JP2019037744A - 開瞼装置 - Google Patents

開瞼装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2019037744A
JP2019037744A JP2018019382A JP2018019382A JP2019037744A JP 2019037744 A JP2019037744 A JP 2019037744A JP 2018019382 A JP2018019382 A JP 2018019382A JP 2018019382 A JP2018019382 A JP 2018019382A JP 2019037744 A JP2019037744 A JP 2019037744A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
subject
contact member
eyelid
eye
opening device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018019382A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7139613B2 (ja
Inventor
早織 西崎
Saori NISHIZAKI
早織 西崎
卓 木下
Taku Kinoshita
卓 木下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to PCT/JP2018/015107 priority Critical patent/WO2019038984A1/ja
Publication of JP2019037744A publication Critical patent/JP2019037744A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7139613B2 publication Critical patent/JP7139613B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Eye Examination Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】瞼が閉じることを規制するための部材が被験者の顔面の形状に倣いにくい場合に比べ、瞼が閉じることを規制する部材と瞼との間に隙間が生じることを起きにくくする。【解決手段】(A)に示すように、開瞼装置1を被験者に取り付けると、瞼接触部材100は、瞼を含む被験者の顔面に押し当てられて、顔面から離れる方向に向かって凸となるように変形する。瞼接触部材100のうちの支持部材200により支持されていない部分である中央部分113Cおよび目尻側部分113Jの曲げ剛性が、他の部分である目頭側部分113Mの曲げ剛性よりも小さくなっている。これにより、この中央部分113Cおよび目尻側部分113Jで、瞼接触部材100が曲がり、瞼接触部材100が、顔面から離れる方向に向かって凸となる。【選択図】図3

