JP2019025255A - Oct装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 広角のOCTデータを良好に取得できるOCT装置を提供すること。
【解決手段】 OCT装置1は、OCT光源からの光を測定光路と参照光路とにカップラー104によって分割し、スペクトル干渉信号を検出するOCT光学系100を有する。導光光学系150は、測定光路上に配置され、カップラー104からの測定光を偏向する光スキャナ156を含み、光スキャナ156の動作に基づいて測定光が旋回される旋回点を前眼部に形成し、旋回点を経た測定光を眼底へ導く。導光光学系150は、アタッチメント光学系160が挿入された挿入状態と、退避された退避状態とに切換可能であって、挿入状態では、眼底上における測定光の走査範囲を示す画角の大きさが、退避状態とは異なり、OCT光学系100は、挿入状態と退避状態との間において、ファイバ141,142の光路長差によって測定光路における光路長の変化量を補償する。
【選択図】 図1

Description

本開示は、被検眼眼底のOCTデータを得るOCT装置に関する。
被検物のOCTデータを得るOCT装置として、例えば、OCT光学系から出力されるスペクトル干渉信号を処理してOCTデータを取得可能な装置が知られている。近年では、広角の断層画像を得るための装置が提案されている。
例えば、特許文献1には、装置本体が眼底を走査する光学系を持ち、装置本体と被検眼との間にアタッチメント光学系が挿入されることで、アタッチメント光学系の退避時(非挿入時)と比べて眼底上における測定光の走査範囲が拡大される装置が開示されている。
特開2016‐123467号公報
特許文献1記載の技術によれば、測定光を眼底の広範囲において良好に走査するために用いられる光学系の光学構成については開示されているものの、それだけでは、広角のOCTデータを良好に得ることは困難であり、いくつかの技術課題が存在することが、本発明者の検討によって見出された。
本件発明は、上記技術課題の少なくとも1つを解決し、広角のOCTデータを良好に取得できるOCT装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本開示は以下のような構成を備えることを特徴とする。
広角のOCTデータを良好な信号強度にて取得できる。
本開示の実施形態の一例について図面に基づいて説明する。図1〜図3は本実施形態の実施例に係る図である。なお、以下の<>にて分類された項目は、独立又は関連して利用されうる。
本実施形態に係るOCT装置は、OCT光学系を備え、OCT光学系の検出器から出力されるスペクトル干渉信号を処理してOCTデータを取得可能であってもよい。この場合、OCT光学系は、例えば、フーリエドメインOCT光学系(SS−OCT光学系、SD−OCT光学系)であってもよく、OCT光学系は、OCT光源からの光を測定光路と参照光路に分割するための光分割器を有し、測定光路を介して被検物に導かれた測定光と参照光路からの参照光とのスペクトル干渉信号を検出してもよい。
また、OCT装置は、画像処理器を備えてもよく、画像処理器は、OCT光学系から出力されるスペクトル干渉信号を処理してOCTデータを取得可能であってもよい。
<眼底広角撮影> OCT光学系は、例えば、OCT光源からの光を、光分割器によって測定光路と参照光路に分割し、測定光路を介して被検眼眼底に導かれた測定光と参照光路からの参照光との干渉信号を、検出器によって検出するものであってもよい。
OCT光学系は、測定光が眼底上を横断する一つの横断方向に関して眼底中心部と眼底周辺部を含む広角領域に測定光を導くことが可能なOCT光学系であってもよい。この場合、広角領域としては、例えば、特定の横断方向(例えば、水平方向)に関して測定光が眼底上で横断する場合、眼底中心部と眼底周辺部の両方に横断するように広い角度領域であってもよい。また、測定光が横断する横断領域に関して、例えば、眼底中心部での横断領域と眼底周辺部での横断領域は、横断方向に関して連続してもよい。広角領域としては、例えば、眼底上において18mm以上の領域であってもよい。もちろん、広角領域が18mmよりも狭い領域を得る場合に用いられてもよく、本実施形態の装置は、眼底の湾曲度が大きい被検眼の周辺領域を撮像する場合に特に有用である。
眼底中心部としては、例えば、少なくとも眼底の黄斑部及び乳頭部を含む領域が設定され、眼底周辺部として、一つの横断方向に関して眼底中心部の両端部よりも外側の領域をそれぞれ含む領域が設定されてもよい。もちろんこれに限定されず、例えば、眼底中心部として、少なくとも眼底の黄斑部を含む領域が設定され、眼底周辺部として、一つの横断方向に関して眼底中心部の両端部よりも外側の領域をそれぞれ含む領域が設定されてもよい。
眼底の広角領域に測定光を導くことが可能なOCT光学系として、例えば、対物レンズ光学系が用いられてもよいし、凹面ミラーを用いた対物ミラー光学系が用いられてもよい。また、対物レンズ光学系に、アタッチメント光学系が取り付けられた(挿入された)構成であってもよい。
ここで、以下では、測定光路上に配置された導光光学系へ画角切換光学系が挿脱可能であり、挿入状態と退避状態との間で、眼底上における測定光の走査範囲を示す画角の大きさが異なる場合について説明する。このとき、本実施形態では、画角の大きさは、退避状態よりも挿入状態の方が増大される。勿論、これに限られるものではなく、上記画角の大きさが、退避状態よりも挿入状態の方が減少されてもよい。
