JP2019038590A - 包装箱の製造方法、ブランクシート、ブランク、及び包装箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】包装箱の素材として接着性に難がある表面を有するブランクシートを用いた場合でも十分な接着強度を確保する。【解決手段】ベースシートの表面に蒸着フィルムの層もしくは金属層が形成されてなる蒸着紙を素材とするブランクシート2を用いた包装箱の製造方法において、ブランクシートから形成されるブランクにおける蒸着フィルムの層もしくは金属層の除去対象領域を含むブランクシートの蒸着フィルムの層もしくは金属層の引き剥がし領域51,52の周縁に沿ってハーフカット線515a、515b、525a、525bを形成し、ハーフカット線に沿って引き剥がし領域の蒸着フィルムの層もしくは金属層を引き剥がすことにより、ブランクの除去対象領域においてベースシートの表面を露出させる。上記引き剥がし領域は、包装箱の組み立て又は封緘に際して接着剤が塗布される上記ブランクの上記除去対象領域を含む。【選択図】図7

Description

この発明は、包装箱の製造方法、ブランクシート、ブランク、及び包装箱に関する。
特許文献1には、「デザイン性に優れたアルミ蒸着紙等の機能性被膜が設けられた箱体形成片を使用し、作業工程が簡単でコストが安価であり、高い接着強度により蓋部を閉鎖可能な包装用箱を提供する。」、「白板紙の表面に機能性被膜が取り付けられたブランクシートから一体的に打ち抜かれた箱体形成片12から成る。側面20に折罫線を介して連接され、箱体形成片12の一部に糊付けされて筒体の開口部を閉鎖する内蓋片44,60と、内蓋片44,60に折り返して接着される折返片50,66を備える。内蓋片44,60に折返片50,66が折り重ねられて糊付けされた状態で折返片50,66の裏面が露出し、内蓋片44,60とともに折返片50,66の裏面が箱体形成片12の一部に糊付けされる。内蓋片44,60は、折返片50,66の裏面が露出する透孔48,64を備え、折返片50,66には透孔48,64内に突出するエンボス部54,70を備える。」と記載されている。
特開2015−9841号公報
包装箱(包装用箱)の素材として、アルミニウム等の金属をPET(PolyEthylene Terephthalate)樹脂等の樹脂フィルムの面に蒸着し、ベースシート(パルプ紙、白板紙)の表面に貼り合わせた蒸着紙がある。蒸着紙は、金属光沢の平滑な表面を有して美観性に優れるため、例えば、内容物の質感や高級感を高めることを目的として化粧品や医薬品等の包装箱の素材として用いられる。
しかし上記の通り蒸着紙はその表面が平滑な金属質であるため接着剤の含浸性に乏しく、包装箱の組み立てや封緘に通常用いられている接着剤では必ずしも十分な接着強度を得ることができない。そこで上記特許文献1では、外蓋片36の裏面を糊78により内蓋片60の表面に糊付けし、透孔64に露出する折返片66の白板紙の状態の裏面を接着し、さらに折返片66の裏面にエンボス部70を設けて内蓋片60と面一にすることで接着強度を確保しようとしている。
しかし特許文献1の構成では、接着面積が折返片66の白板紙の状態の裏面の透孔64から露出する部分の面積に限られるため必ずしも十分な接着強度を得ることができない。また折返片66や透孔64、エンボス部70を形成する必要があり、構造や製造工程も複雑になる。
本発明はこうした背景に鑑みてなされたもので、包装箱の素材として接着性に難がある表面を有するブランクシートを用いた場合でも十分な接着強度を確保することが可能な、包装箱の製造方法、ブランクシート、ブランク、及び包装箱を提供することを目的としている。
上記目的を達成するための本発明の一つは、ベースシートの表面に蒸着フィルムの層もしくは金属層が形成されてなるブランクシートを用いた包装箱の製造方法であって、前記ブランクシートから形成されるブランクにおける前記蒸着フィルムの層もしくは金属層の除去対象領域を含む前記ブランクシートの前記蒸着フィルムの層もしくは金属層の引き剥がし領域の周縁に沿ってハーフカット線を形成し、前記ハーフカット線に沿って前記引き剥がし領域の前記蒸着フィルムの層もしくは金属層を引き剥がすことにより、前記ブランクの前記除去対象領域において前記ベースシートの表面を露出させる。
本発明の他の一つは、上記製造方法であって、前記引き剥がし領域は、前記包装箱の組み立て又は封緘に際して接着剤が塗布される前記ブランクの前記除去対象領域を含む。
本発明によれば、ブランクシートの蒸着フィルムの層もしくは金属層の引き剥がし領域をハーフカット線に沿って引き剥がすことで、ブランクシートから形成されるブランクにおける蒸着フィルムの層もしくは金属層の除去対象領域から容易に蒸着フィルムの層もしくは金属層を引き剥がすことができる。そのため、ブランクの除去対象領域においてベースシートの表面を露出させることができる。そしてこれによれば包装箱の素材として蒸着フィルムの層もしくは金属層が形成されたブランクシートを用いた場合でも、包装箱の組み立てや封緘に際して必要な接着強度を確保することができる。
