JP2019029453A - 光電変換モジュール及び光電変換モジュールの取付構造体 - Google Patents

光電変換モジュール及び光電変換モジュールの取付構造体 Download PDF

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優介 齋藤
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英治 駒山
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Abstract

【課題】高い耐荷重性を有する光電変換モジュールを提供する。【解決手段】光電変換モジュール100は、基板162と、基板162上に積層された光電変換層166と、少なくとも基板162を少なくとも2つの領域に分断する分断部C1と、上記少なくとも2つの領域にわたって延び、基板162及び光電変換層166を覆う被覆部材120又は130と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば太陽電池モジュールのような光電変換モジュールと、光電変換モジュールの取付構造体と、に関する。
近年、複数の太陽電池モジュールのような光電変換モジュールが建造物の屋根のような屋外に設置されることがある(特許文献1)。特許文献1に記載された太陽電池モジュールは、架台によって屋根に設置される。架台は、屋根材上に直接的に取付けられる複数の取付具と、当該取付具上に載置されると共に太陽電池モジュールの端部を載置可能な固定部材と、を有する。
特開2014−20164号公報
架台に固定された光電変換モジュールは、積雪や風等の影響により、正圧の荷重を受けることがある。一般に、光電変換モジュールは、太陽エネルギーを電気エネルギーに変換するパネルと、パネルの周囲に設けられたフレームと、を有する。したがって、正圧の荷重が光電変換モジュールのパネルに加わった場合であっても、光電変換モジュールの表面に垂直な方向における光電変換モジュールの外周部の変位(変形量)は小さい。その一方で、光電変換モジュールの中央部における光電変換モジュールの表面に垂直な方向の光電変換モジュールの変位は大きくなる。そのため、光電変換モジュールの中央部及びその付近の湾曲が大きくなり、中央部及びその付近に大きな引張り応力が生じることがある。この引張り応力によって、光電変換モジュールを構成する部材、例えばガラス基板のような基板が割れたり破損したりする虞がある。
よって、高い耐荷重性を有する光電変換モジュールが望まれる。
一態様に係る光電変換モジュールは、基板と、前記基板上に積層された光電変換層と、少なくとも前記基板を少なくとも2つの領域に分断する分断部と、前記少なくとも2つの領域にわたって延び、前記基板及び前記光電変換層を覆う被覆部材と、を有する。
一態様に係る光電変換モジュールの取付構造体は、上記の光電変換モジュールと、光電変換モジュールを支持する架台と、を有する。
上記態様によれば、光電変換モジュールの耐荷重性を高めることができる。
第1実施形態に係る光電変換モジュールの取付構造体の斜視図である。 図1の2A−2A線に沿った光電変換モジュールの取付構造体の断面図である。 図1とは別の方向から見た光電変換モジュールの取付構造体の側面図である。 光電変換モジュールの模式的断面図である。 光電変換モジュールを構成する光電変換体の拡大断面図であり、図4の領域5Aに相当する領域の拡大図である。 比較例に係る光電変換モジュールの応力分布を示す図である。 実施例に係る光電変換モジュールの応力分布を示す図である。 4点曲げ試験を説明するための平面図である。 図6の矢印F2方向から見た側面図である。 4点曲げ試験の結果を示すグラフである。 第2実施形態に係る光電変換モジュールの取付構造体における架台の位置を説明するための模式図である。 第3実施形態に係る光電変換モジュールの取付構造体における架台の位置を説明するための模式図である。 第4実施形態に係る光電変換モジュールの取付構造体における架台の位置を説明するための模式図である。