導光光学系は、測定光路上に形成されている。導光光学系は、少なくとも光走査部(光スキャナ)を含み、更には、対物光学系を含んでいてもよい。導光光学系は、光分割器からの測定光を光走査部によって偏向することで、光走査部の動作に基づいて測定光が旋回される旋回点を被検眼の前眼部に形成し、旋回点を経た測定光を眼底へ導く。光走査部の動作に伴って、測定光は旋回点を中心として眼底上で走査される。
対物光学系は、導光光学系のうち光走査部と被検眼との間に配置される光学系であって、旋回点を形成するために用いられる。対物光学系に関して光走査部と共役な位置に旋回点は形成される。この旋回点を、「第1旋回点」ともいう。なお、対物光学系は、レンズを含む屈折系であってもよいし、ミラーを含む反射系であってもよいし、両者を組み合わせたものであってもよい。
導光光学系は、少なくとも1つのレンズを含む画角切換光学系が、測定光路上で挿脱される。ここでは、導光光学系に対して画角切換光学系が挿入された状態を、「挿入状態」と称し、退避された状態を、「退避状態」と称している。挿入状態では、眼底における測定光の走査範囲を示す画角の大きさが、退避状態とは異なっていてもよい。
以下では、画角切換光学系が導光光学系に挿入された挿入状態において、画角が増大される場合について説明する。この場合、画角切換光学系の挿入状態において、眼底の広角領域に測定光が導かれるように、画角が退避状態から増大される。
画角切換光学系は、導光光学系に含まれる対物光学系と、被検眼と、の間において挿脱されてもよい。このとき、より好ましい画角切換光学系のレンズ配置は、画角切換光学系において主要なパワーを持つレンズが、第1旋回点と被検眼との間で挿脱されるような配置である。このような配置の場合、対物光学系と第1旋回点との間に主要なパワーを持つレンズが配置される場合に比べて、より長い作動距離を確保しやすくなる。
画角切換光学系において主要なパワーを持つレンズが、第1旋回点と被検眼との間で挿入される場合、画角切換光学系は、挿入状態において、第1旋回点をリレーし、第2旋回点を形成する。詳細には、挿入状態において画角切換光学系が第1旋回点を経由した測定光を光軸に向けて折り曲げることによって、第2旋回点が形成される。挿入状態では、第2旋回点が前眼部に位置することで、測定光が眼底上で走査される。
なお、本開示において、眼底上における測定光の走査範囲の大きさを「画角」と表現している。ここでいう「画角」は、光スキャナよりも被検眼側に配置される光学系の性能に依存するものであり、光スキャナは最大の画角が実現されるように適宜動作するものと仮定した値である。
<光路長差の変動を補償>
導光光学系において画角切換光学系が挿脱されると、測定光路の光路長が変化し、参照光との光路長差の変動を生じ得る。例えば、対物光学系によって形成される旋回点をリレーする画角切換光学系は、大型化しやすく、光路長が長くなってしまい易いので、挿脱に伴う光路長差の変化も大きくなってしまうことが考えられる。ここで、例えば、従来より、眼底撮影用のOCTの検査窓に、アタッチメント光学系を装着して前眼部撮影を可能とするものが知られている(例えば、本出願人による「特開2011−147612号公報」等を参照されたい)。このような装置において、アタッチメント光学系の着脱の前後で測定光路の光路長が変化したが、アタッチメント光学系自体の光路長が短く、更に、撮影部位が前眼部へ切換わることで、眼球内における測定光路の光路長が短くなるので、眼軸長(≒32mm)程度のスケールの変化量を補償すれば足りるものであった。これに対し、本実施形態のような画角切換光学系の光路長は、眼軸長よりも長くなってしまう。本実施形態では、例えば、眼軸長相当量に対して3倍〜8倍程度の変化量を補償することが必要となる場合がありうる。例えば、60°程度の画角を実現するOCT装置に、100°程度の画角を実現する画角切換光学系の一設計例では、画角切換光学系は、170mm程度となった。このように、本実施形態における画角切換光学系の挿脱にともなう測定光路の光路長の変化は、従来の構成で対応できるものではなかった。
そこで、OCT光学系は、挿入状態と退避状態との間において、測定光路の光路長差の変化量を補償する補償部(本実施形態における補償手段)を備えてもよい。
補償部として、OCT光学系は複数の参照光路を備えてもよい。例えば、参照光路が第1分岐光路と第2分岐光路との少なくとも2つに分岐していてもよい。ここでいう第1分岐光路は、退避状態における測定光路の光路長と対応した第1光路長を持ち、第2分岐光路は、挿入状態における測定光路の光路長と対応した第2光路長を持つ。第1分岐光路と、第2分岐光路とにおける光路長差は、予め定められていてもよく、詳細には、画角切換光学系の光路長と略同一の長さであってもよい。
OCT光学系は、検出器によって、第1分岐光路からの参照光による干渉信号と、第2分岐光路からの参照光による干渉信号とを、同時に検出可能であってもよい。また、いずれか一方を、選択的に検出可能であってもよい。
光分割器からの参照光が第1分岐光路および第2分岐光路とに同時に導光されることによって、第1分岐光路および第2分岐光路のそれぞれの光路からの参照光による干渉信号が、検出器によって同時に検出可能となる。但し、この場合において、第1分岐光路を経た参照光と測定光との光路長差、および、第2分岐光路を経た参照光と測定光との光路長差は、画角切換光学系の挿脱に基づいて、略0と、略画角切換光学系の光路長分、との間で互いに入れ替わる。このため、参照光路の経路が互いに異なる2種類の干渉信号のうち、導光光学系の状態(挿入状態/退避状態)に対応した一方の干渉信号の強度が、残り一方に比べて明らかに強くなる。そして、画角切換光学系の光路長が十分長い場合において、残り一方の干渉信号の強度は、問題とならないレベルとなる。退避状態においては、第1分岐光路を経た参照光による干渉信号が、第2分岐光路を経た参照光による干渉信号に比べて信号強度の大きな信号であり、挿入状態においては、その逆になる。OCT光源からの光は、光分割器によって測定光と参照光とに分割されるが、被検眼のように光を大きく減衰させる要素は、参照光路側において必須とはならないので、第1分岐光路と第2分岐光路とに参照光をさらに分岐させたとしても、干渉信号を得るうえで十分な光量を確保できる。このため、測定光路および参照光路のいずれか一方の光路長を、画角切換光学系の挿脱に応じて切り替える構成を持たなくても、検出器によって検出される干渉信号に基づいて、OCTデータを良好に得ることができる。
