JP2019029763A - スイッチング回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】コスト増加を抑制しながら、特性バラツキ等によるスイッチング損失の偏りを抑制することができ、小型で低損失なスイッチング回路を提供すること。【解決手段】並列接続された複数のスイッチS1、S2を駆動するための駆動回路2と、上記駆動回路と、1つ以上の上記スイッチのゲート端子との間に接続されたスイッチタイミング補償回路3と、上記スイッチのスイッチ特性と相関がある物理情報を検出する物理情報検出回路4と、を備えており、上記スイッチタイミング補償回路は、バイアスコンデンサC1、C2と、上記バイアスコンデンサを充電するためのバイアス電源V1、V2と、を有し、上記物理情報検出回路にて検出した物理情報を基に、上記バイアス電源の電圧を、複数の上記スイッチのスイッチタイミングの差が小さくなるように調整する、スイッチング回路にある。【選択図】図1

Description

本発明は、並列接続された複数のスイッチを駆動するスイッチング回路に関する。
車載用電力変換装置等に用いられるスイッチング回路では、例えば、大電力化の要求に対応するために、並列接続された複数のスイッチを同時にオンオフ駆動する構成が採用されている。この構成では、スイッチを構成する個々の半導体スイッチング素子の特性バラツキによって、スイッチングタイミングにズレが生じることで、スイッチング損失の偏りが発生する課題がある。
これに対して、複数の半導体スイッチング素子の特性差を検出して、スイッチングタイミングを制御する手法が提案されている。例えば、特許文献1には、半導体スイッチング素子と温度検出素子を内蔵する半導体モジュールを、複数個並列接続して用いる電力変換装置において、半導体スイッチング素子の制御回路に、各半導体モジュールの温度検出素子の検出値の差分もしくは大小を検出する回路と、検出温度が高い側の半導体スイッチング素子へのターンオン指令信号を遅延させる回路を設けることが記載されている。
特開2009−159662号公報
特許文献1に記載される手法では、2つの半導体スイッチング素子の温度を比較して、温度の高い半導体スイッチング素子のオンタイミングを遅延させることで電流の偏りを抑制している。しかしながら、この手法では、温度の高い一方のターンオン指令信号を遅延させるために、複数個の半導体モジュールのそれぞれに対応させた、複数の駆動回路及び遅延回路が必要となる。さらに、遅延時間を可変とするには、各遅延回路を、容量の異なる複数のコンデンサを備える回路とする必要がある。そのため、温度差に応じた遅延時間を与えて、スイッチングタイミングを揃えることは、必ずしも容易ではない。あるいは、回路構成が複雑となり、部品点数の増加により製作コストが増加する。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、並列接続された複数のスイッチを駆動するスイッチング回路において、回路構成の複雑化によるコスト増加を抑制しながら、特性バラツキ等によるスイッチング損失の偏りを抑制することができ、小型で低損失なスイッチング回路を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、
並列接続された複数のスイッチ(S1、S2)を駆動するための駆動回路(2)と、
上記駆動回路と、1つ以上の上記スイッチのゲート端子との間に接続されたスイッチタイミング補償回路(3)と、
上記スイッチのスイッチ特性と相関がある物理情報を検出する物理情報検出回路(4)と、を備えており、
上記スイッチタイミング補償回路は、バイアスコンデンサ(C1、C2)と、上記バイアスコンデンサを充電するためのバイアス電源(V1、V2)と、を有し、上記物理情報検出回路にて検出した物理情報を基に、上記バイアス電源の電圧を、複数の上記スイッチのスイッチタイミングの差が小さくなるように調整する、スイッチング回路にある。
上記一態様のスイッチング回路において、スイッチタイミング補償回路は、複数のスイッチのうち、少なくとも一方に対して設けられて、そのゲート端子に、バイアスコンデンサに充電されたバイアス電圧を与えることができる。複数のスイッチがオンとなる閾値電圧に、個体差や経年変化等によるバラツキが生じると、オンタイミングのズレが生じるが、この特性のズレと相関する物理情報を用いて、バイアスコンデンサの充電量を調整することができる。例えば、複数のスイッチのうち、オンタイミングがより遅くなる特性を有するスイッチについて、物理情報の検出値に応じたバイアス電圧が上乗せされることで、閾値電圧に到達するタイミングを揃えることが可能になる。したがって、スイッチング損失の偏りが抑制されて、全体の損失を小さくすることができる。