以下、図面を参照して、実施形態について説明する。以下の図面において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることがあることに留意すべきである。
(1)第1実施形態
図1は、第1実施形態に係る光電変換モジュールの取付構造体の斜視図である。図2は、図1の2A−2A線に沿った光電変換モジュールの取付構造体の断面図である。図3は、図1とは別の方向から見た光電変換モジュールの取付構造体の側面図である。図1は、複数の光電変換モジュールを示しているが、図3は、便宜上、複数の光電変換モジュールのうちの1つのみを示していることに留意されたい。
光電変換モジュールの取付構造体は、光電変換モジュール100と、光電変換モジュール100を支持する架台10と、を有する。複数の光電変換モジュール100が、流れ方向F1及び横方向F2に複数並んでいてよい。光電変換モジュール100は、例えば太陽電池モジュールであってよい。光電変換モジュール100は、概して平板状のパネル形状を有していてよい。光電変換モジュール100は、平面視で、長方形状又は正方形状を有していてよい。この代わりに、光電変換モジュール100は、平面視で、三角形状又は円形状を有していてもよい。
各々の光電変換モジュール100は、架台10によって設置面210に設置される。設置面210は、例えば建造物の屋根、具体的にはスレートや瓦のような屋根材や、野地板のような屋根材の下地であってよい。なお、野地板は、その表面にルーフィングが施されたものを含む。本実施形態では、設置面210は、水平面に対して傾斜した面である。
本明細書において、傾斜した設置面において最大傾斜線に沿って高い方から低い方へ向かう方向を「流れ方向F1」と称する。流れ方向F1の上流側を「水上側」と称する。流れ方向F1の下流側を「水下側」と称する。また、流れ方向F1と直交し、かつ設置面に沿った方向を「横方向F2」と称する。
本実施形態では、架台10は、柱状部材20及び基部30を有していてよい。基部30は、例えばボルト、ビス又は釘のような固定部材によって設置面210に固定されていてよい。柱状部材20は、基部30上に設けられている。柱状部材20は、基部30に着脱可能に構成されていてよい。
柱状部材20は、光電変換モジュール100の一側辺に沿って延びていてよい。本実施形態では、柱状部材20は、横方向F2に延びており、横方向F2に並んで設けられた少なくとも2つの基部30に保持されている。柱状部材20は、光電変換モジュール100の側部を保持可能に構成されていてよい。本実施形態では、各光電変換モジュール100は、流れ方向F1に並んだ一対の柱状部材20によって保持されている。
柱状部材20は、光電変換モジュール100の一側面と当接する側面当接部50を有していてよい。流れ方向F1に隣接する一対の光電変換モジュール100どうしの間に挟まれた柱状部材20は、両方の光電変換モジュール100を保持可能に構成されていてよい。
次に、光電変換モジュールの構成についてより詳細に説明する。図4は、光電変換モジュール100の模式的断面図である。具体的には、図4は、図1の4A−4A線に沿った光電変換モジュール100の断面を模式的に示している。図5は、光電変換モジュール100を構成する光電変換体の拡大断面図であり、図4の領域5Aに相当する領域の拡大図である。
本実施形態に係る光電変換モジュール100は、薄膜型の光電変換体160と、光電変換体160の両面を覆う被覆部材120,130と、を有していてよい。薄膜型の光電変換体160は、基板162上に集積された複数の光電変換セル170を含む薄膜型の光電変換モジュールである。このように、光電変換モジュール100は、基板162上に集積された複数の光電変換セル170を含む集積型の光電変換モジュールであることが好ましい。より好ましくは、光電変換体160は、光エネルギーを電気的エネルギーに変換する太陽電池モジュールである。
第1被覆部材120は、光電変換体160の一方の面を覆っている。第1被覆部材120は、第1封止材122と、バックシート124と、を含んでいてよい。第1封止材122は、可撓性材料から構成されていることが好ましい。例えば、第1封止材122はエチレン・酢酸ビニル共重合樹脂のような可撓性樹脂によって構成することができる。