OCT光学系は、光分割器からの参照光が導かれる光路を、第1分岐光路と第2分岐光路との間で切り替えるスイッチ(駆動部の一例)を、補償部の一部として有してもよい。これにより、検出器において、第1分岐光路からの参照光による干渉信号と、第2分岐光路からの参照光による干渉信号と、のうち一方を選択的に検出できるようになる。スイッチは、例えば、OCT装置の制御部によって、導光光学系の状態(挿入状態/退避状態)に応じて切り替えられてもよい。すなわち、退避状態においては、光分割器からの参照光が第1分岐光路へ導かれ、挿入状態においては、光分割器からの参照光が第2分岐光路へ導かれるように、スイッチが駆動制御されてもよい。このような測定光路における光路長変化量の補償方法は、上記のスイッチを設けない方式に対し、画角切換光学系の光路長が比較的短い場合などにおいて、特に有利と考えられる。
また、上記のような分岐した参照光路は必ずしも必須ではない。この場合、例えば、補償部は、測定光路と参照光路とのうち、少なくとも一方の長さを調整するものであってもよい。 例えば、補償部が参照光路の光路長を調整する場合、補償部は、光分割器からの参照光が導かれる参照光路の光路長を、退避状態における測定光路の光路長と対応した第1光路長と、挿入状態における測定光路の光路長と対応した第2光路長と、の間で切換えてもよい。また、補償部が測定光路の光路長を調整する場合、補償部は、測定光路において、光分割器と光走査部との間における光路長を変更することで、上記の画角切換光学系の挿脱に伴う光路長の変化量を補償してもよい。
<分散補正>
また、本実施形態のOCT装置は、測定光路と参照光路との間における光学系の分散量を補正(補償)する分散補正部(分散補償部)を有することで、良好なOCTデータを得ることができる。分散補正部は、分散量を光学的に補正するものであってもよいし、信号処理的(信号処理および演算の少なくともいずれかを含む)に補正するものであってもよい。前者の場合、分散補正部は、OCT光学系の一要素であって、後者の場合、分散補正部は、検出器と接続される電子回路(専用回路でもよいし、画像処理器でもよい)である。
ところで、本実施形態では、導光光学系において画角切換光学系が挿脱されることにより、少なくとも測定光路と参照光路との間における光学系の分散量が変化してしまう。そこで、本実施形態のOCT装置は、分散補正部における分散量の補正値が、互いに異なる値で複数設定されていてもよい。少なくとも、退避状態における分散量を補正するための第1補正値と、挿入状態における分散量を補正するための第2補正値と、が設定されていることで、画角切換光学系が挿脱の前後いずれの場合においても、良好なOCTデータを取得できる。
また、分散補正部の補正値は、更に細分化されていてもよい。例えば、光走査部の走査角度毎に、測定光路と参照光路との間における光学系の分散量が異なり得るので、第1補正値、第2補正値、または、その両方は、光走査部の走査角度毎に異なる値が設定されていてもよい。特に、画角切換光学系の挿入状態において、走査範囲が広角化された場合に、眼底中心部へ照射される測定光に関する分散量と、眼底周辺部へ照射される測定光に関する分散量と、に有意な差が生じる場合が考えられる。そこで、分散補正部は、少なくとも眼底中心部と眼底周辺部との間において互いに異なる補正値が設定されていてもよい。
<光束径変更部>
また、本実施形態のOCT装置は、導光光学系において画角切換光学系が挿脱されると、測定光の光束径が大きくなることで眼底上における測定光のスポットサイズが大きくなり、画像解像力が退避状態に対して低減することが考えられる。これに対し、本実施形態のOCT装置は、光束径変更部を有していてもよい。ここでいう、光束径変更部は、被検眼へ照射される測定光の光束径を調整するものである。OCT装置の制御部等によって光束径変更部が導光光学系の状態(挿入状態/退避状態)に応じて切換えられることによって、光学アタッチメントの挿脱の前後における画像解像力の変化を抑制可能となる。より詳細には、制御部は、退避状態から挿入状態へ切り替えられる場合には、測定光の光束径が縮小されるように光束径変更部を駆動させる。また、挿入状態から退避状態へ切り替えられる場合には、測定光の光束径が拡大されるように光束径変更部を駆動させる。これによって、測定光のスポットサイズの変化が補正される。なお、スポットサイズは、画角に略比例するので、挿入状態と退避状態との間の画角(走査範囲)の比に応じた補正量分だけ、光束径変更部が駆動されることが好ましい。
<実施例>
以下、実施例として、図1,図2に示される光コヒーレンストモグラフィー(OCT)装置を説明する。本実施例に係るOCT装置は、例えば、スペクトルドメイン式OCT(SD−OCT)を基本的構成としている。
