JP2019034700A - 車両用燃料タンク取付構造、及び、車両用燃料タンク取付方法 - Google Patents

車両用燃料タンク取付構造、及び、車両用燃料タンク取付方法 Download PDF

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Abstract

【課題】燃料タンクの締結用フランジ部と固定用バンドの締結端部とを車体に共締めする際に、それらを互いに位置合せする作業を省略でき、燃料タンクの取付作業性を向上させることができる車両用燃料タンク取付構造を提供する。
【解決手段】この車両用燃料タンク取付構造は、車体に配置され、締結用フランジ部41を有する燃料タンク4と、燃料タンク4を車体に固定する固定用バンド6と、固定用バンド6の締結端部61と燃料タンク4の締結用フランジ部41とを互いに位置合せした状態で互いに固定する固定部品7と、固定部品7で互いに固定された締結用フランジ部41と締結端部61とを車両に共締めする締結部品8とを備えている。
【選択図】図4

Description

この発明は、燃料タンクを車体に取り付けるための車両用燃料タンク取付構造、及び、車両用燃料タンク取付方法に関する。
特許文献1に記載された燃料タンク取付構造では、燃料タンクに設けられたフランジ部が車体に締結されると共に、バンドが燃料タンクの下側に配索され、そのバンド両端部が上記のフランジ部と共に車体に共締めされることで、燃料タンクが車体の下面に取り付けられている。即ち、フランジ部によるリジット固定とバンド固定とを組み合わせて、燃料タンクが車体の下面に取り付けている。
特開2016−74331号公報
しかしながら、特許文献1に記載の燃料タンク取付構造では、燃料タンクのフランジ部とバンド端部とが車体に共締めされる際に、上記のフランジ部上に上記のバンド端部を位置合わせして配置する作業を必要とするが、この作業は作業者にとって煩わしい作業であるため、燃料タンクの取付作業性が悪い。
そこで、本発明は、燃料タンクのフランジ部とバンド端部とを車体に共締めする際に、それらを互いに位置合せする作業を省略でき、燃料タンクの取付作業性を向上させると共に複数部品の取付位置精度を悪化させずに組み付けることができる車両用燃料タンク取付構造、及び、車両用燃料タンク取付方法を提供することを目的とする。
この発明は、車体に配置され、締結用フランジ部を有する燃料タンクと、前記燃料タンクを前記車体に固定する固定用バンドと、前記固定用バンドの締結端部と前記燃料タンクの前記締結用フランジ部とを互いに位置合せした状態で互いに固定する固定部品と、前記固定部品で互いに固定された前記締結用フランジ部と前記締結端部とを前記車体に共締めする締結部品とを備えた車両用燃料タンク取付構造である。
この構成によれば、燃料タンクの締結用フランジ部と固定用バンドの締結端部とが固定部品によって互いに位置合せされた状態で互いに固定されており、固定部品で互いに固定された締結用フランジ部と締結端部とが、締結部品によって車体に共締めされるため、締結用フランジ部と締結端部とを共締めする際に、それらを互いに位置合せする作業を省略でき、燃料タンクの取付作業性を向上させると共に複数部品の取付位置精度を悪化させずに組み付けることができる。
この発明の態様として、前記固定部品は、前記締結部品が挿通可能な筒部と、前記筒部の外周面に設けられた部品側フランジ部とを有し、前記燃料タンクの前記締結用フランジ部には、第1貫通孔が設けられ、前記固定用バンドの前記締結端部には、第2貫通孔が設けられ、前記筒部が前記第2貫通孔及び前記第1貫通孔を順に挿通した状態で前記第1貫通孔に固定されることで、前記締結端部が前記締結用フランジ部と前記部品側フランジ部との間に挟まれてもよい。
この構成によれば、固定部品の筒部が固定用バンドの締結端部の第2貫通孔及び締結用フランジ部の第1貫通孔を順に挿通した状態で第1貫通孔に固定されることで、上記の締結端部が締結用フランジ部と部品側フランジ部との間に挟まれるため、固定部品を用いた簡易な構造で、上記の締結端部と締結用フランジ部とを、互いに位置合せした状態で互いに固定することができる。
この発明の態様として、前記固定部品の前記筒部の外形は、楕円筒状であってもよい。
