JP6251368B1 - エレベータ保守作業支援システム - Google Patents

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Abstract

【課題】昇降路頂部に設置した巻上機に対するブレーキの点検をかごの上に乗った作業者が行う場合に、作業負担を少なくし、かつ、安全性を高めること。【解決手段】エレベータ保守作業支援システムは、昇降路頂部に設置した巻上機に対するブレーキ16の点検をかごの上に乗って行う作業者の作業を支援するエレベータ保守作業支援システムであって、点検モード切替部5は、位置判定部によってかごが特定位置まで移動したと判定され、かご固定判定部によってかごが所定の固定手段により固定されていると判定され、かつ、操作受付部によって操作部における点検の開始の操作を受け付けたとき、制御部を、通常運転モードから、ブレーキ16の開閉動作の点検を行うためのブレーキ点検モードに切り替える。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、エレベータ保守作業支援システムに関する。
従来から、エレベータには保守作業が欠かせない。例えば、エレベータのブレーキは、かごの昇降運転をするたびに開閉動作するので、定期的に、開閉動作や制動力等について点検し、不具合があれば修理や部品交換等を行う必要がある。また、ブレーキの点検内容は多岐に渡るので、作業負荷を低減し、かつ、作業者の安全性を高める点検方法が望まれている。
一方、近年、建築設計の自由度が高い機械室なしのエレベータ(以下、マシンルームレスエレベータという。)が普及してきている。マシンルームレスエレベータでは、例えば、昇降路頂部に巻上機が設置される。昇降路頂部に設置された巻上機を点検する場合、例えば、通常の制御盤とは別の保守点検用制御盤を乗場に設け、その保守点検用制御盤を用いて点検を行う方法が考えられる。この方法であれば、作業負担は比較的小さく、また、作業者の安全は確保される。
国際公開第01/027013号
しかしながら、上記の点検方法では、乗場で保守点検用制御盤を用いて点検を行うため、ブレーキの開閉動作や、ブレーキとシーブ(巻上機の滑車)のギャップ(間隙)を目視で確認することができない。
そのような目視確認をするために、かごの上に作業者が乗り、その作業者がブレーキの点検を行う方法もある。しかし、その場合、例えば、ブレーキの開閉動作を確認する際には一時的にブレーキを開く必要があり、作業負担や安全性の点で、改善の余地があった。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、昇降路頂部に設置した巻上機に対するブレーキの点検をかごの上に乗った作業者が行う場合に、作業負担を少なくし、かつ、安全性を高めることができるエレベータ保守作業支援システムを提供することである。
実施形態のエレベータ保守作業支援システムは、昇降路頂部に設置した巻上機に対するブレーキの点検をかごの上に乗って行う作業者の作業を支援するエレベータ保守作業支援システムであって、巻上機およびブレーキの動作を制御する制御部と、かごが点検のための特定位置まで移動したことを判定する位置判定部と、かごが所定の固定手段により固定されているか否かを判定するかご固定判定部と、操作部における点検の開始の操作を受け付ける操作受付部と、位置判定部によってかごが特定位置まで移動したと判定され、かご固定判定部によってかごが所定の固定手段により固定されていると判定され、かつ、操作受付部によって操作部における点検の開始の操作を受け付けたとき、制御部を、通常運転モードから、ブレーキの開閉動作の点検を行うためのブレーキ点検モードに切り替える点検モード切替部と、を備える。
図1は、第1実施形態におけるエレベータの概略構成図である。 図2は、第1実施形態におけるエレベータ保守作業支援システムの機能構成図である。 図3は、第1実施形態における制御盤のハードウェア構成図である。 図4は、第1実施形態におけるエレベータ保守作業支援システムが行う処理を示すフローチャートである。 図5は、第2実施形態におけるエレベータ保守作業支援システムの機能構成図である。 図6は、第2実施形態におけるエレベータ保守作業支援システムが行う処理を示すフローチャートである。 図7は、第3実施形態におけるエレベータ保守作業支援システムの機能構成図である。 図8は、第3実施形態におけるエレベータ保守作業支援システムが行う処理を示すフローチャートである。 図9は、第4実施形態におけるエレベータ保守作業支援システムの機能構成図である。 図10は、第4実施形態におけるエレベータ保守作業支援システムが行う処理を示すフローチャートである。 図11は、第5実施形態におけるエレベータ保守作業支援システムの機能構成図である。 図12は、第5実施形態におけるエレベータ保守作業支援システムが行う処理を示すフローチャートである。 図13は、第6実施形態におけるエレベータ保守作業支援システムの機能構成図である。 図14は、第6実施形態におけるエレベータ保守作業支援システムが行う処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。また、以下では第1実施形態〜第6実施形態について説明するが、第2実施形態以降では、各図においてそれまでの実施形態の図における構成と同一の構成には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。なお、これらの実施形態により本発明が限定されるものではない。
