JP2019031960A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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勇喜 野瀬
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英二 生田
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Abstract

【課題】ディザ制御の実行中における燃費の悪化を抑制することのできる内燃機関の制御装置を提供する。【解決手段】CPU32は、内燃機関10が有する複数の気筒のうちの一部の気筒を、空燃比が理論空燃比よりもリーンであるリーン燃焼気筒とし、複数の気筒のうちの一部の気筒とは別の気筒を、空燃比が理論空燃比よりもリッチであるリッチ燃焼気筒とすべく、燃料噴射弁16を操作するディザ制御処理を実行する。また、CPU32は、排気通路20と吸気通路12とを接続するEGR通路60に設けられたEGRバルブ62を操作してEGR率を制御するEGR制御処理を実行する。そして、CPU32は、EGR率が予め定められた閾値未満であることを含む実行条件が満たされるときにディザ制御処理を実行する。【選択図】図1

Description

本発明は、複数の気筒から排出された排気を浄化対象とする触媒を備えた内燃機関を制御対象とする内燃機関の制御装置に関する。
例えば特許文献1には、排気通路に設けられた触媒の硫黄被毒回復制御の実行要求が生じた場合、一部の気筒における空燃比を理論空燃比よりもリッチとし、残りの気筒における空燃比を理論空燃比よりもリーンとし、触媒に流入する排気の空燃比を目標空燃比に制御するディザ制御を実行する制御装置が記載されている。
また、内燃機関の制御装置としては、内燃機関の排気通路に排出された排気の一部を吸気通路に戻す、いわゆるEGR制御を実行するものが周知であり、こうしたEGR制御に通じてEGR率を高い値にしているときには、低い値にしているときに比べて燃費が向上することも知られている。
ところで、EGR率を高い値にしているときにディザ制御を実行すると、ディザ制御を実行しない場合と比較して気筒での燃焼が不安定になり、トルク変動が大きくなるおそれがある。そのため、上記特許文献1に記載の装置では、ディザ制御を実行する場合には、ディザ制御を実行しない場合よりも、排気通路から吸気通路に戻される排気の量、いわゆる外部EGR量が少なくなるように制限することにより、ディザ制御の実行中における燃焼状態の悪化を抑えるようにしている。
特開2007−297949号公報
ところで、上述したように外部EGR量を少なくしてEGR率が小さくなるように制限すると、EGR率を制限しない場合と比較して燃費が悪化してしまう。
本発明は、そうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ディザ制御の実行中における燃費の悪化を抑制することのできる内燃機関の制御装置を提供することにある。
上記課題を解決する内燃機関の制御装置は、複数の気筒から排出された排気を浄化する触媒と、前記複数の気筒毎に設けられた燃料噴射弁と、排気通路と吸気通路とを接続するEGR通路と、前記EGR通路の流路断面積を調整することによりEGR率を調整するEGRバルブと、を備える内燃機関を制御対象としている。そして、この制御装置は、前記複数の気筒のうちの一部の気筒を、空燃比が理論空燃比よりもリーンであるリーン燃焼気筒とし、前記複数の気筒のうちの前記一部の気筒とは別の気筒を、空燃比が理論空燃比よりもリッチであるリッチ燃焼気筒とすべく前記燃料噴射弁を操作するディザ制御処理と、前記EGRバルブを操作して前記EGR率を制御するEGR制御処理と、を実行する。そして、この制御装置は、前記ディザ制御処理を、前記EGR率が予め定められた閾値未満であることを含む実行条件が満たされるときに実行する。
