JP2019024576A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】特定事象を好適に報知可能な遊技機を提供する。【解決手段】特定事象の発生に関連して報知音を継続して出力する制御を行う制御手段を備え、前記制御手段は、報知音を出力するときに、報知音の音量を特定音量に設定する第1音量設定手段と、報知音の出力から所定時間が経過するたびに特定事象が解除されているか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により特定事象が解除されていないと判定されたときに、報知音の音量を特定音量に設定する第2音量設定手段と、を含む、遊技機。【選択図】図6

Description

本発明は、遊技を行う遊技機に関する。
遊技機として、各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を備え、可変表示部を変動表示した後、可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシンがある。さらに、遊技機として、遊技媒体である遊技球を発射装置によって遊技領域に発射し、遊技領域に設けられた入賞口などの入賞領域に遊技球が入賞すると、遊技用価値を遊技者に付与するパチンコ遊技機がある。
このような遊技機として、異常入賞エラーが発生した場合、外部情報端子への出力及びランプの報知と併せて、「異常入賞エラーです」というエラー音声及びサイレン音を繰り返し出力するものがある(例えば、特許文献1)。
特開2015−120070号公報
このように、エラー等の特定事象が発生した場合にエラー音声等の報知音を出力するものがあるが、一般的な遊技機では、音声を出力する際に音声の出力態様が設定される。従って、音声を出力した後に、ノイズ、静電気、及び不正行為等によって出力態様が更新されると、音声が正常に出力されなくなる虞があった。すなわち、遊技機において報知音が正常に出力されなくなる虞があった。
この発明は、かかる実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、特定事象を好適に報知可能な遊技機を提供することである。
(1)遊技を行うことが可能な遊技機(例えば、遊技機1等)であって、
特定事象(例えば、遊技機1におけるエラー等)の発生に関連して報知音(例えば、図4(d)に示される各報知音等)を継続して出力する制御を行う制御手段(例えば、演出制御基板等)を備え、
前記制御手段は、
報知音を出力するときに、報知音の音量を特定音量(例えば、最大音量等)に設定する第1音量設定手段(例えば、図6のタイミングT1での報知開始設定、図8のステップS03での報知開始設定等)と、
報知音の出力から所定時間が経過するたび(例えば、ステップS07で、タイマTaがタイムアウトになるたびに等)に特定事象が解除されているか否かを判定する判定手段(例えば、ステップS08の特定事象解除判定等)と、
前記判定手段により特定事象が解除されていないと判定されたとき(例えば、ステップS08で否定判定等)に、報知音の音量を特定音量に設定する第2音量設定手段(例えば、図6のタイミングT2、T3での報知開始設定、図8のステップS09での報知開始設定等)と、を含む、遊技機。
このような構成によれば、報知音が特定音量で正常に出力されることが担保されるので、特定事象を好適に報知することができる。
(2)前記制御手段は、演出音の音量も設定可能(例えば、遊技者による設定や、店員による設定に応じた音量設定等)であり、
演出音の音量として設定可能な音量は複数の音量(例えば、0〜100等)である一方で、報知音の音量として設定される特定音量は一定の音量(例えば、最大音量等)である(1)に記載の遊技機。
このような構成によれば、報知音は一定の音量で出力されるため、特定事象の発生を好適に報知することができる。
(3)特定事象には複数の種類があり(例えば、「扉が開いていること」、「ホッパーエラー」、「メダルセレクタエラー」、「リールエラー」、「サブタンクエラー」、「電波を検知したこと」等)、報知音は特定事象の種類に応じた態様(例えば、報知共通音の後に、それぞれのエラー音声等)で出力され、
所定時間は特定事象の種類により異なる(例えば、図4(d)のs1〜s6等)(1)または(2)に記載の遊技機。
このような構成によれば、特定事象の種類に応じた所定時間が経過するたびに特定音量に設定することができる。
(4)所定時間には、報知音におけるフレーズ(例えば、「ピンポーン扉が開いています」等)が開始されてから、当該フレーズが終了するまでの時間が含まれる(1)〜(3)のいずれかに記載の遊技機。
このような構成によれば、報知音におけるフレーズを好適に報知することができる。
(5)特定事象には複数の種類があり(例えば、「扉が開いていること」、「ホッパーエラー」、「メダルセレクタエラー」、「リールエラー」、「サブタンクエラー」、「電波を検知したこと」等)、報知音は特定事象の種類に応じた態様(例えば、図4(d)の報知音1〜6等)で出力され、
報知音が出力されてから第1時間が経過するまで(例えば、報知共通音が終了するまで等)の報知音の態様は、特定事象の種類に関わらず共通の態様(例えば、図4(d)の報知共通音)である(1)または(2)に記載の遊技機。
このような構成によれば、報知音であることを好適に認識することができる。
(6)前記制御手段は、共通の態様で報知音が出力される前に、報知音の音量を特定音量に設定する(例えば、図8のステップS03、09等)(5)に記載の遊技機。
このような構成によれば、報知音が正常に出力されることが担保され、特定事象を好適に報知することができる。
(7)特定事象の発生に関連して報知画像を表示する表示手段(例えば、液晶表示器51等)と、
報知画像を示す報知画像データを記憶する画像記憶手段(例えば、ROM等)と、
前記表示手段が報知画像を表示する際に参照する報知画像データを記憶する表示用記憶手段(例えば、VRAM等)と、
前記画像記憶手段から報知画像データを前記表示用記憶手段に転送する転送手段(例えば、DMAコントローラ等)と、
を備え、
前記転送手段は、第2時間(例えば、タイマTb等)が経過するたびに報知画像データを転送し(例えば、図8のステップS14等)、前記表示手段は転送された報知画像データを参照して報知画像を表示する(1)〜(6)のいずれかに記載の遊技機。
このような構成によれば、報知画像が正常に表示されることが担保され、特定事象を好適に報知することができる。
遊技機の全体構成例を示す模式図である。 音声制御に関する内容を示す図である。 スピーカから音声が出力されるまでの過程を示す図である。 各種設定例と報知音等を示す図である。 報知開始設定時と報知終了設定時のコマンドパラメータの設定内容を示す図である。 報知音に関するタイミングチャートを示す図である。 報知画像に関するタイミングチャートを示す図である。 音声制御に処理を示すフローチャートを示す図である。
本発明に係る遊技機を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
[全体構成]