<第1実施形態>
まず、第1実施形態について説明する。図1は、第1実施形態におけるエレベータ1の概略構成図である。第1実施形態に係るエレベータ保守作業支援システムS(図2)は、図1に示すようなエレベータ1に適用される。エレベータ1は、かご2(乗りかご)が昇降路7内を昇降することで任意の目的階の乗場6に移動することができるものである。エレベータ1は、かご2、カウンタウエイト3、メインロープ4、巻上機5、制御盤10、かご位置検出部13、特定位置検出部14、かご固定検出部15、ブレーキ16等を含んで構成される。エレベータ1は、かご2とカウンタウエイト3とをメインロープ4で連結したいわゆるつるべ式のエレベータである。
かご2は、建物に設けられた昇降路7を昇降可能である。かご2は、かご操作盤8等を含んで構成される。かご操作盤8は、かご2の内部に設けられる。かご操作盤8は、利用者による操作入力に応じていわゆるかご呼び登録等を行う。かご操作盤8は、いわゆるCOP(Car Operation Panel)を構成する。かご2は、制御ケーブルや電源ケーブル等を内装したテールコードを介して制御盤10に接続されている。
メインロープ4は、巻上機5のメインシーブ5aやそらせシーブ5b等に掛けられる。メインロープ4は、一端にかご2が接続され、他端にカウンタウエイト3が接続される。巻上機5は、例えば、動力を発生させる電動機5c(モータ)を有する。巻上機5は、電動機5cが駆動することで、この電動機5cに連結されたメインシーブ5aが回転駆動する。そして、巻上機5は、メインシーブ5aとメインロープ4との間に生じる摩擦力を利用してメインロープ4を電動で巻き上げる。
本実施形態のエレベータ1は、いわゆるマシンルームレスエレベータであり、昇降路7の上部に機械室を備えておらず、昇降路7内の頂部に巻上機5、制御盤10等が設けられている。乗場6は、かご2が着床可能な各エレベータ停止階床に設けられる。各乗場6には、それぞれ乗場操作盤9等が設けられる。乗場操作盤9は、利用者による操作入力に応じていわゆる乗場呼び登録等を行う。乗場操作盤9は、いわゆるHIB(Hall Indicator Box)を構成する。
かご位置検出部13は、かご2が最上階の位置に移動したことを検出する装置である。かご位置検出部13は、かご2や昇降路7に設置される装置により当該検出を行う。かご位置検出部13は、例えば、固定された光電式の装置の光線がかご2の昇降により遮光されることでかご2の位置を検出するが、これに限定されない。
特定位置検出部14は、かご2がブレーキ16の点検のための特定位置に移動したことを検出する装置である。特定位置検出部14は、かご2や昇降路7に設置される装置により当該検出を行う。特定位置検出部14は、例えば、固定された光電式の装置の光線がかご2の昇降により遮光されることでかご2の位置を検出するが、これに限定されない。
かご2がブレーキ16の点検のための特定位置に移動したとき、作業者Mは、かご固定手段(不図示)を用いてかご2を固定する。かご固定手段は、例えば、かご2よりも重いカウンタウエイト3を昇降路7の下部に突きあてて動かない状態にするものや、かご2に設置した棒状の固定具を昇降路7側に設置した受け具にはめ込んで機構的に動かない状態にするものであるが、これらに限定されない。
かご固定検出部15は、かご2がかご固定手段で固定されていることを検出する装置である。かご固定検出部15は、例えば、かご固定手段の動作範囲やカウンタウエイト3の突きあたる範囲に設置したリミットスイッチであるが、これらに限定されない。図1では、かご固定検出部15がかご固定手段である棒状の固定具の動作範囲に設置されたリミットスイッチの場合を図示している。
ブレーキ16は、巻上機5の回転動作を制動するための装置である。ブレーキ16は、例えば、巻上機5の近傍に設置されるドラムブレーキやディスクブレーキ(ブレーキパッドを押し当てて摩擦により制動するブレーキ)である。また、ブレーキ16は、例えば、ロープブレーキ(メインロープ4を挟み込み制動するブレーキ)であってもよく、また、これらに限定されない。ブレーキ16の開閉動作は、制御盤10により行われ、制御盤10は、ブレーキ16を点検するためのブレーキ点検モードを有する(詳細は後述)。
制御盤10は、種々のセンサ、検出器や巻上機5の電動機5c、かご操作盤8、乗場操作盤9、かご位置検出部13、特定位置検出部14、かご固定検出部15、ブレーキ16、操作部17等のエレベータ1の各部と電気的に接続され、各部の動作を統括的に制御する。制御盤10は、例えば、かご操作盤8、乗場操作盤9への利用者からの操作入力に応じて、巻上機5の駆動を制御し、かご2を呼び登録に応じた指定の目的階に移動させる。制御盤10の詳細については、図2、図3を用いて後述する。
