JP2019039601A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Fumiya Ishikawa
史也 石川
香緒里 松尾
Kaori MATSUO
香緒里 松尾
健一 岡部
Kenichi Okabe
健一 岡部
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Abstract

【課題】引き出し式貯蔵室の使い勝手を高めた冷蔵庫の提供。
【解決手段】冷蔵庫本体に引き出し扉式の貯蔵室を設け、前記貯蔵室の下段容器21と上段容器22との係合を、下段容器21の引き出し途中からの係合、あるいは下段容器21の引き出し初期段階からの係合、のいずれかに切り替える係合切替部材29を備えた構成としてある。これにより、使用者は係合切替部材29を用いて、下段容器21の引き出し初期段階からの係合、あるいは下段容器21の引き出し途中からの係合、のいずれか、に切り替えて使用することができ、ユーザニーズに応じた最適かつ使い勝手の良い冷蔵庫とすることができる。
【選択図】図9

Description

本発明は、引き出し扉式の貯蔵室を有する冷蔵庫に関するものである。
一般に家庭用冷蔵庫は、扉の引き出しによって開口される引き出し扉式の貯蔵室が設けてあり、野菜室や冷凍室等として利用されている。この引き出し扉式の貯蔵室は扉内面に取り付けた支持部材に容器を保持させて構成してあり、扉の開閉に伴って容器が貯蔵室から出し入れされるようになっている。
前記容器は、通常上・下二段の容器で構成されていて、下段容器の上に上段容器を載置して構成してあり、下段容器の引き出し途中から上段容器が引き出されるタイプ(以下、これをAタイプと称す)(例えば、特許文献1)と、下段容器の引き出し初期段階から上段容器が引き出されるタイプ(以下、これをBタイプと称す)(例えば、特許文献2)が実用化されている。
図18は特許文献1に記載された引き出し扉式貯蔵室の例を示し、101は下段ケース、102は下段ケース101の上部開口に載置した上段ケースで、上段ケース102に設けた凸部103が下段ケース101に設けた係合部104に係当して下段ケース101の引き出し途中から上段ケース102が引き出されるようになっている。
また、図19は特許文献2に記載された扉式貯蔵室の例を示し、下段ケース101を引き出した時、下段容器101の引き出し初期段階から係合して図の如く上段容器102が引き出されるようになっている。
特開平8−338681号公報 特開平11−159952号公報
上記特許文献1に記載されているAタイプのものは、下段容器を引き出しても上段容器はその後部が冷蔵庫本体内に残っているので、下段容器内の食材を取り出す時に上段容器を別途押し込むようなわずらわしさがなく、下段容器101に収納している食材を多用するユーザには使い勝手が良く、かつ、省エネ性もよい。その反面、上段容器に収納している食材を使用する際にはまず下段容器を引き出しその後に上段容器に手をかけて引き出す必要があり、その上段容器が扉内面より内側位置であって冷蔵庫本体の比較的奥まったところに位置しているため、上段容器に手がかけづらく使い勝手が悪いという課題があった。特に冷蔵庫本体の最下段の貯蔵室にこのタイプの引き出し扉式貯蔵室を適用した場合、上部容器の位置がかなり低い位置となるため扉を引き出し開成しても上段容器の手前部分を視認することができず、腰をかがめるなどしなければならないなど、その使い勝手は悪いものであった。
一方、特許文献2に記載されているBタイプのものは、扉105を開いて下段容器101を引き出すと上段容器102も一緒に引き出されるので、上段容器102に収納している食材を多用するユーザには使い勝手が良い。その反面、下段容器101内に収納した食材を取り出す時には必ず上段容器102を冷蔵庫本体内に押し込む操作が必要になり使い勝手が悪い。しかも、扉開成のつど上段容器102の大部分が冷蔵庫本体外に出て上段容器内102の冷気の大部分が漏出され、かつ、温度の高い外気に触れることになるので、冷却効率が低くなって省エネ性を損なうという課題があった。特にこのBタイプの引き出し扉式貯蔵室を冷凍室に適用して上段容器の一部を製氷装置の氷受け皿として利用する場合には、氷の表面氷解が生じてこれが再氷化して大きな氷塊になることに結びつき、氷が使い勝手の悪いものとなってしまうという課題もあった。
以上のように、従来の冷蔵庫は、下段容器の引き出し途中から上段容器が引き出されるAタイプ、及び、下段容器の引き出し初期段階からの上段容器が引き出されるBタイプ、のいずれも、一長一短があり、ユーザは上記Aタイプ或いはBタイプのいずれか一方を選択しなければならない、という課題があった。
本発明はこのような点に鑑みてなしたもので、使用者がAタイプ・Bタイプいずれかに切り替えることができるようにして使い勝手の良い冷蔵庫とすることを目的としたものである。
本発明は、上記目的を達成するため、下段容器と上段容器との係合を、下段容器の引き出し途中からの係合、あるいは下段容器の引き出し初期段階からの係合、のいずれかに切り替える係合切替部材を備えた構成としてある。
これにより、ユーザは係合切替部材を用いて、下段容器と上段容器との係合を、下段容器の引き出し初期段階からの係合、あるいは下段容器の引き出し途中からの係合、のいずれか、つまり、下段容器の引き出し途中から上段容器が引き出されるAタイプ、或いは下段容器の引き出し初期段階から上段容器が引き出されるBタイプ、のいずれかの形態に切り替えることができる。したがって、使用者は、使用者自身が使いやすいタイプに切り替えて使用することができ、ユーザニーズに応じた最適かつ使い勝手の良い冷蔵庫とすることができる。
本発明の冷蔵庫は、上記構成により、使用者がAタイプ・Bタイプいずれかに切り替えて使用することができ、ユーザ本位の使い勝手が良い冷蔵庫とすることができる。
