JP2019023968A - 圧着端子 - Google Patents

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岩田 匡司
Tadashi Iwata
匡司 岩田
準弥 篠原
Junya Shinohara
準弥 篠原
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Abstract

【課題】高い加締性を維持しつつ被覆の位置ずれを防止することができる圧着端子を提供すること。【解決手段】圧着端子1は、端子接続部11と、電線接続部12と、を備え、電線接続部12は、芯線圧着部12Aと、被覆圧着部12Bと、を有し、かつ、展開状態において、底部14と、底部14の展開方向における一端から延在する第1バレル片部15と、底部14の展開方向における他端から第1バレル片部15よりも長く延在する第2バレル片部16と、に区画され、被覆圧着部12Bの電線50の延在方向における一端には、展開方向の一端から他端まで延在する一部平坦領域19が形成され、一部平坦領域19は、複数のエッジ形成部が形成された非平坦領域20と、平坦な平坦領域21と、に区画され、平坦領域21は、第2バレル片部16の展開方向における一端側に形成されている。【選択図】図10

Description

本発明は、圧着端子に関する。
従来、電線の端部に対して電気的に接続される電線接続部を備えた圧着端子が知られている。この圧着端子と電線は、端子圧着装置によって圧着されることで電気的に接続される。その圧着は、電線接続部における2つのバレル片を電線に接触しながら加締めていくことによって実現される。
この種の圧着端子は、圧着加工の完了後(以下、「圧着完了後」という。)における電線の被覆の位置ずれを防止することが求められる。例えば、特許文献1の技術では、電線接続部における被覆圧着部の電線の延在方向における一端全体に複数の突起を設けることで被覆の位置ずれを防止している。
特開2014−150044号公報
ところで、2つのバレル片で挟み込んだ電線の端部に対しての加締めの構造としては、一方のバレル片(内側のバレル片)が電線の端部の一部と接触しながら圧着し、かつ、他方のバレル片(外側のバレル片)が電線の端部と共に一方のバレル片の外周面の一部と接触しながら圧着する形態のものが知られている。このような従来の圧着端子は、加締め工程において、一方のバレル片と他方のバレル片とが重なる領域にも突起があることで、突起がないものと比べ加締性に悪影響が出る可能性がある。
そこで、本発明は、高い加締性を維持しつつ被覆の位置ずれを防止することができる圧着端子を提供することを目的とする。
上記目的を達成する為、本発明の圧着端子は、相手側端子に対して電気的に接続される端子接続部と、電線の圧着時に前記電線の端部に対して電気的に接続される板状の電線接続部と、を備え、前記電線接続部は、前記圧着時に前記電線の先端の芯線と接触する芯線圧着部と、前記芯線圧着部に対して前記電線の延在方向のうち一方側に位置し、かつ、前記電線の被覆と接触する被覆圧着部と、を有し、かつ、展開状態において、前記電線の端部が載置される底部と、前記底部の展開方向における一端から延在する第1バレル片部と、前記底部の展開方向における他端から前記第1バレル片部よりも長く延在する第2バレル片部と、に区画され、前記第1バレル片部は、前記圧着時に前記電線の端部の一部と接触し、前記第2バレル片部は、前記圧着時に前記電線の端部の、かつ、前記第1バレル片部の外周面の一部と接触し、前記被覆圧着部の延在方向における一端には、展開方向の一端から他端まで延在する一部平坦領域が形成され、前記一部平坦領域は、複数のエッジ形成部が形成された非平坦領域と、平坦な平坦領域と、に区画され、前記平坦領域は、前記第2バレル片部の展開方向における一端側に形成されている、ことを特徴としている。
ここで、前記非平坦領域は、前記第1バレル片部の展開方向における先端から境界までの範囲に形成され、前記平坦領域は、前記第2バレル片部の展開方向における先端から境界までの範囲に形成され、前記境界は、前記圧着時の前記第1バレル片部と前記第2バレル片部とが重なる領域のうち、前記第1バレル片部の先端に接触する前記第2バレル片部に形成されていることが望ましい。