尚、本発明の適用範囲は接着強度の確保を目的とする場合に必ずしも限定されず、本発明はブランクシートからその表面に形成された蒸着フィルムの層もしくは金属層を引き剥がすことが求められる様々な用途に広く適用することが可能である。
本発明の他の一つは、上記製造方法であって、前記引き剥がし領域は矩形状の領域を含み、前記ハーフカット線を前記矩形状の領域の対向する2辺の夫々に沿って平行に形成する。
本発明によれば、ハーフカット線に沿って矩形状の領域の蒸着フィルムの層もしくは金属層をスムーズに引き剥がすことができ、ブランクの除去対象領域においてベースシートの表面を容易に露出させることができる。
本発明の他の一つは、上記製造方法であって、前記ブランクシートの前記引き剥がし領域の端部に摘まみとして機能する領域である摘まみ部を形成し、前記摘まみ部を摘まんで前記ハーフカット線に沿って前記引き剥がし領域の前記蒸着フィルムの層もしくは金属層を引き剥がすことにより、前記ブランクの前記除去対象領域において前記ベースシートの表面を露出させる。
本発明によれば、摘まみ部を摘まんでハーフカット線に沿って引き剥がし領域を引き剥がすことにより、ブランクの除去対象領域においてベースシートの表面を容易に露出させることができる。
本発明の他の一つは、上記製造方法であって、前記ブランクシートの前記引き剥がし領域の両端部の夫々に摘まみとして機能する領域である摘まみ部を形成する。
本発明によれば、一方の摘まみ部を摘まんでハーフカット線に沿って引き剥がし領域の蒸着フィルムの層もしくは金属層を引き剥がそうとして途中で失敗した場合でも、他方の摘まみ部を利用して再度蒸着フィルムの層もしくは金属層の引き剥がしを試みることができる。
本発明の他の一つは、上記製造方法であって、前記ブランクシートの前記摘まみ部の前記引き剥がし領域が存在する側とは逆側に、前記摘まみ部を摘まみ上げる際に指掛けとして機能する指掛け孔を形成する。
本発明によれば、指掛け孔を利用して摘まみ部を容易に摘まみ上げることができる。
本発明の他の一つは、上記製造方法であって、前記ブランクシートから形成される一つ以上の前記ブランクの複数の前記除去対象領域が一列に並ぶように、一つ以上の前記ブランクを前記ブランクシートに配置し、一列に並ぶ複数の前記除去対象領域を含むように前記引き剥がし領域を前記ブランクシートに設け、前記ハーフカット線に沿って前記引き剥がし領域の前記蒸着フィルムの層もしくは金属層を引き剥がすことにより、前記複数の除去対象領域において前記ベースシートの表面を露出させる。
本発明によれば、引き剥がし領域の蒸着フィルムの層もしくは金属層を引き剥がすことで同時に複数の除去対象領域においてベースシートの表面を露出させることができる。
本発明の他の一つは、上記製造方法であって、前記ブランクは、筒体を構成する4つの側面板、前記筒体の一方の端面を塞ぐように前記側面板の一つである第1側面板に延設される第1端面板、前記筒体の他方の端面を塞ぐように前記第1側面板に延設される第2端面板、前記第1端面板に延設される第1差込部、前記第2端面板に延設される第2差込部、を含み、前記包装箱は、前記第1差込部の表面を前記第1側面板に対向する前記側面板である第2側面板の裏面に接着するとともに、前記第2差込部の表面を前記第2側面板の裏面に接着することにより封緘され、前記除去対象領域は、前記第1差込部の表面の前記接着に用いる接着剤が塗布される領域、及び前記第2差込部の表面の前記接着に用いる接着剤が塗布される領域を含む。
本発明の他の一つは、上記製造方法であって、前記ブランクは、互いに平行に設けられた山折線を介して連接された前記4つの側面板と、前記4つの側面板の連接方向の一端に前記山折線に平行な山折線を介して延設された接続片とを有し、前記筒体は、前記ブランクを前記山折線において折り曲げるとともに前記接続片を前記4つの側面板の連接方向の他端の前記側面板に接着し、前記ブランクを立体的に立ち上げることにより構成される。
その他、本願が開示する課題、及びその解決方法は、発明を実施するための形態の欄、及び図面により明らかにされる。
本発明によれば、包装箱の素材として接着性に難がある表面を有するブランクシートを用いた場合でも十分な接着強度を確保することができる。
包装箱の開封前の状態(封緘状態)を示す斜視図である。 包装箱の開封後の状態(開封状態)を示す斜視図である。 ブランクを包装箱の表面側から眺めた図である。 ブランクを包装箱の裏面側から眺めた図である。 包装箱の製造から廃棄までの流れを説明するフローチャートである。 ブランクが形成されたブランクシートの一例である。 蒸着フィルムをブランクシートの表面から引き剥がしている様子を示す図である。 第1引き剥がし領域の蒸着フィルム及び第2引き剥がし領域の蒸着フィルムを引き剥がした後のブランクシートの状態を示す図である。
