JP2019038216A - 記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的は、用紙の浮きを押さえる部材に付着した紙粉、ゴミ等の付着物を除去することが可能な記録装置を提供することである。【解決手段】シートに画像を記録する記録手段と、前記記録手段に対向して設けられた対向部材と、シートに接触してシートの浮きを押さえる接触手段と、前記接触手段に振動を付与する振動付与手段と、を有する。【選択図】 図5

Description

本発明は、シートに画像を記録する記録装置に関するものである。
従来の記録装置について説明する。記録媒体に液体を吐出する液体吐出記録装置として、記録ヘッドから記録媒体に対してインク滴を吐出させて記録を行うインクジェット式記録装置がある。このインクジェット式記録装置は、記録ヘッドのノズルから記録媒体に対して微小なインク滴を吐出させて、所望の文字や図形等の画像を印刷する。記録ヘッドのノズルからインク滴を吐出させるため、装置本体には制御基板が設けられており、制御基板からの制御信号を記録ヘッドに伝達し、記録ヘッドのノズルからインク滴を吐出させる。インク滴の吐出方法として、ヒータを用いたものや圧電素子を用いたものがある。いずれも、制御基板からの制御信号により、ヒータまたは圧電素子を駆動し、ノズルからインク滴を吐出させる。
図14、図15は従来の液体吐出記録装置の記録ヘッドの印刷部の一例を示す概略図である。図中、50はインク吐出ノズルを有する記録ヘッド(記録手段)、44は平板プラテン、45は用紙(記録媒体)、46,47は用紙45を搬送するための搬送ローラである。
図14は記録ヘッド50と用紙45との位置関係を示す概略図で、記録ヘッド50と用紙45(プラテン44)とはギャップGをもって対向配置されている。このギャップGによって、吐出されたインクのドットの位置及びドット径が変わるため、このギャップGを所定値に維持することは画質を保つために重要である。ギャップGを所定値に維持するために、図14に示すように、用紙の浮きを押える押圧ローラ48が設けられている。さらに、この押圧ローラ48に用紙の紙粉、ゴミが付着しないように、図15に示すように、押圧ローラ48の用紙搬送方向上流側に除電ブラシ49が設けられている。この除電ブラシ49が用紙表面に接触することで用紙は電気的に除電され、静電吸着していた紙粉、ゴミ、などが掻き落とされる。
特開平7−81166号公報
しかしながら、上記従来の構成では、印刷を繰り返すことで、除電ブラシ49には紙粉、ゴミ等が蓄積されてしまい、除電ブラシ49の清掃能力が低下してしまう。また、最終的には除電ブラシ49に溜まったゴミ等が飽和してしまうと、除電ブラシ49から落下し、用紙上に落下して記録ヘッド50に付着すると印刷不具合を起こすことが懸念される。
そこで、除電ブラシに吸引手段を設け、除電ブラシの汚れを吸引により定期的に清掃する装置が提案されている(特許文献1)。しかしながら、特許文献1に開示されている構成では、除電ブラシをすり抜けて押圧ローラに到達してしまったゴミを除去することはできず、そのゴミが用紙あるいは記録ヘッドに付着してしまうおそれがある。
そこで、本発明の目的は、用紙の浮きを押さえる部材に付着した紙粉、ゴミ等の付着物を除去することが可能な記録装置を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明は、搬送されるシートに画像を記録する記録手段と、前記記録手段に対向して設けられて、前記記録手段が記録する位置にシートを案内する案内手段と、前記記録手段と前記案内手段との間に配置され、搬送されるシートに接触して前記記録手段からシートを離間する離間手段と、前記離間手段に振動を付与する振動付与手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、離間手段に紙粉等が付着しても、振動付与手段が離間手段に付与する振動により、離間手段から紙粉等の付着物を分離し、除去することができる。このため、接触手段に紙粉等が累積して付着することが無い。