同構成によれば、ディザ制御処理は、EGR率が予め定められた閾値未満であってEGR率が低い状態のときに実行される。このように、もともとEGR率が低い状態のときには、ディザ制御の実行中に排気を吸気通路に戻しても燃焼状態の悪化は抑えられるため、EGR率が低くなるように制限する必要が無い状態となっている。そこで、同構成では、このようにEGR率を制限する必要が無い状態のときにディザ制御処理を実行するようにしているため、ディザ制御の実行中における燃費の悪化を抑えることができる。
一実施形態における制御装置及び内燃機関を示す模式図。 同実施形態の制御装置が実行する処理の一部を示すブロック図。 同実施形態における目標EGR率の設定態様を示す概念図。 同実施形態においてディザ制御の実行可否を判定するための処理手順を示すフローチャート。 同実施形態におけるディザ制御の実行可否の推移を示すタイミングチャート。
以下、内燃機関の制御装置の一実施形態について、図1〜図5を参照しつつ説明する。
図1に示すように、内燃機関10は、直列に並んだ第1気筒#1、第2気筒#2、第3気筒#3、及び第4気筒#4といった4つの気筒を備えている。
内燃機関10の吸気通路12の空気は、第1気筒#1〜第4気筒#4のそれぞれの燃焼室14に吸入される。
燃焼室14には、燃料を噴射する燃料噴射弁16や火花放電を生じさせる点火プラグ18が突出しており、燃料噴射弁16から噴射された燃料と吸気通路12から燃焼室14に吸入された空気との混合気は、燃焼室14で燃焼される。
燃焼された混合気は、排気として排気通路20に排出される。排気通路20には、酸素吸蔵能力を有しており排気を浄化する三元触媒22が設けられている。
吸気通路12は、EGR通路60を介して排気通路20に接続されている。EGR通路60には、その流路断面積を変更するEGRバルブ62が設けられている。このEGRバルブ62は、弁体を駆動するアクチュエータを備えている。
制御装置30は、内燃機関10の各種制御を実行するために、燃料噴射弁16、点火プラグ18、EGRバルブ62等の各種アクチュエータを操作する。制御装置30は、各種制御を行うために、三元触媒22の上流に設けられた空燃比センサ40によって検出される空燃比Afや、クランク角センサ42によって検出される機関回転速度NE、エアフロメータ44によって検出される吸入空気量Ga等を参照する。制御装置30は、中央処理装置(以下、CPUという)32やメモリ34等を備えており、メモリ34に記憶されたプログラムをCPU32が実行することにより、内燃機関10の各種制御を実施する。
図2に、メモリ34に記憶されたプログラムをCPU32が実行することにより実現される処理の一部を示す。
ベース噴射量算出処理部M10は、機関回転速度NE及び機関負荷KLに基づき、燃焼室14における混合気の空燃比を目標値Afpに制御するための開ループ操作量として、ベース噴射量Qbを算出する。ここで、本実施形態では、目標値Afpを理論空燃比としている。また、本実施形態では、機関負荷KLとして、現在の機関回転速度NEにおける燃焼室14への充填空気量の基準値に対する実際の充填空気量の割合である機関負荷率を使用している。この機関負荷率は、吸入空気量Ga及び機関回転速度NEに基づき算出される。
目標値設定処理部M12は、燃焼室14における混合気の空燃比の目標値Afpを設定する。
フィードバック処理部M14は、空燃比センサ40によって検出される空燃比Afを目標値Afpにフィードバック制御するためのフィードバック補正値KAFを算出する。本実施形態では、目標値Afpから空燃比Afを減算した値を入力とする比例要素、積分要素、及び微分要素の各出力値の和を、フィードバック補正値KAFとする。
要求噴射量算出処理部M16は、ベース噴射量Qbにフィードバック補正値KAFを乗算することによってベース噴射量Qbを補正して要求噴射量Qdを算出する。
