以下に、本願にかかる情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ説明する。なお、この実施形態により本願にかかる情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の実施形態において、同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
〔1.表示制御処理〕
まず、図1を用いて、実施形態にかかる表示制御処理の一例について説明する。図1は、実施形態にかかる表示制御処理の一例を示す図である。実施形態にかかる表示制御処理は、図1に示す情報処理装置100によって行われる。
また、実施形態にかかる表示制御システム1は、図1に示すように、端末装置10と、ショッピングサーバ60と、オークションサーバ70と、情報処理装置100とを含む。端末装置10、ショッピングサーバ60、オークションサーバ70、情報処理装置100は、ネットワークを介して有線または無線により通信可能に接続される。なお、図1に示す表示制御システム1には、複数台の端末装置10や、複数台のショッピングサーバ60や、複数台のオークションサーバ70や、複数台の情報処理装置100が含まれてもよい。
端末装置10は、ユーザによって利用される情報処理装置である。端末装置10は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等である。また、端末装置10には、商品検索を行うためのアプリケーション(以下、「商品検索アプリAP」)が予めインストールされているものとする。商品検索アプリAPは、商品検索のためにユーザにより入力された検索キーワードに対応する検索結果であって以下に示すショッピングサービスで取り扱われる商品の中から検索された検索結果、および、以下に示すオークションサービスで取り扱われる商品の中から検索された検索結果を分けて表示させる。
端末装置10は、商品検索アプリAPの制御に従って情報処理を行う。例えば、端末装置10は、商品検索アプリAPを利用して入力された検索キーワードを情報処理装置100に送信し、以下に示すようにして情報処理装置100により表示制御されたコンテンツ(検索キーワードに対応する検索結果)を表示する。
ショッピングサーバ60は、ショッピングサービスZ1を提供するサーバ装置である。例えば、ショッピングサーバ60は、店舗(実店舗、仮想店舗いずれでもよい)から出品された商品の販売および注文を一元管理する。また、ショッピングサーバ60は、商品検索のためにユーザにより入力された検索キーワードに対応する商品を検索し、その検索結果を情報処理装置100に送信する。
オークションサーバ70は、オークションサービスZ2を提供するサーバ装置である。例えば、オークションサーバ70は、店舗(実店舗、仮想店舗いずれでもよい)や個人から商品の出品を受け付けるとともに、受け付けた商品に対して入札が行われた場合に、オークション処理を実行する。また、オークションサーバ70は、入札対象の商品を検索するためにユーザにより入力された検索キーワードに対応する商品を検索し、その検索結果を情報処理装置100に送信する。
上記の通り、商品検索アプリAPは、ショッピングサービスZ1で取り扱われる商品の中から検索された検索結果、および、オークションサービスZ2で取り扱われる商品の中から検索された検索結果を分けて表示させるものである。したがって、情報処理装置100は、このような表示態様が実現されるために、ショッピングサービスZ1とオークションサービスZ2といった異なるサービスそれぞれにおいて検索された検索結果を、異なるサービス毎に分けて表示されるよう制御する。
ここで、本願の前提について説明する。ショッピングサービスZ1とオークションサービスZ2といった異なるサービスそれぞれにおいて検索された検索結果を、異なるサービス毎に分けて表示させるには、情報処理装置100は、ユーザにより入力された検索キーワードをショッピングサーバ60およびオークションサーバ70に送信することにより、これら各サーバ装置に対して、かかる検索キーワードを用いた検索処理を実行させることになる。
このとき、情報処理装置100は、単にユーザ入力された検索キーワードのみで検索処理を行わせるのではなく、入力された検索キーワードに対応するカテゴリを用いた検索処理も行わせる場合がある。一例を示すと、カテゴリ「レディースファッション」が指定されたうえで、検索キーワード「ジーンス」が入力された場合である。このような場合、ショッピングサービスZ1には、カテゴリ「レディースファッション」が存在する一方で、オークションサービスZ2にはカテゴリ「レディースファッション」が存在しないために、オークションサービスZ2においてはカテゴリ検索が行うことができないといった問題が生じる。なお、本実施形態におけるカテゴリ検索とは、そのカテゴリに属する商品を検索の対象に絞り込むことを意味する。
なお、サービスが異なることによりカテゴリが異なるのは、各サービスを取り扱う部署が異なったり、各サービスがそれぞれ異なる事業主により管理される、といったことが原因として考えられる。
そして、上記のような問題を解決するために、情報処理装置100は、ユーザから受け付けた検索キーワードに基づいて、異なるサービスそれぞれにおいて適切な検索が行われるよう制御するとともに、商品検索におけるユーザの利便性を高めるために、検索結果の表示態様を制御する。具体的には、実施形態にかかる情報処理装置100は、ユーザから検索キーワードを受け付ける。そして、情報処理装置100は、受け付けた検索キーワードに基づく検索条件であって、異なるサービスそれぞれにおいて検索を行うための検索条件を特定し、特定した検索条件を用いて異なるサービスそれぞれにおいて検索された検索結果を、異なるサービス毎に分けて表示されるよう制御する。
より具体的には、情報処理装置100は、ユーザから検索キーワードを受け付けた場合に、異なるサービスとして、第1の商取引サービスと第2の商取引サービスそれぞれにおいて検索を行うための検索条件を、第1の商取引サービスおよび第2の商取引サービス毎に特定する。そして、情報処理装置100は、特定した検索条件を用いて第1の商取引サービスおよび第2の商取引サービスそれぞれにおいて検索された検索結果を、第1の商取引サービスおよび第2の商取引サービス毎に分けて表示されるよう制御する。
本実施形態では、異なるサービスの1つである第1の商取引サービスは、ショッピングサーバ60により提供されるショッピングサービスZ1であるものとする。また、異なるサービスの1つである第2の商取引サービスは、オークションサーバ70により提供されるオークションサービスZ2であるものとする。
また、本実施形態では、ショッピングサーバ60、オークションサーバ70、および、情報処理装置100は、全て同一の事業主(以下、「事業主Z」とする)により管理されているものとする。しかしながら、ショッピングサーバ60、オークションサーバ70、および、情報処理装置100は、全て異なる事業主に管理されてもよい。また、ショッピングサーバ60と情報処理装置100とは、同一事業主に管理され、オークションサーバ70はこれとは異なる事業主に管理されてもよい。また、オークションサーバ70と情報処理装置100とは、同一事業主に管理され、ショッピングサーバ60はこれとは異なる事業主に管理されてもよい。以下では、実施形態にかかる表示制御処理について、一例を用いて説明する。
まず、ユーザU1が、端末装置10を操作して、商品検索アプリAPを起動したとする。かかる場合、端末装置10は、商品検索アプリAPのTOPページであるウェブページP1を表示画面に表示する。例えば、端末装置10は、図1に示すように、商品検索アプリAPの制御に従って、ショッピングサービスZ1およびオークションサービスZ2のうち、ショッピングサービスにおいて提供される商品情報を視認可能な状態(アクティブ状態)とし、オークションサービスにおいて提供される商品情報を視認不可能な状態(非アクティブ状態)としたウェブページP1を表示画面に表示する。
図1に示すように、ウェブページP1には、商品検索のための検索キーワードが入力される入力欄SPが含まれる。
また、図1に示すように、ウェブページP1には、ユーザにより選択された場合に、ショッピングサービスZ1において提供される商品情報を視認可能な状態とさせる一方で、オークションサービスZ2において提供される商品情報を視認不可能な状態にさせるショッピングタブTB1が含まれる。また、ウェブページP1には、ユーザにより選択された場合に、オークションサービスにおいて提供される商品情報を視認可能な状態とさせる一方で、ショッピングサービスにおいて提供される商品情報を視認不可能な状態にさせるオークションタブTB2が含まれる。図1の例では、ショッピングタブTB1には、黒背景に対して、白字の「SHP」が表示されている。これは、ショッピングサービスZ1において提供される商品情報が視認可能な状態とされていることを示す。一方、オークションタブTB2には、白背景に対して、黒字の「AUC」が表示されている。これは、オークションサービスZ2において提供される商品情報が視認不可能な状態とされていることを示す。
また、ウェブページP1には、どのようなカテゴリに属する商品の中から検索させるかを指定するプルダウンB1、検索結果として表示させる商品の並び順(例えば、価格順等)を指定するプルダウンB2、表示された検索結果に含まれる商品数等が多い場合や、検索結果に不要な情報が含まれている場合等に、より希望する商品情報だけを絞り込ませる際に用いられるプルダウンB3が含まれる。
また、ウェブページP1には、商品一覧が表示される領域AR1が含まれる。図1の例では、領域AR1には、ショッピングサービスにおいて取り扱われる商品のうち、現在のおすすめ商品を示す商品情報が一覧表示されている。
さて、このような状態において、ユーザU1が、入力欄SPに検索キーワード「流行 ワンピース」を入力するとともに、不図示であるがプルダウンB1を押下してカテゴリ「ワンピース チュニック」を指定したとする。かかる場合、端末装置10は、検索キーワード「流行 ワンピース」と、カテゴリ「ワンピース チュニック」を示す識別情報(S−CID)として、S−CID「21305」を情報処理装置100に送信する(ステップS1)。
情報処理装置100は、検索キーワード「流行 ワンピース」とS−CID「21305」とを受信すると、検索キーワード「流行 ワンピース」に基づく検索条件であって、ショッピングサービスZ1およびオークションサービスZ2それぞれにおいて検索を行うための検索条件を特定する特定処理を行う(ステップS2)。例えば、情報処理装置100は、キーワード条件記憶部123およびカテゴリ条件記憶部124に記憶される情報を用いて、検索条件を特定する。
まず、キーワード条件記憶部123について説明する。キーワード条件記憶部123には、ユーザから受け付けた検索キーワードに基づいて、ショッピングサービスZ1およびオークションサービスZ2それぞれをどのように検索させるかを特定可能な情報が記憶される。図1の例では、項目「SHP」および項目「AUC」ともに「検索キーワード」が入力されているととともに、項目「AUC概要」には「SHPと同一キーワード」が入力されている。そして、これら各入力情報を合わせた情報は、情報処理装置100に対して、ユーザから受け付けた検索キーワードを、ショッピングサービスおよびオークションサービスそれぞれにおいて検索を行うための検索条件として特定するよう指定していることを示す。したがって、図1の例では、情報処理装置100は、検索キーワード「ワンピース」を、ショッピングサービスおよびオークションサービスそれぞれにおいて検索を行うための検索条件として特定する。