第1実施形態の液体吐出記録装置の断面図 第1実施形態の液体吐出記録装置の断面図 第1実施形態の液体吐出記録装置の斜視図 第1実施形態の液体吐出記録装置の斜視図 第1実施形態の液体吐出記録装置の斜視図 (a)(b)は第1実施形態の液体吐出記録装置の断面図 (a)(b)は第1実施形態の液体吐出記録装置の断面図 第1実施形態の押さえ部材の動作を示す模式図 (a)(b)は第1実施形態の搬送ユニットの駆動概略図 印刷後の清掃動作説明のフローチャート 電源ON時の清掃動作説明のフローチャート 電源OFF時の清掃動作説明のフローチャート 清掃部材の他の形態を示す斜視図 従来の液体吐出記録装置の断面図 従来の液体吐出記録装置の斜視図
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、それらの相対配置などは、本発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。従って、特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
〔第1実施形態〕
以下、図1及び図2を用いて、第1実施形態に係る液体吐出記録装置について説明する。図1は第1実施形態に係る液体吐出記録装置(以下、記録装置)の概略断面図であり、図2は第1実施形態に係る液体吐出記録装置の上枠ユニットを回動した概略断面図である。
図1に示すように、記録装置14には、給紙トレイ16が設けてある。給紙トレイ16上に積載されたシートとしての用紙(図示せず)は、給紙ローラ17によって給紙され、分離部18に搬送される。分離部18では分離ローラ19と分離パッド20により、用紙は1枚ずつ捌かれた状態で搬送される。分離部18で捌かれた用紙は、シートを搬送する搬送部(搬送手段)の搬送ベルト5と搬送ローラ21により、画像形成部23へ搬送される。搬送ベルト5には、ベルトとベルト駆動ローラ間での滑りによる搬送速度のズレが発生しないようにテンションローラ25が設けてあり、所定のテンションをかけた状態で搬送ベルト5に駆動を伝達するようにしている。画像形成部23において、搬送される用紙に画像を記録する記録手段として、信号(記録情報)に応じてインクを吐出して記録するインクジェット記録方式の記録ヘッドを用いている。用紙と画像との搬送方向の位置を合わせるため、画像形成部23と搬送ローラ21の間には用紙検知センサ(図示せず)が設けられている。用紙検知センサは、用紙の先端位置を検知する。この検知信号に基づいて、画像形成部23における記録ヘッドのインク吐出タイミングと用紙の位置を合わせるように記録ヘッドからのインクの吐出が制御される。
次に画像形成部のインク吐出動作について説明する。記録装置14はホストPC(図示せず)と接続されており、ホストPCから送信される記録情報に基づいて、4つの液体吐出用の記録ヘッド(以下、ヘッド)15K,15C,15M,15Yから用紙にインクを吐出することで記録を行う。4つのヘッド15K,15C,15M,15Yは、用紙の搬送方向(矢印A方向)に沿って配置されている。各ヘッドは搬送方向に黒インク用ヘッド15K、シアンインク用ヘッド15C、マジェンタインク用ヘッド15M、イエローインク用ヘッド15Yの順で互いに平行に配置されている。ヘッド15K,15C,15M,15Yは、いわゆるラインヘッドであり、用紙の搬送方向と交差する方向に沿ってノズルを所定の密度で配置したものである。ノズルの配置幅は、使用する用紙の最大記録幅以上の幅となっている。記録用紙に対し、ノズル幅を大きくとることで、各ヘッド15を移動(走査)させることなく、ヘッド15に設けられたヒータ(図示せず)を駆動することによってノズルからインクを吐出して記録を行うことができる。
また、ヘッド15は、ヘッド15を保持して移動を可能とするキャリッジ11によって保持され、上下方向に移動可能となっている。ヘッド15は、このキャリッジ11の上下動作により、印刷位置、キャップ位置、クリーニング位置等の位置へ移動する。
それぞれの位置について説明すると、印刷を行わない待機時は、ヘッド15はキャリッジ11により上方に移動し、移動後のスペースにスライド移動してヘッド15下方のノズルを覆うことでノズルの乾燥を防止するキャップ2により、ノズル部を密閉するキャップ位置で待機する(図2参照)。印刷、クリーニング動作を行っていない時、ヘッド15はこの待機位置にいることになる。
