JP2019024402A - 草刈り機及び草刈り方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 安価な価格で販売することができ、特に斜面における草刈りに適した草刈り機を提供し、斜面における草刈りに適した方法を提供する。【解決手段】 本体部1と電源ユニット2を備えた非乗車型の草刈り機において、本体部1は本体ベース3と四個の車輪4を備える。本体ベース3には、前方に刃が突出して回転する回転刃61と、側方に突出して回転する回転刃62,63が設けられ、各々モータ71〜73により回転する。本体ベース3と電源ユニット2とは、給電ケーブル81を含む5メートル以上のハーネス8で連結されている。電源ユニット2を斜面の頂部に配置し、本体ベース3を斜面に沿って重力により下方に移動させながら、給電ケーブル81を介して電源ユニット4からモータ71〜73に電力を送って回転刃61〜63を回転させることで草刈りを行う。【選択図】 図1

Description

この出願の発明は、特に斜面に生えた雑草等を除去する際に好適な草刈り機及び草刈り方法に関するものである。
雑草等を除去する草刈りは、一般的に骨の折れる作業である。とりわけ、広い敷地において草刈りをする必要があったり、傾斜地において草刈りをする必要があったりした場合、大変な作業となる。このため、作業を楽にする各種の草刈り機が開発され、販売されている。草刈り機は、種々のものが販売されているが、基本的には、草刈り用の刃を動力によって回転ないし移動させ、草を刈る機械である。
このような草刈り機は、大きくは二つに大別される。一つは、作業者が手に持って草を刈りながら移動するタイプ(手持ち式)ものである。もう一つは、草刈り機が自分で移動しながら草を刈るタイプ(自走式)のものである。自走式のものは、作業者が車両に乗って走行しながら草を刈る乗車型のものと、左右に手持ち棒が付いていて作業者が手に持って一緒に歩いていく手持ち自走型のものとに分けられる。
特開2017−29141号公報 特開2016−67229号公報
手持ち式のものは、比較的安価に提供されており、それなりに労力は軽減されるが、広い面積に亘って草刈りをする場合、その面積に亘って芝刈り機を持って歩いていかなければならず、かなりの労力を要する。自走式のうち、乗車型のものは、作業者は乗車して操作するだけで良いので、労力は大幅に軽減される。しかしながら、この種の草刈り機は大がかりで高価であり、ゴルフ場のような特に広い面積の敷地において大規模に草刈りをする必要のある用途に限定される。手持ち自走型のものは、乗車型に比べると安価であるが、広い面積の敷地を歩いていかなければならないので、その点では労力を要することに変わりはない。
この出願の発明は、このような従来の草刈り機において、特に斜面において草刈りをするのに適した技術を提供しようとするものである。例えば山間部の農村では、水田や畑の脇が傾斜地になっている場合が多い。このような傾斜地においても、雑草を生やしたままにしておくと、病害虫の原因等になる場合が多いので、草刈りが必要である。
このような傾斜地の草刈りの際、手持ち式の草刈り機では、傾斜地で踏ん張りながら草刈り機を持って草刈りをしなければならないので、よりしんどい作業となる。傾斜がきつければ、草刈りができない場合も多い。
乗車型の場合、ある程度までの角度であれば作業が可能であるが、傾斜がきつくなると、車両がひっくり返る恐れがあるので、使用することができない。また、下りは可能であったとしても、上りは傾斜がきつくて車両が上がってこれないこともあり得る。さらに、乗車型は、高価な上、コンパクト化が難しいので狭い場所での草刈りには不向きである。手持ち自走型の場合、斜面を草刈り機と一緒に歩いていかなればならないので、手持ち式の場合と同様の問題がある。
