JP2019032204A - トランス異常検知装置及び電位治療装置 - Google Patents

トランス異常検知装置及び電位治療装置 Download PDF

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Abstract

【課題】トランスの故障等により所定の高電圧が発生していないことを認識することが可能なトランス異常検知装置を提供する。【解決手段】高圧トランスの漏れ電流を検知してその検知結果を出力するトランス異常検知装置1は、高圧トランスから発生している漏れ電流を検知して駆動電流として出力する漏れ電流検知回路2と、駆動電流を増幅する増幅回路3と、増幅された駆動電流が通電されることにより発光するLED4とを備えている。高圧トランスが正常に駆動している場合、高圧トランスから漏れ電流が発生しているので、LED4が発光することにより、高圧トランスが正常に駆動していることを認識することが可能である。また、高圧トランスに異常が発生している場合、高圧トランスから漏れ電流が発生しないので、LED4が発光しないことにより、高圧トランスに異常が発生していることを認識することが可能である。【選択図】図1

Description

本発明は、トランスの故障により高電圧が発生していないことを認識することが可能なトランス異常検知装置及び電位治療装置に関する。
トランス(変圧器)を使用して商用電源の電圧を昇圧し、高電圧を発生させる装置として、頭痛や肩こり等の治療を行う電位治療装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この電位治療装置は、トランスによって発生させた高電圧を電極に印加し、大地から絶縁された人体の患部または全身に高電圧を加えて治療を行う装置である。
図5は、このような電位治療装置の例として示す、電位治療装置100の構成の例を示す斜視図である。この電位治療装置100は、主として被治療者Hが着座する椅子101と、電位治療装置100の操作を行うために椅子101の肘掛に配設された手元操作部102と、被治療者Hを高電圧で覆うために電極が内蔵されている通電部103,104と、これら通電部103,104に高電圧を印加するために高電圧を発生させる高電圧発生装置200と、を備えている。
通電部103は、椅子101に被治療者Hが着座した時に被治療者Hの頭上に位置するように、椅子101の背もたれの上部に配設されている。通電部104は、椅子101に被治療者Hが着座した時に被治療者Hの足下に位置するように、椅子101の前方の床上に配設されている。図5に示すように、この電位治療装置100に被治療者Hが着座した状態で駆動されると、通電部103と通電部104との間で高電圧が出力されて治療が行われる。
図6は、高電圧発生装置200の例を示す機能ブロック構成図である。この高電圧発生装置200は、電位治療装置100の上記通電部103,104に印加する高電圧を発生させるもので、電源プラグ201と、メインスイッチ202と、出力スイッチ203と、AC/DC変換器204と、高圧トランス205と、マイコン206と、操作部207と、電極208と、LED209とを備える。
高圧トランス205は電位治療装置100の椅子101の背面下部に設けられたケース体(図示は省略する)に内蔵され、このケース体から電源コードが延出され、その先端に電源プラグ201が設けられている。また、ケース体にはメインスイッチ202が設けられ、メインスイッチ202のオンで当該電位治療装置100への給電がなされ電位治療装置100がスタンバイ状態となる。
出力スイッチ203は、メインスイッチ202と高圧トランス205との間に配置され、マイコン206により制御される。マイコン206は、操作部207の操作により制御され、この操作部207は図5における手元操作部102に配設されている。
手元操作部102にはLED209とスイッチ(図示は省略する。)とが配置され、該スイッチを操作するとマイコン206を制御し、出力スイッチ203のオン/オフ制御及びLED209の点灯/消灯を行なうようになっている。AC/DC変換器204は、メインスイッチ202とマイコン206との間に配置され、メインスイッチ202をオンしたときに電源プラグ201からの交流(AC)を直流(DC)に変換してマイコン206に給電する。
電極208は、通電部103及び通電部104にそれぞれ内蔵されており、上記高圧トランス205によって発生された高電圧が印加される。
この高電圧発生装置200は、電源プラグ201から給電されてメインスイッチ202をオン状態にすると操作部207の操作待ち(スタンバイ状態)となる。次に操作部207の操作により、マイコン206を制御して出力スイッチ203をオン状態にすると高圧トランス205により高電圧が発生され、電極208に高電圧が印加されて、通電部103と通電部104との間に電界が発生する。これと同時にマイコン206の制御により上記LED209が発光する。