次に、カテゴリ条件記憶部124について説明する。カテゴリ条件記憶部124には、ユーザから受け付けた検索キーワードに対応するカテゴリに基づいて、ショッピングサービスZ1およびオークションサービスZ2それぞれをどのように検索させるかを特定可能な情報が記憶される。図1の例では、カテゴリ条件記憶部124には、「SHPカテゴリID」、「AUCカテゴリID」、「AUCキーワード」といった項目が含まれる。
「SHPカテゴリID」(S−CID)は、ショッピングサービスZ1に存在する商品のカテゴリを識別する識別情報を示す。また、「S−CID」は、情報処理装置100に対して、商品検索の際にユーザにより指定されたカテゴリを、ショッピングサービスZ1において検索を行うための検索条件として特定するよう指定していることを示す。言い換えれば、「S−CID」は、ショッピングサービスZ1で取り扱われている商品のうち、商品検索の際にユーザにより指定されたカテゴリに属する商品の中から検索を行うよう指定する情報を示す。したがって、図1の例では、情報処理装置100は、ユーザU1により指定されたカテゴリ「ワンピース チュニック」(S−CID:21305)を、ショッピングサービスZ1において検索を行うための検索条件として特定する。
「AUCカテゴリID」(A−CID)は、オークションサービスZ2に存在する商品のカテゴリを識別する識別情報を示す。また、「A−CID」は、対応する「S−CID」に基づくカテゴリであってオークションサービスZ2に存在するカテゴリである。本実施形態にかかる前提でも説明したように、ショッピングサービスZ1側とオークションサービスZ2側とでカテゴリが一致しないことにより、両者で共通の情報検索ができない場合がある。かかる場合、ショッピングサービスZ1はユーザの望む検索結果を提供できたとしても、オークションサービスZ2はユーザの望む検索結果を提供できない場合がある。したがって、ショッピングサービスZ1側のカテゴリは、オークションサービスZ2側のどのカテゴリに対応するかを情報処理装置100に特定させる必要がある。この特定させるための情報が「A−CID」である。
図1の例では、ショッピングサービスZ1側のカテゴリ「ワンピース チュニック」を示すS−CID「21305」に対して、オークションサービス側のカテゴリ「ファッション」を示すA−CID「6800」が対応付けられている。これは、ショッピングサービスZ1側のカテゴリ「ワンピース チュニック」が、オークショングサービスZ2側には存在しないことにより、カテゴリ「ワンピース チュニック」に対応するオークショングサービスZ2側のカテゴリとして、カテゴリ「ファッション」を特定するよう指定していることを示す。
このような対応付けの根拠を説明する。ショッピングサービスZ1側では、カテゴリ「ワンピース チュニック」の1つ上位(広い)のカテゴリとして、カテゴリ「レディースファッション」が予め定められている。オークションサービスZ2側には、カテゴリ「レディースファッション」は存在しないものの、カテゴリ「ファッション」は存在する。カテゴリ「レディースファッション」と、カテゴリ「ファッション」とは、共通の文言「ファッション」が含まれるため、互いに近しいカテゴリといえる。このようなことから、オークショングサービスZ2側のカテゴリとして、カテゴリ「ファッション」を特定するよう指定されている。
次に、「AUCキーワード」は、対応するA−CIDによって示されるカテゴリをより狭めるために、当該カテゴリに付与されるキーワードを示す。図1の例では、ショッピングサービスZ1側のカテゴリ「ワンピース チュニック」に、オークションサービスZ2側のカテゴリ「ファッション」が対応付けられる。カテゴリ「ファッション」は、カテゴリ「ワンピース チュニック」よりも上位のカテゴリであるため、ユーザU1は、カテゴリ「ワンピース チュニック」を指定しているにも拘わらず、オークションサービスZ2においてカテゴリ「ファッション」に属する商品の中から検索が行われた場合、ショッピングサービスZ1での検索結果と比べて、オークションサービZ2スでの検索結果には、より多くのノイズが含まれることになる。このようなことから、A−CIDには、「AUCキーワード」が付与される。
具体的には、「A−CID」には、対応する「S−CID」によって示されるカテゴリの名称が「AUCキーワード」として付与される。図1の例では、オークションサービスZ2側のカテゴリ「ファション」を示すA−CID「6800」には、AUCキーワード「レディース、ワンピース、チュニック」が付与される。AUCキーワード「ワンピース、チュニック」が付与されるのは、対応するショッピングサービスZ1側のカテゴリが「ワンピース チュニック」であるためである。これは、ショッピングサービスZ1側のカテゴリ「ワンピース チュニック」を検索キーワードに変換することを意味する。また、さらに、AUCキーワード「レディース」が付与されるのは、ショッピングサービスZ1側には、カテゴリ「レディースファッション」が存在する一方で、オークションサービスZ2側には、カテゴリ「ファッション」が存在することに基づく。
カテゴリ条件記憶部124における「S−CID」、「A−CID」、「AUCキーワード」の対応付けについて説明したが、このような対応付けは、例えば、事業主Zによって予め人手によって行われている。
このようなことから、情報処理装置100は、カテゴリ条件記憶部124を参照することにより、ユーザにより指定されたカテゴリが、オークションサービスのどのカテゴリに対応するかを瞬時に特定することができるとともに、特定したカテゴリに付与するキーワードも瞬時に特定することができる。
図1の例では、情報処理装置100は、ユーザU1がカテゴリ「ワンピース チュニック」を指定したことにより、ショッピングサービスZ1における検索条件として、カテゴリ「ワンピース チュニック」をさらに特定する。また、情報処理装置100は、オークションサービスZ2における検索条件として、カテゴリ「ファッション」、および、AUCキーワード「レディース、ワンピース、チュニック」をさらに特定する。
情報処理装置100は、以上の様に特定処理を行うと、ショッピングサーバ60から検索結果を取得する。具体的には、情報処理装置100は、ショッピングサーバ60に対して、ショッピングサービスZ1で取り扱われる商品の中から商品検索を行うよう検索リクエストを送信する(ステップS3)。例えば、情報処理装置100は、ショッピングサービスZ1において特定した検索条件である検索キーワード「流行 ワンピース」と、カテゴリ「ワンピース チュニック」を示すS−CIDとを含む検索リクエストをショッピングサーバ60に送信する。かかる検索リクエストに応じて、ショッピングサーバ60は、ショッピングサービスZ1で取り扱われる商品であってカテゴリ「ワンピース チュニック」に属する商品の中から、検索キーワード「流行 ワンピース」を満たす商品を検索する。そして、ショッピングサーバ60は、検索した商品を示す商品情報を検索結果データDA1として情報処理装置100に送信する(ステップS4)。
また、情報処理装置100は、オークションサーバ70から検索結果を取得する。具体的には、情報処理装置100は、オークションサーバ70に対して、オークションサービスZ2で取り扱われる商品の中から商品検索を行うよう検索リクエストを送信する(ステップS5)。例えば、情報処理装置100は、オークションサービスZ2において特定した検索条件である検索キーワード「流行 ワンピース」と、カテゴリ「ファッション」を示すA−CID「6800」と、AUCキーワード「レディース、ワンピース、チュニック」を含む検索リクエストをオークションサーバ70に送信する。かかる検索リクエストに応じて、オークションサーバ70は、オークションサービスZ2で取り扱われる商品であってカテゴリ「ファッション」に属する商品の中から、検索キーワード「流行 ワンピース」、および、AUCキーワード「レディース、ワンピース、チュニック」を満たす商品を検索する。そして、オークションサーバ70は、検索した商品を示す商品情報を検索結果データDA2として情報処理装置100に送信する(ステップS6)。
情報処理装置100は、検索結果データDA1、または、検索結果データDA2のいずれか一方が視認可能な状態で表示されるよう制御する(ステップS7)。まず、情報処理装置100は、検索結果データDA1、および、検索結果データDA2が、タブ(ショッピングタブTB1、オークションタブTB2)の切り替えに応じて分けて表示されるようにウェブページP2を生成する。また、情報処理装置100は、端末装置10において、検索結果データDA1、または、検索結果データDA2のいずれか一方が視認可能な状態で表示されるようウェブページP2を制御する。
ここで、ユーザU1は、ショッピングサービスZ1の商品情報が視認可能な状態で表示されている場合に、検索キーワードを送信した。このため、情報処理装置100は、例えば、ショッピングサービスZ1に対応する検索結果データDA1が視認可能な状態で表示され、もう一方の検索結果データDA2が視認不可能な状態で表示されるようウェブページP2を制御する。また、情報処理装置100は、制御後のウェブページP2をユーザU1の端末装置10に配信する(ステップS8)。端末装置10は、情報処理装置100から受信したウェブページP2を表示する。
ここで、図2は、端末装置10によって表示されるウェブページP2の一例を示す図である。図2(a)に示すように、端末装置10は、ショッピングサービスZ1における検索結果(検索結果データDA1)が領域AR22の中で視認可能な状態とされ、オークションサービスZ2における検索結果(検索結果データDA2)が領域AR22の中で視認不可能な状態とされたウェブページP2を表示する。
このような状態において、ユーザU1が、オークションタブTB2を押下したとする。かかる場合、端末装置10は、図2(b)に示すように、これまで領域AR22において視認可能な状態で表示されていた検索結果データDA1を視認不可能な状態で表示させる一方、これまで領域22において視認不可能な状態であった検索結果データDA2を視認可能な状態で表示させるといったように表示を切り替える。端末装置10は、図2に示すように、ショッピングタブTB1およびオークションタブTB2に対する操作に応じて、ウェブページP2において既に読み込まれている情報(検索結果データDA1およびDA2)の表示態様を切り替えるものであり、例えば、タブに対する操作に応じて、情報処理装置100から新たに情報(検索結果データDA1およびDA2)を取得するのではない。
このため、実施形態にかかる情報処理装置100は、ショッピングタブTB1およびオークションタブTB2に対するユーザ操作に応じて、検索結果の表示態様の切り替えをスムーズに行わせることができる。また、この結果、情報処理装置100は、検索結果が表示されるまでに待ち時間をユーザに与えることが無いので、ユーザにとって利便性の高い情報検索を実現することができる。さらには、情報処理装置100は、ユーザ満足度の高い商品検索サービスを提供することができる。
また、ユーザは、例えば、ショッピングサービスZ1の検索結果の中に自身が欲する商品が無い場合、タブ操作だけで、瞬時にオークションサービスZ2の検索結果を閲覧することができるため、1から情報検索を行う必要が無い。このようなことからも、情報処理装置100は、ユーザにとって利便性の高い情報検索を実現することができる。
また、情報処理装置100は、図1で説明したように、ショッピングサービスZ1およびオークションサービスZ2とでカテゴリが異なる場合であっても、ショッピングサービスZ1側のカテゴリを用いて、オークションサービスZ2側のカテゴリを適切に加工したうえで検索させることができるため、異なるサービスそれぞれにおいて適切な検索を実現することができる。
〔2.端末装置の構成〕
