JP2019035035A - 熱硬化性樹脂組成物及び熱硬化性樹脂 - Google Patents

熱硬化性樹脂組成物及び熱硬化性樹脂 Download PDF

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俊祐 坪田
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篤 宮田
潤 木戸場
Jun Kidoba
潤 木戸場
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日六士 中尾
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真二 池下
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Abstract

【課題】高い耐熱性及び接着性を有しながら、従来の変性マレイミドを含む熱硬化性樹脂組成物よりも簡便に製造することができ、接着剤用途に好適に用いることができる熱硬化性樹脂組成物を提供する。
【解決手段】1分子中に少なくとも2個以上のアリル基を有するアリル化合物(A)と、1分子中に少なくとも2個以上のマレイミド基を有するマレイミド化合物(B)とを含有する熱硬化性樹脂組成物であって、該組成物は、アリル化合物(A)100重量部に対するマレイミド化合物(B)の配合割合が100〜4000重量部であり、上記配合割合で、該アリル化合物(A)と該マレイミド化合物(B)のみを含む組成物を硬化して得られる硬化物の架橋密度が1.0×10〜2.0×10mol/mであることを特徴とする熱硬化性樹脂組成物。
【選択図】 なし

Description

本発明は、熱硬化性樹脂組成物及び熱硬化性樹脂に関する。より詳しくは、プリント基板の接着剤等に使用することができる熱硬化性樹脂組成物及びそれを硬化した熱硬化性樹脂に関する。
従来より、プリント基板に用いられる接着剤にはエポキシ樹脂が使用されている。しかし近年は、環境に配慮する観点から、プリント基板に鉛フリーはんだが使用されており、これに伴い、従来の鉛はんだよりもはんだ付けの温度が高温(260〜280℃)になっている。しかしながら、従来使用されているエポキシ樹脂は、鉛フリーはんだのはんだ付け温度に対して耐熱性が十分ではない。そこで、耐熱性の高いビスマレイミド樹脂を接着剤用途に使用する研究が行われている。
従来の熱硬化性樹脂組成物に配合されているビスマレイミド化合物としては、例えばフェニルメタンマレイミドなどが使用されている。しかし、このような熱硬化性樹脂組成物は優れた耐熱特性を有するものの、接着性が低いことが知られている。このようなビスマレイミド樹脂を接着剤用途で用いる場合に、接着性を向上させるために、ビスマレイミド化合物をジアミン化合物(特許文献1参照)やシロキサン化合物等(特許文献2参照)で変性することが行われている。あるいは、変性ポリイミド樹脂を添加する方法(特許文献3参照)が知られている。しかしながら、これらの方法では、耐熱性が不十分であったり、変性剤の合成が煩雑であるなどの問題があった。
特開平9−3044号公報 特開2016−33195号公報 特開1997−25471号公報
従来のマレイミド化合物を用いた接着剤用の熱硬化性樹脂組成物は、組成物を調製する前にマレイミドを変性する工程が必要であり、煩雑であったことから、より簡便に製造することができ、耐熱性及び接着性が高い接着剤用の熱硬化性樹脂組成物が求められていた。
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、高い耐熱性及び接着性を有しながら、従来の変性マレイミドを含む熱硬化性樹脂組成物よりも簡便に製造することができ、接着剤用途に好適に用いることができる熱硬化性樹脂組成物を提供することを目的とする。
本発明者は、高い耐熱性及び接着性を有しながら、変性マレイミドを含む熱硬化性樹脂組成物よりも簡便に製造することができ、接着剤用途に好適に使用できる熱硬化性樹脂組成物について種々検討し、樹脂硬化物の架橋密度に着目した。そして、熱硬化性樹脂組成物を、1分子中に少なくとも2個以上のアリル基を有するアリル化合物(A)と、1分子中に少なくとも2個以上のマレイミド基を有するマレイミド化合物(B)のみからなり、これらを所定の割合で含有する組成物を硬化したときの架橋密度がある特定の範囲にあるようなアリル化合物(A)及びマレイミド化合物(B)を所定の割合で含む熱硬化性樹脂組成物が耐熱性と接着性の両方に優れたものとなることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、1分子中に少なくとも2個以上のアリル基を有するアリル化合物(A)と、1分子中に少なくとも2個以上のマレイミド基を有するマレイミド化合物(B)とを含有する熱硬化性樹脂組成物であって、該組成物は、アリル化合物(A)100重量部に対するマレイミド化合物(B)の配合割合が100〜4000重量部であり、上記配合割合で、該アリル化合物(A)と該マレイミド化合物(B)のみを含む組成物を硬化して得られる硬化物の架橋密度が1.0×10〜2.0×10mol/mである熱硬化性樹脂組成物である。