本発明の実施の形態1における冷蔵庫の正面図 同実施の形態1における冷蔵庫の断面図 同冷蔵庫をAタイプとしたとき冷凍室から下段容器を引き出した時の斜視図 同冷蔵庫をBタイプとしたとき冷凍室から下段容器を引き出した時の斜視図 同冷蔵庫の下段容器と上段容器の載置状態を示す斜視図 同冷蔵庫の下段容器とこれに装着する係合切替部材との位置関係を示す斜視図 図6の要部拡大斜視図 図7において下段容器に係合切替部材を装着した時の状態を示す要部拡大斜視図 同係合切替部材を装着した下段容器に上段容器を載置した時の断面図 図9の要部拡大断面図 図9のA−A断面図 図11の要部拡大断面図 (a)本発明の実施の形態2における冷蔵庫をBタイプとするときの下段容器と係合切替部材との位置関係を示す斜視図、(b)同Bタイプとしたときの要部拡大断面図、(c)同Aタイプとするときの下段容器と係合切替部材との位置関係を示す斜視図 (a)本発明の実施の形態3における冷蔵庫をBタイプとしたときの下段容器と係合切替部材を示す斜視図、(b)同Aタイプとしたときの下段容器と係合切替部材を示す斜視図、(c)同BタイプからAタイプへの切り替えを説明する図 (a)本発明の実施の形態4における冷蔵庫をBタイプとしたときの下段容器の斜視図、(b)同Bタイプとしたときの下段容器の要部を示す拡大斜視図、(c)同Aタイプに切り替えた下段容器の要部を示す拡大斜視図 本発明の実施の形態5における冷蔵庫の下段容器に上段容器を載置係合させた時の断面図 同冷蔵庫の下段容器とこれに装着する係合切替部材との位置関係を示す斜視図 従来の冷蔵庫の貯蔵室を示す断面図 従来の他の方式の冷蔵庫の貯蔵室を示す断面図
第1の発明は、冷蔵庫本体に引き出し扉式の貯蔵室を設け、前記貯蔵室は、扉の引き出し開閉によって出し入れされる下段容器と、前記下段容器の開口部に摺動自在に配置した上段容器と、前記下段容器の引き出し途中から上段容器と係合して上段容器を引き出し可能とする途中段階係合部と、前記上段容器を下段容器の引き出し初期段階から下段容器とともに引き出し可能な状態に上段容器を係合させることができる係合切替部材とを備え、前記係合切替部材により下段容器と上段容器との係合を、下段容器の引き出し途中からの係合、あるいは下段容器の引き出し初期段階からの係合、のいずれかに切り替え可能としたものである。
これにより、ユーザは、係合切替部材を用いて下段容器と上段容器とを初期段階から係合する構成とすれば、下段容器の引き出し初期段階から下段容器とともに上段容器も引き出すBタイプに、係合切替部材を用いなければ、下段容器の引き出し途中から上段容器と係合して上段容器を引き出すAタイプへと使用形態を切り替えることができる。したがって、ユーザは、ユーザ自身が使いやすいタイプに切り替えて使用することができ、ユーザニーズに応じた最適かつ使い勝手の良い冷蔵庫とすることができる。
第2の発明は、第1の発明において、上記係合切替部材は下段容器あるいは上段容器のいずれか一方に後付け装着する構成とし、当該係合切替部材を後付け装着することによって下段容器と上段容器との係合形態を切り替える構成としてある。
これにより、ユーザは係合切替部材を着脱するだけでAタイプとBタイプの切り替えを行うことができ、その切り替えも係合切替部材の着脱だけであるから簡単に行え、より使い勝手の良い冷蔵庫とすることができる。
第3の発明は、第1または第2の発明において、上記下段容器と上段容器のいずれか一方に係合切替部材の部材装着部を設けるとともに、前記部材装着部とは別に部材保管用装着部を設けた構成としてある。
これにより、係合切替部材を使用する必要がない不要時には係合切替部材を部材保管用装着部に装着して保管しておくことができ、係合切替部材の紛失を防止することができる。
第4の発明は、第1〜第3の発明において、上記下段容器はその開口部分にレール部、上段容器は前記レール部を摺動するように設けた前後二つの摺動凸部を備え、前記後側の摺動凸部と下段容器の後部に設けた被係合部とで下段容器の引き出し途中から上段容器を係合して上段容器を引き出すように構成するとともに、前記上段容器の前側の摺動凸部が摺動する下段容器のレール部の前端部分に係合切替部材の部材装着部を設けて前記係合切替部材を後付け装着することにより前記下段容器と上段容器の係合を初期段階係合に切り替える構成としてある。
これにより、下段容器に上段容器を摺動自在とするレール部と摺動凸部からなる機構を利用して下段容器と上段容器の係合形態切替構成を追加でき、構成の簡素化を図りつつ下段容器と上段容器の係合形態の切り替えを実現することができる。
第5の発明は、第1〜第4の発明において、上記係合切替部材は前記レール部に沿って上段容器の摺動方向に山形形状の係合凸部を備え、前記係合凸部はその山形形状の頂点より奥側の傾斜を前側の傾斜より緩やかな緩斜面とした構成としてある。
これにより、係合切替部材を装着してBタイプとし、冷蔵庫本体外へ引き出した下段容器から上段容器を冷蔵庫本体内へ押し込んだ状態で下段容器を冷蔵庫本体内に押し込む際、前記係合切替部材の係合突部は上段容器の摺動凸部に当たる形となるが、係合突部の奥側が緩斜面となっているので、上段容器の摺動凸部はその傾斜面をスムーズに乗り越えて下段容器とともに冷蔵庫本体内へと移動させることができる。したがって、下段容器を冷蔵庫本体内に押し込む際にわざわざ上段容器を持ち上げて下段容器の係合凸部に当たらないようにする必要がなく、Bタイプ使用時における使い勝手を向上させることができる。
第6の発明は、第3〜第5の発明において、上記係合切替部材の部材装着部は孔をあけて構成するとともに、係合切替部材はその係合凸部の両端に脚部を設け、当該脚部を前記孔に嵌合させてその弾発力で部材装着部に装着した構成としてある。
これにより、係合切替部材はその脚部を孔に嵌合させるだけで装着でき、かつ、係合突部両側の脚部を弾発力に抗して指でつまむだけで取り外すことができる。したがって、係合切替部材の着脱は軽い力で簡単に行うことができ、扱いやすいものとすることができる。