以下、本発明の実施の形態につき図面とともに説明する。尚、以下の説明において、同一の又は類似する構成について同一の符号を付して重複した説明を省略することがある。
図1は、本発明の一実施形態として説明する包装箱10の開封前の状態(封緘(封函)状態)を示す斜視図である。また図2は、包装箱10の開封後の状態(開封状態)を示す斜視図である。これらの図に示すように、包装箱10の全体は略直方体状を呈する。包装箱10は、例えば、医薬品や化粧品の収納容器として用いられる。包装箱10の表面には、例えば、包装箱10の内容物に関する情報が印字もしくは印刷される。
図3は、図1又は図2に示した包装箱10の形成片(以下、「ブランク5」とも称する。)を包装箱10の表面側から眺めた図であり、図4は、ブランク5を、包装箱10の裏面側から眺めた図である。ブランク5は、後述するようにカッタマシン等でブランクシート2を打ち抜く(もしくは切り抜く)ことにより形成される。
ブランクシート2は、樹脂性のフィルム(PET(PolyEthylene Terephthalate)樹脂やPVA(PolyVinyl Alcohol)樹脂)にアルミニウム等の金属を蒸着させたもの(以下、蒸着フィルムと称する。)を、厚紙や白板紙等のパルプ紙(ベースシート)の表面に貼り合わせたものである。一般的な蒸着フィルムの場合、層厚は10〜20μm程度である。ブランクシート2は、その表面側にのみ蒸着フィルムが貼り合わされて蒸着フィルムの層が形成され、ブランクシート2の裏面側は全面に亘ってパルプ紙の裏面が露出している。またブランク5はその表面側がブランクシート2の表面側となるようにブランクシート2から形成される。尚、本実施形態では、このようにブランクシート2としてパルプ紙の表面に蒸着フィルムの層が形成された蒸着紙を用いた場合を一例として説明するが、本発明は、例えば、パルプ紙等のベースシートの表面にアルミ箔等の金属層を貼り合わせてなるホイル紙等、ベースシートの表面に接着性に難がある層が形成されたブランクシート2について広く適用することができる。
ブランクシート2(もしくはブランク5)の裏面(パルプ紙の裏面)は、パルプ紙の裏面が露出しているため接着剤(ホットメルト等)の含浸性が良く接着性に優れるが、ブランクシート2(もしくはブランク5)の表面、即ち蒸着フィルムの表面は、上記裏面に比べて接着剤の含浸性に乏しく、包装箱10の組み立てや封緘に際して必要な接着強度を確保することが難しい。
図3に示すように、ブランク5は、夫々の長尺辺が互いに平行になるように連接された4つの側面板(第1側面板11、背面板12、第2側面板13、及び正面板14)、上記4つの側面板の連接方向の一端に延設された接続片17(グルーフラップ)、正面板14の、上記連接方向に対して直角方向の短尺辺の一方に延設された第1端面板15(天面板)、及び正面板14の上記連接方向に対して直角方向の短尺辺の他方に延設された第2端面板16(底面板)を有する。
第1側面板11、背面板12、第2側面板13、正面板14、及び接続片17は、夫々の長尺辺を境界としてこの順に連接されており、これらを折り曲げて組み立てることにより、包装箱10の内容物が収納される空間を形成する角筒状の筒体が形成される。上記筒体の形成に際し、接続片17は、その表面側に接着剤(ホットメルト等)が塗布されて第1側面板11の裏面側に接着される。
背面板12と正面板14は同形状(略長方形状)であり、これらは前述した筒体の対向する一対の側面を構成する。また第1側面板11と第2側面板13は同形状(略長方形状)であり、これらは前述した筒体の対向する一対の側面を構成する。
第1端面板15及び第2端面板16は夫々、4つの側面板で構成される包装箱10の、前述した筒体の対面する2つの端面を塞ぐように機能する。尚、本例では、背面板12又は正面板14の面積が、第1側面板11又は第2側面板13の面積よりも広くなっているが、これらの面積比は必ずしも同図に示す態様に限られない。また各側面板の長尺辺と短尺辺との関係(いずれの辺を長尺辺又は短尺辺とするか)についても同図に示す態様に限られない。
図3に示すように、第1側面板11と背面板12との境界には山折線31が、背面板12と第2側面板13との境界には山折線32が、夫々形成されている。また第2側面板13と正面板14との境界には山折線41が、正面板14と接続片17との境界には山折線42が、夫々形成されている。山折線31、山折線32、山折線41、及び山折線42は、いずれも互いに平行である。