以上のごとく、上記態様によれば、並列接続された複数のスイッチを駆動するスイッチング回路において、回路構成の複雑化によるコスト増加を抑制しながら、特性バラツキ等によるスイッチング損失の偏りを抑制することができ、小型で低損失なスイッチング回路を提供することができる。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態1における、スイッチング回路の全体構成を示す回路図。 実施形態1における、スイッチング回路の変形例の全体構成を示す回路図。 実施形態1における、スイッチング回路の変形例の主要部構成を示す回路図。 実施形態1における、スイッチング回路の基本動作を説明するための回路図。 実施形態1における、スイッチング回路の各スイッチオンオフタイミングとスイッチング損失の関係を示す波形図。 実施形態1における、スイッチング回路の各スイッチのオン時の電流経路を示す回路図。 実施形態1における、スイッチング回路の主要部構成を示すオフ時の等価回路図。 実施形態1における、スイッチング回路の主要部構成を示すオン時の等価回路図。 実施形態2における、スイッチング回路の主要部構成を示す回路図。 実施形態2における、スイッチング回路の各スイッチのオン時の電流経路を示す回路図。 実施形態2における、スイッチング回路の主要部構成を示すオフ時の等価回路図。 実施形態3における、スイッチング回路のスイッチタイミング補償回路における他の制御例を示すブロック線図。 実施形態3における、スイッチング回路のスイッチタイミング補償回路における他の制御例を示すブロック線図。 実施形態3における、スイッチング回路のスイッチタイミング補償回路における他の制御例を示すブロック線図。 実施形態4における、スイッチング回路の全体構成を示す回路図。 実施形態4における、スイッチング回路の主要部構成を示す回路図。 実施形態4における、スイッチング回路の変形例の主要部構成を示す回路図。 実施形態4における、スイッチング回路の変形例の主要部構成を示す回路図。 実施形態5における、スイッチング回路の主要部構成を示す回路図。 実施形態5における、スイッチング回路の変形例の主要部構成を示す回路図。
(実施形態1)
以下、スイッチング回路に係る実施形態1について、図1〜図8を参照して説明する。
図1に示すように、本形態のスイッチング回路1は、並列接続された複数のスイッチS1、S2と、複数のスイッチS1、S2を駆動するための共通の駆動回路2と、スイッチタイミング補償回路3と、スイッチS1、S2のスイッチ特性と相関がある物理情報を検出する物理情報検出回路としての温度検出回路4と、を備えている。スイッチタイミング補償回路3は、駆動回路2と、少なくとも1つのスイッチS1、S2のゲート端子との間に接続されている。
具体的には、スイッチタイミング補償回路3は、バイアスコンデンサC1、C2と、バイアスコンデンサC1、C2を充電するためのバイアス電源である、可変バイアスV1、V2と、を有しており、本形態では、スイッチS1、S2のそれぞれに対して設けられる。スイッチタイミング補償回路3は、温度検出回路4にて検出した物理情報である温度情報を基に、バイアス電源の電圧を、複数のスイッチS1、S2のスイッチタイミングの差が小さくなるように調整する。そのために、スイッチタイミング補償回路3には、温度情報に基づく制御を行う制御回路5を設けることができる。ここでは、温度情報に基づく制御指令(例えば、バイアス電源電圧指令値)を、可変バイアスV1、V2へ与える制御回路51、52をそれぞれ設けている。
スイッチング回路1は、例えば、車載用電力変換装置である車載モータ用インバータ装置等に適用される。その場合、インバータ装置は、例えば、三相モータの各相(すなわち、U相、V相、W相)に対応する複数のハーフブリッジ回路を並列接続した構成を有しており、各相のハーフブリッジ回路を、それぞれ異なるタイミングでオンオフ駆動して、直流電力を三相の交流電力に変換する。複数のハーフブリッジ回路は、それぞれ、上アームスイッチと下アームスイッチとの直列接続体からなり、下アームスイッチ及び上アームスイッチの一方がオン状態のとき、他方がオフ状態となる。また、各ハーフブリッジ回路の下アームスイッチ、又は、上アームスイッチは、それぞれ複数のスイッチを並列接続した構成とすることができる。スイッチング回路1は、このようなハーフブリッジ回路の各スイッチを駆動するための回路として構成される。
本形態におけるスイッチング回路1は、ハーフブリッジ回路の下アーム側の駆動回路として構成されており、例えば、2つのスイッチS1、S2が、並列接続された複数の下アームスイッチとして設けられる。スイッチS1、S2は、例えば、ゲート電圧制御式のMOSFET(すなわち、電界効果トランジスタ)であり、ここでは、nチャネルのMOSFETが用いられる。半導体スイッチング素子としては、MOSFET以外の半導体パワー素子、例えば、IGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)等を用いることもできる。なお、IGBTを用いる場合には、IGBTのベース端子を、MOSFETと同様にゲート端子と呼称するものとする。
図1において、スイッチS1、S2は、電源B(例えば、電源電圧Vi)の正極端子と負極端子との間に、並列に接続されている。すなわち、スイッチS1、S2のドレイン端子には、電源Bの正極端子が抵抗Rを介して接続されており、スイッチS1、S2のソース端子には、電源Bの負極端子が接続される。スイッチS1、S2のゲート端子とソース端子の間には、スイッチタイミング補償回路3を介して、駆動回路2が接続されている。ここでは、2つのスイッチS1、S2を有する構成としているが、3つ以上のスイッチを有していてもよく、その場合も1つの駆動回路2が全てのスイッチに共通に設けられる。