OCT装置1は、光源102、干渉光学系(OCT光学系)100、および、演算制御器(演算制御部)70(図2参照)を含む。その他、OCT装置には、メモリ72、表示部75、図示無き正面像観察系及び固視標投影系が設けられてもよい。演算制御器(以下、制御部)70は、光源102、干渉光学系100、メモリ72、表示部75に接続されている。
干渉光学系100は、導光光学系150によって測定光を眼Eに導く。干渉光学系100は、参照光学系110に参照光を導く。干渉光学系100は、眼Eによって反射された測定光と参照光との干渉、によって取得される干渉信号光を検出器(受光素子)120に受光させる。なお、干渉光学系100は、図示無き筐体(装置本体)内に搭載され、ジョイスティック等の操作部材を介して周知のアライメント移動機構により眼Eに対して筐体を3次元的に移動させることによって被検眼に対するアライメントが行われてもよい。
干渉光学系100には、SD−OCT方式が用いられる。光源102としては低コヒーレント長の光束を出射するものが用いられ、検出器120として、スペクトル干渉信号を波長成分ごとに分光して検出する分光検出器が用いられる。
カップラ(スプリッタ)104は、第1の光分割器として用いられ、光源102から出射された光を測定光路と参照光路に分割する。カップラ104は、例えば、光源102からの光を測定光路側の光ファイバー152に導光すると共に、参照光路側の参照光学系110に導光する。
<導光光学系>
導光光学系150は、測定光を眼Eに導くために設けられる。導光光学系150には、例えば、光ファイバー152、コリメータレンズ154、可変ビームエキスパンダ155、光スキャナ156、及び、対物レンズ系158(本実施例における対物光学系)が順次設けられてもよい。この場合、測定光は、光ファイバー152の出射端から出射され、コリメータレンズ154によって平行ビームとなる。その後、可変ビームエキスパンダ155によって所望の光束径となった状態で、光スキャナ156に向かう。光スキャナ156を通過した光は、対物レンズ系158を介して、眼Eに照射される。対物レンズ系158に関して光スキャナ156と共役な位置に、第1の旋回点P1が形成される。この旋回点P1に前眼部が位置することで、測定光はケラレずに眼底に到達する。また、光スキャナ156の動作に応じて測定光が眼底上で走査される。このとき、測定光は、眼底の組織によって散乱・反射される。
光スキャナ156は、眼E上でXY方向(横断方向)に測定光を走査させてもよい。光スキャナ156は、例えば、2つのガルバノミラーであり、その反射角度が駆動機構によって任意に調整される。光源102から出射された光束は、その反射(進行)方向が変化され、眼底上で任意の方向に走査される。光スキャナ156としては、例えば、反射ミラー(ガルバノミラー、ポリゴンミラー、レゾナントスキャナ)の他、光の進行(偏向)方向を変化させる音響光学素子(AOM)等が用いられてもよい。
測定光による眼Eからの散乱光(反射光)は、投光時の経路を遡って、光ファイバー152へ入射され、カップラ104に達する。カップラ104は、光ファイバー152からの光を、検出器120に向かう光路へと導く。
<アタッチメント光学系>
実施例のOCT装置においてアタッチメント光学系160(「画角切換光学系」の一例)は、導光光学系150における対物光学系158と、被検眼Eとの間において挿脱される。アタッチメント光学系を含む鏡筒が、図示無き筐体面に対して着脱されることで、対物光学系158と被検眼Eとの間において、アタッチメント光学系160の挿脱が行われる。
アタッチメント光学系160は複数のレンズ161〜164を含んでいてもよい。ここで、図1に示したアタッチメント光学系160において主要な正のパワーを持つレンズは、被検眼の眼前に置かれたレンズ164である。少なくともレンズ164の挿脱一は、対物光学系158によって形成される第1旋回点P1と被検眼Eとの間となっている。第1旋回点P1を通過した測定光を少なくともレンズ164が光軸Lに向けて折り曲げることで、アタッチメント光学系160および対物光学系158に関して光スキャナ156と共役な位置に第2旋回点P2が形成される。つまり、アタッチメント光学系160は、旋回点P1を旋回点P2へリレーする光学系である。
本実施例において、第2旋回点P2における測定光の立体角は、第1旋回点P1における立体角に比べて大きくなる。例えば、第2旋回点P2での立体角は、第1旋回点P1における立体角に対して2倍以上に増大される。本実施例では、退避状態においてφ60°程度の画角で走査可能であり、挿入状態では、φ100°程度の画角で走査可能となる。
可変ビームエキスパンダ155は、実施例における光束径調整部である。一例として、可変ビームエキスパンダ155は、両側テレセントリック光学系を形成する複数のレンズを有し、レンズ間隔がアクチュエータによって変化されることで、光束径を切換える構成であってもよい。可変ビームエキスパンダ155は、制御部70からの指示に基づいて測定光の光束径を調整する。
仮に、挿入状態と退避状態との間で、可変ビームエキスパンダ155から光スキャナ156へ導かれる測定光の光束径が一定であるとすると、眼底上での測定光のスポットサイズは画角と比例するので、挿入状態では退避状態に比べて解像力が低下してしまう。そこで、本実施例では、制御部70は、アタッチメント光学系の挿脱に応じて、可変ビームエキスパンダ155を駆動し、挿入状態での光束径を、退避状態に対して縮小する。挿入状態と退避状態とにおける光束径(可変ビームエキスパンダ155における光束径)の比は、挿入状態と退避状態とにおける画角の逆比であることで、アタッチメント光学系160の挿脱に基づく解像力の変化を抑制できる。