上記マレイミド化合物(B)は、分子量が500〜50000であることが好ましい。
上記マレイミド化合物(B)は、下記式(1)で表される構造を有するマレイミド化合物であることが好ましい。
Figure 2019035035
[R〜Rは、それぞれ独立しており、水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、フルオロ基、クロロ基、ブロモ基及びヨード基からなる群から選択される1種である。また、Xは炭化水素基、又は芳香環を含む有機基である。Xを構成する芳香環の数は複数であってもよく、複数の芳香環同士はエーテル基、エステル基、アミド基、カルボニル基、アザメチレン基又はアルキレン基を介して結合していてもよく、直接結合していてもよい。]
上記マレイミド化合物(B)は、式(1)中のXで表される構造部分に、下記式(2)、(3)又は(4)のいずれかの構造を含むことが好ましい。
Figure 2019035035
[式(2)、(3)中、R、Rは、それぞれ独立しており、水素原子又は1価の炭化水素基である。式(4)中、R、Rは、それぞれ独立しており、直接結合又は2価の炭化水素基である。]
アリル化合物(A)は下記式(5)〜(10)のいずれかの化合物を含むことが好ましい。
Figure 2019035035
[ただし、qは1〜1000の整数である。]
上記アリル化合物(A)が2,2’−ジアリルビスフェノールAであることが好ましい。
本発明はまた、本発明の熱硬化性樹脂組成物を硬化させてなる熱硬化性樹脂でもある。
本発明の熱硬化性樹脂組成物は、マレイミド化合物を変性する工程や変性剤を合成する必要がなく、簡便に製造することができるものでありながら、耐熱性及び接着性に優れることから、接着剤用途、特に、耐熱性が要求されるプリント基板に用いられる接着剤や、銅箔と樹脂成型物との接着に用いられる接着剤に好適に使用することができる。
実施例11〜17、比較例4で得られた樹脂組成物の硬化物のアリル化合物とマレイミド化合物の合計重量に対するマレイミド化合物の重量割合と架橋密度との関係を示した図である。
以下、本発明の好ましい形態について具体的に説明するが、本発明は以下の記載のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲において適宜変更して適用することができる。
本発明の熱硬化性樹脂組成物は、1分子中に少なくとも2個以上のアリル基を有するアリル化合物(A)と、1分子中に少なくとも2個以上のマレイミド基を有するマレイミド化合物(B)とを含有する熱硬化性樹脂組成物であって、該組成物は、アリル化合物(A)100重量部に対するマレイミド化合物(B)の配合割合が100〜4000重量部であり、上記配合割合で、該アリル化合物(A)と該マレイミド化合物(B)のみを含む組成物を硬化して得られる硬化物の架橋密度が1.0×10〜2.0×10mol/mであることを特徴とする。これにより、マレイミドに由来する耐熱性だけでなく、接着性にも優れた組成物となる。
このような組成物とすることで、接着性に優れた組成物となる理由については、以下のように考えられる。すなわち、アリル化合物(A)とマレイミド化合物(B)のみからなる組成物の硬化物の架橋密度が高い場合、該アリル化合物(A)とマレイミド化合物(B)を含む樹脂組成物から形成される接着層は柔軟性が十分ではなく、接着層を形成した基板に応力が加えられると基板と接着層とが容易に剥離してしまう。一方、アリル化合物(A)とマレイミド化合物(B)のみからなる組成物の硬化物の架橋密度が低いと、該アリル化合物(A)とマレイミド化合物(B)を含む樹脂組成物から形成される接着層はより柔軟なものとなり、接着層を形成した基板に応力が加えられた場合でも接着層が基板の変形に追随することができ、結果として接着性が向上すると考えられる。また、アリル化合物(A)とマレイミド化合物(B)のみからなる組成物の硬化物の架橋密度が低すぎる場合、該アリル化合物(A)とマレイミド化合物(B)を含む樹脂組成物から形成される接着層は軟化し過ぎるため、成形性が低下すると考えられる。
本発明の熱硬化性樹脂組成物は、アリル化合物(A)とマレイミド化合物(B)のみを、アリル化合物(A)100重量部に対してマレイミド化合物(B)を100〜4000重量部の割合で含む組成物を硬化して得られる硬化物の架橋密度が、1.0×10〜2.0×10mol/mであれば十分な接着性を有する組成物となりうるが、好ましくは、硬化物の架橋密度が1.0×10〜1.0×10mol/mのものであり、より好ましくは、硬化物の架橋密度が5.0×10〜5.0×10mol/mのものである。