駆動回路2は、パルス状のゲート信号を出力して、スイッチS1、S2のオンオフを切り換える。駆動回路2は、例えば、ゲート電源B1(例えば、電源電圧Vgs)と、ゲート電源B1のオン駆動用スイッチ21と、ゲート電源B1のオフ駆動用スイッチ22とで構成され、交互にオンオフされることで、所定のパルスを生成する。オフ駆動用スイッチ22は、ゲート電源B1の正極端子と負極端子との間に設けられ、オン駆動用スイッチ21は、ゲート電源B1の正極端子とオフ駆動用スイッチ22の間に設けられる。
スイッチタイミング補償回路3は、スイッチS1側において、ゲート線11pに設けられるバイアスコンデンサC1と、バイアスコンデンサC1を充電するための可変バイアスV1を有する。同様に、スイッチS2側においても、ゲート線12pに設けられるバイアスコンデンサC2と、バイアスコンデンサC2を充電するための可変バイアスV2とを有する。ゲート線11p、12pには、バイアスコンデンサC1、C2とスイッチS1、S2の間において、整流用のダイオードD1、D2のカソード側がそれぞれ接続されている。ダイオードD1、D2のアノード側には、可変バイアスV1、V2の一端側が、それぞれ直列に接続される。可変バイアスV1、V2の他端側は、それぞれソース線11n、12nを介して、スイッチS1、S2のソース端子に接続される。
また、ゲート線11pとソース線12nとの間、ゲート線12pとソース線12nとの間には、バイアスコンデンサC1、C2の放電用の放電抵抗R1、R2が接続される。放電抵抗R1、R2により、バイアスコンデンサC1、C2の電圧リセットが容易にできる。なお、電圧リセットのための抵抗は、パターン抵抗、駆動回路2内のスイッチ21、22のオン抵抗、スイッチS1、S2のゲート抵抗によっても代用可能であり、その場合、放電抵抗R1、R2は必ずしも設ける必要はない。
温度検出回路4は、スイッチS1、S2のスイッチ特性と相関がある物理情報の1つとして、それぞれの温度を検出する温度センサ41、42を備えている。スイッチS1、S2にゲート電圧が印加されたときのスイッチタイミングにズレが生じると、例えば、スイッチS1、S2の発熱量が変化するので、スイッチ特性のズレを温度差として検出することができる。温度センサ41、42は、例えば、スイッチS1、S2を構成する半導体モジュールに内蔵される、既存の温度センサを利用することができる。
制御回路51、52は、それぞれ可変バイアスV1、V2に接続されており、温度検出回路4の検出結果に基づいて、いずれか一方、又は両方を作動させることができる。制御回路51、52には、2つの温度センサ41、42の検出値が、それぞれ入力されており、それらの検出値の差が小さくなるように、好適には、検出値の差が0となるように、可変バイアスV1、V2に、バイアス電源電圧指令値を出力する。
制御回路51、52を用いた可変バイアスV1、V2の制御については、後述する。
図2に実施形態1の変形例を示すように、スイッチS1側の可変バイアスV1に対して、平滑コンデンサCb1と、平滑コンデンサCb1の放電用の放電抵抗Rb1を、それぞれ並列接続した構成とすることもできる。同様に、スイッチS2側の可変バイアスV2に対して、平滑コンデンサCb2と、平滑コンデンサCb2の放電用の放電抵抗Rb2を、それぞれ並列接続することができる。平滑コンデンサCb1、Cb2及び放電抵抗Rb1、Rb2の一端側は、ダイオードD1、D2と可変バイアスV1、V2との接続点に接続され、他端側は、ソース線11n、12nを介して、スイッチS1、S2のソース端子に接続される。
平滑コンデンサCb1、Cb2を設けることにより、可変バイアスV1、V2の両端間の電圧を平滑にして、バイアス電圧を安定して制御することができる。また、放電抵抗Rb1、Rb2により、平滑コンデンサCb1、Cb2の電圧リセットが容易にできる。
制御回路51、52を含む、その他のスイッチタイミング補償回路3の構成、駆動回路2、及び、温度検出回路4の構成は、図1に示したスイッチング回路1と同様であり、説明を省略する。
図1、図2において、可変バイアスV1、V2は、可変電圧電源であり、制御回路51、52からの電圧指令値に基づいて、所望の電圧に調整される。制御回路51、52には、2つの温度センサ41、42の検出値が、それぞれ入力されており、それらの検出値の差が小さくなるように、好適には、検出値の差が0となるように、可変バイアスV1、V2に、電圧指令値を出力する。スイッチタイミング補償回路3は、制御回路51、52のいずれか一方、又は両方を動作させて、温度検出回路4の検出結果に基づく電圧指令値を出力し、可変バイアスV1、V2のいずれか一方、又は両方を動作させることができる。
次に、本形態におけるスイッチング回路1の回路動作について、説明する。
