10 制御回路基板、13 端子部、15 演算回路(制御部)、17 インバータ回路、19 異常検出スイッチ、20 バッテリパック、21 ラッチ操作部、22 端子部、25 二次電池セル、26 電池セル監視部、27 バッテリパック情報送信部、28 係止部、30 アダプタ、31 ラッチ操作部、32 電池側端子部、33 工具側端子部、34 制御回路基板、35 スイッチ、36 アダプタ電源制御部、37 電池電圧検出部、38 アダプタ制御系電源回路、39 加速度検出部、40 マイコン(制御部)、41 無線通信部、42 出力制御部、43 電流検出部、44 ORゲート、47 係止部、47a 支点軸、48 レール部、49 スプリング

Claims (16)

  1. 電気機器とバッテリパックとの間に着脱可能なアダプタであって、
    前記電気機器及び前記バッテリパックの少なくともいずれかの動作状態を検出する検出部と、
    前記検出部によって検出された前記動作状態を外部に送信する通信部と、を備える、アダプタ。
  2. 前記動作状態は、前記バッテリパックの電圧、前記バッテリパックから前記電気機器に供給された電流、前記電気機器の使用時間、及び前記アダプタによる電流遮断の有無、の少なくともいずれかを含む、請求項1に記載のアダプタ。
  3. 前記検出部によって検出された前記動作状態を基に異常有無の判断を行う制御部を備える、請求項1又は2に記載のアダプタ。
  4. 前記通信部は、前記制御部が異常有無を判断するための閾値を外部から受信する、請求項3に記載のアダプタ。
  5. 前記閾値は、過電流閾値、低電圧閾値、及び作業タイムアウト閾値、の少なくともいずれかを含む、請求項4に記載のアダプタ。
  6. 前記通信部は、前記制御部の制御プログラムを外部から受信する、請求項3から5のいずれか一項に記載のアダプタ。
  7. 前記制御部は、異常ありと判断すると、バッテリパックから電気機器への電力供給を遮断する制御を行う、請求項3から6のいずれか一項に記載のアダプタ。
  8. 前記アダプタの傾きを検出する傾斜センサを備える、請求項1から7のいずれか一項に記載のアダプタ。
  9. 前記傾斜センサは、3軸加速度センサである、請求項8に記載のアダプタ。
  10. 前記動作状態は、前記電気機器の傾きを含む、請求項8又は9に記載のアダプタ。
  11. 前記通信部は、前記制御部が異常有無を判断するための傾きの閾値を外部から受信する、請求項8から10のいずれか一項に記載のアダプタ。
  12. 前記通信部は、前記電気機器の動作中に外部機器と通信する、請求項1から11のいずれか一項に記載のアダプタ。
  13. 前記通信部は、前記電気機器に対して駆動操作及び停止操作の少なくとも一方が行われると外部機器と通信する、請求項1から12のいずれか一項に記載のアダプタ。
  14. 前記電気機器に対する前記アダプタのスライド装着方向と、前記アダプタに対する前記バッテリパックのスライド装着方向と、が逆である、請求項1から13のいずれか一項に記載のアダプタ。
  15. 前記電気機器に対する係止用の係止部と、前記バッテリパックの係止用の係止部と、が互いに反対側に位置する、請求項1から14のいずれか一項に記載のアダプタ。
  16. 電気機器とバッテリパックとの間に着脱可能なアダプタであって、前記電気機器に対する係止用の係止部と、前記バッテリパックの係止用の係止部と、が互いに反対側に位置する、アダプタ。
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