図1は、遊技機の全体構成例を示す模式図である。図1に示すように、本実施の形態に係る遊技機1は、演出を実行するための演出手段として、映像を表示して演出を実行する液晶表示器51、音を出力することで演出を実行するスピーカ53,54、発光することで演出を実行する枠LED58を備える。枠LED58は、液晶表示器51の外周に設けられている。
液晶表示器51、スピーカ53,54、及び枠LED58は、遊技機1の前面扉に設けられており、前面扉は、遊技機1の側端に回動自在に枢支されている。前面扉は、筐体に対して回動することによって、筐体の開口された前面側を開閉することができる。この前面扉は遊技店の店員のみが開けることができる。
なお、上述した演出手段は一例であって、遊技機1は演出手段として、枠LED58とは異なる位置に設けられたLED、可動式の役物、発光する役物等を備えてもよい。また、遊技機1は、液晶表示器51を複数備えてもよい。また、液晶表示器51に代えて、プロジェクションマッピングや有機ELを表示器として用いてもよい。
遊技者は遊技機1において、遊技用価値を賭けることで遊技を開始することができる。遊技機1は、各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を備え、可変表示部を変動表示した後、前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシンであってもよく、また、遊技を行うために用いられる遊技用価値である遊技媒体を発射して遊技領域に打込むことにより遊技を行うことができるパチンコ遊技機であってもよい。
遊技機1は、図示しないものの、遊技の進行を制御する遊技制御基板と、演出を制御するための演出制御基板とを備える。遊技制御基板及び演出制御基板は、それぞれ1つ以上の演算装置(例えば、CPU等)と、1つ以上の記憶装置(例えば、RAMやROM等)を備える。本実施形態において、液晶表示器51、スピーカ53,54、及び枠LED58は、演算装置が実行するプログラムに従って制御される。
[遊技状態]
本実施の形態に係る遊技機1は、複数種類の遊技状態のうちのいずれかの状態に制御される。遊技状態には、通常状態と特別状態とが含まれる。特別状態において、特別事象の発生に関する特別報知が行われる。遊技機1は、特別状態に特別報知が行われたか否かに関わらず、開始条件が成立してから終了条件が成立するまで制御する。本実施の形態において、特別状態は、通常状態に比べて特別報知に対する遊技者の期待感が高い状態である。本実施の形態において特別事象とは、遊技者にとって有利な特典の付与であって、特別事象の発生に関する特別報知とは特典の付与が決定したか否かの報知とする。
本実施の形態においては、特典とは、遊技者にとって有利な有利状態に制御可能にする権利であって、特典を付与するための付与条件は通常状態中は成立せず、特別状態中に成立するものとする。つまり、特別事象は通常状態中は発生せず、特別状態中に発生する。その結果、本実施の形態における遊技機1は、特別状態中は通常状態中に比べて特別報知に対する遊技者の期待感が高まるような設計となっている。
なお、特典は、遊技用価値であってもよい。また、有利状態は、通常時よりも遊技用価値を獲得し易い状態、通常時よりも遊技用価値が減りにくい状態、または、通常時よりも遊技用価値を獲得し易い有利状態に移行し易い状態を含む。付与条件には、たとえば、所定の抽選条件が成立したことに基づいて実行される抽選に当選したことが含まれる。また、特別報知は報知条件が成立したことに基づいて行われてもよく、報知条件は、抽選条件が成立するごとに成立してもよく、また、抽選条件が成立するごとに所定の確率で成立してもよく、また、抽選条件が成立した後に所定の確率で成立してもよい。
なお、付与条件を特別状態中にだけ成立するものとすることは、特別報知に対する遊技者の期待感を高めるための設計の一例であって、他の方法で特別状態中の特別報知に対する遊技者の期待感を高めてもよい。たとえば、特別状態および通常状態のいずれの状態においても、特別事象が発生するものの、特別状態中の方が特別事象が発生しやすい結果、特別報知に対して期待できるように設計してもよい。また、報知条件が成立する確率を通常状態中に比べて特別状態中の方が高くなるように設計することで、特別報知に対して期待できるように設計してもよい。
なお、開始条件と終了条件とは、特別報知が行われたか否かに関わらず成立する条件であればよく、たとえば、毎ゲーム行われる抽選に当選したこと、所定の条件が成立したことで行われる移行抽選に当選したことなどが含まれる。
ここで、複数種類の遊技状態のうちのいずれかの状態には、遊技機1の遊技制御基板に備えられた遊技の進行に関する処理を行うメイン制御部によって制御される。なお、各遊技状態がそれぞれ遊技の結果に影響する条件が同じであって、各遊技状態が演出上の違いによって定義される場合、各遊技状態は演出制御基板に備えられた演出を行う処理を行うサブ制御部によって制御されてもよい。
次に、本実施形態における音声制御について説明する。図2は、音声制御に関する内容を示す図である。図2(a)に示されるように、本実施形態では、8チャネルの音声チャネルを用いて制御している。従って、遊技機1は、同時に8つの音声を出力することができる。図2(a)に示されるチャネルのうち、チャネル8は、特定事象の発生に関連して出力される報知音の専用チャネルであり、チャネル1〜7は、報知音を除く演出音の専用チャネルである。特定事象及び報知音の詳細については後述する。なお、例えばチャネル1をスピーカ53に割り当て、チャネル2をスピーカ54に割り当てることで、ステレオ出力を行うように構成してもよい。
図2(b)は、各チャネルに対する命令セットを示す図である。命令セットは、対象とするチャネルを特定するためのチャネル番号と、命令内容を示すコマンドパラメータとを含む。図2(c)は、コマンドパラメータの一例を示す図である。図2(c)には、コマンドパラメータの一例として3種類のコマンドパラメータが示されている。
1つめのコマンドパラメータは、チャネルのボリュームを設定する音声設定コマンドパラメータである。本実施形態では、ボリュームとして最小値0から最大値100までを設定可能である。最小値0は無音である。本実施形態では、演出音専用チャネルであるチャネル1〜7に対して、設定可能な音量は複数の音量(例えば、音量0〜100のいずれか)である。一方、報知音専用チャネルであるチャネル8に対して、設定可能な特定音量は一定の音量(音量100)である。このような構成によれば、報知音は一定の音量で出力されるため、特定事象の発生を好適に報知することができる。
2つめのコマンドパラメータは、報知音の再生を指定する出力開始コマンドパラメータである。この出力開始コマンドパラメータには、音声の出力を開始することを示す「開始」、出力する音声を示す音声データが格納されたファイルを示す「ファイル名」、及び繰り返しの有無を設定するための「ループ有無」が含まれる。このうち、「ループ有」が設定された場合には、ファイルに格納された音声データが示す音声が繰り返し出力される。すなわち、この「ループ有」を設定することで、自動的に繰り返して音声を出力させることができる。例えば、音声データが示す音声が「チャンス」の場合に、「ループ有」を設定すると、「チャンス」、「チャンス」、…と繰り返して出力される。一方、「ループ無」が設定されると、ファイルに格納された音声データが示す音声は一度だけ出力される。従って、「ループ無」が設定されると、「チャンス」、と一度だけ出力される。本実施形態において、出力開始コマンドパラメータと音声設定コマンドパラメータは同時に設定可能である。すなわち、これから出力させる音声のボリュームを同時に設定可能である。
