JP2019036769A - 画像読取装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】記憶手段の記憶容量を大きくせずに、斜行した原稿の画像データを補正する。
【解決手段】画像読取装置100は、原稿102を読取位置107へ搬送方向Hに搬送する搬送手段110と、読取位置の上を搬送方向に搬送される原稿の面に平行な且つ搬送方向に垂直な主走査方向において原稿の長さ以上の読取範囲内の画像を第一の解像度で読み取る読取手段106と、読取手段から出力される画像データに基づいて原稿の位置ずれ量および原稿の搬送方向に対する斜行量を検出する検出手段405と、読取手段から出力される画像データを一時的に保存する記憶手段407と、記憶手段から読み出した画像データを、位置ずれ量および斜行量に基づいて補正するとともに、画像データの第一の解像度を第一の解像度より高い第二の解像度へ補正する補正手段408と、を備える。
【選択図】図4
【解決手段】画像読取装置100は、原稿102を読取位置107へ搬送方向Hに搬送する搬送手段110と、読取位置の上を搬送方向に搬送される原稿の面に平行な且つ搬送方向に垂直な主走査方向において原稿の長さ以上の読取範囲内の画像を第一の解像度で読み取る読取手段106と、読取手段から出力される画像データに基づいて原稿の位置ずれ量および原稿の搬送方向に対する斜行量を検出する検出手段405と、読取手段から出力される画像データを一時的に保存する記憶手段407と、記憶手段から読み出した画像データを、位置ずれ量および斜行量に基づいて補正するとともに、画像データの第一の解像度を第一の解像度より高い第二の解像度へ補正する補正手段408と、を備える。
【選択図】図4
Description
本発明は、原稿の画像を読み取る画像読取装置に関する。
従来、複写機等に使用される画像読取装置には、自動原稿給送装置により原稿を一枚ずつ原稿台ガラス上へ搬送し、原稿の搬送路に固定された露光装置により露光されて原稿の画像が読み取られる、いわゆる「流し読み」を行うものが知られている。流し読み時に原稿が傾いた状態で搬送されると、傾いた画像が読み取られる。読み取った画像が傾くことを防止するために、特許文献1は、原稿の傾きを検出し、検出された傾きに従って画像の傾きを補正することを開示している。
原稿の傾きを検出し、検出結果に基づいて画像データを補正する画像読取装置は、傾いた原稿の読み取り画像が欠けないように、原稿サイズより広い範囲で画像を読み取る。広い範囲で読み取られた画像データは、記憶手段に一旦保存される。画像データは、傾きが補正されながら記憶手段から読み出される。よって、回路規模および記憶手段の記憶容量が増大するという問題がある。
そこで、本発明は、記憶手段の記憶容量を大きくせずに、斜行した原稿の画像データを補正する画像読取装置を提供する。
前記課題を解決するために、本発明の一実施例による画像読取装置は、
原稿を読取位置へ搬送方向に搬送する搬送手段と、
前記読取位置の上を前記搬送方向に搬送される前記原稿の面に平行な且つ前記搬送方向に垂直な主走査方向において前記原稿の長さ以上の読取範囲内の画像を第一の解像度で読み取る読取手段と、
前記読取手段から出力される画像データに基づいて前記原稿の位置ずれ量および前記原稿の前記搬送方向に対する斜行量を検出する検出手段と、
前記読取手段から出力される前記画像データを一時的に保存する記憶手段と、
前記記憶手段から読み出した前記画像データを、前記位置ずれ量および前記斜行量に基づいて補正するとともに、前記画像データの前記第一の解像度を前記第一の解像度より高い第二の解像度へ補正する補正手段と、
を備える。
原稿を読取位置へ搬送方向に搬送する搬送手段と、
前記読取位置の上を前記搬送方向に搬送される前記原稿の面に平行な且つ前記搬送方向に垂直な主走査方向において前記原稿の長さ以上の読取範囲内の画像を第一の解像度で読み取る読取手段と、
前記読取手段から出力される画像データに基づいて前記原稿の位置ずれ量および前記原稿の前記搬送方向に対する斜行量を検出する検出手段と、
前記読取手段から出力される前記画像データを一時的に保存する記憶手段と、
前記記憶手段から読み出した前記画像データを、前記位置ずれ量および前記斜行量に基づいて補正するとともに、前記画像データの前記第一の解像度を前記第一の解像度より高い第二の解像度へ補正する補正手段と、
を備える。
本発明によれば、記憶手段の記憶容量を大きくせずに、斜行した原稿の画像データを補正することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態を説明する。
(画像読取装置)
図1は、画像読取装置100の断面図である。画像読取装置100は、搬送手段としての原稿搬送部110と、読取ユニット106とを有する。原稿搬送部110は、原稿トレイ101上に積載された複数枚の原稿102から一枚ずつ原稿を読取ユニット106へ搬送する自動原稿搬送機構を構成する。原稿搬送部110は、原稿を搬送する複数の搬送ローラ(搬送部材)111と、複数の搬送ローラ111を駆動するモータ105を有する。原稿102は、モータ105により駆動される複数の搬送ローラ111により読取ユニット106と背景部材(標準白色板)109の間を搬送される。読取ユニット106は、複数の搬送ローラ111により搬送される原稿102の画像を読取位置107で読み取る。読取ユニット106は、読み取った画像の情報を電気信号へ変換して制御部400(図4)へ送信する。読取ユニット106により画像が読み取られた原稿102は、排出トレイ108へ排出される。
図1は、画像読取装置100の断面図である。画像読取装置100は、搬送手段としての原稿搬送部110と、読取ユニット106とを有する。原稿搬送部110は、原稿トレイ101上に積載された複数枚の原稿102から一枚ずつ原稿を読取ユニット106へ搬送する自動原稿搬送機構を構成する。原稿搬送部110は、原稿を搬送する複数の搬送ローラ(搬送部材)111と、複数の搬送ローラ111を駆動するモータ105を有する。原稿102は、モータ105により駆動される複数の搬送ローラ111により読取ユニット106と背景部材(標準白色板)109の間を搬送される。読取ユニット106は、複数の搬送ローラ111により搬送される原稿102の画像を読取位置107で読み取る。読取ユニット106は、読み取った画像の情報を電気信号へ変換して制御部400(図4)へ送信する。読取ユニット106により画像が読み取られた原稿102は、排出トレイ108へ排出される。