次に、図3を用いて、実施形態にかかる端末装置10について説明する。図3は、実施形態にかかる端末装置10の構成例を示す図である。図3に示すように、端末装置10は、通信部11と、入力部12と、出力部13と、アプリ制御部14とを有する。
(通信部11について)
通信部11は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部11は、ネットワークと有線または無線で接続され、例えば、情報処理装置100との間で情報の送受信を行う。
(入力部12について)
入力部12は、ユーザから各種操作が入力される。例えば、入力部12は、タッチパネル機能により表示画面(例えば出力部13)を介してユーザからの各種操作を受け付けてもよい。また、入力部12は、端末装置10に設けられたボタンや、端末装置10に接続されたキーボードやマウスからの各種操作を受け付けてもよい。
(出力部13について)
出力部13は、例えば、液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等によって実現されるタブレット端末等の表示画面であり、各種情報を表示するための表示装置である。
(アプリ制御部14について)
アプリ制御部14は、「商品検索アプリAP」がインストールされることにより実現される。アプリ制御部14は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報処理装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、アプリ制御部114は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
図3に示すように、アプリ制御部14は、送信部14aと、受信部14bと、表示制御部14cとを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、アプリ制御部14の内部構成は、図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、アプリ制御部14が有する各処理部の接続関係は、図3に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
(送信部14aについて)
送信部14aは、商品検索に関する各種の指示をユーザから受け付ける。例えば、送信部14aは、商品検索アプリAPが起動されている状態で、ユーザから検索キーワードの入力やカテゴリの選択を受け付ける。そして、送信部14aは、ユーザから受け付けた検索キーワードやカテゴリを情報処理装置100に送信することにより、情報処理装置100に対して商品検索に関する処理を実行させる。
図1の例では、ユーザU1は、ウェブページP1において、検索キーワード「流行 ワンピース」を入力し、カテゴリ「レディースファッション」を選択した状態で「検索マークを」を押下する。かかる場合、送信部14aは、検索キーワード「流行 ワンピース」およびS−CID「21305」を情報処理装置100に送信する。なお、図1の例では、ユーザU1は、ショッピングサービスZ1が視認可能となっている状態で、検索を指示している。しかし、送信部14aは、オークションサービスZ2が視認可能となっている状態で、検索キーワード「流行 ワンピース」が入力され、カテゴリ「レディースファッション」が選択されたとしても、同様に、検索キーワード「流行 ワンピース」およびS−CID「21305」を情報処理装置100に送信する。
(受信部14bについて)
受信部14bは、情報処理装置100から送信されたコンテンツを受信する。例えば、受信部14bは、検索結果が一覧表示される検索結果ページを情報処理装置100から受信する。図1の例では、受信部14bは、情報処理装置100により特定された検索条件で検索された検索結果が一覧表示されるウェブページP2を情報処理装置100から受信する。
(表示制御部14cについて)
表示制御部14cは、情報処理装置100から受信したコンテンツに対するユーザ操作に応じて、当該コンテンツの表示態様を制御する。例えば、表示制御部14cは、情報処理装置100から受信したコンテンツに対するユーザ操作に応じて、当該コンテンツを表示するよう出力部13に指示する。例えば、表示制御部14cは、図2で説明したように、ウェブページP2に対するユーザ操作(タブ操作)に応じて、検索結果を切り替えて表示するよう出力部13に指示する。
〔3.情報処理装置の構成〕
次に、図4を用いて、実施形態にかかる情報処理装置100について説明する。図4は、実施形態にかかる情報処理装置100の構成例を示す図である。図4に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。
(通信部110について)
通信部110は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークと有線または無線で接続され、例えば、端末装置10、ショッピングサーバ60、オークションサーバ70との間で情報の送受信を行う。
(記憶部120について)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子またはハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部120は、ショップカテゴリ記憶部121と、オークションカテゴリ記憶部122と、キーワード条件記憶部123と、カテゴリ条件記憶部124とを有する。
(ショップカテゴリ記憶部121について)
ショップカテゴリ記憶部121は、ショッピングサービスZ1で用いられている商品のカテゴリを記憶する記憶部である。ここで、図5に実施形態にかかるショップカテゴリ記憶部121の一例を示す。図5の例では、ショップカテゴリ記憶部121には、商品のカテゴリを階層(上位、下位)構造で記憶する記憶部121−1と、商品のカテゴリ毎に、当該カテゴリに対応するブランド(ブランドカテゴリ)を記憶する記憶部121−2とが含まれる。
図5の例では、記憶部121−1は、「上位S−CID」および「下位S−CID」といった項目を有する。「上位S−CID」は、ショッピングサービスZ1で用いられている商品のカテゴリであって、対応する「下位S−CID」によって示されるカテゴリに対して上位の関係にあるカテゴリを識別する識別情報を示す。「下位S−CID」は、ショッピングサービスZ1で用いられている商品のカテゴリであって、対応する「上位S−CID」によって示されるカテゴリに対して下位の関係にあるカテゴリを識別する識別情報を示す。
すなわち、図5の例では、カテゴリ「レディースファッション」(上位S−CID:21300)に対して、下位の関係にカテゴリが、カテゴリ「トップス」(下位S−CID:21304)、カテゴリ「ワンピース チュニック」(下位S−CID:21305)、カテゴリ「スカート パンツ」(下位S−CID:21306)である例を示す。
また、図5の例では、記憶部121−2は、「下位S−CID」および「BID」といった項目を有する。「下位S−CID」は、記憶部121−1に記憶される「下位S−CID」に対応する。「BID」は、対応する「下位S−CID」によって示されるカテゴリに対して存在するブランドカテゴリを識別する識別情報を示す。
すなわち、図5の例では、カテゴリ「トップス」(下位S−CID:21304)に対して、ブランドカテゴリ「ブランドLB11」(BID:101)、ブランドカテゴリ「ブランドLB12」(BID:102)、ブランドカテゴリ「ブランドLB13」(BID:103)が対応付けられる例を示す。
(オークションカテゴリ記憶部122について)
オークションカテゴリ記憶部122は、オークションサービスZ2で用いられている商品のカテゴリを記憶する記憶部である。ここで、図6に実施形態にかかるオークションカテゴリ記憶部122の一例を示す。
図6の例では、オークションカテゴリ記憶部122は、「上位A−CID」および「下位A−CID」といった項目を有する。「上位A−CID」は、オークションサービスZ2で用いられている商品のカテゴリであって、対応する「下位A−CID」によって示されるカテゴリに対して上位の関係にあるカテゴリを識別する識別情報を示す。「下位A−CID」は、オークションサービスZ2で用いられている商品のカテゴリであって、対応する「上位A−CID」によって示されるカテゴリに対して下位の関係にあるカテゴリを識別する識別情報を示す。
すなわち、図6の例では、カテゴリ「ファッション」(上位A−CID:6800)に対して、下位の関係にカテゴリが、カテゴリ「ベスト」(下位A−CID:6804)、カテゴリ「トレーナー」(下位A−CID:6805)、カテゴリ「カットソー」(下位A−CID:6806)である例を示す。
(キーワード条件記憶部123について)
キーワード条件記憶部123は、ユーザから受け付けた検索キーワードに基づいて、ショッピングサービスZ1およびオークションサービスZ2それぞれをどのように検索させるか検索条件を特定可能な情報が記憶される。ここで、図7に実施形態にかかるキーワード条件記憶部123の一例を示す。
図7の例では、キーワード条件記憶部123は、「キーワード種別」、「SHP」、「AUC」といった項目を有する。「キーワード種別」は、検索キーワード、除外キーワードといったようにキーワードの種別を示す。「SHP」は、ショッピングサービスZ1において検索される際の検索条件を特定させるための情報を示す。図7の例では、キーワード種別「検索キーワード」に、SHP「検索キーワード」が対応付けられる。これは、ユーザから受け付けた検索キーワードそのものを、ショッピングサービスZ1における検索条件として特定させるよう予め設定されている例を示す。これにより、例えば、情報処理装置100は、ユーザから検索キーワード「流行 ワンピース」を受け付けた場合には、ショッピングサーバ60に対して、検索キーワード「流行 ワンピース」を満たす商品を検索させることを特定する。
「AUC」は、オークションサービスZ2において検索される際の検索条件を特定させるための情報を示す。図7の例では、キーワード種別「検索キーワード」に、AUC「検索キーワード」が対応付けられる。これは、ユーザから受け付けた検索キーワードそのものを、オークションサービスZ2における検索条件として特定させるよう予め設定されている例を示す。これにより、例えば、情報処理装置100は、ユーザから検索キーワード「流行 ワンピース」を受け付けた場合には、オークションサーバ70に対して、検索キーワード「流行 ワンピース」を満たす商品を検索させることを特定する。
また、図7の例では、キーワード種別「除外キーワード」に、SHP「KW1、KW2」が対応付けられる。これは、ユーザから受け付けた検索キーワードに、「KW1、KW2」といったキーワードが含まれる場合、「KW1、KW2」を除外したものを検索キーワードと見なすよう指定していることを示す。例えば、情報処理装置100は、ユーザから検索キーワード「ミニ ワンピース」を受け付けた場合、「ミニ」を除外して「ワンピース」をショッピングサービスZ1における検索キーワード(検索条件)として特定する。
同様に、図7の例では、キーワード種別「除外キーワード」に、AUC「KW1、KW2」が対応付けられる。これにより、例えば、情報処理装置100は、ユーザから検索キーワード「ミニ ワンピース」を受け付けた場合、「ミニ」を除外して「ワンピース」をオークションサービスZ2における検索キーワード(検索条件)として特定する。
(カテゴリ条件記憶部124について)