第7の発明は、第6の発明において、上記係合切替部材は脚部同士の間のいずれか一方寄り部分に逆付け防止突片を設けるとともに部材装着部となる孔同士の間には前記逆付け防止突片が嵌合する逆付け防止孔を設けた構成としてある。
これにより、係合切替部材は前後の向きを逆向にして装着できなくなり、係合切替部材の前後逆付け装着による係合切替部材の係合凸部と上段容器の支持部との当たり係合を防止して、Bタイプとしたときの良好な使い勝手を維持することができる。
第8の発明は、第5〜第7の発明において、前記係合切替部材はその係合凸部に乗り上げた上段容器の摺動凸部が前記係合凸部から横方向にずれ落ちるのを防止する横外れ防止片を設けた構成としてある。
これにより、上段容器の摺動凸部が係合切替部材の係合凸部に乗り上げたときに横方向に位置ずれして下段容器のレール部から脱落するのを防止することができ、上段容器の下段容器に対する摺動の信頼性を向上させることができる。
第9の発明は、第2の発明において、上記係合切替部材は一端に係合凸部、他端に係止部を設けた構成とし、前記係止部を下段容器のレール部側に位置させて装着すると下段容器の引き出し途中から上段容器を係合して上段容器を引き出す途中段階係合となるとともに、前記係合凸部を下段容器のレール部側に位置させて装着すると下段容器の引き出し初期から上段容器を係合して上段容器を引き出す初期段階係合に切り替える構成としてある。
これにより、係合切替部材の装着の向きを上下逆にすることによって、下段容器の引き出し途中から上段容器と係合して上段容器を引き出すAタイプと、下段容器の引き出し初期段階から上段容器も引き出すBタイプとの切り替えができ、しかも、部材装着部を兼用して係合切替部材の保管もでき、構成簡単にして使い勝手の良い冷蔵庫とすることができる。
第10の発明は、第1の発明において、上記係合切替部材は下段容器あるいは上段容器のいずれか一方に装着され、当該係合切替部材の係合凸部を出没させることによって下段容器と上段容器との係合形態を切り替える構成としてある。
これにより、係合切替部材の係合凸部を上段容器のレール部に出没させる操作を行うだけで、下段容器の引き出し途中から上段容器と係合して上段容器を引き出すAタイプと、下段容器の引き出し初期段階から上段容器も引き出すBタイプとの切り替えができ、しかも、係合切替部材の着脱を行う必要がないので、係合切替部材保管用装着部を設ける必要もなく、構成を簡素化しつつ使い勝手の良い冷蔵庫とすることができる。
第11の発明は、第10の発明において、上記係合切替部材は前後方向にスライドあるいは回動させることによって係合凸部が出没する構成としてある。
これにより、スライドあるいは回動という単純な操作で係合凸部を出没させることができ、取り扱いが容易なものとなる。
第12の発明は、冷蔵庫本体に引き出し扉式の貯蔵室を設け、前記貯蔵室は、扉の引き出し開閉によって出し入れされる下段容器と、前記下段容器の開口部に摺動自在に配置した上段容器とを備え、上記下段容器と上段容器とは、下段容器の引き出し途中から上段容器と係合して下段容器とともに上段容器を引き出す途中段階係合部と、下段容器の引き出し初期段階から上段容器と係合して下段容器とともに上段容器を引き出す初期段階係合部とを有し、かつ、更に前記下段容器あるいは上段容器のいずれか一方に設けられて前記初期段階係合部の係合機能を喪失させる係合切替部材を具備し、前記係合切替部材の着脱によって下段容器と上段容器との係合を下段容器の引き出し途中からの係合あるいは下段容器の引き出し初期段階からの係合のいずれかに切り替え可能な構成としてある。
これにより、第1の発明と同様、使用者は係合切替部材を用いて下段容器と上段容器との初期段階からの係合を喪失させれば、下段容器の引き出し途中段階から上段容器を引き出すAタイプに、係合切替部材を用いなければ、下段容器の引き出し初期段階から上段容器と係合して上段容器を引き出すBタイプへと使用形態を切り替えることができる。したがって、ユーザは、ユーザ自身が使いやすいタイプに切り替えて使用することができ、ユーザニーズに応じた最適かつ使い勝手の良い形態の冷蔵庫とすることができる。
第13の発明は、第1〜第12の発明において、上記貯蔵室は冷凍室とし、かつ、上段容器は製氷装置の氷受け皿部を有する構成としてある。
これにより、氷を使用する頻度の高い夏場は係合切替部材によりAタイプに切り替えて氷受け皿部の氷の表面氷解を抑制し再氷化を防止するとともに省エネ効果を高め、夏場以外はBタイプに切り替えて上段容器の使い勝手を高めることができる。つまり、季節に応じてタイプを切替えることにより年間を通して使い勝手の良い冷蔵庫とすることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。尚、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。 (実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における冷蔵庫の正面図、図2は同実施の形態1における冷蔵庫の断面図である。 まず、冷蔵庫の全体構成について説明する。
図1、図2において、本実施の形態に係る冷蔵庫は、前方を開口した冷蔵庫本体1を備え、この冷蔵庫本体1は、図2に示すように主に鋼板を用いた外箱2と、ABSなどの硬質樹脂で成型された内箱3と、前記外箱2と内箱3との間に充填された硬質発泡ウレタン等の発泡断熱材4とから構成されている。冷蔵庫本体1は、仕切板5.6によって複数の貯蔵室に区分されており、冷蔵庫本体1の最上部を冷蔵室7、その冷蔵室7の下部を野菜室8、そして最下部を冷凍室9として、真ん中野菜室タイプの冷蔵庫となっている。前記各貯蔵室のうち野菜室8と冷凍室9は引き出し扉式の貯蔵室となっており、冷蔵室の扉10は観音開き式、野菜室8と冷凍室9の扉11、12は引き出し開閉式となっている。 冷蔵庫本体1の上部後方領域には機械室14が設けられており、圧縮機15、水分除去を行うドライヤ(図示せず)等の冷凍サイクルの高圧側構成部品が収容されている。 また、冷蔵庫本体1の背面には冷気を生成する冷却室16が設けられている。この冷却室16は冷凍室9の背面から野菜室8の下部背面に渡って形成されており、野菜室8との間は発泡スチロール等によって断熱性を持たせた奥面仕切壁体17を設けて断熱仕切りされている。 冷却室16内には冷却器18が配設されており、冷却器18の上部には冷却ファン19が配置されている。前記冷却ファン19は、冷却器18により冷却された冷気を冷気搬送路20に送り出し、この冷気搬送路20を介して冷蔵室7、野菜室8、冷凍室9に冷気を強制循環させ各室を冷却するようになっている。
