JP2019031424A - 無鉛圧電磁器組成物、圧電素子および圧電素子利用装置 - Google Patents

無鉛圧電磁器組成物、圧電素子および圧電素子利用装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2019031424A
JP2019031424A JP2017154583A JP2017154583A JP2019031424A JP 2019031424 A JP2019031424 A JP 2019031424A JP 2017154583 A JP2017154583 A JP 2017154583A JP 2017154583 A JP2017154583 A JP 2017154583A JP 2019031424 A JP2019031424 A JP 2019031424A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piezoelectric
piezoelectric element
ceramic composition
crystal phase
phase
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017154583A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6895845B2 (ja
Inventor
健志 木村
Kenji Kimura
健志 木村
大介 中田
Daisuke Nakada
大介 中田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Spark Plug Co Ltd filed Critical NGK Spark Plug Co Ltd
Priority to JP2017154583A priority Critical patent/JP6895845B2/ja
Publication of JP2019031424A publication Critical patent/JP2019031424A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6895845B2 publication Critical patent/JP6895845B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Abstract

【課題】 圧電特性の良好な無鉛圧電磁器組成物、これを用いた圧電素子、さらにこれを用いた圧電素子利用装置を提供する。【解決手段】 無鉛圧電磁器組成物は、組成式(KaNabLicM1d)e(M2fM3g)O3+hで表される、ニオブ酸アルカリ系ペロブスカイト酸化物からなる第1結晶相で構成された主相と、主相内に散点状に分散して配置され、組成式(M4,Ti)O4で示されるスピネル化合物からなる第2結晶相を主とし、第1結晶相が分散して包含され、平均粒径がD50≧20μmである副相と、を有し、空孔率が0.1%以下である。【選択図】図9

