JP2019037754A - メダル識別装置及びこのメダル識別装置を用いたメダル分離装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ホッパーから送出されたメダルにおいて、前後のメダル同士が離れた状態でメダルの識別を行うことにより、単体のメダルを対象として正規のメダルであるか否かを識別可能なメダル識別装置を提供する。
【解決手段】特定種類のメダルと特定種類のメダル以外の他のメダルとを識別するメダル識別装置であって、移送されるメダルを収容可能であって、その収容されたメダルを1枚ずつ間隔を空けて送出するホッパーと、ホッパーから送出されたメダルが落下する送出通路と、ホッパーによるメダルの送出先、かつ送出通路に対して上側に配置され、ホッパーから送出されたメダルを画像認識することにより、特定種類のメダルと他のメダルとを識別する識別部と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、たとえば、自店のメダルと他店のメダルとを識別するメダル識別装置、及びこのメダル識別装置を用いて自店のメダルと他店のメダルとを分離するメダル分離装置に関する。
遊技施設(以下、「ホール」とする)には、メダルを用いて遊技を行うスロットマシンが多数設置された遊技島が設けられている。スロットマシンで遊技を行うには、メダルをホールから有償で借り、この借りたメダルをスロットマシンに投入する必要がある。
ホールは、遊技者へメダルを貸し出すことで利益を得ており、遊技者へ貸し出すメダルには、目視すれば判るように特有の模様や色等が施されている。
ここで、規格外のメダルを用いて遊技を行うことは不正行為として禁止されているが、遊技者の中には、規格外のメダルとして、たとえば、他店で貸し出されたメダルを持ち込んで遊技を行う者が存在する。
スロットマシンは、メダルセレクタを備え、このメダルセレクタにより投入されたメダルが小径メダルの場合には、そのメダルをメダルセレクタからメダル受け皿に排出する。しかし、メダルセレクタは、正規のメダルよりも小径の小径メダルを規格外として排出するものであるため、一般的なスロットマシンで使用されるメダルと同径の他店のメダルは排出できない。そのため、遊技島への規格外のメダルの混入は、完全に排除できないのが現状である。
このため、特許文献1には、遊技島に設置されるメダル分離装置によりメダルの模様を識別することで、自店のメダルと他店のメダルとを分離する技術が開示されている。
特開2014−161541号公報
ここで、特許文献1の技術では、ホッパーから送出されたメダルは、カメラにより撮影された後、その撮影結果に応じて、正規のメダルと規格外のメダルとに分離される。なお、特許文献1の技術では、ホッパーからの送出後は、カメラによる撮影のために通路を移送させるが、その移送時には、隣接するメダル同士が接触した状態となっている。これにより、特許文献1の技術では、カメラにより隣接するメダル同士の境界付近が撮影された場合、隣接する何れのメダルの模様であるかを識別することが困難となる。
そこで、本発明は、ホッパーから送出されたメダルにおいて、前後のメダル同士が離れた状態でメダルの識別を行うことにより、単体のメダルを対象として正規のメダルであるか否かを識別可能なメダル識別装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、以下のような構成を備える。
(第1の発明)
第1の発明に係るメダル識別装置は、特定種類のメダルと前記特定種類のメダル以外の他のメダルとを識別するメダル識別装置であって、移送されるメダルを収容可能であって、その収容されたメダルを1枚ずつ間隔を空けて送出するホッパーと、前記ホッパーから送出されたメダルが落下する送出通路と、前記ホッパーによるメダルの送出先、かつ前記送出通路に対して上側に配置され、前記ホッパーから送出されたメダルを画像認識することにより、前記特定種類のメダルと前記他のメダルとを識別する識別部と、を備えることを特徴とする。
(第2の発明)
第2の発明に係るメダル識別装置は、第1の発明の特徴点に加え、前記識別部は、前記ホッパーからメダルを送出するためのホッパー送出口よりも低い位置に配置されていることを特徴とする。
(第3の発明)
第3の発明に係るメダル識別装置は、第1又第2の発明の特徴点に加え、前記送出通路は、前記ホッパーから送出されたメダルを滑落させる傾斜面を備え、前記傾斜面は、濃色に着色されていることを特徴とする。
(第4の発明)
第4の発明に係るメダル分離装置は、請求項1から請求項3の何れか1項に記載のメダル識別装置と、前記識別部による前記特定種類のメダルと前記他のメダルとの識別後に、前記特定種類のメダルと前記他のメダルとを分離する分離部と、を備えたことを特徴とする。
(第5の発明)
第5の発明に係るメダル分離装置は、請求項4に記載のメダル分離装置であって、請求項1から請求項3の何れか1項に記載のメダル識別装置と一体のユニットとして形成されていることを特徴とする。
