JP2019034798A - ダブルデッキエレベーターの制御装置及び制御方法 - Google Patents

ダブルデッキエレベーターの制御装置及び制御方法 Download PDF

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聡 西江
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Abstract

【課題】火災発生時に乗客を迅速に最下階へ輸送することのできるダブルデッキエレベーターの制御装置及び制御方法を提供する。【解決手段】複数のダブルデッキエレベーター51、52を制御する群管理装置21を備えたダブルデッキエレベーターであって、群管理装置21には、各階に設置された火災報知器1〜5からの信号を受信し火災管制運転を指示する避難運転指示手段31を備え、避難運転指示手段31は、火災発生時、一のダブルデッキエレベーター52の上かご14と、他のダブルデッキエレベーター51の下かご8を同じ階に配車し、一のダブルデッキエレベーター52の上かご14の乗客を他のダブルデッキエレベーター51の下かご8に乗車させたのち、他のダブルデッキエレベーター51の下かご8を避難階に移動させるようにした。【選択図】 図1

Description

本発明は、ダブルデッキエレベーターの制御装置及び制御方法に関する。
利用者の輸送能力を向上させるため、高層建築物にはダブルデッキエレベーターが設置されることがある。ダブルデッキエレベーターは、上下に2つの乗りかごが連結されている。ダブルデッキエレベーターは、その構造上、下かごは奇数階(1、3、5階・・)、上かごは偶数階(2、4、6階・・)にしか停止できない。そのため、1階と2階はエスカレーターで繋がれており、奇数階へ向かう人は1階から乗車し、偶数階へ向かう人はエスカレーター等を利用し2階から乗車するようになっている。
高層建築物で火災が発生した場合、エレベーターは予め設定された避難階まで急行する火災管制運転が行われる。ダブルデッキエレベーターは、一度に大量の乗客を輸送することができることから、火災発生階に人がいると判断されると下かごが火災発生階に配車される。火災発生階にいる人は下かごに乗車する。下かごに乗車しきれず、火災発生階に未だ人が残っていると判断されると、下降運転して上かごが火災発生階に配車される。その後、下かごが避難階まで移動し、下かごから乗客が降車する。下かごから乗客が降車した後、さらに下降運転して上かごが避難階まで移動し、上かごから乗客が降車する。このような技術が特許文献1に開示されている。
特開2005−225604号公報
建屋外に容易に避難するために、通常、火災発生時の避難階は最下階に設定されている。そのため、従来のダブルデッキエレベーターにおける火災管制運転では、下かご内の乗客については、最下階の避難階に配車することができるが、上かご内の乗客は避難階よりも1階床上の階までしか移動することができず、降車後は避難経路にて建屋外に避難しなければならない課題がある。
特許文献1では、下かごから乗客が降車した後、下降運転して上かごが避難階まで移動させているので、避難階は最下階より上の階床に設定されており、乗客を迅速に最下階に輸送することができないものであった。
本発明の目的は、上記課題を解決し、火災発生時に乗客を迅速に最下階へ輸送することのできるダブルデッキエレベーターの制御装置及び制御方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の特徴とするところは、上かご及び下かごを連結したダブルデッキエレベーターを複数有し、前記複数のダブルデッキエレベーターを制御する群管理装置を備えたダブルデッキエレベーターの制御装置であって、前記群管理装置には、各階に設置された火災報知器からの信号を受信し火災管制運転を指示する避難運転指示手段を備え、前記避難運転指示手段は、火災発生時、一のダブルデッキエレベーターの上かごと、他のダブルデッキエレベーターの下かごを同じ階に配車し、前記一のダブルデッキエレベーターの上かごの乗客を前記他のダブルデッキエレベーターの下かごに乗車させたのち、前記他のダブルデッキエレベーターの下かごを避難階に移動させるようにしたことにある。
