JP2019041918A - ゴルフクラブ用ヘッドカバー及びその保持具 - Google Patents

Abstract

【課題】所定の保持位置から意図せず外れてしまうのを抑制することの可能なゴルフクラブ用ヘッドカバー及びその保持具を提供する。【解決手段】ゴルフクラブ用ヘッドカバーの保持具は、ヘッドカバーを保持するための所定の保持位置に配置される第１コネクタ１０と、ヘッドカバーに設けられる第２コネクタ２０であって、第１コネクタ１０と着脱可能に嵌合するように形成された第２コネクタ２０と、第１コネクタ１０及び第２コネクタ２０のうち一方のコネクタ１０に設けられた係止部１３であって、各コネクタ１０，２０が嵌合したときに他方のコネクタ２０に係止して、他方のコネクタ２０が嵌合方向の逆方向に移動するのを規制する係止部１３と、を備え、係止部１３は、他方のコネクタ２０に係止している状態で他方のコネクタ２０が嵌合方向の逆方向と異なる所定方向に移動した場合に、他方のコネクタ２０の係止状態を解除するように形成されている。【選択図】図５

Description

本発明は、ゴルフクラブ用ヘッドカバー及びその保持具に関する。

従来、ゴルフクラブ（例えば、ウッド、アイアン、ユーティリティー、パター等）のヘッドを保護するためのゴルフクラブ用ヘッドカバーを、ゴルフクラブを使用する際に当該ヘッドから取り外して、例えば地面等に置き忘れたり紛失したりするのを防ぐために、ゴルフのプレイヤーの衣服等に設けられた保持具にヘッドカバーを着脱可能に形成することが知られている（例えば、特許文献１）。

特許文献１に記載された技術では、磁石が先端に設けられたヘッドカバー吊り下げ紐がプレイヤーのベルトに装着されており、ヘッドカバーには、当該磁石と引き合う鉄片が設けられている。そして、ヘッドカバーの鉄片をヘッドカバー吊り下げ紐の磁石に近付けることによって、ヘッドカバーをヘッドカバー吊り下げ紐に取り付ける（保持する）ようになっている。

実用新案登録第３２０９１８８号公報

ところで、特許文献１に記載された技術では、ヘッドカバー吊り下げ紐に設けられた磁石の磁力のみによってヘッドカバーを保持しているので、ヘッドカバー吊り下げ紐に取り付けられたヘッドカバーは、引っ張るだけで簡単に取り外される。このため、例えば、プレイヤーの腕やゴルフクラブ等がヘッドカバーに引っ掛かったときに当該ヘッドカバーがヘッドカバー吊り下げ紐から意図せず外れることによって紛失等する虞があった。

本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、所定の保持位置から意図せず外れてしまうのを抑制することの可能なゴルフクラブ用ヘッドカバー及びその保持具を提供することを目的とする。

上記課題を解決するために、第一に本発明は、ゴルフクラブ用ヘッドカバーを保持するための所定の保持位置に配置される第１コネクタと、前記ゴルフクラブ用ヘッドカバーに設けられる第２コネクタであって、前記第１コネクタと着脱可能に嵌合するように形成された第２コネクタと、前記第１コネクタ及び前記第２コネクタのうち一方のコネクタに設けられた係止部であって、前記第１コネクタと前記第２コネクタとが嵌合したときに前記第１コネクタ及び前記第２コネクタのうち他方のコネクタに係止して、前記他方のコネクタが嵌合方向の逆方向に移動するのを規制する係止部と、を備え、前記係止部は、前記他方のコネクタに係止している状態において、前記一方のコネクタに対する前記他方のコネクタの位置が前記嵌合方向の逆方向と異なる所定方向に移動した場合に、前記他方のコネクタの係止状態を解除するように形成されている、ゴルフクラブ用ヘッドカバーの保持具を提供する（発明１）。

かかる発明（発明１）によれば、所定の保持位置に配置された第１コネクタに対して、ゴルフクラブ用ヘッドカバーに設けられる第２コネクタを嵌合させることにより、ゴルフクラブ用ヘッドカバーを所定の保持位置に保持することができる。また、第１コネクタと第２コネクタとが嵌合した場合には、一方のコネクタに対する他方のコネクタの位置が嵌合方向の逆方向と異なる所定方向に移動するまでの間、他方のコネクタの係止状態が係止部によって維持されるので、例えば、ゴルフクラブ用ヘッドカバーが嵌合方向の逆方向に引っ張られた場合に、所定の保持位置から簡単に外されるのを抑制することができる。