この構成によれば、締結部品で締結用フランジ部と締結端部とを車体に共締めする際、固定部品の筒部が第1貫通孔に対して回転することを抑制できる。これにより、共締め時に固定用バンドが捩れることを抑制できる。
なお、固定部品の筒部が挿入される第1貫通孔は、楕円筒状でも円筒状でもどちらでもよい。第1貫通孔が楕円筒状である場合は、固定部品の筒部と第1貫通孔とが嵌合することで、固定部品の筒部が第1貫通孔に対して回転することが抑制される。第1貫通孔が円筒状である場合は、固定部品の筒部の外周面のうち楕円長軸方向の両端部に、第1貫通孔の内周面との摩擦力が集中し、上記の楕円長軸方向の端部が第1貫通孔の内周面に引っ掛かり易くなることで、固定部品の筒部が第1貫通孔に対して回転することが抑制される。
この発明の態様として、前記締結端部と前記部品側フランジ部との間に介在された補強部材を備え、前記補強部材の前記固定用バンドとの接触面は、前記部品側フランジ部の座面よりも大きくてもよい。なお、部品側フランジ部の座面とは、部品側フランジ部における補強部材との対向面である。
この構成によれば、補強部材により、固定部品から固定用バンドの締結端部に作用する締結力を分散でき、これにより、固定用バンドの荷重負担を軽減できる。
また、この発明は、車体に配置される燃料タンクの締結用フランジ部と、前記燃料タンクを前記車体に固定する固定用バンドの締結端部とを、固定部品によって互いに位置合わせした状態で互いに固定する工程と、締結部品によって、前記固定部品で互いに固定された前記締結用フランジ部と前記締結端部とを前記車体に共締めする工程とを含む車両用燃料タンク取付方法である。
この構成によれば、締結用フランジ部と締結端部とを共締めする際に、それらを互いに位置合せする作業を省略でき、燃料タンクの取付作業性を向上させると共に複数部品の取付位置精度を悪化させずに組み付けることができる。
この発明によれば、燃料タンクの締結用フランジ部と固定用バンドの締結端部とを車体に共締めする際に、それらを互いに位置合せする作業を省略でき、燃料タンクの取付作業性を向上させると共に複数部品の取付位置精度を悪化させずに組み付けることができる。
車体の下面を下側から見た平面図。 車体の下面を斜め下から見た斜視図。 図2の範囲W1の拡大図。 図3のA−A断面図。 (a)は、固定部品の斜視図、(b)は固定部品の平面図。 (a)は、固定用バンドが取り付けられた燃料タンクの斜視図、(b)は、(a)の範囲W2の拡大図。
この発明の一実施形態を、以下図面を用いて説明する。
図1〜図6を参照して、この実施形態に係る車両用燃料タンク取付構造1について説明する。図1等で矢印で示された「前」「後」「左」「右」「上」「下」はそれぞれ、車両用燃料タンク取付構造1が適用される車体3の前側、後側、左側、右側、上側及び下側を示している。
図1及び図2に示すように、車両用燃料タンク取付構造1は、自動車などの車体3に適用され、自動車エンジンの燃料(例えばガソリン)が貯留される燃料タンク4を車体3に取り付ける構造である。車両用燃料タンク取付構造1は、車体3と、燃料タンク4と、燃料タンク4を車体3に固定する固定用バンド6と、固定用バンド6を燃料タンク4に対して位置合わせした状態で予め取り付けておくための固定部品7と、燃料タンク4と固定用バンド6とを車体3に共締めするための締結部品8(例えばボルト)とを備えている。
図1及び図2に示すように、燃料タンク4は、例えば、車体3の下面の所定箇所(例えば後部)に配置されている。より詳細には、車体3の下面の後部には、下側に開放した収容凹部31が設けられており、収容凹部31内に燃料タンク4が取り付けられている。更に詳細には、車体3の下面の後部は、センターフロアパネル32と、リヤフロア33と、左右一対のサイドリヤメンバ34と、リヤクロスメンバ35とを備えている。
センターフロアパネル32は、車室の床部を構成する面状部材であり、例えば底面視略矩形の板状に形成されている。センターフロアパネル32の後端には、上方に向かって延在した段差部32aが形成されている。
リヤフロア33は、車体後部のトランクルームの床部を構成する面状部材であり、例えば底面視略矩形の板状に形成されている。リヤフロア33は、段差部32aの上端から車両後方に延在するように設けられている。即ち、リヤフロア33は、段差部32aによりセンターフロアパネル32よりも一段高い位置に配置されている。