次にノズルのクリーニングを行う際には、キャリッジ11により、ヘッド15をキャップ位置から上昇させ、ワイプ(図示せず)によりノズル面を拭くワイプ動作を行うため、クリーニング位置へ移動する。ワイプ動作が完了するとヘッド15はノズルの乾燥を防ぐため、キャップ位置に移動する。
印刷を行う際は、待機位置から移動し、搬送部からの所定の距離をとる印刷位置までヘッド15は移動する。このとき、ヘッド15と用紙の距離、ギャップGは所定の値の範囲内に維持することが重要である。ヘッド15と用紙の距離が遠くなると、用紙に滴下されたインク滴の挙動がばらつき、滴下された位置もばらつくことになる。このインク滴のばらつきにより、画像の鮮明さがなくなり、ぼやけた画像となってしまう。逆にヘッド15と用紙の距離が近すぎると、ヘッド15に用紙が接触してしまうといった問題が発生する。
そこで、本実施形態の記録装置では、ヘッド15と用紙のギャップGを所定の値(ここでは1.5mm)に維持するため、搬送される用紙に接触してヘッド15から用紙を離間する押さえ部材(離間手段)1が設けられている。この押さえ部材1は、ヘッド15と案内手段(搬送ベルト5、プラテン35)の間に配置されている。押さえ部材1は、用紙の搬送方向においてヘッド15の上流側から下流側にわたって設けられるシート状の部材である。押さえ部材1の、ヘッド15のノズルに対向する位置には開口27(図5参照)が設けられている。押さえ部材1は、用紙がカールによって浮いて搬送された場合などに、用紙に接触して用紙を押さえ、ヘッド15とのギャップGを所定の値に維持するようにしている。
また、記録装置14にはインク供給用のインクタンク32K,32C,32M,32Yが設けてある。このインクタンク32K,32C,32M,32Yとヘッド15K,15C,15M,15Yはチューブ(図示せず)によって連結されている。ノズルに発生する毛管力により、吐出されたインク消費分は自動で供給されるように、毛管力>水頭差圧になるように、ヘッドのノズル吐出面とインクタンクの液面の高さの差は設定され、それぞれ記録装置の装置本体内に配置されている。さらにヘッド内のインク量は、ヘッド15内のインク量をセンサ(図示せず)により検知し、インク量が所定より少なくなっている場合には、別に設けられたポンプ(図示せず)により、ヘッド内を負圧にし、インクをインクタンク32から吸引し、ヘッド15内に供給する仕組みを設けている。これらの仕組みにより、ヘッド15内は所定のインク量を維持できるようになっているため、次の吐出を行うことが可能となっている。
このヘッド15のインク吐出により、画像を記録された用紙は搬送ベルト5と搬送ベルト5に接する排出ローラ30とにより、機外へ排出される。排出ローラ30によって排出された用紙は、排紙トレイ31に積載される。この排紙トレイ31は駆動手段(図示せず)により、上下に昇降動作可能に本体に保持され、積載された用紙の積載枚数に応じて、排紙トレイ31を上下させ、良好な積載状態を保つようになっている。
また、記録装置14は図2に示すように、回転軸33を中心に上枠ユニット34を回動させることで、搬送ローラ21、排出ローラ30の搬送ベルト5に対するニップを解除することができるようになっている。この状態で、用紙が搬送部で紙詰まり(JAM)を発生した場合でも、ユーザによって用紙を取り除くことができるようになっている。この時、ヘッド15は待機位置にいる状態で、キャップ2により、ノズルが保護された状態にある。
次に、図3および図4を用いて、用紙を搬送する搬送ユニット4について説明する。図3、図4は搬送ユニットの斜視図である。