この出願の発明は、上記のような課題を解決すべく為されたものであり、安価な価格で販売することができ、特に斜面における草刈りに適した草刈り機を提供し、斜面における草刈りに適した方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、この出願の請求項1記載の発明は、非乗車型の草刈り機であって、
本体部と、電源ユニットとを備えており、
本体部は、刈るべき草が生えた斜面に沿って本体ベースが移動可能なように本体ベースと、本体ベースに取り付けられた三個以上の車輪とを備えており、
本体ベースには、本体ベースの前方に少なくとも前方に刃が突出して回転する回転刃と、回転刃を回転させるモータとが取り付けられており、
本体ベースと電源ユニットとは、長尺なハーネスで連結されており、ハーネスは、電源ユニットからモータに電力を供給する給電ケーブルであるか給電ケーブルを含むものであり、
ハーネスの長さは、5メートル以上であるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項2記載の発明は、前記請求項1の構成において、前記本体ベースには前記本体ベースの側方に突出する別の回転刃が取り付けられているか又は前記回転刃は前記本体ベースの側方にも突出するものであるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項3記載の発明は、前記請求項1又は2の構成において、前記ハーネスは、前記給電ケーブルと、ロープとを含んでおり、ロープは、前記本体部を引っ張り上げることができる強度を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項4記載の発明は、前記請求項1、2又は3の構成において、前記モータは前記車輪のうちの少なくとも一つを駆動させることで前記本体ベースを自走させることができるものであるか、又は前記車輪のうちの少なくとも一つを駆動させることで前記本体ベースを自走させるモータが前記モータとは別に本体ベースに取り付けられているという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項5記載の発明は、前記請求項4の構成において、前記車輪のうちの少なくとも一つは、本体ベースの走行の向きを変更できるよう車軸の向きが可変に前記本体ベースに取り付けられた操舵車輪であり、
前記本体ベースには、無線受信部が取り付けられており、
無線送信部に対して制御信号を無線送信して操舵車輪を操作するリモートコントローラを備えているという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項6記載の発明は、斜面に生えた草を刈る草刈り方法であって、本体部と電源ユニットとを備えた草刈り機を使用する方法であり、
草刈り機の本体部は、本体ベースと、刈るべき草が生えた斜面に沿って本体ベースが移動可能なように本体ベースに取り付けられた三個以上の車輪と、電源ユニットとを備えており、本体ベースには、本体ベースの前方に少なくとも前方に刃が突出して回転する回転刃と、回転刃を回転させるモータとが取り付けられ、本体ベースと電源ユニットとは、給電ケーブルを含む長尺なハーネスで連結されており、
電源ユニットを斜面の頂部に配置し、本体ベースを斜面に沿って重力により下方に移動させながら、給電ケーブルを介して電源ユニットからモータに電力を送って回転刃を回転させることで草刈りを行うという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項7記載の発明は、前記請求項6の構成において、前記ハーネスの長さは、前記斜面の上下方向の長さ以上であり、前記草刈りを行いながら本体ベースを斜面の最下部まで移動させて後、ハーネスを手で引っ張ることで前記本体ベースを前記斜面の頂部まで引き上げる動作を含むという構成を有する。
以下に説明する通り、この出願の請求項1記載の発明によれば、本体ベースと電源ユニットとは長尺なハーネスで連結されており、ハーネスは電源ユニットからモータに電力を供給する給電ケーブルであるか給電ケーブルを含むものであり、ハーネスは5メートル以上であるので、斜面における草刈りに好適に使用することができる。
