JP2019027731A - 乾燥庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業性の高い乾燥庫を提供する。【解決手段】乾燥庫1は、乾燥対象物を収納する収納室S1と、収納室S1と並んで配置された機械室S2と、収納室S1と機械室S2とを仕切る壁部31と、壁部31に配置され、収納室S1内の空気を機械室S2内へ導入する複数のファン4と、機械室S2に配置された除湿器5と、収納室S1の上方に位置し、除湿器5で除湿された空気を収納室S1へ導入するダクト部S3と、収納室S1の内外を接続する開閉可能な扉28と、収納室S1の内外を接続し、扉28と異なる場所に配置された開閉可能な扉29と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、乾燥庫に関する。
例えば、食品等の乾燥対象物を乾燥させる乾燥装置として特許文献1に記載されている構成が知られている。特許文献1に記載の乾燥装置は、食品を収納する乾燥庫と、乾燥庫内に熱気を供給する蒸気管と、蒸気管からの熱気を乾燥庫内に拡散させるブロアと、乾燥庫内の湿気を排出する換気ファンと、乾燥庫に出入りするための出入口と、を有している。
特開平8−84566号公報
しかしながら、特許文献1に記載の乾燥装置では、出入口が1つしかないため、乾燥庫の奥側に位置する乾燥対象物を搬出する際に、手前側に配置された乾燥対象物をどかす必要が生じる場合がある。このように、特許文献1に記載の乾燥装置では、乾燥庫内への食品の搬入および乾燥庫からの食品の搬出といった作業がし難いという問題がある。
本発明の目的は、作業性の高い乾燥庫を提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
(1) 乾燥対象物を収納する収納室と、
前記収納室と並んで配置された機械室と、
前記収納室と前記機械室とを仕切る壁部と、
前記壁部に配置され、前記収納室内の空気を前記機械室内へ導入する複数のファンと、
前記機械室に配置された除湿器と、
前記収納室の上方に位置し、前記除湿器で除湿された空気を前記収納室へ導入するダクト部と、
前記収納室の内外を接続する開閉可能な第1扉と、
前記収納室の内外を接続し、前記第1扉と異なる場所に配置された開閉可能な第2扉と、を有することを特徴とする乾燥庫。
(2) 前記ダクト部に配置された温調器を有する上記(1)に記載の乾燥庫。
(3) 前記ダクト部は、前記収納室の中心に対して前記機械室とは反対側において前記収納室と接続されている上記(1)または(2)に記載の乾燥庫。
(4) 前記ダクト部と前記収納室との接続部に配置され、ダクト部から前記収納室に導入される空気を整流する整流部を有する上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の乾燥庫。
(5) 前記収納室の一部を形成し、互いに向きが異なる第1壁部および第2壁部を有し、
前記第1壁部に前記第1扉が配置され、
前記第2壁部に前記第2扉が配置されている上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の乾燥庫。
本発明によれば、例えば、第1扉から収納室に乾燥対象物を搬入し、第2扉から収納室の乾燥対象物を搬出することで、乾燥対象物の搬入・搬出をスムーズに行うことができる。そのため、作業性の高い乾燥庫となる。
本発明の好適な実施形態に係る乾燥庫を示す断面図である。 図1中のA−A線断面図である。 図1中のB−B線断面図である。 図1に示す乾燥庫が有する整流部を示す断面図である。 図1に示す乾燥庫に用いられるカートを示す斜視図である。 図1に示す乾燥庫の使用方法を説明するための断面図である。 図1に示す乾燥庫の使用方法を説明するための断面図である。 図1に示す乾燥庫の使用方法を説明するための断面図である。 図1に示す乾燥庫の使用方法を説明するための断面図である。 図1に示す乾燥庫の使用方法を説明するための断面図である。 図1に示す乾燥庫の変形例を示す断面図である。