第2被覆部材130は、光電変換体160に関して第1被覆部材120とは反対側の面を覆っている。第2被覆部材130は、第2封止材132と、カバー層134と、を含んでいてよい。第2封止材132は、可撓性材料から構成されていることが好ましい。例えば、第2封止材132はエチレン・酢酸ビニル共重合樹脂のような可撓性樹脂によって構成することができる。カバー層134は、例えば透明なガラスによって構成することができる。
なお、光電変換モジュール100が太陽電池モジュールである場合、カバー層134は外部からの光を受ける受光側の面となる。
光電変換体160は、基板162と、基板162上に積層された光電変換層166と、を有する。より具体的には、光電変換体160は、少なくとも、第1電極層164と、第2電極層168と、光電変換層166と、を含んでいてよい。光電変換層166は、第1電極層164と第2電極層168との間に挟まれている。基板162は、例えばガラス、セラミックス、樹脂又は金属などによって構成されていてよい。
光電変換体160は、主として光電変換に寄与する光電変換領域と、主として光電変換に寄与しない非光電変換領域172と、を有する。本明細書においては、各々の光電変換セル170の領域が、光電変換領域に相当する。非光電変換領域172は、光電変換セル170どうしの間の領域、すなわち光電変換領域どうしの間の領域に相当する。光電変換モジュール100が太陽電池モジュールの場合、「光電変換領域」は「発電領域」とも呼ぶことができ、「非光電変換領域」は「非発電領域」とも呼ぶことができる。なお、図では、図示の都合上、非光電変換領域172が広く示されているが、非光電変換領域172の幅はより狭くてもよい。
互いに隣接する光電変換セル170の第1電極層164は、非光電変換領域172に設けられた分割部P1によって、互いに電気的に分断されている。第2電極層168は、透明電極によって形成されることが好ましい。本実施形態では、第2電極層168は、n型半導体、より具体的には、n型の導電性を有し、禁制帯幅が広く、比較的低抵抗の材料によって形成される。第2電極層168は、例えば、III族元素を添加した酸化亜鉛(ZnO)や、酸化インジウムスズ(Indium Tin Oxide: ITO)によって構成されていてよい。
光電変換層166は、例えば、p型の半導体を含んでいてよい。CIS系の光電変換子ジュールの一例では、光電変換層166は、I族元素(Cu、Ag、Au等)、III族元素(Al、Ga、In等)及びVI族元素(S、Se、Te等)を含む化合物半導体で形成される。光電変換層166は、前述したものに限定されず、光電変換を起こす任意の材料によって構成されていてよい。
なお、光電変換体160の構成は、上記態様に限定されず、様々な態様をとり得ることに留意されたい。
互いに隣接する光電変換セル170は、第2分割部P2及び第3分割部P3によって互いに分断されている。本実施形態では、非光電変換領域172は、第1分割部P1と第3分割部P3との間の領域によって規定される。
各光電変換セル170は、電気接続部169を介して隣接する光電変換セル170と電気的に直列に接続されている。電気接続部169は、非光電変換領域172に設けられている。電気接続部169は、第1の光電変換セル170の第2電極層168と、第1の光電変換セルに隣接する第2の光電変換セル170の第1電極層164と、を電気的に接続する。電気接続部169は、例えば第2電極層168から連続的に延びた部分によって形成されていてよい。電気接続部169は、非光電変換領域172において光電変換体160の厚み方向に延びることで、互いに隣接する光電変換セル170どうしを電気的に接続している。
光電変換モジュール100は、少なくとも基板162を、少なくとも2つの領域に分断する分断部C1を有する。分断部C1は、好ましくは基板162及び光電変換層166を分断するように構成され、より好ましくは光電変換体160を分断するように構成される。
このように分断部C1が形成されていたとしても、第1被覆部材120又は第2被覆部材130の少なくとも一方、好ましくは両方は、分断部C1によって分断された少なくとも2つの領域にわたって延びている。
