JP2019025795A - 液体噴射ヘッド、液体噴射装置および圧電デバイス - Google Patents
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Description
以上の課題を解決するために、本発明の好適な態様に係る液体噴射ヘッドは、液体を収容する圧力室と、前記圧力室から液体を噴射させる圧電デバイスとを具備する液体噴射ヘッドであって、前記圧電デバイスは、第1電極と、圧電体層と、第2電極と、絶縁層と、前記第2電極に電気的に接続される第1配線と、前記第2電極に電気的に接続される第2配線とを具備し、前記第1電極と前記圧電体層と前記第2電極とがこの順番で積層された第1領域と、前記圧電体層の第1端側に位置し、前記第1電極と前記圧電体層と前記絶縁層と前記第1配線とがこの順番で積層された第2領域と、前記圧電体層における前記第1端とは反対の第2端側に位置し、前記第1電極と前記圧電体層と前記絶縁層と前記第2配線とがこの順番で積層された第3領域とを含む。以上の態様では、圧電素子の第1端側に第1配線が形成され、第1端とは反対の第2端側に第2配線が形成されるから、第2配線が形成されない構成と比較して、圧電素子の第2端側の部分について剛性が増加する。また、圧電体層において第1端側と第2端側との間で機械的な剛性の差異が低減される。したがって、圧電体層におけるクラックの発生を抑制することが可能である。また、第1領域内の圧電体層に印加される電圧を下回る電圧が第3領域内の圧電体層に印加されるから、第1領域と第3領域との間で圧電体層に作用する応力の差異が低減される。以上の観点からしても、圧電体層におけるクラックの発生を抑制することが可能である。
<態様2>
態様1の好適例(態様2)において、前記第1電極は、前記圧電体層が積層された第1部分と、前記第1部分とは異なる第2部分とを含み、前記第1配線は、前記圧電体層の面上において前記第2電極に導通し、前記絶縁層を挟んで前記第1電極の前記第2部分に重なる。以上の態様では、圧電体層の面上において第2電極に導通する第1配線が、絶縁層を挟んで第1電極の第2部分に重なるから、第1電極と第2電極とが電気的に絶縁される。したがって、第1電極と第2電極とにより圧電体層に適切な電圧を印加することが可能である。
<態様3>
態様2の好適例(態様3)において、前記第1電極は、前記第1部分を挟んで前記第2部分とは反対側の第3部分を含み、前記第2配線は、前記圧電体層の面上において前記第2電極に導通し、前記絶縁層を挟んで前記第1電極の前記第3部分に重なる。以上の態様では、第2配線の構造が第1配線の構造に近付くから、圧電体層の第1端側と第2端側との間の剛性の相違に起因した異常変形が抑制される。したがって、圧電体層におけるクラックの発生を抑制できるという効果は格別に顕著である。
<態様4>
態様1から態様3の何れかの好適例(態様4)において、前記第1配線は、前記絶縁層に形成された第1コンタクトホールを介して、前記圧電体層の面上で前記第2電極に導通し、前記第2配線は、前記絶縁層に形成された第2コンタクトホールを介して、前記圧電体層の面上で前記第2電極に導通する。以上の態様では、第1コンタクトホールを介して第1配線を第2電極に導通させ、第2コンタクトホールを介して第2配線を第2電極に導通させることが可能である。
<態様5>
態様1から態様4の何れかの好適例(態様5)に係る液体噴射ヘッドは、平面視で前記第2配線を挟んで前記第1配線とは反対側に形成され、前記第1電極に導通する第3配線を具備する。以上の態様では、第3配線を介して第1電極に電圧を印加することが可能である。また、第1電極と比較して低抵抗な材料で第3配線を形成すれば、圧電体層の変形を阻害しないように第1電極を充分に薄く形成した構成でも、第1電極の抵抗に起因した電圧降下を第3配線により低減できるという利点がある。
<態様6>
態様1から態様5の何れかの好適例(態様6)において、前記第1配線には外部回路から駆動信号が供給され、前記第2配線は、前記第2電極と前記第1配線とを介して前記外部回路に電気的に接続される。
<態様7>
本発明の好適な態様(態様7)に係る液体噴射装置は、以上に例示した何れかの態様に係る液体噴射ヘッドを具備する。液体噴射装置の好例は、インクを噴射する印刷装置であるが、本発明に係る液体噴射装置の用途は印刷に限定されない。
<態様8>
本発明の好適な態様(態様8)に係る圧電デバイスは、第1電極と、圧電体層と、第2電極と、絶縁層と、前記第2電極に電気的に接続される第1配線と、前記第2電極に電気的に接続される第2配線とを具備し、前記第1電極と前記圧電体層と前記第2電極とがこの順番で積層された第1領域と、前記圧電体層の第1端側に位置し、前記第1電極と前記圧電体層と前記絶縁層と前記第1配線とがこの順番で積層された第2領域と、前記圧電体層における前記第1端とは反対の第2端側に位置し、前記第1電極と前記圧電体層と前記絶縁層と前記第2配線とがこの順番で積層された第3領域とを含む。以上の態様では、圧電素子の第1端側に第1配線が形成され、第1端とは反対の第2端側に第2配線が形成されるから、第2配線が形成されない構成と比較して、圧電素子の第2端側の部分について剛性が増加する。また、圧電体層において第1端側と第2端側との間で機械的な剛性の差異が低減される。したがって、圧電体層におけるクラックの発生を抑制することが可能である。また、第1領域内の圧電体層に印加される電圧を下回る電圧が第3領域内の圧電体層に印加されるから、第1領域と第3領域との間で圧電体層に作用する応力の差異が低減される。以上の観点からしても、圧電体層におけるクラックの発生を抑制することが可能である。
