JP2015085043A - 眼底撮影装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 画質のよい断層画像を撮影できる。【解決手段】 測定光を被検眼眼底に導く測定光路と参照光を導光する参照光路と眼底に照射された測定光と参照光の干渉を検出する検出器とを備える干渉光学系と、測定光を眼底上で走査する走査手段と、対物レンズ系を備え被検眼の瞳位置に測定光の旋回点を形成すると共に旋回点を中心に旋回される測定光を眼底に導く測定光学系と、眼底上の走査位置を設定する走査位置設定手段と、測定光路中のフォーカス用光学部材を移動させる駆動部を備え走査位置に対応する眼底の断層画像を得る眼底撮影装置であって、測定光学系に発生する像面湾曲によるフォーカス位置の変化を考慮したフォーカス用光学部材の補正情報を、走査位置に応じて取得する補正情報取得手段と、補正情報に基づいて駆動部の動作を制御し、フォーカス用光学部材の位置を調整する駆動制御手段と、を備える。【選択図】 図1

Description

被検眼を観察するための眼底撮影装置に関する。
網膜の断層を撮影する装置として、光断層干渉計(Optical Coherence Tomography: OCT)が知られている。このような装置では、眼底観察光学系(例えば、SLO)により取得される正面画像に基づいて眼底に対するフォーカス合わせを行っている。すなわち、眼底断層画像のフォーカス合わせについては、眼底正面画像のフォーカス調整をOCT光学系に適用している(特許文献1参照)。また、このような装置は、走査角度(走査方向)を任意に設定でき、例えば、縦スキャン・横スキャンを行うことができる。
特開2008−29467号公報 特開2011−245183号公報
ところで、断層画像を撮影する際に、装置の光学特性に起因する像面湾曲が問題となる可能性がある。特に、光学系の構成が複雑化される複合機、または高解像度の装置において問題が起こりうると考えられる。
例えば、OCT光学系では、像面湾曲の影響があり、光軸中心から離れた画角位置によっては、ベストフォーカス位置がずれてしまう。これによって、断層画像を取得するときに、眼底中心とその周辺でOCT信号感度にばらつきが発生することが考えられる。
本発明は、上記問題点を鑑み、画質のよい断層画像を撮影できる眼底撮影装置を提供することを技術課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下のような構成を備えることを特徴とする。
(1) 光源と、前記光源からの光を測定光として被検眼眼底に導くための測定光路と、前記光源からの光から参照光として導光するための参照光路と、被検眼眼底に照射された前記測定光と前記参照光との干渉を検出するための検出器と、を備える干渉光学系と、前記測定光路に配置され、前記測定光を被検眼眼底上で走査するための走査手段と、前記測定光路に配置され、対物レンズ系を少なくとも備え、被検眼の瞳位置に前記測定光の旋回点を形成すると共に、前記旋回点を中心に旋回される前記測定光を前記眼底に導く測定光学系と、前記走査手段による前記眼底上の走査位置を設定する走査位置設定手段と、前記測定光束の光路中に配置されたフォーカス用光学部材を移動させる駆動部と、を備え、前記走査位置設定手段によって設定された走査位置に対応する被検眼眼底の断層画像を得る眼底撮影装置であって、前記測定光学系において発生する像面湾曲によるフォーカス位置の変化を考慮した前記フォーカス用光学部材の補正情報を、前記走査位置設定手段によって設定された走査位置に応じて取得する補正情報取得手段と、前記補正情報取得手段によって取得された補正情報に基づいて前記駆動部の動作を制御し、前記フォーカス用光学部材の位置を調整する駆動制御手段と、を備えることを特徴とする。
(2) 光源と、前記光源からの光を測定光として被検眼眼底に導くための測定光路と、前記光源からの光を参照光として導光するための参照光路と、被検眼眼底に照射された前記測定光と前記参照光との干渉を検出するための検出器と、を備える干渉光学系と、前記測定光路に配置され、前記測定光を被検眼眼底上で走査するための走査手段と、前記測定光路に配置され、対物レンズ系を少なくとも備え、被検眼の瞳位置に前記測定光の旋回点を形成すると共に、前記旋回点を中心に旋回される前記測定光を前記眼底に導く測定光学系と、前記走査手段による前記眼底上の走査位置を設定する走査位置設定手段と、前記測定光束の光路中に配置されたフォーカス用光学部材を移動させる駆動部と、を備え、前記走査位置設定手段によって設定された走査位置に対応する被検眼眼底の断層画像を得る眼底撮影装置であって、被検眼眼底の湾曲によるフォーカス位置の変化を考慮した前記フォーカス用光学部材の補正情報を、前記走査位置設定手段によって設定された走査位置に応じて取得する補正情報取得手段と、前記補正情報取得手段によって取得された補正情報に基づいて前記駆動部の動作を制御し、前記フォーカス用光学部材の位置を調整する駆動制御手段を備えることを特徴とする。
本実施形態の眼底撮影装置の光学系及び制御系を示す図である。 本実施形態の表示部に表示された眼底画像を示す図である。 光学系の像面湾曲を説明するための図である。 フォーカスレンズの移動を説明するための図である。 フォーカスレンズ位置の設定方法を説明するための図である。 本実施形態の表示部に表示された眼底画像を示す図である。 フォーカスレンズの移動を説明するための図である。 フォーカスレンズ位置の推定結果を示す図である。 フォーカスレンズ位置の設定方法を説明するための図である。
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本装置は、被検眼のカラー眼底画像および断層画像を取得するための装置である。図1は、本実施形態の眼底撮影装置の光学系及び制御系を示す図である。なお、本実施形態においては、被検眼の奥行き方向をZ方向(光軸L1方向)、奥行き方向に垂直(被検者の顔面と同一平面)な平面上の水平方向成分をX方向、鉛直方向成分をY方向として説明する。
<概要>