硬化物の架橋密度は、動的粘弾性測定によって得られる貯蔵弾性率E’から、下記の式で算出することができる。
n=E’/3RT
(n:架橋密度、E’:貯蔵弾性率、R:気体定数、T:絶対温度)
本発明の熱硬化性樹脂組成物におけるマレイミド化合物(B)の配合割合は、アリル化合物(A)100重量部に対して、100〜4000重量部である。このような割合で含むことで、熱硬化性樹脂組成物が耐熱性と接着性の両方により優れたものとなる。マレイミド化合物(B)の配合割合は、より好ましくは、200〜3000重量部であり、更に好ましくは、500〜2000重量部である。
<マレイミド化合物(B)>
マレイミド化合物(B)は、分子量が300〜50000であることが好ましい。より好ましくは、500〜50000であり、更に好ましくは、500〜30000であり、特に好ましくは、500〜10000である。このような分子量範囲であることで、熱硬化性樹脂組成物が耐熱性と接着性の両方により優れたものとなる。
なお、マレイミド化合物(B)が重合体である場合、マレイミド化合物(B)の重量平均分子量が上記範囲にあることが好ましい。
マレイミド化合物(B)は、分子中に少なくとも2個以上のマレイミド基を有するものであればよいが、下記式(1)で表される構造を有することが好ましい。
Figure 2019035035
[R〜Rは、それぞれ独立しており、水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、フルオロ基、クロロ基、ブロモ基及びヨード基からなる群から選択される1種である。また、Xは2価の有機基であれば特に制限されず、炭化水素基、又は芳香環を含む有機基である。Xを構成する芳香環の数は複数であってもよく、複数の芳香環同士はエーテル基、エステル基、アミド基、カルボニル基、アザメチレン基又はアルキレン基を介して結合していてもよく、直接結合していてもよい。]
以下に、上記式(1)で表されるマレイミド化合物(B)を構成するXについて説明する。
Xは、炭化水素基、又は芳香環を含む2価の有機基であれば特に制限されず、繰り返しのない構造であってもよく、炭化水素基、又は芳香環を含む構造単位が繰り返された構造であってもよい。繰り返された構造を有する場合、繰り返しの数は2〜40であることが好ましい。より好ましくは、2〜10である。
以下においては、繰り返しのない構造である場合のXの構造、又は、構造単位が繰り返された構造である場合の構造単位について記載する。
Xが炭化水素基を含む有機基である場合、炭化水素基としては炭素数1〜150のアルキレン基が好ましい。この場合、Xが含むアルキレン基は1つであっても複数であってもよく、環式化合物を含んでいても良い。複数のアルキレン基同士はエーテル基(−O−)、エステル基(−O−CO−)、アミド基(−CO−NH−)、カルボニル基(−CO−)、又はアザメチレン基(例えば−NH−)等を介して結合していても良い。
Xにおける炭素数1〜150のアルキレン基としては、特に限定されないが、直鎖状または分岐鎖状のアルキレン基が好ましい。
Xが芳香環を含む有機基である場合、Xを構成する芳香環の数は1つであっても複数であってもよい。複数である場合、複数の芳香環同士はエーテル基(−O−)、エステル基(−O−CO−)、アミド基(−CO−NH−)、カルボニル基(−CO−)、アザメチレン基(例えば−NH−)、又はアルキレン基(例えば−CH−)を介して結合していてもよく、複数の芳香環同士が直接結合していてもよい。
Xを構成する芳香環としては、ベンゼン環、ナフタレン環、アントラセン環、フェナントレン環等が挙げられ、炭素以外の原子(例えば窒素原子、硫黄原子)を含む複素芳香環であってもよい。
中でも、Xが芳香環を含む有機基である場合、該有機基中に下記式(2)、(3)又は(4)のいずれかの構造を含むことが好ましい。なお、式(2)、(3)又は(4)において、波線を有する線は隣の構造部位との結合を表したものであり、式(3)の2つのベンゼン環の間の線(当該線は−C(CH−構造を表す)との意味の違いを明確にしたものである。
Figure 2019035035
[式(2)、(3)中、R、Rは、それぞれ独立しており、水素原子又は1価の炭化水素基である。式(4)中、R、Rは、それぞれ独立しており、直接結合又は2価の炭化水素基である。]
式(2)、(3)中、R、Rにおける1価の炭化水素基としては、炭素数1〜20のアルキル基、アルケニル基、アルキニル基が挙げられる。
式(4)中、R、Rにおける2価の炭化水素基としては、式(2)、(3)のR、Rにおける1価の炭化水素基から水素原子を1つ除いてできる2価の炭化水素基が挙げられる。
