JP2019041060A - 光照射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】耐熱性の高い光照射装置を提供する。【解決手段】光照射装置1は、入射した光を回折して出射する回折光学素子10と、回折光学素子10に対して光を投影する光源部30と、を備え、回折光学素子10は、凸部111aが並んで配置される高屈折率部111と、凸部111aの間に形成されている凹部112を含む低屈折率部114と、を有する少なくとも1層の回折層115と、回折層115のうちのいずれの回折層115よりも光源部30からの光が出射する側に配置されたガラス層41とを備える。【選択図】図3

Description

本発明は、回折光学素子を有する光照射装置に関するものである。
近年、センサシステムの用途が拡大している。センサには色々な種類があり、検出する情報も様々である。その中の1つの手段として、光源から対象物に対して光を照射し、反射してきた光から情報を得るというものがある。例えば、パターン認証センサ、赤外線レーダ等は、その一例である。
これらのセンサの光源は、用途に応じた波長分布、明るさ、広がり等をもったものが使用される。光の波長は、可視光から赤外線までの範囲がよく用いられる。特に、赤外線は、外光の影響を受けにくく、不可視であり、対象物のやや内部を観察することも可能という特徴があるため、広く用いられている。また、光源の種類としては、LED光源、レーザ光源等が多く用いられる。例えば、遠いところを検知する場合には光の広がりが少ないレーザ光源が好適に用いられ、比較的近いところを検知する場合、ある程度の広がりを持った領域を照射する場合等にはLED光源が好適に用いられる。
ところで、対象とする照射領域の大きさ、形状等は、必ずしも光源からの光の広がり(プロファイル)と一致しているとは限らず、拡散板、レンズ、遮蔽板等により光を整形する必要がある。光を整形する手段として、回折光学素子(Diffractive Optical Element :DOE)が挙げられる。これは異なる屈折率を持った材料が周期性を持って配列している場所を光が通過する際の回折現象を応用したものである。DOEは、基本的に単一波長の光に対して設計されるが、理論的には、ほぼ任意の形状に光を整形することが可能である。また、DOEでは、照射領域内の光分布の均一性を制御することが可能である。DOEのこのような特性は、不要な領域への照射を抑えることによる高効率化、光源数の削減等による装置の小型化等の点で有利となる。
また、DOEは、レーザの様な平行光源、LEDの様な拡散光源のいずれにも対応可能であり、また、紫外光から可視光、赤外線までの広い範囲の波長に対して適用可能である。
例えば、特許文献1には、表面に凹凸構造が形成された複数枚の基板を組み合わせた光学素子が開示されている。
ところで、発光素子とDOEとを組み合わせて1つの部品として光照射装置を構成して、これを用途に応じて基板上に実装するようにすると、取り扱いが容易である。その場合、他の各種部品とともに光照射装置も1つの部品として、ソルダーペースト(クリームはんだ)を挟んで基板上に配置された後、高温環境下でソルダーペーストを溶融させてはんだ付けされることが想定される。
ここで、DOEは、大量生産を想定すると、凹凸形状を樹脂により構成することが望ましいが、上述の実装工程における高温環境下におけるDOEの耐熱性については、従来考慮されておらず、高温下において凹凸形状が変形するおそれがあった。
特開2006−84635号公報
本発明の課題は、耐熱性の高い光照射装置を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
第1の発明は、入射した光を回折して出射する回折光学素子(10,50)と、前記回折光学素子(10,50)に対して光を投影する光源部(30)と、を備える光照射装置(1)であって、前記回折光学素子(10,50)は、凸部(111a)が並んで配置される高屈折率部(111)と、前記凸部(111a)の間に形成されている凹部(112)を含む低屈折率部(114)と、を有する少なくとも1層の回折層(115)と、前記回折層(115)のうちのいずれの回折層(115)よりも前記光源部(30)からの光が出射する側に配置されたガラス層(41)と、を備える光照射装置(1)である。
第2の発明は、第1の発明に記載の光照射装置(1)において、前記ガラス層(41)に積層された反射抑制層(42)を備えること、を特徴とする光照射装置(1)である。
