JP2016197703A - 太陽電池モジュール及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 製造時のセル割れを抑えて外観を損ね難い太陽電池モジュールを提供する。【解決手段】 透明基板5とバックシート6との間に、配線部材2により電気的に接続された複数の太陽電池セル1が封止材7a,7bを介して積層された積層体8と、積層体8の周囲を囲む枠部材と、太陽電池セル1と枠部材との間で、一端が配線部材2及び太陽電池セル1の少なくとも一方の裏側で重なるように配置され、封止材7が内部に侵入している着色された繊維材4とにより太陽電池モジュールを構成する。【選択図】 図2

Description

本発明は、太陽光発電に用いることができる太陽電池モジュール及びその製造方法に関する。
従来の太陽電池モジュールとして、太陽電池セルが複数並べられて配置されるセル配置層を含む複数の層が積層されて構成され、セル配置層の太陽電池セルが配置されている以外の空白領域に太陽電池セルと同じ色調の薄板が配置されている構成の太陽電池モジュールが、特許文献1に記載されている。
国際公開第2008/139611号
特許文献1に記載の技術では、空白領域に配置するのに薄板を用いているため、太陽電池セルとの間に隙間が形成されており、そのような隙間のせいで外観を損なっていた。また、そのような隙間が形成されないように、薄板を太陽電池セルと重なるように配置すると、薄板のエッジが太陽電池セルの配置領域に到達して段差ができてしまい、製造時にセル割れを起こす要因となる虞があった。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、製造時のセル割れを抑えて外観を損ね難い太陽電池モジュールを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、透明基板とバックシートとの間に、配線部材により電気的に接続された複数の太陽電池セルが封止材を介して積層された積層体と、前記積層体の周囲を囲む枠部材と、前記太陽電池セルと前記枠部材との間で、一端が前記配線部材及び前記太陽電池セルの少なくとも一方の裏側で重なるように配置され、前記封止材が内部に侵入している繊維材とを備える太陽電池モジュールの構成としている。
本発明によれば、製造時のセル割れを抑えて外観を損ね難い太陽電池モジュールを提供することができる。
実施の形態1の太陽電池モジュールを光入射側から見たときの概略構成を模式的に示す平面図である。 実施の形態1の太陽電池モジュールの概略構成を模式的に示す要部断面図である。 実施の形態1の太陽電池モジュールの概略構成を模式的に示す要部断面図である。 実施の形態1に用いられる太陽電池セルの裏面の一例を模式的に示す平面図である。 実施の形態1に用いられる配線シートの一例を模式的に示す平面図である。 実施の形態1の太陽電池モジュールの製造方法を説明するための要部断面図である。 実施の形態3の太陽電池モジュールの概略構成を模式的に示す平面図である。 実施の形態4の繊維材の外観形状を示す平面図である。 図8の繊維材40を折り曲げた様子を示す平面図である。
以下に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、これらの図面において、同一の参照符号は同一部分または相当部分を表すものとする。
<実施の形態1>
図1は、実施の形態1の太陽電池モジュールを光入射側から見たときの概略構成を模式的に示す平面図である。図2は、実施の形態1の太陽電池モジュールの概略構成を模式的に示す要部断面図である。
図1,2に示すように、本実施の形態の太陽電池モジュール10は、透明基板であるガラス基板5とバックシート6との間に、配線部材である配線シート(配線基板)2により電気的に接続された複数の太陽電池セル1が封止材7a,7bを介して積層された積層体8と、積層体8の周囲を囲む枠部材3と、太陽電池セル1と枠部材3との間で、一端が配線シート2及び太陽電池セル1の少なくとも一方の裏側で重なるように配置され、封止材7が内部に侵入している繊維材4とを備える構成となっている。
