JP2019031851A - ガードレールの連結構造体およびガードレール連結用のスライドビームユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】緊急時に効率良く移動させて開口部を実現でき、確実な車両誘導性、良好な視線誘導性の役割も果たすことができる、ガードレールの連結構造体およびガードレール連結用のスライドビームユニットを提供する。【解決手段】前記スライドビームユニット1は、スライドビーム部材2とロックピン部材3とからなる。前記スライドビーム部材2は、スライドビーム本体2aに、隣接するガードレール10、20のビーム材11、21の上部と下部のうち少なくとも上部に掛け留め可能な掛け留め部材2bと、前記ビーム材の既設孔19と芯が一致する貫通孔2cとを備え、前記ビーム材に沿ってスライド可能な構成とされる。前記ビーム材に前記スライドビーム部材2が略均等に跨った状態で、芯が一致した前記既設孔19及び貫通孔2cに前記ロックピン部材3が差し込まれることで当該隣接するガードレール10、20同士が連結されている。【選択図】図8

Description

この発明は、車両用防護柵として代表的なガードレールの技術分野に属し、さらにいえば、緊急時(非常時)の中央分離帯に車両通行できる開口部を形成することが可能なガードレールの連結構造体の技術分野に属する。
車両用防護柵として代表的なガードレールは、確実な車両誘導性、良好な視線誘導性の役割を果たすべく、通常、適度な剛性と靱性を備えた波型ビームと称されるビーム材を隙間なく一連に連結して実施される。
しかし、中央分離帯に設置されるガードレールは、事故等の緊急時に緊急車両が中央分離帯を越えて反対車線へ行き来できる開口部(例えば、500m毎に40m程度)を実現可能な構造を要求されるので、当該開口部(開放部)を形成する区間(例えば、前記40m程度)に設置するガードレールは、前記ビーム材を隙間なく一連に連結して実施することは困難であった。
すなわち、前記開口部に、可動と固定に切り換え可能なガードレール(可動ガードレール)を複数設置することになるが、緊急時の移動作業(開口作業)は、迅速かつ効率良く行うため、各々の可動ガードレールを互いに連結しない構成で(例えば、特許文献1の図18、図19のサイドカバー30cを参照)、10cm程度の間隔をあけて断続的に設置して実施していた。
加えて、緊急時の移動作業(開口作業)は基本、人力で行うことを前提としているため、1基あたりの可動ガードレールは、取り扱い性等を考慮し、通常の固定ガードレールよりも短スパン(コンパクト)化して実施していた。
よって、中央分離帯の開口部に設置される複数の可動ガードレールは、前記ビーム材を隙間なく一連に連結して実施することは困難であり、短スパン化したビーム材を断続的に設置する構成で実施しているが故に、確実な車両誘導性、良好な視線誘導性の役割を果たしているとは云えず、解決すべき課題となっている。
ところで、特許文献2には、中央分離帯の開口部に、隙間なく一連に連結することを可能とする移動側ビームパイプを備えた中央分離帯用防護柵(ガードパイプ)が開示されてはいるが、ガードレールに関する技術については未だ開発されていないのが現状である。
特許第6014782号公報 特開2014−118746号公報
したがって、本発明は、上記した背景技術の課題に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、ビーム材を隙間なく一連に連結でき、また、従来の可動ガードレールのように緊急時に効率良く移動させて前記開口部を実現でき、さらに、確実な車両誘導性、良好な視線誘導性の役割も果たすことができる、ガードレールの連結構造体およびガードレール連結用のスライドビームユニットを提供することである。
上述の課題を解決するための手段として、請求項1に記載した発明に係るガードレールの連結構造体は、固定ガードレール同士の間の一定区間に1つ又は複数の可動ガードレールが一連に配置され、隣接するガードレールのビーム材同士の間にスライドビームユニットが跨設されてなるガードレールの連結構造体であって、
前記スライドビームユニットは、スライドビーム部材とロックピン部材とからなり、
前記スライドビーム部材は、スライドビーム本体に、前記隣接するガードレールのビーム材の上部と下部のうち少なくとも上部に掛け留め可能な掛け留め部材と、前記ビーム材の既設孔と芯が一致する貫通孔とを備え、前記ビーム材に沿ってスライド可能な構成とされ、
