JP2019027860A - 回転機械設備の異常診断システム及び異常診断方法 - Google Patents

回転機械設備の異常診断システム及び異常診断方法 Download PDF

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Abstract

【課題】回転機械設備の異常を適切に診断することができる回転機械設備の異常診断システム及び異常診断方法を提供すること。【解決手段】回転機械設備の異常診断システムは、軸受の振動及び回転数を検出する検出装置と、それぞれ異なる複数の回転数における振動のピーク成分を用いて、軸受の異常を診断する診断装置と、を備える。診断装置は、それぞれ異なる複数の回転数r1,r2における回転数比r1/r2と、それぞれ異なる複数の回転数r1,r2におけるピーク成分の周波数比f1/f2とが一致した場合に異常判定する。【選択図】図7

Description

本発明は、回転機械設備の異常診断システム及び異常診断方法に関する。
近年、地球温暖化の原因となる炭酸ガスを発生させないクリーンエネルギソースとして、風力発電が急速に普及しつつある。
風力発電機では、風の力によるロータの回転運動を発電機の動力源とし、ロータが取り付けられる主軸を回転可能に支持する主軸受や発電機軸受が重要な構成部品となっている。このような回転機械設備において、回転機械設備の構成部材の回転に伴う異常を診断する技術として、振動の周波数スペクトルの周波数成分を回転速度で除算して振動次数毎の実測振動レベルを求め、診断対象装置の異常の有無を診断する技術が開示されている(例えば、特許文献1)。
特開2010−71738号公報
上記従来技術で示される周波数スペクトルの周波数成分には、センサの設置対象物等の固有振動数成分や電源周波数成分が含まれる。このため、診断対象装置の損傷に起因する周波数とセンサの設置対象物等の固有振動数や電源周波数との差が小さい場合には、診断対象装置の異常を誤診断する可能性がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、回転機械設備の異常を適切に診断することができる回転機械設備の異常診断システム及び異常診断方法を提供すること、を目的としている。
上記の目的を達成するため、本発明の一態様に係る回転機械設備の異常診断システムは、軸受を有する回転機械設備の異常診断システムであって、前記軸受の振動及び回転数を検出する検出装置と、それぞれ異なる複数の前記回転数における前記振動のピーク成分を用いて、前記軸受の異常を診断する診断装置と、を備える。
これにより、異常診断対象である回転機構の回転数(回転速度)に依存しないピーク成分と、回転機構が損傷しているために回転機構の回転数(回転速度)に比例して変化するピーク成分とを識別することができる。このため、回転機械設備における回転機構の軸受の損傷の有無を適切に診断することができる。
回転機械設備の異常診断システムの望ましい態様として、前記診断装置は、それぞれ異なる複数の前記回転数における回転数比と、それぞれ異なる複数の前記回転数における前記ピーク成分の周波数比とが一致した場合に異常判定することが好ましい。
これにより、異常診断対象である回転機構の回転数(回転速度)に依存しないピーク成分を、回転機構の軸受が特定の損傷状態であることを示す特定ピーク成分として誤検出することを防ぐことができる。
回転機械設備の異常診断システムの望ましい態様として、前記診断装置は、第1回転数において前記軸受が特定の損傷状態であることを示す第1ピーク成分を抽出し、且つ、前記第1回転数とは異なる第2回転数において前記軸受が特定の損傷状態であることを示す第2ピーク成分を抽出し、前記第1回転数と前記第2回転数との回転数比と、前記第1ピーク成分の周波数と前記第2ピーク成分の周波数との周波数比とが一致した場合に、前記軸受が特定の損傷状態であると診断することが好ましい。
これにより、異常診断対象である回転機構の軸受が特定の損傷状態であることを診断することができる。
本発明の一態様に係る回転機械設備の異常診断方法は、軸受を有する回転機械設備の異常診断方法であって、それぞれ異なる複数の回転数において振動のピーク成分を抽出する第1ステップと、それぞれ異なる複数の前記回転数毎に、前記ピーク成分のうち、前記軸受が特定の損傷状態であることを示す特定ピーク成分があるか否かを判定する第2ステップと、前記第2ステップにおいて、それぞれ異なる複数の前記回転数で前記特定ピーク成分がある場合に、複数の前記回転数の回転数比と、前記特定ピーク成分の周波数比とが一致するか否かを判定する第3ステップと、を有する。