要求値出力処理部M20は、三元触媒22の昇温要求が生じることを条件に、内燃機関10の各気筒#1〜#4における空燃比の平均値を目標値Afpとしつつも、気筒間で空燃比を異ならせるディザ制御の噴射量補正要求値αを算出する。ここで、本実施形態にかかるディザ制御では、複数の気筒のうちの1つの気筒を、空燃比を目標値Afpよりもリッチとするリッチ燃焼気筒#Rとし、残りの各気筒を、空燃比を目標値Afpよりもリーンとするリーン燃焼気筒#Lとする。そして、リッチ燃焼気筒#Rにおける噴射量を、上記要求噴射量算出処理部M16の出力値の「1+α」倍にする。また、リーン燃焼気筒#Lにおける噴射量を、上記要求噴射量算出処理部M16の出力値の「1−(α/3)」倍にする。
詳しくは、要求値出力処理部M20は、機関回転速度NE及び機関負荷KLに基づいて噴射量補正要求値αを可変設定する。この噴射量補正要求値αは、中負荷領域において最大とされる。これは、低負荷領域では中負荷領域と比較して燃焼が不安定なために、低負荷領域では中負荷領域よりも噴射量補正要求値αを大きくしにくいことと、高負荷領域では、ディザ制御を実行しなくても排気温度が高いこととを鑑みたものである。また、噴射量補正要求値αは、機関回転速度NEが低い場合よりも高い場合に大きい値とされる。これは、機関回転速度NEが低い場合よりも高い場合の方が燃焼が安定するために、噴射量補正要求値αを大きい値としやすいためである。
なお、本実施形態では、昇温要求は、三元触媒22の暖機要求が生じる場合や、三元触媒22の硫黄被毒回復処理の実行条件が成立する場合に生じるものとなっている。
三元触媒22の暖機要求は、始動からの積算空気量が規定値以上となることにより、触媒の先端温度が活性温度となっていると判定されてから、内燃機関10の冷却水の温度が所定温度以下且つ積算空気量が所定値(>規定値)以下である場合に生じる要求となっている。
一方、硫黄被毒回復処理の実行条件は、三元触媒22の硫黄被毒量が予め定められた判定値SH以上となる場合に成立する。なお、硫黄被毒量は周知の方法で算出可能である。例えば、機関回転速度NEが高いほど、あるいは機関負荷KLが高いほど、硫黄被毒量の増加量を多く算出して、その増加量を積算することによって算出してもよい。
リッチ補正係数算出処理部M22は、噴射量補正要求値αに「1」を加算することにより、リッチ燃焼気筒#Rに関し、要求噴射量算出処理部M16の出力値を補正する補正係数であるリッチ補正係数RH(=1+α)を算出する。
乗算処理部M24は、噴射量補正要求値αを「−1/3」倍する。
リーン補正係数算出処理部M26は、乗算処理部M24の出力値「−α/3」に「1」を加算することにより、リーン燃焼気筒#Lに関し、要求噴射量算出処理部M16の出力値を補正する補正係数であるリーン補正係数LH(=1−(α/3))を算出する。
ディザ補正処理部M28は、要求噴射量算出処理部M16の出力値に上記リッチ補正係数RHを乗算することによって、リッチ燃焼気筒#Rの噴射量指令値であるリッチ気筒噴射量指令値Qp(R)を算出する。
ディザ補正処理部M30は、要求噴射量算出処理部M16の出力値に上記リーン補正係数LHを乗算することによって、リーン燃焼気筒#Lの噴射量指令値であるリーン気筒噴射量指令値Qp(L)を算出する。
噴射量制御処理部M50は、リッチ気筒噴射量指令値Qp(R)及びリーン気筒噴射量指令値Qp(L)に基づき、リッチ燃焼気筒#Rに設定された気筒及びリーン燃焼気筒#Lに設定された気筒のそれぞれに設けられた各燃料噴射弁16の操作信号MS1を生成して各燃料噴射弁16に出力する。そして、リッチ燃焼気筒の燃料噴射弁16から噴射される燃料量がリッチ気筒噴射量指令値Qp(R)となり、リーン燃焼気筒の燃料噴射弁16から噴射される燃料量がリーン気筒噴射量指令値Qp(L)となるように、各燃料噴射弁16を操作する。なお、各気筒#1〜#4のうちでリッチ燃焼気筒#Rとなる気筒は、1燃焼サイクルよりも長い周期で変更されることが望ましい。また、噴射量補正要求値αが「0(ゼロ)」の場合には、ディザ補正処理部M28,M30によって、要求噴射量Qdに「1」が乗算される。そのため、噴射量補正要求値αが「0」の場合には要求噴射量Qdがそのまま各気筒#1〜#4の噴射量指令値となる。つまり、噴射量補正要求値αが「0」の場合にはディザ制御は実行されないことになる。
