JP2019031374A - エレベータシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】各制御装置間で各種信号をデータ伝送する構成において、伝送するデータ量の増加及び応答性の低下を抑えた上で信号の信頼性を確保する。【解決手段】一実施形態に係るエレベータシステムは、少なくとも2つ以上の制御装置10,30,40間でエレベータの運転に関わる各種信号をデータ伝送する。上記エレベータシステムは、各制御装置10,30,40の中のマスタ側の制御装置10がスレーブ側の制御装置20,40へ各種信号をデータ伝送する際に、各種信号に対して、スレーブ側の制御装置30,40が受信したことを確認するための確認応答を行う伝送制御部12を備える。【選択図】 図2

Description

本発明は、エレベータの運転に関わる各種信号をデータ伝送するエレベータシステムに関する。
エレベータシステムを構成する各制御装置間の配線数の増加を防ぐため、エレベータ制御装置とかご側と乗場側の各制御装置との間でエレベータの運転に関わる各種信号をデータ形式で伝送する方法が考えられている。
しかしながら、各制御装置間で各種信号をデータ伝送したときに、ノイズ等の影響によって伝送異常が発生することがある。このような場合、各制御装置間で正常な信号のやり取りができないで、不要な閉じ込め・休止などが発生する可能性がある。
特許第5523443号公報
データ伝送による信号の信頼性を確保するために、同じ信号を複数回送信する方法がある。しかし、同じ信号を複数回送信すると、伝送するデータ量の増加と共に応答性の低下を招くことになる。一方、データ量を減らすために送信回数を減らすと、信号の信頼性が低下して不要な閉じ込め・休止が発生してしまう。
本発明が解決しようとする課題は、各制御装置間で各種信号をデータ伝送する構成において、伝送するデータ量の増加及び応答性の低下を抑えた上で信号の信頼性を確保することのできるエレベータシステムを提供することを目的とする。
一実施形態に係るエレベータシステムは、少なくとも2つ以上の制御装置間でエレベータの運転に関わる各種信号をデータ伝送する。上記エレベータシステムは、上記各制御装置の中のマスタ側の制御装置がスレーブ側の制御装置へ上記各種信号をデータ伝送する際に、上記各種信号に対して、上記スレーブ側の制御装置が受信したことを確認するための確認応答を行う伝送制御手段を備える。
図1は第1の実施形態に係るエレベータの構成を示す図である。 図2は同実施形態におけるエレベータシステムの機能構成を示す図である。 図3は同実施形態におけるエレベータ制御装置の伝送制御部に備えられた伝送管理テーブルの構成を示す図である。 図4は同実施形態におけるエレベータ制御装置によるデータ伝送時の処理動作を示すフローチャートである。 図5は同実施形態におけるエレベータ制御装置による伝送異常が発生した場合の処理動作を示すフローチャート(その1)である。 図6は同実施形態におけるエレベータ制御装置による伝送異常が発生した場合の処理動作を示すフローチャート(その2)である。 図7は同実施形態におけるエレベータ制御装置による安全信号に伝送異常が発生した場合の処理動作を示すフローチャートである。 図8は第2の実施形態に係るエレベータ制御装置の伝送制御部に備えられた伝送管理テーブルの構成を示す図である。 図9は同実施形態におけるエレベータ制御装置による伝送異常が発生した場合の処理動作を示すフローチャート(その1)である。 図10は同実施形態におけるエレベータ制御装置による伝送異常が発生した場合の処理動作を示すフローチャート(その2)である。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は第1の実施形態に係るエレベータの構成を示す図である。
建物1の最上部にある機械室1aにエレベータの巻上機2が設置されている。巻上機2の回転軸にトラクションシーブ2aが取り付けられており、このトラクションシーブ2aとそらせシーブ2bにロープ3が巻き架けられている。ロープ3の一端側には乗りかご20、他端側にはカウンタウェイト4が取り付けられている。乗りかご20とカウンタウェイト4は、昇降路1b内に立設された図示せぬガイドレールによって昇降自在に支持されている。巻上機2の駆動によりトラクションシーブ2aが回転すると、乗りかご20とカウンタウェイト4がロープ3を介してつるべ式に昇降動作する。
ここで、機械室1aにエレベータ制御装置10、乗りかご20の上部にかご制御装置30が設けられている。エレベータ制御装置10は、エレベータシステムのメイン制御装置であり、巻上機2の駆動制御などを含め、エレベータ全体の制御を行う。かご制御装置30は、かごドア20aの開閉制御や、後述する行先階ボタン23(図2参照)の押下操作によるかご呼びの登録制御などを行う。このかご制御装置30は、伝送ケーブル(テールコード)5を介してエレベータ制御装置10に接続されており、乗りかご20に関する各信号をエレベータ制御装置10との間でデータ伝送する機能を有する。