第1の発明に係るメダル識別装置によれば、ホッパーから送出されたメダルにおいて、前後のメダル同士が離れた状態でメダルの識別を行うことにより、単体のメダルを対象として正規のメダルであるか否かを識別することができる。また、第1の発明に係るメダル識別装置によれば、メダルに付着した遊技者の手垢、汗等による粘着性の汚れが写り込むことにより、識別部による画像認識の精度が低下することを抑制できる。
第2の発明に係るメダル識別装置によれば、識別部がホッパーから送出されたメダルを画像認識する場合に、ホッパーから斜め上向きにメダルが送出される構成に比べて、精度よく単体のメダルを識別対象とすることができる。
第3の発明に係るメダル識別装置によれば、メダルに付着した遊技者の手垢、汗等による粘着性の汚れが傾斜面に付着しても、傾斜面に付着した粘着性の汚れを目立たなくすることができる。
第4の発明に係るメダル分離装置によれば、分離部により、識別部による特定種類のメダルと他のメダルとの識別後に特定種類のメダルと他のメダルとを分離することができる。
第5の発明に係るメダル分離装置によれば、メダル分離装置とメダル識別装置とが別々のユニットで構成された場合に比べて、メダル分離装置を小型化でき、また、低コストでメダル分離装置を製造できる。
メダル分離装置の正面図(A)、左側面図(B)及び背面図(C)である。 メダル通路、メダル分離ユニット及び混入メダルボックスを示す縦断面図である。 識別部及び分離部の説明図である。 筐体の背面図である。 遊技島設備を示す説明図である。
以下、本実施の形態におけるメダル分離装置10について説明する場合は、図1に示すメダル分離装置10を基準とする方向を用いて説明する。メダル分離装置10の幅方向の一方側と他方側を区別する必要がある場合は、図1(A)を正面視した場合におけるメダル分離装置10の左側を「左側」、右側を「右側」とする。メダル分離装置10の高さ方向の一方側と他方側を区別する必要がある場合は、図1(A)を正面視した場合におけるメダル分離装置10の上側を「上側」、下側を「下側」とする。メダル分離装置10の奥行き方向の一方側と他方側を区別する必要がある場合は、図1(A)を正面視した場合におけるメダル分離装置10の前側を「前側」、後側を「後側」とする。同様に、各部材においても、各部材をメダル分離装置10の所定位置に固定した場合における方向として説明する。
ここで、以下の説明では、後述する識別部60に登録された事前画像データと一致する模様が付されたメダルを「正規メダルR」と称し、正規メダルR以外のメダルを「混入メダルM」と称する。なお、単に「メダル」と記載する場合には、正規メダルRや混入メダルMの種類を問わず、一般的な概念として用いることとする。ここで、本実施の形態における「正規メダルR」は、本発明における「特定種類のメダル」に相当し、「混入メダルM」は、「他のメダル」に相当する。
(メダル分離装置10)
図1(A)及び(B)に示すように、メダル分離装置10は、前側に向かって開口する四角箱状の筐体11と、この筐体11の開口を開閉自在に覆う複数のドアから成るドア部12と、を備えている。このドア部12は、上から順に、第1ドア13及び第2ドア15を備えている。第1ドア13は、一例として、後述するメダル分離装置10のメダル分離ユニット50を筐体11内から取り出す場合に開閉されるドアとされている。第2ドア15は、一例として、混入メダルMを収容するために筐体11の底面(下面)に設置された混入メダルボックス20を筐体11内から取り出す場合に開閉されるドアとされている。
また、図1(B)に示すように、筐体11内には、メダル分離ユニット50側(上側)と混入メダルボックス20側(下側)とを仕切るための仕切り板17が水平に配置されている。この仕切り板17には、メダル分離ユニット50が設置される。また、図2に示すように、仕切り板17の一部には、上下方向に貫通する貫通口17Aが形成されている。この貫通口17Aには、混入メダルMを落下させるための後述する排除通路74が接続されている。これにより、混入メダルボックス20は、排除通路74と接続されている。そのため、排除通路74を落下した混入メダルMは、混入メダルボックス20に排出される。
(メダル通路22)
また、図1(B)及び(C)に示すように、筐体11の後面には、正規メダルR及び混入メダルMの通り道となるメダル通路22が設けられている。
メダル通路22は、筐体11の高さ方向に沿って延びる落下部22Aと、落下部22Aから左側に突出する2つの突出部22Bと、を備えている。
落下部22Aの幅及び奥行きは、メダルの直径より広く形成されている。つまり、落下部22Aは、メダルを詰まらせることなく落下可能となるように形成されている。また、落下部22Aの上端には、落下部22A内にメダルを導入するための落下部導入口22Cが形成されている。
突出部22Bは、落下部22Aの高さ方向の中央付近から落下部22Aの左側に突出する第1突出部22Dと、第1突出部22Dよりも下側から落下部22Aの左側に突出する第2突出部22Eと、を備えている。第1突出部22D及び第2突出部22Eは、後面視にて略台形状に形成されている。これら第1突出部22D及び第2突出部22Eの幅及び奥行きは、メダルの直径より広く形成されている。つまり、第1突出部22D及び第2突出部22Eは、メダルを詰まらせることなく落下可能となるように形成されている。