(読取ユニット)
図2は、読取ユニット106の断面図である。読取手段としての読取ユニット106は、読取位置107上を搬送方向Hに搬送される原稿102の面に平行な且つ搬送方向Hに垂直な主走査方向MSにおいて原稿102の長さ以上の読取範囲内の画像を読取解像度で読み取る。読取ユニット106は、LED光源201、反射鏡204、205、206、207、結像レンズ202および受光部としてのCCDラインイメージセンサ203を有する。原稿102は、原稿搬送部110により読取ユニット106と背景部材109の間を搬送方向Hへ搬送される。LED光源201は、原稿搬送部110により読取位置107を搬送される原稿102へ光を照射する。原稿102からの反射光は、反射鏡204、205、206、207により結像レンズ202へ導かれる。結像光学系としての結像レンズ202は、原稿102からの反射光をCCDラインイメージセンサ203上に結像される。CCDラインイメージセンサ203は、原稿102の反射光を入射光量に従って電気信号へ変換する。
図2は、読取ユニット106の断面図である。読取手段としての読取ユニット106は、読取位置107上を搬送方向Hに搬送される原稿102の面に平行な且つ搬送方向Hに垂直な主走査方向MSにおいて原稿102の長さ以上の読取範囲内の画像を読取解像度で読み取る。読取ユニット106は、LED光源201、反射鏡204、205、206、207、結像レンズ202および受光部としてのCCDラインイメージセンサ203を有する。原稿102は、原稿搬送部110により読取ユニット106と背景部材109の間を搬送方向Hへ搬送される。LED光源201は、原稿搬送部110により読取位置107を搬送される原稿102へ光を照射する。原稿102からの反射光は、反射鏡204、205、206、207により結像レンズ202へ導かれる。結像光学系としての結像レンズ202は、原稿102からの反射光をCCDラインイメージセンサ203上に結像される。CCDラインイメージセンサ203は、原稿102の反射光を入射光量に従って電気信号へ変換する。
(CCDラインイメージセンサ)
図3は、CCDラインイメージセンサ203の説明図である。CCDラインイメージセンサ203は、R(赤)、G(緑)及びB(青)のフォトダイオード列(受光素子の列)で構成されている。R、G及びBのフォトダイオード列のそれぞれは、主走査方向MSに並んで配置された7168個のフォトダイオードすなわち受光素子(画素)を有する。主走査方向MSは、搬送される原稿102に平行で搬送方向Hに対して垂直な方向である。なお、実施例1においては、後述するように、それぞれのフォトダイオード列は、6882個の受光素子(画素)を有していていもよい。受光素子(光電変換素子)としてのフォトダイオードは、受光した光を光電変換して電気信号にする。
図3は、CCDラインイメージセンサ203の説明図である。CCDラインイメージセンサ203は、R(赤)、G(緑)及びB(青)のフォトダイオード列(受光素子の列)で構成されている。R、G及びBのフォトダイオード列のそれぞれは、主走査方向MSに並んで配置された7168個のフォトダイオードすなわち受光素子(画素)を有する。主走査方向MSは、搬送される原稿102に平行で搬送方向Hに対して垂直な方向である。なお、実施例1においては、後述するように、それぞれのフォトダイオード列は、6882個の受光素子(画素)を有していていもよい。受光素子(光電変換素子)としてのフォトダイオードは、受光した光を光電変換して電気信号にする。
(読取解像度)
次に、読取ユニット106の読取解像度を説明する。A4サイズの原稿は、297mm×210mmである。読取ユニット106がA4サイズの原稿の画像を読み取る場合、原稿の297mmの辺を読取ユニット106の長手方向に平行に配置した状態で、原稿の210mmの辺に平行な搬送方向Hへ原稿を搬送しながら原稿の画像を読み取る。読取ユニット106は、主走査方向MSに600dpiの解像度でA4サイズの原稿を読み取るので、主走査方向MSに必要な画素(フォトダイオード)の数は、以下の通りである。
297/(25.4/600)≒7016
次に、読取ユニット106の読取解像度を説明する。A4サイズの原稿は、297mm×210mmである。読取ユニット106がA4サイズの原稿の画像を読み取る場合、原稿の297mmの辺を読取ユニット106の長手方向に平行に配置した状態で、原稿の210mmの辺に平行な搬送方向Hへ原稿を搬送しながら原稿の画像を読み取る。読取ユニット106は、主走査方向MSに600dpiの解像度でA4サイズの原稿を読み取るので、主走査方向MSに必要な画素(フォトダイオード)の数は、以下の通りである。
297/(25.4/600)≒7016
しかし、本実施例の読取ユニット106は、7016画素ではなく6800画素でA4サイズの原稿の297mmの辺を読み取れるように結像レンズ202が設計されている。結像レンズ202の主走査方向MSにおける主走査倍率γは、6800/7016に設定される。よって、読取解像度は、以下の式から求められる。
297/(25.4/読取解像度)=6800
297/(25.4/読取解像度)=6800
本実施例の読取ユニット106の読取解像度は、約582dpiである。このように、読取ユニット106の読取解像度を約582dpiに設定する理由は後述する。読取ユニット106は、主走査方向MS(A4サイズの原稿の297mmの辺に平行な読取ユニット106の長手方向)について約582dpiの読取解像度で原稿の画像を読み取る。しかし、読取ユニット106は、主走査方向MSに垂直な副走査方向SS(原稿搬送部110により原稿が搬送される搬送方向H)については600dpiの読取解像度で原稿の画像を読み取れるように、CPU401(図4)によりモータ105が制御される。
