JP2019042080A - 椅子 - Google Patents

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Abstract

【課題】背フレームに肘掛け装置が取付けられた椅子において、肘掛け装置の支持強度に優れた構造とする。【解決手段】背フレーム6を構成する前向きアーム7の前部が支軸8でベースに連結されている。前向きアーム7の前部7aの前面に、支軸8の貫通穴20を含むエリアの段落ち部21が形成されており、段落ち部21に、貫通穴20を囲う凹陥部24と、肘掛け装置13を取り付ける肘取付け穴25とが形成されている。肘掛け装置13の内向き部15には、段落ち部21を塞ぐフランジ22と、肘取付け穴24に嵌まるボス体26とが形成されており、ボス体26と前向きアーム7とがボルト30で固定されている。肘掛け装置13に作用した荷重が前向きアーム7の前部7aに対してモーメントとして作用することは殆どないため、高い支持強度を得ることができる。【選択図】図4

Description

本願発明は、肘掛け装置を備えた椅子に関するものである。
肘掛け装置付き椅子において、肘掛け装置を椅子のどの部分に取り付けるかは様々であるが、背もたれが後傾動するロッキング椅子では、背もたれが取り付けられた背フレームに肘掛け装置を取り付けることが行われている。
その例として特許文献1には、背フレームのうち回動支点よりも後ろの部位の上面に、肘掛け装置の内向き部をビス(ボルト)で固定することが開示されている。他方、特許文献2には、背フレームのうち回動支点よりも後ろ部位の側面に肘掛け装置取付け穴を設けて、肘掛け装置の内向き部に突設したボス体を肘掛け装置取付け穴に嵌め入れて、ボス体と背フレームとをビスで固定することが記載されている。いずれにおいても、ビスは背フレームに下方から挿通している。
特許第5378759号公報 特開2017−64035号公報
特許文献1,2のように背フレームに肘掛け装置を取り付けると、肘掛け装置は背もたれの後傾動と一緒に姿勢が変化するため、ロッキング時に着座した人の腕の姿勢が変化することがなくて、肘掛け装置の使用感に優れている利点がある。
しかし、特許文献1のように肘掛け装置を背フレームの上面に固定する構成では、背フレームの上に肘掛け装置を固定するためのスペースが必要になるため、他の部材が背フレームの上面に近接している場合は取り付けることができず、このため、汎用性に劣るという問題がある。これに対して特許文献2では、背フレームの側面は外側に開放されているため、背フレームの上にスペースの余裕がなくても肘掛け装置を取り付けることができて、適用対象が広くて汎用性が高いと云える。
本願発明はこのような現状に鑑み成されたものであり、背フレームの側面部に肘掛け装置を取り付けることは特許文献2の考え方を踏襲しつつ、強度を高めるなど、改善された構成を提供せんとするものである。
本願発明の椅子は、脚装置の上端に設けたベース体に後傾動自在に連結された背フレームと、前記背フレームに取付けられた肘掛け装置とを備えており、前記肘掛け装置は、上端に肘当てが設けられた肘支柱の下端部から前記背フレームに向けて延びる内向き部を備えている、という基本構成である。
そして、請求項1の発明では、上記基本構成において、
「前記背フレームは、その前端部を中心にして回動するように左右横長の支軸によって前記ベースに連結されており、前記背フレームの側面のうち前記支軸の貫通穴を含む前部を、左右内側にずれた段落ち部と成して、この段落ち部のうち前記貫通穴よりも後ろの部位に、肘取付け穴を形成している一方、
前記肘掛け装置における内向き部のうち前記背フレームを向いた先端に、前記背フレームの段落ち部に重なるフランジと、前記肘取付け穴にずれ不能に嵌まるボス体とを設けており、前記背フレームの前部と内向き部のボス体とがボルトで固定されている」
という構成になっている。
請求項2の発明は、請求項1において、前記肘取付け穴は、前記貫通穴よりも後ろでかつ上側に位置しており、前記内向き部のフランジは、前記内向き部の先端から前方と下方とに大きく張り出している。
請求項3の発明は、請求項1又は2において、
前記背フレームの前部には、前記支軸の貫通穴を囲う凹陥部が前記段落ち部よりも深く形成されており、前記凹陥部に、前記支軸と平行で頭付きの補助ビスが、前記支軸の軸心方向から見て頭と支軸とが部分的に重複するようにして取付けられている一方、