また、図4に示すように、落下部22Aにおける幅方向で第1突出部22Dと対向する部分には、第1突出部22D側(左側)に向かって突出する誘導突起22Fが形成されている。誘導突起22Fは、後面視にて略三角形状に形成されている。この誘導突起22Fは、落下部22Aを落下してきたメダルと接触することで、その接触したメダルを第1突出部22D側(左側)に誘導するものである。
さらに、図4に示すように、筐体11の後面において、第2突出部22Eよりも下側で落下部22Aと前後に重なる位置には、メダル排出口22Gが形成されている。メダル排出口22Gの幅は、メダルの直径よりもやや広い。メダル排出口22Gの高さは、メダルの厚みよりもやや高い。詳細は後述するが、このメダル排出口22Gからは正規メダルRが排出される。
(メダル分離ユニット50)
次に、メダル分離ユニット50について説明する。メダル分離ユニット50は、図2に示すように、メダル識別装置80と、分離部70と、を備えている。そして、このメダル分離ユニット50は、後述するホッパー30、傾斜ユニット40及び識別部60を含むメダル識別装置80と、分離部70とが一体のユニットとして形成されている。
(メダル識別装置80)
メダル識別装置80は、遊技機1が複数台設置された遊技島7に設置され、遊技島7内を移送されるメダルを、正規メダルRと混入メダルMとに識別するものである。このメダル識別装置80は、ホッパー30と、傾斜ユニット40と、識別部60と、を備えている。
(ホッパー30)
図2に示すホッパー30は、遊技島7内を移送されるメダルを収容可能であって、その収容されたメダルを1枚ずつ間隔を空けて傾斜ユニット40に向けて送出するものである。
このホッパー30は、送出部32と、ディスク33と、タンク34と、を備えている。
送出部32は、メダルを傾斜ユニット40の後述する送出通路44に向けて送出する略直方体状の部分である。この送出部32は、前側から後側に向かって傾斜する傾斜ユニット40の傾斜面42に固定されている。つまり、送出部32は、傾斜面42の傾斜に沿って前側から後側に向かって傾いた状態で固定されている。
送出部32の後面には、送出部32からメダルを送出するためのホッパー送出口35が形成されている。このホッパー送出口35は、その幅方向を長手とし、その高さ方向を短手とする長方形状の開口とされている。ホッパー送出口35の幅は、メダルの直径よりもやや広い。ホッパー送出口35の高さはメダルの厚みよりもやや高い。そのため、ホッパー送出口35からは、軸心が傾斜面42に対して垂直な状態でメダルが送出される。
ディスク33は、図示しないモータにより回転し、タンク34内のメダルを送出部32に導いてホッパー送出口35から送出させるものである。このディスク33は、送出部32の上面に配置されており、ディスク33を上面視して円形となる円盤状に形成されている。
タンク34は、その上面が開口しており、筐体11内に導入されたメダルを収容する容器である。このタンク34は、ディスク33の上面を覆うように配置されている。また、タンク34の後側には、センサ36が配置されている。このセンサ36は、メダルの磁気を検知する磁気センサとされている。センサ36によりタンク34内のメダルの磁気が検知されたことに基づいて、図示しないモータが駆動して、ディスク33が回転する。そして、ディスク33が回転することにより、タンク34内のメダルが送出部32に導かれた後、ホッパー送出口35から送出される。なお、センサ36によりタンク34内のメダルの磁気が検知されない場合には、メダルエンプティとしてディスク33の回転が禁止される。
ここで、図2に示すように、タンク34には、メダル通路22内に導入されたメダルをタンク34に導入する導入部90が接続されている。この導入部90は、後面視にてL字状に形成された板状の導入板92と、導入板92の前端に設けられた箱状の箱部94と、を備えている。
導入板92は、後側から前側に向けて下り傾斜となるようにして箱部94と一体化されている。箱部94の後面には、導入板92を下ってきたメダルを箱部94内に導入する後面開口94Aが形成され、箱部94の下面には、箱部94内のメダルをタンク34内に導入する下面開口94Bが形成されている。
そして、ホッパー30と導入部90とが筐体11にセットされた場合、導入板92はメダル通路22内に位置している。これにより、メダル通路22内を落下してきたメダルは、導入板92に接触して、導入板92の傾斜により箱部94側(前側)に落下する。箱部94側(前側)に落下したメダルは、後面開口94Aを通じて箱部94に導入された後、下面開口94Bからタンク34内に排出される。
(傾斜ユニット40)
傾斜ユニット40は、ホッパー送出口35から送出されたメダルを落下させる部分であって、図2に示すように、左側面視にて、台形状の四角錐台の部材である。この傾斜ユニット40は、仕切り板17の上に設置されており、この設置された状態において傾斜ユニット40の斜面が上側に位置している。また、傾斜ユニット40の斜面は、前側から後側に向けて下り傾斜となる傾斜面42とされている。この傾斜面42には、前述の送出部32が固定されている。