第3の発明は、第1の発明又は第2の発明に記載の光照射装置(1)において、前記ガラス層(41)は、前記回折層(115)の基材を兼ねていること、を特徴とする光照射装置(1)である。
第4の発明は、第3の発明に記載の光照射装置(1)において、全ての前記回折層(115)は、それぞれ、前記ガラス層(41)を基材としており、前記ガラス層(41)の前記回折層(115)とは反対側には、反射抑制層(42)が積層されていること、を特徴とする光照射装置(1)である。
第5の発明は、第1の発明から第4の発明までのいずれかに記載の光照射装置(1)において、前記回折層(115)は、基材(12)の両面に配置されている構成を含むこと、を特徴とする光照射装置(1)である。
第6の発明は、第1の発明から第5の発明までのいずれかに記載の光照射装置(1)において、前記光源部(30)は、基板(32)と、前記基板(32)に取り付けられた発光素子(31)と、前記基板(32)に一体となって固定され、前記回折光学素子(10,50)を保持する枠形のホルダ(20)とを備えること、を特徴とする光照射装置(1)である。
第7の発明は、第1の発明から第6の発明までのいずれかに記載の光照射装置(1)において、前記回折層(115)のうち最も前記光源部(30)に近い位置に設けられている前記回折層(115)は、前記凸部(111a)及び前記凹部(112)が前記光源部(30)側を向いて配置されていること、を特徴とする光照射装置(1)である。
本発明によれば、耐熱性の高い光照射装置を提供することができる。
本実施形態の光照射装置1の分解斜視図である。 光照射装置1の斜視図である。 光照射装置1の断面図である。 回折光学素子10を説明する図である。 回折光学素子10の構成を説明するための断面図である。 第2実施形態の光照射装置1の断面図である。 第3実施形態の光照射装置1の断面図である。 第4実施形態の光照射装置1の断面図である。 第4実施形態の光照射装置1の変形形態を示す図である。 第5実施形態の光照射装置1の断面図である。 第5実施形態の光照射装置1の変形形態を示す図である。 ガラス層41の両面に樹脂層11を有する回折光学素子70を含む構成の例を示す図である。 ガラス層41の両面に樹脂層11を有する回折光学素子70を含む構成の例を示す図である。 ガラス層41の両面に樹脂層11を有する回折光学素子70を含む構成の例を示す図である。 ガラス層41の両面に樹脂層11を有する回折光学素子70を含む構成の例を示す図である。 ガラス層41の両面に樹脂層11を有する回折光学素子70を含む構成の例を示す図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面等を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態の光照射装置1の分解斜視図である。
図2は、光照射装置1の斜視図である。
図3は、光照射装置1の断面図である。
図4は、回折光学素子10を説明する図である。
なお、図1から図4を含め、以下に示す各図は、模式的に示した図であり、各部の大きさ、形状は、理解を容易にするために、適宜誇張して示している。
また、以下の説明では、具体的な数値、形状、材料等を示して説明を行うが、これらは、適宜変更することができる。
本明細書において、形状や幾何学的条件を特定する用語、例えば、平行や直交等の用語については、厳密に意味するところに加え、同様の光学的機能を奏し、平行や直交と見なせる程度の誤差を有する状態も含むものとする。
本明細書において、板、シート、フィルム等の言葉を使用しているが、これらは、一般的な使い方として、厚さの厚い順に、板、シート、フィルムの順で使用されており、本明細書中でもそれに倣って使用している。しかし、このような使い分けには、技術的な意味は無いので、これらの文言は、適宜置き換えることができるものとする。
本明細書中において、シート面とは、各シートにおいて、そのシート全体として見たときにおける、シートの平面方向となる面を示すものであるとする。なお、板面、フィルム面に関しても同様であるとする。
また、本発明において透明とは、少なくとも利用する波長の光を透過するものをいう。例えば、仮に可視光を透過しないものであっても、赤外線を透過するものであれば、赤外線用途に用いる場合においては、透明として取り扱うものとする。
図1に示すように、光照射装置1は、回折光学素子10と、ホルダ20と、光源部30と、カバーガラス40とを備える。