なお、読取解像度は、搬送方向Hに対する原稿の予め設定された補正可能な最大斜行量(最大傾き量)と、後述する一時記憶部としてのメモリ407の記憶容量とに基づいて予め設定される。実施例1において、読取解像度(第一の解像度)は、出力解像度(第二の解像度)より低く設定される。
(制御部)
図4は、画像読取装置100の制御部400を示すブロック図である。制御部400は、CPU401、シェーディング補正回路404、斜行量検出回路405、斜行補正回路408およびメモリ407を有する。CPU401は、画像読取装置100の全体を制御するメインCPUである。CPU401は、操作部406から使用者により入力される指示に基づき、LED光源201、CCDラインイメージセンサ203およびモータ105を制御し、原稿102の画像を読み取る制御を行う。
図4は、画像読取装置100の制御部400を示すブロック図である。制御部400は、CPU401、シェーディング補正回路404、斜行量検出回路405、斜行補正回路408およびメモリ407を有する。CPU401は、画像読取装置100の全体を制御するメインCPUである。CPU401は、操作部406から使用者により入力される指示に基づき、LED光源201、CCDラインイメージセンサ203およびモータ105を制御し、原稿102の画像を読み取る制御を行う。
次に、画像信号の流れを説明する。CCDラインイメージセンサ203より読み取られた原稿の画像の濃度に応じたR、G及びBのアナログ電気信号は、A/D変換回路403によりデジタル画像信号へ変換される。A/D変換回路403は、R、G及びBのアナログ電気信号のそれぞれを1画素あたり10bitsのデジタル値のデジタル画像信号(以下、画像データという)へ変換する。A/D変換回路403は、画像データをシェーディング補正回路404へ出力する。シェーディング補正回路404は、LED光源201の光量の不均一性およびCCDラインイメージセンサ203の画素感度の不均一性を補正するために、画像データのシェーディング補正を行う。シェーディング補正回路404は、補正した画像データを斜行量検出回路405へ出力する。
斜行量検出回路405は、シェーディング補正回路404により補正された画像データから原稿の位置ずれ量及び斜行量(傾き量)を検出する検出手段である。斜行量検出回路405は、画像データから原稿の左上座標(位置ずれ量)および原稿の斜行量を検出し、その結果をCPU401へ送信する。斜行量検出回路405は、画像データを斜行補正回路408へ送信する。斜行補正回路408は、画像データを一時的に保存する記憶手段としてのメモリ(記憶部)407に電気的に接続されている。斜行補正回路408は、シェーディング補正回路404からの画像データをメモリ407に保存する機能と、CPU401から入力される斜行量および位置ずれ量に基づいてメモリ407に保存された画像データを補正する機能を有している。さらに、斜行補正回路408は、斜行量および位置ずれ量に基づいて画像データの位置ずれ及び傾きを補正するとともに主走査方向MSの解像度を変換する。斜行補正回路408は、斜行量および位置ずれ量に基づいて画像の位置ずれ及び傾きを補正するために画像データを補正するとともに、読取解像度(第一の解像度)より高い出力解像度(第二の解像度)に補正する補正手段である。操作部406は、使用者による読取開始指示をCPU401へ入力し、また、CPU401から使用者へのメッセージを表示する。
(斜行量検出回路)
次に、斜行量検出回路405を説明する。図5は、斜行量検出回路405のブロック図である。斜行量検出回路405は、画像データに基づいて原稿の主走査方向MSおよび副走査方向SSにおける位置ずれ量および原稿の搬送方向Hに対する斜行量を検出する。斜行量検出回路405は、エッジ検出部501、エッジ検出データ用メモリ502および斜行量検出部503を有する。斜行量検出回路405は、シェーディング補正回路404から入力された画像データをエッジ検出部501へ入力するとともに、画像データをそのまま斜行補正回路408へ出力する。エッジ検出部501は、CPU401により設定されたエッジ検出範囲500内の画像データに対しエッジ検出を行う。エッジ検出部501は、エッジ検出範囲500内の画像データに対しエッジ検出を行い、画像のエッジを検出する。エッジ検出部501は、エッジ検出結果をエッジ検出データ用メモリ502に保存する。
次に、斜行量検出回路405を説明する。図5は、斜行量検出回路405のブロック図である。斜行量検出回路405は、画像データに基づいて原稿の主走査方向MSおよび副走査方向SSにおける位置ずれ量および原稿の搬送方向Hに対する斜行量を検出する。斜行量検出回路405は、エッジ検出部501、エッジ検出データ用メモリ502および斜行量検出部503を有する。斜行量検出回路405は、シェーディング補正回路404から入力された画像データをエッジ検出部501へ入力するとともに、画像データをそのまま斜行補正回路408へ出力する。エッジ検出部501は、CPU401により設定されたエッジ検出範囲500内の画像データに対しエッジ検出を行う。エッジ検出部501は、エッジ検出範囲500内の画像データに対しエッジ検出を行い、画像のエッジを検出する。エッジ検出部501は、エッジ検出結果をエッジ検出データ用メモリ502に保存する。
図6は、エッジ検出部501が実行するエッジ検出の例を示す図である。図6(a)は、エッジ検出範囲500内の画像データを示す図である。図6(b)は、エッジ検出部501のエッジ検出結果としてのエッジ検出データ505を示す図である。エッジ検出部501は、エッジ検出データ505をエッジ検出データ用メモリ502へ出力する。
斜行量検出部503は、エッジ検出部501により生成されたエッジ検出データをエッジ検出データ用メモリ502から読み出す。斜行量検出部503は、エッジ検出データに基づいて、原稿の左上座標および原稿の傾き角度θを求める。
