JP2016094242A - 包装箱 - Google Patents
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Abstract
【課題】外フラップと内フラップとが強固に接着された封止状態から円滑に開封することができる包装箱を提供する。
【解決手段】四角筒状の胴部2の上縁に連結された一対の内フラップ3と一対の外フラップ4とを折り曲げ、両外フラップ4の先端縁同士を突き合わせると同時に各外フラップ4を夫々内フラップ3の上面に接着部を介して重合し接着することにより胴部2の上面が閉塞される。内フラップ3は、その上面に重合した外フラップ4の先端角部4aに対応する位置に、内フラップ3を構成する段ボール板紙の段付き中芯を潰すことにより上面を陥没させた潰し面部7を備える。接着部は、潰し面部7を除く位置に設けられる。
【選択図】図1
【解決手段】四角筒状の胴部2の上縁に連結された一対の内フラップ3と一対の外フラップ4とを折り曲げ、両外フラップ4の先端縁同士を突き合わせると同時に各外フラップ4を夫々内フラップ3の上面に接着部を介して重合し接着することにより胴部2の上面が閉塞される。内フラップ3は、その上面に重合した外フラップ4の先端角部4aに対応する位置に、内フラップ3を構成する段ボール板紙の段付き中芯を潰すことにより上面を陥没させた潰し面部7を備える。接着部は、潰し面部7を除く位置に設けられる。
【選択図】図1
Description
本発明は、段ボール板紙によって形成された包装箱に関する。
従来より、被包装物を包装した状態で外フラップと内フラップとを接着して固定する段ボール製の包装箱が知られている。内フラップの上面に外フラップを接着することにより、例えば粘着テープを用いて封止する場合に比べて封止状態が強固となり、被包装物の包装状態を確実に維持することができる。
しかし、外フラップと内フラップとが強固に接着されていると、開封の際に外フラップと内フラップとを剥離させることが困難となり、開封時の作業性が悪い。
そこで、外フラップの端部に設けた折目線に沿って外フラップの端部を折り起こし可能としたものが知られている(下記特許文献1参照)。このものでは、開封時に外フラップの端部を折り起こして把持することにより開封時の作業性を向上させている。
しかし、外フラップの端部が折り起こし可能とされている場合には、外フラップの端部を折り起こした後に、折り起こした外フラップを把持して引っ張り易くなるに過ぎず、外フラップの端部を折り起こすまでの作業は依然として困難である。
即ち、外フラップと内フラップとを接着して固定すると内フラップと外フラップとの間には殆ど隙間が生じない。このため、外フラップの端部が折り起こし可能となっていたとしても、外フラップを折り起こしていない状態では、内フラップの上面に密着した状態の外フラップに作業者の指を掛けることは困難である。従って、外フラップの端部を折り起こし可能としたとしても、円滑な開封は行えない。
上記の点に鑑み、本発明は、外フラップと内フラップとが強固に接着された封止状態から円滑に開封することができる包装箱を提供することを目的とする。
本発明は、段ボール板紙により形成され、起立状態で互いに対向する一対の第1側板と、両第1側板の対向方向に直交する方向に起立状態で互いに対向する一対の第2側板とによって構成された四角筒状の胴部を備え、各第1側板の上縁に折目線を介して連結された一対の内フラップを前記胴部の内方に向って水平姿勢となるように折り曲げ、各第2側板の上縁に折目線を介して連結された一対の外フラップを前記胴部の内方に向って水平姿勢となるように折り曲げ、両外フラップの先端縁同士を突き合わせると同時に各外フラップを夫々内フラップの上面に接着部を介して重合し接着することにより前記胴部の上面が閉塞される包装箱において、少なくとも一方の前記内フラップは、該内フラップの上面に重合した前記外フラップの先端角部に対応する位置に、該内フラップを構成する段ボール板紙の段付き中芯を潰すことにより上面を陥没させた潰し面部を備え、前記接着部は、前記潰し面部を除く位置に設けられることを特徴とする。
本発明によれば、内フラップの上面に外フラップが接着されたとき、外フラップの先端角部の下面側には、内フラップの潰し面部が位置する。この潰し面部は内フラップの上面を陥没させたものであるため、外フラップの先端角部と内フラップとの間に潰し面部による隙間が生じる。
外フラップによる封止状態を解除するとき、潰し面部による隙間によって作業者の指を外フラップの先端角部の外縁に引っ掛けて外フラップの先端角部をめくり上げ易く、内フラップからの外フラップの剥離開始を円滑に行うことができると共に、続く開封作業も、めくり上げた外フラップの先端角部を把持して容易に行うことができる。よって、本発明によれば、外フラップと内フラップとが強固に接着された封止状態から円滑に開封することができる。
更に、潰し面部は、内フラップを構成する段ボール板紙の段付き中芯を潰すことにより形成したものであるため、例えば切欠き孔等とは異なり、製造時の段ボールの切り屑の発生がなく、包装箱の密封性の低下も防止できる。
また、本発明において、前記外フラップは、前記潰し面部を覆う先端角部が、該外フラップの一側縁から先端縁にかけて形成された折り曲げ可能線に沿って、前記内フラップから離反する方向に折り起こし可能とされていることが好ましい。
これによれば、前記潰し面部による隙間によって作業者の指を外フラップの先端角部の外縁に引っ掛けて極めて容易に外フラップの先端角部を折り起こすことができる。そして、折り起こした状態の外フラップの先端角部を把持して開封作業を一層容易に行うことができる。