Description

本発明は、圧電素子等に用いられる無鉛圧電磁器組成物、これを用いた圧電素子、及び、さらにこれを用いた圧電素子利用装置に関する。
従来から量産されている圧電素子の多くは、PZT系(チタン酸ジルコン酸鉛系)など鉛を含有する圧電磁器組成物から構成されている。しかし、近年では、鉛の環境への悪影響を排除するために、無鉛圧電磁器の開発が望まれている。そのような無鉛の圧電磁器組成物(「無鉛圧電磁器組成物」と呼ぶ)としては、例えば、ニオブ/タンタル酸アルカリ系ペロブスカイト酸化物を主相とし、M−Ti−Oスピネル化合物を副相に有する無鉛圧電磁器組成物がある(特許文献1参照)。
この特許文献1の無鉛圧電磁器組成物では、上述の主相のほか副相を生じさせることで、圧電特性に優れた無鉛圧電磁器組成物を提供できることを記載されている。
特許第5715309号公報
しかしながら、さらに良好な圧電特性を有する無鉛圧電磁器組成物が求められている。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであって、圧電特性の良好な無鉛圧電磁器組成物、これを用いた圧電素子、さらにこれを用いた圧電素子利用装置を提供する。
上記課題を解決するための本発明の一態様は、組成式(KaNabLicM1de(M2fM3g)O3+h(但し、金属元素M1はCa,Baの一種以上、金属元素M2はNb,Ti,Zrのうちの少なくともNbを含む一種以上、金属元素M3はFe,Co,Znの一種以上であり、a+b+c+d=1であり、a+b+cはゼロでなく、eは0.80<e<1.10を満たし、f+g=1であり、hは酸素の欠損あるいは過剰を示す値)で表される、ニオブ酸アルカリ系ペロブスカイト酸化物からなる第1結晶相で構成された主相と、上記主相内に散点状に分散して配置され、組成式(M4,Ti)O4(但し、金属元素M4は、Fe,Co,Znの一種以上)で示されるスピネル化合物からなる第2結晶相を主とし、上記第1結晶相が分散して包含され、平均粒径がD50≧20μmである副相と、を有し、空孔率が0.1%以下である無鉛圧電磁器組成物である。
この無鉛圧電磁器組成物は、大きくは、ニオブ酸アルカリ系ペロブスカイト酸化物からなる第1結晶相で構成された主相と、主相内に散点状に分散して配置され、スピネル化合物からなる第2結晶相を主とする副相とを有している。しかも、この副相は、第2結晶相のみならず、第1結晶相が分散して包含されている。
この無鉛圧電磁器組成物によれば、圧電特性を有さないスピネル化合物で構成される第2結晶相を主とする副相が、空孔を充填するので0.1%以下の低い空孔率の緻密な組成物となり、主相をなす第1結晶相の構造を安定化するので、圧電定数d33や電気機械結合係数Krなどの圧電特性に優れた無鉛圧電磁器組成物を提供することができる。
しかも、この無鉛圧電磁器組成物では、この副相は、平均粒径がD50≧20μmの、大きな粒径を有して主相内に散点状に分散して配置されている。これにより、さらに無鉛圧電磁器組成物の圧電特性が良好になっている。粒径の増大と共に副相同士の間隔も広くなり、副相を含まない(圧電性を有する第1結晶相で構成された)主相の領域が広くなるためと考えられる。
なお、第1結晶相をなすニオブ酸アルカリ系ペロブスカイト酸化物のAサイトには、アルカリ金属のK,Na,Liの少なくともいずれかを含み(a+b+cはゼロでなく)、また、金属元素M1としてアルカリ土類金属のCa,Baを含み得る(a+b+c+d=1)。但し、係数dはゼロであっても良い、即ち、金属元素M1は含まなくともよい。
また、ペロブスカイトのBサイトには、金属元素M1及びM2の少なくともいずれかを含む(f+g=1)。金属元素M2は、Nb,Ti,Zrのうちの少なくともNbを含む一種以上である。Nbを含むニオブ酸アルカリ系ペロブスカイト酸化物は、Nbを含まずタンタルを含むタンタル酸アルカリ系ペロブスカイト酸化物に比べて、キュリー温度(Tc)が高い無鉛圧電磁器組成物を提供することができる点で好ましい。
さらに、金属元素M3は、Fe,Co,Znの一種以上である。
加えて、酸素の係数3+hのうち、係数hは、通常3である酸素の係数に対し、酸素の欠損あるいは過剰を示す正または負の値である。
このようなニオブ酸アルカリ系ペロブスカイト酸化物としては、例えば、組成式(K0.5Na0.5)NbO3,(K0.45Na0.45Li0.1)(Nb0.9Ti0.1)O2.95,(K0.5Na0.4Ba0.1)NbO3.05で表されるものが挙げられる。
ニオブ酸アルカリ系ペロブスカイト酸化物の組成式における係数a〜hの値としては、ペロブスカイト構造が成立する値の組み合わせのうちで、無鉛圧電磁器組成物の電気的特性又は圧電特性(特に圧電定数d33)の観点で好ましい値を選択することができる。
具体的には、ニオブ酸アルカリ系ペロブスカイト酸化物のAサイトには、アルカリ金属のK,Na,Liの少なくともいずれかを含み(a+b+cはゼロでなく)、KとNaの係数a,bは、典型的には0<a≦0.6及び0<b≦0.6である。Liの係数cは、ゼロでも良いが、0<c≦0.2が好ましく、0<c≦0.1が更に好ましい。
金属元素M1(具体的にはCa,Baの1種以上)の係数dは、ゼロでも良いが、0<d≦0.2が好ましく、0<d≦0.1が更に好ましい。
Aサイト全体に対する係数eは、0.80≦e≦1.10であり、0.84≦e≦1.08が好ましく、0.88≦e≦1.07がさらに好ましい。
酸素の係数(3+h)は、第1結晶相がペロブスカイト酸化物を構成する値を取り得る。係数hの典型的な値は、h=0であり、0≦h≦0.1が好ましい。なお、係数hの値は、第1結晶相の組成の電気的な中性条件から算出することができる。但し、第1結晶相の組成としては、電気的な中性条件からやや外れた組成も許容できる。
ニオブ酸アルカリ系ペロブスカイト酸化物として、特に、組成式(KaNabLicCad1Bad2e(Nbf1,Tif2,Zrf3)O3+hであり、KとNaとNbとを主な金属成分とするものは、圧電特性と、電気特性と、絶縁性と、高温耐久性とに優れ、また、−50℃〜+150℃の間において急激な特性の変動がない無鉛圧電磁器組成物を提供することができる。
また、組成式(M4,Ti)O4で示されるスピネル化合物において、金属元素M4は、Fe,Co,Znの一種以上である。第2結晶相を含む副相は、第1結晶相からなる主相内に散点状に分散して配置されることによって、第1結晶相の結晶構造を安定化し、圧電特性を向上させる。なお、本件の無鉛圧電磁器組成物は、副相として、第2結晶相以外の結晶相(第3結晶相等)を含んでいてもよい。
上述の無鉛圧電磁器組成物であって、前記第1結晶相は、組成式(KaNabLicCad1Bad2e(Nbf1,Tif2,Zrf3)O3+h(但し、a+b+c+d1+d2=1であり、eは0.80<e<1.10を満たし、f1+f2+f3=1であり、hは酸素の欠損あるいは過剰を示す値)で示され、前記第2結晶相は、組成式(Fe,Co,Zn,Ti)O4で示される無鉛圧電磁器組成物とすると良い。
この無鉛圧電磁器組成物は、金属元素M1としてCa,Baの両者を含み、金属元素M2としてNb,Ti,Zrのいずれをも含み、金属元素M3としてのFe,Co,Znはいずれも含まない組成物である。この無鉛圧電磁器組成物は、特に圧電定数d33や電気機械結合係数Krなどの圧電特性に優れた無鉛圧電磁器組成物となる。
さらに他の解決手段は、上述の無鉛圧電磁器組成物からなり、予め定めた向きに分極された圧電素子本体と、上記分極された圧電素子本体の表面に設けられた一対の電極層と、を備える圧電素子である。