一方、各階の乗場8a,8b,8c…には、それぞれに乗場制御装置40a,40b,40c…が設けられている。乗場制御装置40a,40b,40c…は、乗場呼びボタン41a,41b,41c…の押下操作による乗場呼びの登録制御などを行う。これらの乗場制御装置40a,40b,40c…は、伝送ケーブル6を介してエレベータ制御装置10に接続されており、乗場8a,8b,8c…に関する各信号をエレベータ制御装置10との間でデータ伝送する機能を有する。
なお、図1の例では、建物1の機械室1aにエレベータ制御装置10と巻上機2が設置されているが、マシンルームレスタイプのエレベータでは、エレベータ制御装置10と巻上機2が昇降路1b内に設けられる。
また、エレベータ制御装置10とかご制御装置30、エレベータ制御装置10と乗場制御装置40a,40b,40c…は有線である伝送ケーブル5,6で接続されているが、無線接続としても良い。この場合、エレベータ制御装置10、かご制御装置30、乗場制御装置40a,40b,40c…のそれぞれに図示せぬ無線機器が設置され、これらの無線機器を通じて各種信号が無線通信によりデータ伝送される。
図2は第1の実施形態におけるエレベータシステムの機能構成を示す図である。なお、以下では、各階の乗場8a,8b,8c…のことを乗場8と表記して説明する。同様に、乗場制御装置40a,40b,40c…のことを乗場制御装置40、乗場呼びボタン41a,41b,41c…のことを乗場呼びボタン41と表記して説明する。
本実施形態におけるエレベータシステムでは、エレベータ制御装置10、かご制御装置30、乗場制御装置40を備え、これらの制御装置間でエレベータの運転に関わる各種信号をデータ伝送する構成にある。
「エレベータの運転に関わる各種信号」には、例えばドア制御信号、荷重信号、かご呼び、乗場呼び、各種ボタンの操作信号、音声出力信号、表示出力信号などが含まれる。後述するように、本実施形態では、これらの信号に対して確認応答の有無が設定される(図3参照)。
ドア制御信号は、かごドア20aを開閉制御するための信号である。荷重信号は、荷重センサ7によって検出された乗りかご20の積載荷重を示す信号である。かご呼びは、乗りかご20内に設けられた各階の行先階ボタン23の押下操作によって登録される信号である。乗場呼びは、乗場8に設置された乗場呼びボタン41の押下操作によって登録される信号である。各種ボタンの操作信号は、各階の行先階ボタン23を含む各種ボタンが押下操作されたことを示す信号である。音声出力信号と表示出力信号は、乗りかご20内の乗客に音声と表示で何らかのメッセージなどを通知するための通知信号である。
これらの信号のうち、乗りかご20に関わる信号はかご制御装置30とエレベータ制御装置10との間でデータ伝送され、乗場8に関わる信号は乗場制御装置40とエレベータ制御装置10との間でデータ伝送される。ここで言う「データ伝送」とは、各種信号を所定のデータ形式にして有線または無線で通信することである。
エレベータ制御装置10には、運転制御部11と伝送制御部12が備えられている。運転制御部11は、乗場呼びおよびかご呼びを登録しておくための呼び登録テーブル11aを有し、この呼び登録テーブル11aに登録された乗場呼びおよびかご呼びに基づいて乗りかご20を運転する。この運転制御部11は、伝送制御部12を介してかご制御装置30と乗場制御装置40に対して乗りかご20の運転に関わる各種信号をデータ伝送すると共に伝送異常時に乗りかご20を最寄階に停止させるなどの運転制御を行う。
伝送制御部12は、各制御装置間のデータ伝送を制御する部分である。この伝送制御部12には、第1のI/F部13、プロセス処理部14、第2のI/F部15、記憶部16が備えられている。
第1のI/F部13は、エレベータ制御装置10内の運転制御部11と伝送制御部12との間で信号をやり取りするためのインタフェースである。第2のI/F部15は、エレベータ制御装置10とかご制御装置30,乗場制御装置40との間で信号をやり取りするためのインタフェースである。
プロセス処理部14は、エレベータ制御装置10内における運転制御部11と、外部制御装置であるかご制御装置30、乗場制御装置40との間のデータ伝送を制御している。プロセス処理部14は、運転制御部11から送信されたデータを第1のI/F部13を介して記憶部16に記憶した後、第2のI/F部15を介してかご制御装置30または乗場制御装置40へ送信する。また、プロセス処理部14は、かご制御装置30または乗場制御装置40から受信したデータを第2のI/F部15を介して記憶部16に記憶した後、第1のI/F部13を介して運転制御部11に送信する。
記憶部16には後述する伝送管理テーブルT1(図3参照)が設けられており、プロセス処理部14は、この伝送管理テーブルT1を参照して各種信号に応じたデータ伝送制御を行う。