回折光学素子(光学素子)10は、回折現象により光の進行方向を制御する素子である。回折光学素子10は、異なる周期構造を持つ複数の領域(部分周期構造)からなる回折格子群を有する。回折格子群は、例えば、図4に示すように、部分周期構造として、B〜G領域を有する。回折光学素子10の回折格子群に入射した光は、B〜G領域での回折現象により、0〜90°の範囲でほぼ均一な光として照射される。
図5は、回折光学素子10の構成を説明するための断面図である。
回折光学素子10は、樹脂層11と、基材12と、を備える。
樹脂層11は、回折格子に対応する凹凸形状が形成された原版を用いて、例えば、基材上に塗布された紫外線硬化樹脂を賦型して凹凸形状を転写し、紫外線を照射して硬化させることにより形成できる。
紫外線硬化樹脂としては、例えば、ウレタンアクリレート系、ポリエステルアクリレート系、エポキシアクリレート系、ポリエーテルアクリレート系、ポリチオール系、ブタジエンアクリレート等を用いることができる。なお、樹脂層11を形成するための材料は、紫外線硬化樹脂に限定されない。樹脂層11は、例えば、電子線硬化樹脂で形成してもよい。また、樹脂層11は、熱硬化型や紫外線硬化型のSOG(Spin on Glass)を用いて構成してもよい。また、回折格子に対応する凹凸形状は、原版から賦型により転写する例に限らず、上記凹凸形状を有する原版から作製された樹脂の中間版を用いて賦型してもよい。
基材12は、樹脂層11を賦型する際のベースとなる部材である。基材12としては、例えば、ポリカーボネート(PC)樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂、メタクリル酸メチル・ブタジエン・スチレン(MBS)樹脂、メタクリル酸メチル・スチレン(MS)樹脂、アクリル・スチレン(AS)樹脂、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)樹脂等の透明樹脂を用いることができる。
密着層13は、基材12上に塗布されて、紫外線硬化樹脂等との密着性を高めるための層である。
回折格子の凹凸形状は、図5に示すように、断面形状において、複数の凸部111aが並んで配置された高屈折率部111を備えている。高屈折率部111は、断面の奥行き方向に延在している。
高屈折率部111は、図5では、凸部111aを底部と頂部の2−levelの形状とした例を図示しているが、凸部111aを2−levelよりも多い多段の階段形状としてもよい。
また、凸部111aの間に形成されている凹部112及び凸部111aの頂部付近の空間113を含む上方の領域には、空気が存在している。そのため、凹部112及び空間113は、高屈折率部111よりも屈折率が低い低屈折率部114となっている。これら高屈折率部111及び低屈折率部114が交互に並んで配置された周期構造により、光を整形する作用を備える回折層115が構成されている。
回折層115は、図4に示すように、異なる周期構造を持つ複数の領域B〜G等を有している。回折層115に入射した光は、領域B〜Gで複数方向に回折されるため、光を任意の形態に整形して照射できる。
回折層115の設計は、例えば、厳密結合波解析(RCWA)アルゴリズムを用いたGratingMOD(Rsoft社製)、反復フーリエ変換アルゴリズム(IFTA)を用いたVirtuallab(LightTrans社製)等の各種シミュレーションツールを用いて行うことができる。
回折光学素子10を赤外線用とする場合、凹部112の深さは、650nm以上であることが望ましい。より具体的には、例えば、波長780nm、屈折率1.6で計算した場合に、2−levelでは650nm、4−levelでは975nm、8−levelでは1137nmの深さがそれぞれ必要となる。
これが、例えば、980nmのレーザ光に対し、屈折率を1.6とし、長辺±50°×短辺±3.3°に広がる矩形の拡散形状を2−levelで設計する場合に、回折光学素子10の最適な深さは1087nm、最も細かい凹凸形状の幅は250nmとなり、最大アスペクト比は4を越える。
このように、入射光の波長が長いほど、回折光学素子10の最適深さも深くなるが、波長780nm以上の赤外線波長で利用する場合において、回折層115の凹部112の深さは、650nm以上が好ましく、900nm以上であることが光学特性上より好ましい。
なお、凹部112の深さの上限は、凹凸形状のアスペクト比にもよるが、3μm以下、より好ましくは2μm以下であるならば、転写精度よく賦型できる。
次に、樹脂層11の厚みについて説明する。
