以下、図面を参照して、本発明に係る航空旅行者支援システムの実施形態について説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
まず、図1を参照して、本発明の実施形態に係る航空旅行者支援システム100について説明する。図1は、本実施形態に係る航空旅行者支援システム100を示す図である。図1に示すように、航空旅行者(以下、「旅行者」と記載する。)は、出発空港Dにおいて、自身の手荷物のうち、搭乗する航空機Pの機内に持ち込まない手荷物BをチェックインカウンターD1で航空会社に預ける。手荷物Bは、航空機Pの格納庫に格納される。旅行者が手荷物Bを預けると、手荷物Bに関する第1情報が出発空港システムSDに登録される。出発空港システムSDは、出発空港会社が管理するシステムであり、出発空港システムSDは、手荷物Bを航空機Pまで搬送する搬送システムを含む。搬送システムは、例えば、BHS(Baggage Handling System)であり得る。出発空港システムSDは、出発空港ホストコンピューターHDを含む。
出発空港ホストコンピューターHDは、手荷物Bに関する第1情報を記憶する。手荷物Bに関する第1情報は、手荷物Bを識別するための手荷物識別情報を含む。手荷物識別情報は、手荷物BをチェックインカウンターD1で預ける際に、手荷物Bに付与される。手荷物識別情報は、RFID(radio frequency identification)タグに予め記憶されている。RFIDタグは、手荷物Bに付される手荷物タグに設けられる。
旅行者が搭乗した航空機Pが到着空港Aに到着すると、到着空港会社が管理する到着空港システムSAが、手荷物Bを投下するターンテーブルTを決定する。到着空港システムSAは、決定したターンテーブルTまで手荷物Bを搬送する。旅行者は、投下されたターンテーブルTから手荷物Bを受け取る。以下、手荷物Bが投下されるターンテーブルTBを「投下ターンテーブルTB」と記載する場合がある。
到着空港システムSAは、ターンテーブルTとターンテーブルTを制御するシステムとを含む。また、到着空港システムSAは、到着空港ホストコンピューターHAを含む。到着空港ホストコンピューターHAは、手荷物Bに関する第2情報を記憶する。手荷物Bに関する第2情報は、投下ターンテーブルTBを示す投下テーブル情報を含む。また、手荷物Bに関する第2情報は、手荷物Bの手荷物識別情報を含む。詳しくは、到着空港ホストコンピューターHAは、出発空港システムSD(出発空港ホストコンピューターHD)から、手荷物Bの手荷物識別情報を取得する。
本実施形態に係る航空旅行者支援システム100は、手荷物管理サーバー1、携帯型端末2、及び第1検知装置51を備える。
第1検知装置51は、ターンテーブルTに投下された手荷物Bを検知し、手荷物Bを検知したことを示す第1検知信号を到着空港ホストコンピューターHAに送信する。到着空港ホストコンピューターHAは、第1検知信号を受信すると第1検知情報を記憶する。第1検知情報は、第1検知装置51が手荷物Bを検知したことを示す。本実施形態において、第1検知装置51は、RFIDタグを読み取るRFリーダーである。第1検知装置51は、手荷物タグに設けられたRFIDタグが記憶する手荷物識別情報を読み取り、第1検知信号として、読み取った手荷物識別情報を示す信号を到着空港ホストコンピューターHAに送信する。
到着空港ホストコンピューターHAは、第1検知信号を受信すると、手荷物Bの手荷物識別情報に関連付けて、第1検知情報、及び第1検知時刻情報を記憶する。第1検知時刻情報は、第1検知時刻を示す。第1検知時刻は、手荷物Bが第1検知装置51によって検知された時刻、換言すると、手荷物Bが投下ターンテーブルTBに実際に投下された時刻を示す。以下、第1検知時刻を「投下時刻」と記載し、第1検知時刻情報を「投下時刻情報」と記載する。
到着空港ホストコンピューターHAは、投下時刻情報として第1検知信号を受信した時刻を記憶する。本実施形態において、手荷物Bに関する第2情報は、投下テーブル情報に加えて、手荷物Bの手荷物識別情報、第1検知情報、及び投下時刻情報を含む。
携帯型端末2は、手荷物管理サーバー1と接続する。携帯型端末2は、旅行者が所有する。携帯型端末2は、例えば、スマートフォンである。
手荷物管理サーバー1は、出発空港ホストコンピューターHD及び到着空港ホストコンピューターHAと接続し、出発空港ホストコンピューターHDから手荷物Bに関する第1情報を取得し、到着空港ホストコンピューターHAから手荷物Bに関する第2情報を取得する。また、手荷物管理サーバー1は、手荷物Bに関する第1情報のうち、少なくとも手荷物識別情報を到着空港ホストコンピューターHAに送信する。
本実施形態において、手荷物管理サーバー1は、第1検知情報を到着空港ホストコンピューターHAから取得すると、投下ターンテーブルTB上での手荷物Bの位置を推定する。以下、推定された投下ターンテーブルTB上での手荷物Bの位置を「手荷物Bの推定位置」と記載する場合がある。携帯型端末2が有するタッチパネル21は、手荷物Bの推定位置を表示する。
次に、図2を参照して、航空旅行者支援システム100の構成について更に説明する。図2は、本実施形態に係る航空旅行者支援システム100の構成を示す図である。図2に示すように、航空旅行者支援システム100は、手荷物管理サーバー1、携帯型端末2、第1検知装置51に加え、バーコードリーダー3、第1画像形成装置41、第2画像形成装置42、第2検知装置52、及び第3検知装置53を更に備える。本実施形態において、第2検知装置52及び第3検知装置53は、RFIDタグが記憶する情報を読み取るRFリーダーである。
バーコードリーダー3は、図1を参照して説明した出発空港Dに設けられる。詳しくは、バーコードリーダー3は、チェックインカウンターD1に設けられる。バーコードリーダー3は、携帯型端末2のタッチパネル21に表示されるバーコードが示す情報を読み取る(復元する)。バーコードは、旅行者の携帯型端末2を識別するための端末識別情報を示す。本実施形態において、パーコードは二次元バーコードであり、バーコードリーダー3は、二次元バーコードを読み取る。バーコードリーダー3が読み取った端末識別情報は、出発空港ホストコンピューターHDへ送信される。出発空港ホストコンピューターHDは、手荷物識別情報に関連付けて、端末識別情報を記憶する。本実施形態において、手荷物Bに関する第1情報は、手荷物識別情報に加えて、端末識別情報を含む。
第1画像形成装置41、及び第2画像形成装置42は、用紙のようなシートに画像を形成する。詳しくは、第1画像形成装置41は、入国審査に必要な旅行者情報を印刷して入国カードEを出力する。第2画像形成装置42は、手荷物の引き換えの際に必要な引換情報を印刷して、手荷物引換証Rを出力する。第1画像形成装置41及び第2画像形成装置42は、到着空港Aにそれぞれ設置される。
第2検知装置52は、ターンテーブルT上に載置された手荷物Bを検知し、手荷物Bを検知したことを示す第2検知信号を到着空港ホストコンピューターHAに送信する。到着空港ホストコンピューターHAは、第2検知信号を受信すると第2検知情報を記憶する。第2検知情報は、第2検知装置52が手荷物Bを検知したことを示す。本実施形態において、第2検知装置52は、手荷物タグに設けられたRFIDタグが記憶する手荷物識別情報を読み取り、第2検知信号として、読み取った手荷物識別情報を示す信号を送信する。