特許文献1は上述のような電位治療装置100と同様な電位治療器を示すもので、表示・入力制御回路14により、高圧トランスT1の出力制御及び表示手段の表示/非表示の制御を行なっている。
特開2017−038836号公報
ところで、高圧トランス205がレイヤーショート等、故障すると2次側出力端子から高電圧が出力されず、電極208に電圧が印加しないため、通電部103と通電部104との間に電界が発生しなくなる。又は、レイヤーショートの状況によっては所定の出力が発生せず、電界を感受しにくい状況となることがあった。
このように、高圧トランス205の故障で電界が生じていない場合であっても、図6に示すブロック構成ではLED209が発光されてしまっており、電界は不可視なものであり、当該電位治療装置で治療する被治療者Hにとっては、治療中に電界を感受しにくい、又は、感受することができないものであるため、被治療者Hは治療中であると誤認してしまうという状態が生ずる。
特許文献1の電位治療器1にあっても、表示・入力制御回路14で独立に高圧トランスT1及び表示を制御するため、高圧トランスT1にレイヤーショートが発生していても表示が行なわれた状態となり、被治療者Hは治療中であると誤認してしまう。
そこで本発明は、トランスの故障等により所定の高電圧が出力されていないことを検知することが可能なトランス異常検知装置及び電位治療装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、入力電圧を昇圧して高電圧を生じさせるトランスの駆動状態を検知する検知手段と、前記検知手段が検知した検知結果を報知する報知手段と、を備えたことを特徴とするトランス異常検知装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のトランス異常検知装置において、前記検知手段が前記トランスの漏れ電流を検知する漏れ電流検知手段である、ことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2のいずれか1項に記載のトランス異常検知装置において、前記報知手段が発光素子であり、前記検知結果に応じて発光する、ことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1または2のいずれか1項に記載のトランス異常検知装置において、前記報知手段が複数の発光素子から構成され、前記検知結果に応じて異なる前記発光素子を発光させるようにした、ことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のトランス異常検知装置において、前記発光素子は、前記漏れ電流の電流値に応じて異なる色または輝度で発光する、ことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、前記トランスと、前記トランスにより発生した高電圧を出力する電極と、を備え、前記電極は絶縁され、被治療者に前記電極から出力された前記高電圧を加え、前記被治療者の治療を行う電位治療装置であって、前記トランスの近傍に、請求項1ないし5のいずれか1項に記載のトランス異常検知装置を配設した、ことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、検知手段がトランスの駆動状態を検知し、報知手段は検知手段が検知した検知結果を報知するので、トランスの故障等により所定の高電圧が出力されていない場合、上記報知手段の結果から電界が発生されていないことを認識することが可能になる。
請求項2に記載の発明によれば、検知手段がトランスの漏れ電流を検知するので、トランスの故障等により所定の高電圧が出力されていないことを認識することが可能になる。これは、トランスが駆動して高電圧が出力されていると必ず漏れ電流が発生するので、検知手段が漏れ電流を検知すると、トランスの状態が正常であるため報知手段がその検知結果を報知することにより、トランスが正常に駆動して高電圧を出力していることを認識することができる。また、検知手段が漏れ電流を検知しない場合には、トランスの故障等により所定の高電圧が発生していないため報知手段がその検知結果を報知することにより、トランスの故障等を認識することができる。さらに、簡素な構成で高電圧の発生の有無を検知することが可能になる。
請求項3に記載の発明によれば、報知手段は発光素子からなり、検知結果に応じて発光するため、検知結果を視認することが可能になる。
請求項4に記載の発明によれば、報知手段は複数の発光素子から構成され、検知結果に応じて異なる発光素子が発光するので、例えば、トランスの出力電圧が複数段階設定されている場合、その出力電圧に応じて段階的にトランスの出力低下を認識することが可能になる。