また、本発明の特徴とするところは、上かご及び下かごを連結したダブルデッキエレベーターを複数有し、該複数のダブルデッキエレベーターを制御する群管理装置を備えたダブルデッキエレベーターの制御方法であって、前記群管理装置は、火災報知器からの信号に基づき、火災発生階より下の階床に乗客乗降階を設定するステップと、一のダブルデッキエレベーターの上かごが前記乗客乗降階より下階であるか否かを判断するステップと、前記一のダブルデッキエレベーターの上かごが前記乗客乗降階より下階にない時に他のダブルデッキエレベーターの下かごを前記乗客乗降階に配車するステップと、前記一のダブルデッキエレベーターの上かごを前記乗客乗降階に配車するステップと、前記一のダブルデッキエレベーターの上かごの乗客を前記他のダブルデッキエレベーターの下かごに乗車するよう誘導するステップと、前記他のダブルデッキエレベーターの下かごを避難階に配車するステップとを備えたことにある。
本発明によれば、火災発生時に乗客を迅速に最下階へ輸送することのできるダブルデッキエレベーターの制御装置及び制御方法を提供することができる。
本発明に一実施例に係るダブルデッキエレベーターの制御装置を示す構成図である。 本発明の一実施例に係る火災発生時における避難運転の選択処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施例に係る避難運転(2)の動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施例に係る避難運転(2)のダブルデッキエレベーターの動作説明図である。 本発明の一実施例に係る避難運転(2)のダブルデッキエレベーターの動作説明図である。 本発明の一実施例に係る避難運転(3)の動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施例に係る避難運転(3)のダブルデッキエレベーターの動作説明図である。 本発明の一実施例に係る避難運転(3)のダブルデッキエレベーターの動作説明図である。 本発明の一実施例に係る避難運転(4)の動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施例に係る避難運転(4)のダブルデッキエレベーターの動作説明図である。 本発明の一実施例に係る避難運転(4)のダブルデッキエレベーターの動作説明図である。
以下、本発明の実施例について添付の図面を用いて詳細に説明する。本発明は以下の実施例に限定されることなく、本発明の技術的な概念の中で種々の変形例や応用例もその範囲に含むものである。
図1は、本発明に一実施例に係るダブルデッキエレベーターの制御装置を示す構成図である。乗客の輸送効率向上のため、高層建築物には複数のダブルデッキエレベーターが設置されている。本実施例では、2機のダブルデッキエレベーター51、52を用いた例で説明する。
ダブルデッキエレベーター51、52は、図示しない釣合い錘と共にロープに吊り下げられ、巻上機によって昇降路内を昇降する。ダブルデッキエレベーター51、52が停止する各階には、火災発生を報知する火災報知器1〜5が設置されている。各階に設置された火災報知器は、1〜5は信号線を介して防災管理装置6に接続され、火災発生の信号を防災管理装置6に送信する。
本実施例では、ダブルデッキエレベーター51を1号機、ダブルデッキエレベーター52を2号機と称する。
ダブルデッキエレベーター51は、上かご7と、この上かご7の下方に連結された下かご8から構成されている。上かご7の下面には、乗客等の有無を検知する1号機上かご内負荷検出装置9が設置されている。同様に下かご8の下面には、乗客等の有無を検知する1号機下かご内負荷検出装置10が設置されている。上かご7には、かご内の乗客に火災発生などのアナウンスを行う1号機上かご内放送装置11が設置されている。同様に下かご8には、かご内の乗客に火災発生などのアナウンスを行う1号機下かご内放送装置12が設置されている。ダブルデッキエレベーター51には、ダブルデッキエレベーター51の運転制御を行う運転制御装置13が接続されている。