光電変換モジュール100を構成する層を分断部C1によって少なくとも2つの領域に分断することによって、光電変換モジュール100の表面に垂直な方向に荷重がかかった場合であっても、分断部C1のところで引張り応力が開放される。これにより、光電変換モジュール100内に生じる引張り応力が低減されるため、光電変換モジュール100の耐荷重性を向上させることができる。
光電変換モジュール100は、1本の分断部C1のみを有し、少なくとも基板162を2つの領域に分断するよう構成されていることが好ましい。基板162を多数の領域に分断すると、かえって光電変換モジュール100の耐荷重性が低下する可能性があるためである。もっとも、耐荷重性が低下しないのであれば、光電変換モジュール100は複数の分断部C1を有していてもよい。
分断部C1は直線的に延びていることが好ましい。分断部C1が直線的である場合、分断部C1を形成し易いというメリットがある。さらに、分断部C1は、平面視で光電変換モジュール100の中央部を通ることがより好ましく、平面視で光電変換モジュール100の中心を通ることが一層好ましい。光電変換モジュール100に荷重がかかった場合、光電変換モジュール100の中央部に強い引張り応力が生じ易い。分断部C1が光電変換モジュール100の中央部を通ることによって、強い引張り応力が生じ易い領域において引張り応力を低減させることができるため、光電変換モジュール100の耐荷重性をより向上させることができる。
図1に示す実施形態では、一例として、分断部C1は、平面視で長方形状又は正方形状の光電変換モジュール100の中心を通り、長方形状又は正方形状の側辺に平行に延びている。
本実施形態では、分断部C1は、エラストマーによって構成されている。好ましくは、エラストマーは、粘弾性を有するものであってよい。例えば、分断部C1は、エチレン・酢酸ビニル共重合体又はブチルゴムを含む部材から構成することができる。製造の容易性の観点から、分断部C1は、第1封止材122を構成する材料と同じ材料からなるエラストマーによって構成されていてもよい。
分断部C1がエラストマーによって構成されることにより、光電変換モジュール100の耐荷重性をより向上させることができる。この代わりに、分断部C1は、単なる切り込みによって構成されていてもよい。この場合、切り込みを挟んで両側の基板162又は光電変換体160は、互いに接していてもよく、互いに離間していてもよい。
光電変換モジュール100は、必要に応じて、分断部C1に沿って延び、分断部C1を覆うインナーシール150を有していてよい。インナーシール150は、分断部C1よりも受光面側に設けられることが好ましい。インナーシール150は、分断部C1を視認し難くすることができる。インナーシール150は、エラストマー、より好ましくは粘弾性体によって構成されていてよい。一例として、インナーシール150は、エチレン・酢酸ビニル共重合体、又はブチルゴムによって構成することができる。
次に、比較例に係る光電変換モジュールの応力分布と、実施例に係る光電変換モジュールの応力分布について説明する。ここで、比較例に係る光電変換モジュールは、分断部C1及びインナーシール150を有しない光電変換モジュールである。実施例に係る光電変換モジュールは、光電変換モジュール100の中心を通り、長方形状の側辺に平行に延びた分断部C1を有する光電変換モジュール100である。さらに、実施例に係る光電変換モジュールは、前述のインナーシール150を有する。
図6は、比較例に係る光電変換モジュールに対して、光電変換モジュールの表面に垂直な方向に、表面全体に均等に3600Paの荷重をかけたときの応力分布をシミュレーションした結果を示す図である。図7は、実施例に係る光電変換モジュールに対して、光電変換モジュール100の表面に垂直な方向に、表面全体に均等に3600Paの荷重をかけたときの応力分布をシミュレーションした結果を示す図である。
図6及び図7において、左下の点はパネル(光電変換モジュール)の角に相当し、右上の点はパネルの中心に相当する。すなわち、図6及び図7では、パネルの全領域のうちの1/4に相当する領域が示されている。また、パネルに生じる応力は、図面中の色の濃さにより表されている。薄い色の領域は応力が小さい領域に相当し、濃い色の領域は応力が大きい領域に相当する。