EGR率設定処理部M32は、機関回転速度NE及び機関負荷KLに基づき、EGR通路60を介して吸気通路12に流入する排気の量(EGR量)を調整するための指令値である目標EGR率Epを算出する。なお、EGR率とは、筒内充填ガス総量に対するEGR量の比率のことである。
図3に、本実施形態での目標EGR率Epの設定態様を示す。なお、図3に示す設定態様は一例であり、適宜変更することができる。同図3に示すように、本実施形態では、混合気の燃焼安定性が許容範囲内となる条件下において、目標EGR率Epは極力高い値(EGR量が多くなる値)に設定される。これは、EGR率が高い場合は、低い場合よりも内燃機関10の燃費が向上するためである。詳しくは、本実施形態では、EGR率が高い順に、第1EGR率A、第2EGR率B、第3EGR率Cが設定されている。そして、中回転中負荷領域では目標EGR率Epとして第1EGR率Aが設定される。また、第1EGR率Aが設定される運転領域よりも外側の運転領域では目標EGR率Epとして第2EGR率Bが設定される。また、第2EGR率Bが設定される運転領域よりも外側の運転領域では目標EGR率Epとして第3EGR率Cが設定される。そして、第3EGR率Cが設定される運転領域よりも外側の運転領域では目標EGR率Epが「0」に設定される。
開口量操作処理部M34は、目標EGR率Ep及び吸入空気量Gaに基づき、実際のEGR率が目標EGR率EpとなるようにEGRバルブ62の開口量を操作する操作信号MS3をEGRバルブ62に出力して、同EGRバルブ62の開口量を操作する。
次に、図4を用いて、要求値出力処理部M20が実行する処理の一部について説明する。この図4に示す処理は、メモリ34に記憶されたプログラムをCPU32が所定周期で繰り返し実行することにより実現される。なお、以下では、先頭に「S」が付与された数字によって、ステップ番号を表現する。
図4に示す一連の処理において、CPU32は、硫黄被毒回復処理の実行要求があるか否かを判定する(S100)。このS100では、三元触媒22の硫黄被毒量が上記判定値SH以上となっており、硫黄被毒回復処理の実行条件が成立しているときに、硫黄被毒回復処理の実行要求があると判定される。
そして、硫黄被毒回復処理の実行要求がないときには(S100:NO)、CPU32は、ディザ制御を非実行とする(S150)。こうしたディザ制御の非実行は、上述した噴射量補正要求値αを「0」に設定することなどによって実施される。そして、CPU32は、本処理を一旦終了する。
一方、硫黄被毒回復処理の実行要求があるときには(S100:YES)、CPU32は、内燃機関10が始動してからの吸入空気量Gaの積算値InGが予め定められた閾値InthL以上であるか否かを判定する(S110)。この吸入空気量Gaの積算値InGが閾値InthL以上である旨の条件は、三元触媒22の上流側の端部の温度が、触媒活性温度に達していることを判定するための条件である。この条件は、リッチ燃焼気筒#Rから排出された排気中の未燃燃料成分や不完全燃焼成分と、リーン燃焼気筒#Lから排出された排気中の酸素との反応を三元触媒22によって促進し、効果的に三元触媒22を昇温させるための条件である。ちなみに、積算値InGは、内燃機関10の始動時以降、燃焼室14にて混合気が燃焼することにより三元触媒22が受熱した熱エネルギの総量と相関を有する値として利用しており、上記積算値InGとは異なる値を使って、三元触媒22の上流側の端部の温度が触媒活性温度に達していることを判定してもよい。