到着空港ホストコンピューターHAは、第2検知信号を受信すると、手荷物Bの手荷物識別情報に関連付けて、第2検知情報と、第2検知時刻情報とを記憶する。第2検知時刻情報は、手荷物Bが第2検知装置52によって検知された時刻を示す。手荷物Bに関する第2情報は、第2検知情報と第2検知時刻情報とを更に含む。
第3検知装置53は、税関検査場を通過する手荷物Bを検知し、手荷物Bを検知したことを示す第3検知信号を到着空港ホストコンピューターHAに送信する。到着空港ホストコンピューターHAは、第3検知信号を受信すると第3検知情報を記憶する。第3検知情報は、第3検知装置53が手荷物Bを検知したことを示す。本実施形態において、第3検知装置53は、手荷物タグに設けられたRFIDタグが記憶する手荷物識別情報を読み取り、第3検知信号として、読み取った手荷物識別情報を示す信号を送信する。
到着空港ホストコンピューターHAは、第3検知信号を受信すると、手荷物Bの手荷物識別情報と関連付けて第3検知情報を記憶する。手荷物Bに関する第2情報は、第3検知情報を更に含む。
続いて、図3及び図4を参照して、手荷物管理サーバー1の構成について説明する。図3は、本実施形態に係る手荷物管理サーバー1及び携帯型端末2の構成を示す図である。
図3に示すように、手荷物管理サーバー1は、サーバー通信機11、サーバー制御部12、及びサーバー記憶装置13を備える。
サーバー通信機11は、同じ通信方式(プロトコル)を利用する通信機が実装された電子機器との間で通信が可能である。本実施形態において、サーバー通信機11は、LAN(Local Area Network)カードである。サーバー通信機11は、LAN及び/又はWAN(Wide Area Network)などのネットワークを介して、出発空港ホストコンピューターHD、到着空港ホストコンピューターHA、及び携帯型端末2の各々と通信可能である。
サーバー制御部12は、手荷物管理サーバー1の各部の動作を制御する。サーバー制御部12は、CPU(Central Processing Unit)のようなプロセッサーによって構成される。
サーバー制御部12は、サーバー通信機11を介して出発空港ホストコンピューターHDから手荷物Bに関する第1情報を取得し、出発空港ホストコンピューターHDから手荷物Bに関する第2情報を取得する。サーバー制御部12は、取得した手荷物Bに関する第1情報及び第2情報を手荷物管理データベース130で管理する。手荷物管理データベース130は、サーバー記憶装置13に記憶される。
サーバー記憶装置13は、データを記憶する。サーバー記憶装置13は、ストレージデバイス及び半導体メモリーによって構成される。ストレージデバイスは、例えば、HDD(Hard Disk Drive)及び/又はSSD(Solid State Drive)によって構成される。半導体メモリーは、例えば、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)を構成する。サーバー記憶装置13は、手荷物管理サーバー1の各部の動作を制御するためのサーバー制御プログラムを記憶する。
続いて、図3及び図4を参照して、手荷物管理サーバー1(サーバー記憶装置13)が記憶する手荷物管理データベース130について説明する。図4は、本実施形態に係る手荷物管理データベース130の一例を示す図である。図4に示すように、手荷物管理データベース130は、手荷物識別情報131、端末識別情報132、到着空港情報133、搭乗便名情報134、格納位置情報135、投下テーブル情報136、投下予想時刻情報137、投下時刻情報138、及び受取完了情報139を関連付ける。
手荷物管理サーバー1は、手荷物識別情報131、端末識別情報132、到着空港情報133、搭乗便名情報134及び格納位置情報135を出発空港ホストコンピューターHDから取得する。
到着空港情報133は、旅行者が搭乗する航空機Pが到着する空港を示す情報である。搭乗便名情報134は、航空機Pの便名を示す情報である。格納位置情報135は、航空機Pの格納庫に格納される手荷物Bの位置を示す情報である。
手荷物管理サーバー1は、投下テーブル情報136、投下予想時刻情報137、投下時刻情報138、及び受取完了情報139を到着空港ホストコンピューターHAから取得する。
投下予想時刻情報137は、手荷物Bが投下ターンテーブルTBに投下される予想時刻を示す情報である。以下、手荷物Bが投下ターンテーブルTBに投下される予想時刻を「投下予想時刻」と記載する。受取完了情報139は、旅行者が手荷物Bの受け取りを確認(完了)したことを示す情報である。以下、旅行者が手荷物Bの受け取りを確認する手続きを「受取確認手続き」と記載する。
次に、図3を参照して、本実施形態に係る携帯型端末2の構成について説明する。
図3に示すように、携帯型端末2は、タッチパネル21に加え、端末通信機22、端末近距離通信機23、撮像装置24、位置検出機25、傾き検出機26、方位検出機27、端末記憶装置28、及び端末制御部29を有する。なお、タッチパネル21は、入力受付部の一例である。端末制御部29は、制御部の一例である。端末近距離通信機23は、端末通信部の一例である。
タッチパネル21は、旅行者からの携帯型端末2に対する指示の入力を受け付ける。タッチパネル21は、ディスプレー211及びタッチセンサー212を含む。ディスプレー211は、表示装置の一例である。
ディスプレー211は、端末制御部29による各種処理の結果等を表示する。ディスプレー211は、例えば、液晶ディスプレー又は有機ELディスプレー(Organic Electro Luminescence Display)を含む。
タッチセンサー212は、被検知体によるタッチを検知すると、タッチを検知した位置を示す検知信号を生成する。被検知体は、例えば、ユーザーの手指である。タッチセンサー212は、例えば、抵抗膜方式のタッチセンサーを含む。
端末通信機22は、同じ通信方式を利用する通信機が実装された電子機器との間で通信が可能である。端末通信機22は、例えば、LANカードである。端末通信機22は、LAN及び/又はWANなどのネットワークを介してサーバー通信機11と通信する。
端末近距離通信機23は、同じ通信方式を利用する通信機が実装された電子機器との間で近距離無線通信が可能である。端末近距離通信機23は、図2を参照して説明した第1画像形成装置41及び第2画像形成装置42の各々と近距離無線通信(Near Field Communication)を行う。
撮像装置24は、撮像光学系、及び撮像素子を含む。撮像光学系は、レンズを含む。撮像素子は、例えば、CCD(Charge−Coupled Device)イメージセンサーである。撮像装置24は、撮像素子が出力した撮像信号を端末制御部29へ送信する。端末制御部29は、撮像装置24から送信された撮像信号に基づいて撮像画像を取得する。
位置検出機25は、携帯型端末2の現在位置を示す情報を取得する。位置検出機25は、携帯型端末2の現在位置を示す情報を端末制御部29へ送信する。位置検出機25は、例えば、GPS(global positioning system)受信機である。