3つめのコマンドパラメータは、音声の出力を終了させるためのコマンドパラメータである。このコマンドパラメータには、音声の出力を終了することを示す「終了」が含まれる。音声の出力を終了する例として、「ループ有」が設定されたことで繰り返し出力されている音声を終了させるケースや、「ループ無」が設定されているが、途中で出力を終了させるケースなどが挙げられる。
上述したコマンドパラメータによる設定内容は、原則として再びコマンドパラメータによって変更する以外に更新されないが、ノイズ、静電気、及び不正行為等によって更新される可能性がある。従って、例えばボリュームが0に更新されたり、ループ有がループ無に更新されたり、音声の出力が終了させられる可能性がある。
各チャネルに上述したコマンドパラメータが設定されて、スピーカ53、54より音声が出力される。図3は、スピーカ53、54から音声が出力されるまでの過程を示す図である。
図3には、チャネル10、ミキサー20、D/A変換器30、及びスピーカ53、54が示されている。各チャネルに設定されたファイルに格納された音声データをミキサー20がミキシングする。これにより各チャネルに設定されたファイルに格納された音声データが1つの音声データ(ミキシングデータ)に変換され、D/A変換器30に出力される。D/A変換器30は、ミキシングデータをアナログ信号に変換し、スピーカ53、54に出力することで、各チャネルに設定されたファイルに格納された音声データが音声としてスピーカ53、54から出力される。
上述した音声設定コマンドパラメータによって、チャネルのボリュームを設定可能であるが、ミキサー20によってもチャネルのボリュームを設定可能であり、さらにミキサー20は、ミキシングデータ自体のボリュームも設定可能である。すなわち、ミキサー20は、ボリューム100に対応する音量を出力可能なミキシングデータに変換することができる。従って、音量を最大にする場合には、音声設定コマンドパラメータによる設定に代えて、ミキサー20によって音量を最大にしてもよい。こうしたミキサー20の音量設定機能は、例えば、遊技者による設定や、店員による設定(遊技機の扉を開いて設定)に応じて音量設定する場合に用いられる。なお、遊技者による設定や、店員による設定がいかなるものであっても、チャネル8の音量はボリューム100(最大音量)のまま変化しない。また、上記音声設定コマンドパラメータで遊技者による設定や、店員による設定を行う場合であっても、チャネル8の音量はボリューム100(最大音量)のまま変化しない。なお、D/A変換器30とスピーカ53、54の間に可変抵抗器を設け、アナログ信号においてもボリュームを設定可能としてもよい。
図4は、各種設定例と報知音等を示す図である。図4(a)は、遊技機1の起動時の設定内容を示す図である。図4(a)に示されるように、遊技機1の起動時には、全チャネルに対して最大の音量100が設定される。なお、チャネル8以外の音量は、遊技店による設定を反映した音量や、100以外のデフォルト音量を設定するようにしてもよい。
図4(b)は、チャネル4に「チャンス」という音声をループ無しで出力させる演出を開始するための設定例を示す図である。この設定には、出力開始コマンドパラメータが用いられる。まず、対象となるチャネルはチャネル4であるので、チャネル番号には「4」が設定される。そして、出力開始コマンドパラメータのうち、「ファイル名」にはRIFF waveform Audio Formatで記述された「チャンス.wav」が設定され、ループについては、ループ無が設定される。これにより、「チャンス」という音声が一度だけ出力される。
図4(c)は、チャネル4に設定された音声の出力を終了するための設定例を示す図である。対象となるチャネルはチャネル4であるので、チャネル番号には「4」が設定される。そして、コマンドパラメータには、「終了」が設定される。これにより、チャネル4に設定された音声の出力は終了する。
図4(d)は、各報知音と報知時間とを示す図である。まず、報知音と特定事象について説明する。報知音は、特定事象の発生をきっかけに出力が開始されるものであり、本実施形態では、特定事象の発生に関連して継続して出力される。特定事象は、例えば、遊技機1におけるエラーであり、複数の種類があり、本実施形態では、特定事象として、遊技機1の主としてエラーに関する6つの事象を用いている。本実施形態において、特定事象1は「扉が開いていること」、特定事象2は「ホッパーエラー」、特定事象3は「メダルセレクタエラー」、特定事象4は「リールエラー」、特定事象5は「サブタンクエラー」、特定事象6は「電波を検知したこと」、としている。
なお、特定事象のうち、「ホッパーエラー」は、遊技機1に設けられたホッパー内のメダルがなくなったり、メダルが詰まったりしたことを示す。「メダルセレクタエラー」は、メダルの投入を検知するセンサで異常が検出されたことを示す。「リールエラー」は、リールが正常に回転しないなど、リールに関する異常を示す。「サブタンクエラー」は、メダルがたまるサブタンクが満杯になったことを示す。
報知音は特定事象の種類に応じた態様で出力される。本実施形態では、図4(d)に示されるように、報知音1〜6が、特定事象1〜6の種類に応じた態様で出力される。また、図4(d)に示されるs1〜s6は、報知音が開始されてから終了するまでの所定時間を示している。各報知音は、繰り返し出力されるため、継続して出力される。以上を踏まえ、まず報知音の構成について説明する。各報知音は、最初に出力される報知共通音と、各報知音ごとに異なる音声エラーで構成される。
報知共通音は、いずれの報知音であっても同じ音声であり、かつ音声が出力される時間も同じである。従って、報知音が出力されてから報知共通音が終了するまでの第1時間が経過するまでの報知音の態様は、特定事象の種類に関わらず共通の態様である。このような構成によれば、共通の態様で報知共通音が出力されるので、店員等は出力されている音声が報知音であることを好適に認識することができる。
報知共通音は、例えば、「ピンポーン」などの警告音や、「ウォーン」などのサイレン音や、「警告」などの声によるものなどが挙げられる。このように、いずれの報知音であっても報知共通音を出力する理由は以下の通りである。近年の遊技機では、演出に登場するキャラクタの声優の音声を報知音として用いてエラーを通知することがあったり、同じエラーを通知するフレーズでも、異なる音声で出力されることがあるなど、エラーが出力されていることが分かりにくいという課題があった。例えば、演出に登場するキャラクタの声優の音声を報知音として用いた場合、報知音の音声と演出における音声とが混同されて分かりにくくなる。また、報知音が多様化すると、各々の報知音が目立たなくなり、報知音であることが認識できなくなることがあった。