次に引き出し扉式の貯蔵室の一つである冷凍室9の構成について図3〜図12を用いて説明する。
図3は冷蔵庫をAタイプとしたとき冷凍室から下段容器を引き出した時の斜視図、図4は同冷蔵庫をBタイプとしたとき冷凍室から下段容器を引き出した時の斜視図、図5は冷蔵庫の下段容器と上段容器の載置状態を示す斜視図、図6は冷蔵庫の下段容器とこれに装着する係合切替部材との位置関係を示す斜視図、図7は図6の要部拡大斜視図、図8は図7において下段容器に係合切替部材を装着した時の状態を示す要部拡大斜視図、図9は同係合切替部材を装着した下段容器に上段容器を載置した時の断面図、図10は図9の要部拡大断面図、図11は図9のA−A断面図、図12は図11の要部拡大断面図である。
冷凍室9は、図3、図4に示すように、扉12の開閉によって出し入れする下段容器21とその下段容器21の上面開口部に摺動自在に載置した上段容器22とを備えている。
下段容器21はその両側壁下部に設けた段部21a(図5等参照)を前記扉12の内面下部両側に取り付けた支持部材23に載置係合させて、既述した如く扉12の開閉により出し入れするようになっている。そして、上記下段容器21は、図5〜図11に示すように、その開口部の両側壁上端部分に断面凹状のレール部24が形成されている。なお、上記扉12の支持部材23は冷凍室9の両側内壁に設けた三段レール装置(図示せず)によって摺動自在に支持されており、下段容器21と上段容器22はその奥端までが冷凍室9の外まで引き出せる構成となっている。
上段容器22は、図5、図9、図11に示すように、その両側壁中段部分に鍔片22aを有していて、冷凍室9の側壁に設けた容器ガイド(図示せず)に支持させてある。そして、上記上段容器22は、図9に示すように、その両側壁下部の後部に下向きに突出する第1摺動凸部25、前部に同様下向きに突出する第2摺動凸部26が設けてあり、この第1摺動凸部25と第2摺動凸部26との二つの凸部を前記下段容器21のレール部24に載置して、当該レール部24上を摺動自在としてある。
また、上記上段容器22はその後部に設けた第1摺動凸部25の下端が上段容器22の背面壁上端27とオーパラップするようにしてあり、下段容器21を引き出すとその途中で下段容器21の背面壁上端27が第1摺動凸部25に係当して上段容器22を引き出すようにしてある。すなわち、上記上段容器22は下段容器21の引き出し途中から下段容器21に係合して引き出されるようになっており、前記第1摺動凸部25と背面壁上端(以下、背面壁上端を被係合部と称す)27とは下段容器21と上段容器22とを引き出し途中で係合させる途中段階係合部28を構成している。
ここで、本実施の形態の冷蔵庫は、上記の如く下段容器21の引き出し途中から上段容器22が係合して上段容器22が引き出されるAタイプとしてあるが、上記途中段階係合を初期段階係合タイプへと切り替えることができる係合切替部材29を具備している。そしてこの係合切替部材29を装着することによって、前記下段容器21と上段容器22との係合を前記途中段階係合から初期段階係合へとその係合形態を切り替えることができる。
以下、その構成を図7〜図12を用いて詳細に説明する。
図7〜図12において、前記下段容器21は図7に示す如くそのレール部24の前端部分に係合切替部材29を装着する部材装着部30が設けてある。この部材装着部30はレール部24の前端部分に二つの孔31をあけることによって構成してある。更に上記二つの孔31の間にはいずれか一方寄り部分に逆付け防止孔32が形成してある。
一方、係合切替部材29は山形状に隆起する係合凸部33の両端部に脚部34を一体形成して構成してあり、前記脚部34を前記部材装着部30の二つの孔31に嵌合させてレール部前端部分に装着してある。これにより、図8に示すように、係合切替部材29の係合凸部33前方部分に凹部35が形成され、この凹部35に前記上段容器22の前部に設けた第2摺動凸部26を嵌め込むことによって上段容器22を下段容器21に係合させることができる。すなわち、上段容器22を下段容器21の引き出し初期段階から当該下段容器21と係合させて引き出すことができるようになり、前記第2摺動凸部26と係合切替部材29とで初期段階係合部36を構成するようになる。
上記係合切替部材29の係合凸部33はその山形形状の頂点より前側は急斜面33a、奥側は前側の傾斜より緩やかな緩斜面33bとしてある。そして、上記係合凸部33には当該係合凸部33に乗り上げた上段容器22の第2摺動凸部26が横方向にずれ落ちるのを防止する横外れ防止片37が設けてある。
また、上記係合凸部33両端の脚部34は互いに離反する方向、すなわち外方向に広がるように弾発力を持たせてあり、部材装着部30の孔31に嵌合した時、図10に示すように、当該孔31の孔縁に弾着するようにしてある。そして、上記脚部34には抜け止め片38を設け、前記部材装着部30の孔31を有するレール部24下面の補強用リブ39の一つの先端に係合させてある。
更に上記係合切替部材29はその係合凸部33の脚部34同士の間には脚部34と同方向に突出する逆付け防止突片40が設けてある。この逆付け防止突片40は脚部34同士の間のいずれか一方寄り部分に設けてあり、係合切替部材29を正規の状態(係合凸部33の急斜面33aが前側、緩斜面33bが奥側になる位置)に装着すると部材装着部30の逆付け防止孔32に嵌合するようになっている。