カテゴリ条件記憶部124は、ユーザから受け付けた検索キーワードに対応するカテゴリに基づいて、ショッピングサービスZ1およびオークションサービスZ2それぞれをどのように検索させるか検索条件を特定可能な情報が記憶される。ここで、図8に実施形態にかかるカテゴリ条件記憶部124の一例を示す。図8の例では、カテゴリ条件記憶部124は、「S−CID」、「A−CID」、「AUCキーワード」といった項目を有する。
「S−CID」は、ショッピングサービスZ1で用いられている商品のカテゴリを識別する識別情報を示す。また、「S−CID」は、情報処理装置100に対して、商品検索の際にユーザにより指定されたカテゴリを、ショッピングサービスZ1において検索を行うための検索条件として特定するよう指定していることを示す。言い換えれば、「S−CID」は、ショッピングサービスZ1で取り扱われている商品のうち、商品検索の際にユーザにより指定されたカテゴリに属する商品の中から検索を行うよう指定する情報を示す。したがって、図8の例では、情報処理装置100は、ユーザU1によりカテゴリ「ワンピース チュニック」(S−CID:21305)が指定された場合には、かかるカテゴリをショッピングサービスZ1において検索を行うための検索条件として特定する。
「A−CID」は、オークションサービスZ2で用いられている商品のカテゴリを識別する識別情報を示す。また、「A−CID」は、対応する「S−CID」によって示されるカテゴリに基づくカテゴリであってオークションサービスZ2に存在するカテゴリを識別する識別情報である。ショッピングサービスZ1側とオークションサービスZ2側とでカテゴリが一致しないことにより、両者で共通の情報検索ができない場合がある。かかる場合、ショッピングサービスZ1はユーザの望む検索結果を提供できたとしても、オークションサービスZ2はユーザの望む検索結果を提供できない場合がある。したがって、ショッピングサービスZ1側のカテゴリは、オークションサービスZ2側のどのカテゴリに対応するかを情報処理装置100に特定させる必要がある。この特定させるための情報が「A−CID」である。
図8の例では、ショッピングサービスZ1側のカテゴリ「ワンピース チュニック」を示すS−CID「21305」に対して、オークションサービスZ2側のカテゴリ「ファッション」を示すA−CID「6800」が対応付けられている。これは、ショッピングサービスZ1側のカテゴリ「ワンピース チュニック」が、オークショングサービスZ2側には存在しないことにより、カテゴリ「ワンピース チュニック」に対応するオークショングサービスZ2側のカテゴリとして、カテゴリ「ファッション」を特定するよう指定していることを示す。このような対応付けの根拠については、図1で説明した通りであるため、ここでの説明を省略する。
また、「AUCキーワード」は、対応するA−CIDによって示されるカテゴリをより狭めるために、当該カテゴリに付与されるキーワードを示す。図8の例では、ショッピングサービスZ1側のカテゴリ「ワンピース チュニック」に、オークションサービスZ2側のカテゴリ「ファッション」が対応付けられる。カテゴリ「ファッション」は、カテゴリ「ワンピース チュニック」よりも上位のカテゴリであるため、ユーザU1は、カテゴリ「ワンピース チュニック」を指定しているにも拘わらず、オークションサービスZ2においてカテゴリ「ファッション」に属する商品の中から検索が行われた場合、ショッピングサービスZ1での検索結果と比べて、オークションサービスZ2での検索結果には、より多くのノイズが含まれることになる。このようなことから、A−CIDには、「AUCキーワード」が付与される。
具体的には、「A−CID」には、対応する「S−CID」によって示されるカテゴリの名称が「AUCキーワード」として付与される。図8の例では、オークションサービスZ2側のカテゴリ「ファション」を示すA−CID「6800」には、AUCキーワード「レディース、ワンピース、チュニック」が付与される。AUCキーワード「ワンピース、チュニック」が付与されるのは、対応するショッピングサービスZ1側のカテゴリが「ワンピース チュニック」であるためである。これは、ショッピングサービスZ1側のカテゴリ「ワンピース チュニック」を検索キーワードに変換することを意味する。また、さらに、AUCキーワード「レディース」が付与されるのは、ショッピングサービスZ1側には、カテゴリ「レディースファッション」が存在する一方で、オークションサービスZ2側には、カテゴリ「ファッション」が存在することに基づく。
(制御部130について)
図4に戻り、制御部130は、CPUやMPU等によって、情報処理装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
図4に示すように、制御部130は、受付部131と、特定部132と、取得部133と、表示制御部134と、配信部135とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図4に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各処理部の接続関係は、図4に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
(受付部131について)
受付部131は、ユーザから検索に関する情報である検索情報を受け付ける。例えば、受付部131は、検索情報として、ユーザから検索キーワードの入力、関連キーワードの選択、カテゴリの選択、ブランドの選択、検索結果が一覧表示される際の表示順の指定等も受け付けてよい。
(特定部132について)
特定部132は、受付部131により受け付けられた検索情報に基づく検索条件であって、異なるサービスそれぞれにおいて検索を行うための検索条件を特定する。例えば、特定部132は、異なるサービスとして、第1の商取引サービスと第2の商取引サービスそれぞれにおいて検索を行うための検索条件を、第1の商取引サービスおよび第2の商取引サービス毎に特定する。
受付部131により検索情報として検索キーワードが受け付けられた場合、特定部132は、キーワード条件記憶部123を参照することにより、かかる検索キーワードを、第1の商取引サービスおよび第2の商取引サービスそれぞれにおいて検索を行うための検索条件として特定する。
また、受付部131により検索情報として、第1の商取引サービスに対応するカテゴリが受け付けられた場合、特定部132は、カテゴリ条件記憶部124を参照することにより、かかるカテゴリを第1の商取引サービスにおいて検索を行うための検索条件として特定する。また、特定部132は、かかるカテゴリに基づいて、第2の商取引サービスにおいて検索を行うための検索条件を特定する。例えば、特定部132は、受付部131により受け付けられたカテゴリより上位のカテゴリを第2の商取引サービスにおいて検索を行うための検索条件として特定するとともに、当該カテゴリに基づくキーワードを第2の商取引サービスにおいて検索を行うための検索条件として特定する。この一例として、特定部132は、カテゴリ条件記憶部124を参照することにより、受付部131により受け付けられたカテゴリの名称を第2の商取引サービスにおいて検索を行うための検索条件として特定する。
(取得部133について)
取得部133は、特定部132により特定された検索条件のうち、第1の商取引サービスに対応する検索条件を用いて、第1の商取引サービス内における検索結果を取得する。例えば、取得部133は、第1の商取引サービスに対応する検索条件を含む検索リクエストを第1の商取引サービスを提供するサーバ装置に送信することにより、第1の商取引サービス内における検索結果を取得する。また、取得部133は、特定部132により特定された検索条件のうち、第2の商取引サービスに対応する検索条件を用いて、第2の商取引サービ内における検索結果を取得する。例えば、取得部133は、第2の商取引サービスに対応する検索条件を含む検索リクエストを第2の商取引サービスを提供するサーバ装置に送信することにより、第1の商取引サービス内における検索結果を取得する。
(表示制御部134について)
表示制御部134は、特定部132により特定された検索条件を用いて異なるサービスそれぞれにおいて検索された検索結果を、異なるサービス毎に分けて表示されるよう制御する。具体的には、表示制御部134は、特定部132により特定された検索条件を用いて第1の商取引サービスおよび第2の商取引サービスそれぞれにおいて検索された検索結果を、第1の商取引サービスおよび第2の商取引サービス毎に分けて表示されるよう制御する。
より具体的には、表示制御部134は、第1の商取引サービスに対応する検索結果、または、第2の商取引サービスに対応する検索結果のいずれか一方が視認可能な状態で表示されるよう制御するとともに、もう一方の検索結果が視認不可能な状態で表示されるよう制御する。例えば、表示制御部134は、ユーザ操作に応じて、第1の商取引サービスに対応する検索結果、または、第2の商取引サービスに対応する検索結果のいずれか一方が視認可能な状態で表示され、もう一方の検索結果が視認不可能な状態で表示されるよう制御する。
(配信部135について)
配信部135は、検索要求元の端末装置10に検索結果を含むコンテンツ(検索結果ページ)を配信する。例えば、配信部135は、異なるサービス毎の検索結果が分けて表示されるコンテンツであって、異なるサービス毎の検索結果が既に読み込まれているコンテンツを端末装置10に配信する。
(処理の一例)
さて、ここまで図4を用いて、各処理部の機能について説明してきた。ここからは、図1の例を用いて、各処理部の一例について説明する。図1に示すように、ユーザU1が、商品検索アプリAPを起動し、入力欄SPに検索キーワード「流行 ワンピース」を入力するとともに、プルダウンB1を押下してカテゴリ「ワンピース チュニック」を指定するといった検索をかけたとする。端末装置10は、検索キーワード「流行 ワンピース」と、カテゴリ「ワンピース チュニック」を示す識別情報であるS−CID「21305」を情報処理装置100に送信する。
かかる場合、情報処理装置100の受付部131は、検索キーワード「流行 ワンピース」と、S−CID「21305」とを端末装置10から受け付ける。次に、特定部132は、キーワード条件記憶部123を参照し、検索キーワード「流行 ワンピース」に基づく検索条件であって、ショッピングサービスZ1およびオークションサービスZ2それぞれにおいて検索を行うための検索条件を特定する。図7で説明したように、キーワード条件記憶部123では、ユーザから受け付けた検索キーワードそのものを、ショッピングサービスZ1における検索条件として特定させるよう予め設定されている。また、キーワード条件記憶部123では、ユーザから受け付けた検索キーワードそのものを、オークションサービスZ2における検索条件として特定させるよう予め設定されている。したがって、特定部132は、検索キーワード「流行 ワンピース」をショッピングサービスZ1における検索条件として特定する。また、特定部132は、検索キーワード「流行 ワンピース」をオークションサービスZ2における検索条件として特定する。
また、特定部132は、カテゴリ条件記憶部124を参照し、カテゴリ「ワンピース チュニック」に基づく検索条件であって、ショッピングサービスZ1およびオークションサービスZ2それぞれにおいて検索を行うための検索条件を特定する。図8で説明したように、カテゴリ条件記憶部124では、ユーザから受け付けたカテゴリそのものを、ショッピングサービスZ1における検索条件として特定させるよう予め設定されている。また、カテゴリ条件記憶部124では、ユーザから受け付けたカテゴリに基づきオークショングサービスZ2に適したように加工されたカテゴリを、オークションサービスZ2における検索条件として特定させるよう予め設定されている。