搬送ユニット4には、図3に示すように搬送ベルト5が3本設けてあり、搬送ベルト5を回転駆動させるための駆動モータ(駆動手段)6が設けてある(図4参照)。駆動モータ6のプーリ7からタイミングベルト8を介してベルト駆動ローラ9に駆動が伝達されるように構成されている。タイミングベルト8のベルトテンションを調整するため、テンショナ10が設けられている。制御部の制御手段としてのCPU(図示せず)からモータ制御信号が駆動モータ6に伝達されるとプーリ7は矢印B方向に回転し、タイミングベルト8を介してベルト駆動ローラ9に駆動が伝達され、搬送ベルト5が矢印A方向に回転され、搬送ベルト5により用紙が搬送される。一方で用紙の浮きを防止するために、搬送ユニット4には吸引ファン12が設けてある。用紙を搬送する際には吸引ファン12を駆動させ、搬送ベルト5に設けられた穴28やプラテン35に設けられた穴36から用紙を下方に吸引し、用紙の浮きを防止するようにしている。しかし、この吸引ファン12の吸引力を持ってしても、用紙のカールが大きい場合は端部の用紙浮きを押えることができない。そこで、本実施形態では、ヘッド15と対向するプラテン35上を案内される用紙に接触してヘッド15から用紙を離間する離間手段としての用紙押さえ部材1が設けられている。プラテン35は、ヘッド15に対向して設けられ、ヘッド15が記録する位置にシートを案内する案内手段である。
次に図5、図6および図7を用いて、ヘッド15に用紙の浮きによる接触を防止する用紙押さえ部材1の構成およびその清掃動作について説明する。図5は第1実施形態の液体吐出記録装置の搬送ユニット近傍の斜視図である。図6(a)、図6(b)および図7(a)、図7(b)は第1実施形態の液体吐出記録装置の概略断面図である。
図5に示すように用紙押さえ部材1は薄いシート状の材料で構成され、搬送ユニット4の用紙搬送領域全域を覆うように構成されている。用紙押さえ部材1は、ヘッド15へ用紙を案内するプラテン35上に配置され、プラテン35上を案内される用紙に接触して用紙の浮きを防止する。用紙押さえ部材1は、図6(a)に示すように用紙の搬送方向(矢印A方向)においてヘッドを介して上流側から下流側にわたって設けられている。また、図6(a)に示すように、用紙押さえ部材1は、搬送方向下流側の排出ローラ30のフレーム部(固定部22)に固定され、搬送方向上流側は図3に示す搬送フレーム41の切欠39に下側(プラテン側)を支持される構成となっている。切欠39による用紙押さえ部材1の支持は、用紙押さえ部材1のプラテン側の位置を規制するものである。さらに、図6(a)に示すように、ヘッド15より用紙の搬送方向上流側に屈曲制御手段(規制部)3が設けられており、用紙押さえ部材1は屈曲制御手段3により上方向(ヘッドの方向)への移動が規制される構成となっている。また、用紙押さえ部材1は図6(b)に示すように、ヘッド15の吐出部40と用紙Pとの間に配置され、プラテン35上を案内される用紙Pにカールなどの紙浮きがあっても、その用紙Pに接触して用紙Pを押さえ、吐出部40に用紙が触れることが無いように設けられている。さらに図5に示すように、用紙押さえ部材1にはヘッド15の吐出部40からのインク吐出のために開口27が設けられている。この開口27により、ヘッド15からのインク吐出は妨げられることが無く、かつ用紙に浮きがあっても用紙押さえ部材1により用紙が押えられ、吐出部40に用紙が接触すること無く、用紙への記録が可能となる。また、用紙押さえ部材1はヘッド15と用紙Pの間に配置されていることで、ヘッド15に紙粉、埃といった付着物(異物)が付着することを防止する効果も備えている。
次に用紙押さえ部材1の清掃動作について説明する。用紙押さえ部材1は、大量に印刷を続けていると、用紙からの紙粉や埃が付着し、蓄積されていく。これは、前述したように用紙押さえ部材1の機能として、用紙を押えるだけでなく、ヘッド15への異物付着防止の効果も有しているためである。しかし、この用紙押さえ部材1への異物の蓄積は、放置しておくと異物が用紙に付着して印刷に不具合を起こすおそれがある。特に搬送方向上流側は、分離部での分離動作による紙粉の巻き上げや、搬送ローラ21と用紙の摺擦による紙粉の飛び散りが多く、用紙押さえ部材1に対する異物の付着の量が多い。