傾き検出機26は、携帯型端末2の傾きを検出する。傾き検出機26は、携帯型端末2の傾きを示す情報を端末制御部29へ送信する。傾き検出機26は、例えば、ジャイロセンサーのような加速度センサーである。
方位検出機27は、方位を検出する。方位検出機27は、方位を示す情報を端末制御部29へ送信する。本実施形態において、方位検出機27は、撮像装置24が撮像する方位を示す情報を送信する。方位検出機27は、例えば、電子コンパスのような磁気センサーである。
端末記憶装置28は、データを記憶する。端末記憶装置28は、半導体メモリーによって構成される。半導体メモリーは、例えば、RAM及びROMを構成する。端末記憶装置28は、携帯型端末2の各部の動作を制御するための端末制御プログラムを記憶する。端末制御プログラムは、端末制御部29によって実行される。
端末記憶装置28は、航空旅行者支援プログラム281を記憶する。以下、航空旅行者支援プログラム281を「アプリ281」と記載する。アプリ281は、端末制御部29によって実行される。端末制御部29は、アプリ281を実行することにより、端末識別情報通知処理、旅行者情報登録処理、AR(Augmented Reality)画像表示処理、及び手荷物受取確認処理を実行する。端末識別情報通知処理は、端末識別情報132を通知する処理である。旅行者情報登録処理は、旅行者情報282を登録する処理である。AR画像表示処理は、AR画像を表示する処理である。手荷物受取確認処理は、受取を確認するための処理である。また、アプリ281は、入国カード印刷モードと、手荷物引換証印刷モードとを有する。入国カード印刷モードは、旅行者情報282を入国カードEに印刷するためのモードであり、手荷物引換証印刷モードは、手荷物引換証Rに引換情報を印刷するためのモードである。
端末記憶装置28は、旅行者情報282を記憶する。旅行者情報282は、入国審査に必要な旅行者に関する情報である。旅行者情報282は、例えば、旅行者の旅券番号情報、氏名情報、生年月日情報、性別情報、及び住所情報を含む。また、旅行者情報282は、搭乗する航空機Pの便名を示す搭乗便名情報、出発空港Dを示す出発空港情報、渡航先を示す渡航先情報、及び渡航目的を示す渡航目的情報を含む。旅行者は、アプリ281の旅行者情報登録処理を実行することにより、旅行者情報282を端末記憶装置28に記憶させることができる。
端末制御部29は、携帯型端末2の各部の動作を制御する。端末制御部29は、CPUのようなプロセッサーによって構成される。
続いて、図5を参照して、本実施形態に係る第1画像形成装置41、及び第2画像形成装置42の構成について説明する。図5は、本実施形態に係る携帯型端末2、第1画像形成装置41及び第2画像形成装置42の構成を示す図である。
図5に示すように、第1画像形成装置41は、第1装置近距離通信機411、第1印刷部412、第1装置記憶装置413、及び第1装置制御部414を備える。第1装置近距離通信機411は、第1装置通信部の一例である。
第1装置近距離通信機411は、同じ通信方式を利用する通信機が実装された電子機器との間で近距離無線通信が可能である。第1装置近距離通信機411は、端末近距離通信機23との間で近距離無線通信を行う。第1装置近距離通信機411は、端末近距離通信機23との間の距離が所定距離未満になると、端末近距離通信機23との間で通信を開始する。所定距離は、例えば、「3cm」である。
第1印刷部412は、シートに画像を印刷する、本実施形態において、第1印刷部412は、露光装置、帯電装置、感光体ドラム、現像装置、転写装置、及び定着装置を備え、電子写真方式によって印刷を行う。なお、第1印刷部412は、インクジェット方式によって印刷を行ってもよい。第1印刷部412は、図3を参照して説明した旅行者情報282を示す画像を入国カードEに印刷する。
第1装置記憶装置413は、データを記憶する。第1装置記憶装置413は、ストレージデバイス及び半導体メモリーによって構成される。ストレージデバイスは、例えば、HDD及び/又はSSDによって構成される。半導体メモリーは、例えば、RAM及びROMを構成する。第1装置記憶装置413は、第1画像形成装置41の各部の動作を制御するための第1装置制御プログラムを記憶する。第1装置制御プログラムは、第1装置制御部414によって実行される。
第1装置制御部414は、第1画像形成装置41の各部の動作を制御する。第1装置制御部414は、CPUのようなプロセッサーによって構成される。また、第1装置制御部414は、画像形成処理用の集積回路を備える。画像形成処理用の集積回路は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)によって構成される。
第2画像形成装置42は、第2装置近距離通信機421、第2印刷部422、第2装置記憶装置423、及び第2装置制御部424を備える。第2装置近距離通信機421は、第2装置通信部の一例である。
第2装置近距離通信機421は、同じ通信方式を利用する通信機が実装された電子機器との間で近距離通信が可能である。第2装置近距離通信機421は、端末近距離通信機23との間で近距離無線通信を行う。第2装置近距離通信機421は、端末近距離通信機23との間の距離が所定距離未満になると、端末近距離通信機23との間で通信を開始する。所定距離は、例えば「3cm」である。
第2印刷部422は、シートに画像を印刷する。本実施形態において、第2印刷部422は、露光装置、帯電装置、感光体ドラム、現像装置、転写装置、及び定着装置を備え、電子写真方式によって印刷を行う。なお、第2印刷部422は、インクジェット方式によって印刷を行ってもよい。第2印刷部422は、図1及び図2を参照して説明した手荷物識別情報131を示す画像を手荷物引換証Rに印刷する。
第2装置記憶装置423は、データを記憶する。第2装置記憶装置423は、ストレージデバイス及び半導体メモリーによって構成される。ストレージデバイスは、例えば、HDD及び/又はSSDによって構成される。半導体メモリーは、例えば、RAM及びROMを構成する。第2装置記憶装置423は、第2画像形成装置42の各部の動作を制御するための第2装置制御プログラムを記憶する。第2装置制御プログラムは、第2装置制御部424によって実行される。
第2装置制御部424は、第2画像形成装置42の各部の動作を制御する。第2装置制御部424は、CPUのようなプロセッサーによって構成される。また、第2装置制御部424は、画像形成処理用の集積回路を備える。画像形成処理用の集積回路は、例えば、ASICによって構成される。
続いて、図1〜図7を参照して、出発空港D及び到着空港Aにおいて旅行者が行うべき手続きについて、旅行者が国際線の航空機Pに搭乗する場合を例に説明する。
まず、図1〜図6を参照して、出発空港Dにおいて旅行者が行うべき手続きについて説明する。図6は、本実施形態に係る出発空港Dの一部を示す図である。
図6に示すように、出発空港Dは、チェックインカウンターD1、手荷物検査場D2、出国審査場D3、及び搭乗ゲートD4を備える。