プロセス処理部14は、伝送異常検出部17と通信リトライ制御部18を有する。伝送異常検出部17は、データ伝送中の異常を検出する。「データ伝送中の異常」とは、ノイズ等の影響により信号が正しく相手に送られない状態のことである。通信リトライ制御部18は、伝送異常検出部17によって伝送異常が検出されたときに、同じ信号を再送するための通信リトライを行う。通信リトライ制御部18は、リトライカウンタ18aとリトライ異常検出部18bを備えている。リトライカウンタ18aは、通信リトライの回数をカウントする。リトライ異常検出部18bは、通信リトライを行ったときの伝送異常を検出する。
乗りかご20内には、スピーカ21、表示器22、各階に対応した行先階ボタン23、戸開ボタン24、戸閉ボタン25などが設けられている。荷重センサ7は、乗りかご20の積載荷重を検出する。この荷重センサ7によって検出された積載荷重を示す信号はかご制御装置30を介してエレベータ制御装置10の運転制御部11へ伝送される。運転制御部11では、この荷重センサ7の信号を用いて乗客人数の推定などを行う。
スピーカ21は、運転制御部11から出力される乗降動作に関するメッセージなどを音声出力する。表示器22は、運転制御部11から出力される乗降動作に関するメッセージなどを表示する。行先階ボタン23の押下操作によって行先階が指定されると、その指定された行先階がかご呼びとしてエレベータ制御装置10の運転制御部11に送られる。運転制御部11では、かご呼びを受信すると、押下操作された行先階ボタン23のLEDランプを点灯し、乗りかご20を当該行先階ボタン23に対応した階に移動させる。戸開ボタン24は、乗客が戸開を指示するための操作ボタンである。戸閉ボタン25は、乗客が戸閉を指示するための操作ボタンである。
また、各階の乗場8には、乗場呼びボタン41が設けられている。乗場呼びボタン41は、行先方向(上方向/下方向)を示す乗場呼びを登録するためのボタンであり、上方向ボタンと下方向ボタンを有する。なお、最上階には下方向ボタンだけ、最下階には上方向ボタンだけが乗場呼びボタン41として設置される。
乗場呼びボタン41の押下操作によって乗場呼びが登録されると、その乗場呼びが乗場制御装置40を介してエレベータ制御装置10の運転制御部11に送られる。運転制御部11では、乗場呼びを受信すると、押下操作された乗場呼びボタン41のLEDランプを点灯し、乗りかご20を当該乗場呼びボタン41によって乗場呼びが登録された階に移動させる。
図3はエレベータ制御装置10の伝送制御部12に備えられた伝送管理テーブルT1の構成を示す図である。
伝送管理テーブルT1のデータは、例えば保守員が持つ図示せぬ保守端末装置などを通じて任意に設定される。この伝送管理テーブルT1には、エレベータの運転に関わる各種信号が重要度別に分類され、それぞれの信号に対して確認応答の有無が設定される。エレベータの運転に支障がある信号ほど、重要度が高い。
図3の例では、重要度3:ドア制御信号,荷重信号、重要度2:かご呼び,乗場呼び、ボタン操作信号、重要度1:音声出力信号,表示出力信号である(重要度3>重要度2>重要度1)。なお、ここでは各種信号を3つの重要度で分類しているが、2つ以上の重要度で分類されていれば良い。信号の種類もここで挙げているものに限らず、データ伝送の対象となる信号であれば、重要度別に分類され、確認応答の有無が設定される。
「確認応答の有無」は、伝送マスタ(エレベータ制御装置10)が伝送スレーブ(かご制御装置30,乗場制御装置40)に対して信号を送ったときに、伝送スレーブ側で正しく信号を受信できたか否かを確認するための設定事項である。重要度が高い信号は確認応答ありに設定され、重要度が低い信号は確認応答なしに設定される。図3の例では、重要度3の各信号と重要度2の各信号は確認応答ありに設定され、重要度1の各信号は確認応答なしに設定されている。
伝送される信号が確認応答ありに設定されている場合、その信号の伝送異常が検出されたときに通信リトライが実行される。この場合、通信リトライの回数が重要度によって制限される。つまり、図3の例では、重要度3の各信号のトライ回数は上限値α(αは1以上の自然数)に制限されている。重要度2の各信号のリトライ回数は上限値β(βは1以上の自然数であり、α≧β)に制限されている。重要度1の各信号に対しては通信リトライを行わない設定である。
また、重要度3と重要度2の各信号については、リトライ回数の上限値に達しても伝送異常が継続している場合に異常対応の運転オペレーションに切り替えられる。
次に、本システムの動作について説明する。
以下では、(a)データ伝送時、(b)伝送異常が発生した場合、(c)安全信号に伝送異常が発生した場合の各処理について、それぞれに対応したフローチャートを参照して説明する。
(a)データ伝送時
図4はエレベータ制御装置10によるデータ伝送時の処理動作を示すフローチャートである。