そこで本実施形態では、ヘッド15の搬送方向上流側に用紙押さえ部材1を振動させる振動付与手段としての清掃部材(回転部材)37を設けている。図6(a)に示すように清掃部材37は回転中心38を中心として回転可能に支持されている。清掃部材37には回転方向に複数(ここでは2箇所)の凸部42が設けられている。清掃部材37は、清掃を行わない時は図6(a)に示すように、凸部42が用紙押さえ部材1と接触しない待機位置で停止している。一方、清掃動作を行う際には図7(a)、図7(b)に示すように、清掃部材37の凸部42は矢印C方向に回転し、用紙押さえ部材1をプラテン35から離れる方向(矢印D方向)へ持ち上げる。さらに回転を続けることで、用紙押さえ部材1と清掃部材37との接触は凸部42から凹部43に移動し、用紙押さえ部材1は矢印D方向と逆の方向へ移動する。このとき、用紙押さえ部材1は矢印D方向へ持ち上げられる一方で、屈曲制御手段3により上方向(ヘッドの方向)の移動を規制される。この動作を模式図に表したのが図8である。図8に示すように、用紙押さえ部材1は、固定部22と屈曲制御手段3の間は上下の移動の規制があるため、振幅57は小さく押えられる。用紙押さえ部材1は、屈曲制御手段3から搬送方向上流側は、用紙押さえ部材1の上側(プラテン側)の規制が無いため、振幅58は振幅57に比べて大きくなり、清掃動作の効果も大きくなる。本実施形態では、ヘッドより搬送方向上流側の清掃効果を大きくするために、屈曲制御手段3を清掃部材37より用紙の搬送方向下流側であって、ヘッドより用紙の搬送方向上流側に配置した。この清掃部材37の回転を繰り返し行うことで用紙押さえ部材1は図8に示すように上下に振動する。この振動動作により、用紙押さえ部材1に付着した付着物が用紙押さえ部材1から分離される。さらにこの清掃動作の際には搬送ユニット4の吸引ファン(吸引手段)12を駆動させ、プラテン35や搬送ベルト5に設けられた穴36,28から吸引動作を行う。そのため、清掃部材37により用紙押さえ部材1から分離された分離物(付着物)は、プラテン35や搬送ベルト5に設けられた穴から吸引され、搬送ユニット4内のダストボックス(図示せず)に収容される構成となっている。
次に図9(a)、図9(b)を用いて、清掃部材37の駆動構成について説明する。図9(a)、図9(b)は清掃部材37の駆動構成を説明する断面図であり、その駆動構成を説明するためプラテン、フレーム等の枠体部材は非表示にしている。図9(a)、図9(b)に示すように、清掃部材37を駆動する構成は、搬送ユニット4を駆動する駆動モータ6の駆動力を用いている。
駆動モータ6(図4参照)の回転駆動力は、駆動モータ6のモータプーリ7からタイミングベルト8を介して搬送ベルト駆動ローラ9に伝達され、搬送ベルト5が回転駆動される。搬送ベルト5が駆動されると搬送ベルト5との摩擦力により、テンションローラ25と従動ローラ51に駆動が伝達される。また、テンションローラ25にはギア52が設けられ、このテンションローラギア52の回転を駆動ギア56を介して、清掃部材37を駆動する清掃部材駆動ギア53に伝達する構成となっている。しかし、清掃部材37は清掃動作時のみ回転駆動すればよいので、清掃部材駆動ギア53にはワンウェイクラッチ(伝達手段)55が設けられ、図中矢印H方向には空転し、矢印H'方向には駆動を伝達する構成となっている。すなわち、清掃部材37は、ワンウェイクラッチ55の作用により、駆動モータ6の正回転時には駆動伝達が遮断されて回転せず、駆動モータ6の逆回転時に駆動が伝達されて回転する構成となっている。
次に清掃部材37の実際の回転動作について説明する。図9(a)は通常の用紙搬送時の動作を説明する図であり、図9(b)は清掃時の動作を説明する図である。
図9(a)に示す通常の用紙搬送時は、モータプーリ7は図中矢印B方向に回転する。この回転がタイミングベルト8を介して搬送ベルト駆動ローラ9に伝達され、搬送ベルト5は矢印I方向に回転する。このとき、搬送ベルト5のテンションローラ25のテンションローラギア52から、駆動ギア56を介して清掃部材駆動ギア53に駆動が伝達されるが、清掃部材駆動ギア53に設けられたワンウェイクラッチ55により、軸は空転し、清掃部材37には駆動は伝達されない。
一方で、図9(b)に示す清掃動作を行う際には、駆動モータ6を逆回転させ、モータプーリ7を図中矢印B'方向に回転させ、搬送ベルト5を図中矢印I'方向に回転させる。このとき、テンションローラ25も逆回転し、テンションローラギア52は図中矢印E'方向に回転する。このギア52の回転が駆動ギア56を介して清掃部材駆動ギア53に伝達される。今度は、ワンウェイクラッチ55は駆動連結方向の回転のため、清掃部材37は図中矢印H'方向に回転する。清掃部材37が回転すると、前述したように清掃部材37により、用紙押さえ部材1は図中矢印D方向に上がり、その直後に下がるといった上下動作を繰り返す。さらに、本実施形態では清掃部材37の位置を検知する検知手段としてのフォトセンサ54が設けられており、清掃部材37を検知して停止するように制御部のCPUが制御している。このフォトセンサ54により、清掃部材37の回転回数をCPUがカウントすることも可能となり、前回の清掃からの期間や、印刷条件(紙粉の多い用紙)によって、回転時間を増やし、清掃を行うことも可能である。