そこで、報知共通音を最初に出力し、かつ報知共通音の態様を特定事象の種類に関わらず共通の態様とすることで、店員は報知音であることを非常に認識しやすくなる。店員に限らず、遊技機1の報知音が届くところにいる遊技者も含めて報知音が認識しやすくなるため、例えば不正行為の抑止効果が得られるというメリットもある。なお、本実施形態において、報知共通音は最初に出力されるが、最後や途中で出力されるようにしてもよい。このようにしても、店員は報知音であることを従来と比較して認識しやすくなる。
次に、音声エラーについて説明する。特定事象1に応じた報知音である報知音1では、報知共通音に続いて、「扉が開いています」という音声エラーが出力される。報知音1の出力が開始されてから終了するまでの時間はs1である。特定事象2に応じた報知音である報知音2では、報知共通音に続いて、「ホッパーエラーです」という音声エラーが出力される。報知音2の出力が開始されてから終了するまでの時間はs2である。特定事象3に応じた報知音である報知音3では、報知共通音に続いて、「メダルセレクタエラーです」という音声エラーが出力される。報知音3の出力が開始されてから終了するまでの時間はs3である。特定事象4に応じた報知音である報知音4では、報知共通音に続いて、「リールエラーです」という音声エラーが出力される。報知音4の出力が開始されてから終了するまでの時間はs4である。特定事象5に応じた報知音である報知音5では、報知共通音に続いて、「サブタンクエラーです」という音声エラーが出力される。報知音5の出力が開始されてから終了するまでの時間はs5である。特定事象6に応じた報知音である報知音6では、報知共通音に続いて、「電波を検知しました」という音声エラーが出力される。報知音6の出力が開始されてから終了するまでの時間はs6である。
以上説明したs1〜s6に示されるように、報知音の出力が開始されてから終了するまでの所定時間は特定事象の種類により異なる。仮に、全ての報知音で、報知音が開始されてから終了するまでの所定時間を同じ長さにした場合、音声エラーの出力時間の長さが異なることから、音声エラーの出力時間が短い報知音の場合には、無音時間が長くなることとなる。店員は、頻繁に移動していることも多く、無音時間が長くなると、報知音に気づきにくくなるというデメリットが生じてしまう。そのため、本実施形態では、無音時間が極力生じないように、特定事象の種類に応じた所定時間が経過するたびに特定音量で報知音を出力することで、特定事象を好適に報知することを可能としている。また、s1〜s6は、報知音におけるフレーズが開始されてから、当該フレーズが終了するまでの時間が含まれる。ここでフレーズとは、報知共通音と、エラー音声とを示す。例えば、報知共通音が「ピンポーン」で報知音1の場合には、「ピンポーン扉が開いています」がフレーズとなる。本実施形態では、所定時間単位で報知音が出力されるため、フレーズが途中で途切れてしまうことはない。従って、報知音におけるフレーズを好適に報知することができる。
以上説明した本実施形態では、エラー音声として、エラーの内容を具体的に示す音声を用いたが、エラーが識別可能な音声(例えば、エラー番号のみ)などを出力してもよい。
図5は、報知開始設定時と報知終了設定時のコマンドパラメータの設定内容を示す図である。図5(a)は、報知開始設定時のコマンドパラメータの設定内容を示す図である。報知開始設定時とは、特定事象の発生に関連して報知音を継続して特定音量で出力するタイミングである。図5(a)に示されるように、全チャネルに対して、音声設定コマンドパラメータが設定され、さらにチャネル8に対しては出力開始コマンドパラメータが設定されている。
音声設定コマンドパラメータによって、チャネル8に対応する報知音の音量を特定音量である100に設定する一方で、チャネル1〜7に対応する音声の音量を0に設定する。すなわち、演出音の音量を特定音量よりも低い音量に設定する。この「低い音量」には、例えば50など、実際に音が出力される音量の他に、図5(a)のように音量0、すなわち無音も含まれる。
さらに、図5(a)に示されるように、報知開始設定時には、出力開始コマンドパラメータが設定される。ファイル名「扉が開いています.wav」は、報知音1に対応するファイルである。またループ無として設定される。上述したように、報知音は繰り返すことによって継続して出力されるので、ループ有として設定されることが考えられるが、この場合、ノイズ、静電気、及び不正行為等によって設定が更新される可能性がある。そこで、本実施形態では所定時間が経過するたびに再び報知開始設定を行うことで、仮に更新されたとしても、再び正しい設定を行うことで報知音が特定音量で正常に出力されることを担保している。このように、所定時間が経過するたびに再び報知開始設定が行われることもあり、ループ有とする必要がないため、ループ無として設定される。
図5(b)は、報知終了設定時のコマンドパラメータの設定内容を示す図である。報知終了設定時とは、報知音が出力されており、かつ所定時間が経過し、かつ特定事象が解除されたタイミングである。この場合、チャネル8のコマンドパラメータには、「終了」が設定される。これにより、報知音の出力は終了する。なお、報知終了設定時は、所定時間が経過していることから、報知音の出力は既に終了しており、またループ無で設定されていることから、再び報知音が出力されることはないが、ノイズ、静電気、及び不正行為等によって設定が更新されている可能性がある。そこで、チャネル8のコマンドパラメータに、「終了」を設定することで、無用な報知音が出力されないようにしている。
次に、音声制御の処理内容を、タイミングチャートとフローチャートとを用いて説明する。最初にタイミングチャートを用いて具体例を説明した後に、フローチャートについて説明する。図6は、報知音に関するタイミングチャートを示す図である。図6には、特定事象の発生の有無と、報知音の出力と、報知音の音量と、演出音の音量とが示されている。まず、タイミングT1にて、特定事象が発生すると、上記報知開始設定が行われる。この報知開始設定により報知音が出力される。また、報知音の音量が0から100となり、演出音の音量が100から0となる。さらに所定時間を計測するためのタイマTaがセットされる。上述したように、特定事象ごとに所定時間が異なるため、s1〜s6のうちの特定事象に対応したタイマTaがセットされる。
タイミングT2にて、タイマTaがタイムアウトとなるが、特定事象は解除されていないため、再び報知開始設定が行われ、タイマTaがセットされる。報知開始設定は、図5(a)に示したように、演出音専用チャネルであるチャネル1〜7に対応する音声の音量を0に設定し、チャネル8に対応する報知音の音量が特定音量である100に設定し、出力開始コマンドパラメータによって報知音の出力が設定するので、演出音は音量0のままで、報知音は音量100で繰り返し出力されることとなる。タイミングT3にて、タイマTaがタイムアウトとなるが、未だに特定事象は解除されていないため、再び報知開始設定が行われ、タイマTaがセットされる。これにより、報知音が繰り返し出力される。
そして、タイミングT4にて、特定事象が解除されるが、この時点で報知音の出力を終了させない。タイミングT5にて、タイマTaがタイムアウトとなり、特定事象が解除されているため、報知終了設定が行われる。この報知終了設定により、報知音の音量が100から0となり、演出音の音量が0から100となる。