Description

本発明は、開瞼装置に関する。
特許文献1には、被計測者の眼球周辺の皮膚に接触して被計測者の上眼瞼および下眼瞼を開いた状態に維持する瞼抑え部が開示されている。
特許文献2には、眼瞼を囲繞し顔面に接して装着される可撓性を有する上リングを備えた開瞼器が開示されている。
特許文献3には、ノ−ズパッド本体から下眼瞼方向を指向した弾性を有するア−ムを備えた構成が開示されている。
特開2016−107115号公報 特開2009−254427号公報 特開2000−262549号公報
眼科の診療などにおいては、開瞼状態を維持することが要求される場合があり、この場合、例えば、瞼に接触する接触部材を瞼に押し当てることで、瞼が閉じることを抑制可能となる。ところで、人間の顔面には凹凸があるため、この凹凸に起因して、接触部材と瞼との間に隙間が生じ、この隙間によって、瞼が閉じやすくなってしまう。
本発明の目的は、瞼が閉じることを規制するための部材が被験者の顔面の形状に倣いにくい場合に比べ、瞼が閉じることを規制する部材と瞼との間に隙間が生じることを起きにくくすることにある。
請求項1に記載の発明は、被験者に対して固定されて当該被験者の眼球の目頭側から目尻側にかけて配置されるとともに、当該眼球を覆う瞼を含む当該被験者の顔面に押し当てられて当該顔面から離れる方向に向かって凸となる接触部材と、前記接触部材を前記被験者に固定するための固定用部材と、を備える開瞼装置である。
請求項2に記載の発明は、前記接触部材には、曲げ剛性が当該接触部材の他の部分よりも低い低剛性部が設けられており、当該低剛性部で当該接触部材が曲がり、前記離れる方向に向かって当該接触部材が凸となる請求項1に記載の開瞼装置である。
請求項3に記載の発明は、前記接触部材が被験者に対して固定された状態にて、前記低剛性部は、当該被験者の瞼の長手方向における中央部に対向する箇所に位置し、又は、当該中央部よりも当該被験者の目尻側に位置し、又は、当該中央部から目尻側にかけて位置する請求項2に記載の開瞼装置である。
請求項4に記載の発明は、前記接触部材よりも剛性を有する材料により構成され、当該接触部材を支持する支持部材を更に備え、前記接触部材には、前記支持部材により支持されていない箇所が設けられ、当該支持されていない箇所にて当該接触部材が曲がり、前記離れる方向に向かって当該接触部材が凸となる請求項1に記載の開瞼装置である。
請求項5に記載の発明は、前記接触部材のうちの、被験者の目頭側に配置される部分は、前記支持部材により支持されている請求項4に記載の開瞼装置である。
請求項6に記載の発明は、前記接触部材のうちの、被験者の目頭側に配置される部分を当該被験者の顔面に向けて付勢する付勢手段をさらに備える請求項1に記載の開瞼装置である。
請求項7に記載の発明は、被験者の眼球を覆う瞼に接触配置され、瞼が閉じることを規制する規制部と、前記規制部よりも前記眼球の目尻側に配置されるとともに当該規制部に接続した状態で設けられ、被験者の顔面に押し当てられて弾性変形する弾性変形部と、を備える開瞼装置である。
請求項8に記載の発明は、前記弾性変形部は、被験者の顔面から離れる方向に向かって凸となるように弾性変形可能となっている請求項7に記載の開瞼装置である。
請求項9に記載の発明は、前記規制部の方が、前記弾性変形部よりも、被験者の顔面から離れる方向に向かって凸となりにくい請求項8に記載の開瞼装置である。
請求項10に記載の発明は、前記規制部の曲げ剛性の方が、前記弾性変形部の曲げ剛性よりも大きい請求項7に記載の開瞼装置である。
請求項11に記載の発明は、前記規制部の肉厚の方が、前記弾性変形部の肉厚よりも大きい請求項7に記載の開瞼装置である。
請求項12に記載の発明は、前記弾性変形部は、シート状に形成され、一方の面が被験者の顔面に対向するように配置される請求項7に記載の開瞼装置である。
請求項13に記載の発明は、被験者に対して固定された場合に当該被験者の眼球の目頭側から目尻側にかけて配置され、目頭側端部および目尻側端部を有し、長手方向における一部が、当該眼球を覆う瞼に接触される接触部材と、前記接触部材よりも硬質の材料により構成され、当該接触部材を支持する支持部材と、を備え、前記接触部材の前記目頭側端部から前記目尻側端部に至る領域の全てに前記支持部材が配置されておらず、当該領域内に、当該支持部材が配置されていない箇所が存在する開瞼装置である。
請求項14に記載の発明は、前記支持部材は、前記接触部材の前記目頭側端部に少なくとも設けられている請求項13に記載の開瞼装置である。
請求項15に記載の発明は、被験者に対して固定された場合に当該被験者の眼球の目頭側から目尻側にかけて配置され、当該眼球を覆う瞼に接触配置される接触部材と、前記接触部材のうちの前記目頭側に配置される部分から、前記被験者の顔面から離れる方向に向かって突出し、当該接触部材を当該被験者の鼻側へ引っ張るための引っ張り力を受ける突出部と、を備える開瞼装置である。
請求項16に記載の発明は、前記突出部のうちの前記引っ張り力を受ける箇所よりも、前記被験者の顔面に近い側に、前記接触部材が配置される請求項15に記載の開瞼装置である。
請求項17に記載の発明は、前記接触部材のうちの前記被験者の顔面に接触する接触部分と、前記突出部のうちの前記引っ張り力を受ける箇所との離間距離が、8mm以上である請求項15に記載の開瞼装置である。
請求項18に記載の発明は、前記開瞼装置が取り付けられた被験者の顔面を正面から見た場合に、当該被験者の一方の目の目頭と他方の目の目頭とを通る直線上から外れた位置に、前記突出部が位置する請求項15に記載の開瞼装置である。
請求項19に記載の発明は、前記突出部は、少なくとも2つ設けられ、一方の前記突出部が、前記直線を挟んで相対する一方の領域および他方の領域のうちの一方の領域側に位置し、他方の前記突出部が、他方の領域側に位置する請求項18に記載の開瞼装置である。
請求項20に記載の発明は、前記突出部は、少なくとも2つ設けられ、前記開瞼装置が被験者に取り付けられた状態において、一の前記突出部と他の前記突出部は、当該被験者の下瞼から上瞼に向かう方向において互いにずらされて配置され、前記一の突出部と前記他の突出部との間には、前記下瞼から前記上瞼に向かう前記方向と交差する方向に沿って進行する光を通すための光通過部が設けられている請求項15に記載の開瞼装置である。
請求項21に記載の発明は、前記接触部材が、被験者の頭蓋骨に押し当てられるように、且つ、前記眼球が収まる眼窩の周囲に位置する縁部分に押し当てられるように構成されている請求項15に記載の開瞼装置である。
請求項22に記載の発明は、前記接触部材として、上瞼および下瞼のうちの一方の瞼に接触配置される第1接触部材と、他方の瞼に接触配置される第2接触部材とが設けられ、前記第1接触部材と前記第2接触部材との離間距離が、19.0mm以上34.0mm以下である請求項15に記載の開瞼装置である。
請求項1の発明によれば、瞼が閉じることを規制するための部材が被験者の顔面の形状に倣いにくい場合に比べ、瞼が閉じることを規制する部材と瞼との間に隙間が生じることを起きにくくすることができる。
請求項2の発明によれば、接触部材の全体が低剛性で形成されている場合に比べ、接触部材の特定の箇所で接触部材を曲げることができるようになる。
請求項3の発明によれば、低剛性部が、目頭側に位置する場合に比べ、接触部材のうちの目頭側に配置される部分と被験者の顔面との密着度合いを高めることができる。
請求項4の発明によれば、接触部材の強度を確保しつつ接触部材を曲げることができるようになる。
請求項5の発明によれば、接触部材のうちの目頭側に配置される部分が支持部材により支持されない場合に比べ、接触部材のうちの、被験者の目頭側に配置される部分と、被験者の顔面との密着度合いを高めることができる。
請求項6の発明によれば、接触部材のうちの、被験者の目頭側に配置される部分を被験者の顔面に向けて付勢する付勢手段が設けられていない場合に比べ、接触部材のうちの、被験者の目頭側に配置される部分と、被験者の顔面との密着度合いを高めることができる。
請求項7の発明によれば、瞼が閉じることを規制するための部材が被験者の顔面の形状に倣いにくい場合に比べ、瞼が閉じることを規制する部材と瞼との間に隙間が生じることを起きにくくすることができる。
請求項8の発明によれば、被験者の顔面から離れる方向に向かって凸となるように弾性変形可能となっていない場合に比べ、瞼が閉じることを規制する規制部と瞼との密着度合いを高めることができる。
請求項9の発明によれば、規制部の方が、弾性変形部よりも、被験者の顔面から離れる方向に向かって凸となりやすい場合に比べ、被験者の瞼への規制部の押し当てをより確実に行うことができる。
請求項10の発明によれば、規制部の曲げ剛性の方が弾性変形部の曲げ剛性よりも小さい場合に比べ、被験者の瞼への規制部の押し当てをより確実に行うことができる。
請求項11の発明によれば、規制部の肉厚の方が弾性変形部の肉厚よりも小さい場合に比べ、被験者の瞼への規制部の押し当てをより確実に行うことができる。
請求項12の発明によれば、弾性変形部がシート状に形成されておらず肉厚が大きい場合に比べ、弾性変形部をより少ない力で変形させられる。
請求項13の発明によれば、瞼が閉じることを規制するための部材が被験者の顔面の形状に倣いにくい場合に比べ、瞼が閉じることを規制する部材と瞼との間に隙間が生じることを起きにくくすることができる。
請求項14の発明によれば、支持部材が接触部材の目頭側端部に設けられていない場合に比べ、接触部材のうちの、被験者の目頭側に配置される部分と、被験者の顔面との密着度合いを高めることができる。
請求項15の発明によれば、突出部が目尻側に配置される場合に比べ、瞼が閉じることを規制する部材のうちの目尻側に配置される部分を変形させやすくすることができ、瞼が閉じることを規制する部材と瞼との間に隙間が生じることを起きにくくすることができる。
請求項16の発明によれば、引っ張り力を受ける箇所と顔面との距離と、接触部材と顔面との距離とが異ならない場合に比べ、瞼に対する接触部材の押し当て荷重を増すことができる。
請求項17の発明によれば、接触部材のうちの被験者の顔面に接触する接触部分と、引っ張り力を受ける箇所との離間距離が、8mm未満である場合に比べ、開瞼装置による開瞼機能を向上させることができる。
請求項18の発明によれば、被験者の一方の目の目頭と他方の目の目頭とを通る直線上に突出部が位置する場合に比べ、被験者の眼球に関する測定が、突出部に起因して行いにくくなることを抑制できる。
請求項19の発明によれば、一方および他方の突出部の何れか一方が、被験者の一方の目の目頭と他方の目の目頭とを通る直線上に位置する場合に比べ、被験者の眼球に関する測定が、突出部に起因して行いにくくなることを抑制できる。
請求項20の発明によれば、一の突出部と他の突出部との間に、光を通すための光通過部が設けられない場合に比べ、被験者の眼球に関する測定をより行いやすいものにできる。