上記発明（発明１）においては、前記第１コネクタ及び前記第２コネクタのうち一方のコネクタは、第１磁石を備え、前記第１コネクタ及び前記第２コネクタのうち他方のコネクタは、前記第１磁石と引き合う第２磁石又は磁性体を備えてもよい（発明２）。

かかる発明（発明２）によれば、第１磁石と第２磁石又は磁性体との間の引き合う磁力によって、第１コネクタと第２コネクタとを容易に嵌合することができるとともに、ゴルフクラブ用ヘッドカバーの保持状態の安定性を向上させることができる。

上記発明（発明１〜２）においては、前記ゴルフクラブ用ヘッドカバーはパター用ヘッドカバーであってもよい（発明３）。

ここで、パターは他のゴルフクラブと異なり基本的にグリーン上でのみ用いるものであるが、グリーンの芝は極めてデリケートであり、繊細な扱いを要する場所であるため、容易にヘッドカバーをグリーン上に置くことはできない。また、ホールアウト直後は往々にしてプレイヤーの気が緩みがちであり、グリーン周辺に置いたヘッドカバーをそのまま忘れてしまうことが多々ある。さらに、グリーン上では同伴プレイヤーとの距離が極めて近くなるため、例えば同伴プレイヤーのパッティング中に不注意でヘッドカバーを落としてしまうと、同伴プレイヤーのプレイに影響を与えてしまう可能性が高い。かかる発明（発明３）によれば、パター用ヘッドカバーの置き忘れや不意な落下等を抑制することができる。

上記発明（発明１〜３）においては、ゴルフのプレイヤーの着用物に取付可能な取付具を備え、前記第１コネクタは前記取付具に設けられてもよい（発明４）。

かかる発明（発明４）によれば、ゴルフクラブ用ヘッドカバーを、ゴルフのプレイヤーの着用物に取り付けるようにして保持することができる。

上記発明（発明４）においては、前記取付具は、前記着用物に引っ掛かるフック部を備えてもよい（発明５）。

かかる発明（発明５）によれば、フック部をゴルフのプレイヤーの着用物に引っ掛けることによって、取付具を着用物に簡単に取り付けることができる。

上記発明（発明４）においては、前記取付具は、前記着用物に巻き付けられる巻付部を備えてもよい（発明６）。

かかる発明（発明６）によれば、巻付部をゴルフのプレイヤーの着用物に巻き付けることによって、取付具を着用物に簡単に取り付けることができる。

上記発明（発明４）においては、前記取付具は、前記着用物を挟持する一対の挟持部を備えてもよい（発明７）。

かかる発明（発明７）によれば、ゴルフのプレイヤーの着用物を挟むように一対の挟持部を配置することによって、取付具を着用物に簡単に取り付けることができる。

上記発明（発明７）においては、前記取付具は、前記一対の挟持部が互いに接近するように付勢する付勢部を備えてもよい（発明８）。

かかる発明（発明８）によれば、一対の挟持部が互いに接近するように付勢されているので、取付具が着用物に取り付けられている場合の取付状態の安定性を向上させることができる。

上記発明（発明７）においては、前記一対の挟持部は、各挟持部が離間する方向に弾性変形する屈曲部を介して接続されてもよい（発明９）。

かかる発明（発明９）によれば、屈曲部が弾性変形していない場合に各挟持部が着用物を挟持することができるので、取付具が着用物に取り付けられている場合の取付状態の安定性を向上させることができる。

第二に本発明は、ヘッドカバー本体と、上記発明１〜９の何れかに記載のゴルフクラブ用ヘッドカバーの保持具における第２コネクタと、を備える、ゴルフクラブ用ヘッドカバーを提供する（発明１０）。