左右一対のサイドリヤメンバ34は、リヤフロア33を補強するための補強部材であり、例えば断面略U字状で上面が開いた長尺部材である。左右一対のサイドリヤメンバ34は、リヤフロア33の下面の左右両側の縁部に設けられている。サイドリヤメンバ34の開放上面は、リヤフロア33の下面に連結され、サイドリヤメンバ34の前端部は、段差部32aの後面における車幅方向の端部に連結されている。
リヤクロスメンバ35は、リヤフロア33を補強するための補強部材であり、例えば断面略U字状で上面が開いた長尺部材である。リヤクロスメンバ35は、リヤフロア33の下面において、段差部32aから一定間隔空けて車両後方側に配置されると共に、左右一対のサイドリヤメンバ34の間に跨設されている。リヤクロスメンバ35の開放上面は、リヤフロア33の下面に連結されている。リヤクロスメンバ35における長手方向の両端は、左右一対のサイドリヤメンバ34における車幅方向の内側の側面に連結されている。
収容凹部31は、リヤフロア33、段差部32a、左右のサイドリヤメンバ34、及びリヤクロスメンバ35によって囲まれた部分で構成されている。収容凹部31の内部又は周辺における、燃料タンク4の後述の締結用フランジ部41が締結される締結箇所T(図6(b)参照)に、締結部品8が挿通される貫通孔31a(図6(b)参照)が設けられている。締結箇所Tの裏側には、締結部品8と締結可能な被締結部品31b(例えばナット)が溶接で固定されている。被締結部品31bは、貫通孔31aに連通している。
この実施形態では、貫通孔31aは、収容凹部31の前側に2つと後側に2つの計4つ設けられている。より詳細には、貫通孔31aは、収容凹部31の底面の前縁部(即ちリヤフロア33の前縁部)に、車幅方向に互いに間隔を空けて2つ設けられ、収容凹部31の後側周辺(即ちリヤクロスメンバ35の下面)に、車幅方向に沿って互いに間隔を空けて2つ設けられている。
燃料タンク4は、例えば、樹脂で形成されると共に底面視で車両前後方向に対して車幅方向に長い略矩形の容器状に形成されている。燃料タンク4は、燃料タンク4を収容凹部31の内部(即ち車体3の下面)に固定するための締結用フランジ部41を備えている。
締結用フランジ部41は、燃料タンク4の外周面に外周側に張り出すように設けられると共に、燃料タンク4の周方向に間隔を空けて複数設けられている。この実施形態では、締結用フランジ部41は、燃料タンク4の前面4cに、車幅方向の両端側に1つずつの計2つ設けられ、燃料タンク4の後面4bに、車幅方向の両端側に1つずつの計2つ設けられ、全体として4つ設けられている。4つの締結用フランジ部41はそれぞれ、車体3の下面に設けられた上記の4つの締結箇所Tに対応して設けられており、上記の4つの締結箇所Tに締結されている。この実施形態では、一例として、燃料タンク4の前面4cの2つの締結用フランジ部41は、燃料タンク4の後面4bの2つの締結用フランジ部41よりも車幅方向外側に配置されている。
図3に示すように、締結用フランジ部41は、燃料タンク4の外周側に略水平に張り出したフランジ部本体41dと、フランジ部本体41dを支持する支持部41bと、フランジ部本体41dと支持部41bとを補強する左右一対の側壁部41cとを備えている。
フランジ部本体41dは、燃料タンク4の締結用フランジ部41が締結される部分であり、例えば平面視矩形の板状に形成されている。フランジ部本体41dの中央には、固定部品7が挿入固定されると共に締結部品8が挿通される貫通孔42(図4参照)が設けられている。貫通孔42の形状は、固定部品7の後述の筒部71の外周面71aの形状(即ち楕円筒状)に合わせて楕円状に形成されている。支持部41bは、燃料タンク4の外周面から上方側に向かって延設されており、その先端部にフランジ部本体41dが上記のように設けられている。
支持部41bは、例えば、燃料タンク4の外周面に連接された基端部側からフランジ部本体41dが設けられた先端部側に向かって幅細になる逆台形の板状に形成されている。支持部41bの上下方向の長さが設計段階で適宜長さに設計されることで、燃料タンク4に対するフランジ部本体41dの上下位置が適宜位置に設定されている。この実施形態では、燃料タンク4に対するフランジ部本体41dの上下位置は、燃料タンク4の上面側に偏った位置に配置されている。