図1は、本発明の第1実施形態に係る液体噴射装置100を例示する構成図である。第1実施形態の液体噴射装置100は、液体の例示であるインクを媒体(噴射対象)12に噴射するインクジェット方式の印刷装置である。媒体12は、典型的には印刷用紙であるが、樹脂フィルムまたは布帛等の任意の材質の印刷対象が媒体12として利用される。図1に例示される通り、液体噴射装置100には、インクを貯留する液体容器14が設置される。例えば液体噴射装置100に着脱可能なカートリッジ、可撓性のフィルムで形成された袋状のインクパック、またはインクを補充可能なインクタンクが液体容器14として利用される。
本発明の第2実施形態を説明する。なお、以下に例示する各形態において作用または機能が第1実施形態と同様である要素については、第1実施形態の説明で使用した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
以上に例示した各形態は多様に変形され得る。前述の各形態に適用され得る具体的な変形の態様を以下に例示する。なお、以下の例示から任意に選択された2以上の態様は、相互に矛盾しない範囲で適宜に併合され得る。
Claims (8)
- 液体を収容する圧力室と、
前記圧力室から液体を噴射させる圧電デバイスと
を具備する液体噴射ヘッドであって、
前記圧電デバイスは、
第1電極と、
圧電体層と、
第2電極と、
絶縁層と、
前記第2電極に電気的に接続される第1配線と、
前記第2電極に電気的に接続される第2配線とを具備し、
前記第1電極と前記圧電体層と前記第2電極とがこの順番で積層された第1領域と、
前記圧電体層の第1端側に位置し、前記第1電極と前記圧電体層と前記絶縁層と前記第1配線とがこの順番で積層された第2領域と、
前記圧電体層における前記第1端とは反対の第2端側に位置し、前記第1電極と前記圧電体層と前記絶縁層と前記第2配線とがこの順番で積層された第3領域とを含む
液体噴射ヘッド。 - 前記第1電極は、前記圧電体層が積層された第1部分と、前記第1部分とは異なる第2部分とを含み、
前記第1配線は、前記圧電体層の面上において前記第2電極に導通し、前記絶縁層を挟んで前記第1電極の前記第2部分に重なる
請求項1の液体噴射ヘッド。 - 前記第1電極は、前記第1部分を挟んで前記第2部分とは反対側の第3部分を含み、
前記第2配線は、前記圧電体層の面上において前記第2電極に導通し、前記絶縁層を挟んで前記第1電極の前記第3部分に重なる
請求項2の液体噴射ヘッド。 - 前記第1配線は、前記絶縁層に形成された第1コンタクトホールを介して、前記圧電体層の面上で前記第2電極に導通し、
前記第2配線は、前記絶縁層に形成された第2コンタクトホールを介して、前記圧電体層の面上で前記第2電極に導通する
請求項1から請求項3の何れかの液体噴射ヘッド。 - 平面視で前記第2配線を挟んで前記第1配線とは反対側に形成され、前記第1電極に導通する第3配線
を具備する請求項1から請求項4の何れかの液体噴射ヘッド。 - 前記第1配線には外部回路から駆動信号が供給され、
前記第2配線は、前記第2電極と前記第1配線とを介して前記外部回路に電気的に接続される
請求項1から請求項5の何れかの液体噴射ヘッド。 - 請求項1から請求項6の何れかの液体噴射ヘッドを具備する液体噴射装置。
- 第1電極と、
圧電体層と、
第2電極と、
絶縁層と、
前記第2電極に電気的に接続される第1配線と、
前記第2電極に電気的に接続される第2配線とを具備し、
前記第1電極と前記圧電体層と前記第2電極とがこの順番で積層された第1領域と、
前記圧電体層の第1端側に位置し、前記第1電極と前記圧電体層と前記絶縁層と前記第1配線とがこの順番で積層された第2領域と、
前記圧電体層における前記第1端とは反対の第2端側に位置し、前記第1電極と前記圧電体層と前記絶縁層と前記第2配線とがこの順番で積層された第3領域とを含む
圧電デバイス。
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---|---|---|---|---|
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JP2016058716A (ja) * | 2014-09-04 | 2016-04-21 | ローム株式会社 | 圧電素子利用装置およびその製造方法 |
US20160240769A1 (en) * | 2013-10-30 | 2016-08-18 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Piezoelectric thin film stack |
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- 2017-07-31 JP JP2017148080A patent/JP7087296B2/ja active Active
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