本装置1は、干渉光学系(OCT光学系)200と、測定光学系250と、走査位置設定手段(例えば、制御部70)と、駆動部124aと、補正情報取得手段(例えば、制御部70)と、駆動制御手段(例えば、制御部70)と、を主に備える。本装置1は、走査位置設定手段によって設定された走査位置に対応する被検眼眼底の断層画像を得る。
干渉光学系200は、測定光源102と、検出器120と、走査部108と、を主に備える。検出器120は、被検眼Eに照射された測定光と参照光とを干渉して検出する。測定光は、測定光源102から出射され、測定光路を通って被検眼Eに導かれる。参照光は、測定光源102から出射され、参照光路を通って検出器120に導かれる。走査部108は、測定光路に配置され、測定光を被検眼E上で走査する。
走査位置設定手段は、走査部108による眼底上の走査位置を設定する。駆動部124aは、測定光束の光路中に配置されたフォーカス用光学部材(例えば、フォーカスレンズ124)を移動させる。
補正情報取得手段は、測定光学系250において発生する像面湾曲によるフォーカス位置の変化を考慮したフォーカス用光学部材の補正情報を、走査位置設定手段によって設定された走査位置に応じて取得してもよい。また、補正情報取得手段は、測定光学系250において発生する像面湾曲及び被検眼眼底の湾曲によるフォーカス位置の変化を考慮したフォーカス用光学部材の補正情報を、走査位置設定手段によって設定された走査位置に応じて取得してもよい。
また、補正情報取得手段は、被検眼眼底の湾曲によるフォーカス位置の変化を考慮したフォーカス用光学部材124の補正情報を、走査位置設定手段によって設定された走査位置に応じて取得してもよい。
駆動制御手段は、補正情報取得手段によって取得された補正情報に基づいて駆動部の動作を制御し、フォーカス用光学部材124の位置を調整する。また、駆動制御手段は、駆動部124aの動作を制御し、少なくとも一つの走査位置に関して被検眼Eの視度を補正する視度補正制御を行ってもよい。視度補正後、補正情報取得手段によって取得された補正情報に基づいて、視度補正制御後のフォーカス用光学部材124の位置である合焦位置に対してフォーカス用光学部材124の位置を調整してもよい。
なお、走査部108によって、測定光束を被検眼Eの眼底上の走査画角位置が異なる少なくとも2ヶ所の位置に連続的に走査させる場合、駆動制御手段は、走査画角位置に応じてフォーカス用光学部材124の位置を調整してもよい。
なお、装置1は、撮影制御手段(例えば、制御部70)を備えてもよい。撮影制御手段は、駆動制御手段によってフォーカス用光学部材124の位置が調整されるとき、走査部108による新たな走査位置での断層画像の取得を一旦停止してもよい。
<実施例>
図1に示すように、本実施例の光学系は、照明光学系10、撮影光学系30、干渉光学系200(以下、OCT光学系ともいう)を主に備える。さらに、光学系は、フォーカス指標投影光学系40、アライメント指標投影光学系50、前眼部観察光学系60を備えても良い。撮影光学系30は、眼底を可視光によって撮影(例えば、無散瞳状態)することによってカラー眼底画像を得るための眼底カメラ光学系として用いられる。OCT光学系200は、被検眼眼底の断層画像を光干渉の技術を用いて非侵襲で得る。
<照明光学系>
照明光学系10は、例えば、観察照明光学系と撮影照明光学系を有する。撮影照明光学系は、光源14、コンデンサレンズ15、リングスリット17、リレーレンズ18、ミラー19、黒点板20、リレーレンズ21、孔あきミラー22、対物レンズ25を主に備える。撮影光源14は、フラッシュランプ等であってもよい。黒点板20は、中心部に黒点を有する。
また、観察照明光学系は、光源11、赤外フィルタ12、コンデンサレンズ13、ダイクロイックミラー16、リングスリット17から対物レンズ25までの光学系を主に備える。光源11は、ハロゲンランプ等であってもよい。赤外フィルタ12は、波長750nm以上の近赤外光を透過する。ダイクロックミラー16は、コンデンサレンズ13とリングスリット17との間に配置される。また、ダイクロイックミラー16は、光源11からの光を反射し撮影光源14からの光を透過する特性を持つ。
<眼底カメラ光学系>
撮影光学系30は、例えば、対物レンズ25、撮影絞り31、フォーカシングレンズ32、結像レンズ33、撮像素子35が主に配置されている。撮影絞り31は、孔あきミラー22の開口近傍に位置する。フォーカシングレンズ32は、光軸方向に移動可能である。撮像素子35は、可視域に感度を有する撮影に利用可能である。撮影絞り31は対物レンズ25に関して被検眼Eの瞳孔と略共役な位置に配置されている。フォーカシングレンズ32は、モータを備える移動機構49により光軸方向に移動される。
また、結像レンズ33と撮像素子35の間には、赤外光及び可視光の一部を反射し、可視光の大部分を透過する特性を有するダイクロイックミラー34が配置される。ダイクロイックミラー37の反射方向には、赤外域に感度を有する観察用撮像素子38が配置されている。なお、ダイクロイックミラー34の代わりに、跳ね上げミラーが用いられても良い。跳ね上げミラーは、例えば、眼底観察時に光路に挿入され、眼底撮影時に光路から退避される。
また、対物レンズ25と孔あきミラー22の間には、光路分岐部材としての挿脱可能なダイクロイックミラー(波長選択性ミラー)24が斜設されている。ダイクロイックミラー24は、OCT測定光の波長光、及びアライメント指標投影光学系50及び前眼部照明光源58の波長光(中心波長940nm)を反射する。また、ダイクロイックミラー24は、眼底観察用照明の波長光の光源波長(中心波長880nm)を含む波長900nm以下を透過する特性を有する。撮影時には、ダイクロイックミラー24は挿脱機構66により連動して跳ね上げられ、光路外に退避する。挿脱機構66は、ソレノイドとカム等により構成することができる。
また、ダイクロイックミラー24の撮像素子35側には、挿脱機構66の駆動により光路補正ガラス28が跳ね上げ可能に配置されている。光路挿入時には、光路補正ガラス28は、ダイクロイックミラー24によってシフトされた光軸L1の位置を補正する役割を持つ。