次に図10のフローチャートを用いて制御部のCPUが制御する清掃動作について説明する。図10に示すように印刷動作が完了すると、ステップS1としてヘッドの乾燥を防ぐためにヘッドをキャップ位置へ移動する。次にステップS2として、清掃動作を行うかどうかを判断する。この判断は、ユーザによって設定可能であり、ここでは、前回の清掃動作から500枚以上印刷を行ったときに、清掃動作を行う設定とした。この判断基準は、前回の清掃動作からの期間や、印刷するメディアの条件などの設定条件により、判断されるため、500枚に限定されるものではない。本実施形態では、ステップS2で前回の清掃動作から500枚以上印刷が行われているかを確認する。この清掃後の印刷枚数については記録装置本体の制御部のメモリに記録されている。ステップS2で清掃動作が必要(清掃後500枚以上)と判断されると、ステップS3で搬送ユニットの吸引ファンを駆動し、吸引動作を開始する。次にステップS4で駆動モータ(搬送モータ)を逆回転させ、清掃部材37による用紙押さえ部材1の清掃動作(振動付与動作)を行う。本実施形態では、この時の清掃時間(駆動モータの逆回転時間)もユーザによって設定できるようになっている。本実施形態では清掃時間を10秒とした。ステップS4での所定時間後、駆動モータを停止させ、ステップS5として清掃部材の検知手段による位置検知(ホームポジション検知)を確認し、清掃動作終了となる。
なお、それぞれ各ステップ毎にエラー判定も行っている。具体的には、ステップS3で吸引ファンが回転しない場合は吸引ファン異常、ステップS4で駆動モータの回転が検知できない場合は駆動モータ異常、ステップS5で清掃部材の位置検知ができない場合、検知手段異常のエラーが検出され、ユーザにエラーを提示し、装置を停止させる制御となっている。
またここでは、清掃部材37による押さえ部材1の清掃動作(振動付与動作)を印刷動作の完了後(記録ジョブ後)に行う場合を例示して説明したが、これに限定されるものではない。例えば印刷動作を開始する前(記録ジョブ前)、あるいは記録ジョブの前後にそれぞれ清掃動作を行うようにしても良い。また、記録装置の電源ON時、あるいは電源OFF時に清掃動作を行うようにしても良い。以下、図11、図12のフローチャートを用いて電源ON時、電源OFF時の清掃動作について説明する。
まず図11のフローチャートを用いて電源ON時における制御部のCPUが制御する清掃動作について説明する。図11に示すように、ステップS11として装置本体の電源がONされると、次にステップS12として、清掃動作を行うかどうかを判断する。この判断は、ユーザーによって設定可能であり、ここでは、前回の清掃動作から30日以上経過した場合、清掃動作を行う設定とした。この判断基準は、前回の清掃動作からの期間や印刷枚数、印刷するメディアの条件などにより、判断されるものであり、30日以上経過に限定されるものではない。電源ON時、ヘッドはノズルを乾燥を防ぐためキャップ位置にいることから、電源ON時はヘッドの移動は必要ない。そのため、電源ON後のステップS12で前回の清掃動作から30日以上時間が経過しているか確認する。清掃後の経過時間については記録装置本体の制御部のメモリに記録されている。ステップS12で清掃動作が必要(清掃後30日以上印刷)と判断されると、ステップS13で搬送ユニットの吸引ファンを駆動し、吸引動作を開始する。次にステップS14で駆動モータ(搬送モータ)を逆回転させ、清掃部材37による用紙押さえ部材1の清掃動作(振動付与動作)を行い、所定時間経過後、動作を停止させる。次にステップS15として清掃部材の検知手段による位置検知(ホームポジション検知)を確認し、清掃動作終了となる。なお、ユーザの設定可能要素である前回清掃からの経過時間の設定は、ユーザがPCのプリンタドライバを介して、プリンタ側に設定条件を設定できるようにしている。