旅行者は、出発空港Dに到着すると、チェックインカウンターD1でチェックイン手続を行う。チェックイン手続では、旅行者は、航空会社に手荷物Bを預ける。
チェックイン手続では、図1を参照して説明したように、旅行者の手荷物Bに手荷物識別情報131が付与される。具体的には、チェックインカウンターD1に設置されたコンピューター端末TCによって手荷物識別情報131が手荷物Bに付与される。
また、チェックイン手続では、バーコードリーダー3が携帯型端末2から端末識別情報132を取得する。具体的には、旅行者は、アプリ281を起動して端末識別情報通知処理を実行することにより、携帯型端末2のタッチパネル21に、端末識別情報132を示すバーコードを表示させる。バーコードリーダー3は、タッチパネル21に表示されたバーコードを読み取ることにより、旅行者の携帯型端末2の端末識別情報132を取得する。コンピューター端末TCは、手荷物識別情報131と、端末識別情報132とを関連付けて出発空港ホストコンピューターHDへ送信する。出発空港ホストコンピューターHDは、手荷物識別情報131と、端末識別情報132とを関連付けて記憶する。
また、チェックイン手続において、コンピューター端末TCは、到着空港情報133及び搭乗便名情報134の入力を受け付ける。コンピューター端末TCは、到着空港情報133及び搭乗便名情報134の入力を受け付けると、到着空港情報133及び搭乗便名情報134を手荷物識別情報131及び端末識別情報132に関連付けて出発空港ホストコンピューターHDへ送信する。出発空港ホストコンピューターHDは、到着空港情報133及び搭乗便名情報134を手荷物識別情報131及び端末識別情報132に関連付けて記憶する。
また、出発空港ホストコンピューターHDは、手荷物識別情報131、端末識別情報132、到着空港情報133及び搭乗便名情報134を記憶すると、航空機Pの格納庫における手荷物Bの格納位置を決定して、格納位置情報135を生成する。出発空港ホストコンピューターHDは、手荷物識別情報131、端末識別情報132、到着空港情報133及び搭乗便名情報134に関連付けて、格納位置情報135を記憶する。
チェックイン手続が完了すると、旅行者は、手荷物検査場D2において航空機Pの機内に持ち込む荷物の保安検査を受ける。次いで、旅行者は、出国審査場D3において、出国審査を受けた後、搭乗ゲートD4から航空機Pに搭乗する。
次に、図7を参照して、到着空港Aにおいて旅行者が行うべき手続きについて説明する。図7は、本実施形態に係る到着空港Aの一部を示す図である。
図7に示すように、到着空港Aは、到着ゲートA1、入国審査場A2、手荷物引渡場A3、及び税関検査場A4を備える。
航空機Pから到着ゲートA1に降りた旅行者は、入国審査場A2で入国審査を受ける。入国審査では、旅行者は、旅行者情報282を記載した入国カードの提出を行う。本実施形態において、図5を参照して説明した第1画像形成装置41は入国審査場A2に配置されており、旅行者は、図3を参照して説明したアプリ281を利用して、旅行者情報282を記載した入国カードを第1画像形成装置41に出力させる。旅行者は、入国審査が完了すると、手荷物引渡場A3へと進む。
手荷物引渡場A3では、出発空港Dで預けた手荷物Bの受取手続きを行う。手荷物引渡場A3は、複数のターンテーブルTを備える。本実施形態において、手荷物引渡場A3は、3つのターンテーブルTを備える。以下、3つのターンテーブルTのそれぞれを「第1ターンテーブルT1」、「第2ターンテーブルT2」、及び「第3ターンテーブルT3」と記載する。
手荷物Bは、3つのターンテーブルTのうちのいずれかのターンテーブルTに投下される。手荷物Bが投下されるターンテーブルT(投下ターンテーブルTB)は、図1〜図4を参照して説明した到着空港ホストコンピューターHAが決定する。
到着空港ホストコンピューターHAは、投下ターンテーブルTBを決定すると、手荷物識別情報131に関連付けて投下テーブル情報136を記憶する。
また、到着空港ホストコンピューターHAは、投下ターンテーブルTBを決定すると、投下予想時刻を算出する。詳しくは、到着空港ホストコンピューターHAは、格納位置情報135に基づいて投下予想時刻を算出する。また、到着空港ホストコンピューターHAは、航空機Pからの手荷物Bの搬出状況、及び到着空港A内での手荷物Bの搬送状況を随時取得する。詳しくは、手荷物Bの搬出状況及び搬送状況は、手荷物Bを検知する複数の検知装置(例えば、RFリーダー)から送信される信号に基づいて取得される。複数の検知装置は、手荷物Bが航空機PからターンテーブルBまで搬送される搬送路に沿った各所に配置される。複数の検知装置のうちの一つは、航空機Pの格納庫から搬出された直後の手荷物Bを検知する。到着空港ホストコンピューターHAは、取得した手荷物Bの搬出状況及び到着空港A内での搬送状況に基づいて投下予想時刻を繰り返し算出する。この結果、投下予想時刻の精度が向上する。到着空港ホストコンピューターHAは、算出した投下予想時刻を示す投下予想時刻情報137を手荷物識別情報131と関連付けて記憶する。
図1〜図4を参照して説明した手荷物管理サーバー1のサーバー制御部12は、手荷物識別情報131、投下テーブル情報136、及び投下予想時刻情報137を到着空港ホストコンピューターHAから取得する。サーバー制御部12は、到着空港ホストコンピューターHAから取得した手荷物識別情報131を手荷物管理データベース130に登録された手荷物識別情報131内で探索し、探索した手荷物識別情報131に関連付けて手荷物管理データベース130に投下テーブル情報136及び投下予想時刻情報137を登録する。
手荷物引渡場A3で手荷物Bを受け取った旅行者は、税関検査場A4で税関検査を受けた後、到着空港Aの出口を出て目的地へと向かう。
次に、図1〜図9を参照して、本実施形態に係る入国審査手続きについて説明する。図8は、本実施形態に係る旅行者情報登録画面G1の一例を示す図である。図9(a)及び図9(b)は、本実施形態に係る入国カードEの一例を示す図である。詳しくは、図9(a)は、旅行者情報282を示す画像が印刷される前の入国カードEを示し、図9(b)は、旅行者情報282を示す画像が印刷された後の入国カードEを示す。
旅行者は、入国審査を受ける前に、アプリ281を起動して旅行者情報登録処理を実行することにより、旅行者情報282を携帯型端末2の端末記憶装置28に記憶させる。詳しくは、図8に示すように、旅行者情報登録処理が実行されると、旅行者情報登録画面G1がタッチパネル21(ディスプレー211)に表示される。
旅行者情報登録画面G1は、複数の入力欄F、登録ボタンB1、及びキャンセルボタンB2を含む。図8に示す例では、複数の入力欄Fは、旅券番号入力欄F1、氏(漢字)入力欄F2、名(漢字)入力欄F3、氏(ローマ字)入力欄F4、名(ローマ字)入力欄F5、生年月日入力欄F6、性別入力欄F7、住所入力欄F8、搭乗便名入力欄F9、出発地入力欄F10、渡航先入力欄F11、及び渡航目的入力欄F12を含む。
旅行者は、旅券番号入力欄F1、氏(漢字)入力欄F2、名(漢字)入力欄F3、氏(ローマ字)入力欄F4、名(ローマ字)入力欄F5、生年月日入力欄F6、住所入力欄F8、搭乗便名入力欄F9、出発地入力欄F10、渡航先入力欄F11、及び渡航目的入力欄F12に対応する情報を入力し、性別入力欄F7のプルダウンメニューの中から、該当する性別を選択する。