ここではエレベータ制御装置10を伝送マスタ、かご制御装置30と乗場制御装置40を伝送スレーブとして、伝送マスタから伝送スレーブへエレベータの運転に関わる各種信号をデータ伝送する場合を想定して説明する。
まず、エレベータの運転中に伝送マスタであるエレベータ制御装置10の伝送制御部12から伝送スレーブであるかご制御装置30または乗場制御装置40へエレベータの運転に関わる何らかの信号がデータ伝送される(ステップA10)。
このとき、伝送制御部12内のプロセス処理部14は、図3に示した伝送管理テーブルT1を参照して(ステップA11)、伝送された信号が確認応答ありに設定されているか否かを判断する(ステップA12)。
確認応答なしに設定されている信号の場合には(ステップA12のNo)、プロセス処理部14は、データ伝送後に特に何もせずに、ここでの処理を終える。例えば図3に示す重要度1の音声出力信号や表示出力信号は確認応答なしの設定なので、データ伝送後に特になにもしない。これは、何らかの原因で正常に信号が送られなくても、エレベータの運転には大きな支障がないためである。
一方、確認応答ありに設定されている信号の場合には(ステップA12のYes)、プロセス処理部14は以下のような処理を実行する。
すなわち、伝送スレーブであるかご制御装置30または乗場制御装置40から当該信号の確認応答が返ってきたときに(ステップA13のYes)、プロセス処理部14は、伝送異常検出部17によって異常が検出されたか否かを確認する(ステップA14)。確認応答に何らかの異常が検出された場合(ステップA14のYes)、プロセス処理部14は、受信エラーとして処理する(ステップA15)。
また、伝送スレーブであるかご制御装置30または乗場制御装置40から確認応答が返って来なかった場合には(ステップA13のNo)、プロセス処理部14は、当該信号をデータ伝送してから所定の時間taが経過したか否かを判断する(ステップA16)。上記時間taが経過しても確認応答がなければ、プロセス処理部14は、タイムアウトエラーとして処理する(ステップA17)。
(b)伝送異常が発生した場合
図5および図6はエレベータ制御装置10による伝送異常が発生した場合の処理動作を示すフローチャートであり、上述した受信エラーやタイムアウトエラーなどを含め、データ伝送時に何らかの伝送異常が発生した場合の処理動作を示している。
プロセス処理部14内の伝送異常検出部17によって伝送異常が検出されたとき(ステップB10のYes)、プロセス処理部14は、図3に示した伝送管理テーブルT1を参照して、その信号の重要度を確認する(ステップB11)。
重要度3の信号であった場合は(ステップB12のYes)、プロセス処理部14は、伝送異常検出部17のリトライカウンタ18aでカウントされている当該信号の通信リトライ回数が上限値αに達しているか否かを確認する(ステップB13)。当該信号の通信リトライ回数が上限値αに達している場合(ステップB13のYes)、プロセス処理部14は、通信リトライ制御部18のリトライ異常検出部18bを通じて当該信号のリトライエラーを運転制御部11に通知すると共に記憶部16に登録する(ステップB18)。
当該信号の通信リトライ回数がα未満であれば(ステップB13のNo)、プロセス処理部14は、通信リトライ制御部18を通じて当該信号の通信リトライを行うと共に、リトライカウンタ18aのカウント値をカウントアップする(ステップB17)。
また、伝送異常検出部17によって伝送異常が検出されなかった場合、つまり、初回の通信あるいは通信リトライにより当該信号を正常にデータ伝送できた場合には(ステップB10のNo)、プロセス処理部14は、リトライカウンタ18aでカウントされている当該信号の通信リトライ回数をクリアする(ステップB14)。
一方、重要度2の信号であった場合には(ステップB15のYes)、プロセス処理部14は、伝送異常検出部17のリトライカウンタ18aでカウントされている当該信号の通信リトライ回数が上限値βに達しているか否かを確認する(ステップB13)。この場合、α>βであり、重要度2の信号は重要度3の信号よりもリトライの制限が強く設定されている。当該信号の通信リトライ回数が上限値βに達している場合(ステップB13のYes)、プロセス処理部14は、通信リトライ制御部18のリトライ異常検出部18bを通じて当該信号のリトライエラーを運転制御部11に通知すると共に記憶部16に登録する(ステップB18)。
当該信号の通信リトライ回数がβ未満であれば(ステップB16のNo)、プロセス処理部14は、通信リトライ制御部18を通じて当該信号の通信リトライを行うと共に、リトライカウンタ18aのカウント値をカウントアップする(ステップB17)。また、重要度1の信号であった場合には(ステップB15のNo)、プロセス処理部14は、伝送異常であっても特に対応をせずに処理終了となる。
ここで、エレベータ制御装置10に設けられた運転制御部11は、リトライ異常検出部18bからリトライエラーが通知されたことを確認すると(ステップB19)、リトライエラーとなった信号の重要度に応じて以下のような運転制御を行う。