また、傾斜面42において、送出部32が固定された位置よりも下側には、ホッパー送出口35から送出されたメダルが落下する送出通路44が固定されている。この送出通路44は、透明材質で形成されており、後述する識別部60のカメラ62により送出通路44を落下中のメダルが撮影可能とされている。送出通路44の幅は、メダルの直径よりもやや広い。送出通路44の高さは、メダルの厚みよりもやや高い。
また、送出通路44の入口は、ホッパー送出口35に対応しており、かつホッパー送出口35と同形状とされている。そのため、送出通路44では、軸心が傾斜面42に対して垂直な状態でメダルが導入され、送出通路44内を落下していく。
そして、送出通路44の出口は、メダル排出口22Gに接続とされている。これにより、送出通路44の出口に至った正規メダルRは、メダル排出口22Gから排出され、メダル通路22に落下する。
(識別部60)
識別部60は、送出部32によるメダルの送出先、具体的には、傾斜面42において送出部32が固定された位置よりも下側に設けられ、送出部32から送出されたメダルを画像認識することにより、正規メダルRと混入メダルMとを識別するものである。また、識別部60は、ホッパー送出口35よりも低い位置に配置されている。
この識別部60は、図2に示すように、傾斜面42において送出部32が固定された位置よりも下側、すなわち、低い位置に固定されたカメラ62と、カメラ62を制御する図示しない基板部と、を備えている。このカメラ62は、メダルの撮影を行う撮影面がメダル側を向くように傾斜面42に固定されている。カメラ62は、メダルの直径よりも広い範囲を撮影可能とされている。また、カメラ62は、メダルに付された模様を撮影可能であれば、モノクロ撮影のみを行えるものであってもよいし、モノクロ撮影及びカラー撮影を行えるものであってもよい。
基板部には、事前画像データとして、1種類のメダル両面の画像データ、すなわち、2種類の画像データが事前に登録可能とされている。そして、基板部は、カメラ62により撮影されたメダルの判定を行い、その判定結果を後述する排除ユニット72の作動を制御する図示しない制御ユニットに出力する。
具体的には、基板部は、カメラ62により撮影されたメダルの撮影データと、事前画像データとを参照して、正規メダルRであるか否かの判定を行う。そして、基板部は、この判定の結果、正規メダルRであると判定した場合には、制御ユニットに対して、正規メダルRであることを示す正規メダル情報を出力する。一方、基板部は、この判定の結果、正規メダルRでないと判定した場合には、制御ユニットに対して、正規メダルRでないことを示す混入メダル情報を出力する。
(分離部70)
分離部70は、識別部60による正規メダルRと混入メダルMとの識別後に、正規メダルRと混入メダルMとを分離するものである。
この分離部70は、傾斜面42においてカメラ62が固定された位置よりも下側に固定された排除ユニット72と、傾斜面42を挟んで排除ユニット72の右側に配置された排除通路74と、を備えている。
(排除ユニット72)
排除ユニット72は、基板部の判定結果に基づいて、混入メダルMを排除するものである。排除ユニット72は、ソレノイド76と、ソレノイド76の作動を制御する図示しない制御ユニットと、を備えている。
制御ユニットは、基板部から正規メダル情報が入力された場合、ソレノイド76を作動させない。つまり、この場合には、カメラ62により撮影されたメダルは、基板部の判定の結果、正規メダルRと識別されたため、ソレノイド76による排除がなされず、図3に示すように、送出通路44内を傾斜面42に沿って落下していく。そして、送出通路44の出口に至った正規メダルRは、図2に示すように、メダル排出口22Gから排出され、メダル通路22内に落下する。
一方、制御ユニットは、基板部から混入メダル情報が入力された場合、ソレノイド76を作動させ、送出通路44内にソレノイド76を突き出させる。つまり、この場合には、カメラ62により撮影されたメダルは、基板部の判定の結果、混入メダルMと識別されたため、送出通路44内に突き出したソレノイド76により排除され、図3に示すように、排除通路74に至る。この排除通路74は、図2に示すように、混入メダルボックス20に向かって下側に延びており、その下端が混入メダルボックス20に接続されている。そのため、排除通路74に至った混入メダルMは、排除通路74内を落下していき、混入メダルボックス20内に落下する。
(位置関係)
次に、図4を用いて、メダル分離ユニット50が筐体11にセットされた場合におけるメダル通路22と導入部90との位置関係、及び導入部90とメダル排出口22Gとの位置関係を説明する。
図4に示すように、メダル分離ユニット50が筐体11にセットされた場合、導入板92はメダル通路22内に位置している。つまり、この場合、導入板92は、後面視にてメダル通路22の落下部22Aと前後に重なる位置にある。これにより、落下部22Aを落下したメダルは、導入板92に接触して、導入板92の傾斜により箱部94側(前側)に落下した後、後面開口94Aを通じて箱部94に導入され、下面開口94Bからタンク34内に排出される(図2参照)。
また、メダル分離ユニット50が筐体11にセットされた場合、メダル排出口22Gはメダル通路22内において導入部90よりも下側に位置し、後面視にてメダル通路22の落下部22Aと前後に重なる位置にある。そして、この場合には、メダル排出口22Gが導入部90よりも下側に位置することにより、メダル排出口22Gから排出された正規メダルRが導入部90に導入されることなく、メダル通路22内を落下する。