同図に示すように、第1側面板11の、前述した筒体が形成された状態で第1端面板15が存在する側には、山折線61を介してフラップ111が、また第1側面板11の、前述した筒体が形成された状態で第2端面板16が存在する側には、山折線62を介してフラップ112が、夫々延設されている。また第2側面板13の、前述した筒体が形成された状態で第1端面板15が存在する側には、山折線63を介してフラップ131が、また第2側面板13の、前述した筒体が形成された状態で第2端面板16が存在する側には、山折線64を介してフラップ132が、夫々延設されている。尚、フラップの態様(枚数、形状等)は一例に過ぎない。
第1端面板15は、山折線65を介して背面板12に連設されている。また第1端面板15の背面板12が存在する側とは逆側の端辺には、山折線67を介して差込部151(舌片)が連設されている。尚、山折線67の両端部付近は切込線になっているが、これは差込部151を筒体に差し込んで筒体の端面を第1端面板15により閉じる際の差込部151の操作性を向上させるためである。
差込部151の表面の網掛領域G1については、差込部151の表面の山折線67の近傍領域を除いてほぼ全面に亘って蒸着フィルムが除去されており、下地であるパルプ紙の表面が露出している。尚、山折線67の近傍領域の蒸着フィルムを少し残してあるのはパルプ紙の表面が包装箱10の外観に現れないようにして包装箱10の美観性を確保するためである。
第2端面板16は、山折線66を介して背面板12に連設されている。また第2端面板16の背面板12が存在する側とは逆側の端辺には、山折線68を介して差込部161が連設されている。尚、山折線68の両端部付近は切込線になっているが、これは差込部161を筒体の端面に差し込んで筒体の端面を第2端面板16により閉じる際の差込部161の操作性を向上させるためである。
差込部161の表面の網掛領域G2については、差込部161の表面の山折線68の近傍領域を除いてほぼ全面に亘って蒸着フィルムが除去されており、下地であるパルプ紙の表面が露出している。尚、山折線68の近傍領域の蒸着フィルムを少し残してあるのはパルプ紙の表面が包装箱10の外観に現れないようにして包装箱10の美観性を確保するためである。
正面板14の、筒体の第1端面板15が設けられる側の端辺の中央付近には、略矩形状(略台形状)の押込部145が形成されている。押込部145の周縁は、包装箱10の開封に際してユーザが外側から押込部145を押し込むことにより破断する破断線1451になっている。
<包装箱の組み立てと封緘>
包装箱10の組み立て及び封緘は次のようにして行われる。まず第1側面板11、背面板12、第2側面板13、正面板14、及び接続片17を折り曲げて接続片17と第1側面板11とを接着し、前述した角筒状の筒体を形成する。
続いて、筒体の底面側の構成である、フラップ112、フラップ132、第2端面板16、及び差込部161を夫々、山折線62、山折線64、山折線66、及び山折線68に沿って折り曲げる。そして差込部161の表面の網掛領域G2に接着剤(ホットメルト等)を塗布し、差込部161を筒体の端面に沿って差し込み、差込部161の表面を正面板14の裏面に接着して筒体の一方の端面(底面)を閉じる。
尚、前述したように、差込部161の表面の網掛領域G2については蒸着フィルムが除去されてパルプ紙の表面が露出しているので接着剤が含浸し易く、差込部161と正面板14の裏面とを十分な強度で接着することができる。
続いて、以上により底面が閉じられた筒体に内容物を充填し、筒体の天面側の構成である、フラップ111、フラップ131、第1端面板15、及び差込部151を、夫々、山折線61、山折線63、山折線65、及び山折線67に沿って折り曲げる。そして差込部151の網掛領域G1に接着剤(ホットメルト等)を塗布して差込部151を筒体の端面に沿って差し込み、差込部151の表面を正面板14の裏面に接着して筒体の他方の端面(天面)を閉じる。
尚、前述したように、差込部151の表面の網掛領域G1については蒸着フィルムが除去されてパルプ紙の表面が露出しているので接着剤が含浸し易く、差込部151と正面板14の裏面とを十分な強度で接着することができる。
以上の手順を経ることで包装箱10の組み立て及び封緘は完了する。これにより包装箱10は図1に示した状態となる。
<包装箱の開封>
包装箱10の開封は次のようにして行われる。まず図1に示す封緘(封函)状態の包装箱10に対して押込部145を親指等で押し込んで破断線1451を破断させ、それにより形成される孔に指を掛けて差込部151とともに第1端面板15を引き上げる。これにより包装箱10は図2に示した開封状態となる。
尚、このように包装箱10の開封に際しては必ず破断線1451を破断させる必要があり、包装箱10が開封されたか否かを第三者が容易に判別することができる。
<包装箱の製造から廃棄まで>
続いて、図5に示すフローチャートとともに、包装箱10の製造から廃棄(ブランク形成、組み立て→箱詰め→封緘(封函)→開封→再封→解体→廃棄)までの流れについて説明する。