左右一対の側壁部41cは、フランジ部本体41dの両側の各端部と支持部41bの両側の各端部との間に設けられている。これにより、側壁部41cによって、フランジ部本体41d及び支持部41bの剛性が確保されると共に、フランジ部本体41dと支持部41bとの間の角度が一定角度に保持されている。
左右一対の側壁部41cの間の間隔は、支持部41bの先端側から基端側に行くほど(即ち上下方向の下側に行くほど)左右に広がっている。これにより、後述のように、固定用バンド6の締結端部61が締結用フランジ部41のフランジ部本体41dに締結された状態で固定用バンド6が左右に位置ずれしても、固定用バンド6が左右の側壁部41cに干渉することが防止される。
図1及び図2に示すように、燃料タンク4の表面には、固定用バンド6が配置される凹溝部43a,43bが設けられている。凹溝部43aは、燃料タンク4の下面4aと後面4bとの境界である稜線R1を跨ぐ形で下面4aの後縁部から後面4bの下縁部に亘って形成されている。凹溝部43aは、例えば、稜線R1の長手方向の両端付近に1つずつの計2つ設けられている。凹溝部43bは、燃料タンク4の下面4aと前面4cとの境界である稜線R2を跨ぐ形で下面4aの前縁部から前面4cの下縁部に亘って形成されている。凹溝部43bは、例えば、稜線R2の長手方向の両端付近に1つずつの計2つ設けられている。即ち、凹溝部43a,43bは計4つ設けられている。
4つの凹溝部43a,43bのうち、燃料タンク4の左半側前後2箇所に設けられた2つの凹溝部43b,43aは、燃料タンク4に対する平面視で、燃料タンク4の左半側前後2箇所に設けられた2つの締結用フランジ部41を結ぶ直線に沿って延びている。当該左半側前後2箇所の2つ凹溝部43b,43aには、当該左半側前後2箇所の2つの締結用フランジ部41の間に跨って配索された固定用バンド6Aが配置される。また、4つの凹溝部43a,43bのうち、燃料タンク4の右半側前後2箇所に設けられた2つの凹溝部43b,43aは、燃料タンク4に対する平面視で、燃料タンク4の右半側前後2箇所に設けられた2つの締結用フランジ部41を結ぶ直線に沿って延びている。当該右半側前後2箇所の2つ凹溝部43b,43aには、当該右半側前後2箇所の2つの締結用フランジ部41の間に跨って配索された固定用バンド6Bが配置される。
固定用バンド6は、燃料タンク4の下側に配索されて、その両端の締結端部61が、燃料タンク4の締結用フランジ部41と一緒に車体3の下面の上記の締結箇所Tに共締めされることで、燃料タンク4を車体3の下面(即ち収容凹部31の内部)に固定するものである。固定用バンド6(6A,6B)は、2つ備えられており、それぞれ、燃料タンク4の左半側部分の下側と右半側部分の下側に配索されている。
固定用バンド6は、帯状の薄厚金属板が、例えば、断面が扁平ハット状に折り曲げられて形成されている。固定用バンド6の長手方向の両端部は、燃料タンク4の締結用フランジ部41と一緒に車体3の上記の締結箇所Tに締結される締結端部61を構成している。固定用バンド6の締結端部61には、締結部品8が挿通される貫通孔61a(図4参照)が設けられている。固定用バンド6の締結端部61は、貫通孔61aの形成で強度低下を抑制するために、固定用バンド6における締結端部61以外の部分と比べて幅広に形成されている。
固定用バンド6は、燃料タンク4の表面に嵌合可能なように、固定用バンド6の長手方向に沿ってハット状に折り曲げられている。固定用バンド6の長手方向の両端部(即ち締結端部61)は、車体3の上記の締結箇所Tに面接触するように、固定用バンド6の両側主面のうちの一方主面(即ち燃料タンク4に対向する主面とは反対側の主面)側に略L字状に折り曲げられている。
図3及び図4に示すように、固定用バンド6の長手方向の両端部には、補強部材11が設けられている。補強部材11は、固定用バンド6と固定部品7の後述の部品側フランジ部72との間に介在することで、固定部品7から固定用バンド6の締結端部61に作用する締結力を分散するものである。補強部材11は、例えば略短冊状の薄厚金属板で形成されており、固定用バンド6の横幅と同程度の横幅で、固定用バンド6の締結端部61よりも長く形成されている。補強部材11には、固定用バンド6の貫通孔61aに重なる位置に、貫通孔61aと略同形同大の貫通孔11aが連通状に設けられている(図4参照)。即ち、補強部材11は、環板状に形成されている。