観察用の光源11を発した光束は、赤外フィルタ12により赤外光束とされ、コンデンサレンズ13、ダイクロイックミラー16により反射されてリングスリット17を照明する。そして、リングスリット17を透過した光は、リレーレンズ18、ミラー19、黒点板20、リレーレンズ21を経て孔あきミラー22に達する。孔あきミラー22で反射された光は、補正ガラス28、ダイクロイックミラー24を透過し、対物レンズ25によって被検眼Eの瞳孔付近で一旦収束した後、拡散して被検眼眼底部を照明する。
また、眼底からの反射光は、対物レンズ25、ダイクロイックミラー24、補正ガラス28、孔あきミラー22の開口部、撮影絞り31、フォーカシングレンズ32、結像レンズ33、ダイクロイックミラー37、を介して撮像素子38に結像する。なお、撮像素子38の出力は制御部70に入力され、制御部70は、撮像素子38によって撮像される被検眼の眼底観察画像82を表示部75に表示する(図2参照)。
また、撮影光源14から発した光束は、コンデンサレンズ15を介して、ダイクロイックミラー16を透過する。その後、眼底観察用の照明光と同様の光路を経て、眼底は可視光により照明される。そして、眼底からの反射光は対物レンズ25、孔あきミラー22の開口部、撮影絞り31、フォーカシングレンズ32、結像レンズ33を経て、撮像素子35に結像する。
<フォーカス指標投影光学系>
フォーカス指標投影光学系40は、赤外光源41、スリット指標板42、2つの偏角プリズム43、投影レンズ47、照明光学系10の光路に斜設されたスポットミラー44を主に備える。2つの偏角プリズム43は、スリット視標板42に取り付けられる。スポットミラー44は、照明光学系10の航路に斜設される。また、スポットミラー44はレバー45の先端に固着されている。スポットミラー44は、通常は光軸に斜設されるが、撮影前の所定のタイミングで、ロータリソレノイド46の軸の回転により、光路外に退避させられる。なお、スポットミラー44は被検眼Eの眼底と共役な位置に配置される。光源41、スリット指標板42、偏角プリズム43、投影レンズ47、スポットミラー44及びレバー45は、フォーカシングレンズ32と連動して移動機構49により光軸方向に移動される。また、フォーカス指標投影光学系40のスリット指標板42の光束は、偏角プリズム43及び投影レンズ47を介してスポットミラー44により反射された後、リレーレンズ21、孔あきミラー22、ダイクロイックミラー24、対物レンズ25を経て被検眼Eの眼底に投影される。眼底へのフォーカスが合っていないとき、不図示の指標像は、ずれ方向及びずれ量に応じて分離された状態で眼底上に投影される。一方、フォーカスが合っているときには、指標像は、合致した状態で眼底上に投影される。
<アライメント指標投影光学系>
アライメント用指標光束を投影するアライメント指標投影光学系50には、図1における左上の点線内の図に示すように、撮影光軸L1を中心として同心円上に45度間隔で赤外光源が複数個配置されている。本実施形態における眼底撮影装置は、第1視標投影光学系(0度、及び180)と、第2視標投影光学系と、を主に備える。第1視標投影光学系は、赤外光源51とコリメーティングレンズ52を持つ。第2視標投影光学系は、第1指標投影光学系とは異なる位置に配置され、6つの赤外光源53を持つ。赤外光源51は、撮影光軸L1を通る垂直平面を挟んで左右対称に配置される。この場合、第1指標投影光学系は被検眼Eの角膜に無限遠の指標を左右方向から投影する。第2指標投影光学系は被検眼Eの角膜に有限遠の指標を上下方向もしくは斜め方向から投影する構成となっている。なお、図1の本図には、便宜上、第1指標投影光学系(0度、及び180度)と、第2指標投影光学系の一部のみ(45度、135度)が図示されている。
<前眼部観察光学系>
被検眼の前眼部を撮像する前眼部観察(撮影)光学系60は、ダイクロイックミラー24の反射側に、ダイクロイックミラー61、絞り63、リレーレンズ64、2次元撮像素子(受光素子:以下、撮像素子65と省略する場合あり)65を主に備える。撮像素子65は、赤外域の感度を持つ。また、撮像素子65はアライメント指標検出用の撮像手段を兼ね、赤外光を発する前眼部照明光源58により照明された前眼部とアライメント指標が撮像される。前眼部照明光源58により照明された前眼部は、対物レンズ25、ダイクロイックミラー24及びダイクロイックミラー61からリレーレンズ64の光学系を介して撮像素子65により受光される。また、アライメント指標投影光学系50が持つ光源から発せられたアライメント光束は被検眼角膜に投影される。その角膜反射像は対物レンズ25〜リレーレンズ64を介して撮像素子65に受光(投影)される。
撮像素子65の出力は制御部70に入力され、撮像素子65によって撮像された前眼部像が表示部75に表示される。なお、前眼部観察光学系60は、被検眼に対する装置本体1のアライメント状態を検出するための検出光学系を兼用する。
<OCT光学系>
OCT光学系200は、いわゆる眼科用光断層干渉計(OCT:Optical coherence tomography)の装置構成を持ち、眼Eの断層像を撮像する。OCT光学系200は、測定光源102から出射された光をカップラー(光分割器)104によって測定光(試料光)と参照光に分割する。OCT光学系200は、対物レンズを有する測定光学系250によって測定光を眼Eの眼底Efに導く。また、参照光を参照光学系110に導く。測定光学系250は、例えば、コリメータレンズ123、フォーカスレンズ124、走査部108、対物レンズ25などを備えてもよい。測定光は、コリメータレンズ123、フォーカスレンズ124を介し、走査部108に達し、例えば、2つのガルバノミラーの駆動によって反射方向が変えられる。そして、走査部108で反射された測定光は、リレーレンズ22を介して、ダイクロイックミラー24で反射された後、対物レンズ25を介して、被検眼眼底に集光される。その後、眼底Efによって反射された測定光と,参照光との合成による干渉光を検出器(受光素子)120に受光させる。フォーカスレンズ124は、駆動部124aの駆動によって光軸方向に移動可能である。