前記肘掛け装置を取り付けないときに前記段落ち部に重なるカバーに、弾性変形して前記補助ビスの頭に係合する係合爪を設けている。
請求項4の発明は、請求項1〜3のうちのいずれかにおいて、前記背フレームのうち段落ち部を形成している前部は上下幅が大きくなっている。
さて、背フレームのうち回動支点よりも後ろの部位に肘掛け装置を取り付けると、肘掛け装置の荷重は、背フレームに対して曲げモーメント及びねじり力として作用する。そして、曲げモーメントは、肘掛け装置の取付け位置が背フレームの回動支点から遠ざかるほど大きくなる。同様に、ねじりによる変形も、肘掛け装置の取付け位置が背フレームの回動支点から遠ざかるほど大きくなる。
しかるに、本願発明では、肘掛け装置は、背フレームの回動支点にごく近い前部において背フレームに取付けられているため、背フレームに作用する曲げモーメントを殆ど無くすことができると共に、ねじり変形も防止できる。従って、背フレームの負担を軽減して、肘掛け装置に対する背フレームの支持強度を向上できる。
また、本願発明では、背フレームの段落ち部の全体が内向き部のフランジで覆われるため、支軸が貫通している貫通穴を塞ぐためのカバーは不要であり、それだけ部材点数を軽減して構造を簡素化できる。段差は人目に触れないので、美観の悪化も生じない。
内向き部のフランジは、内向き部の倒れに対する抵抗として作用させ得るが、フランジが背フレームから下向きに張り出しているため、肘当てに作用した荷重によって内向き部が下向きに倒れようとすると、フランジが背フレームの段落ち部に突っ張ることにより、内向き部の倒れに対する抵抗として作用する。このため、ベースに対する内向き部の取付け強度を向上させることができる。
肘掛け装置はオプション品であるため、椅子に取付けない場合がある。この場合は、段落ち部にカバーを装着して美観を保持する必要がある。他方、背フレームをベースに連結している支軸については、何らかの抜け止め手段が必要である。これらについては、請求項3の構成を採用すると、1本の補助ビスを、カバーの取付けと支軸の抜け止めとに兼用できるため、それだけ構造を簡単化することができる。
背フレームのうち肘掛け装置の取付け部には、肘当てに作用した荷重が作用するが、請求項4では、背フレームのうち肘掛け装置の取付け部の上下幅が大きくなっているため、肘掛け装置に対する背フレームの支持強度を格段に向上させることができる。従って、上記したように背フレームに対する曲げモーメントやねじれ変形を無くすことができることと相まって、背フレームの堅牢性を向上させることができる。
椅子の外観を示す図で、(A)は斜視図、(B)は正面図、(C)は平面図である。 椅子の分離斜視図である。 (A)は肘掛け装置を背フレームに取り付けた状態での斜視図、(B)は分離斜視図である。 (A)(B)は背フレームの構造を示す斜視図、(C)は内向き部の構造を示す斜視図である。 (A)は背フレームと内向き部とを前方から見た分離斜視図、(B)は内向き部を下方から見た斜視図である。 (A)は背フレームと内向き部とを下方から見た分離斜視図、(B)は内向き部を下方から見た斜視図である。 (A)は肘掛け装置を固定するボルトの軸心部で切断した縦断正面図、(B)は支軸の軸心部で切断した縦断正面図である。 肘掛け装置を取付けない場合の対応を示す図で、(A)はカバーを装着した状態の斜視図、(B)はカバーを分離した状態での斜視図、(C)は支軸の軸心箇所で切断した縦断正面図である。
(1).概要
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。まず、概要を説明する。本実施形態は、オフィスで多用されている回転椅子に適用している。椅子は、基本要素として座1と脚装置2と背もたれ3とを備えおり、脚支柱(ガスシリンダ)の上端に固定したベース5に背フレーム6を後傾動自在に連結し、背フレーム6に背もたれ3を取付けている。なお、脚装置2を構成する各枝杆の先端にはキャスタを設けているが、図1(A)(B)では、キャスタは1つしか表示していない。
図2,3から明瞭に理解できるように、背フレーム6は前部材6aと後ろ部材6bとで構成されており、前部材6aに前向き突設した左右の前向きアーム7がベース5に左右長手の支軸8で連結されている一方、後ろ部材6bに背もたれ3が取付けられている。図2に示すように、座1はアウターシェル9で支持されており、アウターシェル9は、ベース5と背フレーム6とに連結された中間部材10に取付けられている。従って、本実施形態では、座1は、背もたれ3のロッキングに連動して後退しつつ後傾する。なお、背フレーム6を構成する前後の部材6a,6bのうち、前部材6aは例えばアルミダイキャスト品で後ろ部材6bは樹脂の成形品であるが、素材は任意に設定できる。