ここで、実施例における光電変換モジュール100の分断部C1は、図7のY方向における中心に位置し、X方向に沿って直線的に延びている。
図6及び図7を参照すると、分断部C1が存在することによって、分断部C1付近の応力が低減されていることがわかる。このように、分断部C1によって光電変換モジュールの耐荷重性を高めることができる。
次に、光電変換モジュール100を構成する基板162の耐荷重性の試験結果を説明する。まず、光電変換モジュール100を構成する基板162に使用され得るガラス基板400を準備した。
第1実施例に係るガラス基板400は、ガラス板のみによって構成される。一方、第2実施例に係るガラス基板400では、ガラス板の裏面に、前述したエチレン・酢酸ビニル共重合樹脂からなる封止材とバックシートとが順に形成されている。この封止材は、ガラス板の側面(外周面)にも形成されている。バックシートは、封止材を挟んでガラス板の裏面を覆うとともにガラス板の側面も覆っており、バックシートの端部はガラス板表面の端部に当接している。
第1実施例及び第2実施例に係る基板400について、オートグラフ(島津製作所製;AG-X,100KN)を用いて、4点曲げ試験によって耐荷重性を測定した。
図8及び図9は、実施した4点曲げ試験を説明するための図である。オートグラフ300は、荷重冶具310と、支持冶具320と、を有する。支持冶具320は、基板400を下から支持する。この際、実施例2に係る基板400は、その裏面側が支持治具320に支持される。支持冶具320は、図のX方向に延びる上方に突出した一対の突起322を有する。基板400は、一対の突起322により支持される。一対の突起322は、Y方向において、基板400の両端から、基板400の長さの1/6の長さだけ内側に位置する部分に当接する。
荷重冶具310は、上方から基板400に当接し、基板400を下方に押す。荷重冶具310は、図のX方向に延びる下方に突出した一対の突起312を有する。一対の突起312は、Y方向において、基板400の両端から、基板400の長さの2/6の長さだけ内側に位置する部分に当接する。
耐荷重試験では、上記のように支持冶具320上に基板400を置いた状態で、1.0mm/分の速度で荷重冶具310を上方から下方に移動させることによって基板400を下方に押す。荷重冶具310は、基板400が破損するまで基板400を下方に押す。ここで、第1実施例及び第2実施例のそれぞれにおいて、50個の基板400で同様の試験を行った。
上記の耐荷重試験では、基板400を押すことにより基板400の端に生じる割れを測定した。実施例1,2に係る基板400は、分断部C1によって少なくとも2つの領域に分断された基板162のうちの1つの領域に相当すると見做せる。すなわち、上記の耐荷重試験の結果は、光電変換モジュールを構成する基板162の、分断部C1に沿った端部の強度を表すものと考えられる。ここで、実施例2に係る基版400の端(側面)には、前述した第1封止材122と同様の封止材が形成されている。この封止材の、基板400の側面に設けられた部分は、光電変換モジュールの分断部C1を構成するエラストマーに相当する。したがって、実施例1と実施例2の実験結果を比較することによって、分断部C1が単に切り込みのみで形成されている態様と、分断部C1がエラストマーで形成されている態様とにおいて耐荷重性の違いを見出すことができる。
図10は、4点曲げ試験の結果を示すグラフである。グラフの横軸は、時間(t)の自然対数である。したがって、横軸は、荷重を表す指標となる。縦軸は、累積故障率「F(t)=(i(t)−0.3)/(N+0.4)」を示す。ここで、「i(t)」は、時間tまでに故障した基板400の数である。「N」は、試験を行った基板400の数、すなわち50である。
図10を参照すると、同じ時間帯、すなわち同じ荷重における累積故障率は、第1実施例よりも第2実施例の方が低い。すなわち、分断部C1がエラストマーにより構成された基板を用いることで、光電変換モジュールの耐荷重性を向上させることができる。
また、グラフ中の直線の傾きは、第1実施例よりも第2実施例の方が大きい。これは、第2実施例に係る基板400は、故障に至る荷重の範囲が狭いことを意味する。すなわち、分断部C1がエラストマーにより構成された基板を用いることで、光電変換モジュールが故障する荷重範囲のばらつきを抑制することができる。