すなわち、リトライエラーとなった信号が重要度3であった場合(ステップB20のYes)、運転制御部11は、乗りかご20内の乗客の有無を確認する(ステップB21)。乗客の有無は、荷重センサ7で検出される乗りかご20の積載荷重から確認できる。
図3の伝送管理テーブルT1に示されているように、重要度3の信号がリトライエラーとなり、そのときに乗りかご20内に乗客がいた場合には(ステップB21のYes)、運転制御部11は、乗りかご20を最寄階に停止させて戸開する(ステップB22)。運転制御部11は、戸開後に乗客が降りたことを確認すると(ステップB23のYes)、乗りかご20を戸閉してエレベータの運転を休止する(ステップB24)。
戸開後に乗りかご20内に乗客がいれば(ステップB23のNo)、運転制御部11は、乗客が降りるまで待機する。なお、乗客が降りたか否かは、乗りかご20の積載荷重の変動から判断できる。つまり、乗りかご20が戸開後、乗りかご20の積載荷重が初期値(乗客ゼロの荷重値)に変動すれば、乗りかご20の乗客全員が降りたものと判断できる。上記ステップB21で乗りかご20内に乗客がいなかった場合には、運転制御部11は、エレベータの運転を直ちに休止する(ステップB24)。
また、リトライエラーとなった信号が重要度2であった場合(ステップB20のNo)、運転制御部11は、乗りかご20内に乗客がいれば(ステップB25のYes)、呼び登録テーブル11aのかご呼びの登録状態を確認する(ステップB26)。かご呼びが登録されていた場合(ステップB26のYes)、運転制御部11は、そのかご呼びの登録階(かご呼びで指定された行先階)まで乗りかご20を運転する(ステップB27)。運転制御部11は、呼び登録テーブル11aに登録済みのかご呼びのすべてに応答するまで乗りかご20の運転を継続する。
かご呼びの登録がなくなり(ステップB26のNo)、乗りかご20内の乗客が降りたことを確認すると(ステップB23のYes)、運転制御部11は、乗りかご20を戸閉してエレベータの運転を休止する(ステップB24)。なお、重要度2の信号が伝送異常であった場合でも、登録済みのかご呼びに対する運転には支障はない。上記ステップB25で乗りかご20内に乗客がいなかった場合には、運転制御部11は、エレベータの運転を直ちに休止する(ステップB24)。
エレベータの運転休止後、運転制御部11は、所定時間tbが経過するまで待機する(ステップB28)。これは、何らかの原因で一時的に伝送異常となっただけで、少し待てば通信が回復する可能性があるためである。特に無線通信の場合には電波状況によってデータ伝送が不安定になることがあるため、しばらく待機しておくことが好ましい。tbは、上記ステップA18のtaと同じ時間でも、異なる時間であっても良い。
所定時間tbが経過すると(ステップB28のYes)、運転制御部11は、エレベータの運転を再開できるか否かを確認するためのテスト伝送を行う(ステップB29)。詳しくは、運転制御部11から伝送制御部12に対してテスト伝送を要求し、伝送スレーブであるかご制御装置30と乗場制御装置40に対してテストデータを伝送する。
テスト伝送で伝送異常が検出されなかった場合には(ステップB30のYes)、運転制御部11は、第1のI/F部13を介してプロセス処理部14内のリトライカウンタ18aのカウントクリアと記憶部16のリトライエラーをクリアした後(ステップB31)、エレベータの運転を再開する(ステップB32)。
一方、テスト伝送で伝送異常が検出された場合には(ステップB24のNo)、運転制御部11は、再び所定時間tbが経過するまで待機する。
(c)安全信号に伝送異常が発生した場合
図7はエレベータ制御装置10による安全信号に伝送異常が発生した場合の処理動作を示すフローチャートである。
「安全信号」とは、エレベータの安全に関わる信号であり、乗りかご20や乗場8など、エレベータの各箇所に設置された図示せぬセンサ・スイッチ類の中で異常時に緊急対応を要する特定のセンサ・スイッチ類から出力される信号である。この特定のセンサ・スイッチ類が作動したときには、乗車や保守員の安全を確保するために直ちにエレベータの運転を止める必要がある。このため、安全信号は上述したエレベータの運転に関する各種信号とは分けて扱われる。
プロセス処理部14内の伝送異常検出部17は、安全信号の伝送異常を検出すると(ステップC11のYes)、運転制御部11に安全信号の伝送エラー通知を行うと共に(ステップC12)、記憶部16に安全信号の伝送エラー登録を行う(ステップC13)。
ここで、エレベータ制御装置10に設けられた運転制御部11は、伝送異常検出部17らか安全信号の伝送エラーが通知されたことを確認すると(ステップC14)、直ちにエレベータの運転を停止させる(ステップC15)。