したがって、特定部132は、ユーザU1がカテゴリ「レディースファッション」を指定したことにより、ショッピングサービスZ1における検索条件として、カテゴリ「レディースファッション」をさらに特定する。また、特定部132は、オークションサービスZ2における検索条件として、カテゴリ「ファッション」、および、AUCキーワード「レディース、ワンピース、チュニック」をさらに特定する。
次に、取得部133は、ショッピングサーバ60およびオークションサーバ70から検索結果を取得する。例えば、取得部133は、ショッピングサービスZ1において特定した検索条件である検索キーワード「流行 ワンピース」と、カテゴリ「ワンピース チュニック」を示すS−CIDとを含む検索リクエストをショッピングサーバ60に送信する。かかる検索リクエストに応じて、ショッピングサーバ60は、ショッピングサービスZ1で取り扱われる商品であってカテゴリ「ワンピース チュニック」に属する商品の中から、検索キーワード「流行 ワンピース」を満たす商品を検索する。そして、ショッピングサーバ60は、検索した商品を示す商品情報を検索結果データDA1として情報処理装置100に送信する。
また、取得部133は、オークションサービスZ2において特定した検索条件である検索キーワード「流行 ワンピース」と、カテゴリ「ファッション」を示すS−CID「6800」と、AUCキーワード「レディース、ワンピース、チュニック」を含む検索リクエストをオークションサーバ70に送信する。かかる検索リクエストに応じて、オークションサーバ70は、オークションサービスZ2で取り扱われる商品であってカテゴリ「ファッション」に属する商品の中から、検索キーワード「流行 ワンピース」、および、AUCキーワード「レディース、ワンピース、チュニック」を満たす商品を検索する。そして、オークションサーバ70は、検索した商品を示す商品情報を検索結果データDA2として情報処理装置100に送信する。
次に、表示制御部134は、取得部133により取得された検索結果データDA1およびDA2が一覧表示されるようなウェブページP2を生成するとともに、検索結果データDA1およびD2が表示される表示態様に関する制御を行う。例えば、表示制御部134は、検索結果データDA1およびDA2が、タブ(ショッピングタブTB1、オークションタブTB2)の切り替えに応じて分けて表示されるようにウェブページP2を生成する。また、表示制御部134は、端末装置10において、検索結果データDA1およびDA2のいずれか一方が視認可能な状態で表示され、もう一方が視認不可能な状態で表示されるようウェブページP2を制御する。表示制御部134は、例えば、ショッピングサービスZ1に対応する検索結果データDA1が視認可能な状態で表示され、もう一方の検索結果データDA2が視認不可能な状態で表示されるようウェブページP2を制御する。
なお、表示制御部134は、ユーザU1から受け付けられた検索キーワード「流行 ワンピース」に関連する関連キーワードが表示されるウェブページP2を生成してもよい。例えば、検索キーワード「流行 ワンピース」に関連する関連キーワードが「セーター」、「Tシャツ」、「ジーンズ」であるものとする。かかる場合、表示制御部134は、例えば、図2に示すように、領域AR21に関連キーワードが「セーター」、「Tシャツ」、「ジーンズ」が表示されるようウェブページP2を生成する。
また、配信部135は、上記のように生成および制御されたウェブページP2をユーザU1の端末装置10に配信する。ここで、端末装置10の受信部14bは、ウェブページP2を受信する。また、表示制御部14cは、ウェブページP2を表示するよう出力部13に指示する。例えば、表示制御部14cは、ウェブページP2を表示するにあたって、図2(a)に示すように、領域AR22の中で検索結果データDA1を視認可能な状態で表示し、領域AR22の中で検索結果データDA2を視認不可能な状態で表示するよう出力部13に指示する。
〔4.処理手順〕
次に、図9を用いて、実施形態にかかる情報処理装置100が実行する表示制御処理の手順について説明する。図9は、実施形態にかかる情報処理装置100による表示制御処理手順を示すフローチャートである。
まず、情報処理装置100は、ユーザの端末装置10から検索要求を受信したか否かを判定する(ステップS101)。例えば、情報処理装置100は、ユーザが検索のために指定した検索キーワードやカテゴリ等を含む検索要求を端末装置10から受信したか否かを判定する。情報処理装置100は、端末装置10から検索要求を受信していない場合には(ステップS101;No)、受信するまで待機する。
一方、情報処理装置100は、端末装置10から検索要求を受信した場合には(ステップS101;Yes)、第1の商取引サービスと第2の商取引サービスそれぞれにおいて検索を行うための検索条件を、第1の商取引サービスおよび第2の商取引サービス毎に特定する特定処理を実行する(ステップS102)。例えば、情報処理装置100は、キーワード条件記憶部123およびカテゴリ条件記憶部124を参照し、検索条件を特定する。
次に、情報処理装置100は、ステップS102で特定した検索条件を用いて、第1の商取引サービスおよび第2の商取引サービスそれぞれに対応する検索結果を取得する(ステップS103)。また、情報処理装置100は、第1の商取引サービスおよび第2の商取引サービスそれぞれに対応する検索結果が、これら異なるサービス毎に分けて表示される検索結果ページを生成する(ステップS104)。具体的には、情報処理装置100は、第1の商取引サービスに対応する検索結果、または、第2の商取引サービスに対応する検索結果のいずれか一方が視認可能な状態で表示されるよう制御するとともに、もう一方の検索結果が視認不可能な状態で表示されるよう制御する。
情報処理装置100は、生成した検索結果ページを端末装置10に配信して(ステップS105)、処理を終了する。不図示であるが、端末装置10は、情報処理装置100から受信した検索結果ページを表示画面に表示する。また、端末装置10は、図2で説明したように、ユーザによる操作(タブ操作)に応じて、検索結果の表示態様を制御する。
〔5.変形例〕
上記実施形態にかかる情報処理装置100は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、情報処理装置100の他の実施形態について説明する。
〔5−1.検索結果を絞り込み〕
上記実施形態では、情報処理装置100が、ユーザから検索の要求を受け付けることにより検索条件を特定し、特定した検索条件で検索された検索結果をユーザに配信する点について説明した。これに加えて、情報処理装置100は、検索結果が配信されたユーザから検索結果を絞り込むための絞り込み条件を受け付けることにより、ユーザから受け付けた絞り込み条件を用いて、再検索を行わすことができる。
ここで、情報処理装置100は、ユーザが絞り込み条件を指定できるよう、絞り込み条件が一覧表示されるコンテンツ(以下、「絞込用コンテンツ」と表記する)を予め生成しておき、絞込用コンテンツを含めた検索結果をユーザに配信する。具体的には、特定部132は、検索情報(例えば、ユーザにより入力された検索キーワード)に基づいて、検索結果から絞り込みを行うための絞り込み条件を特定する。そして、表示制御部134は、ユーザから絞り込みの指定が行われた場合に視認可能な状態で表示される絞込用コンテンツであって、特定部132により特定された絞り込み条件が一覧表示される絞込用コンテンツを制御する。
なお、このとき特定部132は、絞り込み条件として、ユーザから受け付けられた検索キーワードに基づくカテゴリであって第1の商取引サービスに対応するカテゴリを特定する。例えば、特定部132は、ユーザから受け付けられた検索キーワードに対して下位の関係にあるカテゴリを特定する。この点について、図1および図10を用いて説明する。
特定部132は、ユーザU1から検索キーワード「流行 ワンピース」、カテゴリ「レディースファッション」が受け付けられると、これら検索情報に基づいて、ショッピングサービスZ1およびオークションサービスZ2それぞれにおいて検索を行うための検索条件を特定する点については既に説明した。これに加えて、特定部132は、例えば、検索キーワード「流行 ワンピース」のうち、検索キーワード「ワンピース」に対して下位の関係にあるカテゴリであってショッピングサービスZ1で用いられているカテゴリを絞り込み条件として特定する。例えば、特定部132は、図1に示すステップS2の特定処理の一つとして、絞り込み条件を特定する。
例えば、特定部132は、ショップカテゴリ記憶部121のうち記憶部121−1を参照することにより、検索キーワード「ワンピース」に対して下位の関係にあるカテゴリであってショッピングサービスZ1で用いられているカテゴリを特定することができる。ここでは、特定部132は、カテゴリ「ラインワンピース」および「ペンシルワンピース」を絞り込み条件として特定したものとする。
なお、特定部132は、ショップカテゴリ記憶部121のうち記憶部121−2を参照することにより、検索キーワード「ワンピース」に対応するブランドも絞り込み条件として特定してよい。ここでは、特定部132は、ブランドカテゴリ「ブランドLB21」および「ブランドLB22」を絞り込み条件として特定したものとする。
このような状態において、表示制御部134は、ユーザから絞り込みの指定が行われたた場合に視認可能な状態で表示される絞込用コンテンツであって、特定部132により特定された絞り込み条件が一覧表示される絞込用コンテンツを生成する。例えば、表示制御部134は、図1に示すステップS7の表示制御処理の一つとして、絞込用コンテンツを生成する。
後ほど、図10を用いて説明するが、表示制御部134は、絞込用コンテンツが視認可能な状態で表示される際、絞込用コンテンツに含まれる絞り込み条件のうち、所定の絞り込み条件が選択不可能な状態で表示されるよう制御する。例えば、表示制御部134は、絞込用コンテンツに含まれる絞り込み条件のうち、現在ユーザに選択されているサービス(現在視認可能な状態で表示されているサービス)では対象とされていない絞り込み条件が選択不可能な状態で表示されるよう制御する。ここでは、表示制御部134は、絞込用コンテンツC1を生成したものとする。
そして、配信部135は、上記のようにして表示制御部134により生成および制御された絞込用コンテンツC1をユーザU1の端末装置10に配信する。例えば、配信部135は、検索結果ページであるウェブページP2に絞込用コンテンツC1を含めた状態で、ウェブページP2および絞込用コンテンツC1を配信する。端末装置10は、情報処理装置100から受信したウェブページP2を表示する。このときウェブページP2が表示される表示態様は、図2(a)に示す通りである。
この時点で、ウェブページP2には絞込用コンテンツC1を含められているが、絞込用コンテンツC1は視認不可能な状態となっている。このような状態において、ユーザU1が、オークションタブTB2を押下したとする。かかる場合、端末装置10は、図2(b)に示すように、これまで領域R22において視認可能な状態で表示されていた検索結果データDA1を視認不可能な状態で表示させる一方、これまで領域22において視認不可能な状態であった検索結果データDA2を視認可能な状態で表示させるといったように表示を切り替える。
ここで、ユーザU1が、検索結果データDA2からさらに検索結果を絞り込むため、絞り込み用のプルダウンB3を押下したとする。かかる場合、端末装置10の表示制御部14cは、図1に示すステップS7の段階で既に生成されている絞込用コンテンツC1を視認可能な状態で表示させるとともに、ウェブページP2のうち絞込用コンテンツC1により隠れていない領域をグレーアウトさせる。なお、絞込用コンテンツC1は、表示画面の右側から左側へ向かって流れるように出現してくるイメージである。このときの絞込用コンテンツC1の一例を図10に示す。