図7は、斜行量検出部503が実行する斜行量検出の例を示す図である。斜行量検出部503は、まず、エッジ検出データに基づいて、原稿102の先端部に沿う直線Fを示す一次式y=ax+bを求める。変数xは、主走査方向MSにおける画素の位置を表す座標である。変数yは、副走査方向SSにおける画素の位置を表す座標である。エッジ検出範囲500の左上の頂点を原点0(0,0)とする。斜行量検出部503は、次に、原稿102の左端部に沿う直線Mを示す一次式y=cx+dを求める。直線Fと直線Mの交点の座標を原稿102の左上座標L(x,y)とする。また、エッジ検出範囲500の基準線Kと直線Mから原稿102の傾き角度θを算出する。斜行量検出部503は、左上座標L(x、y)および傾き角度θを含む斜行量検出結果をCPU401へ出力する。左上座標L(x、y)の座標データは、斜行補正回路408が実行する画像データの斜行補正において使用される。
(斜行補正回路)
次に、斜行補正回路408を説明する。斜行補正回路408は、2つの機能を有する。一つの機能によれば、斜行補正回路408は、シェーディング補正回路404から斜行量検出回路405を介して送信される画像データを、CPU401からの指示に従ってメモリ407に保存する。もう一つの機能によれば、斜行補正回路408は、斜行量検出回路405により検出された原稿102の左上座標L(x,y)および傾き角度θを含む斜行量検出結果をCPU401から受け取る。斜行補正回路408は、CPU401から斜行補正開始指示を受け取ると、メモリ407から読み出された画像データに対し、斜行量検出結果に基づいてアフィン変換処理を行い斜行が補正された画像データを出力する。
次に、斜行補正回路408を説明する。斜行補正回路408は、2つの機能を有する。一つの機能によれば、斜行補正回路408は、シェーディング補正回路404から斜行量検出回路405を介して送信される画像データを、CPU401からの指示に従ってメモリ407に保存する。もう一つの機能によれば、斜行補正回路408は、斜行量検出回路405により検出された原稿102の左上座標L(x,y)および傾き角度θを含む斜行量検出結果をCPU401から受け取る。斜行補正回路408は、CPU401から斜行補正開始指示を受け取ると、メモリ407から読み出された画像データに対し、斜行量検出結果に基づいてアフィン変換処理を行い斜行が補正された画像データを出力する。
斜行補正回路408は、斜行を補正するために画像データに対してアフィン変換処理を行うとともに、主走査方向MSの倍率および解像度を変換する。斜行補正回路408は、582dpiの読取解像度で読み取った画像データに変倍処理を行い、600dpiの出力解像度の画像データを出力する。本実施例では、CCDラインイメージセンサ203が原稿の297mmの辺を6800画素で読み込めるように結像レンズ202が設計されているので、CCDラインイメージセンサ203から出力される画像データは、582dpiの読取解像度を有する。斜行補正回路408は、582dpiの読取解像度を有する画像データを600dpiの出力解像度を有する画像データへ変倍処理し、原稿の297mmの辺を7016画素で出力する。画像データの解像度が582dpiの読取解像度より高い600dpiの出力解像度へ補正されるとともに、主走査方向MSに6800画素の画像サイズは、7016画素の画像サイズへ変倍される。
斜行補正回路408により実行されるアフィン変換処理および変倍処理は、以下の式で表される。
αX=(x−L(x))cosθ−(y−L(y))sinθ+L(x)
Y=(x−L(x))sinθ+(y−L(y))cosθ+L(y)
x=出力画像のx座標
y=出力画像のy座標
X=入力画像のx座標
Y=入力画像のy座標
L(x):原稿左上座標Lのx座標
L(y):原稿左上座標Lのy座標
α=主走査変倍率
本実施例において、主走査変倍率αは、7016/6800(≒600/582)に設定される。斜行補正回路408は、上記式により求められた座標に基づいて入力画像の斜行補正を実行する。
αX=(x−L(x))cosθ−(y−L(y))sinθ+L(x)
Y=(x−L(x))sinθ+(y−L(y))cosθ+L(y)
x=出力画像のx座標
y=出力画像のy座標
X=入力画像のx座標
Y=入力画像のy座標
L(x):原稿左上座標Lのx座標
L(y):原稿左上座標Lのy座標
α=主走査変倍率
本実施例において、主走査変倍率αは、7016/6800(≒600/582)に設定される。斜行補正回路408は、上記式により求められた座標に基づいて入力画像の斜行補正を実行する。
図8は、斜行補正回路408が実行する斜行補正の例を示す図である。図8(a)は、図6(a)に示す原稿102の補正前の画像データを示す。図8(b)は、斜行補正回路408により斜行が補正された後の原稿102の画像データを示す。本実施例によれば、原稿102の画像の斜行が補正されるとともに画像のサイズも補正される。
本実施例によれば、出力する画像サイズより小さいサイズで画像を読み取る。読み取った画像データは、一旦メモリ407に保存される。その後、斜行補正回路408は、メモリ407から画像データを読み出し、斜行量検出回路405の斜行量検出結果に基づいて、画像データにアフィン変換処理による斜行補正を実行するとともに、画像サイズを拡大して出力解像度600dpiの画像を出力する。
図9は、読取解像度と出力解像度の説明図である。図9(a)は、A4サイズの原稿の画像を主走査方向MSにおいて600dpiの読取解像度で読み取る場合を示す。画像サイズは、7016画素×4961画素である。R、G及びBのそれぞれについて1画素あたり10bitsの画像データをメモリ407に保存する。一画像のデータ量は、124.5MB(=7016×4961×3×10/8/1024/1024)である。
図9(b)は、1°斜行したA4サイズの原稿の画像を600dpiの読取解像度で読み取る場合を示す図である。原稿の斜行量(傾き量)が原稿の搬送方向Hに対して最大±1°まで斜行補正回路408により補正される場合を考慮すると、画像サイズは、以下のようになる。
主走査方向MSにおける画像サイズは、以下のようになる。