本発明に係る圧着端子は、高い加締性を維持しつつ被覆の位置ずれを防止することができる。
図1は、実施形態の圧着端子を示す斜視図であり、電線に接続される前の状態を表している。 図2は、実施形態の圧着端子を示す側面図であり、電線接続部がU字状に形成された状態を表している。 図3は、実施形態における圧着完了後の圧着端子を示す斜視図である。 図4は、実施形態における圧着完了後の圧着端子を示す側面図である。 図5は、図4のX1−X1線で切った電線接続部の断面部分を示す図である。 図6は、図4のX2−X2線で切った電線接続部の断面部分を示す図である。 図7は、図4のX3−X3線で切った電線接続部の断面部分を示す図である。 図8は、図4のX4−X4線で切った電線接続部の断面部分を示す図である。 図9は、図3の電線の延在方向に沿った電線接続部の断面部分を示す図である。 図10は、止水部材の貼付前の電線接続部について説明する図である。 図11は、止水部材の貼付後の電線接続部について説明する図である。
以下に、本発明に係る圧着端子の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
[実施形態]
本発明に係る圧着端子の実施形態の1つを図1から図11に基づいて説明する。
図1から図4の符号1は、本実施形態の圧着端子を示す。圧着端子1は、電線50に対して電気的に接続され、電線50と一体になった状態のままで相手側端子(図示略)に対して電気的に接続されるものである。電線50の端部は、芯線51を所定の長さ露出させるべく、被覆52を剥いて取り除いている。芯線51は、複数本の素線の集合体であってもよく、同軸ケーブルの如き単線であってもよい。圧着端子1は、電線50の端部に圧着させることで、露出している先端の芯線(以下、単に「先端の芯線」という。)51との間で電気的に接続される。
圧着端子1は、少なくとも端子金具10を備える。本実施形態の圧着端子1は、圧着完了後の芯線51に対して水等の液体を接触させないように、止水部材30も備えている。
端子金具10は、圧着端子1における主体部分である。端子金具10は、導電性の金属の板材(例えば銅板)を母材とし、母材をプレス成形することによって、相手側端子や電線50との接続が可能な所定の形状へと形成する。端子金具10は、連結片40に連鎖状に連なった状態でプレス成形される。端子金具10は、図1から図4に示すように、相手側端子に対して電気的に接続される端子接続部11と、電線50の圧着時に電線50の端部に対して電気的に接続される板状の電線接続部12と、を備える。端子接続部11と電線接続部12は、これらの間に介在させた連結部13によって連結されている。
端子金具10は、雄端子であってもよく、雌端子であってもよい。端子接続部11は、端子金具10が雄端子の場合、雄型に形成され、端子金具10が雌端子の場合、雌型に形成される。本実施形態では、雌端子を例として挙げている。
圧着端子1は、電線50の延在方向を第1方向Lと定義する。また、圧着端子1は、第1方向Lに対する直交方向のうち、プレス成形前の母材(展開状態)の平面に沿う展開方向を第2方向Wと定義する。また、圧着端子1は、第1方向Lと第2方向Wとに各々直交する高さ方向を第3方向Hと定義する。
電線接続部12は、1枚の板状に形成されており(図10及び図11)、電線50に接続される前の状態としてU字状に形成される(図1)。圧着端子1は、電線接続部12に止水部材30を貼付した後に、電線接続部12をU字状に形成する。U字状に形成された電線接続部12は、電線50の端部が内壁面側に載置された状態で電線50の端部に巻き付けることによって、電線50の端部に圧着され、先端の芯線51に接触する。電線接続部12は、このような内壁面側に載置された電線50の端部に対する圧着加工に伴って、電線50の芯線51に対して電気的に接続される。
電線接続部12は、第1方向Lにおいて、芯線圧着部12Aと、被覆圧着部12Bと、連結圧着部12Cと、を有する(図2から図4及び図9から図11)。