これにより、異常診断対象である回転機構の回転数(回転速度)に依存しないピーク成分と、軸受が損傷しているために回転機構の回転数(回転速度)に比例して変化するピーク成分とを識別することができる。また、異常診断対象である回転機構の軸受の損傷状態を識別することができる。
回転機械設備の異常診断方法の望ましい態様として、前記第2ステップにおいて、それぞれ異なる複数の前記回転数の何れかにおいて前記特定ピーク成分がない場合に、前記軸受に損傷がないと診断することが好ましい。
これにより、何れか一方の回転数において異常診断対象である回転機構の回転数(回転速度)に依存しないピーク成分を、軸受が特定の損傷状態であることを示す特定ピーク成分として誤検出した場合でも、他方の回転数において回転機構の回転数(回転速度)に依存しないピーク成分を、軸受が特定の損傷状態であることを示す特定ピーク成分として検出しなかった場合には、当該ピーク成分は、軸受が特定の損傷状態であることを示す特定ピーク成分として検出されない。
回転機械設備の異常診断方法の望ましい態様として、前記第3ステップにおいて、それぞれ異なる複数の前記回転数の回転数比と、前記特定ピーク成分の周波数比とが一致する場合に、前記回転機構が特定の損傷状態であると診断することが好ましい。
これにより、異常診断対象である回転機構の軸受が特定の損傷状態であることを診断することができる。
回転機械設備の異常診断方法の望ましい態様として、前記第3ステップにおいて、それぞれ異なる複数の前記回転数の回転数比と、前記特定ピーク成分の周波数比とが一致しない場合に、前記軸受に損傷がないと診断することが好ましい。
これにより、異なる回転数において回転機構の軸受が特定の損傷状態であることを示すピーク成分を検出した場合でも、回転数比と、回転機構の軸受が特定の損傷状態であることを示すピーク成分として検出されたピーク成分の周波数比とが一致していなければ、当該ピーク成分は、回転機構の軸受が特定の損傷状態であることを示す特定ピーク成分として検出されない。
本発明によれば、回転機械設備の異常を適切に診断することができる回転機械設備の異常診断システム及び異常診断方法を提供することができる。
図1は、実施形態に係る回転機械設備の異常診断システムの全体構成の一例を示す概略構成図である。 図2は、風力発電機の概略構造図である。 図3は、実施形態に係る回転機械設備の異常診断システムにおける診断装置の一例を示す図である。 図4は、エンベロープ処理後の周波数特性の一例を示す図である。 図5は、回転機構の軸受に損傷がない場合の周波数スペクトルの一例を示す図である。 図6は、回転機構の軸受に損傷がある場合の周波数スペクトルの一例を示す図である。 図7は、実施形態に係る回転機械設備の異常診断手順の一例を示す図である。 図8は、第1取得データ情報の一例を示す図である。 図9は、第2取得データ情報の一例を示す図である。
以下、発明を実施するための形態(以下、実施形態という)につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、下記の実施形態により本発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、下記実施形態で開示した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。
図1は、実施形態に係る回転機械設備の異常診断システムの全体構成の一例を示す概略構成図である。本実施形態では、風力発電機100を回転機械設備の一例として例示する。
実施形態に係る風力発電機(回転機械設備)100の異常診断システム1は、例えば数百に及ぶ複数の風力発電機100が広大な敷地や洋上に設置された集合型風力発電所において、各風力発電機100に設けられた検出装置10と、例えば集合型風力発電所内又は外部の管理施設に設けられた診断装置20とを備える。
図2は、風力発電機の概略構造図である。風力発電機100は、検出装置10と、ロータ30と、増速機50と、発電機60と、を備える。検出装置10、増速機50、及び発電機60は、ナセル70に格納されている。増速機50及び発電機60は、タワー80によって支持された土台(フレーム)90に載置されている。
ロータ30は、ハブ31と、ハブ31に複数枚設けられたブレード32とを備える。ハブ31は、主軸40を介して増速機50と接続され、主軸受41によって回転可能に支持される。主軸40は、ブレード32が風力を受けることによってロータ30が回転した際に発生する回転トルクを増速機50に伝達する。