ダブルデッキエレベーター52は、上かご14と、この上かご14の下方に連結された下かご15から構成されている。上かご14の下面には、乗客等の有無を検知する2号機上かご内負荷検出装置16が設置されている。同様に下かご15の下面には、乗客等の有無を検知する2号機下かご内負荷検出装置17が設置されている。上かご14には、かご内の乗客に火災発生などのアナウンスを行う2号機上かご内放送装置18が設置されている。同様に下かご15には、かご内の乗客に火災発生などのアナウンスを行う2号機下かご内放送装置19が設置されている。ダブルデッキエレベーター52には、ダブルデッキエレベーター52の運転制御を行う運転制御装置20が接続されている。
運転制御装置13、20は、群管理装置21に接続されている。群管理装置21は、複数のダブルデッキエレベーターを効率的に運行するための制御を行う。本実施例では1号機及び2号機の2機の例で説明する。
1号機の運転制御装置13は、各機器との通信を行う通信手段22と、ダブルデッキエレベーターの昇降及びドア開閉を制御する運転制御手段23と、ダブルデッキエレベーターの異常発生時に1号機上かご内放送装置11及び1号機下かご内放送装置12に対しアナウンス実施の制御・指令を行う報知制御手段24から構成される。
2号機の運転制御装置20は、各機器との通信を行う通信手段25と、ダブルデッキエレベーターの昇降及びドア開閉を制御する運転制御手段26と、ダブルデッキエレベーターの異常発生時に2号機上かご内放送装置18及び2号機下かご内放送装置19に対しアナウンス実施の制御・指令を行う報知制御手段27から構成される。
群管理装置21は、防災管理装置6、1号機、2号機等の各機器との通信を行う通信手段28と、1号機、2号機を効率的に運転するための制御を行う群管理制御手段29と、防災管理装置6から送信された火災発生階データに基づき乗客乗降階を設定する乗降階設定手段30と、防災管理装置6から送信された火災発生データに基づき運転制御装置13、20に対し、火災管制運転を指示する避難運転指示手段31から構成されている。
次に火災発生時に実施する避難運転の選択する方法について、図2を用いて説明する。図2は、本発明の一実施例に係る火災発生時における避難運転の選択処理を示すフローチャートである。以下、便宜上、ステップ1、2・・をS001、S002・・のように表現する。
S000において、各階に設置された火災報知器1〜5は、自身が設置された階にて火災が発生した場合、火災発生を検知し、防災管理装置6に火災検出信号を送信する。火災検出信号を受信した防災管理装置6は、火災発生および火災発生階データを群管理装置21に送信する。
S001において、乗降階設定手段30は防災管理装置6から送信された火災発生及び火災発生階データを通信手段28を介して受信し、火災発生階から2階床下の階床を乗客乗降階に設定する。
S002において、避難運転指示手段31は1号機上かご内負荷検出装置9にて検出した1号機の上かご7のかご内負荷値から、1号機の上かご7内の乗客の有無を判別する。避難運転指示手段31は乗客無しの場合はS003の処理に進み、乗客有りの場合はS006の処理に進む。
S003において、避難運転指示手段31は、2号機上かご内負荷検出装置16にて検出した2号機の上かご14のかご内負荷値から、2号機の上かご14内の乗客の有無を判別する。乗客無しの場合はS004の処理に進み、乗客有りの場合はS005の処理に進む。
S004において、避難運転指示手段31は、1号機の運転制御装置13及び2号機の運転制御装置20に対し、乗客乗降階データと避難運転(1)の実施指令を送信する。
S005において、避難運転指示手段31は、1号機の運転制御装置13及び2号機の運転制御装置20に対し、乗客乗降階データと避難運転(2)の実施指令を送信する。
S006において、避難運転指示手段31は、2号機上かご内負荷検出装置16にて検出した2号機の上かご14のかご内負荷値から、2号機の上かご14内の乗客の有無を判別する。避難運転指示手段31は、乗客無しの場合はS007の処理に進み、乗客有り時はS008の処理に進む。
S007において、避難運転指示手段31は、1号機の運転制御装置13及び2号機の運転制御装置20に対し、乗客乗降階データと避難運転(3)の実施指令を送信する。
S008において、避難運転指示手段31は、1号機の運転制御装置13及び2号機運転制御装置20に対し、乗客乗降階データと避難運転(4)の実施指令を送信する。
本実施例では、上述のようにして火災発生時における避難運転の選択処理が行われる。
次に避難運転(1)の動作について説明する。