請求項21の発明によれば、被験者の眼球に接触部材が押し当てられる構成に比べ、被験者の眼球が接触部材により圧迫されることを抑制できる。
請求項22の発明によれば、第1接触部材と第2接触部材との離間距離が、19.0mm未満又は34.0mmを超える場合に比べ、被験者の眼窩の周囲に位置する、頭蓋骨の縁部分に、接触部材が押し当てられる可能性を高めることができる。
(A)、(B)は、開瞼装置を説明する図である。 被験者に対して開瞼装置を装着した状態を、被験者の正面から眺めた場合の図である。 (A)は、開瞼装置を被験者に取り付けた状態を、被験者の上方から眺めた場合の模式図であり、(B)は、比較例を示した図である。 開瞼装置の他の構成例を示した図である。 開瞼装置の他の構成例を示した図である。 開瞼装置の他の構成例を示した図である。 開瞼装置を被験者に取り付けた状態を示した図である。 被験者の正面から被験者の頭蓋骨を見た場合の図である。 図6の矢印IX方向から開瞼装置を眺めた場合の図である。 引っ張り力受け部と接触部分との離間距離を変化させた場合の、開瞼機能の変化、および、開瞼装置の装着感の変化を示した図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1(A)、(B)は、本実施形態の開瞼装置1を説明する図である。
図1(A)は、瞼に接触する側から開瞼装置1を眺めた場合の図であり、図1(B)は、図1(A)とは反対側から開瞼装置1を眺めた場合の図である。
言い換えると、図1(A)は、被験者に対向配置される側から開瞼装置1を眺めた場合の図であり、図1(B)は、図1(A)とは反対側から開瞼装置1を眺めた場合の図である。
図1(A)に示すように、開瞼装置1には、被験者の瞼に接触配置される瞼接触部材100、瞼接触部材100を支持する支持部材200、瞼接触部材100および支持部材200を被験者に対して固定するための固定用部材であるゴム紐300が設けられている。
接触部材の一例としての瞼接触部材100は、環状に形成され、また、ゴムや樹脂材料などの軟質の部材により形成されている。
また、瞼接触部材100には、被験者の眼球を覆う上瞼および下瞼の一方の瞼側に配置される第1部位111と、他方の瞼側に配置される第2部位112とが設けられている。
第1部位111および第2部位112の各々は、開瞼装置1が被験者に取り付けられると、被験者の眼球の目頭側から目尻側にかけて配置される。
第1部位111は、被験者の上瞼および下瞼のうちの一方の瞼に接触して(一方の瞼に押し当てられ)、この一方の瞼が閉じることを規制する。
第2部位112は、他方の瞼に接触して(他方の瞼に押し当てられ)、この他方の瞼が閉じることを規制する。
以下の説明では、被験者の右目(被験者を正面から眺めた場合の左目)に対して、開瞼装置1が取り付けられる場合を説明する。
この場合、第1部位111は上瞼に接触し、第2部位112は下瞼に接触する。なお、本実施形態の開瞼装置1は、左目にも用いることができ、この場合、第1部位111が下瞼に接触し、第2部位112が上瞼に接触する。
第1部位111および第2部位112の各々は、開瞼装置1が被験者に対して固定された場合に被験者の眼球の目頭側から目尻側にかけて配置される。
第1部位111および第2部位112の各々は、目頭側端部118および目尻側端部119を有する。第1部位111および第2部位112の各々は、長手方向における一部(中央部)が、被験者の瞼に接触配置される。
さらに、第1部位111および第2部位112の各々は、目頭側部分113M、中央部分113C、および、目尻側部分113Jを有する。
目頭側部分113Mは、開瞼装置1が被験者に対して固定された場合に、被験者の目頭側に配置される。目頭側部分113Mは、中央部分113Cに接続して配置されるとともにこの中央部分113Cよりも被験者の目頭側に配置される。
目尻側部分113Jは、開瞼装置1が被験者に対して固定された場合に、被験者の目尻側に配置される。目尻側部分113Jは、中央部分113Cに接続して配置されるとともにこの中央部分113Cよりも被験者の目尻側に配置される。
中央部分113Cは、目頭側部分113Mと目尻側部分113Jとの間に配置され、開瞼装置1が被験者に対して固定された場合に、被験者の瞼の対向位置に配置される。
本実施形態では、瞼に対して、主に中央部分113Cが押し当てられて、瞼が閉じることが規制される。ここで、本実施形態の中央部分113Cは、瞼が閉じることを規制する規制部として捉えることができる。
また、本実施形態の目尻側部分113Jは、弾性変形部として捉えることができ、開瞼装置1が被験者に装着されると、この目尻側部分113Jは弾性変形する(詳細は後述)。
図1(B)に示すように、支持部材200は、その一部が、目頭側部分113Mの内部に埋め込まれ、他の一部が、目頭側部分113Mから突出している。
本実施形態の開瞼装置1では、瞼接触部材100の目頭側端部118から目尻側端部119に至る領域の全てに支持部材200が配置されておらず、この領域内に、支持部材200が配置されていない箇所が存在する。
具体的には、瞼接触部材100の目頭側端部118から目尻側端部119に至る領域のうち、中央部分113C、目尻側部分113Jが位置する箇所では、支持部材200が設けられていない。
より具体的には、第1部位111および第2部位112の各々は、目頭側端部118および目尻側端部119を有するが、第1部位111および第2部位112の各々では、目頭側端部118から目尻側端部119に至る領域の全域に、支持部材200は設けられておらず、一部の領域に、支持部材200は設けられている。
支持部材200は、金属材料により構成され、瞼接触部材100よりも硬質の材料により構成されている。言い換えると、支持部材200は、瞼接触部材100よりも剛性を有する材料により構成されている。また、本実施形態の支持部材200は、ワイヤ状の材料により構成されている。
また、支持部材200は、上記のとおり、目頭側部分113Mに設けられている。
言い換えると、支持部材200は、瞼接触部材100の目頭側端部118側に設けられている。
なお、支持部材200は、中央部分113Cまで延ばして設けてもよい。言い換えると、支持部材200は、目頭側部分113Mから中央部分113Cにかけて設けてもよい。
さらに、本実施形態では、図1(B)に示すように、支持部材200が、目頭側部分113Mから突出している。
本実施形態では、開瞼装置1が被験者に取り付けられると、この支持部材200のうち目頭側部分113Mから突出している部分(図1(B)にて符号210で示す部分)は、瞼接触部材100よりも、被験者の顔面から離れた側に位置する。
固定用部材の一例としてのゴム紐300は、図1(A)に示すように、鼻側ゴム紐310と、耳側ゴム紐320とにより構成されている。
鼻側ゴム紐310は、環状に形成されている。また、鼻側ゴム紐310は、支持部材200に取り付けられている。鼻側ゴム紐310は、開瞼装置1が被験者に取り付けられた際には、被験者の鼻側に位置する。
さらに、鼻側ゴム紐310は、被験者の左耳(被験者を正面から眺めた場合の右耳)に対して引っ掛けられて固定される。
言い換えると、鼻側ゴム紐310は、測定装置(不図示)(眼球に関する測定を行う測定装置)による測定の対象となる眼球が位置する側とは反対側に位置する耳に対して取り付けられる。
さらに、この鼻側ゴム紐310は、支持部材200を、被験者の鼻側(被験者の目頭側)へ引っ張る。
耳側ゴム紐320は、開瞼装置1が被験者に取り付けられると、この被験者の右耳側(鼻側とは反対側に位置する耳側、被験者を正面から眺めた場合の左耳側)に位置し、この右耳に対して引っ掛けられて固定される。
言い換えると、耳側ゴム紐320は、測定対象となる眼球と同じ側に位置する耳に対して取り付けられる。耳側ゴム紐320は、瞼接触部材100の目尻側端部119に対して固定され、この目尻側端部119を、被験者の耳側(被験者の目尻側)へ引っ張る。
ここで、本実施形態では、上記のとおり、また、図1(B)に示すように、支持部材200の一部(符号210で示す部分)が、瞼接触部材100(目頭側部分113M)の外表面から突出している。
本実施形態では、この突出する部分に対して、鼻側ゴム紐310が取り付けられている。さらに、本実施形態では、支持部材200の一部が突出した結果、この一部と、瞼接触部材100との間に間隙1Bが設けられている。
なお、本明細書では、以下、支持部材200の突出した上記一部を、目頭側突出部210と称する。
図2は、被験者に対して開瞼装置1を装着した状態を、被験者の正面から眺めた場合の図である。なお、図2では、ゴム紐300、支持部材200の図示を省略し、瞼接触部材100のみを図示している。
被験者に対して開瞼装置1が取り付けられると、被験者の眼球(右目の眼球)の周囲に位置する部分に対して、瞼接触部材100が押し当てられる。
具体的には、上瞼に対して、瞼接触部材100の第1部位111が押し当てられ、下瞼に対して、瞼接触部材100の第2部位112が押し当てられる。これにより、上瞼および下瞼が閉じることが抑えられる。
図3(A)は、開瞼装置1を被験者に取り付けた状態を、被験者の上方から眺めた場合の模式図である。図3(B)は、比較例を示した図である。
図3(A)に示すように、本実施形態の開瞼装置1を被験者に取り付けると、被験者の左耳に対して、鼻側ゴム紐310が引っ掛けられ、被験者の右耳に対して耳側ゴム紐320が引っ掛けられる。さらに、上記のとおり、被験者の右目の上瞼および下瞼に対して瞼接触部材100が押し当てられる。
さらに、本実施形態では、目頭側突出部210の突出方向における先端部210Aに、鼻側ゴム紐310が取り付けられており、この先端部210Aを鼻側へ引っ張る引っ張り力が、この先端部210Aに作用する。
また、瞼接触部材100の目尻側端部119に対して、耳側ゴム紐320が取り付けられており、この目尻側端部119には、瞼接触部材100を右耳側へ引っ張る引っ張り力が作用する。
本実施形態のように、目頭側突出部210の先端部210Aに、鼻側へ引っ張る引っ張り力(以下、「鼻側引っ張り力」と称する)が作用すると、図3(A)の矢印3Aに示すように、支持部材200、瞼接触部材100を反時計周り方向に回転させる回転モーメントが、支持部材200、瞼接触部材100に作用する。
これにより、第1部位111、第2部位112の各々が有する目頭側部分113Mが、瞼(上瞼、下瞼)に対して押し当てられるようになる。言い換えると、目頭側部分113Mが、瞼に向けて付勢される。
本実施形態では、支持部材200が、ゴム紐300によって、被験者の鼻側へ引っ張られ、また、瞼接触部材100が、ゴム紐300によって、被験者の右耳側へ引っ張られる。