エレベータ停止後、運転制御部11は、所定時間tcが経過するまで待機する(ステップC16)。これは、何らかの原因で一時的に伝送異常となっただけで、少し待てば通信が回復する可能性があるためである。特に無線通信の場合には電波状況によってデータ伝送が不安定になることがあるため、しばらく待機しておくことが好ましい。tcは、上記ステップB28のtbと同じ時間でも、異なる時間であっても良い。
所定時間tcが経過すると(ステップC16のYes)、運転制御部11は、エレベータの運転を再開できるか否かを確認するためのテスト伝送を行う(ステップC17)。詳しくは、運転制御部11から伝送制御部12に対してテスト伝送を要求し、伝送スレーブであるかご制御装置30と乗場制御装置40に対してテストデータを伝送する。
テスト伝送で伝送異常が検出されなかった場合には(ステップC18のYes)、運転制御部11は、第1のI/F部13を介して記憶部16の安全信号の伝送エラーをクリアした後(ステップC19)、エレベータの運転を再開する(ステップC20)。
一方、テスト伝送で伝送異常が検出される場合には(ステップC18のNo)、運転制御部11は、再び所定時間tcが経過するまで待機する。
以上のように第1の実施形態によれば、各種信号の重要度に応じて確認応答を行うと共に、伝送異常が発生したときの通信リトライの回数を信号の重要度に応じて制限する。これにより、伝送データ量の増加を抑制した上で重要度の高い信号の信頼性を確保でき、不要な閉じ込め・休止を防ぐことができる。また、伝送異常が継続したときに異常対応用のオペレーションを切り替えることで、乗客の安全を確保できる。
さらに、エレベータの安全に関わる安全信号の伝送異常時には上記各種信号とは別に扱い、伝送異常が1回発生した時点でエレベータの運転を即時停することで、安全を確保することができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。
第2の実施形態では、エレベータの運転モードに応じて各種信号の重要度を切り替える構成としたものである。
図8は第2の実施形態に係るエレベータ制御装置10の伝送制御部12に備えられた伝送管理テーブルT2の構成を示す図である。
伝送管理テーブルT2のデータは、例えば保守員が持つ図示せぬ保守端末装置などを通じて任意に設定される。伝送管理テーブルT2は、伝送管理テーブルT1と同様に図2に示した伝送制御部12の記憶部16に設けられる。
ここで、第2の実施形態では、伝送管理テーブルT2に設定された各種信号の重要度が運転モードに応じて変更される。すなわち、エレベータの運転モードには、通常時にエレベータの運転を行う「通常運転モード」と、地震時や火災時などにエレベータの管制運転を行う「管制運転モード」がある。通常運転モード時は、図3に示した伝送管理テーブルT1と同様であり、重要度3:ドア制御信号,荷重信号、重要度2:かご呼び,乗場呼び、ボタン操作信号、重要度1:音声出力信号,表示出力信号である(重要度3>重要度2>重要度1)。管制運転モード時は、各種信号の重要度が異なり、重要度2:ドア制御信号,音声出力信号,表示出力信号,ボタン操作信号、重要度1:荷重信号、かご呼び,乗場呼びである(重要度2>重要度1)。
つまり、通常運転モードでは、エレベータの運転制御に関わる信号の重要度が高く設定される。これに対し、管制運転モードでは、乗客の救出に関わる信号の重要度が高く設定される。なお、図8の例では、2つ運転モードに応じて各種信号を重要度別に分類したが、さらに多くの運転モード毎に分類することでも良い。
重要度2の各信号は確認応答ありに設定され、重要度1の各信号は確認応答なしに設定されている。確認応答ありに設定されている場合、その信号の伝送異常が検出されたときに通信リトライが実行される。図8の例では、重要度2の各信号に対し、リトライ回数の上限値がγ(γは1以上の自然数であり、α≧β≧γ)に設定されている。重要度1の各信号については、通信リトライを行わない。
また、重要度2の各信号については、リトライ回数が上限値γに達しても伝送異常が継続している場合には管制運転に従った運転オペレーションが継続される。重要度1の各信号については通信リトライなしに管制運転に従った運転オペレーションが継続される。
なお、ここでは管制運転モード時の重要度を2つ分類しているが、2つ以上に分類されていれば良い。信号の種類もここで挙げているものに限らず、データ伝送の対象となる信号であれば、重要度別に分類され、確認応答の有無が設定される。
図9および図10は第2の実施形態におけるエレベータ制御装置10による伝送異常が発生した場合の処理動作を示すフローチャートである。
通常運転モード時では(ステップD10のNo)、エレベータ制御装置10の伝送制御部12は、図8に示した伝送管理テーブルT2の通常運転モード時の設定データを用いて各種信号の重要度に応じた処理を実行する(ステップD11)。このときの処理は上記第1の実施形態と同様である(図5および図6参照)。