また、請求項2記載の発明によれば、上記効果に加え、本体ベースの側方にも回転刃が突出して草を刈るので、より効率良く草刈りを行うことができる。
また、請求項3記載の発明によれば、上記効果に加え、ハーネスがロープを含んでいるので、給電コードを引っ張る必要がなく、給電ケーブルの接続箇所に無理な力が加わる心配がない。
また、請求項4記載の発明によれば、上記効果に加え、本体ベースが自走するので、本体部が自重で下降しにくい緩い斜面でも草刈りを行うことができ、また平地でも作業者が追従せずに草刈りを行うことができる。
また、請求項5記載の発明によれば、上記効果に加え、本体部が方向を変えて走行することができるので、より広い領域において自由に草刈りを行うことができる。
また、請求項6記載の発明によれば、作業者が斜面に入ることなく草刈りができるので、極めて小さい労力で斜面の草刈りが行え、また従来は草刈りができなかった急な斜面等でも草刈りができる。
また、請求項7記載の発明によれば、上記効果に加え、斜面の最下部まで小さい労力で草刈りが行え、また本体部が軽量なので本体部を引き上げる際の労力も小さくて済む。
第一の実施形態の草刈り機の斜視概略図である。 図1に示す本体ベースを下側から見た平面概略図である。 第一の実施形態の草刈り機の電気系統の概略図である。 実施形態の草刈り機を使用した草刈り方法について示した概略図である。 第二の実施形態の草刈りの主要部の平面概略図である。 第二の実施形態の草刈りの主要部の側面概略図である。
次に、この出願発明を実施するための形態(以下、実施形態)について説明する。
図1は、第一の実施形態の草刈り機の斜視概略図である。図1に示す草刈り機は、非乗車型の草刈り機である。非乗車型とは、人が乗って運転するタイプの草刈り機ではないということである。
具体的に説明すると、この草刈り機は、本体部1と、電源ユニット2とを備えている。本体部1は、本体ベース3と、本体ベース3に取り付けられた車輪4とを備えている。本体ベース3は、平面視で長方形状である。本体ベース3の大きさは、例えば30cm×50cm程度である。
本体ベース3には、前後左右に計四個の車輪4が取り付けられている。車輪4は、刈るべき草が生えた斜面に沿って本体ベース3が移動できるようにするためのものである。この実施形態では、各車輪4は従動回転するものであり、駆動されるものではない。各車輪4の車軸は水平であり、不図示のベアリングを介して本体ベース3の側部に連結されている。各車軸は、本体ベース3の短辺の方向となっており、本体ベース3の移動は長辺方向となっている。以下、長辺方向を前後方向という。
図1に示すように、本体ベース3の後部には、手持ち棒5が連結されている。手持ち棒5は、平地の草刈りを行ったり、作業者から近い場所の草刈りを行ったりする際に保持される部材である。手持ち棒5の長さは、1メートル程度であり、アルミや硬質プラスチックのような軽量で強度のある材質で形成される。
手持ち棒5の先端にはフック51が設けられており、本体ベース3の後部に設けられたリンク部31にフック51が引っ掛けられることで手持ち棒5が連結されている。したがって、手持ち棒5は、本体ベース3に対して前後左右に任意の角度で傾けた姿勢とすることができる。尚、フック部51は開閉可能となっており、フック部51を開くことで手持ち棒5は取り外し可能である。
本体ベース3には、草刈りを行うための回転刃61〜63が取り付けられている。回転61〜63刃について、図1及び図2を参照して説明する。図2は、図1に示す本体ベース3を下側から見た平面概略図である。
この実施形態では、三個の回転刃61〜63が設けられている。一個は、本体ベース3の前端部から前方に刃が突出して回転するよう取り付けられている。図2に示すように、回転刃61は、回転板611と回転板611に取り付けたブレード612とから成っている。この実施形態では、一つの回転板611に三つのブレード612が固定されている。各ブレード612の刃先は、回転方向前方に向いている。