避難運転指示手段31から避難運転(1)の実施指令を受信した1号機の運転制御手段23は、報知制御手段24から1号機下かご内放送装置12に対し、火災が発生した内容と共に、避難階まで急行運転する内容のアナウンスを放送し、1号機の下かご8を予め設定された避難階まで急行運転させる。
同様に、避難運転指示手段31から避難運転(1)実施指令を受信した2号機の運転制御手段26は、報知制御手段27は2号機下かご内放送装置19を使用し、避難階まで急行運転する内容のアナウンスを放送し、2号機の下かご15を予め設定された避難階まで急行運転させる。避難運転(1)では1号機の上かご7、2号機の上かご14共に乗客がいないので、1号機の下かご8、2号機の下かご15を避難階に急行させる。
次に図3〜図5を用いて避難運転(2)について説明する。図3は、本発明の一実施例に係る避難運転(2)の動作を示すフローチャートである。図4及び図5は、本発明の一実施例に係る避難運転(2)のダブルデッキエレベーターの動作説明図である。
S200〜S203、S206〜S208のエレベーターの動作を避難運転(2)−1として図4に示す。また、S200〜S201、S204〜S208のエレベーターの動作を避難運転(2)−2として図5に示す。
S200において、避難運転指示手段31から避難運転(2)実施指令を受信した1号機の運転制御手段23は、1号機下かご内負荷検出装置10にて検出した1号機の下かご8内のかご内負荷値から、1号機の下かご8が満員状態か否か判定する。避難運転指示手段31は、満員状態でない場合はS201の処理に進み、満員状態の場合はS209の処理に進む。
S201において、2号機の運転制御手段26は、2号機の上かご14が乗客乗降階(火災発生階より2階床下)よりも下階にない(上階にある)場合、S202の処理に進む。乗客乗降階よりも下階にある場合はS204の処理に進む。
S202において、1号機の運転制御手段23は、1号機の下かご8を避難運転指示手段31から受信した乗客乗降階に配車する。また報知制御手段24は1号機下かご内放送装置12を使用し、隣接号機(2号機)乗客避難のための避難運転を実施する内容のアナウンスを放送する。
S203において、2号機の運転制御手段26は、2号機の上かご14を避難運転指示手段31から受信した乗客乗降階に配車する。避難運転指示手段31は1号機の運転制御手段23及び2号機の運転制御手段26に指令を出し、1号機の下かご8と2号機の上かごとを同じ階に停止させる。
S206において、1号機の運転制御手段23は、1号機の下かご8の到着後、2号機の上かご14の到着までドアを閉じた状態で待機し、2号機の上かご14到着後ドアを開く。2号機の運転制御手段26は、2号機の上かご14が乗客乗降階に到着後、ドアを開く。報知制御手段27は2号機上かご内放送装置18を使用し、隣接号機(1号機)に移動する内容のアナウンスを放送し、2号機の上かご14内の乗客を乗客乗降階のエレベーターホールを介して1号機の下かご8に誘導する。
S207において、1号機の下かご8への乗客収容を終えた後、1号機の運転制御手段23は、1号機の下かご8を予め設定された避難階に急行運転させる。
S208において、2号機の運転制御手段26は、2号機の下かご15を予め設定された避難階に急行運転させる。
S201において、2号機の上かご14が乗客乗降階よりも下階にある場合はS204の処理に進む。
S204において、2号機の運転制御手段26は2号機を最寄階に停止させる。停止後、2号機の上かご14は1号機の下かご8が到着するまでドアを閉じた状態で待機し、1号機の下かご8が到着後、ドアを開く。
S205において、1号機の運転制御手段23は、1号機の下かご8を2号機の上かご14の停止している階床に配車する。避難運転指示手段31は、1号機の運転制御手段23及び2号機の運転制御手段26に指令を出し、1号機の下かご8と2号機の上かごとを同じ階に停止させる。
S206において、1号機の運転制御手段23は、2号機の上かご14が停止している階床に到着後、1号機の下かご8のドアを開く。報知制御手段27は2号機上かご内放送装置18を使用し、隣接号機(1号機)に移動する内容のアナウンスを放送し、2号機の上かご14内の乗客を乗客乗降階のエレベーターホールを介して1号機の下かご8に誘導する。
S207において、1号機の下かご8への乗客収容を終えた後、1号機の運転制御手段23は、1号機の下かご8を予め設定された避難階に急行運転させる。