7016×cosθ+4961×sinθ≒7101
副走査方向SSにおける画像サイズは、以下のようになる。
4961×cosθ+7016×sinθ≒5082
主走査方向MSにおける画像サイズは、以下のようになる。
7016×cosθ+4961×sinθ≒7101
副走査方向SSにおける画像サイズは、以下のようになる。
4961×cosθ+7016×sinθ≒5082
よって、7101画素×5082画素の画像サイズで画像を読み取らないと画像が欠ける。画像欠けを起こさないように画像を読み取るためには、読取範囲を7016画素×4961画素から7101画素×5082画素へ拡げる必要がある。そのため、CCDラインイメージセンサ203の画素数を増やしたり、それに応じてシェーディング補正回路404の主走査処理可能サイズを大きくしたり、メモリ407の記憶容量を大きくしたりする必要があり、コストアップを招く。原稿の斜行量が原稿の搬送方向Hに対して最大±1°まで斜行補正回路408により補正される場合、メモリ407に保存される一画像のデータ量は、129.1MB(=7101×5082×3×10/8/1024/1024)である。
メモリ407をDRAMで構成する場合、128MBのDRAMの次に大きい記憶容量のDRAMは、JEDEC(半導体技術協会)規格により256MBのDRAMである。データ量が124.5Mから129.1MBへ増大すると、メモリ407を128MBのDRAMより記憶容量が大きい256MBのDRAMを用いる必要がある。その結果、画像読取装置のコストアップとなる。図9(c)は、斜行補正された出力画像を示す図である。
そこで、実施例1においては、読取ユニット106の主走査方向MSの読取解像度を582dpiに設定する。図9(d)は、A4サイズの原稿の画像を主走査方向MSにおいて縮小サイズの582dpiの読取解像度で読み取った画像データを示す図である。画像サイズは、6800画素×4961画素である。データ量は、120.6MB(=6800×4961×3×10/8/1024/1024)である。読取ユニット106の主走査方向MSの読取解像度を600dpiから582dpiへ変更することにより、データ量を124.5MBから120.6MBへ低減することができる。
図9(e)は、1°斜行したA4サイズの原稿の画像を582dpiの読取解像度で読み取る場合を示す図である。結像レンズ202の主走査方向MSにおける主走査倍率γは、6800/7016であるので、主走査方向MSにおける画像サイズは、6882(≒7101×6800/7016)画素である。副走査方向SSについては600dpiの読取解像度で原稿の画像を読み取れるようにCPU401によりモータ105が制御されるので、副走査方向SSにおける画像サイズは、5082画素である。メモリ407に保存される一画像のデータ量は、125.1MB(=6882×5082×3×10/8/1024/1024)である。このように、主走査方向MSにおける読取解像度を変更することにより、1°斜行したA4サイズの原稿の画像データを129.1MBから125.1MBへ低減できる。メモリ407をDRAMで構成する場合、JEDEC(半導体技術協会)規格により256MBのDRAMより小さい記憶容量の128MBのDRAMを用いることができる。よって、メモリ407の記憶容量を小さくしてコストを低減できる。
図9(f)は、斜行補正回路408から出力される画像データを示す図である。斜行補正回路408は、画像データに対してアフィン変換処理を行い画像の斜行を補正するとともに、縮小サイズで読み取った画像データの主走査方向MSの出力解像度を600dpiへ変倍処理する。これによって、コストアップを防ぎつつ斜行補正を行った画像データの出力解像度を変更せずに600dpiに維持することができる。すなわち、図9(f)に示す画像データの出力解像度を、図9(c)に示す読取解像度600dpiで読み取った場合の補正後の画像データの出力解像度と同じにすることができる。実施例1によれば、出力解像度より低い読取解像度で読み取った画像データを、主走査変倍率αを用いて出力解像度の画像データへ復元することにより、画像処理に用いる回路規模およびメモリ407の記憶容量を低減することができる。なお、実施例1に示した読取解像度、出力解像度、主走査倍率γ、データ量、斜行量(角度)および主走査変倍率αの数値は、一例であって、本発明は、これらに限定されるものではない。
(読取動作)
図10は、CPU401により実行される読取動作の流れ図である。CPU401は、ROM412に保存されたプログラムに従って読取動作を実行する。原稿の画像の読取動作が開始されると、CPU401は、LED光源201およびCCDラインイメージセンサ203を駆動し、読み取りの準備を行う(S11)。CPU401は、使用者により操作部406の読取開始ボタン(不図示)が操作され読取開始指示がCPU401へ入力されたか否かを判断する(S12)。読取開始指示が入力されると(S12でYES)、CPU401は、モータ105を駆動して原稿搬送部110により原稿102を読取位置107へ搬送する(S13)。CPU401は、読取位置107を搬送される原稿の画像をCCDラインイメージセンサ203により読み取らせ、シェーディング補正回路404、斜行量検出回路405および斜行補正回路408を制御し、画像データをメモリ407に保存する(S13)。
図10は、CPU401により実行される読取動作の流れ図である。CPU401は、ROM412に保存されたプログラムに従って読取動作を実行する。原稿の画像の読取動作が開始されると、CPU401は、LED光源201およびCCDラインイメージセンサ203を駆動し、読み取りの準備を行う(S11)。CPU401は、使用者により操作部406の読取開始ボタン(不図示)が操作され読取開始指示がCPU401へ入力されたか否かを判断する(S12)。読取開始指示が入力されると(S12でYES)、CPU401は、モータ105を駆動して原稿搬送部110により原稿102を読取位置107へ搬送する(S13)。CPU401は、読取位置107を搬送される原稿の画像をCCDラインイメージセンサ203により読み取らせ、シェーディング補正回路404、斜行量検出回路405および斜行補正回路408を制御し、画像データをメモリ407に保存する(S13)。