本実施の形態の太陽電池モジュール10は、モジュール外周を構成する複数の辺のうち隣り合う2辺で形成される角部に直角となっていない角部があり、直角でない角部に挟まれた位置の斜辺が存在しており、図1に示す構成では、枠部材3の1辺が斜辺部3aとなっている。なお、斜辺は、モジュール外周を構成する複数の辺のうち隣り合う辺で形成される角部のうち、直角となる角部に対向する辺と表現することもできる。
したがって、繊維材4は、太陽電池セル1と枠部材3の斜辺部3aとの間で、一端が配線シート2及び太陽電池セル1の少なくとも一方の裏側で重なるように配置されているとも表現することができる。また、この太陽電池モジュール10の外周形状は、隣り合う2辺の間の角度が直角でない角部を含むと表現することができ、直角に対向する斜辺を含むと表現することもできる。
本実施の形態で用いている太陽電池セル1は、極性の異なる2種類の電極が、光入射側の受光面側とは反対の裏面側に設けられた裏面電極型太陽電池セルである。そして、配線シート2は、絶縁性基板の一主面に、裏面電極型太陽電池セルの極性の異なる2種類に電極に対応する配線が設けられた構成である。
図1には太陽電池セル1が合計20個配置された構成を示しているが、これらの太陽電池セルは配線シート2により電気的に接続されている。より具体的には、図面横方向の各段においては図示しない配線パターンにより直列に接続されている。
そして、下から1段目と2段目とは配線導体21aにより直列に接続され、下から2段目と3段目とは配線導体21bにより直列に接続され、下から3段目と4段目とは配線導体21cにより直列に接続され、下から4段目と5段目とは配線導体21dにより直列に接続され、下から5段目と6段目とは配線導体21eにより直列に接続されている。このようにして、太陽電池セル1の全てが直列に接続されている。なお、配線導体21a,21b,21c,21d,21eとしては、例えばはんだめっきされた銅等の金属箔を用いることができ、配線シート2に形成した配線パターンを用いることもできる。
ここで、これらの配線導体は、配線部材に含まれる構成である。なお、図1に示した構成では、配線導体21a,21b,21c,21d,21eの全体が配線シート2と重なる構成を示しているが、部分的に重なるようにしても良い。
本実施の形態では、繊維材4として、太陽電池セル1と同系色に着色された不織布を用いている。より具体的には、例えば、スパンボンド法により製造した、ナイロン、ポリエステル、ポリプロピレン等の合繊長繊維からなり、液体が侵入可能な不織布を用いることができる。
繊維材4の色については、太陽電池セル1と同じ色とすることが好ましいが、外観を損ね難い程度あれば、必ずしも同じ色でなくても良い。
繊維材4の一端は、配線シート2及び太陽電池セル1の少なくとも一方の裏側で重なるように配置されていれば良く、図2では太陽電池セル1及び配線シート2の両方と重なるように配置されているが、例えば図3のように、配線シート2と重なり、太陽電池セル1と重ならないように配置されていても良い。
なお、図2,3では繊維材4が配線シート2の裏面側に接触した様子を示しているが、繊維材4は、配線部材である配線シート2に接触していなくても良く、また接触する部分と接触しない部分とがあっても良い。言い換えれば、封止材7が繊維材4の内部を貫通するように一体化した状態となり、配線部材である配線シート2に接触するのが封止材7であっても良いし繊維材4であっても良い。
図4(a)に、本実施の形態に用いられる太陽電池セルの裏面の一例の模式的な平面図を示す。ここで、シリコン基板101の裏面には、n型電極106とp型電極107とが形成されており、n型電極106およびp型電極107はそれぞれシリコン基板101の裏面の同一方向(図3(a)の図面左右方向)に伸びる帯状に形成されている。そして、帯状のn型電極106と帯状のp型電極107とは1本ずつ交互に図4(a)の図面上下方向に配列されている。