ところで、十分な作動距離を確保するために、アタッチメント光学系160は、十分な光線高さの位置から測定光が光軸Lに向けて折り曲げられる必要がある。また、アタッチメント光学系160で生じる収差を許容範囲に抑制するためには、アタッチメント光学系160に含まれる各々のレンズのパワーに制限がある。故に、アタッチメント光学系160の光路長を短くすることは困難である。
従来のOCT装置において、参照光と測定光との光路長差を調整する構成は存在しているものの、アタッチメント光学系160の挿脱に適用できるような調整範囲を持つものは存在しなかった。例えば、従来、眼底撮影OCTに、光学アダプタを装着して前眼部撮影を可能とするものが知られている(例えば、本出願人による「特開2011−147612号公報」等を参照されたい)。しかし、この光学アダプタは、装置本体の光学系によって形成された旋回点のリレーを行うものではなく、また、走査範囲を広角化する要請も無いので、比較的短い光路長で形成できる。更に、光学アダプタの挿入に伴い、像面の位置が眼底から前眼部へ変移する。それ故、光学アダプタの挿入に伴って、光路長差を大きく調整する必要が無かった。
<参照光学系>
参照光学系110は、測定光の眼底反射光と合成される参照光を生成する。参照光学系110を経由した参照光は、カップラ148にて測定光路からの光と合波されて干渉する。参照光学系110は、マイケルソンタイプであってもよいし、マッハツェンダタイプであってもよい。
図1に示す参照光学系110は、透過光学系によって形成されている。この場合、参照光学系110は、カップラ104からの光を戻さず透過させることにより検出器120へと導く。これに限らず、参照光学系110は、例えば、反射光学系によって形成され、カップラ104からの光を反射光学系により反射することにより検出器120に導いてもよい。
本実施例において、参照光学系110は、複数の参照光路が設けられてもよい。例えば、図1では、カップラ140によって参照光路が、ファイバ141を通過する光路(本実施例における第1分岐光路)と、ファイバ142を通過する光路(本実施例における第2分岐光路)と、に分岐される。ファイバ141とファイバ142は、カップラ143に接続されており、これにより、2つの分岐光路は結合され、光路長差調整部145、偏波調整部147、を介してカップラ148へ入射される。
本実施例において、カップラ104からの参照光は、カップラ143によってファイバ141とファイバ142との同時に導かれる。ファイバ141とファイバ142のいずれを経由した光も、カップラ148において測定光(眼底反射光)と合波される。
ファイバ141とファイバ142との間における光路長差、つまり、第1分岐光路と第2分岐光路との間の光路長差は、固定値であってもよい。本実施例では、アタッチメント光学系160の光路長と略同一となるような光路長差を有する。
なお、測定光路と参照光路の少なくともいずれかには、測定光と参照光との光路長差を調整するための光学部材が配置されてもよい。一例として、図1に示した光学系においては、参照光路調整部145が設けられており、当該箇所に、測定光と参照光との光路長差を調整するために、直交した2つの面を持つミラー145aが設けられている。このミラー145aがアクチュエータ145bによって矢印方向に移動されることによって、参照光路の光路長を増減することができる。勿論、測定光と参照光との光路長差が調整する構成は、これに限られるものではない。例えば、導光光学系150において、コリメータレンズ154とカップラ153とが一体的に移動されることで、測定光の光路長が調整され、結果として、測定光と参照光との光路長差が調整されてもよい。
ここで、本実施例では、カップラ143とカップラ148との間の光路上、つまりは、第1分岐光路と第2分岐光路との共通光路上に、参照光路調整部145が設けられているので、測定光路と参照光路との間の光路長差の調整であって、眼軸長の個人差に関する調整を、第1分岐光路および第2分岐光路の両方に対して、まとめて実行することが可能となる。
なお、参照光路調整部145における光路長の調整範囲は、ファイバ141とファイバ142との光路長差(換言すれば、第1分岐光路と第2分岐光路との間における光路長差)に対して十分短く設定されることが好ましい。
<ゼロディレイ位置の製造公差を補正>
ところで、アタッチメント光学系160と、ファイバ142との製造公差によって、アタッチメント光学系160の装置毎におけるゼロディレイ位置(測定光路と参照光路との光路長差がゼロになる位置)が異なってしまうことが考えられる。製造公差は、例えば、導光光学系150におけるコリメートレンズ154と視度補正レンズとの間の距離の初期距離値を調整すること補正可能である。このような製造誤差を調整するための図示無き調整機構をOCT装置1は有していてもよい。調整機構は、OCT装置1の製品出荷後に調整可能な構成であってもよい。
<光検出器>
検出器120は、測定光路からの光と参照光路からの光による干渉を検出するために設けられている。本実施例において、検出器120は、分光検出器であって、例えば、分光器と、ラインセンサとを含み、カップラ148によって合波された測定光と参照光とが、分光器で分光され、波長毎にラインセンサの異なる領域(画素)に受光される。これによって画素毎の出力が、スペクトル干渉信号として取得される。
眼底の湾曲と測定光の結像面とは必ずしも一致しておらず、アタッチメント光学系150の挿入状態では、眼底中心部または眼底周辺部の少なくとも一方において、両者の乖離が増大するので、光検出器においては、当該乖離を考慮した十分なDepth rangeが確保されていることが好ましい。例えば、SD−OCTでは、所期するDepth rangeに対して十分な画素数のラインカメラが採用されることが好ましい。また、<変形例>として後述する構成が更に採用されてもよい。