なお、上記係合切替部材29の係合凸部33によって形成される凹部35の前壁部分には軟質弾性材からなる緩衝材41が設けてある。
また、前記下段容器21の開口部の前フランジ部42には、図6に示すように、部材装着部30の孔31と同様の保管用孔43を二つ形成して部材保管用装着部44が設けてある。この部材保管用装着部44は、係合切替部材29を用いない場合、つまり、上段容器22を下段容器21の引き出し途中から係合して引き出す途中段階係合タイプのままとする場合に係合切替部材29を装着しておくためのものであり、その設置場所は前フランジ部42に限られるものではなく、冷蔵庫のいずれの場所であればどこでもよいものである。
また、本実施の形態で例示した容器の係合切替構造を持つ冷凍室9はその天井部の一部に周知の製氷装置(図示せず)を備えており、この製氷装置と対向する上段容器22の一部分は図5等に示すように氷受け皿部45とし、他方を冷凍食品収納部46としてある。
以上のように構成した冷蔵庫について、以下その冷凍室9、すなわち引き出し扉式貯蔵室の作用効果を説明する。
まず、この冷蔵庫の冷凍室9はその係合切替部材29が下段容器21の前フランジ部42の部材保管用装着部44に装着してあり(図5参照)、上段容器22はその後ろ側の第1摺動凸部25が下段容器21の被係合部(背面壁上端)27と係合可能な状態となっている。
この状態で使用者が扉12を引き出し開成すると、下段容器21が前方に引き出され、その引き出し途中から下段容器21の背面壁上端(被係合部)27が上段容器22の後ろ側の第1摺動凸部25と係合し、図3に示すように上段容器22が前方に引き出される。すなわち、下段容器21の引き出し途中から上段容器22が引き出されるAタイプで使用される形態となっている。
このように本実施の形態の冷蔵庫は、Aタイプで使用されるようになっているが、購入した使用者がBタイプで使用したいと思えば、下段容器21の部材保管用装着部44に装着保管してある係合切替部材29を取り外し、これを上段容器22のレール部24の前端部分に形成されている部材装着部30に装着すればよい。
これにより、下段容器21のレール部24の前端部分には図8に示すようにレール部24の緩衝材41と係合切替部材29の係合凸部33との間に凹部35が形成される。そして、この35に上段容器22の第2摺動凸部26を嵌合させれば、上段容器22は前記第2摺動凸部26と凹部35の嵌合によって下段容器21の引き出し初期段階から係合される形態となる。
したがって、使用者が扉12を引き出し開成すると、図4i示すように上段容器22は下段容器21の引き出し初期段階から下段容器21とともに引き出されることになる。
つまり、使用者は係合切替部材29を下段容器21の部材装着部30に後付け装着することによって上段容器22が下段容器21の引き出し初期段階から引き出される形態に切り替えることができ、使用者が望む形態で使用することができる。
また、上記のように上段容器22が下段容器21の引き出し初期段階から引き出されるようにした冷蔵庫は、下段容器21内に食材を出し入れする際にはその上部開口に位置している上段容器22を冷蔵庫本体内側に押し込んで上部を開放し食材を出し入れした後、扉12の平成によって下段容器21を冷蔵庫本体1内に押し込むことになる。
そして、上記下段容器21を押し込むと、下段容器21が冷蔵庫本体1内の収まる段階で上段容器22の第2摺動凸部26が係合切替部材29の係合凸部33を乗り越えて当該係合凸部33と緩衝材41との間の凹部35に嵌まり込み、初期段階からの係合状態となる。
この時、上記係合切替部材29の係合凸部33は上段容器22の第2摺動凸部26に設けられた奥側の傾斜面に当たる形となるが、上記係合凸部33はその奥側を緩斜面33bとしてあるから、上段容器22の第2摺動凸部26は係合切替部材29の係合凸部33をスムーズに乗り越えて凹部35に嵌合し下段容器21とともに冷蔵庫本体内へと移動することになる。したがって、下段容器21を冷蔵庫本体内に押し込む際にわざわざ上段容器22を持ち上げて下段容器21の第2摺動凸部26に当たらないようにする必要がなく、Bタイプ使用時における使い勝手を向上させることができる。
また、上記上段容器22の第2摺動凸部26が凹部35に嵌まりこむとき、上記第2摺動凸部26は凹部35の前壁部分に勢いよく衝突し騒音を発する恐れがあるが、この前壁部分には緩衝材41を装着してあるのでこのような騒音の発生を防止することができ、信頼性を向上することができる。
また、上記係合切替部材29は使用者に装着してもらうため係合凸部33の緩斜面33b側を前側にして逆付け装着される可能性がある。この逆付け装着が行われると、下段容器21を冷蔵庫本体内に押し込む際に係合切替部材29の係合凸部33の急斜面33aが上段容器22の第2摺動凸部26に向かい合って係合するような状態になり、下段容器21から上段容器22を持ち上げなければならなくなる恐れが生じる。
しかしながら、上記係合切替部材29は脚部34同士の間のいずれか一方寄り部分に逆付け防止突片40を設けているので、逆付け装着しようとしても逆付け防止突片40が部材装着部30に設けられている逆付け防止孔32に嵌合できず、係合切替部材29の前後逆向きの装着はできない。
したがって、係合切替部材29は使用者が装着する形としても必ず正規の状態、すなわち係合凸部33の緩斜面33bが奥側に位置するように設置されることになる。よって、下段容器21を冷蔵庫本体内に押し込む際に上段容器22を持ち上げなければならないといったことが発生するのを防止でき、Bタイプとしたときの良好な使い勝手を維持することができる。
また、上記上段容器22は上段容器22に載置された状態で横方向に若干の遊び寸法が設けてあるため、その第2摺動凸部26が係合凸部33に乗り上げたとき上記下段容器21と上段容器22との遊び寸法の関係で係合凸部33から横方向に位置ずれして下段容器21のレール部24から脱落するおそれがある。