ここで、地震や火災などの発生によりエレベータの運転モードが管制運転モードに切り替えられると(ステップD11のYes)、伝送制御部12のプロセス処理部14は、信号の重要度を変更して(ステップD12)、以下のような処理を実行する。
すなわち、プロセス処理部14内の伝送異常検出部17によって伝送異常が検出されたとき(ステップD13のYes)、プロセス処理部14は、図8に示した伝送管理テーブルT2を参照して管制運転モード時における信号の重要度を確認する(ステップD14)。上述したように、伝送管理テーブルT2では、管制運転モード時の各種信号の重要度が通常運転モードとは異なる。
重要度2の信号であった場合は(ステップD14のYes)、プロセス処理部14は、伝送異常検出部17のリトライカウンタ18aでカウントされている当該信号の通信リトライ回数が上限値γに達しているか否かを確認する(ステップD15)。当該信号の通信リトライ回数が上限値γに達している場合(ステップD15のYes)、プロセス処理部14は、通信リトライ制御部18のリトライ異常検出部18bを通じて当該信号のリトライエラーを運転制御部11に通知すると共に記憶部16に登録する(ステップD16)。
当該信号の通信リトライ回数がγ未満であれば(ステップD15のNo)、プロセス処理部14は、通信リトライ制御部18を通じて当該信号の通信リトライを行うと共に、リトライカウンタ18aのカウント値をカウントアップする(ステップD17)。
また、伝送異常検出部17によって伝送異常が検出されなかった場合、つまり、初回の通信あるいは通信リトライにより当該信号を正常にデータ伝送できた場合には(ステップD13のNo)、プロセス処理部14は、リトライカウンタ18aでカウントされている当該信号の通信リトライ回数をクリアする(ステップD19)。
ここで、エレベータ制御装置10に設けられた運転制御部11は、リトライ異常検出部18bからリトライエラーが通知されたことを確認すると(ステップD20)、管制運転に従ったオペレーションを継続する(ステップD21)。
また、伝送異常検出部17で伝送異常が検出されたとき(ステップD13のYes)、重要度2の信号でなければ(ステップD14のNo)、運転制御部11は管制運転に従ったオペレーションを継続する(ステップD21)。
運転制御部11で管制運転を継続している間は(ステップD22のNo)、伝送異常検出部17で伝送異常の検出を続けている(ステップD13)。管制運転の終了後(ステップD22のYes)、記憶部16にリトライエラーが登録されていれば(ステップD23のYes)、エレベータの運転を再開できるか否かを確認するための伝送を行う(ステップD24)。詳しくは、運転制御部11から伝送制御部12に対してテスト伝送を要求し、伝送スレーブであるかご制御装置30と乗場制御装置40に対してテストデータを伝送する。
テスト伝送で伝送異常が検出されなかった場合には(ステップD25のYes)、運転制御部11は、第1のI/F部13を介してプロセス処理部14内のリトライカウンタ18aのカウントクリアと記憶部16のリトライエラーをクリアした後(ステップD26)、エレベータの通常運転に復帰する(ステップD27)。
一方、テスト伝送で伝送異常が検出された場合には(ステップD25のNo)、運転制御部11は、テスト伝送の後で所定時間tdが経過するまで待機する(ステップD25)。これは、何らかの原因で一時的に伝送異常となっただけで、少し待てば通信が回復する可能性があるためである。特に無線通信の場合には電波状況によってデータ伝送が不安定になることがあるため、しばらく待機しておくことが好ましい。tdは、上記ステップB28のtbと同じ時間でも、異なる時間であっても良い。
所定時間tdが経過すると(ステップD28のYes)、運転制御部11は、伝送スレーブであるかご制御装置30及び乗場制御装置40に対してテスト伝送を行う(ステップD24)。
また、管制運転の終了後(ステップD22のYes)、記憶部16にリトライエラー登録がなければ(ステップD23のNo)、そのまま通常運転復帰となる(ステップD27)。
以上のように第2の実施形態によれば、運転モードによって信号の重要度を変更することで、管制運転モード時には乗客の救出に関わる信号の重要度を上げて対応することができ、乗客の安全を確保することができる。
なお、上記各実施形態では、エレベータ制御装置10を伝送マスタ、かご制御装置30と乗場制御装置40を伝送スレーブである場合を想定して説明したが、かご制御装置30または乗場制御装置40を伝送マスタ、エレベータ制御装置10を伝送スレーブとしてデータ伝送する場合でも同様である。この場合、エレベータ制御装置10に備えられた伝送制御部12と同様の機能をかご制御装置30または乗場制御装置40に持たせておく。
また、上記各実施形態では、エレベータの運転に関わる各種信号を重要度別に分類して確認応答の有無を設定する構成としたが、重要度に関係なく、各種信号のすべてに対して確認応答を行う構成としても良い。この場合、確認応答がなかったときの通信リトライの回数制限やエレベータのオペレーションを信号の重要度別に設定しておくことにより、上記各実施形態と同様の効果を得ることができる。