S208において、2号機の運転制御手段26は、2号機の下かご15を予め設定された避難階に急行運転させる。本実施例では、このようにして避難運転(2)が実行される。
本実施例では、2号機の上かご14の乗客を1号機の下かご8に移動させ、1号機の下かご8及び2号機の下かご15を避難階に急行させる。本実施例によれば、2号機の上かご14の乗客を迅速に避難させることができる。
S200において、1号機の下かご8が満員の場合は、S209にて避難運転(5)が実施される。避難運転(5)については後述する。
次に図6〜図8を用いて避難運転(3)について説明する。図6は、本発明の一実施例に係る避難運転(3)の動作を示すフローチャートである。図7及び図8は、本発明の一実施例に係る避難運転(3)のダブルデッキエレベーターの動作説明図である。
S300〜S303、S306〜S308のエレベーターの動作を避難運転(3)−1として図7に示す。また、S300〜S301、S304〜S308のエレベーターの動作を避難運転(3)−2として図8に示す。
S300において、避難運転指示手段31から避難運転(3)実施指令を受信した2号機の運転制御手段26は、2号機下かご内負荷検出装置17にて検出した2号機の下かご15内のかご内負荷値から、2号機の下かご15が満員状態か否か判定する。避難運転指示手段31は、満員状態でない場合はS301の処理に進み、満員状態の場合はS306の処理に進む。
S301において、1号機の運転制御手段23は、1号機の上かご7が乗客乗降階よりも下階にない(上階にある)場合、S302の処理に進む。運転制御手段23は、乗客乗降階よりも下階にある場合はS304の処理に進む。
S302において、2号機の運転制御手段26は、2号機の下かご15を避難運転指示手段31から受信した乗客乗降階に配車する。また報知制御手段27は、2号機下かご内放送装置19を使用し、隣接号機(1号機)乗客避難のための避難運転を実施する内容のアナウンスを放送する。
S303において、1号機の運転制御手段23は、1号機の上かご7を避難運転指示手段31から受信した乗客乗降階に配車する。避難運転指示手段31は、1号機の運転制御手段23及び2号機の運転制御手段26に指令を出し、1号機の下かご8と2号機の上かごとを同じ階に停止させる。
S306において、2号機の運転制御手段26は、1号機の上かご7が停止している階床に到着後、2号機の下かご15のドアを開く。報知制御手段24は1号機上かご内放送装置11を使用し、隣接号機(2号機)に移動する内容のアナウンスを放送し、1号機の上かご7内の乗客を乗客乗降階のエレベーターホールを介して2号機の下かご15に誘導する。
S307において、2号機の下かご15への乗客収容を終えた後、2号機の運転制御手段26は2号機の下かご15を予め設定された避難階に急行運転させる。
S308において、1号機の運転制御手段23は、1号機の下かご8を予め設定された避難階に急行運転させる。
S301において、1号機の上かご14が乗客乗降階よりも下階にある場合は、S304の処理に進む。
S304において、1号機の運転制御手段23は1号機を最寄階に停止させる。停止後、1号機の上かご7は2号機の下かご15が到着するまでドアを閉じた状態で待機し、2号機の下かご15が到着後、ドアを開く。
S305において、2号機の運転制御手段26は、2号機の下かご15を1号機の上かご7の停止している階床に配車する。避難運転指示手段31は、1号機の運転制御手段23及び2号機の運転制御手段26に指令を出し、1号機の下かご8と2号機の上かごとを同じ階に停止させる。
S306において、2号機の運転制御手段26は、1号機の上かご7が停止している階床に到着後、2号機の下かご15のドアを開く。報知制御手段24は、1号機上かご内放送装置11を使用し、隣接号機(2号機)に移動する内容のアナウンスを放送し、1号機の上かご7内の乗客を乗客乗降階のエレベーターホールを介して2号機の下かご15に誘導する。
S307において、2号機の下かご15への乗客収容を終えた後、2号機の運転制御手段26は、2号機の下かご15を予め設定された避難階に急行運転させる。
S308において、1号機の運転制御手段23は、1号機の下かご8を予め設定された避難階に急行運転させる。本実施例では、このようにして避難運転(3)が実行される。
