JP2019025386A - 除水または除塵装置 - Google Patents

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Katsuki Fukuda
勝喜 福田
佐々木 政浩
Masahiro Sasaki
政浩 佐々木
達也 稲村
Tatsuya Inamura
達也 稲村
植村 隆
Takashi Uemura
隆 植村
梶原 薫
Kaoru Kajiwara
薫 梶原
小川 博史
Hiroshi Ogawa
博史 小川
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Abstract

【課題】 円筒もしくは円錐台部分を備えた処理対象物の必要な回転数を維持し、処理対象物に付着した水分や塵埃を完全に吹き飛ばすことができる除水または除塵装置を提供する。【解決手段】 円筒もしくは円錐台部分を備えた処理対象物Sを搬送するための搬送手段上の回転用ガイド3に、上記処理対象物Sを接触させることによって、上記処理対象物Sに回転力を付与する構成にした除水または除塵装置を前提にしている。上記回転用ガイド3に対して上記処理対象物Sを挟んで平行に復帰用ガイド17を設け、これら回転用ガイド3と復帰用ガイド17との間隔は、上記処理対象物Sの直径よりもわずかな大きさが保持される。【選択図】 図1

Description

この発明は、筒状の容器の外周に付着した水分や塵埃を圧縮エアで吹き飛ばすときに、上記容器を回転させて、この容器全体に圧縮エアを吹きつける除水または除塵装置に関する。
この種のものとして、特許文献1に記載された除水装置が知られている。
この除水装置は、缶やビンなどの円筒もしくは円錐台部分を備えた処理対象物Sの搬送過程で、上記処理対象物Sの表面の水分を吹き飛ばすための装置である。
図4は従来の除水装置の斜視図である。また、図5は従来の除水装置において、後述する第2噴射ユニット7を取り外した状態であって、ネットコンベア1の表面2上方側から見た平面図である。
上記装置は、プラントの機械と機械との間に設けられる。この装置を使用する除水処理は、処理対象物Sの洗浄後などで、次の製造工程に受け渡す際に使用される。
従来の装置の導入前は、複数の作業員がプラントの製造工程の途中で処理対象物Sを取り出し、布で水分を拭き取ったり、エアで水分を吹き飛ばしたりして、手作業で除水処理を行っていた。そのため、除水処理は手間がかかる作業だった。
そこで、上記装置は、上記のような手間がかかる作業を解消するために導入され、プラントの作業工程の途中に組み込まれることが多い。
このような従来の装置は、図5に示すように、ネットコンベア1の表面2上方に処理対象物Sを回転させる回転用ガイド3が設けられている。そして、この回転用ガイド3は、ネットコンベア1の搬送方向に対して斜めに交差させている。
上記ネットコンベア1の搬送方向の上流側に置かれた処理対象物Sは、ネットコンベア1に搬送されて回転用ガイド3に接触し、接触後は回転用ガイド3に沿って下流側に搬送される。
上記処理対象物Sが回転用ガイド3に接触すると、ネットコンベア1の搬送力によって、処理対象物Sが回転用ガイド3に押し付けられる。この押し付けられた部分では、処理対象物Sと回転用ガイド3との間に摩擦力が生じる。その結果、上記ネットコンベア1の搬送力と、上記回転用ガイド3に対する処理対象物Sの摩擦力とが相まって、処理対象物Sが回転しながら回転用ガイド3に沿って搬送される。
そして、回転しながら搬送される処理対象物Sには、その搬送経路の両側から圧縮エアが吹きかけられ、除水処理が行われる。
このような除水処理では、除水処理のムラを無くすために、処理対象物Sの側面全体に、少なくとも1回は圧縮エアが当たるようにしていた。
しかし、従来の装置では、ネットコンベア1の搬送途中におけるちょっとした振動や上記圧縮エアの圧力作用で、処理対象物Sが回転用ガイド3から離れてしまう場合があった。