左右の前向きアーム7は、筒部11及び荷重受け部12を介して一体に連結されている。荷重受け部12には、図示しないばねユニットが手前から当接しており、ばねユニットを伸縮させることによって、背もたれ3がロッキングする。なお、背フレーム6は、全体を一体の構造にすることも可能であるし、左右の部材に分離された構造とすることも可能である。
背フレーム6を構成する左右の前向きアーム7の前部7aに、肘掛け装置13が取付けられている。肘掛け装置13は、筒状のアウター肘支柱14とその下端に一体に設けた内向き部15とでサポートユニットが構成されており、アウター肘支柱14の内部にはインナー肘支柱16が配置されて、インナー肘支柱16の上端に肘当て17を取付けている。アウター肘支柱14及び内向き部15からなるサポートユニットは、例えば、アルミダイキャスト品である(樹脂製品とすることも可能である。)。
肘掛け装置13は、肘当て17が可動式のものと固定式のものとがあるが、本実施形態は、可動式のものに適用している。但し、図2では,参考として固定式の肘掛け装置を表示している。
そして、本実施形態では、肘当て17が高さ調節自在でかつ前後動及び水平回動自在な可動式になっている。そこで、例えば図1(B)に示すように、インナー肘支柱16の上端部に、高さ調節に際してロックを解除するためのレバー18を前向きに設けている。可動式と固定式とで部材を共用することも可能である。なお、肘当て17の高さのみ調節できて、水平動はできないタイプとすることも可能である。
(2).肘掛け装置の取付け構造
次に、主として図4以降の図面を参照して、肘掛け装置13の取付け構造を説明する。肘掛け装置13は背フレーム6における前向きアーム7の前部7aに取付けられているが、例えば図4(A)(B)に示すように、前向きアーム7のうち肘掛け装置13が取付けられる前部7aは、下方に膨れた状態で上下幅が大きくなっており、支軸8が嵌まっている貫通穴20は、前端側でかつ下寄りの部位に形成されている。
そして、前向きアーム7の前部7a(肘掛け装置13の取付け部)は、左右内側に若干の寸法(数mm)だけずれた段落ち部21となっている一方、肘掛け装置13における内向き部15の先端には、段落ち部21にぴったり重なるフランジ22が形成されている。フランジ22は内向き部15の上端部には存在しておらず、内向き部15の前後両側と下方とに広がっている。
従って、正確には、内向き部15の先端面とフランジ22とで段落ち部21が塞がれていることになる。図7(A)に示すように、フランジ22の外周部及び内向き部15の上端縁には、段落ち部21の内周面に近接する嵌合段部23を形成している。また、図7(A)に明示するように、フランジ22は、外端に向けて厚さが厚くなっている。
図4(A)(B)のとおり、段落ち部21には、支軸8の貫通穴20と連通した凹陥部24と、凹陥部24よりも上でかつ後ろ側に位置した肘取付け穴25とが形成されている。凹陥部24は、貫通穴20を囲うように形成されており、貫通穴20は、凹陥部24の底に開口した状態になっている。肘取付け穴25は、側面視で前後長手の長方形に形成されている。肘取付け穴25の下方(凹陥部24の後ろ)には、材料を節約するための逃がし穴26を形成している。
他方、図4(C)(D)のとおり、肘掛け装置13における内向き部15の先端面には、前向きアーム7の肘取付け穴25に嵌まる角形のボス体27が突設されており、ボス体27の上面に形成した角穴28にナット29を回転不能に保持して、前向きアーム7及びボス体27に下方から挿通したボルト30をナット29にねじ込むことにより、肘掛け装置13の内向き部15を前向きアーム7の前部7aに固定している。
図7(A)に明示するように、前向きアーム7の前部7aの下面には、ボルト30の頭が入り込む座繰り穴31を形成している。また、本実施形態では、肘当て17における内向き部15の先端部に左右長手の金属製のジョイント板32を貫通して配置しており、ジョイント板32の一端部はボス体27の下面に重ねて、ボス体27と前向きアーム7との間に挟み固定されており、ジョイント板32の他端部は、肘掛け装置13における内向き部15の下面にビス33で固定されている。