本実施例では、1号機の上かご7の乗客を2号機の下かご15に移動させ、1号機の下かご8及び2号機の下かご15を避難階に急行させる。本実施例によれば、1号機の上かご7の乗客を迅速に避難させることができる。
S300において、2号機下かご8が満員の場合は、S309にて避難運転(5)が実施される。避難運転(5)については後述する。
次に図9〜図11を用いて避難運転(4)について説明する。図9は、本発明の一実施例に係る避難運転(4)の動作を示すフローチャートである。図10及び図11は、本発明の一実施例に係る避難運転(4)のダブルデッキエレベーターの動作説明図である。
S400〜S403、S406〜S408のエレベーターの動作を避難運転(4)−1として図10に示す。S400〜S401、S404〜S408のエレベーターの動作を避難運転(4)−2として図11に示す。
S400において、避難運転指示手段31から避難運転(4)実施指令を受信した1号機の運転制御手段23は、1号機下かご内負荷検出装置10にて検出した1号機の下かご8内のかご内負荷値から、1号機の下かご8が満員状態か否か判定し、満員時は満員情報を避難運転指示手段31に送信する。また、2号機の運転制御手段26は、2号機下かご内負荷検出装置17にて検出した2号機の下かご15内のかご内負荷値から、2号機の下かご15が満員状態か否か判定し、満員時満員情報を避難運転指示手段31に送信する。各号機からの満員情報を受信した避難運転指示手段31は、1号機の下かご8、2号機の下かご15のどちらも満員でない場合はS401に、どちらか一方でも満員の場合はS411に進む。
S401において、2号機の運転制御手段26は、2号機の上かご14が乗客乗降階よりも下階にない(上階にある)場合、S402に進む。乗客乗降階よりも下階にある場合はS404に進む。
S402において、避難運転指示手段31は、1号機の運転制御手段23、2号機の運転制御手段26に避難運転(4)実施指令を送信する。1号機の運転制御手段23は、1号機の下かご8を避難運転指示手段31から受信した乗客乗降階に配車する。また報知制御手段24は、1号機下かご内放送装置12を使用し、隣接号機(2号機)乗客避難のための避難運転を実施する内容のアナウンスを放送する。
S403において、2号機の運転制御手段26は、2号機の上かご14を避難運転指示手段31から受信した乗客乗降階に配車する。避難運転指示手段31は、1号機の運転制御手段23及び2号機の運転制御手段26に指令を出し、1号機の下かご8と2号機の上かごとを同じ階に停止させる。
S406において、1号機の運転制御手段23は、1号機の下かご8の到着後、2号機の上かご14の到着まで下かご8のドアを閉じた状態で待機し、2号機の上かご14到着後ドアを開く。2号機の運転制御手段26は、2号機の上かご14の到着後、ドアを開く。報知制御手段27は2号機上かご内放送装置18を使用し、隣接号機(1号機)に移動する内容のアナウンスを放送し、2号機の上かご14内の乗客を1号機の下かご8に誘導する。
S407において、1号機の運転制御手段23は、1号機の上かご7を2号機の下かご15を待機階に配車する。
S408において、2号機の運転制御手段26は、1号機の上かご7の到着まで下かご15のドアを閉じた状態で待機し、1号機の上かご7到着後、ドアを開く。1号機の運転制御手段23は、1号機の上かご7が2号機の下かご15の待機階到着後、ドアを開く。報知制御手段24は、1号機上かご内放送装置11を使用し、隣接号機(2号機)に移動する内容のアナウンスを放送し、1号機の上かご7内の乗客をエレベーターホールを介して2号機の下かご15に誘導する。
S409おいて、2号機の下かご15への乗客収容を終えた後、2号機の運転制御手段26は、2号機の下かご15を予め設定された避難階に急行運転させる。
S410において、1号機の運転制御手段23は、1号機の下かご8を予め設定された避難階に急行運転させる。
S401において、2号機の運転制御手段26は、2号機の上かご14が乗客乗降階よりも下階にある場合はS404の処理に進む。
S404において、2号機の運転制御手段26は、2号機を最寄階に停止させる。停止後、2号機の上かご14は1号機の下かご8が到着するまでドアを閉じた状態で待機し、1号機の下かご8が到着後、ドアを開く。