上記のように構成されるエレベータ1は、通常運転として、利用者によりかご操作盤8、乗場操作盤9等を介してかご2の呼び操作が行われた場合、下記のように動作する。すなわち、エレベータ1は、かご操作盤8、乗場操作盤9等から制御盤10にかご呼び登録信号、乗場呼び登録信号が入力される。そして、エレベータ1は、制御盤10がこのかご呼び登録信号、乗場呼び登録信号に応じてかご2のかご呼び登録、あるいは、乗場呼び登録を行う。
そして、制御盤10は、かご呼び登録、乗場呼び登録、種々のセンサ、検出器からの出力、かご2の現在の移動方向(昇降方向)等に基づいて、かご2が合理的に移動しながらそれぞれの呼びに応答するようにかご2の着床順序を定める。そして、制御盤10は、巻上機5を駆動制御し、かご2を目的の階床へと移動させる。これにより、エレベータ1は、かご2が昇降路7内を鉛直方向上下に昇降移動し、任意の目的階の乗場6に移動する。そして、エレベータ1は、かご2が目的階の乗場6に着床し、所定の着床位置に着床したことが検出されると、その後、かご2の扉11、及び、当該階床の乗場6の扉12を開放する。これにより、乗場6で待機している利用者は、かご2内に乗り込むことが可能となり、また、かご2内の利用者は乗場6に降りることが可能となる。
また、かご2のかご上床面2aには、操作部17が設けられている。かご上床面2aは、かご2の鉛直方向上側の天井を構成するパネル等によって構成され、保守作業時に作業者が乗り込む部分である。そして、このようなエレベータ1では、作業者Mによる保守作業の際に、作業者Mがかご2のかご上床面2aに乗り込んで、操作部17を介して様々な操作を行うことが可能である。操作部17は、例えば、押し釦式のスイッチであり、作業者Mによって、点検の開始時に点検開始操作が行われると点検開始操作信号を出力し、作業者Mによって点検の終了時に点検終了操作が行われると点検終了操作信号を出力する。
次に、第1実施形態におけるエレベータ保守作業支援システムSの機能構成について説明する。図2は、第1実施形態におけるエレベータ保守作業支援システムSの機能構成図である。エレベータ保守作業支援システムSは、昇降路7の頂部に設置した巻上機5に対するブレーキ16の点検をかご2の上に乗って行う作業者Mの作業を支援するシステムである。なお、図2における制御盤10以外の構成については、図1ですでに説明したので、以下、制御盤10について説明する。
制御盤10は、制御部101、位置判定部102、かご固定判定部103、操作受付部104、および、点検モード切替部105を備える。制御部101は、巻上機5の動作、および、ブレーキ16の開閉動作を制御する。
位置判定部102は、かご位置検出部13による検出結果に基づいて、かご2が最上階の位置に移動したか否かを判定する。また、位置判定部102は、特定位置検出部14による検出結果に基づいて、かご2がブレーキ16の点検のための特定位置に移動したか否かを判定する。なお、かご2が下から上昇する場合、位置判定部102は、かご位置検出部13による検出結果に基づいてかご2が最上階の位置に移動したと判定した後に、特定位置検出部14による検出結果に基づいてかご2がブレーキ16の点検のための特定位置に移動したと判定する。第1実施形態では、かご位置検出部13および特定位置検出部14による二重チェックを行うことで、かご2が実際には特定位置に移動していないにもかかわらず、移動したと誤判定する可能性をより低減できる。
かご固定判定部103は、かご固定検出部15による検出結果に基づいて、かご2がかご固定手段で固定されているか否かを判定する。操作受付部104は、操作部17における点検の開始、終了の操作を受け付ける。具体的には、操作受付部104は、操作部17から点検開始操作信号、点検終了操作信号等を受け付ける。
点検モード切替部105は、位置判定部102によってかご2が特定位置まで移動したと判定され、かご固定判定部103によってかご2が所定の固定手段により固定されていると判定され、かつ、操作受付部104が操作部17から点検開始操作信号を受信したとき、制御部101を、通常運転モードから、ブレーキ点検モードに切り替える。
ここで、通常運転モードとは、制御部101がかご2を通常運転(非点検時の運転)を行うモードである。また、ブレーキ点検モードとは、ブレーキ16の開閉動作の点検を行うためのモードであり、例えば、電動機5cによるトルクを発生させずにブレーキ16を開閉する等の動作を行うモードである。第1実施形態では、ブレーキ点検モードとして、予め定められたブレーキ16の点検のための開閉動作を自動的に行う第1のブレーキ点検モードを採用する場合を例にとって説明する。ただし、これに限定されず、ブレーキ点検モードとして、外部(図9のブレーキ開閉操作部19)からの命令によってブレーキ16の点検のための開閉動作を行う第2のブレーキ点検モード(第4実施形態で詳述)を採用することとしてもよい。
次に、第1実施形態における制御盤10のハードウェア構成について説明する。図3は、第1実施形態における制御盤10のハードウェア構成図である。図3に示すように、制御盤10は、CPU31(中央演算装置)と、入力部32と、表示部33と、通信部34と、記憶部35と、を備え、これらはバス36により相互に接続されている。CPU31は、バス36を介して接続された各装置、例えば、入力部32、通信部34、記憶部35などから入力されたデータやプログラムに基づいて演算処理を行い、演算結果ないしその結果を反映した制御信号を、バス36を介して接続された各装置、例えば、表示部33、通信部34、記憶部35などに出力する。