マレイミド化合物(B)は、下記式(11)又は(12)で表される構造の化合物であることが好ましい。
Figure 2019035035
(式(11)、(12)中、X、Yは、同一又は異なって、2価の有機基を表し、Xは、3価の有機基を表す。nは、1〜10の数を表す。)
、Yは、2価の有機基であれば特に制限されないが、炭素数1〜30の基であることが好ましい。より好ましくは、炭素数6〜14の基である。
、Yは、芳香環を含む2価の有機基であることが好ましい。
芳香環としては、ベンゼン環、ナフタレン環、アントラセン環、フェナントレン環等が挙げられ、炭素以外の原子(例えば窒素原子、硫黄原子)を含む複素芳香環であってもよい。
、Yは、芳香環を1つ有するものであってもよく、2つ以上有するものであってもよい。また、芳香環以外の構造を有していてもよく、芳香環以外の構造としては、エーテル基(−O−)、エステル基(−O−CO−)、アミド基(−CO−NH−)、カルボニル基(−CO−)、アザメチレン基(例えば−NH−)、又は炭素数1〜4のアルキレン基(例えば−CH−)が挙げられる。
、Yが複数の芳香環を有するものである場合、複数の芳香環が上記芳香環以外の構造を介して結合したものであってもよく、芳香環同士が直接結合していてもよい。
、Yは、下記式(13)及び(14)に示すような、1個のベンゼン環、又は、1個のベンゼン環と芳香環以外の2価の基とから構成されるものであってもよく、下記式(15)〜(17)に示すように、複数のベンゼン環、又は、複数のベンゼン環と芳香環以外の2価の基とから構成されるものであってもよい。
Figure 2019035035
上記式(13)〜(17)において、Rは、それぞれ同一であっても異なっていてもよく、水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基及びブトキシ基からなる群から選択される1種である。
上記式(13)〜(17)において、Zは、それぞれ同一であっても異なっていてもよく、直接結合、エーテル基、エステル基、アミド基、カルボニル基、アザメチレン基又は炭素数1〜4のアルキレン基である。
の3価の有機基としては、上記X、Yの2価の有機基から水素原子を1つ除いてできる3価の基が挙げられる。
<アリル化合物(A)>
1分子中に少なくとも2個以上のアリル基を有するアリル化合物(A)としては、1分子中に少なくとも2個以上のアリル基を有するものであれば特に制限されないが、1分子中に少なくとも2個以上のアリル基と芳香環とを有する化合物であることが好ましい。より好ましくは、1分子中に少なくとも2個以上のアリル基とベンゼン環とを有する化合物である。
1分子中に少なくとも2個以上のアリル基とベンゼン環とを有する化合物としては、ジアリル化ビスフェノールA、ジアリル化ビスフェノールAP、ジアリル化ビスフェノールAF、ジアリル化ビスフェノールB、ジアリル化ビスフェノールBP、ジアリル化ビスフェノールC、ジアリル化ビスフェノールE及びジアリル化ビスフェノールF等のジアリル化ビスフェノール化合物、ベンゼンポリ(2〜6)カルボン酸ポリ(2〜6)アリルエステル並びにアリル化ノボラック等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いることができる。
ジアリル化ビスフェノールAとしては、下記式(18)に示される2,2−ビス[2−(2−プロペニル)−4−ヒドロキシフェニル]プロパン、2,2−ビス[3−(2−プロペニル)−4−ヒドロキシフェニル]プロパン及び2−[2−(2−プロペニル)−4−ヒドロキシフェニル]−2−[3−(2−プロペニル)−4−ヒドロキシフェニル]プロパン、並びに、下記式(19)に示される2,2−ビス[4−(2−プロペニルオキシ)フェニル]プロパン等が挙げられる。
Figure 2019035035
Figure 2019035035
ジアリル化ビスフェノールBとしては、2,2−ビス[2−(2−プロペニル)−4−ヒドロキシフェニル]ブタン、2,2−ビス[3−(2−プロペニル)−4−ヒドロキシフェニル]ブタン、2−[2−(2−プロペニル)−4−ヒドロキシフェニル]−2−[3−(2−プロペニル)−4−ヒドロキシフェニル]ブタン及び2,2−ビス[4−(2−プロペニルオキシ)フェニル]ブタン等が挙げられる。
ジアリル化ビスフェノールBPとしては、ビス[2−(2−プロペニル)−4−ヒドロキシフェニル]ジフェニルメタン、ビス[3−(2−プロペニル)−4−ヒドロキシフェニル]ジフェニルメタン、[2−(2−プロペニル)−4−ヒドロキシフェニル][3−(2−プロペニル)−4−ヒドロキシフェニル]ジフェニルメタン及びビス[4−(2−プロペニルオキシ)フェニル]ジフェニルメタン等が挙げられる。