図4(b)に、本実施の形態に用いられる太陽電池セルの裏面の他の一例の模式的な平面図を示す。ここで、シリコン基板101の裏面には、n型電極106とp型電極107とが形成されており、n型電極106およびp型電極107はそれぞれ点状に形成されている。そして、図4(b)の図面の上下方向および左右方向のそれぞれの方向に点状のn型電極106同士が隣り合うようにして配列されるとともに、点状のp型電極107同士が隣り合うようにして配列されている。なお、図4(b)に示す点状のn型電極106および点状のp型電極107は、図4(b)の図面の上下方向および左右方向のそれぞれの方向に直線状に配列されている。
太陽電池セルの裏面のn型電極106およびp型電極107の電極形状をそれぞれ、たとえば図4(a)に例示されるような帯状および/またはたとえば図4(b)に例示されるような点状にすることが好ましい。この場合には、後述する封止材中への太陽電池の封止時に太陽電池セルと配線基板との間に気泡が残らない傾向にある。
なお、太陽電池セル裏面の電極形状はこれらに限定されず、例えば、図4(a)において、n型電極106の図面左側端部に図面上下方向に伸びる導体を付加して複数のn型電極106を連結させたり、p型電極107の図面右側端部に図面上下方向に伸びる導体を付加して複数のp型電極107を連結させたような電極形状としても良い。
図5に、本実施の形態に用いられる配線シートの一例の模式的な平面図を示す。ここで、配線シート200の絶縁性基板111の表面上には、n型用配線109とp型用配線110とが備えられているとともに、n型用配線109とp型用配線110とを電気的に接続するための接続用配線113が備えられている。
また、絶縁性基板111の長手方向の一方の端部に設置されたp型用配線110には集電用のp型集電用配線114が電気的に接続されており、他方の端部に設置されたn型用配線109には集電用のn型集電用配線115が電気的に接続されている。なお、p型集電用配線114およびn型集電用配線115にはそれぞれ位置決め用の開口部となるスリット112が形成されている。また、図5においては、n型用配線109、p型用配線110、接続用配線113、p型集電用配線114およびn型集電用配線115のそれぞれの領域を破線によって分けているが、図5に示す分け方に限定されるものではない。
図5に図示した構成は、4個の太陽電池セル1を直接接続する1段構成に適用する配線シートを例示しているが、このような配線シートの複数を上述の配線導体のような導体で接続することにより、図1に示すような太陽電池モジュールを構成することもできるし、複数段構成の配線シートを用いて単一または複数を導体で接続することにより、図1に示すような太陽電池モジュールを構成することもできる。一例として、図1に示した構成においては、2段で1枚の配線シートとして、下から1段目と2段目とで1枚、下から3段目と4段目とで1枚、下から5段目と6段目とで1枚の合計3枚の配線シートを用いて構成することができる。
透明基板としては、ガラス以外も適用可能であるが、通常の地上用太陽電池モジュールに適用するのであれば、耐候性を考慮してガラス基板を用いることが好ましい。
封止材7としては、耐候性に優れたほぼ透明の樹脂を用いることができ、例えばエチレンビニルアセテート(EVA)やオレフィン系樹脂を用いることができ、太陽電池セルの受光面側と裏面側とで同じ樹脂を用いても構わないし異なる樹脂を用いても構わない。なお、図1においては、受光面側封止材7aと裏面側封止材7bとを別に記載し、その境界を破線で図示しているが、これらの境界の位置は、図示した位置に限定されるものでなく、ガラス基板5側またはバックシート6側のいずれに移動した位置でも良く、また受光面側封止材7aと裏面側封止材7bとに同じ樹脂を用いて境界がなくなるようにしても良い。
バックシート6としては、耐候性が良好なものが好ましく、例えばAl等の金属箔を樹脂シートで挟んだ構成のものを用いることができる。
次に、本実施の形態の太陽電池モジュールの製造方法について説明する。
まず、図4で説明したような裏面電極型太陽電池セルと、図5で説明したような配線シートとを用いて、太陽電池セルのn型電極,p型電極と配線シートのn型用配線,p型用配線との間にはんだ等の導電性接着剤を配置し、太陽電池セルの電極のない領域と配線シートの配線のない領域に絶縁性接着剤を配置し、太陽電池セルと配線シートとが仮止めされた状態とする。なお、絶縁性接着剤としては、シリコーン系接着剤、アクリル系接着剤、エポキシ系接着剤およびゴム系接着剤からなる群から選択された少なくとも1種を含むことものを用いることができる。