図5において、樹脂層11から凹凸形状の深さd1分を除いた厚みt1は、賦型で形成するパターンの深さにもよるが、賦型で形成する凹凸形状の充填性の観点からd1以上とすることが好ましい。
また、樹脂層11の厚みt2は、厚すぎると樹脂層の反りが生じ易くなるため20μm以下とすることが好ましい。厚みの下限は、形成する回折層115の凹部112の深さにもよるが、2μm以上、好ましくは4μm以上とすることができる。
第1実施形態の光照射装置1では、回折光学素子10は、回折層115の位置が、光の出射側(図3における上側)となるようにして配置されている。
ホルダ20は、回折光学素子10を搭載するための枠形に形成された部材である。ホルダ20は、例えば、ポリアミド、ポリカーボネート等のエンジニアリングプラスチックにより形成される。ホルダ20を変形しにくくするため、ポリカーボネート等にガラスファイバーを含有させてもよい。
ホルダ20は、中央が貫通した開口部となっている。ホルダ20は、回折光学素子10の周縁部が載せられる頂部20aを備えている。そして、この頂部20aの上に、接着材60を介して回折光学素子10が載せられて固定されている。なお、本実施形態のホルダ20の頂部20aは、平面で構成されているが、溝をさらに設けてもよい。
光源部30は、回折光学素子10に光を投影する。光源部30は、赤外光、青色光等を発する発光素子31を有している。発光素子31としては、例えば、垂直共振器面発光レーザー(VCSEL)等のレーザ光源を用いてもよいし、LED(発光ダイオード)を用いてもよい。発光素子31は、基板32上に実装されている。なお、発光素子31の形態によっては、配線33を用いて基板と接続することもできる。
光源部30は、ホルダ20の背面側(図3中の下側)に、不図示の接着材等を用いて取り付けられる。
カバーガラス40は、回折光学素子10の回折層115よりも光源部30からの光が出射する側に配置された部材であり、ガラス層41と、反射抑制層42とを備えている。
ガラス層41に用いるガラスとしては、熱膨張率が低く、耐熱性を有したガラスであることが望ましく、例えば、石英、ホウケイ酸ガラス、無アルカリガラス等を用いるとよい。また、本実施形態では、ガラス層41の厚みは、0.2mm〜0.7mmとした。
カバーガラス40の両面には、反射抑制層42が形成されている。反射抑制層42としては、一般的に用いられる単層又は多層のコーティングが好適に用いることができるが、モスアイ構造等の賦型形状を用いると、光の入射角依存性が小さくなって、さらによい。
反射抑制層42を設けることにより、ガラス層41の界面における反射を抑制することができ、光の利用効率を高めることができる。
本実施形態では、上述のように、回折光学素子10の出射側に、さらにカバーガラス40を設ける構成とした。この理由について説明する。
図2に示したように、本実施形態の光照射装置1は、発光素子31と回折光学素子10とを組み合わせて1つの部品として構成されている。そして、この光照射装置1は、用途に応じて基板上に実装して用いられる。光照射装置1は、1つの部品として、ソルダーペースト(クリームはんだ)を挟んで各種装置の基板(不図示)上に配置された後、高温環境下でソルダーペーストを溶融させて、はんだ付けされる。
回折光学素子10の回折層115は、樹脂層11によって構成されている。仮にカバーガラス40が存在しないと、光照射装置1の実装時の高温環境に直接暴露されることによって、変形するおそれがある。カバーガラス40が設けられていることによって、樹脂層11は、高温の空気に直接接することがなく、樹脂層11が高温になることを抑制することができる。なお、回折光学素子10の発光素子31側は、基板32が設けられていることから、高温の空気に直接暴露されることはない。
また、発光素子31が設けられているホルダ20によって囲まれた空間は、密閉空間となっている。光照射装置1の組立は、乾燥した低湿度環境下で行われるが、カバーガラス40が存在しないと、回折光学素子10を通して水分が上記空間内に浸入する場合がある。この場合、内部結露が生じるおそれがあり、そのような場合には、適切な光照射をおこなうことができなくなる。しかし、本実施形態では、カバーガラス40を設けたので、ホルダ20によって囲まれた空間に水分が浸入することを防止でき、内部結露も防ぐことができる。
さらに、カバーガラス40が設けられていることにより、樹脂層11に外部の物体がぶつかったりして凹凸形状がつぶされてしまうような物理的な破損も防止できる。