図10は、絞込用コンテンツC1の一例を示す図である。図10に示すように、表示制御部134により生成された絞込用コンテンツC1には、「送料無料」、「カテゴリ」、「価格帯」・・・「ブランド」といった絞り込み条件を指定させるためのメニュー項目が含まれる。各メニュー項目は、プルダウン形式になっているため、ユーザは、メニュー項目を押下することで、その下に表示された絞り込み条件のうち希望する絞り込み条件を選択する。そして、絞込用コンテンツC1の下部に存在する「完了」ボタンが押下されると、情報処理装置100は、選択された絞り込み条件に基づいて、再検索を行う。
ここで、情報処理装置100の表示制御部134は、絞込用コンテンツC1に含まれる絞り込み条件のうち、現在ユーザに選択されているサービス(現在視認可能な状態で表示されているサービス)では対象とされていない絞り込み条件が選択不可能な状態で表示されるよう制御する旨説明した。ユーザU1は、図2(b)の通り、オークションタブTB2を押下することにより、オークションサービスZ2の検索結果データDA2を視認可能にした状態で、プルダウンB3を押下した。そして、オークションサービスZ2では、「ストア評価」、「発送日」、「配達希望日」、「支払い方法」、「割引率」を絞り込みの対象としていないものとする。
したがって、表示制御部14cは、現在ユーザU1に選択されているオークションサービスZ2では対象とされていない絞り込み条件、すなわち「ストア評価」、「発送日」、「配達希望日」、「支払い方法」、「割引率」を選択不可能な状態で絞込用コンテンツC1表示させる。例えば、表示制御部14cは、図10(a)に示すように、上記項目の背景が着色(例えば、灰色)し、かつ、上記項目を選択不可能な状態として絞込用コンテンツC1表示させる。
また、このような状態で、ユーザU1が、メニュー項目「カテゴリ」を選択したとする。かかる場合、図10(b)に示すように、カテゴリ「ラインワンピース」および「ペンシルワンピース」が表示される。これは、上述したように、特定部132が、ユーザU1の検索キーワード「ワンピース」に基づいて、カテゴリ「ラインワンピース」および「ペンシルワンピース」を絞り込み条件として特定しているからである。なお、特定部132が、カテゴリ「チュニックワンピース」が特定されなかったのは、ユーザU1が、図1の例において、プルダウンB1から「チュニック ワンピース」でのカテゴリ検索も指定しているためである。例えば、このような指定が行われなかった場合、絞り込み条件としてカテゴリ「チュニックワンピース」も特定されることになる。
なお、不図示であるが、ユーザU1が、メニュー項目「ブランド」を選択した場合、ブランドカテゴリ「ブランドLB21」および「ブランドLB22」が表示される。これは、上述したように、特定部132が、ユーザU1の検索キーワード「ワンピース」に基づいて、ブランドカテゴリ「ブランドLB21」および「ブランドLB22」を絞り込み条件として特定しているからである。
ここで、ユーザU1が、カテゴリ「ラインワンピース」を選択した状態で、「完了」ボタンを押下したとする。かかる場合、端末装置10は、検索キーワード「流行 ワンピース」、カテゴリ「ラインワンピース」を識別するS−CIDを情報処理装置100に送信する。そして、情報処理装置100は、検索キーワード「流行 ワンピース」に基づいて、ショッピングサービスZ1において検索を行うための検索条件、オークションサービスZ2において検索を行うための検索条件を特定する特定処置を実行する。かかる特定処理は、これまでの説明と同様であり詳細は避けるが、情報処理装置100は、キーワード条件記憶部123を参照して、各サービスの検索条件を特定する。
また、情報処理装置100は、カテゴリ「ラインワンピース」を識別するS−CIDに基づいて、ショッピングサービスZ1において検索を行うための検索条件、オークションサービスZ2において検索を行うための検索条件を特定する特定処置を実行する。かかる特定処理は、これまでの説明と同様であり詳細は避けるが、情報処理装置100は、カテゴリ条件記憶部124を参照して、各サービスの検索条件を特定する。
さて、これまで図10を用いて、ユーザU1がオークションサービスZ2側で絞り込みを行う例について説明した。次に、ユーザU1がショッピングサービスZ1側で絞り込みを行う例について説明する。例えば、図2(a)に示すように、ショッピングサービスZ1における検索結果データDA1を視認可能な状態で表示されている場合に、ユーザU1が、プルダウンB3を押下したとする。
かかる場合、端末装置10の表示制御部14cは、図10の例と同様に、絞込用コンテンツC1を視認可能な状態で表示させるとともに、ウェブページP2のうち絞込用コンテンツC1により隠れていない領域をグレーアウトさせる。このときの絞込用コンテンツC1の一例を図11に示す。図11は、絞込用コンテンツC1の一例を示す図である。また、ショッピングサービスZ1では、「ストア評価」、「発送日」、「配達希望日」、「支払い方法」、「割引率」も絞り込みの対象としているものとする。
かかる場合、表示制御部14cは、「ストア評価」、「発送日」、「配達希望日」、「支払い方法」、「割引率」を選択可能な状態で絞込用コンテンツC1表示させる。例えば、表示制御部14cは、図11(a)に示すように、上記項目を選択可能な状態として絞込用コンテンツC1表示させる。
また、このような状態で、ユーザU1が、メニュー項目「カテゴリ」を選択したとする。かかる場合、図11(b)に示すように、カテゴリ「ラインワンピース」および「ペンシルワンピース」が表示される。これは、上述したように、特定部132が、ユーザU1の検索キーワード「ワンピース」に基づいて、カテゴリ「ラインワンピース」および「ペンシルワンピース」を絞り込み条件として特定しているからである。また、不図示であるが、ユーザU1が、メニュー項目「ブランド」を選択した場合、ブランドカテゴリ「ブランドLB21」および「ブランドLB22」が表示される。これは、上述したように、特定部132が、ユーザU1の検索キーワード「ワンピース」に基づいて、ブランドカテゴリ「ブランドLB21」および「ブランドLB22」を絞り込み条件として特定しているからである。なお、この後、カテゴリが指定されて再検索が行われる処理については、これまでと同様であるため省略する。
このように、実施形態にかかる情報処理装置100は、ユーザから受け付けた検索キーワードに基づく情報が絞り込み条件として反映されたコンテンツ(例えば、コンテンツC1)を、ユーザから検索要求を受け付けた段階で作成しておく。そして、情報処理装置100は、このコンテンツを含む検索結果ページをユーザに配信する。
例えば、情報処理装置100は、ユーザが絞り込みを行う際に、初めて絞り込み用のコンテンツを生成するのではなく、予め生成しておくため、ユーザが絞り込みを行う際に待ち時間を与えることなく絞り込み条件を提示することができる。このため、情報処理装置100は、利便性の高い検索サービスを提供することができる。また、ユーザは検索キーワードに基づき予め調整されたカテゴリの中から好きなカテゴリを選択することができるため、情報処理装置100は、利便性の高い検索サービスを提供することができる。
〔5−2.関連キーワード検索〕
上記実施形態では、特定部132が、ユーザから受け付けた検索キーワードそのものを、ショッピングサービスZ1およびオークションサービスZ2それぞれにおいて検索を行うための検索条件として特定する例を示した。しかし、受付部131は、検索情報として、検索キーワードに関連する関連キーワードをユーザから受け付け、特定部132は、この関連キーワードを第1の商取引サービスおよび第2の商取引サービスそれぞれにおいて検索を行うための検索条件として特定してもよい。
ここで、ユーザは、自身が入力した検索キーワードに関連する関連キーワードが表示された場合、関連キーワードを指定する場合がある。例えば、図2の例では、ウェブページP2に含まれる領域AR21には、検索キーワード「ワンピース」に関連する関連キーワードとして、「セーター」、「Tシャツ」、「ジーンズ」が表示されている。このような状態において、ユーザU1が、「ジーンズ」を選択したとする。かかる場合、端末装置10は、関連キーワード「ジーンズ」を情報処理装置100に送信する。
そして、特定部132は、受付部131により関連キーワード「ジーンズ」が受け付けられると、関連キーワード「ジーンズ」に基づいて、ショッピングサービスZ1およびオークションサービスZ2それぞれにおいて検索を行うための検索条件を特定する。具体的には、特定部132は、関連キーワード「ジーンズ」を第1のショッピングサービスZ1およびオークションサービスZ2それぞれにおいて検索を行うための検索条件として特定する。なお、特定部132は、キーワード条件記憶部123に記憶される情報に基づいて、このような特定処理を行うことができる。
したがって、取得部133は、関連キーワード「ジーンズ」を含む検索リクエストをショッピングサーバ60に送信することにより、ショッピングサーバ60から検索結果を取得する。また、取得部133は、関連キーワード「ジーンズ」を含む検索リクエストをオークションサーバ70に送信することにより、オークションサーバ70から検索結果を取得する。また、表示制御部134は、ショッピングサービスZ1およびオークションサービスZ2それぞれにおいて検索された検索結果を、これらサービス毎に分けて表示される検索結果ページを生成し、配信部134は、検索結果ページを配信する。
これにより、実施形態にかかる情報処理装置100は、異なるサービスそれぞれにおいて適切な検索を実現することができる。
〔5−3.ブランド検索〕
上記実施形態では、カテゴリ検索のためにカテゴリの指定が受け付けられた場合に、特定部132は、指定されたカテゴリをショッピングサービスZ1において検索を行うための検索条件として特定するとともに、当該カテゴリを加工することにより加工後のカテゴリを、オークションサービスZ2において検索を行うための検索条件を特定する例を示した。しかし、受付部131は、カテゴリではなくブランド(ブランドカテゴリ)の指定を受け付けてもよい。かかる場合、特定部132は、受付部131により受け付けられたブランドをショッピングサービスZ1において検索を行うための検索条件として特定するとともに、当該カテゴリに基づいて、オークションサービスZ2において検索を行うための検索条件を特定する。この点について、図10の例を用いて説明する。
例えば、ユーザU1が、絞込用コンテンツC1の最下部に表示されるブランドカテゴリからブランドカテゴリ「ブランドLB21」を選択したとする。なお、ブランドLB21は、ブランド名の一例である。かかる場合、端末装置10は、検索キーワード「流行 ワンピース」、ブランドカテゴリ「ブランドLB21」を識別するS−BID「201」を情報処理装置100に送信する。特定部132は、ブランドカテゴリ「ブランドLB21」をショッピングサービスZ1において検索を行うための検索条件として特定する。
一方、オークションサービスZ2には、ブランドカテゴリ「ブランドLB21」が存在せず、特定部132は、ブランドカテゴリ「ブランドLB21」をオークションサービスZ2における検索条件として特定することができない。このように、ショッピングサービスZ1で用いられるブランドカテゴリがオークションサービスZ2には存在しない場合がある点については、カテゴリと同様である。したがって、ショッピングサービスZ1で用いられるブランドカテゴリに基づいて、オークションサービスZ2において適切な検索が行える検索条件を定める必要がある。
このようなことから、特定部132は、ブランドカテゴリ「ブランドLB21」を検索キーワード(AUCキーワード)に変換する。つまり、特定部132は、AUCキーワード「ブランドLB21」をオークションサービスZ2における検索条件として特定する。なお、特定部132は、カテゴリ条件記憶部124に記憶される情報に基づいて、このような特定処理を行うことができる。