次に図12のフローチャートを用いて電源OFF時における制御部のCPUが制御する清掃動作について説明する。図12に示すように、ステップS21として装置本体の電源がOFF、厳密にはユーザにより電源スイッチがOFFされると、ステップS22として清掃動作を行うかどうかを判断する。この判断は、ユーザによって設定可能であり、ここでは、前回の清掃動作から8時間以上経過した場合、清掃動作を行う設定とした。この判断基準は、前回の清掃動作からの期間や印刷枚数、印刷するメディアの条件などにより、判断されるものであり、8時間以上経過に限定されるものではない。電源OFF時、ヘッドはノズルの乾燥を防ぐためキャップ位置にいることから、電源OFF時はヘッドの移動は必要ない。そのため、電源OFF後のステップS22で前回の清掃動作から8時間以上が経過しているか確認する。清掃後の経過時間については記録装置本体の制御部のメモリに記録されている。ステップS22で清掃動作が必要(清掃後8時間以上経過)と判断されると、ステップS23で搬送ユニットの吸引ファンを駆動し、吸引動作を開始する。次にステップS24で駆動モータ(搬送モータ)を逆回転させ、清掃部材37による用紙押さえ部材1の清掃動作(振動付与動作)を行い、所定時間後、動作を停止させる。次にステップS25として清掃部材の検知手段による位置検知(ホームポジション検知)を確認し、清掃動作終了となる。なお、ユーザの設定可能要素である前回清掃からの経過時間の設定は、ユーザがPCのプリンタドライバを介して、プリンタ側に設定条件を設定できるようにしている。
上述したように、本実施形態によれば、押さえ部材1に紙粉等が付着しても、清掃部材37が押さえ部材1に付与する振動により、押さえ部材1から紙粉等の付着物を分離し、除去することができる。このため、押さえ部材1に紙粉等が累積して付着することが無い。
〔他の実施形態〕
前述した実施形態では、ヘッド(記録手段)に対向して設けられた案内手段としてプラテンを例示して説明したが、これに限定されるものではない。例えば、プラテンではなく、搬送ベルトが案内手段として設けられた構成であってもよい。
また前述した実施形態では、押さえ部材1の、ヘッド15のノズルに対向する位置に開口27を設けた構成(図5参照)を例示したが、これに限定されるものではない。例えば、押さえ部材は、ヘッドよりもシート搬送方向下流側の部分であって、少なくともヘッドによる記録領域に対応する部分が、切り欠かれている構成であっても良い。図13に示す押さえ部材1では、複数のヘッドのうちの、最もシート搬送方向下流側のヘッドのノズルに対向する位置(記録領域)に設けた開口27が、そのヘッドよりもシート搬送方向下流側の部分が切り欠かれた構成となっている。このように構成することで、ヘッドより下流においてシート(用紙)の記録面が押さえ部材1に接触するのを防止できる。
また前述した実施形態では、異なる色のインクで記録する複数個のヘッドを用いるカラー記録用のインクジェット記録装置の場合を例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、1個のヘッドを用いるインクジェット記録装置、あるいは同一色彩で濃度の異なるインクで記録する複数のヘッドを用いる階調記録用のインクジェット記録装置など、ヘッドの数に関係なく同様に適用ができ、同様の作用効果を達成し得るものである。
更に記録手段(ヘッド)としては、ヘッドとインクタンクを別体としこれらをインク供給チューブで接続する構成のものを例示したが、これに限定されるものではない。例えば、ヘッドとインクタンクを一体化したカートリッジタイプのものなど、記録手段及びインクタンクの構成がどのようなものであっても、同様に適用することができ、同様の効果を達成し得るものである。
更に加えて、前述したインクジェット記録装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力端末装置として用いられるものの他、キャリッジにヘッド以外のスキャナ等を装着することが可能なインクジェット入出力装置、リーダ等と組み合わせた複写装置、更には送受信機能を有するファクシミリ装置の形態をとるもの等であっても良い。