検出器120は、測定光と参照光との干渉状態を検出する。フーリエドメインOCTの場合では、干渉光のスペクトル強度が検出器120によって検出され、スペクトル強度データに対するフーリエ変換によって所定範囲における深さプロファイル(Aスキャン信号)が取得される。例えば、Spectral-domain OCT(SD−OCT)、Swept-source OCT(SS−OCT)が挙げられる。Spectral-domain OCT(SD−OCT)の場合、例えば、光源102として広帯域光源が用いられ、検出器120として分光器(スペクトロメータ)が用いられる。Swept-source OCTの場合、例えば、光源102として波長可変光源が用いられ、検出器120として単一のフォトダイオードが用いられる(平衡検出を行ってもよい)。また、Time-domain OCT(TD−OCT)であってもよい。
走査部108は、測定光源から発せられた光を被検眼眼底上で走査させる。例えば、走査部108は、眼底上で二次元的(XY方向(横断方向))に測定光を走査させる。走査部108は、瞳孔と略共役な位置に配置される。走査部108は、例えば、2つのガルバノミラーであり、その反射角度が駆動部151によって任意に調整される。
これにより、光源102から出射された光束はその反射(進行)方向が変化され、眼底上で任意の方向に走査される。これにより、眼底Ef上における撮像位置が変更される。走査部108としては、光を偏向させる構成であればよい。例えば、反射ミラー(ガルバノミラー、ポリゴンミラー、レゾナントスキャナ)の他、光の進行(偏向)方向を変化させる音響光学素子(AOM)等が用いられる。
参照光学系110は、眼底Efでの測定光の反射によって取得される反射光と合成される参照光を生成する。参照光学系110は、マイケルソンタイプであってもよいし、マッハツェンダタイプであっても良い。
参照光学系110は、参照光路中の光学部材を移動させることにより、測定光と参照光との光路長差を変更してもよい。例えば、参照ミラーが光軸方向に移動される。光路長差を変更するための構成は、測定光学系250の測定光路中に配置されてもよい。
より詳細には、参照光学系110は、例えば、コリメータレンズ129、参照ミラー131、参照ミラー駆動部150を主に備える。参照ミラー駆動部150は、参照光路中に配置され、参照光の光路長を変化させるべく、光軸方向に移動可能な構成になっている。光を参照ミラー131により反射することにより再度カップラー104に戻し、検出器120に導く。他の例としては、参照光学系110は、透過光学系(例えば、光ファイバー)によって形成され、カップラー104からの光を戻さず透過させることにより検出器120へと導く。
<制御部>
本実施形態の制御部70には、表示部75と、操作部74、メモリ72、コンピュータ90、各撮像素子、各光源(図は略す)、各種アクチュエータ(図は略す)等が接続される。メモリ72は、記憶手段として機能する。
<制御動作>
以上のような構成を備える装置において、その制御動作について説明する。検者は、図示無き固視標を注視するように被検者に指示する。初期段階では、ダイクロイックミラー24は撮影光学系30の光路に挿入されており、撮像素子65に撮像された前眼部像が表示部75に表示される。
検者は、上下左右方向のアライメント調整として、例えば、ジョイスティック74aを操作し、図示無き前眼部像が表示部75に現れるように装置1の測定部を左右上下に移動させる。前眼部像が表示部75に現れるようになると、前眼部像に8つの指標像が現れるようになる。
<アライメント検出及びXYZ方向に関する自動アライメント>
8つのアライメント指標像が撮像素子65に検出されると、制御部70は、自動アライメント制御を開始する。制御部70は、撮像素子65から出力される撮像信号に基づいて被検眼に対する測定部のアライメント偏位量を検出する。
そして、制御部70は、この偏位量がアライメント完了の許容範囲に入るように、測定部を駆動制御し、自動アライメントを行う。
また、制御部70は、前述のように検出される8つの指標からZ方向のアライメントを行う。アライメントの方法としては、例えば、特開平6−46999号に記載のアライメント方法を利用してもよい。
また、制御部70は、Z方向についても、Z方向のアライメント基準位置に対する偏位量を求め、その偏位量が、アライメントが完了したとされるアライメント許容範囲に入るように、測定部を駆動制御し、自動アライメントを行う。
前述したアライメント動作によって、XYZ方向のアライメント状態がアライメント完了の条件を満たしたら、制御部70はXYZ方向のアライメントが合致したと判定し、次のステップに移行する。ここで、XYZ方向におけるアライメントが完了すると、制御部70は、アライメント完了信号を出力する。
<瞳孔径の判定>
アライメント完了後、制御部70は、被検眼の瞳孔状態の適否の判定を開始する。この場合、瞳孔径の適否は、撮像素子65による前眼部像から検出される瞳孔エッジが、所定の瞳孔判定エリアから外れているか否かで判定される。瞳孔判定エリアの大きさは、画像中心(撮影光軸中心)を基準に、眼底照明光束が通過可能な径(例えば、直径4mm)として設定されているものである。簡易的には、画像中心を基準に左右方向及び上下方向で検出される4点の瞳孔エッジを使用する。瞳孔エッジの点が瞳孔判定エリアよりも外にあれば、撮影時の照明光量が十分に確保される(詳しくは、本出願人による特開2005−160549号公報を参考にされたい)。なお、瞳孔径の適否判定は、撮影が実行されるまで継続され、その判定結果が表示部75上に表示される。
<フォーカス状態の検出/オートフォーカス>
また、撮像素子65を用いたアライメントが完了されると、制御部70は、被検眼の眼底に対するオートフォーカスを行う。表示部75または表示部95には、撮像素子38で撮像された眼底画像が表示されていおり、眼底画像の中心にフォーカス視標投影光学系40によるフォーカス指標像が投影されている。ここで、フォーカス指標像は、フォーカスが合っていないときには分離され、フォーカスが合っているときに一致して投影される。制御部70は、指標像を画像処理により検出し、その分離情報を得る。そして、制御部70は、指標像の分離情報を基に移動機構49の駆動を制御し、眼底に対するピントが合うようにレンズ32を移動させる。