次に、取得部133は、ショッピングサーバ60およびオークションサーバ70から検索結果を取得する。例えば、取得部133は、ショッピングサービスZ1において特定した検索条件である検索キーワード「流行 ワンピース」と、ブランドカテゴリ「ブランドLB21」を示すS−BIDとを含む検索リクエストをショッピングサーバ60に送信する。かかる検索リクエストに応じて、ショッピングサーバ60は、ショッピングサービスZ1で取り扱われる商品であってブランドカテゴリ「ブランドLB21」に属する商品の中から、検索キーワード「流行 ワンピース」を満たす商品を検索する。そして、ショッピングサーバ60は、検索した商品を示す商品情報を検索結果データDA11として情報処理装置100に送信する。
また、取得部133は、オークションサービスZ2において特定した検索条件である検索キーワード「流行 ワンピース」と、AUCキーワード「ブランドLB21」を含む検索リクエストをオークションサーバ70に送信する。かかる検索リクエストに応じて、オークションサーバ70は、検索キーワード「流行 ワンピース」、および、AUCキーワード「ブランドLB21」を満たす商品を検索する。そして、オークションサーバ70は、検索した商品を示す商品情報を検索結果データDA21として情報処理装置100に送信する。
この後、配信部135は、表示制御部134により検索結果データDA1およびDA2を用いて生成された検索結果ページを端末装置10に配信する。なお、かかる検索結果ページが生成および制御される手法については、これまで説明してきた通りである。
これにより、実施形態にかかる情報処理装置100は、ユーザに指定されたブランドカテゴリが存在しないことによりカテゴリ検索ができない場合であってもカテゴリをキーワードに変換することにより適切な検索を行うことができる。
〔5−4.特定処理について〕
これまで、特定部132が、キーワード条件記憶部123、カテゴリ条件記憶部124に記憶される情報に従って、各サービスの検索条件を特定する例を示した。また、これら記憶部における各情報の関係性(対応付け)は、例えば、事業主Zによって予め人手によって行われている点についても説明した。しかし、特定部132は、キーワード条件記憶部123、カテゴリ条件記憶部124を参照せずとも、ユーザから受け付けられた検索キーワード、関連キーワード、カテゴリ等に基づいて、動的に検索条件を特定してもよい。
一例を示すと、特定部132は、ユーザU1により指定されたカテゴリ「ワンピース チュニック」を、ショッピングサービスZ1において検索を行うための検索条件として特定する。また、特定部132は、オークションサービスZ2においてカテゴリ「ワンピース チュニック」が採用されているか否かを判定する。採用されていない場合には、特定部132は、ショッピングカテゴリ記憶部121を参照し、カテゴリ「ワンピース チュニック」より上位のカテゴリを抽出する。図5の例では、特定部132は、カテゴリ「ワンピース チュニック」より上位のカテゴリとして、カテゴリ「レディースファッション」を抽出する。そして、特定部132は、オークションカテゴリ記憶部122に記憶されるカテゴリのうち、抽出したカテゴリ「レディースファッション」を文言として含むカテゴリを特定する。図5の例では、特定部132は、カテゴリ「ファッション」(A−CID:6800)を特定する。また、特定部132は、ユーザU1により指定されたカテゴリ「ワンピース チュニック」を検索キーワードに変換する。
以上の様にして、特定部132は、ユーザU1により指定されたカテゴリ「ワンピース チュニック」が指定された場合、オークションサービスZ2に対する検索条件として、カテゴリ「ファッション」、検索キーワード「ワンピース チュニック」を特定する。
〔5−5.ガイドラインに準拠した商品検索〕
取得部133は、特定部132により特定された検索条件と、第1の商取引サービスおよび第2の商取引サービスにおいて定められるガイドラインとに基づいて、第1の商取引サービスにおける検索結果および第2の商取引サービスにおける検索結果を取得する。具体的には、取得部133は、第2の商取引サービスにおいて取り扱われている商品のうち、第1の商取引サービスでは取り扱われていない商品が除外された検索結果であって、第2の商取引サービスにおける検索結果を取得する。
例えば、情報処理装置100は、ショッピングサービスZ1において取扱対象とされている商品および取扱対象とされていない商品のリスト(「Z1−NGリスト」とする)と、オークションサービスZ2において取扱対象とされている商品および取扱対象とされていない商品のリスト(「Z2−NGリスト」とする)とを予め受け付けているものとする。なお、取扱対象とされていない商品とは、例えば、医薬品、医療機器、生き物、ペット等である。また、取扱対象とされていない商品は、取扱い禁止とされている商品、出品不可能な商品、出品対象とされていない商品等と言い換えることができる。
このような状態において、取得部133は、Z1−NGリストとZ2−NGリストとを突き合わせて、ショッピングサービスZ1において取扱対象とされていないが、オークションサービスZ2では取扱対象とされている商品を抽出する。ここで、取得部133は、ショッピングサービスZ1において取扱対象とされていないが、オークションサービスZ2では取扱対象とされている商品として、5つの商品(商品PD1〜5)を抽出したとする。
かかる場合、取得部133は、商品PD1〜5を、オークションサービスZ2においても取扱対象とされている商品とみなして、検索結果から除外させる除外商品と定める。また、取得部133は、除外商品のリスト(「除外リスト」とする)を生成しておく。ここで、取得部133は、特定部132により特定された検索条件を含む検索リクエストを、各サービスのサーバ装置に送信することにより検索結果を取得するが、取得部133は、オークションサーバ70に検索リクエストを送信する際には、かかる検索リクエストに除外リストをさらに含める。これにより、オークションサーバ70は、検索結果の中に除外リストに定められる商品PD1〜5が含まれる場合には、商品PD1〜5を除外した検索結果を情報処理装置100に送信する。
このようにして、取得部133は、オークションサービスZ2において取り扱われている商品のうち、ショッピングサービスZ1では取り扱われていない商品が除外された検索結果であって、オークションサービスZ2における検索結果を取得する。これにより、情報処理装置100は、ショッピングサービスZ1およびオークションサービスZ2において商品に関するガイドラインが異なっている場合であっても、双方のガイドラインを満たす商品の検索結果を提供することができるため、ショッピングサービスZ1およびオークションサービスZ2において検索結果の統一性を図ることができる。
〔5−6.検索結果に含まれる商品数で制御(1)〕
また、表示制御部134は、第1の商取引サービスに対応する検索結果の数、および、第2の商取引サービスに対応する検索結果の数に基づいて、第1の商取引サービスに対応する検索結果、または、第2の商取引サービスに対応する検索結果のいずれか一方が視認可能な状態で表示されるよう制御する。一例としては、表示制御部134は、ショッピングサービスZ1に対応する検索結果に含まれる商品数、および、オークションサービスZ2に対応する検索結果に含まれる商品数に基づいて、ショッピングサービスZ1に対応する検索結果、または、オークションサービスZ2に対応する検索結果のいずれか一方が視認可能な状態で表示されるよう制御する。この点について、図1の例を用いて説明する。
例えば、取得部133により取得された検索結果データDA1(ショッピングサービスZ1に対応)に含まれる商品数が「50」に対して、取得部133により取得された検索結果データDA2(オークションサービスZ2に対応)に含まれる商品数が「1,000」と多かったとする。かかる場合、表示制御部134は、検索結果データDA2が視認可能な状態で表示され、検索結果データDA1が視認不可能な状態で表示されるようウェブページP2を制御する。これにより、実施形態にかかる情報処理装置100は、ショッピングサービスZ1およびオークションサービスZ2のうち、商品数がより豊富なサービスを一目で認識させることができる。
なお、表示制御部134は、検索結果データDA1に含まれる商品数、および、検索結果データDA2に含まれる商品数のうち、例えば、検索結果データDA1に含まれる商品数が所定数以下である場合には、検索結果データDA2が視認可能な状態で表示され、検索結果データDA1が視認不可能な状態で表示されるようウェブページP2を制御してもよい。
〔5−7.検索結果に含まれる商品数で制御(2)〕
また、表示制御部134は、第1の商取引サービス、および、第2の商取引サービスのうち、いずれかのサービスに対応する検索結果の数が所定数より少ない場合には、検索結果の数が所定数より少ないサービスに対応する検索結果に、もう一方のサービスに対応する検索結果を含めた検索結果が視認可能な状態で表示されるよう制御してもよい。一例としては、表示制御部134は、ショッピングサービスZ1、および、オークションサービスZ2のうち、ショッピングサービスZ1に対応する検索結果の数が所定数より少なかったとする。かかる場合、表示制御部134は、ショッピングサービスZ1に対応する検索結果にオークションサービスZ2に対応する検索結果も含めた検索結果が、ショッピングサービスZ1側の検索結果として視認可能な状態で表示されるよう制御する。この点について、図2(a)の例を用いて説明する。
ここで、例えば、検索結果の数が所定数(例えば、20件)より少ないサービスが存在する場合、もう一方のサービスの検索結果も含めることが予め決められているものとする。このような状態において、取得部133により取得された検索結果データDA1(ショッピングサービスZ1に対応)に含まれる商品数が「10件」で、取得部133により取得された検索結果データDA2(オークションサービスZ2に対応)に含まれる商品数が「1,000」であったとする。
かかる場合、表示制御部134は、検索結果データDA1に検索結果データDA2を含めて1つの検索結果データ(「検索結果データDAx」とする)とし、この検索結果データDAxをショッピングサービスZ1から提供される検索結果とする。言い換えれば、表示制御部134は、検索結果データDA1である「10件」の商品情報と、検索結果データDA2である「1,000件」の商品情報とをまとめて、これらの商品情報を含む検索結果データである検索結果データDAxをショッピングサービスZ1から提供される検索結果とする。
このような状態において、表示制御部134は、検索結果データDAxが領域AR22の中で視認可能な状態で表示され、オークションサービスZ2における検索結果(検索結果データDA2)が領域AR22の中で視認不可能な状態で表示されるようウェブページP2を制御する。そして、配信部135は、上記のように制御されたウェブページP2を端末装置10に配信する。
なお、表示制御部134は、検索結果データDAxが視認可能な状態で表示されるよう制御するにあたって、「10件」の商品情報と、「1,000件」の商品情報とが区別して表示されるようにしてもよい。例えば、表示制御部134は、領域AR22において、「10件」の商品情報が上部に、「1,000件」の商品情報が下部および次ページに渡って表示されるようウェブページP2を制御してもよい。