図1は、本発明の好適な実施形態に係る乾燥庫を示す断面図である。図2は、図1中のA−A線断面図である。図3は、図1中のB−B線断面図である。図4は、図1に示す乾燥庫が有する整流部を示す断面図である。図5は、図1に示す乾燥庫に用いられるカートを示す斜視図である。図6ないし図10は、それぞれ、図1に示す乾燥庫の使用方法を説明するための断面図である。図11は、図1に示す乾燥庫の変形例を示す断面図である。なお、以下の説明では、図1中の上下方向を「幅方向」とも言い、左右方向を「奥行方向」とも言う。また、図2中の上側を「上」とも言い、下側を「下」とも言う。また、図1および図2中の右側を「前方」ともいい、左側を「後方」とも言う。
図1に示す乾燥庫1は、乾燥対象物Xを乾燥させるための倉庫として用いられる。乾燥庫1で乾燥させる乾燥対象物Xとしては、特に限定されず、例えば、イチゴ、リンゴ、ぶどう、みかん、梨等の果物、キャベツ、レタス、キュウリ、トマト、芋(ジャガイモ、さつまいも等)等の野菜等が挙げられる。なお、乾燥庫1は、低温冷風乾燥を得意とするため、特に、サツマイモを乾燥させ、干し芋を製造するのに適している。なお、乾燥対象物Xとしては、上記のような食品に限定されない。
図1および図2に示すように、乾燥庫1は、内部空間Sを有する乾燥庫本体2と、内部空間Sを収納室S1、機械室S2およびダクト部S3に仕切る仕切部3と、収納室S1から機械室S2に空気を導く複数のファン4(送風機)と、機械室S2に配置され、収納室S1の湿度を調整する除湿器5と、ダクト部S3に配置され収納室S1の温度を調整する温調器6と、ダクト部S3から収納室S1に導入される空気を整流する整流部7と、乾燥庫本体2の外壁に配置された入力パネル8とを有している。
乾燥庫本体2は、床21と、天井22と、壁23とを有し、これらで囲まれることにより内部空間Sが形成されている。また、乾燥庫本体2では、図1中の右側が正面、左側が背面となり、壁23は、正面に位置する正面壁231(第1壁部)と、背面に位置する背面壁232と、正面壁231と背面壁232とを繋ぐ一対の側面壁233、234(第2壁部)とを有している。なお、天井22や壁23は、内壁、外壁およびこれらの間に配置された断熱層を有する断熱構造となっていてもよいし、実質的に外壁だけで構成された構造となっていてもよい。また、例えば、内壁や外壁には、アルミニウム、アルミニウム系合金、ステンレス鋼等を用いることができ、断熱層には、発泡ウレタン等の発泡プラスチック系断熱材、グラスウール系の断熱材等を用いることができる。
なお、乾燥庫本体2の構成としては、内部空間Sを形成できれば特に限定されない。例えば、本実施形態では、内部空間Sの平面視形状(鉛直方向から見た形状)が矩形であるが、これに限定されず、三角形、五角形等の多角形、円形、長円形、異形等いかなる形状であってもよい。また、例えば、床21として地面を利用してもよい。
図2に示すように、仕切部3は、内部空間Sを前方側(正面壁231側)に位置する収納室S1と後方側(背面壁232側)に位置する機械室S2とに仕切る壁部31と、内部空間Sを鉛直方向下側に位置する収納室S1と鉛直方向上側に位置するダクト部S3とに仕切る天板部32とを有している。
壁部31は、床21から立設され、内部空間Sの高さ方向の途中まで延びている。そのため、壁部31の上端と天井22とは離間している。また、壁部31の幅方向一方側の端部は、側面壁233と接続され、他方側の端部は、側面壁234と接続されている。このような壁部31の前方側が乾燥対象物Xを収納する収納室S1(乾燥室)となり、後方側が除湿器5等を配置する機械室S2となる。