請求項5に記載の発明によれば、報知手段は複数の発光素子から構成され、漏れ電流の電流値に応じて異なる個数の発光素子を発光させる制御手段を備えたので、トランスの出力電圧に応じて段階的に、トランスの出力低下を的確に認識することが可能になる。
請求項6に記載の発明によれば、トランスと、トランスにより発生した高電圧を出力する電極とを備えた電位治療装置のトランスの近傍に、上記トランス異常検知装置を備えたため、本発明のトランス異常検知装置を電位治療装置に適用することが可能になる。
この発明の実施の形態1に係るトランス異常検知装置1を高電圧発生装置10の高圧トランス15の近傍に配設した例を示す機能ブロック構成図である。 この発明の実施の形態2に係るトランス異常検知装置1Aを高電圧発生装置10Aの近傍に配設した例を示す機能ブロック構成図である。 図2のトランス異常検知装置1Aの制御処理の例を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態3に係る高電圧発生装置10Bを電位治療装置に適用した例を示す機能ブロック構成図である。 電位治療装置100の構成の例を示す斜視図である。 図5の電位治療装置100に配設される高電圧発生装置200の例を示す機能ブロック構成図である。
以下、この発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1に係るトランス異常検知装置1を高電圧発生装置10の高圧トランス15の近傍に配設した例を示す機能ブロック構成図である。この高電圧発生装置10が図6で例示した従来の高電圧発生装置200と相違する点は、LEDがマイコンに制御されていない点である。
トランス異常検知装置1は、高圧トランス15の漏れ電流を検知する漏れ電流検知回路(検知手段)2と、増幅回路3と、LED(報知手段・発光素子)4とを有する。漏れ電流検知回路2は、高圧トランスから発生する漏れ電流を検知して出力する回路構成であり、漏れ電流を検知するためのアンテナ21や、抵抗等により構成されている。この漏れ電流検知回路2は、高圧トランス15の近傍に非接触状態で配設されている。増幅回路3は、漏れ電流検知回路2が検知した漏れ電流を駆動電流として出力し、この駆動電流をLED4が発光する程度に増幅するものでトランジスタ等により構成され、漏れ電流検知回路2の出力側に接続されている。LED4は、増幅回路3の出力側に接続され漏れ電流検知回路2が出力する駆動電流の電流値が所定値(例えば、1mA)以上の場合に発光するようになっている。
また、トランス異常検知装置1は、電源プラグ11、メインスイッチ12、出力スイッチ13、AC/DC変換器14、高圧トランス15、マイコン16、操作部17、及び電極18を備えており、図6で例示した上記高電圧発生装置200と異なる点はマイコンにより制御されるLED209を備えていない点である。そのため、マイコン16は、操作部17の操作により出力スイッチ13の制御を行うが、LEDの発光制御は行わない。
高圧トランス15は、高電圧発生装置200の高圧トランス205と同様に、電極18に高電圧を印加する装置であり、電磁誘導によって電圧を発生させ、コイルの巻き数によって電圧を昇圧または降圧する装置である。そのため、高圧トランス15が駆動しているときには、コイルから漏れ電流が発生する。漏れ電流検知回路2は、この漏れ電流を検知して駆動電流として出力する装置である。
なお、高電圧発生装置10は、図4のような電位治療装置100に配設される装置に限られず、高電圧を発生させる装置であれば他の用途で使用されても良い。また、操作部17は、有線で接続される構成に限られず、無線で信号を送受信する構成であっても良い。
次に、このトランス異常検知装置1の作用等について説明する。
高電圧発生装置10は、電源プラグ11から給電され、メインスイッチ12がオン状態になると駆動され、AC/DC変換器14によりAC/DC変換された電流がマイコン16に供給され出力スイッチ13の制御が可能な状態(スタンバイ状態)となる。操作部17の操作により出力スイッチ13がオン状態になると、高圧トランス15の駆動が開始されて高電圧が発生され、電極18から出力される。
高圧トランス15の駆動が開始され、高圧トランス15が正常に駆動している場合、高圧トランス15から漏れ電流が発生している。トランス異常検知装置1の漏れ電流検知回路2は、この漏れ電流を検知し、駆動電流として出力してこの駆動電流を増幅回路3へ出力する。この駆動電流は、増幅回路3によって増幅され、この駆動電流の電流値が所定値より大きい場合、LED4が発光する。これにより、高圧トランス15が正常に駆動していることを認識することができる。