具体的には、CPU31は、OS(Operating System)やエレベータ1の保守作業支援プログラムを実行することで各種制御を実行する。保守作業支援プログラムとは、制御盤10における上述した各機能構成を実現するプログラムである。入力部32は、制御盤10に情報を入力するための装置である。入力部32は、例えば、キーボードやマウス、タッチパネルなどであるが、これに限定されない。表示部33は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、CRT(Cathode Ray Tube)、PDP(Plasma Display Panel)であるが、これに限定されない。位置判定部102によるかご2が特定位置に移動したか否かの判定結果や、かご固定判定部103によるかご固定状況の検出結果、操作部17による点検開始操作の有無などの情報を、表示部33に表示してもよい。
通信部34は、制御盤10が外部装置と有線または無線で接続して通信するための装置である。通信部34は、例えば、モデムやルータ、ハブであるが、これに限定されない。制御盤10は、通信部34を介して、外部装置と通信する。記憶部35は、制御盤10のOSやプログラム、保守作業支援プログラムの実行に必要なデータ、保守作業支援プログラムによって生成されたデータなどを記憶する記憶媒体である。記憶部35には、主記憶装置と外部記憶装置とが含まれる。主記憶装置は、例えば、RAM(Random Access Memory)、DRAM(Dynamic RAM)、SRAM(Static RAM)であるが、これらに限定されない。また、外部記憶装置は、ハードディスク、光ディスク、フラッシュメモリであるが、これらに限定されない。
なお、制御盤10は、CPU31、入力部32、表示部33、通信部34、記憶部35のそれぞれを、1つではなく複数備えてもよい。また、制御盤10は、SDD(Solid State Drive)やHDD(Hard Disk Drive)などの外部装置と接続されていてもよい。
また、エレベータ1の保守作業支援プログラムは、記憶部35に予め記憶されていてもよいし、USB(Universal Serial Bus)メモリなどの外部記憶装置に記憶されているものや、Web上にアップロードされているものを記憶部35にインストールするようにしてもよい。
また、制御盤10における各部の一部を、例えば、建物の管理センタにあるコンピュータ装置によって実現してもよい。その場合、制御盤10とそのコンピュータ装置との間で、必要に応じた通信を行えばよい。
次に、第1実施形態におけるエレベータ保守作業支援システムSが行う処理について説明する。図4は、第1実施形態におけるエレベータ保守作業支援システムSが行う処理を示すフローチャートである。
まず、ステップS1において、位置判定部102は、特定位置検出部14による検出結果に基づいて、かご2が特定位置に移動したか否かを判定し、Yesの場合はステップS2に進み、Noの場合は処理を終了する。
ステップS2において、かご固定判定部103は、かご固定検出部15による検出結果に基づいて、かご2がかご固定手段で固定されているか否かを判定し、Yesの場合はステップS3に進み、Noの場合は処理を終了する。
ステップS3において、操作受付部104は、操作部17から点検開始操作信号を受け付けたか否かを判定し、Yesの場合はステップS4に進み、Noの場合は処理を終了する。
ステップS4において、点検モード切替部105は、制御部101を、通常運転モードから、第1のブレーキ点検モードに切り替える。これを受けて、制御部101は、第1のブレーキ点検モードの動作として、予め定められたブレーキ16の点検のための開閉動作を自動的に行う。
このように、第1実施形態のエレベータ保守作業支援システムSによれば、昇降路7の頂部に設置した巻上機5に対するブレーキ16の点検をかご2の上に乗った作業者Mが行う場合に、作業負担を少なくし、かつ、安全性を高めることができる。
つまり、(条件1)かご2が特定位置まで移動していること、(条件2)かご2が所定の固定手段により固定されていること、(条件3)作業者Mが操作部17で点検開始操作を行ったこと、という3つの条件がそろったときに、通常運転モードから第1のブレーキ点検モードに切り替わる。したがって、作業者Mは、予め定められた特定位置のかご2の上で作業可能であることに加えて、かご2が確実に固定された状態で、かつ、自分の意志に基づいて操作部17で点検開始操作を行ったときに点検作業を行うことができるので、少ない作業負担で高い安全性を実現することができる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態は、通常運転モードから第1のブレーキ点検モードに切り替えた際に作業者Mに対してその旨の報知を行うことを特徴とする。図5は、第2実施形態におけるエレベータ保守作業支援システムSの機能構成図である。
図5に示すように、第2実施形態に係るエレベータ保守作業支援システムSは、図2と比較して、報知部18をさらに備える。その他の機能構成やハードウェア構成は、第1実施形態と同様である。以下、第1実施形態との相違点について説明する。