この圧電素子では、圧電素子本体に、圧電特性に優れた上述の無鉛圧電磁器組成物を用いているので、良好な特性を有する圧電素子となる。
圧電素子としては、例えば、ノックセンサに用いるセンサ用圧電素子、超音波センサの用いるセンサ用圧電素子、超音波振動子の駆動に用いる圧電素子、アクチュエータ用の圧電素子などが挙げられる。
さらに他の解決手段は、上述の圧電素子を備える圧電素子利用装置である。
この圧電素子利用装置では、圧電特性に優れた上述の無鉛圧電磁器組成物を用いた圧電素子を備えるので、良好な特性を得ることができる。
圧電素子利用装置としては、例えば、圧電素子を用いたノックセンサ、超音波センサ、超音波振動子、アクチュエータなどが挙げられる。
実施形態に係る無鉛圧電磁器組成物からなる圧電素子本体、及びこれを用いた圧電素子の製造方法を示すフローチャートである。 実施形態、及び実施例、比較例に係る圧電素子の斜視図である。 圧電素子を用いた圧電アクチュエータの斜視図である。 比較例1及び実施例1〜4の各試料の研磨面を観察した顕微鏡写真である。 比較例1及び実施例1〜4の各試料における副相の平均粒径D50と圧電定数d33及び電気機械結合係数Krとの関係を示すグラフである。 EPMAにより、実施例3の試料表面における各元素の定量分析をした結果を示す図である。 XRDにより、実施例3の試料のうち主相部分と副相部分とを分析した結果を示す図である。 実施例3の試料の破断面について観察した、顕微鏡写真、SEMの二次電子像、反射電子像である。 実施例3の試料の破断面のうち、S1部分を拡大して観察したSEMの二次電子像、反射電子像である。 実施例3の試料の破断面のうち、S2部分を拡大して観察したSEMの二次電子像、反射電子像である。 実施例3の試料の破断面のうち、S3部分を拡大して観察したSEMの二次電子像、反射電子像である。 実施例3の試料の破断面のうち、S4部分を拡大して観察したSEMの二次電子像、反射電子像である。
まず、実施形態に係る圧電素子(図2参照)の製造方法を、図1のフローチャートを参照して説明する。まず、ステップS1,S2により、第1仮焼粉末を作製する。具体的には、ステップS1では、主相をなす第1結晶相の原料(第1原料)として、K2CO3粉末,Na2CO3粉末,Li2CO3粉末,CaCO3粉末,BaCO3粉末,Nb25粉末,TiO2粉末,ZrO2粉末、Fe23粉末,CoO粉末,ZnO粉末を用意し、設ける第1結晶相の組成式((KaNabLicM1de(M2fM3g)O3+h)における係数a〜gの値に応じて秤量する。
そして、これらの第1原料の粉末にエタノールを加え、ボールミルを用いて15時間以上湿式混合して第1原料のスラリーを得る。ステップS2では、第1原料のスラリーを乾燥して得られた混合粉末を、仮焼(大気雰囲気下において600℃〜1200℃で1〜10時間)して第1仮焼粉末を作製する。
一方、ステップS3,S4により、第2仮焼粉末を作製する。具体的には、ステップS3では、副相の主要部をなす第2結晶相の原料(第2原料)として、TiO2粉末のほか、Fe23粉末,CoO粉末,ZnO粉末のうちから必要なものを選択し、第2結晶相の組成式((M4,Ti)O4)に応じて秤量する。
そして、これら第2原料の粉末にエタノールを加え、ボールミルを用いて15時間以上湿式混合して第2原料のスラリーを得る。ステップS4では、第2原料のスラリーを乾燥して得られた混合粉末を、仮焼(大気雰囲気下600℃〜1200℃で1〜10時間)して第2仮焼粉末を作製する。
ステップS5では、第1仮焼粉末(第1原料の仮焼粉末)と第2仮焼粉末(第2原料の仮焼粉末)をそれぞれ秤量し、ボールミルを用い、分散剤、バインダ及びエタノールを加えて粉砕・混合してスラリーとする。さらにこのスラリーを乾燥して得られた混合粉末を得る。
ステップS6では、仮焼(大気雰囲気下600℃〜1200℃で1〜10時間)して、混合仮焼粉末を作製する。
なお、ステップS5における第1仮焼粉末と第2仮焼粉末との混合割合は、最終的に得たい無鉛圧電磁器組成物(圧電素子本体)における、副相の割合を考慮して決定するとよい。
次いで、ステップS7は、ステップS6で得られた仮焼粉末に、分散剤、バインダ及びエタノールを加えて粉砕・混合してスラリーとし、このスラリーをスプレードライ乾燥機により乾燥し造粒粉末を造粒する。この造粒粉末をプレス型に投入しプレス成型し、所定の形状の成型体を得る。この成型体の形状としては、例えば、円板状、円柱状、矩形平板状などが挙げられる。その後、例えば圧力150MPaのCIP処理(冷間静水圧プレス処理)を行って、さらに圧密化した成型体を得る。
その後、ステップS8で成型体を焼成する。具体的には、成型体を、例えば大気雰囲気下500℃〜800℃で2〜10時間保持し、バインダを除去(脱脂)する。さらに、得られた脱脂後の成型体を、例えば大気雰囲気下900℃〜1400℃の中から選択される特定温度(例えば、1150℃)で1〜10時間保持して焼成することによって、無鉛圧電磁器組成物(圧電素子本体)を得る。ステップS8における焼成は、密閉容器内に成型体を密封した状態で行う密封焼成をするのが好ましい。焼成中に、成型体に含まれるアルカリ金属(Li,Na,K)などの金属元素が、外部に揮発してしまうことを防止するためである。
焼成後、ステップS9では、得られた圧電素子本体に研磨等を施して、要求される寸法に加工する。さらに、こうして得られた圧電素子本体の所定の位置に所定形状の電極を形成する。例えば円板形状の圧電素子本体11の両面に、円形の電極12,13を一対形成する(図2参照)。
次いで、ステップS10では、形成した電極に直流高電圧を印加し、圧電素子本体(無鉛圧電磁器組成物)を分極する。なお、分極は、絶縁油中で行うほか、大気中や不活性気体中で行うこともできる。
かくして、分極された圧電素子本体を有する圧電素子が完成する。
この製造方法によれば、ステップS1〜S4で第1,第2仮焼粉末を作製するので、第1結晶相及び第2結晶相の組成や割合を管理しやすい利点がある。
図2は、本実施形態に係る圧電素子10の形態を示す斜視図である。この圧電素子10は、無鉛圧電磁器組成物からなる円板状の圧電素子本体11の平行な両面に、それぞれ電極12,13が形成されてなる。この圧電素子本体11は、その厚み方向に分極されている。即ち、厚み方向TXと分極方向PXとが一致している。
なお、図2では、円板形状の圧電素子を例示したが、円板形状の圧電素子のほか、種々の形状や構成を有する圧電素子を製造、使用可能である。また、圧電素子利用装置も、各種の圧電素子を用いた装置を製造可能である。
図3は、他の実施形態に係る圧電素子利用装置である圧電アクチュエータ60を示す斜視図である。この圧電アクチュエータ60は、圧電素子本体61と、この圧電素子本体61を挟むように形成された一対の電極層62,63とを備えた矩形状単板の圧電振動子である。そして、圧電素子本体61は厚み方向TX(図中、上下方向)に分極されている(分極方向PXが厚み方向TXに一致している場合)。このため、この圧電アクチュエータ60の電極層62,63の間に電圧が印加されると、これらに挟まれた圧電素子本体61に電界が生じ、この圧電素子本体61が、厚み方向TXに変位(伸長あるいは収縮)すると共に、図中、左右方向LRXにも変位(収縮あるいは伸長)する。従って、この圧電アクチュエータ60の上面又は下面上に被駆動部材を配置すれば、圧電アクチュエータ60の変位に応じて被駆動部材を左右方向LRXに変位させることが可能である。
この圧電アクチュエータ60も、圧電特性に優れた圧電素子を用いて構成されているので、効率良く他の部材を駆動することが可能なアクチュエータを実現できる。