ジアリル化ビスフェノールCとしては、2,2−ビス[2−(2−プロペニル)−3−メチル−4−ヒドロキシフェニル]プロパン、2,2−ビス[2−(2−プロペニル)−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル]プロパン、2,2−ビス[3−(2−プロペニル)−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル]プロパン、2−[2−(2−プロペニル)−3−メチル−4−ヒドロキシフェニル]−2−[2−(2−プロペニル)−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル]プロパン、2−[2−(2−プロペニル)−3−メチル−4−ヒドロキシフェニル]−2−[3−(2−プロペニル)−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル]プロパン及び2−[2−(2−プロペニル)−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル]−2−[3−(2−プロペニル)−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル]プロパン等が挙げられる。
ジアリル化ビスフェノールEとしては、1,1−ビス[2−(2−プロペニル)−4−ヒドロキシフェニル]エタン、1,1−ビス[3−(2−プロペニル)−4−ヒドロキシフェニル]エタン、1−[2−(2−プロペニル)−4−ヒドロキシフェニル]−1−[3−(2−プロペニル)−4−ヒドロキシフェニル]エタン及び1,1−ビス[4−(2−プロペニルオキシ)フェニル]エタン等が挙げられる。
ジアリル化ビスフェノールFとしては、ビス[2−(2−プロペニル)−4−ヒドロキシフェニル]メタン、ビス[3−(2−プロペニル)−4−ヒドロキシフェニル]メタン、[2−(2−プロペニル)−4−ヒドロキシフェニル][3−(2−プロペニル)−4−ヒドロキシフェニル]メタン及びビス[4−(2−プロペニルオキシ)フェニル]メタン等が挙げられる。
ベンゼンポリ(2〜6)カルボン酸ポリ(2〜6)アリルエステルにおけるカルボン酸基の数は2〜6であり、上記カルボン酸基と結合しているアリル基の数は2〜6であり、アリル基の数はカルボン酸基の数以下である。
ベンゼンポリ(6)カルボン酸ポリ(6)アリルエステルとしては、メリット酸ヘキサアリルエステルが挙げられ、ベンゼンポリ(5)カルボン酸ポリ(5)アリルエステルとしては、ベンゼンペンタカルボン酸ペンタアリルエステルが挙げられ、ベンゼンポリ(4)カルボン酸ポリ(4)アリルエステルとしては、ピロメリット酸テトラアリルエステル等が挙げられ、ベンゼンポリ(3)カルボン酸ポリ(3)アリルエステルとしては、トリメリット酸トリアリルエステル、トリメシン酸トリアリルエステル等が挙げられ、ベンゼンポリ(2)カルボン酸ポリ(2)アリルエステルとしては、ジアリルオルソフタレート(下記式(20)に示す構造)、ジアリルイソフタレート(下記式(21)に示す構造)、ジアリルテレフタレート(下記式(22)に示す構造)が挙げられる。
これらの中では、ジアリルオルソフタレート、ジアリルイソフタレート、ジアリルテレフタレート等のベンゼンポリ(2)カルボン酸ポリ(2)アリルエステル[フタル酸ジアリルともいう]が好ましい。
Figure 2019035035
Figure 2019035035
Figure 2019035035
アリル化ノボラックは下記式(23)に示す構造である。
Figure 2019035035
上記式(23)におけるqの値は1〜1000の整数である。
これらのうちでは、2,2−ビス[2−(2−プロペニル)−4−ヒドロキシフェニル]プロパン、2,2−ビス[3−(2−プロペニル)−4−ヒドロキシフェニル]プロパン、2−[2−(2−プロペニル)−4−ヒドロキシフェニル]−2−[3−(2−プロペニル)−4−ヒドロキシフェニル]プロパン及び2,2−ビス[4−(2−プロペニルオキシ)フェニル]プロパン等のジアリル化ビスフェノールA;ジアリルオルソフタレート、ジアリルテレフタレート、ジアリルイソフタレート等のフタル酸ジアリル;アリル化ノボラック;等が好ましい。
本発明の熱硬化性樹脂組成物における、1分子中に少なくとも2個以上のアリル基を有する化合物(A)の含有割合は、熱硬化性樹脂組成物全体を100重量%とした場合、2.5〜60重量%であることが好ましい。より好ましくは、4〜40重量%であり、更に好ましくは、6〜35重量%である。
<チオール化合物(C)>
本発明の熱硬化性樹脂組成物は、1分子中に少なくとも2個以上のアリル基を有する化合物(A)、及び、1分子中に少なくとも2個以上のマレイミド基を有するマレイミド化合物(B)による架橋構造を形成することができるものであるが、更に1分子中に少なくとも2個以上のチオール基を有するチオール化合物(C)を含んでいてもよい。このようなチオール化合物(C)を含むと、組成物中の他の成分がチオール化合物によって架橋することができ、更なる架橋構造が形成されることになる。