図2に対応する図6に示すように、下側から、ガラス基板5、シート状受光面側封止材(第1封止材)7a’、太陽電池セル1、配線シート2、繊維材4、シート状裏面側封止材(第2封止材)7b’、バックシート6の順番で積層体8’とする。なお、ここで、繊維材4を配線シート2に固定用テープ9を用いて固定しておく。
この積層体8’の状態で、ラミネーターを用いた加熱真空圧着により、太陽電池モジュールの封止を行う。この加熱圧着において、太陽電池セルの電極と配線シートの配線とが導電性接着剤により電気的に接続され、太陽電池セルと配線シートとが絶縁性接着剤の熱硬化により機械的に接続される。また、加熱により封止材7a’,7b’の粘度が低下して、主に裏面側封止材7b’が繊維材4の内部に侵入する。したがって、繊維材4のエッジが配線シート2又は太陽電池セル1の配置領域にあって、繊維材4が配線シート2及び太陽電池セル1の少なくとも一方と重なって加熱前に段差ができても、加熱時に封止材が繊維材4の内部に侵入するため、繊維材4のエッジによるセルへの応力の発生が緩和され、セル割れを抑えることができる。引き続き加熱することにより、封止材7a’,7b’が硬化して、太陽電池セル1が封止される。なお、繊維材4の内部には、受光面側封止材7a’が侵入しても良い。
なお、実際には、封止材の粘度が低下すると、液体状態の封止材中に繊維材4が沈み込むような状態となり、繊維材4による太陽電池セル1への応力が大幅に緩和される。
この封止後、積層体の外周部に枠部材を配置して、本実施の形態の太陽電池モジュールを製造することができる。
本実施の形態の太陽電池モジュールによれば、ガラス基板5とバックシート6との間に、配線シート2により電気的に接続された複数の太陽電池セル1が封止材7a,7bを介して積層された積層体8と、積層体8の周囲を囲む枠部材3と、太陽電池セル1と枠部材3との間で、一端が配線シート2及び太陽電池セル1の少なくとも一方の裏側で重なるように配置され、封止材7が内部に侵入している着色された繊維材4とを備えるので、製造時のセル割れを抑えて外観を損ね難い太陽電池モジュールを実現することができる。
外観についてより具体的に説明すると、光入射側から太陽電池モジュール10を観察した場合、太陽電池セル1の色調が暗色でバックシート6の色調が明色であるため、太陽電池セル1が配置されていない領域が比較的広くてバックシート6の比較的広い面積が観察されると外観を損ねることになる。そこで、本実施の形態では、封止材7が内部に侵入している着色された繊維材4を、一端が配線シート2及び太陽電池セル1の少なくとも一方の裏側で重なるように配置される構成としているので、太陽電池セル1と繊維材4との間隔を小さくでき、バックシート6が目立ち難くなって、外観を損ね難くなる。
また、本実施の形態では、繊維材4として、不織布を用いているので、後述する実施の形態2の織布と比較して、繊維の密度が低くスカスカな状態でありマクロな熱収縮が起こり難いため、繊維材4のエッジ部分の形状の変化を抑えることができ、例えばセルエッジと不織布エッジとが揃ったラインを維持できるなど、外観を損ね難い。また、不織布であれば、織布よりも安価である。
さらに、不織布であれば、裁断箇所でほつれ難いので、枠部材3と繊維材4との間に隙間を設ける、即ち繊維材4の端部が枠部材3と離れた配置の場合には、裁断箇所が目立ち難く、より外観を損ない難い。したがって、図1に示した構成では枠部材3と繊維材4との間に隙間を設けていないが、繊維材4の端部を枠部材3から離間させて、枠部材3と繊維材4との間に隙間が設けられた構成では、特に繊維材4として不織布を用いることが好ましい。
また、本実施の形態の太陽電池モジュールの製造方法によれば、ガラス基板5、シート状封止材7a、配線シート2により電気的に接続された複数の太陽電池セル1、着色された繊維材4及びシート状封止材7bをこの順で積層した積層体8’を加熱し、少なくとも封止材7bの粘度を低下させて繊維材4の内部に侵入させて、太陽電池セル1を封止するので、製造時のセル割れを抑えて外観を損ね難い太陽電池モジュールを実現することができる。
<実施の形態2>