<最適化制御>
アライメント完了信号が出力されると、制御部70は、最適化制御を開始するためのトリガ信号を発し、最適化の制御動作を開始する。制御部70は、最適化を行うことによって、検者が所望する眼底部位が高感度・高解像度で観察できるようにする。なお、本実施例において、最適化の制御は、光路長調整、フォーカス調整、偏光状態の調整(ポラライザ調整)、の制御である。なお、最適化の制御において、眼底に対する一定の許容条件を満たすことができればよく、最も適切な状態に調整する必要は必ずしもない。
最適化制御において、制御部70は、初期化の制御として、参照ミラー131とフォーカシングレンズ124の位置を初期位置に設定する。初期化完了後、制御部70は、設定した初期位置から参照ミラー131を一方向に所定ステップで移動させ、第1光路長調整を行う(第1自動光路長調整)。また、第1光路長調整と並行するように、制御部70は、前述の被検眼眼底に対する眼底カメラ光学系のフォーカス結果に基づいて、眼底観察画像82被検眼眼底に対する合焦位置情報(例えば、レンズ32の移動量)を取得する。合焦位置情報が取得されると、制御部70は、駆動部124aの駆動を制御し、フォーカスシングレンズ124を合焦位置に移動させ、オートフォーカス調整(フォーカス調整)を行う。なお、合焦位置とは、観察画像として許容できる断層画像のコントラストを取得できる位置であればよく、必ずしも、フォーカス状態の最適位置である必要はない。
そして、フォーカス調整完了後、制御部70は、再度、参照ミラー131を光軸方向に移動させ、光路長の再調整(光路長の微調整)をする第2光路長調整を行う。第2光路長調整完了後、制御部70は、参照光の偏光状態を調節するためのポラライザ133を駆動させ、測定光の偏光状態を調整する(詳しくは、特願2012−56292号参照)。
以上のようにして、最適化の制御が完了されることにより、検者が所望する眼底部位が高感度・高解像度で観察できるようになる。そして、制御部70は、走査部108の駆動を制御し、眼底上で測定光を走査する。
検出器120によって検出された検出信号(スペクトルデータ)は、コンピュータ90に送信される。コンピュータ90は、検出器120によって検出された検出信号を受信し、検出信号を演算処理することによって断層画像83を生成する。
アライメント及び画質調整が完了されると、制御部70は、走査部108の駆動を制御し、眼底上で測定光を所定方向に関して走査させ、走査中に検出器120から出力される出力信号から所定の走査領域に対応する検出信号を取得して断層画像を形成する。
制御部70またはコンピュータ90は、表示部75,95上に、前眼部観察光学系20によって取得された前眼部画像、赤外眼底画像、断層画像、スキャンライン等を表示する。スキャンラインは、赤外眼底画像上における断層画像の測定位置(取得位置)を表す指標である。スキャンラインは、表示部75,95上の赤外眼底画像上に電気的に表示される。
本実施形態では、検者が表示部75に、タッチ操作又はドラック操作を行うことによって、撮影条件の設定が可能な構成となっている。検者は、タッチ操作によって表示部75上の任意の位置を指定できる。もちろん、コンピュータ90に備えられた図示無きマウスまたはキーボード等によっても表示部90上の任意の位置を指定できる。
<スキャンラインの設定>
図2は、表示部90に表示される赤外眼底画像の一例を示す図である。断層画像及び眼底観察画像82が表示部90に表示されたら、検者は、リアルタイムで観察される表示部90上の眼底観察画像82から検者の撮影したい断層画像の位置を設定する。ここで、検者は、マウス等を用いて、ドラッグ操作を行うことによって、眼底観察画像82に対してラインLsを移動させていき、走査位置を設定する。なお、スキャンラインLsがX方向となるように設定すれば、XZ面の断層画像の撮影が行われ、スキャンラインLsがY方向となるように設定すれば、YZ面の断層画像の撮影が行われるようになっている。また、スキャンラインLsを任意の形状(例えば、斜め方向や丸等)に設定できるようにしてもよい。
検者によってスキャンラインLsが眼底観察画像82に対して移動されると、制御部70は、随時走査位置の設定を行い、これに対応する走査位置の断層画像を取得する。そして、取得された断層画像を随時表示部75の表示画面上に表示する。また、制御部70は、表示部75から出力される操作信号に基づいて測定光の走査位置を変更すると共に、変更された走査位置に対応する表示位置にスキャンラインLsを表示する。
<断層画像の取得>
制御部70は、設定された走査位置に基づいてBスキャンによる断層画像の取得を行う。制御部70は、眼底観察画像82上に設定されたスキャンラインLsの表示位置に基づいて、スキャンラインLsの位置に対応する眼底の断層画像が得られるように、走査部108を駆動させて測定光を走査させる。なお、スキャンラインLsの表示位置(表示部上における座標位置)と走査部108による測定光の走査位置との関係は、予め定まっているので、制御部70は、設定したスキャンラインLsの表示位置に対応する走査範囲に対して測定光が走査されるように、走査部108の2つのガルバノミラーを適宜駆動制御する。
<光学系の像面湾曲を考慮したフォーカス調整>
OCT光学系200に像面湾曲性がある場合、画角0°(対物レンズ25の光軸中心)でフォーカスレンズ位置が視度0D(ディオプター)だったとすると、光軸中心から離れた走査位置(例えば、画角15°)において、フォーカスが眼底に合わないことがある(図3参照)。このとき、光軸中心から離れた走査位置に対応する眼底に対してフォーカスを合わせようとすると、フォーカスレンズ124のフォーカス位置は、光軸中心に対してずれた位置(例えば、視度−2.5Dの位置)であったりする。
すなわち、光軸中心に対する走査位置である走査画角位置によってベストフォーカス位置が異なる。このため、光軸中心にウェイトを置いたフォーカスレンズ位置の調整が実施された場合、例えば、MAPスキャン(3次元測定)を行った場合、周辺のラインスキャンでは、ベストフォーカス位置からずれたフォーカスレンズ位置でOCT計測を行うことになるため、断層画像の画質が低下してしまう。