図3は、上記図2の変形例に示した構成の一部であり、スイッチS1、S2のうち、スイッチS2側のスイッチタイミング補償回路3のみを示している。以下、一例として、スイッチS1、S2のうち、より温度の低いスイッチS2側のスイッチタイミングを調整して、より温度の高いスイッチS2側のスイッチタイミングと揃えるための制御について、説明する。
図4、図5に、スイッチタイミング補償回路3の基本動作例を示すように、2つのスイッチS1、S2に対して、駆動回路2から同時にゲート信号が出力されても、2つのスイッチS1、S2の閾値電圧Vth_S1、Vth_S2にズレがある場合には、オンオフのタイミングが同時にならない。例えば、図5の左図に示す従来例のように、閾値電圧Vth_S1がより低いスイッチS1のオンタイミングは、スイッチS2よりも早くなり、スイッチS1のオフタイミングは、スイッチS2よりも遅くなる。そのため、図6に示すように、最適には、並列接続された2つのスイッチS1、S2が同時にオンして、電源Bからの電流Iが均等に分配されることが望ましいが(例えば、I=I1+I2)、スイッチS1のみがオンとなる時間が長くなる。その結果、オン時及びオフ時に電流の偏りが生じ、スイッチング損失が増大する。
また、この電流の偏りにより、スイッチS1の温度は、スイッチS2の温度よりも高くなる。そこで、図5の右図に示すように、スイッチS1、S2の温度差に応じて、閾値電圧Vth_S2がより高いスイッチS2のゲート電圧波形に、バイアス電圧Vbiasを与えることで、スイッチS2のオンタイミングを早めることができる。また、スイッチS2のオフタイミングを遅らせることができる。具体的には、閾値電圧Vth_S2、Vth_S1の差を反映するスイッチS1、S2の温度差を、2つの温度センサ41、42を用いて検出し、制御回路52にて比較した誤差電圧を増幅して、可変バイアスV2への電圧指令値とすることができる。そして、可変バイアスV2にてバイアスコンデンサC2を充電し、ゲート駆動電圧を調整することができる。
図7は、図3に示した回路のオフ時の等価回路であり、駆動回路2のオン駆動スイッチ21がオフ、オフ駆動スイッチ22がオンとなっている。例えば、可変バイアスV2の電源電圧が、バイアス電源電圧指令値に応じた所定の電圧Vcであるとき、ゲート線12pには、ダイオードD2を介して可変バイアスV2から電荷が供給され、バイアスコンデンサC2が充電される。バイアスコンデンサC2の電圧は、ダイオードD2の順方向電圧降下分の電圧Vfを減算したVc−Vfとなる。これにより、スイッチS2のゲート・ソース間に、Vc−Vfのバイアス電圧Vbiasを与えることができる。
次に、図8にオン時の等価回路を示すように、駆動回路2のオン駆動スイッチ21がオン、オフ駆動スイッチ22がオフとなる。このとき、スイッチS2のゲート・ソース間に、Vc−Vfのバイアス電圧Vbiasに加えて、駆動回路2のゲート電源B1から電源電圧Vgsが印加されることになる。したがって、図5の右図に示すように、スイッチS2について、ゲート電圧波形はそのままに、バイアス電圧Vbiasが上乗せさせるため、閾値電圧Vth_S2に到達するタイミングを、スイッチS1と揃えることができる。
同様に、スイッチS1の閾値電圧Vth_S2がより高い場合には、制御回路51を用いてスイッチS1側のスイッチタイミング補償を行うことで、同様の効果が得られる。このように、スイッチS1、S2のゲート直近に、バイアス電圧Vbiasを与えることで、スイッチングタイミングを揃えることができる。そして、スイッチング損失の偏りが解消されて、スイッチS1、S2の温度差がなくなり、全体の損失を低減することができる。
(実施形態2)
スイッチング回路に係る実施形態2について、図9〜図11を参照して説明する。
図9に示すように、本形態のスイッチング回路1の基本構成は、上記実施形態1と同様であり、並列接続された複数のスイッチS1、S2と、複数のスイッチS1、S2を駆動するための駆動回路2と、スイッチタイミング補償回路3と、物理情報検出回路としての温度検出回路4とを備えている。スイッチタイミング補償回路3は、駆動回路2と、少なくとも1つのスイッチS1、S2のゲート端子との間に接続されている。以下、相違点を中心に説明する。
なお、実施形態2以降において用いた符号のうち、既出の実施形態において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、既出の実施形態におけるものと同様の構成要素等を表す。
上記実施形態1では、並列接続されたスイッチS1、S2が、ハーフブリッジ回路の下アームスイッチとして用いられる場合について説明したが、本形態のスイッチング回路1では、複数のスイッチS1、S2を上アームスイッチとして用いている。また、ここでは、スイッチS1側のスイッチタイミング補償回路3のみを示し、可変バイアスV1とバイアスコンデンサC1を用いて、スイッチS1側にバイアス電圧Vbiasを与える場合について説明するが、スイッチS2側についても同様である。