包装箱10の組み立てに際しては、まずブランクシート2からブランク5を形成する(S511)。ブランクシート2からのブランク5の形成は、例えば、カッタマシンや罫線入れ装置等の機械を用いて行うことができるが手動で行ってもよい。尚、ブランクシート2からブランク5を形成する際の詳細な手順については後述する。
続いて、カートニングマシン(製函機)等を用い、ブランク5の4つの側面板(第1側面板11、背面板12、第2側面板13、及び正面板14)及び接続片17を折り曲げる(S512)。
続いて、接続片17の表面に接着剤(ホットメルト等)を塗布し、接続片17の表面を第1側面板11の裏面に接着する(S513)。尚、例えば、包装箱10の製造業者は、輸送(運送)効率のよいこの状態でブランク5を内容物の製造業者に引き渡す。
続いて、カートニングマシン(製函機)等を用いてブランク5を立体的に立ち上げて前述した筒体を形成し、接着剤を用いて差込部161の表面を正面板14の裏面に接着することにより筒体の底面を閉じる(S514)。
続いて、箱詰機等を用いて筒体に包装箱10の内容物を箱詰めし(S515)、差込部151の表面を正面板14の裏面に接着して筒体の天面を閉じて包装箱10を封緘(封函)する(S516)。
その後、包装箱10は出荷され、所定の流通経路等を経て消費者等のユーザの手にわたる。ユーザは包装箱10の封緘を解いて包装箱10を開封し内容物を取り出す(S517)。尚、必要に応じて包装箱10は残りの内容物の保管等のために再封されて継続使用される(S518)。その後、最終的に使用済みとなった包装箱10は解体されて廃棄される(S519,S520)。
<ブランクの形成>
続いて、ブランクシート2からブランク5を形成する手順について説明する。
図6にブランク5が形成されたブランクシート2の一例を示している。同図に示すようにブランクシート2の全体は長方形状を呈する。同図はブランクシート2を蒸着フィルムが形成されている表面側から眺めた図である。尚、説明の便宜状、同図に示すようにブランクシート2の短辺の方向にx軸を、ブランクシート2の長辺の方向にy軸を設定する。
同図に示すように、ブランクシート2の面内には3つのブランク5が配置(レイアウト)されている。尚、一枚のブランクシート2から形成するブランク5の数は必ずしも限定されない。各ブランク5の間には若干の隙間が設けられている。この例では、ブランク5の一つの上下方向(同図ではx軸方向)を他の2つのブランク5の上下方向に対して反転させているが、3つのブランク5の上下方向を全て一致させてもよい。
3つのブランク5は、4つの側面板(第1側面板11、背面板12、第2側面板13、及び正面板14)が連設される方向に並列してブランクシート2に配置されている。また3つのブランク5は、夫々の前述した網掛領域G1及び網掛領域G2(即ちブランク5における蒸着フィルムの除去対象領域)がy軸に沿って一列に並ぶようにブランクシート2に配置されている。この例では、3つのブランク5を、各ブランク5の夫々の山折線61、山折線65、及び山折線63(もしくは山折線62、山折線66、及び山折線64)がy軸に平行な一直線上に位置するように配置している。
ブランクシート2の3つのブランク5の夫々の−x側には、y軸の方向に延出する、ブランクシート2における蒸着フィルムの除去対象となる矩形帯状の領域(以下、第1引き剥がし領域51と称する。)が形成されている。第1引き剥がし領域51の長手方向の各辺(矩形帯状の長辺)は、いずれもブランクシート2の表面側からブランクシート2の表面の蒸着フィルムの層厚以上(もしくは層厚程度)の深さで切り込まれたハーフカット線(以下、第1ハーフカット線515a,515bと称する。)になっている。
3つのブランク5の夫々の−x側に存在する、蒸着フィルムの除去対象領域である網掛領域G1又は網掛領域G2は、いずれも第1引き剥がし領域51に含まれる。そのため、ブランクシート2の表面から第1引き剥がし領域51の蒸着フィルムを除去することで、3つのブランク5の夫々の−x側の網掛領域G1又は網掛領域G2の蒸着フィルムを除去することができる。従って、ブランクシート2から第1引き剥がし領域51の蒸着フィルムを除去するだけで、3つのブランク5の夫々の−x側の全ての網掛領域G1又は網掛領域G2についてパルプ紙の表面を容易に露出させることができる。
第1引き剥がし領域51の両端部には夫々、第1引き剥がし領域51の蒸着フィルムを除去する際に摘まみとして機能する矩形状の領域(以下、第1摘まみ部511a,511bと称する。)が形成されている。第1摘まみ部511a,511bの周縁のうち、第1引き剥がし領域51に連続する側の辺以外の3辺はいずれも切込線になっている。尚、同図に示す第1摘まみ部511a,511bの態様(形状、大きさ等)は一例に過ぎない。