この影響を低減させるため、断層画像を取得したい走査画角位置におけるフォーカスレンズ124の好適な位置を、光軸中心に合わせられたフォーカスレンズ位置から、走査画角位置に応じてオフセットをかけることで決定する。
以下に、既知の光学系の像面湾曲情報からフォーカスレンズ位置を決定する流れを説明する。なお、OCT光学系200の像面湾曲情報は、光学系の設計値から算出するか、または実験的に求めることができる。求めた像面湾曲情報は、予めメモリ72に記憶される。例えば、像面湾曲の影響をなくすために設定されたフォーカスレンズ124の移動量と走査画角位置との関係がメモリ72に記憶されてもよい。詳細は後述する。
<ラインスキャン時>
例えば、図3に示すように、画角15°のラインスキャンによって断層画像を取得する場合について説明する。
まず、制御部70は、対物レンズ25の光軸中心にて断層画像のフォーカスを合わせる。このとき、制御部70は、例えば、OCTの信号が大きく検出される位置にフォーカスレンズ124を移動させる。
図4において、画角0°でラインスキャンをすることにより決定されたOCT光学系200のフォーカスレンズ124の位置をAとする。データの欲しい走査位置は、画角15°のラインスキャンであるとする(図3参照)。すると、制御部70は、画角15°のときに、像面湾曲の影響をなくすために設定されたフォーカスレンズ124の移動量d1をメモリ72から読み出す。
そして、制御部70は、駆動部124aの駆動を制御し、レンズ位置Aから、読み出した移動量d1だけシフトしたフォーカスレンズ位置Bにフォーカスレンズ124を移動させる。フォーカスレンズ124を移動させた後、制御部70は、断層画像を取得する。
このように、走査画角位置に対応させてフォーカスレンズ位置を制御することによって、光学系に起因する像面湾曲の影響で、画像の中心部と周辺部でOCT信号の強度がばらつくことを低減させることができる。つまり、装置1は、画像の中心部と周辺部との画質が均一な画像を生成することができる。従って、検者は、断層画像の中心部と周辺部とで画質の差を感じることが少なくなり、両者を好適に診断することができる。
例えば、本実施形態のように眼底カメラの光学系にOCTの光学系を組み合わせた複合機等の場合、主に眼底カメラの光学系の対物レンズ25の影響によって、OCT光学系から出射される測定光に像面湾曲が発生することがあった(特に、ホールミラーより前で眼底カメラの光学系とOCT光学系とを分岐させる場合)。このような場合でも、OCT光学系200の像面湾曲情報を考慮してフォーカスレンズ124の位置を制御することで、光学系の構成を複雑にすることなく、信号強度のばらつきを抑えることができる。
なお、メモリ72にはフォーカスレンズ124の移動量d1が記憶されると説明したが、これに限らない。例えば、ある画角に対して、フォーカスレンズ124が視度何ディオプターの位置に配置されるとよいか、という関係がメモリ72に記憶されていてもよい。
<3次元測定(MAPスキャン)時>
以下、3次元測定(MAPスキャンともいう)を行う場合について説明する。3次元測定の走査パターンとしては、ラスタースキャン、サークルスキャン、又はラジカルスキャン等がある。以下、走査パターンとしてラスタースキャンが設定された場合を例として説明する。ラスタースキャンは、眼底Ef上を測定光が矩形状に走査するパターンである。
ラスタースキャンは、例えば、解析マップを得るためのスキャンとして用いられる。解析マップは、例えば、眼底組織における厚みの二次元的な分布を示す。ラスタースキャンでは、例えば、予め設定された走査領域(例えば、矩形領域)において測定光がラスターされる。その結果として、走査領域(例えば、矩形領域)内における各走査ラインでの断層画像が取得される。
ラスタースキャンにおける走査条件として、例えば、主走査方向及び副走査方向におけるライン幅(始点から終点までの距離)、走査速度、各走査ラインの間隔、走査ラインの数等が予め設定される。もちろん、ラスタースキャンにおける走査条件が、任意に設定される構成であってもよい。
3次元計測(MAPスキャン)においては、制御部70は、中心ラインスキャンと周辺ラインスキャンの中間画角位置のフォーカスレンズ位置を選択して断層画像を取得してもよい。これによって、全体的に輝度ばらつきの少ないデータを取得することができる。
例えば、図5に示すように、検者は、表示部90等に表示された眼底観察画像82において、中心ラインスキャン位置Lcと周辺ラインスキャン位置Lgの中間の画角位置Rmを指定する。例えば、検者は、表示部90等を確認し、図示無きマウス等の操作によって、画角位置Rmの位置を制御部70に指定する。
制御部70は、画角位置Rmが指定されると、例えば、画角位置Rmにおいて像面湾曲の影響をなくすためのフォーカスレンズの移動量d2をメモリ72から読み出す。そして、図4のように、制御部70は、駆動部124aを制御し、レンズ位置Aから、Cの位置にフォーカスレンズ124を制御し、OCTの3次元測定を行う。
このように、例えば、複数位置で連続的にスキャンを行う場合、制御部70は、スキャン領域全体において、OCT信号の強度が均等になるようなフォーカスレンズ位置にフォーカスレンズ124を制御して、3次元の広域測定を行ってもよい。これによって、複数位置で測定された断層画像の信号強度のばらつきが低減される。また、スキャン位置ごとにフォーカスレンズ位置が調整される場合よりも、平均的な位置に設定された状態で測定されることによって、MAPスキャンに要する時間が長くなることを低減できる。
なお、制御部70は、縦方向のスキャン位置(画角)に合わせて、フォーカスレンズ補正量に則って、駆動部124aによってフォーカスレンズ124の位置を動かしながら、断層画像の取得を行ってもよい。
例えば、図5において、装置1は、左から右にスキャンし、上から下に1ライン下がって、再び左から右にスキャンするという動作を繰り返すものとする(ラスタースキャン)。この場合、制御部70は、上から下に1ライン下がる度にフォーカスレンズ124の位置を調整してもよい。これによって、よりS/N比の高いデータを取得することができる。
