JP2019032183A - 光学システム、光学装置及びプログラム - Google Patents

光学システム、光学装置及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】誤差の影響を低減する。【解決手段】光学システムSは、通常光路と、通常光路より光路長が長い遅延光路との光路長差より短い可干渉距離を持つ光を、通常光路を通過する通常光と、遅延光路を通過する遅延光とに分岐する偏光ビームスプリッタ21と、通常光と遅延光とをそれぞれ参照面に照射し、当該参照面で反射した反射光を複数の光に分割する分割部23と、分割された前記複数の光の強度をそれぞれ検出する複数の撮像素子24と、を備える偏光位相シフト光学回路2と、複数の撮像素子それぞれで検出された、通常光路を通過して参照面で反射した通常反射光の強度と遅延光路を通過して前記参照面で反射した遅延反射光の強度とに基づいて、分割部が分割した複数の反射光の光学特性を校正するための校正パラメータをそれぞれ特定する校正部322を備える情報処理装置3と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、測定対象物の形状を測定するための光学システム、光学装置及びプログラムに関する。
光学部品等の表面形状を観察するための手段として、光源からの光を平行光とし、これを基準板に照射するとともに、この基準板を透過した平行光を基準板と平行かつ所定距離だけ離した被検体に照射し、この平行光の、基準板の基準面と、被検体の被検面からの両反射光により等厚の干渉縞を作成するようにしたフィゾー型干渉計が知られている(特許文献1)。
特開平9−21606号公報
干渉計の測定結果は、空気揺らぎや振動などの外的要因、干渉計の各構成要素の製造上のばらつき、又は組み立て上のばらつきによってもたらされる誤差の影響を受けることが知られている。
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、誤差の影響を低減する技術を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様における光学システムは、偏光位相シフト光学回路と、前記偏光位相シフト光学回路が検出したデータを処理する情報処理装置とを備える光学システムであって、前記偏光位相シフト光学回路は、通常光路と、前記通常光路より光路長が長い遅延光路との光路長差より短い可干渉距離を持つ光を、前記通常光路を通過する通常光と、前記遅延光路を通過する遅延光とに分岐する偏光ビームスプリッタと、前記通常光と前記遅延光とをそれぞれ参照面に照射し、当該参照面で反射した反射光を複数の光に分割する分割部と、分割された前記複数の光の強度をそれぞれ検出する複数の撮像素子と、を備え、前記情報処理装置は、前記複数の撮像素子それぞれで検出された、前記通常光路を通過して前記参照面で反射した通常反射光の強度と前記遅延光路を通過して前記参照面で反射した遅延反射光の強度とに基づいて、前記分割部が分割した複数の反射光の光学特性を校正するための校正パラメータをそれぞれ特定する校正部を備える。
前記複数の撮像素子は、前記通常光路を通過して測定対象物で反射した測定光と、前記遅延光路を通過して前記参照面で反射した参照光との干渉光を検出し、前記校正部は、前記複数の撮像素子が受光した、前記遅延光路の長さを変更することにより位相差を変化させた複数の干渉光を用いて、前記複数の撮像素子それぞれに対応する位相値を前記複数の撮像素子ごとに特定してもよい。
前記情報処理装置は、前記撮像素子が検出した前記干渉光の強度と、前記校正部が特定した前記校正パラメータ及び前記位相値とを用いて前記測定対象物の形状を測定する測定部をさらに備えてもよい。
例えば、前記偏光位相シフト光学回路は、4以上の前記撮像素子を備え、前記測定部は、前記測定光と前記参照光との干渉光の強度を並べたデータ列を、前記校正パラメータを用いてモデル化した近似関数のモデル化パラメータを最小二乗法によって算出する。
本発明の第2の態様における光学装置は、通常光路を通過する通常光と、前記通常光路より光路長が長い遅延光路を通過する遅延光とに分岐された光をそれぞれ参照面に照射し、当該参照面で反射した反射光を複数に分割した光の強度をそれぞれ取得する取得部と、前記通常光路を通過して参照面で反射した通常反射光の強度と、前記遅延光路を通過して参照面で反射した遅延反射光の強度とに基づいて、前記複数に分割した光の光学特性を校正するための校正パラメータをそれぞれ特定する校正部と、を備える。