本実施形態では、ゴム紐300から瞼接触部材100、支持部材200に作用する張力を利用して、回転モーメントを、瞼接触部材100、支持部材200に生じさせ、瞼接触部材100の目頭側部分113Mを瞼に向けて付勢する。
本実施形態では、図3(A)に示すように、目頭側突出部210の先端部210Aは、被験者の顔面から離れた箇所に位置しており、被験者の顔面から離れたこの箇所を、被験者の鼻側に引っ張る。
これにより、目頭側突出部210の根本部分あたりを中心に、瞼接触部材100、支持部材200が反時計回り方向に回転しようとする。そして、この回転により、瞼接触部材100の目頭側部分113Mが、瞼に向けて付勢される。
さらに、本実施形態では、目頭側突出部210の先端部210Aが、鼻側への引っ張り力が作用する引っ張り力作用箇所(以下、「鼻側引っ張り力作用箇所90N」と称する)となっているが、本実施形態では、この鼻側引っ張り力作用箇所90Nよりも瞼に近い側に、目頭側部分113Mが配置されている。
ここで、本実施形態では、鼻側ゴム紐310、目頭側突出部210等は、付勢手段として捉えることができ、この付勢手段によって、瞼接触部材100のうちの目頭側に配置される部分(目頭側部分113M)が、瞼に向けて付勢される。
図3(B)は、開瞼装置1の比較例を示した図である。
この比較例では、目頭側突出部210が設けられていない。この場合、図3(B)に示すように、開瞼装置1は、一般的な眼帯と同様の形状を有する。この場合、瞼接触部材100のうちの目頭側に配置される部分が、被験者の瞼から浮きやすい。
具体的には、人間の顔は、目頭の部分が窪んでおり、さらに、鼻が設けられている部分では、顔面の一部が突出している。この場合、瞼接触部材100のうちの目頭側に近い部分が、瞼から浮きやすい。
これに対し、本実施形態では、目頭側でも、瞼接触部材100が瞼に対して押し当たりやすくなり、開瞼状態が維持されやすくなる。
さらに、本実施形態では、図3(A)に示すように、開瞼装置1を被験者に取り付けると、瞼接触部材100は、瞼を含む被験者の顔面に押し当てられて、顔面から離れる方向に向かって凸となるように変形する。
より具体的には、本実施形態の瞼接触部材100には、曲げ剛性が、瞼接触部材100の他の部分よりも低い低剛性部が設けられている。そして、本実施形態では、この低剛性部にて瞼接触部材100が曲がり、上記のとおり、顔面から離れる方向に向かって瞼接触部材100が凸となる。
より具体的には、本実施形態では、瞼接触部材100のうちの、支持部材200により支持されていない部分である中央部分113Cおよび目尻側部分113Jの曲げ剛性が、他の部分である目頭側部分113Mの曲げ剛性よりも小さくなっている。
これにより、この中央部分113Cおよび目尻側部分113Jで、瞼接触部材100が曲がり、瞼接触部材100が、顔面から離れる方向に向かって凸となる。
付言すると、本実施形態では、瞼接触部材100には、支持部材200により支持されていない箇所が設けられ、この支持されていない箇所にて瞼接触部材100が曲がり、瞼接触部材100が、顔面から離れる方向に向かって凸となる。
さらに説明すると、本実施形態では、中央部分113Cおよび目尻側部分113Jが弾性変形するようになっており(中央部分113C、目尻側部分113Jは、弾性変形部としての機能を有しており)、開瞼装置1を被験者に取り付けると、中央部分113Cおよび目尻側部分113Jが、被験者の顔面に押し当てられ弾性変形する。
より具体的には、中央部分113Cは、被験者の瞼の形状に倣って凸となるように弾性変形し、目尻側部分113Jは、被験者の頭骨の形状に倣って凸となるように弾性変形する。
なお、本実施形態では、曲げ剛性が小さい低剛性部が、中央部分113C(被験者の瞼の長手方向における中央部に対向する箇所)から目尻側部分113Jにかけて設けられている場合を一例に説明したが、これに限らず、中央部分113Cのみに、低剛性部を設けてもよい。また、目尻側部分113Jのみに、低剛性部を設けてもよい。
中央部分113Cのみに低剛性部を設ける場合は、この中央部分113Cにて、瞼接触部材100が曲がり、顔面から離れる方向に向かって瞼接触部材100が凸となる。
また、目尻側部分113Jのみに低剛性部を設ける場合は、この目尻側部分113Jにて、瞼接触部材100が曲がり、顔面から離れる方向に向かって瞼接触部材100が凸となる。
ここで、瞼接触部材100の全体が剛性を有している場合、瞼接触部材100が、被験者の顔面の形状に倣いにくくなり、図3(B)にて示した比較例のように、瞼接触部材100と被験者の瞼との間に隙間が生じやすくなる。
これに対し、本実施形態のように、瞼接触部材100の一部の剛性が小さいと、瞼接触部材100が、被験者の顔面の形状に倣いやすくなり、瞼接触部材100と被験者の瞼との間に隙間が生じにくくなる。
ここで、本実施形態では、目頭側部分113Mについては、支持部材200により支持され、中央部分113C、目尻側部分113Jに比べ、曲げ剛性が大きくなっている。
本実施形態では、上記のとおり、回転モーメントを発生させて、目頭側部分113Mを被験者の瞼に付勢しているが、目頭側部分113Mの剛性が低いと、目頭側部分113Mが変形しやすく、目頭側部分113Mが瞼に対して付勢されにくくなる。
このため、本実施形態では、目頭側部分113Mについては、支持部材200により支持し、中央部分113C、目尻側部分113Jに比べ、曲げ剛性を大きくしている。
図4は、開瞼装置1の他の構成例を示した図である。
この構成例では、支持部材200が、樹脂の成形品により構成されている。さらに、この支持部材200は、図中矢印4Aで示す方向から眺めた場合の形状がU字となるように形成されている。
また、この支持部材200は、瞼接触部材100の目頭側部分113Mから中央部分113Cにかけて設けられている。さらに、この支持部材200は、瞼接触部材100の目頭側部分113Mが設けられている箇所から中央部分113Cが設けられている箇所に向かうに従い、厚みが次第に小さくなる。
一方で、瞼接触部材100は、ゴムなどの軟質の部材により構成されたシート材により形成され、さらに、環状に形成されている。
瞼接触部材100は、上記と同様、第1部位111および第2部位112を備える。第1部位111および第2部位112の各々には、上記と同様、目頭側部分113M、中央部分113C、目尻側部分113Jが設けられている。
第1部位111および第2部位112の各々では、目頭側部分113M、中央部分113Cが支持部材200により支持され、目尻側部分113Jは、支持部材200により支持されていない。
さらに、開瞼装置1が被験者に対して固定されると、シート状に形成された瞼接触部材100は、一方の面が被験者の顔面に対向するように配置される。
さらに、この構成例では、瞼接触部材100の目尻側部分113Jが、低剛性部となっており、開瞼装置1が被験者に対して固定されると、この目尻側部分113Jが設けられている箇所にて、瞼接触部材100が弾性変形する。
この構成例では、開瞼装置1が被験者に取り付けられると、この被験者の顔面の形状に倣って、目尻側部分113Jが弾性変形する。具体的には、図中矢印4Bで示すように、被験者側に向かうように、目尻側部分113Jが弾性変形する。
これにより、本実施形態では、上記と同様、被験者の顔面から離れる方向に向かって瞼接触部材100が凸となる。
そして、この場合、被験者の瞼に、瞼接触部材100が倣いやすくなり、被験者の瞼に対して瞼接触部材100が密着しやすくなる。
ここで、本実施形態では、瞼接触部材100は、シート状に形成されており、瞼接触部材100がシート状に形成されていない場合に比べ、瞼接触部材100は変形しやすくなる。そして、この場合、被験者の顔面の形状に瞼接触部材100が倣いやすくなる。
ここで、この図4にて示すこの構成例では、図中符号4Eで示す部分を、瞼に接触して瞼の移動を規制する規制部(以下、「規制部4E」と称する)として捉えることができ、図中符号4Fで示す部分を弾性変形部(以下、「弾性変形部4F」と称する)として捉えることができる。
そして、この構成例では、この規制部4Eの方が、弾性変形部4Fよりも、被験者の顔面から離れる方向に向かって凸となりにくい構成となっている。
言い換えると、この構成例では、規制部4Eの曲げ剛性の方が、弾性変形部4Fの曲げ剛性よりも大きくなっている。さらに説明すると、本実施形態では、規制部4Eの肉厚の方が、弾性変形部4Fの肉厚よりも大きくなっている。
付言すると、本実施形態では、規制部4Eでは、瞼接触部材100に加え支持部材200が設けられている。その一方で、弾性変形部4Fでは、瞼接触部材100のみが設けられ、支持部材200は設けられていない。
これにより、本実施形態では、規制部4Eの方が、弾性変形部4Fよりも変形しにくく、規制部4Eの方が、弾性変形部4Fに比べ、被験者の顔面から離れる方向に向かって凸となりにくくなる。
ここで、例えば、規制部4Eの方が、弾性変形部4Fよりも、被験者の顔面から離れる方向に向かって凸となりやすいと、瞼を抑えるための荷重が瞼に伝わりにくくなり、瞼が閉じやすくなる。
これに対し、規制部4Eの方が、弾性変形部4Fよりも、被験者の顔面から離れる方向に向かって凸となりにくいと、瞼を抑えるための荷重が瞼に伝わりやすくなり、瞼が閉じにくくなる。
なお、この構成例でも、上記と同様、鼻側引っ張り力作用箇所90Nよりも、瞼(顔面)に近い側に、目頭側部分113Mが配置される。
ここで、図3(A)等にて示した構成例では、目頭側突出部210を設けることで、鼻側引っ張り力作用箇所90Nを、被験者の顔面から離した。
これに対し、図4にて示す構成例では、支持部材200の厚みを大きくすることで、鼻側引っ張り力作用箇所90Nを、被験者の顔面から離している。
このように、鼻側引っ張り力作用箇所90Nを、被験者の顔面から離すと(瞼接触部材100の目頭側部分113Mよりも被験者の顔面から離れた側に位置させると)、上記と同様、支持部材200に回転モーメントが作用する。これにより、上記と同様、目頭側部分113Mが、被験者の瞼に付勢され、目頭側部分113Mが、被験者の瞼から浮きにくくなる。
なお、上記では、支持部材200を部分的に設けないようにすることで、瞼接触部材100の曲げ剛性を部分的に低下させた。
ところで、瞼接触部材100の部分的な剛性の低下は、支持部材200を利用しないで行ってもよい。付言すると、支持部材200に相当する部材が設けられていない場合であっても、瞼接触部材100の材質や形状等を工夫することで、瞼接触部材100の部分的な曲げ剛性の低下を行える。
具体的には、例えば、図5(開瞼装置1の他の構成例を示した図)に示すように、瞼接触部材100の肉厚を部分的に小さくすることで、瞼接触部材100の部分的な剛性の低下を行える。
より具体的には、例えば、瞼接触部材100の中央部分113Cおよび目尻側部分113Jの肉厚を、目頭側部分113Mの肉厚よりも小さくすることで、瞼接触部材100の部分的な剛性の低下を行える。