本形態では、上アームスイッチであるスイッチS1に、下アームスイッチであるスイッチS0が直列接続されており、スイッチS0は、スイッチS1のソース端子と電源Bの負極端子との間に接続されている。また、可変バイアスV1と第2ダイオードDbとの直列回路が、スイッチS1のゲート線11pに接続されるダイオードD1と、電源Bの負極端子との間に、第2ダイオードDbと可変バイアスV1との直列回路が接続されている。可変バイアスV1は、電源Bの負極端子と第2ダイオードDbのアノード側との間に接続され、第2ダイオードDbのカソード側には、ダイオードD1のアノード側が接続される。この直列回路は、ブートストラップ回路を構成している。
スイッチタイミング補償回路3が、このブートストラップ回路に加えて、バイアスコンデンサC1とその放電抵抗R1、ダイオードD1、平滑コンデンサCb1とその放電抵抗Rb1とを有する構成は、実施形態1と同様である。そして、温度検出回路4の温度センサ41、42の検出値を制御回路51に入力し、可変バイアスV1への電圧指令値を出力して、バイアスコンデンサC1を充電することで、同様の効果が得られる。
図10に、上記図7に対応するオフ時の等価回路を示すように、駆動回路2のオン駆動スイッチ21がオフ、オフ駆動スイッチ22がオンとなると、ゲート線11pには、可変バイアスV2(例えば、電圧Vc)から、第2ダイオードDb、ダイオードD1を介して電荷が供給され、バイアスコンデンサC1が充電される。このとき、バイアスコンデンサC2の電圧は、第2ダイオードDb、ダイオードD2の順方向電圧降下分の電圧Vfを減算したVc−2Vfとなる。これにより、スイッチS2のゲート・ソース間に、Vc−2Vfのバイアス電圧Vbiasを与えることができる。
次に、図11に、上記図8に対応するオン時の等価回路を示すように、駆動回路2のオン駆動スイッチ21がオン、オフ駆動スイッチ22がオフとなる。このとき、スイッチS1のゲート・ソース間に、Vc−2Vfのバイアス電圧Vbiasに加えて、駆動回路2のゲート電源B1から電源電圧Vgsが印加されることになる。したがって、本形態によっても、スイッチS1のゲート電圧波形はそのままに、バイアス電圧Vbiasが上乗せさせることができる。このように、1つの駆動回路2を用いて、スイッチタイミング補償回路3の制御回路51、52のいずれかを駆動し、スイッチS1、S2が閾値電圧Vth_S1、Vth_S2に到達するタイミングを揃えることができる。
本形態においても、バイアスコンデンサC1の放電用の放電抵抗R1を、パターン抵抗、駆動回路2内のスイッチ21、22のオン抵抗、スイッチS1、S2のゲート抵抗によって代用可能である。また、平滑コンデンサCb1とその放電抵抗Rb1を省略することもできる。
(実施形態3)
図12〜図14により、上記実施形態1、2のスイッチング回路1において、スイッチタイミング補償回路3の制御回路5にて実施可能な他の制御例を説明する。上述した制御例では、温度検出回路4の検出結果に応じて、スイッチS1、S2のいずれかの側にバイアス電圧を上乗せするようにしたが、可変バイアスV1、V2とバイアスコンデンサC1、C2とによるバイアス電圧の調整を、スイッチS1、S2の一方のみについて行うように構成してもよい。
この場合は、スイッチS1、S2に対応する制御回路51、52をそれぞれ設ける必要はなく、以下、制御回路5による制御例として説明する。例えば、図12に示すように、スイッチS2側の調整のみを行う場合には、まず、温度検出回路4の温度センサ41、42の検出値(例えば、電圧値)を取り込み、両者を比較した誤差電圧を得る。この誤差電圧を、例えばPI制御により増幅し、この増幅電圧を初期電圧Vrefに上乗せした電圧が、バイアス電源電圧となるように、バイアス電源である可変バイアスV2を制御する。
このとき、基準となる初期電圧Vrefとして、あらかじめ数V程度の電圧を充電しておき、温度差に相当する誤差電圧の増幅分を加減算することで、所望のバイアス電源電圧が容易に得られる。すなわち、スイッチS1側の温度が、スイッチS2側の温度よりも高いときは、温度センサ41、42の誤差電圧はプラスとなり、増幅分が初期電圧Vrefに加算される。一方、スイッチS1側の温度が、スイッチS2側の温度よりも低いときは、誤差電圧はマイナスとなり、増幅分が初期電圧Vrefから減算される。
このように、スイッチS2側のみバイアス電源電圧を初期電圧Vrefに対して増減して、閾値電圧のズレによる温度差が小さくなるように、バイアス電圧を可変させる制御を行い、この制御を繰り返すことで、スイッチS1、S2の温度差を0に近づけることができる。これにより、スイッチS1、S2の一方のバイアス電源の制御で、スイッチタイミング補償が可能になる。
図13に示すように、スイッチS1、S2の両方について、バイアス電源電圧を初期電圧Vrefに対して増減させる制御を行うこともできる。この場合も、まず、制御回路5に、温度検出回路4の温度センサ41、42の検出値(例えば、電圧値)を取り込み、両者を比較した誤差電圧を、例えばPI制御により増幅する。この増幅電圧と初期電圧Vrefを用いてバイアス電源電圧指令値を生成し、バイアス電源である可変バイアスV1、V2をそれぞれ制御する。初期電圧Vrefは、いずれも、あらかじめ数V程度の電圧を充電しておき、温度差に相当する誤差電圧の増幅分を、一方は上乗せしてバイアス電源電圧とし、他方は差し引いてバイアス電源電圧とする。