増速機50は、主軸40と発電機60との間に設けられている。増速機50は、例えば、ギヤボックス内に設けられた遊星ギヤや中間軸、高速軸等を含む歯車増速機構によって構成される。
増速機50は、主軸40の回転速度を増速し、発電機軸受62によって回転可能に支持された発電機軸61を介して、増速された回転トルクを発電機60に出力する。なお、特に図示しないが、この増速機50内には、複数の軸を回転自在に支持する複数の軸受が設けられている。また、増速機50のギヤボックス内には、歯車増速機構を油浴潤滑するための潤滑油が貯留されている。
発電機60は、発電機軸61を介して増速機50から受ける回転トルクによって発電する。発電機60は、例えば、誘導発電機又は同期発電機によって構成される。なお、図2に示す例では、発電機軸受62を唯一記載したが、複数の発電機軸受62によって発電機軸61を回転自在に支持する構成であっても良い。また、発電機60が可変速運転可能な同期発電機である場合には、増速機50を有さない構成であっても良い。
主軸受41、発電機軸受61等を含む各軸受は、例えば、自動調芯ころ軸受や円錐ころ軸受、円筒ころ軸受、玉軸受等の単列又は複列の転がり軸受によって構成される。なお、これらの各軸受の種類や構成によって本発明が限定されるものではない。
検出装置10は、データ収集部11、振動センサ12、及び回転数センサ13を備える。
振動センサ12は、例えば、加速度センサ、速度センサ、変位センサ等であり、風力発電機100において発生する振動を検出する。
風力発電機100において発生する振動は、主軸40や発電機軸61等の回転数(回転速度)に依存して発生する振動に加え、例えば、風力発電機100が風圧を受けることで発生する、風力発電機100の各構成部材の固有振動を含んでいることが考えられる。また、振動センサ12が検出する振動の周波数は、電源周波数等の主軸40や発電機軸61等の回転数(回転速度)に依存しない周波数成分を含んでいることが考えられる。
図2に示す例では、振動センサ12を唯一設けた構成を例示したが、例えば、発電機60の筐体に複数設けても良いし、増速機50の筐体やナセル70内の主軸受41の近傍等、軸受の摩耗や変形等の損傷によって発生する異常振動を検出し易い部位にそれぞれ設けるようにしても良い。振動センサ12の数や取り付け位置等によって本発明が限定されるものではない。
回転数センサ13は、例えば、近接センサやロータリーエンコーダやレゾルバ等の回転センサであり、例えば、主軸40や発電機60の回転数(回転速度)を検出する。図2に示す例では、発電機60を異常診断対象とし、発電機60の回転数(回転速度)を検出する回転数センサ13を唯一設けた構成を例示している。なお、異常診断対象となる回転機構は発電機60に限るものではなく、例えば、主軸40や増速機50のギヤボックス内の各部材を異常診断対象とした態様であっても良い。異常診断対象となる回転機構及び回転数センサ13の数や種類、取り付け位置等によって本発明が限定されるものではない。
データ収集部11は、振動センサ12によって検出された振動及び回転数センサ13によって検出された回転数を収集する。検出装置10は、ネットワーク200を介して、データ収集部11によって収集された振動及び回転数を診断装置20に出力する(図1参照)。ネットワーク200は、例えばインターネット回線であっても良いし、LAN(Local Area Network)であっても良い。さらには、集合型風力発電所内の各風力発電機100がLANで接続され、診断装置20が設けられた外部の管理施設のLANとの間でVPN(Virtual Private Network)を構築した態様であっても良い。
図3は、実施形態に係る回転機械設備の異常診断システムにおける診断装置の一例を示す図である。図3に示すように、診断装置20は、例えば、PC等の一般的な情報処理端末であり、処理部21、記憶部22、通信部23、入力部24、及び表示部25を備え、各部がバス26を介してデータを送受信可能なように構成される。
処理部21は、所定のメモリを介して各部間のデータの受け渡しを行うと共に、診断装置20全体の制御を行う構成部であり、CPU(Central Processing Unit)が所定のメモリに格納されたプログラムを実行することによって実現される。
記憶部22は、処理部21からのデータを記憶したり、処理部21が記憶したデータを読み出したりする構成部であり、例えば、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の不揮発性記憶装置によって実現される。