以上説明したように、第1実施形態によれば、カバーガラス40を設けたので、樹脂層11の回折層115が高温の空気に直接暴露されることがなく、光照射装置1の耐熱性を向上することができる。
また、光照射装置1は、内部結露を防ぐことができる。
さらに、光照射装置1は、回折層115が物理的に損傷してしまうことも防止できる。
(第2実施形態)
図6は、第2実施形態の光照射装置1の断面図である。
なお、以下に示す各実施形態において、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
第2実施形態の光照射装置1では、3枚の回折光学素子10を重ねて配置している。各回折光学素子10は、いずれも周縁部において接着材60を用いて接着されている。
このように複数枚の回折光学素子10を重ねる場合には、カバーガラス40は、最も光出射側(図6では、再上部)に配置するとよい。
なお、回折光学素子10は、積層される複数枚のそれぞれについて、光を整形する具体的な形態(特性)を異なるようにすることができる。
以上説明した第2実施形態においても、最も表面側となる位置にカバーガラス40を配置したので、第1実施形態と同様な効果を得ることができる。
(第3実施形態)
図7は、第3実施形態の光照射装置1の断面図である。
第3実施形態の光照射装置1では、第1実施形態における回折光学素子10及びカバーガラス40に代えて、回折光学素子50を備えている。
回折光学素子50は、ガラス層41と、反射抑制層42と、樹脂層11とを備えている。この回折光学素子50は、第1実施形態における回折光学素子10の基材12をガラス層41に置き換えた形態である。したがって、ガラス層41と、反射抑制層42と、樹脂層11とのそれぞれの構成自体は、第1実施形態のガラス層41、反射抑制層42、樹脂層11と同様である。
反射抑制層42は、樹脂層11側については、設けていない。この位置は、空気界面ではないことから、反射率が低いからである。また、ガラス層41と樹脂層11との間に、密着層13をさらに設けてもよい。
第3実施形態では、ガラス層41が樹脂層11よりも光の出射側となるようにして配置した。このような配置とすることにより、第1実施形態と同様に、ガラス層41が樹脂層11の回折層115を保護することが可能である。また、ガラス層41の厚さにもよるが、ガラス層41の厚さによって回折層115の位置が発光素子31から離れすぎてしまうことを回避できる。
以上説明した第3実施形態では、ガラス層41を回折光学素子50の基材としたので、第1実施形態と同様な効果を、より簡単な構成により実現できる。
(第4実施形態)
図8は、第4実施形態の光照射装置1の断面図である。
第4実施形態の光照射装置1は、回折光学素子50を3枚積層し、さらに、最も出光側にカバーガラス40を配置した形態である。なお、カバーガラス40と回折光学素子50は、先に示した実施形態のものと同様である。
本実施形態では、発光素子31に最も近い位置の回折光学素子50は、樹脂層11を発光素子31側に向けて配置し、他の2枚の回折光学素子50は、樹脂層11を出光側に向けて配置している。
図9は、第4実施形態の光照射装置1の変形形態を示す図である。
図9のように、中央の回折光学素子50を、樹脂層が発光素子31側を向くように配置してもよい。
以上説明した第4実施形態のように、複数枚の回折光学素子50を積層して用いてもよい。また、最も出光側に配置される回折光学素子50の樹脂層11が出光側を向いて配置されているので、本実施形態では、さらに出光側にカバーガラス40を配置して、第1実施形態と同様な効果を実現している。
(第5実施形態)
図10は、第5実施形態の光照射装置1の断面図である。
本実施形態では、発光素子31に最も近い位置の回折光学素子50は、樹脂層11を発光素子31側に向けて配置し、発光素子31側から2枚目の回折光学素子50は、樹脂層11を出射側に向けて配置し、最も出光側となる回折光学素子50の樹脂層11を発光素子31側へ向けて配置している。
第5実施形態の光照射装置1は、回折光学素子50を3枚積層し、カバーガラス40は備えていない。しかし、第5実施形態の光照射装置1は、最も出光側となる回折光学素子50の樹脂層11を発光素子31側へ向けて配置している。よって、最も出光側(反射抑制層42を除く)にガラス層41が配置されている。これにより、カバーガラス40を設けなくとも、耐熱性の向上が可能である。
図11は、第5実施形態の光照射装置1の変形形態を示す図である。
図11のように、中央の回折光学素子50を、樹脂層が発光素子31側を向くように配置してもよい。