各回転刃61〜63には、モータ71〜73が直結されている。以下、説明の都合上、本体ベース3の前部に取り付けられた回転刃61を前回転刃といい、本体ベース3の左側部に取り付けられた回転刃62を左回転刃といい、本体ベース3の右側部に取り付けられた回転刃63を右回転刃という。同様に、左回転刃62は回転板621に三つのブレード622を固定した構造であり、右回転刃63は回転板631に三つのブレード632を固定した構造である。
図示は省略されているが、本体ベース3の前部には、ベアリングで保持された駆動軸が本体ベース3を垂直に貫通して取り付けられており、この駆動軸を介して第一のモータ71が前回転刃61に連結されている。第一のモータ71は、本体ベース3の上面に固定されている。
また、本体ベース3の左側面には、短い左アーム620が固定されており、左アーム620にはベアリングを介して駆動軸が取り付けられている。そして、駆動軸の下端に左回転刃62が連結されており、駆動軸の上端には、その上側に位置する第二のモータ72の出力軸が連結されている。第二のモータ72は、左アーム620によって保持されている。同様に、本体ベース3の右側面には短い右アーム630が固定されており、右アーム630には、ベアリングを介して駆動軸が取り付けられている。そして、この駆動軸の下端に右回転刃63が連結され、上側に位置する第三のモータ73の出力軸が駆動軸の上端に連結されている。
一方、図1に示すように、本体ベース3には、ハーネス8が結びつけられている。ハーネス8は、電源ユニット2と本体ベース3と連結した給電コード81を含んでいる。電源ユニット2は、この実施形態では、三つのモータ71〜73に駆動用の電力を供給するものである。電源ユニット2について、図3を参照しながら説明する。図3は、第一の実施形態の草刈り機の電気系統の概略図である。
図3に示すように、電源ユニット2は、再充電可能な蓄電池21と、蓄電池21を充電するための充電回路22と、各モータ71〜73に定格電圧を供給するコンバータ23と、各モータ71〜73のオンオフ等の操作が行われる操作盤24を備えている。操作盤24は、電源ユニット2の筐体の前面に取り付けられている。
充電回路22は、家庭用の100V交流で充電できるようにした回路である。100V交流のタップに接続する充電用電源コードが充電回路22に接続されている。
コンバータ23の仕様は、三つのモータ71〜73に応じて選択される。図1に示すように、本体ベース3上には、配電部32が設けられている。三つのモータ71〜73は、配電部32に対して並列に接続されている。三つのモータ71〜73は同じ定格電圧の直流ないし交流のモータであり、この電圧になるように変圧器の仕様が選定される。三つのモータ71〜73としては、例えば定格電圧120〜200V程度で定格電力100W〜1kW程度のものが使用される。
図1に示すように、リンク部31には、ロープ82が結び付けられている。給電コード81は、ロープ82と一緒に束ねられ、途中まで手持ち棒5に結束されている。その後は、ロープ82と一緒に電源ユニット2まで延びている。この実施形態では、束ねられた給電コード81とロープ82とがハーネス8を構成している。
尚、本体ベース3はアルミのような金属製で、必要な剛性を確保している。各車輪4は、アルミ等の金属製のホイールの周囲に表面に滑り止め用の凹凸を形成した硬質プラスチック又はゴム製のタイヤを装着した構造である。
次に、このような第一の実施形態の草刈り機を使用した草刈り方法について、図4を参照して説明する。以下の説明は、草刈り方法の発明の実施形態の説明でもある。図4は、実施形態の草刈り機を使用した草刈り方法について示した概略図である。以下の説明では、実施形態の草刈り機の優位性が発揮される斜面での草刈りを例にして説明する。