補強部材11は、その長手方向の途中で、補強部材11の両側主面のうちの一方主面側に折り曲げられている。これにより、補強部材11は、固定用バンド6の長手方向の両端部の上記の略L字の折曲形状に嵌合可能となる。補強部材11は、固定用バンド6の長手方向の両端部の一方主面(即ち燃料タンク4に対向する主面とは反対側の主面)に重畳状態で例えば溶接によって連結されている。
なお、補強部材11は、固定部品7から固定用バンド6の締結端部61に作用する締結力を分散するための部材であるため、補強部材11の主面の大きさ及び形状は、補強部材11の固定用バンド6との接触面が固定部品7の後述の部品側フランジ部72の座面よりも大きければ、どのような大きさ及び形状であってもよい。なお、部品側フランジ部72の座面とは、部品側フランジ部72における補強部材11との対向面である。
このように補強部材11が設けられた固定用バンド6(6A,6B)は、燃料タンク4が車体3に取り付けられる前に事前に、固定部品7によって燃料タンク4に取り付けられている。
より詳細には、固定用バンド6Aは、燃料タンク4の下側を、燃料タンク4の左半側前後2箇所の2つの凹溝部43b,43a内に配置するように車両前後方向に沿って配索されている。この状態で、固定用バンド6Aの両端の締結端部61がそれぞれ、固定部品7によって、燃料タンク4の左半側前後2箇所の2つの締結用フランジ部41に固定されている。同様に、固定用バンド6Bは、燃料タンク4の下側を、燃料タンク4の右半側前後2箇所の2つの凹溝部43b,43a内に配置するように車両前後方向に沿って配索されている。この状態で、固定用バンド6Bの両端の締結端部61がそれぞれ、固定部品7によって、燃料タンク4の右半側前後2箇所の2つの締結用フランジ部41に固定されている。このように、固定用バンド6A,6Bは、燃料タンク4に予め取り付けられている。
図5に示すように、固定部品7は、例えばフランジカラーとして構成されており、締結部品8が挿通可能な筒部71と、筒部71の外周面に設けられた部品側フランジ部72とを有している。
筒部71は、内周面71bが円筒状に形成され、外周面71aが楕円筒状(長円筒状も含む)に形成されている。部品側フランジ部72は、筒部71の一端開口部の周縁から外周側に張り出すと共に、筒部71の周方向全体に亘って設けられている。部品側フランジ部72の外径は、例えば円形に形成されている。
図4に示すように、このように構成された固定部品7は、筒部71が補強部材11の貫通孔11a及び固定用バンド6の貫通孔61aをこの順に貫通した状態で、燃料タンク4の締結用フランジ部41の貫通孔42に下側(支持部41b側)から挿入固定(例えば圧入)されている。この結果、固定部品7の部品側フランジ部72と締結用フランジ部41との間に、固定用バンド6の締結端部61と補強部材11とが挟まっている。これにより、固定用バンド6の締結端部61及び締結用フランジ部41が、互いに位置合わせされた状態で(即ち締結端部61の貫通孔61aと締結用フランジ部41の貫通孔42とが連通した状態で)、互いに固定される。
このように、固定用バンド6が予め取り付けられた燃料タンク4は、車体3の下面の収容凹部31内に配置された状態で、その各締結用フランジ部41が、締結部品8によって、各締結用フランジ部41に固定された固定用バンド6の締結端部61と一緒に、車体3の上記の締結箇所Tに共締めされている。
より詳細には、締結部品8(例えばボルト)は、固定用バンド6の締結端部61を燃料タンク4の締結用フランジ部41に固定している固定部品7の筒部71と、車体3の上記の締結箇所Tに設けられた貫通孔31aとをこの順に挿通して、その貫通孔31aの裏側に設けられた被締結部品31b(例えばナット)に締結されている。これにより、締結部品8によって、締結用フランジ部41と締結端部61とが車体3の上記の締結箇所Tに共締めされている。
このように、各締結用フランジ部41が車体3の上記の締結箇所Tに締結されることで、燃料タンク4は、車体3にリジット固定されている。また、固定用バンド6の両端の締結端部61が車体3の上記の締結箇所Tに締結されることで、燃料タンク4は、固定用バンド6によって下側から支持されるように、車体3に固定されている。