なお、上記タイミングT4にて、特定事象が解除されたにも関わらず、報知音の出力を終了していないが、これは特定事象が所定時間より短い時間で終了した場合に、報知音の出力を終了させると、報知音が出力されたことさえ認識できない可能性があるためである。例えば、不正行為の中には、扉を極めて短時間だけ開けることで実行可能なものもあるため、そのような不正行為が実行された場合に報知音の出力を終了すると、報知音はほとんど出力されないこととなる。そこで、本実施形態では、特定事象が解除されたとしても、所定時間は必ず報知音を出力するので、特定事象の発生とその内容を認識可能な1フレーズ分は確実に出力されるので、特定事象を好適に報知することができる。
本実施形態では、特定事象の発生に関連して報知画像を液晶表示器51に表示する。報知画像は、特定事象の発生を示す画像であり、本実施形態では、「ホッパーエラーです」のような特定事象を特定可能な文字を含む画像としているが、「エラー番号1234」のようなエラー番号を示す画像や、単に「エラー発生」という文字を含む画像や、特定事象の発生を文字ではなく絵で示す画像や、文字や絵を含む画像であってもよい。
遊技機1には、報知画像を示す報知画像データを記憶するROMが設けられている。また、遊技機1には、液晶表示器51が報知画像を表示する際に参照する報知画像データを記憶するVRAMが設けられている。さらに、遊技機1には、ROMから報知画像データをVRAMに転送するDMAコントローラが設けられている。
このような構成において、液晶表示器51に表示される報知画像も、ノイズ、静電気、及び不正行為等によって影響を受けることが考えられる。そこで、遊技機1のCPUは、DMAコントローラに第2時間Tbが経過するたびに転送命令を行う。これにより、DMAコントローラは、第2時間Tbが経過するたびに報知画像データを転送し、液晶表示器51は転送された報知画像データを参照して報知画像を表示するので、報知画像が影響を受けたとしても、最大でも第2時間Tb未満の時間が経過する間に正しい報知画像を表示することができる。このような構成によれば、報知画像が正常に表示されることが担保され、特定事象を好適に報知することができる。
図7は、報知画像に関するタイミングチャートを示す図である。図7には、特定事象の発生の有無と、転送の有無と、画面表示とが示されている。まず、タイミングt1にて、特定事象が発生すると、CPUは、DMAコントローラに対し、報知画像データの転送命令を行う。また、このとき第2時間Tbを計測するためのタイマTbがセットされる。タイマTbは、タイマTaと異なり、特定事象によらず一定の時間を計測するためのタイマである。転送命令によりDMAコントローラは報知画像データを転送する。タイミングt2にて、報知画像データの転送が終了すると、液晶表示器51はVRAMに転送された報知画像を表示する。
タイミングt3にて、タイマTbがタイムアウトとなるが、特定事象は解除されていないため、再びCPUは、DMAコントローラに対し、報知画像データの転送命令を行う。また、第2時間Tbを計測するためのタイマTbがセットされる。タイミングt4にて、報知画像データの転送が終了すると、液晶表示器51はVRAMに転送された報知画像を表示する。
タイミングt5にて、タイマTbがタイムアウトとなるが、特定事象は解除されていないため、再びCPUは、DMAコントローラに対し、報知画像データの転送命令を行う。また、第2時間Tbを計測するためのタイマTbがセットされる。タイミングt6にて、報知画像データの転送が終了すると、液晶表示器51はVRAMに転送された報知画像を表示する。
そして、タイミングt7にて、特定事象が解除されるが、この時点で報知画像の表示を終了させない。タイミングt8にて、タイマTbがタイムアウトとなり、特定事象が解除されているため、報知画像の表示を終了する。この報知画像の表示の終了により、液晶表示器51に通常画面が表示される。
なお、上記タイミングt7にて、特定事象が解除されたにも関わらず、報知画像の表示を終了していないが、その理由は上記タイミングT4で報知音を終了させない理由と同じである。また、タイマTbとして、タイマTaを用いてもよい。すなわち、報知音と同じタイミングで制御するようにしてもよい。
図8は、遊技機1のCPUにより実行される音声制御に処理を示すフローチャートを示す図である。CPUは、特定事象が発生したか否かを判定する(ステップS01)。特定事象が発生した場合には(ステップS01:YES)、CPUは、特定事象に対応する所定時間Taを取得する(ステップS02)。ここでは、所定時間s1〜s6のうち、特定事象に対応する所定時間を取得する。CPUは、上述した報知開始設定を行う(ステップS03)。次いで、CPUは、取得した所定時間をタイマTaとしてセットする(ステップS04)。CPUは、DMAコントローラに対し、転送命令を行い(ステップS05)、タイマTbをセットして(ステップS06)、本処理を終了する。
ステップS01において、特定事象が発生していない場合には(ステップS01:NO)、CPUは、タイマTaがタイムアウトしたか否かを判定する(ステップS07)。タイマTaがタイムアウトした場合には(ステップS07:YES)、CPUは、特定事象が解除したか否かを判定する(ステップS08)。特定事象が解除されていない場合には(ステップS08:NO)、CPUは、報知開始設定を行い(ステップS09)、タイマTaをセットして(ステップS10)、本処理を終了する。ステップS08において、特定事象が解除された場合には(ステップS08:YES)、CPUは、上述した報知終了設定を行い(ステップS11)、本処理を終了する。
ステップS07において、タイマTaがタイムアウトしていない場合には(ステップS07:NO)、CPUは、タイマTbがタイムアウトしたか否かを判定する(ステップS12)。タイマTbがタイムアウトした場合には(ステップS12:YES)、CPUは、特定事象が解除したか否かを判定する(ステップS13)。特定事象が解除されていない場合には(ステップS13:NO)、CPUは、転送命令を行い(ステップS14)、タイマTbをセットして(ステップS15)、本処理を終了する。ステップS13において、特定事象が解除された場合には(ステップS13:YES)、CPUは、液晶表示器51の画面を通常画面に復帰させ(ステップS16)、本処理を終了する。
上述したステップS07、08、09に示されるように、CPUは、特定事象の発生に関連して報知音を継続して特定音量で出力するにあたり、報知音の出力から所定時間が経過するたびに(ステップS07で、タイマTaがタイムアウトになるたびに)特定事象が解除されているか否かを判定する(ステップS08)。そして、CPUは、特定事象が解除していない場合には(ステップS08:NO)、報知音の音量を特定音量に設定する(ステップS09)。このような構成によれば、ノイズ、静電気、及び不正行為等によって設定が更新されたとしても、タイマTaがタイムアウトになるたびに再設定されるため、報知音が特定音量で正常に出力されることが担保されるので、特定事象を好適に報知することができる。