例えば、ネットコンベア1で搬送される処理対象物Sは、その下部へも圧縮エアが当てられるように、ネットコンベア1は編み目の粗い無端ベルトが利用されている。このネットコンベア1の表面2は凹凸が激しく、この表面2を処理対象物Sが回転しながら搬送されるので、処理対象物Sは不安定な状況に置かれる。加えて、回転用ガイド3に沿った搬送経路の両側から圧縮エアが不規則に吹きかけられるので、上記処理対象物Sが容易に回転ガイド3から離れてしまうことがあった。
このように、処理対象物Sが回転用ガイド3から離れてしまうと、無回転のままネットコンベア1の搬送方向に搬送されてしまう。
図6は、処理対象物Sが、回転用ガイド3から離れたときの搬送状況を示した概略図である。この図に示すように、例えば、ネットコンベア1の搬送方向に対して回転用ガイド3を配置する傾斜角θが小さければ、回転用ガイド3から離れた距離が小さくても、処理対象物Sが無回転で搬送される距離Lは相対的に大きくなってしまう。つまり、処理対象物Sが回転用ガイド3から幅方向に少しでも離れると、処理対象物Sが無回転のまま搬送される距離Lが長くなる。
このように無回転で搬送される距離Lが長くなると、処理対象物Sに圧縮エアが当たらない部分が生じてしまう。
また、実際の装置では、除水処理をする距離は限られているので、処理対象物Sに必要な回転数を確保するためには、処理対象物Sが回転用ガイド3に接触するスタート位置を正確に定める必要があった。そのために、作業者が一つ一つ手作業で処理対象物Sを決められたスタート位置に置いていた。
次に、従来の除水装置の構成を説明する。
この装置は、図4に示すように、基台4にネットコンベア1を設けている。このネットコンベア1の表面2上方には、上記したように、処理対象物Sをその搬送経路に沿って誘導する回転用ガイド3が設けられている。
また、この基台4には、ネットコンベア1の下方から上記表面2に向かって圧縮エアを噴射する第1噴射ユニット5が組み込まれている。
この第1噴射ユニット5には、図5に示すように、複数の下側ノズル6が備えられており、これら下側ノズル6は、上記した回転用ガイド3によって誘導される移動方向に沿って整列している。
さらに、図4に示すように、上記基台4には、この基台4に対して開閉可能にした第2噴射ユニット7が設けられている。
この第2噴射ユニット7を基台4に対して閉じたとき、ネットコンベア1の表面2と第2噴射ユニット7の天井面8とが対向する。この天井面8には、ネットコンベア1の上方から圧縮エアを噴射する複数の上側ノズル9が設けられている。これら複数の上側ノズル9と複数の上記下側ノズル6とは、上下において対向し、処理対象物Sの搬送経路に沿って設けられる。
また、上記天井面8からは、上側ノズル9とは別の横方向ノズル10が設けられている。この横方向ノズル10は回転用ガイド3とほぼ平行であって、搬送される処理対象物Sを挟むように搬送経路の両側に取り付けられている。そして、横方向ノズル10の開口が搬送経路に向けられている。
なお、上記下側ノズル6,上側ノズル9,及び横方向ノズル10は、それらの開口を処理対象物Sに直接向けるストレートノズルと、圧縮エアが供給されたとき開口を自動的に回転させるスピンノズルとが組み合わされて使用される。ただし、処理対象物Sの形状などによっては、上記スピンノズルのみを使用してもよい。
このような装置のネットコンベア1上に、処理対象物Sを回転用ガイド3に接触させるように載せると、上記処理対象物Sは、回転しながら回転用ガイド3が導く移動方向に搬送される。このとき、上記ネットコンベア1の搬送力と、上記回転用ガイド3に対する処理対象物Sの摩擦力とが相まって、処理対象物Sが回転させられる。
そして、上記下側ノズル6,上側ノズル9,横方向ノズル10から噴射される圧縮エアが、回転する処理対象物Sの上下面あるいは側面全部に当たって、その表面に付着している水分を吹き飛ばすようにしている。