以上の無鉛圧電磁器組成物を用いた圧電素子は、上述の圧電アクチュエータのほか、振動検知用途や、圧力検知用途、発振用途、及び、圧電デバイス用途等の圧電素子利用装置に広く用いることが可能である。例えば、各種振動を検知するセンサ類(ノックセンサ及び燃焼圧センサ等)、振動子、アクチュエータ、フィルタ等の圧電デバイス、高電圧発生装置、マイクロ電源、各種駆動装置、位置制御装置、振動抑制装置、流体吐出装置(塗料吐出及び燃料吐出等)などの各種の装置に利用することができる。また、本発明の実施形態による圧電磁器組成物及び圧電素子は、特に、優れた熱耐久性が要求される用途(例えば、ノックセンサ及び燃焼圧センサ等)に好適である。
(実施例)
次いで、前述の組成式を満たす実施例に係る無鉛圧電磁器組成物からなる圧電素子について、副相の平均粒径と圧電特性及び空孔率との関係、副相と第2結晶相及び第1結晶相との関係について調査を行った。
まず前述の製造方法により、25mmφ×2.5mmtの円板状の圧電素子本体の両面全面に、それぞれAgからなる電極層を焼き付けた圧電素子(図2参照)を形成し、さらに、厚み方向に分極して実施例1〜4及び比較例の合計5種類の圧電素子を作製した。
具体的には、K2CO3粉末,Na2CO3粉末,Li2CO3粉末,CaCO3粉末,BaCO3粉末,Nb25粉末,TiO2粉末,ZrO2粉末を用意し、組成式((KaNabLicCad1Bad2e(Nbf1,Tif2,Zrf3)O3+h)で示される第1結晶相について、表1に記載の量比(係数a〜f3)となるように第1原料を秤量する。なお、各実施例は同じ組成とし、M3は含めない(係数gをg=0)ものとした。
また、Fe23粉末,CoO粉末,ZnO粉末,TiO2粉末を用意し、組成式(Fe,Co,Zn,Ti)O4で示される第2結晶相についても、表1に記載の量比となるように、第2原料を秤量する。そして、前述のステップS1〜S10を行う。
秤量した第1原料の粉末にエタノールを加えてボールミルにて15時間湿式混合してスラリーを得る(ステップS1)。その後、スラリーを乾燥して得られた混合粉末を大気雰囲気下600〜1200℃で1〜10時間仮焼して第1仮焼粉末とした(ステップS2)。なお、比較例及び実施例1〜4に用いる第1仮焼粉末の仮焼温度を異ならせて、各々の第1仮焼粉末の粒度D50を、表2に示すように、5段階に異ならせた。
第1仮焼粉末の粒度D50は、堀場製作所製レーザ回折・散乱式粒子径分布測定装置(LA-950V2)を用いて、体積累積中位径を算出した(第2仮焼粉末も同様)。
またこれと並行して、秤量した第2原料の粉末にエタノールを加えてボールミルにて15時間湿式混合してスラリーを得た(ステップS3)。その後、スラリーを乾燥して得られた混合粉末を大気雰囲気下600〜1200℃で1〜10時間仮焼して第2仮焼粉末とした(ステップS4)。なお、比較例及び実施例1〜4に用いる第2仮焼粉末の仮焼温度を異ならせて、各々の第2仮焼粉末の粒度D50を、表2に示すように5段階に異ならせた。
さらに第1仮焼粉末と第2仮焼粉末とをそれぞれ秤量し、ボールミルを用い、分散剤、バインダ及びエタノールを加えて粉砕・混合してスラリーとする。さらにこのスラリーを乾燥して得られた混合粉末を得る(ステップS5)。但し、各々粒度の異なる第1仮焼粉末と第2仮焼粉末の組合せを、表2に示すようにした。即ち、第1仮焼粉末と第2仮焼粉末の粒度の段階の同じもの同士を組み合わせた。
ついで、この混合粉末を仮焼(例えば、大気雰囲気下900℃で5時間)して、混合仮焼粉末を作製する(ステップS6)。
さらにこの混合仮焼粉末に、分散剤、バインダ及びエタノールを加え、ボールミルで粉砕・混合してスラリーとした。その後、このスラリーを乾燥・造粒し、さらに造粒粉末をプレス型を用いて圧力20MPaで一軸プレスし、円板状(直径30mm、厚さ4mm)に成型する。その後、圧力150MPaでCIP処理を行い、得られたCIPプレス体を脱脂した後(ステップS7)、大気雰囲気下1150℃で30時間保持して焼成して、無鉛圧電磁器組成物(圧電素子本体)を得た(ステップS8)。
さらに、これら実施例1〜4及び比較例の圧電素子本体を研磨して、その厚さを25mmφ×2.5mmtとした後、両面にAgからなる円形の電極層を焼き付け形成(ステップS9)し、絶縁油中で分極を行い(ステップS10)、圧電素子10(図2参照)をそれぞれ作製した。
上述したように、実施例1〜4及び比較例の各圧電素子10は、ステップS2,S4における仮焼温度及びこれによる仮焼粉末の粒度が互いに異なっている。
このようにして得た実施例1〜4及び比較例に係る圧電素子10のうち、圧電素子本体(無鉛圧電磁器組成物)の研磨面の様子(顕微鏡写真)を、図4に示す。
この図4から理解できるように、第1仮焼粉末及び第2仮焼粉末の粒度D50を小さくした比較例では、白く見える主相(第1結晶相)及び黒く見える第2結晶相が、いずれも粒径が小さく、互いに均一に分散して配置されているように見える。一方、実施例1〜4では、白い主相内に黒色の副相が散点状に分散して配置されており、しかも、第1仮焼粉末及び第2仮焼粉末の粒度D50を大きくするほど(実施例の番号が大きくなるほど)、副相が大きく成長していることが判る。
なお、実施例3の圧電素子10においては、複数の副相粒子が集合して、1つの副相粒子群を形成しているように見えるが、次述する平均粒径の測定に当たっては、副相粒子群を1つの粒子として扱って平均粒径を得ている。
このようにして得た実施例1〜4及び比較例に係る圧電素子10について、副相の平均粒径D50と、圧電素子10の圧電特性(圧電定数d33及び電気機械結合係数Kr)と、圧電素子本体(無鉛圧電磁器組成物)の空孔率とを測定した。試料数は10個であり、各数値は平均値である。
その結果を、表2に示すと共に、副相の平均粒径D50と圧電定数d33及び電気機械結合係数Krとの関係を、図5に示す。
表2及び図5から理解できるように、副相の平均粒径D50が大きい圧電素子ほど、圧電定数d33及び電気機械結合係数Krのいずれもが高くなることが判る。具体的には、実施例1〜4のように、副相の平均粒径D50を、D50≧20μmとすることで、圧電定数d33を300pC/N以上に、また、電気機械結合係数Krを46%以上にできることが判る。粒径の増大と共に副相同士の間隔も広くなり、副相を含まない(圧電性を有する第1結晶相で構成された)主相の領域が広くなるためと考えられる。
但し、副相の平均粒径D50を、D50=160μmを超えてさらに大きくしても、圧電定数d33及び電気機械結合係数Krの増加は見込めないことも判る。
なお、副相の平均粒径D50は、株式会社キーエンス製のデジタルマイクロスコープVHX−2000を用いて、図4に示す各例の研磨面を観察し、これに搭載の「自動面積計測」機能を用いて解析を行った。具体的には、観察領域の各ピクセルの輝度の中央値を用いて、画面を二値化し、視野内の全粒子について最大径を求め、ヒストグラムを作成し、平均粒径D50を求めた。なお、比較例については、視野を450μm×350μmとし、実施例1〜4については、視野を4200μm×3200μmとして、観察を行った。
また、圧電定数d33は、INSTITUTE OF ACADEMIA AINICA社製d33メータ(ZJ-4B)を用いて、電気機械結合係数KrはKEYSIGHT社製インピーダンスアナライザ(E4990A)により測定した。
さらに、比較例及び実施例1〜4の圧電素子10について空孔率を測定した。具体的には、各例の圧電素子10とは、電極を設けていない点でのみ異なる圧電素子本体11について、空孔率を測定した。測定結果を表2に示す。