上記実施の形態1では、繊維材4として不織布を用いた形態について説明したが、本実施の形態2では、繊維材4として、不織布に代えて、経糸と緯糸とが織られた織布を用いた点だけ上記実施の形態1と異なるので、異なる点だけ説明する。
本実施の形態2によっても、太陽電池セルの封止の際に、加熱により封止材7a,7bの粘度が低下して、主に裏面側封止材7bが繊維材4に侵入するので、繊維材4のエッジが配線シート2又は太陽電池セル1の配置領域にあって、繊維材4が配線シート2及び太陽電池セル1の少なくとも一方と重なって加熱前に段差ができても、繊維材4のエッジによるセルへの応力の発生が緩和され、セル割れを抑えることができる。したがって、上記実施の形態1と同様に、製造時のセル割れを抑えて外観を損ね難い太陽電池モジュールを実現することができる。
ただし、本実施の形態2では、繊維材4として、織布を用いているので、前述の実施の形態1の不織布と比較して、繊維の密度が高くマクロな熱収縮が起こり易いので外観を損ね易く、また高価である。さらに、裁断箇所でほつれに易いので、枠部材3と繊維材4との間に隙間を設ける場合には、裁断箇所が目立ち易くなる。
<実施の形態3>
実施の形態3として、太陽電池セル1として受光面側及び裏面側の両方に電極のある両面電極型太陽電池セルを用いて、配線部材として銅等の金属箔にはんだめっきした直線状のインターコネクタを用いた太陽電池モジュールに適用した場合について、上記実施の形態1と異なる点だけ説明する。
図7は、実施の形態3の太陽電池モジュール10’を光入射側から見たときの概略構成を模式的に示す平面図である。
図7に示すように、本実施の形態の太陽電池モジュール10’は、太陽電池セル1として両面電極型太陽電池セルを用いており、配線部材として直線状のインターコネクタ2’を用いている。繊維材4は、一端がインターコネクタ2’及び太陽電池セル1の少なくとも一方の裏側で重なるように配置されている。光入射側から見ると、封止材7がほぼ透明なので、太陽電池セル1間の隙間等からバックシート6が部分的に見える。
図7に示す太陽電池セル1の合計20個が、インターコネクタ2’により電気的に接続されている。より具体的には、図面横方向の各段においてはインターコネクタ2’により直列に接続されている。そして、上記実施の形態1と同様に、配線導体21a,21b,21c,21d,21eを用いて隣り合う段が直列に接続され、太陽電池セル1の全てが直列に接続されている。
次に、本実施の形態の太陽電池モジュールの製造方法について説明する。
まず、リフロー炉等で加熱して両面電極型太陽電池セルにインターコネクタ2’を接続する。
そして、下側から、ガラス基板5、シート状の受光面側封止材7a、インターコネクタ2’により接続された複数の太陽電池セル1、繊維材4、シート状の裏面側封止材7b、バックシート6の順番で積層体とする。なお、ここで、繊維材4を太陽電池セル1又はインターコネクタ2’に固定用テープを用いて固定しておく。
この積層体の状態で、ラミネーターを用いた加熱真空圧着により、太陽電池モジュールの封止を行う。この加熱圧着において、加熱により封止材7a,7bの粘度が低下して、主に裏面側封止材7bが繊維材4に侵入する。したがって、繊維材4がインターコネクタ2’及び太陽電池セル1の少なくとも一方と重なって加熱前に段差があっても、セル割れを抑えることができる。
この封止後、積層体の外周部に枠部材を配置して、本実施の形態の太陽電池モジュールを製造することができる。
本実施の形態3によっても、製造時のセル割れを抑えて外観を損ね難い太陽電池モジュールを実現することができる。
なお、本実施の形態3の繊維材4としては、上記実施の形態1のように不織布を用いても良いし、上記実施の形態2のように織布を用いても良いが、上述した理由から不織布を用いる方が好ましい。
<実施の形態4>
上記実施の形態1〜3では、繊維材4が1枚で重ならない構成について説明したが、本実施の形態4では、太陽電池モジュールの少なくとも一部で、繊維材4が複数枚重ねられている構成について説明する。なお、本実施の形態4では、上記実施の形態1とは繊維材4が異なるだけなので、この異なる点だけ説明する。
図8は本実施の形態4の繊維材40の外観形状を示す平面図であり、図9は図8の繊維材4を折り曲げた様子を示す平面図である。