天板部32は、収納室S1の上方に位置しており、天井22と離間して配置されている。また、天板部32の前方側の端部は、正面壁231に接続され、後方側の端部は、壁部31の上端部に接続されている。また、天板部32の幅方向一方側の端部は、側面壁233と接続され、他方側の端部は、側面壁234と接続されている。天板部32によって収納室S1と仕切られ、天板部32と天井22との間に形成されたスペースは、ダクト部S3を構成する。
図1に示すように、正面壁231には収納室S1に繋がる扉28(第1扉)が設けられ、側面壁233には収納室S1に繋がる扉29(第2扉)が設けられている。扉28、29を閉めた状態では、収納室S1は、実質的に気密封止された状態となる。また、扉28は、側面壁234側に偏って配置され、扉29は、収納室S1の後方に偏って配置されている。このように、収納室S1に繋がる扉を異なる壁に複数配置することで、後述する乾燥庫1の使用方法でも説明するように、乾燥庫1の使い勝手が向上する。扉28、29は、それぞれ、ヒンジ扉、スライド扉、シャッター扉、アコーディオンカーテン等どのような構成であってもよいが、本実施形態では、スライド扉となっている。これにより扉28、29を開閉するためのスペースが小さくなる。
なお、収納室S1のサイズとしては、特に限定されず、設置スペース等を考慮して適宜設定することができるが、例えば、縦を3m〜5m、横を2.5m〜4m、高さを2m〜3m程度とすることができる。これにより、作業者が出入りするのに十分な広さの収納室S1となり、乾燥対象物Xの出し入れ等の各種作業を容易に行うことができる。
壁部31には、複数のファン4(送風機)が設けられている。各ファン4は、図1および図2中の矢印で示すように、収納室S1内の空気を機械室S2に導く。また、複数のファン4は、壁部31のほぼ全面に広がってマトリクス状(行列状)に配置されている。これにより、収納室S1内の空気をムラなく機械室S2に導くことができる。なお、本実施形態では、図3に示すように、12個のファン4が、高さ方向×幅方向が3×4となるように配置されているが、ファン4の数や配置としては、これに限定されず、ファン4や収納室S1の大きさに応じて適宜設定することができる。
このように、壁部31に複数のファン4を設けることで、例えば、壁部31にファン4よりもサイズおよび出力が大きいファンを1つ配置するのに比べて、省電力化を図ることができ、静粛性も向上し、さらには、収納室S1の空気をムラなく機械室S2に導くことができる。
図1および図2に示すように、機械室S2には、収納室S1の湿度を調整する除湿器5が設けられている。除湿器5は、ファン4によって収納室S1から機械室S2に導かれた空気を除湿する。また、図2に示すように、除湿器5は、ファン4と対向するように、その前面に配置された吸気口51を有し、この吸気口51から空気を導入する。これにより、収納室S1から機械室S2に導かれた空気を効率的に除湿することができる。また、除湿器5は、その上面に排気口52を有し、この排気口52から、除湿した空気を排気する。これにより、除湿した空気を効率的にダクト部S3に導くことができる。収納室S1の湿度としては、特に限定されず、乾燥対象物Xによっても異なるが、例えば、10%〜50%程度であることが好ましい。
なお、除湿器5の配置としては、特に限定されず、例えば、ダクト部S3に配置されていてもよい。また、例えば、機械室S2およびダクト部S3のそれぞれに除湿器5が設けられていてもよい。また、除湿器5の数も特に限定されず、乾燥庫本体2のサイズに合わせて2台以上配置されていてもよい。
ここで、乾燥庫1は、湿度センサーを有し、湿度センサーの検出結果に基づいて除湿器5の駆動を制御する。これにより、乾燥庫1は、収納室S1の湿度をより精度よく管理することができる。なお、湿度センサーの配置としては、特に限定されず、例えば、収納室S1に配置されていてもよいし、除湿器5に内蔵されていてもよい。