<深さ情報の取得>
制御部70は、検出器120によって検出されたスペクトル信号を処理(フーリエ解析)し、被検眼のOCTデータを得る。
スペクトル信号(スペクトルデータ)は、波長λの関数として書き換えられ、波数k(=2π/λ)に関して等間隔な関数I(k)に変換されてもよい。あるいは、初めから波数kに関して等間隔な関数I(k)として取得されてもよい(K―CLOCK技術)。演算制御器は、波数k空間でのスペクトル信号をフーリエ変換することにより深さ(Z)領域におけるOCTデータを得てもよい。
さらに、フーリエ変換後の情報は、Z空間での実数成分と虚数成分を含む信号として表されてもよい。制御部70は、Z空間での信号における実数成分と虚数成分の絶対値を求めることによりOCTデータを得てもよい。
ここで、カップラ148には、第1分岐光路を経由した参照光と、第2分岐光路を経由した参照光とが、同時に導かれており、各々が測定光と合波される。第1分岐光路と第2分岐光路との間には、アタッチメント光学系160の光路長と同程度という、大きな光路長差が存在していることから、第1分岐光路を経由した参照光と、第2分岐光路を経由した参照光とのうち、一方は、測定光との干渉が生じやすいものの、残り一方は、干渉が生じ難い。検出器120からのスペクトル干渉信号には、第1分岐光路を経由した参照光による成分と、第2分岐光路を経由した参照光による成分と、が含まれているものの、2種類の成分のうち、導光光学系150の状態に応じた一方が、他方に比べて際立って強い信号として得られる。結果、導光光学系150の状態にかかわらず、良好なOCTデータを得ることができる。つまり、アタッチメント光学系160に対応する光路長差を持つ、複数の参照光路を有することで、実施例に係るOCT装置は、測定光路と参照光路との光路長差の変化量であって、アタッチメント光学系160の挿脱に伴う変化量が、導光光学系150の状態にかかわらず補償される。
なお、参照光路調整部145を制御し、測定光路と参照光路との光路長差であって、被検眼Eの眼軸長に関する光路長差を、事前に調整しておく必要がある。本実施例では、例えば、予め定められた調整範囲でミラー145aを移動させると共に、各位置での干渉信号を取得し、干渉信号の強度が最も高くなる位置を基準として、ミラー145aの位置を定めるようにしてもよい。参照光路調整部145における光路長の調整範囲が、第1分岐光路と第2分岐光路との間における光路長差)に対して十分小さい場合は、参照光路調整部145の調整範囲において、干渉信号の強度ピークとなる位置は、一義的に特定されうる。
なお、挿入状態において、眼底周辺部からの測定光の眼底反射光は、眼底中心部からの反射光に対して微弱になるので、測定光路と参照光路とのゼロディレイ位置が、眼底周辺部において所期する眼底組織(例えば、網膜、脈絡膜、強膜等)と重なるように、測定光路と参照光路との光路長差が参照光路調整部145によって調整されてもよい。
本実施例において、測定光路と参照光との間における光学系の分散量の違いは、信号処理的に補正される。詳細には、予めメモリに記憶された補正値を、上記のスペクトル信号の処理において適用することによって行われる。本実施例では、退避状態に対応する第1補正値と、第1補正値とは異なる値であって挿入状態に対応する第2補正値とが予めメモリ71に記憶されており、導光光学系の状態に応じて適用する補正値が切換えられる。結果、実施例に係るOCT装置は、測定光路と参照光路との間における分散量の変化量であって、アタッチメント光学系160の挿脱に伴う変化量が、導光光学系150の各状態で補償される。
更に、本実施例では、挿入状態に対応する第2補正値が、測定光の走査位置に応じて複数設定されている。詳細には、眼底中心部用の補正値と、眼底周辺部用の補正値と、が第2補正値として、互いに異なる値で設定される。例えば、第1補正値は、眼底のφ60°以内の領域に適用され、第2補正値は、φ60°よりも離れた領域に適用される値として設定されていてもよい。アタッチメント光学系160は、全体として大きなパワーを持つので、眼底中心部を通過する光束と、眼底周辺部を通過する光束との間で、有意な分散量の違いが生じることが考えられる。これに対し、本実施例では、眼底における測定光の照射位置に応じて、分散量の補正値が変更されるので、眼底の広角領域において良好なOCTデータを得ることができる。
勿論、第2補正値は、更に細分化されていてもよい。例えば、眼底全体が、眼底中心部と、眼底中心部よりも外側の第1の眼底周辺部と、第1の眼底周辺部よりも外側の第2の眼底周辺部と、に分割され、眼底中心部に対応する補正値と、第1の眼底周辺部に対応する補正値と、第2の眼底周辺部に対応する補正値と、が第2補正値として、異なる値で設定されていてもよい。
<制御系>
制御部70は、CPU(プロセッサ)、RAM、ROM等を備えてもよい(図2参照)。例えば、制御部70のCPUは、OCT装置の制御を司ってもよい。RAMは、各種情報を一時的に記憶する。制御部70のROMには、OCT装置の動作を制御するための各種プログラム、初期値等が記憶されてもよい。
制御部70には、記憶部としての不揮発性メモリ(以下、メモリに省略する)72、表示部75等が電気的に接続されてもよい。メモリ72には、電源の供給が遮断されても記憶内容を保持できる非一過性の記憶媒体が用いられてもよい。例えば、ハードディスクドライブ、フラッシュROM、および、OCT装置に着脱可能に装着されるUSBメモリ等をメモリ72として使用することができる。メモリ72には、OCTデータの取得及びOCT画像の撮影を制御するための制御プログラムが記憶されてもよい。また、メモリ72には、OCTデータから生成されるOCT画像の他、撮影に関する各種情報が記憶されてもよい。表示部75は、OCTデータから生成されるOCT画像を表示してもよい。