(作用効果)
まず、図5を用いて、遊技島7におけるメダル分離装置10の設置場所について説明する。
図5は、従来の遊技島7の一例を示したものである。
図5に示すように、従来の遊技島7には、複数台の遊技機1と、メダル貸し機2と、補給ライン3と、回収ライン4と、接続ダクト6と、メダル補給装置5と、が設置されている。メダル貸し機2は、遊技者へメダルを貸し出すものであって、遊技機1の右側に設置されている。補給ライン3は、遊技機1又はメダル貸し機2にメダルを補給するものであって、遊技機1及びメダル貸し機2の上側に設置されている。回収ライン4は、遊技機1から排出されたメダルを回収するものであって、遊技機1の下側に設置されている。接続ダクト6は、補給ライン3から回収ライン4へメダルを移送するものであって、補給ライン3の右端と回収ライン4の右端とを接続するように設置されている。メダル補給装置5は、回収ライン4により回収されたメダルの研磨を行い、研磨後のメダルを補給ライン3に補給するものであって、補給ライン3の左端及び回収ライン4の左端の左側に設置されている。
そして、従来の遊技島7の多くは、メダル貸し機2と、このメダル貸し機2の隣(図5では右側)に設置された遊技機1との間にメダル貸し機2を1台設置することができる程度の隙間が形成されている。
ここで、メダル分離装置10の寸法のうち、少なくとも、メダル分離装置10の幅はメダル貸し機2の幅と同程度とされている。また、メダル分離装置10の形状は、メダル貸し機2の形状と同様の四角箱状とされている。本実施の形態では、一例として、メダル分離装置10の幅は「100mm」、奥行きは「240mm」、高さは「400mm」とされている。なお、メダル分離装置10の幅は、前述の数値に限らず、たとえば、幅を「100mm〜150mm」としてもよい。これにより、メダル分離装置10は、図5に示すように、メダル貸し機2と、このメダル貸し機2の隣(図5では右側)に設置された遊技機1との間に設置することができる。このように、メダル分離装置10がメダル貸し機2と、このメダル貸し機2の隣に設置された遊技機1との間に設置された場合には、補給ライン3から落下部導入口22Cを通じてメダル通路22にメダルが導入される。そして、メダル分離装置10がメダル貸し機2と、このメダル貸し機2の隣に設置された遊技機1との間に設置された場合には、落下部22Aの下端から排出されたメダルは回収ライン4に回収される。なお、メダル分離装置10は、メダル貸し機2と、このメダル貸し機2の隣に設置された遊技機1との間に設置可能であれば、前述の寸法に限らず、他の寸法で形成してもよいし、メダル貸し機2と異なる形状で形成してもよい。
次に、メダル分離装置10により、正規メダルRと混入メダルMとに分離される流れについて説明する。
メダル分離装置10が遊技島7に設置された場合、補給ライン3を通じて落下部導入口22Cにメダルが導入される。
落下部導入口22Cに導入されたメダルは、図4に示すように、落下部22Aを落下していき、やがて、誘導突起22Fに接触する。誘導突起22Fに接触したメダルは、第1突出部22D側(左側)に誘導され、第1突出部22Dを経由した後、落下部22Aへ戻り、再び、落下部22Aを落下していく。このように、メダルを誘導突起22Fに接触させることにより、メダルの落下進路を迂回させた後、導入板92に落下させることができる。そのため、本実施の形態によれば、メダルの落下進路を迂回させずに導入板92に落下させる構成に比べて、導入板92に加わるメダルの衝撃を緩和でき、導入板92の破損を抑制できる。
その後、落下部22Aを落下したメダルは、図2に示すように、導入板92に接触して、導入板92の傾斜により箱部94側(前側)に落下する。箱部94側(前側)に落下したメダルは、後面開口94Aを通じて箱部94に導入された後、下面開口94Bからタンク34内に排出される。
ここで、センサ36によりタンク34内のメダルの磁気が検知されたことに基づいて、図示しないモータが駆動して、ディスク33が回転する。そして、ディスク33が回転することにより、タンク34内のメダルが送出部32に導かれた後、ホッパー送出口35から送出される。
なお、タンク34内のメダルが減少して、センサ36によるタンク34内のメダルの磁気が検知されなくなった場合には、ホッパー30は、ディスク33の回転を停止させる。そして、ホッパー30は、補給ライン3(図5参照)にメダル補給信号を入力する。メダル補給信号が入力された補給ライン3(図5参照)は、遊技機1及びメダル貸し機2への補給動作がない場合には、メダル分離装置10にメダルを補給する。
ホッパー送出口35から送出されたメダルは、メダルの軸心が傾斜面42に対して垂直な状態で送出通路44内を進んでいき、基板部に設定された所定の撮影位置に到達したと基板部により判定された場合に、カメラ62により撮影される。
カメラ62による撮影が行われたことに基づいて、基板部は、カメラ62により撮影されたメダルの撮影データと、事前画像データとを参照して、正規メダルRであるか否かの判定を行う。ここで、以下では、基板部が判定の結果として、制御ユニットに対して、(1)正規メダル情報を出力した場合と、(2)混入メダル情報を出力した場合と、について説明する。