図2に示すように、ダクト部S3は、その後方側の端部において機械室S2と接続されており、前方側の端部において収納室S1と接続されている。そして、ダクト部S3には、収納室S1の温度を調整する温調器6が設けられている。温調器6は、冷却機能(クーラー)および加熱機能(ヒーター)を備え、機械室S2からダクト部S3に導かれた空気を所望の温度に調節する。そして、温調器6によって温調された空気がダクト部S3を介して収納室S1に導入される。このように、温調器6をダクト部S3に配置することで、収納室S1に導入される直前の空気を温調することができるため、収納室S1の温度をより精度よく管理することができる。収納室S1の温度としては、特に限定されず、乾燥対象物Xによっても異なるが、例えば、10℃〜40℃程度であることが好ましい。
なお、本実施形態では、温調器6は、冷却機能(クーラー)および加熱機能(ヒーター)を備えているが、これに限定されず、これらのうちの一方のみを有する構成であってもよい。また、温調器6の配置は、特に限定されず、例えば、機械室S2に配置されていてもよい。また、温調器6は、省略してもよい。また、例えば、ダクト部S3および機械室S2のそれぞれに温調器6が設けられていてもよい。また、温調器6は、除湿器5に内蔵されていてもよい。
ここで、乾燥庫1は、温度センサーを有し、温度センサーの検出結果に基づいて温調器6の駆動を制御する。これにより、乾燥庫1は、収納室S1の温度をより精度よく管理することができる。なお、温度センサーの配置は、特に限定されず、例えば、収納室S1に配置されていてもよいし、温調器6に内蔵されていてもよい。
図1に示すように、機械室S2には、ファン4、除湿器5および温調器6等の駆動を制御する制御部9が設けられている。制御部9は、収納室S1の湿度および温度が設定値(目標値)となるように、ファン4、除湿器5および温調器6の駆動を制御する。なお、制御部9は、ファン4の制御に関して、ON/OFFの他にも回転速度を多段的または無段階的に調整できてもよい。これにより、収納室S1の空気の循環速度を調整することができ、乾燥対象物Xの乾燥条件をより細かく調整することができる。
また、制御部9は、ファン4の制御に関し、複数のファン4の駆動を一括して同様に制御してもよいし、それぞれ独立して制御してもよい。制御部9が複数のファン4をそれぞれ独立して制御する場合、各ファン4についてそれぞれON/OFFさらには回転速度の調整を行うことができる。例えば、収納室S1内で温度や湿度にムラが生じる場合もあるため、各ファン4の駆動を独立して制御することで、収納室S1内に生じる温度や湿度のムラを低減することができる。
湿気は収納室S1の下方に溜まり易いため、例えば、高さ方向に3段となって配置されているファン4のうちの下段に位置するファン4の強さ>中段に位置するファン4の強さ>上段に位置するファン4の強さとすることで、収納室S1の温度や湿度のムラを低減することができる。そのため、収納室S1内での位置に影響されることなく、乾燥対象物Xを効率的に乾燥させることができる。
制御部9は、乾燥対象物Xに適した乾燥プログラムを有していてもよい。乾燥プログラムとしては、特に限定されないが、例えば、乾燥開始から段階的にまたは連続的に温度や湿度を低下(または上昇)させるプログラムや、乾燥開始から段階的にまたは連続的にファン4の回転速度を高める(または低める)プログラム等が挙げられる。
また、図示しないが、乾燥庫本体2の外側には除湿器5や温調器6の室外機が配置されている。また、図1に示すように、乾燥庫本体2の外壁には入力パネル8(入力部)が配置されており、例えば、入力パネル8への入力により、ファン4、除湿器5および温調器6の駆動/停止を選択することができ、また、収納室S1の湿度および温度を変更/設定できる。