すなわち、スイッチS1側の温度が、スイッチS2側の温度よりも高いときは、温度センサ41、42の誤差電圧はプラスとなり、スイッチS1側では増幅分が初期電圧Vrefから減算され、スイッチS2側では増幅分が初期電圧Vrefに加算される。一方、スイッチS1側の温度が、スイッチS2側の温度よりも低いときは、誤差電圧はマイナスとなり、スイッチS2側で増幅分が初期電圧Vrefから減算される。スイッチS1側では増幅分が初期電圧Vrefに加算される。
このように、スイッチS1、S2の両方において、バイアス電源電圧を初期電圧Vrefに対して増減し、スイッチS1、S2の閾値電圧のズレの影響が小さくなるように、バイアス電圧を可変させる制御を行うことができる。この制御を繰り返すことで、スイッチS1、S2の温度差を0に近づけることができ、より速やかなスイッチタイミング補償が可能になる。
図14に示すように、スイッチS1、S2の両方について、バイアス電源電圧を増減させる場合に、初期電圧Vrefを最大値としてこれを超えないように制御することもできる。この場合も、まず、制御回路5に、温度検出回路4の温度センサ41、42の検出値(例えば、電圧値)を取り込み、両者を比較した誤差電圧をPI制御により増幅する。この増幅電圧と初期電圧Vrefを用いて、バイアス電源である可変バイアスV1、V2のバイアス電源電圧指令値を制御する。初期電圧Vrefは、いずれも、あらかじめ数V程度の電圧を充電しておき、その値を最大値として、温度差に相当する誤差電圧の増幅分を、スイッチS1、S2の一方について減算する。
すなわち、スイッチS1側の温度が、スイッチS2側の温度よりも高いときは、温度センサ41、42の誤差電圧はプラスとなり、スイッチS1側では増幅分が初期電圧Vrefから減算される。スイッチS2側では、リミッターにより増幅分が初期電圧Vrefに加算されることを防ぎ、バイアス電源電圧が初期電圧Vrefに制限される。一方、スイッチS1側の温度が、スイッチS2側の温度よりも低いときは、誤差電圧はマイナスとなり、スイッチS2側で増幅分が初期電圧Vrefから減算される。スイッチS1側では増幅分が初期電圧Vrefに加算されることを防ぎ、バイアス電源電圧が初期電圧Vrefに制限される。
このように、スイッチS1、S2の両方において、バイアス電源電圧を初期電圧Vrefに基づいて可変させる制御を繰り返すことで、スイッチS1、S2の温度差を0に近づけることができる。また、スイッチS1、S2の両方において、バイアス電源電圧の最大値を初期電圧Vrefに制限することで、デッドタイムの減少を抑制することができ、良好なスイッチタイミング補償が可能になる。
(実施形態4)
スイッチング回路に係る実施形態4について、図15〜図18を参照して説明する。
図15に示すように、本形態のスイッチング回路1の基本構成は、上記実施形態1と同様であり、並列接続された複数のスイッチS1、S2と、複数のスイッチS1、S2を駆動するための駆動回路2とを備えている。ここでは、スイッチタイミング補償回路3は、駆動回路2と、スイッチS1、S2のゲート端子との間に接続されており、スイッチS1、S2に対応させて、バイアスコンデンサC1、C2、ダイオードD1、D2がそれぞれ設けられる。
図1に示した上記実施形態1のスイッチング回路1では、温度検出回路4を、スイッチタイミング補償回路3とは別に設け、制御回路5を用いてバイアス電源電圧を制御する構成としたが、本形態のスイッチタイミング補償回路3は、バイアス電源と温度検出回路4と制御回路5とを兼ねる、電源電圧発生装置としてのバイアス電源電圧生成回路6を備えている。ここでは、スイッチS1、S2の両方に対応させて、図1におけるバイアス電源V1、V2に代えて、バイアス電源電圧生成回路61、62を配設する。
以下、相違点を中心に説明する。
図16に示すように、バイアス電源電圧生成回路61、62は、温度によって電圧が変化する素子であるツェナーダイオード71、72と、ツェナーダイオード71、72の両端に接続される、定電圧(例えば、数V程度)の電源B2を有している。ツェナーダイオード71、72は、カソード側が抵抗R31、R32を介して、電源B2の正極端子に接続され、アノード側が電源B21、B22の負極端子に接続される。これにより、逆方向電圧降下の温度依存性を利用して、バイアス電源電圧の自動調整が可能になる。また、ツェナーダイオード71、72には、平滑コンデンサC21、C22が並列接続されている。
図15において、バイアス電源電圧生成回路61、62は、ダイオードD1、D2とソース線11n、12nとの間に配置される。ダイオードD1、D2は、アノード側が、ツェナーダイオード71、72と抵抗R31、R32の接続点に、それぞれ接続される。このように、スイッチS1、S2側に、同一構成のバイアス電源電圧生成回路61、62が設けられる。
ツェナーダイオード71、72は、電源V3に対して逆方向接続されており、両端にツェナー電圧Vzを発生させて、バイアス電源として機能する。また、ツェナーダイオード71、72は、数V程度以下の電圧において、負特性を有し、温度上昇でツェナー電圧Vzが減少する。この温度特性を利用して、ツェナーダイオード71、72に、ソース線11n、12nが接続されるスイッチS1、S2側の温度を反映させたツェナー電圧Vzを発生させることができ、バイアス電源電圧を可変させることができる。
