JP2019024402A - 草刈り機及び草刈り方法 - Google Patents
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Description
乗車型の場合、ある程度までの角度であれば作業が可能であるが、傾斜がきつくなると、車両がひっくり返る恐れがあるので、使用することができない。また、下りは可能であったとしても、上りは傾斜がきつくて車両が上がってこれないこともあり得る。さらに、乗車型は、高価な上、コンパクト化が難しいので狭い場所での草刈りには不向きである。手持ち自走型の場合、斜面を草刈り機と一緒に歩いていかなればならないので、手持ち式の場合と同様の問題がある。
本体部と、電源ユニットとを備えており、
本体部は、刈るべき草が生えた斜面に沿って本体ベースが移動可能なように本体ベースと、本体ベースに取り付けられた三個以上の車輪とを備えており、
本体ベースには、本体ベースの前方に少なくとも前方に刃が突出して回転する回転刃と、回転刃を回転させるモータとが取り付けられており、
本体ベースと電源ユニットとは、長尺なハーネスで連結されており、ハーネスは、電源ユニットからモータに電力を供給する給電ケーブルであるか給電ケーブルを含むものであり、
ハーネスの長さは、5メートル以上であるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項2記載の発明は、前記請求項1の構成において、前記本体ベースには前記本体ベースの側方に突出する別の回転刃が取り付けられているか又は前記回転刃は前記本体ベースの側方にも突出するものであるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項3記載の発明は、前記請求項1又は2の構成において、前記ハーネスは、前記給電ケーブルと、ロープとを含んでおり、ロープは、前記本体部を引っ張り上げることができる強度を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項4記載の発明は、前記請求項1、2又は3の構成において、前記モータは前記車輪のうちの少なくとも一つを駆動させることで前記本体ベースを自走させることができるものであるか、又は前記車輪のうちの少なくとも一つを駆動させることで前記本体ベースを自走させるモータが前記モータとは別に本体ベースに取り付けられているという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項5記載の発明は、前記請求項4の構成において、前記車輪のうちの少なくとも一つは、本体ベースの走行の向きを変更できるよう車軸の向きが可変に前記本体ベースに取り付けられた操舵車輪であり、
前記本体ベースには、無線受信部が取り付けられており、
無線送信部に対して制御信号を無線送信して操舵車輪を操作するリモートコントローラを備えているという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項6記載の発明は、斜面に生えた草を刈る草刈り方法であって、本体部と電源ユニットとを備えた草刈り機を使用する方法であり、
草刈り機の本体部は、本体ベースと、刈るべき草が生えた斜面に沿って本体ベースが移動可能なように本体ベースに取り付けられた三個以上の車輪と、電源ユニットとを備えており、本体ベースには、本体ベースの前方に少なくとも前方に刃が突出して回転する回転刃と、回転刃を回転させるモータとが取り付けられ、本体ベースと電源ユニットとは、給電ケーブルを含む長尺なハーネスで連結されており、
電源ユニットを斜面の頂部に配置し、本体ベースを斜面に沿って重力により下方に移動させながら、給電ケーブルを介して電源ユニットからモータに電力を送って回転刃を回転させることで草刈りを行うという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項7記載の発明は、前記請求項6の構成において、前記ハーネスの長さは、前記斜面の上下方向の長さ以上であり、前記草刈りを行いながら本体ベースを斜面の最下部まで移動させて後、ハーネスを手で引っ張ることで前記本体ベースを前記斜面の頂部まで引き上げる動作を含むという構成を有する。
また、請求項2記載の発明によれば、上記効果に加え、本体ベースの側方にも回転刃が突出して草を刈るので、より効率良く草刈りを行うことができる。
また、請求項3記載の発明によれば、上記効果に加え、ハーネスがロープを含んでいるので、給電コードを引っ張る必要がなく、給電ケーブルの接続箇所に無理な力が加わる心配がない。