本発明の第3の態様におけるプログラムは、コンピュータに、通常光路を通過する通常光と、前記通常光路より光路長が長い遅延光路を通過する遅延光とに分岐された光をそれぞれ参照面に照射し、当該参照面で反射した反射光を複数に分割した光の強度をそれぞれ取得する機能と、前記通常光路を通過して前記参照面で反射した通常反射光の強度と、前記遅延光路を通過して前記参照面で反射した遅延反射光の強度とに基づいて、前記複数に分割した光の光学特性を校正するための校正パラメータをそれぞれ特定する機能と、を実現させる。
本発明によれば、誤差の影響を低減するという効果を奏する。
光学システムの概要を説明するための図である。 2つの反射光の干渉及び測定データを説明するための図である。 実施の形態に係る光学システムの概要を説明するための図である。 実施の形態に係る偏光位相シフト光学回路の機能構成を示す図である。 実施の形態に係る情報処理装置の機能構成を示す図である。 光の強度を校正する処理のフローチャートである。 測定対象物の形状を測定する処理のフローチャートである。
<実施の形態>
(実施の形態の前提となる技術)
図1を参照しながら、フィゾー型干渉計を利用した光学システムS’について説明する。図1は、光学システムS’の概要を説明するための図である。光学システムS’は、光源1と、情報処理装置3と、撮像装置4と、ビームスプリッタ5とを備える。情報処理装置3は、光源1及び撮像装置4それぞれと通信可能に接続されている。情報処理装置3は、測定対象物11を適宜移動することができる。なお、情報処理装置3は、測定対象物11を移動するかわりに、参照面10を移動してもよい。
光源1は、例えば、情報処理装置3の指示に基づいて、所定の波長のレーザーを発信するレーザー発振器である。光源1が発信したレーザーは、ビームスプリッタ5を通過し、参照面10及び測定対象物11へ向かう。参照面10及び測定対象物11の表面において反射した反射光は、ビームスプリッタ5を経て撮像装置4へ向かう。図1において、Wrは参照面10の表面において反射した反射光である参照光を示し、Wtは測定対象物11の表面において反射した反射光である測定光を示す。
撮像装置4は、受光した光の強度を検出することにより、測定データを生成する。情報処理装置3は、レーザー光の波長により定まる移動距離だけ測定対象物11をシフトする。このようにすることで、情報処理装置3は、2つの反射光の位相差を変えることができる。情報処理装置3は、撮像装置4を制御して測定対象物11を移動するごとに測定データを生成させる。このようにすることで、情報処理装置3は、2つの反射光の位相差が異なった状態で、2つの反射光の干渉光の強度である測定データを取得することができる。
図2を参照しながら、参照面10の表面において反射した参照光と、測定対象物11の表面において反射した測定光との干渉光、及び撮像装置4が取得する測定データについて説明する。図2は、2つの反射光の干渉光及び測定データを説明するための図である。図2において、図1と同様、Wrは参照光を示し、Wtは測定光を示す。
図2(a)は、2つの反射光の位相が略一致した場合を示す模式図である。図2(b)は、2つの反射光が干渉して振幅が互いに強め合い、振幅が大きくなったことを示す模式図である。図2(c)は、2つの反射光の位相が略一致した場合に取得される測定データを測定画像として表した場合の模式図である。図2(c)に示すように、2つの反射光の位相が略一致した場合に取得される測定画像は、画像の全域で光の強度が強い(明るい)画像となる。
図2(d)は、2つの反射光の位相がおよそπ(rad)ずれた場合を示す模式図である。図2(e)は、2つの反射光が干渉して振幅が互いに弱めあい、振幅が小さくなったことを示す模式図である。図2(f)は、2つの反射光の位相がおよそπ(rad)ずれた場合に取得される測定データを測定画像として表した場合の模式図である。図2(f)に示すように、2つの反射光の位相がおよそπ(rad)ずれた場合に取得される測定画像は、測定画像の全域で光の強度が弱い(暗い)画像となる。
ここで、測定対象物11の高さが一定である場合、撮像素子の各画素に入射する干渉光の位相差は同じであるため、撮像装置4の各撮像素子の各画素は、それぞれ同一の干渉光の強度を取得することが想定される。一方、測定対象物11の高さが一定でない場合、撮像素子の各画素に入射する干渉光の位相差は異なるため、撮像素子の各画素は、それぞれ異なる干渉光の強度を取得する。情報処理装置3は、撮像装置4の撮像素子の各画素で取得された干渉光の強度に基づいて、撮像素子の各画素に入射した干渉光の位相差を特定する。そして、情報処理装置3は、特定した位相差に基づいて測定対象物11の高さを特定することができる。