なお、制御部70は、縦方向に限らず、横方向のスキャン位置の変化に応じて、フォーカスレンズ124の位置を調整してもよい。
例えば、制御部70は、左から右にスキャンするときの画角の変化に応じて、フォーカスレンズ124の位置を制御してもよい。図5において、例えば、中心ラインスキャンの場合、制御部70は、左側のスキャン開始位置Sから右側のスキャン完了位置Gまでの1ラインの測定途中に、画角の変化に応じて、フォーカスレンズ124の位置を制御してもよい。
例えば、図5において、位置Sから中間点Mまでスキャンを行う経路において、スキャンを行う画角位置は、光軸中心に対して連続的に小さくなる。これに応じて、制御部70は、駆動部124aによって、フォーカスレンズ124の位置を連続的に変化させながらスキャンを行ってもよい。同様に、中間点Mから位置Gまでのスキャンを行う経路において、スキャンを行う画角位置は、光軸中心に対して連続的に大きくなる。これに応じて、制御部70は、フォーカスレンズ124の位置を連続的に変化させながらスキャンを行ってもよい。
以上のように、縦方向だけでなく、画角に応じてフォーカスレンズ位置を調整しながら断層画像の撮影を行ってもよい。これによって、断層画像を精細かつ均一な状態で取得することができる。
また、縦方向、横方向の各々について画角に応じて好適なフォーカスレンズ補正量を定めることができるので、任意のスキャンパターンに合わせて、固定の補正量を幾つにするか、もしくはフォーカスレンズ124を移動させながらOCT計測をするかなど、状況に応じて既知のフォーカスレンズ補正量を利用することができる。
ここでOCT光学系のフォーカスレンズ位置の決定方法は、上記OCT光学系を利用したものに限らず、眼底カメラの眼底観察系などを利用したものでも良い(例えば、後述するスプリット合焦系など)。
<第2実施形態>
以下に、フォーカスレンズ位置を補正する別の方法として、光学系の像面湾曲性または被検眼の眼底面湾曲度合いを推定することにより、フォーカスレンズ位置を決定する流れを説明する。例えば、制御部70は、2ヶ所以上でフォーカスレンズ124のベストフォーカス位置を決定して、そこから光学系の像面湾曲性または被検眼の眼底面湾曲度合いを推定する。
図6のように、例えば、スキャンラインLs1及びスキャンラインLs2のラインスキャンデータを利用するとする。制御部70は、縦方向について2画角以上の位置で断層画像を取得し、フォーカスレンズ位置を決定する。
例えば、制御部70は、まず、画角0°(図6のスキャンラインLc)の位置で断層画像を測定し、フォーカスを合わせる。制御部70は、フォーカスレンズ124を移動させ、OCT信号が強く検出されるフォーカスレンズ位置A(図7参照)を求める。そして、制御部70は。少なくとも2ヶ所以上で断層画像の測定を行い、適正なフォーカスレンズ位置を求める。
例えば、制御部70は、ある縦方向の走査画角位置にて取得された断層画像について、断層画像の輝度レベルに基づいて結像状態を検出し、その検出結果に基づいて視度補正情報を特定する。制御部70は、特定した視度補正情報をメモリ72に記憶させる。なお、視度補正情報の特定方法は、特許文献2に記載の方法が利用できる。
例えば、制御部70は、スキャンラインLs1,Ls2をスキャンし、断層画像を取得する。制御部70は、駆動部124aによって、フォーカスレンズ124を移動させ、OCT信号が最も強く検出されるまでのフォーカスレンズ位置F1及びF2を求める。
制御部70は、縦方向の2画角に対するフォーカスレンズ位置F1,F2を用い、画角0°対称に線形近似または2次曲線近似などで、任意の画角における視度補正情報(例えば、フォーカスレンズ位置など)を推定する。
例えば、スキャンラインLs1は画角J°、スキャンラインLs2は画角K°におけるスキャンであるとする。そして、スキャンラインLs1を測定するときにフォーカスレンズ124が位置Aから移動した距離が移動量dj、スキャンラインLs2のときは移動量dkであったとする。制御部70は、例えば、画角J°及び移動量dj並びに画角K°及び移動量dkを用いて、画角と移動量の関係を最小二乗法等によって近似的に求める(図8参照)。これによって、制御部70は、画像を取得しなかった任意の画角におけるフォーカスレンズ位置を推定することが可能となる。
制御部70は、このようにして得られたフォーカスレンズ位置の推定情報から、フォーカスレンズ124の位置を制御し、断層画像の測定を行う。
このように、スキャンデータを利用してフォーカスレンズ位置の推定を行う場合、被検眼眼底の湾曲度合いという既知でない情報も考慮されることになる。つまり、光学系に起因する像面湾曲だけでなく、眼底の湾曲度合いについても考慮されたフォーカスレンズ位置を推定することができる。従って、制御部70は、より精細な断層画像を取得することができる。
なお、制御部70は、ラインスキャンに限らず、画角原点を中心としたサークルスキャンデータを基にフォーカスレンズ位置を決定してもよい。
例えば、図9に示すように、制御部70は、画角原点を中心としたサークルスキャンを、眼球中心に対して任意の2画角にて行い、得られた情報を基にフォーカスレンズ位置を決定しても良い。
なお、OCT光学系のフォーカスレンズ位置の決定方法は、眼底カメラ光学系を利用したものでも良い。例えば、固視灯とフォーカススプリット合焦光学系が用いられてもよい。合焦光学系は、その性質上、対物レンズ基準の光軸に対して所定の画角方向にしか、照明できない。このため、合焦光学系は、固視灯を動かすことによって被検眼を回旋させることにより、任意の2ヶ所以上の固視点で、スプリット照明像を合致させ、合焦させる。
本実施形態のように、OCT光学系が像面湾曲性を有している光学系であっても、断層画像の画質を低下させないようにすることができる。また、被検眼眼底の湾曲性を考慮して、より高品質な断層画像を取得することができる。
なお、OCTシステムのスポットサイズを小さくする場合、焦点深度が浅くなるため、被検者毎の眼底形状を把握することは重要である。