これらの結果から、比較例及び実施例1〜4のいずれの圧電素子本体11についても、空孔率が0.1%未満であり、圧電素子本体11内にほとんど空孔を含まない、緻密な無鉛圧電磁器組成物となっていることが理解できる。なお、この点は、図4及び後述する図8〜図12に示す写真においても、大きな空孔が観察されないことからも、首肯される。
なお、空孔率は、以下のようにして取得した。即ち、試料の乾燥重量と、当該試料を水中に没し真空脱泡を行って、試料中の空孔に水を十分浸透させた後、水中でアルキメデス法により測定した水中重量と、続いて水中から引き上げた試料の表面に付着した水分を除去した後の含水重量とを得た上で、下記式により、空孔率を算出した。
空孔率(%)={(含水重量−乾燥重量)/(含水重量−水中重量)}×100
次いで、主相及び副相部分の組成分析を行った。
具体的には、実施例3の圧電素子本体(研磨面)のうち、主相及び副相を含む領域について、EPMAによる試料表面の元素分布を調査した。結果を、図6に示す。12枚の画像のうち、1段目の画像は、左から、調査領域の反射電子像、及び、O,Na,Kの元素分布像である。2段目の画像は、左から、Ca,Ti,Fe,Coの元素分布像である。3段目の画像は、左から、Zn,Zr,Nb,Baの元素分布像である。なお、Liは、EPMAでは測定困難であるので、調査していない。反射電子像などから理解できるように、調査領域(画像)の大半は主相であるが、中央よりも右上部分に、粒径70μm程度の略三角形状の副相(反射電子像で主相よりも黒く表示)が位置している。
なお、主相内に分布している、小さな黒い点は空孔あるいはくぼみである。
図6の各画像から理解できるように、Na,K,Nbについて言えば、主相には多く存在しているが、副相ではNa,K,Nbの存在量が主相よりも少ないことが判る。一方、Ca,Ba,Zrについて言えば、添加量自身が少ないので、画像からは判りにくいが、主相にはこれらの元素が存在しているが、副相にはこれらの元素はほぼ存在しないことが判る。一方、Tiは、主相にも若干含まれているが、副相に相対的に多量に含まれていることが判る。また、Fe,Co,Znは、副相には含まれているが、主相には含まれていないことが判る。
これらから、主相は、組成式(K,Na,Li,Ca,Ba)(Nb,Ti,Zr)O3で示されるペロブスカイト結晶を主とすると考えられる。また、副相は、組成式(Fe,Co,Zn,Ti)O4で示されるスピネル結晶が主であると考えられる。
次いで、図7に示すように、実施例3の圧電素子本体(研磨面)のうち、主相部分と副相部分について、XRDによる構造解析を行った。なお、XRDの測定機器としては、微小X線回折装置を用い、CuKα線により2θ=20〜90°の範囲で行った。
図7には、参照用に2つピークプロファイルも表示してある。このうち上段のピークプロファイルは、ペロブスカイト型結晶であるニオブ酸カリウムナトリウムK0.48Na0.52NbO3であり、下段のピークプロファイルは、スピネル型結晶である鉄チタン酸化物Fe2.50Ti0.504である。
観測されたX線の強度分布は、主相部分も副相部分も、ほぼ同様の波形を示しており、概ね、参照用(上段)のニオブ酸カリウムナトリウムK0.48Na0.52NbO3のピークプロファイルにほぼ一致している。このことから、主相部分は、ニオブ酸カリウムナトリウムK0.48Na0.52NbO3あるいはこれに近似する組成のペロブスカイト型結晶粒子が含まれていることが理解できる。
一方、観測されたX線の強度分布のうち、黒矢印で示す部分は、主相部分のX線強度分布には存在しないが、副相部分のX線強度分布には存在するピークである。このピークは参照用(下段)の鉄チタン酸化物Fe2.50Ti0.504のピークにほぼ一致することから、副相部分には、鉄チタン酸化物Fe2.50Ti0.504あるいはこれに近似する組成のスピネル型結晶粒子が含まれていることが理解できる。
これらの点からも、主相は、組成式(K,Na,Li,Ca,Ba)(Nb,Ti,Zr)O3で示されるペロブスカイト型結晶からなる第1結晶相を主とすると考えられる。また、副相は、組成式(Fe,Co,Zn,Ti)O4で示されるスピネル型結晶からなる第2結晶相が主であると考えられる。
次いで、副相についてさらに調査した。具体的には、図8に示すように、実施例3の圧電素子本体の破断面を観察し、副相が存在するS1〜S4の4箇所について、その様子を、さらに拡大した二次電子像及び反射電子像により観察した(図9〜図12参照)。
図9〜図12から理解できるように、反射電子像において、副相の部位は、やや黒く示される。さらにこの副相の部分を観察すると、やや黒く表示される部位を主とし、その中に、やや白く表示される部分が分散して配置されていることが判る。
なお、例えば、図11,図12を見ると理解できるように、やや黒く表示される部位は、二次電子像において、稜線を有しており、結晶粒子であることが判る。また、この結晶粒子の表面のみならず、破断した内部にも、反射電子像においてやや白く表示される部位が含まれていることから、副相は、その主をなす、反射電子像においてやや黒く表示される結晶粒子内にも、やや白く表示される結晶粒子が分散している構造となっていることが判る。
以上から、実施例等に係る圧電素子本体(無鉛圧電磁器組成物)は、表1に示す各係数で示される組成を有し、ペロブスカイト型結晶からなる第1結晶相で構成された主相と、スピネル型結晶からなる二次結晶相を主とし、さらに、一次結晶相が分散して包含されている副相と、を有すると考えられる。
加えて、副相の平均粒径D50が、20μm以上である圧電素子本体(無鉛圧電磁器組成物)を用いた圧電素子(実施例1〜4)は、圧電定数d33を300pC/N以上に、また、電気機械結合係数Krを46%以上にできる。
以上において、本発明を、実施形態及び実施例に即して説明したが、本発明は実施形態及び実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、実施例では、表1に示される組成を有する圧電素子10について、圧電定数d33及び電気機械結合係数Krが良好になることを示した。しかし、前述のように、組成式(KaNabLicM1de(M2fM3g)O3+hで示されるニオブ酸アルカリ系ペロブスカイト酸化物からなる第1結晶相で構成された主相と、組成式(M4,Ti)O4で示されるスピネル化合物からなる第2結晶相を主とし、第1結晶相が分散した副相とを有する無鉛圧電磁器組成物においても、副相の平均粒径をD50≧20μmとすることで、副相の平均粒径がD50<20μmであるものに比して、良好な圧電定数d33及び電気機械結合係数Krを得ることができる。
特に、前述のように、組成式(KaNabLicCad1Bad2e(Nbf1,Tif2,Zrf3)O3+hで示されるニオブ酸アルカリ系ペロブスカイト酸化物からなる第1結晶相で構成された主相と、組成式(Fe,Co,Zn,Ti)O4で示されるスピネル化合物からなる第2結晶相を主とし、第1結晶相が分散した副相とを有する無鉛圧電磁器組成物については、副相の平均粒径をD50≧20μmとすることで、副相の平均粒径がD50<20μmであるものに比して、良好な圧電定数d33及び電気機械結合係数Krを得ることができる。
PX 分極方向
TX (圧電素子本体の)厚み方向
10 圧電素子
11 圧電素子本体(無鉛圧電磁器組成物)
12,13 電極
60 圧電アクチュエータ(圧電素子,圧電素子利用装置)
61 圧電素子本体
62,63 電極層
LRX 左右方向