図2(g)は、各画素で検出された光の強度を撮像順に並べたデータ列をプロットした模式図である。図2(g)の横軸は、測定対象物11を移動することにより生じた2つの反射光の位相差を示し、縦軸は光の強度の大きさを示す。
図2(g)において、撮像装置4のある画素で検出された、位相の異なる干渉光の強度をそれぞれ黒丸でプロットした。プロットしたデータ列の各データは、測定時の誤差を含んでいる。そのため、各データと、データ列に対応する近似関数に基づいて特定される近似値とは必ずしも一致しない。そこで、各データと、各データに対応する近似値との差を測定時の誤差ε(x,y)として、誤差ε(x,y)の二乗和が最小になるようなモデル化パラメータを特定することにより、プロットしたデータ列に近似関数をフィッティングすることができる。
図2(g)を参照しながら、情報処理装置3がモデル化パラメータを特定する処理について説明する。破線で示す関数f(x,y)は、座標(x,y)に対応する画素で検出された光の強度を検出順に並べたデータ列の近似関数である。図2(g)において、振幅Vは近似関数の振幅を示し、バイアスI’(x,y)は近似関数の振動の中心を示し、オフセットAは近似関数のオフセットを示す。また、誤差ε(i=1〜4)は、それぞれ、各データから、各データに対応する近似値までの距離を示す。
参照光Wrは、参照光Wrの位相をφとして、式(1)で表される。測定光Wtは、測定光Wtの位相をφとし、測定対象物11をシフトさせることによって生じる位相差をδとして、式(2)で表される。参照光Wrと、測定光Wtとの干渉光の強度Iは、式(3)で表される。式(3)を展開することにより式(4)が得られる。
Figure 2019032183
ここで、式(4)において、I +I は干渉光の平均強度、2Iは干渉光の強度変調である。また、位相をφと位相をφとの差を位相差φと定義すると、位相差φは、測定対象物11の高さを示す。
式(4)を展開することにより式(5)が得られる。
Figure 2019032183
なお、φ=φ−φである。ここで、式(5)の各項を式(6)〜(8)に示すように置換する。式(5)は、式(6)〜(8)を用いて、式(9)で表される。
Figure 2019032183
ある画素で検出された光の強度Iは、式(9)を、δごとに書き表すことにより、行列を用いて式(10)で表される。
Figure 2019032183
式(10)をI=Xaと考える。このとき、I−Xaの2−ノルムを最小化するという意味において最適なベクトルaは最小二乗解として既知であり、a=(XX)−1Iと書ける。ここで、XXは、式(11)で表される。また、XIは、式(12)で表される。以下の式において、特に記載のない場合、添字の表記がないΣは、i=1〜Nの総和であるものとする。
Figure 2019032183
情報処理装置3は、上記式(11)及び式(12)を用いて、モデル化パラメータであるa〜aを特定する。情報処理装置3は、aとaと用いて位相差φを特定する。位相差φは、式(13)で表される。そして、情報処理装置3は、位相差φと、光源1が発する光の波長λを用いて測定対象物11の形状を示す高さhを特定する。高さhは、式(14)で表される。
Figure 2019032183
(実施の形態の前提となる技術の課題)
以上の説明においては、情報処理装置3は、2つの反射光を異なる位相差で干渉させるために、測定対象物11を移動した。このように、情報処理装置3が、反射光の光路長を変更して異なる位相差で干渉させる場合、それぞれの干渉光を検出する時刻が異なってしまう。そのため、撮像装置4が取得する干渉光の位相差は、時間経過に伴い空気のゆらぎの影響を受けて変化する。また、撮像装置4が取得する干渉光のバックグラウンドは、周辺光の変化の影響を受けて変化する。そして、測定対象物11の測定精度は、撮像装置4が取得する干渉光の位相差及びバックグラウンドが変化することにより悪化する。
光学システムにおいては、参照面又は測定対象物からの反射光を分割して、分割した複数の光がそれぞれ異なる位相差で干渉した干渉光の強度を複数の撮像素子それぞれで検出することで、時間経過に伴う周辺環境の変化による影響を低減できる。しかし、光学システムにおいては、反射光を分割すると、分割した複数の光それぞれの強度は、必ずしも同一にならない。なぜなら、光学回路は、光学素子の製造上のばらつきや、装置の組立上のばらつきの影響を受けるため、一つの光を等しく分割することができないからである。