通信部23は、各風力発電機100の検出装置10と通信を行う構成部であり、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。
入力部24は、オペレータがデータや指示を入力する構成部であり、例えば、キーボードやマウス、タッチパネル等によって実現される。
表示部25は、処理部21からの指示によりデータを表示する構成部であり、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)等によって実現される。
診断装置20は、記憶部22に格納された異常診断処理プログラムによって動作し、この異常診断処理プログラムによって、実施形態に係る異常診断処理が実現される。
診断装置20は、集合型風力発電所内に設置された各風力発電機100における振動及び回転数が入力され、振動及び回転数に基づき、風力発電機(回転機械設備)100の異常診断を行う。
診断装置20は、振動センサ12によって検出された振動の周波数解析を行う。具体的には、診断装置20は、例えば、アナログの振動値をAD変換したデジタルデータをエンベロープ(包絡線)処理し、このエンベロープ処理後のデータをフーリエ変換により周波数解析する。なお、振動の周波数解析手法により本発明が限定されるものではない。
また、診断装置20は、回転数センサ13によって検出された回転数から、異常診断対象となる回転機構(ここでは、発電機60)の回転周波数を算出する。
図4は、エンベロープ処理後の周波数特性の一例を示す図である。図4に示す例において、縦軸は振動値を示し、横軸は周波数を示している。図4に示す例では、回転機構(ここでは、発電機60)の軸受に損傷がある場合の異なる2つの回転数における振動の周波数特性を例示している。
図4に示す例では、エンベロープ処理後の周波数特性におけるピーク周波数が一定間隔で現れている。また、回転数が変動すると、これに比例してピーク周波数も変動する。
異常診断対象となる回転機構が発電機60である場合、発電機60の回転周波数をfr、発電機軸受61の転動体の個数をZ、転動体の直径をDw、転動体の公転ピッチ円直径をPCD、接触角をαとしたとき、発電機軸受61の外輪の損傷周波数Zfc、内輪の損傷周波数Zfi、転動体の損傷周波数fb、保持器の損傷周波数fcは、それぞれ下記(1)式、(2)式、(3)式、(4)式で表されるように、回転機構(ここでは、発電機60)の回転周波数と比例関係にある。
Zfc=fr*Z/2*(1+Dw/PCD*cosα) ・・・(1)
Zfi=fr*Z/2*(1−Dw/PCD*cosα) ・・・(2)
fb=fr*(1−(Dw/PCD*cosα))*PCD/Dw ・・・(3)
fc=fr/2*(1+Dw/PCD*cosα) ・・・(4)
図5は、回転機構の軸受に損傷がない場合の周波数スペクトルの一例を示す図である。図6は、回転機構の軸受に損傷がある場合の周波数スペクトルの一例を示す図である。図5、図6に示す例において、縦軸は振動レベルを示し、横軸は周波数を示している。図5、図6に示す例では、異なる2つの回転数r1,r2における振動の周波数スペクトルを例示している。
図5に示すように、回転機構の軸受に損傷がない場合には、異なる回転数r1,r2において同一周波数のピーク成分A,Bが発生している。このピーク成分A,Bは、例えば、風力発電機100の各構成部材の固有振動や電源周波数等、回転機構の回転数(回転速度)に依存しない周波数成分である。
一方、図6に示すように、回転機構の軸受に損傷がある場合には、ピーク成分A,Bの他に、異なる回転数r1,r2においてそれぞれ異なるピーク成分C,Dが発生する。この場合、回転数r1、回転数r1において発生するピーク成分の周波数f1、回転数r2、回転数r2において発生するピーク成分の周波数f2との間には、下記(5)式が成立する。
r1/r2=f1/f2 ・・・(5)
本実施形態では、異なる回転数r1,r2において振動を検出し、異なる回転数r1,r2毎に、上記(1)式、(2)式、(3)式、(4)式が成立するピーク成分があるか否かを判定する。そして、上記(1)式、(2)式、(3)式、(4)式のうちの何れかを満たす場合、各回転数r1,r2において上記(5)式を満たす組み合わせが存在するか否かを判定する。以下、実施形態に係る回転機械設備の異常診断手順について説明する。
図7は、実施形態に係る回転機械設備の異常診断手順の一例を示す図である。なお、以下の手順で用いる回転機構の諸元データ(ここでは、発電機軸受61の転動体の個数Z、転動体の直径Dw、転動体の公転ピッチ円直径PCD、接触角αを含む)、及び、上記(1)式、(2)式、(3)式、(4)式、(5)式は、予め記憶部22に記憶されているものとする。