例えば、ショッピングサービスZ1での検索結果の数が著しく少ない(例えば、数件)場合、ユーザは、商品購入の機会を失うことになる。しかしながら、実施形態にかかる情報処理装置100は、ショッピングサービスZ1での検索結果の数が所定数より少ない場合、オークションサービスZ2の検索結果を、ショッピングサービスZ1での検索結果に含めて提示することができるため、ユーザに対して、ショッピングサービスZ1では希望商品が見つけられなくとも、オークションサービスZ2では希望商品を見つけることができる可能性があることを一目で認識させることができる。この結果、情報処理装置100は、オークションサービスZ2での購買促進を図ることができる。
〔6.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態にかかる情報処理装置100は、例えば図12に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図12は、情報処理装置100の機能を実現するコンピュータ1000の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
CPU1100は、ROM1300又はHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、および、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、通信網50を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを、通信網50を介して他の機器へ送信する。
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを、入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラム又はデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
例えば、コンピュータ1000が実施形態にかかる情報処理装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。また、HDD1400には、記憶部120内のデータが格納される。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを、記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から、通信網50を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
〔7.その他〕
上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
また、上述してきた各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
〔8.効果〕
実施形態にかかる情報処理装置100は、受付部131と、特定部132と、表示制御部134とを有する。受付部131は、ユーザから検索に関する情報である検索情報を受け付ける。特定部132は、受付部131により受け付けられた検索情報に基づく検索条件であって、異なるサービスそれぞれにおいて検索を行うための検索条件を特定する。表示制御部134は、特定部132により特定された検索条件を用いて異なるサービスそれぞれにおいて検索された検索結果を、異なるサービス毎に分けて表示されるよう制御する。
これにより、実施形態にかかる情報処理装置100は、異なるサービスそれぞれにおいて適切な検索を実現することができる。
また、特定部132は、異なるサービスとして、第1の商取引サービスと第2の商取引サービスそれぞれにおいて検索を行うための検索条件を、第1の商取引サービスおよび第2の商取引サービス毎に特定し、表示制御部134は、特定部132により特定された検索条件を用いて第1の商取引サービスおよび第2の商取引サービスそれぞれにおいて検索された検索結果を、第1の商取引サービスおよび第2の商取引サービス毎に分けて表示されるよう制御する。
これにより、実施形態にかかる情報処理装置100は、第1の商取引サービスおよび第2の商取引サービスそれぞれにおいて適切な検索を実現することができる。
実施形態にかかる情報処理装置100は、取得部133をさらに有する。取得部133は、特定部132により特定された検索条件のうち、第1の商取引サービスに対応する検索条件を用いて、第1の商取引サービスにおける検索結果を取得し、特定部132により特定された検索条件のうち、第2の商取引サービスに対応する検索条件を用いて、第2の商取引サービスにおける検索結果を取得する。
これにより、実施形態にかかる情報処理装置100は、第1の商取引サービスおよび第2の商取引サービスそれぞれにおいて適切な検索を実現することができる。
また、取得部133は、第2の商取引サービスにおいて取り扱われている商品のうち、第1の商取引サービスでは取り扱われていない商品が除外された検索結果であって、第2の商取引サービスにおける検索結果を取得する。
これにより、実施形態にかかる情報処理装置100は、第1の商取引サービスおよび第2の商取引の双方での検索結果の統一性を図ることができる。
また、受付部131は、検索情報として、検索キーワードをユーザから受け付け、特定部132は、受付部131により受け付けられた検索キーワードを、第1の商取引サービスおよび第2の商取引サービスそれぞれにおいて検索を行うための検索条件として特定する。
これにより、実施形態にかかる情報処理装置100は、検索先のサービスが異なっていたとしても、ユーザから受け付けた検索キーワードにマッチする検索結果を異なるサービスそれぞれから取得することができるため、適切な検索を実現することができる。
また、受付部131は、検索情報として、検索キーワードに関連する関連キーワードをユーザから受け付け、特定部132は、受付部131により受け付けられた関連キーワードを、第1の商取引サービスおよび第2の商取引サービスそれぞれにおいて検索を行うための検索条件として特定する。
これにより、実施形態にかかる情報処理装置100は、検索先のサービスが異なっていたとしても、ユーザから受け付けた関連キーワードにマッチする検索結果を異なるサービスそれぞれから取得することができるため、適切な検索を実現することができる。
また、受付部131は、検索情報として、第1の商取引サービスに対応するカテゴリをユーザから受け付け、特定部132は、受付部131により受け付けられたカテゴリを第1の商取引サービスにおいて検索を行うための検索条件として特定するとともに、当該カテゴリに基づいて、第2の商取引サービスにおいて検索を行うための検索条件を特定する。
これにより、実施形態にかかる情報処理装置100は、検索先のサービスが異なることにより異なるサービスそれぞれにおいて扱われるカテゴリが異なっていたとしても、ユーザから受け付けたカテゴリに属する商品の検索結果を異なるサービスそれぞれから適切に取得することができる。
また、特定部132は、受付部131により受け付けられたカテゴリより上位の関係にある上位カテゴリを第2の商取引サービスにおいて検索を行うための検索条件として特定するとともに、カテゴリに基づくキーワードを第2の商取引サービスにおいて検索を行うための検索条件として特定する。
これにより、実施形態にかかる情報処理装置100は、検索先のサービスが異なることにより異なるサービスそれぞれにおいて扱われるカテゴリが異なっていたとしても、ユーザから受け付けたカテゴリに属する商品の検索結果を異なるサービスそれぞれから適切に取得することができる。
また、特定部132は、受付部131により受け付けられたカテゴリに基づくキーワードとして、当該カテゴリの名称を第2の商取引サービスにおいて検索を行うための検索条件として特定する。
これにより、実施形態にかかる情報処理装置100は、検索先のサービスが異なることにより異なるサービスそれぞれにおいて扱われるカテゴリが異なっていたとしても、ユーザから受け付けたカテゴリに属する商品の検索結果を異なるサービスそれぞれから適切に取得することができる。
また、表示制御部134は、第1の商取引サービスに対応する検索結果、または、第2の商取引サービスに対応する検索結果のいずれか一方が視認可能な状態で表示されるよう制御するとともに、もう一方の検索結果が視認不可能な状態で表示されるよう制御する。
このように、実施形態にかかる情報処理装置100は、第1の商取引サービスおよび第2の商取引サービスのいずれかう一方がユーザからは見えないだけで、第1の商取引サービスおよび第2の商取引サービスのいずれの検索結果も反映済み(読み込み済)の検索結果ページをユーザに提供することができるため、例えば、検索結果の表示の切り替えをスムーズの行わせることができる。
また、表示制御部134は、ユーザ操作に応じて、第1の商取引サービスに対応する検索結果、または、第2の商取引サービスに対応する検索結果のいずれか一方が視認可能な状態で表示され、もう一方の検索結果が視認不可能な状態で表示されるよう制御する。
これにより、実施形態にかかる情報処理装置100は、検索結果の表示の切り替えをスムーズの行わせることができるため、ユーザビリティの高い検索サービスを提供することができる。
また、表示制御部134は、第1の商取引サービスに対応する検索結果の数、および、第2の商取引サービスに対応する検索結果の数に基づいて、第1の商取引サービスに対応する検索結果、または、第2の商取引サービスに対応する検索結果のいずれか一方が視認可能な状態で表示されるよう制御する。
これにより、実施形態にかかる情報処理装置100は、第1の商取引サービスおよび第2の商取引サービスのうち、商品数がより豊富なサービスを一目で認識させることができる。
また、表示制御部134は、第1の商取引サービス、および、第2の商取引サービスのうち、いずれかのサービスに対応する検索結果の数が所定数より少ない場合には、検索結果の数が所定数より少ないサービスに対応する検索結果に、もう一方のサービスに対応する検索結果を含めた検索結果が視認可能な状態で表示されるよう制御する。
これにより、実施形態にかかる情報処理装置100は、もう一方のサービスでの購買促進を図ることができる。
また、特定部132は、ユーザから受け付けられた検索に関する情報である検索情報に基づいて、検索結果から絞り込みを行うための絞り込み条件を特定し、表示制御部134は、ユーザから絞り込みの指定が行われた場合に視認可能な状態で表示されるコンテンツであって、特定部132により特定された絞り込み条件が一覧表示されるコンテンツを制御する。
これにより、実施形態にかかる情報処理装置100は、ユーザが絞り込みを行う際に待ち時間を与えることなく、ユーザの検索キーワードに基づく絞り込み条件を提示することができるため、ユーザビリティの高い検索サービスを提供することができる。
また、特定部132は、絞り込み条件として、ユーザから受け付けられた検索キーワードに基づくカテゴリであって第1の商取引サービスに対応するカテゴリを特定する。
これにより、実施形態にかかる情報処理装置100は、ユーザが絞り込みを行う際に待ち時間を与えることなく、ユーザの検索キーワードに基づくカテゴリを絞り込み条件として提示することができるため、ユーザビリティの高い検索サービスを提供することができる。
特定部132は、カテゴリとして、前記検索キーワードに対して下位の関係にあるカテゴリを特定する。
これにより、実施形態にかかる情報処理装置100は、ユーザが絞り込みを行う際に待ち時間を与えることなく、ユーザの検索キーワードに基づくカテゴリを絞り込み条件として提示することができるため、ユーザビリティの高い検索サービスを提供することができる。
以上、本願の実施形態をいくつかの図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、受付部は、受付手段や受付回路に読み替えることができる。