端末制御部29は、登録ボタンB1の押下を検知すると、各入力欄Fに入力された情報を携帯型端末2の端末記憶装置28に記憶させて、旅行者情報登録画面G1の表示を終了し、旅行者情報登録処理を終了する。一方、端末制御部29は、キャンセルボタンB2の押下を検知すると、複数の入力欄Fに入力された情報を携帯型端末2の端末記憶装置28に記憶させることなく、旅行者情報登録画面G1の表示を終了し、旅行者情報登録処理を終了する。
旅行者は、アプリ281の入国カード印刷モードを指定した状態で、入国審査場A2(図7参照)に配置された第1画像形成装置41(図5参照)に携帯型端末2(図5参照)を近づける。詳しくは、第1装置近距離通信機411に端末近距離通信機23をかざす。第1装置近距離通信機411と端末近距離通信機23との間の距離が通信可能な距離になって、第1装置近距離通信機411と端末近距離通信機23との間の通信が開始されると、第1画像形成装置41の第1装置制御部414は、携帯型端末2の端末制御部29に対し、旅行者情報282を送信するように指示して、旅行者情報282を取得する。第1装置制御部414は、旅行者情報282を取得すると、旅行者情報282を示す画像を第1印刷部412に印刷させる。この結果、図9(b)に示すように旅行者情報を示す画像が印刷された入国カードEが出力される。旅行者は、第1画像形成装置41が出力した入国カードEの署名欄に署名をして入国審査官に提出する。この結果、例えば、搭乗する航空機Pの中や、到着空港Aで慌てて入国カードを記入する必要が無くなる。よって、旅行者は、入国審査をスムーズに行うことができる。
次に、図1〜図7、及び図10(a)〜図13を参照して、本実施形態に係る手荷物受取手続きについて説明する。
まず、図1〜図7、図10(a)、及び図10(b)を参照して、本実施形態に係る第1AR画像表示処理について説明する。図10(a)は、本実施形態に係るテーブル撮像画像SG1の一例を示す図である。図10(b)は、本実施形態に係る投下テーブルAR画像AG1の一例を示す図である。なお、図10(a)及び図10(b)に示す例では、テーブル撮像画像SG1に含まれる3つのターンテーブルTのうち、第3ターンテーブルT3が投下ターンテーブルTBである。
旅行者が携帯型端末2の電源状態をOFF状態からON状態に遷移させると、位置検出機25が現在位置を取得し、現在位置を示す信号が端末制御部29へ送信される。また、旅行者がアプリ281を起動して、AR画像表示処理を実行すると、端末制御部29は、図3及び図4を参照して説明した手荷物管理サーバー1の手荷物管理データベース130から、携帯型端末2の端末識別情報132と関連付けられた投下テーブル情報136及び投下予想時刻情報137を取得する。なお、端末制御部29は、投下予想時刻情報137を定期的に手荷物管理サーバー1の手荷物管理データベース130から取得する。具体的には、端末制御部29は、手荷物Bが投下ターンテーブルTBに投下されるまで定期的に投下予想時刻情報137を取得する。
旅行者が、図7に示す第1所定位置P1で撮像装置24の撮像を開始すると、端末制御部29は、現在位置情報、傾き情報、及び方位情報に基づいて、撮像装置24が図9(a)に示すテーブル撮像画像SG1を撮像しているか否かを判定する。第1所定位置P1は、入国審査場A2から手荷物引渡場A3へ進む経路に含まれる位置のうち、手荷物引渡場A3に設けられた3つのターンテーブルT(T1〜T3)を眺望できる位置である。現在位置情報は、位置検出機25が取得した携帯型端末2の現在位置を示す。傾き情報は、傾き検出機26が検出した携帯型端末2の傾きを示す。方位情報は、方位検出機27が検出した方位を示す。テーブル撮像画像SG1は、3つのターンテーブルT(T1〜T3)を含む画像である。
端末制御部29は、撮像装置24がテーブル撮像画像SG1を撮影していると判定すると、投下テーブル情報136及び投下予想時刻情報137に基づいて、図10(b)に示す投下テーブルAR画像AG1を生成する。端末制御部29は、投下テーブルAR画像AG1を生成すると、タッチパネル21に投下テーブルAR画像AG1を表示させる。
投下テーブルAR画像AG1は、テーブル撮像画像SG1に含まれる投下ターンテーブルTBを示す位置に投下テーブル通知画像NG1が重畳された画像である。投下テーブル通知画像NG1は、手荷物Bが投下されるターンテーブルT(投下ターンテーブルTB)を通知する。したがって、旅行者は、複数のターンテーブルTの中から、自身の手荷物Bが投下されるターンテーブルTを容易に知ることができる。なお、テーブル撮像画像SG1は、第2撮像画像の一例であり、投下テーブル通知画像NG1は、第2通知画像の一例であり、投下テーブルAR画像AG1は、第2拡張現実画像の一例である。
また、図10(b)に示すように、投下テーブル通知画像NG1は、投下予想時刻を更に通知する。図10(b)において、投下予想時刻は、「16:20」である。したがって、旅行者は、投下ターンテーブルTBに手荷物Bが投下されるまでの時間を有効に活用することができる。
なお、端末制御部29は、撮像装置24がテーブル撮像画像SG1を撮影していないと判定すると、投下テーブルAR画像AG1を生成しない。したがって、タッチパネル21には、撮像装置24が撮像している画像が表示される。
続いて、図1〜図7、及び図11〜図13(b)を参照して、本実施形態に係る第2AR画像表示処理について説明する。図11は、本実施形態に係る第3ターンテーブルT3の構成を示す模式図である。図12(a)は、本実施形態に係る投下テーブル撮像画像SG2の一例を示す図である。なお、3つのターンテーブルT(T1〜T3)の構成は略同一であるため、以下では、図11を参照して、第3ターンテーブルT3の構成を説明し、第1ターンテーブルT1及び第2ターンテーブルT2の説明については割愛する。
旅行者が図7に示す第2所定位置P2において、撮像装置24で撮像を開始すると、端末制御部29は、現在位置情報、傾き情報、及び方位情報に基づいて、撮像装置24が図12(a)に示す投下テーブル撮像画像SG2を撮像しているか否かを判定する。図12(a)に示すように、投下テーブル撮像画像SG2は、投下ターンテーブルTBを含む画像である。第2所定位置P2は、手荷物引渡場A3に含まれる位置のうち、投下ターンテーブルTBを眺望できる位置である。
端末制御部29は、撮像装置24が投下テーブル撮像画像SG2を撮像していると判定すると、手荷物Bが投下ターンテーブルTBに投下されたか否かを判定する。
詳しくは、図11に示すように、第3ターンテーブルT3は、手荷物投下口TE、及び手荷物載置部TSを備える。手荷物載置部TSは、ベルトコンベアである。手荷物Bは、手荷物載置部TSの上面に載置される。
第1検知装置51は、第3ターンテーブルT3の手荷物投下口TEに設けられる。第1検知装置51は、手荷物投下口TEを通過した手荷物Bを検知する。換言すると、第1検知装置51は、第3ターンテーブルT3に投下された手荷物Bを検知する。手荷物投下口TEを通過した手荷物Bは、投下位置EPに投下される。