また前述した実施形態では、記録装置の記録方式としてインクジェット記録方式を例示したが、これに限定する必要はない。他にも熱転写記録方式や感熱記録方式、更にはワイヤードット記録方式等のインパクト記録方式、或いはそれ以外の電子写真方式等の記録方式であっても適用し得る。
1 …押さえ部材(離間手段)
2 …キャップ
3 …屈曲制御手段(規制部)
4 …搬送ユニット
5 …搬送ベルト
6 …駆動モータ(駆動手段)
7 …プーリ
8 …タイミングベルト
9 …ベルト駆動ローラ
10 …テンショナ
11 …キャリッジ
12 …吸引ファン(吸引手段)
14 …記録装置
15K,15C,15M,15Y …ヘッド(記録手段)
16 …給紙トレイ
17 …給紙ローラ
18 …分離部
19 …分離ローラ
20 …分離パッド
21 …搬送ローラ
22 …固定部
23 …画像形成部
25 …テンションローラ
27 …開口
30 …排出ローラ
31 …排紙トレイ
32K,32C,32M,32Y …インクタンク
33 …回転中心
34 …上枠ユニット
35 …プラテン
37 …清掃部材(振動付与手段)
39 …切欠
41 …搬送フレーム
42 …凸部
43 …凹部
55 …ワンウェイクラッチ

Claims (10)

  1. 搬送されるシートに画像を記録する記録手段と、
    前記記録手段に対向して設けられて、前記記録手段が記録する位置にシートを案内する案内手段と、
    前記記録手段と前記案内手段との間に配置され、搬送されるシートに接触して前記記録手段からシートを離間する離間手段と、
    前記離間手段に振動を付与する振動付与手段と、
    を有することを特徴とする記録装置。
  2. 前記離間手段は、シートの搬送方向において前記記録手段の上流側から下流側にわたって設けられるシート状の部材であることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記離間手段から分離された分離物を吸引する吸引手段を有することを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
  4. 前記振動付与手段は、電源ON時、記録ジョブ前、または記録ジョブ後に前記離間手段に振動を付与することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の記録装置。
  5. 前記シート状の部材は、シートの搬送方向下流側が固定され、シートの搬送方向上流側から前記振動付与手段によって振動を付与されることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか一項に記載の記録装置。
  6. 前記振動付与手段よりシートの搬送方向下流側であって、前記記録手段よりシートの搬送方向上流側に設けられ、前記離間手段の前記記録手段の方向への移動を規制する規制部を有していることを特徴とすることを特徴とする請求項5に記載の記録装置。
  7. 前記離間手段は、前記記録手段よりもシートの搬送方向下流側の部分であって、少なくとも前記記録手段による記録領域に対応する部分が、切り欠かれていることを特徴とする請求項2乃至6のいずれか一項に記載の記録装置。
  8. 前記振動付与手段は、凸部を有する回転部材であり、
    前記離間手段に振動を付与するときは、前記凸部が前記離間手段に接触するよう回転されることを特徴とする請求項2乃至7のいずれか一項に記載の記録装置。
  9. シートを搬送する搬送手段と、前記搬送手段を駆動する駆動手段の逆回転時に前記振動付与手段に駆動を伝達する伝達手段と、を有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の記録装置。
  10. 前記記録手段は、搬送されるシートにインクを吐出して記録することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の記録装置。
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