しかしながら本実施の形態では上記係合切替部材29の係合凸部33には横外れ防止片37が設けてあるので、上段容器22の第2摺動凸部26が係合切替部材29の係合凸部33に乗り上げたときに横方向に位置ずれして下段容器21のレール部24から脱落するのを防止することができる。したがって、上段容器22の下段容器21に対する摺動の信頼性を向上させることができる。
一方、上記係合切替部材29を装着する部材装着部30は孔形状としてあるので、係合切替部材29はその脚部34を部材装着部30の孔31に嵌合するだけで装着することができ、工具等を用いることなく簡単に装着することができる。
しかも、上記係合切替部材29は、その脚部34が弾発力によって孔31の孔縁に弾着し、かつ、脚部34に設けた抜け止め片38が部材装着部30の孔31を形成したレール部24下面の補強用リブ39の一つの先端に係合しているので、強固に装着固定することができる。したがって、係合切替部材29がガタつくようなことがなく、係合切替部材29の係合凸部33上を摺動する上段容器22の動きが不安定化するのを防止して信頼性を向上させることができる。
また、上記係合切替部材29は、下段容器21と上段容器22との係合を下段容器21の引き出し途中からの係合に戻すときには、上段容器22のレール部24から取り外すが、その取り外しは、脚部34を弾発力に抗して指でつまんで押し上げればよい。これにより、脚部34の抜け止め片38は補強用リブ39先端との係合から外れ、部材装着部30の孔31から取り外すことができる。したがって、係合切替部材29の着脱も簡単かつ軽い力で行うことができ、扱いやすいものなる。
また、下段容器21のレール部24から取り外した係合切替部材29は、下段容器21の前フランジ部42に設けた部材保管用装着部44の保管用孔43に脚部34を嵌合させて装着しておけばよく、これにより係合切替部材29の不使用時における紛失を防止することができる。
そして、上記係合切替部材29は、図5に示すように下段容器21の前フランジ部42という非常に目につきやすいところに装着保管してあるので、再度使用するときに使用者が保管場所を忘れて探し回るというようなことを防止することもでき、使い勝手の良いものとなる。
また、本実施の形態では、上記のように構成した下段容器21と上段容器22の組み合わせを冷凍室9において適用しているので、氷を使用する頻度の高い夏場は係合切替部材29によりAタイプに切り替えて上段容器22の引き出し頻度を低減し、氷受け皿部の氷の表面氷解を抑制して再氷化を防止するとともに省エネ効果を高め、夏場以外はBタイプに切り替えて上段容器22の使い勝手を高めるというような使い方ができる。つまり、季節に応じてタイプを切替えることにより年間を通して使い勝手の良い冷蔵庫とすることができる。
なお、上記本実施の形態の下段容器21と上段容器22の係合切替構造を適用する貯蔵室は冷凍室9を例にして説明したが、これは野菜室等その他の引き出し扉式の貯蔵室であればどのような貯蔵室であってもよいものである。
(実施の形態2)
図13(a)(b)(c)は実施の形態2における下段容器と上段容器の係合切替構造を示す説明図である。
本実施の形態2は、図13(a)(c)に示すように、係合切替部材29を下段容器21のレール部24の側壁部分に上下反転させて装着可能とすることにより、係合切替部材29の部材装着部30を部材保管用装着部としても利用できるようにして構成の簡素化を図ったものである。
以下、その構成を詳述すると、上段容器22の部材装着部30はレール部24の側壁に設けた凹状部47とその内側のレール部24に設けた孔31とによって構成してある。一方、係合切替部材29は一端に係合凸部33を設けるとともに他端側に係止爪部48を設け、かつ、前記係合凸部33には係止爪部48と対向する部分に凸部49を設けて構成してある。そして、上記係合切替部材29はレール部側壁の凹状部47にあてがってその係合凸部33と係止爪部48をレール部側壁の上下端に嵌め込むことによって部材装着部30に装着可能としてある。
その他の構成は前記実施の形態1と同様であり、説明は省略する。
上記構成において、この冷蔵庫では、下段容器21の引き出し初期段階から上段容器22が引き出されるBタイプに切り替えて使用する場合、係合切替部材29は同図(a)(b)に示すようにその係合凸部33がレール部24の上側に位置するように装着する。この時、係合凸部33下面の凸部49は同図(b)に示すように部材装着部30の孔31に嵌まりこみ、係止爪部48はレール部側壁下端に係止する形となってレール部24に固定される。そして、図示はしないが前記実施の形態1と同様係合切替部材29の係合凸部33とレール部24の緩衝材41との間に凹部35が形成され、上段容器22の第2摺動凸部26を嵌合させて係止することができる。
一方、下段容器21の引き出し途中から上段容器22が引き出されるAタイプのまま使用する場合、係合切替部材29は同図(c)に示すようにその係止爪部48がレール部24の上側に位置するように装着する。これによりレール部24には凹部35が形成されるようなことがないので、上段容器22は容器後部の第1摺動凸部25と下段容器21の被係合部(背面壁上端)27とによる引き出し途中からの係合となり、Aタイプのまま使用することができる。
以上のように本実施の形態2では、係合切替部材29を使用しないときも部材装着部30に装着しておくことができ、別途部材保管用装着部を形成する必要がないので、構成の簡素化を図り、かつ、使い勝手の良い冷蔵庫とすることができる。
(実施の形態3)
図14(a)(b)(c)は実施の形態3における下段容器と上段容器の係合切替構造を示す説明図である。
本実施の形態3は、係合切替部材29をあらかじめ下段容器21のレール部24に装着しておき、レール部24に対し係合凸部33を出没させるようにしたもので、係合切替部材29を着脱する手間を省くとともに、係合切替部材29の部材保管用装着部を不要として構成の簡素化を図ったものである。