(1)基板部が正規メダル情報を出力した場合
制御ユニットは、基板部から正規メダル情報が入力された場合、ソレノイド76を作動させない。つまり、この場合、カメラ62により撮影されたメダルは、基板部の判定の結果、正規メダルRと識別された。そのため、この正規メダルRは、ソレノイド76により排除されることなく、送出通路44内を傾斜面42に沿って落下していく。そして、送出通路44の出口に至った正規メダルRは、図2に示すように、メダル排出口22Gから排出され、メダル通路22内に落下する。メダル通路22内に落下した正規メダルRは、落下部22Aを落下していき、その後、落下部22Aの下端から回収ライン4(図5参照)に排出される。
(2)基板部が混入メダル情報を出力した場合
制御ユニットは、基板部から混入メダル情報が入力された場合、ソレノイド76を作動させ、ソレノイド76を送出通路44内に突き出させる。つまり、この場合、カメラ62により撮影されたメダルは、基板部の判定の結果、混入メダルMと識別された。そのため、この混入メダルMは、排除通路74内に突き出したソレノイド76により排除され、図3に示すように、排除通路74に至る。排除通路74に至った混入メダルMは、排除通路74内を落下していき、図2に示すように、その後、排除通路74の下端から混入メダルボックス20内に排出される。
ここで、本実施の形態では、カメラ62により送出通路44内を落下中のメダルが撮影され、基板部により、その撮影されたメダルの撮影データと事前画像データとを参照して、正規メダルRであるか否かの判定が行われる。また、本実施の形態では、ホッパー30により1枚ずつ間隔を空けてメダルが送出通路44内に送出されるため、ホッパー送出口35Eから送出されたメダルは、その後側のメダルと間隔を空けた状態でカメラ62により撮影される。そのため、本実施の形態によれば、カメラ62が1度の撮影で単体のメダルを対象として撮影することができる。したがって、本実施の形態によれば、単体のメダルを対象として正規メダルRであるか否かを識別することができ、1度の撮影で複数枚のメダルが撮影される構成に比べて、正規メダルRであるか否かを正確に識別することができる。
また、本実施の形態では、識別部60は、ホッパー送出口35よりも低い位置に配置されている。具体的には、識別部60のカメラ62は、傾斜面42においてホッパー30の送出部32が固定された位置よりも下側、すなわち、低い位置に固定されている。これにより、本実施の形態におけるメダルは、ホッパー送出口35Eから斜め下向きに送出されて、送出通路44の出口に向かう落下中にカメラ62により撮影される。
つまり、本実施の形態では、ホッパー送出口35Eから斜め上向きにメダルが送出される構成と異なり、ホッパー送出口35Eから送出されたメダルがその自重によりホッパー送出口35Eに向けて落下することがない。これにより、本実施の形態では、ホッパー送出口35Eから送出されたメダルが逆流して、カメラ62による撮影時に前後のメダルが接触することがない。そのため、本実施の形態によれば、識別部60がホッパー送出口35Eから送出されたメダルを画像認識する場合に、ホッパー送出口35Eから斜め上向きにメダルが送出される構成に比べて、精度よく単体のメダルを識別対象とすることができる。
また、本実施の形態では、識別部60による識別後の正規メダルRと混入メダルMとを、分離部70により分離して、正規メダルRと混入メダルMとを異なる通路(正規メダルR:メダル通路22 混入メダルM:排除通路74)に誘導している。そして、メダル通路22に誘導された正規メダルRは、回収ライン4に排出され、排除通路74に誘導された混入メダルMは、混入メダルボックス20に排出されることとされている。そのため、本実施の形態によれば、ホールの店員に正規メダルRと混入メダルMとを識別して正規メダルRと混入メダルMとに分離させることなく、自動で正規メダルRと混入メダルMとを分離することができる。
また、本実施の形態のメダル分離ユニット50は、ホッパー30、傾斜ユニット40及び識別部60を含むメダル識別装置80と、分離部70とを一体のユニットとして形成している。これにより、このメダル分離ユニット50によれば、メダル識別装置80と分離部70とが別々のユニットで構成された場合に比べて、メダル分離ユニット50を小型化でき、また、低コストでメダル分離ユニット50を製造できる。そして、このメダル分離ユニット50によれば、必ずしも、メダル分離ユニット50をメダル分離装置10の筐体11内に収容する必要がない。つまり、このメダル分離ユニット50によれば、メダル分離ユニット50をメダル分離装置10の一構成部品とすることに限らず、メダル分離ユニット50を単体で製造販売することができ、メダル分離ユニット50の汎用性を高めることができる。
また、本実施の形態では、たとえば、ホッパー30から送出されるメダル数よりも、メダル通路22から導入部90に導入されるメダル数が多くなると、次第に導入部90からタンク34内にメダルが導入できなくなり、導入部90にメダルが滞留していく。ただし、本実施の形態では、導入板92が後面視にてL字状に形成されているため、導入部90に滞留したメダルが導入板92に達すると、その導入板92に達したメダルは、他のメダルに押し出されて、導入板92上から溢流して第1メダル通路22に落下する。