また、図示は省略するが、例えば、目尻側部分113Jの肉厚を、目頭側部分113Mの肉厚および中央部分113Cの肉厚よりも小さくすることで、瞼接触部材100の部分的な剛性の低下を行える。
また、例えば、中央部分113Cの肉厚を、目頭側部分113Mの肉厚および目尻側部分113Jの肉厚よりも小さくすることで、瞼接触部材100の部分的な剛性の低下を行える。
また、瞼接触部材100の部分的な剛性の低下は、瞼接触部材100を形成する材料を部分的に異ならせることで行ってもよい。
例えば、2色成形により瞼接触部材100を形成するとともに、目頭側部分113Mを硬質の材料で形成し、中央部分113Cおよび目尻側部分113Jを軟質の材料により形成することで、瞼接触部材100の部分的な剛性の低下を行える。
また、例えば、2色成形により瞼接触部材100を形成するとともに、目頭側部分113Mおよび中央部分113Cを硬質の材料で形成し、目尻側部分113Jを軟質の材料により形成することで、瞼接触部材100の部分的な剛性の低下を行える。
また、例えば、2色成形により瞼接触部材100を形成するとともに、目頭側部分113Mおよび目尻側部分113Jを硬質の材料で形成し、中央部分113Cを軟質の材料により形成することで、瞼接触部材100の部分的な剛性の低下を行える。
また、上記にて説明した構成例では、曲げ剛性が高い部分(高剛性部)と曲げ剛性が低い部分(低剛性部)との境界が明確であったが、高剛性部と低剛性部との境界は明確に設けずに、例えば、目頭側部分113Mから目尻側部分113Jに向かうに従い、剛性を次第に低下させるようにしてもよい。
なお、剛性を次第に低下させる方法としては、例えば、目頭側部分113Mから目尻側部分113Jに向かうに従い、瞼接触部材100の肉厚を次第に小さくする。また、例えば、瞼接触部材100を構成する材料の組成を、目頭側部分113Mから目尻側部分113Jに向かうに従い変化させる。
また、上記では、目頭側部分113Mと中央部分113Cとの境界や、中央部分113Cと目尻側部分113Jとの境界に、高剛性部と低剛性部との境界が位置する場合を一例に説明したが、例えば、中央部分113Cの長手方向における中央部に境界を設け、この境界よりも目尻側を低剛性部とし、この境界よりも目頭側を高剛性部としてもよい。
図6は、開瞼装置1の他の構成例を示した図である。図7は、開瞼装置1を被験者に取り付けた状態を示した図である。
図6に示すように、この構成例でも、被験者の瞼に配置される瞼接触部材100が設けられている。この瞼接触部材100は、環状に形成されている(外周縁が楕円状となるように形成されている)。なお、図6、図7にて示すこの構成例では、図1等にて示した支持部材200は設けられていない。
瞼接触部材100には、上記と同様、被験者の眼球を覆う上瞼および下瞼に接触配置され、上瞼および下瞼が閉じることを規制する規制部110が設けられている。より具体的には、規制部110として、第1規制部111および第2規制部112が設けられている。
第1規制部111は、被験者の上瞼および下瞼のうちの一方の瞼に接触して、この一方の瞼が閉じることを規制する。第2規制部112は、他方の瞼に接触して、この他方の瞼が閉じることを規制する。
図7に示すように、第1規制部111および第2規制部112の各々は、開瞼装置1が被験者に対して固定された場合に、被験者の目(眼球)の目頭側から目尻側にかけて配置される。図6に示すように、第1規制部111および第2規制部112の各々は、目頭側端部118および目尻側端部119を有する。
さらに、この構成例では、図6に示すように、第1規制部111(第1接触部材の一例)と第2規制部112(第2接触部材の一例)との離間距離L1が、19.0mm以上34.0mm以下となっている。
第1規制部111と第2規制部112との離間距離L1とは、開瞼装置1が被験者に装着されていない場合における(開瞼装置1が自然状態にある場合における)、第1規制部111の第2規制部112側の縁部111Aと、第2規制部112の第1規制部111側の縁部112Aとの離間距離を指す。
より具体的には、第1規制部111と第2規制部112との離間距離L1とは、鼻側引っ張り用部材370(詳細は後述)の延び方向(図中、破線10Dで示す方向)と直交する方向における、縁部111Aと縁部112Aとの離間距離であって、この離間距離が最大となる部分における離間距離を指す。
図7に示すように、鼻側引っ張り用部材370は、被験者の眼球側(測定装置(不図示)による測定対象となる眼球側)(図中、左目側)から、被験者の鼻側に向かって延びるように配置され、瞼接触部材100(規制部110)をこの鼻側へ引っ張るための部材である。
さらに、図7に示すように、本実施形態では、被験者の眼球側から被験者の耳側(測定対象となる眼球と同じ側に位置する耳側)に向かって延びるように配置され、瞼接触部材100(規制部110)を、この耳側へ引っ張るための耳側引っ張り用部材380が設けられている。
言い換えると、本実施形態では、被験者の眼球(測定対象となる眼球)を挟み鼻側とは反対側へ、瞼接触部材100を引っ張る耳側引っ張り用部材380が設けられている。
耳側引っ張り用部材380は、被験者の眼球を挟み鼻側とは反対側に向かって延びるように配置され、本実施形態では、耳側引っ張り用部材380により、鼻側とは反対側へ、瞼接触部材100(規制部110)が引っ張られる。
さらに、この構成例では、図6、図7に示すように、瞼接触部材100のうちの目頭側に配置される部分から、被験者の顔面から離れる方向に向かって突出する突出部500が設けられている。ここで、本実施形態では、突出部500として、第1突出部510、第2突出部520の2つの突出部500が設けられている。
本実施形態では、この突出部500の各々の突出方向における先端部に対して、鼻側引っ張り用部材370が取り付けられており、本実施形態では、瞼接触部材100を被験者の鼻側へ引っ張るための引っ張り力を、この突出部500の各々が受ける。
本実施形態では、突出部500の各々の突出方向における先端部が、引っ張り力を受ける引っ張り力受け部530となっており、突出部500の各々は、この引っ張り力受け部530にて、鼻側引っ張り用部材370からの引っ張り力を受ける。
より具体的には、本実施形態では、突出部500の各々の先端部に対して、鼻側引っ張り用部材370の端部が固定されており、突出部500の各々は、自身の先端部にて、鼻側引っ張り用部材370からの引っ張り力を受ける。
なお、本実施形態の開瞼装置1は、ゴム材料などの弾性を有する材料により構成されている。
また、本実施形態の開瞼装置1は、一部品により構成され、瞼接触部材100、鼻側引っ張り用部材370、耳側引っ張り用部材380、および、突出部500は、一体となって形成されている。
また、突出部500は、瞼接触部材100、鼻側引っ張り用部材370、および耳側引っ張り用部材380よりも厚みが厚い部分を有し、剛性が高い。付言すると、突出部500は、回転モーメントによって、規制部110を瞼に対して押し当てるのに必要な剛性を有している。一方、瞼接触部材100、鼻側引っ張り用部材370、および耳側引っ張り用部材380は、開瞼装置1が装着された場合に、被験者の顔の形状に沿いやすいような柔軟性を有している。
また、瞼接触部材100の第1規制部111および第2規制部112はゴム材料などの弾性を有する材料により構成されているため、開瞼装置1が装着された状態で、第1規制部111および第2規制部112の位置(第1規制部111と第2規制部112との離間距離L1等)の調整が可能となっている。すなわち、開瞼装置1が装着された状態で、より好ましい位置に第1規制部111又は第2規制部112を微調整できるようになっている。
本実施形態では、図7に示すように、引っ張り力受け部530は、瞼接触部材100(規制部110)よりも被験者の顔面から離れた側に配置される。
これにより、本実施形態では、図7に示すように、回転軸11Aを中心に瞼接触部材100を回転させる回転モーメントMが、瞼接触部材100に作用する。
付言すると、被験者の眼球を覆う下瞼側から上瞼側に向かう方向に沿う回転軸11Aを中心に瞼接触部材100を回転させる回転モーメントMが瞼接触部材100に作用する。
より具体的には、瞼接触部材100のうちの目頭側に位置する部分を被験者の顔面に近づけ、瞼接触部材100のうちの目尻側に位置する部分を被験者の顔面から離そうとする回転モーメントMが瞼接触部材100に作用する。
さらに、本実施形態では、図7に示すように、開瞼装置1が取り付けられた被験者の顔面を正面から見た場合に、被験者の一方の目の目頭と他方の目の目頭とを通る直線11B上から外れた箇所に、第1突出部510、第2突出部520が位置する。
言い換えると、本実施形態では、第1突出部510、第2突出部520の各々に設けられた引っ張り力受け部530が、被験者の一方の目の目頭と他方の目の目頭とを通る直線11B上から外れた箇所に位置する。
具体的には、本実施形態では、一方の突出部500である第1突出部510が、直線11Bを挟んで相対する一方の領域および他方の領域のうちの一方の領域側に位置する。また、他方の突出部500である第2突出部520が、他方の領域側に位置する。
より具体的には、第1突出部510が、直線11Bよりも図中上方側(被験者の額側)に位置し、第2突出部520が、直線11Bよりも図中下方側(被験者の頬側)に位置する。
言い換えると、本実施形態では、被験者の下瞼側から上瞼側に向かう方向(図中、矢印11Cで示す方向)(以下、「上下方向」と称する)において、第1突出部510と第2突出部520は、互いにずらされて配置されている。
さらに、図6に示すように、本実施形態では、第1突出部510と第2突出部520との間に、光を通すための光通過部590が設けられている。
より具体的には、本実施形態では、被験者の顔面に対する法線と交差する方向に沿って進行する光であって、上下方向と交差する方向(図7にて符号11Dで示す方向)(以下、「交差方向」と称する)に沿って進行する光を通すための光通過部590が設けられている。
言い換えると、本実施形態では、第1突出部510と第2突出部520の各々に設けられた引っ張り力受け部530の間に、光通過部590が設けられている。
付言すると、本実施形態では、第1突出部510と第2突出部520は、互いに離間した状態で配置され、第1突出部510と第2突出部520との間には、光を通すための間隙が設けられている。
眼球に関する測定(検査)にあっては、光(測定光)が被験者の鼻側から眼球へ、又は、眼球から鼻側へ進行することがある。すなわち、眼球を横切るように光が照射される場合がある。この際に、本実施形態では、この光が、光通過部590を通過する。このように光通過部590を設けると、より広角での測定を行えるようになる。