特開平10−238946号公報
従来の装置では、わずかな力の作用で回転用ガイド3から上記処理対象物Sが離れてしまうことがあった。上記処理対象物Sが回転用ガイド3から離れてしまうと、無回転のままネットコンベア1の搬送方向に搬送されてしまい、処理対象物Sの必要な回転数が得られない。
したがって、処理対象物Sに圧縮エアが当たらない部分が生じ、除水または除塵処理にムラができてしまう。
また、プラントの作業工程の途中で、作業者が処理対象物Sを一つ一つ手作業で置いていたので、作業者の労力が大きかった。そして、このような作業者の労力にもかかわらず、上記回転用ガイド3の上記スタート位置に置かれない場合があった。上記処理対象物Sが上記スタート位置に置かれなければ、上記処理対象物Sの必要な回転数が得られず、圧縮エアが当たらない部分が生じて除水または除塵処理にムラができる。
この発明の目的は、処理対象物の必要な回転数を維持し、処理対象物に付着した水分や塵埃を完全に吹き飛ばすことができる除水または除塵装置を提供することである。
第1の発明は、載置エリアと処理エリアとを設け、上記載置エリアに載置した円筒もしくは円錐台部分を備えた処理対象物を上記処理エリアに搬送する搬送手段と、上記処理エリア上において、上記搬送手段の搬送方向に対して斜めに配置した回転用ガイドと、この回転用ガイドに沿うとともに、上記処理対象物の側面に圧縮エアを吹きつける複数のノズルとが備えられている。そして、上記搬送手段で搬送される上記処理対象物が上記回転用ガイドに接触することによって、上記搬送手段の搬送力と、上記回転用ガイドに対する上記処理対象物の摩擦力とが相まって、上記処理対象物に回転力を付与する構成にした除水または除塵装置を前提にしている。
また、上記処理エリア上において、上記回転用ガイドに対して上記処理対象物を挟んで平行に復帰用ガイドを設け、これら回転用ガイドと復帰用ガイドとの間隔は、上記処理対象物の直径よりもわずかな大きさが保持されたことを特徴としている。
なお、このわずかな大きさとは、上記回転用ガイドと上記復帰用ガイドとの間を移動する上記処理対象物が、これら両ガイドに同時に接触しない範囲であって、この範囲が狭ければ狭いほど良い。
第2の発明は、上記載置エリアには、上記処理対象物を上記載置エリアから上記処理エリアに向かって導く一対の集束用ガイドが設けられている。そして、上記一対の集束用ガイドは、上記搬送手段の移動方向の最上流における対向間隔を上記処理対象物の複数の直径以上にするとともに、下流側の対向間隔を狭くしている。さらに、上記処理対象物が上記載置エリアの上記集束用ガイドの下流端を通過したとき、上記処理対象物が上記回転用ガイドに接触して回転する構成にしたことを特徴としている。
第3の発明は、上記回転用ガイドには、上記回転用ガイドと上記処理対象物との接触部分に摩擦力を上げる摩擦部材が設けられたことを特徴としている。
第1の発明によれば、回転用ガイドから処理対象物が離れた場合であっても、復帰用ガイドに当たり、すぐに処理対象物が回転用ガイドとの接触状態に復帰できる。
また、回転用ガイドから離れる距離がわずかなので、処理対象物が無回転で搬送される距離を短くできる。
このように処理対象物は、その回転数が確保されるので、除水または除塵にムラがなくなり確実な処理ができるようになった。
第2の発明によれば、置載エリアに一対の集束用ガイドを設けたので、処理対象物を回転用ガイドの上記スタート位置に確実に導くことができる。このように処理対象物を上記スタート位置に導くことができるので、処理対象物の必要な回転が維持され、除水または除塵処理にムラが生じることがない。
また、作業者が手作業で処理対象物を置く必要がないので、作業者の労力を軽減できる。そして、処理対象物が自動的に上記スタート位置に置かれるので、載置時間が短縮でき、作業効率が良くなった。