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態の包装箱1は、段ボール板紙によって形成されており、図1に示すように、四角筒状の胴部2を備えると共に、胴部2の上部に、一対の内フラップ3と、一対の外フラップ4とを備えている。胴部2は、起立状態で互いに対向する一対の第1側板5と、両第1側板5の対向方向に直交する方向に起立状態で互いに対向する一対の第2側板6とによって構成されている。
各内フラップ3は、各第1側板5の上縁に夫々折目線を介して連結されており、図1及び図2(a)に示すように、折目線に沿って胴部2の内方に向って水平姿勢となるように折り曲げられる。一方の内フラップ3には、平面視三角形状の潰し面部7が形成されている。
各外フラップ4は、各第2側板6の上縁に夫々折目線を介して連結されている。両外フラップ4は、折目線に沿って胴部2の内方に向って水平姿勢となるように折り曲げられ、図2(b)に示すように、その先端縁が互いに突き合せた状態となる。
そして、外フラップ4は、内フラップ3の上面に重合した状態となるが、このとき、外フラップ4と内フラップ3とは、接着剤による接着部8により接着された状態となり、胴部2を強固に封止する。接着部8は、内フラップ3の潰し面部7と外フラップ4との接着を回避するために、潰し面部7を除く位置に設けられている。
内フラップ3の潰し面部7は、図2(b)に示すように、当該内フラップ3の上面に重合した外フラップ4の先端角部4aに対応する位置に設けられている。
潰し面部7は、図3に示すように、内フラップ3の上面を陥没させたものである。即ち、潰し面部7は、内フラップ3を構成する段ボール板紙の表ライナ9と裏ライナ10との間の段付き中芯11を、押し型等を用いて表ライナ9側から裏ライナ10に向かって押し潰すことにより形成される。
このように、潰し面部7は、内フラップ3の一部を押し潰して形成したものであるため、潰し面部7を形成する際に切り屑等が発生することがない。しかも、切欠き等と異なり、包装箱1の密封性も低下することがない。
また、図1及び図2(b)に示すように、外フラップ4の先端角部4aは、外フラップ4の一側縁から先端縁にかけて形成された折り曲げ可能線12に沿って、内フラップ3から離反する方向に三角形状に折り起こし可能となっている。
以上の構成による包装箱1は、内フラップ3に潰し面部7が形成されていることにより、内フラップ3の上面に外フラップ4が接着されたとき、外フラップ4の先端角部4aの下面側の内フラップ3との間に、図3に示すように、隙間13が生じる。
そして、包装箱1を、図2(b)に示す封止状態から開封するときには、先ず、内フラップ3の潰し面部7による隙間13から外フラップ4の先端角部4aの端縁に指を掛け、図4に示すように、外フラップ4の先端角部4aを折り曲げ可能線12に沿って折り起こす。次いで、折り起こした外フラップ4の先端角部4aを把持して外フラップ4を引っ張り、内フラップ3から引き剥がす。このように、内フラップ3に潰し面部7が形成されていることにより、外フラップ4の先端角部4aを容易に折り起こして円滑に開封作業を開始することができ、更に、外フラップ4の先端角部4aを把持することにより、外フラップ4を引っ張り易く、開封作業が容易となる。
なお、本実施形態においては、一方の内フラップ3に潰し面部7を設けた例を示したが、全ての内フラップに潰し面部を設けてもよい。
また、本実施形態においては、潰し面部7の形状が平面視三角形状とされているが、これに限るものではなく、例えば、三角形状以上の多角形状でもよく、折目線に沿った直線部を弦とする半円形状であってもよい。
また、本実施形態においては、外フラップ4の先端角部4aを折り起こし可能とするための折り曲げ可能線12を設けることで開封作業時に外フラップ4を把持し易くした例を示したが、折り曲げ可能線12は設けなくてもよい。折り曲げ可能線12が設けられていない場合には、折り起こし形状を定めることはできないが、例えば、外フラップ4の先端角部4aを内フラップ3の潰し面部7による隙間13に指を掛けて外フラップ4の先端角部4aをめくり上げることにより、外フラップ4の先端角部4aを摘むことができる。
1…包装箱、2…胴部、3…内フラップ、4…外フラップ、4a…外フラップの先端角部、5…第1側板、6…第2側板、7…潰し面部、8…接着部、11…段付き中芯、12…折り曲げ可能線。
Claims (2)
- 段ボール板紙により形成され、
起立状態で互いに対向する一対の第1側板と、両第1側板の対向方向に直交する方向に起立状態で互いに対向する一対の第2側板とによって構成された四角筒状の胴部を備え、各第1側板の上縁に折目線を介して連結された一対の内フラップを前記胴部の内方に向って水平姿勢となるように折り曲げ、各第2側板の上縁に折目線を介して連結された一対の外フラップを前記胴部の内方に向って水平姿勢となるように折り曲げ、両外フラップの先端縁同士を突き合わせると同時に各外フラップを夫々内フラップの上面に接着部を介して重合し接着することにより前記胴部の上面が閉塞される包装箱において、
少なくとも一方の前記内フラップは、該内フラップの上面に重合した前記外フラップの先端角部に対応する位置に、該内フラップを構成する段ボール板紙の段付き中芯を潰すことにより上面を陥没させた潰し面部を備え、
前記接着部は、前記潰し面部を除く位置に設けられることを特徴とする包装箱。 - 前記外フラップは、前記潰し面部を覆う先端角部が、該外フラップの一側縁から先端縁にかけて形成された折り曲げ可能線に沿って、前記内フラップから離反する方向に折り起こし可能とされていることを特徴とする請求項1記載の包装箱。
Priority Applications (1)
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- 2014-11-17 JP JP2014232980A patent/JP2016094242A/ja active Pending
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