第1摘まみ部511aの+y側(第1摘まみ部511aの第1引き剥がし領域51が存在する側とは逆側)には、第1摘まみ部511aを摘まみ上げる際に指掛けとして機能する矩形状の第1指掛け孔512aが形成されている。また第1摘まみ部511bの−y側(第1摘まみ部511bの第1引き剥がし領域51が存在する側とは逆側)には、第1摘まみ部511bを摘まみ上げる際に指掛けとして機能する矩形状の第1指掛け孔512bが形成されている。尚、同図に示す第1指掛け孔512a,512bの態様(形状、大きさ等)は一例に過ぎない。
一方、ブランクシート2の3つのブランク5の+x側には、y軸方向に延出して、ブランクシート2における蒸着フィルムの除去対象となる矩形帯状の領域(以下、第2引き剥がし領域52と称する。)が形成されている。第2引き剥がし領域52の長手方向の各辺(矩形帯状の長辺)は、いずれもブランクシート2の表面側からブランクシート2の表面の蒸着フィルムの層厚以上(もしくは層厚程度)の深さで切り込まれたハーフカット線(以下、第2ハーフカット線525a,525bと称する。)になっている。
3つのブランク5の夫々の+x側に存在する、蒸着フィルムの除去対象領域である網掛領域G1又は網掛領域G2は、いずれも第2引き剥がし領域52に含まれる。そのため、ブランクシート2の表面から第2引き剥がし領域52の蒸着フィルムを除去することで、3つのブランク5の夫々の+x側の網掛領域G1又は網掛領域G2の蒸着フィルムを除去することができる。従って、ブランクシート2から第2引き剥がし領域52の蒸着フィルムを除去するだけで、3つのブランク5の夫々の+x側の全ての網掛領域G1又は網掛領域G2についてパルプ紙の表面を容易に露出させることができる。
第2引き剥がし領域52の両端部には夫々、第2引き剥がし領域52の蒸着フィルムを除去する際に摘まみとして機能する矩形状の領域(以下、第2摘まみ部521a,521bと称する。)が形成されている。第2摘まみ部521a,521bの周縁のうち、第2引き剥がし領域52に連続する側の辺以外の3辺はいずれも切込線になっている。尚、同図に示す第2摘まみ部521a,521bの態様(形状、大きさ等)は一例に過ぎない。
第2摘まみ部521aの+y側(第2摘まみ部521aの第2引き剥がし領域52が存在する側とは逆側)には、第2摘まみ部521aを摘まみ上げる際に指掛けとして機能する矩形状の第2指掛け孔522aが形成されている。また第2摘まみ部521bの−y側(第2摘まみ部521bの第2引き剥がし領域52が存在する側とは逆側)には、第2摘まみ部521bを摘まみ上げる際に指掛けとして機能する矩形状の第2指掛け孔522bが形成されている。尚、同図に示す第2指掛け孔522a,522bの態様(形状、大きさ等)は一例に過ぎない。
図7に示すように、第1引き剥がし領域51の蒸着フィルムは、例えば、ブランクシート2の表面側から第1指掛け孔512aに指を入れ、第1摘まみ部511aを摘まんでこれを−y方向に沿って引っ張ることで、第1ハーフカット線515a,515bに沿って容易に引き剥がすことができる。このように、第1引き剥がし領域51の蒸着フィルムは簡単な操作で除去することができる。
また引き剥がす途中で蒸着フィルムが千切れてしまう等、蒸着フィルムの引き剥がしに途中で失敗した場合、もう一方の第1指掛け孔512bに指を入れ、第1摘まみ部511bを摘まんでこれを+y方向に沿って引っ張ることで、蒸着フィルムの引き剥がしを再度試みることができる。このように引き剥がしに失敗した場合でも再度引き剥がしを試みることができるので、第1引き剥がし領域51から確実に蒸着フィルムを引き剥がすことができる。
尚、第2引き剥がし領域52の蒸着フィルムについても、第1引き剥がし領域51の蒸着フィルムを除去する場合と同様の方法で除去することができる。
図8に第1引き剥がし領域51の蒸着フィルム及び第2引き剥がし領域52の蒸着フィルムを引き剥がした後のブランクシート2の状態を示す。同図に示すように、第1引き剥がし領域51の蒸着フィルム及び第2引き剥がし領域52の蒸着フィルムを引き剥がすことで、各ブランク5の蒸着フィルムの除去対象領域、即ち、差込部151の表面の網掛領域G1及び差込部161の表面の網掛領域G2における蒸着フィルムが除去され、網掛領域G1及び網掛領域G2においてパルプ紙の表面が露出した状態となる。
ところで、以上では、第1引き剥がし領域51や第2引き剥がし領域52を手動で除去するものとして説明したが、例えば、マニュピレータ等で摘まみ領域(第1摘まみ部511a,511b、第2摘まみ部521a,521b)を摘まんで引き剥がす等、機械を用いて自動的にブランクシート2から第1引き剥がし領域51や第2引き剥がし領域52を除去するようにしてもよい。
また以上では、接着剤が塗布される領域である網掛領域G1又は網掛領域G2の蒸着フィルムを除去する場合を例として説明したが、ブランク5のいずれの領域を蒸着フィルムの除去対象領域とするかは任意に設定することができる。またその場合にブランクシート2の配置態様(ブランク5を設ける位置や方向等)についても、例えば、ブランク5の生産性を向上する観点等から最適な状態に任意に設定することができる。