CPU401は、斜行量検出回路405に斜行量検出処理を実行させ、斜行量検出回路405から斜行量検出結果を受け取る(S14)。CPU401は、斜行量検出結果および読取解像度を出力解像度へ変倍するための主走査変倍率αを斜行補正回路408に設定し、斜行補正回路408に斜行補正処理を実行させる(S15)。斜行補正回路408により補正された画像データの出力が完了すると、CPU401は、次原稿があるか否かを判断する(S16)。次原稿がある場合(S16でYES)、CPU401は、モータ105を駆動して原稿搬送部110により次原稿を読取位置107へ搬送する(S13)。一方、次原稿がない場合(S16でNO)、CPU401は、原稿の画像の読取動作を終了する。
実施例1によれば、メモリ407の記憶容量を大きくせずに、斜行した原稿の画像データを補正することができる。
次に、実施例2を説明する。実施例2において、実施例1の構造と同様に構造には同様の参照符号を付して説明を省略する。実施例2の画像読取装置100およびCCDラインイメージセンサ203は、実施例1と同様であるので説明を省略する。実施例1の読取ユニット106は、6800画素でA4サイズの原稿の297mmの辺を読み取れるように結像レンズ202が設計されている。しかし、実施例2の読取ユニット106は、7016画素でA4サイズの原稿の297mmの辺を読み取れるように結像レンズ202が設計されている。すなわち、実施例1の読取ユニット106の読取解像度は、582dpiに設定されているが、実施例2の読取ユニット106の読取解像度は、600dpiに設定されている。実施例2において、読取解像度(第二の解像度)は、出力解像度(第二の解像度)と同じに設定される。実施例2の制御部700は、主走査変倍回路411を有する点で実施例1の制御部400と異なる。以下、異なる点を主に説明する。
図11は、実施例2の制御部700を示すブロック図である。主走査変倍回路411は、CPU401、A/D変換回路403およびシェーディング補正回路404に接続されている。A/D変換回路403は、画像データを主走査変倍回路411へ出力する。CPU401は、読み取った画像データを縮小する縮小率としての主走査倍率βを主走査変倍回路411へ出力する。主走査変倍回路411は、A/D変換回路403から入力された画像データの主走査方向MSの倍率を、CPU401から入力された主走査倍率βに基づいて変倍する。本実施例において、主走査倍率βは、6800/7016に設定されている。
図12は、主走査変倍回路411により実行される主走査変倍処理の説明図である。図12(a)は、A/D変換回路403から主走査変倍回路411へ入力される主走査方向MSに7016画素の画像データを示す図である。図12(b)は、主走査変倍回路411が画像データに主走査倍率β(=6800/7016)で変倍処理を実行した後、主走査変倍回路411から出力される主走査方向MSに6800画素の画像データを示す図である。実施例2において、画像サイズは、主走査変倍回路411により主走査方向MSに7016画素の画像データから主走査方向MSに6800画素の画像データへ縮小される。実施例2において、縮小手段としての主走査変倍回路411により主走査方向MSに縮小された画像データの解像度(第一の解像度)は、出力解像度(第二の解像度)より低く設定される。
実施例2において、読取ユニット106の読取解像度は、実施例1の582dpiと異なり600dpiに設定されている。A4サイズの原稿は、297mm×210mmである。実施例2の読取ユニット106がA4サイズの原稿の画像を読み取る場合、原稿の297mmの辺を読取ユニット106の長手方向に平行に配置した状態で、原稿の210mmの辺に平行な搬送方向Hへ原稿を搬送しながら原稿の画像を読み取る。読取ユニット106は、主走査方向MSに600dpiの読取解像度でA4サイズの原稿の画像を読み取るので、主走査方向MSの画素の数は、以下の通りである。
297/(25.4/600)≒7016
結像レンズ202は、読取ユニット106が7016画素でA4サイズの原稿の297mmの辺を読み取れるように設計されている。
297/(25.4/600)≒7016
結像レンズ202は、読取ユニット106が7016画素でA4サイズの原稿の297mmの辺を読み取れるように設計されている。
実施例1においては、出力される画像サイズよりも縮小された画像サイズで画像データを読み取り、一旦メモリ407に画像データを保存する。その後、斜行補正回路408は、斜行量検出回路405の斜行量検出結果に基づいて、画像データに対してアフィン変換処理を実行して画像の斜行を補正するとともに画像データに変倍処理を実行して600dpiの出力解像度の画像データを出力する。これに対して、実施例2においては、600dpiの読取解像度で画像データを読み取り、読み取った画像データをシェーディング補正回路404へ送信する前に主走査変倍回路411により主走査方向MSの倍率を縮小する。
図13は、実施例2における読取解像度と出力解像度の説明図である。図13(a)は、A4サイズの原稿の画像を主走査方向MSにおいて600dpiの読取解像度で読み取る場合を示す。画像サイズは、7016画素×4961画素である。R、G及びBのそれぞれについて1画素あたり10bitsの画像データをメモリ407に保存する。一画像のデータ量は、124.5MB(=7016×4961×3×10/8/1024/1024)である。
図13(b)は、1°斜行したA4サイズの原稿の画像を600dpiの読取解像度で読み取る場合を示す図である。原稿の斜行量が原稿の搬送方向Hに対して最大±1°まで斜行補正回路408により補正される場合を考慮すると、画像サイズは、以下のようになる。
主走査方向MSにおける画像サイズは、以下のようになる。
7016×cosθ+4961×sinθ≒7101
副走査方向SSにおける画像サイズは、以下のようになる。