まず、診断装置20は、検出装置10から、振動センサ12によって検出された振動と、回転数センサによって検出された第1回転数r1とを取得して記憶部22に記憶し(ステップS101)、取得した第1回転数r1から第1回転周波数fr1を算出して記憶部22に記憶する(ステップS102)。また、診断装置20は、取得した振動のエンベロープ(包絡線)処理を行う(ステップS103)。
続いて、診断装置20は、エンベロープ処理後の振動の周波数解析を行う(ステップS104)。また、診断装置20は、周波数解析結果からピーク成分の周波数を抽出する(ステップS105)。そして、診断装置20は、抽出したピーク成分の周波数を第1ピーク成分周波数f1(f1(1),f1(2),f1(3),・・・,f1(n))とし、第1回転数r1及び第1回転周波数fr1と共に図8に示す第1取得データ情報として記憶部22に格納する(ステップS106)。
図8は、第1取得データ情報の一例を示す図である。図8に示す例では、ステップS105においてn個のピーク成分が抽出された例を示している。
続いて、診断装置20は、上記(1)式、(2)式、(3)式、(4)式を用いて、下記(6)式、(7)式、(8)式、(9)式を満たす第1ピーク周波数f1(f1(1),f1(2),f1(3),・・・,f1(n))があるか否かを判定する(ステップS107)。なお、上記(1)式、(2)式、(3)式、(4)式にはそれぞれ回転周波数frに第1回転周波数fr1を代入する。
f1(1〜n)=Zfc1 ・・・(6)
f1(1〜n)=Zfi1 ・・・(7)
f1(1〜n)=fb1 ・・・(8)
f1(1〜n)=fc1 ・・・(9)
上記(6)式、(7)式、(8)式、(9)式を満たす第1ピーク周波数f1(f1(1),f1(2),f1(3),・・・,f1(n))がない場合には(ステップS107;No)、診断装置20は、異常診断対象である回転機構の軸受に損傷がないと判定し(ステップS302)、当該判定結果を表示部25に表示又は更新し(ステップS304)、ステップS101に戻る。
上記(6)式、(7)式、(8)式、(9)式を満たす第1ピーク周波数f1(f1(1),f1(2),f1(3),・・・,f1(n))がある場合には(ステップS107;Yes)、診断装置20は、ステップS107における判定結果を第1損傷情報として記憶部22に格納する(ステップS108)。
続いて、診断装置20は、検出装置10から、振動センサ12によって検出された振動と、回転数センサによって検出された第2回転数r2とを取得し(ステップS201)、取得した第2回転数r2が所定係数k(k≠0)を乗じた第1回転数r1よりも大きいか(r2>kr1)、又は、取得した第2回転数r2が所定係数kを乗じた第1回転数r1よりも小さいか(r2<kr1)を判定する(ステップS210)。r2>kr1又はr2<kr1を満たす場合(ステップS210;Yes)、診断装置20は、取得した第2回転数r2から第2回転周波数fr2を算出して記憶部22に記憶する(ステップS202)。r2>kr1又はr2<kr1を満たさない場合(ステップS210;No)、ステップS201の処理に戻る。また、診断装置20は、取得した振動のエンベロープ(包絡線)処理を行う(ステップS203)。
続いて、診断装置20は、エンベロープ処理後の振動の周波数解析を行う(ステップS204)。また、診断装置20は、周波数解析結果からピーク成分の周波数を抽出する(ステップS205)。そして、診断装置20は、抽出したピーク成分の周波数を第2ピーク成分周波数f2(f2(1),f2(2),f2(3),・・・,f2(n))とし、第2回転数r2及び第2回転周波数fr2と共に図9に示す第2取得データ情報として記憶部22に格納する(ステップS206)。
図9は、第2取得データ情報の一例を示す図である。図9に示す例では、ステップS205においてn個のピーク成分が抽出された例を示している。
続いて、診断装置20は、上記(1)式、(2)式、(3)式、(4)式を用いて、下記(10)式、(11)式、(12)式、(13)式を満たす第2ピーク周波数f2(f2(1),f2(2),f2(3),・・・,f2(n))があるか否かを判定する(ステップS207)。なお、上記(1)式、(2)式、(3)式、(4)式にはそれぞれ回転周波数frに第2回転周波数fr2を代入する。
f2(1〜n)=Zfc2 ・・・(10)
f2(1〜n)=Zfi2 ・・・(11)
f2(1〜n)=fb2 ・・・(12)
f2(1〜n)=fc2 ・・・(13)