これにより、スイッチS1、S2のそれぞれについて、スイッチS1、S2の温度に応じて、バイアス電源電圧を自動調整することができる。例えば、スイッチS1の温度がより高い場合には、ツェナー電圧Vzがより低くなり、ダイオードD1を介してコンデンサC2に充電される電荷が減少する。したがって、より温度が低いスイッチS2側よりも、上乗せされるバイアス電圧が減少することになり、スイッチタイミングのズレが小さくなる方向に動作する。この構成では、定常偏差は残るものの、この動作が繰り返されることで温度差をより小さくすることができる。
このようなバイアス電源電圧生成回路61、62を設けることで、温度検出回路4や制御回路5を別途設けることなく、温度に応じたスイッチタイミングの調整が可能になる。また、ツェナー電圧Vzは、スイッチS1、S2の寄生容量等の温度特性も反映されたものとなるので、比較的簡易な構成で、スイッチタイミング補償が可能になる。
また、図17に変形例を示すように、図16におけるツェナーダイオード71、72に代えて、温度によって電圧が変化する素子として、ダイオード81、82を用いることもできる。ダイオード81、82は、アノード側が抵抗R31、R32を介して、電源B2の正極端子に接続され、カソード側が電源B21、B22の負極端子に接続される。ダイオード81、82の両端間に生じる電圧降下も温度に変化するので、この順方向電圧降下の温度依存性を利用して、バイアス電源電圧の自動調整を行うことも可能である。
あるいは、図18に他の変形例を示すように、図17におけるダイオード81、82を設ける代わりに、整流用のダイオードD1、D2を、温度によって電圧が変化する素子として兼用したバイアス電源電圧生成回路6を配設することもできる。この場合は、ダイオードD1、D2の配置は、上記実施形態1、2と同じであり、バイアス電源電圧生成回路6に設けた電源B22の正極端子にアノード側が接続され、カソード側が電源B22の負極端子に接続される。電源B22には、平滑コンデンサCb2と抵抗Rb2が並列接続される。
なお、図18には、スイッチS2側のバイアス電源電圧生成回路6を示すが、スイッチS1側についても、同様とすることができる。このようにすると、温度検出回路4や制御回路5を省略することができ、さらに部品を削減して、バイアス電源電圧の自動調整が可能になる。
(実施形態5)
スイッチング回路に係る実施形態5について、図19〜図20を参照して説明する。
図19に示すように、本形態のスイッチング回路1の基本構成は、上記実施形態4と同様であり、並列接続された複数のスイッチS1、S2と、複数のスイッチS1、S2を駆動するための駆動回路2とを備えている。ここでは、スイッチS2側のみを図示しており、スイッチタイミング補償回路3は、駆動回路2と、スイッチS2のゲート端子との間に接続されている。スイッチタイミング補償回路3は、バイアスコンデンサC2とダイオードD2を有するとともに、電源電圧発生装置としてのバイアス電源電圧生成回路6を備えている。
バイアス電源電圧生成回路6は、温度によって電圧が変化する素子として、ゼーベック素子9を備えている。ゼーベック素子9は、ダイオードD2とソース線12nとの間に接続される。ゼーベック素子9は、両端間の温度差に応じて起電圧を発生する素子であり、両端をスイッチS1、S2に接続することで、温度検出回路4とバイアス電源を兼ねる機能を有する。また、ゼーベック素子9には、平滑コンデンサCb2と、放電抵抗Rb2が並列接続される。スイッチS1側にも、同様のバイアス電源電圧生成回路6を設けることができる。
図20に変形例を示すように、ゼーベック素子9の両端を、スイッチS1、S2に接続する代わりに、一端をスイッチS2に、他端を基準温度となる基準部位、例えば、ヒートシンク91に接続することもできる。スイッチS1側においては、一端をスイッチS1に、他端を基準部位となるヒートシンク91に接続する。
このようなバイアス電源電圧生成回路6を設けることで、温度検出回路4や制御回路5を別途設けることなく、温度に応じたスイッチタイミングの調整が可能になる。
本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の実施形態に適用することが可能である。例えば、上記実施形態では、バイアスコンデンサC1、C2の放電用の放電抵抗R1、R2を、ゲート線11p、12pとソース線12n、12nとの間に配置したが、放電抵抗R1、R2を、バイアスコンデンサC1、C2の両端間に接続してもよい。また、上記実施形態では、スイッチング回路を、車載用電力変換装置への適用例として説明したが、これに限らず、任意の用途に利用される装置に適用可能である。
1 スイッチング回路
2 駆動回路
3 スイッチタイミング補償回路
4 温度検出回路(物理情報検出回路)
6 バイアス電源電圧生成回路(電源電圧発生装置)
C1、C2 バイアスコンデンサ
V1、V2 可変バイアス(バイアス電源)
S1、S2 スイッチ
D1、D2 ダイオード

Claims (17)