以上述べた少なくとも1つの実施形態によれば、各制御装置間で各種信号をデータ伝送する構成において、伝送するデータ量の増加及び応答性の低下を抑えた上で信号の信頼性を確保することのできるエレベータシステムを提供することができる。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…建物、1a…機械室、1b…昇降路、2…巻上機、2a…トラクションシーブ、2b…そらせシーブ、3…ロープ、4…カウンタウェイト、5,6…伝送ケーブル、7…荷重センサ、8(8a,8b,8c)…乗場、10…エレベータ制御装置、11…運転制御部、11a…呼び登録テーブル、12…伝送制御部、13…第1のI/F部、14…プロセス処理部、15…第2のI/F部、16…記憶部、17…伝送異常検出部、18…通信リトライ制御部、18a…リトライカウンタ、18b…リトライ異常検出部、20…乗りかご、20a…かごドア、21…スピーカ、22…表示器、23…行先階ボタン、24…戸開ボタン、25…戸閉ボタン、30…かご制御装置、40(40a,40b,40c)……乗場制御装置、41(41a,41b,41c)…乗場呼びボタン、T1,T2…伝送管理テーブル。
一実施形態に係るエレベータシステムは、少なくとも2つ以上の制御装置間でエレベータの運転に関わる各種信号をデータ伝送する。上記エレベータシステムは、上記各制御装置の中のマスタ側の制御装置がスレーブ側の制御装置へ上記各種信号をデータ伝送する際に、上記各種信号に対して、上記スレーブ側の制御装置が受信したことを確認するための確認応答を行う伝送制御手段を備える。
上記伝送制御手段は、上記各種信号を重要度別に分類し、その分類された重要度に応じて確認応答の有無を設定し、上記各種信号の中で乗りかごの運転制御に関わる信号に対しては重要度を高く設定しておくことを特徴とするエレベータシステム。

Claims (9)

  1. 少なくとも2つ以上の制御装置間でエレベータの運転に関わる各種信号をデータ伝送するエレベータシステムにおいて、
    上記各制御装置の中のマスタ側の制御装置がスレーブ側の制御装置へ上記各種信号をデータ伝送する際に、上記各種信号に対して、上記スレーブ側の制御装置が受信したことを確認するための確認応答を行う伝送制御手段を備えたことを特徴とするエレベータシステム。
  2. 上記伝送制御手段は、
    上記各種信号を重要度別に分類し、その分類された重要度に応じて確認応答の有無を設定することを特徴とする請求項1記載のエレベータシステム。
  3. 上記伝送制御手段は、
    伝送異常時に通信リトライを行う通信リトライ制御手段を含み、
    上記通信リトライ制御手段は、
    上記各種信号の重要度に応じて通信リトライの回数を制限することを特徴とする請求項2記載のエレベータシステム。
  4. 上記通信リトライの回数が制限を超えた場合に異常対応の運転オペレーションに切り替える運転制御手段を備えたことを特徴とする請求項3記載のエレベータシステム。
  5. 上記運転制御手段は、
    上記各種信号の重要度に応じて、上記異常対応の運転オペレーションを少なくとも2つ以上に分類して実行することを特徴とする請求項4記載のエレベータシステム。
  6. 上記伝送制御手段は、
    エレベータの安全に関わる安全信号の伝送異常時には上記通信リトライ制御手段による通信リトライを行わずに上記運転制御手段に伝送異常を通知し、
    上記運転制御手段は、
    伝送異常の通知を受けてエレベータの運転を直ちに停止することを特徴とする請求項4記載のエレベータシステム。
  7. 上記伝送制御手段は、
    エレベータの運転モードに応じて上記各種信号の重要度を切り替えることを特徴とする請求項2乃至5のいずれかに記載のエレベータシステム。
  8. 上記エレベータの運転モードは、少なくとも通常運転モードと管制運転モードを含み、
    上記伝送制御手段は、
    上記通常運転モードでは上記各種信号の中で乗りかごの運転制御に関わる信号の重要度を高く設定し、上記管制運転モードでは上記各種信号の中で乗客の救出に関わる信号の重要度を高く設定することを特徴とする請求項7記載のエレベータシステム。
  9. 上記乗りかごの運転制御に関わる信号として、少なくとも上記乗りかごのドアを開閉制御するためのドア制御信号と、上記乗りかごの積載荷重を示す荷重信号を含み、
    上記乗客の救出に関わる信号として、少なくとも上記乗りかごのドアを開閉制御するためのドア制御信号と、上記乗りかご内に音声または表示で通知するための通知信号、上記乗りかご内の各ボタンの操作信号を含むことを特徴とする請求項8記載のエレベータシステム。
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