芯線圧着部12Aは、第1方向Lにおける他方側であって、圧着時に電線50の先端の芯線51と接触するものである。芯線圧着部12Aは、連結部13に連接している。芯線圧着部12Aは、少なくとも底部14の一部である。
被覆圧着部12Bは、第1方向Lにおける一方側であって、圧着時に電線50の被覆52と接触するものである。被覆圧着部12Bは、少なくとも底部14の一部である。
連結圧着部12Cは、芯線圧着部12Aと被覆圧着部12Bとを連結させるものである。連結圧着部12Cは、少なくとも底部14の一部である。
更に、電線接続部12は、第2方向Wにおいて、底部14と、第1バレル片部15と、第2バレル片部16と、に区画される(図1、図10及び図11)。
底部14は、U字状の電線接続部12の底壁となる部位であり、圧着加工の際に電線50の端部が載置される。
第1バレル片部15と第2バレル片部16は、U字状の電線接続部12の側壁となる部位であり、底部14における第2方向Wの両端から各々延在させている。 第1バレル片部15と第2バレル片部16は、芯線圧着部12Aから被覆圧着部12Bに渡って連なる1枚の片体として形成しており、芯線圧着部12Aと被覆圧着部12Bとの間には連結圧着部12Cが介在している。このため、U字状の電線接続部12は、底部14の両端から電線50の端部を囲うように第1バレル片部15と第2バレル片部16とが延在している。第1バレル片部15と第2バレル片部16は、芯線圧着部12Aで先端の芯線51、被覆圧着部12Bで被覆52、連結圧着部12Cで先端の芯線51と被覆52との境界部分に各々圧着させる。
第1バレル片部15と第2バレル片部16は、底部14側の根元から先端15a,16aの端面までの距離が一方に対して他方が長くなるように形成し、かつ、互いに重ねながら電線50の端部に巻き付けていく。この例示では、第2バレル片部16が第1バレル片部15よりも底部14から長く延在させられている(図1、図10及び図11)。故に、電線接続部12は、圧着完了後に、第1バレル片部15と第2バレル片部16とが重なり合っている領域(以下、「オーバラップ領域」という。)23が形成される(図5から図8)。オーバラップ領域23とは、具体的に、圧着完了後に第1バレル片部15の外壁面と第2バレル片部16の内壁面とが互いに対向している領域のことである。つまり、電線接続部12は、第1バレル片部15が内側で電線50の端部に巻き付けられるバレル片部となり、第2バレル片部16が外側で電線50の端部に巻き付けられるバレル片部となる。従って、圧着加工の際には、第1バレル片部15が電線50の端部の外周面に巻き付けられ、この状態の電線50の端部と第1バレル片部15とを外周面側から覆うように第2バレル片部16が巻き付けられる。電線接続部12は、このようにして第1バレル片部15と第2バレル片部16とが電線50の端部に加締められる。
ここで、電線50の端部は、電線接続部12のU字の開口側(それぞれの先端15a,16aの端面間に形成されている開口)からU字状の内側の空間に挿入される。このため、電線接続部12は、電線50の端部が挿入されやすくなるように、底部14側から開口側(先端15a,16a側)に向かうにつれて第1バレル片部15と第2バレル片部16の間隔が広くなっている。
電線接続部12は、その内壁面(電線50の端部を覆う側の壁面)に、圧着した先端の芯線51を保持するための芯線保持領域(以下、「セレーション領域」という。)17が設けられている(図10及び図11)。セレーション領域17は、電線接続部12の内壁面の内、先端の芯線51に対して巻き付ける部分に少なくとも配置する。この例示のセレーション領域17は、先端の芯線51を全体的に覆うように形成する。具体的に、セレーション領域17は、複数の凹部、複数の凸部又は複数の凹部と凸部の組み合わせが矩形状に並べられたものであり、凹部や凸部によって電線接続部12と先端の芯線51との間の接触面積を増やし、この間の密着強度を高めるものである。この例示では、複数の凹部17aによって矩形状のセレーション領域17が形成されている。