以下、その構成を詳述すると、下段容器21の部材装着部30はレール部24に前後方向のスリット50を設けることによって構成してある。一方、係合切替部材29は一端に係合凸部33を設けるとともに他端側に操作つまみ部51を設けて構成してある。そして、上記係合切替部材29は前記スリット50に嵌め込み、その操作つまみ部51を前記レール部24の側壁に形成した略L字状のガイド開口52より突出させて設置してある。
その他の構成は前記実施の形態1と同様であり、説明は省略する。
上記構成において、この冷蔵庫では、下段容器21の引き出し初期段階から上段容器22が引き出されるBタイプに切り替えて使用する場合、係合切替部材29は同図(c)の左端に示すようにその操作つまみ部51をガイド開口52に沿って前端部側にスライドさせ、係合凸部33をレール部24の上側に突出した状態とする。これにより、図示はしないが前記実施の形態1と同様係合切替部材29の係合凸部33とレール部24の緩衝材41との間に凹部35が形成され、上段容器22の第2摺動凸部26を嵌合させて係止することができる。
一方、下段容器21の引き出し途中から上段容器22が引き出されるAタイプのまま使用する場合、係合切替部材29は同図(c)の右端に示すようにその操作つまみ部51をガイド開口52の後部下方側にスライドさせ、係合凸部33をレール部24の下側に没した状態とする。これによりレール部24には凹部35が形成されることがないので、上段容器22は容器後部の第1摺動凸部25と下段容器21の被係合部27とによる引き出し途中からの係合となり、Aタイプのまま使用することができる。
以上のように本実施の形態3では係合切替部材29を着脱する必要がないので取り扱いが容易になるとともに、係合切替部材29を使用しないときは部材装着部30に装着したまま保管することができ、別途部材保管用装着部を形成する必要がないので、構成の簡素化を図り、かつ、使い勝手の良い冷蔵庫とすることができる。
(実施の形態4)
図15(a)(b)(c)は実施の形態4における下段容器と上段容器の係合切替構造を示す説明図である。
本実施の形態4は、前記実施の形態3と基本的に同じ構造のもので、レール部24に対する係合切替部材29の係合凸部33の出没をスライド操作から回動操作にしたものである。
すなわち、レール部24に嵌め込んだ係合切替部材29はその下端部を中心に回動自在としてあり、操作つまみ部51を同図(b)の矢印Xのように回動させることにより係合凸部33をレール部24から出没させることができるようになっている。
本実施の形態も前記実施の形態3と同様、係合切替部材29を着脱する必要がないので取り扱いが容易になるとともに、係合切替部材29を使用しないときは部材装着部30に装着したまま保管することができ、別途部材保管用装着部を形成する必要がないので、構成の簡素化を図り、かつ、使い勝手の良い冷蔵庫とすることができる。
(実施の形態5)
図16は本発明の実施の形態5における冷蔵庫の下段容器に上段容器を載置係合させた時の断面図、図17は同冷蔵庫の下段容器とこれに装着する係合切替部材との位置関係を示す斜視図である。なお、本実施の形態において、前記実施の形態1と同じ構成要素部分には同一番号を付記して説明を省略し、異なる部分のみ説明する。
本実施の形態の冷蔵庫は、前記実施の形態1で説明した下段容器21と上段容器22とを引き出し途中から係合させる途中段階係合部28に加え更に下段容器21と上段容器22とを引き出し途初期段階から係合させる初期段階係合部360となる凹部350があらかじめ設けてある。そして、係合切替部材290は装着によって前記初期段階係合部360の係合機能を喪失させる構成としてある。
すなわち、図16、図17に示すように、下段容器21のレール部24の前端部分には上段容器22の第2摺動凸部26を係合する凹部350があらかじめ形成してある。そして、係合切替部材290は上記凹部350と略同形状に形成し、凹部350を埋める構成としてある。
なお、上記係合切替部材290は前記実施の形態1と同様脚部340を有し、その脚部340を前記凹部350の底面に設けた部材装着部となる孔に嵌合させて凹部350に着脱自在に装着してある。
上記のように構成した本実施形態の冷蔵庫は、通常、上段容器22の第2摺動凸部26が下段容器21のレール部24前端部分の凹部350に嵌まりこんで係合しており、下段容器21を引き出すとその引き出し初期段階から上段容器22も引き出されるBタイプとして使用されることになる。
そして、使用者が下段容器21の引き出し途中から上段容器22が引き出されるAタイプで使用したい時には、係合切替部材290を下段容器21のレール部24前端部分に設けた凹部350に係合切替部材290を装着すればよい。
これにより、レール部24前端部分の凹部350は埋められその係合機能を喪失する。したがって、下段容器21と上段容器22との係合は途中段階係合部である上段容器22の第1摺動凸部25と下段容器21の被係合部(背面壁上端)27との係合によることになる。
したがって、使用者が扉12を引き出し開成して下段容器21を引き出すと、上段容器22は下段容器21の引き出し途中段階から下段容器21とともに引き出されることになる。
つまり、使用者は係合切替部材290を凹部350に後付け装着することによって初期段階係合部となる凹部350の係合機能を喪失させ、上段容器22が下段容器21の引き出し途中から引き出される形に切り替えることができ、使用者が望む使い勝手の良い冷蔵庫とすることができる。
このように本実施の形態による構成でも、使用者は、使用者自身が使いやすいタイプに切り替えて使用することができ、ユーザニーズに応じた最適かつ使い勝手の良い形態の冷蔵庫とすることができる。
また、本実施の形態によれば係合切替部材290は凹部350を埋めるだけの簡単な構造のものでよく、かつ、コンパクトなものとすることができるので、加工コストや材料コストを低減することができ、安価に提供することができる。
以上、本発明について上記各実施の形態を基に説明してきたが、上記各実施の形態で説明した構成は本発明を実施する一例として示したものであり、本発明の目的を達成する範囲で種々変更可能なことは言うまでもない。