複数の撮像素子で検出した光の強度が異なる場合、例えばいずれかの撮像素子が検出した光の強度が他の撮像素子が検出した光の強度より大きい場合を考える。最小二乗法においては、I−Xaの2−ノルムを最小化するという意味において最適なベクトルaを算出するので、絶対値が大きい値ほど多くの誤差が含まれているとみなされる。そのため、いずれかの撮像素子が他の撮像素子より大きな光の強度を検出した場合、最小二乗法においては大きな光の強度に偏重した結果が算出されてしまう。
(実施の形態に係る光学システムの概要)
そこで、本発明の実施の形態に係る光学システムSは、複数の撮像素子が検出する分割された光の強度を説明するためのモデル化パラメータを、異なる経路を通過した光の強度を用いて校正する。このようにすることで、光学システムSは、光学系のばらつきによる誤差の影響を低減することができる。図3を参照しながら、実施の形態に係る光学システムSの概要を説明する。図3は、実施の形態に係る光学システムSの概要を説明するための図である。
光学システムSは、光源1と、偏光位相シフト光学回路2と、偏光位相シフト光学回路が検出したデータを処理する情報処理装置3とを備える。情報処理装置3は、光源1と通信可能に接続されている。情報処理装置3は、参照面10、測定対象物11、又は偏光位相シフト光学回路2の各構成部材を適宜移動することができる。
偏光位相シフト光学回路2は、通常光路と、通常光路より光路長が長い遅延光路とを備え、光源1から出た光を2つの光路それぞれを通る2つの光に分割する。偏光位相シフト光学回路2は、分割したそれぞれの光を、一つずつ同じ参照面に照射する。そして、偏光位相シフト光学回路2は、参照面から反射した光を分割して、分割した光それぞれの強度を検出する。情報処理装置3は、偏光位相シフト光学回路2が検出した分割した光それぞれの強度を用いて、分割した光の強度をモデル化したモデル化パラメータを校正する校正パラメータを特定する。
以下、光学システムSが備える各構成について詳細に説明する。
光源1は、例えばスーパールミネッセントダイオードである。例えば、光源1は、偏光位相シフト光学回路2が備える通常光路と、通常光路より光路長が長い遅延光路との光路長差より短い可干渉距離を持つ光を発する。具体的には、光源1が発する光の可干渉距離は、10μmである。
<実施の形態に係る偏光位相シフト光学回路2の構成>
図4を参照しながら、実施の形態に係る偏光位相シフト光学回路2の機能構成について説明する。図4は、実施の形態に係る偏光位相シフト光学回路2の機能構成を示す図である。偏光位相シフト光学回路2は、偏光ビームスプリッタ21a及び21bと、コーナーキューブ22と、分割部23と、複数の撮像素子24(24a〜24d)とを備える。本実施の形態においては、偏光位相シフト光学回路2は、4つの撮像素子24を備えるが、4以上の撮像素子24を備えていてもよい。また、偏光位相シフト光学回路2は、偏光ビームスプリッタ21aと21bとの間と、偏光ビームスプリッタ21aとコーナーキューブ22との間、又はコーナーキューブ22と偏光ビームスプリッタ21bとの間とに、光を遮光する遮光板を備えていてもよい。
偏光ビームスプリッタ21aは、光源1が発した光を、通常光路を通過する通常光と、遅延光路を通過する遅延光とに分岐する。具体的には、偏光ビームスプリッタ21aは、光源1が発した光のS偏光成分の光をコーナーキューブ22に入射して、P偏光成分の光を偏光ビームスプリッタ21bに入射する。S偏光成分の光、及びP偏光成分の光は、直線偏光の光である。コーナーキューブ22は、入射した光を、入射方向と平行で、かつ反対の方向へと反射するリトロリフレクター(再帰反射器)である。コーナーキューブ22は、偏光ビームスプリッタ21aから入射した光を偏光ビームスプリッタ21bへ反射する。以下の説明においては、偏光ビームスプリッタ21aを発してコーナーキューブ22を経由して偏光ビームスプリッタ21bに至る光路を遅延光路といい、偏光ビームスプリッタ21aを発してコーナーキューブ22を経由せず偏光ビームスプリッタ21bに至る光路を通常光路という。
分割部23は、通常光と遅延光とをそれぞれ参照面10に照射し、参照面10で反射した反射光を複数の光に分割する。分割部23は、反射光を複数の光に分割し、複数の撮像素子24に入射する。以下、分割部23が通常光と遅延光とをそれぞれ参照面に照射し、参照面で反射した反射光を複数の光に分割する具体的な構成を説明する。分割部23は、拡大レンズ231と、複数のビームスプリッタ232と、コリメータレンズ233a及び233bと、λ/4波長板234と、複数の偏光板235とを備える。