CPUは、特定事象の発生に関連して報知音を継続して特定音量で出力するにあたり、報知音の出力から所定時間が経過するたびに(ステップS07で、タイマTaがタイムアウトになるたびに)特定事象が解除されているか否かを判定する(ステップS08)。そして、CPUは、特定事象が解除していない場合には(ステップS08:NO)、演出音の音量を特定音量よりも低い音量に設定する(ステップS09)。このような構成によれば、報知音が正常に聞こえることが担保されるので、特定事象を好適に報知することができる。
CPUは、特定事象の発生に関連して報知音を継続して特定音量で出力するにあたり、報知音の出力から所定時間が経過するたびに(ステップS07で、タイマTaがタイムアウトになるたびに)特定事象が解除されているか否かを判定する(ステップS08)。そして、CPUは、特定事象が解除していない場合には(ステップS08:NO)、報知音の再生を指定する(ステップS09)。このような構成によれば、報知音が正常に聞こえることが担保されるので、特定事象を好適に報知することができる。
また、上記ステップS03、09では、報知開始設定が行われるが、この報知開始設定によって報知音が出力されるため、報知開始設定されるタイミングは、報知共通音が出力される前である。すなわち、本実施形態では、共通の態様で報知音が出力される前に、報知音の音量を特定音量に設定する。さらにこのとき、図5(a)に示されるように、演出音の音量が0に設定される。すなわち、本実施形態では、共通の態様で報知音が出力される前に、演出音の音量を特定音量よりも低い音量に設定する。このような構成によれば、報知音が正常に出力されることが担保され、特定事象を好適に報知することができる。
さらに、上記ステップS04で説明したように、タイマTaには、特定事象の種類に応じた所定時間が設定されるので、特定事象の種類に応じた所定時間が経過するたびに特定音量に設定することができる。
また、所定時間を計測するためにステップS04でタイマTaをセットし、タイマTaがタイムアウトとなるたびに、報知音の再生を指定する(ステップS09)。すなわち、本実施形態では、計測結果にもとづいて報知音の再生を指定する。このような構成によれば、報知音の出力状態とは独立して報知音の再生が指定されるため、特定事象の発生を好適に報知することができる。
独立して再生する理由について説明する。独立せずに、他に従属して再生を指定する例として、報知音が終了したことをトリガーとして再生を行うことが挙げられる。この場合、ノイズ、静電気、及び不正行為等によって報知音の出力に異常が発生し、報知音が終了したことを検出できない可能性もあるため、そのときは再生の指定を行うことが不可能となる。このように、他に従属して再生を指定する場合には、従属先に不具合が発生したときに再生を指定することが不可能となる。従って、独立して再生を指定することで、他に従属して再生を指定する場合と比較して、特定事象の発生を好適に報知することができる。
次に、前述した実施形態により得られる主な効果等(その1)を説明する。
(1)遊技を行うことが可能な遊技機(例えば、遊技機1等)であって、
特定事象(例えば、遊技機1におけるエラー等)の発生に関連して報知音(例えば、図4(d)に示される各報知音等)を継続して出力する制御を行う制御手段(例えば、演出制御基板等)を備え、
前記制御手段は、
報知音を出力するときに、報知音の音量を特定音量(例えば、最大音量等)に設定する第1音量設定手段(例えば、図6のタイミングT1での報知開始設定、図8のステップS03での報知開始設定等)と、
報知音の出力から所定時間が経過するたび(例えば、ステップS07で、タイマTaがタイムアウトになるたびに等)に特定事象が解除されているか否かを判定する判定手段(例えば、ステップS08の特定事象解除判定等)と、
前記判定手段により特定事象が解除されていないと判定されたとき(例えば、ステップS08で否定判定等)に、報知音の音量を特定音量に設定する第2音量設定手段(例えば、図6のタイミングT2、T3での報知開始設定、図8のステップS09での報知開始設定等)と、を含む、遊技機。
このような構成によれば、報知音が特定音量で正常に出力されることが担保されるので、特定事象を好適に報知することができる。
(2)前記制御手段は、演出音の音量も設定可能(例えば、遊技者による設定や、店員による設定に応じた音量設定等)であり、
演出音の音量として設定可能な音量は複数の音量(例えば、0〜100等)である一方で、報知音の音量として設定される特定音量は一定の音量(例えば、最大音量等)である(1)に記載の遊技機。
このような構成によれば、報知音は一定の音量で出力されるため、特定事象の発生を好適に報知することができる。
(3)特定事象には複数の種類があり(例えば、「扉が開いていること」、「ホッパーエラー」、「メダルセレクタエラー」、「リールエラー」、「サブタンクエラー」、「電波を検知したこと」等)、報知音は特定事象の種類に応じた態様(例えば、報知共通音の後に、それぞれのエラー音声等)で出力され、
所定時間は特定事象の種類により異なる(例えば、図4(d)のs1〜s6等)(1)または(2)に記載の遊技機。
このような構成によれば、特定事象の種類に応じた所定時間が経過するたびに特定音量に設定することができる。
(4)所定時間には、報知音におけるフレーズ(例えば、「ピンポーン扉が開いています」等)が開始されてから、当該フレーズが終了するまでの時間が含まれる(1)〜(3)のいずれかに記載の遊技機。
このような構成によれば、報知音におけるフレーズを好適に報知することができる。
(5)特定事象には複数の種類があり(例えば、「扉が開いていること」、「ホッパーエラー」、「メダルセレクタエラー」、「リールエラー」、「サブタンクエラー」、「電波を検知したこと」等)、報知音は特定事象の種類に応じた態様(例えば、図4(d)の報知音1〜6等)で出力され、
報知音が出力されてから第1時間が経過するまで(例えば、報知共通音が終了するまで等)の報知音の態様は、特定事象の種類に関わらず共通の態様(例えば、図4(d)の報知共通音)である(1)または(2)に記載の遊技機。
このような構成によれば、報知音であることを好適に認識することができる。
(6)前記制御手段は、共通の態様で報知音が出力される前に、報知音の音量を特定音量に設定する(例えば、図8のステップS03、09等)(5)に記載の遊技機。
このような構成によれば、報知音が正常に出力されることが担保され、特定事象を好適に報知することができる。
(7)特定事象の発生に関連して報知画像を表示する表示手段(例えば、液晶表示器51等)と、
報知画像を示す報知画像データを記憶する画像記憶手段(例えば、ROM等)と、
前記表示手段が報知画像を表示する際に参照する報知画像データを記憶する表示用記憶手段(例えば、VRAM等)と、
前記画像記憶手段から報知画像データを前記表示用記憶手段に転送する転送手段(例えば、DMAコントローラ等)と、
を備え、
前記転送手段は、第2時間(例えば、タイマTb等)が経過するたびに報知画像データを転送し(例えば、図8のステップS14等)、前記表示手段は転送された報知画像データを参照して報知画像を表示する(1)〜(6)のいずれかに記載の遊技機。
このような構成によれば、報知画像が正常に表示されることが担保され、特定事象を好適に報知することができる。
次に、前述した実施形態により得られる主な効果等(その2)を説明する。