前記隣接するガードレールのビーム材に前記スライドビーム部材が略均等に跨った状態で、芯が一致した前記既設孔及び貫通孔に前記ロックピン部材が差し込まれることで当該隣接するガードレール同士が連結されていることを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載したガードレールの連結構造体において、前記スライドビーム本体は、前記ビーム材の外面形状に沿って屈曲するように形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、請求項1又は2に記載したガードレールの連結構造体において、前記貫通孔は、前記スライドビーム本体の上部の左右に2か所ずつ、及び下部の左右に2か所ずつ設けられていることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載したガードレールの連結構造体において、前記ロックピン部材は、棒状の把持部と、前記把持部の両端から直角方向に延設され、前記既設孔及び貫通孔に差し込み可能な湾曲ピン部とからなることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載したガードレールの連結構造体において、中央分離帯に設置されることを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載したガードレールの連結構造体において、前記可動ガードレールは、台車部と、前記台車部から立ち上がる支柱部と、前記支柱部に取り付けられるビーム材と、前記支柱部に内嵌され、地面に埋設された外管内に挿入可能な内管とからなり、前記内管の抜き差し操作により可動又は固定のガードレールに切り換え可能な構成であることを特徴とする。
請求項7に記載した発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載したガードレールの連結構造体において、前記可動ガードレールは、台車部と、前記台車部から立ち上がる第1の支柱部と、第2の支柱部と、前記第1と第2の支柱部に取り付けられるビーム材と、前記第2の支柱部に内嵌され、地面に埋設された外管内に挿入可能な内管とからなり、前記内管の抜き差し操作により可動又は固定のガードレールに切り換え可能な構成であることを特徴とする。
請求項8に記載した発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載したガードレールの連結構造体において、前記可動ガードレールは、地面に埋設された埋設管内に挿入可能な支柱部と、前記支柱部に取り付けられるビーム材とからなり、前記支柱部の抜き差し操作により可動又は固定のガードレールに切り換え可能な構成であることを特徴とする。
請求項9に記載した発明に係るガードレール連結用のスライドビームユニットは、
固定ガードレールと可動ガードレール、又は可動ガードレールと可動ガードレールのビーム材同士の間に跨設され、隣接するガードレールを連結するスライドビームユニットであって、
スライドビーム部材とロックピン部材とからなり、
前記スライドビーム部材は、スライドビーム本体に、前記隣接するガードレールのビーム材の上部と下部のうち少なくとも上部に掛け留め可能な掛け留め部材と、前記ビーム材の既設孔と芯が一致する貫通孔とを備え、前記ビーム材に沿ってスライド可能な構成とされ、
前記隣接するガードレールのビーム材に前記スライドビーム部材が略均等に跨った状態で、芯が一致した前記既設孔及び貫通孔に前記ロックピン部材が差し込まれることで当該隣接するガードレール同士が連結されることを特徴とする。
本発明に係るガードレールの連結構造体およびガードレール連結用のスライドビームユニットによれば、以下の効果を奏する。
(1)緊急時(非常時)の中央分離帯に車両通行できる開口部に設置される可動ガードレールであっても、互いに連結して実施することができる。
よって、衝突車両に対し、一連に接続されたガードレール全体で一体的に衝突車両を適正な方向に誘導できる構造を実現できるので、確実な車両誘導性を実現することができる。また、ガードレールのビーム材が一連に連続する構成を実現できるので、良好な視線誘導性も実現できる。
(2)緊急時には、ロックピン部材を取り外し、スライドビーム本体をスライドさせるだけで連結状態を簡単に解除でき、当該スライドビーム本体は、可動ガードレールのビーム材に掛け留めたまま移動、撤去等できるので、保管場所を不要とし、緊急開口作業をスムーズに合理的に行うことができる。
(3)既設の互いに連結しない構成の可動ガードレールが設置されている場合、既設のサイドカバー(巻袖ビーム)を撤去し、その代わりに、本発明に係るスライドビームユニットを取りつけることにより、簡易に、かつ合理的に本発明に係るガードレールの連結構造体に改良できる。