そして、吸入空気量Gaの積算値InGが閾値InthL未満であるときには(S110:NO)、CPU32は、ディザ制御を非実行として(S150)、本処理を一旦終了する。
一方、吸入空気量Gaの積算値InGが閾値InthL以上であるときには(S110:YES)、CPU32は、現在設定されている目標EGR率Epが閾値M未満であるか否かを判定する(S120)。この閾値Mには、ディザ制御の実行中にEGR制御を通じて排気の一部を吸気通路12に戻すと、許容できない程度に燃焼が悪化する場合のEGR率の下限値が設定されている。一例として本実施形態では、可変設定される上記目標EGR率Epの最大値である上記第1EGR率Aが設定されているが、他の値を設定してもよい。
そして、目標EGR率Epが閾値M未満ではないときには(S120:NO)、つまり目標EGR率Epが閾値M以上であって高いEGR率が設定されているときには、CPU32は、ディザ制御を非実行として(S150)、本処理を一旦終了する。
一方、目標EGR率Epが閾値M未満であるときには(S120:YES)、CPU32は、ディザ制御を実行する(S140)、こうしたディザ制御の実行は、上述した機関回転速度NE及び機関負荷KLに基づく噴射量補正要求値αの設定を実施することによって実行される。そして、CPU32は、本処理を一旦終了する。
次に、図5を参照して、先の図4に示した処理の作用を説明する。なお、図5に示す状態では、吸入空気量Gaの積算値InGがすでに上記閾値InthL以上になっている。
図5に示すように、機関運転中は硫黄被毒量が徐々に増大していき、時刻t1において判定値SHに達することにより、硫黄被毒回復処理の実行条件が成立する。しかし、時刻t1以降において目標EGR率Epが上記閾値M(=第1EGR率A)以上になっている場合には、先の図4に示したステップS120の処理において否定判定されるため、ディザ制御は実行されない。
そして、時刻t1以降の時刻t2において、目標EGR率Epが閾値M未満になると、先の図4に示したステップS120の処理において肯定判定されるため、ディザ制御が実行される。
このように、本実施形態では先の図3に示すように、第1EGR率Aが目標EGR率Epとして設定されることによりEGR率が高くなる運転領域(斜線で示す領域)は、ディザ制御の非実行領域となっている。一方、第1EGR率A以外の値が目標EGR率Epとして設定されることによりEGR率が低くなる運転領域は、ディザ制御の実行領域となっている。
以上説明した本実施形態によれば、次の効果を得ることができる。
(1)EGR率が低い状態のときには、ディザ制御の実行中に排気を吸気通路12に戻しても燃焼状態の悪化は抑えられるため、EGR率が低くなるように制限する必要が無い状態となっている。そこで、本実施形態では、目標EGR率Epが閾値M未満であることを含む実行条件が満たされることにより、実際のEGR率が低い状態になるとき、つまり燃焼状態の悪化を抑えるためのEGR率の制限を実施する必要が無い状態のときにディザ制御が実行されるため、ディザ制御の実行中における燃費の悪化を抑えることができる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施することもできる。
・上記実施形態では、実際のEGR率が目標EGR率EpになるようにEGRバルブ62が制御されることを鑑み、先の図4に示したステップS120では目標EGR率Epと閾値Mとを比較した。この他、EGRバルブ62の実際の開口量、吸入空気量Ga、機関回転速度NE、機関負荷KL等に基づいて実際のEGR率を算出し、その算出した値と閾値Mとを比較してもよい。