なお、以上の説明において、制御部70は、各画角に対する視度補正情報として、画角0°のフォーカスレンズ位置からの移動量をメモリ72に記憶させるものとしたが、これに限らない。各画角に対する視度補正情報としては、視度補正に関連した情報であればよく、ディオプター値であってもよい。
断層画像が得られると、制御部70は、眼底カメラ光学系100によってカラー眼底画像を取得するステップに移行する。検者は、表示部75に表示される眼底観察画像82を観察しながら、所望する状態で撮影できるように、アライメントとフォーカスの微調整を行う。そして、検者による撮影開始スイッチ74bの入力があると、撮影が実行される。制御部70は、撮影開始スイッチ74bによる撮影開始のトリガ信号に基づいて、挿脱機構66を駆動することによって、ダイクロイックミラー24を光路から離脱させると共に、撮影光源14を発光させる。
撮影光源14が発光されることによって、被検眼眼底は可視光によって照射される。眼底からの反射光は対物レンズ25、孔あきミラー22の開口部、撮影絞り31、フォーカシングレンズ32、結像レンズ33、ダイクロイックミラー37を通過し、撮像素子35に結像する。撮像素子35で撮影された眼底画像82は、制御部に受信され、その後、メモリ72に記憶される。
なお、以上の説明において、画角ごとにフォーカスレンズ位置を調整するものと説明したが、これに限らない。例えば、画角帯に応じてフォーカスレンズ位置が設定されており、制御部70は、画角帯に応じて設定されたフォーカスレンズ位置に基づいて、フォーカスレンズ位置をしてもよい。
また、以上の説明において、フォーカスレンズ124を動かす際には、OCT信号の検出動作を停止させてもよい。これによって、フォーカスレンズ124の移動によって生じたOCT信号のぶれを検出してしまうことを抑制できる。
1 眼底撮影装置
25 対物レンズ
70 制御部
74 操作ユニット
75 表示部
90 コンピュータ
95 表示部
108 走査部
120 検出器
124 フォーカスレンズ

Claims (6)

  1. 光源と、前記光源からの光を測定光として被検眼眼底に導くための測定光路と、前記光源からの光を参照光として導光するための参照光路と、被検眼眼底に照射された前記測定光と前記参照光との干渉を検出するための検出器と、を備える干渉光学系と、
    前記測定光路に配置され、前記測定光を被検眼眼底上で走査するための走査手段と、
    前記測定光路に配置され、対物レンズ系を少なくとも備え、被検眼の瞳位置に前記測定光の旋回点を形成すると共に、前記旋回点を中心に旋回される前記測定光を前記眼底に導く測定光学系と、
    前記走査手段による前記眼底上の走査位置を設定する走査位置設定手段と、
    前記測定光束の光路中に配置されたフォーカス用光学部材を移動させる駆動部と、
    を備え、前記走査位置設定手段によって設定された走査位置に対応する被検眼眼底の断層画像を得る眼底撮影装置であって、
    前記測定光学系において発生する像面湾曲によるフォーカス位置の変化を考慮した前記フォーカス用光学部材の補正情報を、前記走査位置設定手段によって設定された走査位置に応じて取得する補正情報取得手段と、
    前記補正情報取得手段によって取得された補正情報に基づいて前記駆動部の動作を制御し、前記フォーカス用光学部材の位置を調整する駆動制御手段と、
    を備えることを特徴とする眼底撮影装置。
  2. 前記駆動制御手段は、
    前記駆動部の動作を制御し、少なくとも一つの走査位置に関して前記被検眼の視度を補正する視度補正制御を行い、
    前記視度補正後、前記補正情報取得手段によって取得された補正情報に基づいて、前記視度補正制御後の前記フォーカス用光学部材の位置である合焦位置に対して前記フォーカス用光学部材の位置を調整することを特徴とする請求項1の眼底撮影装置。
  3. 前記補正情報取得手段は、
    前記測定光学系において発生する像面湾曲及び被検眼眼底の湾曲によるフォーカス位置の変化を考慮した前記フォーカス用光学部材の補正情報を、前記走査位置設定手段によって設定された走査位置に応じて取得することを特徴とする請求項1〜2のいずれかの眼底撮影装置。
  4. 前記走査手段によって、前記測定光束を、前記被検眼の眼底上の走査画角位置が異なる少なくとも2ヶ所の位置に連続的に走査させる場合、前記駆動制御手段は、前記走査画角位置に応じて前記フォーカス用光学部材の位置を調整することを特徴とする請求項1〜3のいずれかの眼底撮影装置。
  5. 前記駆動制御手段によって前記フォーカス用光学部材の位置が調整されるとき、前記走査手段による新たな走査位置での断層画像の取得を一旦停止する撮影制御手段をさらに備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれかの眼底撮影装置。
  6. 光源と、前記光源からの光を測定光として被検眼眼底に導くための測定光路と、前記光源からの光を参照光として導光するための参照光路と、被検眼眼底に照射された前記測定光と前記参照光との干渉を検出するための検出器と、を備える干渉光学系と、
    前記測定光路に配置され、前記測定光を被検眼眼底上で走査するための走査手段と、
    前記測定光路に配置され、対物レンズ系を少なくとも備え、被検眼の瞳位置に前記測定光の旋回点を形成すると共に、前記旋回点を中心に旋回される前記測定光を前記眼底に導く測定光学系と、
    前記走査手段による前記眼底上の走査位置を設定する走査位置設定手段と、
    前記測定光束の光路中に配置されたフォーカス用光学部材を移動させる駆動部と、
    を備え、前記走査位置設定手段によって設定された走査位置に対応する被検眼眼底の断層画像を得る眼底撮影装置であって、
    被検眼眼底の湾曲によるフォーカス位置の変化を考慮した前記フォーカス用光学部材の補正情報を、前記走査位置設定手段によって設定された走査位置に応じて取得する補正情報取得手段と、
    前記補正情報取得手段によって取得された補正情報に基づいて前記駆動部の動作を制御し、前記フォーカス用光学部材の位置を調整する駆動制御手段を備えることを特徴とする眼底撮影装置。
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