Aは、本発明に係るガードレールの連結構造体を示した正面図であり、Bは、同平面図である。 図1Aの部分拡大図である。 図1Aの部分拡大図である。 A、Bは、図1〜図3に係る可動ガードレールの要所を示した側面図である。 前記可動ガードレールの構成を示した説明図である。 A、Bは、本発明に係るガードレール連結用のスライドビームユニットを示した斜視図である。 A〜Cは、前記スライドビームユニットを用いて隣接するガードレールのビーム材を連結する手法を段階的に示した側面図である。ちなみに図7B、Cは、左右のビーム材間に存在するはずの支柱部等の部材を図示の便宜上省略している。 A〜Cは、前記スライドビームユニットを用いて隣接するガードレールのビーム材を連結する手法を段階的に示した正面図である。 Aは、本発明に係るガードレールの連結構造体のバリエーションを示した正面図であり、Bは、同平面図である。 Aは、図9Aの部分拡大図であり、Bは、Aの可動ガードレール10’の要所を示した側面図である。 ロックピン部材のバリエーションを示した斜視図である。 A、Bは、スライドビーム部材のバリエーションを示した説明図である。 A〜Cは、前記スライドビームユニットのバリエーションを用いた実施例を段階的に示した側面図である。
次に、本発明に係るガードレールの連結構造体およびガードレール連結用のスライドビームユニットの実施例を図面に基づいて説明する。
(ガードレールの連結構造体の全体構成についての説明)
本発明に係るガードレールの連結構造体は、図1A、Bに示すように、固定ガードレール20、20同士の間の一定区間Sに(1つ又は)複数の可動ガードレール10が一連に配置され、隣接するガードレール20、10(又は10、10)のビーム材21、11(又は11、11)同士の間にスライドビームユニット1が跨設されてなる。
本発明は、図1Bが分かりやすいように、主として中央分離帯用のガードレールに適用される。ただし、本発明に係るスライドビームユニット1は、隣接するガードレールのビーム材同士の連結に用いられるので、路側用のガードレールにも適用可能である。
前記固定ガードレール20は、従来から使用されているものをそのまま利用できる。言い換えると、本発明は、従来から使用されている固定ガードレール全般に適用可能である。ちなみに、図1、図3に係る固定ガードレール20は、一例として、道路延長方向に所定の間隔をあけて地面にモルタル24等で立設(固設)される支柱部22と、各支柱部22を間に挟むように固定されるビーム取付部材23と、道路延長方向に沿って設けられるビーム材21とをボルト接合手段等によって一体的に組み立てて構成されている。
前記可動ガードレール10もまた、従来から使用されているものをそのまま利用できる。一般的に、可動ガードレールは、図1に示したようなキャスター付きの可動ガードレール10と、図9、図10に示したようなキャスター無しの可動ガードレール10’とに大別されるが、本発明は、これらの可動ガードレール10、10’全般に適用可能である。要するに、本発明が適用可能な可動ガードレールは、所定のビーム材を備えた移動可能な構成であればよく、種々のバリエーションが存在する。
ちなみに、図1に係る可動ガードレール10は、台車部12と、前記台車部12から立ち上がる第1の支柱部13と、第2の支柱部14と、前記第1と第2の支柱部13、14に取り付けられるビーム材11と、前記第2の支柱部14に内嵌され、地面に埋設された外管16内に挿入可能な内管15とからなり、前記内管15の抜き差し操作により可動又は固定のガードレールに切り換え可能な構成で実施されている(図2〜図5も参照)。ただし、従来、可動ガードレールの端部に設けられていたサイドカバー30c(上記特許文献1の図18、図19参照)に相当する部材は使わない。
前記一定区間Sは、通常時は、前記可動ガードレール10の連結構造体が防護柵の役割を果たし、緊急時(非常時)は、前記連結構造体が移動(撤去)され、車両通行可能な開口部が形成される。具体的に、前記一定区間Sは、40m程度の長さに設定されているものが多く、通常時は、1基あたり2.5m〜3.0mスパンのビーム材11(11’)を備えた可動ガードレール10(10’)を、道路延長方向に沿って14基程度設けている。ちなみに、図1では、すべてキャスター付きの可動ガードレール10で実施しているが、図9に示すように、キャスター無しの可動ガードレール10’との混合体で実施することも勿論できるし、すべてをキャスター無しの可動ガードレール10’で実施することも勿論できる。
(本発明に係るスライドビームユニットについての説明)
前記スライドビームユニット1は、図6A、B等に示したように、スライドビーム部材2とロックピン部材3とからなる。
前記スライドビーム部材2は、スライドビーム本体2aに、前記隣接するガードレール20、10(又は10、10)のビーム材21、11(又は11、11)の上部と下部にそれぞれ掛け留め可能な掛け留め部材2bと、前記ビーム材21、11(又は11、11)の既設孔19(図7、図8参照)と芯が一致する貫通孔2cとを備え、前記ビーム材21、11(又は11、11)に沿ってスライド可能な構成とされる。