次に、光電変換モジュール100と架台10の好ましい位置関係について説明する。架台10は、光電変換モジュール100の縁辺と分断部C1との交点を避けた位置で、光電変換モジュール100を支持するよう構成されていることが好ましい(図1も参照)。より具体的には、架台10が光電変換モジュール100と当接する領域が、光電変換モジュール100の縁辺と分断部C1との交点を避けた位置であることが好ましい。これにより、架台10が分断部C1による引張り応力の開放を抑止することを防止することができる。ただし、分断部C1による引張り応力の開放が可能あれば、架台10は、光電変換モジュール100の縁辺と分断部C1との交点に位置していてもよい。
さらに、架台10は、分断部C1と交差する光電変換モジュール100の縁辺100aとは異なる縁辺100bで、光電変換モジュール100を支持するよう構成されていることが好ましい。より好ましくは、光電変換モジュール100は、平面視で実質的に長方形又は正方形の外形を有しており、架台10は、分断部C1を挟んで互いに対向する一対の縁辺100bを支持するよう構成されている。これにより、光電変換モジュール100は、分断部C1のところで応力をより開放し易くなる。したがって、光電変換モジュール100の耐荷重性をより向上させることができる。
(2)第2実施形態
以下、図11を参照して第2実施形態について説明する。以下では第1実施形態と異なる構成について詳細に説明する。図11は、第2実施形態に係る光電変換モジュールの取付構造体における架台の位置を説明するための模式図である。
図11は、光電変換モジュール100及び分断部C1の位置と、架台10の位置との関係を示している。ここで、図11に示す架台10の位置は、光電変換モジュール100と架台10とが当接する領域に相当することに留意されたい。
本実施形態においても、架台10は、光電変換モジュール100の縁辺と分断部C1との交点を避けた位置で、光電変換モジュール100を支持するよう構成されている。架台10が光電変換モジュール100と当接する領域は、流れ方向F1に沿って延びている。また、架台10は、分断部C1と交差する光電変換モジュール100の縁辺100aとは異なる縁辺100bで、光電変換モジュール100を支持するよう構成されている。さらに、光電変換モジュール100は、平面視で実質的に長方形又は正方形の外形を有しており、架台10は、分断部C1を挟んで互いに対向する一対の縁辺100bを支持するよう構成されている。この場合であっても、第1実施形態と同様に、光電変換モジュール100は、分断部C1のところで応力をより開放し易くなる。これにより、光電変換モジュール100の耐荷重性をより向上させることができる。
(3)第3実施形態
以下、図12を参照して第3実施形態について説明する。以下では第1実施形態と異なる構成について詳細に説明する。図12は、第3実施形態に係る光電変換モジュールの取付構造体における架台の位置を説明するための模式図である。
図12は、光電変換モジュール100及び分断部C1の位置と、架台10の位置との関係を示している。ここで、図12に示す架台10の位置は、光電変換モジュール100と架台10とが当接する領域に相当することに留意されたい。
本実施形態において、架台10は、分断部C1と交差する光電変換モジュール100の縁辺100aと同じ縁辺100aで、光電変換モジュール100を支持するよう構成されている。ただし、架台10は、光電変換モジュール100の縁辺と分断部C1との交点を避けた位置で、光電変換モジュール100を支持するよう構成されている。この場合であっても、光電変換モジュール100は、分断部C1のところで応力をより開放し易くなる。これにより、光電変換モジュール100の耐荷重性を向上させることができる。
(4)第4実施形態
以下、図13を参照して第4実施形態について説明する。以下では第1実施形態と異なる構成について詳細に説明する。図13は、第4実施形態に係る光電変換モジュールの取付構造体における架台の位置を説明するための模式図である。