第1検知装置51は、手荷物Bを検知すると、図1を参照して説明した第1検知信号を到着空港ホストコンピューターHAに送信する。到着空港ホストコンピューターHAは、第1検知信号を受信すると、出発空港ホストコンピューターHDから手荷物管理サーバー1を経由して取得した手荷物識別情報131のうちから、第1検知装置51が検知した手荷物Bの手荷物識別情報131を探索し、探索した手荷物識別情報131に関連付けて、第1検知情報及び投下時刻情報138を記憶する。
到着空港ホストコンピューターHAは、第1検知情報及び投下時刻情報138を記憶すると、手荷物識別情報131、第1検知情報、及び投下時刻情報138を関連付けて手荷物管理サーバー1へ送信する。サーバー制御部12は、取得した手荷物識別情報131に一致する手荷物識別情報131を手荷物管理データベース130内で探索し、探索した手荷物識別情報131に関連付けて投下時刻情報138を手荷物管理データベース130に登録する。更に、サーバー制御部12は、第1検知情報に基づいて、第1検知装置51が手荷物Bを検知したことを示すフラグをオンにする(フラグを立てる)。
端末制御部29は、撮像装置24が投下テーブル撮像画像SG2を撮像していると判定すると、フラグがオンになっているか否かを判定する。端末制御部29は、フラグがオンになっていない場合、手荷物Bが投下ターンテーブルTBに投下されていないと判定する。一方、端末制御部29は、フラグがオンになっている場合、手荷物Bが投下ターンテーブルTBに投下されたと判定する。なお、端末制御部29は、端末識別情報132(手荷物識別情報131)に対応する投下時刻情報138が手荷物管理データベース130に登録されているか否かを判定することにより、手荷物Bが投下ターンテーブルTBに投下されているか否かを判定してもよい。
端末制御部29は、手荷物Bが投下ターンテーブルTBに投下されたと判定した場合と、投下されていないと判定した場合とでタッチパネル21に表示させるAR画像を変化させる。
図12(b)は、本実施形態に係る予想時刻AR画像AG2の一例を示す図である。詳しくは、図12(b)は、図12(a)に示す投下ターンテーブルTBに手荷物Bが投下されていないと判定された場合にタッチパネル21に表示される予想時刻AR画像AG2を示す。
端末制御部29は、手荷物Bが投下ターンテーブルTBに投下されていないと判定した場合、手荷物管理サーバー1(手荷物管理データベース130)から取得した投下予想時刻情報137に基づいて、図12(b)に示す予想時刻AR画像AG2を生成する。端末制御部29は、予想時刻AR画像AG2を生成すると、タッチパネル21に予想時刻AR画像AG2を表示させる。
図12(b)に示すように、予想時刻AR画像AG2は、予想時刻通知画像NG2を含む。予想時刻通知画像NG2は、手荷物Bの投下予想時刻を通知する。図12(b)において、投下予想時刻は、「16:20」である。これにより、旅行者は、投下ターンテーブルTBに手荷物Bが投下されるまでの時間を有効に活用することができる。
一方、端末制御部29は、手荷物Bが投下ターンテーブルTBに投下されていると判定した場合、図13(a)又は図13(b)に示す手荷物AR画像AG3を生成する。図13(a)は、本実施形態に係る手荷物AR画像AG3の一例を示す図である。図13(b)は、本実施形態に係る手荷物AR画像AG3の他例を示す図である。
手荷物AR画像AG3は、投下テーブル撮像画像SG2に手荷物通知画像NG3が重畳された画像である。手荷物通知画像NG3は、投下ターンテーブルTBにおける手荷物Bの推定位置GPに重畳される。手荷物通知画像NG3は、投下ターンテーブルTB上での手荷物Bの推定位置GPを通知する。なお、投下テーブル撮像画像SG2は、第1撮像画像の一例であり、手荷物通知画像NG3は、第1通知画像の一例であり、手荷物AR画像AG3は、第1拡張現実画像の一例である。
手荷物Bの推定位置GPは、到着空港ホストコンピューターHAが記憶する搬送速度TVを示す情報に基づいてサーバー制御部12が算出する。搬送速度TVは、ターンテーブルTが手荷物Bを搬送する速度を示す。なお、本実施形態では、搬送速度TVは、予め設定されており一定である。
具体的には、サーバー制御部12は、フラグがオンになると、到着空港ホストコンピューターHAから搬送速度TVを示す情報、投下位置EPを示す情報、及びベルト長情報を更に取得する。ベルト長情報は、第3ターンテーブルT3の1周のベルト長TRを示す。ベルト長TRは、第3ターンテーブルT3の手荷物載置部TSの全周の長さである。なお、サーバー制御部12は、投下時刻情報138が手荷物管理データベース130に登録されると、到着空港ホストコンピューターHAから搬送速度TVを示す情報、投下位置EPを示す情報、及びベルト長情報を取得してもよい。
サーバー制御部12は、搬送速度TVを示す情報、投下時刻情報138、及び現在時刻を示す情報に基づいて、投下ターンテーブルTB(手荷物載置部TSの載置面)上における手荷物Bの推定位置GPを算出する。詳しくは、サーバー制御部12は、投下時刻情報138と現在時刻を示す情報とに基づいて搬送時間を算出し、搬送速度TVと搬送時間とを乗算することにより、搬送距離を取得する。搬送時間は、手荷物Bが投下ターンテーブルTBによって搬送されている時間を示し、搬送距離は、手荷物Bが投下ターンテーブルTBによって搬送された距離を示す。サーバー制御部12は、ベルト長TR、投下位置EP、及び搬送距離に基づいて推定位置GPを算出する。
また、サーバー制御部12は、手荷物Bが推定位置GPに存在するか否かを判定する。
詳しくは、図11に示すように、第2検知装置52は、手荷物載置部TSの周囲に固定される。到着空港ホストコンピューターHAは、第2検知位置情報を記憶する。第2検知位置情報は、第2検知装置52の固定された第2検知位置KPを示す。
サーバー制御部12は、到着空港ホストコンピューターHAから第2検知位置情報を更に取得する。サーバー制御部12は、投下位置EPを示す情報、搬送速度TVを示す情報、投下時刻情報138、第2検知位置情報、及びベルト長情報に基づいて、第2検知装置52が手荷物Bを検知する時刻(検知予想時刻)を予測する。詳しくは、サーバー制御部12は、投下位置EPから第2検知位置KPまでの距離、搬送速度TV、及び投下時刻に基づいて検知予想時刻を算出する。また、サーバー制御部12は、ベルト長TR及び搬送速度TVに基づいて、手荷物Bが投下ターンテーブルTBを1周搬送された後(2周目以降)の検知予想時刻を算出する。
第2検知装置52は、図2を参照して説明した第2検知信号を到着空港ホストコンピューターHAへ送信する。到着空港ホストコンピューターHAは、第2検知信号を受信すると、サーバー制御部12へ、第2検知信号が示す手荷物識別情報131と、第2検知情報とを送信する。サーバー制御部12は、手荷物識別情報131と第2検知情報とを受信すると、手荷物存否判定処理を実行する。手荷物存否判定処理は、第2検知情報を受信した時刻が検知予想時刻と略一致するか否かを判定する処理である。具体的には、サーバー制御部12は、検知予想時刻の前後、例えば、1秒の間に第2検知情報を受信したか否かを判定する。
サーバー制御部12は、検知予想時刻と略一致する時刻に第2検知情報を受信した場合、手荷物Bの推定位置GPに手荷物が存在すると判定する。一方、サーバー制御部12は、検知予想時刻と略一致する時刻に第2検知情報を受信しない場合、手荷物Bの推定位置に手荷物Bが存在しないと判定する。