そして、図8A〜図8Cに段階的に示したように、前記隣接するガードレール20、10(又は10、10)のビーム材21、11(又は11、11)に前記スライドビーム部材2が略均等に跨った状態で、芯が一致した前記既設孔19及び貫通孔2cに、前記ロックピン部材3が差し込まれることで当該隣接するガードレール同士20、10(又は10、10)が連結されている。
本実施例に係る前記スライドビーム本体2aは、金属製であり、図7が分かりやすいように、適用対象であるビーム材11(21)の外面形状に沿って屈曲するように、より具体的には前記ビーム材11(21)の断面形状と略一致する波型断面に形成されている。ちなみに本実施例に係るスライドビーム本体2aは、一例として、縦寸350mm、横寸700mm、波高75mmで実施されている。
なお、前記ビーム材11(21)の形態には種々のバリエーションがあるが、そのほとんどが2山ビーム、3山ビームと称される波型ビームであり、本発明(に係る前記スライドビーム本体2a)はこれら波型ビームを含むビーム材のすべてに適用可能である。
本実施例に係る前記掛け止め部材2bも金属製であり、所定の幅寸(例えば、320mm)を有する断面フック状に形成され、前記スライドビーム本体2aの内側面における上部の左右に2か所、及び下部の左右に2か所の計4つ、溶接等の接合手段で設けられている。
前記掛け止め部材2bは、前記スライドビーム本体2aが前記ビーム材11(21)に沿って良好に安定状態でスライドできるように掛け止めることができれば、どのような形態であってもよい。例えば、本実施例では、前記貫通孔2cと芯が一致する部位に同形状の貫通孔を形成して実施しているが、前記掛け止め部材2bよりも狭い幅寸で、前記貫通孔を避けた位置に所定の間隔をあけて設けることも勿論可能である。
前記掛け留め部材2bを前記スライドビーム本体2aの内側面に設けた意義は、掛け留め部材2bとスライドビーム本体2aとの継ぎ目を外部に晒さないで、安全性及び良好な視線誘導性をより高めるためである。
また、前記掛け止め部材2bは、前記スライドビーム本体2aが前記ビーム材11(21)に沿って良好に安定状態でスライドできるように掛け止めることができれば、前記スライドビーム本体2aの上部(のみ)に設け、下部には設けない構成で実施することもできる。
本実施例に係る貫通孔2cは、図8B等に示したように、前記スライドビーム本体2aが、隣接するビーム材11、21(又は11、11)に略均等に跨がったとき、前記ビーム材11、21(又は11、11)の各既設孔19に芯が一致するように穿設されている。従来一般の可動ガードレールは、その端部に前記したサイドカバー30cを取りつけるための既設孔が穿設されているが、この既設孔を利用して本発明に係るスライドビーム本体2aを取りつける。よって、前記既設孔19の穿設部位および穿設数量に応じて前記貫通孔2cも適宜設計変更される。
本実施例に係るロックピン部材3は、図6B等に示したように、棒状の把持部3aと、前記把持部3aの両端から直角方向に延設され、前記既設孔19及び貫通孔3cに差し込み可能な湾曲ピン部3bとからなる。
このロックピン部材3は、前記図7B、Cと図8B、Cに段階的に示したように、芯を一致させた前記既設孔19と貫通孔3cとに挿入し、隣接するビーム材11、21(又は11、11)に対するスライドビーム本体2aのずり動きを防止するため、ひいては隣接するビーム材11、21(又は11、11)を連結するために用いられる。
図示例のロックピン部材3は、左右2箇所の貫通孔2c、2cを一纏めにロックする構成で実施しているが勿論これに限定されず、例えば図11に示したように、手指で取り扱い可能なロックピン部材3’を用い、個々(図示例では8個)の貫通孔2cをそれぞれロックする構成で実施する等、前記スライドビーム本体2aのずり動きを防止できることを条件に、適宜設計変更可能である。
(スライドビームユニットの実施例についての説明)
次に、上述した構成のスライドビームユニット1の実施例(施工例)について説明する。ちなみに、以下に説明する実施例はあくまでも一例に過ぎないことを念のため特記しておく。
先ず、図1A、Bに示したガードレールの連結構造体を実現するべく、前記一定区間S(開口部)の地面処理作業を行う。具体的には、基礎コンクリートの打設作業や可動ガードレール10を固定式にするための外管16の埋設作業等の準備作業を行う。