実施形態の草刈り機を用いて草刈りを行う場合、予め蓄電池21を充電しておき、図4に示すように、草刈りを行う斜面の頂部に置く。斜面の頂部とは、斜面を登りきったその先ということである。そして、本体部1から延びる給電ケーブル81を電源ユニット2に接続する。また、手持ち棒5は、本体ベース3から取り外しておく。その上で、図4(1)に示すように本体部1を斜面の最も高い位置に置き、電源ユニット2の操作盤24上のONスイッチを押す。これにより、三つのモータ71〜73が回転する。
モータ71〜73の回転により、各回転刃61〜63が回転し、本体ベース3の前方及び両側方の草が刈られる。そして、この状態を保ちながら、ハーネス8を持って斜面の傾斜に沿って重力により本体ベース3を少しずつ移動(落下)させ、図4(2)に示すように草刈りを行う。
そして、図4(3)に示すように、斜面の最も低い位置まで本体ベース3が移動して草刈りが終了したら、操作盤24のOFFスイッチを押し、各モータ71〜73の動作を停止させる。
その上で、ハーネス8を引っ張り、本体ベース3を引き上げる。斜面の最も高い位置まで本体部1を引き上げたら、最初の位置の隣りに本体部1を置き、ONスイッチを押して同様の動作で草刈りを行う。そして、斜面の最も低い位置まで草刈りを行ったら、本体部1を引き上げ、さらに隣りに本体部1を置いて同様の動作を行う。
このようにして、本体部1を斜面に沿って落下させながらの草刈りとハーネス8を引っ張っての本体部1の引き上げとを交互に行って、斜面の全域で草刈りを行う。尚、上記の例では手持ち棒5を取り外して作業をしたが、手持ち棒5は装着したままでも良く、斜面の頂部付近の草刈りを行う際には手持ち棒5を持って行うこともある。
このような実施形態の草刈り機及び草刈り方法によれば、斜面に沿って重力で本体部1を落下させながら草刈りをし、最も低い位置に行ったらハーネス8を引っ張って引き上げるだけなので、作業者が本体部1と一緒に移動する必要はない。したがって、斜面の草刈りであるにもかかわらず極めて少ない労力で行える。本体部1を引き上げる際には人力を要するが、本体部1はアルミ製の軽量なものであり、三つのモータ71〜73を搭載してはいるものの、電源は積んでいないため、軽量である。このため、引き上げる動作についても労力は少なくて済む。
実施形態の草刈り機を使用して平地の草刈りを行う場合は、手持ち棒5を持った状態でONスイッチを押し、各回転刃61〜63を回転させる。そして、手持ち棒5を前後に動かしながら前後方向で草刈りを行う。また、手持ち棒5を持って本体部1を多少持ち上げて左右に動かし、別のライン上で草刈りを行う。この場合も、本体部1は軽量なので、特に作業に大きな力を要することはない。
このように、実施形態の草刈り機によれば、各回転刃61〜63を搭載した本体部1が車輪4を備えていて斜面を重力により移動可能であって、本体部1は電源ユニット2が搭載されていない軽量なものなので、斜面の下まで草刈りを行った後はハーネス8で引っ張ることで楽に斜面の上まで引っ張り上げることができる。このため、斜面の草刈りに特に適した草刈り機となっている。
また、本体部1は、車輪4が従動回転する構造であれば良いので、極めてシンプルな構造とすることができ、乗車型や手持ち自走型のもの比べると、遙かに安価な製品として提供することができる。
さらに、上記説明から解るように、ハーネス8を持って落ちないようにしていれば、本体部1はどんなにきつい斜面の上でも草刈りを行うことができる。即ち、実施形態の草刈り機によれば、従来は草刈りが行えなかった傾斜のきつい斜面でも草刈りが行えるという顕著な優位性を有する。例えば、草刈りをすべき斜面が崖の急斜面になっており、草が生えている斜面の先が崖下になっているような場所の場合、従来の草刈り機では危険なために草刈りが行えない。しかし、実施形態の草刈り機によれば、作業者が斜面に入る必要がないので、安全に草刈りが行える。