なお、光通過部590は、第1突出部510と第2突出部520とを互いに離し両者の間に間隙を設けることで形成してもよいし、その他に、例えば、切り欠きや貫通孔を形成することで形成してもよい。また、その他に、例えば、光が進行していく経路上の部材を、透明な材料で構成することで、光通過部590を形成してもよい。
また、本実施形態のように、第1突出部510と第2突出部520との間を、光を通過させる場合、第1突出部510と第2突出部520との離間距離L3(図7参照)を、14mm以上とすることが好ましい。
ここで、第1突出部510と第2突出部520との離間距離L3とは、第1突出部510と第2突出部520との離間距離のうちの、第1突出部510と第2突出部520とが最も接近している部分における離間距離を指す。
ここで、例えば、角膜に関する測定にあたっては、角膜の径は、概ね大きくても13mmくらいであり、離間距離L3を14mmよりも小さくすると、角膜に関する測定時に、光の光路上に、第1突出部510や第2突出部520が位置しやすくなる。
これに対し、第1突出部510と第2突出部520との離間距離L3を、14mm以上とすると、角膜についての測定時における光路上に、第1突出部510や第2突出部520が位置しにくくなる。
図8は、被験者の正面から、被験者の頭蓋骨を見た場合の図である。
人間の頭蓋骨には、眼球の収まる、頭蓋骨のくぼみである眼窩950が存在する。
本実施形態では、第1規制部111および第2規制部112は、上瞼(図8では不図示)、下瞼のいずれかに押し当てられるとともに、図8に示すように、被験者の頭蓋骨のうちの、眼窩950の周囲に位置する縁部分960に押し当てられる。
より具体的には、本実施形態では、第1規制部111と第2規制部112との離間距離L1(図6参照)を、上記のように、19.0mm以上〜34.0mm以下としている。
離間距離L1を、19.0mm以上〜34.0mm以下とすると、第1規制部111および第2規制部112の一方の規制部が、一方の縁部分960(眉毛側又は頬側の一方の縁部分)に押し当てられ、また、他方の規制部が、他方の縁部分960に押し当てられる可能性が高くなる。
ここで、第1規制部111と第2規制部112との離間距離L1を、19.0mmよりも小さくすると、第1規制部111および第2規制部112の一方又は両方が、上記の縁部分960よりも内側の部分を押しやすくなってしまう。言い換えると、眼球の部分を押しやすくなってしまう。この場合、眼球が圧迫されてしまう。
また、第1規制部111と第2規制部112との離間距離L1を、34.0mmよりも大きくすると、瞼から離れた位置に、第1規制部111と第2規制部112の一方又は両方が、位置しやすくなり、開瞼機能が低下しやすくなる。
図9は、図6の矢印IX方向から開瞼装置1を眺めた場合の図である。
本実施形態では、図9に示すように、第1突出部510、第2突出部520の各々に設けられた引っ張り力受け部530は、規制部110から離れた箇所に配置されている。
さらに、本実施形態では、引っ張り力受け部530と、規制部110のうちの被験者の顔面に接触する接触部分110Aとの離間距離L7が、8mm以上となっている。
引っ張り力受け部530と接触部分110Aとの離間距離L7は、8mm以上とすることが好ましい。より好ましくは、10mm以上であり、さらに好ましくは、12mm以上である。また、16mm以上とするとさらに良い。
ここで、引っ張り力受け部530と接触部分110Aとの離間距離L7とは、開瞼装置1が被験者に装着されていない場合における(開瞼装置1が自然状態にある場合における)、引っ張り力受け部530と接触部分110Aとの離間距離を指す。
また、引っ張り力受け部530と接触部分110Aとの離間距離L7とは、図9の直線13A上における、引っ張り力受け部530と接触部分110Aとの距離を指す。
より具体的には、引っ張り力受け部530と接触部分110Aとの離間距離L7とは、引っ張り力受け部530を通る直線13Aであって、接触部分110Aを通る平面13Cと直交する直線13A上における、引っ張り力受け部530と接触部分110Aとの離間距離を指す。
図10は、引っ張り力受け部530と接触部分110Aとの離間距離L7を変化させた場合の、開瞼機能の変化、および、開瞼装置1の装着感の変化を示した図である。本実施形態では、離間距離L7が互いに異なる複数種類の開瞼装置1を用意するとともに、これらの各々を被験者に装着してもらい、開瞼機能および装着感について調査した。
ここで、図10では、A、B、C、Dの順に、評価結果が良いことを示している。付言すると、Dに近いほど、評価結果が良いことを示している。
ここで、開瞼機能とは、瞼が開いた状態を維持する機能である。開瞼機能としての性能が高いと、規制部110が瞼に対して押し当てられる力が強く、瞼が開いた状態を維持されやすくなる。一方、開瞼機能としての性能が低いと、規制部110が瞼に対して押し当てられる力が弱くなり、瞼が閉じやすくなってしまう。
また、装着感とは、ユーザが開瞼装置1を装着したときの被験者の感覚である。より具体的には、装着感とは、開瞼装置1が被験者に取り付けられたときの、被験者の痛みの感じにくさをいい、装着感が良いとは、被験者が痛みを感じにくい状態をさす。
ここで、本実施形態では、離間距離L7が8mm以上となると、開瞼機能が向上し、離間距離L7が8mm未満である場合に比べ、瞼がさらに閉じにくくなった。これは、離間距離L7が8mm以上となると、鼻側引っ張り用部材370の第2分岐部372Cが被験者の鼻に接触しにくくなり、その分だけ規制部110が瞼に対して押し当てられる力が強まるためである。
付言すると、本実施形態では、離間距離L7が8mm未満の場合も、開瞼機能が得られ、また、装着感も一応良好なものが得られるが、離間距離L7が8mm以上となると、この開瞼機能がさらに向上した。
また、本実施形態では、離間距離L7が大きくなるほど、開瞼機能が向上し、また、装着感が向上することが判明した。より具体的には、離間距離L7が10mm以上、12mm以上、16mm以上となる毎に、開瞼機能および装着感の両者が向上することが判明した。
ここで、本実施形態では、離間距離L7が大きくなると、瞼接触部材100がより強く瞼に押し当てられ開瞼機能が向上する。また、離間距離L7が大きくなると、鼻への鼻側引っ張り用部材370の押し付け力が小さくなり、被験者の装着感が向上する。
なお、離間距離L7の上限については、離間距離L7を24mm以下とすることが好ましい。
様々な実験を行った結果、離間距離L7を、24mmよりも大きくすると、眼球に関する測定を行う測定装置と、開瞼装置1の干渉が起こりやすくなることが判明した。24mm以下とすると、この干渉が起きにくくなる。
さらに、本実施形態では、図6に示すように、鼻側引っ張り用部材370には、被験者のこめかみの部分に対向配置されるこめかみ対向部371と、このこめかみ対向部371よりも被験者の鼻側に配置される鼻側部372とが設けられている。
本実施形態では、鼻側部372に、この鼻側部372の長手方向に沿った間隙(溝)372Aが形成されている。付言すると、鼻側部372では、鼻側引っ張り用部材370が分岐しており、第1分岐部372Bおよび第2分岐部372Cが設けられている。この第1分岐部372Bと第2分岐部372Cとの間に、間隙372Aが設けられている。
図7に示すように、本実施形態では、被験者に開瞼装置1が取り付けられると、被験者の一方の目(測定対象ではない方の目)の対向位置に、間隙372Aが位置する。付言すると、本実施形態では、この一方の目の上方を、第1分岐部372Bが通過し、この一方の目の下方を、第2分岐部372Cが通過する。
これにより、本実施形態では、測定対象ではない方の目の視線が、鼻側引っ張り用部材370により遮られることが抑制される。
また、図6に示すように、本実施形態では、こめかみ対向部371の部分は、シート状(帯状)となっており、こめかみ対向部371は、被験者の顔面(こめかみ)に面接触する。これにより、面接触しない場合に比べ、開瞼装置1が被験者に対してより安定的に固定される。
なお、本実施形態では、図6に示すように、耳側引っ張り用部材380についても、シート状(帯状)となっており、耳側引っ張り用部材380側でも、開瞼装置1が被験者に対してより安定的に固定される。
さらに、本実施形態では、図6に示すように、鼻側引っ張り用部材370の端部に、貫通孔により構成された被引っ掛け部374が設けられている。また、耳側引っ張り用部材380の端部に、フック状に形成され、被引っ掛け部374に引っ掛けられる引っ掛け部375が設けられている。
本実施形態では、被験者の後頭部にて、被引っ掛け部374に対して引っ掛け部375が引っ掛けられることで、鼻側引っ張り用部材370と耳側引っ張り用部材380とが相互に固定され、開瞼装置1が被験者に固定される。
さらに、図7に示すように、本実施形態では、突出部500(第1突出部510、第2突出部520)が、瞼接触部材100のうちの、被験者の目頭側に配置される部分から、突出する構成となっている。
これにより、本実施形態では、瞼接触部材100のうちの目尻側に配置される部分が変形しやすくなり、この目尻側に配置される部分が、被験者の瞼に対して密着しやすくなる。そして、この場合、瞼接触部材100と瞼との間に隙間が生じにくくなる。
ここで、例えば、突出部500が、図1(B)にて示した中央部分113Cや目尻側部分113Jに相当する箇所から突出していると、この突出部500に起因して、中央部分113Cや目尻側部分113Jの柔軟性が低下してしまう。この場合、中央部分113Cや目尻側部分113Jは、変形しにくくなり、瞼への密着度合いが低下してしまう。
また、図6、図7では、開瞼装置1が、一体の部材により構成された場合を説明した。付言すると、図6、図7では、瞼接触部材100、突出部500、鼻側引っ張り用部材370、耳側引っ張り用部材380が、それぞれ別部品ではなく、一体となっている構成例を説明した。
但し、これに限らず、瞼接触部材100、突出部500、鼻側引っ張り用部材370、耳側引っ張り用部材380の一部又は全部を別部品として、これらの部品を連結して開瞼装置1を構成するようにしてもよい。
また、鼻側引っ張り用部材370および耳側引っ張り用部材380は、必ずしもシート状(帯状)である必要はなく、開瞼装置1を被験者に固定し、瞼が閉じることを規制するよう瞼接触部材100を機能させることができる部材であれば、形状や材質は問わない。
すなわち、開瞼装置1を被験者に固定するための部材としては、瞼が閉じることを規制するよう瞼接触部材100を機能させることができる部材であれば、形状や材質は問わない。
1…開瞼装置、4E…規制部、4F…弾性変形部、100…瞼接触部材、113C…中央部分、113J…目尻側部分、113M…目頭側部分、118…目頭側端部、119…目尻側端部、200…支持部材、210…目頭側突出部、300…ゴム紐、310…鼻側ゴム紐