本発明のゴルフクラブ用ヘッドカバー及びその保持具によれば、所定の保持位置から意図せず外れてしまうのを抑制することができる。

本発明の一実施形態に係るゴルフクラブ用ヘッドカバー及びその保持具の基本構成を概略的に示す図である。 第１コネクタの側面図である。 第１コネクタの正面図である。 第２コネクタの構成を説明するための図である。 （ａ）〜（ｃ）は、第１コネクタと第２コネクタとが嵌合するときの動作を説明するための図である。 （ａ）〜（ｃ）は、第２コネクタの係止状態が解除されるときの動作を説明するための図である。 （ａ）〜（ｃ）は、第１コネクタの取付例を説明するための図である。

以下、本発明の一実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。ただし、この実施形態は例示であり、本発明はこれに限定されるものではない。

図１は、本発明の一実施形態に係るゴルフクラブ用ヘッドカバー及びその保持具の基本構成を概略的に示す図であり、図２は、第１コネクタの側面図であり、図３は、第１コネクタの正面図であり、図４は、第２コネクタの構成を説明するための図である。

本実施形態に係るゴルフクラブ用ヘッドカバー（以下、ヘッドカバーと称する。）は、ゴルフクラブ（例えば、ウッド、アイアン、ユーティリティー、パター等）のヘッドを保護するものであり、図１に示すように、当該ヘッドを収容可能なサイズの袋状に形成されたヘッドカバー本体１と、ヘッドカバーの保持具を構成する第２コネクタ２０（後述する。）と、を備えている。なお、ヘッドカバー本体１は、ゴルフクラブのヘッドだけでなく、ヘッドに連なるシャフトの付け根部分も保護可能に形成されてもよい。

ヘッドカバー本体１の素材としては、例えば緩衝性を有する素材（例えば、皮革、合成皮革、布、不織布、ニット等）が挙げられるが、これに限定されない。また、ヘッドカバー本体１は、外側と内側で異なる素材（例えば、外側が合成皮革、内側が起毛布等）によって形成されてもよいし、ヘッドの保護効果を高めるために、外側の素材と内側の素材との間に例えばクッション材が設けられてもよい。

本実施形態に係るヘッドカバーの保持具は、第１コネクタ１０と、第１コネクタ１０と着脱可能に嵌合するように形成された第２コネクタ２０と、ゴルフのプレイヤーの着用物（例えば衣服（シャツやズボン等）のポケットやベルト等）に取付可能な取付具Ａと、から構成されている。また、第１コネクタ１０は、取付具Ａに設けられており、第２コネクタ２０は、ヘッドカバー本体１に設けられている。本実施形態では、第１コネクタ１０が取付具Ａに設けられているので、ヘッドカバーを、ゴルフのプレイヤーの着用物に取り付けるようにして保持することができる。

第１コネクタ１０は、図１及び図２に示すように、側面視逆Ｕ字状のフック部Ａ１が設けられた取付具ＡにネジＡ２を用いて固定されており、取付具Ａのフック部Ａ１をポケットやベルト等に例えば上方から引っ掛けることによって、当該ポケットやベルト等（ヘッドカバーを保持するための所定の保持位置）に固定して配置されるようになっている。本実施形態では、フック部Ａ１をゴルフのプレイヤーの着用物に引っ掛けることによって、取付具Ａを着用物に簡単に取り付けることができる。第１コネクタ１０は、例えばゴム、金属、合成樹脂（例えばプラスチック）等から構成されており、図３に示すように、取付具Ａに固定される楕円板状の基部１１と、基部１１の表面上に設けられた中空状の凹部１２と、凹部１２の内部に設けられた係止部１３と、を備えている。

基部１１の幅方向（図中Ｙ方向）両端側には、ネジＡ２を挿通するための挿通孔（図示省略）が設けられており、基部１１は、ネジＡ２を当該挿通孔に挿通することによって、取付具Ａに固定されるようになっている。

凹部１２は、上方（図中Ｚ方向）が開口した正面視略Ｕ字形状を有しており、第２コネクタ２０の凸部２２（後述する。）を凹部１２の内周側（略Ｕ字の内側）に挿入することによって、第２コネクタ２０と嵌合するように形成されている。