4961×cosθ+7016×sinθ≒5082
主走査方向MSにおける画像サイズは、以下のようになる。
7016×cosθ+4961×sinθ≒7101
副走査方向SSにおける画像サイズは、以下のようになる。
4961×cosθ+7016×sinθ≒5082
よって、7101画素×5082画素の画像サイズで画像を読み取らないと画像が欠ける。画像欠けを起こさないように画像を読み取るためには、読取範囲を7016画素×4961画素から7101画素×5082画素へ拡げる必要がある。原稿の斜行量が原稿の搬送方向Hに対して最大±1°まで斜行補正回路408により補正される場合、メモリ407に保存される一画像のデータ量は、129.1MB(=7101×5082×3×10/8/1024/1024)である。データ量が124.5Mから129.1MBへ増大すると、JEDEC(半導体技術協会)規格によりメモリ407を128MBのDRAMより記憶容量が大きい256MBのDRAMを用いる必要がある。その結果、画像読取装置のコストアップとなる。図13(c)は、斜行補正された出力画像を示す図である。
実施例2において、読取ユニット106の主走査方向MSの読取解像度を600dpiに設定する。図13(d)は、A4サイズの原稿の画像を主走査方向MSにおいて600dpiの読取解像度で読み取った画像データを示す図である。画像サイズは、7016画素×4961画素である。データ量は、124.5MB(=7016×4961×3×10/8/1024/1024)である。実施例2においては、主走査変倍回路411により主走査方向MSの画像サイズを低減する。図13(e)は、主走査変倍回路411により縮小された画像データを示す図である。主走査変倍回路411は、主走査倍率βに基づいて主走査方向MSにおける画像サイズを7016画素から6800画素へ変倍する。図13(e)に示す画像サイズは、6800画素×4961画素である。データ量は、120.6MB(=6800×4961×3×10/8/1024/1024)である。主走査変倍回路411により画像データを主走査方向MSに変倍処理することにより、データ量を124.5MBから120.6MBへ低減することができる。
図13(f)は、1°斜行したA4サイズの原稿の画像データを主走査変倍回路411により主走査倍率βに基づいて縮小した画像データを示す図である。図13(b)に示すように1°斜行したA4サイズの原稿の画像の主走査方向MSの画素数は、主走査倍率β(=6800/7016)に基づいて主走査変倍回路411により7101から6882(=7101×6800/7016)へ低減される。副走査方向SSについては600dpiの読取解像度で原稿の画像を読み取れるようにCPU401によりモータ105が制御されるので、副走査方向SSにおける画像サイズは、5082画素である。メモリ407に保存される一画像のデータ量は、125.1MB(=6882×5082×3×10/8/1024/1024)である。このように、主走査変倍回路411が主走査倍率βに基づいて画像サイズを縮小することにより、1°斜行したA4サイズの原稿の画像データを129.1MBから125.1MBへ低減できる。メモリ407をDRAMで構成する場合、JEDEC(半導体技術協会)規格により256MBのDRAMより小さい記憶容量の128MBのDRAMを用いることができる。よって、メモリ407の記憶容量を小さくしてコストを低減できる。CPU401は、主走査変倍回路411に設定する主走査倍率βを適宜に設定することができる。
図13(g)は、斜行補正回路408から出力される画像データを示す図である。斜行補正回路408は、画像データに対してアフィン変換処理を行い画像の斜行を補正するとともに、主走査変倍回路411により縮小された画像データの主走査方向MSの出力解像度を600dpiへ変倍処理する。これによって、コストアップを防ぎつつ斜行補正を行った画像データの出力解像度を変更せずに600dpiに維持することができる。すなわち、図13(g)に示す画像データの出力解像度を、図13(c)に示す読取解像度600dpiで読み取った場合の補正後の画像データの出力解像度と同じにすることができる。実施例2によれば、主走査倍率βを用いて出力画像より小さい画像サイズの画像データを、主走査変倍率αを用いて出力画像の画像サイズの画像データへ復元することにより、画像処理に用いる回路規模およびメモリ407の記憶容量を低減することができる。なお、実施例2に示した読取解像度、出力解像度、主走査倍率β、データ量、斜行量(角度)および主走査変倍率αの数値は、一例であって、本発明は、これらに限定されるものではない。
(読取動作)
図14は、CPU401により実行される実施例2の読取動作の流れ図である。CPU401は、ROM412に保存されたプログラムに従って読取動作を実行する。原稿の画像の読取動作が開始されると、CPU401は、LED光源201およびCCDラインイメージセンサ203を駆動し、読み取りの準備を行う(S21)。CPU401は、主走査変倍回路411に主走査倍率βを設定する(S22)。CPU401は、使用者により操作部406の読取開始ボタン(不図示)が操作され読取開始指示が入力されたか否かを判断する(S23)。読取開始指示が入力されると(S23でYES)、CPU401は、モータ105を駆動して原稿搬送部110により原稿102を読取位置107へ搬送する(S24)。CPU401は、読取位置107を搬送される原稿の画像をCCDラインイメージセンサ203により読み取らせ、シェーディング補正回路404、斜行量検出回路405および斜行補正回路408を制御し、画像データをメモリ407に保存する(S24)。