Claims (22)

  1. 被験者に対して固定されて当該被験者の眼球の目頭側から目尻側にかけて配置されるとともに、当該眼球を覆う瞼を含む当該被験者の顔面に押し当てられて当該顔面から離れる方向に向かって凸となる接触部材と、
    前記接触部材を前記被験者に固定するための固定用部材と、
    を備える開瞼装置。
  2. 前記接触部材には、曲げ剛性が当該接触部材の他の部分よりも低い低剛性部が設けられており、当該低剛性部で当該接触部材が曲がり、前記離れる方向に向かって当該接触部材が凸となる請求項1に記載の開瞼装置。
  3. 前記接触部材が被験者に対して固定された状態にて、前記低剛性部は、当該被験者の瞼の長手方向における中央部に対向する箇所に位置し、又は、当該中央部よりも当該被験者の目尻側に位置し、又は、当該中央部から目尻側にかけて位置する請求項2に記載の開瞼装置。
  4. 前記接触部材よりも剛性を有する材料により構成され、当該接触部材を支持する支持部材を更に備え、
    前記接触部材には、前記支持部材により支持されていない箇所が設けられ、当該支持されていない箇所にて当該接触部材が曲がり、前記離れる方向に向かって当該接触部材が凸となる請求項1に記載の開瞼装置。
  5. 前記接触部材のうちの、被験者の目頭側に配置される部分は、前記支持部材により支持されている請求項4に記載の開瞼装置。
  6. 前記接触部材のうちの、被験者の目頭側に配置される部分を当該被験者の顔面に向けて付勢する付勢手段をさらに備える請求項1に記載の開瞼装置。
  7. 被験者の眼球を覆う瞼に接触配置され、瞼が閉じることを規制する規制部と、
    前記規制部よりも前記眼球の目尻側に配置されるとともに当該規制部に接続した状態で設けられ、被験者の顔面に押し当てられて弾性変形する弾性変形部と、
    を備える開瞼装置。
  8. 前記弾性変形部は、被験者の顔面から離れる方向に向かって凸となるように弾性変形可能となっている請求項7に記載の開瞼装置。
  9. 前記規制部の方が、前記弾性変形部よりも、被験者の顔面から離れる方向に向かって凸となりにくい請求項8に記載の開瞼装置。
  10. 前記規制部の曲げ剛性の方が、前記弾性変形部の曲げ剛性よりも大きい請求項7に記載の開瞼装置。
  11. 前記規制部の肉厚の方が、前記弾性変形部の肉厚よりも大きい請求項7に記載の開瞼装置。
  12. 前記弾性変形部は、シート状に形成され、一方の面が被験者の顔面に対向するように配置される請求項7に記載の開瞼装置。
  13. 被験者に対して固定された場合に当該被験者の眼球の目頭側から目尻側にかけて配置され、目頭側端部および目尻側端部を有し、長手方向における一部が、当該眼球を覆う瞼に接触される接触部材と、
    前記接触部材よりも硬質の材料により構成され、当該接触部材を支持する支持部材と、を備え、
    前記接触部材の前記目頭側端部から前記目尻側端部に至る領域の全てに前記支持部材が配置されておらず、当該領域内に、当該支持部材が配置されていない箇所が存在する開瞼装置。
  14. 前記支持部材は、前記接触部材の前記目頭側端部に少なくとも設けられている請求項13に記載の開瞼装置。
  15. 被験者に対して固定された場合に当該被験者の眼球の目頭側から目尻側にかけて配置され、当該眼球を覆う瞼に接触配置される接触部材と、
    前記接触部材のうちの前記目頭側に配置される部分から、前記被験者の顔面から離れる方向に向かって突出し、当該接触部材を当該被験者の鼻側へ引っ張るための引っ張り力を受ける突出部と、
    を備える開瞼装置。
  16. 前記突出部のうちの前記引っ張り力を受ける箇所よりも、前記被験者の顔面に近い側に、前記接触部材が配置される請求項15に記載の開瞼装置。
  17. 前記接触部材のうちの前記被験者の顔面に接触する接触部分と、前記突出部のうちの前記引っ張り力を受ける箇所との離間距離が、8mm以上である請求項15に記載の開瞼装置。
  18. 前記開瞼装置が取り付けられた被験者の顔面を正面から見た場合に、当該被験者の一方の目の目頭と他方の目の目頭とを通る直線上から外れた位置に、前記突出部が位置する請求項15に記載の開瞼装置。
  19. 前記突出部は、少なくとも2つ設けられ、
    一方の前記突出部が、前記直線を挟んで相対する一方の領域および他方の領域のうちの一方の領域側に位置し、他方の前記突出部が、他方の領域側に位置する請求項18に記載の開瞼装置。
  20. 前記突出部は、少なくとも2つ設けられ、
    前記開瞼装置が被験者に取り付けられた状態において、一の前記突出部と他の前記突出部は、当該被験者の下瞼から上瞼に向かう方向において互いにずらされて配置され、
    前記一の突出部と前記他の突出部との間には、前記下瞼から前記上瞼に向かう前記方向と交差する方向に沿って進行する光を通すための光通過部が設けられている請求項15に記載の開瞼装置。
  21. 前記接触部材が、被験者の頭蓋骨に押し当てられるように、且つ、前記眼球が収まる眼窩の周囲に位置する縁部分に押し当てられるように構成されている請求項15に記載の開瞼装置。
  22. 前記接触部材として、上瞼および下瞼のうちの一方の瞼に接触配置される第1接触部材と、他方の瞼に接触配置される第2接触部材とが設けられ、
    前記第1接触部材と前記第2接触部材との離間距離が、19.0mm以上34.0mm以下である請求項15に記載の開瞼装置。
JP2018019382A 2017-08-22 2018-02-06 開瞼装置 Active JP7139613B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2018/015107 WO2019038984A1 (ja) 2017-08-22 2018-04-10 開瞼装置