そして、準備が整った段階で、前記一定区間Sに前記可動ガードレール10を一連に14基整列させる。各可動ガードレール10は、図8Aに示したように、そのビーム材11の一端部に予め前記スライドビーム本体2aを内方へスライドさせておく。ちなみに、本実施例に係るガードレールは中央分離帯用なので、前記スライドビーム本体2aは、図7B等に示したように、左右対称配置に設けられている。
そして、内管15を、外管16に挿入して可動ガードレール10の位置決め作業を行うと共に、図8Aに示したように、隣接するビーム材11、11(又は11、21)を80mm程度の隙間をあけて相対峙させる。
続いて、図8Bに示したように、前記スライドビーム本体2aを、隣接するビーム材11、21(又は11、11)に略均等に跨がるまでスライドさせる。
次に、前記既設孔19と貫通孔3cとの芯を一致させる微調整作業を行った後、当該一致した孔19、3cに前記ロックピン部材3の湾曲ピン部3bを挿入し、もって、隣接するビーム材11、21(又は11、11)、ひいては隣接するガードレール10、20(10、10)の連結構造体を実現する(図8C参照)。
そして、緊急時に開口部を形成する場合は逆の手順、すなわち前記ロックピン部材3を引き抜き、前記スライドビーム部材2をビーム材11等の内方へスライドさせ、しかる後、前記内管15を外管16から引き抜き、もって、可動式に切り換えた可動ガードレール10をキャスターを利用して所定の場所に移動させることにより実現する。
(可動ガードレールのバリエーション)
図9A、Bは、前記可動ガードレール10と、キャスター無しの可動ガードレール10’との混合体で実現したガードレールの連結構造体を示している。
前記可動ガードレール10’は、図10にも示したように、地面に埋設された埋設管13’内に挿入可能な支柱部12’と、前記支柱部12’に取り付けられるビーム材11’とからなり、前記支柱部12’の抜き差し操作により可動又は固定のガードレールに切り換え可能な構成で実施されている。
もっとも、本発明に適用可能な可動ガードレールの構成はこの限りではなく、前記段落[0022]で言及したように、所定のビーム材を備えた移動可能な構成であればよく、種々のバリエーションが存在する。
例えば、本発明は、上記特許文献1の図18、図19に開示されている可動ガードレールも当然に適用対象に含む。ちなみに、当該可動ガードレールは、特許文献1の符号を援用すると、台車部と、前記台車部から立ち上がる支柱部(3)と、前記支柱部に取り付けられるビーム材(30a)と、前記支柱部に内嵌され、地面に埋設された外管(10)内に挿入可能な内管(9)とからなり、前記内管の抜き差し操作により可動又は固定のガードレールに切り換え可能な構成で実施されている。
その他、本発明は、上記特許文献2の図3、図13に示すようなコンセプトの可動ガードレールも当然に適用対象に含む。ちなみに、当該可動ガードレールは、特許文献2の符号を援用すると、台車部(2)と、前記台車部から立ち上がる第1と第2の支柱部(11、4)と、前記第2の支柱部(4)に取り付けられるビーム材(特許文献2ではパイプ)と、前記第1の支柱部(11)に内嵌され、地面に埋設された外管(6)内に挿入可能な内管(8)とからなり、前記内管(8)の抜き差し操作により可動又は固定のガードレールに切り換え可能な構成で実施されている。
以上、実施例を図面に基づいて説明したが、本発明は、図示例の限りではなく、その技術的思想を逸脱しない範囲において、当業者が通常に行う設計変更、応用のバリエーションの範囲を含むことを念のために言及する。
例えば、前記ビーム材11(21)に対する前記スライドビーム部材2の構成は、もちろん上記構成(図7参照)に限定されず、ビーム材11(21)とスライドビーム本体2aとを面タッチ構造で実施する場合は、図12Aに示したように、前記掛け留め部材2bを前記スライドビーム本体2aの外側面に設ける構成で実施することもできるし、図12Bに示したように、前記スライドビーム本体2aと前記ビーム材11(21)との位置を入れ替えて、前記ビーム材11の内側面に前記スライドビーム本体2aを取りつける手法で実施することもできる。
また、本実施例に係るスライドビーム本体2aは、適用対象であるビーム材11(21)の外面形状に沿って屈曲するように形成して実施しているが、これに限定されず、図13に示したような、ビーム材外面形状に沿って屈曲しないストレートタイプのスライドビーム本体2a’を備えたスライドビームユニット2で実施することも勿論できる。
さらに、中央分離帯に既に、例えば特許文献1の図18、図19に示す互いに連結しない構成の可動ガードレールが設置されている場合は、図18、図19に係るサイドカバー30cを撤去し、その代わりに、前記サイドカバー30c用の既設孔を利用して本発明に係るスライドビームユニット1を取りつけることにより、簡易に、かつ合理的に本発明に係るガードレールの連結構造体に改良することもできる。
1 スライドビームユニット