さらに、この一対の集束用ガイドは、搬送手段の搬送方向の最上流における対向間隔を処理対象物の複数の直径以上にしているので、上流側に多くの処理対象物をランダムに置くことができる。このようにランダムに複数の処理対象物を置けるので、作業効率がさらに良くなった。
第3の発明によれば、上記回転用ガイドにおける処理対象物との接触部分に摩擦力を上げる摩擦部材が設けられたので、滑ることなく処理対象物を回転させることができる。
この実施形態の第2噴射ユニットを取り外した状態のネットコンベアの表面側から見た平面図である。 この実施形態の除水または除塵装置の搬送経路を拡大した断面図である。 この実施形態の第2噴射ユニットの天井面を見た平面図である。 従来の除水装置の斜視図である。 従来の除水装置の第2噴射ユニットを取り外した状態のネットコンベアの表面側から見た平面図である。 従来の除水装置において、処理対象物が回転用ガイドから離れたときの搬送状況を示した概略図である。
図1〜3に示すこの発明の実施形態は、缶やビンなどの円筒もしくは円錐台部分を備えた処理対象物Sを、その搬送過程で、上記処理対象物Sの表面の水分や塵埃を吹き飛ばすための装置である。
また、この実施形態の除水または除塵装置は、図4に示すように、基台4に、ネットコンベア1、第1噴射ユニット5、第2噴射ユニット7を備えている点は、この図4の従来の装置と同じである。したがって、以下の説明にも、図4を参照し、従来と同じ構成要素には同じ符号を用いるものとする。
この実施形態は、上記処理対象物Sを搬送する搬送手段として、図4に示すように、基台4にネットコンベア1を設けている。そして、このネットコンベア1は、図示しないモータなどの動力源によって回転する一対の回転体に、無端ベルトがかけ渡されている。この無端ベルトは、線状の金属で編まれており、圧縮エアや、水分、あるいは塵埃が無端ベルトを容易に通過できるように、その編み目が粗くなっている。
そして、このネットコンベア1は、図1に示すように、その上流に処理対象物Sを載置する載置エリア11が設けられ、この載置エリア11に連続して除水または除塵処理を行う処理エリア12が設けられている。さらに、この処理エリア12の下流側には、これに連続して、プラントの次の作業工程に処理対象物Sを誘導させる誘導エリア13が設けられている。
上記載置エリア11には、上記処理対象物Sを上記載置エリア11から上記処理エリア12に向かって導く一対の集束用ガイド14,15が設けられている。そして、これら一対の集束用ガイド14,15は、ネットコンベア1の表面2上方に設けられる。
この実施形態では、一方の集束用ガイド14は、一本の直線状の棒部材として、後述する回転用ガイド3と連続している。また、他方の集束用ガイド15は、一本の略L字状に曲げられた棒部材として、後述する復帰用ガイド17と連続している。このように、各棒部材における上記載置エリア11上の部分が、一対の集束用ガイド14,15として機能する。
そして、一対の集束用ガイド14,15は、上記ネットコンベア1の搬送方向の最上流で対向間隔を上記処理対象物Sの複数の直径以上にする一方、下流側の対向間隔を狭くしている。このように上流側を広くしているので、この上流側に多くの処理対象物Sをランダムに置くことができる。
さらに、これら一対の集束用ガイド14,15は、上記処理対象物Sが上記載置エリア11の上記集束用ガイド14,15の下流端を通過したとき、後述する回転用ガイド3のスタート位置に上記処理対象物Sが接触するように設けられている。
また、この実施形態では、上記処理エリア12のネットコンベア1の表面2上方には、処理対象物Sを回転させる回転用ガイド3が設けられている。この回転用ガイド3は、一本の直線状の棒部材として、上記一方の集束用ガイド14に連続して設けられている。このように、上記棒部材における処理エリア12上の部分が、回転用ガイド3として機能する。そして、この回転用ガイド3は、ネットコンベア1の搬送方向に対して斜めに交差している。