ここで、圧着完了後の圧着端子1は、電線接続部12と先端の芯線51との間が電気的に接続されている必要があり、電気的な接続状態を維持するべく、その間に液体(特に水)を浸入させないことが望ましい。圧着端子1は、端子金具10(電線接続部12)と先端の芯線51とが各々イオン化傾向の異なる異種金属材料で成形されている場合、電線接続部12と先端の芯線51との間への水の浸入によって耐久性が低下する可能性がある。例えば、圧着端子1は、端子金具10(電線接続部12)がアルミニウム又はアルミニウム合金で成形され、かつ、芯線51が銅又は銅合金で成形されている場合、水の浸入によって端子金具10側に腐食を発生させてしまう虞がある。そこで、本実施形態の圧着端子1は、電線接続部12と先端の芯線51との間への水の浸入を抑えるための止水部材30が設けられている(図1、図3、図5から図9及び図11)。止水部材30は、変性アクリル系粘着剤等の粘着剤を主とするシート状に形成されている。例えば、止水部材30としては、シート状の不織布に粘着剤を染み込ませて、シートの両面に粘着効果を持たせたものを用いる。
止水部材30は、圧着完了後に第1から第3の止水領域31,32,33を形成する(図5から図7)。止水部材30は、第1から第3の止水領域31,32,33が圧着完了後に形成される形状に形成し、図10に示す平板状の電線接続部12の内壁面に貼り付ける(図11)。
第1止水領域31は、少なくとも圧着完了後の第1バレル片部15の外壁面と第2バレル片部16の内壁面との間(つまり、オーバラップ領域23)に介在させた領域であり(図5から図7)、その間を介した電線接続部12の外方から内方への水の浸入を抑える。第1止水領域31は、先端の芯線51の先端位置よりも端子接続部11側と先端の芯線51の根元よりも被覆52側との間に渡って延在させている。第1止水領域31は、その間に渡って配置された止水部材30の第1止水部34によって形成される(図11)。第1止水部34は、第2バレル片部16における先端16a側と底部14側との間にて、セレーション領域17の第2バレル片部16側を全て覆い隠さない範囲内に配置する。
第2止水領域32は、圧着完了後の電線接続部12の内方における少なくとも先端の芯線51の先端位置よりも端子接続部11側の空間に充填された領域であり(図5)、その空間を介した電線接続部12の外方から内方への水の浸入を抑える。第2止水領域32は、止水部材30の第2止水部35によって形成される(図11)。第2止水部35は、先端の芯線51の先端位置よりも端子接続部11側に、第1バレル片部15の先端15a側と第1止水部34との間に渡って配置する。
第3止水領域33は、圧着完了後の電線接続部12の内方における少なくとも被覆圧着部12Bの内壁面と被覆52との間に介在させた領域であり(図7)、その間を介した電線接続部12の外方から内方への水の浸入を抑える。第3止水領域33は、止水部材30の第3止水部36によって形成される(図11)。第3止水部36は、被覆圧着部12Bにて第1バレル片部15の先端15a側と第1止水部34との間に渡って配置する。
電線接続部12の内壁面には、貼付された止水部材30の一部が充填される溝(以下、「収容溝」という。)18を形成している(図10)。収容溝18は、圧着加工に伴う電線接続部12の変形によって止水部材30に位置ずれ等が生じたとしても、第1から第3の止水領域31,32,33を形成させるためのものであり、自らの内部と周辺に圧着完了後も止水部材30の一部を留まらせる。収容溝18に止水部材30の一部を充填させるために、止水部材30を電線接続部12に貼り付ける際には、止水部材30に対して電線接続部12に向けた圧力を加える。この例示では、被覆圧着部12Bに収容溝18を設けている。
被覆圧着部12Bの第1方向Lにおける一端、すなわち端子金具10の後端には、図10及び図11に示すように、第2方向Wの一端から他端まで延在する一部平坦領域19が形成されている。また、一部平坦領域19は、止水部材30に重ならない範囲に形成されている。
一部平坦領域19は、非平坦領域20と、平坦領域21と、に区画される。