肘当て17に使用限度以上の荷重が掛かってボス体27がその付け根箇所で折損しても、肘掛け装置13と前向きアーム7とはジョイント板32で繋がっているため、肘掛け装置13が椅子から離脱して使用者に大きな危険が及ぶことを防止できる。従って、ジョイント板32は安全対策品であるが、通常の使用状態で補強部材としても機能している。
肘掛け装置13の内向き部15のうち、ジョイント板32をビス33で固定している部分は上向きに抉られた凹所34になっており、凹所34の底面にジョイント板32がビス33で固定されている。凹所34の前後両側に位置した壁34aは、フランジ22に向けて低くなるように傾斜している。従って、内向き部15は、全体として頑丈な構造になっている。
なお、図6に示すように、肘掛け装置13における内向き部15の下面には、材料を節約するための凹所の群が形成されており、隣り合った凹所の間の部分はリブ状になっている。
(3).肘掛け装置不使用時の対応
図4(B)に示すように、前向きアーム7における前部7aの凹陥部24は、リブ35で上下に仕切られており、リブ35を部分的に切除して、切除部に、図7(B)に示すように、鍋形の頭36aを有する補助ビス36がねじ込まれている。補助ビス36は、その頭36aをリブ35に当接させることにより、ねじ込み深さを一定にすると共に脱落を防止している。
また、補助ビス36の頭36aは、リブ35の上下両側にはみ出ている。更に、支軸8の軸心方向から見て、補助ビス36の頭36aと支軸8とが部分的に重なっている。従って、支軸8は補助ビス36で抜け止めされている。
図7に明示するように、支軸8はかなりの長さで貫通穴20に嵌まっているが、支軸8の端面から補助ビス36の頭36aまでの間隔は、支軸8か貫通穴20に嵌まっている寸法よりも遥かに短い寸法になっている。そして、何らかの理由で支軸8がその軸方向に移動すると、支軸8が補助ビス36の頭36aに当接して移動が停止するが、支軸の移動可能距離は、貫通穴20に嵌まっている寸法に比べて遥かに小さいため、支軸8が軸方向にずれ動いても、支軸8と前向きアーム7との連結強度が低下することはない。
肘掛け装置13における前向き部15のフランジ22も支軸の移動に対するストッパーとして機能し得るが、補助ビス36は前向きアーム7にしっかりとねじ込まれているため、支軸8が頭36aに当たっても抜けることはない。従って、支軸8の抜け止めを確実に阻止できる。
肘掛け装置13はオプション品であるので、椅子に取り付けないことがある。この場合は、図8に示すように、前向きアーム7の前部は樹脂製のカバー37で塞いでいる。従って、カバー37は段落ち部21と同じ側面視形状であり、段落ち部21に嵌まり込んで、カバー37とその後ろの部分とが同一面状になっている。
図8(B)に示すように、カバー37は、段落ち部21の内側に入り込む突片38を有しており、これにより、正確に位置決めされている。また、凹陥部24にねじ込んだ補助ビス36の頭36aに上下両側から係合する一対の係合爪39を内向きに突設している。一対の係合爪39で補助ビス36の頭36aを掴持することにより、カバー37は脱落不能に保持される。
係合爪39の先端面は傾斜面39aになっている。従って、カバー37を段落ち部21に重なるようにセットすると、係合爪39は傾斜面39aのガイド作用によっていったん逃げ回動し、カバー37が段落ち部21に重なると、係合爪39は元の姿勢に戻って補助ビスの頭36aを掴持する。補助ビス36は、カバー37の取付けと支軸8の抜け止めとに共用されるため、部材点数を抑制して構造を簡単化できる。
補助ビス36は肘掛け装置13の取付けに関係なく、前向きアーム7にねじ込まれている。これにより、既述した支軸8の抜け防止機能を発揮する。補助ビス36の頭36aはフランジ22よりもかなり内側(奥側)に位置しているため、係合爪39もある程度の長さを有している。従って、カバー37の着脱に際して係合爪39の曲がり変形を確実化させることができ、着脱を容易化できると共に折損も防止できる。なお、図8(C)ではリブ35は省略している。
図8(B)に示すように、カバー37の後端部には位置決め突起40を設けている一方、前向きアーム7の段落ち部21には、位置決め突起40が嵌まる位置決め穴41を設けている。従って、カバー37は、突片38と位置決め突起40とで正確に位置決めされている。