拡大レンズ231は、偏光ビームスプリッタ21bから入射した光を拡散して撮像素子24aに入射する。ビームスプリッタ232aは、分割部23から入射した光を透過してコリメータレンズ233aに入射する。また、ビームスプリッタ232aは、コリメータレンズ233aを通過して参照面10又は測定対象物11から反射した反射光をコリメータレンズ233bへ反射する。コリメータレンズ233aは、コリメータレンズ233aから入射した光を平行光束にして参照面10と、測定対象物11とに入射する。コリメータレンズ233bは、ビームスプリッタ232aから入射した光を平行光束にしてλ/4波長板234に入射する。
λ/4波長板234は、コリメータレンズ233bから入射した直線偏光を円偏光又は楕円偏光に変換してビームスプリッタ232bに入射する。ビームスプリッタ232bは、λ/4波長板234から入射した光を、ビームスプリッタ232cに入射する光と、ビームスプリッタ232dとに入射する光とに分割する。ビームスプリッタ232cは、ビームスプリッタ232bから入射した光を、偏光板235aに入射する光と、偏光板235bに入射する光とに分割する。ビームスプリッタ232dは、ビームスプリッタ232bから入射した光を、偏光板235cに入射する光と、偏光板235dに入射する光とに分割する。
偏光板235a〜dは、入射した円偏光又は楕円偏光の光をそれぞれ異なる方向の直線偏光の光に変換する。複数の分割された参照光と測定光とは、偏光板235a〜dを通過して異なる方向に偏波されることにより、異なる位相差δの干渉光として複数の撮像素子24それぞれに入射する。具体的には、偏光板235aは、ビームスプリッタ232cから入射した光を位相差0(rad)の干渉光として撮像素子24aに入射する。偏光板235bは、ビームスプリッタ232cから入射した光を位相差π/2(rad)の干渉光として撮像素子24bに入射する。偏光板235cは、ビームスプリッタ232dから入射した光を位相差π(rad)の干渉光として撮像素子24cに入射する。偏光板235dは、ビームスプリッタ232dから入射した光を位相差3π/2(rad)の干渉光として撮像素子24dに入射する。
撮像素子24は、例えば、受光した光を電気信号へ変換する素子である。具体的には、撮像素子24は、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサであるが、これに限らない。複数の撮像素子24は、分割された複数の光の強度をそれぞれ検出する。また、複数の撮像素子24は、通常光路を通過して測定対象物で反射した測定光と、遅延光路を通過して参照面で反射した参照光とが干渉した干渉光の強度を検出してもよい。撮像素子24は、検出した光の強度を情報処理装置3に送信する。
このようにすることで、偏光位相シフト光学回路2は、分割された2つの反射光を、異なる位相差の干渉光として、複数の撮像素子24に入射することができる。そのため、光学システムS’が参照面10又は測定対象物11を移動することで複数の異なる位相差の干渉光を検出する場合と比較して、複数の異なる位相差の干渉光を瞬時に検出することができる。
<実施の形態に係る情報処理装置3の構成>
図5を参照しながら、まず、実施の形態に係る情報処理装置3の機能構成について説明する。図5は、実施の形態に係る情報処理装置3の機能構成を示す図である。情報処理装置3は、記憶部31と、制御部32とを備える。記憶部31は、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)などの記憶媒体を含む。記憶部31は、制御部32が実行するプログラムを記憶する。記憶部31は、撮像素子24が検出した光の強度、又は校正パラメータを記憶してもよい。
制御部32は、図示しないCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサを含む計算リソースである。制御部32は、記憶部31に記憶されたプログラムを実行することによって、取得部321、校正部322、及び測定部323の機能を実現する。
取得部321は、撮像素子24が検出した光の強度を取得する。具体的には、取得部321は、通常光路を通過する通常光と、通常光路より光路長が長い遅延光路を通過する遅延光とに分岐された光をそれぞれ参照面10に照射し、参照面10で反射した反射光を複数に分割した光の強度をそれぞれ取得する。取得部321は、取得した光の強度を校正部322に通知する。