上記ネットコンベア1の載置エリア11上に置かれた処理対象物Sは、ネットコンベア1に搬送されて、一対の集束用ガイド14,15を介して回転用ガイド3の所定のスタート位置に接触する。このスタート位置とは、上記処理対象物Sに必要な回転数を付与するための回転始点となる位置である。
そして、上記処理対象物Sが回転用ガイド3に接触すると、ネットコンベア1の搬送力によって、処理対象物Sが回転用ガイド3に押し付けられる。
この押し付けられた部分では、処理対象物Sと回転用ガイド3との間に摩擦力が生じる。その結果、ネットコンベア1の搬送力と、回転用ガイド3に対する処理対象物Sの摩擦力とが相まって、処理対象物Sは回転しながら回転用ガイド3に沿って搬送される。
この実施形態の上記回転用ガイド3には、上記回転用ガイド3と上記処理対象物Sとの接触部分に摩擦力を上げる摩擦部材16が設けられている。この摩擦部材16は、主にゴムやシリコーンなどが用いられる。
このように、摩擦部材16が設けられたので、滑ることなく処理対象物Sを回転させることができる。
なお、ネットコンベア1の搬送方向に対して配置される回転用ガイド3の傾斜角は、処理対象物Sに必要な回転数と、除水処理をする距離とによって、相対的に決定される。
実際の装置では、除水処理をする距離は限られている。このような条件の中で、処理対象物Sの側面全体に圧縮エアが、少なくとも1回は当たるようにしている。
このような処理対象物Sの回転数は、処理対象物Sの外周に対応する回転用ガイド3の接触長さで決めることができる。そして、この回転用ガイド3の長さが決まれば、除水処理をする距離によって回転用ガイド3の配置する傾斜角が決まる。この傾斜角で処理対象物Sが確実に回転させられるネットコンベア1の速度が設定される。
この実施形態では、図1のように、処理対象物Sがネットコンベア1の表面2を、その幅方向の端から端に向かって移動するように、回転用ガイド3が斜めに設けられている。
また、この実施形態では、上記回転用ガイド3に対して上記処理対象物Sを挟んで平行に復帰用ガイド17が設けられている。この復帰用ガイド17は、一本の略L字状に曲げられた棒部材として、上記他方の集束用ガイド15と連続している。このように、上記棒部材における上記処理エリア12上の部分が、復帰用ガイド17として機能する。
これら回転用ガイド3と復帰用ガイド17との間隔は、上記処理対象物Sの直径よりもわずかな大きさが保持されている。
なお、このわずかな大きさとは、上記回転用ガイド3と上記復帰用ガイド17との間を移動する処理対象物Sが、これら両ガイド3,17に同時に接触しない範囲であって、この範囲が狭ければ狭いほど良い。
さらに、上記誘導エリア13のネットコンベア1の表面2上方には、一方の誘導用ガイド18と、他方の誘導用ガイド19とが設けられている。
この実施形態では、一方の誘導用ガイド18は、一本の棒部材として、上記回転用ガイド3に連続して設けられている。また、他方の誘導ガイド19は、上記一方の誘導用ガイド18と平行に、一本の棒部材として上記復帰用ガイド17と連続して設けられている。このように、各棒部材における上記誘導エリア13上の部分が、各誘導用ガイド18,19として機能する。
この一対の誘導用ガイド18,19は、例えば、次のように機能する。
処理エリア12におけるネットコンベア1の搬送方向の距離は限られているので、その搬送方向の下流端では、処理対象物Sが幅方向の片側に寄ってしまっている。上記誘導用ガイド18,19がない状態では、そのまま搬送されてしまうので、プラントの次の作業工程に受け渡す際に、処理対象物Sが端に寄りすぎて支障がある場合がある。このような場合には、一対の誘導用ガイド18,19によって、処理対象物Sをネットコンベア1の幅方向の中央に誘導するようにしている。