また、高圧トランス15がレイヤーショート等の故障により異常が発生している場合、高圧トランス15から漏れ電流が発生していない。そのため、トランス異常検知装置1の漏れ電流検知回路2は、電流値が所定値以上の漏れ電流を検知できないので、上記駆動電流が増幅回路3へ出力されることはなく、LED4は発光しない。これにより、高圧トランス15が故障により異常が発生していることを認識することができる。
以上のように、このトランス異常検知装置1によれば、高圧トランス15が正常に駆動しており、高圧トランス15から漏れ電流が発生している場合、漏れ電流検知回路2がこの漏れ電流を検知し、増幅回路3で増幅して駆動電流としてLED4を発光させる。一方、高圧トランス15がレイヤーショート等の故障により異常が発生しており、高圧トランス15から所定値以上の漏れ電流が発生していない場合、漏れ電流検知回路2は上記駆動電流を検知できないので、LED4は発光することはない。よって、高圧トランス15が故障した場合にはLED4は発光することがないため、高圧トランス15が駆動していると誤認することはない。
また、トランス異常検知装置1は、漏れ電流検知回路2、増幅回路3、及びLED4から構成されているので、簡素な構成で高電圧の発生の有無を検知することが可能になる。
なお、この実施の形態では電位治療装置における高圧トランスの異常(レイヤーショートなど)による利用者(被治療者H)が故障していることに気がつかない状況を解決するものについて説明したが、本発明トランス異常検知装置はこれに限らず、高電圧を発生させる装置一般に適用することができる。
(実施の形態2)
図2は、この発明の実施の形態2に係るトランス異常検知装置1Aを高電圧発生装置10Aの近傍に配設した例を示す機能ブロック構成図である。このトランス異常検知装置1Aは、実施の形態1に係るトランス異常検知装置1に加えて、新たに比較器(制御手段)5を備え、LED4に代えて、複数のLED4a,4bを備えている点において、実施の形態1に係るトランス異常検知装置1と異なる。また、高電圧発生装置10Aは、実施の形態1に係る高電圧発生装置10の出力スイッチ13に代えて、複数の出力スイッチ13a,13bを備え、新たに降圧変圧器19を備えている点において、実施の形態1に係る高電圧発生装置10と異なる。
比較器5は、漏れ電流検知回路2によって検知した漏れ電流を駆動電流として出力し、この駆動電流を増幅回路3によって増幅された上記駆動電流の電流値を比較し、所定の電流値未満の場合はLED4aにのみ駆動電流を流し、所定の電流値以上の場合はLED4a,4bの両方に駆動電流を流す装置である。LED4a,4bは、実施の形態1に係るLED4と同様の発光素子である。これにより、増幅回路3によって増幅された駆動電流が所定の電流値未満の場合はLED4aのみ発光し、所定の電流値以上の場合はLED4a,4bの両方が発光する構成となっている。
出力スイッチ13a,13bは、高圧トランス15の駆動のオン/オフ制御を行うスイッチであり、高圧トランスの入力側に並列に接続されている。降圧変圧器19は、電源プラグ11から供給されている商用電力を降圧する装置である。また、マイコン16は、操作部17の操作により、出力スイッチ13aがオン状態で出力スイッチ13bがオフ状態の場合、出力スイッチ13aがオフ状態で出力スイッチ13bがオン状態の場合、または出力スイッチ13a,13bがともにオフ状態の場合、の3パターンに制御する。これにより、出力スイッチ13aがオン状態の場合には電源プラグ11から供給されている商用電力がそのまま高圧トランス15に流され、出力スイッチ13bがオン状態の場合には電源プラグ11から供給されている商用電力が降圧変圧器19によって降圧されて高圧トランス15に流され、出力スイッチ13a,13bがともにオフ状態の場合には高圧トランス15は駆動しない構成となっている。その他の構成については、実施の形態1に係るトランス異常検知装置1及び高電圧発生装置10と同様である。
次に、このトランス異常検知装置1Aの作用等について説明する。
高電圧発生装置10Aは、実施の形態1に係る高電圧発生装置10と同様に、電源プラグ11から給電され、メインスイッチ12がオン状態になると駆動され、AC/DC変換器14によりAC/DC変換された電流がマイコン16に供給されて出力スイッチ13a、13bの制御が可能な状態(スタンバイ状態)となる。操作部17の操作により出力スイッチ13aがオン状態、または出力スイッチ13bがオン状態になると、高圧トランス15の駆動が開始されて高電圧が発生し、電極18から出力される。このとき、出力スイッチ13aがオン状態の場合、商用電力がそのまま高圧トランス15に流されるので、高い電圧が高圧トランス15から発生して出力される高電圧も高くなる(「高」状態)。一方、出力スイッチ13bがオン状態の場合、商用電力が降圧変圧器19によって降圧されて高圧トランス15に流されるので、低い電圧が高圧トランス15から発生して出力される高電圧も低くなる(「低」状態)。