本発明は、上記実施の形態の説明から明らかなように、下段容器の引き出し途中から上段容器が引き出されるAタイプ、或いは下段容器の引き出し初期段階から上段容器が引き出されるBタイプ、のいずれかの形態に切り替えて使用することができ、ユーザ本位の使い勝手が良い冷蔵庫とすることができる。よって、家庭用はもちろん業務用冷蔵庫にも幅広く適用することができる。
1 冷蔵庫本体
5,6 仕切板
7 冷蔵室(貯蔵室)
8 野菜室(貯蔵室)
9 冷凍室(貯蔵室)
10,11,12 扉
14 機械室
15 圧縮機
16 冷却室
18 冷却器
19 冷却ファン
20 冷気搬送路
21 下段容器
21a 段部
22 上段容器
22a 鍔片
23 支持部材
24 レール部
25 第1摺動凸部
26 第2摺動凸部
27 背面壁上端(被係合部)
28 途中段階係合部
29、290 係合切替部材
30 部材装着部
31 孔
32 逆付け防止孔
33 係合凸部
33a 急斜面
33b 緩斜面
34、340 脚部
35、350 凹部
36、360 初期段階係合部
37 横外れ防止片
38 抜け止め片
39 補強用リブ
40 逆付け防止突片
41 緩衝材
42 前フランジ部
43 保管用孔
44 部材保管用装着部
45 氷受け皿部
46 冷凍食品収納部
47 凹状部
48 係止爪部(係止部)
49 凸部
50 スリット
51 操作つまみ部
52 ガイド開口

Claims (13)

  1. 冷蔵庫本体に引き出し扉式の貯蔵室を設け、前記貯蔵室は、扉の引き出し開閉によって出し入れされる下段容器と、前記下段容器の開口部に摺動自在に配置した上段容器と、前記下段容器の引き出し途中から上段容器と係合して上段容器を引き出し可能とする途中段階係合部と、前記上段容器を下段容器の引き出し初期段階から下段容器とともに引き出し可能な状態に上段容器を係合させることができる係合切替部材とを備え、前記係合切替部材により下段容器と上段容器との係合を、下段容器の引き出し途中からの係合、あるいは下段容器の引き出し初期段階からの係合、のいずれかに切り替え可能な構成とした冷蔵庫。
  2. 係合切替部材は下段容器あるいは上段容器のいずれか一方に後付け装着する構成とし、当該係合切替部材を後付け装着することによって下段容器と上段容器との係合形態を切り替える構成とした請求項1記載の冷蔵庫。
  3. 下段容器と上段容器のいずれか一方に係合切替部材の部材装着部を設けるとともに、前記部材装着部とは別に部材保管用装着部を設けた請求項1または2記載の冷蔵庫。
  4. 下段容器はその開口部分にレール部、上段容器は前記レール部を摺動するように設けた前後二つの摺動凸部を備え、後側の摺動凸部と下段容器の後部に設けた被係合部とで下段容器の引き出し途中から上段容器を係合して上段容器を引き出すように構成するとともに、前記上段容器の前側の摺動凸部が摺動する下段容器のレール部の前端部分に係合切替部材の部材装着部を設けて前記係合切替部材を後付け装着することにより前記下段容器と上段容器の係合を初期段階係合に切り替える構成とした請求項1〜3のいずれか1項記載の冷蔵庫。
  5. 係合切替部材は前記レール部に沿って上段容器の摺動方向に山形形状の係合凸部を備え、前記係合凸部はその山形形状の頂点より奥側の傾斜を前側の傾斜より緩やかな緩斜面とした請求項1〜4のいずれか1項記載の冷蔵庫。
  6. 係合切替部材の部材装着部は孔をあけて構成するとともに、係合切替部材はその係合凸部の両端に脚部を設け、当該脚部を前記孔に嵌合させてその弾発力で部材装着部に装着した請求項3〜5のいずれか1項記載の冷蔵庫。
  7. 係合切替部材は脚部同士の間のいずれか一方寄り部分に逆付け防止突片を設けるとともに部材装着部となる孔同士の間には前記逆付け防止突片が嵌合する逆付け防止孔を設けた請求項6記載の冷蔵庫。
  8. 係合切替部材はその係合凸部に乗り上げた上段容器の摺動凸部が前記係合凸部から横方向にずれ落ちるのを防止する横外れ防止片を設けた請求項5〜7のいずれか1項記載の冷蔵庫。
  9. 係合切替部材は一端に係合凸部、他端に係止部を設けた構成とし、前記係止部を下段容器のレール部側に位置させて装着すると下段容器の引き出し途中から上段容器を係合して上段容器を引き出す途中段階係合となるとともに、前記係合凸部を下段容器のレール部側にさせて装着すると下段容器の引き出し初期から上段容器を係合して上段容器を引き出す初期段階係合に切り替える構成とした請求項2記載の冷蔵庫。
  10. 係合切替部材は下段容器あるいは上段容器のいずれか一方に装着され、当該係合切替部材の係合凸部を出没させることによって下段容器と上段容器との係合形態を切り替える構成とした請求項1記載の冷蔵庫。
  11. 係合切替部材は前後方向にスライドあるいは回動させることによって切替凸部が出没する構成とした請求項10記載の冷蔵庫。
  12. 冷蔵庫本体に引き出し扉式の貯蔵室を設け、前記貯蔵室は、扉の引き出し開閉によって出し入れされる下段容器と、前記下段容器に摺動自在に載置される上段容器とを備え、上記下段容器と上段容器とは、下段容器の引き出し途中から上段容器と係合して下段容器とともに上段容器を引き出す途中段階係合部と、下段容器の引き出し初期段階から上段容器と係合して下段容器とともに上段容器を引き出す初期段階係合部とを有し、かつ、更に前記下段容器あるいは上段容器のいずれか一方に設けられて前記初期段階係合部の係合機能を喪失させる係合切替部材を具備し、前記係合切替部材の着脱によって下段容器と上段容器との係合を下段容器の引き出し途中からの係合あるいは下段容器の引き出し初期段階からの係合のいずれかに切り替え可能な構成とした冷蔵庫。
  13. 貯蔵室は冷凍室とし、かつ、上段容器は製氷装置の氷受け皿部を有する構成とし請求項1〜12のいずれか1項記載の冷蔵庫。
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