上記(10)式、(11)式、(12)式、(13)式を満たす第2ピーク周波数f2(f2(1),f2(2),f2(3),・・・,f2(n))がない場合には(ステップS207;No)、診断装置20は、異常診断対象である回転機構の軸受に損傷がないと判定し(ステップS302)、当該判定結果を表示部25に表示又は更新し(ステップS304)、ステップS101に戻る。
上記(10)式、(11)式、(12)式、(13)式を満たす第2ピーク周波数f2(f2(1),f2(2),f2(3),・・・,f2(n))がある場合には(ステップS207;Yes)、診断装置20は、ステップS207における判定結果を第2損傷情報として記憶部22に格納する(ステップS208)。
続いて、診断装置20は、第1損傷情報と第2損傷情報とを比較し、上記(5)式を用いて、下記(14)式、(15)式、(16)式、(17)式の何れかを満たすか否かを判定する(ステップS301)。
r1/r2=Zfc1/Zfc2 ・・・(14)
r1/r2=Zfi1/Zfi2 ・・・(15)
r1/r2=fb1/fb2 ・・・(16)
r1/r2=fc1/fc2 ・・・(17)
上記(14)式、(15)式、(16)式、(17)式の何れも満たさない場合には(ステップS301;No)、診断装置20は、異常診断対象である回転機構の軸受に損傷がないと判定し(ステップS302)、当該判定結果を表示部25に表示又は更新し(ステップS304)、ステップS101に戻る。
上記(14)式、(15)式、(16)式、(17)式の何れかを満たす場合には(ステップS301;Yes)、診断装置20は、異常診断対象である回転機構の軸受に損傷があると判定し(ステップS303)、当該判定結果を表示部25に表示又は更新し(ステップS304)、ステップS101に戻る。このとき、上記(14)式を満たす場合には、発電機軸受61の外輪に損傷があるとし、上記(15)式を満たす場合には、発電機軸受61の内輪に損傷があるとし、上記(16)式を満たす場合には、発電機軸受61の転動体に損傷があるとし、上記(17)式を満たす場合には、発電機軸受61の保持器に損傷があるとする。このように、本実施形態では、異常診断対象である回転機構の軸受が特定の損傷状態であることを診断することができる。
本実施形態では、上述したように、異なる回転数において振動を取得し、異なる回転数毎に、上記(1)式、(2)式、(3)式、(4)式が成立するピーク成分、すなわち、異常診断対象である回転機構の軸受が特定の損傷状態であることを示す特定ピーク成分があるか否かを判定する。そして、上記(1)式、(2)式、(3)式、(4)式のうちの何れかを満たす場合、すなわち、回転機構の軸受が特定の損傷状態であることを示す特定ピーク成分がある場合、各回転数において上記(5)式を満たす組み合わせが存在するか否か、すなわち、回転数比と、回転機構の軸受が特定の損傷状態であることを示す特定ピーク成分として検出されたピーク成分の周波数比とが一致するか否かを判定する。
このような処理とすることで、何れか一方の回転数において異常診断対象である回転機構の回転数(回転速度)に依存しないピーク成分を、回転機構の軸受が特定の損傷状態であることを示す特定ピーク成分として誤検出した場合でも、他方の回転数において回転機構の回転数(回転速度)に依存しないピーク成分を、回転機構の軸受が特定の損傷状態であることを示す特定ピーク成分として検出しなかった場合には、当該ピーク成分は、回転機構の軸受が特定の損傷状態であることを示す特定ピーク成分として検出されない。また、異なる回転数において回転機構の軸受が特定の損傷状態であることを示す特定ピーク成分を検出した場合でも、回転数比と、回転機構の軸受が特定の損傷状態であることを示す特定ピーク成分として検出されたピーク成分の周波数比とが一致していなければ、当該ピーク成分は、回転機構の軸受が特定の損傷状態であることを示す特定ピーク成分として検出されない。
このように、本実施形態では、異常診断対象である回転機構の回転数(回転速度)に依存しないピーク成分を、回転機構の軸受が特定の損傷状態であることを示す特定ピーク成分として誤検出することが抑制される。これにより、異常診断対象である回転機構(ここでは、発電機60)の軸受の損傷の有無を適切に診断することができる。
なお、上述した図7に示す異常診断処理における異常診断精度を高めるためには、ステップS101において取得される第1回転数r1と、ステップS201において取得される第2回転数r2との差が大きい方が望ましく、例えば、ステップS210における所定係数kが2以上(k≧2)であるか、又は1/2以下(k≦1/2)であることが好ましい。