校正部322は、分割部23が分割した複数の反射光の光学特性を校正するための校正パラメータをそれぞれ特定する。具体的には、校正部322は、複数の撮像素子それぞれで検出された、通常光路を通過して参照面10で反射した通常反射光の強度と、遅延光路を通過して参照面10で反射した遅延反射光の強度とに基づいて校正パラメータを特定する。
前提とする技術の光学システムS’においては、一つの撮像装置4において、複数の干渉光の強度を検出した。すなわち、光学システムS’において、式(10)の左辺の各要素(I〜I)は、同一の条件で検出された光の強度である。一方、実施の形態の光学システムSにおいては、反射光を分割し、複数の干渉光の強度を複数の撮像素子24それぞれで検出する。そのため、光学システムSにおいて、式(10)の左辺の各要素(I〜I)は、異なる条件で検出された光の強度である。
校正パラメータは、例えば近似関数の振動の中心を示す振動中心成分と、近似関数の振幅を示す振幅成分とを校正するパラメータである。式(9)において、振動中心成分はaであり、振幅成分はa及びaである。具体的には、校正パラメータは、i番目の撮像素子が検出した光の強度を近似する近似関数の振動中心成分aを校正するパラメータpと、振幅成分を校正するパラメータqとを用いて、モデル化パラメータであるa、a、及びaを校正する。校正パラメータpは、式(15)で表され、校正パラメータqは、式(16)で表される。
Figure 2019032183
なお、Cは遅延反射光の強度、Cは通常反射光の強度である。式(9)は、校正パラメータpと、qとを用いて式(17)で表される。
Figure 2019032183
このように、校正部322は、モデル化パラメータを校正することにより、検出された複数の光の強度それぞれの寄与率を均一化することができる。また、式(17)をそれぞれ測定データについて書き表すことにより、式(18)が得られる。
Figure 2019032183
校正部322は、複数の撮像素子24のそれぞれに対応する位相値を複数の撮像素子24ごとに特定してもよい。以下、複数の撮像素子24のそれぞれに対応する位相値を特定する処理について説明する。なお、以下の説明においては、測定対象物は、校正用の測定対象物であって、その形状は制御されているものとする。
まず、情報処理装置3の校正部322は、測定対象物が設置されているか否かを判定する。校正部322は、測定対象物が設置されていると判定すると、偏光位相シフト光学回路2の各構成部材を制御して、参照光と測定光とを複数の撮像素子24それぞれに入射させる。また、校正部322は、通常光路と遅延光路との光路長差(L+L)と、参照面10と測定対象物11との距離の2倍である光路長(L)とが等しくなるように、偏光位相シフト光学回路2のコーナーキューブ22、参照面10、又は測定対象物11を移動する。
校正部322は、複数の撮像素子24が干渉光を検出したか否かを判定する。校正部322は、複数の撮像素子24が干渉光を検出したと判定すると、複数の撮像素子24ごとに固有の位相値θを特定する。校正部322が位相値θを特定する具体的な方法は、すでに説明したフィゾー型干渉計を利用した光学システムS’で位相値を特定する方法と同様なので説明を省略する。なお、校正部322は、これに限らず既知の方法を用いて位相値を特定してもよい。
校正部322は、複数の撮像素子24の位相値θを用いて、複数の撮像素子24間の位相差ψを特定してもよい。例えば、校正部322は、複数の撮像素子24のうちいずれか一つの位相値θを基準として位相差ψを特定する。なお、1番目の撮像素子24を基準とすると、位相差ψはゼロである。このようにすることで、校正部322は、情報処理装置3が実際の測定対象物を測定する場合における複数の撮像素子24間の異なる位相差δを補正することができるので、測定対象物を測定する場合の測定精度を向上することができる。
測定部323は、撮像素子24が受光した干渉光の強度と、校正部322が特定した校正パラメータ及び位相値とを用いて測定対象物11の形状を測定する。例えば、測定部323は、測定光と参照光との干渉光の強度を並べたデータ列を、校正パラメータを用いてモデル化した近似関数のモデル化パラメータを最小二乗法によって算出する。各撮像素子24の位相差を位相差ψとし、校正パラメータを用いてモデル化した近似関数のモデル化パラメータ(a、a、及びa)を求める式は、下記式(19)で表される。
Figure 2019032183