係止部１３は、凹部１２に沿って延在する正面視略Ｕ字形状を有しており、第１コネクタ１０の幅方向（図中Ｙ方向）に沿って弾性変形可能に形成されている。また、係止部１３の両端部には、凹部１２の内周側から互いに近づく方向に突出する一対の突起部１３ａが設けられている。

また、本実施形態では、凹部１２の内周側における基部１１の内部に第１磁石１４が設けられている。第１磁石１４の磁力は、例えば第１コネクタ１０と第２コネクタ２０との嵌合操作の容易性やゴルフクラブ用ヘッドカバーの保持状態の安定性等に応じて、適宜設定されてもよい。

第２コネクタ２０は、例えば接着材、面ファスナー、ボタン等の取付手段を用いてヘッドカバー本体１に取り付けられ（設けられ）ている。第２コネクタ２０は、例えばゴム、金属、合成樹脂（例えばプラスチック）等から構成されており、図４に示すように、ヘッドカバー本体１に取り付けられる円板状の基部２１と、基部２１の表面上に設けられた凸部２２と、を備えている。

凸部２２は、嵌合方向（図中Ｘ方向）に延在する円柱形状を有しており、第１コネクタ１０の凹部１２の内周側に挿入可能に形成されている。また、凸部２２は、基部２１側の真直部２２ａと、真直部２２ａの先端側（図４において下側）に設けられた先端部２２ｂと、から構成されており、真直部２２ａは、先端部２２ｂよりも細く形成されている。

また、本実施形態では、第１磁石１４と引き合う第２磁石２３が先端部２２ｂ内に設けられている。この場合、第１磁石１４と第２磁石２３との間の引き合う磁力によって、第１コネクタ１０と第２コネクタ２０とを容易に嵌合することができるとともに、ゴルフクラブ用ヘッドカバーの保持状態の安定性を向上させることができる。なお、第２磁石２３の磁力は、第１磁石１４と同様に適宜設定されてもよい。

以上のように構成された保持具を用いてヘッドカバーをポケットやベルト等（所定の保持位置）に保持する方法について、図５を参照して説明する。図５（ａ）〜（ｃ）は、第１コネクタ１０と第２コネクタ２０とが嵌合するときの動作を説明するための図である。先ず、図５（ａ）に示すように、凸部２２の先端部２２ｂと第１コネクタ１０の凹部１２とが嵌合方向（図中Ｘ方向）に沿って対向するように、第２コネクタ２０を配置する。

次に、図５（ｂ）に示すように、第２コネクタ２０の凸部２２を嵌合方向（図中Ｘ方向）に移動させ、第１コネクタ１０の凹部１２の内周側に挿入する。このとき、第２コネクタ２０の凸部２２は、第２磁石２３が第１磁石１４と引き合うことにより、基部１１に向かって凹部１２の内周側を通過するように引き寄せられる。また、係止部１３は、各突起部１３ａが凸部２２の先端部２２ｂに接触しながら幅方向（図中Ｙ方向）に沿って離れていくように、弾性変形する。

そして、図５（ｃ）に示すように、凸部２２の先端部２２ｂが各突起部１３ａよりも基部１１側に位置すると、係止部１３の弾性変形が復元して、各突起部１３ａが凸部２２の真直部２２ａに係止する。このとき、係止部１３の各突起部１３ａが凸部２２の先端部２２ｂの上方（つまり、嵌合方向（図中Ｘ方向）の逆方向側）に位置しているので、第２コネクタ２０が嵌合方向（図中Ｘ方向）の逆方向（図中逆Ｘ方向）に移動するのを係止部１３によって規制することができる。

このように第１コネクタ１０と第２コネクタ２０とが嵌合することによって、ヘッドカバーをポケットやベルト等に保持することができる。

次に、図６を参照して、ヘッドカバーをポケットやベルト等（所定の保持位置）から取り外す方法について説明する。図６（ａ）〜（ｃ）は、第２コネクタ２０の係止状態が解除されるときの動作を説明するための図である。ここで、図６（ａ）は、図６（ｃ）の状態をＹＺ平面で見た場合を示す図である。

図６（ａ）の状態において、図６（ｂ）に示すように、第２コネクタ２０の凸部２２を上方（図中Ｚ方向）に移動させると、係止部１３は、各突起部１３ａが凸部２２の真直部２２ａに接触しながら幅方向（図中Ｙ方向）に沿って離れていくように、弾性変形する。