以上詳細に説明したように、本発明によれば、包装箱10のブランク5を形成するブランクシート2として蒸着紙を用いた場合でも、接着剤が塗布される領域の蒸着フィルムを容易に除去することができ、包装箱10の組み立てや封緘に際して必要な接着強度を確保することができる。
尚、以上の説明は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれる。
[付記]
[項目11]
請求項10に記載のブランクシートであって、
前記引き剥がし領域は、前記包装箱の組み立て又は封緘に際して接着剤が塗布される前記ブランクの前記除去対象領域を含む、
ブランクシート。
[項目12]
請求項10又は11に記載のブランクシートであって、
前記引き剥がし領域は矩形状の領域を含み、前記ハーフカット線は前記矩形状の領域の対向する2辺の夫々に沿って平行に形成されている、
ブランクシート。
[項目13]
請求項10乃至12のいずれか一項に記載のブランクシートであって、
前記引き剥がし領域の端部に摘まみとして機能する領域である摘まみ部が形成されている、
ブランクシート。
[項目14]
請求項10乃至12のいずれか一項に記載のブランクシートであって、
前記ブランクシートの前記引き剥がし領域の両端部の夫々に摘まみとして機能する領域である摘まみ部が形成されている、
ブランクシート。
[項目15]
請求項13又は14に記載のブランクシートであって、
前記摘まみ部の前記引き剥がし領域が存在する側とは逆側に、前記摘まみ部を摘まみ上げる際に指掛けとして機能する指掛け孔が形成されている、
ブランクシート。
[項目16]
請求項10乃至15のいずれか一項に記載のブランクシートであって、
一つ以上の前記ブランクの複数の前記除去対象領域が一列に並ぶように、一つ以上の前記ブランクが配置され、
一列に並ぶ複数の前記除去対象領域を含むように前記引き剥がし領域が設けられている、
ブランクシート。
[項目17]
請求項10乃至16のいずれか一項に記載のブランクシートであって、
前記ブランクは、
筒体を構成する4つの側面板、
前記筒体の一方の端面を塞ぐように前記側面板の一つである第1側面板に延設される第1端面板、
前記筒体の他方の端面を塞ぐように前記第1側面板に延設される第2端面板、
前記第1端面板に延設される第1差込部、
前記第2端面板に延設される第2差込部、
を含み、
前記包装箱は、前記第1差込部の表面を前記第1側面板に対向する前記側面板である第2側面板の裏面に接着するとともに、前記第2差込部の表面を前記第2側面板の裏面に接着することにより封緘され、
前記除去対象領域は、前記第1差込部の表面の前記接着に用いる接着剤が塗布される領域、及び前記第2差込部の表面の前記接着に用いる接着剤が塗布される領域を含む、
ブランクシート。
[項目18]
請求項10乃至17のいずれか一項に記載のブランクシートであって、
前記ブランクは、互いに平行に設けられた折曲線を介して連接された前記4つの側面板と、前記4つの側面板の連接方向の一端に前記折曲線に平行な折曲線を介して延設された接続片とを有し、
前記筒体は、前記ブランクを前記折曲線において折り曲げるとともに前記接続片を前記4つの側面板の連接方向の他端の前記側面板に接着し、前記ブランクを立体的に立ち上げることにより構成される、
ブランクシート。
[項目19]
請求項10乃至18のいずれか一項に記載の前記ブランクシートを用いて形成された前記ブランク。
[項目20]
請求項19に記載の前記ブランクを用いて製造された包装箱。
2 ブランクシート、5 ブランク、10 包装箱、11 第1側面板、12 背面板、13 第2側面板、14 正面板、15 第1端面板、151 差込部、16 第2端面板、161 差込部、G1 網掛領域、G2 網掛領域、51 第1引き剥がし領域、511a,511b 第1摘まみ部、512a,512b 第1指掛け孔、515a,515b 第1ハーフカット線、52 第2引き剥がし領域、521a,521b 第2摘まみ部、522a,522b 第2指掛け孔、525a,525b 第2ハーフカット線、61〜66 山折線

Claims (13)

  1. ベースシートの表面に蒸着フィルムの層もしくは金属層が形成されてなるブランクシートを用いた包装箱の製造方法であって、
    前記ブランクシートから形成されるブランクにおける前記蒸着フィルムの層もしくは金属層の除去対象領域を含む前記ブランクシートの前記蒸着フィルムの層もしくは金属層の引き剥がし領域の周縁に沿ってハーフカット線を形成し、
    前記ハーフカット線に沿って前記引き剥がし領域の前記蒸着フィルムの層もしくは金属層を引き剥がすことにより、前記ブランクの前記除去対象領域において前記ベースシートの表面を露出させる、