図3は、図2のトランス異常検知装置1Aの制御処理の例を示すフローチャートである。漏れ電流検知回路2は、高圧トランス15から発生している漏れ電流を検知し(ステップS1)、この漏れ電流を駆動電流として増幅回路3へ出力する。増幅回路3は、駆動電流を増幅し(ステップS2)、比較器5へ出力する。比較器5は、駆動電流の電流値が「高」状態の場合に想定される第1閾値(所定の電流値)と比較し(ステップS3)、第1閾値以上の場合(ステップS3で「YES」の場合)にLED4a,4bの両方に駆動電流を流す(ステップS4)。第1閾値未満の場合(ステップS3で「NO」の場合)、比較器5は、駆動電流の電流値が「低」状態の場合に想定される第2閾値(所定の電流値)と比較し(ステップS5)、第2閾値以上の場合(ステップS5で「YES」の場合)にLED4aにのみ駆動電流を流す(ステップS6)。第2閾値未満の場合(ステップS5で「NO」の場合)、比較器5は、LED4a,4bの両方に駆動電流を流さない(ステップS7)。
高圧トランス15が「高」状態で駆動が開始され、高圧トランス15が正常に駆動している場合、高圧トランス15から漏れ電流が発生している。この漏れ電流の電流値は、高圧トランス15が出力する高電圧に比例して高くなる。このときの漏れ電流が駆動電流として増幅され、この駆動電流の電流値は、第1閾値よりも高くなるように設定されている。そのため、LED4a,4bの両方が発光する。これにより、高圧トランス15が「高」状態で正常に駆動していることを認識することができる。
高圧トランス15が「低」状態で駆動が開始され、高圧トランス15が正常に駆動している場合、高圧トランス15から漏れ電流が発生している。この漏れ電流の電流値は、前述の「高」状態と比較すると低くなる。このときの駆動電流の電流値は、第1閾値よりも低く、第2閾値よりも高くなるように設定されている。そのため、LED4aのみが発光する。これにより、高圧トランス15が「低」状態で正常に駆動していることを認識することができる。
また、高圧トランス15がレイヤーショート等の故障により異常が発生している場合は、実施の形態1に係る高電圧発生装置10と同様に、高圧トランス15から漏れ電流が発生していない。そのため、トランス異常検知装置1Aの漏れ電流検知回路2は、漏れ電流を検知できないので、駆動電流の電流値は第2閾値よりも低くなり、駆動電流が増幅回路3へ出力されることはなく、LED4a,4bともに発光しない。これにより、高圧トランス15が故障により異常が発生していることを認識することができる。
以上のように、このトランス異常検知装置1Aによれば、LED4a,4bは、比較器5に設定されている所定の電流値により、LED4a,4bが発光する場合と、LED4aのみが発光する場合とがあり、それぞれ高圧トランス15が「高」状態で駆動している場合と、「低」状態で駆動している場合とに対応するので、高圧トランス15が「高」状態で正常に駆動していること、高圧トランス15が「低」状態で正常に駆動していること、または高圧トランス15が故障により異常が発生していることを的確に認識することが可能になる。
なお、複数のLED4a,4bを、駆動電流の電流値に応じてそれぞれ異なる色または輝度に発光するように構成しても良い。このようにすると、高圧トランス15の状態を視覚的に容易に把握することができる。
また、実施の形態2に係るトランス異常検知装置1Aでは、高圧トランス15が「高」状態のときにLED4a,4bの両方を発光させ、「低」状態のときにLED4aのみを発光させる構成としたが、高圧トランス15が「高」状態のときにLED4bのみを発光させ、「低」状態のときにLED4aのみを発光させる構成としても良い。これは、比較器5とLED4a,4bとの間にスイッチを設けることにより可能である。
(実施の形態3)
図4は、この発明の実施の形態3に係る高電圧発生装置10Bを電位治療装置に適用した例を示す機能ブロック構成図である。この高電圧発生装置10Bは、実施の形態1に係る高電圧発生装置10の電極18に代えて、2つの電極18a,18bを備えている点において、実施の形態1に係る高電圧発生装置10と異なる。なお、この高電圧発生装置10Bの高圧トランス15の漏れ電流を検知し、その検知結果を出力するトランス異常検知装置1Bは、実施の形態1に係るトランス異常検知装置1と同様の構成を備えている。そして、トランス異常検知装置1及び高電圧発生装置10Bは、図4に示すような電位治療装置に配設されている。
2つの電極18a,18bは、高圧トランス15によって印加された高電圧を出力するための電極であり、図4に示すような電位治療装置100に配設されている。図4に示すように、電極18aは、椅子101に被治療者Hが着座した時に、被治療者Hの背もたれの上部に位置するように配設されている通電部103に内蔵されている。電極18bは、椅子101に被治療者Hが着座した時に被治療者Hの足下に位置するように配設されている通電部104に内蔵されている。その他の構成については、実施の形態1に係る高電圧発生装置10と同様である。