Claims (4)

  1. 組成式(KaNabLicM1de(M2fM3g)O3+h(但し、金属元素M1はCa,Baの一種以上、金属元素M2はNb,Ti,Zrのうちの少なくともNbを含む一種以上、金属元素M3はFe,Co,Znの一種以上であり、a+b+c+d=1であり、a+b+cはゼロでなく、eは0.80<e<1.10を満たし、f+g=1であり、hは酸素の欠損あるいは過剰を示す値)で表される、ニオブ酸アルカリ系ペロブスカイト酸化物からなる第1結晶相で構成された主相と、
    上記主相内に散点状に分散して配置され、組成式(M4,Ti)O4(但し、金属元素M4は、Fe,Co,Znの一種以上)で示されるスピネル化合物からなる第2結晶相を主とし、上記第1結晶相が分散して包含され、平均粒径がD50≧20μmである副相と、を有し、
    空孔率が0.1%以下である
    無鉛圧電磁器組成物。
  2. 請求項1に記載の無鉛圧電磁器組成物であって、
    前記第1結晶相は、
    組成式(KaNabLicCad1Bad2e(Nbf1,Tif2,Zrf3)O3+h(但し、a+b+c+d1+d2=1であり、eは0.80<e<1.10を満たし、f1+f2+f3=1であり、hは酸素の欠損あるいは過剰を示す値)で示され、
    前記第2結晶相は、
    組成式(Fe,Co,Zn,Ti)O4で示される
    無鉛圧電磁器組成物。
  3. 請求項1または請求項2に記載の無鉛圧電磁器組成物からなり、予め定めた向きに分極された圧電素子本体と、
    上記分極された圧電素子本体の表面に設けられた一対の電極層と、を備える
    圧電素子。
  4. 請求項3に記載の圧電素子を備える
    圧電素子利用装置。
JP2017154583A 2017-08-09 2017-08-09 無鉛圧電磁器組成物、圧電素子および圧電素子利用装置 Active JP6895845B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017154583A JP6895845B2 (ja) 2017-08-09 2017-08-09 無鉛圧電磁器組成物、圧電素子および圧電素子利用装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017154583A JP6895845B2 (ja) 2017-08-09 2017-08-09 無鉛圧電磁器組成物、圧電素子および圧電素子利用装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019031424A true JP2019031424A (ja) 2019-02-28
JP6895845B2 JP6895845B2 (ja) 2021-06-30