図8,9に示すように、本実施の形態4の繊維材40は下地部40aと折曲部40bとを備えており、図8の一点鎖線で折曲部40bが折り曲げられて、下地部40aに対して部分的に重なり、図9に示されるような外観形状となる。
このような繊維材40を用いて太陽電池モジュールを構成すれば、光入射側から見たときには、上記実施の形態1の図1と同様の概略構成となる。ここで、図9の折曲部40bが重ならない部分の大部分の下地部40aには、太陽電池セル1の接続された配線シート2が光入射側において重ねられることになる。そして、図9の折曲部40bには、配線シートも太陽電池セルも重ねられないことになる。
本実施の形態4の繊維材40を用いても、上記実施の形態1と同様の製造方法により、太陽電池モジュールを製造することができる。
本実施の形態4によれば、上記実施の形態1と同様に、製造時のセル割れを抑えて外観を損ね難い太陽電池モジュールを実現することができる。さらに、繊維材が重ねられないと下方を透過して外観不良を発生する場合があるが、繊維材が重ねられた状態とすることにより、このような外観不良の発生を低減することができる。
なお、本実施の形態4では、繊維材が折り曲げられた状態で重ねられている構成としたが、複数の繊維材が重ねられている構成としても良い。ただし、繊維材が折り曲げられた状態で重ねられている構成とした方が、位置合わせの手間を低減できるので好ましい。
また、本実施の形態4の繊維材40としては、上記実施の形態1のように不織布を用いても良いし、上記実施の形態2のように織布を用いても良いが、上述した理由から不織布を用いる方が好ましい。
また、本実施の形態4の繊維材40を上記実施の形態3のような両面電極型太陽電池セルと直線状インターコネクタとを用いた太陽電池モジュールに適用することも可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 太陽電池セル
2 配線シート(配線基板、配線部材)
21a,21b,21c,21d,21e 配線導体(配線部材)
2’ インターコネクタ(配線部材)
3 枠部材
4,40 繊維材
40a 下地部
40b 折曲部
5 ガラス基板(透明基板)
6 バックシート
7a 受光面側封止材(封止材)
7b 裏面側封止材(封止材)
7a’ シート状受光面側封止材(封止材)
7b’ シート状裏面側封止材(封止材)
8,8’ 積層体
10,10’ 太陽電池モジュール

Claims (7)

  1. 透明基板とバックシートとの間に、配線部材により電気的に接続された複数の太陽電池セルが封止材を介して積層された積層体と、
    前記積層体の周囲を囲む枠部材と、
    前記太陽電池セルと前記枠部材との間で、一端が前記配線部材及び前記太陽電池セルの少なくとも一方の裏側で重なるように配置され、前記封止材が内部に侵入している繊維材とを備える、太陽電池モジュール。
  2. 前記繊維材が不織布である、請求項1に記載の太陽電池モジュール。
  3. 外周形状が隣り合う2辺の間の角度が直角でない角部を含む、請求項1又は2に記載の太陽電池モジュール。
  4. 前記太陽電池セルが、極性の異なる2種類の電極が受光面側とは反対の裏面側に設けられた裏面電極型太陽電池セルであり、
    前記配線部材が、絶縁性基板の一主面に前記太陽電池セルの極性の異なる2種類の電極に対応する配線が設けられた配線基板である、請求項1から3のいずれか1項に記載の太陽電池モジュール。
  5. 少なくとも一部で前記繊維材が複数重ねられている、請求項1から4のいずれか1項に記載の太陽電池モジュール。
  6. 前記繊維材は、折り曲げられた状態で重ねられている、請求項5に記載の太陽電池モジュール。
  7. 透明基板、シート状の第1封止材、配線部材により電気的に接続された複数の太陽電池セル、着色された繊維材及びシート状の第2封止材をこの順で積層した積層体を加熱し、少なくとも前記第2封止材の粘度を低下させて前記繊維材の内部に侵入させて、前記太陽電池セルを封止する太陽電池モジュールの製造方法。
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