また、上記ネットコンベア1の処理エリア12では、図4に示すように、ネットコンベア1の下方から表面2に向かって圧縮エアを噴射する第1噴射ユニット5が上記基台4に組み込まれている。
この第1噴射ユニット5には、図1に示すように、複数の下側ノズル6が備えられており、これら下側ノズル6が、上記した回転用ガイド3によって誘導される移動方向に沿って整列している。
また、上記基台4には、図4に示すように、この基台4に対して開閉可能にした第2噴射ユニット7が設けられている。
そして、この第2噴射ユニット7を基台4に対して閉じたとき、ネットコンベア1の表面2と第2噴射ユニット7の天井面8とが対向する。この天井面8には、ネットコンベア1の上方から圧縮エアを噴射する複数の上側ノズル9が設けられている。これら複数の上側ノズル9と複数の上記下側ノズル6とは、上下において対向し、処理対象物Sの搬送経路に沿って設けられる。
また、第2噴射ユニット7の上記天井面8からは、上側ノズル9とは別の横方向ノズル10が設けられている。
この横方向ノズル10は回転用ガイド3とほぼ平行であって、搬送される処理対象物Sを挟むように搬送経路の両側に取り付けられている。この横方向ノズル10は、上記天井面8に設けられた四角柱状の管部材20の先端近傍に取り付けられており、横方向ノズル10の開口が搬送される処理対象物Sの側面に向けられる。
なお、上記下側ノズル6,上側ノズル9,及び横方向ノズル10は、それらの開口を処理対象物Sに直接向けるストレートノズルと、圧縮エアが供給されたとき開口を自動的に回転させるスピンノズルとが組み合わされて使用される。ただし、処理対象物Sの形状などによっては、上記ストレートノズルのみや、上記スピンノズルのみを使用してもよい。
また、各噴射ユニット5,7に備えられるこれらのノズル位置や、ノズルの数は、処理対象物Sの形状や大きさ、重さ等に応じて決められる。さらに、これらのノズルの開口が処理対象物Sに近ければ近いほど、除水または除塵効果が高くなる。
そして、これらのノズルは、図示されないブロアに接続されており、このブロアによって圧縮エアが各ノズルから噴出される。
さらに、図2に示すように、この実施形態の処理エリア11には、上記回転用ガイド3に沿って移動する上記処理対象物Sの上方に、上記処理対象物Sと非接触を保った転倒防止ガイド21が設けられている。
この転倒防止ガイド21は、処理対象物Sの通常の搬送状態では非接触を保っているが、処理対象物Sが転倒しそうになったときに、処理対象物Sの上部が転倒防止ガイド21に接触できるように設けられている。
この転倒防止ガイド21は、図3に示すように、複数の窓22を設けた板部材23に、その長手方向に所定の間隔を保った複数のローラ24を回転可能に設けている。また、この転倒防止ガイド21は、上側ノズル9を囲むように第2噴射ユニット7の天井面8に取り付けられる。上記複数のローラ24は、上記処理対象物Sの移動方向に沿って整列している。
そして、上側ノズル9の開口から噴出される圧縮エアは、上記転倒防止ガイド21の複数の窓22と隣接するローラ24の隙間とを通過して、上記処理対象物Sの上面に吹きつけられる。
このような転倒防止ガイド21は、処理対象物Sが転倒しそうになった場合に、処理対象物Sの上部が転倒防止ガイド21に接触するので、処理対象物Sの転倒を防止できる。
特に、この転倒防止ガイド21は、軽い処理対象物Sに有効である。処理対象物Sが軽い場合には、下方からの圧縮エアの風圧で、上記処理対象物Sが浮き上がることがある。このように、処理対象物Sの浮き上がりを防止し、処理対象物Sが転倒しないようにしている。
また、上記転倒防止ガイド21には複数のローラ24を設けているので、処理対象物Sが転倒防止ガイド21に接触しても、ローラ24が回転して摩擦を少なくすることができる。このように、処理対象物Sと転倒防止ガイド21との摩擦が少ないので、上記処理対象物Sの搬送の妨げにならない。