図2に示すように、天板部32には、整流部7が設けられている。整流部7は、ダクト部S3を通過して収納室S1に導入される空気を整流する機能を有している。これにより、収納室S1にムラなく空気を導入することができ、収納室S1内で湿度や温度にムラが生じてしまうことを抑制することができる。図2および図4に示すように、天板部32の前方側(機械室S2と反対側)にはダクト部S3と収納室S1とを連通する開口321が設けられており、整流部7は、この開口321に配置された複数の羽根板71を有している。複数の羽根板71は、乾燥庫本体2の横方向に延在する板状をなし、乾燥庫本体2の縦方向に沿って間隔を隔てて並んで配置されている。また、各羽根板71は、ダクト部S3を通過した空気を収納室S1の後方へ導くように傾斜して配置されている。これにより、ダクト部S3を通過した空気(除湿、温調された空気)を効率的に収納室S1へ導入することができる。
なお、各羽根板71は、開口321に固定されていてもよいし、開口321に対して回動可能(姿勢を変えられるよう)に配置されていてもよい。また、各羽根板71が開口321に対して回動可能な場合には、手動で回動できる構成であってもよいし、電動で回動できる構成であってもよい。また、ダクト部S3から収納室S1に導入される空気の向きが変化するように乾燥作業中に羽根板71が回動(姿勢変化)してもよい。
以上のように、乾燥庫1では、収納室S1、機械室S2、ダクト部S3、収納室S1の順に空気が循環することで、常に、収納室S1に湿度および温度が調整された空気が供給される。そのため、安定した環境下で乾燥対象物Xを乾燥させることができ、例えば、乾燥対象物Xの再湿等を防止することができる。
以上、乾燥庫1の構成について説明した。次に、乾燥庫1の使用方法について説明する。以下に説明する使用方法では、図5に示すような、乾燥対象物Xを載置するためのカート100を使用する。カート100は、キャスター110を有し、移動可能となっている。また、カート100は、高さ方向に重なって配置された3つの載置台120を有し、それぞれに、乾燥対象物Xを載置することができる。ただし、カート100の構成としては、特に限定されない。
例えば、図6に示すように、収納室S1は、上述のようなカート100が2×3台の計6台配置できるようになっている。なお、収納室S1の前方側に位置し、カート100が配置されていない領域S11は、作業者の作業スペースとして利用される。まず、乾燥対象物Xをカート100の各載置台120に載置する。そして、収納室S1の前方に位置する扉28から収納室S1内にカート100を搬入し、収納室S1内に6つのカート100を配置する。次に、乾燥庫1を駆動し、乾燥対象物Xを乾燥させる。乾燥対象物Xの乾燥が終わると、乾燥庫1の駆動を停止し、今度は、収納室S1の側方に位置する扉29から6つのカート100を収納室S1外に搬出する。このように、カート100の搬入と搬出を異なる扉から行うことで、搬入側の扉28付近に搬入のための設備等を配備するスペースを確保することができ、搬出側の扉29付近に搬出後の作業(例えば梱包)を行うためのスペースを確保することができる。そのため、乾燥対象物Xの乾燥およびその前後の作業をスムーズに行うことができる。
なお、上述の使用方法では、扉28を搬入扉として利用し、扉29を搬出扉として利用しているが、これに限定されず、反対に、扉29を搬入扉として利用し、扉28を搬出扉として利用してもよい。また、扉29を利用せず、扉28を搬入・搬出扉として利用してもよく、反対に、扉28を利用せず、扉29を搬入・搬出扉として利用してもよい。
また、上述の説明では、6台のカート100を同時に収納室S1に搬入しているが、現実には、収穫日の異なり等に起因して、異なる日(時間)に順次、収納室S1にカート100を搬入・搬出する場合がある。すなわち、先に収納室S1に搬入した乾燥対象物Xの乾燥が終わらないうちに、新たに乾燥対象物Xを収納室S1に搬入する場合がある。そのため、次のような乾燥庫1の使用方法も好ましい。