本発明の熱硬化性樹脂組成物における1分子中に少なくとも2個以上のチオール基を有するチオール化合物(C)の含有割合は、1分子中に少なくとも2個以上のアリル基を有する化合物(A)100重量部に対して、500重量部以下であることが好ましい。チオール化合物(C)の含有割合が500重量部以下であると、熱硬化性樹脂組成物を硬化させて得られる熱硬化性樹脂の柔軟性が良好に保たれ、接着性を良好に維持できる。チオール化合物(C)の含有割合は、より好ましくは、1分子中に少なくとも2個以上のアリル基を有する化合物(A)100重量部に対して、400重量部以下であり、更に好ましくは、300重量部以下である。
また、本発明の熱硬化性樹脂組成物が1分子中に少なくとも2個以上のチオール基を有するチオール化合物(C)の含有量が少ない、又は実質的に含まない組成物であることも本発明の好適な実施形態の1つである。この場合、組成物中のチオール化合物(C)の含有割合は、1分子中に少なくとも2個以上のアリル基を有する化合物(A)100重量部に対して、9重量部以下であることが好ましい。より好ましくは、5重量部以下であり、更に好ましくは、1重量部以下であり、特に好ましくは、0.1重量部以下である。
チオール化合物(C)としては、トリメチロールプロパントリス(3−メルカプトプロピオネート)、ペンタエリスリトールテトラキス(3−メルカプトプロピオネート)、テトラエチレングリコールビス(3−メルカプトプロピオネート)、ジペンタエリスリトルヘキサキス(3−メルカプトプロピオネート)、トリス−[(3−メルカプトプロピオニルオキシ)−エチル]−イソシアネート等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いることができる。
<硬化触媒(D)>
本発明の熱硬化性樹脂組成物は、更に硬化触媒(D)を含んでいてもよい。
硬化触媒(D)としては、イミダゾール化合物である2−エチル−4−メチルイミダゾール、2−メチルイミダゾール、2,4−ジメチルイミダゾール等や有機過酸化物であるジクミルパーオキシド、α,α’−ビス(t−ブチルパーオキシ)ジイソプロピルベンゼン等やアゾ化合物である2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチル−4−メトキシ)バレロニトリル等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いることができる。
本発明の熱硬化性樹脂組成物が硬化触媒を含む場合、硬化触媒(D)の配合割合は、熱硬化性樹脂組成物に含まれる樹脂成分の合計100重量%に対して、0.1〜10重量%であることが好ましい。より好ましくは、0.1〜5重量%であり、更に好ましくは、0.1〜1重量%である。
なお、本発明における樹脂成分とは、アリル基を有する化合物(A)、マレイミド化合物(B)及びチオール化合物(C)である。
<溶媒(E)>
本発明の熱硬化性樹脂組成物は、溶媒(E)を含んでいてもよい。溶媒(E)は特に制限されないが、例えば、メチルエチルケトン、トルエン、ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド等の1種又は2種以上を用いることができる。
<その他の成分>
本発明の熱硬化性樹脂組成物は、更にその他の成分を含んでいてもよい。その他の成分としては、無機充填剤(F)、難燃剤(G)及びその他の添加剤(H)が挙げられる。特に、無機充填剤(F)を含有することで、硬化後の樹脂の耐熱性を低下させることなく、熱膨張率を低減することができ、またその他の機能を付与することもできる。
その他の添加剤(H)としては、例えば、紫外線吸収剤、酸化防止剤、光重合開始剤、蛍光増白剤、光増感剤、染料、顔料、増粘剤、滑剤、消泡剤、レベリング剤、光沢剤、重合禁止剤及び帯電防止剤、導電剤等が挙げられ、2種以上を混合してもよい。
無機充填剤(F)としては、天然シリカ、焼成シリカ、合成シリカ、アモルファスシリカ、ホワイトカーボン、アルミナ、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、珪酸カルシウム、炭酸カルシウム、ホウ酸亜鉛、錫酸亜鉛、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、窒化ホウ素、窒化アルミ、炭化珪素、チタン酸バリウム、チタン酸ストロンチウム、銅、銀、金、酸化モリブデン、モリブデン酸亜鉛、天然マイカ、合成マイカ、アエロジル、カオリン、クレー、タルク、焼成カオリン、焼成クレー、焼成タルク、ウオラストナイト、ガラス短繊維、ガラス微粉末、中空ガラス及びチタン酸カリウム繊維等が挙げられる。