また、図4に示すように、落下部22Aと第2突出部22Eとを合わせたメダル通路22の幅は、導入部90の幅よりも広い。そのため、導入部90にメダルが滞留した状態でメダル通路22にメダルが落下しても、その落下したメダルは、図2に示すように、たとえば、導入板92に滞留しているメダルに接触して、導入板92から弾き出されて、メダル通路22に落下する。したがって、本実施の形態によれば、導入部90にメダルが滞留したとしても、メダル通路22に落下するメダルがメダル通路22で詰まることを抑制できる。
また、図5に示すように、メダル分離装置10の幅は、メダル貸し機2の幅と同程度とされ、メダル分離装置10の形状は、メダル貸し機2の形状と同様の四角箱状とされている。これにより、メダル分離装置10は、図5に示す従来の遊技島7において、メダル貸し機2と、このメダル貸し機2の隣(図5では右側)に設置された遊技機1との間に設置することができる。つまり、本実施の形態によれば、従来の遊技島7の空きスペースにメダル分離装置10を設置することができるので、その設置にあたり、大掛かりな工事を必要とせず、容易に遊技島7にメダル分離装置10を設置することができる。
(その他)
本実施の形態における基板部は、事前画像データとして、2種類の画像データが事前に登録可能とされていたが、これに限らず、基板部には、事前画像データとして、3種類以上の画像データが登録可能であってもよい。
また、メダル分離装置10に紙幣の識別機を設け、識別部60で正規メダルRの通過枚数を検知することにより、メダル分離装置10をメダル貸し機2に応用してもよい。
また、本実施の形態における送出通路44は、その全てが透明材質で形成されていることとしたが、これに限らず、送出通路44は、カメラ62による撮影が行われる一部のみが透明材質で形成されていてもよい。
また、本実施の形態におけるメダル排出口22Gは、その幅がメダルの直径よりもやや広く、その高さがメダルの厚みよりもやや高くなるように形成することとしたが、メダル排出口22Gはメダルを排出可能な寸法であれば、これより大きい寸法であってもよい。
(付記)
識別部60は、送出通路44に対して上側に配置されている(図2参照)。これにより、識別部60は、送出通路44を滑落してくるメダルに対して上側から撮影を行うことができる。
また、送出通路44は、ホッパー送出口35から送出されたメダルを滑落させる傾斜面42(図2参照)を備えている。そして、送出通路44が備える傾斜面42は、濃色に着色されている。本実施の形態では、傾斜面42に対して黒色のテフロン(登録商標)加工を施しているため、傾斜面42は黒色に着色されている。
ここで、本実施の形態において撮影対象となるメダルは、遊技施設(ホール)に設置されたスロットマシンで遊技を行う際に用いられるメダルである。スロットマシンで遊技を行う際には所定数のメダルの賭け数が必要であり、このメダルの賭け数を設定するためにスロットマシンの内部へ遊技者がメダルを手で投入する行為が頻繁に行われている。そのため、スロットマシンで用いられるメダルには、遊技者の手垢、汗等による粘着性の汚れが付着している。そして、このメダルに付着した粘着性の汚れは、メダルが滑落する滑落面(本実施の形態の傾斜面42に相当)にも付着し、その汚れが拡散してしまう。
上記のように、本実施の形態におけるメダル分離装置10は、スロットマシンで用いられるメダルを撮影し(識別部60により識別し)、分離部70により正規メダルRと混入メダルMとに分離するものである。
このとき、送出通路44を滑落してくるメダルに対して、無色透明のガラスで形成された滑落面(ガラス面)の下側から撮影を行う構成(以下、「比較構成」とする)、すなわち、識別部60を送出通路44に対して下側に配置した構成では、滑落面(ガラス面)に付着した汚れが撮影の障害となってしまう。そして、この場合にメダルを精度よく識別するためには、滑落面(ガラス面)に付着した汚れの頻繁な拭き取り作業が必要となり、煩雑となる。
これに対し、本実施の形態では、識別部60が送出通路44に対して上側に配置されているため、送出通路44を滑落してくるメダルに対して上側から撮影を行うことができる。つまり、本実施の形態では、ホッパー送出口35から送出されたメダルが滑落する傾斜面42に粘着性の汚れが付着しても、識別部60を送出通路44に対して下側に配置した構成に比べて、カメラ62で撮影した画像に粘着性の汚れが写り込んだ際の影響が小さい。
上記のように、スロットマシンで用いられるメダルには、遊技者の手垢、汗等による粘着性の汚れが付着しているが、この粘着性の汚れが付着した状態のメダルがカメラ62で撮影されても、識別部60による画像認識に与える影響は小さいと推考される。
本実施の形態のようにメダル識別装置80を用いて正規メダルRと混入メダルMとを識別する構成においては、メダルが滑落する度に粘着性の汚れが付着し、その汚れが堆積していく送出通路44の汚れが問題となる。