次に、この実施形態の使用方法を説明する。
プラントの作業工程で水洗い等の処理がされた処理対象物Sが搬送されてくると、ネットコンベア1の上流側の載置エリア11上に、処理対象物Sがランダムに載せられる。この載置作業は、機械によって自動的に載置されても良いし、あるいは、作業者が手作業で載置しても良い。
このように、ランダムに載置された複数の処理対象物Sは、ネットコンベア1に搬送され、一対の集束用ガイド14,15に沿って順次誘導される。
上記処理エリア12に到達した処理対象物Sは、その回転始点となるスタート位置で回転用ガイド3と接触する。回転用ガイドと接触した処理対象物Sは、その後、回転しながら回転用ガイド3が導く搬送方向に搬送される。
そして、上記下側ノズル6,上側ノズル9,横方向ノズル10から噴射される圧縮エアが、回転する処理対象物Sの上下面あるいは側面全部に当たって、その表面に付着している水分や塵埃を吹き飛ばすようにしている。
この実施形態では、このネットコンベア1の表面2は凹凸が激しく、この表面2上を処理対象物Sが回転しながら搬送される。そのため、上記処理対象物Sは、不安定な状況に置かれている。加えて、回転用ガイド3に沿った搬送経路の両側から圧縮エアが不規則に吹きかけられるので、上記処理対象物Sが容易に回転ガイド3から離れてしまうことがあった。
しかし、この実施形態によれば、回転用ガイド3から処理対象物Sが離れた場合であっても、復帰用ガイド17に当たり、すぐに処理対象物Sが回転用ガイド3との接触状態に復帰できる。
また、回転用ガイド3から離れる距離がわずかなので、処理対象物Sが無回転で搬送される距離を短くできる。
このように処理対象物Sは、その回転数が確保されるので、除水または除塵にムラがなくなり確実な処理ができるようになった。
また、上記復帰用ガイド17は、処理対象物Sを除水または除塵処理の搬送経路から、外れることも防止している。
特に、処理対象物Sが軽い場合には、その搬送過程で複雑に圧縮エアが吹きつけられるので、処理対象物Sが不規則な方向にずれて、搬送経路から外れてしまう場合がある。しかし、この実施形態では、復帰用ガイド17が設けられているので、処理対象物Sが搬送経路から外れることがない。
さらに、この実施形態によれば、載置エリア11に一対の集束用ガイド14,15を設けたので、処理対象物Sを回転用ガイド3の上記スタート位置に確実に導くことができる。このように処理対象物Sを上記スタート位置に導けるので、処理対象物Sの必要な回転数が維持され、除水または除塵処理にムラが生じることがない。
また、作業者が手作業で処理対象物Sを置く必要がないので、作業者の労力を軽減できる。そして、処理対象物Sが自動的にスタート位置に置かれるので、載置時間が短縮でき、作業効率が良くなった。加えて、載置エリア11に、複数の処理対象物Sをランダムに置けるので、さらに効率が良くなった。
なお、この実施形態では、一方の集束用ガイド14,回転用ガイド3,一方の誘導用ガイド18は、連続した一本の棒部材で形成されているが、それぞれが分かれた部材で構成されていても良い。これは、他方の集束用ガイド15,復帰用ガイド17,他方の誘導用ガイド19についても同じである。
また、この実施形態では、この上記転倒防止ガイド21は、複数のローラ24を用いているが、転倒防止用に上記処理対象物Sの上部に接触することができれば、どのような形状でもかまわない。例えば、板状や棒状の部材でも良い。さらに、上記転倒防止ガイド21は、処理エリア12上の第2噴出ユニット7の天井面8に設けられているが、載置エリア11、あるいは誘導エリア13上に設けられても良い。
そして、この実施形態では、横方向ノズル10は、処理対象物Sの搬送経路の両側に設けられているが、上記搬送経路のいずれか一方の側に設けた構成でも良い。除水または除塵処理に必要とされる処理対象物Sの回転数が得られれば、横方向ノズル10の配置はいずれか一方の側だけでも処理できる。