また、例えば、発電機60が極数切替によって多速運転が可能な誘導発電機である場合、ステップS210に代えて、ステップS108とステップS201との間に、極数切替判定ステップを設けた態様であっても良い。
また、例えば、発電機60が可変速運転が可能な同期発電機である場合、ステップS210に代えて、第1回転数r1を検出するための第1閾値と、第2回転数r2を検出するための第2閾値とを設け、ステップS101の後に、第1回転数検出ステップを設け、ステップS201の後に、第2回転数検出ステップを設けた態様であっても良い。
また、振動を取得する際の回転数は2つに限るものではなく、例えば、3以上の異なる回転数における振動を取得して異常診断を行う態様であっても良い。
また、ステップS105及びステップS205においてピーク成分周波数を抽出する際、ピーク値が所定の閾値以上であるピーク成分の周波数のみ抽出する態様であっても良い。これにより、ステップS107、ステップS207、ステップS301における処理が必要以上に重くなることを抑制することができる。この場合、閾値は必ずしも一定である必要はなく、例えば、周波数に応じて増減する態様であっても良い。
なお、本実施形態では、風力発電機100の発電機60を異常診断対象とする回転機構として例示したが、異常診断対象とする回転機構はこれに限るものではなく、上述したように、例えば、主軸40や増速機50のギヤボックス内の軸受を異常診断対象とした態様であっても良いし、風力発電機100以外の回転機械設備における各種軸受を異常診断対象とした態様であっても良い。
また、異常診断対象である回転機構の軸受が特定の損傷状態であることを示す特定ピーク成分として検出対象とすることができるピーク成分は、本実施形態において例示した軸受の外輪、内輪、転動体、及び保持器の損傷によって発生するピーク成分に限るものではない。
以上説明したように、実施形態に係る回転機械設備の異常診断システム1及び異常診断方法では、それぞれ異なる複数の回転数r1,r2における振動のピーク成分を用いて、異常診断対象である回転機構の異常を診断する。
これにより、異常診断対象である回転機構の回転数(回転速度)に依存しないピーク成分と、回転機構の軸受が損傷しているために回転機構の回転数(回転速度)に比例して変化するピーク成分とを識別することができる。このため、回転機械設備における回転機構の軸受の損傷の有無を適切に診断することができる。
具体的には、それぞれ異なる複数の回転数r1,r2における回転数比r1/r2と、それぞれ異なる複数の回転数r1,r2におけるピーク成分の周波数比f1/f2とが一致した場合に(r1/r2=f1/f2)異常判定する。
これにより、異常診断対象である回転機構の回転数(回転速度)に依存しないピーク成分を、回転機構の軸受が特定の損傷状態であることを示す特定ピーク成分として誤検出することを防ぐことができる。
また、第1回転数r1において回転機構の軸受が特定の損傷状態であることを示す第1ピーク成分を検出し、且つ、第1回転数r1とは異なる第2回転数r2において回転機構の軸受が特定の損傷状態であることを示す第2ピーク成分を検出し、第1回転数r1と第2回転数r2との回転数比r1/r2と、第1ピーク成分の周波数f1と第2ピーク成分の周波数f2との周波数比f1/f2とが一致した場合に(r1/r2=f1/f2)、回転機構の軸受が特定の損傷状態であると診断する。
これにより、異常診断対象である回転機構の軸受が特定の損傷状態であることを診断することができる。
また、実施形態に係る回転機械設備の異常診断方法では、それぞれ異なる複数の回転数r1,r2において振動のピーク成分を抽出し、複数の回転数r1,r2毎に、異常診断対象の回転機構の軸受が特定の損傷状態であることを示す特定ピーク成分があるか否かを判定する。そして、それぞれ異なる複数の回転数r1,r2で特定ピーク成分がある場合に、複数の回転数r1,r2の回転数比r1/r2と、特定ピーク成分の周波数比f1/f2とが一致するか否かを判定する。
これにより、異常診断対象である回転機構の回転数(回転速度)に依存しないピーク成分と、回転機構の軸受が損傷しているために回転機構の回転数(回転速度)に比例して変化するピーク成分とを識別することができる。また、異常診断対象である回転機構の軸受の損傷状態を識別することができる。
また、それぞれ異なる複数の回転数r1,r2の何れかにおいて特定ピーク成分がない場合には、回転機構の軸受に損傷がないと診断する。