例えば、乾燥庫1を常時駆動させておき、この状態で、図7に示すように、第1日目に、乾燥対象物Xを載置した2つのカート100A、100Bを扉28から収納室S1に搬入し、第2日目に、乾燥対象物Xを載置した2つのカート100C、100Dを扉28から収納室S1に搬入し、第3日目に、乾燥対象物Xを載置した2つのカート100E、100Fを扉28から収納室S1に搬入する。そして、第4日目には第1日目に搬入した乾燥対象物Xの乾燥が終了し、図8に示すように、扉29からカート100A、100Bを搬出する。なお、前述したように、扉29は、収納室S1の後方側に位置し、カート100A、100B(収納室S1の最も奥に位置するカート100)の横に並んで配置されているため、他のカート100C、100D、100E、100Fを移動させることなく、カート100A、100Bを搬出することができる。そのため、カート100A、100Bの搬出をスムーズに行うことができる。仮に、扉29がなく、扉28からカート100A、100Bを搬出しようとすると、他のカート100C、100D、100E、100Fを移動させる必要があり、カート100A、100Bの搬出が極めて煩わしくなる。
カート100A、100Bを収納室S1から搬出した後は、図9に示すように、カート100C、100D、100E、100Fをそれぞれ収納室S1の奥側へ移動させ、図10に示すように、空いた手前のスペースに、乾燥対象物Xを載置した2つのカート100G、100Hを扉28から新たに搬入する。第5日目以降は、上記の繰り返しである。このように、乾燥を終えた乾燥対象物Xを順次搬出し、これによりできた新たなスペースに乾燥対象物Xを新たに搬入することで、効率的に乾燥対象物Xを乾燥することができるし、作業時間の短縮にも繋がる。前述したように、このような使用方法は、乾燥庫1が2つの扉28、29を有することで可能となる。この点から、2つの扉28、29を有することで、優れた作業効率性を発揮することのできる乾燥庫1となる。
以上、乾燥庫1の使用方法について2つの方法を例に挙げて説明したが、乾燥庫1の使用方法としては、上記の方法に限定されない。
このような乾燥庫1は、前述したように、乾燥対象物Xを収納する収納室S1と、収納室S1と並んで配置された機械室S2と、収納室S1と機械室S2とを仕切る壁部31と、壁部31に配置され、収納室S1内の空気を機械室S2内へ導入する複数のファン4と、機械室S2に配置された除湿器5と、収納室S1の上方に位置し、除湿器5で除湿された空気を収納室S1へ導入するダクト部S3と、収納室S1の内外を接続する開閉可能な扉28(第1扉)と、収納室S1の内外を接続し、扉28と異なる場所に配置された開閉可能な扉29(第2扉)と、を有している。このように、2つの扉28、29を有することで、前述した使用方法でも説明した通り、優れた作業性を有する乾燥庫1となる。
また、前述したように、乾燥庫1は、ダクト部S3に配置された温調器6を有している。これにより、収納室S1の温度を調整することができ、適切な環境で乾燥対象物Xを乾燥させることができる。
また、前述したように、ダクト部S3は、機械室S2とは反対側(すなわち前方側)において収納室S1と接続されている。これにより、乾燥した空気が収納室S1の前方側から後方側に流れる間に乾燥対象物Xを効果的に乾燥させることができる。
また、前述したように、乾燥庫1は、ダクト部S3と収納室S1との接続部(開口321)に配置され、ダクト部S3から収納室S1に導入される空気を整流する整流部7を有している。これにより、収納室S1にムラなく空気を導入することができ、収納室S1内で湿度や温度にムラが生じてしまうことを抑制することができる。
また、前述したように、乾燥庫1は、収納室S1の一部を形成し、互いに向きが異なる正面壁231(第1壁部)および側面壁233(第2壁部)を有し、正面壁231に扉28が配置され、側面壁233に扉29が配置されている。これにより、扉28、29を十分に離間させて配置することができ、扉28、29を介した乾燥対象物Xの搬入、搬出がさらに容易となる。
以上、本発明の乾燥庫について、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、各部の構成は、同様の機能を発揮する任意の構成のものに置換することができ、また、任意の構成を付加することもできる。