なお、アタッチメント光学系160が導光光学系に挿入されているか否かを自動的に検出する挿脱検出部が設けられていてもよく、検出部からの検出信号に基づいて、制御部は、OCT光学系100における各部の制御、処理を実行してもよい。例えば、上記した、可変ビームエキスパンダ155による光束径の切換制御、参照光路調整部145によるゼロディレイ位置の設定制御、測定光路と参照光との間における光学系の分散量の変更処理、等が適宜実行されてもよい。 挿入検出部としては、対物光学系158の近傍に配置されたセンサであってもよい。
勿論、検者が、OCT装置のUI(ユーザインターフェース)に対して、導光光学系の状態(アタッチメント光学系の挿入状態/退避状態)を特定する情報を入力することで、当該情報に基づいて、制御部がOCT光学系100における各部の制御、処理を実行してもよい。
<変容例>
<挿入状態に対応して、複数の参照光路を形成>
なお、上記説明においては、画角切換光学系の挿入状態と対応する参照光路が、1つだけ設定されていたが、これに限定されるものではなく、複数設定されていてもよい。
詳細には、眼底中心部を含むOCTデータを得るために設定された光路長を有する第1の参照光路と、眼底周辺部を含むOCTデータを得るために設定された光路長を有し第1の参照光路とは異なる第2の参照光路と、を、挿入状態と対応する参照光路としてOCT光学系が備えてもよい。導光光学系の状態毎に(ここでは、画角切換光学系の挿入状態と退避状態との2種類の状態毎に)、それぞれの状態に対応する参照光路が設けられている場合、OCT光学系には、3つ以上の参照光路が設けられることとなる。
第1の参照光路と第2の参照光路との光路長差は、眼底中心部と眼底周辺部との間での測定光の光路長差に対応して設定されてもよい。なお、眼球の湾曲を考慮し、例えば、第2の参照光路の方が、第1の参照光路よりも光路長が短く設定されてもよい。
この場合、例えば、画像処理器は、眼底中心部に導かれた測定光と第1の参照光路からの参照光との干渉信号に基づいて眼底中心部を含むOCTデータを得てもよいし、眼底周辺部に導かれた測定光と第2の参照光路からの参照光との干渉信号に基づいて眼底周辺部を含むOCTデータを得てもよい。この場合、例えば、眼底中心部を含むOCTデータと、眼底周辺部を含むOCTデータは、横断方向と深さ方向の少なくともいずれかに関して連続してもよい。
これによれば、例えば、眼底中心部に対応する参照光路と眼底周辺部に対応する参照光路が設けられることによって、例えば、広角領域におけるOCTデータを良好な信号強度にて取得できる。
なお、画像処理器は、眼底中心部を含むOCTデータと前記眼底周辺部を含むOCTデータとを合成して、被検眼眼底の広角OCTデータを得てもよい。これによって、一枚の広角OCTデータを得ることができる。
この場合、光走査部は、眼底上において測定光を一つの走査方向に走査することによって、眼底中心部と眼底周辺部を含む広角領域を走査してもよい。この場合、例えば、眼底中心部での走査領域と眼底周辺部での走査領域は、横断方向に関して連続してもよい。また、光走査部は、例えば、眼底上の広角領域を走査可能な走査角度まで測定光を走査できるように構成されてもよい。また、光走査部は、例えば、被検眼の瞳孔と略共役位置に配置され、瞳孔中心を旋回点として測定光を測定してもよい。
光走査部が設けられる場合、光走査部による1回のBスキャンによって、眼底中心部と眼底周辺部を含む広角領域に測定光を走査し、眼底中心部を含むOCTデータと眼底周辺部を含むOCTデータが取得されてもよい。これによって、例えば、広角領域におけるOCTデータをスムーズに取得できる。
OCT光学系は、例えば、眼底中心部に対応する第1の検出器と眼底周辺部に対応する第2の検出器とを備えてもよい。この場合、OCT光学系は、眼底中心部に導かれた測定光と第1の参照光路からの参照光との干渉信号を検出するための第1の検出器と、第1の検出器とは異なる第2の検出器であって眼底周辺部に導かれた測定光と第2の参照光路からの参照光との干渉信号を検出するための第2の検出器と、を備えてもよい。これによれば、例えば、第1の検出器と第2の検出器が並列的に用いることができるので、眼底中心部と眼底周辺部のOCTデータを確実に検出することができると共に、各OCTデータをスムーズかつ良好な信号強度にて取得できる。
ここでは、眼底中心部と眼底周辺部に対応する2つの参照光路を設ける場合を説明したが、これに限定されず、3つ以上の参照光路が設けられてもよい。例えば、眼底全体が、眼底中心部と、眼底中心部よりも外側の第1の眼底周辺部と、第1の眼底周辺部よりも外側の第2の眼底周辺部と、に分割され、眼底中心部に対応する第1の参照光路と、第1の眼底周辺部に対応する第2の参照光路と、第2の眼底周辺部に対応する第3の参照光路が設けられてもよい。
また、2つの参照光路の光路長を調整し、眼底中心部に対応する第1の参照光路と、第1の眼底周辺部に対応する第2の参照光路と、に設定された第1の広角撮影モードと、眼底中心部又は第1の眼底周辺部に対応する第1の参照光路と、第2の眼底周辺部に対応する第2の参照光路と、に設定された第2の広角撮影モードと、が切換可能であってもよい。
なお、上記説明においては、SD−OCTの実施例を示したが、これに限定されず、SS−OCTにおいて本実施例が適用されてもよい。