測定部323は、算出したモデル化パラメータを用いて、測定対象物の高さhを特定してもよい。具体的には、測定部323は、算出したモデル化パラメータにより定まる位相差φと、光源1の波長λとを用いて、測定対象物の形状を示す高さhを特定する。すでに説明したように、位相差φは式(13)で表され、高さhは、式(14)で表される。
測定部323、複数の撮像素子24それぞれの対応する画素ごとに、高さhを特定する。このように、測定部323は、校正パラメータで校正されたモデル化パラメータを用いて測定対象物11の高さを特定することができるので、測定精度を向上することができる。
以下、図6を参照しながら、情報処理装置3が、光の強度を校正する処理について説明する。図6は、光の強度を校正する処理のフローチャートである。まず、情報処理装置3の校正部322は、偏光位相シフト光学回路2を制御して遅延光路を遮光する(ステップS1)。次に、校正部322は、光源1を制御して偏光位相シフト光学回路2に光を入射させる。校正部322は、偏光位相シフト光学回路2を制御して通常光路を通過した通常光の強度を検出させる(ステップS2)。そして、取得部321は、偏光位相シフト光学回路2が検出した通常光の強度を取得する。
校正部322は、取得部321が光の強度を取得すると、偏光位相シフト光学回路2を制御して遅延光路の遮光を解除し、通常光路を遮光する(ステップS3)。校正部322は、偏光位相シフト光学回路2を制御して遅延光路を通過する遅延光の強度を検出させる(ステップS4)。そして、取得部321は、偏光位相シフト光学回路2が検出した遅延光の強度を取得する。校正部322は、取得部321が遅延光の強度を取得すると、偏光位相シフト光学回路2を制御して通常光路の遮光を解除する(ステップS5)。
校正部322は、通常光の強度と、遅延光の強度とを用いて校正パラメータを特定する(ステップS6)。次に、校正部322は、校正用の測定対象物が設置されているか否かを判定する(ステップS7)。校正部322は、校正用の測定対象物が設置されていないと判定した場合(ステップS7でNo)、校正用の測定対象物が設置されると判定するまで待機する。校正部322は、校正用の測定対象物が設置されていると判定した場合(ステップS7でYes)、ステップS8に進む。
校正部322は、偏光位相シフト光学回路2を制御してコーナーキューブ22を移動させることにより、遅延光路の距離を変更する(ステップS8)。校正部322は、遅延光路の距離を変更すると、偏光位相シフト光学回路2を制御して参照面10と、測定対象物11とで反射した反射光の強度を検出させる(ステップS9)。取得部321は検出した反射光の強度を取得する。校正部322は、所定の数の反射光の強度を検出したか否かを判定する(ステップS10)。校正部322は、反射光の強度を所定の回数検出していないと判定した場合(ステップS10でNo)、ステップS8に戻る。校正部322は、所定の数の反射光の強度を検出したと判定するまで、ステップS8からS10を繰り返す。
校正部322は、所定の数の反射光の強度を検出したと判定した場合(ステップS10でYes)、取得した反射光の強度を用いて各撮像素子24の位相値を特定する(ステップS11)。校正部322は、各撮像素子24位相値を特定すると、特定した位相値を用いて各撮像素子24間の位相差を特定する(ステップS12)。そして、校正部322は、特定した位相差を記憶部31に記憶させる(ステップS13)。
以下、図7を参照しながら、情報処理装置3が測定対象物11の形状を測定する処理について説明する。図7は、測定対象物の形状を測定する処理のフローチャートである。まず、測定部323は、記憶部31から校正パラメータを取得する(ステップS21)。測定部323は、撮像素子24が検出した反射光の強度を取得する(ステップS22)。測定部323は、校正パラメータと、反射光の強度とを用いてモデル化パラメータである位相値を特定する(ステップS23)。そして、測定部323は、位相値を用いて測定対象物11の形状を測定する(ステップS24)。
[実施の形態の効果]
以上説明したように、情報処理装置3の校正部322が、複数に分割された光の強度をモデル化したモデル化パラメータを校正する校正パラメータを特定した。このようにすることで、校正部322は、分割した複数の反射光の光学特性を校正することができるので、分割した光が受ける光学系のばらつきによる誤差の影響を低減することができる。
また、校正部322が、校正パラメータを用いて複数の撮像素子24の位相値を特定することで、複数の撮像素子24間の位相差を特定した。このようにすることで、校正部322は、情報処理装置3が実際の測定対象物を測定する場合における複数の撮像素子24間の位相差δの補正することができるので、測定対象物11を測定する場合の測定精度を向上することができる。