  1. 並列接続された複数のスイッチ(S1、S2)を駆動するための駆動回路(2)と、
    上記駆動回路と、1つ以上の上記スイッチのゲート端子との間に接続されたスイッチタイミング補償回路(3)と、
    上記スイッチのスイッチ特性と相関がある物理情報を検出する物理情報検出回路(4)と、を備えており、
    上記スイッチタイミング補償回路は、バイアスコンデンサ(C1、C2)と、上記バイアスコンデンサを充電するためのバイアス電源(V1、V2)と、を有し、上記物理情報検出回路にて検出した物理情報を基に、上記バイアス電源の電圧を、複数の上記スイッチのスイッチタイミングの差が小さくなるように調整する、スイッチング回路。
  2. 上記物理情報は温度情報であり、上記物理情報検出回路は温度検出回路である、請求項1に記載のスイッチング回路。
  3. 上記スイッチタイミング補償回路は、上記バイアス電源と直列に接続されたダイオード(D1、D2)を有し、上記ダイオードを介して上記バイアスコンデンサが充電される構成である、請求項1又は2に記載のスイッチング回路。
  4. 上記スイッチタイミング補償回路は、上記バイアス電源と並列に平滑コンデンサ(Cb1、Cb2)が接続された構成である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のスイッチング回路。
  5. 並列接続された上記平滑コンデンサと放電抵抗(Rb1、Rb2)が、上記ダイオードと上記バイアス電源の接続点と上記スイッチのソース端子との間に接続されている、請求項4に記載のスイッチング回路。
  6. 上記バイアスコンデンサと上記スイッチのゲート端子間に放電抵抗(R1、R2)が並列に接続された構成であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載のスイッチング回路。
  7. 上記スイッチタイミング補償回路において、上記物理情報検出回路で検出した値の差を小さくするように、上記バイアス電源の電圧を調整する、請求項1〜6のいずれか1項に記載のスイッチング回路。
  8. 複数の上記スイッチの一部に、上記スイッチタイミング補償回路が接続された構成である、請求項1〜7のいずれか1項に記載のスイッチング回路。
  9. 上記スイッチタイミング補償回路は、あらかじめ設定された電圧を基準にバイアス電源指令値を増減させることで、上記スイッチの一部に接続される上記バイアス電源の電圧を制御する、制御回路(5)を有する、請求項8に記載のスイッチング回路。
  10. 複数の上記スイッチの全てに、上記スイッチタイミング補償回路が接続された構成である、請求項1〜7のいずれか1項に記載のスイッチング回路。
  11. 上記スイッチタイミング補償回路は、上記物理情報検出回路で検出した値の差を0とするように、あらかじめ設定された電圧を基準に、上記スイッチの一部についてはバイアス電源指令値を増加させ、上記スイッチの他の一部については、バイアス電源指令値を減少させて、上記スイッチが接続される上記バイアス電源の電圧を制御する、制御回路(5)を有する、請求項10に記載のスイッチング回路。
  12. 上記スイッチタイミング補償回路は、上記物理情報検出回路で検出した値の差が小さくなるように、あらかじめ設定された電圧を基準に、上記スイッチの一部についてはバイアス電源指令値を固定値とし、上記スイッチの他の一部については、バイアス電源指令値を減少させて、上記スイッチが接続される上記バイアス電源の電圧を制御する、制御回路(5)を有する、請求項10に記載のスイッチング回路。
  13. 複数の上記スイッチは、それぞれ、上アームスイッチのソース端子と下アームスイッチのドレイン端子が接続されたハーフブリッジ回路の上記上アームスイッチを構成しており、上記スイッチタイミング補償回路において、上記バイアス電源の一端が上記下アームスイッチのソース端子と接続されている、請求項1〜12のいずれか1項に記載のスイッチング回路。
  14. 上記物理情報としての温度情報を検出する上記物理情報検出回路及び上記バイアス電源として機能する電源電圧発生装置(6)を備え、上記電源電圧発生装置は、温度によって電圧が変化する素子を用いて構成される、請求項1〜13のいずれか1項に記載のスイッチング回路。
  15. 上記電源電圧発生装置において、上記素子は、ツェナーダイオード(71、72)であり、上記ツェナーダイオードの逆方向電圧降下の温度依存性を利用することでバイアス電源電圧を自動調整可能としている、請求項14に記載のスイッチング回路。
  16. 上記電源電圧発生装置において、上記素子は、ダイオード(81、82)であり、上記ダイオードの順方向電圧降下の温度依存性を利用することでバイアス電源電圧を自動調整可能としている、請求項14に記載のスイッチング回路。
  17. 上記電源電圧発生装置において、上記素子は、ゼーベック素子(9)であり、上記ゼーベック素子にて検出される温度差により発生する起電圧を利用することでバイアス電源電圧を自動調整可能としている、請求項14に記載のスイッチング回路。
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