尚、ハーネス8がロープ82を含んでいる構成は、給電ケーブル81を引っ張る必要がなく、給電ケーブル81の接続箇所に無理な力が加わる心配がない。ロープ82がない場合、給電ケーブル81で本体部1を引っ張り上げることになるので、接続箇所にそれ相応の強度を要するが、ロープ82が設けられていれば、給電ケーブル81は通常の接続強度で足りる。
次に、第二の実施形態の草刈り機について説明する。図5及び図6は、第二の実施形態の草刈りの主要部の概略図であり、図5は平面概略図、図6は側面概略図である。
第二の実施形態の草刈り機は、本体部が先端ユニットを備えている点で第一の実施形態と異なっている。図5及び図6は、この先端ユニットを示したものとなっている。図5及び図6に示すように、先端ユニット9は、先端ベース91と、先端ベース91に取り付けた回転刃64〜66と、回転刃64〜66を回転させるモータとから成っている。
先端ベース91は、図5に示すように、平面視では先細りの線対称な台形状である。この例では、先端ユニット9は三つの回転刃64〜66を備えている。一つは先端ベース91の前面から突出して回転する回転刃64であり、残りの二つは、先端ベース91のテーパ状の側面から突出して回転する回転刃65,66である。
先端ベース81の前面から突出して回転する回転刃64は、第一の実施形態における前回転刃61と同様の取り付け構造であり、ベアリングを介して先端ベース91を貫通した状態で駆動軸が設けられ、駆動軸を介して回転刃64とモータ(符号省略)とが連結された構造である。両側のテーパ面に取り付けられた回転刃65,66は、本体ベース3の左右の回転刃62,63と同様の構造であり、固定された短い各アーム(符号省略)にベアリングを介して各駆動軸が設けられ、各駆動軸を介して各回転刃65,66と各モータとが連結された構造である。
尚、図6に示すように、先端ベース91の下面中央には、1個の車輪4が設けられている。この車輪4は、先端ベース91が地面に接触しないように浮かせるためのものである。この車輪4も、この実施形態では従動回転する車輪である。
先端ベース91は、本体部1の先端面に着脱自在となっている。この例では、連結板92を介してネジ止めする構造となっている。先端ユニット9を装着する場合、第一のモータ71への結線が外され、前回転刃61及び第一のモータ71は本体ベース3から取り外される。そして、先端ベース91上の三つのモータが本体部1上の配電部32に結線される。
使用方法については、第一の実施形態と同様である。電源ユニット2を斜面の頂部に置き、本体部1を斜面の最も高い位置に位置させた状態でONスイッチを押す。そして、重力により本体部1を斜面に沿って少しずつ下降させながら、草刈りを行う。斜面の下までいったらハーネス8を引っ張って本体部1を斜面の上に引き上げ、横にずらして同じ動作を繰り返す。
第二の実施形態では、本体部1が前方に向けて尖った形状となっているので、草をかき分けながら本体部1が前進する状態となる。かき分けられた雑草は、横に曲がったり折れたりすることになるが、これらは、先端ベース91の回転刃64〜66によって刈り取られ得る他、本体部1の左右の回転刃62,63によっても刈り取られ得る。このため、ある程度の高さにまで成長して生い茂ってしまった雑草であっても、十分に刈り取ることができる。
各実施形態において、各回転刃61〜66には、モータがそれぞれ直結されており、各モータ及び各連結部分は、図1に示すようなカバーで覆われている。この構造は、草刈り時に草が巻き込まれないようにして故障等を防止する意義がある。ギヤ機構を用いて例えば一つのモータで二つの回転刃を回転させる構造も採用し得るが、葉がギヤに巻き込まれ易く、故障や誤動作の原因になり易い。したがって、上記各実施形態のように、モータ71〜76を回転刃61〜66に直結し、葉が入り込まないようにカバーで覆うことが好ましい。
上記各実施形態において、回転刃は、少なくとも前側において突出して回転するよう設けられていれば足りる。即ち、第一の実施形態では、前回転刃61があれば足り、第二の実施形態では回転刃64があれば足りる。但し、側方に突出する回転刃62,63,65,66が取り付けられていると、より効率良く草刈りができるので、好適である。