(1)遊技を行うことが可能な遊技機(例えば、遊技機1等)であって、
演出音を出力する制御を行うとともに、特定事象(例えば、遊技機1におけるエラー等)の発生に関連して報知音(例えば、図4(d)に示される各報知音等)を継続して出力する制御を行う制御手段(例えば、サブ制御部等)を備え、
前記制御手段は、
報知音を出力するときに、報知音の音量を特定音量に設定するとともに、演出音の音量を特定音量よりも低い音量に設定する第1音量設定手段(例えば、図6のタイミングT1での報知開始設定、図8のステップS03での報知開始設定等)と、
報知音の出力から所定時間が経過するたび(例えば、ステップS07で、タイマTaがタイムアウトになるたびに等)に特定事象が解除されているか否かを判定する判定手段(例えば、ステップS08の特定事象解除判定等)と、
前記判定手段により特定事象が解除されていないと判定されたとき(例えば、ステップS08で否定判定等)に、演出音の音量を特定音量よりも低い音量(例えば、音量0等)に設定する第2音量設定手段(例えば、図6のタイミングT2、T3での報知開始設定、図8のステップS09での報知開始設定等)と、を含む、遊技機。
このような構成によれば、報知音が正常に聞こえることが担保されるので、特定事象を好適に報知することができる。
(2)演出音の音量として設定可能な音量は複数の音量(例えば、0〜100等)である一方で、報知音が出力されている場合の演出音の音量は、演出音の音量として設定されている音量(例えば、図4(a)の遊技機1の起動時に設定された音量100等)に関わらず一定の音量(例えば、音量0等)である(1)に記載の遊技機。
このような構成によれば、演出音の音量として設定されている音量に関わらず一定の音量で出力されるため、特定事象の発生を好適に報知することができる。
(3)特定事象には複数の種類があり(例えば、「扉が開いていること」、「ホッパーエラー」、「メダルセレクタエラー」、「リールエラー」、「サブタンクエラー」、「電波を検知したこと」等)、報知音は特定事象の種類に応じた態様(例えば、報知共通音の後に、それぞれのエラー音声等)で出力され、
所定時間は特定事象の種類により異なる(例えば、図4(d)のs1〜s6等)(1)または(2)に記載の遊技機。
このような構成によれば、特定事象の種類に応じた所定時間が経過するたびに特定音量に設定することができる。
(4)所定時間には、報知音におけるフレーズ(例えば、「ピンポーン扉が開いています」等)が開始されてから、当該フレーズが終了するまでの時間が含まれる(1)〜(3)のいずれかに記載の遊技機。
このような構成によれば、報知音におけるフレーズを好適に報知することができる。
(5)特定事象には複数の種類があり(例えば、「扉が開いていること」、「ホッパーエラー」、「メダルセレクタエラー」、「リールエラー」、「サブタンクエラー」、「電波を検知したこと」等)、報知音は特定事象の種類に応じた態様(例えば、図4(d)の報知音1〜6等)で出力され、
報知音が出力されてから第1時間が経過するまで(例えば、報知共通音が終了するまで等)の報知音の態様は、特定事象の種類に関わらず共通の態様(例えば、図4(d)の報知共通音)である(1)または(2)に記載の遊技機。
このような構成によれば、報知音であることを好適に認識することができる。
(6)前記制御手段は、共通の態様で報知音が出力される前に、演出音の音量を特定音量よりも低い音量に設定する(例えば、図8のステップS03、09等)(5)に記載の遊技機。
このような構成によれば、報知音が正常に出力されることが担保され、特定事象を好適に報知することができる。
(7)特定事象の発生に関連して報知画像を表示する表示手段(例えば、液晶表示器51等)と、
報知画像を示す報知画像データを記憶する画像記憶手段(例えば、ROM等)と、
前記表示手段が報知画像を表示する際に参照する報知画像データを記憶する表示用記憶手段(例えば、VRAM等)と、
前記画像記憶手段から報知画像データを前記表示用記憶手段に転送する転送手段(例えば、DMAコントローラ等)と、
を備え、
前記転送手段は、第2時間(例えば、タイマTb等)が経過するたびに報知画像データを転送し(例えば、図8のステップS14等)、前記表示手段は転送された報知画像データを参照して報知画像を表示する(1)〜(6)のいずれかに記載の遊技機。
このような構成によれば、報知画像が正常に表示されることが担保され、特定事象を好適に報知することができる。
次に、前述した実施形態により得られる主な効果等(その3)を説明する。
(1)遊技を行うことが可能な遊技機(例えば、遊技機1等)であって、
特定事象の発生に関連して報知音(例えば、図4(d)に示される各報知音等)を継続して出力する制御を行う制御手段(例えば、演出制御基板)を備え、
前記制御手段は、
報知音を出力するときに、報知音の出力を指定する第1報知音指定手段(例えば、図6のタイミングT1での報知開始設定、図8のステップS03での報知開始設定等)と、
報知音の出力から所定時間が経過するたび(例えば、ステップS07で、タイマTaがタイムアウトになるたびに等)に特定事象が解除されているか否かを判定する判定手段(例えば、ステップS08の特定事象解除判定等)と、
前記判定手段により特定事象が解除されていないと判定されたとき(例えば、ステップS08で否定判定等)に、報知音の出力を指定する第2報知音指定手段(例えば、図6のタイミングT2、T3での報知開始設定、図8のステップS09での報知開始設定等)と、を含む、遊技機。
このような構成によれば、報知音が特定音量で正常に出力されることが担保されるので、特定事象を好適に報知することができる。
(2)所定時間を計測するための計測手段(例えば、図8のステップS04、10のタイマTaセット等)を備え、
前記制御手段は、前記計測手段による計測結果にもとづいて(例えば、図8のステップS07のタイマTaタイムアウト判定等)報知音の出力を指定する(例えば、ステップS09での報知開始設定等)(1)に記載の遊技機。
このような構成によれば、報知音の出力状態とは独立して報知音の出力が指定されるため、特定事象の発生を好適に報知することができる。
(3)特定事象には複数の種類があり(例えば、「扉が開いていること」、「ホッパーエラー」、「メダルセレクタエラー」、「リールエラー」、「サブタンクエラー」、「電波を検知したこと」等)、報知音は特定事象の種類に応じた態様(例えば、報知共通音の後に、それぞれのエラー音声等)で出力され、
所定時間は特定事象の種類により異なる(例えば、図4(d)のs1〜s6等)(1)または(2)に記載の遊技機。
このような構成によれば、特定事象の種類に応じた所定時間が経過するたびに特定音量に設定することができる。
(4)所定時間には、報知音におけるフレーズ(例えば、「ピンポーン扉が開いています」等)が開始されてから、当該フレーズが終了するまでの時間が含まれる(1)〜(3)のいずれかに記載の遊技機。
このような構成によれば、報知音におけるフレーズを好適に報知することができる。
(5)特定事象には複数の種類があり(例えば、「扉が開いていること」、「ホッパーエラー」、「メダルセレクタエラー」、「リールエラー」、「サブタンクエラー」、「電波を検知したこと」等)、報知音は特定事象の種類に応じた態様(例えば、図4(d)の報知音1〜6等)で出力され、