以上説明した第5実施形態のように、複数枚の回折光学素子50を積層して用いる場合に、最も出光側に配置される回折光学素子50については、樹脂層11を発光素子31側に向けて、すなわち、ガラス層41が出光側となるように配置することにより、第1実施形態と同様な効果を実現している。
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の範囲内である。
(1)各実施形態において、回折光学素子10又は回折光学素子50の枚数は、例示した枚数に限らず、適宜変更可能である。
(2)各実施形態において、回折光学素子10又は回折光学素子50は、2レベルの凹凸構造を備える回折格子により構成されている例を挙げて説明した。これに限らず、例えば、多段階の凹凸構造を備える回折格子により構成してもよい。
(3)各実施形態において、樹脂層11がガラス層41の片方の面にのみ構成されている例を挙げて説明した。これに限らず、例えば、ガラス層41の両面に樹脂層11を設け、ガラス層41の両面に回折格子が構成されている構成を含めてもよい。
図12から図16は、ガラス層41の両面に樹脂層11を有する回折光学素子70を含む構成の例を示す図である。なお、これらの図中の符号は、上述した各実施形態と同様な構成には、同一の符号を設けている。なお、図12から図16に示す例では、いずれもガラス層41が出光側となるように配置されており、上記各実施形態と同様な効果が期待できる。
なお、第1実施形態〜第3実施形態及び変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。また、本発明は以上説明した各実施形態によって限定されることはない。
1 光照射装置
10 回折光学素子
11 樹脂層
12 基材
13 密着層
14 ガラス層
20 ホルダ
20a 頂部
30 光源部
31 発光素子
32 基板
33 配線
40 カバーガラス
41 ガラス層
42 反射抑制層
50 回折光学素子
60 接着材
70 回折光学素子
111 高屈折率部
111a 凸部
112 凹部
113 空間
114 低屈折率部
115 回折層

Claims (7)

  1. 入射した光を回折して出射する回折光学素子と、
    前記回折光学素子に対して光を投影する光源部と、
    を備える光照射装置であって、
    前記回折光学素子は、
    凸部が並んで配置される高屈折率部と、前記凸部の間に形成されている凹部を含む低屈折率部と、を有する少なくとも1層の回折層と、
    前記回折層のうちのいずれの回折層よりも前記光源部からの光が出射する側に配置されたガラス層と、
    を備える光照射装置。
  2. 請求項1に記載の光照射装置において、
    前記ガラス層に積層された反射抑制層を備えること、
    を特徴とする光照射装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の光照射装置において、
    前記ガラス層は、前記回折層の基材を兼ねていること、
    を特徴とする光照射装置。
  4. 請求項3に記載の光照射装置において、
    全ての前記回折層は、それぞれ、前記ガラス層を基材としており、
    前記ガラス層の前記回折層とは反対側には、反射抑制層が積層されていること、
    を特徴とする光照射装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれかに記載の光照射装置において、
    前記回折層は、基材の両面に配置されている構成を含むこと、
    を特徴とする光照射装置。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれかに記載の光照射装置において、
    前記光源部は、
    基板と、
    前記基板に取り付けられた発光素子と、
    前記基板に一体となって固定され、前記回折光学素子を保持する枠形のホルダとを備えること、
    を特徴とする光照射装置。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれかに記載の光照射装置において、
    前記回折層のうち最も前記光源部に近い位置に設けられている前記回折層は、前記凸部及び前記凹部が前記光源部側を向いて配置されていること、
    を特徴とする光照射装置。
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