難燃剤(G)としては、塩素化パラフィン、リン酸エステル、縮合リン酸エステル、リン酸アミド、リン酸アミドエステル、ホスフィネート、ホスフィネート塩、リン酸アンモニウム及び赤リン等のリン系難燃剤、メラミン、メラミンシアヌレート、メラム、メレム、メロン及びサクシノグアナミン等の窒素系難燃剤、シリコーン系難燃剤、臭素系難燃剤等の難燃剤並びに三酸化アンチモン等の難燃助剤等が挙げられ、本発明の熱硬化性樹脂組成物の特性を妨げない限り、その配合量は特に限定されない。
無機充填剤(F)の配合量は、特に限定されないが、熱硬化性樹脂組成物全体の固形分重量100重量部に対して、200重量部以下であることが好ましい。
本発明の熱硬化性樹脂組成物は、上述したアリル化合物(A)〜無機充填剤(F)をそれぞれ1種含むものであってもよく、2種以上含むものであってもよい。
本発明の熱硬化性樹脂は、本発明の熱硬化性樹脂組成物を硬化させてなるものであり、接着剤として使用された場合に、耐熱性及び接着性に優れた接着層を形成するものである。
本発明の熱硬化性樹脂は、熱分解温度が400℃以上であることが好ましい。
以下、本発明の実施例について説明するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。
[実施例で用いた材料]
(アリル化合物)
(A)2,2’−ジアリルビスフェノールA(大和化成工業(株)製:DABPA)
(マレイミド化合物)
(B−1)DAIMIDE−100(大和化成工業(株)製 重量平均分子量1700)
(B−2)MIR−3000−70MT(日本化薬(株)製、固形分として70重量% 重量平均分子量500)
(B−3)BMI−2300(大和化成工業(株)製 重量平均分子量400)
(B−4)BMI−1400(DESIGNER MOLECULES INC.製 重量平均分子量1715)
(硬化触媒)
(D)2−エチル−4−メチルイミダゾール(四国化成(株)製:2E4MZ)
[マレイミド化合物の分子量および重量平均分子量測定]
マレイミド化合物の重量平均分子量(Mw)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により、標準ポリエチレングリコール及び標準ポリエチレンオキシドを用いた検量線から換算した。
装置:Alliance2695(Waters社製)
カラム:KD−806M、KD−802(Shodex社製)
ガードカラム:KD−G(Shodex社製)
[実施例1〜5、比較例1〜2]
表1の配合に従い原料を添加した後、樹脂固形分として50重量%となるようにジメチルアセトアミドを添加して原料を溶解した。得られた溶液をあわとり練太郎((株)シンキー製 ARE−250)にて撹拌混合し、樹脂組成物を得た。
Figure 2019035035
[実施例6〜10、比較例3、4]
表2の配合に従い原料を添加した後、樹脂固形分として50重量%となるようにジメチルアセトアミドを添加して原料を溶解した。得られた溶液をあわとり練太郎((株)シンキー製 ARE−250)にて撹拌混合し、樹脂組成物を得た。
Figure 2019035035
なお、実施例1〜17、比較例1〜4で用いたマレイミド化合物DAIMIDE−100、MIR−3000−70MT、BMI−2300及びBMI−1400は、それぞれ以下の構造の化合物である。
Figure 2019035035
特性評価
[評価用試験片の作製]
ポリイミドフィルム(東レ(株)製 カプトン100H 厚み25μm)上に実施例、比較例で調製した配合液を適量垂らし、バーコーター(第一理化(株)製 No.22)にて塗膜した。得られた塗膜フィルムを130℃で加熱し、溶媒を除去した後、銅箔(1オンス)を重ね、加熱プレス機((株)東洋精機製作所製 ミニテストプレス MP-WCH)にて仮圧着した。これを200℃・30分加熱し、評価用試験片を得た。
得られた試験片の接着性及び耐熱性は以下の方法で評価した。結果は表3、4に示す。
[評価方法]
(接着性評価:90度ピール強度測定)
上記試験片を15mm幅の短冊状にカットし、試験片の銅箔側を樹脂製の補強板に両面テープで固定した。得られた板を可動式の治具にセットした後、ポリイミドフィルムの末端を掴み、50mm/分の速度で引っ張った時の応力を求めた。測定機は卓上形精密万能試験機(島津製作所社製:AGS−X)を用い、0.020N/mm以上のサンプルは評価〇とし、0.020N/mm未満のサンプルは評価×とした。
(耐熱性評価:半田耐熱性試験)
上記評価用試験片を25mm角にカットし、評価サンプルとした。これを105℃・1時間静置し、室温まで冷却し、300℃の半田浴に30秒間浮かべた。半田浴から引き上げた後の評価サンプルに変色・膨れ・剥がれ等の外観変化の有無を目視にて確認した。