図13は、光電変換モジュール100及び分断部C1の位置と、架台10の位置との関係を示している。ここで、図13に示す架台10の位置は、光電変換モジュール100と架台10とが当接する領域に相当することに留意されたい。
本実施形態においても、架台10は、光電変換モジュール100の縁辺と分断部C1との交点を避けた位置で、光電変換モジュール100を支持するよう構成されている。架台10が光電変換モジュール100と当接する複数の領域が、流れ方向F1に沿って互いに間隔を開けて並んでいる。また、架台10は、分断部C1と交差する光電変換モジュール100の縁辺100aとは異なる縁辺100bで、光電変換モジュール100を支持するよう構成されている。さらに、光電変換モジュール100は、平面視で実質的に長方形又は正方形の外形を有しており、架台10は、分断部C1を挟んで互いに対向する一対の縁辺100bを支持するよう構成されている。この場合であっても、第1実施形態と同様に、光電変換モジュール100は、分断部C1のところで応力をより開放し易くなる。これにより、光電変換モジュール100の耐荷重性をより向上させることができる。
(5)その他の実施形態
上述したように、複数の実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替の実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
上記実施形態では、光電変換モジュール100は傾斜面に設置される。この代わりに、光電変換モジュール100は、傾斜面に限らず、任意の面に設置することができる。すなわち、光電変換モジュール100は水平に設置されてもよい。この場合、上述した流れ方向F1は、単に水平な面内の一方向と読み替えることができる。
上記実施形態では、分断部C1は直線的に延びている。この代わりに、分断部C1は、角度を付けて曲がっていてもよく、滑らかに湾曲していてもよい。
10 架台
20 柱状部材
30 基部
100 光電変換モジュール
162 基板
210 設置面
C1 分断部
F1 流れ方向
F2 横方向

Claims (10)

  1. 基板と、
    前記基板上に積層された光電変換層と、
    少なくとも前記基板を少なくとも2つの領域に分断する分断部と、
    前記少なくとも2つの領域にわたって延び、前記基板及び前記光電変換層を覆う被覆部材と、を有する、光電変換モジュール。
  2. 前記分断部は、前記基板及び前記光電変換層を分断するよう構成されている、請求項1に記載の光電変換モジュール。
  3. 前記分断部は、エラストマーによって構成されている、請求項1又は2に記載の光電変換モジュール。
  4. 前記分断部は、平面視で前記光電変換モジュールの中央部を通っている、請求項1から3のいずれか1項に記載の光電変換モジュール。
  5. 前記分断部に沿って形成され、前記分断部を覆うインナーシールをさらに有する、請求項1から4のいずれか1項に記載の光電変換モジュール。
  6. 前記光電変換モジュールは、前記基板上に集積された複数の光電変換セルを含む集積型の光電変換モジュールである、請求項1から5のいずれか1項に記載の光電変換モジュール。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の光電変換モジュールと、
    前記光電変換モジュールを支持する架台と、を有する、光電変換モジュールの取付構造体。
  8. 前記架台は、前記光電変換モジュールの縁辺と前記分断部との交点を避けた位置で、前記光電変換モジュールを支持するよう構成されている、請求項7に記載の光電変換モジュールの取付構造体。
  9. 前記架台は、前記分断部と交差する前記光電変換モジュールの縁辺とは異なる縁辺で、前記光電変換モジュールを支持するよう構成されている、請求項7又は8に記載の光電変換モジュールの取付構造体。
  10. 前記光電変換モジュールは、平面視で実質的に長方形又は正方形の外形を有し、
    前記架台は、前記光電変換モジュールの、前記分断部を挟んで互いに対向する一対の縁辺を支持するよう構成されている、請求項7から9のいずれか1項に記載の光電変換モジュールの取付構造体。
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