次に図6を参照して、車両用燃料タンク取付構造1での燃料タンク4の車体3への取付手順(即ち車両用燃料タンク取付方法)を説明する。まず、上記のように、固定部品7によって固定用バンド6が燃料タンク4に事前に取り付けられる。この取付作業の結果、上記のように、固定用バンド6の締結端部61が燃料タンク4の締結用フランジ部41に互いに位置合わせされた状態(即ち互いの貫通孔61a,41aが連通した状態)で互いに固定される。この取付作業は、例えば、燃料タンク4の製造工程などで、燃料タンク4の製造と共に行うことができる。
そして、車両組立工程において、上記のように固定用バンド6が事前に取り付けられた燃料タンク4が、車体3の下面の収容凹部31内に配置される。この状態で、締結部品8によって、燃料タンク4の各締結用フランジ部41が、各締結用フランジ部41に固定された固定用バンド6の締結端部61と一緒に、車体3の上記の締結箇所Tに共締めされる。このようにして、燃料タンク4が車体3の下面の収容凹部31内に取り付けられる。
以上、この実施形態に係る車両用燃料タンク取付構造1によれば、車体3に配置され、締結用フランジ部41を有する燃料タンク4と、燃料タンク4を車体3に固定する固定用バンド6と、固定用バンド6の締結端部61と燃料タンク4の締結用フランジ部41とを互いに位置合せした状態で互いに固定する固定部品7と、固定部品7で互いに固定された締結用フランジ部41と締結端部61とを車体に共締めする締結部品8とを備えている。
このため、燃料タンク4の締結用フランジ部41と固定用バンド6の締結端部61とが固定部品7によって互いに位置合せされた状態で互いに固定されており、固定部品7で互いに固定された締結用フランジ部41と締結端部61とが、締結部品8によって車体に共締めされるため、締結用フランジ部41と締結端部61とを共締めする際に、それらを互いに位置合せする作業を省略でき、燃料タンク4の取付作業性を向上させると共に複数部品の取付位置精度を悪化させずに組み付けることができる。
なお、上述の「複数部品の取付位置精度を悪化させずに組み付けることができる」の意味は、燃料タンク4自身の車体に対する取付位置精度と、固定用バンド6の燃料タンク4に対する取付位置精度とを向上させるという意味である。締結用フランジ部41の貫通孔42や固定用バンド6の貫通孔61aを固定部品7の貫通孔とほぼ同じ大きさにする場合、車体への取付時に、固定部品7を燃料タンク4の締結用フランジ部41の貫通孔42に通そうとしたり、固定部品7の貫通孔に対して固定用バンド6の貫通孔61aの位置を合わそうとすると、非常に作業性が悪い。一方、締結用フランジ部41と固定用バンド6の各貫通孔42,61aをいわゆる「バカ孔」にすると、位置は合わせやすいものの、燃料タンク4の車体に対する取付位置や、固定用バンド6の燃料タンク4に対する取付位置がばらついてしまう。これに対し、この実施形態では、車体への取付前に固定部品7に対して燃料タンク4及び固定用バンド6を予めサブアッシー化するので、締結用フランジ部41の貫通孔42や固定用バンド6の貫通孔61aを固定部品7の貫通孔とほぼ同じ大きさにしても、サブアッシー時なので、車体への取付時の作業性悪化の問題はない。
また、固定部品7は、締結部品8が挿通可能な筒部71と、筒部71の外周面に設けられた部品側フランジ部72とを有し、燃料タンク4の締結用フランジ部41には、第1貫通孔41aが設けられ、固定用バンド6の締結端部61には、第2貫通孔61aが設けられ、筒部71が第2貫通孔61a及び第1貫通孔41aを順に挿通した状態で第1貫通孔41aに固定されることで、締結端部61が締結用フランジ部41と部品側フランジ部72との間に挟まれている。
このため、固定部品7の筒部71が締結端部61の第2貫通孔61a及び締結用フランジ部41の第1貫通孔41aを順に挿通した状態で第1貫通孔41aに固定されることで、締結端部61が締結用フランジ部41と部品側フランジ部72との間に挟まれるため、固定部品7を用いた簡易な構造で、締結端部61と締結用フランジ部41とを、互いに位置合せした状態で互いに固定することができる。