図14は、CPU401により実行される実施例2の読取動作の流れ図である。CPU401は、ROM412に保存されたプログラムに従って読取動作を実行する。原稿の画像の読取動作が開始されると、CPU401は、LED光源201およびCCDラインイメージセンサ203を駆動し、読み取りの準備を行う(S21)。CPU401は、主走査変倍回路411に主走査倍率βを設定する(S22)。CPU401は、使用者により操作部406の読取開始ボタン(不図示)が操作され読取開始指示が入力されたか否かを判断する(S23)。読取開始指示が入力されると(S23でYES)、CPU401は、モータ105を駆動して原稿搬送部110により原稿102を読取位置107へ搬送する(S24)。CPU401は、読取位置107を搬送される原稿の画像をCCDラインイメージセンサ203により読み取らせ、シェーディング補正回路404、斜行量検出回路405および斜行補正回路408を制御し、画像データをメモリ407に保存する(S24)。
CPU401は、斜行量検出回路405に斜行量検出処理を実行させ、斜行量検出回路405から斜行量検出結果を受け取る(S25)。CPU401は、斜行量検出結果および主走査変倍回路411により変倍された画像データの倍率を復元するための主走査変倍率αを斜行補正回路408に設定し、斜行補正回路408に斜行補正処理を実行させる(S26)。斜行補正回路408により補正された画像データの出力が完了すると、CPU401は、次原稿があるか否かを判断する(S27)。次原稿がある場合(S27でYES)、CPU401は、モータ105を駆動して原稿搬送部110により次原稿を読取位置107へ搬送する(S24)。一方、次原稿がない場合(S27でNO)、CPU401は、原稿の画像の読取動作を終了する。
実施例2によれば、メモリ407の記憶容量を大きくせずに、斜行した原稿の画像データを補正することができる。
実施例1および実施例2においては、主走査方向MSに縮小された画像データを、主走査変倍率αに基づいて出力解像度の画像データへ復元している。しかし、副走査方向SSに縮小された画像データ、または、主走査方向MSおよび副走査方向SSに縮小された画像データを、主走査変倍率αおよび副走査変倍率に基づいて出力解像度の画像データへ復元してもよい。
100・・・画像読取装置
102・・・原稿
106・・・読取ユニット(読取手段)
107・・・読取位置
110・・・原稿搬送部(搬送手段)
405・・・斜行量検出回路(検出手段)
407・・・メモリ(記憶手段)
408・・・斜行補正回路(補正手段)
H・・・搬送方向
MS・・・主走査方向
SS・・・副走査方向
102・・・原稿
106・・・読取ユニット(読取手段)
107・・・読取位置
110・・・原稿搬送部(搬送手段)
405・・・斜行量検出回路(検出手段)
407・・・メモリ(記憶手段)
408・・・斜行補正回路(補正手段)
H・・・搬送方向
MS・・・主走査方向
SS・・・副走査方向
Claims (7)
- 原稿を読取位置へ搬送方向に搬送する搬送手段と、
前記読取位置の上を前記搬送方向に搬送される前記原稿の面に平行な且つ前記搬送方向に垂直な主走査方向において前記原稿の長さ以上の読取範囲内の画像を第一の解像度で読み取る読取手段と、
前記読取手段から出力される画像データに基づいて前記原稿の位置ずれ量および前記原稿の前記搬送方向に対する斜行量を検出する検出手段と、
前記読取手段から出力される前記画像データを一時的に保存する記憶手段と、
前記記憶手段から読み出した前記画像データを、前記位置ずれ量および前記斜行量に基づいて補正するとともに、前記画像データの前記第一の解像度を前記第一の解像度より高い第二の解像度へ補正する補正手段と、
を備えることを特徴とする画像読取装置。 - 前記読取手段は、前記読取位置の上を前記搬送方向に搬送される前記原稿の画像を前記搬送方向に平行な且つ前記主走査方向に垂直な副走査方向において前記第二の解像度で読み取り、
前記補正手段は、前記主走査方向における前記画像データの前記第一の解像度を前記第二の解像度へ補正することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。 - 前記第一の解像度は、前記補正手段により補正可能な最大斜行量および前記記憶手段の記憶容量に基づいて予め設定されることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像読取装置。
- 前記読取手段は、複数の受光素子を有するCCDラインイメージセンサと、前記読取位置の上の前記原稿へ光を照射する光源と、前記原稿からの反射光を前記CCDラインイメージセンサへ結像させる結像光学系と、を有し、
前記結像光学系は、前記読取手段が前記第一の解像度で前記原稿の画像を読み取れるように構成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像読取装置。 - 原稿を読取位置へ搬送方向に搬送する搬送手段と、
前記読取位置の上を前記搬送方向に搬送される前記原稿の面に平行な且つ前記搬送方向に垂直な主走査方向において前記原稿の長さ以上の読取範囲内の画像を第二の解像度で読み取る読取手段と、
前記読取手段から出力される画像データの前記第二の解像度が前記第二の解像度より低い第一の解像度になるように、前記画像データを縮小する縮小手段と、
前記縮小手段から出力される前記画像データに基づいて前記原稿の位置ずれ量および前記原稿の前記搬送方向に対する斜行量を検出する検出手段と、
前記縮小手段から出力される前記画像データを一時的に保存する記憶手段と、
前記記憶手段から読み出した前記画像データを、前記位置ずれ量および前記斜行量に基づいて補正するとともに、前記画像データの前記第一の解像度を前記第二の解像度へ補正する補正手段と、
を備えることを特徴とする画像読取装置。 - 前記読取手段は、前記読取位置の上を前記搬送方向に搬送される前記原稿の画像を前記搬送方向に平行な且つ前記主走査方向に垂直な副走査方向において前記第二の解像度で読み取り、
前記補正手段は、前記主走査方向における前記画像データの前記第一の解像度を前記第二の解像度へ補正することを特徴とする請求項5に記載の画像読取装置。 - 前記第一の解像度は、前記補正手段により補正可能な最大斜行量および前記記憶手段の記憶容量に基づいて予め設定されることを特徴とする請求項5又は6に記載の画像読取装置。
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