各実施例、比較例の組成物について評価サンプルを3つずつ作製して、以下の基準により評価を行った。
◎:3つとも外観変化なし
〇:3つのうち1つ又は2つに外観変化が確認された
×:3つとも外観変化が確認された
Figure 2019035035
Figure 2019035035
[実施例11〜17]
架橋密度測定用の硬化物作製
表5の配合で原料を添加した以外は実施例1〜5と同様にして樹脂組成物を得、得られた樹脂組成物を160℃から250℃まで8時間かけて昇温した後、250℃で2時間保持して硬化物を作製した。
[硬化物の架橋密度測定]
得られた硬化物を用いて以下の方法により、架橋密度を算出した。結果を表5に示した。また、実施例11〜17、比較例4について、アリル化合物とマレイミド化合物の合計重量に対するマレイミド化合物の重量割合と架橋密度との関係を図1に示した。
図1に示されたマレイミド化合物の重量割合と架橋密度との関係から、実施例1〜10の樹脂組成物はいずれも硬化物の架橋密度が1.0×10〜2.0×10mol/mにあることがわかる。アリル化合物100重量部とマレイミド化合物4377重量部とを配合した比較例4の樹脂組成物の架橋密度は8.0×10mol/mであった。
(架橋密度算出法)
DMS6100(SII社製)を用いて硬化物の動的粘弾性測定を行った。得られた損失正接(tanδ)のチャートからピークトップ温度を読み取り、ピークトップ温度+30℃のときの貯蔵弾性率E’を、下記の式に代入して架橋密度を算出した。
n=E’/3RT
(n:架橋密度、E’:貯蔵弾性率、R:気体定数、T:絶対温度)
Figure 2019035035
実施例11〜17から、実施例1〜10の樹脂組成物はいずれも硬化物の架橋密度が1.0×10〜2.0×10mol/mにあることが確認された。表3、4の結果から、実施例1〜10の樹脂組成物は、接着性、耐熱性に優れていたのに対し、比較例1〜4の樹脂組成物は、実施例の樹脂に比べて接着性又は耐熱性の少なくとも一方に劣る結果となった。

Claims (7)

  1. 1分子中に少なくとも2個以上のアリル基を有するアリル化合物(A)と、
    1分子中に少なくとも2個以上のマレイミド基を有するマレイミド化合物(B)とを含有する熱硬化性樹脂組成物であって、
    該組成物は、アリル化合物(A)100重量部に対するマレイミド化合物(B)の配合割合が100〜4000重量部であり、
    上記配合割合で、該アリル化合物(A)と該マレイミド化合物(B)のみを含む組成物を硬化して得られる硬化物の架橋密度が1.0×10〜2.0×10mol/mであることを特徴とする熱硬化性樹脂組成物。
  2. 前記マレイミド化合物(B)は、分子量が500〜50000であることを特徴とする請求項1に記載の熱硬化性樹脂組成物。
  3. 前記マレイミド化合物(B)は、下記式(1)で表される構造を有するマレイミド化合物であることを特徴とする請求項1又は2に記載の熱硬化性樹脂組成物。
    Figure 2019035035
    [R〜Rは、それぞれ独立しており、水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、フルオロ基、クロロ基、ブロモ基及びヨード基からなる群から選択される1種である。また、Xは炭化水素基、又は芳香環を含む有機基である。Xを構成する芳香環の数は複数であってもよく、複数の芳香環同士はエーテル基、エステル基、アミド基、カルボニル基、アザメチレン基又はアルキレン基を介して結合していてもよく、直接結合していてもよい。]
  4. 前記マレイミド化合物(B)は、式(1)中のXで表される構造部分に、下記式(2)、(3)又は(4)のいずれかの構造を含むことを特徴とする請求項3に記載の熱硬化性樹脂組成物。
    Figure 2019035035
    [式(2)、(3)中、R、Rは、それぞれ独立しており、水素原子又は1価の炭化水素基である。式(4)中、R、Rは、それぞれ独立しており、直接結合又は2価の炭化水素基である。]
  5. アリル化合物(A)は、下記式(5)〜(10)のいずれかの化合物を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の熱硬化性樹脂組成物。
    Figure 2019035035
    [ただし、qは1〜1000の整数である。]
  6. 前記アリル化合物(A)が、2,2’−ジアリルビスフェノールAであることを特徴とする請求項5に記載の熱硬化性樹脂組成物。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の熱硬化性樹脂組成物を硬化させてなることを特徴とする熱硬化性樹脂。
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