また、請求項4記載の発明によれば、上記効果に加え、本体ベースが自走するので、本体部が自重で下降しにくい緩い斜面でも草刈りを行うことができ、また平地でも作業者が追従せずに草刈りを行うことができる。
また、請求項5記載の発明によれば、上記効果に加え、本体部が方向を変えて走行することができるので、より広い領域において自由に草刈りを行うことができる。
また、請求項6記載の発明によれば、作業者が斜面に入ることなく草刈りができるので、極めて小さい労力で斜面の草刈りが行え、また従来は草刈りができなかった急な斜面等でも草刈りができる。
また、請求項7記載の発明によれば、上記効果に加え、斜面の最下部まで小さい労力で草刈りが行え、また本体部が軽量なので本体部を引き上げる際の労力も小さくて済む。
図1は、第一の実施形態の草刈り機の斜視概略図である。図1に示す草刈り機は、非乗車型の草刈り機である。非乗車型とは、人が乗って運転するタイプの草刈り機ではないということである。
具体的に説明すると、この草刈り機は、本体部1と、電源ユニット2とを備えている。本体部1は、本体ベース3と、本体ベース3に取り付けられた車輪4とを備えている。本体ベース3は、平面視で長方形状である。本体ベース3の大きさは、例えば30cm×50cm程度である。
手持ち棒5の先端にはフック51が設けられており、本体ベース3の後部に設けられたリンク部31にフック51が引っ掛けられることで手持ち棒5が連結されている。したがって、手持ち棒5は、本体ベース3に対して前後左右に任意の角度で傾けた姿勢とすることができる。尚、フック部51は開閉可能となっており、フック部51を開くことで手持ち棒5は取り外し可能である。
この実施形態では、三個の回転刃61〜63が設けられている。一個は、本体ベース3の前端部から前方に刃が突出して回転するよう取り付けられている。図2に示すように、回転刃61は、回転板611と回転板611に取り付けたブレード612とから成っている。この実施形態では、一つの回転板611に三つのブレード612が固定されている。各ブレード612の刃先は、回転方向前方に向いている。
図示は省略されているが、本体ベース3の前部には、ベアリングで保持された駆動軸が本体ベース3を垂直に貫通して取り付けられており、この駆動軸を介して第一のモータ71が前回転刃61に連結されている。第一のモータ71は、本体ベース3の上面に固定されている。
充電回路22は、家庭用の100V交流で充電できるようにした回路である。100V交流のタップに接続する充電用電源コードが充電回路22に接続されている。
尚、本体ベース3はアルミのような金属製で、必要な剛性を確保している。各車輪4は、アルミ等の金属製のホイールの周囲に表面に滑り止め用の凹凸を形成した硬質プラスチック又はゴム製のタイヤを装着した構造である。
その上で、ハーネス8を引っ張り、本体ベース3を引き上げる。斜面の最も高い位置まで本体部1を引き上げたら、最初の位置の隣りに本体部1を置き、ONスイッチを押して同様の動作で草刈りを行う。そして、斜面の最も低い位置まで草刈りを行ったら、本体部1を引き上げ、さらに隣りに本体部1を置いて同様の動作を行う。
また、本体部1は、車輪4が従動回転する構造であれば良いので、極めてシンプルな構造とすることができ、乗車型や手持ち自走型のもの比べると、遙かに安価な製品として提供することができる。
尚、ハーネス8がロープ82を含んでいる構成は、給電ケーブル81を引っ張る必要がなく、給電ケーブル81の接続箇所に無理な力が加わる心配がない。ロープ82がない場合、給電ケーブル81で本体部1を引っ張り上げることになるので、接続箇所にそれ相応の強度を要するが、ロープ82が設けられていれば、給電ケーブル81は通常の接続強度で足りる。
第二の実施形態の草刈り機は、本体部が先端ユニットを備えている点で第一の実施形態と異なっている。図5及び図6は、この先端ユニットを示したものとなっている。図5及び図6に示すように、先端ユニット9は、先端ベース91と、先端ベース91に取り付けた回転刃64〜66と、回転刃64〜66を回転させるモータとから成っている。
尚、一つの回転刃で前方及び側方に突出して回転する構成もあり得る。即ち、大きな回転板に対してブレードを取り付けて回転させることで、一つのブレードが前方に突出したり側方に突出したりするようにしても良い。
また、本願発明において、回転刃は、モータの回転により刃が草を刈るという意味において回転刃であり、刃の動きとしては、直線運動の場合もあり得る。即ち、モータの回転を左右の往復直線運動に変換する機構を設け、これにより草を刈る構成もあり得る。