なお、前述した実施形態では、正面壁231に扉28が設けられており、側面壁233に扉29が設けられているが、これに限定されず、正面壁231に扉28、29が共に設けられていてもよいし、側面壁233に扉28、29が共に設けられていてもよい。前者の場合には、正面壁231の左右に分かれて扉28、29が設けられているのが好ましく、後者の場合には、側面壁233の前後に別れて扉28、29が設けられているのが好ましい。このような構成によっても、上述した実施形態と同様の効果を発揮することができる。
また、例えば、乾燥庫1は、乾燥対象物Xの重量を計測できる重量計を有していてもよい。乾燥対象物Xは、乾燥するに連れて重量が減少するため、重量計で乾燥対象物Xの重量変化を計測することで、乾燥対象物Xの乾燥状態を検出することができる。そのため、重量計の計測結果に基づくことで、過不足なく乾燥対象物Xを乾燥させることができる。例えば、単位時間(例えば1時間)内における重量変化が所定値(例えば0.1g)以下である場合には、乾燥対象物Xが十分に乾燥した状態であると判断することができる。なお、このような場合、乾燥庫1は、乾燥対象物Xが十分に乾燥したことを報知する報知部を有していることが好ましい。この報知部としては、例えば、その旨を画面に表示して視覚的に報知する構成、アラーム音等の音を発生させて聴覚的に報知する構成等、いかなる構成であってもよい。
なお、図11に示す構成では、乾燥庫1の床21に、6つのカート100に対応して6つの重量計10が配置されている。そのため、1つの重量計10は、その上に配置されたカート100の重量を計測することができる。このような構成によれば、上述したような効果を発揮することができる。
1 乾燥庫
2 乾燥庫本体
3 仕切部
4 ファン
5 除湿器
6 温調器
7 整流部
8 入力パネル
9 制御部
10 重量計
21 床
22 天井
23 壁
28 扉
29 扉
31 壁部
32 天板部
51 吸気口
52 排気口
71 羽根板
100 カート
100A カート
100B カート
100C カート
100D カート
100E カート
100F カート
100G カート
100H カート
110 キャスター
120 載置台
231 正面壁
232 背面壁
233 側面壁
234 側面壁
321 開口
S 内部空間
S1 収納室
S11 領域
S2 機械室
S3 ダクト部
X 乾燥対象物

Claims (5)

  1. 乾燥対象物を収納する収納室と、
    前記収納室と並んで配置された機械室と、
    前記収納室と前記機械室とを仕切る壁部と、
    前記壁部に配置され、前記収納室内の空気を前記機械室内へ導入する複数のファンと、
    前記機械室に配置された除湿器と、
    前記収納室の上方に位置し、前記除湿器で除湿された空気を前記収納室へ導入するダクト部と、
    前記収納室の内外を接続する開閉可能な第1扉と、
    前記収納室の内外を接続し、前記第1扉と異なる場所に配置された開閉可能な第2扉と、を有することを特徴とする乾燥庫。
  2. 前記ダクト部に配置された温調器を有する請求項1に記載の乾燥庫。
  3. 前記ダクト部は、前記収納室の中心に対して前記機械室とは反対側において前記収納室と接続されている請求項1または2に記載の乾燥庫。
  4. 前記ダクト部と前記収納室との接続部に配置され、ダクト部から前記収納室に導入される空気を整流する整流部を有する請求項1ないし3のいずれか1項に記載の乾燥庫。
  5. 前記収納室の一部を形成し、互いに向きが異なる第1壁部および第2壁部を有し、
    前記第1壁部に前記第1扉が配置され、
    前記第2壁部に前記第2扉が配置されている請求項1ないし4のいずれか1項に記載の乾燥庫。
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