端末制御部29は、手荷物AR画像AG3を生成する際に、推定位置GPを示す情報と、手荷物存否判定処理の結果を示す情報とをサーバー制御部12から取得する。端末制御部29は、推定位置GPに手荷物Bが存在することを示す情報をサーバー制御部12から取得すると、図13(a)に示すように、手荷物Bが存在する旨を示す手荷物通知画像NG3を投下テーブル撮像画像SG2に重畳した手荷物AR画像AG3を生成する。手荷物通知画像NG3は、図12(a)に示す投下ターンテーブルTB上の推定位置GPに重畳される。生成された手荷物AR画像AG3は、タッチパネル21に表示される。
図13(a)に示すように、手荷物通知画像NG3は、推定位置GPに手荷物Bが存在することを旅行者に通知する。これにより、旅行者は、自身の手荷物Bの位置を容易に確認することができる。
一方、端末制御部29は、手荷物Bが存在しないことを示す情報をサーバー制御部12から取得すると、図13(b)に示すように、投下テーブル撮像画像SG2に手荷物Bが存在しない旨を示す手荷物通知画像NG3を重畳した手荷物AR画像AG3を生成する。生成された手荷物AR画像AG3は、タッチパネル21に表示される。
図13(b)に示すように、手荷物通知画像NG3は、推定位置GPに手荷物Bが存在しないことを旅行者に通知する。これにより、旅行者は、自身の手荷物Bが持ちさられた可能性があることを早期に知ることができる。
なお、サーバー制御部12は、検知予想時刻よりも遅れて第2検知情報を受信した場合、第2検知情報を受信した時刻に基づいて、手荷物Bの推定位置GPを補正する。また、サーバー制御部12は、推定位置GPを補正すると、補正後の推定位置GPを示す情報を端末制御部29(携帯型端末2)へ送信する。端末制御部29は、手荷物Bが推定位置GPに存在しないことを示す手荷物AR画像AG3(図13(b))をタッチパネル21に表示させた後に、補正後の推定位置GPを示す情報を受信すると、手荷物Bが存在することを示す手荷物通知画像NG3を補正後の推定位置GPに含む手荷物AR画像AG3(図13(a))をタッチパネル21に表示させる。更に、サーバー制御部12は、検知予想時刻よりも遅れて第2検知情報を受信した場合、次回以降の検知予想時刻を補正する。これにより、手荷物Bの存否の判定をより正確に行うことができる。
次に、図1〜図7、及び図14〜図17を参照して、本実施形態に係る受取確認手続きについて説明する。図14は、本実施形態に係る手荷物タグTGの一例を示す図である。
旅行者は、手荷物Bを投下ターンテーブルTB上から受け取ると、受取確認手続きを行う。受取確認手続きは、図14に示す手荷物タグTGに記載された手荷物識別情報131を撮像装置24で撮像することによって完了する。手荷物タグTGは、図6を参照して説明したように、チェックイン手続において手荷物Bに取り付けられる。
詳しくは、旅行者は、アプリ281の手荷物受取確認処理を実行して、手荷物識別情報131を撮像装置24で撮像する。端末制御部29は、撮像装置24が撮像した手荷物識別情報131を示す画像を解析して、手荷物識別情報131を取得する。端末制御部29は、撮像画像から取得した手荷物識別情報131と、手荷物の受け取りが完了した旨を示す受取完了情報139とを手荷物管理サーバー1へ送信する。サーバー制御部12は、取得した手荷物識別情報131と一致する手荷物識別情報131を手荷物管理データベース130内で探索し、探索した手荷物識別情報131に関連付けて受取完了情報139を手荷物管理データベース130に登録する。具体的には、サーバー制御部12は、手荷物Bの受け取り手続が完了した場合、「完了」を示す情報を受取完了情報139として手荷物管理データベース130に登録する。なお、手荷物Bの受け取り手続が未完了である場合、「未完了」を示す情報が受取完了情報139として手荷物管理データベース130に登録されている。
次に、図1〜図7、図15、及び図16を参照して、本実施形態に係る税関検査手続きについて説明する。
図7に示すように、第3検知装置53は、税関検査場A4に配置されて、税関職員によって使用される。第3検知装置53は、図2を参照して説明した第3検知信号を到着空港ホストコンピューターHAに送信する。到着空港ホストコンピューターHAは、第3検知信号を受信すると、サーバー制御部12へ、第3検知信号が示す手荷物識別情報131と、第3検知情報とを送信する。サーバー制御部12は、手荷物識別情報131と、第3検知情報とを受信すると、受信した手荷物識別情報131と一致する手荷物識別情報131を手荷物管理データベース130内で探索し、探索した手荷物識別情報131に関連付けられた受取完了情報139が「完了」を示すか否かを判定する。換言すると、サーバー制御部12は、第3検知装置53が検知した手荷物Bの受取確認手続きが完了しているか否かを判定する。
サーバー制御部12は、第3検知装置53が検知した手荷物Bの受取確認手続が完了していないと判定すると、手荷物Bの受取確認手続が未完了である旨を示す情報を到着空港ホストコンピューターHAへ送信する。
図15は、本実施形態に係る第1警告メッセージM1の一例を示す図である。到着空港ホストコンピューターHAは、手荷物Bの受取確認手続が未完了である旨を示す情報をサーバー制御部12から受信すると、図15に示すように、第3検知装置53が備えるディスプレー531(図2参照)に第1警告メッセージM1を表示する。第1警告メッセージM1は、第3検知装置53が検知した手荷物Bの受取確認手続が未完了である旨を示す。税関職員は、ディスプレー531に表示された第1警告メッセージM1を見ることにより、手荷物Bが取り間違えられていることを知ることができる。税関職員は、手荷物Bを取り間違えた者から手荷物Bを確保することができる。税関職員によって確保された手荷物Bは、所定の保管場所にて保管される。
また、サーバー制御部12は、第3検知装置53が検知した手荷物Bの受取確認手続きが完了していないと判定すると、携帯型端末2の端末制御部29に手荷物持ち去り情報を送信する。手荷物持ち去り情報は、受取確認手続が未完了である手荷物Bが税関検査場A4を通過しようとしている旨を示す。端末制御部29は、手荷物持ち去り情報を受信すると、図16に示すように、第2警告メッセージM2をタッチパネル21(ディスプレー211)に表示させる。図16は、本実施形態に係る第2警告メッセージM2の一例を示す図である。第2警告メッセージM2は、旅行者の手荷物Bが税関検査場A4を通過しようとしている旨を示す。旅行者は、タッチパネル21に表示された第2警告メッセージM2を見ることにより、手荷物B(受取確認手続が未完了である手荷物B)が税関検査場A4を通過しようとしていることを知ることができる。