2 スライドビーム部材
2a スライドビーム本体
2b 掛け留め部材
2c 貫通孔
3 ロックピン部材
10 可動ガードレール
11 ビーム材
12 台車部
13 第1の支柱部
14 第2の支柱部
15 内管
16 外管
19 既設孔
20 固定ガードレール
21 ビーム材
22 支柱部
23 ビーム取付部材
24 モルタル
2’ スライドビーム部材
2a’スライドビーム本体
3’ ロックピン部材
10’ 可動ガードレール
11’ ビーム材
12’ 支柱部
13’ 埋設管

Claims (9)

  1. 固定ガードレール同士の間の一定区間に1つ又は複数の可動ガードレールが一連に配置され、隣接するガードレールのビーム材同士の間にスライドビームユニットが跨設されてなるガードレールの連結構造体であって、
    前記スライドビームユニットは、スライドビーム部材とロックピン部材とからなり、
    前記スライドビーム部材は、スライドビーム本体に、前記隣接するガードレールのビーム材の上部と下部のうち少なくとも上部に掛け留め可能な掛け留め部材と、前記ビーム材の既設孔と芯が一致する貫通孔とを備え、前記ビーム材に沿ってスライド可能な構成とされ、
    前記隣接するガードレールのビーム材に前記スライドビーム部材が略均等に跨った状態で、芯が一致した前記既設孔及び貫通孔に前記ロックピン部材が差し込まれることで当該隣接するガードレール同士が連結されていることを特徴とする、ガードレールの連結構造体。
  2. 前記スライドビーム本体は、前記ビーム材の外面形状に沿って屈曲するように形成されていることを特徴とする、請求項1に記載したガードレールの連結構造体。
  3. 前記貫通孔は、前記スライドビーム本体の上部の左右に2か所ずつ、及び下部の左右に2か所ずつ設けられていることを特徴とする、請求項1又は2に記載したガードレールの連結構造体。
  4. 前記ロックピン部材は、棒状の把持部と、前記把持部の両端から直角方向に延設され、前記既設孔及び貫通孔に差し込み可能な湾曲ピン部とからなることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載したガードレールの連結構造体。
  5. 中央分離帯に設置されることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載したガードレールの連結構造体。
  6. 前記可動ガードレールは、台車部と、前記台車部から立ち上がる支柱部と、前記支柱部に取り付けられるビーム材と、前記支柱部に内嵌され、地面に埋設された外管内に挿入可能な内管とからなり、前記内管の抜き差し操作により可動又は固定のガードレールに切り換え可能な構成であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載したガードレールの連結構造体。
  7. 前記可動ガードレールは、台車部と、前記台車部から立ち上がる第1の支柱部と、第2の支柱部と、前記第1と第2の支柱部に取り付けられるビーム材と、前記第2の支柱部に内嵌され、地面に埋設された外管内に挿入可能な内管とからなり、前記内管の抜き差し操作により可動又は固定のガードレールに切り換え可能な構成であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載したガードレールの連結構造体。
  8. 前記可動ガードレールは、地面に埋設された埋設管内に挿入可能な支柱部と、前記支柱部に取り付けられるビーム材とからなり、前記支柱部の抜き差し操作により可動又は固定のガードレールに切り換え可能な構成であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載したガードレールの連結構造体。
  9. 固定ガードレールと可動ガードレール、又は可動ガードレールと可動ガードレールのビーム材同士の間に跨設され、隣接するガードレールを連結するスライドビームユニットであって、
    スライドビーム部材とロックピン部材とからなり、
    前記スライドビーム部材は、スライドビーム本体に、前記隣接するガードレールのビーム材の上部と下部のうち少なくとも上部に掛け留め可能な掛け留め部材と、前記ビーム材の既設孔と芯が一致する貫通孔とを備え、前記ビーム材に沿ってスライド可能な構成とされ、
    前記隣接するガードレールのビーム材に前記スライドビーム部材が略均等に跨った状態で、芯が一致した前記既設孔及び貫通孔に前記ロックピン部材が差し込まれることで当該隣接するガードレール同士が連結されることを特徴とする、ガードレール連結用のスライドビームユニット。
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