また、固定部品7の筒部71の外形は、楕円筒状であるため、締結部品8で締結用フランジ部41と締結端部61とを車体に共締めする際、固定部品7の筒部71が第1貫通孔41aに対して回転することを抑制できる。これにより、共締め時に固定用バンド6が捩れることを抑制できる。
なお、この実施形態では、固定部品7の筒部71が挿入される燃料タンク4の第1貫通孔41aは、楕円筒状であった。この場合は、固定部品7の筒部71と第1貫通孔41aとが嵌合することで、固定部品7の筒部71が第1貫通孔41aに対して回転することが抑制される。第1貫通孔41aは円筒状であってもよく、この場合は、固定部品7の筒部71の外周面のうち楕円長軸方向の両端部に、第1貫通孔41aの内周面との摩擦力が集中し、上記の楕円長軸方向の端部が第1貫通孔41aの内周面に引っ掛かり易くなることで、固定部品7の筒部71が第1貫通孔41aに対して回転することが抑制される。
また、締結端部61と部品側フランジ部72との間に介在された補強部材11を備え、補強部材11の固定用バンド6との接触面は、部品側フランジ部72の座面よりも大きいため、補強部材11により、固定部品7から固定用バンド6の締結端部61に作用する締結力を分散でき、これにより、固定用バンド6の荷重負担を軽減できる。
また、この実施形態に係る車両用燃料タンク取付方法によれば、車体3に配置される燃料タンク4の締結用フランジ部41と、燃料タンク4を車体3に固定する固定用バンド6の締結端部61とを、固定部品7によって互いに位置合わせした状態で互いに固定する工程と、締結部品8によって、固定部品7で互いに固定された締結用フランジ部41と締結端部61とを車体3に共締めする工程とを含むため、締結用フランジ部41と締結端部61とを共締めする際に、それらを互いに位置合せする作業を省略でき、燃料タンク4の取付作業性を向上させると共に複数部品の取付位置精度を悪化させずに組み付けることができる。
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
1…車両用燃料タンク取付構造
3…車体
4…燃料タンク
6…固定用バンド
7…固定部品
8…締結部品
11…補強部材
41…締結用フランジ部
41a…貫通孔(第1貫通孔)
61…締結端部
61a…貫通孔(第2貫通孔)
71…筒部
72…部品側フランジ部

Claims (5)

  1. 車体に配置され、締結用フランジ部を有する燃料タンクと、
    前記燃料タンクを前記車体に固定する固定用バンドと、
    前記固定用バンドの締結端部と前記燃料タンクの前記締結用フランジ部とを互いに位置合せした状態で互いに固定する固定部品と、
    前記固定部品で互いに固定された前記締結用フランジ部と前記締結端部とを前記車体に共締めする締結部品とを備えた
    車両用燃料タンク取付構造。
  2. 前記固定部品は、前記締結部品が挿通可能な筒部と、前記筒部の外周面に設けられた部品側フランジ部とを有し、
    前記燃料タンクの前記締結用フランジ部には、第1貫通孔が設けられ、
    前記固定用バンドの前記締結端部には、第2貫通孔が設けられ、
    前記筒部が前記第2貫通孔及び前記第1貫通孔を順に挿通した状態で前記第1貫通孔に固定されることで、前記締結端部が前記締結用フランジ部と前記部品側フランジ部との間に挟まれた
    請求項1に記載の車両用燃料タンク取付構造。
  3. 前記固定部品の前記筒部の外形は、楕円筒状である
    請求項2に記載の車両用燃料タンク取付構造。
  4. 前記締結端部と前記部品側フランジ部との間に介在された補強部材を備え、
    前記補強部材の前記固定用バンドとの接触面は、前記部品側フランジ部の座面よりも大きい
    請求項2又は請求項3に記載の車両用燃料タンク取付構造。
  5. 車体に配置される燃料タンクの締結用フランジ部と、前記燃料タンクを前記車体に固定する固定用バンドの締結端部とを、固定部品によって互いに位置合わせした状態で互いに固定する工程と、
    締結部品によって、前記固定部品で互いに固定された前記締結用フランジ部と前記締結端部とを前記車体に共締めする工程とを含む
    車両用燃料タンク取付方法。
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