非平坦領域20は、その内壁面(電線50の端部を覆う側の壁面)において、複数のエッジ形成部が形成された領域であり、圧着完了後における電線50の被覆52の位置ずれを防止するものである。エッジ形成部は、エッジを形成するものである。エッジは、突起、凹部の外周と平坦面との境界、貫通孔の外周と平坦面との境界が一例である。この例示では、非平坦領域20は、図10及び図11に示すように、第1バレル片部15の第2方向Wにおける先端15aから境界22までの範囲において、突起20aが第1方向Lと第2方向Wに等間隔で複数形成されている。本実施形態における非平坦領域20は、突起20aが複数形成されていることで、圧着時における止水部材30の位置ずれ等が生じることを防止する。突起20aの形状は、円錐状であるが、圧着時における第1バレル片部15及び第2バレル片部16の曲げに対する剛性が高くならず、かつ、圧着完了後における電線50の被覆52の位置ずれを防止するものであるならば円柱状又は三角錐状等であってもよく、またはこれらを組み合わせたものでもよい。
平坦領域21は、その内壁面(電線50の端部を覆う側の壁面)において、平坦な領域である。平坦領域21は、第2バレル片部16の第2方向Wにおける一端側に形成されている。平坦領域21は、少なくともオーバラップ領域23に形成している。平坦領域21は、エッジ形成部が形成されていないことでエッジ形成部が形成されているものと比べ、圧着時における第1バレル片部15の外壁面と第2バレル片部16内壁面とを面接触させることができ、応力が集中することを緩和することができるため、高い加締性を維持することができる。この例示では、平坦領域21は、図10及び図11に示すように、第2バレル片部16の第2方向Wにおける先端16aから境界22までの範囲に形成されている。
境界22は、非平坦領域20と平坦領域21との境目である。境界22は、図10及び図11に示すように、圧着時の第1バレル片部15と第2バレル片部16とが重なる領域(つまり、オーバラップ領域23)のうち、第1バレル片部15の先端15aに接触する第2バレル片部16に形成されている。すなわち境界22は、オーバラップ領域23に重ならない第2バレル片部16の内壁面(電線50の端部を覆う側の壁面)の位置に形成されている。境界22は、仮に圧着前に形成された境界22の位置と、圧着後のオーバラップ領域23に重ならない第2バレル片部16の内壁面の位置とが多少一致していなくても、一定の高い加締性を維持しつつ、電線50の被覆52の位置ずれを防止するものである。
以上示した端子金具10は、母材となる1枚の金属板に対するプレス工程を経て、図10に示す平板状の電線接続部12を有する形態に加工され、その後の止水部材貼付工程において、その平板状の電線接続部12に止水部材30が貼付される。しかる後、この端子金具10は、折り曲げ工程において、端子接続部11が形成され、かつ、U字状の電線接続部12が形成される。
上述した工程を経た圧着端子1は、複数個並べられた連鎖体(以下、「端子連鎖体」という。)として形成されている。端子連鎖体とは、各々が同一方向を向いた状態で並列に等間隔で配置され且つ連鎖状に繋がれた複数の圧着端子1の集合体のことをいう。端子連鎖体においては、全ての圧着端子1における一方の端部が連結片40によって繋がれている。連結片40は、例えば矩形の板状に成形され、全ての圧着端子1の電線接続部12に対して所定の間隔を空けて配置される。その電線接続部12の底部14と連結片40は、圧着端子1毎に例えば矩形の板状の繋ぎ部41を介して繋がれている(図1、図10及び図11)。連結片40には、端子連鎖体を端子圧着装置の圧着位置まで送るための貫通孔(以下、「端子送り孔」という。)40aが端子連鎖体の送り方向に沿って等間隔に形成されている(図1)。このように形成された端子連鎖体は、リール状に巻き取られた状態で端子圧着装置に配置される(図示略)。そして、圧着端子1は、電線50に圧着された後、端子連鎖体から切り離される。