点検モード切替部105は、通常運転モードから第1のブレーキ点検モードに切り替えた場合、報知部18に対して、第1のブレーキ点検モードに切り替わったことを報知するように命令を出力する。これを受けて、報知部18は、作業者Mに対して、音声出力や表示等により、第1のブレーキ点検モードに切り替わったことを報知する。
次に、第2実施形態におけるエレベータ保守作業支援システムSが行う処理について説明する。図6は、第2実施形態におけるエレベータ保守作業支援システムSが行う処理を示すフローチャートである。なお、図4のフローチャートと比較して、ステップS4の後にステップS5が追加されている点でのみ相違するので、相違点以外の説明を省略する。
ステップS4において、点検モード切替部105は、制御部101を、通常運転モードから、第1のブレーキ点検モードに切り替えるとともに、報知部18に対して第1のブレーキ点検モードに切り替わったことを報知するように命令を出力する。
これを受けて、ステップS5において、報知部18は、作業者Mに対して、音声出力や表示等により、第1のブレーキ点検モードに切り替わったことを報知する。
このように、第2実施形態のエレベータ保守作業支援システムSによれば、第1のブレーキ点検モードに切り替わった際に作業者Mにその旨を報知することで、作業者Mは第1のブレーキ点検モードに切り替わったことを確実に認識することができ、作業者Mの安全性をより向上させることができる。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態について説明する。第3実施形態は、第1のブレーキ点検モードにおいて行われるブレーキ16の開閉動作をブレーキ点検状況確認部106(図7)によって点検状況として確認し、予め定められた一連の点検項目が完了したことを確認できた場合、自動的に第1のブレーキ点検モードを終了させることを特徴とする。図7は、第3実施形態におけるエレベータ保守作業支援システムSの機能構成図である。
図7に示すように、第3実施形態に係るエレベータ保守作業支援システムSは、図5と比較して、ブレーキ点検状況確認部106をさらに備える。以下、第2実施形態との相違点について説明する。
制御部101は、ブレーキ16の点検に関する信号について、例えば、ブレーキ16の開閉動作を点検中の場合は第1の信号を出力し、ブレーキ16の開閉速度を点検中の場合は第2の信号を出力し、ブレーキ16とメインシーブ5aのギャップを点検中の場合は第3の信号を出力する。そして、ブレーキ点検状況確認部106は、制御部101からブレーキ16の点検に関するそれらの信号を取得し、予め定められたブレーキ16の点検のための開閉動作がすべて終了した場合に、点検終了信号を点検モード切替部105に送信する。点検モード切替部105は、ブレーキ点検状況確認部106から点検終了信号を受信した場合、第1のブレーキ点検モードから通常運転モードに切り替える。
次に、第3実施形態におけるエレベータ保守作業支援システムSが行う処理について説明する。図8は、第3実施形態におけるエレベータ保守作業支援システムSが行う処理を示すフローチャートである。なお、図6のフローチャートと比較して、ステップS5の後にステップS6〜S10が追加されている点でのみ相違するので、相違点以外の説明を省略する。
ステップS5の後、ステップS6において、ブレーキ点検状況確認部106は、予め定められたブレーキ16の点検のための開閉動作がすべて終了したか否かを判定し、Yesの場合はステップS10に進み、Noの場合はステップS7に進む。
ステップS7において、制御部101は、点検制御を行う。つまり、予め定められたブレーキ16の点検のための開閉動作のうちの1つを行うようにブレーキ16を制御する。
次に、ステップS8において、ブレーキ点検状況確認部106は、制御部101からブレーキ16の点検に関する信号を取得する。次に、ステップS9において、ブレーキ16の点検状況を目視してOKを確認した作業者Mによって操作部17にOKの入力があったことを、操作受付部104を介してブレーキ点検状況確認部106が認識する。ステップS9の後、ステップS6に戻る。
ステップS10において、ブレーキ点検状況確認部106は点検終了信号を点検モード切替部105に送信し、これを受けて、点検モード切替部105は、第1のブレーキ点検モードから通常運転モードに切り替える。
このように、第3実施形態のエレベータ保守作業支援システムSによれば、ブレーキ16の一連の点検作業が完了した場合、ブレーキ点検状況確認部106によってその完了を認識し、自動的に第1のブレーキ点検モードを終了する。したがって、点検作業終了時に作業者Mの操作なしで第1のブレーキ点検モードを終了することができ、作業負担をさらに低減させることができる。
<第4実施形態>
次に、第4実施形態について説明する。第4実施形態は、点検モード切替部105が、ブレーキ点検モードとして、第1のブレーキ点検モードのほかに、外部(図9のブレーキ開閉操作部19)からの命令によってブレーキ16の点検のための開閉動作を行う第2のブレーキ点検モードを有することを特徴とする。図9は、第4実施形態におけるエレベータ保守作業支援システムSの機能構成図である。