そして、図６（ｃ）に示すように、第２コネクタ２０の凸部２２をさらに上方（図中Ｚ方向）に移動させることにより、凸部２２が各突起部１３ａよりも上方（図中Ｚ方向）に位置すると、係止部１３の弾性変形が復元するとともに、係止部１３による凸部２２の係止状態が解除される。これにより、ヘッドカバーをポケットやベルト等から取り外すことができる。

上述したように、本実施形態に係るヘッドカバー及びその保持具によれば、ポケットやベルト等（所定の保持位置）に配置された第１コネクタ１０に対して、ヘッドカバーに設けられる第２コネクタ２０を嵌合させることにより、ヘッドカバーをポケットやベルト等に保持することができる。また、第１コネクタ１０と第２コネクタ２０とが嵌合した場合には、第１コネクタ１０（一方のコネクタ）に対する第２コネクタ２０（他方のコネクタ）の位置が嵌合方向（図中Ｘ方向）の逆方向（図中逆Ｘ方向）と異なる所定方向（本実施形態では、上方（図中Ｚ方向））に移動するまでの間、第２コネクタ２０（他方のコネクタ）の係止状態が係止部１３によって維持されるので、例えば、ヘッドカバーが嵌合方向（図中Ｘ方向）の逆方向（図中逆Ｘ方向）に引っ張られた場合に、ポケットやベルト等（所定の保持位置）から簡単に外されるのを抑制することができる。

なお、本実施形態のヘッドカバーは、ウッド、アイアン、ユーティリティー、パター等の何れのヘッド形状のゴルフクラブ用であってもよいものの、特にヘッドカバーがパター用ヘッドカバーである場合に、本実施形態の構成を用いることが有効である。すなわち、パターは他のゴルフクラブと異なり基本的にグリーン上でのみ用いるものであるが、グリーンの芝は極めてデリケートであり、繊細な扱いを要する場所であるため、容易にヘッドカバーをグリーン上に置くことはできない。また、ホールアウト直後は往々にしてプレイヤーの気が緩みがちであり、グリーン周辺に置いたヘッドカバーをそのまま忘れてしまうことが多々ある。さらに、グリーン上では同伴プレイヤーとの距離が極めて近くなるため、例えば同伴プレイヤーのパッティング中に不注意でヘッドカバーを落としてしまうと、同伴プレイヤーのプレイに影響を与えてしまう可能性が高い。このような観点から、パター用ヘッドカバーに本実施形態の構成を用いることが極めて有効であると考えられる。

以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。

上記実施形態では、第１コネクタ１０が凹部１２を備え、第２コネクタ２０が凸部２２を備える場合を一例として説明したが、この場合に限られない。例えば、第１コネクタ１０が凸部を有し、第２コネクタ２０が凹部を有してもよい。

また、上記実施形態では、係止部１３が第１コネクタ１０に設けられている場合を一例として説明したが、この場合に限られない。例えば、係止部１３は、第２コネクタ２０に設けられてもよい。

さらに、上記実施形態では、第１コネクタ１０と第２コネクタ２０とが嵌合している状態で第２コネクタ２０を上方（図中Ｚ方向）に移動させることにより、第２コネクタ２０の係止状態を解除する場合を一例として説明したが、この場合に限られない。例えば、第２コネクタ２０を、下方（図中逆Ｚ方向）又は第１コネクタ１０の幅方向（図中Ｙ方向）等に移動させることにより、第２コネクタ２０の係止状態が解除されてもよい。

さらにまた、上記実施形態では、第１コネクタ１０が第１磁石１４を備え、第２コネクタ２０が第２磁石２３を備える場合を一例として説明したが、この場合に限られない。例えば、第１磁石１４及び第２磁石２３の何れか一方の磁石の代わりに、他方の磁石と引き合う磁性体（例えば鉄板等）が設けられてもよい。また、各コネクタ１０，２０に磁石が設けられていなくてもよい。