以上のように、本実施形態における圧着端子1は、被覆圧着部12Bの第1方向Lにおける一端において、第2方向Wの一端から他端まで延在する一部平坦領域19が形成されていることで、圧着時における高い加締性を維持しつつ、圧着完了後における電線50の被覆52の位置ずれを防止することができる。また、一部平坦領域19の非平坦領域20に複数のエッジ形成部である突起20aが形成されていることで、複数の突起20aは、圧着時に電線50の被覆52に食い込み、圧着完了後の電線50の保持力を向上させることができる。
以上で説明した圧着端子1における境界22は、オーバラップ領域23に重ならない第2バレル片部16の内壁面(電線50の端部を覆う側の壁面)の位置に形成されているものとして説明したがこれに限らず、少なくとも平坦領域21が形成されていればよく、境界22を越えてエッジ形成部を形成していたとしても、一定の高い加締性を維持しつつ、電線50の被覆52の位置ずれを防止するものである。また、境界22は、少なくとも非平坦領域20が形成されていればよく、境界22を越えてエッジ形成部が形成されていないとしても、上述と同様の効果が得られるものである。
1 圧着端子
10 端子金具
11 端子接続部
12 電線接続部
12A 芯線圧着部
12B 被覆圧着部
12C 連結圧着部
13 連結部
14 底部
15 第1バレル片部
16 第2バレル片部
17 セレーション領域
18 収容溝
19 一部平坦領域
20 非平坦領域
20a 突起
21 平坦領域
22 境界
23 オーバラップ領域
30 止水部材
50 電線
51 芯線
52 被覆

Claims (2)

  1. 相手側端子に対して電気的に接続される端子接続部と、
    電線の圧着時に前記電線の端部に対して電気的に接続される板状の電線接続部と、
    を備え、
    前記電線接続部は、
    前記圧着時に前記電線の先端の芯線と接触する芯線圧着部と、前記芯線圧着部に対して前記電線の延在方向のうち一方側に位置し、かつ、前記電線の被覆と接触する被覆圧着部と、を有し、
    かつ、展開状態において、前記電線の端部が載置される底部と、前記底部の展開方向における一端から延在する第1バレル片部と、前記底部の展開方向における他端から前記第1バレル片部よりも長く延在する第2バレル片部と、に区画され、
    前記第1バレル片部は、前記圧着時に前記電線の端部の一部と接触し、
    前記第2バレル片部は、前記圧着時に前記電線の端部の、かつ、前記第1バレル片部の外周面の一部と接触し、
    前記被覆圧着部の延在方向における一端には、展開方向の一端から他端まで延在する一部平坦領域が形成され、
    前記一部平坦領域は、複数のエッジ形成部が形成された非平坦領域と、平坦な平坦領域と、に区画され、
    前記平坦領域は、前記第2バレル片部の展開方向における一端側に形成されている、
    ことを特徴とする圧着端子。
  2. 前記非平坦領域は、前記第1バレル片部の展開方向における先端から境界までの範囲に形成され、
    前記平坦領域は、前記第2バレル片部の展開方向における先端から境界までの範囲に形成され、
    前記境界は、前記圧着時の前記第1バレル片部と前記第2バレル片部とが重なる領域のうち、前記第1バレル片部の先端に接触する前記第2バレル片部に形成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の圧着端子。
JP2017142648A 2017-07-24 2017-07-24 圧着端子 Abandoned JP2019023968A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008287899A (ja) * 2007-05-15 2008-11-27 Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk 外導体端子
JP2017111945A (ja) * 2015-12-16 2017-06-22 矢崎総業株式会社 圧着端子

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