このとき、上記の比較構成では、送出通路44のうちカメラ62の撮影面側の面を、カメラ62を保護するためにガラスを配置したガラス面としている。この場合には、送出通路44のガラス面がメダルが滑落するメダル滑落通路となる。そして、この送出通路44のガラス面には、上記のように、メダルが滑落する度に粘着性の汚れが付着し、その汚れが堆積するが、比較構成では、粘着性の汚れが堆積したガラス面の上をカメラ62の被写体であるメダルが通過することとなる。
これにより、比較構成では、メダルの被撮影面とカメラ62との間の送出通路44のガラス面に存在する粘着性の汚れにより、メダルの刻印と粘着性の汚れとが重なった状態でカメラ62による撮影が行われることがある。そして、カメラ62で撮影した画像において、メダルの刻印と粘着性の汚れとが重なっている場合には、識別部60による画像認識に影響を与え、正規メダルRと混入メダルMとを正しく識別することが困難となる。
これに対し、本実施の形態では、識別部60が送出通路44に対して上側に配置されているため、比較構成と異なり、カメラ62の被写体であるメダルの被撮影面とカメラ62との間に粘着性の汚れが介在することがない。つまり、本実施の形態では、送出通路44に粘着性の汚れが付着しても、その上をメダルが通過するため、識別部60による画像認識の精度が低下することがない。そのため、本実施の形態によれば、比較構成に比べて、メダルに付着した粘着性の汚れが写り込むことにより、識別部60による画像認識の精度が低下することを抑制できる。
また、本実施の形態では、ホッパー送出口35から送出されたメダルが滑落し、メダルに付着した粘着性の汚れが付着するおそれのある傾斜面42を黒色に着色している。そして、このメダルに付着した粘着性の汚れは黒色であることが多い。そこで、本実施の形態では、撮影対象となる傾斜面42を黒色に着色している。そのため、本実施の形態によれば、傾斜面42が無色な場合に比べて、メダルに付着した粘着性の汚れが傾斜面42に付着しても、傾斜面42に付着した粘着性の汚れを目立たなくすることができる。
また、本実施の形態では、ホッパー30、傾斜ユニット40及び識別部60を含むメダル識別装置80と、分離部70とを少なくとも備えるメダル分離ユニット50が筐体11にセットされたメダル分離装置10を遊技島7(図5参照)に設置した。しかし、設置場所はこれに限らず、例えば、遊技島7の外に設けられたメダル貸し機2内にメダル分離ユニット50を単体で収容してもよい。さらに、メダル分離ユニット50を単体で用いる他の用途として、メダルの数量を計数するメダル計数機内にメダル分離ユニット50を単体で収容してもよい。
1 遊技機 2 メダル貸し機
3 補給ライン 4 回収ライン
5 メダル補給装置 6 接続ダクト
7 遊技島
10 メダル分離装置 11 筐体
12 ドア部 13 第1ドア
15 第2ドア 17 仕切り板
20 混入メダルボックス 22 メダル通路
22A 落下部 22B 突出部
22C 落下部導入口 22D 第1突出部
22E 第2突出部 22F 誘導突起
22G メダル排出口
30 ホッパー
32 送出部 33 ディスク
34 タンク 35 ホッパー送出口
36 センサ
40 傾斜ユニット 42 傾斜面
44 送出通路
50 メダル分離ユニット
60 識別部 62 カメラ
70 分離部 72 排除ユニット
74 排除通路 76 ソレノイド
80 メダル識別装置
90 導入部 92 導入板
94 箱部 94A 後面開口
94B 下面開口

Claims (5)

  1. 特定種類のメダルと前記特定種類のメダル以外の他のメダルとを識別するメダル識別装置であって、
    移送されるメダルを収容可能であって、その収容されたメダルを1枚ずつ間隔を空けて送出するホッパーと、
    前記ホッパーから送出されたメダルが落下する送出通路と、
    前記ホッパーによるメダルの送出先、かつ前記送出通路に対して上側に配置され、前記ホッパーから送出されたメダルを画像認識することにより、前記特定種類のメダルと前記他のメダルとを識別する識別部と、
    を備えることを特徴とするメダル識別装置。
  2. 前記識別部は、前記ホッパーからメダルを送出するためのホッパー送出口よりも低い位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のメダル識別装置。
  3. 前記送出通路は、前記ホッパーから送出されたメダルを滑落させる傾斜面を備え、
    前記傾斜面は、濃色に着色されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のメダル識別装置。
  4. 請求項1から請求項3の何れか1項に記載のメダル識別装置と、
    前記識別部による前記特定種類のメダルと前記他のメダルとの識別後に、前記特定種類のメダルと前記他のメダルとを分離する分離部と、
    を備えたことを特徴とするメダル分離装置。
  5. 前記メダル分離装置は、請求項1から請求項3の何れか1項に記載のメダル識別装置と一体のユニットとして形成されていることを特徴とする請求項4に記載のメダル分離装置。
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