自身の手荷物Bが見当たらない旅行者又は手荷物持ち去り情報による警告を受けた旅行者は、図7を参照して説明した手荷物引渡場A3に配置された第2画像形成装置42(図5参照)に手荷物引換証Rを出力させる。詳しくは、旅行者は、アプリ281(図5参照)の手荷物引換証印刷モードを指定する。手荷物引換証印刷モードが指定されると、携帯型端末2の端末制御部29は、手荷物管理サーバー1(手荷物管理データベース130)から手荷物識別情報131を取得する。旅行者は、携帯型端末2が手荷物識別情報131を取得した後、第2画像形成装置42に携帯型端末2を近づける。詳しくは、第2装置近距離通信機421に端末近距離通信機23にかざす。第2装置近距離通信機421と端末近距離通信機23との間の距離が通信可能な距離になって、第2装置近距離通信機421と端末近距離通信機23との間の通信が開始されると、第2装置制御部424は、携帯型端末2から手荷物識別情報131を取得する。第2装置制御部424は、手荷物識別情報131を取得すると、手荷物識別情報131を示す画像を第2印刷部422に印刷させる。この結果、手荷物識別情報131を示す画像が印刷された手荷物引換証Rが出力される。図17は、本実施形態に係る手荷物引換証Rの一例を示す図である。
旅行者は、第2画像形成装置42が出力した手荷物引換証Rを税関職員に提出する。税関職員は、手荷物引換証Rに記載された手荷物識別情報131と手荷物タグTG(図14参照)に記載された手荷物識別情報131とが一致するか否かを判定する(照合する)。手荷物引換証Rに記載された手荷物識別情報131と手荷物タグTG(図14参照)に記載された手荷物識別情報131とが一致することにより、旅行者は、自身の手荷物Bを受け取ることができる。したがって、手荷物Bの取り違えによる紛失を防止することができる。
また、航空旅行者支援システム100によれば、自身の手荷物Bが見当たらない場合、又は手荷物持ち去り情報による警告を受けた場合にのみ手荷物引換証Rを出力させることができる。したがって、手荷物引換証Rの印刷枚数を削減することができる。この結果、資源が節約される。
以上、本実施形態について説明した。本実施形態によれば、到着空港Aにおける手荷物Bの位置に関する情報が携帯型端末2のタッチパネル21に表示される。したがって、旅行者の手荷物Bの受け取りが容易になる。
また、本実施形態によれば、税関検査場A4を通過しようとする手荷物Bの受取確認手続きが完了しているか否かがチェックされる。この結果、手荷物の取り間違えによる紛失を防止することができる。
なお、本実施形態において、サーバー制御部12が手荷物Bの推定位置GPを算出したが、手荷物Bの推定位置GPは、端末制御部29が算出してもよい。
また、本実施形態において、サーバー制御部12が検知予想時刻を予測したが、端末制御部29が検知予想時刻を予想してもよい。
また、本実施形態において、サーバー制御部12が手荷物存否判定処理を実行したが、端末制御部29が手荷物存否判定処理を実行してもよい。
また、本実施形態において、端末制御部29が投下テーブルAR画像AG1、予想時刻AR画像AG2、及び手荷物AR画像AG3を生成する構成を説明したが、投下テーブルAR画像AG1、予想時刻AR画像AG2、及び手荷物AR画像AG3は、サーバー制御部12によって生成されてもよい。
また、本実施形態において、投下テーブル通知画像NG1がテーブル撮像画像SG1に重畳される構成を説明したが、投下テーブル通知画像NG1は、旅行者に投下ターンテーブルTBを通知できればよく、例えば、図18に示すように、投下テーブル通知画像NG1のみがタッチパネル21に表示されてもよい。図18は、本実施形態に係る投下テーブル通知画像の変形例を示す図である。
また、本実施形態において、手荷物通知画像NG3が投下テーブル撮像画像SG2に重畳される構成を説明したが、手荷物通知画像NG3は、旅行者に手荷物Bの推定位置GPを通知できればよく、投下テーブル撮像画像SG2に重畳されなくてもよい。手荷物通知画像NG3は、例えば、図19に示すように、投下ターンテーブルTBを模式的に示す画像に重畳されてもよい。図19は、本実施形態に係る手荷物通知画像NG3の変形例を示す図である。
また、本実施形態において、AR画像が旅行者の携帯型端末2のタッチパネル21に表示される構成を説明したが、AR画像を表示する装置は、携帯型端末2のタッチパネル21に限定されない。AR画像は、例えば、到着空港Aに予め設置されたARグラスの表示部に表示されてもよい。この場合、旅行者は、携帯型端末2のタッチパネル21に手荷物識別情報131を示すバーコードを表示させ、ARグラスを装着した状態で手荷物識別情報131を示すバーコードを見ることにより、ARグラスに手荷物識別情報131を認識させる。ARグラスは、手荷物識別情報131を取得すると、手荷物識別情報131と関連付けられた投下テーブル情報136を到着空港ホストコンピューターHAから取得し、投下ターンテーブルTBを通知する投下テーブル通知画像NG1をARグラスの表示部に表示する。例えば、ARグラスは、テーブル撮像画像SG1に投下テーブル通知画像NG1を重畳させた投下テーブルAR画像AG1を表示部に表示する。
また、本実施形態において、AR画像がロケーション型ARによって生成される構成を説明したが、AR画像は、マーカー型ARによって生成されてもよい。あるいは、マーカーレス型ARによって生成されてもよい。
また、本実施形態において、受取確認手続きを行う場合を例に説明したが、旅行者は、受取確認手続きを省略することもできる。
また、本実施形態では、第1画像形成装置41が、入国カードの様式を示す画像が予め形成された用紙を使用する場合を例に説明したが、第1画像形成装置41(第1印刷部412)は、無地の用紙に、旅行者情報282を示す画像及び入国カードの様式を示す画像を印刷してもよい。
また、本実施形態において、第2検知装置52が1つである構成を説明したが、第2検知装置52は、複数であってもよい。これにより、手荷物Bの存否判定及び手荷物Bの推定位置GPの精度がより向上する。
また、本実施形態において、携帯型端末2の現在位置を示す情報は、携帯型端末2の位置検出機25によって取得したが、携帯型端末2の現在位置を示す情報は、例えば、手荷物引渡場A3に配置された第2画像形成装置42から取得してもよい。この場合、第2画像形成装置42は、第2画像形成装置42の現在位置を示す情報を、第2装置記憶装置423に記憶する。
また、本実施形態において、受取確認手続きは、図14に示す手荷物タグTGに記載された手荷物識別情報131を撮像装置24で撮像することによって完了したが、受取確認手続きを完了させる構成は、手荷物Bの受取確認手続きが完了した旨を示す情報が手荷物管理データベース130に登録される構成である限り特に限定されない。例えば、受取確認手続きは、手荷物AR画像AG3上に配置された承認ボタンを操作することによって完了してもよい。あるいは、撮像装置24で撮像された旅行者の手による所定のジェスチャーによって受取確認手続きを完了させてもよい。
以上、本発明の実施形態について、図面(図1〜図19)を参照しながら説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。また、上記の実施形態で示す構成は、一例であって特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、本発明の実施形態では、携帯型端末2がスマートフォンである場合を例に説明したが、本発明はこれに限定されない。本発明は、例えば、タブレット型パーソナルコンピューターなどにも適用可能である。