また、除水または除塵の処理能力は、処理対象物Sの形状等や、ブロアの送風能力、ノズルの数、あるいはネットコンベア1の速さなどが複合的に組み合わされて決められる。処理対象物Sに応じて、最適な実施形態が選択される。
缶やビンなどの円筒もしくは円錐台部分を備えた処理対象物の表面に付着した水分や塵埃を、除水または除塵することに適用可能である。
S…処理対象物、1…ネットコンベア、2…表面、3…回転用ガイド、5…第1噴射ユニット、6…下側ノズル、7…第2噴射ユニット、9…上側ノズル、10…横方向ノズル、11…載置エリア、12…処理エリア、13…誘導エリア、14,15…集束用ガイド、16…摩擦部材、17…復帰用ガイド、18,19…誘導用ガイド、21…転倒防止ガイド
なお、上記下側ノズル6,上側ノズル9,及び横方向ノズル10は、それらの開口を処理対象物Sに直接向けるストレートノズルと、圧縮エアが供給されたとき開口を自動的に回転させる旋回ノズルとが組み合わされて使用される。ただし、処理対象物Sの形状などによっては、上記旋回ノズルのみを使用してもよい。
なお、上記下側ノズル6,上側ノズル9,及び横方向ノズル10は、それらの開口を処理対象物Sに直接向けるストレートノズルと、圧縮エアが供給されたとき開口を自動的に回転させる旋回ノズルとが組み合わされて使用される。ただし、処理対象物Sの形状などによっては、上記ストレートノズルのみや、上記旋回ノズルのみを使用してもよい。

Claims (3)

  1. 円筒もしくは円錐台部分を備えた処理対象物を載置して、それを搬送するための搬送手段と、
    この搬送手段上において、搬送手段の搬送方向に対して斜めにした回転用ガイドと、
    上記回転用ガイドに沿うとともに、上記処理対象物の側面に圧縮エアを吹きつける複数のノズルとを備え、
    上記搬送手段で搬送される上記処理対象物が上記回転用ガイドに接触することによって、上記搬送手段の搬送力と、上記回転用ガイドに対する上記処理対象物の摩擦力とが相まって、上記処理対象物に回転力を付与する構成にした除水または除塵装置であって、
    上記搬送手段上において、上記回転用ガイドに対して上記処理対象物を挟んで平行にした復帰用ガイドを設け、
    これら回転用ガイドと復帰用ガイドとの間隔は、上記処理対象物の直径よりもわずかな大きさが保持された除水または除塵装置。
  2. 載置エリアと処理エリアとを設け、上記載置エリアに載置した円筒もしくは円錐台部分を備えた処理対象物を上記処理エリアに搬送する搬送手段と、
    この処理エリア上において、搬送手段の搬送方向に対して斜めに配置した回転用ガイドと、
    上記回転用ガイドに沿うとともに、上記処理対象物の側面に圧縮エアを吹きつける複数のノズルとを備え、
    上記搬送手段で搬送される上記処理対象物が上記回転用ガイドに接触することによって、上記搬送手段の搬送力と、上記回転用ガイドと上記処理対象物の摩擦力とが相まって、上記処理対象物に回転力を付与する構成にした除水または除塵装置であって、
    上記載置エリアには、上記処理対象物を上記載置エリアから上記処理エリアに向かって導く一対の集束用ガイドを設け、
    上記一対の集束用ガイドは、搬送手段の移動方向の最上流における対向間隔を上記処理対象物の複数の直径以上にするとともに、下流側の対向間隔を狭くし、
    上記処理対象物が上記載置エリアの上記集束用ガイドの下流端を通過したとき、上記処理対象物が上記回転用ガイドに接触して回転する構成にした除水または除塵装置。
  3. 上記回転用ガイドには、上記処理対象物との接触部分に摩擦力を上げる摩擦部材が設けられた請求項1または請求項2に記載の除水または除塵装置。
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