S405において、1号機の運転制御手段23は、1号機の下かご8を2号機の上かご14の停止している階床に配車する。避難運転指示手段31は、1号機の運転制御手段23及び2号機の運転制御手段26に指令を出し、1号機の下かご8と2号機の上かごとを同じ階に停止させる。
S406において、1号機の運転制御手段23は、1号機の下かご8の到着後、2号機の上かご14の到着まで下かご8のドアを閉じた状態で待機し、2号機の上かご14到着後ドアを開く。2号機の運転制御手段26は、2号機の上かご14の到着後、ドアを開く。報知制御手段27は2号機上かご内放送装置18を使用し、隣接号機(1号機)に移動する内容のアナウンスを放送し、2号機の上かご14内の乗客を1号機の下かご8に誘導する。
S407において、1号機の運転制御手段23は、1号機の上かご7を2号機の下かご15を待機階に配車する。
S408において、2号機の運転制御手段26は、1号機の上かご7の到着まで下かご15のドアを閉じた状態で待機し、1号機の上かご7到着後、ドアを開く。1号機の運転制御手段23は、1号機の上かご7が2号機の下かご15の待機階到着後、ドアを開く。報知制御手段24は、1号機上かご内放送装置11を使用し、隣接号機(2号機)に移動する内容のアナウンスを放送し、1号機の上かご7内の乗客をエレベーターホールを介して2号機の下かご15に誘導する。
S409おいて、2号機の下かご15への乗客収容を終えた後、2号機の運転制御手段26は、2号機の下かご15を予め設定された避難階に急行運転させる。
S410において、1号機の運転制御手段23は、1号機の下かご8を予め設定された避難階に急行運転させる。
本実施例では2号機の上かご14の乗客を1号機の下かご8に移動させ、1号機の上かご7の乗客を2号機の下かご15に移動させ、1号機の下かご8及び2号機の下かご15を避難階に急行させる。本実施例によれば、1号機の上かご7の乗客及び2号機の上かご14の乗客を迅速に避難させることができる。
S400において、1、2号機の下かご8、15の少なくとも何れかが満員の場合は、S411にて避難運転(5)が実施される。避難運転(5)については後述する。
次に避難運転(5)について説明する。本実施例では図3に示した1号機の下かご8が満員の時を例として説明する。
1号機の運転制御手段23は、1号機の下かご8を予め設定された避難階に急行運転させる。
1号機の運転制御手段23は、1号機の下かご8の避難階到着後ドアを開け、1号機の下かご8内の乗客を降車させる。同時に1号機の上かご7のドアを開け、1号機の上かご7内の乗客をエレベーターホールに待機させる。
1号機の運転制御手段23は、1号機の上かご7内乗客を降車させた階床に1号機の下かご8を配車する。
1号機の運転制御手段23は、1号機の下かご8の目的階到着後ドアを開け、エレベーターホールに待機している乗客を1号機の下かご8に収容する。
1号機の下かご8への乗客収容を終えた後、1号機の運転制御手段23は、1号機の下かご8を予め設定された避難階に配車する。
本実施例によれば、1号機の下かご8が満員であっても、下かご8の乗客降車完了後、上かご7の乗客を降車させた階床へ下かご8を配車することにより、上かご7内の乗客を速やかに避難階に輸送することができる。
本実施例では1号機の下かご8が満員の時を例として説明したが、図6に示す2号機の下かご15が満員の時も同様である。
以上説明した本発明の各実施例によれば、火災発生時、避難運転指示手段は一のダブルデッキエレベーターの上かごと、他のダブルデッキエレベーターの下かごとを同じ階に配車し、一のダブルデッキエレベーターの上かごの乗客を他のダブルデッキエレベーターの下かごに乗車させたのち、他のダブルデッキエレベーターの下かごを避難階に移動させるようにしているので、上かご内の乗客を速やかに避難階に輸送することができる。また、乗客乗降階を火災発生階よりも2階床下の階とすることで、上かご内乗客を隣接号機の下かごに移動時も隣接号機の上かごは火災発生階よりも下階となるため、かご内の乗客の安全を確保することができる。
なお、本発明は、上述した実施例に限定するものではなく、様々な変形例が含まれる。上述した実施例は本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定するものではない。
1、2、3、4、5 火災報知器
6 防災管理装置