また、上記実施形態では、第１コネクタ１０が、フック部Ａ１を有する取付具Ａに設けられている場合を一例として説明したが、この場合に限られない。第１コネクタ１０は、例えば、図７（ａ）に示すように、ゴルフのプレイヤーの着用物（例えばベルト等）に巻き付けられる巻付部Ｂ１を備える取付具Ｂに設けられてもよい。なお、図７（ａ）に示す例では、第１コネクタ１０が、プレイヤーの着用物に巻き付け可能な所定の長さを有する巻付部Ｂ１の外表面に設けられている。取付具Ｂは、巻付部Ｂ１がプレイヤーの着用物に巻き付けられた状態において、巻付部Ｂ１に設けられた例えば面ファスナー、ボタン、フック等の留具Ｂ２を用いて留め付けることにより、当該着用物に固定して取り付けられる。このように、取付具Ｂをゴルフのプレイヤーの着用物に巻き付けることによって、取付具Ｂを着用物に簡単に取り付けることができる。

また、第１コネクタ１０は、例えば、図７（ｂ）〜（ｃ）に示すように、ゴルフのプレイヤーの着用物（例えば衣服のポケットやズボンのウエスト部分、あるいはベルト等）を挟持する一対の挟持部を備える取付具Ｃ，Ｄに設けられてもよい。この場合、ゴルフのプレイヤーの着用物を挟むように一対の挟持部を配置することによって、取付具Ｃ，Ｄを着用物に簡単に取り付けることができる。

図７（ｂ）に示す取付具Ｃは、例えばサスペンダークリップと同様の構成を有しており、上下方向に対向する板状の一対の挟持部Ｃ１と、一対の挟持部Ｃ１の上方に配置され、各挟持部Ｃ１が互いに接近するように付勢する板状の付勢部Ｃ２と、を備えている。なお、図７（ｂ）に示す例では、第１コネクタ１０が、付勢部Ｃ２の上面に設けられている。各挟持部Ｃ１のうち上方の挟持部Ｃ１と、付勢部Ｃ２とは、各挟持部Ｃ１のうち下方の挟持部Ｃ１に対して上下方向に回動可能に下方の挟持部Ｃ１に軸支されている。付勢部Ｃ２は、下方に回動した場合に、上方の挟持部Ｃ１を下方（つまり、下方の挟持部Ｃ１側）に押圧することによって、各挟持部Ｃ１が互いに接近するように付勢するようになっている。かかる取付具Ｃを用いた場合、一対の挟持部Ｃ１が互いに接近するように付勢されているので、取付具Ｃを着用物に固定するように取り付けることができ、取付具Ｃが着用物に取り付けられている場合の取付状態の安定性を向上させることができる。なお、ここでは、付勢部Ｃ２が、上方の挟持部Ｃ１を下方に押圧する板状の部材で形成されている場合を一例として説明したが、付勢部Ｃ２は、例えば、各挟持部Ｃ１が互いに接近するように付勢するバネで構成されてもよい。

図７（ｃ）に示す取付具Ｄは、例えばマネークリップと同様の構成を有しており、上下方向に対向する板状の一対の挟持部Ｄ１と、一対の挟持部Ｄ１の各々の長手方向一端側の端部を接続する屈曲部Ｄ２と、を備えている。なお、図７（ｃ）に示す例では、第１コネクタ１０が、一方（ここでは、上方）の挟持部Ｄ１の上面に設けられている。各挟持部Ｄ１は、長手方向一端側から他端側に向かって間隔が小さくなるように形成されており、間隔が最も小さい部分において着用物を挟持するようになっている。また、屈曲部Ｄ２は、各挟持部Ｄ１が離間する方向（ここでは、上方）に弾性変形するように形成されており、屈曲部Ｄ２が弾性変形すると、各挟持部Ｄ１の間隔が広がることによって、着用物を挟むように各挟持部Ｄ１を配置することができる。また、屈曲部Ｄ２の弾性変形が復元すると、各挟持部Ｄ１は、元の位置に戻って着用物を挟持する。かかる取付具Ｄを用いることにより、屈曲部Ｄ２が弾性変形していない場合に各挟持部Ｄ１が着用物を挟持することができるので、取付具Ｄを着用物に固定するように取り付けることができ、取付具Ｄが着用物に取り付けられている場合の取付状態の安定性を向上させることができる。