Family

ID=65523293

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017154583A Active JP6895845B2 (ja) 2017-08-09 2017-08-09 無鉛圧電磁器組成物、圧電素子および圧電素子利用装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6895845B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2022215666A1 (ja) * 2021-04-08 2022-10-13
WO2024070625A1 (ja) * 2022-09-30 2024-04-04 日本特殊陶業株式会社 無鉛圧電組成物、及び圧電素子

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004244300A (ja) * 2003-01-23 2004-09-02 Denso Corp 圧電磁器組成物及びその製造方法,並びに圧電素子及び誘電素子
JP2005179143A (ja) * 2003-12-22 2005-07-07 Tdk Corp 圧電磁器およびその製造方法
WO2007094115A1 (ja) * 2006-02-17 2007-08-23 Murata Manufacturing Co., Ltd. 圧電磁器組成物
JP2010030809A (ja) * 2008-07-28 2010-02-12 Ngk Insulators Ltd (Li,Na,K,Bi)(Nb,Ta)O3系圧電材料及びその製造方法
JP2011190147A (ja) * 2010-03-15 2011-09-29 Fdk Corp 圧電磁器材料
WO2013008418A1 (ja) * 2011-07-13 2013-01-17 日本特殊陶業株式会社 無鉛圧電磁器組成物およびその製造方法、ならびにその組成物を用いた圧電素子、超音波加工機、超音波駆動デバイスおよびセンシングデバイス
JP2014043358A (ja) * 2012-08-24 2014-03-13 Taiyo Yuden Co Ltd 圧電セラミックス及び圧電素子
WO2014156015A1 (ja) * 2013-03-29 2014-10-02 日本特殊陶業株式会社 無鉛圧電磁器組成物、それを用いた圧電素子、装置、及び、無鉛圧電磁器組成物の製造方法
WO2015093436A1 (ja) * 2013-12-16 2015-06-25 日立金属株式会社 結晶配向圧電セラミックス、その製造方法、及び圧電体素子
JP2015201566A (ja) * 2014-04-09 2015-11-12 日立金属株式会社 結晶配向圧電セラミックス、その製造方法、及び積層型圧電素子
JP2015202972A (ja) * 2014-04-11 2015-11-16 日本特殊陶業株式会社 無鉛圧電磁器組成物、それを用いた圧電素子、及び、無鉛圧電磁器組成物の製造方法