報知音が出力されてから第1時間が経過するまで(例えば、報知共通音が終了するまで等)の報知音の態様は、特定事象の種類に関わらず共通の態様(例えば、図4(d)の報知共通音)である(1)または(2)に記載の遊技機。
このような構成によれば、報知音であることを好適に認識することができる。
(6)特定事象の発生に関連して報知画像を表示する表示手段(例えば、液晶表示器51等)と、
報知画像を示す報知画像データを記憶する画像記憶手段(例えば、ROM等)と、
前記表示手段が報知画像を表示する際に参照する報知画像データを記憶する表示用記憶手段(例えば、VRAM等)と、
前記画像記憶手段から報知画像データを前記表示用記憶手段に転送する転送手段(例えば、DMAコントローラ等)と、
を備え、
前記転送手段は、第2時間(例えば、タイマTb等)が経過するたびに報知画像データを転送し(例えば、図8のステップS14等)、前記表示手段は転送された報知画像データを参照して報知画像を表示する(1)〜(5)のいずれかに記載の遊技機。
このような構成によれば、報知画像が正常に表示されることが担保され、特定事象を好適に報知することができる。
次に、上述した「特定事象」、「特定事象の解除」について説明する。遊技機におけるエラーは、ある事象(以下、「原因事象」という)の発生に関連するが、その原因事象は、一時的に発生するものと、継続するものがある。ただし、一時的に発生するものと、継続するものは明確に分離されるものではない。例えば、一時的に発生する原因事象として、遊技機の振動(いわゆるドツキなど)が挙げられるが、継続的に振動を与えられることもある。一方、継続する原因事象は、遊技媒体に関するものが多く、例えばメダルが無くなったこと(ホッパーエラー)や、玉詰まりなどが挙げられるが、パチンコ遊技機におけるいわゆる「ブドウ」は、他の遊技球の衝突等によって解消されることもあるため、一時的に発生する場合がある。
原因事象がいずれの場合にも、遊技機は、原因事象が発生すると、原因事象が発生したことを検知し、エラーとして認識し、認識したエラーを報知する。上述した「特定事象」は、「原因事象」、「原因事象が発生したことを検知した事象」、及び「エラーとして認識した事象」のいずれであってもよい。
エラーは、原因事象の消滅により解除されるものと、原因事象が消滅し、かつ所定条件(例えば、店員等による所定操作が行われたという条件)とが満たされた場合に解除されるものがある。上述した「特定事象の解除」は、「原因事象が消滅したこと」、及び「原因事象が消滅し、かつ所定条件が満たされたこと」のいずれであってもよい。
特定事象の他の例として、RAMの異常を示すエラーや、パチンコ遊技機においては、ベースが高いことを示すベース異常、高ベース中のベース異常を示すBAエラーや、通常時のスタート率が高いスタート異常など、他のエラーであってもよく、さらに遊技機1に発生する事象であれば、エラーに限らずどのような事象であってもよい。
「報知音」は、上述したように特定事象の発生をきっかけに出力が開始されるものであり、特定事象の発生をきっかけに出力が開始されるものであれば、本実施形態で示した報知音ように、特定事象が解除されていても出力されるものを含む。なお、報知音の出力の終了に関し、特定事象が解除され、かつ所定条件(例えば、店員等による停止操作が行われたという条件等)を満たした場合に、報知音の出力を終了するようにしてもよい。この場合は、店員は発生した特定事象を認識しているため、停止操作時に直ちに報知音を終了してもよい(すなわち所定時間の途中で終了してもよい)。
「報知音の出力から所定時間が経過するたびに特定事象が解除されているか否かを判定」には、特定事象の解除を間接的に判定することも含む。例えば、報知音の出力を継続するか否かを示すフラグを用意し、当該フラグがオンのときは報知音の出力を継続し、オフのときは報知音の出力を終了するように構成しておき、任意のタイミングで特定事象が解除されているか否かを判定し、その判定結果にもとづきフラグを更新して、当該フラグを所定時間が経過するたびに判定するような態様も含む。なお、上記「任意のタイミングで特定事象が解除されているか否かを判定」には、例えばエラーを管理するタスクから、特定事象が解除されたことを通知するメッセージを受信することで、特定事象が解除されていると判定するようにしてもよい。すなわち、能動的に特定事象が解除されている否かを判定するのではなく、受動的に特定事象が解除されたことを判定してもよい。
本実施形態では、8チャネルでの実施形態を説明したが、チャネル数は8チャネルに限定されない。また、実施形態において記載したように、1つのチャネルを1つのスピーカに対応させて、ステレオ出力で音声を出力したり、5.1chのようなサラウンド出力で音声を出力するようにしてもよい。
本実施形態では、演出音の音量は全て同じ値(音量100)に設定されているが、チャネルごとに異なっていてもよい。
実施形態で説明した命令セットのフォーマットやコマンドパラメータは一例である。例えば本実施形態では、音声設定コマンドパラメータと出力開始コマンドパラメータは同時に設定可能であるが、それぞれ独立して設定可能であってもよい。また、出力開始コマンドパラメータには、開始、ファイル名、ループ有無が設定されるが、これらも独立して設定可能であってもよい。
本実施形態では、タイマをセットしてタイムアウトを待つ実施形態としているが、時間を計測するためのカウンタを設け、当該カウンタにより時間を計測し、計測結果にもとづいて(例えば、所定値になったことにもとづいて等)報知音の再生を指定するようにしてもよい。
本実施形態では、タイマTaがタイムアウトになったときに、音声設定コマンドパラメータによって、ボリュームを設定し、報知音の出力の開始を設定しているが、ボリュームの設定(報知音と演出音のボリュームの設定)と、報知音の出力の開始の設定は、それぞれ独立して設定してもよい。報知音の出力の開始の設定は、報知音の長さ(所定時間)により定まるため、タイマTaがタイムアウトするたびに設定し、ボリュームの設定は、タイマTaとは計測時間が異なるタイマがタイムアウトするたびに設定してもよい。この場合も、報知音が特定音量で正常に出力されることが担保されるので、特定事象を好適に報知することができる。
1 遊技機、51 液晶表示器、53,54 スピーカ、58 枠LED

Claims (1)

  1. 遊技を行うことが可能な遊技機であって、
    特定事象の発生に関連して報知音を継続して出力する制御を行う制御手段を備え、
    前記制御手段は、
    報知音を出力するときに、報知音の音量を特定音量に設定する第1音量設定手段と、
    報知音の出力から所定時間が経過するたびに特定事象が解除されているか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により特定事象が解除されていないと判定されたときに、報知音の音量を特定音量に設定する第2音量設定手段と、を含む、遊技機。
JP2017144003A 2017-07-25 2017-07-25 遊技機 Active JP7034622B2 (ja)

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