さらに、測定部323が、撮像素子24間の光学系のばらつきの影響を低減され、かつ補正された撮像素子24間の位相差δを用いて測定対象物11の形状を測定した。このようにすることで、測定部323は、誤差の影響を低減できるので、測定対象物11の形状を測定する精度を向上することができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の分散・統合の具体的な実施の形態は、以上の実施の形態に限られず、その全部又は一部について、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を合わせ持つ。
1 光源
2 偏光位相シフト光学回路
3 情報処理装置
4 撮像装置
5 ビームスプリッタ
10 参照面
11 測定対象物
21 偏光ビームスプリッタ
22 コーナーキューブ
23 分割部
24 撮像素子
31 記憶部
32 制御部
231 拡大レンズ
232 ビームスプリッタ
233 コリメータレンズ
234 λ/4波長板
235 偏光板
321 取得部
322 校正部
323 測定部

Claims (6)

  1. 偏光位相シフト光学回路と、前記偏光位相シフト光学回路が検出したデータを処理する情報処理装置とを備える光学システムであって、
    前記偏光位相シフト光学回路は、
    通常光路と、前記通常光路より光路長が長い遅延光路との光路長差より短い可干渉距離を持つ光を、前記通常光路を通過する通常光と、前記遅延光路を通過する遅延光とに分岐する偏光ビームスプリッタと、
    前記通常光と前記遅延光とをそれぞれ参照面に照射し、当該参照面で反射した反射光を複数の光に分割する分割部と、
    分割された前記複数の光の強度をそれぞれ検出する複数の撮像素子と、を備え、
    前記情報処理装置は、
    前記複数の撮像素子それぞれで検出された、前記通常光路を通過して前記参照面で反射した通常反射光の強度と前記遅延光路を通過して前記参照面で反射した遅延反射光の強度とに基づいて、前記分割部が分割した複数の反射光の光学特性を校正するための校正パラメータをそれぞれ特定する校正部を備える、
    光学システム。
  2. 前記複数の撮像素子は、前記通常光路を通過して測定対象物で反射した測定光と、前記遅延光路を通過して前記参照面で反射した参照光との干渉光を検出し、
    前記校正部は、前記複数の撮像素子が受光した、前記遅延光路の長さを変更することにより位相差を変化させた複数の干渉光を用いて、前記複数の撮像素子それぞれに対応する位相値を前記複数の撮像素子ごとに特定する、
    請求項1に記載の光学システム。
  3. 前記情報処理装置は、
    前記撮像素子が検出した前記干渉光の強度と、前記校正部が特定した前記校正パラメータ及び前記位相値とを用いて前記測定対象物の形状を測定する測定部をさらに備える、
    請求項2に記載の光学システム。
  4. 前記偏光位相シフト光学回路は、4以上の前記撮像素子を備え、
    前記測定部は、前記測定光と前記参照光との干渉光の強度を並べたデータ列を、前記校正パラメータを用いてモデル化した近似関数のモデル化パラメータを最小二乗法によって算出する、
    請求項3に記載の光学システム。
  5. 通常光路を通過する通常光と、前記通常光路より光路長が長い遅延光路を通過する遅延光とに分岐された光をそれぞれ参照面に照射し、当該参照面で反射した反射光を複数に分割した光の強度をそれぞれ取得する取得部と、
    前記通常光路を通過して参照面で反射した通常反射光の強度と、前記遅延光路を通過して参照面で反射した遅延反射光の強度とに基づいて、前記複数に分割した光の光学特性を校正するための校正パラメータをそれぞれ特定する校正部と、
    を備える光学装置。
  6. コンピュータに、
    通常光路を通過する通常光と、前記通常光路より光路長が長い遅延光路を通過する遅延光とに分岐された光をそれぞれ参照面に照射し、当該参照面で反射した反射光を複数に分割した光の強度をそれぞれ取得する機能と、
    前記通常光路を通過して前記参照面で反射した通常反射光の強度と、前記遅延光路を通過して前記参照面で反射した遅延反射光の強度とに基づいて、前記複数に分割した光の光学特性を校正するための校正パラメータをそれぞれ特定する機能と、
    を実現させるためのプログラム。
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