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017159672 2017-08-22
JP2017159672 2017-08-22

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019037744A true JP2019037744A (ja) 2019-03-14
JP7139613B2 JP7139613B2 (ja) 2022-09-21

Family

ID=65724837

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018019382A Active JP7139613B2 (ja) 2017-08-22 2018-02-06 開瞼装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7139613B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10216164A (ja) * 1997-02-12 1998-08-18 Kiyoshi Matsuo 目の見開き助長具
JPH10216193A (ja) * 1997-02-10 1998-08-18 Masaaki Yoshida 点眼補助具
JP2009011383A (ja) * 2007-06-29 2009-01-22 Nidek Co Ltd 検眼用開瞼具

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10216193A (ja) * 1997-02-10 1998-08-18 Masaaki Yoshida 点眼補助具
JPH10216164A (ja) * 1997-02-12 1998-08-18 Kiyoshi Matsuo 目の見開き助長具
JP2009011383A (ja) * 2007-06-29 2009-01-22 Nidek Co Ltd 検眼用開瞼具

Also Published As

Publication number Publication date
JP7139613B2 (ja) 2022-09-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2018198686A1 (ja) 開瞼装置
KR102013953B1 (ko) 김서림 방지 패드와 이를 구비한 마스크
JP3221798U (ja) マスク形状保持具及びマスク
US8650667B2 (en) Swimming goggles
US9134548B1 (en) Retention member for a lens system
KR20160045105A (ko) 개인용 호흡 보호 장치
JPWO2017221369A1 (ja) ウェアラブル装置
KR100731854B1 (ko) 안락 안전 윙을 구비한 보호성 측부차폐물
JP5876531B2 (ja) 眼鏡曇り防止器具
WO2013002379A1 (ja) 眼鏡フレーム用のテンプルおよびその製造方法
JP7176193B2 (ja) 開瞼装置
JP2019037744A (ja) 開瞼装置
JP2020061679A (ja) 頭部装着装置
JP2007321298A (ja) かつら
KR102136805B1 (ko) 팔자주름 개선을 위한 리프팅밴드
US20190353922A1 (en) Stemless mounting system for an eyewear lens
WO2019038984A1 (ja) 開瞼装置
KR20080110631A (ko) 안경용 가요성 안전 측면보호대
CN108136250A (zh) 具有调节系统的护目镜
JP2016213638A (ja) 頭部装着表示装置
US1146549A (en) Goggles.
JP7039538B2 (ja) アイウエア及びテンプル
JP2018194643A (ja) 眼鏡の支持具
JP2014240886A (ja) フード付き眼鏡
CN112774143B (zh) 游泳护目镜

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210121

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220111

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220310

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220517

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220714

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220809

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220822

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7139613

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150