また、上述した取付具Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄは、プレイヤーの着用物に固定して取り付けられるように形成されている。この場合、第１コネクタ１０の位置を固定することができるので、例えば、保持状態のヘッドカバーを取り外す場合（つまり、第２コネクタ２０の係止状態を解除する場合）に、第１コネクタ１０が、第２コネクタ２０の移動に伴って第２コネクタ２０に引っ張られるように移動することによって、ヘッドカバーを取り外し難くなる（つまり、第２コネクタ２０の係止状態を解除し難くなる。）のを抑制することができる。

また、上記実施形態では、第１コネクタ１０が取付具Ａに設けられている場合を一例として説明したが、この場合に限られない。第１コネクタ１０は、例えば、取付具を用いることなく、プレイヤーの着用物（例えば、シャツ又はズボンのポケットやベルト等）に直接取付可能に形成されてもよい。

本発明のゴルフクラブ用ヘッドカバー及びその保持具は、所定の保持位置から意図せず外れてしまうのを抑制することの可能なゴルフクラブ用ヘッドカバー及びその保持具として好適に利用することができるので、その産業上の利用可能性は極めて大きい。

１…ヘッドカバー本体
１０…第１コネクタ
１３…係止部
１４…第１磁石
２０…第２コネクタ
２３…第２磁石
Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄ…取付具
Ａ１…フック部
Ｂ１…巻付部
Ｃ１，Ｄ１…一対の挟持部
Ｃ２…付勢部
Ｄ２…屈曲部

Claims (10)

1. ゴルフクラブ用ヘッドカバーを保持するための所定の保持位置に配置される第１コネクタと、
   前記ゴルフクラブ用ヘッドカバーに設けられる第２コネクタであって、前記第１コネクタと着脱可能に嵌合するように形成された第２コネクタと、
   前記第１コネクタ及び前記第２コネクタのうち一方のコネクタに設けられた係止部であって、前記第１コネクタと前記第２コネクタとが嵌合したときに前記第１コネクタ及び前記第２コネクタのうち他方のコネクタに係止して、前記他方のコネクタが嵌合方向の逆方向に移動するのを規制する係止部と、を備え、
   前記係止部は、前記他方のコネクタに係止している状態において、前記一方のコネクタに対する前記他方のコネクタの位置が前記嵌合方向の逆方向と異なる所定方向に移動した場合に、前記他方のコネクタの係止状態を解除するように形成されている、
   ゴルフクラブ用ヘッドカバーの保持具。
2. 前記第１コネクタ及び前記第２コネクタのうち一方のコネクタは、第１磁石を備え、
   前記第１コネクタ及び前記第２コネクタのうち他方のコネクタは、前記第１磁石と引き合う第２磁石又は磁性体を備える、請求項１に記載のゴルフクラブ用ヘッドカバーの保持具。
3. 前記ゴルフクラブ用ヘッドカバーはパター用ヘッドカバーである、請求項１又は２に記載のゴルフクラブ用ヘッドカバーの保持具。
4. ゴルフのプレイヤーの着用物に取付可能な取付具を備え、
   前記第１コネクタは前記取付具に設けられている、請求項１〜３の何れかに記載のゴルフクラブ用ヘッドカバーの保持具。
5. 前記取付具は、前記着用物に引っ掛かるフック部を備える、請求項４に記載のゴルフクラブ用ヘッドカバーの保持具。
6. 前記取付具は、前記着用物に巻き付けられる巻付部を備える、請求項４に記載のゴルフクラブ用ヘッドカバーの保持具。
7. 前記取付具は、前記着用物を挟持する一対の挟持部を備える、請求項４に記載のゴルフクラブ用ヘッドカバーの保持具。
8. 前記取付具は、前記一対の挟持部が互いに接近するように付勢する付勢部を備える、請求項７に記載のゴルフクラブ用ヘッドカバーの保持具。
9. 前記一対の挟持部は、各挟持部が離間する方向に弾性変形する屈曲部を介して接続されている、請求項７に記載のゴルフクラブ用ヘッドカバーの保持具。
10. ヘッドカバー本体と、
    請求項１〜９の何れかに記載のゴルフクラブ用ヘッドカバーの保持具における第２コネクタと、を備える、
    ゴルフクラブ用ヘッドカバー。

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