    包装箱の製造方法。
  2. 請求項1に記載の包装箱の製造方法であって、
    前記引き剥がし領域は、前記包装箱の組み立て又は封緘に際して接着剤が塗布される前記ブランクの前記除去対象領域を含む、
    包装箱の製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載の包装箱の製造方法であって、
    前記引き剥がし領域は矩形状の領域を含み、前記ハーフカット線を前記矩形状の領域の対向する2辺の夫々に沿って平行に形成する、
    包装箱の製造方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の包装箱の製造方法であって、
    前記ブランクシートの前記引き剥がし領域の端部に摘まみとして機能する領域である摘まみ部を形成し、
    前記摘まみ部を摘まんで前記ハーフカット線に沿って前記引き剥がし領域の前記蒸着フィルムの層もしくは金属層を引き剥がすことにより、前記ブランクの前記除去対象領域において前記ベースシートの表面を露出させる、
    包装箱の製造方法。
  5. 請求項4に記載の包装箱の製造方法であって、
    前記ブランクシートの前記引き剥がし領域の両端部の夫々に摘まみとして機能する領域である摘まみ部を形成する、
    包装箱の製造方法。
  6. 請求項4又は5に記載の包装箱の製造方法であって、
    前記ブランクシートの前記摘まみ部の前記引き剥がし領域が存在する側とは逆側に、前記摘まみ部を摘まみ上げる際に指掛けとして機能する指掛け孔を形成する、
    包装箱の製造方法。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の包装箱の製造方法であって、
    前記ブランクシートから形成される一つ以上の前記ブランクの複数の前記除去対象領域が一列に並ぶように、一つ以上の前記ブランクを前記ブランクシートに配置し、
    一列に並ぶ複数の前記除去対象領域を含むように前記引き剥がし領域を前記ブランクシートに設け、
    前記ハーフカット線に沿って前記引き剥がし領域の前記蒸着フィルムの層もしくは金属層を引き剥がすことにより、前記複数の除去対象領域において前記ベースシートの表面を露出させる、
    包装箱の製造方法。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の包装箱の製造方法であって、
    前記ブランクは、
    筒体を構成する4つの側面板、
    前記筒体の一方の端面を塞ぐように前記側面板の一つである第1側面板に延設される第1端面板、
    前記筒体の他方の端面を塞ぐように前記第1側面板に延設される第2端面板、
    前記第1端面板に延設される第1差込部、
    前記第2端面板に延設される第2差込部、
    を含み、
    前記包装箱は、前記第1差込部の表面を前記第1側面板に対向する前記側面板である第2側面板の裏面に接着するとともに、前記第2差込部の表面を前記第2側面板の裏面に接着することにより封緘され、
    前記除去対象領域は、前記第1差込部の表面の前記接着に用いる接着剤が塗布される領域、及び前記第2差込部の表面の前記接着に用いる接着剤が塗布される領域を含む、
    包装箱の製造方法。
  9. 請求項1乃至8のいずれか一項に記載の包装箱の製造方法であって、
    前記ブランクは、互いに平行に設けられた山折線を介して連接された前記4つの側面板と、前記4つの側面板の連接方向の一端に前記山折線に平行な山折線を介して延設された接続片とを有し、
    前記筒体は、前記ブランクを前記山折線において折り曲げるとともに前記接続片を前記4つの側面板の連接方向の他端の前記側面板に接着し、前記ブランクを立体的に立ち上げることにより構成される、
    包装箱の製造方法。
  10. ベースシートの表面に蒸着フィルムの層もしくは金属層が形成されてなる蒸着紙を素材とする、包装箱のブランクの形成に用いるブランクシートであって、
    前記ブランクにおける前記蒸着フィルムもしくは金属層の除去対象領域を含む前記ブランクシートの前記蒸着フィルムの層もしくは金属層の引き剥がし領域の周縁に沿ってハーフカット線が形成されている、
    ブランクシート。
  11. 請求項10に記載のブランクシートであって、
    前記引き剥がし領域は、前記包装箱の組み立て又は封緘に際して接着剤が塗布される前記ブランクの前記除去対象領域を含む、
    ブランクシート。
  12. 請求項10又は11に記載の前記ブランクシートを用いて形成された前記ブランク。
  13. 請求項12に記載の前記ブランクを用いて製造された包装箱。
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