図9に示すように、第4実施形態に係るエレベータ保守作業支援システムSは、図7と比較して、ブレーキ開閉操作部19をさらに備える。以下、第3実施形態との相違点について説明する。
操作部17は、作業者Mによって第1のブレーキ点検モードと第2のブレーキ点検モードの選択の操作が可能な構成となっている。操作部17は、例えば、セレクタスイッチである。また、操作受付部104は、操作部17における第1のブレーキ点検モードと第2のブレーキ点検モードの選択の操作の受け付けが可能である。
ブレーキ開閉操作部19は、作業者Mによる操作に応じて、ブレーキ16を開閉動作させる命令を制御部101に出力する。ブレーキ開閉操作部19は、例えば、モーメンタリ型の押しボタンスイッチで、そのスイッチを押している間のみブレーキ16を開くための電流を励磁する回路として構成される。
点検モード切替部105は、操作受付部104によって操作部17における第2のブレーキ点検モードを選択する操作を受け付けた場合、第2のブレーキ点検モードに切り替え、ブレーキ開閉操作部19から出力されるブレーキ16を開閉動作させる命令にしたがってブレーキ16を開閉動作するように制御部101に命令する。
次に、第4実施形態におけるエレベータ保守作業支援システムSが行う処理について説明する。図10は、第4実施形態におけるエレベータ保守作業支援システムSが行う処理を示すフローチャートである。なお、図8のフローチャートと比較して、ステップS11〜S15が追加されている点でのみ相違するので、相違点以外の説明を省略する。
ステップS11において、操作部17によって選択されたのが第1のブレーキ点検モードの場合はステップS4に進み、第2のブレーキ点検モードの場合はステップS12に進む。
ステップS12において、点検モード切替部105は、制御部101を、通常運転モードから、第2のブレーキ点検モードに切り替える。次に、ステップS13において、報知部18は、作業者Mに対して、音声出力や表示等により、第2のブレーキ点検モードに切り替わったことを報知する。
ステップS14において、ブレーキ16はブレーキ開閉操作部19における操作に基づいて開閉動作が制御される状態となり、制御部101は、その手動による点検に応じた制御を行う。
次に、ステップS15において、操作受付部104は、操作部17から点検終了操作信号を受け付けたか否かを判定し、Yesの場合はステップS10に進み、Noの場合はステップS14に戻る。
このように、第4実施形態のエレベータ保守作業支援システムSによれば、第2のブレーキ点検モードにおいて、作業者Mがブレーキ開閉操作部19を用いて手動でブレーキ16の開閉動作をすることができる。したがって、作業者Mは、例えば、第1のブレーキ点検モードでの点検結果から再点検をしたいと望む場合に、第2のブレーキ点検モードに切り替えて、所望の内容の点検を手動で行うことができるので、作業性を向上させることができる。
<第5実施形態>
次に、第5実施形態について説明する。第5実施形態は、かご2の速度を検出し、ブレーキ16の点検中にかご2の速度が予め定められた速度以上である場合、ブレーキ16を強制的に閉じる制御を行うことを特徴とする。図11は、第5実施形態におけるエレベータ保守作業支援システムSの機能構成図である。
図11に示すように、第5実施形態に係るエレベータ保守作業支援システムSは、図9と比較して、速度検出部20とブレーキ閉命令出力部107をさらに備える。以下、第4実施形態との相違点について説明する。
速度検出部20は、かご2が昇降する際の速度を検出する装置である。速度検出部20は、例えば、巻上機5の電動機5cに取り付けられたエンコーダで、回転軸の回転角度や位置情報により出力されるパルスからかご2の速度を検出するが、これに限定されない。速度検出部20は、検出した速度をブレーキ閉命令出力部107に出力する。
ブレーキ閉命令出力部107は、速度検出部20によって検出されたかご2の速度が予め定められた速度以上である場合、ブレーキを強制的に閉動作させる命令を制御部101に出力する装置である。ブレーキ閉命令出力部107により出力された閉動作の命令は、ブレーキ開閉操作部19や制御部101からの開動作の命令よりも優先され、ブレーキ16を強制的に閉じる制御が行われる。
次に、第5実施形態におけるエレベータ保守作業支援システムSが行う処理について説明する。図12は、第5実施形態におけるエレベータ保守作業支援システムSが行う処理を示すフローチャートである。なお、図10のフローチャートと比較して、ステップS16〜S19が追加されている点でのみ相違するので、相違点以外の説明を省略する。
ステップS5の後、ステップS16において、ブレーキ閉命令出力部107は、速度検出部20によって検出されたかご2の速度が予め定められた速度未満か否かを判定し、Yesの場合はステップS6に進み、Noの場合はステップS17に進む。
ステップS17において、ブレーキ閉命令出力部107は、ブレーキ16を強制的に閉動作させる命令(ブレーキ閉命令)を制御部101に出力する。これを受けて、制御部101は、ブレーキ16を強制的に閉じる。
また、ステップS13の後に追加されたステップS18、S19は、ステップS16、S17と同様であるので、説明を省略する。