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004244300A (ja) * 2003-01-23 2004-09-02 Denso Corp 圧電磁器組成物及びその製造方法,並びに圧電素子及び誘電素子
JP2005179143A (ja) * 2003-12-22 2005-07-07 Tdk Corp 圧電磁器およびその製造方法
WO2007094115A1 (ja) * 2006-02-17 2007-08-23 Murata Manufacturing Co., Ltd. 圧電磁器組成物
JP2010030809A (ja) * 2008-07-28 2010-02-12 Ngk Insulators Ltd (Li,Na,K,Bi)(Nb,Ta)O3系圧電材料及びその製造方法
JP2011190147A (ja) * 2010-03-15 2011-09-29 Fdk Corp 圧電磁器材料
WO2013008418A1 (ja) * 2011-07-13 2013-01-17 日本特殊陶業株式会社 無鉛圧電磁器組成物およびその製造方法、ならびにその組成物を用いた圧電素子、超音波加工機、超音波駆動デバイスおよびセンシングデバイス
JP2014043358A (ja) * 2012-08-24 2014-03-13 Taiyo Yuden Co Ltd 圧電セラミックス及び圧電素子
WO2014156015A1 (ja) * 2013-03-29 2014-10-02 日本特殊陶業株式会社 無鉛圧電磁器組成物、それを用いた圧電素子、装置、及び、無鉛圧電磁器組成物の製造方法
WO2015093436A1 (ja) * 2013-12-16 2015-06-25 日立金属株式会社 結晶配向圧電セラミックス、その製造方法、及び圧電体素子
JP2015201566A (ja) * 2014-04-09 2015-11-12 日立金属株式会社 結晶配向圧電セラミックス、その製造方法、及び積層型圧電素子
JP2015202972A (ja) * 2014-04-11 2015-11-16 日本特殊陶業株式会社 無鉛圧電磁器組成物、それを用いた圧電素子、及び、無鉛圧電磁器組成物の製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2022215666A1 (ja) * 2021-04-08 2022-10-13
WO2022215666A1 (ja) * 2021-04-08 2022-10-13 日本特殊陶業株式会社 無鉛圧電磁器組成物及び圧電素子
WO2024070625A1 (ja) * 2022-09-30 2024-04-04 日本特殊陶業株式会社 無鉛圧電組成物、及び圧電素子

Also Published As

Publication number Publication date
JP6895845B2 (ja) 2021-06-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5217997B2 (ja) 圧電磁器、振動子及び超音波モータ
JP4948639B2 (ja) 圧電セラミックス、その製造方法、圧電素子、液体吐出ヘッドおよび超音波モータ
US7618551B2 (en) Piezoelectric ceramic and method of manufacturing the same
WO2015155933A1 (ja) 無鉛圧電磁器組成物、それを用いた圧電素子、及び、無鉛圧電磁器組成物の製造方法
JP4450636B2 (ja) 圧電セラミックスの製造方法
JP5929640B2 (ja) 圧電磁器および圧電素子
JP2015202972A (ja) 無鉛圧電磁器組成物、それを用いた圧電素子、及び、無鉛圧電磁器組成物の製造方法
JP2011068516A (ja) 圧電磁器組成物、圧電磁器、圧電素子及び発振子
JP2014224038A (ja) 圧電セラミックス及びこれを用いた圧電デバイス
JP5937774B1 (ja) 圧電磁器およびその製法、ならびに電子部品
JP6895845B2 (ja) 無鉛圧電磁器組成物、圧電素子および圧電素子利用装置
JP2002308672A (ja) 圧電セラミックの製造方法、圧電セラミック、および圧電セラミック素子
JP5597368B2 (ja) 積層型電子部品およびその製法
JP2023032022A (ja) 圧電素子
KR100663971B1 (ko) NiO가 첨가된 PNN-PZT 압전세라믹 및 그 제조방법
JP6798902B2 (ja) 圧電磁器板および板状基体ならびに電子部品
TW202318689A (zh) 壓電元件、及壓電元件之製造方法
JP5319208B2 (ja) 圧電磁器およびそれを用いた圧電素子
JP5894222B2 (ja) 積層型電子部品およびその製法
JP2010275131A (ja) 圧電磁器およびそれを用いた圧電素子
WO2024070626A1 (ja) 無鉛圧電組成物、及び圧電素子
KR20160084898A (ko) 비납계 압전체 제조방법 및 그 제조방법으로 제조된 압전체
WO2024070625A1 (ja) 無鉛圧電組成物、及び圧電素子
WO2023026614A1 (ja) 無鉛圧電磁気組成物、および圧電素子
Bahanurddin et al. Effect of Different Compaction Pressure and Different Sintering Route on K0. 5Na0. 5NbO3 Physical and Dielectric Properties

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200629

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210414

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210511

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210608

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6895845

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350