また、上記各実施形態では、全ての車輪4が従動回転の車輪であったが、いずれか又は全ての車輪4が駆動される車輪であっても良い。即ち、斜面に沿って重力により落下し得るのみではなく、車輪4が駆動回転することで本体部1が移動(自走)する構造であっても良い。本体部1が自走するものであると、本体部が自重で下降しにくい緩い斜面でも草刈りを行うことができ、また平地でも作業者が追従せずに草刈りを行うことができるので好適である。
尚、いずれかの車輪4が駆動回転する構成の場合、車輪4の駆動回転といずれかの回転刃61〜66の回転とを一つのモータで行うことも可能である。例えばモータの出力軸に傘歯車等を設けて二つの駆動軸に分割し、一方を車輪4の駆動用とし、他方の回転刃の回転用とする。
本体部1の車輪4が駆動回転するものであり、操舵可能な車輪である場合、斜面の最下点まで草刈りを行った後、Uターンさせて隣のラインの草刈りを行わせながら斜面の最上点まで戻すように動作させても良い。
また、ハーネスについては、巻き取り用のリールを設けたり、電動で自動的に巻き取るリールを設けたりすることもあり得る。
2 電源ユニット
21 蓄電池
22 充電回路
23 変圧器
24 操作盤
3 本体ベース
4 車輪
5 手持ち棒
61〜66 回転刃
71〜73 モータ
8 ハーネス
81 給電ケーブル
82 ロープ
9 先端ユニット
Claims (7)
- 非乗車型の草刈り機であって、
本体部と、電源ユニットとを備えており、
本体部は、刈るべき草が生えた斜面に沿って本体ベースが移動可能なように本体ベースと、本体ベースに取り付けられた三個以上の車輪とを備えており、
本体ベースには、本体ベースの前方に少なくとも前方に刃が突出して回転する回転刃と、回転刃を回転させるモータとが取り付けられており、
本体ベースと電源ユニットとは、長尺なハーネスで連結されており、ハーネスは、電源ユニットからモータに電力を供給する給電ケーブルであるか給電ケーブルを含むものであり、
ハーネスの長さは、5メートル以上であることを特徴とする草刈り機。 - 前記本体ベースには前記本体ベースの側方に突出する別の回転刃が取り付けられているか又は前記回転刃は前記本体ベースの側方にも突出するものであることを特徴とする請求項1記載の草刈り機。
- 前記ハーネスは、前記給電ケーブルと、ロープとを含んでおり、ロープは、前記本体部を引っ張り上げることができる強度を有することを特徴とする請求項1又は2記載の芝刈り機。
- 前記モータは前記車輪のうちの少なくとも一つを駆動させることで前記本体ベースを自走させることができるものであるか、又は前記車輪のうちの少なくとも一つを駆動させることで前記本体ベースを自走させるモータが前記モータとは別に本体ベースに取り付けられていることを特徴とする請求項1、2又は3いずれかに記載の草刈り機。
- 前記車輪のうちの少なくとも一つは、本体ベースの走行の向きを変更できるよう車軸の向きが可変に前記本体ベースに取り付けられた操舵車輪であり、
前記本体ベースには、無線受信部が取り付けられており、
無線送信部に対して制御信号を無線送信して操舵車輪を操作するリモートコントローラを備えていることを特徴とする請求項4記載の草刈り機。 - 斜面に生えた草を刈る草刈り方法であって、本体部と電源ユニットとを備えた草刈り機を使用する方法であり、
草刈り機の本体部は、本体ベースと、刈るべき草が生えた斜面に沿って本体ベースが移動可能なように本体ベースに取り付けられた三個以上の車輪と、電源ユニットとを備えており、本体ベースには、本体ベースの前方に少なくとも前方に刃が突出して回転する回転刃と、回転刃を回転させるモータとが取り付けられ、本体ベースと電源ユニットとは、給電ケーブルを含む長尺なハーネスで連結されており、
電源ユニットを斜面の頂部に配置し、本体ベースを斜面に沿って重力により下方に移動させながら、給電ケーブルを介して電源ユニットからモータに電力を送って回転刃を回転させることで草刈りを行うことを特徴とする草刈り方法。 - 前記ハーネスの長さは、前記斜面の上下方向の長さ以上であり、前記草刈りを行いながら本体ベースを斜面の最下部まで移動させて後、ハーネスを手で引っ張ることで前記本体ベースを前記斜面の頂部まで引き上げる動作を含むことを特徴とする請求項6記載の草刈り方法。
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2017
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