このように、第5実施形態のエレベータ保守作業支援システムSによれば、かご2が固定されているとかご固定判定部103によって判定されているにもかかわらず、一定以上の速度で動いていると判定された場合、異常状態とみなして強制的にブレーキ16を閉じてかご2を停止させる。したがって、かご2の意図しない昇降を防止し、作業者Mの安全性をより向上させることができる。
<第6実施形態>
次に、第6実施形態について説明する。第6実施形態は、通常使用している商用電源が使用不可になった場合でも非常用電源装置21(図13)から供給される電力で動作を継続することを特徴とする。図13は、第6実施形態におけるエレベータ保守作業支援システムSの機能構成図である。
図13に示すように、第6実施形態に係るエレベータ保守作業支援システムSは、図11と比較して、非常用電源装置21をさらに備え、また、ブレーキ開閉操作部19とブレーキ16が直接接続されている。以下、第5実施形態との相違点について説明する。
点検モード切替部105は、ブレーキ点検モードとして、第1のブレーキ点検モード、第2のブレーキ点検モードのほかに、第3のブレーキ点検モードをさらに有する。第3のブレーキ点検モードとは、非常用電源装置21から供給される電力で、ブレーキ開閉操作部19での操作によってブレーキ16の開閉動作を行うためのモードである。
点検モード切替部105は、操作受付部104によって操作部17における第3のブレーキ点検モードを選択する操作を受け付けた場合、第3のブレーキ点検モードに切り替え、非常用電源装置21から供給される電力で、ブレーキ開閉操作部19から出力されたブレーキ16を開閉動作させる命令によってブレーキ16に開閉動作をさせる。
非常用電源装置21は、通常使用している商用電源が使用不可になった場合(例えば停電時)のバックアップ用のバッテリである。制御盤10は、商用電源が使用不可になると、非常用電源装置21から電力の供給を受けるように制御を行う。
しかし、そのような場合、何らかの異常により制御部101からブレーキ16の開閉動作の制御が正常に作動しないことがある。第3のブレーキ点検モードでは、一例として、ブレーキ16に受電可能な回路が動作する。例えば、操作部17であるセレクタスイッチが第3のブレーキ点検モードを選択するように操作されると、ブレーキ開閉操作部19から出力されたブレーキ16を開閉動作させる命令によって制御部101を介さずにブレーキ16に開閉動作をさせるように、非常用電源装置21からブレーキ16等の各構成への受電回路が成立するようにしておく。ただし、制御部101からブレーキ16の開閉動作の制御が正常に作動する場合は、ブレーキ開閉操作部19から出力されたブレーキ16を開閉動作させる命令によって制御部101を介してブレーキ16に開閉動作をさせてもよい。以下では、ブレーキ開閉操作部19から出力された命令によって制御部101を介さずにブレーキ16に開閉動作をさせる場合を例にとって説明する。
次に、第6実施形態におけるエレベータ保守作業支援システムSが行う処理について説明する。図14は、第6実施形態におけるエレベータ保守作業支援システムSが行う処理を示すフローチャートである。なお、図12のフローチャートと比較して、ステップS11の分岐で第3のブレーキ点検モードが加わり、また、ステップS20〜S25が追加されている点でのみ相違するので、相違点以外の説明を省略する。
ステップS11において、操作部17によって選択されたのが第3のブレーキ点検モードの場合はステップS20に進む。
ステップS20において、点検モード切替部105は、第3のブレーキ点検モードに切り替える。次に、ステップS21において、報知部18は、作業者Mに対して、音声出力や表示等により、第3のブレーキ点検モードに切り替わったことを報知する。
次に、ステップS22において、ブレーキ閉命令出力部107は、速度検出部20によって検出されたかご2の速度が予め定められた速度未満か否かを判定し、Yesの場合はステップS24に進み、Noの場合はステップS23に進む。
ステップS23において、ブレーキ閉命令出力部107は、ブレーキ16を強制的に閉動作させる命令(ブレーキ閉命令)を制御部101に出力する。これを受けて、制御部101は、ブレーキ16を強制的に閉じる。
ステップS24において、制御盤10は、ブレーキ開閉操作部19による制御部101を介さないブレーキ16の開閉動作を許容するように制御を行う状態となり、ブレーキ16の開閉動作はブレーキ開閉操作部19を用いた作業者Mの操作によって制御部101を介さずに行われる。
次に、ステップS25において、操作受付部104は、操作部17から点検終了操作信号を受け付けたか否かを判定し、Yesの場合はステップS10に進み、Noの場合はステップS22に戻る。