尚、一つの回転刃で前方及び側方に突出して回転する構成もあり得る。即ち、大きな回転板に対してブレードを取り付けて回転させることで、一つのブレードが前方に突出したり側方に突出したりするようにしても良い。
また、本願発明において、回転刃は、モータの回転により刃が草を刈るという意味において回転刃であり、刃の動きとしては、直線運動の場合もあり得る。即ち、モータの回転を左右の往復直線運動に変換する機構を設け、これにより草を刈る構成もあり得る。
尚、回転刃の上下方向の位置や前後、左右方向の位置を調節できるようにしておくと、さらに好適である。例えば、駆動軸の長さが異なる数種類の回転刃を用意し、モータに対して交換して装着できるようにすることで上下の回転刃の位置を調整することが考えられる。また、左右の回転刃62,63についてアーム620,630を伸縮できる構造にして左右の位置を調整したり、前後方向にアームを数カ所設けていずれかのアームを選択して装着することで前後方向の位置を調整したりする構造も考えられる。
上記各実施形態において、本体ベース3に取り付けられた車輪4の数は四個であったが、少なくとも三個あれば、本体部1は斜面に沿って移動可能であるので、足りる。例えば、前方に1個、後方に2個(左右)の車輪を設けることでも良い。
また、上記各実施形態では、全ての車輪4が従動回転の車輪であったが、いずれか又は全ての車輪4が駆動される車輪であっても良い。即ち、斜面に沿って重力により落下し得るのみではなく、車輪4が駆動回転することで本体部1が移動(自走)する構造であっても良い。本体部1が自走するものであると、本体部が自重で下降しにくい緩い斜面でも草刈りを行うことができ、また平地でも作業者が追従せずに草刈りを行うことができるので好適である。
本体部1の車輪4が駆動回転する構成の場合、本体部1の動作を遠隔で制御するリモートコントローラを別途備えると好適である。具体的に説明すると、例えば本体ベースの前側二個の車輪4を駆動車輪とし、当該車輪4を回転させる駆動用モータとギヤ機構を設ける。駆動用モータ及びギヤ機構は、葉が入り込まないようにカバー内に設けられることが好ましい。電源ユニット2内には駆動用モータへの給電回路が設けられ、この出力は、リモートコントローラで制御される。このようにすると、本体部が自由に方向を変えて走行することができるので、より広い領域において自由に草刈りを行うことができる。
尚、いずれかの車輪4が駆動回転する構成の場合、車輪4の駆動回転といずれかの回転刃61〜66の回転とを一つのモータで行うことも可能である。例えばモータの出力軸に傘歯車等を設けて二つの駆動軸に分割し、一方を車輪4の駆動用とし、他方の回転刃の回転用とする。
また、前側もしくは後ろ側の二個の車輪、又は四個全ての車輪4を操舵車輪とし、車軸の向きを変えられるようにしても良い。この場合は、車軸変更用のモータが別途設けられ、このモータへの給電も電源ユニット2内の回路から行われる。そして、リモートコントローラは、車軸の向きを制御する機能も備える。本体ベース1には、リモートコントローラからの無線送信を受信する無線受信部が設けられ、無線受信部で制御信号を受信して操舵車輪が制御される。この構成は、いわゆるラジコンカーに各回転刃とそのモータを搭載した構成に相当すると言える。
本体部1の車輪4が駆動回転するものであり、操舵可能な車輪である場合、斜面の最下点まで草刈りを行った後、Uターンさせて隣のラインの草刈りを行わせながら斜面の最上点まで戻すように動作させても良い。