7 1号機の上かご
8 1号機の下かご
9 1号機上かご内負荷検出装置
10 1号機下かご内負荷検出装置
11 1号機上かご内放送装置
12 1号機下かご内放送装置
13 1号機の運転制御装置
14 2号機の上かご
15 2号機の下かご
16 2号機上かご内負荷検出装置
17 2号機下かご内負荷検出装置
18 2号機上かご内放送装置
19 2号機下かご内放送装置
20 2号機の運転制御装置
21 群管理装置
22、25、28 通信手段
23、26 運転制御手段
24、27 報知制御手段
29 群管理制御手段
30 乗降階設定手段
31 避難運転指示手段

Claims (6)

  1. 上かご及び下かごを連結したダブルデッキエレベーターを複数有し、前記複数のダブルデッキエレベーターを制御する群管理装置を備えたダブルデッキエレベーターの制御装置であって、
    前記群管理装置には、各階に設置された火災報知器からの信号を受信し火災管制運転を指示する避難運転指示手段を備え、
    前記避難運転指示手段は、火災発生時、一のダブルデッキエレベーターの上かごと、他のダブルデッキエレベーターの下かごを同じ階に配車し、前記一のダブルデッキエレベーターの上かごの乗客を前記他のダブルデッキエレベーターの下かごに乗車させたのち、前記他のダブルデッキエレベーターの下かごを避難階に移動させるようにしたことを特徴とするダブルデッキエレベーターの制御装置。
  2. 請求項1において、
    前記群管理装置は火災報知器からの信号に基づき、火災発生階より下の階床に乗客乗降階を設定する乗降階設定手段を備え、
    前記一のダブルデッキエレベーターの上かごと、前記他のダブルデッキエレベーターの下かごとを前記乗客乗降階に配車するようにしたことを特徴とするダブルデッキエレベーターの制御装置。
  3. 請求項1又は2において、
    前記一のダブルデッキエレベーターの下かごを、前記避難階に移動させるようにしたことを特徴とするダブルデッキエレベーターの制御装置。
  4. 請求項2において、
    前記避難運転指示手段は、前記一のダブルデッキエレベーターの上かごが前記乗客乗降階より下階にある時は、前記一のダブルデッキエレベーターを最寄階に停止させ、前記一のダブルデッキエレベーターの上かごの停止階に、前記他のダブルデッキエレベーターの下かごを配車するようにしたことを特徴とするダブルデッキエレベーターの制御装置。
  5. 請求項1又は2において、
    前記他のダブルデッキエレベーターの下かごの下面に乗客等の有無を検知する負荷検出装置を備え、
    前記負荷検出装置が前記他のダブルデッキエレベーターの下かごが満員であることを検出した場合には、前記他のダブルデッキエレベーターの下かごを前記避難階に移動させるようにしたことを特徴とするダブルデッキエレベーターの制御装置。
  6. 上かご及び下かごを連結したダブルデッキエレベーターを複数有し、該複数のダブルデッキエレベーターを制御する群管理装置を備えたダブルデッキエレベーターの制御方法であって、
    前記群管理装置は、
    火災報知器からの信号に基づき、火災発生階より下の階床に乗客乗降階を設定するステップと、一のダブルデッキエレベーターの上かごが前記乗客乗降階より下階であるか否かを判断するステップと、前記一のダブルデッキエレベーターの上かごが前記乗客乗降階より下階にない時に他のダブルデッキエレベーターの下かごを前記乗客乗降階に配車するステップと、前記一のダブルデッキエレベーターの上かごを前記乗客乗降階に配車するステップと、前記一のダブルデッキエレベーターの上かごの乗客を前記他のダブルデッキエレベーターの下かごに乗車するよう誘導するステップと、前記他のダブルデッキエレベーターの下かごを避難階に配車するステップとを備えたことを特徴するダブルデッキエレベーターの制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2020175344A1 (ja) 2019-02-27 2020-09-03 住友化学株式会社 加硫ゴム組成物
CN113120719A (zh) * 2021-04-19 2021-07-16 安徽理工大学 一种地下建筑消防安全电梯

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