このように、第6実施形態のエレベータ保守作業支援システムSによれば、通常使用している商用電源が使用不可になった場合でも、非常用電源装置21から供給される電力によって動作を継続することができる。また、制御部101からブレーキ16の制御が不能になった場合でも、ブレーキ16ヘ励磁可能な構成とし、かつ、ブレーキ開閉操作部19を用いた作業者Mの操作によって制御部101を介さずにブレーキ16の開閉動作をできるようにすることで、ブレーキ16の点検を継続することができる。したがって、状況に応じた作業が可能となるため、作業性を向上させることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…エレベータ、2…かご、3…カウンタウエイト、4…メインロープ、5…巻上機、5a…メインシーブ、5b…そらせシーブ、5c…電動機、6…乗場、7…昇降路、8…かご操作盤、9…乗場操作盤、10…制御盤、11…扉、12…扉、13…かご位置検出部、14…特定位置検出部、15…かご固定検出部、16…ブレーキ、17…操作部、18…報知部、19…ブレーキ開閉操作部、20…速度検出部、21…非常用電源装置、101…制御部、102…位置判定部、103…かご固定判定部、104…操作受付部、105…点検モード切替部、106…ブレーキ点検状況確認部、107…ブレーキ閉命令出力部

Claims (6)

  1. 昇降路頂部に設置した巻上機に対するブレーキの点検をかごの上に乗って行う作業者の作業を支援するエレベータ保守作業支援システムであって、
    前記巻上機および前記ブレーキの動作を制御する制御部と、
    前記かごが前記点検のための特定位置まで移動したことを判定する位置判定部と、
    前記かごが所定の固定手段により固定されているか否かを判定するかご固定判定部と、
    操作部における前記点検の開始の操作を受け付ける操作受付部と、
    前記位置判定部によって前記かごが前記特定位置まで移動したと判定され、前記かご固定判定部によって前記かごが前記所定の固定手段により固定されていると判定され、かつ、前記操作受付部によって前記操作部における前記点検の開始の操作を受け付けたとき、前記制御部を、通常運転モードから、前記ブレーキの開閉動作の点検を行うためのブレーキ点検モードに切り替える点検モード切替部と、
    を備えるエレベータ保守作業支援システム。
  2. 前記作業者に対して報知を行う報知部を、さらに備え、
    前記点検モード切替部は、前記通常運転モードから前記ブレーキ点検モードに切り替えた場合、前記報知部に対して、前記ブレーキ点検モードに切り替わったことを報知するように命令を出力する、請求項1に記載のエレベータ保守作業支援システム。
  3. 前記制御部から前記点検に関する信号を取得し、予め定められた前記ブレーキの点検のための開閉動作がすべて終了した場合に、点検終了信号を前記点検モード切替部に送信するブレーキ点検状況確認部を、さらに備え、
    前記点検モード切替部は、前記ブレーキ点検状況確認部から前記点検終了信号を受信した場合、前記制御部を前記ブレーキ点検モードから前記通常運転モードに切り替える、請求項1または請求項2に記載のエレベータ保守作業支援システム。
  4. 前記作業者による操作に応じて前記ブレーキを開閉動作させる命令を前記制御部に出力するブレーキ開閉操作部を、さらに備え、
    前記点検モード切替部は、前記ブレーキ点検モードとして、予め定められた前記ブレーキの点検のための開閉動作を自動的に行う第1のブレーキ点検モードと、外部からの命令によって前記ブレーキの点検のための開閉動作を行う第2のブレーキ点検モードと、を有し、
    前記操作受付部は、前記操作部における前記第1のブレーキ点検モードと前記第2のブレーキ点検モードの選択の操作の受け付けが可能であり、
    前記点検モード切替部は、前記操作受付部によって前記操作部における前記第2のブレーキ点検モードを選択する操作を受け付けた場合、前記第2のブレーキ点検モードに切り替え、前記ブレーキ開閉操作部から出力される前記ブレーキを開閉動作させる命令にしたがって前記ブレーキを開閉動作するように前記制御部に命令する、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のエレベータ保守作業支援システム。
  5. 前記かごが昇降する際の速度を検出する速度検出部と、
    前記速度検出部によって検出された前記かごの速度が予め定められた速度以上である場合、前記ブレーキを閉動作させる命令を前記制御部に出力するブレーキ閉命令出力部と、をさらに備える請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のエレベータ保守作業支援システム。
  6. 非常用電源装置を、さらに備え、
    前記点検モード切替部は、前記ブレーキ点検モードとして、前記非常用電源装置から供給される電力でブレーキ開閉操作部での操作によって前記ブレーキの開閉動作を行うための第3のブレーキ点検モードを、さらに有し、
    前記点検モード切替部は、前記操作受付部によって前記操作部における前記第3のブレーキ点検モードを選択する操作を受け付けた場合、前記第3のブレーキ点検モードに切り替え、前記ブレーキ開閉操作部から出力された前記ブレーキを開閉動作させる命令によって前記ブレーキに開閉動作をさせる、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のエレベータ保守作業支援システム。
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