次に、このトランス異常検知装置1Bの作用等について説明する。
高電圧発生装置10Bは、実施の形態1に係る高電圧発生装置10と同様に、電源プラグ11から給電され、メインスイッチ12がオン状態になると駆動され、AC/DC変換器14によりAC/DC変換された電流がマイコン16に供給されて出力スイッチ13の制御が可能な状態(スタンバイ状態)となる。操作部17の操作により出力スイッチ13がオン状態になると、高圧トランス15の駆動が開始されて高電圧を発生させる。この高電圧は、電極18aと電極18bとに印加され、電極18a及び電極18bから出力された高電圧によって被治療者Hの治療が行なわれる。
高圧トランス15の駆動が開始され、高圧トランス15が正常に駆動している場合、高圧トランス15から漏れ電流が発生している。トランス異常検知装置1の漏れ電流検知回路2は、実施の形態1に係る高電圧発生装置10と同様に、この漏れ電流を検知し、増幅回路3へ駆動電流として出力する。この駆動電流は、増幅回路3によって増幅され、LED4に出力されてLED4が発光する。これにより、高圧トランス15が正常に駆動していることを認識することができる。
また、高圧トランス15がレイヤーショート等の故障により異常が発生している場合、高圧トランス15から漏れ電流が発生していない。そのため、トランス異常検知装置1の漏れ電流検知回路2は、漏れ電流を検知できないので、駆動電流が増幅回路3へ出力されることはなく、LED4は発光しない。これにより、高圧トランス15が故障により異常が発生していることを認識することができる。
以上のように、このトランス異常検知装置1Bによれば、電位治療装置に配設されているので、このトランス異常検知装置1Bを電位治療装置に適用することが可能になる。
以上、この発明の実施の形態について説明したが、具体的な構成は、上記の実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、増幅回路3の出力をマイコン16に入力し出力スイッチ13(13a,13b)がオンにも関わらず増幅回路の出力が無い場合、別に設けたブザーを鳴らしたり、別に設けた異常報知LEDを点滅させたり、或いは液晶パネルなどで異常を報知するようにしてもよい。また、上記の実施の形態では、トランス異常検知装置は高圧トランスから発生している漏れ電流を検知したが、高圧トランスの温度を検知したり、高圧トランスから出力されている電圧を検知したり、磁束を検知したりしても良い。これは、漏れ電流検知回路2を、検知対象に適したセンサ等に置き換えることにより可能である。
1,1A,1B トランス異常検知装置
2 漏れ電流検知回路(検知手段)
3 増幅回路
4 LED(報知手段・発光素子)
5 比較器
10 高電圧発生装置
11 電源プラグ
12 メインスイッチ
13,13a,13b 出力スイッチ
14 AC/DC変換器
15 高圧トランス
16 マイコン
17 操作部
18,18a,18b 電極
19 降圧変圧器
21 アンテナ
100 電位治療装置
101 椅子
102 操作部
103,104 通電部

Claims (6)

  1. 入力電圧を昇圧して高電圧を生じさせるトランスの駆動状態を検知する検知手段と、
    前記検知手段が検知した検知結果を報知する報知手段と、
    を備えたことを特徴とするトランス異常検知装置。
  2. 前記検知手段が前記トランスの漏れ電流を検知する漏れ電流検知手段である、
    ことを特徴とする請求項1に記載のトランス異常検知装置。
  3. 前記報知手段が発光素子であり、前記検知結果に応じて発光する、
    ことを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載のトランス異常検知装置。
  4. 前記報知手段が複数の発光素子から構成され、前記検知結果に応じて異なる前記発光素子を発光させるようにした、
    ことを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載のトランス異常検知装置。
  5. 前記発光素子は、前記漏れ電流の電流値に応じて異なる色または輝度で発光する、
    ことを特徴とする請求項4に記載のトランス異常検知装置。
  6. 前記トランスと、
    前記トランスにより発生した高電圧を出力する電極と、を備え、
    前記電極は絶縁され、被治療者に前記電極から出力された前記高電圧を加え、前記被治療者の治療を行う電位治療装置であって、
    前記トランスの近傍に、請求項1ないし5のいずれか1項に記載のトランス異常検知装置を配設した、
    ことを特徴とする電位治療装置。
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