尚、電源ユニット2は、家庭用の100Vで再充電可能な蓄電池21を備えたものであったが、電源ユニット2が太陽電池パネルを備えていて太陽光で蓄電池21を充電する構成や、小型発電機を備えた構成も考えられる。ある程度広い面積を効率良く草刈りを行おうとすると、本体部1を大きくて回転刃の数を多くする構成が考えられるが、この場合にはそれに応じて大きなパワーが必要になるので、電源ユニット2が小型発電機を設けた構成とすると好適である。この場合、電源ユニット2が大きくなるので、電源ユニット2の移動が難しくなることもあり得る。この場合には、電源ユニット2を例えば軽トラックの荷台に積んだままとし、そこからハーネスを長く延ばして本体部1につなげる構成が採用されることもあり得る。
また、ハーネスについては、巻き取り用のリールを設けたり、電動で自動的に巻き取るリールを設けたりすることもあり得る。
1 本体部
2 電源ユニット
21 蓄電池
22 充電回路
23 変圧器
24 操作盤
3 本体ベース
4 車輪
5 手持ち棒
61〜66 回転刃
71〜73 モータ
8 ハーネス
81 給電ケーブル
82 ロープ
9 先端ユニット

Claims (7)

  1. 非乗車型の草刈り機であって、
    本体部と、電源ユニットとを備えており、
    本体部は、刈るべき草が生えた斜面に沿って本体ベースが移動可能なように本体ベースと、本体ベースに取り付けられた三個以上の車輪とを備えており、
    本体ベースには、本体ベースの前方に少なくとも前方に刃が突出して回転する回転刃と、回転刃を回転させるモータとが取り付けられており、
    本体ベースと電源ユニットとは、長尺なハーネスで連結されており、ハーネスは、電源ユニットからモータに電力を供給する給電ケーブルであるか給電ケーブルを含むものであり、
    ハーネスの長さは、5メートル以上であることを特徴とする草刈り機。
  2. 前記本体ベースには前記本体ベースの側方に突出する別の回転刃が取り付けられているか又は前記回転刃は前記本体ベースの側方にも突出するものであることを特徴とする請求項1記載の草刈り機。
  3. 前記ハーネスは、前記給電ケーブルと、ロープとを含んでおり、ロープは、前記本体部を引っ張り上げることができる強度を有することを特徴とする請求項1又は2記載の芝刈り機。
  4. 前記モータは前記車輪のうちの少なくとも一つを駆動させることで前記本体ベースを自走させることができるものであるか、又は前記車輪のうちの少なくとも一つを駆動させることで前記本体ベースを自走させるモータが前記モータとは別に本体ベースに取り付けられていることを特徴とする請求項1、2又は3いずれかに記載の草刈り機。
  5. 前記車輪のうちの少なくとも一つは、本体ベースの走行の向きを変更できるよう車軸の向きが可変に前記本体ベースに取り付けられた操舵車輪であり、
    前記本体ベースには、無線受信部が取り付けられており、
    無線送信部に対して制御信号を無線送信して操舵車輪を操作するリモートコントローラを備えていることを特徴とする請求項4記載の草刈り機。
  6. 斜面に生えた草を刈る草刈り方法であって、本体部と電源ユニットとを備えた草刈り機を使用する方法であり、
    草刈り機の本体部は、本体ベースと、刈るべき草が生えた斜面に沿って本体ベースが移動可能なように本体ベースに取り付けられた三個以上の車輪と、電源ユニットとを備えており、本体ベースには、本体ベースの前方に少なくとも前方に刃が突出して回転する回転刃と、回転刃を回転させるモータとが取り付けられ、本体ベースと電源ユニットとは、給電ケーブルを含む長尺なハーネスで連結されており、
    電源ユニットを斜面の頂部に配置し、本体ベースを斜面に沿って重力により下方に移動させながら、給電ケーブルを介して電源ユニットからモータに電力を送って回転刃を回転させることで草刈りを行うことを特徴とする草刈り方法。
  7. 前記ハーネスの長さは、前記斜面の上下方向の長さ以上であり、前記草刈りを行いながら本体ベースを斜面の最下部まで移動させて後、ハーネスを手で引っ張ることで前記本体ベースを前記斜面の頂部まで引き上げる動作を含むことを特徴とする請求項6記載の草刈り方法。
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