これにより、何れか一方の回転数において異常診断対象である回転機構の回転数(回転速度)に依存しないピーク成分を、回転機構の軸受が特定の損傷状態であることを示す特定ピーク成分として誤検出した場合でも、他方の回転数において回転機構の回転数(回転速度)に依存しないピーク成分を、回転機構の軸受が特定の損傷状態であることを示す特定ピーク成分として検出しなかった場合には、当該ピーク成分は、回転機構の軸受が特定の損傷状態であることを示す特定ピーク成分として検出されない。
また、それぞれ異なる複数の回転数r1,r2の回転数比r1/r2と、回転機構の軸受が特定の損傷状態であることを示す特定ピーク成分の周波数比f1/f2とが一致する場合に、回転機構の軸受が特定の損傷状態であると診断する。
これにより、異常診断対象である回転機構の軸受が特定の損傷状態であることを診断することができる。
また、それぞれ異なる複数の回転数r1,r2の回転数比r1/r2と、回転機構の軸受が特定の損傷状態であることを示す特定ピーク成分の周波数比f1/f2とが一致しない場合に、回転機構の軸受に損傷がないと診断する。
これにより、異なる回転数において回転機構の軸受が特定の損傷状態であることを示す特定ピーク成分を検出した場合でも、回転数比と、回転機構の軸受が特定の損傷状態であることを示す特定ピーク成分として検出されたピーク成分の周波数比とが一致していなければ、当該ピーク成分は、回転機構の軸受が特定の損傷状態であることを示す特定ピーク成分として検出されない。
このように、本実施形態によれば、回転機械設備の異常を適切に診断することができる回転機械設備の異常診断システム及び異常診断方法が得られる。
1 異常診断システム
10 検出装置
11 データ収集部
12 振動センサ
13 運転状態センサ
20 診断装置
21 処理部
22 記憶部
23 通信部
24 入力部
25 表示部
26 バス
30 ロータ
31 ハブ
32 ブレード
40 主軸
41 主軸受
50 増速機
60 発電機
61 発電機軸
62 発電機軸受
70 ナセル
80 タワー
90 土台(フレーム)
100 風力発電機(回転機械設備)
200 ネットワーク

Claims (7)

  1. 軸受を有する回転機械設備の異常診断システムであって、
    前記軸受の振動及び回転数を検出する検出装置と、
    それぞれ異なる複数の前記回転数における前記振動のピーク成分を用いて、前記軸受の異常を診断する診断装置と、
    を備える
    回転機械設備の異常診断システム。
  2. 前記診断装置は、
    それぞれ異なる複数の前記回転数における回転数比と、それぞれ異なる複数の前記回転数における前記ピーク成分の周波数比とが一致した場合に異常判定する
    請求項1に記載の回転機械設備の異常診断システム。
  3. 前記診断装置は、
    第1回転数において前記軸受が特定の損傷状態であることを示す第1ピーク成分を抽出し、且つ、前記第1回転数とは異なる第2回転数において前記軸受が特定の損傷状態であることを示す第2ピーク成分を抽出し、前記第1回転数と前記第2回転数との回転数比と、前記第1ピーク成分の周波数と前記第2ピーク成分の周波数との周波数比とが一致した場合に、前記軸受が特定の損傷状態であると診断する
    請求項1に記載の回転機械設備の異常診断システム。
  4. 軸受を有する回転機械設備の異常診断方法であって、
    それぞれ異なる複数の回転数において振動のピーク成分を抽出する第1ステップと、
    それぞれ異なる複数の前記回転数毎に、前記ピーク成分のうち、前記軸受が特定の損傷状態であることを示す特定ピーク成分があるか否かを判定する第2ステップと、
    前記第2ステップにおいて、それぞれ異なる複数の前記回転数で前記特定ピーク成分がある場合に、複数の前記回転数の回転数比と、前記特定ピーク成分の周波数比とが一致するか否かを判定する第3ステップと、
    を有する
    回転機械設備の異常診断方法。
  5. 前記第2ステップにおいて、それぞれ異なる複数の前記回転数の何れかにおいて前記特定ピーク成分がない場合に、前記軸受に損傷がないと診断する
    請求項4に記載の回転機械設備の異常診断方法。
  6. 前記第3ステップにおいて、それぞれ異なる複数の前記回転数の回転数比と、前記特定ピーク成分の周波数比とが一致する場合に、前記軸受が特定の損傷状態であると診断する
    請求項4に記載の回転機械設備の異常診断方法。
  7. 前記第3ステップにおいて、それぞれ異なる複数の前記回転数の回転数比と、前記特定ピーク成分の周波数比とが一致しない場合に、前記軸受に損傷がないと診断する
    請求項4に記載の回転機械設備の異常診断方法。
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