なお、上記説明においては、被検眼を撮影するためのOCT装置を例としたが、これに限定されず、被検物のOCTデータを撮影するためのOCT装置において、本実施形態が適用されてもよい。また、被検物は、例えば、眼(前眼部、眼底等)、皮膚など生体のほか、生体以外の材料であってもよい。
本実施例に係るOCT装置の光学系の一例を示す図である。 本実施例に係るOCT装置の制御系の一例を示す図である。 挿入状態で撮影された眼底のBスキャン画像の一例を示す図である、
70 演算制御器
100 OCT光学系
104 カップラー
110 参照光学系
120 検出器
141,142 ファイバ
150 導光光学系
160 アタッチメント光学系
P1,P2 旋回点

Claims (13)

  1. OCT光源からの光を測定光路と参照光路とに光分割器によって分割し、前記測定光路を介して被検眼の眼底上に導かれた測定光と前記参照光路からの参照光との干渉信号を検出器によって検出するOCT光学系と、
    前記OCT光学系から出力されるスペクトル干渉信号を処理してOCTデータを取得可能な画像処理器と、
    前記測定光路上に配置される導光光学系であって、前記光分割器からの前記測定光を偏向する光走査部を含み、前記光走査部の動作に基づいて前記測定光が旋回される旋回点を前記被検眼の前眼部に形成し、前記旋回点を経た前記測定光を前記眼底へ導く導光光学系と、を有し、
    前記導光光学系は、少なくとも1つのレンズを含む画角切換光学系が挿入された挿入状態と、退避された退避状態とに切換可能であって、前記挿入状態では、前記眼底上における前記測定光の走査範囲を示す画角の大きさが、前記退避状態とは異なり、
    前記OCT光学系は、前記挿入状態と前記退避状態との間において、前記測定光路における光路長の変化量を補償する補償手段を有するOCT装置。
  2. 前記画角切換光学系は、前記挿入状態において前記測定光が眼底上を横断する一つの横断方向に関して眼底中心部と眼底周辺部を含む広角領域に前記測定光が導かれるように、前記画角を前記退避状態に対して増大させる請求項1記載のOCT装置。
  3. 前記導光光学系は、前記測定光が旋回される第1旋回点を前記光走査部との共役位置に形成する対物光学系を含み、
    前記画角切換光学系は、前記対物光学系と前記被検眼との間において挿脱されるものであって、前記挿入状態において、前記第1旋回点を経由した前記測定光を光軸に向けて折り曲げることで、更に、第2旋回点を形成する請求項2記載のOCT装置。
  4. 前記画角切換光学系の光路長は前記被検眼における眼軸長相当量に対して長く、
    前記補償手段は、前記画角切換光学系の光路長に相当する前記変化量を補償する請求項1〜3のいずれかに記載のOCT装置。
  5. 前記補償手段は、前記OCT光学系の前記測定光路において、前記光分割器と前記光走査部との間における光路長を変更させることで前記変化量を補償する請求項1〜4のいずれかに記載のOCT装置。
  6. 前記補償手段は、前記OCT光学系の前記参照光路において、前記光分割器からの参照光が導かれる前記参照光路の光路長を、前記退避状態における前記測定光路の光路長と対応した第1光路長と、前記挿入状態における前記測定光路の光路長と対応した第2光路長と、の間で切換える請求項1〜4のいずれかに記載のOCT装置。
  7. 前記補償手段は、前記OCT光学系の前記参照光路の少なくとも一部を分岐させ、前記退避状態における前記測定光路の光路長と対応した第1光路長を持つ第1分岐光路と、前記挿入状態における前記測定光路の光路長と対応した第2光路長を持つ第2分岐光路と、を形成する光路分岐部を含む請求項1〜4,6のいずれかに記載のOCT装置。
  8. 前記補償手段は、前記第1分岐光路と前記第2分岐光路とのうち一方へ選択的に前記光分割器からの参照光を導くスイッチ部を有する請求項7記載のOCT装置。
  9. 前記補償手段は、前記変化量を補償するために駆動される駆動部を含んでおり、
    前記駆動部を前記光学アタッチメントの挿脱に応じて制御する制御手段を備える請求項5,6,8のいずれかに記載のOCT装置。
  10. 前記OCT光学系は、前記第1分岐光路からの参照光による前記干渉信号と、前記第2分岐光路からの参照光による前記干渉信号とを、前記検出器によって同時に検出する請求項7記載のOCT装置
  11. 前記測定光路と前記参照光路との間の光学系の分散量を、光学的に、信号処理的に、または、その両方によって補正する分散補正手段であって、前記退避状態における前記分散量を補正するための第1補正値と、前記挿入状態における前記分散量を補正するための第2補正値と、が異なる値でそれぞれ設定された分散補正手段を備える請求項1〜10のいずれかに記載のOCT装置。
  12. 前記画角切換光学系は、前記挿入状態において前記測定光が眼底上を横断する一つの横断方向に関して眼底中心部と眼底周辺部を含む広角領域に前記測定光が導かれるように、前記画角を前記退避状態に対して増大させ、
    前記分散補正手段は、少なくとも前記眼底中心部と前記眼底周辺部との間において互いに異なる前記第2補正値が設定されている請求項11記載のOCT装置。
  13. 前記OCT光学系は、前記光分割部と前記光走査部との間での光束径を変更する光束径変更手段を持ち、
    前記挿入状態と前記退避状態との間における前記眼底上の測定光のスポットサイズの変化を前記光束径変更手段を制御することで補正する制御手段を持つ請求項1〜12のいずれかに記載のOCT装置。
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