(4).まとめ
以上の構成において、肘掛け装置13は前向きアーム7の前部7aに固定されているため、肘掛け装置13に対する荷重が前向きアーム7に対してモーメントとして作用することは殆どなく、従って、前向きアーム7による肘掛け装置13の支持強度を向上できる。
また、本実施形態では、支軸8が挿通された貫通穴20を塞ぐカバーは不要であり、前向きアーム7の前部7aは肘掛け装置13の内向き部15で塞がれるため、部材点数を軽減して構造を簡素化できる。
また、肘掛け装置13に作用した荷重は、図7(A)に矢印42で示すように下向きのモーメントとして使用するが、フランジ22が下方にはみ出ているため、下向きモーメント42は、矢印43で示すように、フランジ22のうち下向き張り出し部を前向きアーム7に密着させる力として作用する。そして、本実施形態では、フランジ22の下向き張り出し寸法が大きいため、モーメントをしっかりと支えて、高い支持強度を確保することができる。
そして、肘掛け装置13の取付け部である前向きアーム7の前部7aは上下幅が大きくなっているため、前向きアーム7は、肘掛け装置13に作用した荷重を広い面積で分散して支持することができる。これにより、更に高い支持強度を得ることができる。
実施形態のように、肘取付け穴25を貫通穴20の後ろでかつ上側に配置すると、前向きアーム7における前部7aのうち肘取付け穴25の下方の部分は、肘掛け装置13の内向き部15に作用したモーメントの支持部として機能させることができるため、強度面で更に有利である。つまり、貫通穴20と肘取付け穴25との前後間隔をできるだけ小さくして前向きアーム7の前部7aをコンパクト化しつつ、肘掛け装置13の支持強度を向上できるのである。
以上、本願発明の実施形態を説明したが、本願発明は、他にも様々に具体化できる。例えば、実施形態では上下長手のボルトでボス体27を前向きアーム7の前部7aに固定したが、ボス体27を水平姿勢で貫通するボルトによって固定することも可能である。
本願発明は、実際に椅子に具体化できる。従って、産業上利用できる。
5 ベース
6 背フレーム
7 背フレームを構成する前向きアーム
8 支軸
13 肘掛け装置
14 アウター肘支柱
15 肘掛け装置を構成する内向き部
16 インナー肘支柱
17 肘当て
20 貫通穴
21 段落ち部
22 フランジ
24 凹陥部
25 肘取付け穴
27 ボス体
29 ナット
30 ボルト
36 補助ビス
36a 補助ビスの頭
37 カバー
39 係合爪

Claims (4)

  1. 脚装置の上端に設けたベース体に後傾動自在に連結された背フレームと、前記背フレームに取付けられた肘掛け装置とを備えており、前記肘掛け装置は、上端に肘当てが設けられた肘支柱の下端部から前記背フレームに向けて延びる内向き部を備えている構成であって、
    前記背フレームは、その前端部を中心にして回動するように左右横長の支軸によって前記ベースに連結されており、前記背フレームの側面のうち前記支軸の貫通穴を含む前部を、左右内側にずれた段落ち部と成して、この段落ち部のうち前記貫通穴よりも後ろの部位に、肘取付け穴を形成している一方、
    前記肘掛け装置における内向き部のうち前記背フレームを向いた先端に、前記背フレームの段落ち部に重なるフランジと、前記肘取付け穴にずれ不能に嵌まるボス体とを設けており、前記背フレームの前部と内向き部のボス体とがボルトで固定されている、
    椅子。
  2. 前記肘取付け穴は、前記貫通穴よりも後ろでかつ上側に位置しており、前記内向き部のフランジは、前記内向き部の先端から前方と下方とに大きく張り出している、
    請求項1に記載した椅子。
  3. 前記背フレームの前部には、前記支軸の貫通穴を囲う凹陥部が前記段落ち部よりも深く形成されており、前記凹陥部に、前記支軸と平行で頭付きの補助ビスが、前記支軸の軸心方向から見て頭と支軸とが部分的に重複するようにして取付けられている一方、
    前記肘掛け装置を取り付けないときに前記段落ち部に重なるカバーに、弾性変形して前記補助ビスの頭に係合する係合爪を設けている、
    請求項1又は2に記載した椅子。
  4. 前記背フレームのうち段落ち部を形成している前部は上下幅が大きくなっている、
    請求項1〜3のうちのいずれか記載した椅子。
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