・昇温対象となる触媒としては、三元触媒22に限らない。例えば三元触媒を備えたガソリンパティキュレートフィルタ(GPF)であってもよい。ここで、GPFを上記三元触媒22の下流に設ける場合には、三元触媒22においてリッチ燃焼気筒#Rの未燃燃料成分や不完全燃焼成分がリーン燃焼気筒#Lの酸素によって酸化する際に生じる酸化熱を利用して、GPFを昇温してもよい。なお、GPFの上流に酸素吸蔵能力を有した触媒が存在しない場合、GPFに酸素吸蔵能力を有した触媒を備えることが望ましい。
・昇温要求としては、上記実施形態において例示したものに限らない。たとえば、三元触媒22に硫黄が堆積しやすい運転領域(たとえばアイドリング運転領域)である場合に、昇温要求を生じさせてもよい。また、上述したGPFを備える内燃機関10を制御対象とする場合には、GPF内の微粒子状物質を燃焼させるためにディザ制御による昇温要求を生じさせてもよい。
・上記実施形態では、リーン燃焼気筒#Lの数をリッチ燃焼気筒#Rの数よりも多くしたが、これに限らない。たとえば、リーン燃焼気筒#Lの数とリッチ燃焼気筒#Rの数とを同一にしてもよい。なお、リーン燃焼気筒#Lの数とリッチ燃焼気筒#Rの数との合計が、内燃機関10の気筒数に一致することも必須ではなく、例えば特定の気筒についてその燃焼室14における空燃比を理論空燃比とすることにより、リーン燃焼気筒#L及びリッチ燃焼気筒#Rのいずれでもない気筒としてもよい。
・制御装置30としては、CPU32とメモリ34とを備えて、ソフトウェア処理を実行するものに限らない。たとえば、上記実施形態においてソフトウェア処理されたものの少なくとも一部を、ハードウェア処理する専用のハードウェア回路(たとえばASIC等)を備えてもよい。すなわち、制御装置は、以下の(a)〜(c)のいずれかの構成であればよい。なお、処理装置及びメモリの組や、専用のハードウェア回路は複数であってもよい。
(a)上記処理の全てを、プログラムに従って実行する処理装置と、プログラムを記憶するメモリとを備える。
(b)上記処理の一部をプログラムに従って実行する処理装置及びプログラムを記憶するメモリと、残りの処理を実行する専用のハードウェア回路とを備える。
(c)上記処理の全てを実行する専用のハードウェア回路を備える。
・内燃機関10としては、4気筒の内燃機関に限らない。たとえば直列6気筒の内燃機関でもよい。また、例えば、V型の内燃機関等、第1の触媒と第2の触媒とを備え、それぞれによって排気が浄化される気筒が異なるものであってもよい。
・燃料噴射弁16としては、燃焼室14に燃料を直接噴射するものに限らず、たとえば吸気通路12に燃料を噴射するものでもよい。
10…内燃機関、12…吸気通路、14…燃焼室、16…燃料噴射弁、18…点火プラグ、20…排気通路、22…三元触媒、30…制御装置、32…中央処理装置(CPU)、34…メモリ、40…空燃比センサ、42…クランク角センサ、44…エアフロメータ、60…EGR通路、62…EGRバルブ、#1…第1気筒、#2…第2気筒、#3…第3気筒、#4…第4気筒。

Claims (1)

  1. 複数の気筒から排出された排気を浄化する触媒と、前記複数の気筒毎に設けられた燃料噴射弁と、排気通路と吸気通路とを接続するEGR通路と、前記EGR通路の流路断面積を調整することによりEGR率を調整するEGRバルブと、を備える内燃機関を制御対象とし、
    前記複数の気筒のうちの一部の気筒を、空燃比が理論空燃比よりもリーンであるリーン燃焼気筒とし、前記複数の気筒のうちの前記一部の気筒とは別の気筒を、空燃比が理論空燃比よりもリッチであるリッチ燃焼気筒とすべく前記燃料噴射弁を操作するディザ制御処理と、
    前記EGRバルブを操作して前記EGR率を制御するEGR制御処理と、を実行し、
    前記ディザ制御処理を、前記EGR率が予め定められた閾値未満であることを含む実行条件が満たされるときに実行する
    内燃機関の制御装置。
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